超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~


 

 第一話 激突!断罪王アイン 対 断罪王ツヴァイ‼ 戦慄!フロントガラスを素手で叩き割る無職‼高齢者ドライバーは人類の未来と平和のために全員運転免許証を返納しろ‼自分達の国に自殺者が出ていることを知りながらも、なぜ人びとはセッ●スをやめることができないのか?自分たちの子供がその自殺者の中の一人になってしまう可能性があると、なぜ想像できないのか?そもそも自殺者の出るような世界に生まれてくることを望む子供がいったいどこにいるというのか?

 
前書き
設定解説
断罪王… 地球防衛軍メサイアが富士山から発掘した究極の人型兵器。
地球防衛軍メサイア… 断罪王を使って地球外生命体ユーマから人類を守っている組織。
地球外生命体ユーマ… 宇宙の意思が永遠に争い続ける人類と人類を生んだ地球を全宇宙にとって危険な存在と判断し、滅ぼすために生み出した地球外生命体。
 

 
 俺、19歳無職で自称アルティメットバイリンガルでオホーツク海の王子、小室キエイは股間がかゆかった。
 だから‼
 前から走ってきた自動車に向かって全力疾走で突撃、昔テレビで見た鷹酢(たかす)クリニックのCMソングを歌いながらフロントガラスに何度も正拳突きをぶちこんでやった!
 「ヘイ?パディントゥーン?レッツゴーヘイ?パディントゥーン?ファンタスティックゴー‼ドリーミングナーヴ‼」
 「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼」
 自動車のフロントガラスを俺に素手で破壊された女性高齢者ドライバーが恐怖に叫ぶ。
 「レッツフィールユアーマイッ?レッツフィールユアセルフッ!レッツパディントゥーン!パディントゥーン!フレッシュユアーフィッシュ?ビューティーフォーカミングオアフィッシュ?ビューティーフォーカミングオアフィッシュ?」
 俺はフロントガラスがぶっ壊れた自動車の車内から恐怖の雄叫びを上げる女性高齢者の運転手を両手で掴んで外にぶん投げる。
 そして、自動車ババアの顔を何度も殴る。
 「痛い!痛い!痛い!一体私が何をしたっていうんですか?」
 自分の立場が分かっていない女性高齢者ドライバーの耳元で俺は大きな声で怒鳴る。
 「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいッ!年寄りが車なんて運転してんじゃねぇよ!バカ野郎!あぶねぇだろ!」
 ほぼゼロ距離で放たれた俺の怒鳴り声に右耳の鼓膜を爆砕された女性高齢者ドライバーの腰を俺は蹴る!蹴る!蹴る!蹴る!
 泣きながら右耳を抑えている女性高齢者のズボンのポケットから財布を盗む。
 「高齢者が車なんて運転してんじゃねぇよ!普通に考えてあぶねぇだろ!おめぇら無思慮なシルバードライバーのせいであと何人、人が死ねばおめぇらは気が済むんだ!あと何回コンビニに突っ込めば気が済むんだ!自分だけは平気だとか思ってんだろ?んなわけねぇぇぇぇぇぇぇだろぉぉぉぉぉぉぉッ‼おめぇらは寄生虫だ!働かずに国からもらった金で贅沢しているくせに若い連中に偉そうにしやがる役立たずの老害だ!高齢者が生きてんじゃねぇよ!高齢者は六十過ぎたら全員収容所にぶち込んで全員ボケる前ブレイクダンス踊ったまま毒ガス浴びて切腹しろ!うああああああああああああッ!」
 俺の魂のシャウトに女性高齢者の左耳の鼓膜が爆砕する。
 「はい俺の完全勝利~‼あ~お腹減った今日はユッケでも食いに行くか~!」
 暴行現場にいた人々が満身創痍の高齢者ドライバーを見て、救急車を呼び、警察に通報する。
 人びとはまだ知る(よし)もない、その判断が自分たち地球人類を滅亡の危機に陥れることに。
 小室キエイは女性高齢者の血で汚れた手で股間をかきながら、焼肉酒屋あびすに向かう。
 焼肉酒屋あびすでユッケを食っていると急に腹が痛くなってくる。
 腹痛に悩まされている俺を警察官数人が取り囲み両手に手錠をかける。
 (なるほど、あの自動車ババアか周りの目撃者が警察に通報しやがったのか...)
 「俺ユッケ食ってるんですけど食中毒で死んだらどうしくれるんですか?」
 「うるせぇ!意味不明なこと言ってんじゃねぇよ!器物破損に暴行罪に窃盗罪でお前を逮捕する!」
 「そんなら、おめぇらは不敬罪だ‼バカ野郎‼シンゴォォォォォォォォォッ‼」
 小室キエイが断罪王の変神に必要な呪文を叫んだ次の瞬間、小室キエイの衣服がビリビリに破ける。小室キエイが全裸になる。
 そしてそれと同時に焼肉酒屋あびすが爆発した。
 焼肉酒屋あびすの外で待機していたパトカーの運転手が突然の出来事に、増援と消防隊を要請する。
 爆発した焼肉酒屋あびすから爆炎と共に深紅のボディが特徴的な巨大人型兵器が出現する。
 深紅の巨大人型兵器、断罪王アインの右手のひらには俺を冤罪で逮捕しようとしていた税金泥棒クソバカ公務員共の死体が握られていた。
 「俺に法律が適用されるわけねぇだろ!このクソバカ公務員共が‼」
 当たり前だが死体は何も言い返してくれない。
 「どうせ変神しちまったんだ...このまま大暴れしてやるよぉぉッ!」
 断罪王アインに変神した俺は岡山県内の教育施設を次々と足で踏みつぶしてゆく。
 「俺はハイパー少年革命家なんだよ!小室キエイなんだよ!学校なんてこの国には必要ねぇんだよ!」
 俺に踏みつぶされる少年少女とお勉強ができれば人生全てうまくいくと思っているクソバカ教師公務員どもの悲鳴が聞こえる。
 特に少年少女の奏でる美しい悲鳴は俺にここがまるで合唱コンクールの全国大会の会場なのではないかと錯覚させるほどすばらしかった。
 しかし人々の悲鳴に陶酔する俺をあざ笑うかのように背中に激痛が走る。
 「痛ってぇな...お前...ユーマだな!」
 俺に喧嘩をふっかけてきたのは人類と地球を消滅させるために宇宙から飛来してきた侵略者ユーマだった。
 断罪王アインの背中をビームで狙撃したのはイソギンチャクに両足を生やした姿をしたユーマだった。
 「また新種のユーマか...まあいいだろう、ユーマが現れればきっとアイツらも現れる!」
 小室キエイの予想通り、上空から群青色のボディが特徴的な断罪王ツヴァイが岡山県内に着地する。
 「断罪王ツヴァイ、目標を二体確認」 
 全身に重火器を備えた断罪王ツヴァイが砲撃の照準を断罪王アインとイソギンチャクユーマに合わせる。
 「たとえ断罪王であっても人類を恐怖に陥れるのであればユーマと共に消滅させる!」 
 地球防衛軍メサイアによって断罪王ツヴァイの操縦者に選ばれた美少女専業主婦でカレー大好き小林マスミは決意の言葉と共に断罪王アインとユーマに向かって全身に装備された重火器を一斉発射させる。
 俺は近くにいたイソギンチャクユーマの体を盾にして断罪王ツヴァイからの攻撃から身を守る。
 俺の代わりに断罪王ツヴァイの一斉射撃によりハチの巣にされるイソギンチャクユーマの腹部から出産予定であったと思われるセミ人間が大量に流出して岡山県内の人間を襲い始める。
 セミの体に人間の四肢を生やしたようなその奇怪な姿をした生命体が岡山県内の人間を襲い、男女問わず交尾し始める光景を見て、俺は思わず吐きそうになってしまう。
 「私は...ユーマの作戦に手を貸してしまったというのか...」
 断罪王ツヴァイが全身に装備された重火器の銃口をセミ人間に向ける。
 カレー大好き小林マスミは照準を人々を襲うセミ人間に合わせるものの、近くに人間がいては巻き添えにしてしまうことに気づき、断罪王ツヴァイの銃口を断罪王アインに向ける。
 「おいおい、地球防衛軍メサイアのおめぇがセミ人間に襲われている人間どもを見捨てちまっていいのか?」
 「黙れ!もとはと言えばお前がユーマを盾にしたからこうなったんだ!私は悪くない!」 
 「それを言ったら、まず最初に俺とユーマに攻撃してきたお前にも原因があるんじゃないか?」
 小室キエイの挑発に対してコックピット内の小林マスミの指が重火器のトリガーを引く。
 断罪王ツヴァイの全身から一斉に放たれた銃弾が断罪王アインを襲う。
 断罪王アインはまたもイソギンチャクユーマの体を盾にして断罪王ツヴァイの攻撃を防ぐ。
 イソギンチャクユーマの体から血しぶきと共に今度はエビに人間の四肢を生やしたような生命体が大量に飛びだし、セミ人間同様に地上の岡山県内の人々を男女問わず襲い交尾し始める。
 すでにセミ人間に襲われた岡山県民の人々の腹部が妊婦のように膨らみ始める。
 セミ人間に襲われた岡山県民の人々の腹を突き破って全身血液まみれのセミ人間が大量に出現して周りの人々を襲い始める。
 「このままでは人類が絶滅してしまう....」
 カレー大好き小林マスミはこれ以上セミ人間とエビ人間による被害を拡大させないために地上で暴れているセミ人間とエビ人間と、セミ人間とエビ人間に襲われている全ての人々に重火器の照準を合わせる。
 「おやおやいいのか?正義のスーパロボットである断罪王が人間を大量虐殺するなんて、メサイアの親父たちに知られたら処刑ものだぜ?」
 「うるさい!私はこの世界と家族をユーマと貴様のような裏切り者から守るためなら手段は選ばない!砲撃開始!」
 断罪王ツヴァイが岡山県民とセミ人間とエビ人間に向けて放った砲撃が岡山県内に降り注ぐ。
 そして断罪王ツヴァイは今度は上空に向けて重火器一斉射撃を放つ。
 爆撃がセミ人間とエビ人間と岡山県民だけではなく俺と、火元である断罪王ツヴァイ自身にも襲いかかる。
 「ちくしょう!小林マスミめ、自分のミスに動揺して断罪王ツヴァイごと俺とユーマ共を道ずれにするつもりか...」
 「たとえこの身を犠牲にしても私は人類の平和を守る!」
 断罪王ツヴァイの重火器一斉射撃から逃れたわずかなセミ人間とエビ人間が岡山県から全力疾走で脱出を始める。
 「逃がすものか!」
 自らの放った攻撃の影響で全身ボロボロの断罪王ツヴァイが岡山県から脱出しようとしているセミ人間とエビ人間に銃撃を放とうとした次の瞬間、断罪王ツヴァイの全身に断罪王アインの全力のタックルが直撃する。
 「おっと!俺のお楽しみを邪魔すんじゃねぇよ!」
 「貴様!それでも人類と地球の平和を守るメサイアの断罪王なのか?自分や自分の大切な人があの怪物共に襲われ孕まされても貴様は平気なのか?」
 「うるせぇ!とっとと銃撃をやめやがれ!必殺!狂撃の断罪インパクト!」
 断罪王アインの右手のひらから放たれた衝撃波が断罪王ツヴァイに直撃する。
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 カレー大好き小林マスミの脳内に頭痛と共に意味不明の文字と声、その名も『狂撃波動』が大量に流れ込んでくる。
 「うあああああああああっ!頭が痛い!気がおかしくなる!」
                *
 気がつけば小林マスミは全裸の状態で真っ暗な空間の中にいた。
 そして目の前には全裸状態の小室キエイが両目を閉じて空中で座禅を組みながら聞いたことのない言葉を念仏のようにつぶやいている。
 「これが狂撃の断罪インパクトだ」
 カレー大好き小林マスミの脳内に小室キエイの言葉がテレパシーのように直接流れ込んでくる。
 「この空間に連れてこられたお前にはもう勝ち目はない、だからあえて聞かせてもらう。お前達、専業主婦どもはなぜ自分達の旦那の収入で生活しているくせにフリーターを生活能力がないとバカにするんだ?お前たちだって結局のところ旦那の収入に依存して生活しているだろう、そんなヤツがなぜ、低収入のフリーターをバカにすることができるのか?俺がお前に真実を教えてやるよ!専業主婦よりフリーターのほうが社会的地位は上なんだよ‼いいか、わかったかバカ野郎!」
 「意味不明でふざけたことを言うな!専業主婦は外で働かない代わりに家事や育児をしている‼つまり、低収入のフリーターよりも専業主婦のほうが社会的地位は上なんだよ‼バカはお前だ大バカ野郎!」
 「では低収入のフリーターと家事育児しか能がない無収入の専業主婦、収入面ではいったいどちらのほうが上かな?」 
 「それは...」
 「どう考えても家事と育児を理由に外で働かない無収入の専業主婦よりも低収入のフリーターの方がえらいんだよ!いい加減理解しろよ!バカ野郎死ね!」
 「では小室キエイ、そういうお前はフリーターなのか?」 
 「んなわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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 「うああああああああああああああッ!頭が痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
 空中で座禅を組んだ小室キエイの放つ狂撃波動に脳を破壊されたカレー大好き小林マスミは鼻と両目から大量の血を流して死んでしまった。
 「無収入の専業主婦より低収入フリーターの方がえらいんだよ!まぁ...俺は家事も育児もアルバイトも死ぬまで絶対にしないけどな!アッヒャッヒャッ!合掌」
                *
 空襲から生き延びたセミ人間とエビ人間が焼け野原と化した岡山県内から全力疾走で他県へ移動を開始した。
 操縦者が脳死した断罪王ツヴァイは焼け野原になってしまった岡山県内に仰向けに倒れている。
 「はい俺の完全勝利。ああ~腹減った~寿司が食いたい」
 変神を解いた小室キエイは全裸のまま、寿司屋に向かう。

次回予告
第二話 断罪王アイン 対 断罪王フィーア!考えろ!人の心とその言葉‼女が寿司を握ってんじゃねぇよ‼寿司握る暇があるなら俺のチ●コ握るんだよ‼命とは死に至る病である!自分が死ぬのが嫌で子供にも死んでほしくないのであれば最初から子供なんか作るんじゃねぇよ!バカ野郎!子供だって最終的には死の恐怖に怯え苦しみながら死んでいくんだぜ!自らの欲望を満たすために罪なき命に死を伝染させるセッ●スは人殺しと同じなんだよ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二話 断罪王アイン 対 断罪王フィーア!考えろ!人の心とその言葉‼女が寿司を握ってんじゃねぇよ‼寿司握る暇があるなら俺のチ●コ握るんだよ‼命とは死に至る病である!自分が死ぬのが嫌で子供にも死んでほしくないのであれば最初から子供なんか作るんじゃねぇよ!バカ野郎!子供だって最終的には死の恐怖に怯え苦しみながら死んでいくんだぜ!自らの欲望を満たすために罪なき命に死を伝染させるセッ●スは人殺しと同じなんだよ!


 断罪王ツヴァイの操縦者カレー大好き小林マスミに完全勝利した俺は焼け野原と化した岡山県から徒歩で大阪府に移動して『しゃかりきアニサキス』とかいうふざけた名前の寿司屋に入店した。
 寿司屋といっても、そこら辺の能なし専業主婦が働いているようなクソ雑魚百円寿司ではなく、ちゃんとした職人が握っている寿司屋である。
 しかし俺は入店から二秒であることに気づいてしまった。
 寿司を握っていたのがなんと女だったのだ!
 俺、小室キエイは怒りのあまりその寿司屋しゃかりきアニサキスで寿司を大量に食った後に食事代の支払いを拒否してしまった。
 「お客様、お金はしっかり払ってもらわないと困りますよ」
 「女が握った寿司は寿司じゃねぇ!つまり俺は寿司は食ってねぇ!寿司屋なのに客に寿司を提供しないおめぇが悪い!あとなんだしゃかりきアニサキスって」
 「そんなのあんまりです、アタシは北朝鮮の親方のもとでちゃんと修行して寿司職人になったんです!お金を払わないのであれば、警察に通報させていただきます」
 北朝鮮で修業してきたらしい美少女寿司職人が泣きながら俺にガチギレしてきた。
 「レッツ!ア~ン?ビーテクマ~イン?ビンビンビクビクビーテクマ~イン?」
 数秒後、サイレンの音と共に数人の警察官が全裸の俺を取り囲む。
 「じゃあ、ちょっと警察署までついてきてもらっていいですか?」
 キャバ嬢に二百万円ぐらい貢いでいそうな顔をした童貞丸出しの警察官の一人が俺の腕をつかむ。
 「なぁ、岡山県の焼肉酒屋あびすが爆発した事件の犯人、誰か知ってるか?」
 「い、いきなり何を言い出すんだ?」
 「その犯人俺なんだよ」
 もう、遅かった。
 「シンゴォォォォォォォォォッ!」
 寿司屋『しゃかりきアニサキス』は突然爆発を起こし、炎の中から深紅のボディが特徴的な巨大人型起動兵器・断罪王アインが出現する。
 断罪王アインの足元には爆発から瞬時に避難したと思われる美少女寿司職人が立っていた。
 自分の店、『しゃかりきアニサキス』を十九歳で無職の俺にぶっ壊されて悔しいのか、美少女寿司職人は下から憎しみのこもった表情で断罪王アインを睨みつけてくる。
 そして次の瞬間、美少女寿司職人が断罪王変神の呪文を大きな声で叫ぶ。 
 「シンゴォォォォォォォォォォォッ!」
 新川アワビの服がビリビリに破けると断罪王アインの前にピンク色のボディが特徴的な断罪王フィーアが出現する。 
 「これはたまげたなぁ~まさか美少女寿司職人のおめぇがあの、新川アワビだったとはな。寿司職人の制服と帽子のせいでまったく気づかなかった」
 「たまげたのはこちらも同じよ、あなたがメサイアを脱走した、あの小室キエイだったとはね...なぜ多くの人々を守ることができる断罪王の力を持ちながらメサイアを裏切ったの?」
 「メサイアを裏切っただと?俺はこの断罪王のすげぇ力をユーマ相手だけにしか使わないあのつまらねぇお利口ちゃん共に忠誠を誓ったことは一度もないぜ!」
  「アタシの夢は自分の握った寿司でみんなを笑顔にすることよ!その夢を叶えるためなら北朝鮮の親方の厳しい修行にだって耐えられたし、結果的には自分の店も持てた!なのに、あなたは女性が寿司を握っていたのが許せないとかふざけたことを言って、結果、私の店は潰れてしまった。アタシはあなたを絶対に許さない!」
 「誰がおめぇに許してくれって言ったんだバカ野郎‼とにかく女は寿司を握るな!握るなら俺のチ●コにしろ!」
 「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
 一瞬で百体に増えた断罪王フィーアが四方八方から断罪王アインを攻撃してくる。
 「クッ...百対一だと...卑怯者!お前それでも人間かよ!」
 「あんただけには言われたくないわよ!」 
 総勢百体にも及ぶ断罪王フィーアの予測不可能、回避不可能の攻撃に断罪王アインはろくに反撃も出来ないまま、地面に仰向けに倒れる。
 「ダメだやっぱ...でも一回あたりの攻撃で発生するダメージは大したことないぜ‼」
 「でも、ひとつも()けられないんじゃ、意味ないでしょ‼」
 断罪王フィーアの攻撃が再開される。
 断罪王フィーアのパンチとキックが四方八方からとどめとばかりに断罪王アインに襲い掛かる。
 全身に襲い掛かる激痛にお花畑を何度も直視する小室キエイ。
 しかし、全身を襲う激痛がそれまでなにもなかったようにいきなり停止した。
 よく見ると、目の前にいる断罪王フィーアが動きを止めていた。
 そして地球の守護神である断罪王アインと化した小室キエイの五感がユーマの出現を感知していた。
 「近くに間違いなくユーマがいるはず...なのになぜ視覚で捉えることができないんだ?」 
 目に見えないユーマの存在に小室キエイは困惑を隠せない。
 そして、突如動きを止めた断罪王フィーアの背中から左右に四本ずつ、合計八本の腕が出現する。
 「うああああああああああああッ!そんな...このアタシが目に見えないユーマに寄生されたというのか...」
 断罪王フィーアから放たれた美少女寿司職人・新川アワビの言葉に偏差値8の小室キエイは状況を理解する。
 「まさか、目に見えないユーマが断罪王フィーアの体に寄生して内側からコントロールしているというのか...‼俺はユーマに助けられたのか?」
 断罪王フィーアの胸部中心からテレビのバラエティー番組でおバカキャラが特徴的な宗教シンガー下地働助の顔が現れる。
 全部で十本の腕を持ち、胸部から下地働助の顔面が飛び出た断罪王フィーアの全身に無数の穴が開く。
 ユーマに寄生された断罪王フィーアの全身にできた無数の穴から上半身が下地働助で下半身がケンタウロスになっている生命体が奇怪な叫び声を上げながら飛び出して地上の大阪府民を襲い始める。
 「ブンシャカァァァァァァァァァッ‼」
 「セミ、エビの次は下地働助とはな」
 大阪府民を襲う下地働助に注意をそらされていた俺に向かってユーマに支配されている断罪王フィーアの十本の腕が伸びて襲い掛かってくる。 
 「ダメだやっぱ」
 小室キエイは全身に突き刺さる断罪王フィーアの手刀から断罪王アインを支配しようとする目に見えないエネルギーが体内に侵入してきたことを察して絶望する。
 このままでは断罪王フィーア同様に断罪王アインもユーマに寄生され内側から支配されてしまう。
 「相手が肉体を通して俺を支配しようとするなら俺も同じことをするまでだ!いちかばちか!くらいやがれぇッ!狂撃の断罪インパクト!」
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 断罪王フィーアが俺の体に突き刺さした十本の腕を通して俺は狂撃の断罪インパクトによる狂撃波動をユーマに寄生された断罪王フィーアの全身に注入する。
 「ブンシャカァァァァァァァァァッ!ブンシャカァァァァァァァァァァッ!」
 狂撃の断罪インパクトにより脳が破壊された断罪王フィーアから頭の悪そうな叫び声が上がる。
 地上では大量の下地働助ケンタウロスが健常者なら絶対に襲わなそうな見た目をした大阪府民の女性高齢者を襲って交尾している。
 「ユーマに寄生にされた断罪王フィーアだけじゃねぇ!この際、大阪府民の女性寿司職人共も全員皆殺しにしてやるぜぇぇぇぇッ!くらえよッ!狂撃のぉぉぉッ!断罪インパクトォォォッ!」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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 断罪王アインの全身から放たれた狂撃の断罪インパクトによる狂撃波動が大阪府内全ての女性寿司職人の脳内に流れ込み、鼻と両目から大量の血を流して死んでしまった。
 「どうして...女性が寿司を握っちゃいけないのよ...」
 ユーマにすべてを支配されてしまったはずの断罪王フィーアの操縦者で美少女寿司職人の新川アワビから祈りにも似た言葉が漏れる。
 「うるせぇ!総理大臣と寿司職人はな!女がなっちゃいけねぇんだよ!」
 断罪王アインはとどめとばかりに断罪王フィーアの胸部中心に出現した下地働助の顔面を右手で掴むと、そのまま引っこ抜いて握りつぶした。
 ユーマに寄生された断罪王フィーアが太陽光をあびたアイスのように溶けていく。
 「ブンシャカァァァァァッ!っていったいなんなんだよ‼」
 小室キエイの叫びに応えてくれる者は大阪府内には一人もいなかった。
  地上では破壊と殺戮の限りを尽くした下地働助ケンタウロスがよその県を支配するために移動を開始していた。

次回予告
第三話 断罪王アイン 対 断罪王ズィーベン‼特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドが爆発‼欲しいものはすべて他人の金で手に入れる!三次元の女は何度裏切っても二次元の女は絶対に裏切らない!そんな俺たちの日常を伝えたくて書きました‼令和の童貞は強いぞ‼世界最高民族日本人から仕事を奪うクソバカ不法入国者は今すぐ0歳児が操縦するドクターヘリに乗って日本列島から出ていけ‼

  
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第三話 断罪王アイン 対 断罪王ズィーベン‼特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドが爆発‼欲しいものはすべて他人の金で手に入れる!三次元の女は何度裏切っても二次元の女は絶対に裏切らない!そんな俺たちの日常を伝えたくて書きました‼令和の童貞は強いぞ‼世界最高民族日本人から仕事を奪うクソバカ不法入国者は今すぐ0歳児が操縦するドクターヘリに乗って日本列島から出ていけ‼


 「腹減ったな~」
 俺、小室キエイは大阪府から徒歩で京都府にやってきた。 
 世界最高民族日本の魂が形になったかのような街並みと風景に俺は感動する。
 そして全裸のままで京都内を歩き回っていた俺の前に不法入国者みたいな一人の美少女が現れる。
 「お久しぶりですね、ニャットです。服を着ないと警察に捕まってしまいますよ」
 おそらくへドナムからの不法入国者であろう美少女ニャットがビニール包装してあるシャツと下着とズボンを俺に突き出してきた。
 「警察が来ても俺には勝てんぜ」
 俺は不法入国者へドナム人美少女ニャットが俺のために買ってきてくれた衣服を手に取ると思いっ切り地面に叩きつけて、歌を歌いながら何度も裸足で踏みつぶしてやった。
 「ソーセージッ‼ウインナーッ‼た・ま・ご・や・きッ‼」
 「ひどい...!」
 「ひどい?ひどいのはてめぇのほうだろ?どうして不法入国者が世界最高民族日本人の魂の故郷である京都府に足を踏み入れてるんだ?とっととへドナムに帰れバカ野郎‼日本人から仕事を奪ってんじゃねぇよ‼この寄生虫が‼なんで俺たち世界最高民族日本人が日本国内不法入国者ランキング2位のお前たちへドナム人のために飢え死にしなくてはいけないんだ‼フォーでも食ってろバカ野郎‼」
 「私、不法入国者じゃありません‼」
 突然泣き出した不法入国へドナム美少女ニャットは携帯ですぐに俺のことを警察に通報する。
 「おめぇら女はいつもそうだ!泣きゃあ、相手と周りから同情してもらえると思ってる‼」 
 すぐにパトカーが一台、俺と不法入国へドナム美少女のもとにやってくる。
 パトカーから降りた警察官が全裸の俺の手に手錠をかける。
 「公然わいせつ罪で貴様を逮捕する‼」
 「裸になって何が悪い!シンゴォォォォォォォォォッ‼」
 俺は断罪王変神の呪文を唱えるが、俺の体はなんの変化も起こさない。
 「お腹が減って力が出ない~」
 そう、先程の断罪王フィーアとの死闘で広範囲に狂撃の断罪インパクトを放ってしまった小室キエイはエネルギー不足で断罪王に変神できないのだ。 
 つぎの瞬間、俺の目の前は真っ暗になっていた。
                *
 目を開けると俺は見知らぬ個室のベットの上にいた。
 個室を出ると、そこには痴呆老人と思しき生産性のない税金泥棒共が談笑したり、本を読んでいたりテレビを見ていた。
 そして俺の目の間に介護士の制服を着た女性が姿を現した。
 「小室キエイ十九歳無職さん、ご気分はいかがですか?」
 その美少女介護士は俺を冤罪で警察に通報した不法入国へドナム人美少女ニャットだった。
 「刑務所や精神病院ならまだわかるが、なぜ、俺が老人ホームにいるんだ?俺は無職だがまだ十九歳だぜ?」
 「どうやら日本全国の精神病院はかくかくしかじかで全て満室らしいです。なので警察の方々がから、あなたをこの特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドに入居させるように指示がありまして」
 「うるせぇよへドナム人!よくわからんがこの際この状況を利用させてもらう!断罪王に変神するからメシよこせ‼」
 「ご飯はあげません。残念ながらあなたを断罪王に変神させるわけにはいきません、このまま飢え死にしてもらいます」
 「なんだと!」
 「あなたにはこの特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドで飢え死にしてもらいます」
 「ならこちらにも考えがある!」
 俺は美少女へドナム人介護士のニャットの体を全速力で横切ると、特別養護老人ホ―ム・バロムジェノサイドの痴呆老人共の頭と首と手足を噛みちぎり、断罪王の変神に必要なエネルギーを補給する。
 「痛てぇぇぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!誰か助けてぇぇぇぇぇぇッ!」
 「痛い痛い痛い痛い痛い‼痛いって言ってんだろぉぉぉぉぉぉッ‼」
 美少女へドナム人介護士のニャットは上着のポケットから取り出した拳銃の銃口を小室キエイに向ける。
 「今すぐ、無意味な殺戮をやめなさい!やめないとあなたが断罪王に変神する前に射殺します‼」
 美少女へドナム人介護士ニャットの卑劣な脅しに俺はまだ一口も口をつけていない女性痴呆老人を盾にする。
 「もし、お前が俺を断罪王に変神する前にその銃で撃つなら、俺はこの税金泥棒を床のゴミクズ共みたいに食い殺すぜ‼」
 特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドの床には全身の肉を小室キエイに噛み千切られた血塗れの痴呆老人の死体が散乱している。
 「あなたは人を殺してもなんとも思わないんですか?」
 「フン!どうせここにいる痴呆老人共は働きもしないくせに税金を健常者から搾取し、介護士の心まで腐らせる寄生虫だ‼俺が殺してるのは人間じゃない‼寄生虫だ‼虫を殺してなにが悪い‼この糞雑魚底辺職の不法滞在者が‼収容所で毒ガス浴びながら切腹すると同時にブレイクダンスしろ‼」
 「なら小室キエイ十九歳無職!あなただけを狙撃させてもらいます‼」
 「させるかよぉ!シンゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ‼」
 特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドが爆発する。
 焼け野原と化した特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドに小室キエイが変神した深紅のボディが特徴的な断罪王アインと美少女へドナム介護士のニャットが変神した黄緑色のボディが特徴的な断罪王ズィーベンの巨体が向き合っている。
 「断罪王に変神した俺から自分の身を守るために老人ホームバロムジェノサイドの痴呆老人共を見捨てて断罪王に変神したのか...介護士失格だな!」
 「利用者のみなさんを殺したのは私じゃない‼全部あなたのせいよ‼」
 「でも、お前が俺に変神に必要な食料を与えればこんなことにはならなかったかもしれない...ま、俺は国に寄生する害虫を殺して食っただけだ、むしろあの痴呆老人共はニートのくせに最後に俺に食い殺されることで生産性を得ることができたんだ‼介護スタッフと遺族にはむしろ感謝してほしいよな‼アッヒャッヒャッヒャッ‼」
 「貴様ァァァァァァァァァッ‼」
 断罪王ズィーベンが手に持った大剣が蛇のように伸びて俺に襲い掛かってくる。
  「なるほど、剣とムチ、両方の性質を持った武器か、おもしろい!」
 俺は断罪剣を異次元から出現させ手に持つと、断罪王ズィーベンの剣撃をかわして、断罪王ズィーベンに接近、斬撃をぶち込む。
 「無駄だ!十九歳無職‼」
 断罪王アインの斬撃は断罪王ズィーベンの体から発生した目に見えないバリアに弾き返される。
 自らが放った斬撃が断罪王アインに跳ね返り、断罪王アインの全身を切り裂く。
 「くっ...反射効果がある絶対無敵のバリアに伸びる大剣...どうやって戦えばいいんだ‼」
 悩んでいる間にも断罪王フィーアの伸縮性のある大剣が俺を襲ってくる。
 「まずい...よけるので精いっぱいだ...しかし!これならどうだ!狂撃のぉぉッ!断罪インパクトォォォォォォッ‼」
 「無駄だ!十九歳無職‼」
 俺の放った狂撃の断罪インパクトが断罪王ズィーベンのバリアによって断罪王アインに跳ね返ってくる。
 「狂撃のぉぉぉぉぉぉッ!断罪インパクトォォォォォォォォッ‼どりゃああああああああああああッ‼」
 俺は跳ね返ってくる狂撃の断罪インパクトに対してさらに狂撃の断罪インパクトを放つ。
 狂撃の断罪インパクト同士がぶつかり合うことで発生する狂撃波動が京都府内に広がっていく。
 「し、しまった!これでは京都府内の人々の頭がおかしくなってしまう!」
 俺はそのあとも断罪王ズィーベンの攻撃を避けて断罪王ズィーベンに狂撃の断罪インパクトを放ち、バリアによって跳ね返ってきた狂撃の断罪インパクトに対して新たな狂撃の断罪インパクトを放ち、狂撃波動を特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドを中心に京都府内に広げていく。
 「さあ!どうする!このままだと京都府から最終的に全世界の人々が狂撃波動を浴びて頭がおかしくなるか、目と鼻から血を流して脳死してしまうぞ!人類に全滅されて困るのであれば、いますぐバリアを解除して俺の狂撃の断罪インパクトをその身に受けろ!」
 「わ、わかった...だが忘れるな!メサイアが所有する断罪王はあと四体もある...お前に勝ち目はない....」
 「うるせぇよ...だいたいてめぇら介護士は毎日毎日、家族に捨てられた痴呆老人のウンコ見ていったい何が面白いんだ?」
 「うるさい!十九歳無職のお前に!働きもしないで親戚の収入で生活している貴様に!介護士を馬鹿にする権利はないんだよ!」
 「言ったな!へドナム人!狂撃の断罪インパクトォォォォォォォォォォォォッ‼」
 フルパワーの狂撃の断罪インパクトが断罪王ズィーベンに向かってくる。
 全世界の人々の命と尊厳を狂撃波動から守るために美少女へドナム人介護士のニャットは断罪王ズィーベンの絶対無敵のバリアを解除した。
 「メサイアのみんな...あとはたのみましたよ...」
 小室キエイが操縦する断罪王アインから放たれたフルパワーの狂撃の断罪インパクトが断罪王ズィーベンに直撃した。
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 美少女へドナム介護士ニャットの脳内に気が狂いそうな狂撃波動が流れ込んでいく。 
 「パパ!ママ!助けてぇぇぇぇぇッ!頭が!頭が痛いよぉぉぉぉぉぉッ‼」
 「ざまぁ!ざまぁ!ざまぁ!ざまぁぁぁぁぁぁぁッ‼」
 爆発炎上する断罪王ズィーベンを見て小室キエイがつぶやく。
 「今日は炭酸飲料でも飲むか...」
 その日、全ての京都府民が目と鼻から血を流して死亡するという不可解な事件が発生した。

次回予告
第四話 断罪王アイン 対 断罪王ドライ‼戦慄‼フォレストフレンド学園‼俺達無職は犯罪者予備軍じゃねぇ‼無職や人間の出来損ないを人間扱いしない極悪卑劣な教育機関をぶっ壊せ‼戦争も環境問題も人類が抱える全ての問題は人類そのものが滅びれば全て解決する!真の倫理とは全人類が地球という天然自然の奇跡の星のために自らの手によって滅びる勇気を持ち、それを実行することである! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

 第四話 断罪王アイン 対 断罪王ドライ‼戦慄‼フォレストフレンド学園‼俺達無職は犯罪者予備軍じゃねぇ‼無職や人間の出来損ないを人間扱いしない極悪卑劣な教育機関をぶっ壊せ‼戦争も環境問題も人類が抱える全ての問題は人類そのものが滅びれば全て解決する!真の倫理とは全人類が地球という天然自然の奇跡の星のために自らの手によって滅びる勇気を持ち、それを実行することである!

 
 京都を出た俺は全裸のまま徒歩で東京都に移動した。
 今は亡き京都府の時のようにエネルギー切れの隙を敵に突かれないように俺はホテルの従業員と客を全員食って個室のベットで休憩する。
 しかし、少々派手にやりすぎたせいかパトカーのサイレンの音が俺の眠りを妨げる。
 俺はホテルの屋上から付近のマンションの一室に不法侵入して、その部屋の住人だと思われる女性を食ってなんとか難を逃れた。
                  *
 夢を見ている。
 懐かしい夢。
 そうだ、おれの妹の予言でユーマの存在を知った父さんと母さんはユーマから地球と人類を守るために断罪王を遺跡から発掘して地球防衛軍メサイアを設立したんだ。
 父さんと母さんが言うには断罪王はかつて地球を悪しき生命体から救済したっていうけど、俺にはなんかしっくりこないんだよな。 
 そう、父さんと母さんにモルモットにされた俺は断罪王アインの操縦資格を得たんだ。 
 断罪王アインとリンクして俺がわかったことは断罪王が地球上から人間を滅ぼそうとしていることだった。
 だから、予知能力のある妹に夢中で俺の存在を無視したり、俺をモルモットにしたり、断罪王を間違った使い方をしている父さんと母さんを信用できなくなって俺はメサイアの基地を出て親戚の家に住むことになったんだ。
 親戚の人たちは父さんと母さんと違って俺にやさしかった。
 俺が十九歳無職でもうるさいことは何一つ言わない。
 それは、単純に俺を愛してくれているのか、それともただの無関心なのか、それとも、俺が断罪王の力を持っていることを知っているからなのか、親戚のいる自宅に帰れば答えはすぐにわかるかもしれない。
 でも、俺はもう父さんと母さんと妹が指揮しているメサイアの断罪王を三体も倒してしまった。
 それに俺のせいで岡山も大阪も京都もただの廃墟になってしまった。
 俺はただ許せなかったんだ、高齢者が車を運転していること、専業主婦がフリーターや無職を馬鹿にしていること、女が寿司を握っていること、痴呆老人のために国のお金が無駄使いされていること。
 だから俺は怒りに任せて、焼肉酒屋あびすを、寿司屋しゃかりきアニサキスを、特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドを破壊した。
 俺は十九歳にもなって自分の感情をコントロールできない哀れな無職なんだ。
 だから俺は自分のやりたいように生きる。
 それのなにが悪い。
 人間だろうがユーマだろうがメサイアだろうが俺は自分の気に食わないものは全部、断罪王アインで破壊してやる。
 人を殴って何が悪い。
 人を殺して何が悪い。
 人を食って何が悪い。
 裸になって何が悪い。
                *
  目を覚ますと俺の目の前にメガネをかけたスーツ姿の美少女がいた。
 「俺は小室キエイだ」
 「ねぇ、あなた空き巣なら私の妹を知らない?」
 妹...ああ、そうか、俺が昨日食った女はコイツの妹だったのか。
 「知らない、とにかく俺はここで休憩させてもらう」
 「それはちょっと困るわね、なんなら警察呼びましょうか?」
 「ここ最近、奈良と大阪と京都が壊滅した事件は知っているか?」
 「ええ、ニュースで見たわ。あとエビとセミと下地働助みたいなユーマが各地で暴れているってこともね」
 「それは全部俺の仕業(しわざ)なんだ、俺は断罪王アインに選ばれた十九歳無職なんだ、だから死にたくなかったら俺を怒らせない方がいい」
 「それなら私も言わせていただくけど、私はメサイアに断罪王ドライの操縦者に選ばれた教師の大保方バルゴよ」
 「もしかして、あの大保方バルゴなのか...お前、昔はメガネかけてなかったよな」
 「メサイアの代表であるあなたのお父さんとお母さんはあなたの悪行に関しては随分と寛大よ。でも私は私の妹を殺したあなたを許せない...」
 「なるほど、お前は妹の仇をとりたいがメサイアに裏切り者として処罰されるのが怖くて俺を殺すことができない。それでは戦士失格だな...」
 「私をあまりナメないほうがいいわね、それよりメサイアの代表、つまりあなたのお父様とお母さまからあなたにちゃんとした教育を受けさせて更生させるためにとある学校に入学させるように言われているわ」
 「なるほど、お前はそこの教師なんだな」
 「察しがいいわね、なら今すぐ私についてきなさい」
 俺は大保方バルゴに案内された都内の学校フォレストフレンド学園の校舎に全裸のまま足を踏み入れる。
 校舎の中には主に十代から六十代までの社会に適応できない無職と人間のできそこない共が学ランに身を包んで授業を受けていた。
 「このフォレストフレンド学園はね、社会に適応できない大人をあらゆる教育方法で社会に適応させることを目的とした施設なの」 
 「つまり、親に見放された無職や引きこもりを拉致してここで監禁しているわけか」
 「だって仕方ないでしょ、無職や引きこもりはこの国じゃ立派な犯罪者予備軍なんだから、親に捨てられ一般社会から隔離させられるのは当然のことよ」 
 「なるほど、俺みたいな無職やコイツらみたいな引きこもりやできそこないは最初からこの世界に産まれてこなければよかったと、お前は教育者でありながらそう言うんだな」
 「勘違いしないで、ここはあくまで社会不適合者を社会適合者にステップアップさせるための場所よ、閉鎖病棟じゃないわ」
 「同じだよ、働かなくてもここである程度の生活が保障されるなら、ここの出来損ないどもはあえて、社会に出ずにこの学園にずっと引きこもってるさ、そのほうがお前たちみたいな社会に適応している奴らにとっても都合がいい」
 「ま、確かにそこが最近問題になってるのは確かだけどね。でも野に放つより、ここで隔離しておけば少なくとも犯罪抑止力にはなるわ」
 「フフ...無職はみんな犯罪者か、まるでマスメディアだな...お前の子どもがせいぜい無職にならないように気をつけるんだな」
 「全力でそうさせてもらうわ」
 俺は全裸のまま、教室に入る。
 授業中にもかかわらず、学ランに身を包んだ四十代のハゲのおっさんが下半身を露出したまアイドルの歌を歌いながらチ●コをシコっている。
 周りの教師や生徒はもう見慣れてるのか、大したリアクションもせずに授業が再開される。
 そして数秒後、今度は生徒の一人であるメガネ君がいきなり奇声を上げながら教壇に立っている若い女教師の胸を両手で揉みはじめた。
 それを見たシコシコハゲジジイ四十歳のチ●コをしごく手の動きが速くなる。
 奇声おっぱい星人のメガネ君に両胸をもまれていた女性教師がスーツポケットの中に手を入れて何かのスイッチを押すとすぐに教室内に全身黒ずくめの特殊部隊が侵入してくる。
 特殊部隊に麻酔銃で撃たれた奇声おっぱい星人のメガネ君は担架に乗せられてどこかへと連れていかれる。
 それを見ていたチ●コシコシコハゲジジイ四十歳がチ●コをしごくのをやめていきなり上下にジャンプし始める。
 授業が再開される。
 太ったデブ女おそらく三十代がアニメソングを歌いながらブレイクダンスを踊り出す。
 教室に特殊部隊が突入する、授業中にブレイクダンスを踊っているデブが麻酔銃で撃たれて気絶する、担架でどこかへ運ばれる。
 授業中にガリガリメガネおそらく四十代が一人でカードゲームのバトルを開始する。
 教室に特殊部隊が突入する、カードゲーム大好きガリガリメガネおそらく四十代が麻酔銃で撃たれて気絶する、担架でどこかへ運ばれる。
 三十代と思われるチビデブハゲが教卓の上に登って呪文を唱えながらズボンとパンツを脱いでウンコし始める。
 教室に特殊部隊が突入する。教卓の上で呪文を唱えながらウンコし始めた三十代と思われるチビデブハゲが麻酔銃で撃たれて気絶する担架でどこかへ運ばれる。
 授業中にいきなり席を立った女性おそらく二十代がその場で側転をし始める。
 教室に特殊部隊が突入する。
 側転女が麻酔銃で撃たれて気絶する、担架でどこかへ運ばれる。
 授業中におそらく十代と思われる美少女が大声で世界の終わりを宣言し始める、麻酔銃で撃たれる、担架でどこかへ運ばれる。 
 授業中に交尾し始めた高齢カップルが
 授業中に席を立ってジャンプしているおっさんが
 授業中にイマジナリーフレンドと話しはじめたおっさんが
 授業中に幽霊と話しはじめた美少女が
 授業中にギターを引き始めたおっさんが
 授業中にラップバトルをし始めたおっさんと美少女が
 授業中にいきなり戦争の愚かさを唱え始めた美少女が
 授業中に突然、楽器でジャムセッションし始めたお兄さんとお姉さんが
 授業中にとうとう気が狂って泣き叫び始め暴れ出した女教師が
 特殊部隊に、麻酔銃で撃たれて、気絶して、担架で運ばれる。
 授業終了のチャイムが鳴る。
 俺は全裸のまま、教室を出る。
 俺は廊下に立っている大保方バルゴに問いつめる。
 「全裸でもおとなしくしてれば、特殊部隊に麻酔銃で撃たれないんですね」
 「それに関しては法則性はないわ、特殊部隊を教室に投入する判断基準はスイッチを持った教師の気分によって違うからね」
 「とにかく、これだけは言わせてせてもらう、たとえどんな理由があろうと俺たち社会不適合者は人間だ‼しかし、ここで行われているのはあまりにも人道に反している‼」
 「だったらどうするの?」
 「お前たち教師も、このフォレストフレンド学園とかいうふざけた名前の学校も俺が破壊する」
 「今、この学校を破壊すれば、ここの寮で生活している生徒もみんな死ぬわよ」
 「どっちにしろ、ここの生徒は皆、親に捨てられ、社会に居場所がない出来損ないどもだ、このまま人間扱いされずにここで生き続けるよりも、今ここで死んだ方が出来損ないどものためになる‼」
 「なら、私はここの生徒をあなたから守るわ!」
 「違うな!お前はそれを理由に妹の復讐をしたいだけだ!」
 「シンゴォォォォォォォォォォォォッ!」
 小室キエイと大保方バルゴがほぼ同時に叫んだ。
 フォレストフレンド学園が爆発した。
 瓦礫の山と化したフォレストフレンド学園に深紅のボディが特徴的な断罪王アインと黄色のボディが特徴的な断罪王ドライの巨体が向かい合っている。
  両手にカギ爪を装備した断罪王ドライが超高速移動で断罪王アインを翻弄する。
 小室キエイの視力では断罪王ドライの動きを捕らえることができない。
 だから。
 気がついた時にはもう断罪王ドライのクロー攻撃によって小室キエイの全身に何度も激痛が襲う。
 「ダメだ、やっぱ」
 狂撃の断罪インパクトを放つにしても敵が高速移動をしているのでうまく狙いを定めることができない。
 「おい、大保方バルゴ!今すぐ攻撃をやめないと断罪インパクトを世界中に向けて放つぞ‼」
 「フン、そんな脅しが私に通じると思っているのか?お前が断罪インパクトを放つ前に私がお前を殺してやる‼」
 気がついたらもう、大保方バルゴが操縦する断罪王ドライのカギ爪が断罪王アインの胸を貫通していた。
 断罪王アインの操縦席にいる小室キエイの口から大量の血が流れる。
 「あなたの家族には悪いけど妹の仇は打たせてもらうぞ...‼」
 断罪王ドライのカギ爪が断罪王アインの首を切り裂こうとした瞬間。
 断罪王ドライの両手が鮮血と共に宙を舞う。
 小室キエイと大保方バルゴの目の前に、二人とも見たことがない銀色の断罪王が姿を現す。
 「そんな...遺跡から発掘された断罪王は全部で八体のはず、メサイアの私ですら知らない九体目の断罪王が存在していたなんて‼」
 『我が名は...断罪王ヌル...』
 断罪王ヌルから発せられたと思われるテレパシーが虎夢路キエイと大保方バルゴの脳内に流れる。
 「断罪王ヌルだと....人類の守護者である断罪王に仇なす断罪王など...私は...私は認めないぞ!」
 両手を失った断罪王ドライから超高速で放たれるキックが断罪王ヌルを背後から襲う。
 しかし、断罪王ヌルは一瞬で断罪王ドライの背後に移動して、手刀で断罪王ドライの首を切断してしまう。
 「つ、強すぎる...‼」
 東京都内に断罪王ドライの首が転がる。
 断罪王ドライを超える機動力をもった断罪王ヌルの性能に小室キエイは圧倒される。
 「つ、次は俺が殺されるのか?嫌だ!俺はまだ...死にたくない、誰か、誰か助けてくれぇぇぇッ!」
 断罪王ヌルはボロボロの断罪王アインをしばらく凝視すると何もせずに、姿を消してしまう。
 「メサイアでも知らない断罪王...ヌル...いったいなんなんだよ...アイツは...」
 虎夢路キエイは突如、現れた謎の断罪王の存在に戦慄しつつも全てを終わらせるためにメサイアの本拠地がある静岡県へと移動を開始した。

次回予告
第五話 断罪王アイン 対 断罪王フュンフ!断罪王ゼックス!断罪王アハト!そしてついに爆誕!超覚醒!断罪王Ω〈オメガ〉‼ バカの話は長い!バカの話はわかりにくい!おい、おめぇらよぉ!人間同士で傷つけあうこんなクソみたいな世の中に親の都合で無理矢理誕生させられて、本当に満足なのか!答えろ!答えろって言ってんだよぉぉぉぉぉぉぉ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第五話 断罪王アイン 対 断罪王フュンフ!断罪王ゼックス!断罪王アハト!そしてついに爆誕!超覚醒!断罪王Ω〈オメガ〉‼ バカの話は長い!バカの話はわかりにくい!おい、おめぇらよぉ!人間同士で傷つけあうこんなクソみたいな世の中に親の都合で無理矢理誕生させられて、本当に満足なのか!答えろ!答えろって言ってんだよぉぉぉぉぉぉぉ!

 地球防衛軍メサイアの基地は静岡県の富士山にある。 
 メサイアが設立されてすぐに富士山そのものが改造されて八体の断罪王を所有する軍事基地になってしまったのだ。 
 そのメサイアの断罪王も小室キエイの断罪王アインを含めてあと四体。
 先日、小室キエイの目の前に突如出現した謎の戦士、断罪王ヌルも含めれば、今この日本には全部で五機の断罪王がいることになる。
 しかし、五機の断罪王が激突し、一体の断罪王が生き残ったところで宇宙からの侵略者ユーマとの戦争が終るわけではない。
 小室キエイは断罪王同士の戦いが人類にとって無益な戦いであると知りながらも、あえて全ての始まりの場所でもあり最終決戦の地でもある、静岡県の富士山へと足を踏み入れた。
 静岡県は地獄と化していた。
 岡山県から逃げ出したセミ人間とエビ人間。 大阪府から逃げ出した下地働助ケンタウロス。
 この三体のユーマが静岡県内に集合し、静岡県民を犯したり、食い殺していた。
 そして大量のセミ人間、エビ人間、下地働助ケンタウロスは自らの敵であるメサイアの本拠地へと向かっていく。
 その数の中にはこれまでに各都道府県でユーマに犯された人間から誕生したセミ人間、エビ人間、下地働助ケンタウロスも含まれている。
 「なんだよ...あいつらも俺と同じでメサイアを潰しに来たのか...それより、あの断罪王ヌルとかいうやつ...!」
 (断罪王ヌル...あいつは俺の味方なのか?それとも敵...?)
 どちらにせよ静岡県は今、世界で一番危険な場所になってしまった。
 「シンゴォォォォォォォォォォォォォッ‼」
 断罪王アインに変神した俺はメサイアの本拠地である富士山に向かって右手のひらをかざす。
 「狂撃のぉぉぉぉッ!断罪インパクトォォォォォォォォォォッ‼」 
 断罪王アインの右手のひらから放たれた断罪インパクトが富士山に直撃、爆発が起きる。
 小室キエイが放った断罪インパクトが開けた穴から無数のセミ人間とエビ人間と下地働助ケンタウロスがメサイアの軍事基地に侵入して内部のスタッフを犯したり、食い殺している。
 突如侵入してきた、異形の襲撃にメサイアの本拠地は阿鼻叫喚と化す。
 内部で怒号と悲鳴が飛び交い激しい銃撃戦となっている状況が断罪王アインと化した俺の超聴力を通して伝わってくる。
 「これは思っていたよりも早くけりが着きそうだな...」
 「それはどうかな」
 その言葉が小室キエイに向けて放たれたのと同時に富士山が突然、大噴火を始める。
 富士山の山頂から流れ出した溶岩が山を削る、溶岩は俺が狂撃の断罪インパクトで開けた穴にも流れ出して軍事基地内部のセミ人間、エビ人間、下地働助ケンタウロスと、それらと戦っていたメサイアのスタッフの肉体を超高熱で溶かしてしまう。
 「妹のビザビドには確か予知能力があったはず...なのに、なにもせずに..スタッフを囮にして基地ごと大量のユーマ共を破壊するつもりなのか!どうなんだよ!人として!」 
 噴火を始めた富士山頂から三体の断罪王、小室キエイの父親・小室ガゴが操縦する茶色のボディが特徴的な断罪王フュンフ、母親・小室マゴが操縦する紫色のボディが特徴的な断罪王ゼックス、妹・小室ビザビドが操縦する水色のボディが特徴的な断罪王アハトが出現する。
 「どうもなにも、ビザビドの予言通りだよ、なぁ、マゴ?」
 「ええ、そうねガゴさん。それにしても随分と派手な帰宅ね、キエイ。ビザビドちゃんもきっとよろこんでいるわ」
 「久しぶりに会えてうれしいよ兄さん...また一緒にブルーギルを釣りに行こうね」
 「ビザビドの予知能力があればこうなることがわかっていたはずだ!なのにお前たちは、あの気色悪いユーマ共を全滅させるために、あえて基地のスタッフを避難させずに囮にしたのか?」
 「その通りだよキエイ、でも我々はビザビドの予言のおかげでこうして基地から脱出して愛する息子と再会できた‼」
 「それにこの事態を招いた原因はあなたにもあるのよキエイ」
 「なんだと‼」
 「母さんの言う通りだよ、兄さんが焼肉酒屋あびすや寿司屋しゃかりきアニサキスでガチキレして断罪王アインに変神していなかったら、セミ人間、エビ人間、下地働助ケンタウロスが日本中で暴れることもなかった...」
 「ビザビドの言う通りだよ...キエイ、そろそろ私たち家族のもとへ帰ってきなさい。新しい基地ならまた別の場所に作ればいい、それにユーマに唯一対抗できる断罪王を所有している我々家族はこの国では無敵の人だからね、今回のスタッフを囮にしてユーマを殲滅したことも国は見て見ぬふりをしてくれるから安心しなさい」
 「それに断罪王ドライにも勝てないあなたの断罪王アインでは私たちが操縦する三体もの断罪王に勝てるわけがないわ!」
 「うるせぇよ‼俺は今日、お前らをぶっ殺すためにここに来たんだ‼俺は何物にも縛られない‼俺は自由だ‼俺は神だ‼俺が最強なんだよぉぉッ‼くらえッ‼狂撃のぉぉぉッ‼断罪インパクトォォォォォォォォッ‼」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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  断罪王アインの手のひらから放たれた狂撃の断罪インパクトが断罪王フュンフ、ゼックス、アハトに直撃する。 
 「やったぜ‼」
 狂撃の断罪インパクトの直撃を受けた断罪王フュンフ、ゼックス、アハトとその操縦者である小室ガゴ・マゴ・ビザビドは狂撃波動を脳に受けて死亡する...はずだった。
 しかし、つぎの瞬間、小室キエイは狂撃の断罪インパクトを放つ直前の時間軸に飛ばされていた。
 「なに?時間が巻き戻ったというのか‼」
 「その通りだよ、兄さん。僕の断罪王アハトは時間を巻き戻すことができる。僕は未来予知能力で相手の行動を未来予知できるし、仮に未来予知と違う現象が起きたら断罪王アハトの力で時間を巻き戻してなかったことにすることもできる‼」
 「とりあえず、聞き分けのわるい子にはお仕置きだな‼」
 「そうね、あなた‼」
 小室ガゴの操縦する断罪王フュンフの全身に装備された無数のレーザービーム砲から放たれたビームのシャワーが断罪王アインに降り注ぐ。
 「うあああああああああああああッ!」
 小室マゴの操縦する断罪王ゼックスの全身に装備された無数のドリルミサイルがビームのシャワーを浴びせかけられている断罪王アインに直撃する。
 「ぐあああああああああああああッ!」
 「兄さん、もう降参しなよ、僕たち人類の敵はユーマなんだ、今は人間同士で争っている場合じゃない」
 「基地のスタッフをセミ人間共と道ずれにしたお前たちにそんなことを俺に言う資格があるのか?」
 「そういう兄さんだって怒りに身を任せてこれまで大勢の人間を傷つけて殺して食ってきただろう?僕達人類は何も犠牲にせずに生きることはできないんだよ‼」
 「ならそうならないように、お前が断罪王アハトの力で時間を巻き戻せばいいだろ‼」
 「兄さんも知っているだろ?断罪王の力を使うにはかなり体力を使うことを。だから一日に何度も時間を巻き戻せるわけじゃない」
 「ビザビド、しゃべりすぎだぞ‼」
 「あなた、今のうちにキエイにとどめを‼」
 「残念だよ、兄さん...これでお別れみたいだ...」
 断罪王フュンフの無数のビーム攻撃と断罪王ゼックスの無数のドリルミサイル攻撃を同時受けた断罪王アインの巨体は黒焦げになり、全身穴だらけになった状態で地面に仰向けに倒れている。
 「ダメだ、やっぱ...俺は家族に殺されるのか...」
 その時、断罪王アハトを操縦していいたビザビドは空から落ちてくる雷を見た。
 そして、その雷が断罪王アハトに直撃して爆砕する未来を予知したビザビドはすぐさまその未来を回避するために断罪王アハトの力で時間を巻き戻そうとする。
 しかし、すこし遅かった。
 光の速さで頭上から突撃してくる雷は断罪王アハトの時間を巻き戻す能力が発動するわずか一秒前に断罪王アハトに直撃していた。
 「ビザビド‼」
 「ビザビドちゃん‼」
 鉄くずと化した断罪王アハトの上に断罪王ヌルが立っている。
 小室ビザビドの操縦する断罪王アハトを爆砕したのは雷ではなく断罪王ヌルだったのだ。
 「やはり来たか...断罪王ヌル!」
 「誰が操縦してるのかは知らんが、我々メサイアに無断で断罪王を使い、ビザビドまで殺しおって..貴様だけは絶対に許さんぞ‼」
 「断罪王ヌル...あなたの正体も目的はもわからないけれど...ビザビドちゃんの仇は絶対にとらせてもらうわよ‼」 
 小室ガゴの操縦する断罪王フュンフの全身から放たれた無数のビームと小室マゴの操縦する断罪王ゼックスの全身から放たれた無数のドリルミサイルが断罪王ヌルに向かって一斉に放たれる。
俺は父さんと母さんの意識が断罪王ヌルに向いている隙を突いて、満身創痍の断罪王アインの狂撃の断罪インパクトを断罪王フュンフと断罪王ゼックスに向けて放つ。
 「もう時間を巻き戻せる断罪王アハトはいない‼くらえぇッ!狂撃のぉぉぉッ‼断罪インパクトォォォォォォォォォォッ‼」
 満身創痍の断罪王アインから放たれた全力の狂撃の断罪インパクトが小室キエイの両親が操縦する断罪王フュンフと断罪王ゼックスを直撃する。
 「キ、キエイ...お前は...親を殺すのか...!」
 「キエイ...ああ...あなたさえ産まれてこなければ...!」
 「お前たちだって俺を殺そうとしたじゃないか...‼それに俺は自分で選んでお前たちのもとに産まれてきたわけじゃない‼」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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                *
 狂撃波動を脳内に受けた小室ガゴと小室マゴが目を覚ますと目の前に暗闇が広がっていた。
 暗闇の中で小室キエイが全裸のまま空中で座禅を組んでいる。
 そして小室キエイの声が頭の中にテレパシーのように聞こえてくる。
 「俺はずっと父さんと母さんとビザビドのことが憎かった。父さんと母さんはビザビドが生まれてビザビドに未来を予知する能力があるとわかった時から俺の存在なんてまるで最初からなかったみたいに無視して、ビザビドだけに愛情を注ぎ込むようになった‼そして嫌がる俺を無理矢理モルモットにして断罪王アインの操縦者にした‼だから俺はそんな家族に嫌気がさしてメサイアの基地から脱走してあなた達から距離を置いた‼」
 「そうよ...あんたさえ産まれてこなければ、こんなことにはならなかった‼」
 「やめないか、マゴ‼すまなかったなキエイ。我々はビザビドの予知能力と断罪王の力に魅せられて、親として、人として大事なことを忘れてしまっていたのかもしれない...でもキエイ...これでこの世界に存在する断罪王はお前のアインとヌルの二体だけになってしまった...お前たちだけで果たしてこれから地球を襲ってくるユーマに勝てるのか?」
 「父さんは俺のことを心配してくれてるんだね...ありがとう...でも大丈夫だよ、断罪王アインがね、変神するたびにいつも教えてくれるんだ、断罪王は地球の味方であっても人類の味方ではないって、地球に危険をもたらす存在がたとえ人類でも断罪王は地球から人類を滅ぼすんだって...俺にそう教えてくれるんだ」
 「わかっていた...わかっていたはずなのに...現に、遥か太古の昔に環境破壊を続ける人類は地球の意思の代弁者である黒の断罪王によって一度、滅びていた...私はそれを断罪王フュンフから教えられていても、断罪王をユーマから人類と家族を守るための盾にしたかった...」
 「父さん...」
 「宇宙の意思は我々人類が宇宙軍事開発を始めたことで宇宙全体に戦争が広がることを恐れて、宇宙からユーマを地球に投下して宇宙軍事開発を実行した人類と人類を作った地球を滅ぼそうとしたんだ」 
 「つまり、果てしなく争い続ける俺たち人類と人類を生んだ地球はもう、宇宙全体にとって必要のない存在なんだよ」
 小室ガゴと小室マゴの目の前に突然、大量のセミ人間とエビ人間と下地働助ケンタウロスが出現する。
 「父さん...母さん...さようなら...」
 大量のセミ人間とエビ人間と下地働助ケンタウロスが小室ガゴと小室マゴを取り囲み、体を触ってくる。
 「父さん...母さん...この特別な異次元空間で元気なユーマの子供を産んでね...」
                *
 そして現実の小室ガゴと小室マゴは黒こげになった断罪王フュンフと断罪王ゼックスのコックピットの中で両目と鼻から大量の血を流して死んでしまっていた。
 小室キエイは両親を殺して、地球防衛軍メサイアを壊滅させた。
 謎の戦士・断罪王ヌルは断罪王アインに何もせずにただ見つめている。
 しかし、激戦で大きなダメージを負った小室キエイと断罪王アインに断罪王ヌルと戦う力は残っていなかった。
                *
  断罪王ヌルがテレパシーで俺に聞いてくる。
 『お前は人間でありながら人類と断罪王を悪用していた人間たちを滅ぼそうとしていた』 
 「なんだ...?頭の中で声がする...」
 『だから、宇宙の意思が生み出した、断罪王ヌルはお前を助けた』
 「なるほど...なら断罪王ヌル、宇宙の意思が生み出したお前の目的は地球と人類の滅亡なんだな...」
 『その通りだ。人類であるお前には人類と地球を滅ぼす覚悟が本当にあるのか?』
 「その覚悟が俺になかったらお前は俺をどうするつもりなんだ?」
 『他の断罪王と同じく、滅ぼす』
 「なら安心しろよ!人類だろうが、地球だろうが俺が気に食わないものは全部俺がぶっ殺す‼」
                  *
 次の瞬間、断罪王ヌルと満身創痍の断罪王アインが光に包まれて一つになる。
 地球の意思が生み出した断罪王アインと宇宙の意思が生み出した断罪王ヌルが一つになる。
 小室キエイの全身にこの宇宙全ての力と情報がみなぎってくる。
 そうか...そういうことだったんだな...!
 そう、断罪王ヌルのヌルはドイツ語でゼロを意味する。
 ゼロは終わりでもあり始まりでもある。
 つまりゼロは可能性。
 断罪王ヌルは無限に進化する。
 小室キエイが全身にみなぎる無限の可能性に興奮する。
 やがて一つになった断罪王アインと断罪王ヌルを包んでいた光が消え、金色のボディが特徴的な新たな断罪王が地上に君臨する。
 「断罪王Ω〈オメガ〉...これが俺の新しい力...」
 俺は金色に光り輝く断罪王Ωの右手のひらを海の向こう側に向けてかざして叫ぶ。
 「狂撃のぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼断罪インパクトォォォォォォォォォッ‼」
 俺は断罪王Ωの超感覚によって海の向こうで狂撃波動を浴びた人びとの不幸を感知する。
 そして、すぐに全人類に対して敵対的な存在とみなされた断罪王Ωを破壊するために、各国の所有する謎の人型起動兵器12260機が日本に集結して断罪王Ωに一斉に襲いかかってくる。
 (なるほど...海外のやつらは断罪王が地球から一人残らずいなくなった時のことを考えてアレを開発していたのか...しかし‼)
 俺は断罪王Ωの右手のひらを謎の人型機動兵器12260機に向けてかざす。
 そして叫ぶ。
 「狂撃のぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼オメガ‼断罪インパクトォォォォォォォォッ‼」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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 その時である、宇宙の意思そのものである断罪王Ωの誕生に導かれるように宇宙から大量のユーマが地上に向かって降下してきた。
 人類に逃げ場、ねンだわ。

  この物語はフィクションです。実在する人物及び団体には一切関係ありません。 
 

 
後書き
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!小室キエイの物語は今回でおしまいですが、次回からは、今回の話にもちょっとだけ出てきた黒の断罪王の物語「超地球救済戦記G断罪王」を皆様にお届けしたいと思います。次回もお楽しみに! 

 

第六話 超地球救済戦記G断罪王! 戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!極悪非道な人類から宇宙船地球号を守れ!自分の子供を餓死および虐待死させるような人間は恋愛もセッ●スもするな!ペットの餌を買う金がねぇのにペット飼うバカがいったいどこにいるんだよ?なぁ‼なぁ‼なぁ‼

 
前書き
 たび重なる戦争、環境破壊を繰り返す人類はもはや地球にとって危険な存在になってしまった。
 地球の意思は自らを守るために人知を超えた力を使い、人間とあらゆる生命体を人食い生命体アンノウンに進化させることで人類を滅ぼすことにした。
 しかし、人類はアンノウンから身を守るために人類の防衛を目的とした組織、至高天を結成し、環境破壊を繰り返し人型機動兵器・銀装天使を開発してアンノウンを次々と撃破していく。
 これに対して地球の意思は戦争の長期化による人類の環境破壊を一刻も早く終わらせるため、約束された終末に抗う愚かな人類にさらなる鉄槌を下すために究極の社会不適合者、石川マサヒロに神に等しき力を持つ黒の断罪王の力を与え、至高天が開発した銀装天使に対抗するのであった。
 これは人類を滅ぼすために地球の意思が生み出した究極の人型起動兵器・断罪王とやがて人類が滅びることを知っていてもなお、地球環境を破壊し尽くしてまで生き延びようとする愚かな人類が作り出した人型起動兵器・銀装天使との戦いの物語である。 

 
 人類は今、滅びようとしている。地球上に増えすぎた人類は己の欲望を充足させるために自然を破壊し続ける。
 人びとは地球の住人でありながら自らの生活に必要不可欠な住居を破壊し続けているのだ。
 わかりやすく言えば自分の家を自分たちで破壊しているようなものである。
 ではその結果どうなるか?
 自然破壊により人間の住むことができなくなった地球上で人類は絶滅するしかない。
 人類が絶滅すれば、確かに自然破壊は止まるだろう。 
 しかし、人類が一人もいなくなった地球上には破壊尽くされた自然とその愚かな人類が残した建造物だけが残されるのだ。
 生命体の命と同じく一度失われた自然は二度と元には戻らず、人類が自らのために作り上げた建造物は人類が絶滅した地球上では存在価値がない。
 そして自然環境が破壊し尽くされた地球上には人間以外の動物や昆虫も無論、生き延びることは不可能である。
 つまり、地球上で今一番必要ない生命体は自然破壊が悪と知りながらそれを止めることができない人間である。
 そして、命の危機を感じた地球は自らの命を人間達から守るために地球上に存在するあらゆる命をおよそ人知を越えた力で人間を遥かに超越した生命体に進化させた。
 人類はその生命体の名をアンノウンと名付けた。
 地球上のあらゆる生命体、つまり人間を含めた命あるすべての生命体は地球そのもの意思により人知を超えた方法でアンノウンに進化してしまう。
 ミミズだってオケラだってアメンボだって人間だってみんなみんなアンノウンに進化して人間を殺し、食い尽くす。
 そして人類に生息するすべての人類を食いつくしたアンノウンはやがて栄養失調でみんな死ぬ。
 地球そのものを怒らせた人類に逃げ場なし、生きる資格なし!
 しかし、アンノウンの正体と約束された終末を知りながら人類はあらゆる知恵を兵器を使って人類防衛組織、至高天を結成して環境破壊を繰り返し人型起動兵器・銀装天使の開発に成功する。
 人類はアンノウンから身を守るために銀装天使を操縦して世界中で不定期に出現するアンノウンを撃破することで愚かにもまだ生き延びようとする。
 なんの目的もなく、ただ生きていたいそれだけのために、このお金では買うことのできない自然という命で満ち溢れた母なる星、地球の平和をアンノウンから守ると称し、自らの家である地球を破壊し続ける。
 人類は自分たちが絶滅すれば食料である人間を失ったアンノウンもまた絶滅すると知りながら、今も多くの自然を犠牲にして対アンノウン兵器である銀装天使の開発を続けている。
                 *
 平日の午前中から一人の成人男性が大量の汗を流しながら住宅街の道で竹刀を両手にもって素振りをしている。
 その男は地球上の全ての人類に対してアンケートをとったら地球上の全ての人類が醜悪と認めるであろう姿をしていた。
 そう、俺、石川マサヒロ身長170センチ以下で二十二歳無職童貞ニートの前にある日突然、アダルトゲームに出てきそうな美少女が空から降ってきたんだ。
 早朝のテレビニュースで見た天気予報にはないアクシデントに俺は驚愕と若干の期待を覚えられずにはいられなかった。
 そう、この俺、身長170センチ以下で二十二歳無職童貞の石川マサヒロはずっと待っていたのだ。
 この終末とアンノウンの進化におびえ続ける糞みたいな日常をぶっ壊してくれる何かを。 
 そしてそれは空から降ってきた。
 アダルトゲームに出てきそうな完璧完全美少女の姿をしたそれは、空から降ってきたというのに痛い顔せずに二本の両足でしっかりと地面に立っていた。 
 例えばその美少女について具体的にどんな容姿なのかと問われても、その人間によって美少女の物差しは違う、つまりこの地球上に寄生し続ける愚かな寄生虫地球人類の数だけ、その人間の美少女像は異なるので、あえて細かくは説明しない。
 上空から突如飛来してきた美少女の容姿についてはこの作品を呼んでいる諸君のご想像にお任せしよう。 
 「そこの美少女!空から降ってきたのにどうしてそんなに平気そうな顔をしてるんですかっ!足痛くないんですかっ!」
 「我が名はメシア、人類からこの星を守るために地球に創造された救世主である」
 ほれ見ろ!俺的完璧完全美少女は俺が名前をたずねたわけでもないのに自らの名をメシアと名乗った。
 もしかすると地球上で愚かな人類を食い殺しているアンノウンとなにか関係があるのだろうか?
「俺の名前は石川マサヒロだ!俺は今、人生がうまくいかなねぇ!ついでに地球上で人類の平和を守るとか言って巨大人型兵器・銀装天使でアンノウンをぶっ殺している地球人類が許せねぇ!その銀装天使の開発のせいで多くの自然が犠牲になるからだ!アンノウンを地球上から滅ぼしたところで俺達愚かな糞人類はいずれ自らによる自然破壊のせいで絶滅してしまう!お前は救世主なんだろ?だったら今すぐ、なんとかしてくれよ!」
 俺は俺的完璧完全美少女であるメシアに土下座しながらガチギレした。
 「だからこそだ…身長170センチ以下で二十二歳で無職童貞ニートの石川マサヒロよ、地球の意思は愚かな人類から地球を守るために私を創造し、地上に投下した。そして私とお前が一つになり地上に断罪王〈ダンザイオー〉が誕生する」
 どうやら地球の意思とやらは平気で他人のプライベートを詮索するのが好きらしい。
 「断罪王〈ダンザイオー〉…?」
 「そう、断罪王。地球の自然を破壊する愚かな人類を断罪する究極の巨大人型兵器。いいからコレを読め、その本の名は終末黙示録」
 メシアは俺に向かって辞書のようなものを片手でぶん投げてきた。
 そしてその辞書のようなもの、終末黙示録が俺の顔面に直撃した瞬間、俺の脳内にあらゆる情報が流れ込んできた。
 「そうか…そういうことだったのか…」
 俺の脳内に流れ込んできた情報について俺はどう説明すればいいのかわからない。つまり説明はできないが、確かに理解したのだ、全てを、そう俺は全てを理解した。
 「そうか…やはりそういうことなんだな?」
 「そうだ…そういうことだ…では始めなさい」
 「シンゴォォォォォォォォォォォォッ!」 
 俺は先程まで竹刀で素振りをしていた住宅街の道で終末黙示録に記されていた呪文を叫んだ。
 そして次の瞬間、俺の身に着けていた衣服は一斉に全部切り裂かれ、目を開けると全身真っ黒な巨人と化していた。 
 そして足元を見ると、俺の両親が住んでいる家や近所に住んでいる学生時代好きだったメス、ミサキちゃん、学生時代に俺を苛めていたヨシキの家もぺしゃんこになっていた。
「よっしゃあっ!ざまぁみろ!バーカ!死ねバーカ!イエイ!イエイ!イエイ!イェェェェイッ!ハァァァァァァッ!」
 断罪王と化した俺の足がかつて俺に対して極めて失礼な態度をとった俺の両親とミサキとヨシキと俺と何の関係もないクソ野郎どもの命と家族と居場所を踏みつぶしていたことを確認した俺は歓喜の呪詛を青い空に向かって放った。
 「自分の親やなんの罪のない人間たちの命を奪ったというのに石川マサヒロはずいぶんと平気そうですね…」
 俺の脳内に俺と一つになったメシアが語りかけてきた。
 「平気?ああ、平気だぜ!母さんも父さんもあの大多数の認識を共有することが正しいと思ってる馬鹿どもが開発した四角い電子機器から放たれる少数派の人類がこの世で生きていくのを否定するような思想を強制する呪詛に心を蝕まれ今の俺を否定し続けた!血のつながった家族なのにな!ミサキちゃんは俺のことを好きになってくれなかった!一つになってくれなかった!ヨシキは言葉と暴力で俺の存在を否定した!強制的に終末黙示録を学習させられた俺は全てを見た!全てを悟ったのだ!断罪王と化した俺は神だ!それが過去であろうと未来であろうと、神である俺を否定するものはみんなぶっ殺してやる!そうだ断罪してやるんだ!俺は断罪王!俺が馬鹿で愚かでクソみたいな人類を地球上から一人残らず滅ぼしてやるぜ!そう…この地球のためにな」
 全身が黒色の超巨大ロボット断罪王と化してテンションマックスな俺は勢いででんぐり返しを繰り返し、付近の住宅と住民を破壊し続ける。
 「ぼあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんあッ!」
 新世紀の神にして断罪王である俺が気持ちよくなっていると、足元で血塗れで体から内臓が飛びだしている母親の死体を抱いた少年が急に叫びだした。
超先進国日本に生きる他の連中の奏でる美しい悲鳴や罵声と違い、そのクソガキの叫び声だけが発展途上国モンゴルの国民が歌うホーミーみたいに聞こえたので俺はなぜか不機嫌になる。
そして次の瞬間にはクソガキホーミーの肉体は崩壊し、中から最近地球上で人間を食い殺しているので有名な巨大生物・アンノウンが現れた。
 「あのクソガキ…神であるこの俺の許可もなくアンノウンに進化しやがった…もうぜってぇ許さねぇっ!」
 「どうしてお母さんを殺したんだ!お前は何者なんだよ!」
 俺の脳内に俺に母親を殺されたクソガキの声が響いてくる。なんということだ!あのクソガキはアンノウンに進化してしまったというのに自我が残っているではないか。
 しかし俺の抱いた疑問は事前に超速学習させられた終末黙示録の情報補足によってすぐに解決することになる。
 「なるほど…進化に決まった形はないというのだな、ゆえに大多数の価値観で構成された形こそが人のあるべき形であることを強制する今の人類は滅ぶべきであると…ふむふむ…つまりこの世界にルールなんて必要ないということか!そうだ…この天然自然の極楽浄土である地球上に人間のバカげた精神論が産んだこの社会なんて必要ねぇんだ!所詮この世は弱肉強食、弱い者は死に強い者だけが生き残る!それが自然の法則!そして、この断罪王である俺だけが神!この世で生きるにふさわしい生命体は神であり断罪王である俺!石川マサヒロただ一人!」
 「あたまがおかしいのかぁ!貴様ぁッ!」
 アンノウンに進化したクソガキのパンチが断罪王である俺の顔面に向かってくる。
 断罪王と化した俺はクソガキパンチを片手で受け止め、クソガキの拳を粉々にした。
 「まあああああああああああああッ!痛いよぉおおおおおッ!ママぁぁぁッ!」
 「くく…ママか…お前もしかしてマザコンか?気持ち悪い、死ねっ!」
 「なんだと…お前こそ!大人のくせして自分のケツも自分で拭けないくそ野郎じゃないか!」
 「なんだと貴様ァッ!俺は断罪王だぞッ!」
 「有名だからな!この近所で無職で童貞で身長170センチ以下で毎日、家の前で竹刀で素振りしているニートの石川マサヒロの噂はな!僕の隣のミサキお姉ちゃんもお前のことを学生時代のころからキモイって言ってたぜ!」
 俺はクソガキの暴言に応える代わりにアンノウンと化したクソガキのケツの穴に思いっきり断罪王の拳をぶち込んでやった。
 「うあああああああああああああああああああああ、お尻が、お尻が痛いよぉぉぉぉぉぉ!」
 「当たり前だァ!俺がてめえのケツの穴に正拳ぶち込んでやったんだからなァ!」
 巨大なアンノウンに進化したクソガキのケツから流れる大量の血液と糞がその真下にある住宅街を真っ赤に染める。
俺はケツから大量の血を流し続けるクソガキアンノウンに向かって、空間を切り裂き異次元から呼び寄せた必殺剣・断罪剣を右手に持って正面から振り下ろす。
断罪剣により真っ二つになったクソガキアンノウンの体内から吹き出した血液がかつて俺の故郷で会った埼玉県さいたま市を真っ赤に染めた。
 「さよならかがやくさいたま」
 「どうやら、もうすでに手遅れだったみたいだな…」
 上空から巨大な何かが俺の目の前に落下してきた。
それは人類が自然を破壊し尽くし、アンノウンを破壊するためだけに開発した正義のロボット銀装天使のうちの一機、シェムハザだった。

次回予告
断罪王 対 銀装天使シェムハザ!どうせ離婚するなら最初から恋愛も結婚もセッ●スも出産もするな!身勝手な両親の消費期限付きのくだらねぇおままごとのせいで人間同士が死ぬまで争い続けるこんな不平等でくだらねぇ世の中を強制される子供たちの気持ちを考えろ! だいたい結婚式場でご祝儀投げ銭した大勢の親族や友人の前で神に誓ったんだろ?いや、ちょっと待てよ?でも離婚するってことは結局、神なんて最初からいねぇってことだよなぁ?どうなんだよ!そこんとこォ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第七話 断罪王 対 銀装天使シェムハザ!どうせ離婚するなら最初から恋愛も結婚もセッ●スも出産もするな!身勝手な両親の消費期限付きのくだらねぇおままごとのせいで人間同士が死ぬまで争い続けるこんな不平等でくだらねぇ世の中を強制される子供たちの気持ちを考えろ! だいたい結婚式場でご祝儀投げ銭した大勢の親族や友人の前で神に誓ったんだろ?いや、ちょっと待てよ?でも離婚するってことは結局、神なんて最初からいねぇってことだよなぁ?どうなんだよ!そこんとこォ!

 
前書き
設定解説
石川マサヒロ… 主人公、身長170センチ以下の無職童貞ニートで究極の社会不適合者。
断罪王… 約束された人類の滅亡に抗う愚かな人類を粛正するために地球の意思が生み出した究極の人型兵器。
メシア… 地球の意思によって生まれ、断罪王の操縦者に選ばれた存在を真理に導く使命を持つ美少女。
アンノウン… 人類による度重なる環境破壊に身の危険を感じた地球の意思が人類を滅ぼすために人間や動物を強制的に進化させた巨大生物。人間を食べないと死んでしまう。
至高天… 人型起動兵器・銀装天使を開発し、約束された終末から人類を救うためにアンノウン、断罪王と戦っている組織。


 

 
「私の名はマルヤマ!この銀装天使シェムハザの名において、私は人類の敵である貴様を断罪する!」
 「天使…?断罪?くくく…ちがうな…断罪されるのは貴様の方だ!」
両手が剣になっているシェムハザの二刀流斬撃攻撃が断罪王である俺に襲いかかってくる。
俺は異次元から2本目の断罪剣を地上に召喚して左手に持ち、その攻撃を受け止める。
 「お前…フェミニストだな…おまけにまあまあ美少女だ!」
 「貴様…なぜわかる…」
「俺は終末黙示録を読んだからな、今の俺に不可能はない!お前の夢は完全な男女平等である。しかしだァ!もしこの世界が完全な男女平等世界になり果てたら、銭湯もトイレもスポーツも徴兵もすべて男女で共有しなければならない!つまり、銭湯やトイレで貴様らフェミニストが男に暴行されても、お前たち薄汚ぇ!三次元の雌豚どもはなんの文句も言えねぇ…いや!神である俺が言わせねぇ!」 
 俺は眼力だけで異次元から地球上空に三本目の断罪剣を召喚して銀装天使シェムハザの頭部に向けて超速落下させる。
 「何、上から剣が降ってくる!」
 シェムハザは上空から突如、降ってくる断罪剣を回避するために右に移動する。
しかしその結果、クソガキの血と便で真っ赤に染まった埼玉県さいたま市内の住宅街に巨大な断罪剣が突き刺さってしまう。
 「おい!おい!おい!お~いっ!いいのか!フェミニスト?お前が俺の断罪剣を回避したせいで本来お前が守るはずの一般市民が断罪剣に串刺しにされて血まみれになっちまったぜェェェェッ!断罪剣ツインブレェェェェェェードッ!」
 俺はシェムハザが上空から飛来する三本目の断罪剣を避ける隙を狙ってシェムハザの背後に超速移動していたのだ。
そして背後からの俺の攻撃、二刀流断罪剣ツインブレードがシェムハザの背中に直撃した。
 「くっうああああああああああああああああああああああああああああっ!」
 「いい声してやがるぜ!銀装天使のパイロットよりエロゲ声優のほうが向いているんじゃないか?」
 「黙れ!この大量殺人鬼の無職が!無職の貴様に人の職業を馬鹿にする資格はない!貴様のような自分のケツも拭けない生活能力ゼロの無職は死ねぇ!」
 「うるせぇ!俺を誰だと思ってる!俺は新世界の神!断罪王石川マサヒロだ!」
 二本の断罪剣に串刺しにされたシェムハザの背中が風船のように膨らみ始める。
 「マルヤマ!お前は一体何を始める気だ!」
 「銀装天使は世界最高民族日本国の人類防衛部隊である至高天が機械工学でもって開発したスーパーロボットなんだ!無職なんかの貴様にフェミニストである私が負けるわけがないんだ!」
 蝉が脱皮するようにシェムハザの背中を突き破って美少女マルヤマの顔をした全身白色の巨大なアンノウンが出現する。
しかしその全身には高齢者男性と思われる顔が無数に浮き出ており。俺は断罪王の口から嘔吐してしまう。
クソガキアンノウンの血と便で汚れきった埼玉県さいたま市に新世界の神・断罪王の吐しゃ物が滝のように直撃する。
 「この…新世界の神である断罪王石川マサヒロを嘔吐させるとは…ふふふ…しかし今この瞬間、終末黙示録と繋がった俺にはすべてがわかる…貴様の全身に浮き出たクソジジイの顔は全て同じ顔をしている!そうだ貴様はあの日!世界の滅亡が予言されていた1997年の7月に人類の滅亡が来なかったことに絶望したオカルト教団の教祖である義父に暴行されたんだよ!貴様は今も生活のために義父に思うがままにされた自分を許せない、そしてかくかくしかじかでフェミニストになった!」
 「それが一体なんだというのだ!私はたとえこの身が人類の敵アンノウンになろうとも人類を滅ぼそうとする断罪王と女を玩具としか思わない男たちを地球上から滅ぼしてやる」
 「黙れェェッ!マルヤマァァァァァァッ!愛してるぅぅぅぅうッ!」
 アンノウンに進化してしまったマルヤマの全身に浮き出した無数の丸山の義父の顔の口から一斉に歪んだ愛の叫び声が発せられ、それと同時に無数の触手が放出される。
俺は断罪王の両胸の装甲版を展開、断罪ビームで俺に向かってくる触手を消滅させる。
 「マルヤマァァァァァァッのことがスキダカラァァァァッ!」
 マルヤマの全身から浮き出た義父の人面からは義理の娘への歪んだ愛が一昔前に世界最高民族日本の女性高齢者の間で流行した韓流スターのような声の超音波になって断罪王に襲いかかってくる。
 「なるほど物理的な攻撃が断罪王に効かないことを知り、感覚的な攻撃に切り替えたか、賢いな、だがしかし!俺には終末黙示録が見せてくれた真理がある!貴様の歪んだマルヤマへの愛は俺が打ち砕く!断罪フラッシュ!」
                *
 一九九七年七月×日
 「おいおいおいおいお~い!教祖様!俺たちは今日、この日に人類が滅亡すると信じてあんたに高い金を払い厳しい修行に耐えてきたんだぜ!なのに世界の終わりは来ない!一体どうしてくれるんだ!」
 「そうだ!金返せ!このインチキ教祖!」 
 「そうだ、そうだ!」
 「ボアしてやる!」
 マルヤマの通う聖バディグディ中学校の体育館内で大勢の信者に糾弾されるマルヤマの義父は驚愕と絶望でなにも言葉にすることができない。
 大勢の元信者がボアの曲を歌いながらマルヤマの義父である教祖をボコボコにリンチする。 
 元信者がいなくなった聖バディグディ中学校の体育館にはマルヤマとその義父だけが取り残される。
 「私はパパのこと信じてる…いつかかならず人類が滅びるって…世界中のみんながパパの敵でも私だけはパパも味方だよ!」
 「お前は私を慰めてくれるのか…」
 「え…?パパ…何するの…」
 まだ幼いマルヤマに覆いかぶさるマルヤマの義父…その後のことはあえて語るまい。
 「なるほど…これがマルヤマのトラウマだったのか…こうしてマルヤマはかくかくしかじかで男性に対して強い嫌悪感を抱きフェミニストに覚醒してしまう…」
 「メシア…すごいな…断罪王は…こうして他人の精神世界に干渉できる!」
 「断罪王は神。この世のあらゆるものは神が想像し、創造した、そう時間でさえも…」
 俺は時間をマルヤマの義父がマルヤマに暴行をする寸前に巻き戻す。
 「そのくらいにしろロリコン!」
 「なんだ貴様は!」
 「俺の名は断罪王、未来から来た。でも未来じゃもうアンタもアンタの娘も死んでるぜ」
 そうだ、あと数日後に自分の子どもをマルヤマに中絶され発狂したマルヤマの義父はアンノウンに進化して高校生のころ俺の愛の告白を断ったハルカの操縦する銀装天使バラキエルに破壊される。
 そしてマルヤマは自分を救った銀装天使に強いあこがれを抱く。
 マルヤマの通う聖バディグディ中学校の体育館の屋根を突き破ってマルヤマの精神世界で断罪王になった俺はマルヤマの義父を片手で握り潰した。
                *
 そしてマルヤマの精神世界からもとの時間軸の世界に帰還した俺の頭の中にある一つの疑問が浮かぶ。
「しかし…なぜあの時間軸にハルカが存在するんだ…?」
俺の目の前にいるアンノウンに進化したマルヤマの全身にあったマルヤマの義父の顔は全て消えていた。
 「マルヤマ…お前が義父に暴行された事実は俺がこの世界から消した…」
 男性への恐怖と憎しみから解放されたマルヤマの顔をしたアンノウンは満面の笑みを浮かべて直射日光を受けたアイスクリームのように溶けていく。
 クソガキの血液と便と新世界の神、断罪王の吐しゃ物に塗れた俺のふるさと埼玉県さいたま市をアイスクリームのように溶けていくマルヤマアンノウンの肉体が全ての汚れを浄化する様に真っ白に染め上げていく。
 俺は断罪王の背中に生やした断罪ウイングで飛翔して茨城県つくば市を目指す。
次回予告
第八話 自分の子供に大人になったら親から自立しろとか言ってんじゃねぇよ!てめぇのケツから出したクソは死ぬまでてめぇでちゃんと処理するんだよ!ペットの面倒は死ぬまで見るくせに大人になった自分の子供には自立を促す心無い親は収容所で毒ガス浴びたまま念仏唱えながらブレイクダンスでも踊ってろ!自分の子供に経済的に苦しい生活を強制した結果、急に倒れたらいったい誰が救急車呼ぶんですかね?大多数の固定観念で構築されたクソみたいな社会常識と自分の子供の命、どっちが大事なんだよ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第八話 自分の子供に大人になったら親から自立しろとか言ってんじゃねぇよ!てめぇのケツから出したクソは死ぬまでてめぇでちゃんと処理するんだよ!ペットの面倒は死ぬまで見るくせに大人になった自分の子供には自立を促す心無い親は収容所で毒ガス浴びたまま念仏唱えながらブレイクダンスでも踊ってろ!自分の子供に経済的に苦しい生活を強制した結果、急に倒れたらいったい誰が救急車呼ぶんですかね?大多数の固定観念で構築されたクソみたいな社会常識と自分の子供の命、どっちが大事なんだよ!

終末黙示録とリンクした俺はあることに気づいてしまった。
 俺が断罪王に覚醒したあの日、ついうっかりぺしゃんこにしてしまった我が家に俺の父親である自称冷静沈着の石川タカユキは不在だった。
 そう、石川タカユキは俺が断罪王に覚醒する前に中国人の若い愛人キンカイとホテルでセッ●スしていたのだ。
 そして終末黙示録によれば今、石川タカユキは俺の母の死を確認してわずか五秒で中国人で愛人のキンカイと再婚していたのだ。
 俺は自らの足で踏み殺した母さんの無念を晴らすためにマルヤマの操縦する銀装天使シェムハザを破壊した後に石川タカユキとキンカイの住居があると思われる茨城県つくば市に断罪ウイングで超速移動した。
 俺は復讐をより面白かっこよくするために一度、変神を解いて人間体に戻った。
「ここが石川タカユキの家か…」
 石川タカユキがキンカイと共に第二の人生を始めるにあたって新築した二千万円のNEWホームの標識にはアルファベット大文字でISHIKAWAと書かれていた。
 「日本人の癖に表札に英語なんて使ってんじゃねぇよッ!死ねッ!バ―カァッ死ねぇーッ!」
全裸の俺は世界最高民族日本国の国民でありながら表札に我が国、日本に原爆を投下した米国がこの国に広めたアルファベットを使用している志の低いわが父に向けて呪詛を吐きながらインターホンに正拳突きをぶちかましてやった。
 新世界の神であるこの俺の正拳突き・断罪拳を正面から授かることに成功したその宇宙一運のいいインターホンからは二十二年も生きていれば聞き飽きるであろう音を発して二秒もかからずに一瞬スパークを見せた後にすぐに爆散した。
 インターホンの音と外から聞こえたまるで血のつながりなどないかのような俺の呪詛とインターホンの爆砕音に気付いたキンカイが玄関のドアを開けて出てきた。
「石川マサヒロ…?」
 玄関から出てきた若い女、二十代の若い女は小首をかしげて全裸状態の現存神の名をつぶやいた。どう考えても五十代の石川タカユキと二十代のキンカイが付き合い結婚できるのはおかしい。
 この二人の間にあるのが愛ではなく金と肉欲と虚偽に塗れた薄汚いビジネスライクな関係であるのは神に選ばれたこの世界最高民族である我が日本人の全人口約一億人が一億人見ればわかるであろう。 
 俺はまるで俺のことを異界から来た不審者のような視線で凝視しながら首を傾げているキンカイの顔を凝視し返しながらノールックでアルファベットでISHIKAWAと書かれた表札を外壁から剥ぎ取り、膝で真っ二つにして窓ガラスに向かって両手でぶん投げた。
 神の膝によって真っ二つにされたアルファベットの表札、ISHIを一階の窓に、KAWAを2階の窓に向かってぶん投げる。
 自ら世界最高民族日本国民であることを否定する様なデザインの標札が直撃したガラス窓二枚が割れる耳触りのいいデュオが俺の鼓膜を満たしてすぐに窓から石川タカユキと見たことがないクソガキの顔が現れた。
 石川タカユキと見覚えのない未確認クソガキのまるで異界の魔獣の肛門から出たばかりの汚物を見るような失礼極まりない視線に俺は魂のシャウトを上げる。
 「おい何神を見下したような目で神を見てんだこのクソガキとエロジジイッ!」
 新世界の神である石川マサヒロ二十二歳無職童貞の魂のシャウトをあざ笑う低知能な非国民共の失礼極まりない不敬罪な視線に対して俺は奴らの家族の一員であるキンカイの首を両手で絞めることで反撃してやった。
 「おい!このクソバカ女に死なれたくなかったら俺の質問に今すぐ嘘偽りなく答えるんだ!まず一問!デーデッ!おいそこの未確認クソガキ!てめぇはいったい誰だ?1!2!3!は~い残念ッ!俺はたった今、終末黙示録とリンクしてその答えにただどりついてしまいましたぁ~ッ!おめぇの名前はカズキ9歳キンカイの前の交際相手との間にできた子供ッ!しかし!かくかくしかじかでキンカイと交際相手は破局。作るもんだけ作ってペットの餌も買えないほぼ無一文のてめぇの母ちゃんキンカイはてめぇの学費のために俺の親父とズッコンバッコン!ということで俺の質問に3秒以内に応えられなかった罰としてキンカイは死刑!異論は認めねえっ!ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッ!ハァッ!」
 新世界の神である石川マサヒロ二十二歳無職の両手が小学校の帰りのホームルームの前にある掃除の時間の水に濡らした雑巾を絞る様にキンカイの首を両手でねじり上げるとキンカイは目に涙、口からは中国語で呪いの言葉を吐きながらその短い人生を終えた。
 大切な家族を己の無知と無礼が原因で失ったカズキと石川タカユキは涙と鼻水を出して泣いていた、俺も終末黙示録から流れてきた俺と母親の目を盗んで行われていた疑似家族3人の心温まるエピソードについ庭に植えられているハナミズキを見ながらもらい泣きしてしまった。
 「お前は一体誰なんだ!どうして石川タカユキじゃなくて僕のママを殺したんだ!」
 割れた窓ガラスから自らの母親の理不尽な死を嘆くカズキ。
 カズキの言葉に含まれた毒に、涙と鼻水塗れの石川タカユキの表情が一瞬固まった。
 そりゃそうだ。
 カズキにしてみればキンカイは自分の学費のためにエロジジイである石川タカユキに体を売っていたのだ。
 そして見事キンカイの色仕掛けに騙された石川タカユキは二千万の家を買わされてからキンカイに前の交際相手との間にできた子供、カズキがいたことを知らされる。
 自らの学費のためにエロジジイに体を売っていた誇り高き中国売女であるキンカイはカズキにしてみれば素晴らしい母親であることに違いはない。が、しかしだ!
 「新世界の神である俺が馬鹿を殺して何が悪い!いいか!てめぇのママはイカれた馬鹿野郎だ!大した金もないくせにガキなんか作りやがって!よく考えろ!ペットの餌買う金もないのにペット飼う馬鹿がどこにいるんだぁ?おい!しかしびっくり実際いるんだよなぁ~そういう馬鹿な飼い主がよぉ~っ!どこのどいつか教えてやろうかぁ!てめぇの母親じゃあボケェッ!クソ馬鹿死ねボケェッ!ヒャッハー!」
「あ?えおえおえおえおええおえおえ…」
 俺の目の前では先ほど殺したはずのキンカイが奇怪な呪詛を吐きながら立ちあがり始め、その両手両足はコキコキと音を鳴らしながら本来向いてはいけない方向へと曲がる。
 「ちっ…始まりやがった…」
 「お…おかあさんが生き返ったよ…や、やった…」
 「カズキ…あれはお母さんじゃない…あれはおそらく…」
 「そうだ…てめぇの母親は死んだ!新世界の神であるこの俺の手でな…さあ…始まるぞ…世界の破壊者アンノウンへの進化がなぁ!」
 「イオイオイオイオイオイオイオイオーン」
 肥大化したキンカイの肉体は人の形を失いサンゴ礁のようなカラフルなアンノウンへと進化した。
 そしてサンゴ礁から放出された黄色い粒子が近隣住民やつくば市内の野良ネコ野良犬ホームレスを人面恐竜型のアンノウンに次々と進化させてしまう。
 「ククク…これは面白い…」
 「おい、石川マサヒロ…お、俺はまだ死にたくない…た、たのむ断罪王の力で俺だけでも助けてくれないか?」
 まるでカズキなどはじめから存在していないかのように命乞いをしてくる石川タカユキに不快感を感じた俺の人差し指が無意識のうちに石川タカユキの右目を貫いていた。
 「うぐあああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
 「いいだろう…お前には色々と聞きたいことがあるからな…」
 

次回予告
第九話 子育てしたい奴らは自分たちの血筋にこだわらずに両親のいない子供たちを優先して施設から引き取り養子にするべきだ。将来大人になって貧困に苦しむ孤児を減らせば、その数だけ自殺者が減るかもしれないからである。とりあえず自分のことを男より頭がいいと思ってる女は生ユッケ食いながら北朝鮮でラジオ体操でも踊ってろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第九話 子育てしたい奴らは自分たちの血筋にこだわらずに両親のいない子供たちを優先して施設から引き取り養子にするべきだ。将来大人になって貧困に苦しむ孤児を減らせば、その数だけ自殺者が減るかもしれないからである。とりあえず自分のことを男より頭がいいと思ってる女は生ユッケ食いながら北朝鮮でラジオ体操でも踊ってろ!

俺は終末黙示録から得た知識を使い、人間のまま空間に異次元へと繋がる穴を両手で開けた。
俺は右人差し指で石川タカユキの右目を串刺しにしたまま、異次元に放り込んだ。
 そして石川タカユキに続いて異次元へと侵入しようとする俺のあとに続いてカズキもついてきた。
 「なぁ冷静沈着の石川タカユキちゃんよぉ…お前どうして俺を作ったんだ…」
 「め…目がぁぁぁぁぁぁぁッ!痛い痛い痛い痛いーッ!フミコママッー助けてぇーッ!」
 「俺の質問にとっとと答えろ!じゃないと左目もぶっ潰すぞぉコラッ!」
 石川タカユキを罵倒する俺の横でカズキは巨大なサンゴ礁になり、つくば市内のありとあらゆる生命体を人面恐竜に進化させている母親の姿を俺が異次元にわざわざ創造してやったテレビを通して見ていた。
 やさしい。
 「どうだ!自分の母親が世界を終わらせようとしている、この光景を!見てて苦しいだろ?」
 俺の挑発にカズキは何も答えない。
 ただ黙々と異次元内に俺が作ってやったテレビの画面を見て沈黙しているだけだ。
 「けっ…母親が化けものになって気でも狂ったか…おい!石川タカユキ!どうして俺を作ったんだ!教えろ!」
 俺は右目から滝のように血を流す石川タカユキの顔を何度も踏みつける。
 「俺はもう終末黙示録を通して全部知ってるんだぞ!お前には兄ノブタカがいた。一家の長男だった兄ノブタカはお前の母親フミコと父親ケンタロウの期待を一身受けて受験勉強にのめり込み最終的には夜中に自室のラジカセから洋楽を大音量で流しながら木刀を振り回す気狂いになってしまった。
 そしてその半面、両親であるフミコとケンタロウから特に何の期待もされていなかったノブタカの弟、石川タカユキは両親への愛に飢えていた。そして両親への愛に飢えていたお前は俺の母親や愛人たちに自分の母親の影を投影して交尾を繰り返すことでそのマザーコンプレックスと体内回帰願望を満たそうとした。
 そして光のある場所に闇が生まれるのと同じで俺はお前のマザーコンプレックスと体内回帰願望を満たす課程で俺の母親の体内に宿った。
 しかしだ!俺は別に誰に作ってくれとも産んでくれとも望んでもいない!頼んでもいない!なのに!母親、父親の子どもが欲しいという人の命の重さと尊厳を無視した極限に無神経な自己満足欲求を満たしたいがためにこの糞みたいな世の中に俺は!産み落とされた!
 その糞みたいな世の中で死の恐怖に怯えながら生きていかなくてはならない地獄の日々を強制されたッ!父は自分の性的欲求を満たすため、だそれだけのために、そして母は母性欲求を満たすただそれだけのために本来何の罪もない俺はこの地獄で生きていかなくてはならなくなった。
 だから俺は自分達の邪〈よこしま〉な願いを成就させるためだけに俺を作ったお前ら両親が許せない!なのにお前たち両親はその地獄みたいな現代社会に適応できず自宅に引きこもる俺をまるで人間の出来損ないであるかのように侮辱した!
 自分たちの身勝手な欲求を満たすためだけに俺を作ったくせに、このイカれた現代社会という地獄を無理矢理俺に押し付けたくせに、あたかもセッ●スしてやった、産んでやった、育ててやったことに感謝しろと恩着せがましく説教をしてきた!
 そして石川タカユキ!お前は俺をさんざん馬鹿にしておいて、裏で若い女キンカイと不倫の限りを尽くしていた!俺はお前が憎い!どうしてよりによってお前達みたいな失敗作から誕生してしまったのだろうか?俺には!子供には!これから生まれてくる命には!一体こんな地獄を体験する義務が本当にあるのだろうか?死ね」 
 「マサヒロ、それが自然の摂理なんだよ…それがこの現代社会の常識なんだよ。この社会は大多数の価値観を受け入れることができない人間は必ず不幸になるように出来ている。だからみんな大多数の価値観に疑問を抱きつつも自分が幸福に生きるために仕方なく大多数の価値観に魂を蝕まれることを受け入れる。石川マサヒロよ、お前が何度、断罪王で地球上のあらゆる命を滅ぼそうと地球はまた何度も新しい命を創造するだろう。そこには倫理も道徳もなくあらゆる生命が自然の摂理に基づいて生殖行為を行い続ける。つまり不倫セッ●スは自然の摂理だ。お前に言っていることはただの子供の屁理屈だ。お前が新世界の神なら時間なんて簡単に巻き戻せるのだろう?なら、今すぐ愛する妻、キンカイを世界をすべてを元通りにしておくれ!」
 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇッ!わかった…終末黙示録を見た俺はお前の言う通り新世界の神だ。時間を巻き戻すなんてお茶の子さいさいだ。でも一つ条件がある。石川タカユキ!お前がカズキと殺し合うことだ!」
 「お、おかしな話だ…い、いったいどういうつもりなんだ!時間を巻き戻してくれるならわざわざ殺し合う必要はないだろ?」 
 あのなぁ…貴様ごときただの現代人類の願いを新世界の神であるこの俺が聞き入れること自体がまずおかしな話なんだよ!わかるか?とにかく意味があるとかないとかじゃねぇんだよ!いいからとっとと殺し合えやぁ!愛するキンカイを生き返らせたいんだろう?このエロ糞ジジイ!ホイッ!早くする」 
 「カズキ、さっきの話聞いていただろう?悪いが俺はたとえ時間が巻き戻ることがわかっていても死ぬのは痛いし怖いし嫌なんだよ!お前の母さんのために一度俺に殺されてくれぇ!」        
 石川タカユキの両手がカズキの首に回されようとする。
 石川タカユキの接近に気づいたカズキは正面から石川タカユキの頬を右手でぶん殴った。
 き…貴様ぁ!血は繋がらずとも、育て親に向かって拳を振るうなど、この身の程知らずが!いったい誰の金で学校に通えると思ってるんだ!おとなしく俺に殺されればお前の母親も平和な生活ももとに戻るんだぞ!」
 「うるせぇエロジジイッ!俺はママにもおめぇみたいなエロジジイにも学校に行きたいなんて頼んでないよ!学校なんかにいくより俺は家でずっとゲームしていたんだ!」
 「なにをバカげたことを言ってるんだ!学校にいかなきゃ、お前はこの社会では生きていけない!学校に行かないということはこの社会では生きる権利がないのと同じなんだ!」
 「じゃあ聞くけど、四捨五入!みはじ!方程式!平方根!歴史人物の名前が社会に出て一体何の役に立つんだ!いつどの場面で役に立つというんだ!勉強は学校の先生になりたい奴だけすればいいんだ!俺は勉強が大嫌いだ!自分の好きなことだけずっとできればそれで満足なんだ!エロジジイはパソコン見ながら自分の右手でチ●コシコってればそれでいいんだ!」 
 「貴様ァッ!こっちはもともと好きでお前の面倒を見ているわけじゃないんだぞ!俺はお前の母親に騙されたんだ!お前の母親キンカイは最初、子供はいないと言っていたんだ!それがどうだ、婚姻届けに判を押してお前の母親のために二千万もする家を買ってやったとたんに実は子供がいると言ってきやがった!だからあえて俺はお前を人質にとってやったのさ、お前の母親に俺の言うこと全てを聞かなければカズキの面倒も学費も払わないと言ってな!」
 「そもそもお前みたいなエロジジイに俺のママみたいな若い女が金目当ての目的以外に近づくわけがないんだ!お前はただのエロバカジジイだ!」
 「うるせぇクソガキ!俺はこう見えても会社では冷静沈着の石川さんって言われてるんだよ!俺は馬鹿じゃねぇッ!」
 「若い女の色仕掛けに騙されて二千万の家買わされてるエロジジイの一体どこが冷静沈着なんだ!いいからエロジジイは死ね」 
 「くくく…それにしてもお前の母ちゃんの体はとても産経婦とは思えないほどなかなか味わい深かったぜぇ…」
 「貴様ァァァァァァァッ!俺のママを侮辱するなァーッ!」 
 「うるせぇ!ガキがいるくせに金目当てに俺に近づいてきたお前の母ちゃんのほうがよっぽど俺のことを侮辱してるぜ!とっとと中国に帰れこのクソガキ!ロクな貯金もなしに作られ産まれたおめえは所詮誰にも望まれてねぇ命なんだよ!」
 石川タカユキの両手が異次元を駆け回るカズキの首を捕らえ締め上げる。
 そしてカズキは石川マサヒロが窓ガラスを割った時にたまたまズボンのポケットに入ってしまった窓ガラスの破片を右手で取り出して石川タカユキの喉を切り裂いた。
石川タカユキの首からまるで噴水のように血液が飛びだし新世界の神であるこの俺が作りだした異次元の床を汚した。
 「い、いやだ…このあと時間が巻き戻ることがわかっていても俺は死にたくない!フミコママ助けてぇぇぇぇぇッ!」
 「おい!石川マサヒロ二十二歳無職童貞!お前の言う通りに石川タカユキを殺したぞ!だから時間を巻き戻してママとつくば市を元通りにしてくれ!」
 「ダメだ」
 「え?」
 「俺は最初から時間を巻き戻す約束を守るつもりはなかった。俺はただお前と石川タカユキが本音をぶつけあって殺し合うのを見たかっただけだ。カズキ…お前はもう用済みだ…死ねバーカ死ねぇぇぇッ!バーカ!死ねぇぇぇぇッ!」
 神世界の神である俺の念力によってカズキの体は粉々になった。
 「でも…なかなか面白かったぜ…お前たちの限界バトル」
次回予告
第十話 断罪王 対 銀装天使バササエル!ベガ!ダネル!アラキバ! アイドル、女優の妊娠・出産を世間に発表するということは、そのアイドル、女優がセッ●スしたことを全国に広めることと同じである! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十話 断罪王 対 銀装天使バササエル!ベガ!ダネル!アラキバ! アイドル、女優の妊娠・出産を世間に発表するということは、そのアイドル、女優がセッ●スしたことを全国に広めることと同じである!

俺が異次元からつくば市上空に出ると、つくば市ではキンカイが進化した巨大なサンゴ礁型のアンノウンを中心にして無数の人面恐竜と銀装天使数機の死闘が繰り広げられていた。その光景はまさに地獄絵図と言っても過言ではない。
 つくば市上空を全裸のまま浮遊していた俺の背後にはいつの間にか超絶美少女のメシアが立っていた。
 「これで両親を二人とも殺してしまった断罪王石川マサヒロに帰る場所はなくなった。つくば市内は放っておけば銀装天使とアンノウンとの戦いで勝手に崩壊すると思いますがどうなさいますか?」
 「愚問だな、銀装天使だろうがアンノウンだろうがそこ命がある限り俺が全て断罪してやる!」 
 俺は全裸のまま、つくば市上空から付近の公園に着地して断罪王召喚の雄叫びを上げる。
 「シンゴォォォォォォォォォォォォォッ!」
 次の瞬間、俺は地球にあまねく全ての命を闇に葬り去る完全無敵の究極神・断罪王に変神していた。 
 戦場と化したつくば市内に突如出現した断罪王に市内で暴れ回る無数の人面恐竜型アンノウンと戦っていた銀装天使バササエルのパイロット、オオヤマはすぐに他の銀装天使たちに断罪王の出現を報告した。
 「こちらバササエル!つくば市内にシェムハザを撃墜したヤツが出現した!誰かこっちに加勢してくれ」
 しかし、その瞬間にはもう断罪王の断罪剣が背後からバササエルを真っ二つにしていた。
 「あえて仲間を呼ぶ必要はないぜ!どのみち全員この俺、断罪王の方から闇に葬り去ってやるんだからな…」
 「こちらオオヤマ…シェムハザを撃墜した奴の名は断罪王…」
 爆散したバササエルの破片がつくば市内のあちこちに突き刺さる。
 そして上空からダネル・アラキバ・ベガの三体の銀装天使が断罪王を円で囲む様に舞い降りてくる。
 「こいつかシェムハザとバササエルを撃墜した断罪王…」
 ダネルのパイロットである美少女保育士ヨウコはダネルの背部双翼に搭載された無数の天使の羽根の形をした斬撃兵器を全て断罪王に向けて射出した。
 「目的は不明だけど銀装天使を使う私たち至高天に喧嘩を売るってことは人類の敵だ!みんな油断するな!」
 アラキバのパイロットである美少女ОLサナエはアラキバの全身に搭載された全ミサイルを断罪王に向けて射出した。
 「そんなこと言われなくてもわかってる。録画したアニメ見たいからとっと終らせてあげる…」
 ベガのパイロットである美少女腐女子ユーコはベガの両手に搭載された大型バスターライフルを最大出力で断罪王に向けて発射した。 
 3人の美少女が操縦する銀装天使三体から無数の羽根型斬撃兵器にミサイルに二本の極太ビームが一斉に断罪王に向けて発射される。
 「無駄だぁ!断罪フラァァァッシュ!」
                *
 目が覚めた俺の顔をベガのパイロットである美少女腐女子のユーコが覗き込んでいた。
 「あ、お義兄ちゃんやっと起きた!早く起きないと学校遅刻しちゃうよ」
 「なんだここは…?」
 周りを見渡す限り、ここは誰かの子供部屋に違いない。
 見たことろベットがもう一つあるので俺はこの部屋を血のつながらない妹であるユーコと共同で使用している可能性が高い。
 血のつながらない妹、ユーコと手をつないで一階に降りるとダネルのパイロットである美少女保育士のヨウコがエプロンを着用してキッチンで朝ごはんを作っていた。
 「あらマサヒロ君おはよう。昨日の夜は上がだいぶ騒がしかったけど大丈夫?」
 「ちょっとヨウコお姉ちゃん!変な言い方しないでくれる?サナエお姉ちゃんに誤解されちゃうでしょ?」
 美少女保育士のヨウコの言葉にユーコは俺とつないだままの手をぶんぶん上下に振り回しながら頬を赤らめて必死に反論する。
 「ま、マサヒロとユーコは血がつながってないからね~そんなに恥ずかしがることはないんじゃないか?」
 スーツ姿のアラキバのパイロットである美少女OLのサナエがタバコ片手にユーコに話しかけた。
 「もうサナエお姉ちゃんもへんなこと言ってからかわないでよぉ~」
 ユーコはそう言いつつも先程よりも俺の手を握る力を強くした。
 思い出した…!
 俺は昨日の夜…血のつながらない妹であるユーコが俺の脱ぎたての下着の匂いを嗅ぎながら自慰行為をしていた場面に遭遇してそのままいきおいで…。
 俺は急に気まずくなったのでとりあえずユーコとつないでいた手を離して洗面所に行くことにした。
 「ほら、ヨウコお姉ちゃんとサナエお姉ちゃんがからかうからお義兄ちゃん照れてどっか行っちゃったじゃん!」
 洗面所で顔を洗い終え、だれもいない廊下に出るとユーコと再会してしまった。
 「昨日のことは二人だけの秘密だよ」
  ユーコは頬を赤らめて恥ずかしそうにそう俺に向かって小声でつぶやくと速足で洗面所に入ってしまった。
 義母のヨウコと義姉のサナエと義妹のユーコと共に朝食を摂り終えると高校の制服に着替えた俺はそのままユーコと一緒に家を出た。
 「お義兄ちゃん高校卒業したらどうするの?」
 「え?う~ん、俺はまだなにも決めてないけど…」
 「だめだよそれじゃあ、今のうちに自分のやりたいこと決めておかないと大人になったあと色々大変なんだから!」
 「そういうお前は高校を卒業したらいったい何になるつもりなんだ?」
 「私はもちろんお義兄ちゃんのお嫁さんかな♪」
 「お、お嫁さん?」
 ユーコの問題発言に驚愕した俺の腹部にユーコは思いっきり正拳突きをぶち込んできた。
 「な~んてね!冗談に決まってるでしょ!それじゃ、私、先に学校行ってるね!」
 ユーコはそう言い終えるとすぐに全力疾走でミニスカートをなびかせながら学校に向かって走って行ってしまった。
 その際にスカートの奥からミントグリーンのショーツが一瞬見えてしまったのは内緒だ。
 いったい誰に。
 「これだから素人は…あれはね~わざと見せてんだよ、わ・ざ・と!」
 背後から通勤途中のサナエ義姉さんがOLの制服姿のまま話しかけてきた。   
 「うわっ、びっくりした!サナエ義姉さん…急に驚かせないでくださいよ!」
 「あの日…あんたがあんたの父親、タケヒコからユーコを助けてからユーコも私たちも本来背負わなくてもいいものを背負うことになってしまった…。ちゃんと責任とってやりな…」
 あの日…?思い出した…っ!
 俺はヨウコ義母さんと再婚した自分の父親、タケヒコがユーコに性的ないたずらをしようとするのを阻止するためにタケヒコを金属バットでぶん殴って殺してしまったんだった!
 そしてそれを知ったユーコとヨウコとサナエはタケヒコの死体をバラバラにして冷凍庫に閉まった…そうだ…俺達家族は自分たちの生活を守るためにタケヒコ殺害を誰にも知られるわけにはいかないんだ。
 「おい…マサヒロ…急に頭なんか抑えてどうしたんだ?具合でも悪いのかい?」
 そりゃそうだ。タケヒコの死体…つまり人間の体をバラバラにしている最中の光景なんて思い出して体調を崩さない奴のほうがどうかしている。

 そして目を開けると自室の天井が俺の視界全体に広がっていた。
 上体を上げるとすぐに俺を看病してくれていたヨウコさんが慌ててこっちに駆け寄ってきた
 「あら、やっと目が覚めたのね!急に道端で倒れちゃったってサナエちゃんから電話があって急いで二人で家まで連れ戻したのよ」
 「すいません…なんだか急に気分が悪くなって…」
 「いいのよ別に無理しなくて…あんなことがあったんだから…まだ心の整理がつかなくて当然よ…」
 そう言ってヨウコさんはいきなり自分の唇を俺の唇に重ねてきた。  
 「ヨウコ…さん?」
 「ユーコをあの人から助けてくれたお礼よ…安心して…まだあの二人が返ってくるにはまだ充分時間があるわ」
 俺はそのままヨウコさんにされるがままだった。
 誰にも言えない秘密がまた一つ増えてしまった。

 シャワーを浴びた俺はこれが悪夢であることを確かめるためにキッチンの奥にある冷蔵庫の二段目にある冷凍庫をゆっくりと開けてみた。
 やはりそこには想像通りのものが六等分されてクレラップに包まれて置いてあった。
 気が付くと背後からシャワーを浴び終えたヨウコさんがバスタオルを一枚体に巻いたままの状態で立っていて、ゆっくりと冷凍庫を閉めてしまう。
 「だめよあんまり深く考えちゃ…ダメになりそうな時はまた今日みたいに慰めてあげる…」
 俺に耳元でそう呟いたヨウコさんはそのボリューミーな体格の割には静かな足跡で俺から離れて行ってしまった。
 もう朝なんてこなければいいと思った。
 誰にも言えない悩みがあることがこんなにつらいとは正直思わなかった。
次回予告
第十一話 学校の生徒から自殺者で出た時点であらゆる教育機関の授業は全国リモート授業にしろ!生徒の中から度重なる自殺者を出すような教育機関で行われる「教育」とは果たして本当に「教育」と呼べるのか?登校拒否児童を無理やり登校させ死なせるか?それても引きこもらせて、かけがえのない命を救うのか?ただこれだけは確かである、死んでしまった命を「教」え「育」むことは誰にもできない!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十一話 学校の生徒から自殺者で出た時点であらゆる教育機関の授業は全国リモート授業にしろ!生徒の中から度重なる自殺者を出すような教育機関で行われる「教育」とは果たして本当に「教育」と呼べるのか?登校拒否児童を無理やり登校させ死なせるか?それても引きこもらせて、かけがえのない命を救うのか?ただこれだけは確かである、死んでしまった命を「教」え「育」むことは誰にもできない!

次の日、学校に登校すると朝のホームルームで転校生の紹介があった。
 転校生の少女の名前はメシア。
 メシアの容姿を日本語で表現するとずばり美少女である。そんな美少女メシアの席は俺の隣で、メシアは俺の目も見ずにいきなり小声でそっと呟く。
「あなたには誰にも言えない秘密がありますね…六つのタケヒコ…三人の魔女…」
 なぜメシアが俺の悩みを知っているのだろうか?
 俺の心は足元が崩れそうになる恐怖とやっと自分の悩みを他人に相談できそうな期待感の両方を感じていた。
   放課後、俺の携帯にメシアからメールが来ていた。俺はメシアにメールアドレスを教えたことは一度もないというのに。
 その疑問を解明するためにも俺はメシアからのメールの内容通りに屋上に向かう。
 頭上に茜色の空が広がっている。
 放課後の屋上のフェンス越しにはメシアが立っていた。
 「ごめん…待たせたね。それで話って何?」
 「話があるのはマサヒロ君の方では?」
 「そうだ!メシアはなぜ俺のメールアドレスを知っているんだい?」   
 「メールアドレス?ああ…そういうことですか…正確に言えばメールアドレスではなく終末黙示録と言った方が正しいですね」
 「終末黙示録?」
 「そうです、終末黙示録。私は終末黙示録というこの世界の始まりと終わりが記された本の全ての情報と一つになりマサヒロ君の携帯にメールしました。どうやら…本当に全てを忘れてしまったようですね…」
 「忘れてしまった?終末黙示録?君はさっきから一体何を言っているんだい?」
 「とにかく、それ以外に私がマサヒロのメールアドレスを知る方法がありますか?」
 確かに今日この高校に転校してきたばかりのメシアが俺のメールアドレスを知る方法は信じたくないけれど、終末黙示録とやら以外考えられない。
 「マサヒロは今は悩みを抱えていてる。血のつながらない妹を守る為とはいえ、自分の父親タケヒコを殺してしまった罪悪感。そして自分の犯した過ちのせいで血のつながらない妹とその血縁者達を証拠隠滅に巻き込んでしまったこと。そしてその者たちと体の関係をもってしまったこと…」
 「君はいったい何者なんだ?ボクを脅してお金もうけでもするつもりかい?」
 「私の名はメシア…その名の通り救世主です。間違った種から地球の平和を守る断罪王を導く者…」
 「断罪王…?」
 激しい頭痛と同時に俺の目の前は真っ暗になる。

 気がつけば今度は風呂に入っていた。風呂の湯には使い終えたと思われるピンク色の避妊具が五つ浮いていた。
 「お母さんから聞いてたけど、キミって案外すごいんだね」 
  サナエ義姉さんがシャワーで体を洗いながら避妊具が五つ浮かぶ湯につかる俺に向けて言う。 
 「ええ…まぁ…でも…どうして…」
 「どうして?細かいことはいいのよ、とりあえず嫌なことがあったら気持ちいいことして全部忘れちゃえばいいのよ」
 「そうだ…気持ちいことして全部忘れてしまえば…でもサナエ義姉さん…父さんは…いや、タケヒコはあの時…自分が気持ちよくなるためにユーコを…ユーコを…」
 「浮気者!」
 気付けば浴室には右手に包丁を持ったパジャマ姿のユーコが入ってきていた。
 「ユーコ…えっとこれは…」   
 「サナエお姉ちゃん言い訳しても無駄だよ…声、上までちゃんと聞こえてたんだから…というかお風呂に浮かんでるソレでバレバレだし…なによ私の時よりも使ったゴム多いじゃない!お義兄ちゃん!」
 「は…はい!」 
 「お仕置き…だね…」
 次の瞬間、俺は下腹部に強い痛みを感じると同時に風呂の湯が真っ赤に染まった。
 「ユーコ!よしなさい!」
 サナエの静止もむなしくユーコは包丁で俺の身体のあらゆる部位を切り裂いていく。
 「お義兄ちゃんが悪いんだからね…お義兄ちゃんがタケヒコを殺したせいでこうして人肉をバラバラするの癖になっちゃったんだから!」
 泣きながら笑って俺を包丁で切り裂くユーコ。そして風呂の鏡を見ると、なぜかそこにはいないはずのメシアが鏡の中で何か俺に向かってなにか喋っている。
 「シ…ン…ゴ…」
 「ちょっとユーコちゃん!なにやってるの!そんなことしたらマサヒロ君死んじゃうわよ!」騒ぎに駆け付けてきたヨウコさんが包丁で俺を切り裂くユーコを俺から引き離そうとする。 
 サナエ義姉さんは浴室で尻もちをついたまま失禁してしまっていた。
 そして俺はメシアに言われた通りに叫ぶ。
 「シンゴォォォォォォォォッ!」
 次の瞬間、浴室内の鏡をぶち破って出てきた断罪王の巨大な手が俺の体を掴んだ。
                * 
 気がつけば俺の目の前には巨大サンゴ礁、あの後妻業もどきのキンカイが進化したサンゴ礁型のアンノウンが放出する粒子が原因で炎の海と化したつくば市が広がっていた。
 「なるほど…さっきの幻覚が貴様ら三人の過去ということか…ククク…銀装天使とは名ばかりに義父に義兄、人を二人も殺めているとはな…貴様らに殺されたマサヒロと俺の名前がたまたま一致していたせいで殺された方の石川マサヒロの過去を追体験させられてしまっていたようだな…なかなか刺激的で強烈なビジョンだったぜ!」
 メシアが殺されてしまったほうのマサヒロの通っていた高校の転校生としてあの三人の過去に干渉してくれなかったら俺は自らの放った相手の過去に干渉する断罪フラッシュにより魂の抜け殻になっていたかもしれない。
 断罪王と化した俺の目の前には断罪王に向かって一斉攻撃するダネル・アラキバ・ベガの三体の銀装天使がまるで時間を止めたように静止していた。
 しかし、時間を止めようと止めまいと断罪王には意味のないことだ。
 俺は時間停止を解いた。
 俺に、断罪王に向けて無数のミサイルやビームが直撃した。しかし断罪王に直撃したミサイルもビームも断罪王の体に吸収されてしまう。
 「そんな…攻撃が吸収された…一体何がどうなってるんだ」
 ダネルのパイロットであるヨウコが断罪王の力に驚愕している隙に俺は超高速移動でダネルを背後から断罪王で抱きしめた。
 「サナエお姉ちゃん!ヨウコお姉ちゃんが捕まっちゃった!」
 「言われなくてもわかってる!」
 サナエはアラキバを高速移動させてダネルを抱きしめている断罪王の背後に超至近距離で無数のミサイルを一斉発射させた。
 しかしアラキバの放ったミサイルは全て断罪王の背中に溶けていくように吸収されてしまった。
 そして断罪王の背部装甲がドアが開くように縦に解放されると無数の触手がダネルとアラキバを捕らえ、コックピットを突きやぶってヨウコとサナエに接近してきた。
 「ちょっとあんたお姉ちゃん達に一体何する気?」
 ユーコは断罪王の背部装甲が開いている部分、無数の触手が放出している部分にほぼゼロ距離でベガの大型バスターライフルを最大出力で発射しようとした。
 しかし断罪王の背部から放出される無数の触手はベガの大型バスターライフルそのものを貫き爆砕すると、そのままベガのコックピット内に侵入してしまう。
 ダネル・アラキバ・ベガ、地球の平和を守るために結成された至高天に属す三体の正義のスーパーロボットのパイロット達は断罪王の触手に捕らえられ、その触手がパイロットスーツを破ってパイロットスーツの内側からヨウコ、サナエ、ユーコの体内に侵入してしまった。
 「ちょっと何よコレ…ダメ!変なところ触らないでっ!」
 ヨウコはパイロットスーツの内側から侵入してきた断罪王の触手の感触に不快感とどこか懐かしい高揚感を覚える。
 アラキバに侵入してきた断罪王の触手はサナエの全身をパイロットスーツの内側から捕らえ支配する。
 そして一本の触手がサナエの目の前で動きを止め、その形を変えていく。
 「う…嘘でしょ…」
 一方、ユーコの搭乗するベガのコックピット内でもアラキバのコックピット内で行われているのと同じ現象が起きていた。
 「ダメ!お願い…お願いだから…それだけはやめて!」
 サナエと時と同じくユーコの目の前で一本の触手が形を変えていく。
 真っ赤なお風呂、サナエの失禁、ヨウコの悲鳴。 
 そう、触手はユーコに快感と絶望の両方を与えた忘れたくても忘れられないあるものに変形していく。 
 それがこの世からなくばればそれこそ人類は滅んでしまうに違いない神聖な槍に。
 「おちん●ん…」 
                *
 ユーコがそうつぶやいた次の瞬間、ユーコは自分が殺した義兄が立っている白い部屋の中にいた。ユーコも義兄も全裸だった。
 「久しぶりだねユーコ」
 「久しぶりお義兄ちゃん…私っ!」
 「そうだ、ユーコは人殺しだ。人殺しの癖に至高天に入って銀装天使を操縦してアンノウンから人類の平和を守ってる。ユーコは人殺しの癖に自分のことを正義の味方だと思ってる頭のおかしい腐女子。ユーコは卑怯者だよ、俺のことを殺したくせに、正義の味方面して何にもなかったかのように今も生活している」
 「なによ!悪いのは浮気したお義兄ちゃんでしょ!確かにお義兄ちゃんは私がタケヒコに変なことされそうになったとき助けてくれた、殺してくれた!その時からお義兄ちゃんはわたしの中で白馬の王子様になった。そしてそれと同時に私はお姫様になったの!王子さまはお姫様のことだけを大切にしなきゃいけないの!どんなおとぎ話でもそうよ!でも白馬の王子様であるはずのお義兄ちゃんは私を裏切った!お姫様が寝ている間に他の女と…サナエお姉ちゃんとセッ●スしてた!だからお姫様を裏切った王子さまは死刑にされて当然なのよ!」   
 「サナエさんだけじゃなないよ…ヨウコさんともセッ●スしてたよ」
 義兄の告白を聞いたユーコは正面から憤怒の形相で義兄の首を両手で思いっ切り絞める。
 「サナエさんはユーコより上手だったし…ヨウコさんはゴムなしでもしてくれた…」
 ユーコは義兄の首を絞める手に先ほどよりも力を込めた。それでもユーコに殺されたはずの義兄は薄ら笑いを浮かべて笑っている。
 「どうしてよ…どうして死なないのよ!」 
 「俺が死んで君はスッキリしたのかい?」
 「するわけないでしょ!大好きなお義兄ちゃんを殺してバラバラにしてから私は何度も泣いた、泣いて泣いて泣いてお義兄ちゃんの代わりの人を見つけては何度も交わった。でも私の心にお義兄ちゃんは戻ってこなかった。死んだ人間は生き返らないんだってことがよくわかった。だから私は教祖様に全てを捧げて至高天に入った。そして人類のために銀装天使でアンノウンと戦うことを決意した」
 「でも無駄だよ、ユーコみたいな人殺しのクズには誰にも救えない。ほら、現に今もこうしてユーコは俺をもう一度殺そうとしている」
 コキという音と同時にユーコに首を絞められていた義兄は白目をむいてしまった。
 「お…お義兄ちゃん…また…死んじゃったの…?」
 義兄の死を悟ったユーコは義兄の首から手を離す。義兄の体はなんの抵抗もなく地面に仰向けのまま倒れた。
 「俺はユーコのことが好きだった…」 
 義兄の死体がいきなり話し始めた。
 「俺はユーコのことが好きだった。ユーコを守るためなら世間から人殺し扱いされても構わないと思った。だから俺は血のつながらない妹の命を守るために血のつながっている父親を、タケヒコを殺した」
 「結局、俺もユーコも人殺した。人間のクズだ…」
 「なにが…言いたいのよ…」
 地面にしゃがみ込んだユーコが何度、義兄の体をゆすっても義兄が目を覚ますことはなかった。ユーコはもう義兄の体をゆするのをやめた。
 「さようならマサヒロお義兄ちゃん…」
 ユーコはまだ自分の体にもう一つの命が宿っていることを知らない。
次回予告
第十二話パワハラ野郎の特徴。大多数の固定観念に囚われ、同調圧力に屈した結果、家庭を持ち、家庭を守るという理由がなければ自分の人生に意味を見出すことができず、結果的に会社に自分を含めた家族の未来を人質に取られ、自分の精神が社会生活に追い詰められていることを知りながらも家庭を持ってしまったが故に逃げる場所もない。そしてそういった連中の怒りの矛先は当然、自分より立場の弱い人間になり、自分より弱い立場の人間に理不尽な怒りをぶつけることでしか自らの精神状態を安定させることができない。 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十二話パワハラ野郎の特徴。大多数の固定観念に囚われ、同調圧力に屈した結果、家庭を持ち、家庭を守るという理由がなければ自分の人生に意味を見出すことができず、結果的に会社に自分を含めた家族の未来を人質に取られ、自分の精神が社会生活に追い詰められていることを知りながらも家庭を持ってしまったが故に逃げる場所もない。そしてそういった連中の怒りの矛先は当然、自分より立場の弱い人間になり、自分より弱い立場の人間に理不尽な怒りをぶつけることでしか自らの精神状態を安定させることができない。

「お前…一体何が目的なんだ?」
 ユーコと同じく白い部屋に連れてこられた全裸状態のサナエは同じく全裸状態の石川マサヒロに問いつめた。
 「目的…?そういうあなた達の目的はなんですか?」
 「話にならないな。しかし、これだけはわかる…お前はマサヒロの姿をしているがマサヒロではない!」
 「僕にもわかりますよ、あなた達3人が人を殺して、しかもその死体をバラバラにして冷蔵庫に閉まっちゃうクズだってね…」
 「お前…どうしてそのことを…でも殺したのは私じゃない…」
 「でもバラバラ殺人に加担していたのは事実ですよねぇ~。あなた達はどうして警察に自首せずにこうして銀装天使に乗って正義の味方ごっこができるんですか?いったいどういう神経をしてるんですかねぇ~」
 「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!私は…私達はただ幸せになりたかっただけなんだ!それのどこか悪い!幸せになるために人を殺してバラバラにして冷蔵庫にしまって何が悪い!私たち3人はこうして至高天に志願して銀装天使で人類の脅威と戦うことで自らの罪を償うと決めたんだ!教祖様だって私たちの思想を認めれくれた!」
 「教祖様…ね。サナエ義姉さんがどうして今こんなに苦しんでいるかわかりますか?答えは簡単ですよ、この世界からルール、つまり法律を失くしてしまえばあなた達三人はこんな目に遭わずにすんだ…だってよく考えてください法律がなくなれば義父と俺の殺害に関わったあなた達三人がこうして自ら犯した罪に苦しむこともない」
 「そんなこと今更…言ったところでいったい何がどうなるんだ!ではお前は一体どうやってこの世界から法律をなくすというんだ?」 
 「簡単ですよ、法律ではなく、法律で他人を支配している人類と世界そのものを破壊してしまえばいい。人間のいなくなった世界にはもはや法律は意味をなさない。人類の一部である、あなた達三人も死ねばもう辛い思いをしなくて済みますよ」
 「しかし、それでは人類の一部である、お前も滅びることになるぞ!」
 「今、この空間と状態が果たして人類に作り出せると義姉さんは思いますか?もう、本当は気づいているはずだ。あなたの義弟のふりをしているこの俺が人間を超越した最高神であることを」
 「黙れ!この世で神を名乗っていいのはただ一人、教祖様だけだっ!」
 「我が名は断罪王…俺が神である証拠にたった今、あなたの体の中にちょっとしたプレゼントをしました…」
 断罪王の指摘に対して体になにか違和感を感じたサナエは両手で腹部を抑えた。
 「断罪王…お前一体、私の体になにをした!」
 「サナエ義姉さんだけではありません、ユーコにもヨウコさんにも同じものをプレゼントしました」
 全身を駆け巡る苦痛にサナエは急にしゃがみ込んでしまう。
 「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い…なんだ…何かが体から出ている…産まれる…のか?」
 サナエがしゃがみ込んだ地面は血で真っ赤に染まっている。
 そして全裸姿のサナエは自分の性器からもうすでにこの世には存在していないはずの人間の頭が出てきてこっちを向いているのを痛みにより反射的に確認してしまった。
 「タケ…ヒコ…さん」

 一方、断罪王に作り出された異次元空間でユーコとサナエと同じくすでに故人とかしてしまった方のマサヒロのふりをしている断罪王と対峙させられている全裸姿のヨウコは激しい痛みと同時に自分の性器から出てきた本来であれば死んでしまったはずの元再婚相手のタケヒコの姿を見て発狂してしまう。 
 発狂しているヨウコをまるで血の海から出てきたように全身ヨウコの血液と体液で塗れた状態のタケヒコはなぜか満面の笑みを浮かべている。 
 「どうして…私の体の中からタケヒコさんが出てくるの…?」 
 「全部ヨウコが悪いんだよ…ヨウコが僕と一つになるのを拒否し続けるから僕はユーコちゃんと一つにならざる終えなかった。なのに僕は息子に殺されてしまった。どうして僕のお嫁さんなのに僕と一つになるのを拒否したんだい?答えは簡単だ。ヨウコは僕のお金目当てで僕と結婚したんだ。だから僕みたいな見た目の悪い高齢者とは一つになりたくなかった。本当は若くて顔のいいマサヒロのような男と一つになりたかったんだよね。でもそれはよくないよ、マサヒロと君たち三人の生活を守っているのは僕のお金なんだから…僕の言うことを聞いてくれないのはダメなんだよ…」
 「それで…どうして私の中から出てきたの」
 「僕は君に愛されたかったんだ。だからヨウコがお腹に痛みを感じて産んでくれた僕ならヨウコは愛してくれると思ったんだ…」
 「お願い…こないで!断罪王様…お願い!わたしを助けてください!」
 俺はヨウコの懇願を無視した。
 一方、全裸姿のタケヒコは全裸姿のヨウコに上から自分の体を重ねた。
 「生まれてくるのは男の子かな?それとも女の子かな?」
 「嫌…やめて!」
 「僕たちの子供の名前、なににしようか?」  
 「お願い!本当にやめて!」

 サナエもヨウコと同じく、タケヒコを出産させられていた。  
 サナエは自ら産んだタケヒコの姿を見て何度も嘔吐していた。
 「ひどいなぁ…人の顔を見て吐いちゃうなんて…そういう礼儀のなっていない子にはお仕置きだね」
 サナエは自分に顔を近づけてくるタケヒコに向かって盛大に嘔吐した。
 しかしタケヒコは顔中サナエの吐しゃ物に汚れてしまっているというのに、そんなことはまるで気にしていないかのようにサナエを正面から抱きしめて押し倒した。
「うーん♪吐瀉物のイタリアンなスメルがたまらんね♪始めようか新しい命の創造を…」
 サナエは目の前が真っ暗になってしまった。
 
 出産後の痛みにまだなれないユーコの目の前にも他の二人同様、全裸姿のタケヒコが立っていた。
「どうして…あんたがいるの…?」
「リベンジセッ●スしに来ました。それにしてもひどいなぁ…ユーコちゃんは、僕の息子を二回も殺すなんて…これじゃあもう、僕に何をされても文句は言えないよね」
 「なによ…!お願い!来ないで!」
 「これでようやくユーコちゃんと一つになれる。いやね、本音の部分を言うと前からずっとユーコちゃんのこと狙ってたんだよね。それにきっとマサヒロより僕のほうがずっとユーコちゃんのこと愛してるよ。うん、自身があるね、ほら僕の体を見ればわかるだろ?ヨウコがなかなか一つになってくれないからね、もう…たまっちゃってたまっちゃってね…」
                *
 現実世界の茨城県つくば市では断罪王の背部から放出された無数の触手に捕らえられたダネル・アラキバ・ベガの三体の銀装天使が股の間から大量の巨大タケヒコを出産していた。巨大タケヒコは巨大サンゴ礁から放出された粒子のせいで人面恐竜に進化してしまったつくば市民と死闘を繰り広げていた。
 人面恐竜と戦っていた他の銀装天使たちは突如仲間の銀装天使から生まれた巨大タケヒコの出現に戸惑い、機体のエネルギー切れを心配してつくば市から撤退してしまった。
 「ククク…自らの命の惜しさにつくば市を放棄したか…しかしそれでいいのか至高天?キンカイが進化したあのアンノウン・巨大サンゴから放たれる粒子がこのまま世界中に広まれば人類のアンノウンへの進化は加速する。そして断罪王があの三人のメス豚を通して三体の銀装天使から出産させている巨大タケヒコの増殖を止めることがきなければ、この人類はあと一週間もしないうちに滅びるぞ!」
 結局、ダネル、アラキバ、ベガの三体の銀装天使は断罪王の触手から開放されてからも局部から巨大タケヒコを出産し続けた。
 俺は茨城県つくば市に巨大サンゴと無数の人面恐竜と巨大タケヒコを放置したまま、断罪王の状態で世界最高民族日本の心臓と言われる東京都へと移動を開始した。
次回予告
第十三話 断罪王 対 銀装天使アルマロス!親が子供に作ったこと、育ててきたことを恩着せがましく説教してんじゃねぇよ!子供は生まれてくる環境も親も選べねぇんだぜ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十三話 断罪王 対 銀装天使アルマロス!親が子供に作ったこと、育ててきたことを恩着せがましく説教してんじゃねぇよ!子供は生まれてくる環境も親も選べねぇんだぜ!

東京都に着いた断罪王をアルマロス・タミエル・サルタエルの三体の銀装天使が待ち構えていた。
 アルマロス・サルタエル・タミエルの三体の銀装天使が断罪王を囲んだ瞬間、断罪王の足元になにやら魔法陣のようなものが浮かび上がり、その魔法陣から出現した光の檻が断罪王の動きを封じてしまう。
 「なるほど…国界議事堂を破壊しにきた俺の動きをとめるつもりか…だが…」
 しかし次の瞬間、石川マサヒロの目の前は真っ暗になってしまう。
 気がつけば石川マサヒロは人間の姿に戻っている。そして隣には石川マサヒロの理想の美少女メシアが立っていた。
 「メシアッ!これは一体どういうことだ?」
 「石川マサヒロ、これはまだあなたが完全な神ではなく人間である証拠です」
 「なるほど…そう言われてみれば、のども乾くし、腹も減る…ククク…つまりエネルギー切れということだな…」
 「そういうことです、どこかで休息をとりましょう」
 俺は渋々、メシアの意見に賛成することにした。
 疲労により身体が元の人間のサイズに戻ってしまったが、そのおかげでアルマロスが作り出した光の檻の柵と柵の間を通り抜け、全裸のまま光の檻から脱出することに成功した。
 「ククク…今頃、銀装天使の奴らは大慌てだろうな…」
 「石川マサヒロ…笑っている場合ではありません。今このタイミングで命を失えば断罪王もおしまいです」
 「うるさい!そんなことはわかってる…」
 メシアに激怒する俺の目の前には懐かしい人間、学生時代に俺の愛の告白を断ったミサキがメイド服姿で立っていた。
 「石川マサヒロ君…?」
 「そんなミサキ…お前…実家を出ていいたのか…?」 
 「そんなの当たり前でしょ?私もう二十二歳だよ、まぁ、就職活動には失敗しちゃったんだけどね…そんで今もこうしてメイド服着てビラ配ってるってわけ。ところで石川マサヒロ君はなにやってるの?」
 「俺は…」
 ふと横を見るといつの間にかメシアの姿が消えていた。
                *
 目を開けると見知らぬ天井が見える。
 「ここは…どこだ?」
 「あら、やっと起きたのね石川マサヒロ君」
 「ミサキ…?ここは一体どこなんだ?」
 「ここは私の家だよ。ほら、石川マサヒロ君が全裸のまま私の家でいきなり気を失うもんだから、こうして家まで連れてきたってわけ」
 「すまんな…なんかいろいろ…」
 「今、カレー、ご飯にかけて暖めるね、具はないんだけど…」
 テーブルに置かれた具無しカレーライスから就職活動に失敗してメイドカフェでアルバイトをして生計を立てているミサキの苦労が伝わってくる。
 「ごめんね…こんなものしか出せなくて」
 「いや…俺の方こそいろいろごめん…俺は君の…」
 君の実家ごと君の家族を断罪王で踏み殺したなどと言えるわけもなく、俺は全裸の状態で具なしカレーライスを食べ続けた。
 「うん、意外といける」
 「そうでしょそうでしょ!一人暮らしてると実家に住んでいたころに比べて苦労も多いんだけど、一人暮らしならではの発見もいろいろ多いんだから!」
 ミサキは笑っていた。でも、その笑顔が心の底からの笑顔じゃないことぐらい今の俺に
は終末黙示録の力の影響でお見通しだった。それでも俺は全裸のままであえて聞く。
 「どうして家出たんだ?」
 「私…実はアイドル目指してるんだよね…でもお母さんに反対されちゃってさ、それで口喧嘩した勢いで家出してそのまま東京都に来たんだ。でもどこのオーディション受けても落選続きでね…なんかもう疲れちゃうよね」
 「いや、立派だよミサキちゃんは…俺なんか高校卒業してからずっと家に引きこもってた…」
 「そっか…なんかさ、歌の歌詞で人生色々ってあったじゃない?」
 「うんうん…」
 「子供のころはその歌詞の意味よくわからなかったけど、大人になってみるとなんか色々しっくりくるのよね」
 「そうだな…ミサキのこと見てると本当にそう思う」
 「なによ!自分は親離れもできないひきこもり君のくせに~!ごめん…言い過ぎた…怒ってるかな?」
 「いや…怒ってないわけじゃないけど…別にそんなに気にしてないよ…」
 「そっか…よかった!でも、本当に大変よ一人暮らしって、生きていくのがこんなに大変だなんてどうして学校じゃ教えてくれないんだろうね」
 「うん、その通りだよね、学校の科目に人生っていう教科を付け足したほうが絶対にいい」
 「そうそう!その通りよ!よし!あしたはバイト休みだし、今日は朝まで飲もう!」
 ミサキは座っていた椅子から急に立ちあがると冷蔵庫から缶ビールを二本出して、勢いよくテーブルに置いた。
 「ほい、それでは…久々の再会を祝って乾杯~!」 
 全裸の俺は自分の分の缶ビールをもってミサキが突き出してきた缶ビールに軽くぶつける。
 「乾杯」
 「ぷは~っ!本当、辛いときはビールが一番!これも東京都で一人暮らしするようになってからわかったことなんだけどね」
 「そっか…うん、なんか苦いね…」
 「もしかして石川マサヒロ君ビール初めて?」
 「うん…でもなんか喉乾いてたから多分、大丈夫…」
 「そうそう、どんなにダメな時でも表向きは大丈夫って思ったり、言ったりできるのがこの社会では結構重要だったりするんだから」
 「なんか嫌だね…そういうの…聞いてるだけでこっちがつらくなってくる…」 
 「ダメだね~石川マサヒロ君は!そんなんじゃ何年経っても社会復帰できないぞ~」
 「ハハ…返す言葉がありません…」
 そう呟いた俺にミサキは自分の顔を全裸の俺の顔に近づけて笑顔で一言。
 「ならさ、私が石川マサヒロ君の社会復帰を手伝ってあげるよ」
 「酒…飲みすぎだよ」
 「まだビール一杯目なんですけど」
 よく見るとミサキはTシャツの下にブラジャーを付けていなかった。
 「今、おっぱい見てたでしょ」 
 「いや…どうして見る必要があるんですかね…」
 次の瞬間、俺の唇はミサキの唇に塞がれていた。
 とてもうれしかったけれど…俺はミサキの両肩に両手を置いて、自分の顔からミサキの顔を離した。
 「ごめん…嫌だった?」
 「いや…うれしかったけど…ほら、ミサキアイドルになるのが夢なんだろ?だったらもうちょっと自分の体は大事にしたほうがいいと思う…」
 「この臆病者!引きこもり!童貞!」
 ミサキはそう俺を罵倒すると、ビール缶を一気飲みした。  
 「ごめん…さっきのは私が悪かったかも…」
 ミサキは急に泣き始めた。目もとを拭うミサキの右手首にはリストカットの跡と思われる傷があった。この子の親を殺してしまったという罪悪感が今更ながら俺自身を追い詰めてくる。
 そしてテレビニュースでは茨城県つくば市の人面恐竜と巨大タケヒコの一部が県外へと移動を開始したことを緊急速報で報じていた。
 もっと早くミサキと再会できていればきっとこんなことにはならなかっただろう。しかし俺が断罪王になっていなければミサキと再会することもきっと出来ていなかったはずなのだ。
 俺はなにも考えずに缶ビールを一気飲みするとミサキの作ってくれた具無しカレー食った。
 アルコールの影響で睡魔に襲われた全裸の俺は具無しカレーを食べ終わるとそのまま近くにあったクッションに横になって寝てしまった。

 次回予告
第十四話 パワハラで会社から自殺者が出ていることを知っていながら、自分の子供に社会参加を一般常識として強制してんじゃねぇよ!自分の子供が会社に就職して出勤してパワハラ受けた後に自殺して骨になって帰宅してくるのが一般常識なわけねぇだろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十四話 パワハラで会社から自殺者が出ていることを知っていながら、自分の子供に社会参加を一般常識として強制してんじゃねぇよ!自分の子供が会社に就職して出勤してパワハラ受けた後に自殺して骨になって帰宅してくるのが一般常識なわけねぇだろ!

次の日の朝、目が覚めた俺の目に映ったのはパジャマを着たまま踊るミサキの姿だった。
 どうやらミサキがアイドル志望というのは本当のことらしい。
 「ありゃ?おこしちゃったかな…」
 「いや、いいよ別に…でもまだ五時か…。それにしてもあんなに飲んだのに随分と元気なんだな…」
 テーブルの上には中身が空っぽだと思われるビール缶が六つほど置いてあった。
 「そりゃ、今日バイト休みだし♪そうだ!コレ!」 
 ミサキが引き出しから出して俺に見せたのは履歴書だった。
 「今日は私が一緒に石川マサヒロ君のアルバイト捜し手伝うの付き合ってあげるよ!」
 「でも…求人誌とか…俺持ってないし…」 
 「そんなのコンビニでもらってくればいいんだよ!どうせタダだし!よっしゃ、私今からコンビニ行ってくる!」
 ミサキはそう言ってパジャマ姿のまま裸足にサンダルで早朝のコンビニへと出かけて行ってしまった。
 やっぱりなにかがおかしい。
 なぜ、俺みたいな無職童貞ゴミクズ野郎にいきなりキスをしてくるのか?
 なぜ、自分はフリーターのくせしてホームレスの俺の社会復帰を手助けしようとするのか?
 そして手首にあった傷跡。今のミサキは俺の知ってるミサキとは違う。
 そりゃ、もう長い間会っていなかったのだから何かしら変わってしまうのは当然なのだが、なにか納得いかない。
 俺の知ってるミサキ…俺が学生時代に告白したミサキと今のミサキは何かが違う。

 「ただいま、ほい」
 ミサキは海鮮風味のカップヌードルが入ったレジ袋から求人誌を取り出し、それを全裸のままクッションに座っている俺に向かって投げる。
 「このカップ麺、最強なんだから!」
 「知ってる」 
  全裸の俺はそう言ってすぐに求人誌を両手でビリビリに破いて電気ポッドの沸騰ボタンを押したミサキに向かってぶん投げた。
 「ちょっと、あんた!なんで破っちゃうのよ!ふざけんじゃないわよ!」
 怒ったミサキは俺の両肩に手を置くと何度も揺さぶってきた。泣いていた。 
 「ごめん…こうしたらミサキがどんな反応するのか急に気になっちゃって…気になっちゃって…」
 俺も全裸のままでなぜか泣いていた。
 「石川マサヒロ君…ごめん…そうだよね…石川マサヒロ君の気持ちを確かめないまま無理矢理社会復帰させようなんて…よくないよね…私…よかれと思ってはしゃぎすぎちゃったね…」
 「俺もごめん…俺…働きたくないって言ったら…きっとミサキに嫌われると思ったから…それで…どうしようって思って…それで…気付いたら…なんとなく…求人誌破いてた…」
 「ラーメンにお湯入れるね…熱湯」
 ミサキはレジ袋から出した二人分の海鮮風味のカップヌードルを両手に持って俺から足早に離れていく。
 全裸の俺は床に散らばった、さっきまで求人誌だった紙くずを拾い始める。
 「いただきます」
 「いただきます」
 三分後、俺とミサキは両掌を合わせて、海鮮風味のカップヌードルを食べ始めた。三分前の気まずさがまるで嘘みたいにおいしかった。
 「うん…うまいよ」
 「言ったでしょ!最強だって!」
 俺はさっきミサキを傷つけた。なのにミサキは海鮮風味のカップヌードルを称賛する俺に目元を泣きはらしたまま、ほほえんでくれる。
 俺はミサキからもらった履歴書の名前を書くところににマジックペンで働きたくないでござると記入してミサキに渡した。
 するとミサキはマジックペンで履歴書の志望動機の欄に働かざる者食うべからずと記入して俺に渡して口を開く。
 「ここにずっといるんだったら家の掃除ぐらいはきちんとやってよね」
 「うん…わかった…」
 ミサキの言う通り俺は本当にここにいていいのだろうか。
 朝食を摂り終えたミサキは電子ピアノを引きながらなにか歌い始めた。
 「どう?この曲」
 「い、いいと思うよ、歌もうまいし楽器も弾ける、ミサキはいつか必ずアイドルになれるよ」 
 「そうだといいんだけどね。ほら、最近、意味わかんない化け物がいろんなところで暴れまわってるっていうじゃない?なんかさ、そういうニュース見るとさぁ、もうすぐ人類が滅びちゃうかもしれないのにアイドルなんて目指す意味あるのかなぁ~なんて思っちゃうのよね」
 「だ…大丈夫だよ…そうならないように至高天に所属している人たちが毎日、銀装天使に乗ってがんばっているんだから!」
 「そ、そうよね、銀装天使が、正義のスーパーロボットがいればなんとかなるわよね?よし!練習練習!」
 ミサキは再び歌い始める。昔からミサキは人前で歌うのが好きな女の子だった
 クラスメイトの誰もがミサキが将来、アイドルになることを信じていた。
 でも俺の目的が人類を滅ぼすことである以上、そんなミサキのアイドルになりたいという夢が叶うことはないのかもしれない。
 俺が自分の道に迷って入ると、ミサキは携帯から鳴り響いてきた着信音にいったん歌と演奏をやめてしまう。
 携帯に耳を当てていたミサキはなんどかあいまいな返事を繰り返して携帯の通話の切った。
 「警察からね…お母さんとお父さんがアンノウンと銀装天使の戦いに巻き込まれて死んじゃったってお知らせがきたの…でもめんどくさいから、そっちでなんとかしてくださいって言って切っちゃった!」
 「それでミサキはいいのかい?」
 「うん…だってお母さんもお父さんも自分の娘の夢を馬鹿にするような人たちだったし、そんなの親でも何でもないよ」
 「それはミサキのことを心配して…」
 「そう、そこなのよ!私の両親は自分達が安心したいから私にアイドルになってほしくないだけなの!自分たちが安心するために、私に夢を諦めて、結婚して子供作って平和に暮らしてほしいっていうそういう考え方の人たちなのよ!
 普通、親だったら最後まで娘の味方でいるべきなのよ!だってそうでしょ?私、別に両親にも誰にもこんなくだらない世の中に産んでくれなんて頼んでないんだから。
 両親の勝手で産んでおいてそれで、今度は両親のために自分の心を殺して夢をあきらめろですって!そんなの私は認めない!いつかかならずアイドルになってあのクソ親共に謝罪させてやるんだから!でも…でも…」
 自分の意見を俺に向かって声高らかに語っていたミサキは急にしゃがみ込んでうなだれてしまう。床に涙が次々とこぼれ落ちていく。
 「ごめん…やっぱ…つらいわ…」
 そうだ、全裸の俺にはミサキにちゃんと説明する義務がある。
 実はミサキの両親が死んだのは全部俺のせいなんだ…。俺の目の前に糞ラノベに出てきそうな美少女が突然現れてさ、それで俺はその美少女と契約して地球の平和のために人類を地球から滅ぼす巨神、断罪王になったんだよな…それでその巨大化した時に、断罪王の足でがミサキの実家を踏みつぶしていたんだよ…そのせいでミサキの両親は死んでしまった…」
 「やさしいね…石川マサヒロ君は…でも、その作り話…意味不明過ぎて説得力なさすぎ…」
 「作り話なんかじゃない!本当の話さ!」 
 「ごめん…ちょっと外の空気吸ってくるね…」
 ミサキはそのまま、走って自宅から出ていってしまった。
 ミサキの手首に出来ていた傷を思い出した俺は、全裸のまますぐにミサキの後を追いかけた。でも自宅アパートを出て、どの方向を見ても走り去るミサキの後姿は見えなかった。
 一体どういうことだ?瞬間移動でもしたのだろうか?そして全裸の俺はあることに気付いた。
 ミサキの自宅アパートにすぐ近くに大きなサンゴ礁が立っていることに。
 その巨大生物を見た俺はふと頭によぎった最悪の可能性を否定するために自分の主観を全て捨ててあえて終末黙示録にリンクしてその生物の生態について調べた。
 終末黙示録にはこう記されていた。
 地球が人類から自分自信を守るためにあらゆる生命体を強制的に進化させた人食い人間および人食い人間に進化させる粒子をばら撒く生物のことを人類はアンノウンと呼んでいる。
 「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
 タイミング的にはおそらく…そうなのかもしれない…でもよりによって…どうしてこのタイミングでミサキが…やっと…俺の居場所ができたと思ったのに…どうしてよりによって…ミサキがアンノウンに進化してしまうんだ…。
 次回予告
第十五話 断罪王 対 銀装天使アルマロス!タミエル!サルタエル!金目当ての結婚なんてしてんじゃねぇよ!金が欲しけりゃ自分で稼げ!金目当てで成立した婚姻関係に愛なんてあるわけねぇんだよ!本当に相手を愛しているなら相手の貯金残高とか収入なんて気にせず結婚出来るよなぁ!金目当てに婚活してるやつは全員、立ち食いそば屋でペペロンチーノ食いながら落雷に打たれろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十五話 断罪王 対 銀装天使アルマロス!タミエル!サルタエル!金目当ての結婚なんてしてんじゃねぇよ!金が欲しけりゃ自分で稼げ!金目当てで成立した婚姻関係に愛なんてあるわけねぇんだよ!本当に相手を愛しているなら相手の貯金残高とか収入なんて気にせず結婚出来るよなぁ!金目当てに婚活してるやつは全員、立ち食いそば屋でペペロンチーノ食いながら落雷に打たれろ!

「そこまで絶望する必要はありませんよ石川マサヒロ…アンノアンノウンは地球を浄化するために人間を殺し捕食する。むしろアンノウンは断罪王の味方と言っても過言ではありません」
 「メシア…お前…今までどこに行っていたんだ?」
 「いましたよ、ずっと…石川マサヒロのそばに…。それよりここにアンノウンが出現したということは、至高天の銀装天使もここにくるかもしれませんよ、ほら来た」
 「銀装天使どころじゃねぇ…周りの人間がみんなミサキが進化したサンゴ礁のアンノウンがばら撒いた粒子で次々とアンノウンに進化していきやがる…どうして…どうしてこうなっちまうんだ…俺はただ…ミサキと…好きな女の子と一緒に居たかっただけなのに…」
 以前、疲労で石川マサヒロに戻ってしまった断罪王を取り逃がした銀装天使アルマロス
・サルタエル・タミエルは各々の武器でミサキサンゴ礁がばら撒く粒子によってアンノウンに強制進化させれられた東京都民を殺害していく。
 そしてタミエルの大剣がミサキサンゴ礁を一刀両断しようとしたその瞬間、タミエルの大剣はタミエルの機体ごとマサヒロが変神した断罪王の断罪剣に真っ二つに斬殺されていた。
 「たとえアンノウンでも!ミサキは…俺が守る…!」
 断罪王の断罪剣により爆発したタミエル。
 しかしサルタエルの発射した無数のニードルガンの銃弾が爆風をつらぬいてミサキサンゴ礁に向かって放たれる。
 断罪王はサンゴ礁型のアンノウンに進化してしまったミサキを守るために自分の体を盾にして無数のニードルガンの直撃を受けてしまった。
 「うふふふ…馬鹿な坊やね…」
 サルタエルのパイロット、マナカは自分の体を盾にしてアンノウンになってしまったミサキを守る断罪王石川マサヒロをあざ笑う。
 「好きな女の子を守ってなにが悪い!」
 「だから、それが馬鹿だって言ってんのよ」
  サルタエルはミサキサンゴ礁に向けて何度もニードルガンを放つ。
 そのたびに石川マサヒロは断罪王の体を盾にしてニードルガンの直撃を体に受ける。
 「やっぱり…具無しカレーと海鮮風味のカップヌードルだけじゃ…体力は完全に回復できていなかったようだな…でも…そのおかげで…ミサキのおかげで…俺は…まだ…戦える!」
 断罪王は残り全ての少ないエネルギーで時間を巻き戻し、断罪王が全身に受けるはずだったニードルガンの銃弾すべてを念力でサルタエルに向けて放った。
 自らがミサキサンゴ礁に向けて放った攻撃を全身に受けたサルタエルは爆散した。
 「うふふふ…これでチェックメイトよ…」
 マナカが死に際に放った言葉を聞いた断罪王石川マサヒロは背後に光の檻を作り出す銀装天使アルマロスの姿を確認する。
 「残念だがまたエネルギー切れだ…お前の巨大な檻では人間体の俺を捕らえることはできない」 
 光の檻が断罪王を取り囲んですぐに、断罪王は人間体、つまり石川マサヒロの状態に戻っていた。
 「くっ…身体がもう…思うように動かん…。もっとエネルギーを補給できていれば…時間を巻き戻してサルタエルの攻撃を跳ね返すだけでなく…サルタエルに受けたダメージもなかったことにできたのにな…」 
 石川マサヒロの目の前には無傷のミサキサンゴ礁が全身から人間をアンノウンに強制進化させる粒子を放っていた。
 「ごめん…俺…もう体が動けない…アルマロスから…ミサキを守ってあげることができない…本当にごめん…」

 「安心して石川マサヒロ…今度は私が守ってあげるわ…」
 全裸のまま地面にうつ伏せに倒れている石川マサヒロの頭上からアンノウンになってしまったはずのミサキの声が聞こえる。
 そして頭上を見上げるとそこにはアルマロスのコックピットから外でに出たミサキが倒れている石川マサヒロに向けて銃を向けていた。
 「どうして…ミサキが銀装天使に…?」
 「私が移動できないサンゴ礁型のアンノウンに進化したって石川マサヒロ君が勘違いすれば、断罪王になった石川マサヒロ君はサンゴ礁型のアンノウンを守るためにサルタエルの攻撃に対して自分の体を盾にするしかない」
 「そんな…じゃあ…今までのは全部…この時のために…」
 「そうよ…私が石川マサヒロ君に好意を抱いているように見えたのは全て演技。具無しカレーも海鮮風味のカップヌードルも神に等しい力を持つ断罪王をエネルギー切れにして生きた状態で捕獲するための餌にすぎない」
 「そ、そんなぁ…じゃあ…それだけのためにタミエルやサルタエルのパイロットは…自分の命を犠牲にしたっていうのか…?」
 「そうよ!人類を守るためなら自分の命も何のためらいもなく犠牲にする!人類を守るためならどんな手段も選ばない!それが至高天に選ばれた戦士の使命!悪いけど…石川マサヒロ君…いや断罪王!あなたにはこれから我ら至高天の基地で罰を受けてもらうわ!」
 「そんな…そんな…嘘だ!お前はミサキの偽物だ!そうだ!絶対その通りだ!じゃあ!あの俺がミサキだと思っていたサンゴ礁型のアンノウンはいったい誰が進化したっていうんだ?」
 「あれはつくば市でサンゴ礁型のアンノウンが放出した粒子を我々が回収して、近隣住民に投与することで意図的に発生させたサンゴ礁型のアンノウンよ」
 「お前たち至高天は…自らを人類を守る組織と言いながら一般市民を無理やりアンノウンに進化させたというのか…どうなんだよ!人として!」 
 「言ったはずよ、至高天に選ばれた戦士は人類を守るためならどんな手段も選ばないと…とにかく、断罪王!あなたを基地まで連行します!」
 「ちくしょう…ちくしょう…やっと…やっとこのくそったれでできそこないの世界にやっと自分の居場所を見つけることができたと思っていたのに…」
 「働かざる者食うべからず…悪いけどこの世界は石川マサヒロ君みたいなニートで無職で露出狂の人殺しに居場所を与えるほど甘い世界じゃないの。それに正直アンタキモイのよ、アンタみたいなキモイ男なんか死んでしまえばいいのよ!どうしてこの世界に産まれてきたのよ!多くの人々と私の両親を殺しておいて殺されないだけ、ありがたいと思いなさい!」
 「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!お前はミサキじゃない!ミサキはそんなこと言わないんだよぉ!お前はミサキの偽物だ!うおおおおおんっ!シンゴォォォォォォォォォッ!ダメだ…エネルギー切れで断罪王に変神できない…そうだ…メシアはメシアはどこだ?」
 泣きながら笑うミサキの放った麻酔銃の銃弾が全裸のままうつぶせで泣き叫んでいる石川マサヒロの背中に直撃する。
 その瞬間、石川マサヒロは目の前は真っ暗になる。
                *
 ミサキの操縦するアルマロスは気絶した石川マサヒロを右手で掴み、飛翔すると左手のひらから出したビームの鞭で一般市民を無理矢理進化させたサンゴ礁型のアンノウンを爆散させると至高天の基地に向かった。
                *
 目を覚ますと俺は全裸のまま檻の中に閉じ込められていた。
 目の前にはコップに入った水と食パンが一枚あるだけだった。この程度の食料では断罪王に変神してこの至高天の基地から脱出するのにおそらく百年はかかるだろう。
 至高天の奴らがなぜ俺を生かしたのかについては不明な点は多いが、今俺にできることはとりあえず食料を摂取して生きることだけだ。
 「石川マサヒロ、ようやく起きたみたいですね」
 俺が食パンを食っていると、いったいいつからいたのか、無表情のメシアが隣で体育座りをしながら知恵の輪で遊んでいる。
 「メシア!お前はなぜ俺を助けなかったんだ!」
 「助ける必要がないからです。つまり、この状況を石川マサヒロに身をもって知ってもらうためにはこうするしかありませんでした」
 「一体どういうことだ?」
 「どこの世界に空腹と栄養不足が弱点の神様がいますか?」
 「そ…それは…」
 「つまりまだ、黒の断罪王は完全体ではないということです」
 「完全体?お前はいったい何を言っているんだ?」
 「とにかく石川マサヒロが人間をやめればいいんです」
 「人間をやめるだと?断罪王に変神できる俺がまだ人間だというのか?」
 「そうですよ、だから石川マサヒロは今、至高天の基地の檻の中にいる」
 「なるほど…なら俺はいったいどうすればいい…」
 「これを食べてください」
 メシアが地面に右手をかざすと地面に浮かんだ魔法陣から俺の母親が出てきた。
 「どうして地面から母さんが出てくるんだ…その前になぜ生きている?俺が初めて断罪王に変神した時、断罪王の下敷きになってしまったはず!」
 「どうやら奇跡的に無事だったので私がここに連れてきました。血のつながった自らの母を殺し、喰らう。これが果たして人間のすることでしょうか…?さぁ、どうしますか、母親を喰らうことで人間を捨て完全究極神となるか。このまま不完全な神として銀装天使に断罪されるか」
 「俺は…」
 「マサヒロ…生きていたんだね…よかった…本当によかった…」
 俺の身の安全を確認した母さんは泣いていた。
 お腹を痛めて産んだ子供が、ずっと死んだと思っていた子供が生きていて、喜んでいる…まるで…自分の命より我が子のほうが大事だと言わんばかりに。
 でも俺の脳裏を駆け巡るのは俺が他者から受けたいじめの数々だった。
 そしていじめがきっかけで学校と職場に行くのをやめれば、母さんや父さんは俺を出来損ないの臆病者と侮辱した。
 そうだ…俺自身が産んでくれと望んだわけでもないのに、どうして大多数の固定観念が作り上げた幻想の世界・現代社会に適応できないだけで俺ばっかりがこんなに苦しい思いをしなければいけないのだろう?

 どうしてもっと綺麗な顔に産んでくれなかったのか?

 どうして不細工な人間が子供を作ってしまうのか?

 どうして?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてぇぇぇぇぇぇぇなんだよぉぉぉぉぉッ! 

 気がついたら手錠につながれた俺の両手が大好きだった母さんの首を絞めていた。母さんは自分の息子に殺されようとしているのになぜか笑顔だった。
 「母さん…ごめんなさい…こんなダメな息子で…でも俺…今度はちゃんとした神様になるから…母さんを食べて立派な神様になるから…」
 そのあとのことはもう何を覚えていない。
 いや、思い出したくもない。気付いたら俺の体は至高天の基地の天井をぶち破っていた。
 俺は自分が殺した母さんを食べてメシアの言っていた完全究極神グレート断罪王に変神していた。
 そして目の前には俺を再び捕らえにきたミサキが操縦するアルマロスが立ちはだかっていた。
 「一体どういうことだ!あの、エネルギーが残り少ない状態からいったいどうやって断罪王に変神したというんだ!」
 「黙れ…俺は身長170センチ以下で無職で童貞でニートの完全究極神だ…」 
 次の瞬間、ミサキは腹部に強烈な痛みを覚える。
 「こ…これは一体どういうことだ?」

 「おめでとう」

 「貴様…何をした…?」
 「俺とミサキの愛の結晶をミサキの子宮の中に創造しただけだよ。残念ながら俺とミサキが結ばれる世界はどのパラレルワールドにもなかった。だから俺は超能力、つまりある方法で自分の精子をミサキの卵子に無理矢理送りつけて受精させた」
 お願い…お願い…誰か殺して…あんたみたいなキモイニート無職のガキなんて出産するくらいなら今すぐ死んだ方がマシよ!嫌ぁぁぁぁぁッ!誰か助けてぇぇぇぇえっ!」
 アルマロスのコックピットの中のミサキは制服のポケットから出したカッターナイフで何度も自分の手首を切り裂く。
 しかし、ミサキの腹部はどんどん膨らんでしまう。
 「俺の精子はね、応募者全員サービスだからね、だからね、俺とミサキの子供ができればね、きっと天国のお母さんも喜んでくれるからね…」
 「う…産まれる…産まれちゃう…い…嫌…絶対嫌ァァァァァァァァァァァッ!」
 そして石川マサヒロの子どもをスピード出産したミサキは下半身を血塗れにした状態で白目をむいて気絶してしまった。
次回予告
第十六話 グレート断罪王 対 銀装天使ハスデヤ!コカビエル!この世の中には容姿が醜い人間には許されずイケメンや美女になら許されることが多すぎる!容姿が醜い両親から生まれた容姿の醜い人間は生まれながらに呪いをかけられたようなものである! 顔がよけりゃぁなにしてもいいのか? 何しても許されるのか?んなわけねぇだろぉぉッ!人間の価値を顔でしか決められねぇやつは黄色ブドウ球菌手についた寿司職人が素手でにぎった寿司を食いながらスポーツチャンバラでもしてろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十六話 グレート断罪王 対 銀装天使ハスデヤ!コカビエル!この世の中には容姿が醜い人間には許されずイケメンや美女になら許されることが多すぎる!容姿が醜い両親から生まれた容姿の醜い人間は生まれながらに呪いをかけられたようなものである! 顔がよけりゃぁなにしてもいいのか? 何しても許されるのか?んなわけねぇだろぉぉッ!人間の価値を顔でしか決められねぇやつは黄色ブドウ球菌手についた寿司職人が素手でにぎった寿司を食いながらスポーツチャンバラでもしてろ!

「アルマロスが倒れた…一体何があった?」
 グレート断罪王の出現により現場に緊急出撃したハスデヤのパイロット、ヨシキは敵からなんの攻撃も受けていないアルマロスが突然倒れたことに困惑する。
 「次はお前か…」
 「き…貴様!俺のミサキに何をした!」
 ハスデヤがグレート断罪王に向かって両手で突き出した槍をグレード断罪王は指一本で受け止めてしまう。
 「精子を卵子に着床させた…ただ、それだけ」
 石川マサヒロの言葉が終ってすぐに何もない空間から突如出現したハスデヤの槍数千本がハスヤデの四肢を貫く。
 「くっ…これでは動けない…貴様…なぜ俺を殺さない!」
 「お前は今、ミサキのことを俺のミサキと言った。そう、俺は今さっきあらゆる平行世界に干渉してミサキと俺が結ばれる世界を探し、今俺がいるこの世界との融合を試みようとした。ところが、どうだ!どの平行世界でもヨシキ!お前とミサキは愛し合い結ばれていた。
 だからだよ!俺はわざわざ超能力を使って自分の精子をミサキの卵子に完全着床させた!そして、ミサキはアルマロスの中で俺の子ども出産した!そして俺は子供が苦手だ。つまりヨシキ!お前は残り少ない人生の中でミサキと共に俺とミサキの子どもを育てるんだ!
 そしてお前とミサキは俺とミサキの子どもを見るたびに絶望する!つまり俺はお前たちを苦しめるためにお前とミサキを生かすんだ!」
 「い、意味がまったく理解できない!貴様…それでも人間か!」
 「お前はこの俺、完全究極神グレート断罪王の姿を見ても俺がまだ人間だと思っているのか?超能力で精子を女性の卵子に着床させることのできるこの俺が人間であるとお前は本気で思っているのか?」
 「確かに貴様のしていることは人間離れしているが、貴様の行動原理はただの嫉妬だ!自分の好きな女が自分の相手をしてくれないから超能力で無理矢理受精させる、貴様の行動原理は極めて人間的だ、人間に嫉妬する神がいるものか!」
 「貴様ァッ!失礼だぞ!いったい自分が誰の情けで生きていられるのか?いったい誰がお前の愛する女を生かしているのか?貴様ら二人の人生!この完全究極神グレート断罪王の掌の上で転がしてもらえることをもっとありがたく思えやぁぁぁぁッ!」
 ハスデヤと共に出撃したイタオの操縦する銀装天使コカビエルの両掌から放たれた無数のエネルギー弾がハスデヤの動きを封じている槍数千本を粉々にした。
 「いまだヨシキ!同時に断罪王に攻撃を仕掛けるぞ!」
 イタオの指示通りにヨシキは自由に動かせるようになったハスデヤで槍をグレート断罪王の頭部に狙いを定めて投擲した。
 しかし、ハスデヤがグレート断罪王に向けて放った槍は一瞬消えるとイタオの操縦する
コカビエルのコックピットに直撃していた。
 「イタオさぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!」
 ヨシキの操縦するハスデヤが放った槍に串刺しにされて爆散するコカビエル。
 そう、ハスデヤの放った槍の動きはグレート断罪王の念力によって変えられていたのだ。
 「断罪フラッシュ…!」
 愛する女性をグレート断罪王に妊娠させられ、自ら放った槍が固い友情で結ばれた戦友の命を奪ってしまった厳しすぎる現実にヨシキはショックで目の前が真っ暗になってしまった。
                * 
 気がつけばヨシキは都内を歩いていた。  
「あれ?もしかしてヨシキ君?」
 都内を歩いていたヨシキに話かけて来たのはビラを配っていたメイド服姿のミサキだった。
 「ミサキ!お前も埼玉を出て東京都に来てたのか?」
 「う、うん…まあね、ぶっちゃけ家出だけどね…それより、もうちょっとでバイト終わるからさ一緒に飲みに行かない?」
 「ああ、いいぜ」
 お互いの携帯電話の電話番号を携帯に登録し終えたヨシキとミサキはいったんその場で別れるとすぐに待ち合わせ場所のレストランで食事をしながら昔話に花を咲かせた。
 「それにしても驚いた、あのヨシキ君が東京都でスーパーの店員をしているなんて!」
 「ああ、昔から食品でみんなの笑顔と明日を作るのが俺の夢だったからね」
 「私はぶっちゃけヨシキ君ってイケメンで学校でも運動神経抜群で成績優秀だったから将来はスポーツ選手か芸能人になると思ってたよ」
 「ハハハ…正直僕はあんまり目立つのは好きじゃないからね…」
 「でも学生の時はイケメンで運動神経抜群で成績優秀だったからヨシキ君にめちゃくちゃ目立ってたしモテモテだったよね~。でもどうしてスーパーで働こうと思ったの?」
 「ミサキは人の明日に必要なものってなんだと思う?」 
 「人の明日…?う~ん、あ、そういうことか!食べ物!」
 「正解!食品がなければ人に明日は来ない。いい思い出も芸能界もスポーツのどんな記録も経済発展も食品から始まっているんだ!食品業は人の幸せをつくる最高の職業なんだ!」
 「へぇ~なんかヨシキ君の話って昔から聞いてるだけでこっちも幸せになっちゃうよ~」
 「ハハハ…大げさだよ…。それでミサキはどうしてメイドカフェでバイトしてるの?」
 「え、私?う、うん…じつは私アイドル目指しててさ…それで親に反対されて喧嘩してそのまま東京都に来ちゃったの…でもオーディションとか何回受けてもあんまり結果が出なくてさ…それでとりあえずアイドル目指しながら生活費のためにメイドカフェで働いてるって感じかな」
 「ふ~ん…そっかぁ…でもミサキ可愛いからさ、きっといつかアイドルになれるよ!俺、絶対信じてる!ミサキがアイドルデビューしたら俺が真っ先にファンクラブ会員一号になってあげるよ!」
 「うん…ありがと…でもヨシキ君…結婚してて子どももいるんでしょ?」
 「う、うん…大丈夫!大丈夫!俺のカミさん産経婦だからねアソコも心もガバガバなんだ!あはははは!」
 レストランで食事を終えたヨシキとミサキはそのまま談笑しながらお互いの家のある方向に向かって歩き始める。 
 「へぇ~ヨシキ君の家って、私の家と結構近いところにあるんだね~」
 「本当!俺もミサキの話聞いてびっくりしちゃったよ~もしかしたら今までも気づいてないだけでどこかですれ違っていたりして」
 いつのまにか二人はミサキの住んでいるアパートの前まで来ていた。
 「ヨシキ君さ…こういうこと言うのは反則なんだろうけど…私、実はヨシキ君のことが学生時代からずっと好きだった…」
 「ミサキ…酒…飲み過ぎだよ…」
 「私、お酒飲んでないんだけど…」
 「そ、そうだったな…でも」
 ヨシキの次の言葉はミサキの唇と舌に塞がれてしまった。
 ヨシキも勢いでキスしながらミサキの体を抱きしめていた。
 気がつけばヨシキは全裸の状態でミサキの家のベットの上にいた。そして隣には全裸で汗だくのミサキが気持ちよさそうに寝ていた。
 よく見るとミサキの手首にはリストカットと思われる傷跡がたくさん残っていた。
 「んん…ヨシキくん?もう起きちゃったの?ああ…ごめん…変なものみせちゃって…」
 「ごめん…俺の方こそ…」
 「こっち来てからかな…なんか色々うまくいかなくって…たまに死んじゃいたくなっちゃうの…」
 「ミサキ…大丈夫…俺がミサキのそばにいるから…だから死んじゃいたくなったら…おれがいつでもミサキの傍に駆け付けるから…」
 「ヨシキ君…でも…ヨシキ君には奥さんと息子さんが…」
 「大丈夫!ミサキに比べたら嫁も息子もゴミクズみたいなもんさ!」
 「ヨシキ君…愛してる…」
 「俺もだ…ミサキ愛してる…」
 翌日、ヨシキは会社をミサキはアルバイトを休んでセッ●スしまくった。
 そして数日後、ヨシキの嫁が第2子を妊娠した。
 「よっしゃあっ!これはめでたい!今日も仕事頑張ってくるからな!よっしゃあっ!行ってきまぁ~す!愛してるぜ!」
 「うん、帰ったら三人で一緒に子供の名前考えましょうね!いってっらっしゃ~い」
 しかし、その日がヨシキの家族の最後の日になってしまった。
 家を出たヨシキの行先は会社ではなく東京都内のラブホテルだった。
 そうヨシキは嫁に休日出勤と偽り、ラブホテルでミサキと待ち合わせをしていたのだ。
 そしてヨシキとミサキがラブホテルで愛し合っている間に都内に突如、東京都民が進化したアンノウンが発生し大暴れしていた。
 そのアンノウンと銀装天使バラキエルの戦いに巻き込まれたヨシキの自宅は全壊全焼、
もちろんヨシキの嫁も息子も死亡してしまい、まさにゴミクズになってしまった。
 翌日、自宅に朝帰りしたヨシキは真っ黒な瓦礫の山と化した自宅と嫁と息子の焼死体を見て泣きながら何度も嘔吐した。
 ヨシキは泣きながらその場を立ち去り、人差し指でミサキの家のインターホンを高速で連打した。
 何事かとアパートのドアを開けたミサキをヨシキは玄関内で押し倒した。
 大泣きしながら体を求めてくるヨシキをミサキは何の事情も知らないまま、ただ受け入れるしかなかった。
 行為の後、いったん落ち着きを取り戻した全裸のヨシキから事情を聞いた全裸のミサキはヨシキの胸の中で抱きしめられながら泣いていた。 
 全裸のヨシキとミサキは互いの体を抱きしめ合いながら泣き続けた。
 そして泣きながら再びお互いの体を求め合った。
 
 それから数日後、テレビのコマーシャルでアンノウンと巨大ロボットで戦う秘密結社、至高天の存在を知ったヨシキとミサキは罪滅ぼしのために至高天に志願した。
 そして至高天での軍事訓練を終えたヨシキとミサキは人型機動兵器・銀装天使のパイロットになり、アンノウンを人類から絶滅させるために戦い続けた。
                * 
 「そうだ…、平行世界を巡っても、俺とミサキが結ばれる世界は存在しなかった…なぜだかわかるか?それはヨシキ!全部お前のせいだ!どの平行世界を巡ってもミサキは必ずお前と結ばれていた!そして今、グレート断罪王の力を使ってお前の世界に干渉してよくわかった…ヨシキ!俺の名前を言ってみろ!」
 断罪フラッシュにより、自分のこれまでの人生を他人の視点から見せられ、体感させられたヨシキは突如、目の前に現れた人物に驚愕する。
 「石川マサヒロ…じゃあ…断罪王の正体はあの石川マサヒロなのか…」
 「そうだ!学生時代、お前にいじめられていた、あの石川マサヒロだ!」
 「俺もびっくりしたぜ!まさか、俺を苛めていた男が俺の最愛の女ミサキと不倫していたなんてな!なぁ!ヨシキ!お前、死んだ嫁と息子に会いたくないか?会いたいだろう?」
 「貴様…一体何を言っている…死んだ人間が生き返るわけがないだろ!」
 「ああ、そうだ。死んだ人間は生き返らない。でも、グレート断罪王の力を使えば時間を巻き戻すことができる…もう遅い!味あわせてやる!グレート断罪王の力をな!」
                * 
 石川マサヒロの言葉が終った瞬間、ヨシキは都内の道を歩いていた。そして、視線の先にはメイド服に身を包んだミサキがビラ配りをしていた。
 「そうか…そういうことか…俺はミサキと不倫する直前の状態にタイムスリップしてしまったのか?」
 「すこし違うな…」
 下から聞こえてきた声の方向に顔を向けると、ヨシキのズボンのチャックが見えない力によって強制的に下ろされる。
 そしてその中から石川マサヒロの顔が出てきた。
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
次回予告
第十七話 グレート断罪王 対 バラキエル!職場で本人にわざと聞こえるような悪口なんて言ってんじゃねぇよ!そうやって俺を精神的に追い詰めて自主退職させようとしてんだろ?そんなガキみてぇないじめしてる暇があるなら手動かせよ!時間で金が発生してるのに客が喜ばねぇようなことしてる給料泥棒は今すぐ紛争地帯で全裸のまま前転しながら地雷撤去でもしてろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十七話 グレート断罪王 対 バラキエル!職場で本人にわざと聞こえるような悪口なんて言ってんじゃねぇよ!そうやって俺を精神的に追い詰めて自主退職させようとしてんだろ?そんなガキみてぇないじめしてる暇があるなら手動かせよ!時間で金が発生してるのに客が喜ばねぇようなことしてる給料泥棒は今すぐ紛争地帯で全裸のまま前転しながら地雷撤去でもしてろ!

「確かに俺は断罪王の力でヨシキを過去にタイムスリップさせた。このまま、お前がミサキと再会して不倫をしなければ、お前の嫁と子供は死なずに済むだろう…しかしそうはさせねぇ!」
 ヨシキの体は自分の意思とは関係なく、メイド服姿でビラ配りをするミサキの方向に歩いていく。
 「身体が勝手に…一体何が起きたんだ!」
 「俺がお前になっただけだよ」
 ヨシキの右目から石川マサヒロの顔が飛びだし、ヨシキは自分の体がなんらかの方法で石川マサヒロに操られていることに気付いた。
 「よ、よせ石川マサヒロ!俺はミサキを無視して嫁と息子の命を守りたい、頼む!人生をやり直させてくれ!」
 「ダメだ!俺はお前の体を使って今度こそミサキと一つになる!」
 そしてその日、石川マサヒロに体をのっとられたヨシキはミサキと再会し、不倫した。
 
 行為の後、ミサキのアパートのトイレの中でヨシキは頭を抱えていた。
 「石川マサヒロ…どうしてだ…せっかくタイムスリップできたのに…ミサキと不倫しなければ嫁と息子の命を救えるかもしれないのに…」
 「その通りだよ、お前はすでにミサキと不倫している最中に家族を失うという経験をした。その経験をもとに、お前は嫁と息子が死んでしまうはずのあの日ミサキと不倫せず、嫁と息子と一緒に東京都の外に避難していれば、お前は家族の命を救える。でも、それは俺が認めない。俺はお前にチャンスを与え、そしてそのチャンスをお前が掴む直前で破壊する。
 分りやすく言えば、お前の目の前にあるテーブルの上に置かれた御馳走の乗った皿をお前が食べようとした瞬間に俺が皿ごとその御馳走を地面にぶちまける。そうしてお前の精神に苦しみを与える。お前の望みが叶う寸前にその望みを断ち切るっ!それが俺のやり方なんだ!そしてお前の体を使ってミサキを味わい、最終的には妊娠させる…最高だな!」
 「なるほど…そういうことか、ミサキが妊娠していたのは…お前が俺の体を使ってミサキを妊娠させていたからなのか…」 
 「その通りだ!お前の体を直接支配した状態の俺がミサキと一つになる。ミサキが先ほど出産した子供は表向きはヨシキとミサキが不倫してできた子供だが、その事実は俺がヨシキの体を支配したことで生まれた事実!つまり、ミサキが白目むいて股を血塗れにして産んだガキは遺伝子学的にはヨシキとミサキの子供だが、真実を言えは俺に支配されたヨシキとミサキの子どもだということになる!
 つまり、この悲劇を生んだのは全ての平行世界でヨシキとミサキが結ばれていたのが原因!そして俺がお前の体を内側から支配することで全ての平行世界でミサキと結ばれた全てのヨシキの魂は俺になるということだ!
 つまりお前とミサキが不倫したのは今から全部俺のせいになったということだ!つまり、全ての平行世界で見た目がヨシキの俺はミサキと結ばれるが、すべての平行世界のヨシキの嫁と息子は見た目がヨシキの俺とミサキがラブホテルで愛し合っている最中にアン
ノウンが原因で焼き殺される!
 いいか、ヨシキ!全ての平行世界でお前の全てを支配し奪い、本来ならば俺と結ばれる運命にないミサキと一つになり、愛の結晶を創造する!それが俺の復讐だ!」

 つまり、ミサキが卵子に着床した精子は生物学的に言えばヨシキの精子であるということだ。
 石川マサヒロはミサキとセッ●スするためだけにグレート断罪王の力を使いヨシキの過去に干渉した。
 ヨシキの過去に干渉した石川マサヒロはグレート断罪王の力で魂だけの状態になりヨシキの体に侵入、支配する。
 石川マサヒロに体を支配されたヨシキはグレート断罪王の力で嫁と息子が生きている時間軸の世界に戻ることに成功するも、身体を石川マサヒロに支配されてしまっている。
 嫁と子供の命を救うために未来を変えようと願うヨシキと違い、ヨシキの体を支配している石川マサヒロはヨシキの体を使って愛するミサキと何度もセッ●スがしたいだけだ。
 結果的に、ヨシキは過去に戻るも嫁と息子が死ぬ未来は変えられず、石川マサヒロに体を支配された状態でミサキと不倫してまう。
 当然、ヨシキの嫁と息子はアンノウンと銀装天使の戦闘に巻き込まれ死亡。
 
 つまり、過去にタイムスリップしたところで石川マサヒロのミサキとセッ●スしたいという願いだけが叶えられ、ヨシキは過去に戻ることができても、何もできずに石川マサヒロに体を支配された状態で家族を失うということだ。
 そして石川マサヒロがグレート断罪王の力でヨシキの過去に干渉、肉体を支配、ヨシキの体でミサキと何度もセッ●スした結果、アルマロスのコックピット内でミサキはスピード受精、スピード出産。出産した子供は遺伝子学的に言えばヨシキとミサキの遺伝子を受け継いでいる。
 しかし、グレート断罪王の力でヨシキの過去に干渉し、ヨシキの体を支配した石川マサヒロがミサキとセッ●スしたという過去改変が成立してしまっているため、ミサキが白目を向いて血を流しながら出産した子供は生物学的にはヨシキとミサキの子どもであるが真実では石川マサヒロとミサキの子供ということになるのだ。

 そして、それがあらゆる平行世界において真実となるのだ。
                *
「じゃあ、石川マサヒロに過去を改変されたせいで石川マサヒロに体を支配された俺は…今の俺は一体なんなんだ?」
 ハスデヤのコックピットの中で意識を取り戻したヨシキは自分自身に向かって問いかけた。 
 すると頭の奥から石川マサヒロの言葉が返ってくる。
 「今、お前は迷っているよな、それすらも、もうすでに俺の思い通りってことだ。お前が自分自身で決めて行動したと思っていることも、今、息をしているのも全部、お前の体の持ち主である俺が決めたことなんだ」
 「俺は…俺はこれからどうすればいいんだよ!」
 「ミサキと一つになり子孫を残せた今となっては、お前はもう用済みだ。大体、いじめなんかするやつは地球に必要ない。というよりヨシキよぉ、お前どうして産まれてきたんだ?いじめとかで人に迷惑かける奴なんかが産まれてきていいわけないだろ!正直なんの意味もねぇんだよ!なぁ?お前、どうして産まれてきたんだよ!はっきり言って、いじめとかで人に迷惑かけるなら産まれてくるんじゃねぇよ!馬鹿野郎!生まれてくるな!バカ野郎!死ね!」
 「お…俺だって…俺だって好きで産まれてきたわけじゃないんだよ!」
 「そうだ!俺に許可なくこの世界に産まれてきたお前も悪いが、俺に許可なくお前を作った両親も悪い!そもそもお前が産まれこなければお前の嫁は死なずにすんだ!お前が産まれたせいで何の罪のない女が死んだ!本来であれば断罪王の名においてお前を誕生罪で死刑ししたいところだが、お前には俺に心と体を支配された状態で俺とミサキの子どもの面倒を見てもらうために生かしておいてやる!お前はこの先死ぬまでミサキと共に俺とミサキの子どもを育てるのだ!」
 「あ…ありがとうございます…」
 ヨシキはハスデヤのコックピットの中で自分の体を内側から支配している目には見えない石川マサヒロに向けて感謝の気持ちを伝えた。  
 その口から出た言葉が最初から石川マサヒロによって仕組まれていたことも知らずに。
 グレート断罪王の精神汚染攻撃によりハスデヤはアルマロスと同様に動きを停止した。

 「久しぶりね、石川マサヒロ君…」
 アルマロス・コカビエル・ハスデヤの三体の銀装天使を倒したグレート断罪王の背後にはいつの間にかマルヤマとヨシキの過去に垣間見た銀装天使バラキエルが立っていた。
 「バラキエル…貴様、ハルカだな…ミサキと同様に俺の愛を拒絶したこの狂人女が…しかし今となってはもはや人間かどうかも怪しいがな…」
 「あら失礼ね、私は人間よ。私が人間なのは学校が同じだった石川マサヒロ君が一番知ってるでしょ?」
 「それだよ!お前は俺と同い年でありながらマルヤマの過去にバラキエルを操縦した状態で出現した。つまりマルヤマが幼少期の時点から銀装天使を操縦できたハルカが俺と同い年であるわけがない」
 「あら失礼ね、私が幼少期からバラキエルを操縦できた可能性だってあるかもしれないわよ?」
 グレード断罪王が両手で持ったグレート断罪剣がバラキエルに向かって神速で振り下ろされる。
 バラキエルは全身から黒いバリアを発生させ、グレート断罪剣の攻撃を防ぐ。
 「ハルカ…貴様はいったい何者だ!」
 「そんなこと…私に聞かなくても断罪王の力を使えば簡単にわかると思うんだけど…そ
れとも…もしかして断罪王の力でも私のことがわからないのかしら♪」
 「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇッ!」 
 バラキエルが全身から放つ黒いバリアはグレート断罪王のグレート断罪剣の斬撃を何度喰らってもびくともしない。
 「どうやら図星みたいね。なら味わいなさい、私自身を」
 バラキエルが全身から放つ黒いバリアがグレート断罪王を飲み込む。
                *
 気がつけば俺は父親の石川タカユキが運転する車の後部座席に座っていた。
 そうだ、俺は高校を卒業して介護系の短期大学に進学して老人ホームに就職するも、そこを三ヶ月で退職したのだった。
 いや、俺は逃げ出したんだ、責任から。
 自分のミスのせいで利用者の、誰かの命が失われるのが怖かったんだ。
 全ては自分の将来に関してなにもかも中途半端にしか考えてなかった俺が悪い。
 だから俺は精神的に不安定な状態のまま、その老人ホームに電話で一方的にもう出勤したくないと言い放ち、それから二度とその職場には出勤しなかった。
 そして後の手続きは全部、母親に任せた。
 職場を自らの個人的な理由で退職し、身も心も疲労困憊していた俺はなぜか当時、母親が通っていた心療内科を勧められた。
 そう、当時俺の母親は婚活サイトで知りあった年収一千万の交際相手の男がスキューバダイビングの練習中に海でおぼれて死んだことでかなり落ち込んでいた。
 それもそのはず、その交際相手の男にスキューバダイビングを勧めたのは俺の母親だったからだ。
 そして交際相手の男が事故死したことに強い責任感を感じた俺の母親は大学時代の友人である信号機(あだ名)に勧められた心療内科に通い始め、いつの間にか俺もその心療内科に通わされていた。
 その心療内科の先生に俺は強迫性障害と診断され、薬をもらっていた。
 その薬を水と一緒に飲むと、あら不思議まったく眠れない、射精できない。

 ある意味、地獄だった。

 俺の母親が勧めた心療内科の薬で体調を悪化させられた俺の体を心配した俺の母親はなぜか離婚した元夫で俺の父親でもある石川タカユキに相談した。
 石川タカユキと電話している俺の母親はなぜか泣いていた。
 そりゃそうだ、自分が勧めたスキューバダイビングのせいで恋人を失い、お腹を痛めて産み、浮気性の父と離婚して女手一つで育て、多額の学費を払ってきたにも関わらず、外で働かず、心療内科の薬のせいでひたすら寝たきり状態の息子を見続けていれば気がおかしくなるに決まっている。
 母親からもらった電話の受話器から石川タカユキの声が聞こえてくる。
 石川タカユキは今自分が年の若い交際相手と暮らしている茨城県つくば市に建てた家に
一緒に住まないかと言ってきた。
 俺は気分転換にとりあえず母親のもとを離れ、石川タカユキの家に行くことにした。
 後に石川タカユキはこの時泣いていた俺の母親のことを病気だと言っていた。俺はそのとき自分の父親に初めて殺意を抱いた。
次回予告
第十八話 女は集団でクラスや職場で孤立してる男の悪口を言っていじめるのはやめろ!自分の主義主張があるのなら一人で正々堂々、そいつに悪口を言え!自分の言いたいことも一人で言えねぇ臆病者のウジ虫女どもは全員、俺と結婚して世界一幸せな家庭を築け!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十八話 女は集団でクラスや職場で孤立してる男の悪口を言っていじめるのはやめろ!自分の主義主張があるのなら一人で正々堂々、そいつに悪口を言え!自分の言いたいことも一人で言えねぇ臆病者のウジ虫女どもは全員、俺と結婚して世界一幸せな家庭を築け!

石川タカユキの運転する車が見知らぬ家の車庫に入っていった。
 車を降りて家の中に入ると五十代の石川タカユキの年齢より二十歳近く若い交際相手、中国人女性のキンカイとその息子、カズキがいた。 
 カズキは石川タカユキの子ではなく、どうやらキンカイの連れ子らしい。
 ちなみに石川タカユキは長い間、キンカイに子供がいることは知らなかったらしい。
 それもそのはずだ、二十代の若い女が石川タカユキのような五十代のおっさんに近づくのになにかそれなりの思惑があるに決まっている。 
 おそらくはキンカイが石川タカユキに近づいたのは全て、自分の子どもであるカズキの将来のために違いない。
 女手一つで子供を育てるのが大変なのは俺も知っている。
 しかし、俺の母親が女手一つで俺を育てなくてはならなくなったのは石川タカユキが浮気性のせいで離婚したのが原因だ。
 その石川タカユキが今や、若い交際相手の女性の連れ子の面倒を見ている。
 そして俺がなぜツカバ市の家に住むことになったのかについてカズキに聞かれた石川タカユキはその理由について俺と俺の母親が病気だからと答えた。
 死んでしまえ。
 一体誰のせいで俺の母親は一人で俺を育てなくてはいけなくなったのか。
 
 死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ。

 俺が小さいころは全く母の料理の手伝いもしなかった石川タカユキはキンカイと共に豚しゃぶの準備をしていた。
 みんなで昼食の豚しゃぶを食べていると石川タカユキが俺にいつも家で働かずになにをしているのかと聞いてきたので、俺は素直に家で読書をしているといった。
 石川タカユキは俺が家で働かずに読書をしているという発言に対して、きっぱりと現実逃避だと言ってきやがった。
 では石川タカユキが好きな酒とタバコは現実逃避の内に入らないのか?
 ちなみに心療内科で俺がもらっていた薬は酒とタバコをやめることができない石川タカユキに取り上げられてしまった。
 「体に悪いからその薬は飲まない方がいい」
 石川タカユキが偉そうに俺にそう言った。俺にしてみれば酒とタバコのほうがよっぽど体に悪いと思うが。
 その日から地獄が始まった。心療内科でもらっていた薬を飲まなくなった俺は一日中、乗り物酔いのような不快感と頭痛と強い吐き気に襲われる。
 気付けば俺は目からたくさんの涙を流していた。
 石川タカユキが二千万円払って立てた家の二階の空き部屋に用意された布団の上で俺は
一日中、死にたくなるような不快感とホームシックにひたすら泣き続けた。 
 泣いている時はなぜか母親の顔が脳裏に浮かび母親に対してなぜか理由のわからない申し訳なさを感じていた。
 俺が苦しんでいる最中、キンカイは鹿のウンコみたいな固形物をお湯と一緒に飲めと俺に勧めてきた。俺はもうとにかくこの苦しみから解放されたい一心で鹿のウンコみたいな薬をお湯と一緒に飲み込んだ。味ははっきり言ってまずかった。でも鹿のウンコはきっとその薬の何億倍もまずいと俺は思った。

 「バディグディンバベブディグディブボブンバ」
 俺の隣の部屋にあるカズキの部屋からは母親のキンカイと石川タカユキに放置されたカズキが一人でおもちゃ遊びをしている声が聞こえた。
 すると石川タカユキはクライマックスに向けて白熱している一人遊びをしていたカズキに対してうるさいと怒鳴った。
 それから、カズキは自室の床に脱ぎ終わった靴下を放置していたことについて、なぜか石川タカユキに家から出て行けと大きな声で怒鳴られていた。
 カズキの母親であるキンカイはそれを見て見ぬふりをして夕食の準備をしていた。
俺が石川タカユキに心療内科でもらった薬を取り上げられ、苦しみはじめてから二週間が経った。
 二週間も経てばさすがに乗り物酔いのような不快感や頭痛や吐き気はなくなっていた。心療内科でもらっていた薬を飲んでいたころと比べて世界がかなり美しく感じた。
 それにしてもおかしな話だ。
 母親に勧められた心療内科でもらった薬を酒とタバコをやめることができない父親に取り上げられ、死にたくなるような苦しみを味わったものの、薬の効果が完全に体から抜けたことで以前より世界を美しく感じることができるようになった。
 本当におかしな話だ。

 もう、みんな本当に死んでしまえばいいと思った。

 体調が回復した俺は外で働かずにつくば市内にある複合スポーツ施設の中にある運動場で早朝から昼までひたすらに走り続けていた。

 そして運動場にあるベンチにはいつも白い半袖Tシャツに青いジーパンを身にまとった髪の長い少女が座ってた。
 その少女はとくになにをするでもなく、ただベンチに座っていた。
 何度か話かけようと思ったのだけれど、俺はこわくて見て見ぬふりをするのが精一杯だった。
 石川タカユキの家に帰ると夏休み中のカズキがキンカイが俺のことを親殺しと言っていたことをわざわざ報告してきた。
 どうやらキンカイの価値観では無職やニートはみんな親殺し予備軍だそうだ。
 親より先にカズキとキンカイを殺してやろうと思ったが、そんなことをしてもあまり得
しないのでやめておいた。

 俺にしてみれば、子どもなんか作る人間たちはみんな人殺しと同じだ。

 なぜなら子供は、親が子供が欲しいという理由から、ただセッ●スがしたかったから、強姦まで、結局は男と女の自分勝手なおとぎ話を盛り上げるためだけにこの世界に産み落とされ、多く不幸に悩まされ、いずれ死の恐怖に苦しみながら死んでいく。
 子供をつくる人間たちは自分たちが原因で生まれた子供たちがやがて死んでしまうのを知っていて、それでも自分たちの欲求を満たすために子供を作り出産する。
 もっとわかりやす言えば、子供を作る行為というのは死体を作るのと同じということだ。自分達が死ぬとわかっている男女が自らの幸福のために自分たち同様にいずれ死ぬとわかっている命を創造する。
 自分が死ぬと知っていて生まれてくる命がこの世界に存在するわけがない。
 つまり、人殺しは俺ではなくカズキをこの世に誕生させたキンカイのほうである。
 つまり人殺しに人殺しと言われる筋合いはないし、石川タカユキみたいなエロジジイ頼らなければカズキにご飯も食べさせられず、学校にも通わせることができないような貧乏女が子供を作るほうがよっぽど人殺しに近いと俺は思う。
その日、つくば市にある石川タカユキの家にキンカイの友達が娘を連れてやってきた。
 キンカイの友達と言っても日本人ではなく中国人である。
 キンカイの友達が連れてきた娘は世界最高民族の日本人農家の夫の間に生まれた日本人と中国人のハーフらしい。
 自分の家の中を大声を出して走り回るキンカイの友達の娘を見て五十代の石川タカユキはキンカイにこれから子供を作るから、その時は女の子が欲しいと言っていた。
 五十代のくせに二十代の女との間に子供を欲しがる俺の父親石川タカユキは正直、気持ち悪いと思った。
 
 死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ。

「親のことをそんなに悪く言ってはいけませんよ」
 背後から聞こえてきた声に後ろを振り向くとそこには複合スポーツ施設の運動場のベンチにいつも座っているあの不気味な美少女の姿があった。
 「君は…複合スポーツ施設の…どうして石川タカユキの家にいるんだ…?」
 「私の名前はメシア…」
 後ろ向いてメシアと話している俺に対して周囲の人間たちはまるで何事もないかのように食事や談笑を続けている。
 「そうだ…俺はこのつくばの家では異物みたいなものなんだ…石川タカユキやキンカイやカズキの三人にしてみれは、俺は母さんが三人の生活を壊すために送り込んだ邪魔者みたいなものなんだ…」
 「そんなことを言ってはいけませんよ。石川マサヒロが邪魔者なら、なぜキンカイは石
川マサヒロに食事を作り、衣服の洗濯をしてくれるのですか?」
 「そんなの全部カズキのために決まってるだろ!キンカイは一度、息子のカズキの存在を偽って石川タカユキを裏切ってる!だからキンカイが俺に食事を作ったり優しくするのは、そうすることで石川タカユキに忠誠心をアピールしているに違いないんだ!全部…カズキの将来のために決まっている!石川タカユキはカズキの将来を人質にして若いキンカイを自分の思い通りにしている!大人は汚いぜ!」
 「あなただって大人でしょう?」
 「うるさい!」
 俺はコーラの入ったコップをメシアに向かって投げた。しかし気付いた時にはコーラの入っていたコップは俺の目の前のテーブルの上に置かれていた。
 「そんな…俺は確かにコップをメシアに向かって投げたはずなのに…」
 すると今度はテーブルをまたいだ俺の前の席にメシアが座っていた。
 「では実際に私にコップを投げたらいったいどうなっていたと思いますか?」
 「俺は間違いなく精神異常者として、この家から追い出されて精神病院送りだろうな…」
 「石川マサヒロの実の父親である石川タカユキが本当にそんなことをすると思いますか?」
 「ああ!するさ!あいつは…離婚する前に、実際に俺の母親に暴力をふるっていた!あいつは、石川タカユキは人間じゃない!それに…メシア!お前はいったい何者なんだ?」
 「私はこの世界を美しく感じている、または愛しているものにしか見えない精霊みたいなものでしょうか…」
 「精霊?」
 「ええ…石川マサヒロは心療内科からもらっていた薬を服用することをやめて地獄を味わった。でも、その地獄を乗り越えて以前より世界を美しく感じれるようになった。だから私は石川マサヒロの前に現れた」
 「言っていることの意味がわかるような…わからないような…」
 「つまり、地獄のような日々を乗り越えた人は地獄を味わっていない人よりも世界を美しく感じることができる。私は地獄を乗り越え、この世界を美し感じ取れる人にしか見えない精霊みたいなものなのです…」
 「とにかく…頭で考えても無駄みたいだね…でもとりあえず、石川タカユキに薬を取り上げられてなかったら俺は君と会えてなかったということだ。それで君の目的は?」
 「目的?それはつまり私の願いということですか?」
 「ああ…ふざけているのか?」
 「別にふざけていませんよ、私はただ、せっかく世界を美しく感じ取れる才能を持っている石川マサヒロがまるで自分から世界を憎んでいるように見えたので助言をしに来ただけです」   
 「俺は世界を憎んでいるんじゃない!俺に許可なく俺を作った自分勝手な母親と父親石川タカユキと汚い大人たちを憎んでいるだけだ!」
 「人があり世界があります。つまり人なしに世界はありません。人を憎むということは世界を憎んでいることと同じことなのですよ」
 「だから…俺に石川タカユキを!母さんを!汚い大人たちを!この矛盾に満ち溢れた世
界を愛せと君は言うのか」
 「現に石川マサヒロは心療内科の薬の苦しみから解き放たれたとき、この世界を美しく感じれたはずです。私が石川マサヒロの目の前にいるのが何よりの証拠。そして無理に世界を愛さなくてもよいのです…まずはこの世界を受け入れることから始めてみては?」
 「お前に…お前にいったい俺の何がわかるんだ!」
 「まずは外部と関わりもつことです。労働を通して誰かの幸福のために生きるのです。あなたの労働の上に誰かの幸福が創造されます、そしてその幸福はあなたの生まれてきた意味になると同時にあなたが死んだ後も目に見えないあなたの存在を証明する足跡になる」

 つまり、メシアが言っていることの意味を分かりやすく説明すると俺が外で働くことが他人の幸せに繋がり、それが俺の生まれてきた意味になる。
 そして仮に俺がいつ死んでも、俺の労働の上に発生した他人の幸せとやらが俺がこの世界に存在していた目に見えない足跡になるということだ。
 「確かにメシアの言っていることは素晴らしいよ。本気で心の底からそう思えるやつは幸せ者だ。でも、俺には無理だよ…他人の幸せのためだけに俺は死ねない」
 「別に永遠に労働を続けろとは言いません。自分のペースで自分らしく生きればよいのです」
 「でも自分のペースで生きていくのは今のこの世界ではメシアが思っているより難しいんだよ…自分らしく生きてる人間はみんなから嫌われる…だってそうだろ?自分らしく生きるってことは自分勝手に生きることと同じ意味なんだ。この世界に自分勝手な人間の居場所はない…。メシアの言っている方法じゃ労働を通して自分の生きた証を残せても、長生きはできない」
 「別に長生きする必要はありません。人生の目的は長生きすることではなく。どんなに短い時間でも自分の生まれてきた意味を理解することであったり、一度でも労働を通して他者の幸福に貢献することができればよいのです。労働を通して自分の存在価値を理解するのはあくまで自分の生まれてきた意味を見つける数ある方法の一つでしかありません」
 「じゃあ、俺は働かずに自分の生まれてきた意味を見つけることにするよ。働いたところで、人類はいずれ至高天とアンノウンとの戦争で滅亡する。俺の労働のおかげで幸福になった人々もみんな戦争で死んでしまう」
 「では石川マサヒロは働かずにどういった方法で自分の生まれてきた意味を見つけるおつもりですか?」

 「俺が断罪王になる。断罪王になって人類を滅ぼす」

 「しかし、それは本来アンノウンの生きる意味であり、あなたの生きる意味ではありません」
 「うるせぇ!俺の生きる意味は俺が決めるんだ!至高天だろうとアンノウンだろうと俺の邪魔をするならぶっ殺す!俺は断罪王になってこの地球から人類を一人残らず滅ぼすんだ!そして俺を断罪王にしたのはお前だ…メシア…」
 「私はあなたの知っているメシアではありません」
 「ではお前は何者だ?お前の生きる意味はなんだ?」
 「私の目的はあなたにもう一つの未来を経験させ、あなたを断罪王になる未来から遠ざけることです」
 「なるほど…ではここでの…石川タカユキ達との暮らしはつまり、俺が断罪王にならなかった場合の一つの可能性の世界ということか…」
 「そうです、しかし、どうやら無駄だったようですね…」
 「いや、無駄じゃない…ちょうどムラムラしてたところなんだ…」
 俺は俺の知らないメシアを押し倒した。
 「なにをするおつもりですか?」
 「どうせ、俺をもとの世界に戻すつもりはないんだろう?ならこのパラレルワールドを思いっきり楽しんでやるさ!」
                * 
 俺の拳が俺の知らないメシアの顔面に直撃した瞬間、現実世界で意識を取り戻した俺の目の前にいたバラキエルが粉々になっていた。そして粉々になったバラキエルの中から白いグレート断罪王が現れた。
 「なるほど…もう一つのメシアがいれば…もう一つの断罪王がいてもおかしくないということか…これで俺と同い年のハルカが俺やマルヤマやヨシキの過去に干渉できたのにも納得がいく」
次回予告
第十九話 黒のグレート断罪王 対 白のグレート断罪王!正社員が非正規雇用の労働者をバカにしてんじゃねぇよ!正規雇用だろうと非正規雇用だろうと俺たちは同じ色の血が流れる人間だろ!俺たち人間がするべきことは自分より生活能力のない人間を見下し傷つけることではなく、互いに手を取り合い相互理解を深め共に社会を発展させることだ!非正規労働者をいじめる正社員は全員痴漢の濡れ衣を着せられろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第十九話 黒のグレート断罪王 対 白のグレート断罪王!正社員が非正規雇用の労働者をバカにしてんじゃねぇよ!正規雇用だろうと非正規雇用だろうと俺たちは同じ色の血が流れる人間だろ!俺たち人間がするべきことは自分より生活能力のない人間を見下し傷つけることではなく、互いに手を取り合い相互理解を深め共に社会を発展させることだ!非正規労働者をいじめる正社員は全員痴漢の濡れ衣を着せられろ!

「石川マサヒロ君はどうしてそこまでして人類を滅ぼそうとするの?」
 「ククク…ハルカ…お前、俺と同じ断罪王のくせに、面白いこと言う…俺は俺以外の人間が嫌いなだけだ!それにわざわざアンノウンが手を下さなくてもどうせ人類は自滅し地球は壊れる。ならそうなる前に俺の手で人類を滅ぼし、地球をこの人類という間違った存在の支配下から解放し救済する!それがグレート断罪王!石川マサヒロだ!」
 「黒の断罪王を止められるのは白の断罪王だけ…私は黒の断罪王が石川マサヒロ君の中に覚醒するまで白の断罪王の力で何度も時間旅行をして苦難を乗り越え至高天を結成し、銀装天使を開発してアンノウンと戦ってきた…でも私は一度も人間を嫌いになんてなれなかった…私には石川マサヒロ君が理解できない…」
 「ならなぜ、俺の愛の告白を断った?ハルカが俺の心の居場所になってくれれば俺は人類への憎悪から断罪王に覚醒せずに済んだかもしれない。ハルカ!なぜ俺を拒んだ?」
 「そんなの石川マサヒロ君が気持悪いからに決まってるからでしょ?」
 「おやおや言っていることが矛盾しているな~さっきハルカは何度も時間旅行をして苦難を乗り越え俺と戦う準備をしていても一度も人間を嫌いになれなかったと言っていたはずだ!」
 「私は別に石川マサヒロ君のことが嫌いなわけじゃない…ただ恋人にはなりたくなかっただけ…」
 「それだよ…ハルカ…そこで大人になって俺を愛してくれれば…こんなことにはならなかった…ハルカは結局、俺の愛を受け入れるのが嫌になって至高天を作り、銀装天使を開発したんだ…」
 「違う!私はこの人類を滅ぼすために存在する白の断罪王の力を利用してアンノウンや
黒の断罪王から人類を守ろうとしただけよ!そのために時間旅行の末にこの世界に絶望した人々を銀装天使の操縦者に誘った…そして私が至高天に誘ったみんなは自らの犯した罪を償うため、過去の辛い思い出を乗り越えるために戦ってくれた、今も戦ってくれている」
 「ハルカ!今ならまだ間に合う、俺の愛を受け入れろ!俺の居場所に!俺の真なる母になって共に人類を滅ぼし、新世界のアダムとイヴになろう!」
 「嫌…私はあんたみたいな気持ち悪い馬鹿の母親になんてなりたくない!私はこの白の断罪王で人類を救う!救ってみせる!」
 「お前は俺のママになるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
 黒のグレート断罪王の振ったグレート断罪剣を白のグレート断罪王のグレート断罪剣が受け止める。
 二本のグレート断罪剣がぶつかりあうことで発生した衝撃波が至高天の基地とその周りの市街地を一瞬で塵にしてしまう。
 「ククク…フハハハハハハハ…!なぁ…ハルカよぉ…お前…白の断罪王をいったいどうやって白のグレート断罪王に覚醒させたんだ?」
 「なにが…言いたいのよ…?」
 「俺は自分の母親を殺して食って、断罪王をグレート断罪王に進化させた…お前はいったいどうやって白の断罪王をグレート断罪王に覚醒させたのかって聞いてるんだよ…イヒヒヒヒ…」
 「その様子だと…どうせグレート断罪王の力で私の過去に干渉して見たんでしょ…全てを…」
 「俺はお前の口から聞きたいんだ…」
 「私はあなたとは違う!私は私自身の命を守るために両親を殺した!両親の虐待から私が生きのびるためにはしかたなかったのよ!」
 「一度も人間を嫌いになれなかったお前が実は過去に人間を殺していた…むぅ~じゅんっ!矛盾!矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾~ッ!」
 「生まれてから一度も人間を嫌いになれなかったといった覚えはないわ!私には両親を殺した過去があったからこそ、至高天のみんなの痛みが、苦しみがわかったの!至高天のみんなも私の痛みに共感してくれたからこそ、一緒にアンノウンや石川マサヒロ君と戦ってくれた…だから私は矛盾なんかしてない!」
 「それはどうかな?もし、それが本当ならなぜそんなにムキになる?俺には見えるぞ…俺のこの黒きグレート断罪王の超終末黙示録を通してお前の心の闇が見えるぞ…」
                *
 テストで満点をとれなかった私は父の命令により、その日の夕食は与えられず、衣服をすべて脱いだ状態で朝まで真冬のベランダに放置された。
 そして朝、目が覚めると母は泣きながらわたしに何度も謝り衣服を着せてくれた。
 そしてテーブルに置かれていたのはコップ一杯の水とテーブルの上に直に置かれたコッペパン一つだけ。
 泣きながら謝る母親に私はどうして父の虐待から助けてくれないのかとは聞けなかったし、母の顔に増え続ける痣を見れば周りの人間に父の虐待について相談できるはずもなく。そしてとうとう母親の両手は私の首を絞めていた。
 「ごめんねハルカちゃん…ハルカちゃんが死んだらママも死ぬから…二人で一緒に意地悪なパパのいない天国で幸せに暮らしましょう…」
 嫌だ…私は死にたくない…天国なんてあるかどうかもわからないような場所なんて私は信じない…だから私は生きる…生きたい!そして気づけばわたしの首を絞める母の背後にあの人が立っていた。
 始めて見るのに初めてじゃない、知っているけど知らないあの人。 

 あの人は自分のことをメシアと呼んだ。
 
 メシアはどうやら人類を滅ぼすために生まれた魔法使いらしい。だから私はメシアに願った、生きていたいと。
 そして気がつけば母は首に包丁が突き刺された状態で死んでいた。
 いったい何が起きたのかとメシアに聞いたら、どうやらわたしが無意識のうちに母に首を絞められる前の時間、つまり過去にタイムスリップして母の首を包丁で突き刺したらしい。
 これで私の命はとりあえず救われた。次は父だ。 
 母の死体を見た父は急に怒り出すと私を何度も殴った。一応母を殺したのは私だし、そのこともちゃんと泣きながら父に説明した。 
 だから何度も殴られて当然だった。それぐらい罪滅ぼししてもいいかな~と私は思ったのだ。

 気がつけば私の大事なところがとても大きくなっていた。

 父は前から見慣れているはずなのにいつも驚いていた。そりゃそうだ、自分の娘の陰部におちん●んが生えていたらみんな驚く。
 おちん●んはどんどん大きくなって気づいたらわたしのおちん●んは父のお●りの穴に突き刺さっていた。父のうんちがおちん●んについちゃったらどうしよういやだな~とか思ってたら私の大きなおちん●んは父のお●りの穴をつらぬいて父の口から飛び出していた、私のおおきなおちん●んは父のうんちとゲロと血液とよだれですごいことになっていた、そしてそのあとすぐにおちん●んからあったかい白いゼリーみたいな水がたくさん出てとっても気持ちよかったです。
 結局、父は死んでしまいました。涙はなぜか出ませんでした。

「この人殺し!」

 血だらけの実家のリビングで呆然と立ち尽くすまだ幼いハルカを石川マサヒロは攻める。
 「この人殺し!どうして産まれてきたんだ馬鹿野郎!」
 「あなたは石川マサヒロ…メシアが言っていた。あなたと私は共に協力して断罪王で人類を滅ぼさなくてはいけないと」
 「この人殺し!うるせぇ!死ね!」
 「さっきからどうしてそんなにひどいことを言うの?」
 「死ね!」
 「私…別に誰かに頼んで産まれてきたわけじゃないのに…お母さんもお父さんもどうして私のこと殺そうとするの?」
 「死ね!」
 「嫌!私は生きたい!」
 「死ね!」
 「私はもうこれ以上誰かに傷つけられたくない…傷つけたくもない!」
 「死ね!」
 「私はこの…断罪王の神のごとき力でだれも傷つかない、傷つけない世界を作って見せる…人類の平和は私が守る!」
 「死ね!俺は人類から地球を守る!死ね!」
 「みんなが死んでも私は死なない…それなら人類が滅びたことにはならない」
 私はお父さんとお母さんの死体をメシアと一緒にバラバラにしてカレーライスの具にして食べた。

 ビーフカレー。

 お父さんとお母さんが一つになったビーフカレー。
 そのビーフカレーと私はきっと同じ。
 そしてお腹いっぱいになったら私の体に言葉では説明できない力がみなぎってきた。メシアはそれを断罪王としての完全な進化だと言った。
 「石川マサヒロ君…あなたも、お父さんとお母さんが入ったビーフカレー食べる?」 
 「死ね!」
次回予告
第二十話 交通事故で毎年何千人も命を落としているのがわかっていながら、なぜ自動車の運転を運送業のみに絞らないのか?電車と船と飛行機と自転車で移動できず自動車でしかたどり着けない場所なんてこの世界にあるわけねぇだろ!飲酒運転してる奴は全員俺に謝罪文と遺書と茶菓子を用意して車内がアスベストまみれの自動車に乗ってフルスロットルで崖から落下しろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十話 交通事故で毎年何千人も命を落としているのがわかっていながら、なぜ自動車の運転を運送業のみに絞らないのか?電車と船と飛行機と自転車で移動できず自動車でしかたどり着けない場所なんてこの世界にあるわけねぇだろ!飲酒運転してる奴は全員俺に謝罪文と遺書と茶菓子を用意して車内がアスベストまみれの自動車に乗ってフルスロットルで崖から落下しろ!

私が突然、実家の中に現れた自称無職童貞グレート断罪王石川マサヒロ君にビーフカレーを勧めても、石川マサヒロ君は満面の笑みのまま私に向かって両手の中指を立てている。
 「死ね!」
 「ねぇ石川マサヒロ君は今いったいどの時間軸から私の過去に干渉しているの?」
 「未来だよ、断罪王に選ばれた俺とハルカが至高天の基地で戦っている未来。ま、もう至高天の基地はなくなっちゃけど…死ね」
 「そんなひどいよ…私がこれから頑張って作ろうとしてたのに…」
 「ああ、これからハルカが何度至高天を結成して基地を作っても俺が必ず破壊してやるよ…約束する…死ね」
 「ねぇ…その私に死ねって言うのやめてくれる。自分がそういうこと言われたら嫌じゃないの?」
 「死ね、何度でも言ってやるよ、約束するよ、死ね」
 「やめて!」
 「死ね」
 「じゃあ、私もグレート断罪王の力で石川マサヒロ君の過去に干渉してやる!」
 「なるほど…本来、ハルカは俺の過去には存在しない人間だったのか…死ね」
 「そうだよ…今まで石川マサヒロ君が私にフラれたと思っていたのは私が今、石川マサヒロ君の過去に干渉して後から作り上げた体験だったのよ。私は本来石川マサヒロ君と同じ学校には通っていなかった」
 「自分からバラしていてくのか…。じゃあ今、俺がハルカの過去に干渉していることがきっかけで俺がハルカにフラれた体験が俺の中で実際に起きたことになっていたのか?では今、俺がハルカの過去に干渉しているのは俺にとっては今だけどハルカにとっては本当に過去だというのか?もしそれが本当なら俺は今、ハルカの過去に干渉して改変してると思い込んでいる、ただの無職童貞だというのか!死ね」
 「そうかな…そうかも。でも今も過去も未来も結局、同じこと。今があって過去になる、過去があるから未来がある…」
 「そうか…じゃあ俺の知っているハルカは本来、俺とは全く無関係の他人なのか…ならハルカは女じゃなくて…死ね」
 「やめて!それ以上言わないで!」
 「ハルカは女みたいな顔した男の子だったのか…?」
 「やめて!それ以上言わないで!」
 「死ねって言ってないよ…」
 「お願い!私の心から出て行って!」
 「さっきは死ねって言ってないのに…俺は優しくしてるのに…どうして出て行けなんていうの?ひどいよ…」
 「お願い!これ以上私をいじめないで!」
 「そっか…ハルカは失敗作だったのか…おちん●ん生えてるのに自分のことを女の子だと思ってる…だから父親からは虐待されて母親は虐待から助けなかった…そりゃそうだよな…自分のことを女の子とだと思っている気持ちが悪い息子のために外で朝から晩まで働くなんて馬鹿馬鹿しいよな…失敗作のためにどうして辛い思いをしなくちゃいけないんだよって…そりゃ虐待するわな」
 「や~め~てぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
 「じゃあ…出て行けなんて言わないでよ…いっしょにずっとここにいようよ…ここでハルカとお父さんお母さんのお肉で作ったビーフカレーずっと食べよう」
 「嫌!私…石川マサヒロ君のこと嫌い!」
 「どうしてそんなひどいこと言うんだよ…」
 「じゃあ、石川マサヒロ君は人に死ねっていう人とお友達になれるの?」
 「死ね」
 「ほら!」
 「死ね」
 「石川マサヒロ君が死ね!」
 「お前みたいな出来損ないは死ね!天国のハルカのお父さんとお母さんもきっとそう思ってる…だから死ね」
 「でも私が死んだら…石川マサヒロ君は私の過去の世界でずっとひとりぼっちになっちゃうよ…」
 「なら今度は過去じゃなくて平行世界に干渉すればいい。そこでまた俺はハルカの心を今みたいに傷つける…死ね」
 「もうやめてよ!私ィッ!もう!頭おかしくなる!」
 「みんなおかしいよ…みんな頭おかしいのさ…どうせ…この世の中に頭のいいやつなんてのは一人もいない。いるのは自分で自分の頭がいいと思っている馬鹿と自分の頭が悪いと思っている馬鹿だけさ…勉強や学歴なんて…百パーセント社会に役立つ保証はない…だってそうだろ?富岡製糸場なんて覚えたってなんの役にもたたない。富岡製糸場について勉強するぐらいならパソコンでエロ動画みてチンコから精子出してたほうが絶対得してるって、気持ちいいし」
 ハルカは俺が富岡製糸場の話をしている間に両親の死体をバラバラにした包丁で俺の腹部を刺した。
 「もう!そういう変な話やめてよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
 「無駄だよ」
 「え?」
 ハルカの背後にはついさっき包丁で殺したはずの石川マサヒロが立っていた。
 「ハルカに包丁で刺されたときに、ハルカに包丁で刺される前の時間軸にタイムスリップした。これは時間跳躍とも言うね…何度やっても無駄だよ…」
 「なら私は何度だって包丁で石川マサヒロ君を殺してあげるわ」
 それから石川マサヒロはハルカに包丁で12660回殺され、12661回の時間跳躍をした。
 「なんどやっても結果は同じだよ」
 ハルカの背後には12660回殺害したはずの石川マサヒロが立っていた。
 「そんなことない…あきらめなければ…きっとアンノウンと石川マサヒロ君から人類を救うことができる」
 「俺を殺しても人類は救われない。俺が、黒の断罪王とアンノウンが世界から消えても人類はいずれ自分たちの手で滅びる。今の人類はそれがわかっていても自分たちが生き続けることをやめられない、止められない…だから俺は人類を滅ぼす…この世界から一人残らず…そう、その人類の中には俺も含まれている」
 「それじゃ…石川マサヒロ君も死んじゃうじゃない…」
 「そうだよ…人はいずれ死ぬ…みんな人が死ぬとわかっているのに、自分たちは死ぬのが怖いことだとわかっているはずなのに子供を作ったり育てたりしている…それは狂気だよ。今の人類に生殖機能を与えるには早すぎたんだ…俺達人類は一度滅んで、次の頂点捕食者にこの地球の主導権を譲るべきなんだ…」
 「でも…次の頂点捕食者が今の人類より優秀になる保証はどこにもないわ…」
 「あるさ…現に、ただのサルが一度滅び、たくさんの進化を重ねて原子力のような自分たちの世界を滅ぼす力を手に入れるまで進化することができた。俺達人類が滅んでもきっと次の頂点捕食者、新人類は今の人類より優秀に決まっている。人類の進化がそれを証明している!俺はそう信じているから自分の命も含めて今の人類を滅ぼそうとしている。今の俺にとっては自分も含めて人類は全て悪でしかないんだ」
 「そんなの…そんなの私は嫌だ!私は死ぬために生まれてきたんじゃない!私は幸せに
なるために生まれてきたんだ!」
 「違うよ…ハルカはハルカの両親が幸せになるためだけに生まれてきたんだ」
 「違う!」
 「人はそうやって過ちを繰り返す…大多数の価値観による同調圧力とセッ●スの快楽に負けてね。だから俺はその過ちを正す、俺は俺自身と人類を犠牲にして新人類が作り出す神世界の神になる…」
 「でも…死んじゃったら神様も何もないじゃない…」
 「神はこの世には存在しない、だから俺はグレート断罪王の力でこの世界から人類と俺自身を消すことで神になる。ハルカ…白の断罪王に選ばれたお前にもその資格があるんだぜ…」
 「私は嫌だ…私はそんな救われない神になるのは嫌だ…どうせ神になるなら私は世界一幸せな生ける現存神になる…だってそうでしょ?どうして神様なのに!一番偉いのに、新人類とかいう曖昧な奴らのために死なないといけないのよ!私は白の断罪王で人類を救って幸せになるの!世界一幸せな、生ける神になるわ!ええそうよ、そうあるべきだわ!私が人類を救うんだもの!私が一番頑張ったのなら、私が一番幸せになるべきだわ…」
 「今の人類はみんなそう思っているよ…みんな自分が一番頑張っているから自分が幸せになれないのはおかしいと思っている。でも地球人口約六十億の人間が自分たちの幸福を追及して資源を消費し始めたら、今の地球は壊れてしまう…だから俺達人類の前にアンノウンと断罪王は現れた」
 「石川マサヒロ君のネガティブな終末論なんか私にはどうでもいい!私は絶対に幸せになってやる!」
 ハルカはそう言って12660回俺を刺した包丁で自分の首を切り裂いた。
 「こうすれば私はこの世界からいなくなったことになる…この先の未来では私はもうすでに死人なっているということよ…いくら断罪王の力でもあの世にまでは干渉できない!」 
 今、石川マサヒロがいる幼少期のハルカの世界がどんどん色を無くし、背景が刃物で切り裂かれるように崩壊していく。
 「そんなことをしたら、君は幽霊になって生ける神になれなくなってしまうよ。幽霊になるのが君の幸せなのかい?」
 「うるさい!私はもうここに居たくないだけ!あんたみたいな無職童貞の気持悪い顔を見たくないだけ!」
 背景が全て崩壊し真っ白になった世界に石川マサヒロと死体になったハルカだけが取り残された。
 石川マサヒロはグレート断罪王の力で冷たくなったハルカの死体内に究極精子を瞬間移動、超速受精させて、その世界から現実世界へと戻った。
最終回予告
第二十一話 身長170センチ以下で無職童貞ニートで究極の社会不適合者が人類に下す最後の審判!神様なんていねぇよ!神様が本当にいたら、誰も神様なんて言葉は思いつかねぇだろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十一話 身長170センチ以下で無職童貞ニートで究極の社会不適合者が人類に下す最後の審判!神様なんていねぇよ!神様が本当にいたら、誰も神様なんて言葉は思いつかねぇだろ!

石川マサヒロの目の前には白いグレート断罪王が立っていた。
 「どう?初めてお化けを見た気分は?」
 「ハルカがまだ生きていることぐらい、とっくに予想済みさ」
 「気にならないの?過去の世界で自殺したばかりの私がどうして今、ここにいるのか…」
 「気にしたところでどうせ人類はすべて滅びるんだ…気にする必要がない…それよりプラスチックの原料って石油なんですよね」
 「人を馬鹿にするなぁぁぁぁぁぁッ!」
 いずこから復活した白のグレート断罪王の全身から大量の白い断罪王の顔や手足が飛びだしてくる。
 「なるほど…あまたの平行世界の自分自身と白の断罪王をこの世界に集合させて、一つにしたのか…」
 「そうよ…私は無数にある平行世界の自分自身と白の断罪王をこの世界に一つにまとめた。今ここにいる私はさっきまでいた私はとはまた別人なのよ!平行世界の存在に限りは存在しない!だからこれから先あんたが何度私の過去に干渉しようと私はその度に自殺して別の平行世界の自分と白の断罪王に生まれ変わることができる!」
 「ということはもはやお前と白いグレート断罪王を倒すには無限に存在する平行世界を全て破壊しなければならないということか。ならもうすでにお前にようはない。今からこの世界の人類すべてがアンノウンに進化する前に黒のグレート断罪王の力のみで人類を皆殺しにする」
 白のグレート断罪王との戦いを途中放棄した黒のグレート断罪王は上空に飛び立ち自分自身の体を両手で抱きしめるようなポースをとる。 
 「そうか…その手があったか…」
 「ハルカ…お前や銀装天使どもとの戦いなど所詮は俺が断罪王の力を確かめるための遊びに過ぎない…だが遊びはもう終わりだ。俺は今、この一瞬で無数に存在するすべての平行世界のハルカの体内に射精した。神であるグレート断罪王である俺の究極精子は男であるお前の肉体を変化および超進化させ無数の俺をお前の体に宿すことができる。
 そして出産自体は平行世界に無数にハルカが存在するのと同じく永遠に終わらない。お前は人類が滅んだこの星で無限に出産地獄を味わうことになるだろう。無論、人類が滅んだあとにこの星に新世代の頂点捕食者が誕生しても出産地獄は止まらない。この星で人類を超越した新たな頂点捕食者が繁殖・繁栄している間もお前は白いグレート断罪王と共に透明になった状態、つまり周りから知覚できない状態で出産地獄を味わう」
 「なら…今からのそのふざけた未来を書き換えてやる…」
 「無駄だよ…お前が無限に存在する平行世界に干渉して無敵の存在になった瞬間にそれは過去になる。一度過去になってしまえば、お前と同じ方法でその数秒前の過去に干渉すればいいだけのこと。俺は無限大に存在する平行世界のお前に無限大に存在する平行世界の数だけ干渉し未来を変えることができる。つまり、この勝負は最初からただの我慢比べだったということだ…至高天の基地に監禁された俺が母親を食い、断罪王をグレート断罪王に覚醒させた時点でお前はすでに負けていたんだ」
 黒のグレート断罪王が自分の体を抱きしめていた両手を横に広げると、石川マサヒロとハルカにしか見えない無数の粒子が黒のグレート断罪王を中心にして世界中に広がっていく。
 「この粒子は俺を含めた全人類の体内に寄生して激痛と共に殺す粒子だ。しかし、俺以外のバカな人類はこの正体不明の現象はすべて中国人がばら撒いたことにするだろう。つまり、そうなるように俺がすでに運命を創造した」
 断罪王に選ばれたものにしか見えない死の粒子を体内から放出する黒のグレート断罪王をもはや原形をとどめていない白のグレート断罪王は地上から見上げることしかできない。 
 「もう…人類を救う方法は一つも残っていない…」
 白のグレート断罪王の各部位から飛びだした無数の白のグレート断罪王の顔の両目から滝のように血の涙が流れていく。
 もうハルカと白のグレート断罪王が人類救済のためにできることは祈ることぐらいしか残されていないのだ。
 「本当にこれでいいんですね」
 黒のグレート断罪王のコックピット内に突然現れたメシアが石川マサヒロにそう語りかけてきた。
 「俺に人類を滅ぼせと言っておいて今更なにを言う」
 「そういう意味ではありません。石川マサヒロは人類を滅ぼすと同時に自分も殺し、本当の意味で神になるつもりなのでしょう。しかしハルカが墓穴を掘った今、人類を滅ぼした後でハルカが目指していた生ける神、つまり現存神となる道もあるはずです」
 「俺は人間が子供を作ることが許せないだけだ。人間が人間を作り育てるにはまだ、時間が早すぎた。それを表すように親が子を殺し、子が親を殺す事件が実際に発生している。俺はこの星に新たな頂点捕食者である新人類は今の人類より絶対にすべてにおいて優れた生命体になると信じている、人類進化論がそれを証明している。でも今の人類を滅ぼさなければ人類が自然に滅びる前に新人類の生活の場となる地球はあらゆる生命体が生きることができない星になってしまう。
 だから俺は新しい命の可能性を信じるために今の人類を滅ぼす。そして新人類が生きる場所にはもう俺みたいな古い人類は必要ない。確認する必要もない。もし新人類が今の人類より優れていなかったとしても、その時はまた断罪王に滅ぼしてもらえばいい。優れた新人類が地球に発生するまで何度でも断罪王に滅ぼしてもらえばいい。そう、地球には断罪王がいるんだ」 
 「この世界に神などいない、だから自ら人類を滅ぼし、自ら消えることで本当の意味で神になる。それが石川マサヒロの選んだ答え…」
 「メシア…俺はこんな世の中には生まれて来たくなかったよ…こんな死への恐怖と悲しみだけが広がっていく世界。結局、この国が子供つくるのに賛成的なのはただの税金対策と自分たちが生き延びたいというただの自己満足だ。こんなくだらない世界を罪なき命に無理矢理押し付けること自体が間違っている。子供が欲しい奴らはまず、子供をつくる前に自分たちの世界を今よりもっと素晴らしい状態にしなければいけない。こんな酷く醜い世界を両親の子どもが欲しいという簡単な理由だけでなんの罪もない命に無理矢理押し付け、大多数の価値観で洗脳するのは絶対に間違っている。
 今の人類が行うセッ●スは人殺しと同じだ。みんな死ぬのが嫌なのにどうして子供をつくるんだ?死ぬのが怖い奴らから生まれてきた奴らも結局死んでしまう。自分の嫌なことを何の罪のない子供に押し付けるのは絶対に間違っている。認知症になって自分のことがわからなくなるまで長生きして何の意味がある?意味なんてねぇよ!自殺者が一年に何万人も出るような世界で子供なんて作ってんじゃねぇよ!人間同士が永遠に争いを繰り返す世界で子供なんて作ってんじゃねぇよ。お前らこんな世の中で満足なのか?
 とにかく俺は俺を作って、この世界に産んだ父さんや母さんが憎い。そして父さんと母さんを生んだ奴らも憎い。つまり俺はこの世界が大っ嫌いだ!
 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!
 地球上の全人類に向けてそう叫んだ俺を見てメシアは笑っていた。それは俺が見る初めてのメシアの笑顔だった。

 この物語はフィクションです。実在の人物や団体には一切関係ありません。
 
 
 

 
後書き
ここまで読んでいただきありがとうございました。石川マサヒロの物語はこれでおしまいです。
次回からは「超地球救済戦記‼断罪王Σ〈シグマ〉」をみなさんにお届けしたいと思います。次回もお楽しみに! 

 

第二十二話 超地球救済戦記‼断罪王Σ〈シグマ〉‼三次元の嫁がいるやつより二次元の嫁がいるやつの方が社会的地位は上なんだよ!

 
前書き
あらすじ
いじめられっ子の宅間セメルは死ぬ寸前にイマジナリーフレンドの美少女・アリスと契約し断罪王Σ〈シグマ〉の力を手に入れる。
これは断罪王Σという人知を超えた力を手に入れた宅間セメルと様々な人々との出会いと別れの物語である。 

 
僕の名前は宅間セメルです。
年齢は37歳、身長は150cm、体重80kg。
顔が醜いので学生時代はいつもいじめられていましたが、いじめっ子たちはとてもおいしかったです。
お父さんもお母さんはもっとおいしかったです。
深夜、僕は散歩をしていました。
僕の目の前には男女のカップルが楽しそうに会話をしています。
「あなた達は今、僕より幸せですね?」
僕の言葉にカップルは一瞬、表情を凍り付かせる。
「な、なんだてめぇ!」
「マジ、キモイんですけど!」
「あなた達は今、僕より幸せですね?」
僕は先程と同じ質問をカップルに繰り返します。
「だったらなんだんだよ!邪魔なんだよ!」
「あんた私たちが世界一幸せだからって嫉妬してるんでしょ?」
女の彼氏である男が僕の胸倉をつかむ。
「ぼ、僕はただ、君たちが僕より幸せそうだから...死刑にしてあげようと思っただけですよ...」
「てめぇ!喧嘩売ってんのか!」
女の彼氏が僕に殴り掛かる。
「シンゴォォォォォォォォーッ‼」
僕が叫ぶと僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆います。
断罪王Σに変神した僕の頬に女の彼氏の拳が直撃します。
「痛ぇよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
断罪王Σの顔を殴った女の彼氏の拳は血塗れになり中の骨は粉々になっていた。
「ば、化け物...!け、警察に通報しなきゃ!」
女が携帯で警察に連絡しようとする。
しかし、次の瞬間、断罪王Σの鋼鉄の人差し指が女の携帯を串刺しにしていた。
「ど、どうして僕を警察に通報しようとするんですか?悪いのどう考えても僕より幸せなあなた達の方ですよね?」
「イ、イカれてやがるぜ!コイツ...!」
カップルが全速力で断罪王Σから逃げていく。
「ちょっと待ってくださいよ!イカれてるのは僕ではなく、この世界ですよ、どうしてあなた達が幸せになれて僕が幸せになれないんですか?」
断罪王Σが泣きそうな顔で全力疾走をしながらカップルを追いかける。
「なぜ、僕から逃げるんですか?僕より幸せそうなあなた達はちゃんと罪を償うべきです!」
カップルの前に超高速移動してきた断罪王Σが立ちふさがる。
「ちゃんと罪を償ってください!」
断罪王Σが泣きながらカップルの頭部を両腕で掴み、握りつぶす。
頭をなくした身体が首から鮮血のシャワーを噴き出しながら、路上に崩れ落ちる。
「ぼ、僕は悪くない!あ、あなた達が悪いんだぞ!あなた達が僕より幸せそうだから!」
断罪王Σが号泣しながら路上に横たわるカップルの死体を食べ始める。
「僕は悪くない!悪いのは僕より幸せそうな僕以外の人間のせいだ!」
お腹いっぱいの僕は全裸のまま深夜の住宅街をさまよっています。
僕は衣服が欲しいです。
僕は他人の家の一階の窓ガラスを素手で粉々にしてしまいました。
僕が衣服を探していると、僕の不法侵入に気づいた女の人がなぜか怒り始めます。
「どうして僕に怒るんですか?」
僕はまた悲しくなって泣いてしまいました。
「泥棒に怒って、いったい何が悪いっていうの?」
「僕は裸なのに、あなたは服を着ています。これはどう考えてもあなたより僕のほうがかわいそうだとは思いませんか?」
「あんた、頭おかしいんじゃないの?」
「どうしてあなたよりかわいそうな僕を怒るんですか?僕は全裸であなたは服を着ています、どう考えても僕よりあなたの方が幸せですよね?」
「今、警察に通報するからおとなしくしていなさい」
「警察に通報したいのは僕のほうですよ!どうしてあなたよりかわいそうな僕が悪者扱いされないといけないんですか?」
僕は素手で女の人から携帯を取り上げる。
「返してほしければ、僕の質問に答えてください。僕の質問に答えてくれれば、携帯を返しますし、警察にも自首します」
「なによ、質問って?」
「あなたは僕より幸せですか?」
「はぁ?そりゃ、あんたよりまともな頭してる私の方がこの世の中では幸せになれる可能性は高いわよね」
「じゃあ、今は幸せじゃないんですか?」
「たぶん幸せなんじゃないの?あんたと違って服は持ってるし、自分の家もあって、もうすぐ大事な家族も増えるし」
「じゃあ、死刑ですね、シンゴォォォォォォォォーッ‼」
僕が叫ぶと僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕は女の人のお腹に両手をぶち込む。
「痛ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッ‼」
僕は女の人のお腹から血塗れのなにかを取り出す。
「あ、あんた...!」
「あれ?おかしいなぁ、冷たいですねぇ?」
「あ、あんた...それ本気で言ってるの?」
「冷たい...!もしかしてぇ!」
僕の目からまた涙があふれ出してくる。
「ど、どうして冷たいんですかねぇ?」
僕の質問に女の人はなにも答えてくれない。
よく見ると女の人はお腹から大量の血を流して死んでしまったようだ。
僕は女の人から奪った携帯のカメラで血まみれの女の人を撮ると、そのまま、旦那の携帯に送る。
僕はもったいないので女の人と冷たいなにかを食べた。
しばらくすると、家に女の人の旦那らしき男の人が帰ってきた。
「貴様ァ!」
男がキッチンからもってきた包丁で僕に襲いかかる。
「奥さんがこんなになっているのにどうしてすぐ帰ってこなかったんですか?」
「残業に決まってるだろ!」
「残業しているってことは仕事できないんですね」
「うるせぇ!」
男が手に持っていた包丁は鋼鉄の皮膚に覆われている僕の腹部に少し触れただけで真っ二つになる。
「旦那さん、落ち着いてください。僕はただ着る服が欲しくてこの家に不法侵入しただけなんです!なのにあなたの奥さんが僕を怒って、しかも僕より幸せだと言ったので、僕はあなたの奥さんにちゃんと罪を償ってほしくって、気がついたら食べちゃってたんです!」
男は泣きながら僕の鋼鉄の皮膚に覆われた体に拳を何度も浴びせてくる。
「あ、そうだ!旦那さんは今、僕より幸せですか?」
「大事な家族をお前みたいな頭のおかしいやつに殺された男が幸せだと思うのか?」
「いや、そういうことじゃなくて、旦那さんが僕より幸せかどうかを質問しているんです」「そりゃあ、お前みたいな見た目も心も醜い人間に比べたら、死んでしまった家族のために泣ける俺の方が幸せに決まっているだろ!」
「大事な家族がいなくなってしまったのに、旦那さんは幸せなんですか?」
「ああ、そうだよ、お前は人の気持がわからないから人にわざわざ幸せかどうか聞いているんだろ?幸せの意味を知っている奴は人に幸せかどうかなんて質問しねぇよ!俺には少なくとも嫁との幸せだったころの思い出がある!幸せの意味がわからないおめぇより俺の方が幸せに決まってる!」
「じゃあ、かなしいですけど...死刑です...」
断罪王Σと化した僕は泣きながら男に頭からかぶりつくとそのまま咀嚼しながら、全身丸ごと食べてしまった。
食事を終えた僕はこの家から衣服を盗み、着用すると、そのまま近くにあったベットで爆睡した。

次回予告 二十三話 断罪王Σと家出美少女リサ。下ネタを言ってる男を非難・否定する女は自分たちがどういった行為によってどこから産まれたのかよく考えろ!セッ●スを否定するということは自分の存在と全ての人類の歴史を否定するのと同じである!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十三話 断罪王Σと家出美少女リサ。下ネタを言ってる男を非難・否定する女は自分たちがどういった行為によってどこから産まれたのかよく考えろ!セッ●スを否定するということは自分の存在と全ての人類の歴史を否定するのと同じである!

 
前書き
設定解説
宅間セメル 主人公。人知を超えた力、断罪王Σ〈シグマ〉の力を持つ無職。

 

 
家主を殺した他人の家のベットで爆睡ののちに目を覚まし、外に出る。
さわやかな朝でとても気分がいい。
家の前には見たことのない制服姿の美少女が体育座りをしていた。
「なによ!」
「君、なにか困っていることがあるのかい?」
「あったらなんなわけ?」
「僕が助けてあげるよ」
「どうして?」
「今の君が僕より幸せそうじゃないからさ」
僕の言葉を聞いてすぐに、その制服姿の美少女は家の中に入る。
「きゃあああああッ!」
血まみれの室内に制服姿の美少女が嬌声を上げる。
「あんたいったいここで何してたのよ」
「ああ、ここの人たちが僕より幸せそうだったから、罪を償ってもらったんです」
「殺したの?」
「ちゃんと食べました」
制服姿の美少女が急いで家から出て行こうとする。
僕は手で制服姿の美少女の腕をつかむ。
「安心してください、僕は僕よりかわいそうな人に罪を償わせようとは思いません」
「つまり、あんたより不幸な人間は殺さないってこと?」
「ひどい言い方だな、僕はただ罪人を法で裁いているだけなのに...」
「法って...?」
「ああ、僕の人生だからね、僕自身が法なんだよ」
「わかった、逃げないからその汚い手を離しなさい」
「名前は」
「離して!」
「名前を教えれくれれば離しますよ」
「リサ!」
僕はリサから手を離した。
命が惜しいのか、リサは僕に家出していることを自分から話した。
どうやら、幼いころ、父親の浮気が原因で両親が離婚してすぐに一緒に生活している父親が浮気相手と再婚、妊娠出産したのが原因らしい。
「家にいずらいのよ、お父さんも義母も私のことを遠回しに邪魔者にして、腹違いの妹のことばっかり可愛がって!」
リサちゃんのぶんだけ朝食や夕食が用意されない。
リサちゃんの洗濯物だけ洗濯してもらえない。
リサちゃんの弁当だけ作ってもらえない。
こんな生活が何年も続き、最終的には腹違いの妹の学費のために、リサちゃんだけ大学へ進学させてもらえないことが家出の決定打になったらしい。
「かわいそうな、リサちゃん。でもこのままだとリサちゃんのお父さんと義母さんと腹違いの妹の思い通りになってしまうよ」
「だったらさっさとこの家から出しなさいよ」
「でも僕から解放されてもリサちゃんがつらいのは変わらない」
「なら、アンタがあの糞親父と糞ババァと腹違いの妹を殺してくれるわけ?」
「リサちゃんはそれでいいのかい?」
「できるの?」
「ああ、話しを聞くかぎり、リサちゃんのお父さんと義母と腹違いの妹は僕より幸せそうだからね、ちゃんと罪を償ってもらわなっくっちゃね」
そして父親と義母と腹違いを食べ終えた後に理沙ちゃんが幸せになれば、今度は幸せになったリサちゃんに罪を償わせることができる。
「じゃあ、お願い」
「いいのかい、本当に?」
「ええ、アンタがあいつらを殺してくれれば、あいつらの遺産は全部私のものになる!そうすれば、大学にだって進学できる」
「じゃあ、行こうか、場所教えて」
                     *
僕はリサちゃんの指示通りにリサちゃんと一緒にリサちゃんの家に到着した。
僕は拳でリサちゃんの家の一階の窓を粉々にぶっ壊す。
「おじゃまします」
「ただいま」
リサちゃんの実家ではリサちゃんの父親が新聞を読んでいる、リサちゃんの義母とリサちゃん腹違いの妹はテレビを見ている。
「きゃああああッ!泥棒!」
リサちゃんの義母が叫ぶ。
「わぁ、とってもおいしそうだね」
「おいしそうって、テーブルには食べ物なんて一つもないじゃない!」
「あるじゃないか、おいしそうな食べ物が三つも」
「リサはともかく、貴様!いったい何者だ!」
「みなさんは今、僕より幸せそうですね?」
「なんだ...コイツ?警察呼ぶからちょっと待ってろよ!」
「無駄ですよ、警察に通報しても、きっと相手にしてもらえませんよ」
「何なのこの人!リサちゃん、あなたの知り合いなの?」
「だって僕はあなた達に罪を償ってもらうためにここに来たんですから」
「罪?罪って一体何の罪だ?」
リサが自分の父親と義母と腹違いの妹から携帯を奪い取る。
「ちょっと、リサちゃんいったい何するの!」
「そんなの決まってるでしょ!アンタ達が私より幸せそうにしてるからよ!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「おじさん、コレ」
断罪王Σに変神した僕にリサちゃんが携帯を三つ手渡してくる。
僕はリサちゃんにキッチンから持ってきてもらったコップをテーブルに置くと、コップのの上で携帯を三つ、右掌でバキボキに粉砕する。
もはや携帯とは呼べない、鉄のかけらがコップの中にたまっていく。
僕は断罪王Σと化した右腕を神速で伸ばしてリサちゃんの腹違いの妹の首を掴む。
「アズサ!」
どうやら、リサちゃんの腹違いの妹の名前はアズサというらしい。
「お父さん、アズサちゃんを助けたかったら、いますぐこのコップの中にお●っこしてください」
「お●っこだと!家族の前でお●っこできるわけないだろ!」
僕はアズサの首を絞める手に力を込める。
「うぐあぁぁぁぁぁぁぁッ!パパ、ママ助けてぇぇッ!」
「アズサ!わかった、お●っこするから少し待ってくれ!」
「洋楽を歌いながらお●っこしてくれるとうれしいです」
「洋楽?わ、わかった」
リサちゃんの父親が粉々になった携帯電話のかけらがたまっているコップに向かって洋楽を歌いながらお●っこする。
娘のために家族の前で洋楽を歌いながら無機物がたまっているコップに向かってお●っこする父親の姿に、リサちゃんと義母は現実から目を背けるように顔を背ける。
「お待たせしました!無機物とお●っこのミックスジュースです」
僕は人間の人体に百億パーセント害をもたらすであろうミックスジュースの入ったコップをリサちゃんの義母の前に置く。
「こ、こんなの注文してないわよ...」
僕はアズサの首を絞めている手にさっきより強い力を込める。
「うぐぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「わ、わかったわよ!」
ゴクゴクとお腹を痛めて産んだアズサのためにリサちゃんの義母は無機物とお●っこのミックスジュースを飲む。
十秒もしないうちに無機物とお●っこのミックスジュースは血液と嘔吐物が混ざった状態でリサちゃんの義母の口から逆流してくる。
「わぁ、真っ赤だね」
「お、おじさん?」
断罪王Σとかした僕の姿、そして目の前で繰り広げられる常軌を逸した光景にリサちゃんは不安げな眼差しを僕に向けてくる。
「安心してよ、リサちゃん。ちゃんと三人ともおいしくいただくからさ」
「そんな!約束が違うじゃないか!」
リサちゃんのお父さんが叫ぶ。
「約束はちゃんと守りますよ。僕がみなさんを食べれば、みなさんは僕の中で栄養になって永遠に生き続けます。なので安心してください」
「アズサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
断罪王Σと化した僕は伸ばして右手を縮ませて、アズサちゃんを丸ごと口に放り込む。
「パパ!ママ!まだ私死にたくない!助けてぇぇぇぇぇッ!いやぁぁぁぁぁぁぁッ!」
断罪王Σの口内から死への恐怖を訴える叫び声と歯牙がアズサの人体の肉と骨を咀嚼する音が鳴り響く。
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁッ!」
リサちゃんの父親が冷蔵庫から取り出したビール瓶で僕に襲い掛かってくる。
それを阻止するためにリサちゃんが両手を広げて父親の前に立ちふさがる。
「お父さん!冷静になって!死にたいの?アズサもいない!もう義母さんも助からない!お母さんと仲直りして、また三人で仲良く暮らしましょう!」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇッ!」
ビール瓶を振り上げて僕に襲いかかってくるリサちゃんの父親を僕は鋼鉄の皮膚が覆っている人差し指と中指を伸ばして両目に貫通させる。
「うごあぁぁあッ!」
指を引き抜くとリサちゃんのお父さんの両目から大量の血が噴出し、雨になってリビングを真っ赤に染める。
「リサちゃん、ごめんね。これは正当防衛だから」
「わかってるわよ!結局!お父さんは私よりアズサの方が大事だったのよ!だから、私を無視しておじさんに立ち向かっていった!」
リサちゃんはリサちゃんの父親が死ぬ瞬間に手から床に落としたビール瓶を手に持つと、血塗れの吐しゃ物を吐いてうずくまっている義母の前に立ちふさがる。
「全部、あんたが悪いのよ!あんたがお父さんを誘惑したから!こんなことになっちゃったのよ!」
リサちゃんがビール瓶で義母の頭部を何度も叩く。
リサちゃんの義母の口から痛みに苦しむ呻き声が聞こえなくなる。
リサちゃんの義母は急に全身から力が抜けてしまったかのように、両手両足を広げて床に横たわる。
「おじさん、コレ、死んじゃったから、もう食べていいよ」
「僕もさすがに無機物が混ざった人肉は食べたくないな」
「おじさん、どうしてだろう...わたし、嬉しいのに涙が止まらないよ...」
僕も証拠隠滅のために涙を流しながらリサちゃんの義母を食べた。
                   *
数日後、父親と義母と腹違いを不幸で失ったリサちゃんは母親と一緒に暮らすことになった。
僕はリサちゃんに深夜の公園に呼び出されていた。
「お母さん、再婚して子供までいたのよ、もうびっくり!」
「そっか、それはちょっと複雑だね」
「でも、義父もあの子も前の家の人たちと違って、とっても私にやさしいのよ。大学の学費をだしてくれるらしいし」
「そっか...あなたは今、僕より幸せそうですね?」
「そうね...いろいろあったけど、わたし、おじさんのおかげでこうしてお母さんとも暮らせるようになって、多分、幸せかもね」
リサちゃんはとても、おいしかったです。
「ごちそうさま」
僕はそう言い残して、深夜の公園を出た。

次回予告 第二十四話 断罪王Σと美少女会社員サユリ。大した努力しなくても年なんて誰でも取れんだよ!高齢者は自分たちが高齢者であることを盾にして若い世代を困らせてもいいことを当たり前だと思うな! 自分達が高齢者であることを盾にして若者を苦しませる悪質高齢者は無免許調理師がさばいたフグを食いながらトライアスロンでもしてろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十四話 断罪王Σと美少女会社員サユリ。大した努力しなくても年なんて誰でも取れんだよ!高齢者は自分たちが高齢者であることを盾にして若い世代を困らせてもいいことを当たり前だと思うな! 自分達が高齢者であることを盾にして若者を苦しませる悪質高齢者は無免許調理師がさばいたフグを食いながらトライアスロンでもしてろ!

「ただいま」
僕はリサちゃんを食べたあと、リサちゃんがお母さんと一緒に住んでいる家の窓を素手で破壊して、不法侵入する。
「きゃあああああああああああッ!」
全身をリサちゃんの血液で真っ赤に染めた僕を見て、リサちゃんのお母さんが嬌声を上げる。
「リサちゃんがお母さんと一緒に暮らせるようになったことをとても喜んでいました」
「そ、そう...」
リサちゃんのお母さんが僕に恐怖しながらも、すこしうれしそうに微笑む。
「あなたは今、僕より幸せそうですね」
「え?」
僕はリサちゃんのお母さんの家にお泊りすることになった。
リサちゃんのお母さんと再婚相手と、その間に生まれた子供を食べてお腹いっぱいの僕は衣服を盗んで着替えると、とりあえずベッドで休むことにした。
次の日の朝、僕が趣味の散歩をしていると、高層マンションの屋上に人が立っているのが見えた。
よく見ると美少女だった。
そのおそらく、飛び降りようとしているその美少女はどう見ても僕よりかわいそうだと思った。
僕はエレベーターでマンションの屋上まで行く。
僕はその美少女にそういうことはよくないと注意する。
「あんたは私にそう言う説教をする自分に酔っていたいだけよ!」
確かにそうかもしれない。
「でも、僕は自分より不幸な人間は自分より幸せにしないと気が済まない人間なんだ」
「だったら私を幸せにしてみなさいよ!」
「わかった、僕が絶対に君を僕よりも幸せにしてみせるよ!」
その後で食べちゃうけどね、とはあえて言わない。
美少女は自分の名前と悩みを僕に説明した。
美少女の名前はサユリ。
サユリちゃんは会社で社員の人たちにいじめを受けているらしい。
それで、どうやらマンションの屋上が飛び降りようとしていたらしい。
「つらいなら、会社なんてやめてちゃえばいいのに」
「会社、やめたらどうやってご飯をたべていけばいいの?」
「僕なんてもう、三十過ぎてるけど、働いたことなんて一度もないよ」
「じゃあ、どうやって生きてきたの?」
「自分のやりたいように生きてきただけだよ」
「説明になってないんですけど」
「誰の命令も聞かず、自分の決めたルールの中で生きる、ただそれだけさ」
「でも、それじゃあお金は稼げないわ」
「人間を食べるのにお金は必要だと思うかい?」
「食用の人間なんてどこにも売ってないわよ」
「そうだね、だから僕にお金は必要ないのさ」
「じゃあ、おじさんはいつも人間を食べてるの?」
「ああ、一度あの味を知ってしまうと、もう他の食べ物じゃ満足できなくなるんだ」
「おじさん、そういうギャグで笑わせれば、私が幸せになると思ってるんでしょ?」
「ギャグじゃないよ」
「じゃあ、いますぐ会社に行くから、証明してみてよ」
「いいのかい?」
「ええ、だって会社で私をいじめる奴らをおじさんが食べてくれれば、私はいじめられずに済むんだから」
「でも、そのサユリちゃんをいじめている人たちって、僕より幸せなのかな?」
「そりゃあ、幸せに決まってるじゃない、私と違って仕事はできるし、少なくとも私をいじめてスッキリしてるんだろうから、気分はいいはずよ」
「そうだね、僕やサユリちゃんみたいな社会付適合者に比べたら、社会に適応してるサユリちゃんを苛めている人たちのほうが幸せかもね」
サユリちゃんが頬を赤らめて僕をジト目でにらみつけてくる。
「どうしておじさんと一緒にするのよ!」
「だってマンションの屋上から飛び降りようとするのはサユリちゃんが社会に適応できない何よりの証拠じゃないか」
「でも、私は人間を食べるなんて嘘はつかないわ」
「僕は嘘はついてないさ。でも、ちゃんといじめっ子たちを食べて、サユリちゃんを社会適応者にしてあげるからさ、安心してよ」
僕はサユリちゃんの指示通りに、サユリちゃんがいじめを受けている会社に入る。
僕は受付のおねえさんにサユリちゃんをいじめている社員を食べに来ましたと言う。
「あれ、サユリちゃん、社員の名前なんていうんだっけ」
「イイジマとサエキよ」
「イイジマとサエキを食べたいんですけど」
「は、はぁ?」
受付のおねえさんは笑っているがどう見ても、困惑している。
どうやら、僕のことを頭のおかしい人間だと思っているらしい。
でも笑ってて僕より幸せそうだから、仕方ないね。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「ンナァァァァァァァァァァッ!」
断罪王Σに変神した僕は号泣し、叫びながら人差し指を伸ばして、それを受けてつけのおねえさんの首に突きつける。
「受付のおねえさん、僕はまじめです、はやくイイジマとサエキをここに呼んでください。でないと、でないと僕は...おねえさんを食べてしまうかも知れません」
断罪王Σに変神した僕の姿を見て、僕がウソつきではないことを気づいたサユリちゃんが僕から後ずさる。
「わ、わかりました、わ、わかったから、もう少々、お待ちください!」
受付のおねえさんは泣きながら、電話みたいな機械でイイジマとサエキを受付に呼び出す。
泣きたいのはこっちだよ、こんなおいしそうなおねえさんをこれから食べられるんだから
「ちょっと、おじさん周りの人たちが警察に通報しようとしているわ!」
「大丈夫だよサユリちゃん、僕は今、とてもお腹がすいているからね」
「うわぁぁぁぁぁぁぁあッ!」
ガブリ!ポキバキポバキ!ゴギュルルルルッ!
受付に来た、イイジマが僕の姿を見て大きな声を出すものだから、びっくりした僕は思わず受付のおねえさんの全身をまるごと食べてしまった。
「うあああああああああああああああああッ!」
僕は伸ばした鋼鉄の人差し指を、叫びながら社外に逃げようとするサエキの右足に貫通させる。
「痛ってぇぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉぉぉッ!」
「ああ、あなたがイイジマさんですね」
「は、はい」
「僕は宅間セメルって言います」
「は、はぁ...」
あなたはサユリちゃんといじめていたそうですね?」
「そ、それは違います、私はただ、仕事でミスをしたサユリさんを指導しただけです」
「ウソよ!イイジマさんは私のことを大きな声で怒鳴ったわ!」
「そ、それは君が同じミスを何度もして、顧客に何度も迷惑をかけたから」
「そうだ!イイジマは悪くない!セメルさん、あんたはサユリに騙されているんだ!」
サエキが僕に向かって泣き叫んできた。
「私はおじさんのことを騙したりなんてしてないわ!それにサエキさんは仕事ができない、同じミスを何度も繰り返す私にこの仕事をやめてしまえって大きな声で怒鳴ってきたのよ!」
僕にしてみれば、サユリちゃんは単純にバカにだけだし、イイジマとサエキもおそらく間違ったことは言っておらず、ただ単純に言い方が悪いだけだと思う、でも。
「でも、サユリちゃんは今日の朝、マンションの屋上から飛び降りようとしていた」
僕の言葉にイイジマとサエキが驚愕の表情を浮かべる。
「もし、あなた達の名前が書いてある遺書を残したサユリちゃんが本当にマンションの屋上から飛び降りていたら、あなた達二人は今頃どうなっていたでしょうか?」
「それは... 」
イイジマが気まずそうに僕から顔を背ける。
「あなた達の名前が書いてある遺書を残したサユリちゃんがマンションの屋上から飛び降りていたら、おそらくあなた達二人もこの会社をクビになっていたでしょう。そうすればイイジマさんやサエキさんだけにとどまらず、奥さんや子供さんも食べるご飯に困るはずです。それが嫌なら、もうすこし社員に対する指導の方法を改善するべきだと僕は思います」
「おじさん...」
「わ、わかった私とサエキが悪かった!だ、だから命だけは助けてくれ!」
「なら、僕の質問にちゃんと答えてください」
「わ、わかった」
「どんなに質問にもちゃんと答えるから、命だけは助けてくれ」
「あなた達は今、僕より幸せですよね?」
「あ、ああ、セメルさんより幸せかどうかはわからんが、幸せだよ!安定した収入、嫁は料理が上手だし、子供達も成績優秀だ」
「ああ、私もイイジマと同じです!」
「なら、イイジマさんとサエキさんは死刑ですね」
ガブリ!ポキバキポバキ!ゴギュルルルルッ!
僕は最初にイイジマさんを、その次にサエキさんを食べた。
「警察だ!」
イイジマさんとサエキさんを食べ終えると、たくさんの警察官が僕を囲んで銃口を向けている。
「ンナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
あまりのごちそうの多さに僕は感動の涙を流しながら奇声を上げる。
あまりの嬉しさに力を制御できなくなった僕の全身からハリネズミのように鋼鉄のトゲが飛び出し、警察官や周りの社員の人たちの全身に貫通する。
サユリちゃんが働いていた会社の一階は人間の血で真っ赤に染まっていた。
大勢の死体の中で、奇跡的にサユリちゃんだけだ呆然と立っている。
「サユリちゃん、よかった生きていて、なんか僕、もう嬉しくって涙が止まらないよ」
力の暴走を制御できない僕の両耳の穴から、クモみたいな姿をした虫、断罪虫がたくさん出てくる。
暴走した大量の断罪虫は死体を食って約一メートルほど成長するとエスカレーターを走って二階に上がっていく。
おそらく、この会社にいる人間を一人残らず食い尽くすのだろう。
断罪虫の一体がサユリちゃんに襲い掛かろうとする。
「サユリちゃん危ない!」
僕はサユリちゃんを襲おうとしている断罪虫を拳で粉々にする。
「よかった、どこかケガはないかい?」
サユリちゃんは目の前の惨状に、泣きながら、苦笑いを浮かべている。
「よかった、サユリちゃんが笑ってくれて、おじさんも嬉しいよ、これで、やっと...」
僕はサユリちゃんがとても幸せそうだったので、食べました。
サユリちゃんを食べ終えた僕は僕のごちそうを横取りした断罪虫を全て殺して食った。
また、着るものがなくなってしまった。
次回予告 第二十五話 断罪王Σと美少女イマジナリ―フレンド・アリス。子供に死んでほしくないとか言ってる奴は子供なんて作るな!人間なんだから死ぬに決まってんだろ!自分勝手な思想を子供に押し付ける奴らはコンセントにつながれたままの家電製品とハグしながらプールでシンクロナイズドスイミングでもしてろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十五話 断罪王Σと美少女イマジナリ―フレンド・アリス。子供に死んでほしくないとか言ってる奴は子供なんて作るな!人間なんだから死ぬに決まってんだろ!自分勝手な思想を子供に押し付ける奴らはコンセントにつながれたままの家電製品とハグしながらプールでシンクロナイズドスイミングでもしてろ!

これはまだ僕が断罪王Σの力を手に入れる前の話しである。
不良たちに学校の校舎裏に無理矢理、連れていかれた僕はいつも通りボコボコにされていた。
不良たちは僕をボコボコにすると満足したのか、へらへら笑いながらどこかへと移動した。「あなたはどうして、あいつらにやり返さないの」
白いゴシックロリータのドレスを身にまとった金髪美少女・アリスが僕に話しかけてくる。
「そりゃあ、やり返しても、やり返さなくてもボコボコにされるからにきまってるだろ」
「なら、私と話さなきゃいいじゃない」
三階の窓から僕以外だれもいない校舎裏で一人で話す僕を見た女子たちが紙くずを投げてくる。
そう、アリスは僕にしか見えない、僕だけの友達、いわゆるイマジナリ―フレンドってやつだ。
たび重なるいじめによって、屈折した僕の心が生んだ美少女、それがアリスである。
親を心配させたくない一心でいじめられていることを両親に黙っている僕にとってアリスは僕の孤独を癒してくれる親友だった。
「友達を無視するなんて僕にはできないよ」
「でも、いじめが激しくなったのは教室で私と話すようになってからでしょ」
「僕は君と話す前からいじめにあっていたからね、どっちかというと、相談相手がいる今の方が僕は幸せなんだ」
「あっそ、なら勝手にしなさい。そのうち不良たちに殺されても私は知らないんだから」
「でも、もしアリスの言う通りになったら僕はこの狂った世界から解放される、集団生活の中で見た目が悪い人間が最優先に嫌な思いをしなければいけないこの世界からね」
「そうなったら、私はどうするのよ」
「どうなるんだろうね、君は僕が作り出した存在だから、多分、僕と一緒にあの世にいくんじゃないか」
「でも、もしそうじゃなかったら私はこの世界でひとりぼっちになってしまうわ」
「そうだね、アリスは僕にしかみえない存在だからね」
「なら、私のために生きてよ」
「そうだね、こんな世界でもアリスのために生き続けみるよ」
三階の窓から、アリスと話す僕を馬鹿にする様にモップが落ちてくる。
モップが僕の頭部に直撃する。
「痛い」
頭部から生暖かい血が流れて、僕の額をつたう。
「ねぇ、セメルは今を超越してみたいとは思わない?」
「また、その話かい?」
「私と契約して断罪王Σの力を手に入れれば、あなたは今を超越した存在になれるのよ」
「でも今を超越したら僕が大事にしていた今はもう二度とかえってこない、そうだろ?」
「そう、時の流れと同じくね」
「でも、それってきっと...いや、なんでもない」
「いいのよ、私のことは気にしないで」
「でも、僕は今が大事なんだ。よく考えてごらん、僕にしか見えない、僕にしか話せない、そんな僕だけに都合がいい友達を持てる幸せ者は世界で多分、僕だけさ」
「でも、このままだとセメルはいつか死んでしまうわ、死んでしまった人には今はないのよ」
「僕は...」
昼休みの終わりを告げるチャイムが校舎裏まで聞こえてくる。
「さ、行きますか戦場に」
僕とアリスは手を繋いで教室に向かう。
三階の窓から罵声と共に僕の教科書や筆記用具が落ちてくる。
「つらくないの?」
アリスが僕に言った。
「僕が思うに不幸な人は自分より幸せそうな人間を見ると、イライラするんだと思う。だからいじめっ子たちにしてみれば、僕とアリスは幸せに見えるのかもしれない」
僕の言葉にアリスが微笑む。
こころが癒される。
いじめられる度にアリスとこのやりとりができる僕は幸福者である。
                    *
次の日の昼休み、僕はいつものように不良たちに校舎裏でボコボコにされていた。
しかし、いつもより人数も多く、いつもより激しい暴力に僕は今までに感じたことのない死の恐怖を覚える。
そして、それと同時に、この暴力の先に永遠の安らぎが待っているという思考が脳内を埋め尽くす。
でも、僕が死んでしまったらアリスは一体どうなってしまうんだろう?
僕はさっき、アリスのために生きてみようと自分の心に誓ったはずなのに。
「セメル、そろそろお別れだね」
「お別れ?ああ、この世界からかい?」
「セメル、事実から目を背けないで」
「いやだ!僕が君と契約して今を超越すれば君は消えてしまう、そうだろ?」
「でも、このままだとセメルが死んじゃうわ」
「いやだ!」
「私と今、契約しないなら私は今、この瞬間からセメルと絶交してセメルの前から姿を消すわ!」
「そんな...」
「私に嫌われて私に永遠の孤独を味あわせて契約せずに死ぬか、私と契約して笑顔で私とさよならするか」
「僕はアリスと契約せずにアリスに嫌われたまま死ぬのはいやだ!でもアリスと契約すればアリスは消えてしまう!」
「早くしないと、死んでしまうわよ」
「僕が死んでしまったらアリスは僕と絶交して、僕のことを嫌いになってしまう」
「そうよ」
「だったら僕は生きて、アリスと笑顔でお別れするほうを選ぶ!」
「シ」
「ン」
「ゴ」
アリスの口が三回動いた。
僕は反射的にアリスの口の動きを真似していた。
「シンゴ...?」
シンゴ、僕がそう唱えた瞬間、 僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
シンゴ、それがアリスとの契約の証であり、今を超越する存在、断罪王Σに変神するのに必要なキーワードだったのだ。
怪物と化した僕の姿を見た不良たちが一斉に逃げ出す。
アリスを失った僕の両目から一斉に大量の涙が流れる。
「ンナァァァァァァァァァァァァッ!」
アリスを失った僕の叫び声と同時に僕の全身から、ハリネズミのように鋼鉄のトゲが大量に飛び出し、そのまま不良たちの全身に貫通する。
続いて、激しい空腹感が僕を襲い、断罪王Σに進化した僕の脳が目の前の不良たちの肉体を食べれば空腹感を満たすことができると体に命令する。
実際、人間の肉はとてもおいしかった。
空腹感もいじめっこたち全員を食べることで満たされた。
でも、アリスを失った僕の心が満たされることはなかった。
                   *
その後、学校の授業は校舎裏で起きた殺人事件が原因で突如、休止となり、校内放送で生徒は皆、すぐに下校するようにとの連絡があった。
断罪王Σの変神を解いて全裸姿で教室に帰ってきた僕なんてそっちのけで、クラスメイト達は校舎裏の殺人事件の話に夢中になっていた。
放課後、体操服姿の僕は制服姿の生徒に交じって校門を出る。
僕がいじめられっ子だったおかげか、殺人事件の犯人に僕の名前が出てくることはなかった。
僕は家に帰ると、殺人事件のことではなく、アリスがいなくなってしまったことを両親に話した。
両親はこれでもう頭のおかしい息子の姿を見ずに済むと、喜んでいた。
僕を思ってのことなんだろうけど、僕には両親がアリスの死に幸福を感じているように見えた。
僕の世界で一番大切な人たちが、ぼくを世界で一番理解してくれていた親友の死を喜んでいる。
僕は叫ぶ。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σと化した僕を見た両親が、僕を化け物扱いする。
僕はお父さんとお母さんを心配させないためにいじめられていたことを黙っていたのに。お父さんとお母さんは今の僕を否定するんですね。
そう、お父さんとお母さんだけではない。
断罪王Σに変神した僕を見た世界中の人々が僕の存在を恐怖を感じ、否定するだろう。
なら、僕がこの地球で生き残るために必要なことはただ一つ、断罪王Σとして僕以外の人類を滅ぼすことである。
僕はお父さんとお母さんを食べた。
その日から僕は僕のルールで生きることに決めた。

次回予告 第二十六話 断罪王Σと引きこもり美少女サツキ。ドラマ見てるやつらがアニメ見てるやつらを馬鹿にするんじゃねぇよ! どっちも同じフィクションだろうが!アニメファンを馬鹿にするドラマファンはアイマスクしたままでエスカレーターを逆走しろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十六話 断罪王Σと引きこもり美少女サツキ。ドラマ見てるやつらがアニメ見てるやつらを現実逃避してるとか馬鹿にするんじゃねぇよ! どっちも同じフィクションだろうが!アニメファンを馬鹿にするドラマファンはアイマスクしたままでエスカレーターを逆走しろ!

サユリちゃんを食べた後、全裸の僕は知らない家の一階の窓を素手で粉々にして不法侵入しました。
僕は断罪王Σに変神して、その家に住んでいる人々を食べて、衣服を盗んで着用しました。
しかし、二階から人が動いていると思われるような音がします。
僕は試しに階段を昇って二階にある部屋の一つのドアを開けてみました。
部屋の中ではとても髪の長い美少女がテレビゲームをしていました。
「あんた誰?」
「僕は宅間セメルっていいます。君のお母さんとお父さん、とてもおいしかったです」
「あっそ」
美少女は親を僕に殺されたのにもかかわらずゲームプレイを再開させる。
「君は今、僕より幸せですよね?」
「ご想像にお任せします」
「名前は?」
「サツキ」
「サツキはちゃんは親を殺されたことよりもゲームを優先するんだね、サツキちゃんは最低のクズ」
「あっそ」
「その、とても長い髪、サツキちゃんはどうせ学校に行ってないんだろ?サツキちゃんは親不孝者の最低のクズ」
「だったら?おじさんうるさい」
僕はテレビの前に立ちふさがってサツキちゃんのゲームプレイを妨害する。
サツキちゃんが下から僕をにらみつけてくる。
「なんのつもり」
「サツキちゃん」
「なに?」
僕はサツキちゃんの右頬を平手打ちする。
サツキちゃんがさっきまでのクールな感じから一転、大声を上げて子供のように泣きはじめる。
「あ、あんたなにすんのよ!」
僕はサツキちゃんの左頬を平手打ちする。
「ちょっと!やめてよ」
「大人を馬鹿にするのはいい加減にしろよ!」
「馬鹿にしてんのはそっちでしょ?」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「僕はお前より強いんだぞ!バカにしてるとぶっ殺すぞ!馬鹿野郎!」
断罪王Σに変神した僕の姿を見たサツキちゃんが部屋から出て行こうとする。
「待てクソ餓鬼ィッ!」
僕は高速移動でサツキちゃんの前に立ちふさがる。
「お、お願い助けて...」
「大人をバカにしやがってこのクソ餓鬼がぁッ! お前なんかが俺から逃げられるわけねぇだろぉこの糞野郎がぁッ!くらぇッ!」
僕は軽いパンチをサツキちゃんの腹部に直撃させる。
サツキちゃんのお腹はとてもやわらかかった。
「お、お願い、助けて...」
「じゃあ、どうやったら助かんだよお前は!」
「お、お願い...」
「この状況からどうやったらお前は助かんだよぉ?なぁ!何とか言ってみろ、このバカ野郎!」
僕はサツキちゃんの両手を握って軽く力を込める。
「痛い!痛ったぁぁぁぁぁいッ!お願い、もうやめて!」
「両手の骨が粉々になっちゃたら!もうゲームできないねぇ!」
「やだ!やだ!ゲームやりたい!痛い、お願い!ゲームやりたいの!」
「なら、学校行くか?ゲームする時間減らして学校行くか?」
「行く!学校行くから!お願い、手ぇ放してぇ!」
僕は変神を解いてサツキちゃんの手から自分の手を離した。
「よく言えたね、サツキちゃん、天国のお母さんとお父さんもきっと喜んでいるよ」
「どうして...どうしてこんなことするの?」
「教育だよ」
「え?」
「僕は学校に行かずにずっとゲームばかりしているサツキちゃんを見て見ぬふりしているサツキちゃんのバカなお母さんとお父さんの代わりに教育しに来たんだ」
サツキちゃんが変神を解除したせいで全裸になった僕を見て、後ずさる。
「その前に、サツキちゃん...ちょっと...」
                     *
サツキちゃんが二階自室の床の上に大の字になって横たわっている。
放心状態のサツキちゃんの両目からは涙が流れていた。
「サツキちゃんがおじさんを怒らせるから...いけないんだよぉ」
僕は盗んだ衣服を身に着ける。
「嫌ぁ...こんなの嘘よ、絶対夢よ...」
「サツキちゃんが生意気だから...生意気だから...行けないんだよぉ」
「どうして、どうしてこんなことをするの?」
「それより、サツキちゃんはどうして学校に行かないんだい?」
「どうして、こんなことするの?」
「サツキちゃん!ダメだろ!おじさんの言うこと聞かなくっちゃ!」
僕は右頬を平手打ちする。
「言うこと聞かないと、ゲームできなくなっちゃうよぉ!」
「が、学校でいじめられるから、学校でいじめられるから、いかないだけだよぉ...うあああああああああああああああんッ!」
サツキちゃんは僕の教育指導のせいで心が壊れてしまったのか、大声で泣き始める。
「大丈夫だよ、サツキちゃん、おじさんの言うこと聞いてれば、サツキちゃんは幸せになれるからね」
                   *
僕はサツキちゃんと一緒にサツキちゃんが通っていた学校に行く。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕はサツキちゃんに言われた通りにサツキちゃんをいじめていた生徒の全員の両足を折って校舎裏に連れていく。
「痛ぇ!」
「痛いよぉ!」
「お父さぁぁん!お母さぁぁん!誰か助けてぇぇッ!」
「お母さぁぁぁぁぁぁんッ!マネーサプラァァァァイッ!」
「死にたくねぇよぉぉぉぉぉッ!」
サツキちゃんをいじめていた奴らの悲痛な叫びと言葉が校舎裏に響き渡る。
「サツキちゃん、よく考えてごらんサツキちゃんが学校に行けなくなっちゃったのは全部コイツらのせいなんだ。あの、時間サツキちゃんがちゃんと学校に居ればサツキちゃんはおじさんのせいであんなひどい目に遭わずに済んだんだ」
「全部、こいつらのせい...」
「そう、だからもし、サツキちゃんが一生歩けなくなったこいつらを殺すことができたら、サツキちゃんはおじさんから卒業できる」
「卒業?私を見逃してくれるの?」
「ああ、これがおじさんがサツキちゃんのためにできる最後の教育だよ」
サツキちゃんが地面に落ちていた大きな石を両手に持つ。
その石には小さな虫がいっぱいくっついていた。
「虫がいっぱい」
「そうだね」
サツキちゃんは僕から解放されたいがために、両手に持った石で自分を引きこもりに追い詰めたいじめっ子たち全員の頭部を殴った。
全身血塗れになったサツキちゃんが役目を終えた大きな石を地面に放り投げた。
「よくがんばったね。これで、サツキちゃんは僕とさよならできるね」
「うん...」
復讐を終え、断罪王Σという脅威から解放されたサツキちゃんが幸せそうに微笑む。
僕はサツキちゃんとお別れしないといけないので、とっても悲しい。
「サツキちゃんは今、僕より幸せそうですね」
「え?」
僕はサツキちゃんの頭にかぶりついた。
サツキちゃんはこの世界から無事に卒業することができた。
よかったねサツキちゃん、これであの世で家族三人で仲良く暮らせるね。
僕は変神を解いて、全裸のまま、学校を出た。

次回予告 第二十七話 断罪王Σと遠距離恋愛美少女ヤヨイ。童貞より非童貞のほうが社会的地位が上だと思ってる女は今すぐ高速道路で反復横飛びしてこい!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十七話 断罪王Σと遠距離恋愛美少女ヤヨイ。童貞より非童貞のほうが社会的地位が上だと思ってる女は今すぐ高速道路で反復横飛びしてこい!

僕は他人の家に不法侵入して衣服を盗んで着用した。
もちろん、家の住人はみんな食べました。
食べた後にすぐ寝るのはよくないっていうよね。
だから、僕は深夜徘徊をすることに決めた。
そして、深夜の公園にベンチに髪が長くて肩だしワンピースにミニスカートの美少女が座っていたんだ。
「君、名前は」
「わ、私の名前はヤヨイです」
「ヤヨイちゃんはなにか悩みがあるんだね」
「どうして、わかるんですか?」
「そりゃあ、こんな夜中の公園に一人でいるなんて、なにか悩みがあるからだろ?」
「実は私、彼氏がいるんですけど、遠距離恋愛なんですよね」
「へ~そんで」
「それで彼氏と最近、連絡が取れないんです。それで最近、私、けっこうイケてる男の人に告白されてしまいして、まだ返事はしてないんですが...」
「ほ~ん、つまり、ヤヨイちゃんは最近告白してきたけっこうイケてる男と付き合いたいけど、彼氏と連絡がつかないから、どうしたらいいのか、わからないんだね」
「まぁ高確率で遠距離恋愛中のヤヨイちゃんの彼氏は浮気してるよね」
「そんな、そういう言い方ひどいです!」
「じゃあ、なんで連絡が取れないのさ?」
「それは!きっとむこうでなんかあったんだと思います!」
「どうしてそこまで、その彼氏を信じるのさ」
「実はその彼氏とは学生のころから付き合っていまして...だから」
「だめだね、それは、もう間違いなくむこうで浮気してる。よく考えてごらんよ、例えばだよ、ヤヨイちゃんがラーメン屋に行きました」
「はい」
「ラーメン屋の店員さんから、ヤヨイちゃんだけこの店では醤油ラーメンしか食べてはいけません、もし他の味のラーメン屋や餃子を食べたら入店禁止にしますって言われたらどうする?」
「そんなのおかしいです!」
「だろ?君の彼氏だってヤヨイちゃんだけじゃなくって、いろんな女の人を味わってみたいのさ」
「いいたいことは何となくわかりますが、なんか例え方が下品ですね」
「だから、ヤヨイちゃんも味わっちゃえばいいのさ、その最近告白してきた結構イケてる感じの男の人をさ」
「でも、もし彼氏が浮気してなかった時のことを考えたら、こう不安で」
「でも、寂しいんだろ?」
「はい...」
「じゃあ、確かめに行こうか君の彼氏がむこうで浮気してるか、してないか」
「でも、もし浮気してたら、私もう、立ち直れなくなりそうで...怖いんです」
「そりゃあ、学生のころから付き合っていた相手に裏切られたら悲しいよね...シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「きゃあああああああああああああああッ!」
僕は断罪王Σの状態で背中から羽根を生やす。
「さ、僕のせなかに乗ってよ」
「あ、あのあなた何者なんですか?」
「そうだね、断罪王Σとでも名乗っておこうかな」
「だ、だんざいおーしぐま?」
ヤヨイちゃんは渋々、僕の背中に乗る。
僕は深夜の上空を飛ぶ。
「うわぁ~夜景が綺麗ですね~」
「怖くないのかい?」
「はい!高いところ好きなんです」
「それで、こっちの方でいいのかな?」
「はい、北海道です」
僕はヤヨイちゃんの指示通りに北海道にある遠距離恋愛中のヤヨイちゃんの彼氏の自宅に到着した。
僕はヤヨイちゃんにコンビニで買ってきてもらった最低限の衣服を着用するとヤヨイちゃんの彼氏の自宅のインターホンを連打する。
「うるせぇ!」
「タケシ!」
どうやら、ヤヨイちゃんの彼氏の名前はタケシというらしい。
「ヤヨイ!お前、女優になるために東京に行ったはずじゃ...」
「うん、でも最近、連絡取れないからさ...」
「ヤヨイこそ、その隣にいるおっさん一体誰なんだ?」
「あ、ああこの人は友達よ、別に彼氏とかじゃないし」
「ふ~ん、まぁ、入れよ」
「うん」
「お邪魔します」
僕とヤヨイちゃんはタカシ君の自宅に入る。
「ねぇ、タカシ、タカシはもう私のこと好きじゃないの?」
「そんなことはねぇよ!ただ、ただ...」
「ただ?」
「俺、実は飲み会で一回酔っぱらって、ヤヨイにそっくりな女の子のことヤヨイと勘違いしちゃって、浮気しちゃったんだ!それで...それで...」
「それで?」
「実は、その浮気しちゃった女の子が妊娠しちゃったんだ...だから俺、どうしていいかわからなくなっちゃって、ヤヨイとどう向き合えばいいのかわからなくなっちゃたんだ」
「そっか、それで連絡が取れなかったんだね。じゃあ、もうおしまいだね」
「でも!俺、本当はヤヨイのことが一番!」
「だめだよ、タカシ君、そんなこと言っちゃ。その浮気相手との子供がかわいそうだよ」
「ヤヨイ...!」
「子供にはお母さんとお父さんが必要なんだから...だから、もう、さよならしよう」
ヤヨイちゃんは泣きながら笑っている。
「おい!おっさん!どうにかなんないのかよ!」
タケシ君が僕の胸倉をつかんでくる。
「そんなこと言われても、おじさん女の子と付き合ったことないんだよ」
「いやだ!俺はヤヨイと別れたくない!ヤヨイ!」
タカシがヤヨイに抱き着く。
ヤヨイもタカシを抱きしめる。
「じゃあ、もう君たちも子供作っちゃえばいいじゃん」
「でも、私には東京で女優になる夢があるから...」
「ヤヨイ...!」
「結局、全部私が悪かったのよ、私が女優になるためにタカシ君は故郷に残してきたのが悪かったの!欲しいものを両方手に入れようとしたから、バチが当たったのよ」
「あ、おじさん、いいこと思いつきました!」
「おっさん!」
「僕がタケシ君の浮気相手を殺すってのはどうでしょうか?」
「おじさん?」
「そうすれば、二人は元通りに幸せなカップルに戻れますよね」
「おい、おっさん、それマジで言ってんのか?殺人だぞ、おっさん!」
「そうよ!そんなのあんまりだわ!」
「あんまりもなにも、僕、そういうの初めてじゃないし」
「じゃあ...おっさん!」
「ダメよ!タカシ!」
「でも、僕は君たちを幸せにしたいなぁ!もし僕のいうことが聞けないなら、君たちが死ぬことになるけどどうする?」
「おっさん!マジかよ!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「この姿を見れば、僕の言っていることがウソじゃないとわかるだろう?」
「おっさん!マジかよ!」
「嫌よ!私死にたくない!」
「おっさん!俺も!」
僕はタカシ君に教えてもらった通りに、浮気相手の家に向かう。
僕はタカシ君の子どもを妊娠しているタカシ君の浮気相手の家に不法侵入する。
たしかに、浮気相手はヤヨイちゃんにそっくりだった。
「あの、おじゃまします」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「いただきます」
僕はタカシ君の浮気相手の頭部を手にもって、タカシ君の自宅に帰宅する。
「ただいま」
「おっさん、手に持ってるソレ、マジかよ...」
「そうだよ、マジだよ」
「おじさん...私達助かるの?」
「ああ、もちろん、これで君たちは恋人にもどれるね」
「ヤヨイ...」
「タカシ...」
ヤヨイちゃんとタカシ君が互いの体を抱きしめ合う。
なんの罪もない命を犠牲にして勝ち取った二人の愛はより強固なものとなるだろう。
僕はそんな二人がイチャつくのを見ながらタカシ君の浮気相手の頭部を口に入れる。
「おっさん!なんか色々ありがとな!」
「おじさん!私、女優の夢をあきらめて、ここでずっとタカシ君と一緒に暮らします!」
「いいのかい、女優の夢をあきらめちゃって?」
「はい!東京に戻れば、まだタカシ君が浮気しちゃうかもしれませんから。それに、今、私とっても幸せなんです!」
「そっか、今のヤヨイちゃんは僕よりとっても幸せそうだね」
「おう、おっさんも俺みたいにはやく彼女作って幸せになってくれよな!」
「そっか、今のタカシ君も僕より幸せそうだね」
僕はずっとこの時を待っていた。
「じゃあ、ヤヨイちゃんもタカシ君も僕より幸せそうだから、おいしく食べさせてもらうね」
「え?」
「え?」
僕はヤヨイちゃんとタカシ君を食べた。
とってもおいしかったです。
 
次回予告 第二十八話 断罪王Σとヤンデレ美少女アオイ。女に手をあげる男が最低なら、男に手を上げる女も最低だ!暴力をふるう奴なんて男とか女とか関係なく最低なんだよ!暴力をふるうやつは全員、シャンプーハットかぶったまま地雷だらけの紛争地域で運動会でもしてろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十八話 断罪王Σとヤンデレ美少女アオイ。女に手をあげる男が最低なら、男に手を上げる女も最低だ!暴力をふるう奴なんて男とか女とか関係なく最低なんだよ!暴力をふるうやつは全員、シャンプーハットかぶったまま地雷だらけの紛争地域で運動会でもしてろ!

北海道から深夜の東京に帰ってきた全裸状態の僕は近くに居たサラリーマンの服を脱がす。
「なにすんだよ、てめぇ!」
「着るものが欲しいんですよね」
「やめろぉ!」
僕はサラリーマンから衣服を盗み出して着用すると、全裸のサラリーマンを食べた。
「やっぱり北海道から東京だと、かなりエネルギーを消費するな、人間一人じゃとても足りないよ」
道を歩く人はみな、酒に酔っているのか、男も女もヘラヘラしている。
各店舗に備えられている無駄に多い電飾が目に眩しい。
東京の深夜はキラキラしているが、それが逆にここで生きる人々の心が病んでいることを証明しているように思える。
そして、地面にはピンクのシャツに黒いスカート、俗にいう地雷系ファッションと呼ばれる服に身を包んだ髪の長い美少女が仰向けのまま倒れている。
僕はなんとなく、地雷系美少女の頬を平手打ちする。
「痛い!あんた、いきなり何すんのよ!」
「よかった、生きていて。こんなところで寝てたら凍死してしまうよ」
「うるさいわね!ほっといてよ!あんたもどうせ、私だけのものになってくれないんでしょ?だったら最初から人を誤解させんじゃないわよ!」
おそらく、酔っぱらっているのだろう。
顔は可愛いが、かなりめんどくせぇヤツだなコイツ。
僕は地雷系美少女を放置して移動することにした。
「ちょっと!待ちなさいよ!私に優しくしておいて、逃げてんじゃないわよ!」
「じゃあ、どうすれば君は満足するんだい?」
「ちゃんと責任とって、私が死ぬまで私に優しくしなさい!」
「それって結婚しろってことかい?」
地雷系美少女は急に恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤にして僕から顔を背ける。
「そ、そうよ!あんたは死ぬまで私のものになるのよ!」
僕は地雷系美少女の頬をもう一度平手打ちする。
「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ!このメス豚がぁッ!この世に全部おめぇの思い通りなる人間なんか一人もいやしねぇんだよッ!人をなんだと思ってんだ馬鹿野郎ォッ!」
「あんた!女に暴力振るうなんて最低よ!罰として私だけのものになりなさい!」
「うるせぇ!てめぇ人の話聞いてんのか!気にくわねぇ奴は女だろうが男だろうが全員暴力で黙らせる!それが僕のやり方なんだ!」
僕は地雷系美少女の腹に拳をぶち込む。
地雷系美少女が気絶する。
「ちょうどいい、この女に僕が社会の厳しさってやつを教えてやる」
僕は地雷系美少女を肩に担いだまま、知らない人の家におじゃまする。
「おじゃまします」
「なんだ君は急に人の家の窓を割って!」
「うるせぇッ!」
僕は激昂すると同時にその一軒家の住人を食べると、地雷系美少女をクッションの上に横たわらせる。
僕は地雷系美少女のバッグから財布を取り出し、身分証を確認する。
アオイ、それがこの地雷系美少女の名前だった。
僕は水道の蛇口を開く。
水道から流れる冷たい水をバケツにあふれるくらいに入れる。
僕は名前も知らない人の家のクッションで爆睡しているアオイちゃんにバケツに溜めた水をぶっかける。
「ぶほっ!ちょっとあんた何すんのよ!服が濡れちゃったじゃない!」
「うるせぇ!この地雷系女!せっかくだから僕がこの社会の厳しさってやつをしっかり教育してやるぜぇ!」
「私は地雷系女じゃないわ!ヤンデレ女よ!」
「どっちも似たようなもんだろうがぁッ!」
「ちがうわよぉッ!」
アオイちゃんはポケットからだしたナイフを僕の腹部に突き刺していた。
「あ、あんただ悪いのよ!わ、私だけのものになってくれないあんたが悪いのよ!」
「い、意味がわからない...」
この女、酔っぱらっているとか以前にそうとう狂っている。
まぁ、それは僕もおなじかもしれない。
「とぼけてんじゃないわよ!私にやさしくしておいて、私だけのものになってくれないとかマジありえないんだから!」
腹部から血がどんどんあふれてくる。
「アオイちゃんに暴力をふるった僕がどうして優しいのかまったく理解できない」
「だってあんた道で寝ている私のこと心配してくれたでしょ?いつも、みんな私のこと朝まで無視するのに...」
なるほど、アオイちゃんはおそらく毎晩、だれかに構ってほしくて、地面にああして仰向けに寝ているのか。
「でもあんたは私に暴力をふるった!私だけの男が私に暴力なんてするわけないのよ!あんたは私にやさしくするだけして、私の心をもてあそんだ!だから、あんたは死んで当然なのよ!」
マジでなんなんだコイツ...つーかもう...あ~ダメだ、教育したい...もう教育したくてたまらないよぉ~。
「シンゴォォォォォォォォッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神すると同時にアオイちゃんに刺された傷口が塞がっていく。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁッ!」
アオイちゃんが僕の腹部に何度もナイフを突き立てる。
しかし、断罪王Σと化した僕の鋼鉄の皮膚に覆われた腹部の前には無力だった。
「そんな...」
「アオイちゃん、女の子がそんな危ないものをもっていたらだめだよ」
僕はアオイちゃんの手からナイフを取り上げると、家の中に飾ってあった家族写真に向かって投擲する。
アオイちゃんのナイフがダーツの矢のように家族写真の中で笑っている女性高齢者の顔に直撃する。
「クソババァが幸せそうに笑ってんじゃねぇぞ!この野郎!」
家族写真に写っている幸せそうに笑う女性高齢者むかっていきなりブチ切れる僕を見て、アオイちゃんが驚愕している。
僕は手ぶらになったアオイちゃんの両手を掴んで僕の腹部に突きいれる。
アオイちゃんの両手が僕の腹部に吸収され、固定される。
「これで、僕はもうアオイちゃんだけのものになったね」
アオイちゃんは僕からもう逃げられない。
「い、いったい何するつもりよ」
「それでは授業を始めます」
「あ、あんた教員免許持ってんの?」
「うるせぇ!」
僕は家の中にあった数学の問題集を手に持って開く。
僕は僕にも解けない数学の問題をアオイちゃんに答えるように命令する。
「わ、わかりません...」
「おめぇ、それでも学校行ってたのかよ!授業料払った親の気持考えたことねぇのか、オイッ!」
僕は問題に答えられなかったアオイちゃんの頬を手の平でたたく。
「ご、ごめんなさい」
僕は何度も僕にも解けない数学の問題をアオイちゃんに解く様に命令する。
アオイちゃんは僕が頬をビンタするたびに、さっきまでの生意気な態度がウソみたいに僕に謝罪してくる。
僕が僕にも解けない問題をアオイちゃんに解くように命令する。
アオイちゃんは問題を解けない。
僕はお仕置きとしてアオイちゃんの頬にビンタを食らわせる。
アオイちゃんが僕に泣きながら謝罪する。
それが、十回以上続いた。
僕はこのパターンに飽きたので、僕の出した問題に解けないアオイちゃんに、お仕置きとしてキスをした。
「や、やめて...わたし、キスされるとやばいのよ...」
僕はアオイちゃんの口につけた自分の口から唾を思いっきり床に向かって吐いた。
「おめぇ、さてはキスするの俺が初めてじゃねぇな!」
「だ、だったらなんなのよ!私のこと好きだからキスしてくれたんじゃないの?」
「うるせぇ!僕の心を弄びやがって!ふざけんなァッ!」
僕は手に持った問題集でアオイちゃんの頬を何度もたたく。
僕の教育でアオイちゃんの顔は青あざだらけになってしまった。
「アオイちゃんの顔、青あざらだけだね、アオイだけにね」
「うん...私、あんたの色に染められちゃった..」
アオイちゃんがそういいながら、どこか嬉しそうに頬を赤らめる。
コイツ...狂ってやがる。
でも、アオイちゃんの顔はどう見ても幸せそうに僕には見えた。
「アオイちゃんは今、僕より幸せそうですね?」
「うん、そうかも。私、こうしてあんたと一つになって教育してもらえてる今が生まれてきて一番幸せかも...だってこのままなら、あんたは私から離れられない...」
「よかったアオイちゃんが幸せになってくれて」
僕はアオイちゃんを食べました。

次回予告 第二十九話 断罪王Σと貧乏美少女ユウナ。人の好きなものをバカにするやつは自分の好きなものをバカにされたときのことをちゃんと考えろ!人の好きなものをバカにするやつはシートベルトをしないままケチャダンスを踊りながらジェットコースターをエンジョイしろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第二十九話 断罪王Σと貧乏美少女ユウナ。人の好きなものをバカにするやつは自分の好きなものをバカにされたときのことをちゃんと考えろ!人の好きなものをバカにするやつはシートベルトをしないままケチャダンスを踊りながらジェットコースターをエンジョイしろ!

アオイちゃんを食った僕が二階のベットで休もうとすると、一階から物音が聞こえてきた。「空き巣かな?」
僕は階段を下りる。
「あ!」
一階にはニット帽に分厚いコートを身にまとった髪の長い美少女が冷蔵庫の中を物色していた。
「君は空き巣だね?」
「す、すいません、窓ガラスが割れていたのでてっきり強盗か何かあったのかと思って、つい...」
「いいよ、謝らなくても。その窓ガラスを割ってこの家に不法侵入したのは僕だからね」
「もしかして、家の人はまだ帰ってきてないんですかねぇ?」
「うん、多分、永遠に帰ってこないよ」
そう、一度失われた命はもう、二度と戻ってこない。
「そ、そうですか。あの、冷蔵庫のモノをちょっと分けてほしいんですけど」
「ああ、いいよ、俺、人間の食いものにあんまり興味がないからね」
「た、助かります~」
貧乏美少女が嬉しそうに冷蔵庫から取り出した食料品を小汚いビニール袋の中に入れる。
「君、名前は」
「私はユウナって言います」
「ふ~ん、ユウナちゃんは見た感じかなり若いけど、どうしてそんな汚い恰好をしてるんだい?」
「わ、私、貧乏なので」
「ふ~ん、ならここに住みなよ」
「え?」
「その恰好からすると僕と同じでどうせ帰る家がないんだろ?」
「ま、まぁ」
「実は僕さ、この家の人間を全員食べたんだよ」
「は、はぁ」
「ユウナちゃんは僕に食べてほしいかい?」
「い、嫌です」
「なら、ここで一緒に暮らそう。僕、正直言うとなんか今、とっても寂しいんだ」
「は、はぁ」
僕とユウナちゃんはレンジで加熱したピザを食いながら話をする。
「ユウナちゃんは家出してきたのかい?」
「ま、まぁ、そうですね。ちょっといろいろあって、むむッ!このピザおいしいです」」
「人間の肉はもっとおいしいよ」
「そ、そうですか」
「親と喧嘩したの?」
「喧嘩というか捨てられたんですよね、お母さんに。ちなみに父の顔は見たことがありません」
「なんで?」
「色々とお金がかかるから邪魔らしいんです、わたしのこと。どうやら私の両親、デキちゃった結婚らしくて」
「そっか。でもさ、普通に考えたらね、子供欲しくない人はセッ●スしちゃいけないと僕は思うんだよね」
「おっしゃる通りですね」
「君は憎くないのか、お母さんのこと」
「別に憎くはないです、私が小さい時は優しくしてくれましたし、ただ、どうしても私の学費のせいで生活が厳しくなってしまったので、多分、母は貧しさに心を病んでしまったんだと思います」
「そっか。お金は人の心を豊かにするけど、お金なくなると今度は逆に人の心を壊してしまう。お金は怖いね」
「はい、でも私、今の生活は嫌いじゃないんです」
「なんで?」
「確かにいろいろと厳しいですが、こうなんというか自分の足で立って生きているというか、こう自由な感じがして!特にご飯食べてるときとかはなんかこう、産まれてきてよかったなって感動するんですよね。最近、友達もできましたし!」
「そっか。そんで、その友達って?」
「アオイちゃんっていう子なんです。家はあるらしいんですけど、いつも深夜になると綺麗な服着てるくせに路上に寝ている子なんです。それで理由を聞いてもなんだかいまいち話がかみ合わないんですけど、優しくするとたまにタダでお菓子くれたりするんです」
「そっか」
アオイちゃんこの辺じゃあ、ちょっとした有名人だったのかな?
「アオイちゃんは私と違って男性経験が豊富みたいで、いろいろと面白いお話をたくさんしてくれるんですよ!」
ユウナちゃんが楽しそうにアオイちゃんの話をする。
「あの~アオイちゃんの話しはもういいから」
「あ、す、すいません」
「それよりユウナちゃんがお金持ちになれば、ユウナちゃんはお母さんと仲直りできるかもしれないね」
「は、はぁ」
「僕はいつも人間を食べてるからさ、あんまりお金を必要としないんだけど、もしよかったらコレ使うかい?」
僕はこの家の箪笥から奪い取った、封筒に入った五百万円をユウナちゃんに渡す。
「で、でもこのお金は?」
「ああ、僕がこの家から盗んだお金だよ」
「で、でもそれはいくらなんでも、他人のお金ですし...」
「じゃあ、ユウナちゃんはお金が無くなって飢え死にしそうになったら、そのまま全部をあきらめて死んじゃうのかい?」
「そ、それは!」
「犯罪者になって生き延びるのと、犯罪者にならずに飢え死にするの、ユウナちゃんはどっちの方がマシだと思う?」
「誰だって多分死にたくないんだと思います。でもやっぱり、人に迷惑をかけてまで私は生きていたくありません」
「ユウナちゃん!僕はユウナちゃんを幸せにしたいんだよ!」
「お気持ちは嬉しいですが...」
「じゃあ僕が、このお金を受け取ってお母さんと仲直りしないと、ユウナちゃんのこと殺しちゃうよって言ったら、どうする?」
「そ、そんな私、死にたくないです!」
「じゃあ、この五百万円受け取ってよ!」
「で、でも!」
「このお金があれば、お母さんはきっとユウナちゃんを必要としてくれる、愛してくれる!」
「わたし、やっぱりお金は受け取れません!お金でできた愛なんて私はほしくありません!」
「でも、ユウナちゃんは他人の家に不法侵入してピザ食ったよね?」
「そ、それは!」
「もうユウナちゃんは立派な犯罪者だよ。僕は自分の罪を隠して、ユウナちゃんのしたことを警察に報告する!そうすればユウナちゃんは犯罪者で、ユウナちゃんのお母さんも顔も知らないお父さんも、親戚もみんな犯罪者の家族として社会から居場所を失う。それでもユウナちゃんはこのお金を受け取らないのかい?」
「このお金を受け取れば、私のしたことを警察に黙っててくれるんですか?」
「ああ、もちろん。僕はただ、ユウナちゃんの幸せそうな顔を見たいだけなんだから」
「で、でも!」
「おい、おまえいい加減にしろよ!いいか?金持ってねぇやつがカッコつけたってちっともかっこよくねぇんだよ!金があるやつは長生きできるし、金がねぇやつは早死にするしかねぇんだよ!貧乏人が糞みたいなプライドもってたってその先には金持ってるやつらより早死にする運命しか待ってねぇんだよ!とにかく、この世で偉くてカッコイイやつってのは結局金持ってるやつなんだよ!貧乏人がカッコつけたってただひたすらにむなしいだけなんだよ、おめぇがどんなに偉そうなこといって僕に反論したところで世界中のバカ野郎どもの同調圧力でそういうことになってるんだよ!いい加減目を覚ませ!」
「勝手なこと言うな!このクソジジィッ!人がおとなしくしてれば偉そうに説教しやがって!人の家に不法侵入して住人ぶっ殺して人の金盗んでおいて、なにが目を覚ませだ!なにが人間の肉はおいしいだ!目を覚ますのはお前のほうだ!くだらねぇ犯罪行為する暇があるならとっとと更生して私みたいにみじめでも社会にちゃんと貢献しろ!」
「なら、ユウナちゃんはこのまま二度とお母さんに会えずに死んでしまっても後悔しないのかい?」
「そ、それは!
「自分の魂に自分で嘘ついて後悔するのがユウナちゃんの本望なのかい?君は自分の正義のために自分の魂を殺せるのかい?」
「わ、私は!私だってお母さんにもう一度会いたいわよ!でもお母さんがきっと必要としているのは私が戻ってくることじゃなくて、五百万円よ」
「それでもいいじゃないか、五百万円を犠牲にして君は母親から愛してもらえるかもしれない、そもそも無償の愛なんて言葉は幻さ、結局お金がなければ、君は母親に愛してもらえるために必要な住宅も衣服も食料も買えない。お金で買える愛だって立派な愛なんだよ!大事なことは愛じゃなくって君が母親のことが好きかどうかなんだ!」
「キモイこと言ってんじゃないわよ!この犯罪者!でも、行くわ、私、お母さんのところに!」
「そっか、よく言えたねユウナちゃん」
僕はユウナちゃんの指示通りにユウナちゃんの実家に到着した。
ユウナちゃんがインターホンを押した。
ドアが開く。
ユウナちゃんは他人の家から盗んできた五百万円の入った封筒を母親に手渡す。
「コレ、五百万円入ってるわ」
「ユウナ...おかえりなさい」
ユウナちゃんの母親が五百万円の入った封筒を室内の床に頬り投げると、ユウナちゃんを抱きしめる。
母親に抱きしめられたユウナちゃんが大泣きする。
「どうして!どうして家出した私を探してくれなかったの?」
「だって、あんなにひどいこと言って今更帰ってこいなんて勝手なこと言えないわよ」
おそらく、ユウナちゃんの母親が両目から流している涙は今、娘に五百万円を手渡された
喜びより、娘が無事に帰ってきた喜びから流している涙に違いない。
五百万円がなくてもユウナちゃんのお母さんはユウナちゃんを愛してくれた。
二人の姿に僕はもしかしたら無償の愛は存在するのかもしれないと思った。
それは、それとして。
「二人とも今、僕よりとっても幸せそうですね?」
「うん!ありがとう、おじさん」
ユウナちゃんの泣き笑いに僕ももらい泣きをする。
僕は泣きながらユウナちゃんとユウナちゃんのお母さんを食べた。
とってもおいしかったです。

次回予告 第三十話 断罪王Σと自称魔法使いの美少女カエデ。飼っている犬猫に去勢手術させる飼い主は今すぐ病院で去勢手術して来い!ペットが子孫残すのがそんなに嫌なら最初から飼うんじゃねぇよ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第三十話 断罪王Σと自称魔法使いの美少女カエデ。飼っている犬猫に去勢手術させる飼い主は今すぐ病院で去勢手術して来い!ペットが子孫残すのがそんなに嫌なら最初から飼うんじゃねぇよ!

ユウナちゃんとユウナちゃんのお母さんを食べ終えた僕は五百万円が入った封筒を持ってアオイちゃんをぶっ殺した家に帰宅する。
テーブルの上には食べかけのピザが残っていた。
「もう、寝よう」
ベットに横たわると、とてつもない睡魔が僕を襲う。
美味かったなユウナちゃんとユウナちゃんのお母さん。
人間の幸福度によって、その人間の味は変わる。
幸福度の高い人間の味はおいしい。
幸福度の低い人間の味は味が薄い。
                      *
次の日の朝、起床して一階に降りると、また侵入者らしき美少女が室内を歩いていた。
「だめ、じゃないか人の家に勝手に入っちゃ」
「それはこちらのセリフです。ヨシヒロさんをいったいどこに隠したんですか?」
「ヨシヒロ?」
おそらく僕が食べたこの家の住人の名前だろう。
「食った」
「え?」
「邪魔だから食った、腹も減っていたし」
それより、この美少女、よく見ると黒いマントに木でできた杖をもっている。
まるで、魔法使いみたいだ。
「君、そのコスプレかっこいいね」
「コスプレじゃ、ありません!ヨシヒロさんは今どこにいるんですか?」
「君、名前は?」
「質問に答えてください!」
「だから食ったって、君の名前は?」
「カエデです!魔法研究会のカエデです」
「魔法研究会?」
「ええ、近所の公民館で不定期開催している研究会のことです」
「ふ~ん、面白そうだね。それで、僕の食ったヨシヒロもその魔法研究会のメンバーだったのかい?」
「そうです、代表でした」
「代表?へぇ~そりゃすごい」
「本当に食べたんですか?」
「君、本当に魔法使えるの?」
「質問に答えてください!」
「さっきからずっと言ってるだろ!食ったって!」
「修行中です...」
「え?」
「だから!修行中なのでまだ魔法は使えません!」
「ヨシヒロは使えたの?」
「はい、そりゃあ代表ですから」
「ちなみにさ、その魔法研究会、メンバーは何人いるの?」
「二人です」
「二人?カエデちゃんとヨシヒロだけ?」
「そうです」
「ヨシヒロ本当に魔法使えたの?」
「はい、この家の地下に行けばわかるはずです」
「地下?この家に地下室なんてあったの?」
「ヨシヒロさんの名誉のためにも、ご案内します」
カエデちゃんが室内の本棚を横にずらすと地下へと続く階段が現れた。
「ほんとだ」
「ふふ~ん、すごいでしょう?」
「いや、すごいのカエデちゃんじゃないから」
カエデちゃんが地下室の灯りを点ける。
「地下室というより、研究所じゃないのこれ」
地下室には奇妙な生命体が液体と共に閉じ込めてあるカプセルがいくつも置いてあった。
床と天井には魔法陣のようなものが描かれている。
「ヨシヒロっていったい何者?」
「そりゃあ、魔法使いに決まってます」
「マッドサイエンティストの間違いじゃないの?」
「このカプセルの中に入っているのはとある人体実験で作られた生物兵器だそうです」
「え、これじゃあ生きてるの?」
「ええ、カプセルの中に一時的に閉じ込めてあるだけらしいですから」
「で、このバケモンカプセルと魔法、いったい何の関係があるんだい?」
「実はヨシヒロさんはこの地下室で管理している怪物達と自分の魔法で世界を征服しようとしていたんです」
「え、ヨシヒロ世界征服しようとしてたの?」
「はい、ヨシヒロさんは掌から衝撃波や火炎放射を出すことが可能でした」
「僕が襲ったときは衝撃波も火炎放射もされなかったけど」
「とにかく、ヨシヒロさんがいなくなった以上、あなたには私と共に世界征服をしてもらいます」
「なんで?」
「だって、あなたがヨシヒロさんを殺したんでしょう?あなたにはヨシヒロさんの代わりに私の世界征服を手伝う義務があるんです!」
このカエデちゃんとかいう女、アオイちゃんと同じぐらいやべ―やつな気がする。
「だいたいさぁ、ヨシヒロとカエデちゃんはどうして世界征服したいわけ?」
「私もヨシヒロさんもいまの世の中に不満を抱いているからです」
「もっと具体的に言ってくんない?」
「ヨシヒロさんの場合は自分の人体実験で完成した生物兵器を国に認めてもらえなかったこと、私の場合は成績が悪かったり、好きな男にフラれたりとか...色々ですね」
「ヨシヒロはともかくさぁ、カエデちゃんの動機はしょうもなさすぎない?」
「つまりです、世界制服さえ完了すれば、私とヨシヒロさんがこの国の支配者になるわけですから、今までうまくいかなかったこととかが、色々うまくいくんですよ!」
「でも、その肝心のヨシヒロが死んでしまったんじゃ、もうカエデちゃんは魔法を習得できないんじゃないの?」
「だから、あなたに手伝ってもらうんですよ」
「そりゃあ、僕はもう何人も人を食ってるけどさぁ、あんまり派手に目立ちすぎると、色々面倒なんだよね」
「手伝ってもらえないのなら、私は今すぐ、あなたのことを警察に通報します」
「してもいいけど、あんまり意味ないよ」
「どうしてですか?」
「僕はもう何人も人を食ってるけどさ、この国の警察はなぜか本気になって僕を捕まえよとしないんだ、その証拠に僕は未だに指名手配さえされていない」
「じゃあ、あなたはなにをやっても罪に問われないと?」
「そういうわけじゃないんだけどね、現に警察と戦った時もあるし」
「なら、なおさら、私の世界征服に協力するべきです」
「僕的に言わせてもらえば、成績が悪いのは単純にカエデちゃんが勉強しないのが悪いし、好きな男にフラれるのはカエデちゃんの性格に問題があるからだし。世界征服する前にカエデちゃんが努力すれば全部解決する問題だと思う」
「私は努力するのが嫌なんです!努力せずに楽がしたいんです!いけませんか?それに努力が必ず報われるとは限りません!だから私は世界征服がしたいのであなたに力を貸してほしいと頼んでいるんです!」
「うわーキッツいなぁ~コレ~」
「私がこんなに一生懸命頼んでいるんだから!普通、私の言う通りにするべきです!」
「いるんだよなぁ~こういう女ァッ!」
僕はカエデちゃんの両頬を手で掴む。
「い、痛い!」
「世界征服したきゃ、お前ひとりでやれや」
僕はカエデちゃんの両頬から手を離すと階段のほうへ向かう。
カエデちゃんが僕のせなかに向かって思いっきりタックルをしてきた。
僕はお返しにカエデちゃんの腹部に思いっきり拳を打ち込む。
カエデちゃんがお腹を押さえて魔法陣が書かれている床に嘔吐する。
「あ~あ~ヨシヒロの魔法陣汚れちゃったね~」
カエデちゃんが下から憎しみのこもった目でにらみつけてくる。
「なんだその目は!被害者ヅラしてんじゃねぇよ!」
「先に手を出したのはあなたのほうです!」
カエデちゃんが移動しようとする僕の右足首を手で掴んでくる。
「勝ち逃げなんて...させません」
僕は左足でカエデちゃんの頭部を思いっきり蹴り飛ばす。
顔中血塗れのカエデちゃんは仰向けの状態で轢かれたカエルみたいなポーズのまま痙攣している。
僕は地下室から一階へと戻ってテレビを見る。
地下室からカエデちゃんの泣き声が聞こえてくる。
心配して地下室に戻るとカエデちゃんが木の杖で生物兵器が閉じ込めてあるカプセルを何度も叩いている。
カプセルにひびが入る。
カプセルが割れると、中の液体と同時に人の形をした生物兵器が出てくる。
「あははは...これであなたもこの国もおしまいです」
カプセルから出てきた生物兵器の口から出てきた触手がカエデちゃんの耳と鼻の穴に入る。
生物兵器に体内の栄養と血液を全て吸い取られたカエデちゃんがミイラになる。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
危険を察知した僕はすぐさま断罪王Σに変神して、生物兵器の攻撃に備える。
生物兵器は自らの肉体を変化させる。
そして、生物兵器の姿がカエデちゃんになる。
「その体、あなたはいったい何者なの?」
カエデちゃんの顔をした生物兵器が僕に話しかけてくる。
「それはこっちのセリフだよ」
「私はカエデです、これでやっとフェアな状態になりましたね」
「嘘だ!お前はカエデのふりをしているだけだ!」
「残念ですが本物です、あの生物兵器は私の栄養と血液だけでなく、おそらく精神エネルギーも吸収したのでしょう」
生物兵器と一つになったカエデが僕に襲いかかってくる。
僕はカエデちゃんの手刀を避けると同時にカエデちゃんの腹部に思いっきり蹴りをぶち込む。
カエデちゃんの全身が吐しゃ物塗れの魔法陣が記された床にめり込む。
僕は続けて鋼鉄化した十本の指を伸ばしてカエデちゃんの手足と腹部に突きさす。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「これでもう、カエデちゃんはどこにも逃げられないね。どうして、こんなことするんだい?」
「それを私に聞きたくて、わざと頭に攻撃しなかったの?」
「そうだよ」
「私は、ヨシヒロさんがあなたに殺されたことを知ったとき、とても悲しかった!でもあなたがヨシヒロさんの代わりに世界征服の夢を実現できれば、ヨシヒロさんの死も報われると思った!」
「そっか、君はヨシヒロが好きだったんだね」
「あっさりフラれちゃいましたけどね」
「じゃあ、死ね」
僕はカエデちゃんを食べた。
でも、精神がカエデちゃんでも肉体が謎の生物兵器なので僕は全部魔法陣の記された床の上に吐いてしまった。
「まずい」
魔法陣の記された床の上にかつて自称魔法使いを名乗っていたカエデちゃんの姿をした生物兵器の肉が散らばっている。
地下室にはまだ謎の生物兵器のはいったカプセルが数えきれないほどある。
こんな気味の悪い家に僕はもう済みたくない。
僕はヨシヒロの家を出た。
一週間経ってもテレビでカエデちゃんとヨシヒロの死、そして地下室の大量の生物兵器が世間に公表されることはなかった。
そして、もちろん僕が指名手配されることもない。
静かすぎる。
あまりにも静かすぎる。
おそらく僕の知らないところで、なにか僕にとってよからぬことが動いている。

次回予告 第三十一話 断罪王Σと美少女飼育員アカネ。動物園の飼育員たちはなぜ動物が好きなのに動物を檻に閉じ込めて自由を奪うことに対して見て見ぬふりをするのだろうか? 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第三十一話 断罪王Σと美少女飼育員アカネ。動物園の飼育員たちはなぜ動物が好きなのに動物を檻に閉じ込めて自由を奪うことに対して見て見ぬふりをするのだろうか?

僕はヨシヒロの家を出て、あえてまだ通ったことない道を進む。
目の前に広がる見たことのない景色が僕の心に多少の不安と刺激を与える。
僕は近所に動物園があったので、入園料を支払わずにフェンスを乗り越えて入園する。
なつかしいな、僕も小さいころはお母さんとよく動物園に行ったものだ。
それにしても残酷である。
動物園の中にいる動物園は頂点捕食者である人間たちの心に刺激を与えるためだけに拉致され、監禁される。
おそらく、人間たちの共通認識ではそれは、あたりまえのことなのだろう。
しかし、人間たちは人間が拉致され監禁されたとなると、それを法でもって裁く。
つまり、人間たちは自分たちより知能の低い生命体は人間と同等の扱う必要がないと思っているのだ。
なら、人間を超越した僕が僕より知能も身体能力も低い普通の人間を傷つけ、支配しても全く問題ないということだ。
僕は動物たちが閉じ込められている柵を次々と素手で破壊していく。
今まで人間たちに拉致・監禁されていた動物たちが一斉に園内を走り回る。
ライオン・ゾウ・トラ・キリン・パンダ・サル・クマ・サイ、様々な動物たちが園内で暴れまわり、動物園に僕以外の入園客の悲鳴や不満の言葉が飛び交う。
ライオン・トラ・クマが入園客を襲う。
ゾウは入園客を踏みつぶす。
サイは入園客に頭突きをする。
僕は園内で暴れる様々な種類の動物たちに向かって叫ぶ。
「これでいい、これでいいんだ!君たちは自由なんだ!」
自由を手に入れた動物たちは動物園を今まで自分たちを支配していた人間たちへの復讐を終えると、そのまま脱走して、各々が本能のままにどこかに向かって走っていく。
「あなた!こんなことしていったい何のつもりなんですか?」
ネームプレートにアカネと書かれた、飼育員の制服を着た美少女が僕に話しかけてきた。
アカネちゃんの言葉に僕は周りを見渡すと、園内には入園客と思われる死体が散乱していた。
「こんなこと?それはこっちのセリフだよ、人間ならなんの罪もない動物たちを拉致して監禁してもいいのかい?アカネちゃんが僕に拉致されて監禁されても、アカネちゃんは嫌じゃないのかい?」
「そりゃあ、拉致・監禁されるのは動物だって誰だって嫌です!でも、なんの関係もない入園客が死んでしまうのは絶対におかしいです」
「おかしい?どうしてかな?じゃあ、アカネちゃんは自分を拉致・監禁している人物に対して何の憤りも感じないというのかい?」
「そ、それは」
「動物たちは自分たちのことを動物たちより賢いと思い込んでいる哀れな人類の支配から解放されただけだ。現に人間が本当に動物たちより賢ければ、こんなに多くの入園者が死ぬこともなかった」
「わ、私はただ動物が好きだから!この仕事に就いたのよ!」
「好きだから、拉致・監禁するのかい?それじゃあ、犯罪者の犯行動機と大して変わらないよね、動物たちのことを本当に思っているなら、故郷に返すか、動物園から解放するべきなんだ。つまり君たちは犯罪者だ」
「犯罪者に犯罪者なんて言われたくありません!」
「残念でした、僕は犯罪者じゃないよ。だって僕は人間を超越した存在だからね。人間を超越した存在に人間達のための法なんて無に等しい」
「もう、とっくに他の飼育員たちが警察に通報しているはずよ!」
「あっそ、でもぜんぜんこないですねぇ~警察」
「きっと、外に逃げ出した動物を捕まえるのに大変なのよ!あなたが自分のことをどう正当化しようと、あなたは犯罪者なのよ!私は負けない!」
「私は負けない?じゃあ、どうしたら君は僕に勝てるのかな?」
「あなたが警察に捕まって法で裁かれた時よ!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σと化した僕の姿に、アカネちゃんが恐怖に全身を震わせている。
「この姿を見ても、まだ僕を愚かな人間達の方で裁けると君は思っているのかな?」
「な、なんなのよこれは!こんな動物見たことない」
「せっかくだからさ、警察がくるまで僕のことをアカネちゃんが飼育してくれよ」
「は?」
「だって、アカネちゃんは飼育員なんだろ?」
アカネちゃんが携帯で動物園内のスタッフに連絡を取っている。
「ちょっと待ってなさいよ...ねぇ!いつになったら警察来るのよ!」
「そ、それが、もうとっくに通報したんですが未だ、サイレンの音一つしません!」
断罪王Σと化した僕の超聴力がアカネちゃんの話し相手の言い訳の音声を拾い上げる。
「ほら、僕の言う通りだったでしょう?だから早く飼育しくれよ~」
「なら、条件があるわ」
「なに?」
「私があなたを飼育したら、ちゃんと警察に自首して」
「わかった。わかったから早く飼育してくれよ」
「ちゃんと携帯に音声を録音したからね。それで、飼育って具体的にどうすればいいの?」
「それは、こっちのセリフだよ。アカネちゃんは飼育員なんだろ?いつも動物たちにしてるみたいに飼育してくれればいいのさ」
「はぁ?あなたさっき、自分のことを人間を超越した存在って言ってたわよね?それなのに動物たちと同じように扱ってほしいってこと?もう、意味わかんなすぎ」
僕はアカネちゃんの腹部に軽く拳をぶち込む。
「さっきから、うだうだ言ってんじゃねぇよぉッ!おめぇ飼育員だろ?プロだろ?だったらできるだろうが!とっとと僕を飼育すればおめぇは僕に勝てるんだぜ!わざわざこっちからハンデを与えてんのに、なんだその態度は!この動物園は客に対する態度がなってねぇよ!だから、動物だって脱走するんだ!」
「痛っ... !動物を脱走させたのはあなたのせいでしょ?」
「人のせいにするな!」
僕はアカネちゃんの鼻を手でつまんでねじる。
「入園料も払わずに不法入園した僕に気づけなかった時点で全部、あんた達の責任なんだよ!あんた達が僕の不法入園に気づいていれば、動物たちは客を殺して脱走しなかったかもしれない!そうだろ?」
「お願い!鼻ねじるのやめて!」
「なら、認めろ!今日動物園で起きたことは全部、アカネちゃんと動物園のスタッフのせいだって!認めたら手を離してやるよ!」
「嫌ッ!絶対認めない!だって絶対に私たちは悪くないもん!」
「なら、鼻から手は離さないぞ!鼻が潰れても知らないぞ!」
「勝手にしなさいよぉ!あ、あんたなんかに絶対負けないんだから!」
アカネちゃんが涙を流しながら僕に宣戦布告をしてくる。
僕はアカネちゃんの鼻から手を離す。
「泣いてるアカネちゃんが可愛いから、とりあえず鼻は潰さないでいてやるよ」
「なによ!私を哀れんでいるわけ?」
「ああ、そうさ、だからお礼に僕を飼育してくれよ!」
「だから、具体的にどう飼育すればいいのかわかんないのよ!」
「僕もそんなのわからないよ、ククク...」
「あんた、なに笑ってんのよ!あんた楽しんでいるんでしょ?私に飼育しろとか、自分でも意味のわからない無茶振りを私にして、それに苦悩する私を見て楽しんでるんでしょ?それで、また私に飼育しろって無茶振りするんでしょ?あんた人を馬鹿にするのもいい加減にしなさいよ!」
「ハハハ、よく気づいたね。そうだよ人間を超越した存在である僕はただ楽しみたいだけさ、君たち人間が動物たちを見下し蔑み、笑いものにするのと同じようにね」
「馬鹿にするんじゃないわよ」
「この動物園から脱走した動物たちもみんな同じことを思っているはずだ」
「だったら、とっとと私を殺しなさいよ」
「え?」
「よくわかんないけど、あんたの言う通り警察は来ない、力でもあんたに勝てるわけがない、このままあんたのおもちゃにされるぐらいだったら今すぐあんたに殺されたほうがマシよ!」
「だめだ!アカネちゃん、僕を飼育してよ!」
「もう、やめてそれ!どうせ、正解なんてないんでしょ?これ以上私の心を滅茶苦茶にしないで!」
「アカネちゃん、僕を飼育してよ」
「お願い!もう、それ嫌ッ!」
「アカネちゃん、僕を飼育してよ」
「うるさい!」
「アカネちゃん、僕を飼育してよ」
「うあああああああッ!」
アカネちゃんが足元に落ちていた大きな石を両手に持って僕に襲いかかってくる。
僕の鋼鉄の腹部にアカネちゃんが手に持った大きな石が直撃して砕け散る。
「アカネちゃん、僕を飼育してよ」
「ち、ちくしょうォッ!」
「アカネちゃん、僕を飼育してよ」
「うあああああああああああああッ!」
急に叫びだしたアカネちゃんは足元に落ちていた大きな石を両手に持つと自分の頭に思いっきりぶつけた。
アカネちゃんの頭部から流れていた大量の血がアカネちゃんの顔面を真っ赤に染める。
「これで私の勝ち逃げよ!どうだ!ざまぁみろ化け物!悔しかったらあの世まで追いかけてきなさいよ!」
頭からたくさんの血を流して僕に勝利宣言をしたアカネちゃんが倒れる。
自らを殺すことで、僕から解放されたアカネちゃん。
でも、自らを殺すことは決して勝利なんかじゃない。
言葉でも暴力でも僕には勝てないという現実から逃げるために自らを殺すのはむしろ敗北なのではないかと僕は思う。
冷たくなったアカネちゃんの顔は僕から解放されたせいか、とても安らかで幸せそうな顔をしていた。
だから僕はアカネちゃんの死体を食べて、動物園を退園した。

次回予告 第三十二話 断罪王Σと婚活美少女アヤカ。相手に尽くせば、尽くした分だけ相手から見返りが必ず返ってくることが当然だと思ってる女は俺とラップバトルを繰り広げながらジャズセッションしろ!
 
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十二話 断罪王Σと婚活美少女アヤカ。相手に尽くせば、尽くした分だけ相手から見返りが必ず返ってくることが当然だと思ってる女は俺とラップバトルを繰り広げながらジャズセッションしろ!

動物園を出て街中を歩いていると、ティッシュを配っている女の子がいた。
ティッシュを配っている女の子の横を通ると、当然のごとく女の子がティッシュを僕の眼の前に突き出してくる。
女の子からもらったティッシュには婚活パーティーという文字が書かれていた。
どうやら明日、このティッシュに記されている場所で婚活パーティーとやらが開催されるらしい。
「こんな回りくどいことはせずに、普通にナンパすりゃいいのに」

次の日、僕はヒマだったので白のランニングシャツに半ズボンを着用して婚活パーティーの開催場所に行くことにした。
婚活パーティーの開催は高級ホテルの広い一室で行われており、室内にはナンパする度胸もない臆病者の男女が大勢いた。
まぁ、僕もこの見た目だから女の子をナンパしたことはないんだけどね。
室内には丸いテーブルがいくつか設置されていた。
テーブルの上にはおいしそうな料理がたくさんおいてあった。
アリスと契約する前なら、いますぐ料理に飛びついていたところだが、今の僕には人間の食べ物はあまりおいしく感じないので、ちょっと胸が切なくなった。
「ねぇ、あんた冷やかしでしょ?」
ツインテールが特徴的な黒いドレスに身を包んだ美少女が僕に話しかけてきた。
「よくわかるね」
美少女の胸元につけられたネームプレートにはアヤカと書かれていた。
「そりゃあ、その恰好を見ればわかるわよ」
美少女は僕に指をさして服装のおかしさを指摘してくる。
「アヤカちゃんは僕と結婚したいの?」
「ハァ?そんなわけないでしょ!私はただ婚活パーティーに場違いな服装で出席しているあんたが不思議だな~と思って話しかけてみただけよ、勘違いしないでよね」
「アヤカちゃんはどんな男の人と結婚したいんだい?」
「そりゃあ、もちろん高収入のイケメンよ」
「じゃあ、高収入のイケメンだったら、どんなに性格が悪くても結婚するんだね」
「そうね、どうせ結婚するなら、性格がすごくいいイケメン貧乏人より性格がものすごく悪い高収入のイケメンと結婚するわ」
「そっか、まぁお金は大事だからね」
アヤカちゃんは僕の胸元につけられたネームプレートを興味深そうに見ている。
「ふ~ん、あんた宅間セメルって言う名前なんだ。あんたは今日はここに何しに来たの?最初は料理目当てかな~なんて思ってたけど、料理も全然食べてないみたいだし」
「うん、僕はただ暇だから、ここに来ただけなんだ」
「ふ~ん、ねぇ、セメルさんは特技とかってなんかあるの?」
「どうしたのいきなり?」
「暇つぶしに来たとか、ウソついたって無駄よ、アンタ、本当は出会いが欲しくてここに来たんじゃないの?」
「僕はアヤカちゃんに嘘なんかついてないよ」
「まぁ、とにかくさ、せっかく来たんだから変な意地張ってないでさ、私が練習台になってあげるから、なんか特技教えてよ~」
どうやら、アヤカちゃんは僕のことを婚活パーティーに参加したけど緊張のあまり誰とも話せないから、変な意地を張って自分の殻に閉じこもっているかわいそうな男と勘違いしているらしい。
僕は本当に暇つぶしに来ただけなのに。
でも、まぁ、いいか。
「僕の特技はね、人を食べることかな」
アヤカちゃんの表情が一瞬凍りつく。
アヤカちゃんは僕が冗談を言っていると勘違いしてるのか、すぐに作り笑いをする。
「なにそれ~おもしろ~い!」
「いいよ、そんなにわざとらしくリアクションしなくても」
アヤカちゃんが肘で僕の胸を突っついてくる。
どうやら、今度は僕の方からアヤカちゃんに質問したほうがいいみたいだ。
「アヤカちゃんの特技は何ですか?」
「え~と私も人を食べることかな~なんてね、アハハハハ...」
「アヤカちゃんはなにか勘違いしてるようだから一応言っておくけど、僕は本当に暇だからここに来ただけだし、人間を食べているの本当なんだよ!」
「そ、そうなの?だったらごめんなさい、余計なお世話だったわよね...」
「ごめんね、僕もちょっと言い過ぎたよ」
「いいの、私も実は緊張しててさ、正直あんまり男の人と話したことないのよ、だから会場で一人ポツンと寂しそうにしてたセメルさんを見て、同類だと思って、勇気を出して話しかけてみただけなのよ...」
「そっか僕はアヤカちゃんと同類なのか」
「あ、あまり深い意味はないわよ」
「なら今すぐ格の違いを見せてあげるよ。シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
婚活パーティー会場に悲鳴が上がる。
断罪王Σに変神した僕は近くにいた名前も知らない女性を食べる。
大勢の人々が悲鳴を上げながら婚活パーティー会場の出口に向かって走り出す。
僕は近くにあったテーブルを二つ両手に持つと、婚活パーティー会場の出口に向かって放り投げる。
婚活パーティー会場の出口が大きな二つのテーブルに塞がれてしまう。
僕は高速移動して入口から外に出ようとする卑怯者を食べる。
僕が入口の前に立ちふさがることで婚活パーティーに参加した人々の退路はなくなってしまった。
大勢の男女が出口をふさいでいるテーブルを横にずらそうとしている。
「悪あがきしてんじゃねぇぇよぉぉぉぉぉッ!」
僕は鋼鉄の皮膚に覆われた人差し指を伸ばして、テーブルを横にずらして会場から逃げ出そうしている人びとを、焼き鳥みたいに串刺しにする。
「いいか、僕から逃げようとするやつらは全員、コイツらみたいに串刺しにしてやるからな!」
「セ、セメルさん...?」
「これで僕がウソをついてないことがわかっただろ?僕は君みたいな普通の人間と一緒にすんじゃねぇよ!僕は人類を超越した生命体、断罪王Σなんだよ」
「じゃ、じゃあ、私のせいでこんなことに...」
「そうだね、アヤカちゃんが自分の価値観で僕という人間の価値を決めつけ、哀れみ、同情するから僕は自分の名誉のために断罪王Σに変神して人を食べるしかなかった」
「じゃあ、殺すなら私だけにしてください!関係ない人たちは会場から出してあげてください」
「だめだ、連帯責任だ。どうせ、ここにいるやつらはみんな白のランニングシャツに半ズボンで婚活パーティーに出席した僕を内心嘲笑っていたはずだ!だから、ここにいるやつらは全員きょうここで僕の栄養になってもらう」
婚活パーティーの参加者たちの悲痛に満ちた言葉と互いに争いあう声が会場を満たす。
「いやだぁッ!死にたくねぇよぉ!」
「こんなのあんまりよ!」
「ねぇ、どうして外の人たちは助けてくれないの?」
「俺、さっき携帯で警察に電話したけど」
「私も結構前に警察に電話したわ」
「なら、なんで警察はこないんだ?」
「そんなの私に聞かないでよ」
「婚活パーティーに白のランニングシャツ着て出席するやつを内心、馬鹿にしていったい何が悪いんだよ!」
「そうよ、自分がモテないからってみんなに八つ当たりして、最低よ!」
死の恐怖を前に少し前まで、結婚という明るい未来を夢見て婚活パーティーに参加した人々の心が、どんどん壊れていく光景はとても見ごたえがあって面白い。
僕の心が満たされていく。
自らの死を覚悟した婚活パーティーの参加者たちは床に散らばった皿やフォーク、ナイフなどの食器を手に持つと僕に向かって投げてくる。
「どうせ俺達に助かる道はないんだ!なら、もう何も恐れることはない!」
「そうよ!どうせ殺されるなら、怖いものなしよ!」
「そうだ!俺達がお前の卑怯な脅しに屈するとおもったら大間違いだぁ!」
婚活パーティーの参加者たちが命がけで投げてきた食器や物が僕の鋼鉄の皮膚に直撃する。
しかし、断罪王Σである僕の皮膚感覚はそれを痛みとして認識することはなかった。
婚活パーティーの参加者たちは僕になんのダメージも与えられなかったことを知りながらも、目から涙を流して色々な物を投げてくる。
「僕はただお前たちが気に喰わなかっただけだ!どいつもこいつも異性と喋って幸せそうな顔しやがってよぉッ!いいか?勘違いしてんじゃねぇぞぉ?おめぇらは被害者じゃねぇッ!おめぇらの幸せそうな顔が僕を怒らせ、悲しませた!つまり加害者はおめぇらで被害者はこの僕だァッ!だから加害者のおめぇらが被害者の僕になにされても、僕に文句を言う資格はねぇんだよぉ!」
僕は怒りの言葉を発すると同時に全身から鋼鉄のトゲを生やし、それを全方位に伸ばす。鋼鉄のトゲが婚活パーティーの参加者達の肉体に突き刺さる。
僕は身動きの取れなくなった婚活パーティーの参加者達の肉を少しずつ時間をかけて味わう。
「い、痛いよぉぉぉぉぉぉッ!」
「お、お願い!ゆ、許してぇッ!い、いや痛い痛い痛い痛い!」
「うぐあああああああああッ!痛ってぇよぉぉぉぉぉッ!」
「ど、どうして私たちがこんな目に、痛い!お願い!やめて痛い!」
「外の連中はいったいどうなってる!なんで警察はいつになっても助けにこねぇんだ?」
そして、僕が味わう最後の一人はアヤカちゃんだった。
「アヤカちゃんは僕にやさしくしてくれたからね、一番最後にしてあげたよ」
目の前の惨劇に放心状態になっているアヤカちゃんの口が開く。
「子供のころからずっと...好きな男の人のお嫁さんになるのが夢だったの...でも、大人になるにつれて、お金がないと幸せになれないんじゃとか、イケメンじゃないと長続きしないんじゃないかとか色々考え込むようになって...でも、なんかよくわかんないけど、今になって気づいたわ...私はきっと好きな人がそばにいてくれれば、お金とか顔とはそんなのどうでもよかったのかもしれないってことに...もっと早く気づいていればこんな欲と打算と血に塗れた婚活パーティ―になんか参加せずに済んだのかもね」
「そんなこと言わないでよアヤカちゃん、アヤカちゃんがそれに気づけなかったおかげで、僕は今、こうして美味しい思いができるんだからさ、そんじゃいただきます」
僕はアヤカちゃんを食べた。

次回予告 第三十三話 断罪王Σと美少女料理人マリナ。二次元の嫁がいる人間を馬鹿にする既婚者は買い物の支払いの際にお釣りを永遠に受け取るな! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十三話 断罪王Σと美少女料理人マリナ。二次元の嫁がいる人間を馬鹿にする既婚者は買い物の支払いの際にお釣りを永遠に受け取るな!

高級ホテル内で開催された婚活パーティー会場から出た僕は高級ホテル内の人々を全員食べた。
僕は高級ホテルのスタッフから奪った衣服を身にまとい、外にでる。
僕はお腹いっぱいなのに、なんとなくレストランに入った。
僕は席に座ると、メニューも見ずに呼び出しボタンを押した。
すぐに僕の席に従業員がやってくる。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「あの、僕はいつも人間しか食べないんですけど、どうしたらいいですか?」
「少々お待ちください」
僕の質問に従業員は首を傾げてキッチンの奥に消える。
しばらくすると、料理人の制服に身を包む、このレストランの責任者と思われる美少女が僕のところにやってきた。
ネームプレートにはマリナと書かれていた。
「申し訳ございません、お客様。本店では人間の肉を使用した料理は取り扱ってございません」
「それは困ったな、あのさ、僕はお客様だからさ、ここでは一応、神様なんだよね」
「大変申し訳ございません」
「申し訳ございませんじゃなくてさ、僕はここじゃあ神様だからさ、やっぱり人間は神様の言うことを聞くのは当然だと思うんだけどさ、そこんとこ、どうなの?」
「大変申し訳ございません」
「とにかく、僕はお客様だし、神様だし、人間の肉を使用した料理を食べさせてくれないなら僕はもう、この店からは出ないよ」
「つまり、人間の肉を使用した料理が出てくるまで、この店からは退店されないということですね」
「うん、さっき言ったじゃん」
「それでは警察に通報させてもらってもよろしいでしょうか?」
「うん、いいよ。どうせ無駄だから」
マリナちゃんが携帯で警察に連絡を取る。
「すぐ、こちらに来るそうなので、もう少々お待ちください」
一時間後。
閉店時間を過ぎた後になっても、警察がレストランに来ることはなかった。
「困ったな~料理も警察も来ないじゃないか」
「もう少々お待ちください」
マリナちゃんは他の従業員に帰宅するように指示すると、再び携帯で警察に電話する。
「すぐ、こちらに来るそうなので、もう少々お待ちください」
「うん」
一時間後。
「やっぱり来ないね、今日は忙しいのかな?たまに来るんだけどね、たまに」
マリナちゃんが僕に土下座をする。
「お願いします、もう帰ってください」
「ダメだよ、僕はお客様だから、神様だから、ダメだよ」
「どうして警察は来てくれないのかしら」
「さっきも言ったけど、たまに来るんだよな、あいつら、ほら、この前会社の従業員と駆けつけた警察官がみんな消えちゃった事件あったでしょ?あの犯人、僕なんすよ!」
マリナちゃんは土下座したまま、顔を上げない。
「とにかく、今日は僕、家に帰らずにここに残ってるからさ、マリナちゃんもおうちに帰ったら?」
マリナちゃんは土下座したままだ。
「お願いします、帰ってください」
「だから、僕がここに残るってさっきから言ってるじゃない。意地っ張りだなぁ~マリナちゃんも」
「お願いします、帰ってください」
「どうせ、僕がここから退店するまで、そうやって土下座してるつもりでしょ?でも、あまいよそんなんじゃ、僕は君が人間の肉を使用した料理を出すまで、この店から退店するつもりはないよ」
「お願いします、帰ってください」
「本当は頭にきてるんだろ?僕のこと、だったら叱ったりすればいいじゃないか、どうしてそういうふうにカッコつけちゃうのかな~」
「お願いします、帰ってください」
「じゃあ、なんでもいいから、なんか料理一つ作って出してよ。それ食ったら、僕は帰るからさ」
僕の言葉を聞いたマリナちゃんがようやく顔を上げてキッチンに向かう。
僕のテーブルにようやく料理が置かれる。
「大変お待たせしました、ミートソースのスパゲティーです」
僕はフォークを手にもってミートソースのスパゲティーを口に入れる。
僕は完食すると自分の指を口の中に突っ込んで完全に消化される前のミートソーススパゲティーを皿の上に吐き出す。
「ああ~!ごめんね~!吐いちゃったよ~!まいったなぁ~!これじゃあ、僕はまだこの店から出られないなぁ~!」
「ど、どういうことですか、先ほどお客様は料理を食べたら、帰ると言いましたよね」
「いや、吐いちゃった時点でこれは食べたことにはならないでしょ」
「そ、そんな」
「さあさあさあ、落ち込んでる暇があるなら次の料理頼むよ、僕も早く帰りたいんだからさ~」
「か、かしこまりました」
マリナちゃんは憎しみのこもった表情で僕をにらみつけると僕の吐しゃ物が乗った皿を手に持ってキッチンに戻った。
それから僕はマリナちゃんが作った料理を十回食べて、十回とも完食して、十回皿の上に吐いた。
「あ~もう口の中が酸っぱいよぉ~水ちょうだい水」
「はい、ただいまお持ちいたします」
「あ、ありがとう」
僕はマリナちゃんに手渡された水の入ったコップを正面の窓ガラスに向かって思いっきり投げつけた。
パリーン。
「ごめんごめん、ちょっと手が滑ってしまって」
「おい、おまえいい加減にしろよ!」
閉店後の店内に私服の男性が現れる。
「レン君、先に帰りなさいって言ったはずよ」
「なんか怪しいと思って外からずっと見てたんですが、窓ガラスを割れられたから、もう我慢できなくって!」
なるほど、このレンとかいうやつはこの店の従業員の一人なのか。
「ひどいな~僕は本当に手が滑っただけなのに、神様であるお客様に向かっていくらなんでも失礼なんじゃないか?ここの店の社員教育はいったいどうなっているんだ!」
「た、大変もうしわけございません」
「店長は本当に警察に通報したんですか?」
「したわよ!したけど来ないのよ!」
「そこのレン君とやら僕に濡れ衣を着せたお詫びとして、とっとと新しい水を持ってきてくれないか?」
「濡れ衣を着せただと?どう考えてもさっきのはわざとだろ!」
「レン君!」
「店長!どうしてこんな奴の言う通りにするんですか?」
「レン君、私達はプロの料理人よ」
マリナちゃんの一言になにか大切なことに気がついたかのようにレン君は水の入ったコップを僕のテーブルに置く。
「大変お待たせいたしました、先ほどは大変失礼いたしました」
レン君が僕に頭を下げる。
「うん、わかってくれればいいんだよ、わかってくれればね」
僕は水の入ったコップを手に持つと思いっきり、レン君の顔にぶっかけた。
「ああ、悪い、手が滑っちゃったよ~」
「お前ぇぇぇぇぇぇッ!いい加減にしろよぉぉぉぉぉッ!」
レン君の拳が僕の頬に直撃する。
「痛いですね~、でもこれで僕の正当防衛が成立しますね」
「て、店長、お、俺...!」
「レ、レン君お客様になんてことを!」
「これでようやく人間の肉が食べられる...シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕はまず、レン君の両手両足を掴んで骨を粉々にする。
「こうすれば、マリナちゃんに苦労させずに調理してもらえる」
「お、お客様のおっしゃっている意味がわかりません!」
「鈍いな~マリナちゃんは、これでレン君の人肉を使用した料理が作れるじゃないですか!」
「店長!お、俺死にたくないよ~!」
「言っておくけどさ、先に暴力振るってきたのはレン君のほうだから、こういうことされてもレン君に文句を言う資格はないんだよ。それにこのまま生き延びても、君の両手両足はもう元には戻らないよ。だから、おとなしく僕の栄養になってよ」
「店長!救急車!早く、救急車を呼んでくれぇ~!」
「全く、これじゃあ、どっちが被害者がわかんないよ。マリナちゃん、早く料理作ってくれよ」
「で、でも!」
「言ったろ?僕はお客様だから神様だって、神様に暴力振るったら天罰が下されるのは当たり前のことなんだ、つまりレン君は自業自得ってことさ」
「た、大変申し訳ございません、私はその、人肉の調理はしたことがないんです」
「いいよ、別に失敗しても、とにかく、早く、レン君を調理して僕の胃袋を満たしてくれよ」
「店長!お願いします!助けてください!」
「レン君さぁ~マリナちゃんに助けを求める前に、僕にあやまるほうが先じゃない?僕の顔殴ったんだからさ~」
「もし、レン君を調理したら、私の命は助けてもらえるのでしょうか?」
「店長!俺を裏切るんですか!」
「そりゃあ、もちろん。僕は最初からここに人間の肉を使用した料理を食べに来たんだから、ちゃんと食べ終えたら帰らしてもらうよ」
「ごめんね、レン君。私はたくさん苦労してやっと自分の店を持てたの!だから、まだ死ねないの!死にたくないのよ!」
マリナちゃんの両手がレン君の首を絞める。
「静かにしないと、料理に集中できないでしょ?」
「て、店長...お、俺もまだ...死にたくないです!」
レン君の体が力が抜けたかのように、弛緩する。
「ごめんね、レン君」
マリナちゃんの言葉にレン君は何も答えない。
いや、もう永遠に答えられない。
「それじゃあ、料理のほう、頼んだよ」
「はい、少々お待ちください」
三十分後。
「おまたせいたしました、こちらレン君の肉を使用した、人肉ステーキでございます」
「それじゃあ、いただきます。ん?う、うまい!まだ、レン君の肉は全部使い終わってないんだろう?」
「はい。後、百皿ぶんはあるかと」
「それじゃあ、レン君の肉、今日中に調理して食べさせてよ」
「かしこまりました」
結局、僕はマリナちゃんが調理したレン君のステーキ百皿分完食した。
「ごちそうさま。とってもおいしかった、お金はどうしますか?」
「レン君がお客様に大変ご迷惑をおかけしてしまったので、お代は結構です」
「いや、でも悪いよ、ちゃんとお金は払わせてくれよ」
「いえ、お代は本当に結構ですので」
「それじゃあ、お金の代わりといってはなんだけど...いただきます」
「え?」
僕は食後のデザートにマリナちゃんを食べると店を出た。

次回予告 第三十四話 断罪王Σとパワハラ美少女マヒロ。道や会社で人にすれ違いざまに悪口を言うやつは交際相手に浮気されてしまえ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十四話 断罪王Σとパワハラ美少女マヒロ。道や会社で人にすれ違いざまに悪口を言うやつは交際相手に浮気されてしまえ!

深夜、レストランを出た僕は知らない人の家にお邪魔した。
家の住人がいきなり叫びだす。
人を見ていきなり叫びだすなんてとっても失礼だよね。
だから、僕は被害者として、僕の顔を見て叫んだ加害者たちを食べた。
僕は被害者だからさ、加害者になにやり返してもいいんだよ。
僕は血だらけのベッドの上で寝ることにした。
次の日の朝。
この家の住人の所有物だと思われる携帯から変なメロディーが流れる。
僕は電話に出る。
「もしもし山田さん?休むならちゃんと電話してくれない?」
電話の内容はなぜ、会社に時間通りに出勤しないのか?こんなに忙しい日なのにサボってんじゃねぇよバカ野郎!という内容だった。
僕は今日出勤する山田の代わりに、僕が出勤しますと言って電話を切った。
僕は山田の勤務先のスーパーのバックルームに入る。
先程の電話相手だと思われる美少女に僕は声をかける。
「すみません、遅刻して。今日は僕が山田のかわりに出勤するので」
ネームプレートにはマヒロと書かれていた。
「あんた、だれ?」
「僕は山田の親戚のセメルです」
僕は適当に嘘をついた。
「ふ~ん、でも本人じゃないと、いろいろまずいのよね~」
「でも、忙しいんですよね」
「ま、まぁ今日だけなら特別に許してあげる、頑張りなさい」
僕はマヒロちゃんの指示に従ってスーパーで今日一日だけ働くことにした。
それにしても、マヒロちゃんは人使いが荒い。
マヒロちゃんはバックルームのパソコンで動画を見ながら僕に指示を出すだけでなにもしない。
「ねぇ、さっき暇つぶしに売り場見てきたけど、ちゃんと私が指示した通りになってないわよ!このバカ!アホ!マヌケ!脳みそついてんのか、このクソジジィ!」
マヒロちゃんの指示通りに動けなかった僕をマヒロちゃんは帽子の上から髪の毛を引っ張ったり、殴ったり蹴ったりしてくる。
マヒロちゃんが動画を見ていたパソコンの横には写真盾は飾ってあった。
写真にはマヒロちゃんとスーツ姿の旦那さんと三人の子供たちが幸せそうに笑っている。
なるほど、共働きで育児もしなくちゃいけないんじゃ、ストレスが溜まっても仕方がないよね。
でも、それが仕事ができない僕をサンドバックにしていい理由にはならないんだ。
「おい、クソジジィ!おめぇ何回同じミス繰り返してんだ!クソジジィ!これじゃあ、パソコンで動画見れねぇだろクソジジィ!」
マヒロちゃんは僕に暴言を吐きながら殴る蹴るの暴行を加える。
周りの社員の人はマヒロちゃんが勤務中にパソコンを見ていたり、従業員に暴力をふるっていても見て見ぬふりをしている。
僕に暴行を加えるマヒロちゃんのポケットから財布が落っこちる。
それと同時に内線が店内に流れ、マヒロちゃんの名前が呼ばれる。
「ちっ、あのハゲ店長!こんなクソ忙しいときに限って!」
マヒロちゃんは財布が落ちたことに気づいていないのか、落ちた財布を拾わずに店長がいる事務室へと向かった。
僕はマヒロちゃんの財布から取り出した免許証からマヒロちゃんの家の住所を確認する。
事務室から帰ってきたマヒロちゃんに僕は財布を返した。
マヒロちゃんはさっきとまるで別人のように僕にお礼を言ってくれた。
きっと、根はいい人なのかもしれないね。
勤務時間が終ると僕はマヒロちゃんにあいさつをしてスーパーの制服を身に着けたまま店を出た。
僕は先程、見たマヒロちゃんの免許証に記された住所をもとに、マヒロちゃんの自宅に向かう。
「ここだ」
僕がインターホンを押すと、女の声が聞こえてくる。
「どなたですか?」
「僕はマヒロちゃんのお友達で宅間セメルって言います。実はマヒロちゃんがおうちに忘れ物をしてしまったらしくてそれを取りに来たんですけど、家にあがらせてもらってもいいですかね」
ドアが開く。
ドアの隙間から美少女の顔が見える。
「その制服、ママのスーパーの制服だ!」
美少女は僕の身に着けている制服を見ると、安心したように微笑み、僕を家の中に入れてくれた。
マヒロちゃんの家の中では三人の美少女がテレビゲームをしていた。
そして、リビングのクッションにはマヒロちゃんの旦那さんと思われる男の人がいびきをかいて寝ていた。
僕は近くにあった金属バットでマヒロちゃんの旦那さんの両足を何度も殴って、僕から逃げられないようにした。
マヒロちゃんの旦那さんは両足を両手でさすりながら泣き叫ぶ。
僕はマヒロちゃんの旦那さんから奪った携帯でマヒロちゃんの旦那さんが泣き叫ぶ様子を動画に保存して、マヒロちゃんの携帯送る。
すぐに、マヒロちゃんが家に帰ってくる。
「おかえりなさい」
「セメル!お前、どうして私の家に!そうか!お前がうちの旦那を!」
マヒロちゃんが僕の胸倉をつかむ。
「まぁまぁ、そう怒んないでくださいよ。わかってるでしょ?僕にそういうことすると、どうなるか?」
僕の胸倉をつかんで激昂するマヒロちゃんをマヒロちゃんの子どもたちが不安そうに見ている。
「おい、お前達はおとなしくゲームしていなさい!」
マヒロちゃんの子どもたちは元気そうに返事を返してリビングに戻る。
「賢い判断だ」
「あんたの目的はいったいなんだ?」
「とにかく、旦那さんは二階に運びました、僕についてきてください」
マヒロちゃんは旦那の命が惜しいのか、僕の指示通りに僕と共に二階に上がる。
「マヒロ!こりゃあいったいどうなっているんだ!」
「ユキヤ!」
どうやらマヒロちゃんの旦那さんの名前はユキヤと言うそうですね。
「マヒロちゃん、旦那さんを助けてほしければ、僕に謝ってください」
「謝る?いったい何を?」
「マヒロちゃんは今日僕に暴言を吐きながら、暴力を振るいましたよね?それについて土下座して謝罪してください」
「わ、私は間違ったことをしたつもりはない!私も新人の時はああやって先輩に鍛えてもらったんだ!私はあんたに立派になってほしいからああやって、厳しい指導を加えたんだよ!」
僕は金属バットでユキヤの両足を殴る。
「うぐあぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「ユキヤッ!」
「マヒロちゃんが僕の言う通りにしてくれれば、僕はこの家から出て、警察に自首します」
「わ、わかった」
マヒロちゃんが僕に向かって土下座をする。
「謝罪の言葉が聞こえませんね」
「す、すみませんでした」
マヒロちゃんが顔を上げる。
「では次に、いますぐ会社に辞表届を出してください」
「ちょっと、待て!約束が違うぞ!私はちゃんとあんたに土下座して謝罪したじゃないか!」
「それだけで終わりにするとは言ってませんよ」
僕は金属バットでユキヤの両足を殴る。
「うぐあぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「ほら、早くするッ!」
「ふ、ふざけるなぁ!ユキヤの給料だけじゃ、子供たち三人を養うことはできないんだぞ!」
「でも旦那さんが死んでしまったら同じことですよね、いいじゃないですか、また別の職場を探せば」
「ち、ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
マヒロちゃんが泣きながら辞表届を書いている。
ユキヤが泣きながら先に救急車を呼んでくれと泣き叫ぶ。
「うるせぇよ」
僕は金属バットでユキヤの両足を殴る。
「うぐあぁぁぁぁぁぁぁッ!」
会社に辞表届を出したマヒロちゃんが家に帰ってきた。
断罪王Σに変神した僕がユキヤの頭部を食べている。
それを見たマヒロちゃんが泣き叫ぶ。
「ちゃんと言われた通りにしたわよ、あのハゲ店長めちゃくちゃ驚いてた...おい!おめぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!約束が違うぞぉぉぉッ!」
「僕は約束を守るとは一言も言ってませんよ」
僕はユキヤを完食するとマヒロちゃんに暴力を加える。
そう、まるで今日会社で僕がマヒロちゃんにされたように。
気がつけばマヒロちゃんは冷たくなっていた。
僕はマヒロちゃんを食べた。
僕は二階からマヒロちゃんの子どもたちがテレビゲームをして遊んでいる一階に移動した...。
しばらくして僕はマヒロちゃんの家を出た。

次回予告 断罪王Σと復讐美少女ツクネ。楽しそうに人の悪口ばかり言っているくせに、自分の悪口を言われると馬鹿みたいに騒ぎ出すやつは、見ず知らずの人間にすれ違いざまに耳元で意味不明な呪文を唱えられろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十五話 断罪王Σと復讐美少女ツクネ。楽しそうに人の悪口ばかり言っているくせに、自分の悪口を言われると馬鹿みたいに騒ぎ出すやつは、見ず知らずの人間にすれ違いざまに耳元で意味不明な呪文を唱えられろ!

マヒロちゃんの家から盗んだユキヤの衣服を身に着けた僕は夜道を歩く。
美少女が公園のブランコに乗っている。
「どうかしたのかい?」
「お母さんがね、死んじゃったの」
「病気かい?」
「お父さんは?」
「ずっと昔に浮気してお母さんと離婚しちゃったのよ」
「君、名前は?」
「ツクネ」
「ツクネちゃんか、面白い名前だね」
「私、今日、お父さんの家に行ってきたの」
「うん」
「そしたら、お父さん離婚の原因になった浮気相手の女の人と結婚してて、しかも子供がいたの。お父さんとっても幸せそうだった」
「むかつくね」
「そうよ、むかつくわ!浮気したのはお父さんのほうなのに、どうしてお母さんと私よりお父さんの方が幸せそうなのよ!こんなの絶対おかしいわ!」
「じゃあ、ぶっ壊そうよ」
「ぶっ壊す?」
「うん、ツクネちゃんが全部ぶっ壊すんだよお父さんの新しい家族を。そうすれば天国のお母さんもきっと喜ぶよ」
「でも、私、実は明日からお父さんの家で暮らすことになってるのよ」
「そっか、でもそれはむしろチャンスだね」
「チャンス?」
「ああ、これ、あげるよ」
僕は自分の耳からピンク色の小さな卵を取り出してツクネちゃんに渡した。
「わぁ~かわいい卵」
「そうだろ、それを大事に温めていれば、いつか必ずツクネちゃんを幸せにしてくれる」
「どうやって幸せにしてくれるの?」
「それはあとでのお楽しみだよ」
僕とツクネちゃんはお互いの携帯の連絡先を交換した。
数日後、ツクネちゃんから電話がかかってきた。
「どうしたんだい?」
「おじさん、大変なの!今すぐ家に来て!」
僕はツクネちゃんに教えてもらった住所の場所に急ぐ。
すると、男二人と女一人が小さな生き物に暴力をふるっていた。
その後ろでツクネちゃんが泣いている。
「お父さんやめて!」
「おい!なにやってんだ!」
「なんだ!お前は!俺達は化け物を退治してるだけだ!」
ツクネちゃんのお父さんと再婚相手とその間に産まれた男子が暴力をふるっていたのは、僕がツクネちゃんにあげた卵から産まれた断罪虫だった。
「ツクネちゃんの言う通りだ!今すぐ、その虫に攻撃するのをやめるんだ!」
「ふざけたこと言うな!害虫駆除してなにがいけないんだ!」
「そうよ、こんな気味の悪い虫の卵なんて隠し持って、最初からツクネなんて引き取らなきゃよかったのよ」
「僕もママの言う通りだと思う」
「おい、お前ら今すぐ、その虫に攻撃するのをやめろ!死にたいのか?」
もう、遅かった。
ストレスで急成長した断罪虫がツクネちゃんのお父さんとお父さんの再婚相手との間にできた男の子を食べてしまった。
「い、いきなり、大きくなった」
そう、死を察知した断罪虫が自分の身を守るために急成長したのだ。
そして、その姿を変えていく。
「ヒロキ...!」
恐らく先ほど断罪虫に食べられた男の子の名前だろう。
ヒロキを食べた断罪虫はヒロキそっくりの姿になる。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「なにが起こっているんだ?ヒロキが虫に食われたと思ったら、今度はヒロキを食った虫がヒロキになってしまった」
「ママ、だっこして」
ヒロキの姿をした断罪虫がヒロキの母親にハグを要求する。
「いやあぁぁぁぁッ!あんたはヒロキじゃないわ!あっちに行って!」
「ママ、だっこして」
「おじさん、コレどうなってるの?」
ツクネが僕に疑問を口にする。
「断罪虫が理不尽な死から自分の身を守るために急激に成長したんだ」
「ママ、だっこして」
「いやぁぁッ!来ないでぇぇッ!うぐああああああッ!」
ヒロキの母親を無理やりハグしたヒロキの姿をした断罪虫の口から無数の触手が飛び出してヒロキの母親の口と鼻と耳の穴に侵入する。
「ママ、だっこして」
ヒロキの母親の体がヒロキそっくりに変化する。
「ママ、だっこして」
ヒロキの顔をしたヒロキの母親がツクネちゃんの父親にハグを要求する。
「死んだはずのヒロキがまた増えた!それに俺はママじゃない!」
「お父さん、とにかく、ここから逃げよう!」
ツクネちゃんが父親の手を取って走り出す。
僕も笑うのを我慢しながらツクネちゃんとツクネちゃんのお父さんの後を追う。
「まさかね、ツクネちゃんにあげたあの卵がこんなことになるなんてね」
「おじさんはこうなることがわかってて、わたしにあの卵をくれたの?」
「なんだと!貴様がツクネにあの気味の悪い卵を渡したのか!」
「僕はただツクネちゃんの護身用にあの卵を渡しただけなんだ」
「うそをつくな!」
ツクネちゃんのお父さんが僕の胸倉をつかんでくる。
「うそじゃありませんよ、大体あなたが浮気せずにずっとツクネちゃんの傍にいてくれれば、僕が深夜の公園でツクネちゃんと出会うこともなかったんだ」
「ひ、人のせいにするな!」
「そ、そうよ!お、お父さんが私とお母さんを裏切らなければ、お母さんを亡くして落ち込んだ私が深夜の公園に行くこともなかった。仮に行こうとしても、お父さんがそばにいれば深夜の外出を引き留めてくれた!」
「おい、お前ら、わけわかんねぇこと言ってんじゃねぇ!」
「全部、ツクネちゃんとツクネちゃんのお父さんが悪い」
「おじさんの言う通りよ、全部お父さんが悪いのよ!」
「お前らになにがわかるんだよ!いいか?女なんて生き物はなぁ!結婚する前とした後じゃ、ほとんど別の生き物なんだよ!ツクネの母親はツクネが産まれてから、俺と一度もセッ●スしてくれなかった!何回誘ってもテレビが見たいと言って、外で嫁やツクネの生活費を稼いでいる俺を慰めてくれなかった!ツクネの母親は俺の収入で楽するために俺に近づいて、俺と結婚してツクネを出産したんだ!俺はツクネの母親に騙されたんだ!」
「それが理由で浮気したの?」
「ああ、そうだよ、ヒロキの母親はツクネの母親と違ってセッ●スが好きな女だった!俺が会社でつらい思いをしたときも、ヒロキの母親はセッ●スで俺を何度も慰め、癒してくれた!」
「そんな自分勝手理由で私とお母さんを裏切ったの?」
「ああ、そうさ!俺はお前とお前の母親のために一生懸命働いたさ、でもお前の母親は俺がつらいときセッ●スして慰めてくれなかった!お前の母親は俺との愛を育むことよりテレビ番組を見ることのほうが大事だったんだ!」
「お母さんだって小さい私の面倒を見てて疲れてたのよ!お父さんのことが嫌いだったわけじゃないわ!きっと」
「そんなのもう確かめようがないだろうが!」
「一つだけ、確かめられる方法がありますよ」
僕たちの目の前に僕たちを追ってきたと思われる二体のヒロキが現れる。
「こうするんです」
僕はツクネちゃんのお父さんを両手で持ち上げて、二体のヒロキのいる方向に投げる。
二体のヒロキの口から放たれた無数の触手がツクネちゃんのお父さんの口と鼻と耳の穴に入り、ツクネちゃんのお父さんもヒロキに姿を変える。
「おじさん!どうしてお父さんにあんなことをしたの?」
「だってツクネちゃんのお母さんはもう天国にいるんだから、ツクネちゃんのお父さんも天国に行けば、さっき言ってたことの確認ができるだろ?」
「お父さんを、お父さんを返してよ!」
ツクネちゃんが足元に落ちていた石を拾って僕に投げてくる。
石は僕の額にあたって、血が流れる。
僕の中でなにかが破裂する音がした。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕は三体のヒロキを食べると、ツクネちゃんを両手で持ち上げる。
「ツクネちゃん、復讐なんて無意味なんだよ」
僕はツクネちゃんを食べる。
「これで、お母さんとお父さんと一緒になれるね」
夕焼けがまぶしい。

次回予告 断罪王Σと美少女歌手ルル。仕事中にしょうもないことで大声を出すやつは、冷凍食品を電子レンジで温めずに流水解凍して食べろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十六話 断罪王Σと美少女歌手ルル。仕事中にしょうもないことで大声を出すやつは、冷凍食品を電子レンジで温めずに流水解凍して食べろ!

第三十六話 断罪王Σと美少女歌手ルル。仕事中にしょうもないことで大声を出すやつは、冷凍食品を電子レンジで温めずに流水解凍して食べろ!

深夜の町を歩いていると、綺麗な歌声が聞こえてくる。
歌声の主は美少女だった。
ギターを持って楽しそうに歌う美少女の周りにはたくさんの人がいる。
歌もうまいし、顔もいい。
これだけの人が集まるのは当然である。
美少女は歌が終ると、大きな声であいさつをしてギターをギターケースにしまう。
美少女の周りから、美少女の歌を聞いた大勢の人々が幸せそうな顔をして離れていく。
中にはCDケースを手に持っている人もいた。
CDケースにはルルと書いてあった。
「へぇ~ルルちゃんはCDも売ってるんですね」
「はい、よかったらどうぞ、二百円です」
「いいのかい、そんなに安い値段で?」
「大丈夫ですよ、私、バイトもしてるんで!それにわたし、お金をもらうことよりもみんなに私の曲を聴いてもらえることの方がうれしいんです!」
「そっか、ルルちゃんは歌手になるのが夢なの?」
「はい、一応...そんな感じですね...」
ルルちゃんは先程の笑顔とは一転、急に寂しそうな表情になる。
「また、明日もルルちゃんの歌を聴きに行くよ」
「はい、お待ちしています!」
次の日の深夜。
ルルちゃんは昨日と同じように楽しそうに歌を歌っている。
歌を歌っているルルちゃんの前に黒いフードをかぶった人物が現れ、金属バットを振り上げる。
「あぶない!」
僕は自分の体を盾にして背中に金属バットの直撃を受ける。
「きゃああッ!誰か警察呼んで~!」
ルルちゃんのファンの女性が大声で警察を呼ぶように周りに訴えかける。
黒いフードをかぶった人物は舌打ちをして、その場から全力疾走で逃げた。
「だ、だいじょうぶですか?」
「うん、僕は大丈夫だから...それよりライブを!」
ルルちゃんは大きな声でファンに謝罪すると、路上ライブを再開させる。
ライブの後、ルルちゃんは襲撃事件に関しての状況を警察に説明した。
「すいません、私のせいで」
「いいんだ、別に、これくらい」
断罪王Σに変神していればこれくらいどうってことないんだけどね。
「背中、痣ができてます」
ルルちゃんが僕のTシャツをまくって怪我の心配してくれた。
「ルルちゃんも大変だね、人気者だからさ」
「いえ、アレは仕方ないんです、全部私が悪いんですから...」
「襲撃相手に心当たりがあるのかい?」
「はい、警察にはあえて言いませんでしたけどね」
「知り合いなの?」
「はい、同級生です、学生時代の...」
「なにがあったのかは知らないけどさ、命の危険を感じたらちゃんと警察に話すべきだと思うんだけど」
「私、実は学生時代はいじめっ子だったんです」
「え!ほんとう?」
「はい、だからミキちゃんにああやってやり返されても仕方がないんです」
「さっきの襲撃者、ミキちゃんって言うんだ」
「はい、私、学生時代は家族に色々あって、ちょっとふてくされてたんです。それで、クラスで仲の良かった友達は実はいじめグループのリーダーで、私、自分がいじめられるのが嫌でみんなでミキちゃんのこといじめてたんです、最低ですよね」
「でも、自分の犯した過ちを最低って言える人間を僕は最低だとは思わない」
「それでも私は最低ですよ、ミキちゃん、結局不登校になっちゃったんです」
「そっか、それで、いまでもルルちゃんのことを恨んでるんだね」
「はい。だから私、今度は人を傷つけるんじゃなくて、プロの歌手になって自分の歌で誰かを励ませられるような人間になりたいと思って!」
「そっか、ルルちゃんが歌手を目指すのはミキちゃんへの罪滅ぼしでもあるんだね」
「でも、逆効果だった。私がちょっと有名になってしまったせいでミキちゃんは今日ここに私に復讐しに来た。そりゃあ、そうですよね、自分をいじめていた人間が楽しそうに歌を歌ってみんなから、ちやほやされてたら、絶対むかつきますよね」
「うん、そうだね、むかつくね」
ルルちゃんが泣き出す。
「だって順番がちがうでしょ、それ」
「順番?」
「うん、まずルルちゃんは歌を歌い続けることでミキちゃんに謝罪する前に、ちゃんと言葉で謝罪するべきだと思うんだ」
「そう...ですね、その通りです。私、バカでした、いままでずっと、たぶん心のどこかでミキちゃんと正面から向き合うことを恐れていたんだと思います。私、今度、直接会って謝ってきます」
「ルルちゃんはミキちゃんの家の場所知ってるの?」
「はい、実はミキちゃんの家、私の家の近くなんです」
「そっか、なら僕もついていくよ、一応言い出しっぺだし、ルルちゃんがケガしたら大変だからね」
「あ、ありがとうございます、えっと...」
「宅間セメル、それが僕の名前さ」
「宅間セメル...」
ルルちゃんが僕の顔をじっと見てくる。
次の日、僕とルルちゃんはミキちゃんの家に行った。
ルルちゃんがインターホンを押すと、ミキちゃんはあっさり、家の中に入れてくれた。
「ルルちゃんさ、そのおじさん、ルルちゃんのなんなの?」
「セメルさんは、お、お友達ですね」
「うん、まぁそんな感じ」
「へぇ~がっつり名前で呼んでるのに?」
「そんなことより、ミキちゃんのお母さんとお父さんは今日はどこに行ったんだい?」
「ん?ああ、今日は二人とも仕事。そんで、今日はなんのようかしら?」
「あの、私、学校でミキちゃんのこといじめてたでしょ、それを謝罪しに来たの」
「ふ~ん、なるほど、謝ってやるから、これ以上ライブの邪魔はするなって、つまりそういうこと?」
「ち、ちがうの!私が歌手になろうと思ったのは、ミキちゃんに対する罪滅ぼしでもあるの!だから!」
「だから、なに?じゃあ、あんたがプロの歌手になったら、あんたが私にしたことは全部なかったことになるわけ?ふざけんじゃないわよ!」
ミキちゃんがルルちゃんの肩にパンチをした。
「痛っ!」
「そう、私も痛かったわよ、あんたによくやられてたからね!」
ミキちゃんがルルちゃんの肩に何度もパンチをくらわせる。
まずい、このままだとルルちゃんの肩の骨が骨折して、ギターを持てなくなってしまうかもしれない。
「ミキちゃん、そろそろ!」
「おじさん!いいの!」
「ルルちゃん!」
「さてと、肩の次は喉にしようかな~それも手がいいかしら?」
ミキちゃんが押し入れから金属バットを取り出し、ルルちゃんの眼前に突き付ける。
ミキちゃんはおそらくルルちゃんを二度と歌手活動ができない体にするつもりだ。
僕は路上ライブの時と同じようにルルちゃんとミキちゃんの間に入る。
「おじさん!もういいの!」
「でもルルちゃん、このままだと君はミキちゃんに二度と歌を歌えない体にされてしまう!」
「わかってる!そんなの!わかってるのよぉッ!」
ミキちゃんがフードを上げる。
ミキちゃんの顔は傷だらけだった。
「これでも、おじさんはルルちゃんの味方するの?」
「でも、その傷は全部ルルちゃんが君につけたわけじゃないんだろう?」
「いいえ、ちがうわ!確かにルルちゃんに指示したのいじめグループのリーダーだけど、実行役はルルちゃんよ」
「そんな...!」
「こんな大して美人でもない顔じゅう傷だらけの女を雇ってくれる会社あると思う?」
「それは!」
「おじさん、もういいの!私は今日、ルルちゃんに殺される覚悟でここに来たんだから」
「それを聞いて安心したわ、ルルちゃんも他のいじめグループのメンバー同様、楽にしてあげるわ!」
「ミキちゃん!君は!」
「そうよ、私は人殺しよ!こんな傷だらけの醜い顔の人間に居場所をくれるほど、この世のは甘くないの!だから、私はどうせいつかお母さんとお父さんが死んでしまって飢え死にするくらいなら、いじめグループのメンバーを全員ぶっ殺して死刑になる道を選んだ!そうよ!何もやり返さずに死ぬぐらいなら、私をいじめていたやつら全員に復讐して死んでやる!」
ミキちゃんの覚悟を知った僕は、ルルちゃんの盾になるのを辞めた。
「ルルちゃん、あんたで最後の一人よ」
「ごめんね、ミキちゃん...」
ミキちゃんに謝罪するルルちゃんは泣きながら笑っていた。
ミキちゃんが振り上げた金属バットがルルちゃんの両手を直撃する。
ルルちゃんの悲鳴を上げる。
ミキちゃんが前に突き出した金属バットがルルちゃんののどに直撃する。
のどを潰されたルルちゃんはもう悲鳴すら上げることができない。
僕はミキちゃんに復讐されるルルちゃんをただ見ていることしかできなかった。
「これで最後よ」
ミキちゃんが振り上げた金属バットがルルちゃんの頭部に直撃する。
ルルちゃんの体は何度か痙攣した後、停止した。
「終わったわ、私の復讐が」
ミキちゃんが憑き物は落ちたような表情で笑う。
「おじさん、私、警察に自首するから、巻き込まれるのが嫌なら、はやくこの家から出ていった方がいいわ」
「でも自首したら、ミキちゃんのお母さんとお父さんも、この社会に居場所を失くしてしまうよ」
「いいのよ、どうせお母さんもお父さんも私に復讐なんてせずに前を見ろっていうに決まってるんだから、そんな子供に理解のない親なんて痛い目にあって当然なんだから」
僕はルルちゃんの死体を食べた。
「おじさん!何してるの?」
「他のいじめっ子の死体はどこにあるんだい?」
「庭に大きな花壇があったでしょう、あそこにあるわ」
僕は倉庫からスコップを取り出して庭の土を掘る。
土の中から死体が五つ見つかった。
僕はその死体をすべて食べた。
「おじさん、何のつもり?」
「これで、ミキちゃんが人殺しをした証拠はなくなった」
「なによ!それじゃあ、私、死刑にしてもらえないわ!」
「ああ、その通りだ、君はこれからその傷だらけの顔で一生、生き地獄を味わうんだ」
僕がルルちゃんのためにできることはもう、これしかなかったんだ。
「ねぇ、あんた人を食うんでしょ?なら、私も食ってよ!」
「ごめんね、それじゃあ、意味ないんだよ」
僕はミキちゃんの家を出た。
両手をシャツのポケットに入れると右手になにか固いものが当たった。
ルルちゃんが二百円で売っていたCDだった。
CDのパッケージに写っていたルルちゃんは笑っていた。

次回予告 断罪王Σと不思議系美少女ミドリ。人の仕事のやり方ににブツブツと自分の価値観を押し付けてくるやつはちゃんとヘルメットをして一輪車で会社に出勤しろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十七話 断罪王Σと不思議系美少女ミドリ。人の仕事のやり方ににブツブツと自分の価値観を押し付けてくるやつはちゃんとヘルメットをして一輪車で会社に出勤しろ!

僕は公園のベンチに座ってボーッとしていた。
「おじさん、おもしろい顔してるね?」
白のニットに茶色の長いスカートが特徴的な髪の長い美少女が僕に話かけてきた。
僕の手は反射的にその美少女の頬を叩く動作を開始していた。
僕の手が美少女の頬に直撃することはなかった。
でも、僕の目の前には美少女は存在した。
「残念でした!ミドリの完全勝利!」
幽霊...?
「今、ミドリのこと幽霊だと思ったでしょ?残念でした!ミドリの完全勝利!」
「君は、ミドリっていう名前なのか」
僕はそう言いながら右足をミドリちゃんの顎に向かって振り上げる。
「私に質問しながら攻撃すれば、当たると思ったんでしょ?残念でした!ミドリの完全勝利!」
ミドリちゃんは僕の心が読めるのか?
僕はベンチを持ち上げて時計回りに振り回す。
しかし、ベンチはミドリちゃんの体に当たらない。
攻撃が当たる瞬間だけ、一時的にミドリちゃんの体が透明になってしまうのだ。
「残念でした!ミドリの完全勝利!」
僕の正面にいるはずのミドリちゃんの声が背後から聞こえてくる。
「今、私が目の前にいるのに、どうして後ろから私の声が聞こえてくるんだろうって思ったでしょう?ミドリの完全勝利!」
後ろを向くとミドリちゃんがいる。
前を向くとミドリちゃんがいる。
右にも、左にもミドリちゃんがいる。
僕が新たに出現したミドリちゃんの存在を五感で確認するたびに、ミドリちゃんが増えていく。
十人、二十人、三十人。
僕のいる公園がミドリちゃんでいっぱいになる。
ミドリちゃんは増えるたびに、僕の動揺を指摘して、僕をあざ笑う。
これは、いったい、何がどうなっているんだ?
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕は全身の毛穴から超高熱のビームを全方位に発射する。
無数の超高熱のビームが大量発生したミドリちゃんの体に直撃し、公園内が爆炎に包まれる。
しかし、公園内に死体らしきものは確認できない。
そして、目の前の景色が突然、虹色になり、歪み始める。
上からミドリちゃんの声が聞こえてくる。
「さっきのビームあんまり意味なかったね。残念でした!ミドリの完全勝利!」
上を向くと、空がミドリちゃんになっていた。
「うああああああああああああああああッ!」
僕は目の前で起きている現象に恐怖の叫び声を上げることしかできなかった。
木がミドリちゃんになっているのを確認して、地面に目を背けると、今度は地面がミドリちゃんになっていた。
地面から目を背けて遊具に目を向けると、今度は遊具がミドリちゃんになっていた。
「無駄よ、何度現実から目を背けても、おじさんが見るものすべてがミドリになるの。景色も空気も世界そのものがミドリになるから、おじさんがどうあがいても、ミドリの完全勝利なの」
僕は全身の毛穴からまた無数のビームを周囲に向かって一斉発射した。
僕の周りにいる、様々な物体になったミドリちゃんが爆散していく。
「無駄だよ、おじさん。そんなことしても、ミドリにはたどりつけない」
公園は僕の攻撃で焼け野原になっていた。
見晴らしの良くなった公園から見える四方八方の家やマンション、アパートがミドリちゃんに変化する。
僕は全身の毛穴から、無数のビームを一斉発射する。
周りの家やマンション、アパートが爆発する。
瓦礫の山と化した、住宅、マンション、アパートからはミドリちゃんの遺体は出てこなかった。
「はい残念、ミドリの完全勝利!」
瓦礫の山を形成している、家の残骸の数々がミドリちゃんになる。
僕はもう、ミドリちゃんの存在そのものを見て見ぬふりすることにした。
僕は変神を解除して全裸のまま、移動を開始する。
しかし、建物が電柱が自動車が、すれ違う人々がミドリちゃんに変化する。
「無駄だよ私のこと無視しても、現実はなにも変わらない。残念だったね、ミドリの完全勝利!」
現実...?
そうか、そういうことか!
ミドリちゃんは現実そのものだったのだ。
僕は目に見えるすべての景色がミドリちゃんになる現実を拒絶せずに、全て受け入れることにした。
そうすると、それが僕の中で常識化して、いつからか全く違和感を感じなくなっていた。
公衆トイレに写る僕も、もちろんミドリちゃんになっていた。
空気も文字もこの世のありとあらゆる景色と現象がミドリちゃんになったのだ。
それの、なにが悪いんだ!
人の世界と価値観は時間と共に常に変わっていく。
それと同じことだ。
僕はいつしか、全ての理由において当たり前の存在と化したミドリちゃんについて考えるのをやめていた。
当たり前のことは、当たり前のことなのだ。
なぜ地球上に空気があるのか、疑問を抱いても抱かなくても、地球上に空気があるのと同じように、僕はもうミドリちゃんについて考えるのをやめてしまった。
でも、それはミドリちゃんの存在を無視することと同じ意味を持っていた。
目の前のミドリちゃんが悲しそうな顔をしている。
この世の全てにおいて当たり前の存在と化したミドリちゃん。
そして、その当たり前のことについて疑問を抱くことをやめてしまうということは、世界中の全ての人びとがミドリちゃんについて考えるのをやめてしまうのと同じなのだ。
「おじさんも、みんなみたいに私を無視するんだね」
「別に無視なんてしてないよ、ミドリちゃんは人間の血の色がどうして赤いのか知っているかい?」
「そんなの、考えたってどうしようもないわ」
「それと同じさ、ミドリちゃんがこの世界のありとあらゆるものに変化したところで、僕もみんなもいつしかその原因について考えるのをやめてしまう」
「私はただ、みんなに私の存在を理解してほしかっただけなのに、私が話かけた人間はいつも私について考えるのをやめてしまう」
「君はおそらく、幽霊でもなければ、超能力者でもない、この世界の人間の概念では説明できない存在。故に誰からも理解されず、気がついた時には忘れ去られている。人間はみんな考えても仕方のないことより、考えて楽しいことを優先する生き物だからね」
「そう、人々が常に楽しさを追及する生き物である限り、私の心は満たされない」
「ミドリちゃんは孤独だったんだね」
「私の存在を理解してくれたのはおじさんがはじめてよ」
「僕には昔、僕にしか見えない友達がいたんだ、不思議だろ?」
「ええ、不思議ね」
「人々は自分たちの価値観で解決できないことは全て不思議の三文字で片付けてしまう。つまり考えるのを拒否してしまう」
「それって、私の存在そのものね」
「ああ、君は不思議だ。だから、もう僕は君にはもう興味がない。君が僕の目の前でどんな怪奇現象を起こしても、それは不思議なことで完結してしまう」
「もう興味がないってことは、私に興味があった時もあったの?」
「ああ、もちろんさ。だから君が周りの人間たちにしてきたことは、自覚がなくても、少なからずその人間の中に残っているんだよ」
「そうなのかな?」
「ああ、きっとそうさ」
ミドリちゃんが嬉しそうに笑っている。
それが僕が最後に見たミドリちゃんの姿だった。
それ以降、空も木も大地も、この世のありとあらゆるものがミドリちゃんに変化することはなかった。
もしかしたら、本当は空も木も大地も、ありとあらゆるものがミドリちゃんに変化している現実について、僕の脳が考えるのをやめてしまっているだけかもしれない。
それでも、僕はまだ、ミドリちゃんのことを覚えていた。

次回予告 断罪王Σと就活美少女マキネ。職場でえこひいきをするやつは毎朝中身が白飯のみの弁当を作って昼食時に便所で食べろ!



 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十八話 断罪王Σと就活美少女マキネ。職場でえこひいきをするやつは毎朝中身が白飯のみの弁当を作って昼食時に便所で食べろ!

第三十八話 断罪王Σと就活美少女マキネ。職場でえこひいきをするやつは毎朝中身が白飯のみの弁当を作って昼食時に便所で食べろ!


公園のベンチに座っている僕の目の前で黒いスーツを身にまとった美少女が口喧嘩をしている。
「そういう言い方ないでしょ!私はマキネが落ち込んでたから励ましてあげただけなのに!」
「それが余計なお世話だって言ってんのよ!自分だけ、内定もらったからって!私のこと見下してるんでしょう!」
やはり、かわいい女の子同士はなにをしても絵になるなぁ。
僕は目をつぶってマキネちゃんとマキネちゃんと言い争う美少女に向かって合掌する。
「もう、マキネのことなんて知らない!」
目を開けるとマキネちゃんと言い争いとしていた美少女が泣きながらマキネちゃんから離れていく。
「ねぇ、あなたさっき私に向かって合掌してたでしょ?」
黒髪ショートカットで前髪パッツンでメガネが特徴的なマキネちゃんが僕に話かけてきた。
「うん、してたよ」
「あんたも就活がうまくいってない私のこと馬鹿にしてるんでしょ!」
「バカにしてないよ、就活、素晴らしいじゃないか、就活、ククク...」
「なに笑ってるのよ!やっぱり馬鹿にしてるじゃない!」
「そりゃさ、就活するってことは自分の価値を企業に委ねるってことだろ?マキネちゃんは本当にそれでいいのかい?」
「なにが言いたいのよ!」
「君は仮に企業に内定をもらっても、そのあとの人生は全部を、その企業に人質に取られるようなものだってことさ、君は本当にそれでいいのかい?」
「あなたの言いたいことはわかる、でもたとえ、自分の人生を企業に人質に取られても、働いてお金を稼がないと生きてはいけないのよ!」
「本当にそうかな?」
僕は青い空を見上げる。
「僕たちの先祖はお金なんてなくたって、自分で食べたい物を狩って、生活していたっていうじゃないか、それに比べたら今の人類には真なる意味で生活能力がないとは思わないか?」
「それってつまり、私達の先祖はルールやお金がなくても、狩りや漁をして普通に生きていけてたから、今の人類は昔の人類よりも生きる力がないってことを言いたいんでしょう?でも、ルールのない自由な世界なんて多くの理不尽な死を生むだけよ」
「それでいいんだよ。自然界を生きる虫や動物にしてみたらそれが当たり前なんだから」
「じゃあ、あなた自身がそのルールのない世界で理不尽な死を与えられる側だったとしても、今と同じことがいえるのかしら?」
「言えるね。だってそれは僕に生きる力がないのがいけないんだから」
「口でならなんとでも言えるわ!だったらあなた一人の想像力と発言で今すぐ、このしがらみだらけの世界を暴力だけが全てを決める世界に変えてみなさいよ!」
「いずれ、そうなるさ。僕は実際にもう、何百人も人間を食べて生活しているからね」
「そんなウソに騙されると思ってるの?」
「確かに、この世界は君たちに嘘をついている。その証拠に警察はいまだに僕のことを捕まえずに、この社会に野放しにしているのだから」
「だ、騙されないわよ!」
「別にマキネちゃんに信じてもらおうとか思ってないよ。その時が来れば、この国は本気で僕を全人類のために排除しようとするんだからね。そして、僕が僕以外の全ての暴力に勝利した時、この世界は秩序を失い、生き残った人間たちは自然界の動物や虫と同じく、醜い生き物になるのさ」
「もういい、あんたと話してると頭おかしくなる!」
「逃げるのかい?僕から」
「悪い?」
「君が僕から逃げるということは、いずれ全人類が直面する真実から目を背けることと同じだ」
「あんた仕事は何してるの?」
「してないよ何にも」
「じゃあ、どうやって生きてるの?」
「言っただろ、僕は人間を食べているって、お金がいくらあっても人間の肉は買えないからね」
「死ね!」
マキネちゃんが空になったペットボトルを僕に向かって投げてくる。
僕の頭部にペットボトルが当たる。
嬉しいような悲しいような言葉にできない感情が僕の全身を駆け巡る。
あ~マキネちゃ~ん!
明日もこの公園に来よう。
次の日。
「やぁ、また会ったね」
公園のベンチでマキネちゃんがおにぎりを食べていた。
「話しかけないで」
「また、面接に落ちたのかい?」
「話かけないでって言ってるでしょう!」
マキネちゃんがおにぎりを僕の顔に向かって投げてくる。
おにぎりが僕の顔に当たる。
マキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃんマキネちゃん。
僕はマキネちゃんを食べてしまいたい感情をあえて自分の理性で抑える。
いつでも食べられるマキネちゃんをあえて食べないというストレスが僕の全身に言葉にできない刺激と興奮を与えるのだ。
「ごめん、ちょっとやりすぎたわね」
マキネちゃんは僕に謝るとバックからラップに包まれたおにぎりを取り出した。
「そのおにぎり、お母さんが作ってくれたんでしょ?」
「うん、おいしいけど、就活がんばれって言われてるようで、なんか逆にプレッシャーなのよね」
「そうだね、頑張れって人に言うのは簡単だけど、言われたほうは結構、しんどいんだよね」
「この公園はね、昔、よく親友と遊ぶときに待ち合わせに使ってた場所だったの」
「その親友って、まさか」
「そう、昨日、ここで口喧嘩してた人、アカリって言うの。なんか嫌よね、小さいころは友情だけで成り立ってた信頼関係も、大きくなるにつれて、学歴だ、就活だって、自分を他人と比べるようになって、それがいつの間にか、生きることの全てになって、気がついたら一番大事なものを失っていた」
「それって、アカリちゃんのことかい?」
「うん、面接に受からない私のこと励ましてくれてたのに、私、自分のことが情けなくなっちゃって、それであんなひどいこと言っちゃたのよね」
「仲直りしないのかい?」
「メールしたわ、何度も、でも返事は全く返ってこない、私の就職活動みたい」
「じゃあ、就活がなかったら、マキネちゃんは大切な親友を失うことはなかったのかもね!」
「そうかもね、でも就職しないと、ご飯食べられない、生きていけない、おじさん、私はどうすればいいのかな」
「じゃあ、僕がマキネちゃんをたべてあげようか、そうすればマキネちゃんは楽になれるよ」
「いいかもね、それ」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕は両手でマキネちゃんの顔を抑える。
そして、口を開いて、食べようとしたときだった。
「マキネ!」
私服姿のアカリちゃんが僕の腰にしがみついてくる
「マキネ!早く逃げて!」
「アカリどうして...!」
「早く逃げて!」
「アカリ!私、アカリにひどいこと言っちゃった!ごめ...」
その先は絶対に言わせない。
僕はアカリちゃんの頭にかぶりつく。
「アカリィィィッ!」
僕はアカリちゃんの全身を口の中に入れて咀嚼する。
「アカリちゃん、何しに来たんだろうね?」
「そんなの決まってるでしょ!私と仲直りしに来たに決まってるでしょ!」
「でも、アカリちゃん、早く逃げてとしか言ってなかったよ、本当に仲直りしに来たのかな?」
「それ、どういうこと?」
「だから、この公園に来たのはマキネちゃんと絶交するためなんじゃないかってことさ」
「ふざけたこと言わないで!だったら、どうして私に逃げろって言ったのよ!」
「でも、アカリちゃん、もう僕が食べちゃったからさ、真実を確かめる方法は一つもないんだよね~残念でした~!」
「私...アカリにちゃんと誤れなかった...」
「そうだよ、よく考えてごらん、マキネちゃんに一方的に酷いこと言われたアカリちゃんの方からマキネちゃんに謝りに来ると思うかい?」
「そ、それは...」
「アカリちゃんがマキネちゃんを僕から助けようとしたのはちゃんと絶交することを口で伝えたかったんだよ」
「わ、私はどうすれば、アカリと仲直りできるの?」
「あ、僕、いいこと思いついちゃった!」
「なに!教えて!」
「こうすれば、マキネちゃんは天国でアカリちゃんに謝れるよ」
公園に肉と骨を噛み砕く咀嚼音が鳴り響く。
「マキネちゃん、天国でアカリちゃんとちゃんと仲直りできたかな~」
マキネちゃんを食べ終えた僕は公園を出た。

次回予告 断罪王Σと人助け美少女ナツミ。職場で自分のミスを他人のせいにするやつはボールペンのみで誰かしらが三秒で宇宙に創造した未知の言語の筆記試験を受けろ!






 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第三十九話 断罪王Σと人助け美少女ナツミ。職場で自分のミスを他人のせいにするやつはボールペンのみで誰かしらが三秒で宇宙に創造した未知の言語の筆記試験を受けろ!

第三十九話 断罪王Σと人助け美少女ナツミ。職場で自分のミスを他人のせいにするやつはボールペンのみで誰かしらが三秒で宇宙に創造した未知の言語の筆記試験を受けろ!

横断歩道で老婆がトラックに轢かれそうになっている。
横断歩道の信号は青なのにね。
僕はそれを見て見ぬをふりをして行く先も決めずにただ歩く。
一人の美少女が横断歩道に駆け込み、老婆を肩に担いで、歩道まで移動する。
トラックは蛇行運転をしながら走り続ける。
周りの人々から老婆を助けたポニーテールが特徴的な美少女に対して賞賛の拍手が起きる。
ポニーテールの美少女は恥ずかしそうにはにかみながら、周りにお辞儀を繰り返す。
「ナツミちゃんは本当にいい子だよね」
僕の隣にいた見知らぬ男が僕に話しかけてくる。
「あの女の子、ナツミちゃんっていう名前なんですか?」
「ああ、そうだよ、アンタこの辺に住んでてナツミちゃんのこと知らないのかい?」
「ええ、まぁ、まだ来たばかりなので」
「あの子は目の前に困っている人がいたら、まるで自分のことのように全力で助けるので有名なんだよ、人助けのナツミちゃんってね」
「ふ~ん」
男は僕に説明すると満足したのか、僕から離れていく。
僕は歩き疲れたので、公園のベンチで休むことにした。
公園では親とはぐれた迷子とナツミちゃんが話をしていた。
しばらくすると、公園に迷子の親がやってきて、ナツミちゃんにお礼を言っていた。
「ナツミちゃん、肩が痛いから、僕の肩揉んでよ」
ナツミちゃんは僕を見て、一瞬首を傾げると、すぐに満面の笑みを浮かべて、僕の肩を両手で揉んでくれる。
「ナツミちゃんは本当に優しいね」
「私、昔から困っている人を助けるのが好きなんです」
「毎日こんなことしてるのかい?」
「はい、お金にはなりませんが、両親もちゃんと私のしていることを理解してくれているので」
「そっか、じゃあ、ナツミちゃんはこの町で毎日、困っている人を一日中探し回っているのかい?」
「そうですね、みんなが周りに無関心なだけで、困っている人ってたくさんいるんです。だから、これでも結構忙しいんです!」
「じゃあ、僕がお腹がすいたから人間が食べたいって言ったらナツミちゃんは助けてくれるのかな?」
ナツミちゃんが爆笑する。
「なんですか、それ?私にも一応できることとできないことがあるので、それはちょっとできませんね」
「そうだよね、ごめんね、無茶言っちゃって」
「いえいえ、肩の調子どうですか?」
「うん、ナツミちゃんのおかげで随分と楽になったよ、ありがとう」
「それじゃあ、わたし、困っている人を探さないといけないので」
「ナツミちゃんはどうして働かないの?」
「私、毎日自分の好きなことをして生きていきたいんです、なので働きません」
「そっか、だからナツミちゃんは毎日人助けをしてるんだね」
「はい!そうです!」
ナツミちゃんがポニーテールを揺らしながら公園から走り去る。
「ナツミちゃん、君は矛盾しているね」
僕がちゃんと教育してあげなくちゃ。
ナツミちゃんの家の場所を探り当てるのは、かなり簡単だった。
そりゃあ、この町では有名な美少女だからね、街を歩く人に聞けばすぐにわかった。
僕はナツミちゃんの家の庭から室内に侵入する。
窓は暑さ対策で開けられていたので、わざわざ素手で窓ガラスを粉々にせずに済んだ。
「おじゃまします」
「はい、どなたでしょうか?」
「僕は宅間セメルというものです。今回はナツミちゃんの将来のことについてお話がありまして」
「将来と言いますと?あ、ちょっとお茶とお菓子用意しますね」
おそらくナツミちゃんの母であろう女性が慌ただしく緑茶と茶菓子をテーブルに置く。
「ナツミちゃんが無償でこの町の人々を助けているのはとても素晴らしいことだと、僕は思います。ですが、まったく利益になっていない状況を見ると、お母さんはナツミちゃんの将来が不安ではないのですか?」
「まぁ、そう言われてしまえば、そうですねとしか、いいようはないんですが、やはり子供の親としてはたとえ周りの人間から何を言われようと子供の幸せが第一なので」
「じゃあ、お母さんはお母さんが死んだあと、ナツミちゃんが飢え死にしてもいいと」
「どちらにせよ、人間はいつか死んでしまう生き物ですから、私と旦那が死んだあと、ナツミがどのような生き方を選ぶのかはナツミの自由ですから」
「では、旦那さんも、ナツミちゃんの狂気に満ちた活動についてみて見ぬふりをしているのですか?」
「狂気に満ちた活動って、そんな言い方は」
「だって毎日、一日中街を走り回って無償で人助けをしている。確かに人助けをしているという一面だけを見れば、素晴らしい活動かも知れません。でも、見方を変えれば一日中自分の好きなことだけしかせず、現実から逃避しているようにしか僕には見えません」
「失礼なことを聞きますが、宅間セメルさんは普段、どんなお仕事をなさっているのですか?」
「僕は働いていません、その必要がないので」
「では、あなたにナツミの生き方についてどうのこうのいう権利はないと思いますが」
「うるせぇよ!クソババァァァァァッ!」
僕は緑茶の入ったコップと茶菓子がのったテーブルを両手で持ち上げてキッチンの方にぶん投げる。
「申し訳ございませんが警察に通報させていただきます」
「うるせぇって言ってんだろぉッ!ヴェアアアッ!」
僕は拳でナツミちゃんの母親の頬をぶん殴る。
僕が拳に力を入れ過ぎたせいか、ナツミちゃんの母親の首が、殴った衝撃で横にコマのように三回転する。
「はぁ、はぁ、はぁ、クソババァがぁッ!おめーが僕を馬鹿にするのがいけねぇんだぞ!働かなくてなにが悪い!世の中には働きたくても働けねぇやつが沢山いるんだぁ!つーかおめぇはどうなんだよ!え?そういうおめぇは働いてんのか!ボゲェッ!」
僕は首が向いてはいけない方向に向いてしまっているナツミちゃんの母親の胸倉をつかんで何ども揺さぶる。
「そっか、こいつ、死んじまったのか...。ま、僕は仮に働けてても、絶対に働かないけどなぁ!そんじゃ、いただきます」
ナツミちゃんの母親の肉の骨が砕かれる音が室内になり響く。
ナツミちゃんの母親を食べながら、どこからか聞こえるセミの鳴き声が僕に季節の訪れを知らせる。
「夏が...来たな...」
「ただいま~」
ネットに入ったスイカを手にぶら下げたナツミちゃんの父親が僕の姿みて呆然と立ち尽くしている。
「ああ~スイカ、いいですねぇ~やっぱり夏はスイカですねよねぇ~僕も昔はよく食べてました、まぁ、アリスは食べれなかったんですけどね~それでよく、アリスが悔しそうに頬をふくらませてですね~」
「だ、黙れぇぇいッ!」
ナツミちゃんのお父さんが僕の言葉を遮る。
「お、お前、誰だ?い、いったい何を食っているんだ?」
「いやだな~お父さん、本当はわかってるくせに~何年、この人と一緒に暮らしてきたんですか」
僕は満面の笑みを浮かべながら、まだ口内に入れる前のナツミちゃんの母親の右足をナツミちゃんのお父さんに突き付ける。
ナツミちゃんのお父さんが台所から包丁をもって僕に襲い掛かってくる。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「貴様よくもぉぉッ!」
「遅ぇよ」
断罪王Σに変神した僕の回し蹴りがナツミちゃんの父親ののどに直撃する。
「これ食い終わったらァッ、次はおめぇの番だからなァッ!よく覚えとけよォッ!」
「フッコヒュロフィテヒャル...」
ナツミちゃんの父親はぼくに対して泣きながら何かを言っているが、僕にのどを潰されたせいで、何を言っているのかまったく聞き取れない。
僕はナツミちゃんの母親を食べ終えると、今度はナツミちゃんの父親を食べた。
ナツミちゃんの父親を食べ終えると、今度はナツミちゃんが家に帰ってきた。
「お母さん、お父さん、ただいま...」
母親におつかいを頼まれていたのか、ナツミちゃんが手に持っていた買い物袋が床に落ちる。
床にスーパーで買ってきたと思われる商品が転がる。
ナツミちゃんは両親の肉片や衣服が床に散らった血塗れの室内を見て目から涙を流している。
僕は変神を解いた。
全裸の僕にナツミちゃんが泣きながら訴えてくる。
「公園の...おじさん!ひどい、どうして!どうしてこんなことをするの?」
「僕は働かずに自分の好きなことしかしないナツミちゃんの将来が心配だから、ナツミちゃんのお母さんに相談に来たんだよ、そうしたら、こういうことになっちゃってね」
「確かに私のことを心配してくれるのはありがたいけど、それでどうしてお父さんとお母さんが死なないといけないの?それに私にはどうしても、あなたが働いているようには見えないわ!」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「都合が悪くなると、そうやってバカみたいに叫んで!あんた最低よ!」
「いいか、ナツミちゃん、俺はこれからお前にもっとも重い罰をあたえる!両親を亡くしたお前はもう、自分の好きな人助けだけをして生活することはできない!両親の経済能力というライフラインを失ったお前は、これから人助けより一生、自分の意にそぐわない労働を優先しなくては生きていけない!お前はこれから一生、生き地獄を味わうんだ!そしてお前に生き地獄を押し付けた俺は絶対に働かない!」
僕は自分の言いたいことをナツミちゃんに宣言すると全裸のままナツミちゃんの家から走り去る。
ナツミちゃんは両親の仇をとるため、そして自分のライフスタイルを破壊し尽くしたの僕に復讐するために、泣き叫びながら全裸の僕を追いかけてくる。
「うああああああああッ!待ちなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!お母さんとお父さんを返せぇぇぇぇぇぇぇッ!」
体力が尽きたのか、ナツミちゃんが走るのをやめて地面に膝と両手をつけ、泣き叫んでいる。
ナツミちゃんの泣き声に気づいた、近所の人たちがナツミちゃんの周りに集まってくる。
僕はその姿を見て、幸せで胸がいっぱいになる。
ナツミちゃんが追ってこないのを確認すると僕は走るのをやめて夕焼け空の下のゆっくり歩き続けた。

次回予告 断罪王Σと性格最悪美少女エリナ。職場で言葉を使わずに行動のみで嫌がらせをしてくるやつはニンニクを大量に食って深夜に自宅のトイレ故障しろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十話 断罪王Σと性格最悪美少女エリナ。職場で言葉を使わずに行動のみで嫌がらせをしてくるやつはニンニクを大量に食って深夜に自宅のトイレ故障しろ!

僕は今日も行き先も決めずにただ歩き続ける。
おもちゃ屋さんの前にはゲームの発売日なのか長蛇の列ができていた。
そして、今、おもちゃ屋さんに来たばかりの長髪の両サイドにつけられたピンク色のリボンが特徴的な美少女が堂々と先頭の列に割り込む。
「ちょっと君!いくらなんでもそれはルール違反だろ!」
「うるさい!私がいったい何したっていうのよ!」
美少女は最初に先頭に並んでいた人に罵倒を浴びせると、その人を蹴り飛ばして列から外した。
美少女の後ろに並んでいた人々からブーイングが起こるものの、美少女はまるで気にしていない。
そして、列の先頭を暴力で勝ち取った美少女はその店にある発売日の新作ゲームすべてを一人で購入してしまった。
そして美少女は今日発売の新作ゲームを買えなかった人々の前で、大量のゲームソフトが入った紙袋を車道に放り投げる。
車道を走っている大きなトラックのタイヤがゲームソフトが入った紙袋を潰して走り去る。
美少女は顔に満面の笑みを浮かべながら、新作ゲームを購入できなかった人々に向けて、両手の中指を立てる。
美少女は満足したのか、スキップをしながら、どこかへ行ってしまった。
「エリナちゃん、またあんなことを... 」
いつのまにか僕の横にいたメガネをかけた美少女がエリナちゃんのことを心配していた。
「あの子、エリナちゃんっていう名前なんだ」
「はい、実家がお金持ちのお嬢さまなのでこのあたりじゃ有名なんですよ」
「なるほどね、でも、いくらなんでもお金がもったいないと思うんだけど」
「そうなんですよね、私もエリナちゃんの友達なんですけど、エリナちゃんのことよくわからないんです」
「君、名前は?」
「ハルナです」
「ハルナちゃんはもしかして今日発売日のゲームを買いに来たの?」
「はい、そうなんです。私、エリナちゃんの友達として、エリナちゃんを叱ったほうがいいのか、それとも応援してあげた方がいいのか迷ってるんです」
「僕はお互いに本音を言い合えない友達は友達とは呼べないと思うよ」
「私も、そう思ってます。でも、もしエリナちゃんに嫌われちゃったらと思うと不安で」
「じゃあ、僕と一緒に説得しにいこうよ」
「いいんですか?」
「ああ、なんかおもしろそうだからね」
僕とハルナちゃんは町中を歩き回ってエリナちゃんを見つけた。
エリナちゃんはスーパーの駐輪場に停めてある自転車の列を蹴る。
横に並んだ自転車がドミノ倒しのように倒れていく。
エリナちゃんは横に倒れた大量の自転車を見て満足したのか、スキップしながら移動を始める。
「エリナちゃん!」
ハルナちゃんがスキップしているエリナちゃんの背中に向かって叫ぶ。
「あ、ハルナじゃん」
「エリナちゃん、一緒に自転車、もとに戻そう」
「はぁ?何言ってんの?自転車倒したのは私じゃないし!」
「うそついたって無駄よ、私ちゃんと見てたんだから」
「自転車倒したのはハルナでしょ?私ちゃんと見てたわよ!」
「どうして、そんなひどいウソをつくの?」
「うるさい!」
エリナちゃんがハルナちゃんを蹴り飛ばす。
地面に仰向けに倒れたハルナちゃんは動かない。
ハルナちゃんの後頭部から出た血液が地面に広がって赤い水たまりを作る。
「ハルナちゃん、死んじゃったね」
「あ、あんた誰よ!」
「僕は宅間セメルって言います。実はハルナちゃんと一緒にエリナちゃんを説得しに来たんですけど、なんかすごいことになってしまいましたね」
「わ、私は悪くないわ!ハルナを殺したのはあなたよ!私ちゃんと見てたのよ!」
エリナちゃんが全力疾走で殺人現場から逃げていく。
次の日。
僕はエリナちゃんの姿を昨日と同じスーパーの駐輪場に見つけた。
エリナちゃんは何事もなかったかのように、自転車の列を蹴りとばす。
ドミノ倒しのように次々と倒れる自転車を見て、エリナちゃんは満面の笑みを浮かべている。
そして、その地面にはハルナちゃんの後頭部から出た血液が消えないシミを作っていた。
「宅間セメル!あんたがどうしてここにいるのよ!」
「ここにいてはいけないのかい?」
「当たり前でしょ!私は昨日、警察にハルナを殺したのは宅間セメルだって通報したんだから!」
「なるほど、エリナちゃんは僕にハルナちゃん殺しの濡れ衣を着せたのに、どうして警察が僕を野放しにしているのかが理解できないんだね」
「そうよ!あんたは私の代わりに罪を償わなくちゃいけないのよ!こんなの絶対におかしいわ!」
「困ったね」
「そうよ!困ったわ!あんた警察に自首しなさいな!」
「僕が何を警察に自首するんだい?」
「ハァ?あんた何言ってんの?あんたがハルナを殺したんでしょ?」
「ハルナちゃんを殺したのは君だよ」
「嘘ついてんじゃないよ!さっきの自転車だって全部アンタが蹴り倒したんでしょ?」
「僕じゃないよ、ハルナちゃんが蹴り倒したんだ」
「ハァ?ハルナは昨日、あんたに殺されたでしょう?」
「ちがうよ、ハルナちゃんはハルナちゃんに殺されたんだよ」
「あんた、人をバカにしてんでしょ?」
「エリナちゃんのことを今、馬鹿にしてるのはハルナちゃんだよ」
「だ~か~ら~!ハルナは昨日、あんたに殺されたでしょ?」
「エリナちゃん、嘘をついちゃいけないよ、僕がハルナちゃんなんだよ」
「死ね!私もう帰る」
僕はエリナちゃんの背中を蹴り飛ばす。
「あんた、なにすんのよ!」
「僕じゃないよ、ハルナちゃんがやったんだ!」
僕はエリナちゃんの顔を殴る。
「痛い!あんたいい加減にしなさいよ!あんた最低よ!」
「僕じゃない、殴ったのはエリナちゃんだ」
「人を馬鹿にするのもいい加減にしなさいよ!私は私を殴ってないわ!」
「君は大きな勘違いをしている、君はエリナちゃんじゃないんだよ」
「じゃあ、私は誰なのよ!」
「君はハルナちゃんだ」
「ハルナは昨日アンタに殺された、同じことを何度も言わせないで!」
「違うよ、君はエリナちゃんじゃないし、ハルナちゃんを殺したのはハルナちゃんだ」
「あんたと話してると、頭がおかしくなるわ!」
エリナちゃんが両手で頭髪を掻きむしる。
僕はエリナちゃんの前に立ちふさがる。
僕は両手でエリナちゃんの両肩を掴む。
「エリナちゃん、おじさんともっとお話をしようよ」
「あんた、今認めたわね、私がエリナだって」
「おじさん、寂しいんだよ」
「認めなさいよ!私がエリナだってこと!あんたが私に負けたことを!」
「エリナちゃんに負けたのは僕じゃないよ、エリナちゃんだよ」
「あんた、はっきり言って頭おかしいわよ!離してよ!」
「じゃあ、僕の出す、クイズに答えてよ」
「クイズに正解したら、解放してくれるの?」
「ああ、もちろん。それじゃあ、第一問、ハルナちゃんを殺したのは誰ですか?」
「あんたに決まってるでしょ!私は私の大事な親友を殺したあんたを絶対に許さない!」
「不正解ですね。このクイズの答えはエリナちゃんです」
「ふざけんじゃないわよ!人のせいにするな!」
「それでは第二問、このスーパーの駐輪場の自転車を倒したのは、誰ですか?」
「あんたに決まってるでしょ!バーカッ!」
「不正解ですね。このクイズの答えはエリナちゃんです」
「人のせいにしてんじゃねぇぞ!このクソバカ野郎!とっとと肩からその汚い手を離しなさいよ!」
「それでは第三問、今、僕のクイズに挑戦しているのは誰でしょう?」
「私よ、エリナよ!」
「不正解ですね。このクイズの答えはエリナちゃんです」
「死ね!」
「それでは第四問、今、エリナちゃんにクイズを出しているのは誰でしょう?」
「宅間セメル!」
「不正解ですね。このクイズの答えはエリナちゃんです」
「死ね!」
僕はエリナちゃんにクイズを出し続ける。
僕はエリナちゃんがクイズに正解すれば、答えを無理矢理変更する。
僕はエリナちゃんがクイズに不正解になれば、次のクイズを出す。
これが早朝から深夜まで続いた。
周りの人びとは僕とエリナちゃんの狂気に満ちたやりとりを見ても、見て見ぬふりをして通り過ぎていく。
「どうして、だれも助けてくれないのよ!」
「それでは次の問題です」
「もういいわ!私が悪かったわよ!自転車を蹴り倒したのも、ハルナを殺したのも私だって認めるから、もう家に帰らせてよ!」
「不正解ですね、このクイズの答えはエリナちゃんです、それでは第12660問です」
「だーかーら!エリナは私でしょ!」
「不正解ですね、それでは次の問題です」
エリナちゃんは無駄だとわかっていても僕から離れようとする。
「エリナちゃん!まだクイズは終わってないし、エリナちゃんはクイズに一度も正解してないよ!」
「さっき、正解したでしょ!自転車を倒したのも私、エリナを殺したのも私。私がクイズに正解してもあんたが無理矢理、私の正解を不正解にしてる!こんなのクイズでもなんでもないわよ!もう、お腹すいたのよ!とっとと家に帰らせてよ!」
「わかったよ、じゃあ、これが最後の問題です」
僕は携帯の画面をエリナちゃんに見せる。
「この画面にうつっている死体は誰の死体でしょう?」
「お、お母さんとお父さん...あんたが、あんたが殺したのね...」
「正解、もう帰っていいよ、帰る家があるならね」
「これで私に勝ったと思ったら大間違いよ!私にはまだ大金持ちの親が残した遺産があるんだから!私はあんたに負けてないんだから!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「きゃあああああああああああああッ!」
断罪王Σに変神した僕の姿を見たエリナちゃんが逃げる。
なんとか自宅にたどり着いたエリナちゃんを待っていたのは、真っ黒に焼け焦げた豪邸だった。

次回予告 第四十一話 断罪王Σ 対 銀装天使アカイアー!職場で大してえらくもねぇのに人に命令ばかりするやつはトイレの際にトイレットペーパーを使わずに素手で色々なんとかしろ!






 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十一話 断罪王Σ 対 銀装天使アカイアー!職場で大してえらくもねぇのに人に命令ばかりするやつはトイレの際にトイレットペーパーを使わずに素手で色々なんとかしろ!

最近、各地で人間が怪物になる現象を多発しているらしい。
怪物になった人間は人間を食べる。
人々は人間を食べるその怪物のことをアンノウンと呼んでいる。
国は至高天という組織を作り、至高天はアンノウンに対抗するために銀装天使と呼ばれる巨大人型機動兵器を開発した。
おかげで僕は人目を気にせずに人間を食べることができる。
僕の犯した罪は全部、アンノウンのせいにできるからね。
でも、そんな日も長くは続かなかった。
そう、前から感じていた違和感と危機感を証明する日がついにやってきたんだ。
「私の名は銀装天使アカイアーの操縦者のリナ。宅間セメル!貴様は新種のアンノウンだな!」
僕の目の前に日本刀を持った長い黒髪が特徴的な美少女が現れる。
「変な言いがかりはよしてくれ、アンノウンは確か、人間に姿を変えることはできないはずだ」
「確かにその通りだ。しかし、巨大人型機動兵器・銀装天使の開発に成功したこの国は、もうお前の犯した数々の罪を見て見ぬふりするのをやめたそうだ」
「それは、つまり、僕がアンノウンじゃなくても、暗殺するってことだね」
「そういうことだッ!」
リナちゃんは鞘から抜刀すると高速移動で僕に向かって突撃してくる。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕はリナちゃんの振り下ろした日本刀を両手で白刃取りして真っ二つに折る。
「くっ、その姿、確かに貴様はアンノウンじゃないようだな!ならこれならどうだ!」
リナちゃんが刀身が折れた日本刀を天にかざす。
「出でよッ!アカイアー!」
上空から一筋の光が地上に放たれ、僕の目の前が真っ白になる。
そして、僕の目の前にリナちゃんが操縦する巨大人型兵器・銀装天使アカイアーが立っている。
アカイアーの右手に握られた巨大な日本刀が僕を襲う。
「いくらなんでもサイズが違い過ぎる」
僕は斬撃を避けると、全身の毛穴から超高熱のビームをアカイアーに向かって放つ。
アカイアーの全身に無数の穴が開く。
しかし、アカイアーは攻撃の手を緩めない。
「それで勝ったつもりか!操縦者である私にダメージを与えなければ、何の意味もないぞ!」
アカイアーの斬撃が僕の右腕を切断した。
「ぐああああああッ!回避できなかった!」
僕は左手を大砲に変化させ、超極太のビームをアカイアーの巨大な日本刀に直撃させる。
「しまった!武器をやられた!」
動揺するリナちゃんの声を聞いた僕は、ビルの裏に姿を隠し、右腕を超速で再生する。
「これで、しばらくは時間を稼げるはずだ」
「やっと会えましたね、アリスの後継者」
僕の目の前に黒の長髪にカチューシャが特徴的なチャイナドレスのような服を着た見知らぬ美少女が現れる。
「君も至高天に所属する銀装天使の操縦者なのか?それになぜ、君がアリスを知っているんだ?」
「私は至高天の味方ではありません。私の名はメシア。地球の意思の代弁者です」
「いったい何が目的なんだ!」
「あなたに引き継いでもらいたいのです、アリスの仕事を」
「アリスの仕事だと!いったいどういうことなんだ!」
「アリスの仕事は本来、社会付適合者であるあなたに断罪王の力を与え、断罪王の力を手に入れながら地球の意思を裏切った白の断罪王の操縦者ハルカを暗殺することだったのです」
「僕は確かに断罪王の力をアリスからもらった!でもそれと引き換えにアリスは消えてしまった!」
「アリスは地球の意思が実験的に生み出した最初の代弁者です。つまり、私の姉と言った方がわかりやすいでしょうか?」
「アリスがメシアの姉?」
「あくまで例えですよ。アリスは実験的に作られた故に肉体を持たない精神体だった、だからアリスはあなたにしか見えなかった。そして、その後に地球の意思は肉体を持つ黒の断罪王を司る私と裏切り者のハルカに協力する白の断罪王を司るメシア創造した。宇宙の意思は実験的に作られた肉体を持たない地球の意思の代弁者である、アリスの司る断罪王にこう名付けた、断罪王スティグマと」
「断罪王スティグマ...!スティグマって汚名とか、そういう意味の言葉だろ!つまり、生みの親である地球の意思は自分が実験的に作ったアリスを失敗作扱いしたってことなのか!」
「そういうことです、それでも自らの創造主である地球の意思にスティグマ、つまり失敗作の烙印を押されたアリスは創造主である地球の意思に従い、社会付適合者であるあなたにたどり着いた。でも、アリスは本来の目的を忘れ、あなたと絆を深めてしまった」
「うん、それで」
「そしてアリスは本来死んでしまうはずのあなたに断罪王の力を与えた。肉体を持たないアリスにとってそれは自分の魂をほとんど死んでいたあなたに与えることに等しかった」
「だから、アリスは俺に力を与えてすぐに消えてしまったのか」
「その通りです。でも、それは本来、達成されるべきアリスの目的とはすこし、違っていた。あなたの肉体が満身創痍でなく、健康な状態でアリスから断罪王の力の譲渡が行われていれば、あなたは今のように不完全な状態で断罪王の力に覚醒することはなかった」
「じゃあ、今の断罪王Σは完全な状態ではないというのか!」
「その通りですが...断罪王Σ〈シグマ〉?ああ、そういうことですか、うふふふ!」
「なにが面白いんだ!そうか!アリスの言っていた断罪王Σ〈シグマ〉のΣってもしかして、スティグマの略なのか?」
「う~ん、それはアリスに直接聞いてみなければわかりませんが、おそらく、アリスは自分のことを失敗作だと認めたくなかったから、そう名乗っていたのでしょうね。とにかく、私は地球の意思に命じられて、アリスの成し遂げられなかった目的を果たしに来ただけです、これを受け取ってください」
メシアは僕に大きな辞書のようなものを渡してきた。
「その本の名は終末黙示録です。その本が本来、死にかけていたあなたの肉体を再生する代わりに、アリスからあなたに与えられるはずの力だった」
僕は終末黙示録を読んでみた。
僕はこの世界と宇宙の全てを理解した。
全身に今まで感じたことのない大きな力が駆け巡るのを感じる。
メシアが僕に向かって手のひらを突き出す。
「さぁ、唱えなさい!真なる断罪王Σの誕生に必要な言葉を!」
アリスとの思い出が僕の脳内にフラッシュバックする。
僕は泣き叫ぶ。
「シンゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!」
断罪王Σに変神した状態の僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀装天使アカイアーの目の前に巨大人型兵器・真断罪王Σ〈シグマ〉が現れる。
「宅間セメルが巨大化した」
僕の脳内にアリスの目的の全てが流れ込んでくる。
「そうか、アリスは地球の意思を裏切ったお前たち至高天のリーダーであるハルカを殺そうとしていたのか!」
「貴様ごときが教祖様の名を口にするなぁぁぁぁぁッ!」
アカイアーの十本の指先から突き出たビームクローが真断罪王Σを襲う。
「悪いな、僕はもう死ねない!僕はアリスの願いを叶えるんだ!砕けちれぇぇぇッ!」
アカイアーのビームクローを受け止めた真断罪王Σの両手がアカイアーの両手を粉々にする。
武器が無くなり、逃げようとするアカイアーを僕は市街地に押し倒して、アカイアーとその操縦者であるリナを食べた。
「そう、真断罪王Σは食べた人間、つまり操縦者の脳内にある情報をもとに、体内に摂取した銀装天使の力を吸収することができる。それはつまり、銀装天使もまた、地球の意思の生み出したアンノウンの肉体を再利用しているからなのです」
メシアは僕にそう言い残すと、どこかへと消えてしまった。
「僕はアリスのために、地球の意思を裏切って白の断罪王の力を悪用するハルカを殺す。それが、アリスの願いなんだ!」
僕は生まれて初めて自分の生きる目的を見つけた。
市街地の中心で真断罪王Σが歓喜と悲哀に満ちた咆哮をあげた。

次回予告 真・断罪王Σ 体 銀装天使ソフィエル!ザフィエル!自分勝手な理由で人のシフトを勝手に変えようとしてくるやつは見ず知らずの人間に耳元でプロポーズされろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十二話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ソフィエル!ザフィエル!自分勝手な理由で人のシフトを勝手に変えようとしてくるやつは見ず知らずの人間に耳元でプロポーズされろ!

真断罪王Σに変神を解いた僕は至高天教祖であるハルカを殺すために、全裸の状態で至高天関東支部に突撃訪問する。
「おじゃまします」
全裸の僕を不審者と勘違いした至高天のスタッフ達が僕を取り囲む。
「誰だ!貴様!今すぐここから出て行け!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕は片手で至高天のメンバーの一人の顔を鷲掴みにする。
「こいつを殺されたくなかったら、いますぐハルカに会わせろ!」
「きょ、教祖様は今、ここにはいない!」
「じゃあ、どこにいるんだ!」
「それは私達にもわからないのよ!」
「嘘をつくな!」
「ほ、本当よぉ!だからその人を放してあげて!」
「なら、全員死刑だァッ!」
僕は片手で鷲掴みにしている至高天のメンバーの頭部を握り潰すと同時に、全身の毛穴から超高熱のビームを全方位に一斉発射した。
超高熱のビームが至高天関東支部のスタッフ全員の肉体をつらぬく。
僕はハルカを見つけられなかった腹いせに残りのスタッフを殺すため、至高天関東支部の建物の奥に進む。
格納庫と思しき場所には巨大人型兵器が立っていた。
「おじゃまします」
「誰だ!貴様はァッ!」
「し、侵入者だ!今すぐソフィエルの操縦者に連絡するんだ!」
「ヴェアァァァァァァァァァァァァァァッ!」
僕は絶叫しながら全身の毛穴から超高熱のビームを一斉発射する。
超高熱のビームは格納庫から避難しようとしていたスタッフ達の肉体をつらぬく。
避難しようとしていた格納庫内のスタッフが次々と倒れていく。
「とりあえず...メシでも食うか」
僕は至高天関東支部の施設内に横たわるスタッフの死体を食べる。
全員食べ終えると、一人の美少女が僕の目の前に現れる。
「お待たせしました!本日からこちらで働かせていただく、銀装天使ソフィエルの操縦者のシオリです...何コレ?」
「遅ぇよ、それよりお前!今すぐ、ハルカの居場所を僕に教えろ!」
「この血塗れの状況の原因はあなたですね」
「ああ、そうだよ、腹が減ってたから全員食ってやったんだ!」
「どうしてそんなひどいことを!」
「うるせぇ!バァァァァァァァーカァッ!ハルカはどこだァッ!」
シオリは始めての実戦に緊張しているのか、深呼吸をすると、覚悟を決めた表情で僕を睨みつける。
「今すぐ死ぬ人間に教える必要はないわ!出でよ!ソフィエル!」
シオリが前方に向かって片手をかざすと、それに反応するように、格納庫に立っているソフィエルが動き出す。
シオリはソフィエルの突き出した手のひらに素早く移動すると、そのままソフィエルの操縦席に入る。
ソフィエルの両目が発光する。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
断罪王Σに変神した僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
「怪物が巨大化した?」
真断罪王Σに変神した僕は銀装天使アカイアーとその操縦者を食って手に入れた、巨大な日本刀・アカイアーエッジを異空間から出現させて片手に持つ。
「あ、あの剣は、リナ先輩のアカイアーの武器!どうして、あの怪物が!」
「切り裂けぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
真断罪王Σが振ったアカイアーエッジから赤い色の衝撃波が発生してソフィエルに直撃する。
その衝撃で至高天関東支部が倒壊する。
瓦礫の雨が真断罪王Σとソフィエルに降り注ぐ。
真断罪王Σは上空に高速移動して、上からアカイアーエッジから発生させた赤い衝撃を瓦礫の山に埋もれたソフィエルに向かって放つ。
しかし、瓦礫の山から巨大な手のひらが飛び出して、真断罪王Σをつかんで離さない。
アカイアーエッジの直撃を受けた瓦礫の山から土煙と共に右手のないソフィエルが立ち上がる。
「ソフィエルの両手は私の脳波で自由自在にコントロールできるんです、そして、こんなこともできる!」
真断罪王Σの全身を掴んでいる右手のひらから強力な電撃が発生する。
「うぐああああああああああああッ!」
僕の全身に電撃が流れ、強烈な痛みが全身に広がる。
まずい、このままでは全身黒こげになってしまう。
「いける!このまま電撃を与え続ければ、あの怪物に勝てる!」
「なめるなァァァッ!」
真断罪王Σは全身の装甲をスライド展開させると、装甲の奥に装備されたビーム砲を一斉発射する。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σを掴んでいたソフィエルの右手が無数のビームにつらぬかれ、爆散する。
「右手がやられたからってぇぇぇぇッ!」
ソフィエルから放たれた左手が真断罪王Σに突撃してくる。
ソフィエルの左手が真断罪王Σの背後に来る。
「うしろか!」
だが、次の瞬間にはソフィエルの左手はその動きを変えて、右横から真断罪王Σに突撃してくる。
「フェイントだと!」
「もらったぁぁぁッ!」
「今だァッ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれたビームが真断罪王Σを捕らえようとしていたソフィエルの左手をつらぬき爆散させる。
「そんな!あれだけ高出力のビーム兵器を連続して使えるというのか?」
「これでとどめだァァァァァァッ!」
アカイアーエッジを片手に持った真断罪王Σが両手を失ったソフィエルに突撃してくる。
「ソフィエルの武器が両手だけだと思うなぁぁぁッ!」
ソフィエルの両足が本体から分離して、真断罪王Σに突撃してくる。
本体から分離したソフィエルの両足のつま先からビームのシャワーが放たれる。
「無駄だァッ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームがソフィエルの両足のつま先から放たれたビームシャワーに直撃する。
「ビームでビームを防がれた!」
「終末のォォォォォォォォッ!シグマスラァァァァァァァァァシュッ!」
エネルギーをフルチャージした状態のアカイアーエッジから放たれた巨大な赤い衝撃波がソフィエルの両足を爆散させると同時にそのまま、ソフィエルの本体に直撃する。
かつて至高天関東支部のあった場所に大きな爆発が発生する。
爆風からソフィエルから発射されたと思われる脱出ポッドが飛び出す。
「逃がすかァァァァァァッ!」
真断罪王Σが脱出ポッドを片手でキャッチする。
「ハルカの居場所を教えろォォォォッ!」
「あんたみたいな怪物に教えるぐらいなら今すぐ死んだ方がマシよ!」
「じゃあ、死ね」
真断罪王Σがシオリの搭乗している脱出ポッドを口に入れて噛み砕く。
「手に入れたぞ...ソフィエルの力を...」
上空から新たな銀装天使が舞い降りてくる。
「久しぶりだね、宅間セメル...!」
聞き覚えのあるその声は以前、僕に両親を殺された人助け美少女ナツミちゃんの声だった。
「その声は...ナツミちゃん!」
「そうだよ、私はあんたに復讐するために至高天に入った。そして教祖様から頂いたこの銀装天使ザフィエルであんたを殺す!」
「面白い!なら早速試させてもらうぞ!くらえ!ソフィエルハンド!」
真断罪王Σの両手が電撃に包まれ、本体から分離する。
「す、すごいぞコレは!俺の思い通りに電撃を纏った両手が変幻自在に空を舞う!」
真断罪王Σから放たれた電撃を纏ったソフィエルハンドがザフィエルの回避行動に先読みしてどんどん距離を詰めていく。
「そぉ~れッ!ナツミィッ!このソフィエルハンドに捕まれば、貴様は黒こげだぞッ!」
「無駄だァッ!ザフィエルキャノン発射!」
ザフィエルが胸部に装備された竜の口から、極太のビームを発射して高速で回転する。
極太のビームで形成された竜巻がソフィエルハンドを爆散させる。
真断罪王Σは新たに両腕を生やすと、アカイアーエッジを槍のようにビームの竜巻と化したザフィエルに向かって投擲する。
ビームの竜巻と化したザフィエルにアカイアーエッジが直撃する。
しかし、アカイアーエッジはビームの竜巻に巻き込まれ粉々になる。
ビームの竜巻と化したザフィエルが断罪王Σに迫ってくる。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームがビームの竜巻と化したザフィエルに直撃するも、全て弾かれてしまう。
「ぼ、僕はこんなところで死んでしまうのか?」
「そうよ!あんたはあんたに殺された私の母親と父親のように、このまま何の抵抗も出来ずに哀れ惨めに死ぬのよ!」
「そ、そんなの!ぼ、僕は認めないぞぉ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!ハリケェェェェェェェェェェェンッ!」
真断罪王Σが全身からビームを一斉発射した状態で高速回転する。
ビームの竜巻と化した二体の人型機動兵器がぶつかり合い、周りの建物や一般市民が粉々に焼き切り刻まれる。
「いいのかァッ!このまま戦闘を続ければ、至高天関東支部の奴らみたいに無駄な人死にを増やすだけだぞぉッ!それでもお前は人類の平和を守る至高天の一員なのかァッ!」
「うるさいッ!私は、例え何を犠牲にしても母と父の仇がとるんだァァァァァァッ!」
二体の人型機動兵器から放たれたビームで形成された巨大な竜巻のぶつかり合いが始まってから約二時間後、ザフィエルの動きが急に停止した。
「そ、そんな!エネルギー切れだと!」
ザフィエルのエネルギー切れを確認した真断罪王Σが高速回転を停止させる。
「貴様らの操縦する銀装天使はしょせん機械だ!まぁ、そうなるわな」
「な、なぜお前の機体はエネルギー切れを起こさない」
「てめぇ!人を馬鹿にするもいい加減にしろよぉッ!いいか!真断罪王Σのエネルギー源は僕の生命力だ!僕の命が尽きない限り、真断罪王Σは無限に動き続ける!おめぇが持久戦に持ち込んだ時点でおめぇの負けは決まってたんだよぉぉぉぉぉッ!」
「じゃあ、私はお前に戦いを挑んでいた時点で負けが決まっていたというのか?」
「そうだ、たかが人間が神に等しき力を持った断罪王様に勝てるわきゃねぇだろぉッ!このボゲぇカスがぁぁぁぁぁぁッ!人がせっかく情けをかけて生かしておいたのに調子づきやがってよぉぉぉッ!そんなにおめぇの母親と父親に会いたきゃあ、今すぐ会わせてやるよぉぉぉぉぉぉぉッ!」
真断罪王Σが何かに気付いたように動きを止める。
「あ、そうだ、お前、今ハルカがどこにいるか知ってるか?教えてくれたら命は奪わないぜ!」
「バァァァァカァァァッ!そんなこと教えるわけねぇだろカァァァァァスッ!お前も道ずれにしてやるぅぅぅぅぅ!死ねやァァァァァァァァッ!」
ナツミが操縦席の自爆スイッチを押し、ザフィエルが大爆発を起こす。
丸焦げになった真断罪王Σが地面に転がっていた真っ黒なナツミの頭部を手につかみ口に放り込む。
「いただくぞ!ザフィエルの力を!」
ザフィエルの自爆により大ダメージをくらった真断罪王Σの変神が強制的に解ける。
全身煤だらけの宅間セメルは全裸のまま、至高天関西支部に向けて歩き出す。

次回予告 第四十三話 真・断罪王Σ 対 銀装天使アポリオン!仕事中に仕事と全く関係のない話をしていたり、人の悪口を言うやつは一輪車に乗って高速道路逆走しろ!







 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十三話 真断罪王Σ 対 銀装天使アポリオン!仕事中に仕事と全く関係のない話をしていたり、人の悪口を言うやつは一輪車に乗って高速道路逆走しろ!

「シンゴォォォォォォォォォォォォォォーッ!」
深夜、入り口のドアが破壊された至高天関西支部の施設内に奇怪な叫び声が響き渡る。
ザフィエル戦で大ダメージを受け、エネルギーを大量に消費した僕を理性ではもはやコントロールすることのできない強い空腹感が襲う。
そう、だれでもいいから僕は人間が食べたかったんだ!
「また酔っ払いか!バカみたいにでけぇ声出してんじゃねぇぞ!近所迷惑だろ!」
断罪王Σに変神した僕は僕を酔っ払いと勘違いした男性職員の頭部にかぶりつき、そのまま全身も口内に含んで咀嚼する。
「たりねぇんだよ、こんなんじゃよぉ...!」
僕はエネルギーの節約のために、変神を解く。
全裸の不審者に気付いた女性職員が悲鳴を上げる。
「きゃああああああッ!」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇッ」
僕も女性職員の悲鳴に負けないくらいの怒声を上げながら、女性職員の口に両手を突っ込む。
「あが...うごが...!」
「裂き乱れろやぁぁぁぁぁぁッ!」
そして女性職員の口に入れた両手をそのまま横に広げると、女性職員の頭部が血しぶきを上げながら横に真っ二つに裂ける。
僕は口から上がなくなった女性職員を丸のみして、咀嚼する。
防犯カメラの映像から僕の不法侵入に気づいた奴が鳴らしたと思われる非常ベルの音が施設内に響き渡る。
「すばらしいな...これで餌を探す手間が省ける」
武装した職員が全裸の僕を取り囲む。
「深夜に全裸で不法侵入とは...このイカれた社会付適合者め!」
「おめぇら至高天の関東支部はそのイカれた社会付適合者一人に潰されたんだぜ!」
「な、なんだと!では、まさか貴様が噂の...天使狩りの宅間セメル!」
「ほう、お前らが僕のことを知ってるってことはハルカも僕のことを認識してるってことだな...!とりあえず僕に殺される前にハルカの居場所を教えてもらおうか!」
「殺されるのは貴様のほうだァッ!銃撃開始ィィィィィィィッ!」
僕を包囲していた武装した職員が手に持った銃から一斉に銃弾が発射される。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕の鋼鉄の皮膚が四方八方から直撃した銃弾をすべて弾き返す。
跳ね返ってきた銃弾は銃を手にもっていた職員の体に直撃し、死体の山を築く。
「いただきます」
僕は銃を武装した職員を全員食べた。
ザフィエル戦で消費したエネルギーが回復していく。
どこからかラッパの音とバイクが走る音が聞こえる。
背後を振り向くと豆腐屋の制服に身を包んだ美少女がバイクにまたがっていた。
「お豆腐いる?ねぇ、いるでしょ?おいしいよ!」
僕は高速移動でバイクの背後に移動する。
僕はバイクの荷台に積まれた豆腐の入ったケースを両手で持ち上げて、思いっきり床に叩きつける。
床に大量の豆腐が散らばる。
「いらねぇよバーカッ!死ね!」
「あんた、売り物になんてことするのよ!」
「うるせぇ!建物の中にバイクで入ってくんじゃねぇよバーカッ!死ね!」
「不法侵入者に言われたくないわよ!」
「おめぇも不法侵入者だろバーカッ!死ね!」
「残念だったわね、私は銀装天使アポリオンの操縦者で豆腐屋のリンナよ!」
「仲間が皆殺しにされてんのに不法侵入者に豆腐売りつけてんじゃねぇよバーカッ!死ね!」
「あんた!さっきからバカバカうるさいのよ!私が本気出せば、あんたなんて即死なんだから!」
僕はリンナに向かって両手の中指を立てながら太極拳を行う。
「うるせぇ!バーカッ!死ね!バーカッ!うるせぇ!死ね!バーカッ!うるせぇ!うるせぇ!うるせぇ!うるせぇ!バーと思わせてからの死ね!」
「その言葉必ず後悔させてあげるわ!出でよ!アポリオン!」
リンナが天井に向かってラッパを吹く。
至高天関西支部が爆発し、煙の中から巨大人型兵器・銀装天使アポリオンが姿を現す。
「豆腐の仇うたせてもらうわよ!」
アポリオンの巨大な手が、断罪王Σに変神した僕の体を握りしめる。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
断罪王Σの筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
断罪王Σを掴んでいたアポリオンの手が爆発を起こし、瓦礫の山と化した至高天関西支部に真断罪王Σとアポリオンが向かい合う。
アポリオンの全身から目に見えない衝撃波が放たれる。
しかし、真断罪王Σにはなんのダメージも発生しない。
だが次の瞬間、僕の目の前に豆腐の製造過程の映像が流れる。
「これがアポリオンの脳波攻撃、アポリオンウェーブよ」
「貴様、こんなふざけた映像を俺に見せてなにがしたいんだ!お前は本当に僕を倒す気があるのか?」
「もちろん、そのつもりよ。でもその前に、あんたが今日、台無しにした豆腐がどういう過程で作られているのか知ってほしいのよ」
「それは、つまり、お前はいつでも僕を殺せると、そう言いたいのか?」
「その通りよ、でも今は豆腐の製造過程の映像を見なさい」
僕の目の前で豆腐の製造過程の映像が流れ続ける。
「豆腐はとっても体にいいのよ!」
リンナの両親と思われる老夫婦が手慣れたしぐさで豆腐を作っている。
「あれはお前の両親か」
「そうよ、この辺で豆腐屋を営んでいるわ。私も今日みたいに手伝える日は手伝ってるのよ、私の夢はお父さんとお母さんが作った豆腐で世界中のみんなを笑顔にすることなの」
俺はこの世界の全てが記された終末黙示録にアクセスしてリンナの両親は経営している豆腐屋の住所を特定した。
両目をつぶると、アポリオンウェーブにより遮断されている現実の景色がぼんやりと脳内に浮かんでくる。
視界が悪いが、おそらくこの辺のはずだ。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σに変神した僕の全身から放たれたビームの雨がリンナの両親が経営している豆腐屋のあるあたりに降り注ぐ。
「どう、あんたがバカにしてた豆腐のすごさ思い知った?」
「いいのか、豆腐の話なんかしていて」
「あんた!まだ豆腐のことバカにしてんの?」
「お前の両親が経営している豆腐屋のある町あるだろ、今、火の海になってるぜ」
「ほ、本当だ!あんたなんてことを!でも私のアポリオンウェーブの影響下にありながらなぜ、攻撃できたの?」
「五感で感じることができなければ、心の目で確かめるだけだ。お前の両親も両親の豆腐屋、俺はお前の大切なものを今、粉々に破壊してやったぞ!どうする?まだ生きるのか?」
「あ、あんただけは絶対に許さない!アポリオンウェーブ最大出力!」
僕の目の前が真っ白になる。
僕は気がつくとリンナの両親が経営している豆腐屋の作業場にいた。
「今日からこの店で働く、宅間セメル君だ、みんなよろしくな」
僕の目の前には豆腐屋の作業服に身を包んだ従業員達がいる。
「僕の名前は宅間セメルです、今日からお世話になります。よろしくお願いします」
僕の脳はこれがアポリオンウェーブによる幻覚であると警鐘を鳴らしている。
豆腐屋のみんなは本当に優しくて僕はすぐに仕事を覚えることができた。
お昼休みになると、お弁当の中身がイヌサフランと大量のムカデだった僕を心配した、リンナのお父さんがムカデ弁当の代わりに豆腐を食べろと言ってきた。
僕はリンナお父さんに素手で手渡された豆腐を食べた。
とてもおいしかった。
豆腐の味は高熱を出して洗面器に吐しゃ物を吐き出したばかりの口腔内に充満する強い酸味を思い出させる。
僕は感動のあまり、作業場のキッチンから包丁を持ち出して、僕にやさしくしてくれた豆腐屋の従業員たちを斬殺していた。
僕は豆腐屋の従業員たちに感謝の言葉を送りながら、包丁で従業員達を切りつける。
「今日まで本当に色々お世話になりました!」
僕に斬殺された豆腐屋の従業員たちは皆、笑顔を浮かべながら両手に持った募金箱を天にかざしている。
リンナの両親の肉体がアイスクリームのように溶けていく。
募金箱に、リンナの両親の顔が印刷された紙幣がたまっていく。
そして募金箱がいっぱいになると、募金箱が炎に包まれて豆腐屋の作業場を火の海にしてしまう。
僕はそこで、なにもしないまま、逆立ちをしている。
ここから逃げなければ焼死するとわかっていながら、逆立ちを続ける。
僕の体が火の海に包まれる、僕に斬殺された豆腐屋の従業員たちが満面の笑みを浮かべ涙と鼻水を流しながら逆立ちをしている。
でも逆立ちを続ける豆腐屋の従業員の目と鼻から流れる涙と鼻水は重力を無視して天井に向かって流れている。
リンナの両親が溶けてできたアイスクリームが作業場に広がる炎を鎮火して、作業場に歓声が上がる。
作業場のロッカーからもう一人の宅間セメルが現れて、逆立ちをしている僕に話しかけてくる。
「お前の先祖は三輪車の運転免許を持っていない、その理由をお前はあと三秒以内一文字以内で俺に説明しなければならない」
「セッ●ス‼」
僕は身体が大人のまま、産声を上げながらベビーカーに乗った状態で四方八方に色とりどりの花が咲いた宇宙空間を走り続ける。
目の前が閃光に包まれる。
気がつくと、僕の前には機能を停止したアポリオンが地面に横たわっている。
おそらく、アポリオンウェーブの出力を最大で発射したために、操縦者であるリンナ自身にもアポリオンウェーブの幻覚が発動したことが原因だろう。
今、リンナは自分が最大出力で放ったアポリオンウェーブを浴びて、いったいどんな幻覚を見ているのだろう。
僕はリンナの意識が現実に戻ってくる前にリンナとアポリオンを食べた。
「発動者さえ巻き添えにするアポリオンウェーブを搭載したアポリオンの力、頂いたぞッ!」
変神を解いた僕は至高天中部支部に向かって歩きだす、もちろん全裸のままで。

次回予告 第四十四話 真・断罪王Σ 対 銀装天使バトラエル!非正規労働者を馬鹿にする専業主婦は旦那に浮気されろ!





 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十四話 真・断罪王Σ 対 銀装天使バトラエル!非正規労働者を馬鹿にする専業主婦は旦那に浮気されろ!

「君はどうして全裸で歩いているのかな?」
全裸で中部地方を歩いている僕に警察官が聞いてくる。
おそらく、どっかの非常識なバカが僕を露出狂と勘違いして警察に通報したのだろう。
「なにが悪いんだよ...!」
「え?」
「裸になって何が悪いんだよ!」
僕は警察官の頭部をぶん殴る。
鼻血を流しながら地面に横たわる警察官の制服のポケットから財布が落ちる。
僕はその財布を手にもって中を確認する。
財布の中にはおそらく嫁と子供であろう家族の写真と免許証が入っていた。
「お前はこの写真に写っている家族のために一生懸命生きてるんだな!」
「ああ、そうだ!」
「この写真に写る家族がお前の生きる意味なんだな!」
「ああ、そうだよ、俺はお前みたいな社会付適合者から社会適合者と大事な家族の生活と未来を守るために、生きてるんだ!」
「じゃあ、僕が今すぐぶっ壊してやるよォッ!お前の生きる意味をなァッ!」
僕は警察官の財布に入っていた運転免許証から、警察官の住所を確認する。
「おい!警察官ッ!お前、ミツルって名前なのか」
僕は警察官ミツルの両手足の骨を素手で粉々にすると肩に担いでミツルの自宅に向かって超速移動を開始する。
僕の目の前にいかにも充実した人生を送っていそうな人間たちが住んでいる三階建ての一軒家がある。
「ここがミツルの家か...三階建てなのと、標札が英語なのがマジでムカツクなァッ!死ねぇぇぇぇぇぇッ!」
僕はミツルの自宅への不満に満ちた呪詛を吐きながら、ミツルの自宅のインターホンを連打する。
そしてミツルの自宅の玄関が開く前に両手足が使い物にならなくなったミツルを一階の窓ガラスに向かってぶん投げる。
窓ガラスに突如投げ込まれた大黒柱の無残な姿に、一階から悲鳴が上がる。
「久しぶりですね」
「あ、あなた誰?」
ミツルの嫁と思しき美少女が娘を抱きしめながら僕を見て恐怖している。
「あれれ、忘れちゃったんですか?僕ですよ、ほら、今、あなたが抱きしめている娘の本当の父親ですよ」
僕の言葉に動けなくなった上に全身にガラスの破片が突き刺さり、血まみれの状態のミツルが自分の嫁に対して不安げな視線を向ける。
まるで、僕の言葉を半分信じてしまっているような視線を。
「バ、バカなこと言わないでよ!この娘はミツルさんとの子どもです!私はあなたなんか知らないわ!」
「どうしてそんなひどいウソつくんですかね。そりゃあ、僕みたいな無職より警察官のミツルさんの方がお金もってますもんね、しかたないか」
「ふ、ふざけたこと言わないで!ミツルさん、この人の言うことを信じちゃ駄目よ」
「わ、わかってるよ、マイカ。それより子供をつれて早くここから逃げるんだ!」
僕はミツルの首を掴んで持ち上げる。
「僕から逃げれば、ミツルはこのまま殺します。それでも僕から逃げますか?」
「マイカ!騙されるな!この社会付適合者は俺の目の前でお前たちを殺すのが目的なんだ!早く子供をつれて逃げるんだ!」
ミツルとマイカの子供が大声で泣き始める。
「早くしろ!走れぇぇぇぇッ!マイカ!走れぇぇぇッ!」
マイカがミツルとの間に出来た子供を胸に抱きしめて全力疾走で家から外に出る。
外から車と何かがぶつかった衝突音が聞こえてくる。
僕は全身血塗れのミツルを肩に担ぎ、外に出て何が起きたのか確かめる、大きなトラックが一台、ミツルの家の前にとまっていた。
トラックの下から赤黒い液体が広がっていく。
「あ~あ、僕から逃げなければ、こんなことにはならなかったのに...」
「お、俺が悪いのか?俺がマイカに逃げろと言ったせいでこんなことになってしまったのか?」
「そうだミツル!全部お前が悪いんだァッ!ざまぁみろォッ!アヒャッヒャッヒャッ!ヒ―ッ!ヒ―ッ!こりゃあ、笑いがとまんねぇぜぇぇぇぇぇッ!アヒャッヒャッヒャッヒャッ!よっしゃあァァァァァァァァァァァッ!俺の完全勝利ッ!全部俺より幸せそうなおめぇが悪いんだよッ!バァァァァカッ!このクソバカ野郎がァァァッ!生意気に三階建ての一軒家になんて住みやがってよぉぉぉッ!」
僕は肩に担いでる両手足の骨を砕かれ全身血塗れのミツルを道に放り投げる。
「せいぜい生きてみろよ!その体でなァァァッ!」
「貴様ァァァァァァァァァァァッ!」
両目から涙を流ているミツルが憤怒の形相で僕に向かって叫んでくる。
僕に対して何もやり返すことができず、罵詈雑言をぶつけることしかできないミツルに向かって僕は満面の笑みを浮かべながら両手の中指を立てて、反復横飛びをして挑発する。
目の前の光景にドーパミンが出まくる、僕の口から反射的に意味不明な言葉が放たれる。
「ワンチャカジンジョンガルボネべブッ!ワンチャカジンジョンガルボネべブッ!ワンチャカジンジョンガルボネべブッ!オブゥァァァァーンッ!ブイアブイアァァァァッ~‼」
「お前だけは絶対に許さん!いいか必ず俺はお前に復讐するッ!今日俺をここで生かしたことをいつか必ず後悔させてやるッ!」
地面に横たわったまま、僕に向かって罵詈雑言をぶつけるミツルの背後から大型ワゴンが全速力で迫ってくる。
僕は前を向いて至高天中部支部を目指して歩き始める。
「ちょっと、すいません、頭、もらいますね」
僕は通行人からすれ違いざまに奪った頭部を至高天中部支部の入口ドアに向かってぶん投げる。
僕の投げた通行人の頭部がガラスでできた至高天中部支部の入り口ドアに直撃・貫通する。
僕は何の罪もない通行人の胴体を食いながら至高天中部支部に不法侵入する。
「俺は天使狩りの宅間セメルだァッ!ハルカはどこだァァァァッ!おい!だれか出て来いよ!誰もでてこねぇならこっちから仕掛けるぜぇぇぇ!今日は最初から全力で行くぜぇぇぇぇぇッ!シンゴォォォォォォォォッ‼」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
僕が初手から真断罪王Σに変神した影響で至高天中部支部が爆発する。
「ハルカァァァァァァァァァッ!出てこいやぁぁぁぁぁぁぁぁッ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームが町中に直撃する。
火の海と化した市街地から大きな黒い影が近づいてい来る。
「来たなァッ!銀装天使!」
銀装天使バトラエルの胸部から放たれた電撃が真断罪王Σに直撃する。
真断罪王Σの体を通して僕の全身に強力な電撃が流れる。
「うぐぅああああああああッ!痛ぇよぉぉぉぉッ!」
バトラエルの胸部から絶え間なく電撃が放たれ、真断罪王Σに直撃する。
「くっそぉぉぉッ!こうなったらやけくそだァッ!くらえぇぇぇッ!アポリオンウェーブッ!」
真断罪王Σの頭部から操縦者に幻覚をみせる力を持つアポリオンウェーブがバトラエルに向かって放たれる。
俺はアポリオンの操縦者の両親が経営している豆腐屋にいた。
「相手との距離が近かったせいか、それとも威力の調整にミスったのか、どうやら俺も幻覚に巻き込まれたみたいだな」
「ここはいったいどこだ!」
幻覚世界に無理矢理連れてこられたバトラエルの操縦者・キリミが周りの景色を見て疑問を口にした。
「どうやらアポリオンウェーブの攻撃は成功したみたいだな」
「お前は、天使狩りの宅間セメル!」
「そうだ、お前は僕の放ったアポリオンウェーブによって幻覚の世界にいるんだ」
「なぜ、アポリオンの武器をお前が使えるんだ」
「コレを読めばわかるさ」
僕は真断罪王Σの全てが記された終末黙示録をキリミに手渡す。
キリミが終末黙示録に目を通す。
「あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!頭が痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!うぐぅあああああああああああッ!」
するとキリミの両目と鼻の穴と耳の穴から大量の血が流れ始める。
キリミは手に持っていた終末黙示録を地面に投げ捨てる。
そう、終末黙示録は地球の意思の代弁者に選ばれた人間だけが読み、理解することを許される本なのだ。
つまり、地球の意思の代弁者に選ばれていない人間が終末黙示録を読むと、その莫大な情報量に脳が耐えられなくなるのだ。
「宅間セメル!貴様は最初から私にここでこの本を読ませるつもりだったんだな」
「ああ、そうさ。どうやら現実の戦闘では勝てそうになかったからな、これでとどめだ」
僕は地面に落ちていた終末黙示録を拾って、開くと、キリミの顔面に押し付ける。
僕によって強制的に終末黙示録のページを見せられてたキリミの目と鼻の穴と両耳の穴から大量の血が噴出する。
「あぐごがぎぐあぐぅぁぁぁぁぁぁッ!」
幻覚世界の豆腐屋の地面に顔面血塗れのキリミが横たわっている。
「よし、あとはお前を食ってバトラエルの力をいただくだけだ!」
僕はアポリオンウェーブの幻覚世界を解除した。
操縦者であるキリミが大量出血で死亡したバトラエルは火の海の中で機能を停止していた。
真断罪王Σがキリミの死体をバトラエルごと食べ始める。
僕は変神を解くと全裸のまま、至高天四国支部に向かって火の海の中を歩き続ける。

次回予告 第四十五話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヨムヤエル!人の職業をバカにするやつはボールペンのみで全く興味のない外国語の筆記試験を受けろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十五話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヨムヤエル!人の職業をバカにするやつはボールペンのみで全く興味のない外国語の筆記試験を受けろ!

僕は全裸のまま徒歩で至高天四国支部に到着した。
至高天四国支部の前には大勢の人々が集まってなにやら大きな声を出している。
「宅間セメルを引き寄せる至高天は四国地方から出ていけぇぇぇぇッ!」
「そうだ!これ以上、宅間セメルと銀装天使の戦いに一般市民を巻き込むのはやめろぉぉぉぉッ!」
「四国地方を宅間セメルと至高天から守るんだぁぁぁぁッ!」
「そうよ!四国地方を関西地方のような火の海にしては絶対にいけないわ!」
至高天関西支部に集まった人々が手に持った石やゴミを至高天関西支部に向かって投げる。
とにかく、僕の操縦する真断罪王Σと銀装天使の戦闘をニュースで見たやつらが戦いに巻き込まれるのを恐れて、至高天四国支部そのものを四国地方から追い出そうとしているのだ。
至高天四国支部の建物からは銃を装備した警備隊が大勢出現して、至高天四国支部の前で暴れたり叫んだりしているやつらに近づいていく。
そして、至高天に対して恨みを持っていると思われる一人の男が酒瓶を警備隊の一人に向かって投げつけた。
酒瓶が警備隊の一人の頭部に直撃し、出血する。
至高天四国支部の警備隊にしてみれば、その出血は正当防衛を盾にした戦闘開始の合図だった。
警備隊のやつらが手に持った銃から銃弾が群衆に向かって放たれる。
銃弾の直撃を受けた群衆が一斉に倒れる。
出血していないところを見ると、おそらく麻酔銃なのだろう。
しかし、それは群衆の怒りを増大させるだけだった。
「至高天が本来守るべきはずの市民に銃弾を放ったぞぉぉぉッ!」
「暴力反対!」
「四国地方から出ていけぇぇぇぇッ!」
僕は全裸のまま、警備隊と群衆の間に割り込んだ。
「おい!俺は天使狩りの宅間セメルだァッ!お前ら人間同士で争ってんじゃねぇよ!お前たちが人類がいまするべきことは人間同士で争うことではなく、人間同士、互いに手を取り合いともにアンノウンと真・断罪王Σと戦うことじゃないのか!」
諸悪の根源である僕の訴えに対して、群衆は罵詈雑言は吐きながらゴミや石を僕に向かって投げる。
「お前が言うなァァァァァァァッ!」
「死ねぇぇぇぇぇッ!」
「四国から出ていけぇぇぇッ!」
「宅間セメル死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
警備隊は銃弾を麻酔銃から実弾に切り替えて、銃撃を僕に放つ。
「なぜだァッ!なぜお前たち人間は同じ生き物なのに互いに傷つけあうことをやめないのだ!お前たちのそのような浅はかな心が地球の環境を汚染し、戦争による無意味な犠牲者を増やし続ける!だから、地球の意思はお前たち人間を強制的にアンノウンに進化させて地球から根絶やしにしようとしている!だから、断罪王がここにいる!いいか、アンノウンと断罪王と銀装天使による終末戦争!この状況を作り出したのは互いに傷つけあうお前たち人間の愚かな心が原因なんだぞ!」
人々はそれでも僕に対する罵詈雑言と銃撃をやめない、なら答えは一つだ。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
全裸の僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
真断罪王Σに変神した僕は群衆と警備隊を踏みつぶす。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身からは放たれた無数のビームが各地に直撃し、四国地方が火の海に包まれる。
人々の悲鳴に反応したのか、瓦礫の山と化した至高天四国支部の地下から、銀装天使ヨムヤエルが現れる。
銀装天使ヨムヤエルの全身から放たれた羽根を持つ無数の機械虫が真断罪王Σに襲い掛かる。
機械虫が真断罪王Σの全身の装甲をかみ砕く。
そのダメージが僕の肉体にフィードバックする。
「うぐぅああああああああああッ!」
真断罪王Σが胸部からザフィエルキャノンを出現させ、極太ビームを発射しながら高速回転を始める。
巨大なビームの竜巻が四国地方に出現する。
しかし、それでもヨムヤエルの機械虫が断罪王Σの全身から離れることはなかった。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームが全身に装甲にしがみつく断罪虫に直撃する。
しかし、ビームの直撃を受けた断罪虫はビームを吸収してしまう。
「なら、本体を直接ぶっ壊すだけだァッ!出でよ!アカイアーエッジ!終末のシグマスラァァァァァァァァッシュッ!」
真断罪王Σが異次元から出現させたアカイア―エッジから超強力な衝撃波がヨムヤエルに直撃する。
しかし、ヨムヤエルの全身の装甲に寄生している機械虫がシグマスラッシュのエネルギー衝撃波をすべて吸収してしまった。
「ぼ、僕の攻撃がすべて吸収される...!」
驚愕している間にも僕の全身にはヨムヤエルから放たれた機械虫によるダメージが続く。
「うごぐぎぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
やはりコレを使うしかないのか!
「アポリオンウェーブ!最大出力!」
真断罪王Σの全身から幻覚作用を持つアポリオンウェーブが最大出力で放たれる。
幻覚作用を持つアポリオンウェーブの目に見えない衝撃波が真断罪王Σとヨムヤエルに直撃する。
僕はまた、あのいつもの豆腐屋の作業場にいた。
僕はキリミの時と同じパターンでこの幻覚世界に引きずり込んだヨムヤエルの操縦者に終末黙示録を無理矢理読ませて、顔面大量出血で殺害する計画を立てる。
豆腐屋の作業場の冷蔵庫からヨムヤエルの操縦者と思しき美少女が出てきた。
僕は美少女の視線の先に終末黙示録を開いた状態で見せつける。
終末黙示録の膨大な情報量がヨムヤエルの操縦者の脳内に流れ込む。
ヨムヤエルの操縦者の脳内に暴力的に流れる膨大な情報とこの世界の真理。
体の異変を察知したヨムヤエルの操縦者は両目から大量の血を流し、終末黙示録から目をそらす。
僕は終末黙示録を開いたまま、ヨムヤエルの操縦者が目を背けた先に移動する。
「くっ!その、読んでいると頭がおかしくなる本を私に見せるな!それに、このわけのわからん場所はいったいどこなんだ!」
「この終末黙示録を読めばわかるよ」
「しかし、読めば私は死ぬのだろう?」
「終末黙示録を読まなくても、人間はいつか死ぬ。大金持ちも死ぬ、金がない人も死ぬ、無職も正社員も低学歴も高学歴もえらい人もえらくない人もいじめっ子もいじめられっ子もみんないつか死ぬんだよ。だからここで死ねなくても君はいつか死ぬんだよ」
「黙れぇぇぇッ!貴様の言っていることはすべて自分が社会不適合者であることに対する言い訳だ!貴様は自分にそう言い聞かせることで社会に適応できない自分自身を正当化したいだけだ!甘えるんじゃねぇよ!現実から目をそむけてんじゃねぇよ!」
「確かにあなたの言っていることは正しいのかもしれない。でもあなたは僕のさっきの言葉にすこし共感してしまった、そんな自分が許せないから、あなたは僕に反論したんだ」
「違う!やめろ!そのわけのわからん本を、無理矢理、顔に押し付けるな!」
「現実から目を背けるなと言ったのはあなたの方ですよ。どうですか、素晴らしいでしょう、この終末黙示録に記された膨大な情報と世界の真理は!」
「わ、私は信じないぞ!貴様のその力が、教祖様の持つ力と同じ性質の力であることなど!」
「すごいですね、終末黙示録の内容を一部理解している。でもこの本に記されていることは全て真実であり、真理なのです。現実から目を背けてはいけませんよ」
「黙れぇぇぇぇッ!うぐぅあああッ!血が、血が止まらない...!」
ヨムヤエルの操縦者は両目・両耳・鼻の穴から大量の血液を流しながら、ちかくにあった掃除用のモップで僕に襲い掛かってくる。
「死ねやァァァァァァッ!
僕はモップ攻撃を回避すると同時にヨムヤエルの操縦者の足首を蹴り倒して、転倒させる。
地面に仰向けに倒れたヨムヤエルの操縦者の顔面に終末黙示録を直に押し付ける。
「読めや読めや読めや読めや読めや読めや読めや読めや読めやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ヨムヤエルの操縦者の顔面から吹き出す大量の血液が終末黙示録のページに跳ね返り、豆腐屋の作業場の床を真っ赤に染める。
「ハルカの居場所はどこだ!教えろ!まぁ、お前が僕にハルカの居場所を教えても教えなくてもお前は死ぬんだけどなァッ!」
「ククク...その様子だと、終末黙示録でも教祖様の居場所はわからないようだな!終末黙示録にはこの世界の真実と真理が記されているんじゃなかったのか?」
「お前、今、僕をバカにしたなァァァァッ!お前が僕をいくら馬鹿にしても、お前は僕に負けたんだよぉッ!僕の勝ちなんだよぉぉぉぉぉぉッ!」
ヨムヤエルの操縦者の美少女は僕になにも言い返してこない。
ヨムヤエルの操縦者はまるで勝ち逃げしてやったぞと言わんばかりに、顔に薄ら笑いを浮かべたまま硬直している。
「お、僕の勝ちだァッ!僕は勝ったんだよぉぉぉぉぉぉぉッ!」
僕はモップの替糸を天井の方に向ける。
僕はモップの替糸の逆の位置にあるグリップの部分をヨムヤエルの操縦者の鼻の穴にぶち込んで回す。
僕はそれを約二時間程続けていたが、途中で飽きたのでアポリオンウェーブを解除して幻覚世界から現実世界に帰ってきた。
火の海と化した四国地方に死亡した操縦者を乗せたヨムヤエルが立っている。
ヨムヤエルの機能の停止と同時に真断罪王Σの全身に寄生していた機械虫もぽろぽろと地面に落下していく。
僕は真断罪王Σの状態で飛翔すると、至高天九州支部に向けて移動を開始した。

次回予告 第四十六話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ズルファス!定食屋でごちそうさまを言う人間をバカにするやつは人生で一番幸せを感じる瞬間に人生で一番大切なものを永遠に失え!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十六話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ズルファス!定食屋でごちそうさまを言う人間をバカにするやつは人生で一番幸せを感じる瞬間に人生で一番大切なものを永遠に失え!

四国地方から九州地方に到着した僕は一度、変神と解いた。
先程の戦闘と長距離移動で僕はかなりのエネルギーを消費していた。
僕は全裸のままスーパーのバックルームに不法侵入すると、各部門の作業場でいい歳したパートの男性に嫌味を言ったり、嫌がらせをしているパートのババアを皆殺しにして食った。
まだまだ食い足りない僕は全裸のままスーパーを出ると、食い殺したパートのババア共の運転免許証に記された住所に向かって移動を開始する。
僕は全裸のまま僕が食い殺したパートのババア共の住居に不法侵入を繰り返し、パートのババア共の家族も全員皆殺しにして食った。
エネルギーの補給を終えた僕は全裸のまま徒歩で至高天九州支部へと向かう。
僕はその間、人の悪口を言っているババアと無職をバカにするババアを一人残らず食い殺し、盗んだ財布から取り出した運転免許証から確認した住所をもとに、ババアの家族を皆殺しにして食った。
至高天九州支部の周りでは四国地方の時と同じく、市民と至高天九州支部の警備隊との衝突が起こっていた。
「至高天は九州地方から出ていけー!」
「宅間セメルを九州地方に引き寄せる至高天は九州地方から出ていけー!」
群衆の投げる数々のモノや石が至高天九州支部の窓ガラスを粉々に破壊する。
そして、至高天九州支部の建物から白い制服に身を包んだ茶色が特徴的な髪の長い美少女が出てくる。
「私は銀装天使ズルファスの操縦者、ネリカです!みなさん、聞いてください、我々、至高天は命をかけて、みなさんをアンノウンや宅間セメルから守るために活動しています。どうか我々を信じてください!我々とみなさんが争ってもこの世界に平和は訪れません!」
「信じられるわけがないだろ!銀装天使は、まだ一度も宅間セメルに勝てたことがないんだぞ!」
「そうだ!宅間セメルの狙いは至高天の教祖だ!お前たち至高天がここにいると、九州地方も四国や関東のように火の海になっちまうんだ!お前たち至高天は厄病神なんだよ!」
群衆の一人が投げた酒瓶がネリカの頭部に直撃した。
至高天九州支部の警備隊が一斉に銃口を群衆に向ける。
「撃ってはなりません!たとえ、麻酔銃であっても、銃を撃てば争いが争いを呼ぶだけです!我々、至高天の目的が人類救済であることを忘れてはなりません!」
ネリカの叱責に警備隊が一斉に銃を腰のホルスターに戻す。
「みなさん聞いてください!約束します!銀装天使ズルファスの操縦者である私が必ず、みなさんと九州地方を宅間セメルから守って見せます!私は約束は絶対に守ります!」
「なら、今すぐそれを証明してもらおうか!」
突然、全裸で現れた僕の姿を見た群衆が悲鳴を上げながら至高天九州支部から離れていく。
「て、天使狩りの宅間セメルだぁッ!みんな逃げろ!」
「九州地方はもう終わりだ!」
ネリカが僕に人差し指をさして宣言する。
「やはり来ましたね、天使狩りの宅間セメル!でも、残念ながらここにあなたが探している教祖様はいません!いますぐ九州地方から出ていきなさい!」
「なら、おめぇらの教祖様の居場所をとっとと教えろ!」
「教祖様の居場所は私にもわかりません、ここにいてもあなたの望みは叶いません!」
「シンゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!」
僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
真断罪王Σに変神した僕はネリカを踏みつぶそうとする。
ネリカが手のひらを天にかざす。
「出でよ!銀装天使ズルファス!」
上空から閃光放たれ、ネリカを包む。
僕の目の前にはネリカの搭乗した銀装天使ズルファスは立っている。
「お前が九州地方の市民とした約束を僕が今ぶっ壊してやるよぉぉぉッ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームの雨が九州地方に降り注ぎ、各地で悲鳴が上がる。
爆炎に包まれる九州地方をズルファスの操縦席にいるネリカは黙ってみていることしかできない。
「おいネリカちゃんよぉッ!おめぇ、約束は絶対に守るんじゃなかったのかぁ?」
「どうして...こんなひどいことを!私たちは命がけでアンノウンや宅間セメルと戦っているのに、市民にはひどいことを言われ、おまけにその市民すら守れない!私は...私はいったいどうしたらいいのよ!」
「おいおい、まだ戦いは始まったばかりだぜぇ?あんまり僕をがっかりさせないでくれよな~」
戦意を喪失した操縦者を乗せたズルファスを攻撃しようとする僕の体が突然、動かなくなる。
「ネリカ!貴様、僕になにしたぁッ!」
「ズルファスの...ズルファスのヘブンズジャックを発動しました...!あなたの操縦する真断罪王Σはもう永遠に動けない...!」
「くっ!なぜだ!なぜ動かない!ちくしょう!これじゃあアポリオンウェーブも発動できない!」
「私がもっと早く、ズルファスを起動していれば、九州市民の人々は死なずに済んだかもしれない」
「それは違うな!お前は国民のために命がけで僕やアンノウンと戦っている至高天を厄病神扱いした九州市民が憎かったんだ!だから僕がここに現れる前にズルファスを起動させなかった!」
「でたらめなこと言わないで!私はたとえどんなことがあっても守るべき市民を憎んだりしないわ!」
「うそだなァッ!」
「うそじゃないわ!あなたがどんな罵詈雑言を私にぶつけようと、この戦い、私が有利なことには変わりないわ。今すぐ降参して至高天に自首しなさい!」
「お前はうそつきだァッ!ならお前は僕に命がけで勝負を挑んで無様に食い殺された銀装天使の操縦者たちを九州市民にバカにされ、厄病神扱いされたとき、本気で九州市民を憎まずにいられたのか?もっと自分に正直になれよ!」
「そんな挑発に私がのると思ったら大間違いよ、あなたは私の操縦するズルファスに負けたの、現実をちゃんと見なさい」
体は動かんが、口は動くのか...いや口の感覚もだんだん麻痺してきている...ならチャンスは今しかない。
僕は目をつぶり集中する、真断罪王Σの両手がソフィエルハンドに変化して、ズルファスに襲い掛かる。
「そうか!操縦できなくてもソフィエルハンドなら脳波で自由自在にコントロールできる!」
だんだん、口を動かすのがしんどくなってきたな...だからこれで!
二つのソフィエルハンドが弓と弓矢を持っているズルファスの両手を掴み、電撃を放つ。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
本体が電撃攻撃を受けた影響で僕の肉体を麻痺させていてるズルファスのヘブンズジャックが解かれる。
「もっと痺れさせてやるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
僕はバトラエルから奪った電撃攻撃を真断罪王Σの胸部から放つ。
バトラエルの電撃とソフィエルハンドの電撃を同時に受けたズルファスからネリカの悲痛な叫び声が聞こえてくる。
「お母さん!お父さん!お姉ちゃん!痛いよぉぉぉぉッ!助けてぇぇぇぇッ!」
電撃攻撃を浴び続けるズルファスのシステムが操縦者の命を守るために胸部コックピットを強制イジェクトする。
ズルファスから強制イジェクトされた胸部コックピットが地面に叩きつけられる。
「まずい!このままではネリカに逃げられたらズルファスのエンジェルジャックシステムを吸収できない!」
胸部コックピットから全身大やけどを負ったネリカがボロボロの制服を纏った状態で出てくる。
そして満身創痍のネリカの周りに戦火から生き延びた至高天九州支部に対して批判的な言動を行っていた人々が集まってくる。
「おいネリカちゃんよぉ...お前は俺達を守るって言ってたよなぁ...」
「い、言いました...」
「ならなんで俺の家族は爆発に巻き込まれていなくなっちまったんだ!」
「す、すいませんでした...」
ネリカは集まってきた人々に対して土下座をしてお詫びをする。
「このウソつきめぇッ!俺達の家族を返せぇッ!」
「すいませんでした」
「そうだ返せぇッ!」
「すいませんでした」
「死ねぇッ!ネリカァッ!」
「すいませんでした」
「偽善者がァッ!」
「すいませんでした」
「母さんを返せ!」
「すいませんでした」
「前からファンでした!サインください!」
「すいませんでした」
「父ちゃんを返せ!」
「すいませんでした」
「九州地方から出ていけぇぇッ!」
「すいませんでした」
「このクソ雑魚至高天のクソ雑魚銀装天使パイロットめぇッ!正義の味方やめちまぇぇ
ぇぇッ!」
「すいませんでした」
「もしよかったら、お詫びに今度僕とデートしてくれませんか?結婚でもいいですよ」
「すいませんでした」
「おめぇが土下座しても俺達の家族は帰ってこねぇんだよぉッ!」
「すいませんでした」
僕の放った終末のシグマブラスターで大事な家族を失った人々がやり場のない怒りを土下座をしたまま動かないネリカにぶつける。
ネリカは人々の罵詈雑言に対して土下座をしながら謝罪することしかできない。
「口で謝るなら誰でもできるんだよ!本当に反省してるなら、行動で示してもらわないとなァッ!」
僕のせいで家族を失った一人の巨漢がネリカの唇を奪う。
僕は今、人生で一番、人間が醜いと思っていた。
地球の意思とやらがなぜ、人類をアンノウンに進化させ、滅ぼそうとするのか、なぜ、社会付適合者に断罪王の力を与えるのか、僕はその理由がわかったような気がする。
僕は真断罪王Σの右手でネリカを掴むと口の中に放り込んで咀嚼する。
そのあとすぐにネリカにたいして非人道的な行いをした人々も手に掴んで口の中に放り込んで咀嚼する。
ネリカを食ってズルファズのヘブンズジャックの力を手に入れた僕は変神を解くと全裸のまま、やりきれない思いを胸に抱きながら九州地方から立ち去ることにした。

次回予告 第四十七話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ガデルエル!自分が両親から自立していることを露骨にアピールしてくる独身の社会人共は通勤時にローラースケートを履いたまま、急な坂を駆け上がれ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十七話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ガデルエル!自分が両親から自立していることを露骨にアピールしてくる独身の社会人共は通勤時にローラースケートを履いたまま、急な坂を駆け上がれ!


九州地方で人間たちの醜さを思い知った僕は北海道にいた。
他の地方の至高天の支部を襲撃してみたものの、そこにはハルカの姿はなかった。
そして、最後に残ったのが北海道だった。
僕は全裸のまま北海道のスーパーのバックルームに不法侵入する。
そして各部門にいる、いい歳したパートの男性をいじめているパートのババアを食い殺す。
ついでに食い殺したパートのババアの財布から盗んだ運転免許証に記された住所を情報源にしてパートのババアの家族も全員見つけては食い殺した。
各企業で非正規労働者をいじめる正規労働者や新入社員も食い殺した。
自分たちの作った子供を虐待したり殺害したりしているやつらも食い殺した。
金もないのにセッ●スしてる男女も食い殺した。
避妊すれば妊娠しないと思ってる男女も食い殺した。
しかし、殺しても殺してもそういうバカが減ることはない。
でもそういうバカがいるおかげで俺は食う飯に困らない。
同じ人間でありながら、周りの人間を傷つけなければ自分の価値を確認できない奴はこの世界にはいてはいけないのだ。
つまり、俺はこの世界にいてはいけない人間を食っている。
俺の行いは世のために人のためになっているのだ。
至高天北海道支部の周りには毎日、大勢の人々が集まり、四国地方や九州地方の時と同じく、市民と警備隊のにらみあいが続いている。
「至高天は北海道から出ていけぇぇぇッ!」
「宅間セメルに勝てないクソ雑魚至高天は北海道から出ていけぇぇぇッ!」
「至高天死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「クソ雑魚銀装天使!」
群衆のたび重なる罵詈雑言に対して至高天北海道支部の警備隊たちは空に向かって銃弾を放ち、威嚇を繰り返している。
僕は至高天に罵詈雑言をぶつける愚かな群衆と至高天北海道支部の警備隊のやつらに向かって叫ぶ。
「僕は天使狩りの宅間セメルだァァァァァァァァァッ!今日はおめぇら人類に言いたいことがあるッ!耳かっぽじってよく聞けぇぇッ!おめぇら全員死ねやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
警備隊が僕に銃口を向ける。
群衆が悲鳴を上げながら逃げていく。
「シンゴォォォォォォォォォォォォォォッ!」
僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
断罪王Σに変神した僕は悲鳴を上げながら逃げる群衆も警備隊のやつらも一人残さず食い殺す。
生臭い血でできた水たまりの中心で僕は叫ぶ。
「マネェェェェェェェェェェェェッサプラァァァァァァァァァァァイッ‼」
至高天北海道支部から重装備をした警備隊員たちが現れ、僕を囲む。
警備隊員達は皆、上から出撃を命じられたのか、勝ち目がないことがわかっているのか、全員が泣きそうな顔をしている。
「おい!おめぇらよぉ!そんなに出動したくねぇなら、しなきゃいいだろ!馬鹿な上層部の判断に従って死ぬのと、ここから逃げて至高天クビになって生き延びるのと、おめぇらどっちが大事なんだよぉッ!自分の人生だろォッ?どうしてもっと自分に正直に生きないんだよぉッ!生きていられるなら、会社なんて首になっても全然問題ないだろ!社員の命と生活を大事にできない会社なんてみんな潰れちまえばいいんだよぉぉぉッ!」
警備隊員達は皆、互いに顔を見合わせ武器を捨てて、至高天北海道支部の建物から逃げていく。
僕は先程の言葉など、まるでなかったように至高天北海道支部から逃げていく警備隊員達を食い殺していく。
僕の行いは矛盾していることはわかっている。
でも、矛盾だらけのこの世界では、その矛盾を指摘した人間は狂人扱いされ同調圧力に屈するしかないのだ。
だから僕は自分で自分の矛盾を否定しない。
徹底的に矛盾し、徹底的に狂ってやる!
狂って何が悪い!
人が狂うのは世界が狂っているからだ!
「アチャシゴジャナギャブラビベブロデルガビボネガドルヒズミャミルギャゴゴネベブロデルガビェェェェェェェェッ!」
逆立ちをしたまま放たれる僕の意味不明な叫び声に対して野良ネコがみゃあと鳴く。
僕は野良ネコに向かって、人肉を咀嚼した際に口内に残った他人の歯を吐き出す。
僕の口から超高速で飛び出した、名前も知らない人間の歯が野良ネコの頭をつらぬく。
殺されたというのに野良ネコは両目を閉じてとても安らかな表情をしていた。
「お前は死んでしまったというのにどうしてそんな幸せそうな顔をしているんだ?」
僕は変神を解くと、全裸のまま、その辺の土を素手で掘って、野良ネコの死体を埋めてやった。
「あんた、人間にはあんなひどいことするのに、動物には優しいのね?」
日傘をさしたツインテールの美少女が全裸の僕に話しかけてくる。
「猫ちゃんが死んじゃったんですよね...誰がこんなひどいことをしたんですかね...」
「あんた、壊れてるわね」
「猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが...」
「私の名はマクリ、銀装天使ガデルエルの操縦者よ。教祖様の命令によりあんたを始末しに来たわ」
「猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが...」
「変神しないのなら、今すぐここで終りにしてあげるわ!出でよ!ガデルエル!」
マクリが日傘を畳んで天にかざすと、上空から閃光が地上に向かって放たれる。
放心状態の僕の目の前にマクリが操縦する銀装天使ガデルエルが立っている。
ガデルエルのハンマーが人間体の僕に向かって振り下ろされる。
「猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんが猫ちゃんは...殺されたのに幸せそうな顔をしていたのはなんでだろう?」
僕はガデルエルのハンマーを回避しながらマクリに問いかける。
「そりゃあ、こんな狂った世界に生まれたことを後悔しているからじゃないかしらッ!」
ガデルエルのハンマーがまた僕を襲ってくる。
「マクリちゃんもこの世界に生まれてきたことを後悔しているのかい?」
僕はマクリちゃんに問いかけながら、回避する。
「だったらなんなのよッ!」
ガデルエルのハンマーが角度を変えて僕に迫ってくる。
「じゃあ、僕がマクリちゃんを殺したらマクリちゃんはあの猫ちゃんみたいな幸せそうな顔を僕に見せてくれるのかな?」
「殺されるのはあんたのほうよ!それッ!」
「シンゴォォォォォォォォッ!」
全裸の僕ぼ筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
ガデルエルのハンマーが真っ二つになる。
至高天北海道支部に真断罪王Σと銀装天子ガデルエルが向かい立つ。
「ガデルエルハンマーを壊したからって勝ったと思ったら大間違いよ!」
「僕は死んじゃったマクリちゃんがどんな顔をするか見てみたいんだよね」
ガデルエルの背部に装備された両翼が分離して合体することで完成した大剣・ガデルエルセイバー。
真断罪王Σの全長をも超える大剣・ガデルエルセイバーを両手で握りしめた銀装天使ガデルエルが僕に向かって襲い掛かってくる。
僕はガデルエルセイバーを両手で白刃取りした状態でマクリちゃんに話しかける。
「僕は学生の頃さ、いつもいじめられてたのに、なにもやり返せなかった。いつも後になってから、あの時やり返せばよかったなって、とっても後悔するんだ...」
「あんた...私のこと挑発してるつもりなの?」
「でも、僕がきっとやりかえせば、きっと、取り返しのつかないことになる気がしたんだ。だって、いじめ加害者に僕がやり返して、いじめ加害者が僕のせいで大けがしたら、今度はぼくがいじめ加害者になってしまう。いじめ被害者が正当な理由で復讐すればいじめ被害者になってしまう。だから僕はずっといじめ被害者でいたかったのかもしれないね」
「余裕ぶっこいてじゃないわよ!ガデルエルセイバー!最大出力!」
ガデルエルセイバーが発光する。
「いじめ加害者に復讐せずに、いじめ被害者であり続ければ、先生達や親はぼくに同情してくれる。でも僕は自分がいじめ被害者であることを誰にも相談できなかったんだ、なぜだろうね?ほんとうになんでなんだろう?僕は今でもそれが悔しくて、夜眠れないことがあるんだ」
黄緑色の蛍光色に包まれたガデルエルセイバーを受け止めていた両掌が溶けていく。
両手を溶かされた真断罪王Σは胸部に異次元から出現させたザフィエルキャノンを振り下ろされるガデルエルセイバーに向かってゼロ距離射撃する。
ガデルエルセイバーはその輝きを失い、半分以上が溶けてしまっていた。
「今からアポリオンウェーブを使おうと思ってるんだけどさ、このさぁ、幻覚世界に無理矢理拉致するって能力、正直ずるくない?」
「だから!だからなんなのよぉッ!だから私はあんたに勝てない!あんたはそう言いたいわけ?なめんじゃないわよ!」
「でも使うよ、アポリオンウェーブ...とりあえず最大出力で」
真断罪王Σから放たれたアポリオンウェーブがガデルエルを包む。
僕はいつもの豆腐屋の作業場でマクリちゃんを押し倒して、黒いドレスに身を包んだマクリちゃんの顔を何度も殴る。
マクリちゃんは自分の死を悟ったのか、死んだような目をして何も抵抗しない。
「マクリちゃん、今度は僕を慰めてよ」
マクリちゃんは何も答えてくれない、まだこんなに暖かいのに。
「マクリちゃん、どうして僕を無視するのさ」
僕は顔面青あざだらけのマクリちゃんを抱きしめて、マクリちゃんに頬擦りをする。
「私も昔、お父さんによくされてたの」
「え?」
「私のお父さんは私をたくさん殴った後に、私に頬擦りしながら泣いて謝罪するの。だから私はお父さんが嫌いになれなかった」
「そっかぁ...そっかぁ...」
マクリちゃんの話を聞いた僕は泣きながらマクリちゃんの顔をまた殴り続ける。
マクリちゃんは何も抵抗しない。
僕はしばらくするとマクリちゃんに頬擦りをする。
それを何度も繰り返していると、当然のごとく、マクリちゃんの頬が冷たくなっていた。
死んじゃったマクリちゃんはあの野良ネコみたいに幸せそうな顔をしていた。
まるで生きている間に自分を縛り付けていた悪い思い出から解放されたように。
僕も死んでしまえば、学生時代に受けた、ひどいいじめについての記憶を無意識に思い出し、やり返せなかった自分を悔いる呪いから解放されるのだろうか。
僕はアポリオンウェーブを解除した。
現実世界に戻ってきた僕は機能を停止したガデルエルの操縦席からマクリちゃんを取り出す。
僕は変神を解いて、しばらくの間マクリちゃんの冷たい体を抱きしめていた。
僕の中の何かがマクリちゃんを食べろと脳に命令をしてくる。
僕は翌朝までその衝動に逆らいマクリちゃんの死体を抱きしめていた。
おかしな言い方かもしれないが、久々に感じる人の温もりに僕は涙を流し続けた。
マクリちゃんを食べてガデルエルの力を手に入れた僕はハルカを探すために歩き続ける、全裸のままで。
僕に安らぎはいつ訪れるのだろうか。

次回予告 第四十八話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヌカエル!自分達が若かったころの価値観を一方的に押し付けてくるやつらは財布が入ったままのズボンを洗濯してしまえ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十八話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヌカエル!自分達が若かったころの価値観を一方的に押し付けてくるやつらは財布が入ったままのズボンを洗濯してしまえ!

僕はハルカを見つけるために、全裸のまま町をさまよう。
しかし、情報はなに一つも得ることはできなかった。
至高天の各地方支部を襲撃しても、そこにハルカはいなかった。
全裸の僕はイライラしていたのでストレス解消に人々に問いかける。
「なぁ、お前、なんで働いてんだよ」
全裸の僕の問いに人々はみんな、なにも言い返すこともなく逃げていく。
僕は道を歩いていたサラリーマンに問いかける。
「なぁ、お前、なんで働いてんだよ」
「そ、そりゃあ死にたくないからだよ」
かかった!今日はコイツで遊んでやるぜ!
「働いたら死なないのか?」
「ああ、そうさ、お金があればご飯が買える。ご飯を食べれば生きていける」
「じゃあ、働いてお金を持っている人間はみんな永遠に死なずに済むんだな?」
「そ、それは」
「お前言ったよなァッ!僕が、働いたら死なないのか?って言ったら、「ああ、そうさ」って言ったよなァッ! 働いてお金があるやつはみんな死の恐怖から解放されるんだよな?そうなんだよなァッ!」
「そ、そんなのはただの屁理屈だ!俺の言い方が悪かった!働いてお金を稼いでご飯を食べれば、絶対に死なないわけじゃないが、生き残れる確率は高くなる。これでいいかな?」
「よくねぇよッ!なんだよ、生き残れる確率って!じゃあ、生き残れる確率が低い奴はどうするんだ?働けない、お金も持ってない生き残れる確率が低い人間はどうするんだ?自分たちに都合のいい理由を作って見て見ぬふりをして見捨てるのか?お前それでも人間なのか?」
「そりゃあ、見捨てるしかないだろ!悪いが俺はこの後、用事があるんだ。今日は娘の誕生日会なんだよ!」
「じゃあ、将来、お前の大事な娘が働けない、お金がない、生き残れる確率の低い大人に成長したら、お前は自分の娘を見捨てるんだな!」
「俺は自分の娘がそうならないようにちゃんと教育するつもりだ、じゃあな」
僕は逃げようとするサラリーマンの肩を手で掴む。
「待てよ!まだ僕のイライラは収まってねぇんだよぉッ!」
「手を離せ!あんまりしつこいと警察を呼ぶぞ!」
「天使狩りの宅間セメル...」
「そ、それがどうしたんだ?」
「僕だよ、僕が天使狩りの宅間セメルだ」
「そ、そんな!う、うそだ!お、俺はまだ死にたくない!」
サラリーマンの顔が真っ青になる。
「どうやら、僕の顔は知らなくても、僕の名前は知ってるみたいだな」
「ああ、君は人類の平和を守っている至高天の施設を次々を壊滅させた罪で全国に指名手配されているからな!君のせいでいったいどれだけの罪なき人々が犠牲になったと思ってるんだ!」
「お前は僕の名前を聞くまで全国指名手配されている僕の顔を忘れていたのか?お前、目ぇついてんのかよ!それよりお前、自分や自分の家族を、その犠牲になった罪なき人々にされたら困るよなァ?」
「や、やめろ!家族にだけは手を出さないでくれ!き、君の目的は至高天じゃないのか?お、俺が知ってるのは至高天が宅間セメルに毎度ボコボコにされているクソ雑魚地球防衛軍であるということだけだ!」
「とにかく、今日はお前の家に泊めてもらうからな!」
「た、頼む!そ、それだけはやめてくれぇッ!」
「別に僕はお前の家族を皆殺しにするとは言ってないよ」
「き、君は全国に指名手配されている大量殺人鬼に家に泊まらせてくれと言われたらどうする?」
「そんなことより、サラリーマン!お前、正規雇用者だろ?」
「あ、ああ、そうさ、い、家に泊まるのを、あ、諦めてくれたのか?」
「なら、なおさら今日はお前の家に泊めてもらわないとな」
「お、俺が正規雇用者だから、君は俺と俺の家族が住む家に泊まらせてほしいと、そう
言いたいのか?」
「ああ、そういうことだ、それでは道案内を頼む」
数分後、僕は全裸のまま、サラリーマンとサラリーマンの家族が住む家の中にいた。
サラリーマンの嫁は全裸の僕を見て、急いで携帯の操作を始める。
「よせ!ミユキ!」
「でもあなた!この人どう見ても!」
「ああ、わかってる、俺が何とかする!俺がお前たち家族の命を守る!」
本当にできるのかな?
「あの、僕、実は人間以外の食べ物はあんまり好きじゃないんですよね。なので、今日のご夕食に人間以外の食べ物が出ない場合は、僕も自分を抑える自信がありません」
「そ、それはつまり、この中の一人に食材になれと言っているのか?」
「べつに、無理に人間の肉を使用した食べ物を出せとはいいません、ただ、そうならない場合には僕が自分を抑えることができないということです」
「君が自分を抑えることができなくなったら、いったい何が起きるんだ?」
「僕がお前の命とお前の命より大事な家族を全員、食い殺す」
僕の言葉に絶望したと思われるサラリーマンの嫁、ミユキが気絶して倒れる。
「あ~あ!これで調理する人がいなくなってしまいました、このままだと大変なことになってしまいますねぇ~!」
「お、俺が作る!」
「一体だれを食材にするつもりですか?」
「し、しまった!お、俺はどうすればいいんだ!」
サラリーマンが両手で頭を押さえる。
「どうせお前は自分が食材になって、嫁と娘の命を救おうとか、そんなこと考えてたんだろ?残念でした、これでお前は自分以外の家族を食材にしなければ、嫁と娘のどっちかを失うことになる。そして僕に人肉を使った料理を提供しなければ、全てを失う」
「お、俺がいったい何をしたっていうんだ!どうして!どうしてこんなことに!」
「お前も他の連中と同じく、僕の質問に答えずに見て見ぬふりをして逃げていればよかったんだ。そうしていればこんなことにはならなかった!お前の判断がお前の家族を危険な目に遭わせた!お前は最低だ!」
「お父さん料理は私がするわ」
「キミコ...!」
それまで静観をつらぬいていたサラリーマンの娘、キミコが僕とサラリーマンの間に入る。
「お父さんは宅間セメルから私とお母さんを守りたいんでしょう?なら、私がお父さんの体を使って料理を作る」
「すばらしい家族愛ですね。でも、その場合お父さんが死んでしまいますがどうしますか?」
「お父さん...!」
キミコの言葉にサラリーマンは覚悟を決めた表情でうなずく。
「どうやらお父さんの覚悟はできたみたいですね、では楽しみにしてますよ。僕はソファー休んでいるのであとはお願いします」
「ちょっと待て!もしかして、君はキミコに私を殺させるつもりなのか?」
「その通りです」
「人肉を食べたいのは君の方なんだろう?なら、君が私を殺してくれ!キミコが私を殺してしまうと、キミコの将来に悪い影響を及ぼしてしまう!」
「僕は別に無理に人肉を食材にした料理を出せとは言っていません。ただ、そうならないのであれば、お前たち家族を全員食い殺すと言っているだけです」
「そんな!それでは仮に私が君の料理の食材になっても、生き残ったキミコは殺人犯になり、嫁のミユキば犯罪加害者の家族になってしまう!」
「いいじゃないですか、大事な家族の命が救えるんだったらそれで、僕は先程から述べている通り、別に無理強いはしていませんよ」
「き、君のやり方は卑怯だ!そうやって人の家族の命を人質にとって!」
「それはお前が務めている会社も同じですよ」
「なんだと!」
「だってそうじゃないですか、お前はは会社で働かないとお金を稼げない、お金がないと自分と家族にご飯を食べさせることができない。つまり、お前は会社に家族を人質にとられているも同然だ。僕はお前の務めている会社と同じことをしているだけです」
「ふ、ふざけたこと言いやがって!なら一つ頼みがある、料理に使う人肉に嫁と娘以外の人肉を使用させてほしい!」
「お、お父さん!」
「キミコは黙ってろ!」
「いいですよ、許可します」
サラリーマンが携帯で今起きていることを誰かに説明している。
しばらくすると、サラリーマンの家に一人の老婆が現れた。
「お、おばあちゃん!」
「久しぶりだねキミコ、事情は電話で聞かせてもらったよ」
「母さん、すまんな」
「いいさ、私が食材になれば、家族みんなが救われるんだろ」
「美しい家族愛ですね、見ていてお腹が減ってきました。でもおばあちゃんは自分の死がきっかけで家族全員が殺人犯加害者家族になってしまってもいいのですか?」
「確かにそれはよくないわ、でも殺人犯の宅間セメルに脅されと証言すれば、世間も同情してくれるでしょう」
「なるほど、賢い判断だ」
キッチンにサラリーマンとキミコのおばあちゃんが入る。
調理の間、キッチンからは悲鳴と泣き声が聞こえてきた。
キミコとミユキは二階に避難していた。
キッチンから僕の食欲をそそる血生臭い匂いがしてくる。
しばらくすると、僕の目の前のテーブルの上に皿に乗ったステーキが置かれる。
「おまちどうさま」
僕はすべて知っていて、あえてサラリーマンに聞いてみる。
「おいお前、このステーキいったい何のお肉を使ったんですか?」
「私の母親です...!」
「へぇ~自分の家族を守るために、自分の母親をステーキにするとかお前どんだけ最低なんだよ!」
僕の暴言にサラリーマンは泣きながら憤怒の形相を浮かべ、歯ぎしりをしている。
大事な家族の命を守るために、自分の怒りを必死に抑えているのだ。
「うん、うまいよ、この人肉ステーキ。お前、ステーキ屋の才能あるよ。まだババアの肉残ってるんだろ?おかわりお願いします」
その後、サラリーマンは自分の母親の肉体をすべて包丁で切り刻み、ステーキにして僕に提供した。
「うん、うまかった。ごちそうさま。僕はもう色々面白いもの見れて満足したから、今日は泊まらずに、このまま帰るけどさ、これでお前は今日から自分の母親を殺した殺人犯だな、会社も当然クビになるだろうな、ざまぁねぇな!」
「ああ、それでも俺は家族の命を守った。俺の母親もきっと俺に殺されたことを後悔していないだろう。それに君が人類の敵である以上、世間は君に脅された我々家族に同情してくれるに違いない」
「そうだな、でもお前は正規雇用者から殺人犯になり、お前の嫁と娘は殺人犯の家族になった」
「だから、どうしたんだ!俺達はこうして生きている!」
二階からミユキとキミコが降りて来た。
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「わかったからもう帰ってくれ」
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「うるさい!黙れ!」
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「俺は自首をする!早く帰らないと、ここに警察が来るぞ!」
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「君はなにが言いたいんだ!」
「僕の完全勝利だって言いてぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
僕は言いたいことを言い終えるとサラリーマンの家を出た。
森の中を歩いていると僕の目の前に黄緑色の頭髪にサイドテールが特徴的な美少女が現れる。
「見つけましたよ、天使狩りの宅間セメル。私は銀装天子ヌカエルの操縦者のユネ」
「ハルカの命令で俺を殺しに来たのか!ならハルカの居場所を教えてくれれば、命は助けてやってもいい」
「勘違いしないでください、私はあなたに教祖様の居場所を教えにきたんです。でもその前に、あなたの実力を見させていただきますね」
ユネが右手を天に向けてかざす。
「出でよ!ヌカエル!」
ユネを操縦席に乗せたヌカエルが両手に持った双剣で僕に襲い掛かってくる。
「シンゴォォォォォォォォッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
真断罪王Σに変神した僕は異次元から出現させた大剣・ガデルエルセイバーを両手に持ち、突撃してくるヌカエルのコックピットに突き付けた。
「お前はまだ殺さない、とっととハルカの居場所を教えろ!」
「これが天使狩りの宅間セメル...噂通りの実力ね...。いいわ、教えてあげる教祖様の居場所を...!」

次回予告 真・断罪王Σ 対 銀装天使ベルケエル!短時間労働者に家に帰ったら何をしているのか聞いてくる長時間労働者は大事な用事がある日に油性ペンのみで全く興味のない資格の筆記試験を受けろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第四十九話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ベルケエル!短時間労働者に家に帰ったら何をしているのか聞いてくる長時間労働者は大事な用事がある日に油性ペンのみで全く興味のない資格の筆記試験を受けろ!

変神を解いた僕は改めてユネに聞く。
「ハルカは今どこにいるんだ!」
銀装天使ヌカエルのコックピットから出てきたユネがジャンプして地上に着地する。
ユネが指をならすと異次元のゲートが現れる。
無人のヌカエルが異次元のゲートに帰っていく。
「人型機動兵器・銀装天使に異次元のゲートとは、奇妙な組織だな至高天というのは」
「それは私も同感よ、でもその人知を超えた力にみんな惹かれるのよね。それで結論から言わせてもらうと教祖様は今、時間旅行中でこの世界にはいないわ」
「時間旅行だと!お前、ふざけたこと言ってるとぶっ殺すぞ!」
「本当よ、教祖様はこの世界を滅ぼそうとしている地球の意思が人間や動物を強制的に進化させることで発生するアンノウンから人類を守る為に至高天を結成して銀装天使を開発した。教祖様は銀装天使の操縦者になって共に戦ってくれる人間を過去と未来、そして数多くのパラレルワールドを旅行して探しているのよ」
「ハルカが過去と未来とパラレルワールドを旅行しているだと!白の断罪王の力はそんなこともできるのか!」
「そういうこと。私は教祖様に復讐するために教祖様と同じ断罪王の力を持つあなたと手を組もうと思ってたんだけど、もしかしてあなたの断罪王じゃ時間旅行とかできないの?」
「わからない」
「わからないってなによ!あなたも断罪王なんでしょう?」
「わからないというのは、まだ試したことがないということだ!大体、お前はなぜ、ハルカのことについてそんなに詳しいんだ?他の銀装天使の操縦者は何も知らなかったというのに...」
「私は教祖様のことが好きなの、捨てられちゃったけどね。好きな人のことはなんでも知っておきたいでしょ?」
「ふざけたことを言うな!そんな答えで僕が納得すると思ってるのか!」
「私は教祖様の元カノなの、だから他の銀装天使の操縦者も知らないことをいっぱい教えてもらった。さっきの時間旅行の話しとかがいい例ね」
「そうか、ハルカは男なのか...!」
「教祖様は私を捨てて、新入りのエリナって女と付き合ってるの。だから私は私の心を弄んで捨てた教祖様を殺す」
「エリナだと...!」
「知ってるの?」
「いや、似たような名前の女と以前、会ったことがあってな。気にしないでくれ」
「それより、あなたの断罪王で時間旅行はできるの?できないの?」
「さっき終末黙示録にアクセスしてみた。真断罪王Σでも時間旅行は可能だ、これなら今すぐハルカのもとにたどりつける」
「じゃあ、さっそく行きましょうよ」
「だが、その前にはっきりさせておきたいことがある」
「なによ」
「ユネ、君は本当に君が愛する教祖様を殺すことができるのか?」
「それ、どういうこと?私のことがまだ、信用できないってこと?」
「仮に追い詰められたハルカがエリナを捨てて君ともう一度やり直したいと言ったら君はどうするんだ?」
「たとえ、それでも私は教祖様を殺すわ!私が命懸けでアンノウンと戦ってきたのは、教祖様に愛されるためだけだった!教祖様は命を懸けて教祖様を愛した私を裏切った!この罪は罰せられるべきなのよ!」
なんだこの重い女は...浮気されたぐらいで元カレ殺すとか、こいつかなりイカれてるな。
「とにかく、俺はハルカを殺す。ついて来たければ勝手についてこい」
「いいの、ついていっても?私の狙いも教祖様なんだけど?」
「ついていくなと言ってもどうせ、ついていくだろ?」
「当たり前よ!出でよヌカエル!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
真断罪王Σに変神した僕は終末黙示録に記された方法で上空に時間旅行に必要な光の門を創造する。
光の門の扉が開く、門の内部は例えるなら黄金色の洞窟と言った方がわかりやすいかもしれない。
真断罪王Σと銀装天使ヌカエルが光の門の内部に侵入する。
すると僕とユネを待ち構えていたように光の門の内部に人型機動兵器が浮遊していた。
「あれはエリナの銀装天使ベルケエル!」
「待っていたわよ天使狩りの宅間セメルに裏切り者のユネ!」
「その声...やはり、あの時のエリナちゃんだな!」
「久しぶりね、宅間セメル。あなたのせいで両親と家を失った私はあなたに復讐するために至高天に入ったの!そして教祖様から銀装天使ベルケエルを与えられた!」
「とにかく、教祖様には宅間セメルと私の思惑なんて全部お見通しってことね」
「そういうことよ!教祖様の夢を邪魔する社会不適合者と裏切り者は私がベルケエルで殺してあげるわ!」
銀装天使ベルケエルの背中に装備されたミサイルコンテナから無数のミサイルが放たれ、真断罪王Σとヌカエルに襲い掛かる。
アカイアーエッジとガデルエルセイバーを両手に持った真断罪王Σが襲いかかるミサイルをすべて切り裂き爆散させる。
ヌカエルは両手に持った双剣を縦に合体させる。
杖になったヌカエルの双剣から放たれた目には見えない振動波がベルケエルの動きを急停止させた。
「くっ、動け!ベルケエル!一体何が起きたというんだ!貴様、私のベルケエルにいったいなにをした!」
「ヌカエルの杖から放たれる目に見えない振動波は機体の操縦権を一時的に奪い、操ることができる、こんなふうにね」
エリナの意思に関係なく、ベルケエルの背部に装備されたミサイルコンテナから無数のミサイルが放たれ、ベルケエルに襲い掛かる。
「くっ、動けベルケエル!宅間セメルに復讐できないまま死んでたまるか!」
ベルケエルから放たれたミサイルがベルケエルに直撃する。
光の門の内部に爆発が発生し、その奥から無数の触手を生やした怪物が出てくる。
「くっ、なんてタイミングの悪さだ!」
「エリナがアンノウンに進化したの...!」
ボロボロのベルケエルの全身から無数の触手を生やしたアンノウンが奇怪な雄叫びを上げる。
「おそらくベルケエルの爆散間近にエリナがアンノウンに進化してしまったのね」
「いくらなんでもタイミングが悪すぎる..!ハルカはもしかしてこうなることを予測していたのか?」
「そんな、じゃあ、断罪王には相手をアンノウンにする能力があるってこと?」
「断罪王とアンノウンは地球の意思から産まれた存在だからな...わからなくもない!」
ベルケエルアンノウンから放たれた無数の触手がヌカエルを捕らえる。
「やっぱり、アンノウンの動きを奪うことはできなかったみたいね」
「ユネ!」
「宅間セメル、アンノウンに食べられる前に私を食べなさい!」
「安心しろ、そのつもりだ!」
アカイアーエッジとガデルエルセイバーを両手に持った真断罪王Σがベルケエルアンノウンの全身を切り裂く。
「いただくぞ!ヌカエルの力を!」
僕はベルケエルアンノウンの触手から解放されたヌカエルの機体ごとユネを食べた。
ユネを食べ、ヌカエルの力を手に入れた僕は胸部に装備したザフィエルキャノンを最大出力で放ち、ベルケエルアンノウンを撃破する。
ユネの意思とヌカエルの力を受け継いだ僕は光の門の内部をひたすら進む。
「どこだ!ハルカ!一体どこにいるんだ!」
ハルカが見つからずにイライラしている僕はザフィエルキャノンを光の門の内部で四方八方に向けて乱射する。
光の門の内部が振動し、気がつけば僕は真断罪王Σのまま見知らぬ市街地に立っていた。
見知らぬ市街地は廃墟同然となっているがよく見ると、どこかで見たような建物がある。
「ここは...どこなんだ?」
廃墟と化した市街地では僕の知らない断罪王と12660体の謎の人型機動兵器が戦っている。
「僕の知らない断罪王...?ここではいったい何が起きているんだ!」
「あれはグレート断罪王Ω〈オメガ〉そして、ここは今よりずっと未来の世界」
真断罪王Σの背後に見知らぬ銀装天使が立っている。
「私の名前はハルカ。ようやく会えたわね、天使狩りの宅間セメル君」
「お前がハルカか...!これはいったい何がどうなっているんだ!」
「光の門の管理者が門の内部で悪さをするあなたを未来の世界に飛ばした、それだけよ」
「なら、なぜお前もこの未来の世界にいるんだ!」
「それは、私があなたと同じ断罪王の力を持つ者だからでしょうね。多分、連帯責任として各時空で仲間を探していた私もこの地獄に転移させられたのよ」
「それなら好都合だ。僕はアリスの願いを叶えるためにお前を殺す」
「アリス?ああ、あの失敗作のことね」
「貴様ァァァァァァァァァァァァァァッ!」
アカイアーエッジとガデルエルセイバーを両手に持った真断罪王Σがハルカの操縦する銀装天使バラキエルに突撃する。
「すこし場所を変えましょうか」
バラキエルの全身から黒い光が放たれる。
気がつけば僕は見知らぬ荒野にいた。
よく見ると足下には建物の残骸がそこら中に散らばっている。
そして、その見知らぬ荒野では黒い断罪王と白い断罪王が戦っている。
「ここは、そう遠くない未来の世界」
僕の背後にハルカの操縦するバラキエルが立っている。
「そう遠くない...未来だと...!」
「終末黙示録に記されていたでしょう、断罪王は過去と未来、そして平行世界を自由に旅行できるって」
「ああ。じゃあ、あの白い断罪王を操縦しているのはそう遠くない未来のお前なんだな」
「そうよ。そして、このそう遠くない未来の世界には、もう宅間セメルはいない」
「なんだと!じゃあ、僕は近いうちに死ぬってことなのか!」
「そういうことになってしまうわね。でもこの世界はそう遠くない未来でもあれば平行世界でもある。希望は捨てない方がいいわね」
「僕にこんなものを見せてお前は何がしたいんだ!」
「簡単な話よ。断罪王Σ、私の仲間になりなさい。あなたが私の仲間になれば、あなたは近いうちに死なずに済むわ」
「ふざけたことを言うな!」
「あなたは私に負けて、至高天裁判所で死刑判決を受けて死亡する。それがあなたに待つ未来よ。でもあなたが私の仲間になれば、その未来を変えることができる」
僕は真断罪王Σの両手にアカイアーエッジと最大出力状態のガデルエルセイバーを持ち、胸部にはザフィエルキャノンを装備、両足にソフィエルハンドを装備、両足に装備したソフィエルハンドにヌカエルの杖を持った状態で全身からバトラエルの電撃とヨムヤエルの機械虫とズルファスのヘブンズジャックとアポリオンウェーブを最大出力で放ちながらハルカの操縦するバラキエルに突撃する。
パーフェクト真断罪王Σの全身から放たれる斬撃・砲撃・電撃・衝撃波がバラキエルに直撃する。
爆散するバラキエル、しかし爆炎の中から白い断罪王が出現する。
「バラキエルの中から白い断罪王が出てきた...!」
僕は驚愕していた、銀装天使の中から白い断罪王が出現したこと、なにより最大出力で放ったアポリオンウェーブによる幻覚世界への強制拉致がハルカに効いていないことに。
「銀装天使は私が終末黙示録に記された力をアンノウンの死体に機械装甲を装備した人型兵器に与えた存在。つまり、銀装天使の力の源であり開発者である私に銀装天使から奪ったあなたの攻撃は通用しないということ」
「なら、これならどうだ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームが白い断罪王に直撃する。
しかし、白い断罪王には傷一つついていない。
「私の白のグレート断罪王に失敗作の断罪王Σ〈シグマ〉の力が通用するわけないでしょう、あら失礼、断罪王スティグマだったかしら♪」
「アリスを侮辱するなァァァァァァァァァァァッ!」
僕は終末のシグマブラスターを放ちながら真断罪王Σの両手にアカイアーエッジと最大出力のガデルエルセイバーを持ち、胸部にはザフィエルキャノンを装備、両足にソフィエルハンドを装備、両足に装備したソフィエルハンドにヌカエルの杖を持った状態で全身からバトラエルの電撃とヨムヤエルの機械虫とズルファスのヘブンズジャックとアポリオンウェーブを最大出力で放ちながらハルカの操縦するバラキエルに突撃する。
「さっきの攻撃にシグマブラスターを加えたところで結果は同じよ」
ハルカの周りの景色が歪みだす。
「なるほど、アポリオンウェーブを白いグレート断罪王ではなく、この世界そのものに放ったのね」
「お前にアポリオンウェーブが通用しないなら、お前の周りの世界にアポリオンウェーブを最大出力で放つだけだ!お前はアリスを侮辱した!お前だけは絶対に許さない!」
気がつけば僕とハルカはいつもの豆腐屋の作業場、アポリオンウェーブによる幻覚世界の中にいた。
「さあ、反撃開始だァッ!」

次回予告  第五十話 真・断罪王Σ 対 白のグレート断罪王!宅間セメルに下される最後の審判‼もうマジで人間同士で傷つけあうのはやめろ!相手の過ちを許せれば自分も楽になれることに気づけ!ニートや無職や非正規雇用者や仕事ができない人間をバカにするやつは自宅の隣人におすそ分けされたブラックホールに吸い込まれてパルクールをしながら爆発しろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十話 真・断罪王Σ 対 白のグレート断罪王!宅間セメルに下される最後の審判‼もうマジで人間同士で傷つけあうのはやめろ!相手の過ちを許せれば自分も楽になれることに気づけ!ニートや無職や非正規雇用者や仕事ができない人間をバカにするやつは自宅の隣人におすそ分けされたブラックホールに吸いまれてパルクールをしながら爆発しろ!

 リンナの両親が経営していた豆腐屋の作業場、つまりアポリオンウェーブによる幻覚世界に強制拉致された僕とハルカ。
僕は豆腐屋の作業場のキッチンにあった包丁を手に持ってハルカに襲い掛かる。
ハルカがそこらへんにあった掃除用のモップで包丁を受け止める。
豆腐屋の作業場で豆腐屋の作業着を着た僕とハルカが包丁とモップで殺し合う
その周りで豆腐屋の従業員たちが英語の歌を口ずさみながら太極拳をしている。
「ハルカ!なぜ僕に殺されようとしない!お前最低だぞ!」
「狂ってるわね...あなた」
ラジオを肩に担いでスケートボードに乗った奴らが豆腐屋の窓ガラスを突き破る。
豆腐屋の窓ガラスを突き破って作業場に侵入してきた奴らが奇声を上げながらカードゲームを始める。
周りの従業員が太極拳を続行しながら、侵入者に食品を取り扱う場所では静かにしてください、カードゲームをしないでくださいと注意する。
侵入者が肩に担いでいるラジオから流れる12660倍速再生された演歌を聴きながら僕とハルカはそれぞれの武器を手に持って殺し合う。
僕は手に持った包丁をハルカに投擲する。
包丁がハルカの右太ももに突き刺さり、ハルカの動きを封じる。
僕はそこらへんにあった消火器を手にもってハルカの顔面にゼロ距離で噴射する。
ハルカの視界を一時的に封じた僕は手に持った消火器でハルカの頭部を何度も殴る。
ハルカの頭から飛び散った血が侵入者のカードを汚す。
その横で太極拳をしていた従業員たちが警告を無視するカードゲームのプレイヤーたちに痺れを切らして襲い始める。
12660倍速でラジオから放たれる演歌が流れる作業場の中で従業員とカードゲームのプレイヤーたちが乱闘をしている。
その中心で僕は手に持った消火器でひたすらハルカの頭部を殴る。
顔面を頭部から流れる血液と消火器のピンクの粉で覆われたハルカが動かなくなる。
「アリス...やったぞ!僕はアリスの代わりにハルカを殺したぞ!おい!聞いてんのか!地球の意思よ!僕は証明したぞ!アリスは失敗作なんかじゃない!僕達は断罪王スティグマなんかじゃない!僕達は真断罪王Σ〈シグマ〉なんだ!どうだ!ざまぁみろぉッ!僕達の完全勝利だァッ!うああああああああああああッ!」
豆腐屋の作業場で僕は叫ぶ。
僕は叫びながらハルカの右太ももに突き刺さった包丁を抜く。
僕は血塗れの包丁を持って、乱闘をしている豆腐屋の従業員とカードゲームのプレイヤー達に突撃する。
「ふぉああああああああああああああああいィィィィィッ!」
僕は包丁を振り回しながら従業員達とカードゲームのプレイヤー達に感謝の言葉を述べる。
「今日までありがとうございました!」
「うおッ!痛ぇよぉぉぉッ!」
「本当にお世話になりました!」
「ごふッ!きゅ、救急車ァァァァァッ!」
「色々お世話になりました!」
「け、警察を!ぐはァッ!」
「ここを辞めてニートになっても頑張ります」
「い、いやだァァァッ!死にたくねぇよぉぉぉぉッ!」
「そのカードカッコイイですね」
「や、やめろ!こ、殺さないでくれぇぇぇッ!」
僕はカードゲームのプレイヤー達からカードを奪う。
僕は腹部の刺し傷から大量の血が流れるカードゲームのプレイヤーたちの目の前で、なんかキラキラしたカードを優先して両手でビリビリに破いてく。
「僕にはカードゲームのことはよくわかりませんが、このキラキラしてるカードがきっとみなさんにとって大切なカードだってことぐらいはわかります。だから僕はこのカードを破らせてもらいます」
「や、やめろ!そのカードは高いんだ!」
「そんなに怒んないでくださいよ、どうせ、もうカードゲームできなくなるんですから」
気がついたら、豆腐屋の作業場は死体の山になっていた。
僕は飽きたので幻覚世界から現実世界に帰ることにした。
しかし、現実世界に返った僕の目の前にはハルカが立っている。
「ど、どういうことだ」
「書き換えたのよ、私が死んだという事象そのものをね」
「い、意味がわからない!」
「白いグレート断罪王は断罪王の完全体、失敗作の断罪王Σにできないことができるのは当然のことなのよ。とはいえ私は一度、あなたに殺された。これでもう満足でしょう?」
「ふ、ふざけるな!満足できるわけねぇだろぉッ!アリスを侮辱するなァァッ!シンゴォォォォォォォォッ!」
僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
僕は終末のシグマブラスターを放ちながら真断罪王Σの両手にアカイアーエッジとガデルエルセイバーを持ち、胸部にはザフィエルキャノンを装備、両足にソフィエルハンドを装備、両足に装備したソフィエルハンドにヌカエルの杖を持った状態で全身からバトラエルの電撃とヨムヤエルの機械虫とズルファスのヘブンズジャックとアポリオンウェーブを最大出力で放ちながらハルカに突撃する。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
パーフェクト真断罪王Σの攻撃をハルカの背後から突如出現した白いグレート断罪王手のひらがすべて吸収して無効化してしまう。
「もう一度、言うわよ、宅間セメル、私の仲間になりなさい」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「そう、残念♪」
ハルカが指を鳴らす。
気がつけば僕は全身を拘束された状態で至高天裁判所の法廷内の証言台に立たされていた。
「シンゴォォォォォォォォッ!」
おかしい、変神の呪文を唱えても肉体が進化しない。
「被告人、裁判中は静かにしなきゃだめよ♪」
裁判長の衣服をまとったハルカが僕に注意をしてくる。
傍聴席から僕に対する罵倒が聞こえてくる。
「死ねぇぇぇぇぇぇッ!宅間セメル死ねぇぇぇぇぇぇッ!」
「死ねぇぇぇッ宅間セメルゥゥゥゥッ!家族を返せぇぇぇぇぇぇッ!」
「そうだァッ死ねやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!宅間セメルゥゥゥゥゥッ!」
「家族と親友を返せぇぇぇぇッ!死ねぇぇぇぇぇぇッ!宅間セメルゥゥぅッ!」
傍聴席には僕に家族や友人を殺された人々が座っていた。
「被告人宅間セメル、あなたが今、いったい何が起きているんだという顔をしているので、特別に説明してあげましょう。私に負けたあなたは至高天に逮捕されました、そのあとで私が白の断罪王の力であなたが抵抗できないように色々と細工をして、今に至るということです」
「じゃあ僕はお前に負けて、それでたった今、目を覚ましたというのか?」
「そういうことです♪それでは判決を下します」
ハルカの言葉に先ほどまで騒がしかった傍聴席の人びとが静まり返る。
「至高天教祖である私は宅間セメル三十七歳無職に死刑判決を下します」
傍聴席から歓喜の声が続々と上がる。
「最後に一つだけ言わせてくれや...」
「発言は許可できません」
「おい!傍聴席で僕の死を喜んでいるやつらァッ!耳かっぽじってよぉぉ~く聞いとけよ!このクソみてぇな裁判のせいで僕が死んであの世に行くっていうことはなァッ、僕があの世でもう一度おめぇらの大切な家族を食い殺せるってことなんだぜぇぇッ!そして今度は傍聴席で僕に好き放題言ってくれたやつらァァァァッ!おめぇらが死んであの世に行ったら今度はおめぇらが僕に食い殺される番だからなァッ!だからァッ!あの世に行ってもおめぇらは僕に食い殺された大切な家族や友人には絶対に会えねぇし!あの世にいってもおめぇらは絶対に楽になれねぇッ!こんなクソみてぇな裁判で僕が死んだからっておめぇらの心が救われるわけじゃねぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!つまりだァッ!こんなクソみてぇな裁判に負けたところで結局、僕の完全勝利なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
傍聴席から宅間セメルに対する怒号が飛び交う。
「宅間セメルゥゥゥッ!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!宅間セメルゥゥゥゥッ!」
「家族を返せぇぇぇぇぇッ!死ねぇぇぇぇぇッ!宅間セメルゥゥゥゥゥッ!」
「宅間セメル死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!親友を返せぇぇぇぇぇぇッ!」
「死ィッ!死ィッ!死ィッ!死ィッ!死ィッ!ねェェェェェェェェェェェェェッ!」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「おい!宅間セメル!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ィィィィィィィィィッ!ねェェェェェェェェェッ!死ねッ!」
「一足先にあの世に行って、僕に食い殺されたおめぇらの家族も友人もみんな食い殺してやるからなァッ!あの世に行ってもおめぇらと僕に食い殺された、おめぇら家族と親友に安らぎは永遠に訪れねぇぇんだァッ!どうだ!ざまぁみろバァァァァカッ!死ねぇぇぇぇぇぇッ!」
複数の警備員が宅間セメルを持ち上げて、法廷から退室した。
複数の警備員の手によって宅間セメルが退室する途中も傍聴席からは宅間セメルへの罵詈雑言が止むことはなかった。
宅間セメルが法廷から退室した後も傍聴席から放たれる宅間セメルへの罵詈雑言が12660秒も続いたという。
その数日後、至高天刑務所でハルカによって断罪王の力を失った宅間セメルの死刑が執行された。
「アリス...ありがとう」
それが宅間セメルが至高天刑務所に収監されてから死刑執行直前までに口から発した唯一の言葉だった。
後に死刑執行の場に立ち会った至高天の職員はこう言った。
彼の死に顔はとても安らかであったと。

この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。










 
 

 
後書き
「超地球救済戦記 断罪王Σ〈シグマ〉」は「超地球救済戦記 G断罪王」の前日譚です。宅間セメルの物語は今回でおしまいです。次回からは「超地球救済戦記!断罪王Z〈ゼット〉‼」をみなさんにお届けしたいと思います。次回もお楽しみに! 

 

第五十一話 超地球救済戦記!断罪王Z〈ゼット〉‼断罪王Z 対 断罪王A〈アビス〉!いい歳した非正規雇用者をバカにする専業主婦は鉛筆の削りカスでも食ってろ!

 
前書き
ある日突然、謎の美少女メシアによって神に等しき力、断罪王を与えられた26人の社会不適合者。
つまり、断罪王の神に等しき力で世界を支配できるのはたった一人だけなのだ!
これは神に等しき力を持つ26人の選ばられし社会不適合者達が世界でたった一人の神になり世界を支配するために殺し合うサバイバルストーリーである! 

 
第五十一話 超地球救済戦記!断罪王Z〈ゼット〉‼断罪王Z 対 断罪王A〈アビス〉!いい歳した非正規雇用者をバカにする専業主婦は鉛筆の削りカスでも食ってろ!

その日、二十五人の社会不適合者の前に一人の美少女が現れこう告げた。
『二十六番目の断罪王が覚醒した瞬間、終末黙示録の封印が解かれ、この世界でたった一人の神を決める断罪王同士の戦いが始まる』と。

俺の名前は暴田リキ。
道を歩いていると、前を歩いている人の背中を蹴りたくなることがよくある。
俺はそのたびに自分を抑える努力をしてきたが、もう我慢できなかった。
スーパーのバイト中に買い物中の客の背中を蹴り倒したせいで俺はなぜかクビになった。
俺は泣きながらどうして自分がバイトをクビにならないといけないのか担当者に必死に訴える。
担当者はまるで俺が全部、悪いみたいなことを言って俺を店から追い出した。
なぜ、俺がこのようなひどい目に遭わなくてはならないのか?
俺はただ、自分の本能に従ってお客さんの背中を蹴り倒しただけなのに...!
たしかに人に暴力を振るうことはよくないと、両親と学校の先生は言っていた。
でもそれは、両親や学校の先生の価値観であり、俺の価値観ではない。
人に暴力を振ってはならない、それは俺以外のみんなが共有している価値観。
特に理由もなく突然、人に暴力を振りたくなる、これが俺の価値観。
つまり、みんなと違う価値観を持った俺はとても可哀想なのだ。
なのに、俺が学校や会社やバイト先で人々に暴力を振るうたびに、みんなは可哀想な俺を否定して集団社会から無理矢理、追い出した。
俺がみんなと価値観が違う、ただそれだけの理由で。
じゃあ、俺はこれからどうやって生きていけばいいのか。
みんなと価値観が違うという理由だけでなぜ、俺は飢え死にしなければならないのか?
だってそうだろ?みんなと同じ価値観を共有できない奴はバイトや会社をクビになるしかない。
それはつまり、俺は産まれたときからすでに将来、社会に適応できずに飢え死にすることが決まっていたということだ。
深夜、俺を集団社会から追い出した人間たちの言葉と未来への不安に押しつぶされそうになった俺は家を出た。
深夜の公園では美少女が不良達に絡まれていた。
不良に絡まれている美少女は恐怖で目から涙を流している。
「お前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
俺は不良たちに絡まれている美少女に襲い掛かる。
「きゃあああッ!」
不良たちは美少女に襲い掛かる僕を止めようとする。
「おい、お前!そんなことしたら美人の顔に傷がついちまうだろうがよ!」
「うるせぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
俺は不良たちの制止を振り切って美少女の顔を殴り続ける。
「あ~あ、せっかくかわいい女の子見つけたのに、これじゃあ台無しだな、帰ろうぜ」
顔面青痣だらけで白目を剝いて気絶した美少女を見た不良たちが残念そうにため息を吐くと、公園から出て行こうとする。
「待てよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
俺は怒声を放ちながら不良たちに襲い掛かる。
俺の右拳を不良達の一人が受け止める。
「なんだコイツ!お前の目当ては女じゃなかったのかよぉぉッ!」
「俺は...俺はただ暴力が振いたいだけなんだよぉぉぉぉぉッ!」
俺は左手でチョキを作ると人差し指と中指を不良の両目に突き刺す。
「うぐぅああああああああッ!痛ぇよぉッ!」
「おい、てめぇ!いくらなんでも目はルール違反だろうがよッ!」
「そうだ!卑怯だ!」
不良たちが俺に意味不明な言葉をぶつけてくる。
「うるせぇぇぇぇッ!ケンカにルールがあんのかよ!バカ野郎共がぁぁぁぁぁッ!」
俺の暴言に不良たちが一斉に襲いかかってくる。
そうだ!これが人のあるべき姿だ!本能のままに争い、奪い、憎しみ合う。
これが人の真実だ!どんな綺麗ごとて塗り固めた価値観で人々を統制したところで、人々が生まれ時に神から授けられた暴力衝動をなくすことはできない。
暴力こそが人の真実の姿なのだ!
「おいお前ら!よく聞いとけよ!俺の価値観は間違ってないんだよ!暴力は神がこの世界に生まれてきた人間達に唯一平等に与えた才能なんだよ!」
不良たちは俺の持論を無視して、四方八方から俺を殴ったり蹴ったりしてくる。
「そうだ!俺達は今、最高に人間らしい生き方をしているんだ!暴力最高!」
地面に蹴り倒された俺は地面の砂をつかむと、周囲の不良たちの顔に向かって振りまく。
そして一瞬の隙をついて不良たちの一人の首を絞める。
「お、お前!卑怯だぞ!俺を人質にするつもりだな!」
「そんなわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
俺は不良の首を絞める手に思いっきり力を入れる。
数秒後、俺に首を絞められた不良が全身を弛緩させ、地面に仰向けに倒れる。
「コ、コイツ!こ、殺しやがった!」
「言っただろ!ケンカにルールはねぇってよぉッ!やるんなら命がけ...だろ?」
「こ、こいつをみんなで取り押さえるぞ!そんで警察を呼んじまえば俺たちの勝ちだ!」
不良たちのリーダーと思しき男の言葉に従って、周りの不良たちが俺に襲い掛かる。
俺は両手で不良二人の首をわしづかみにすると、両手に思いっきり力を込める。
深夜の公園に首の骨が折れる音が鳴り響く。
新たに増えた犠牲者に周りの不良たちが動きを止める。
「いいこと教えてやるよ!警察が来るまでにお前たちは全員俺に殺されるんだよぉッ!」
俺の驚異的な握力に恐れをなした不良たちが一斉に公園から逃げていく。
公園に倒れている奴らから財布を奪うと俺は全速力で走りながら不良を追いかける。
「俺の暴力はまだ終わっちゃいねぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
俺は走りながら悲鳴を上げながら逃げる不良たちに向かって怒鳴る。
「おいよぉ!お前たちがなんでこの世界に生まれてきたのか知ってるかぁぁぁぁぁッ!」
俺は一番足の遅い不良の背中に飛び蹴りを直撃させる。
そして、そいつの耳元で大声で怒鳴る。
「お前たちがこの世界に生まれてきたのはなァッ!今日、俺に暴力で殺されるためだぁぁぁぁッ!」
よく見ると、俺の飛び蹴りで転倒した不良の頭部から流れた血液をコンクリートの地面に赤いシミを作っている。
「あと三人...あと三人だァァァァァァッ!」
パトカーのサイレンの鳴る音が深夜の街路に響き渡る。
パトカーのサイレンの音に急に正気に戻った俺は臆病な自分に情けなさを感じつつも、家に帰ることにした。
「おめでとうございます、あなたは地球の意思に終末を司る二十六番目の断罪王に選ばれました」
深夜の道を歩いているとパーカーを着たつばの長い帽子をかぶった美少女が話しかけてきた。
「なんだお前!」
「私の名はメシア。これをどうぞ」
メシアが俺に一冊の本を手渡してくる。
「その週末黙示録を読めば、あなたは神に等しき力持つ存在、断罪王になれます。でも、この世界にはあなたのほかにも断罪王の力を持った人間があと二十五人もいます」
「せっかく神様になっても、同じ力を持った神があと二十五人もいたら、全然おもしろくねぇよ!」
「その通りです、もしあなたがこの世界で本当の意味で神になり、この世界を支配したいと望むのであれば、あなたは残り二十五体の断罪王を殺さなくてはなりません」
「なるほど、俺以外の断罪王を全員、殺さないと、俺はこの世界で本物の神様にはなれないってことだな」
「その通りです、ではまたどこかでお会いしましょう。断罪王Z〈ゼット〉」
メシアはそう言い終えると近くのコンビニに停めてある自転車に乗ってどこかへ行ってしまった。
「断罪王Z〈ゼット〉?二十六番目の断罪王...?ああ、そういうことか、二十六ってアルファベット二十六文字のことか!じゃあ、俺が最後の断罪王ってことなのか?でもどういう基準で俺が断罪王に選ばれたのかさっぱりわからん」
三台のパトカーが俺の前で止まる。
警官が俺に怒鳴る。
「お前、公園で暴れていた奴らの一人だな!」
「ふざけんな!俺は公園にも行ってねぇし、だれにも暴力なんか振ってねぇよ!」
「じゃあ、そのズボンのポケットのふくらみはなんだ!公園で発見された遺体の衣服やバッグからは財布が見つからなかった!」
「俺は財布なんか盗んでねぇよ!」
「嘘ついてんじゃねぇと!じゃあ、なんでお前そんなに傷だらけなんだ!とにかくポケットの中を見せてみろ!」
まずい、ポケット中の財布を見られたら俺は警察に捕まってしまう。
俺が警察に人殺しだと知られれば、俺は今まで見たいに自由に他人に大好きな暴力を加えることができなくなってしまう。
メシアの言葉が脳裏をよぎる。
『その週末黙示録を読めば、あなたは神に等しき力持つ存在、断罪王になれます』
断罪王に...断罪王Z〈ゼット〉になるしかないのか!
俺は試しに手に持っている終末黙示録を開く。
それが神々の戦いの始まりを意味していることも知らずに。
わかりやすくいえばこの世界の全てが俺の脳内に流れ込み、全身に浸透していく。
俺は自分でも不思議に思えるくらい、なんの疑問も抱かずに、断罪王変神の呪文の言葉に口から発していた。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zに変神した俺の足元で警察官が地面に尻もちをついて驚愕している。
そして、終末を司る二十六番目の断罪王が覚醒した瞬間、各地で断罪王同士の戦いが発生した。
そして俺の目の前にも朱色のボディが特徴的な断罪王が現れ、パトカーと警察官を踏みつぶす。
「断罪王がもう一人?」
「そんなに驚くなよ、お前もメシアから聞いてるだろ?最後の二十六番目の断罪王が終末目録を開いた時、終末黙示録の封印が解除されて、二十六体の断罪王同士の戦いが始まることを」
「実は俺、その最後の...二十六番目の断罪王なんだよ」
「なるほど、ならメシアがあえて説明しないのにも納得がいくな。俺は深淵を司る断罪王...断罪王A〈アビス〉だ」
断罪王A〈アビス〉が俺に殴り掛かってくる。
「おい!いきなりなにすんだてめぇ!」
「お前も俺と同じで、この世界でたった一人の神になりたいんだろ!だったら戦うしかねぇだろぉッ!」
「俺は...別に神になりたいわけじゃない...!俺はただ、暴力が許されないこの世界で自由に楽しく他人に暴力を振るいたいだけなんだァァァァァッ!」
断罪王Zに変神した俺は断罪王A〈アビス〉の頭を拳で何度も殴る。
断罪王A〈アビス〉の蹴りが断罪王Zの腹部に直撃し、断罪王Zの全身が市街地に倒れ込む。
「なるほど...神なんて興味ねぇってか?おまえ!ぶっ壊れてんなァッ!」
断罪王Zが立ち上がる、市街地からは悲鳴が聞こえる。
「痛ってぇなァァァッ!でも!そうだ!これだァァァァッ!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!暴力を楽しもうぜぇぇぇぇッ!」
断罪王Zと断罪王A〈アビス〉の拳が激突する。
激突した拳から放たれた衝撃波が市街地を爆炎に包む。
戦いはまだ始まったばかりである。

次回予告 第五十二話 断罪王Z 対 断罪王B〈ブラスト〉!いい歳したアルバイトをバカにする専業主婦は白飯に消しカスでもぶっかけて食ってろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

 第五十二話 断罪王Z 対 断罪王B〈ブラスト〉!いい歳したアルバイトをバカにする専業主婦は白飯に消しカスでもぶっかけて食ってろ!

 第五十二話 断罪王Z 対 断罪王B〈ブラスト〉!いい歳したアルバイトをバカにする専業主婦は白飯に消しカスでもぶっかけて食ってろ!

各地で発生する断罪王同士の戦い。
そしてここでも、銀色のボディが特徴的な断罪王Zと朱色のボディが特徴的な断罪王A〈アビス〉の熱い死闘が繰り広げられていた。
「暴力!暴力!暴力!暴力!暴力ッ!」
断罪王Zの拳が断罪王A〈アビス〉の頭部に何度も直撃する。
頭部に強い衝撃を何度も喰らった断罪王A〈アビス〉が市街地に仰向けに倒れる。
「なぁ、知ってるか?」
断罪王A〈アビス〉が立ち上がりながら話かけてくる。
「断罪王の操縦者に選ばれるのは二十六人は皆、社会不適合者らしい...俺はキレるとすぐに手が出ちまうからよ...人間関係も仕事も長続きしなくてよ...それでもこの世界でただ一人の神様になれたら人生うまくいくんじゃねぇかと思ってよ...」
「俺は...腹が減るとご飯が食べたくなるのと同じで、人々に暴力を振っているだけだ!そして暴力を振っている瞬間が最高に気持ちいい」
「そうか...お前は俺と違って自分の暴力が好きなんだな...俺はある意味、お前がうらやましいよ。俺は暴力が嫌いだ、暴力のせいで俺の人生は全部台無しになっちまったからな」
「おしゃべりはここまでだ!ここからは拳で語り合おうぜ!」
断罪王Zが断罪王A〈アビス〉に殴り掛かる。
断罪王A〈アビス〉が断罪王Zを抱きしめる。
「き、貴様何のつもりだ!」
「知ってるか?アビスって言葉の意味にはな!深淵以外にもう一つ意味があることを!」
断罪王Zと断罪王Zを抱きしめる断罪王A〈アビス〉の全身が炎に包まれる。
「そう、アビスには地獄って意味もあるんだぜ!どうせ勝ち目がないのなら、せめて、お前みたいな生まれながらのモンスターは俺と道連れにしてやるよ!そうすれば力を持たない人々をお前の大好きな暴力から救うことができる!」
「あ、熱い!うあああああああッ!」
「さぁ!地獄の炎を味わいなァァァァァァァァァッ!」
断罪王Zの片手が断罪王A〈アビス〉の胸をつらぬく。
断罪王Z片手には断罪王A〈アビス〉の心臓が握られていた。
断罪王Zと断罪王A〈アビス〉の全身を包んでいた炎が消えていく。
市街地に断罪王Zが放り投げた断罪王A〈アビス〉の巨大な心臓が落下する。
「断罪王A〈アビス〉の操縦者よぉ...お前が俺を殺したところで、お前は所詮自分の暴力も愛せないただのクズだ!お前は!自分を悩ませる暴力衝動を否定せず、受け入れるべきだった!だが一番の原因は暴力を好む人々を社会から排除しようとするこの世界なんだ!」
断罪王A〈アビス〉が光の粒子になって消えていく。
空腹感を感じた断罪王Zの変神も解ける。
「腹が減ると変神が解けるのか...!」
暴田リキは断罪王Zと断罪王A〈アビス〉の戦闘で瓦礫の山と化した市街地を歩き続ける。
次の日。
俺は食品工場で日雇いのバイトをしていた。
断罪王に変神して戦うにもエネルギーが必要であるということがわかったからだ。
工場内で作業服に身を包んだ美少女が工場長に怒られている。
「おい、お前!どうしてこんな簡単なこともできねぇんだ!バカ野郎!」
作業自体は単純で特に難しいことはないはずだが。
周りの作業員に迷惑がかかると思ったのか、工場長は美少女の制服の袖を掴んで工場の外に出てしまった。
外から工場長の怒鳴り声が作業場にまで聞こえてくる。
「はっきり言って迷惑だからもう家に帰れ!この役立たずのバカがッ!」
そして次の瞬間、大きな爆発音が聞こえた。
何事かと、大勢の作業員が作業を中断して、外に出る。
外には工場長と思われる肉片がバラバラになってそこら中に散乱していた。
そして、作業着に身を包んだ美少女はなにも見ていないかのように平気な顔をして工場内に戻る。
「おい!工場長をバラバラにしたの、おまえだろ?」
俺は作業着に身を包んだ美少女の肩を掴んで問いかける。
「ハァ?どうやったら私にそんなことできんのさ?」
作業着を着た美少女の名札には発山ナギサと書かれていた。
「ナギサ、お前、断罪王なんだろ?」
ナギサが驚いたような顔を一瞬した後で薄ら笑いを浮かべる。
「へぇ~あんたも断罪王なんだ、探す手間が省けたよ」
次の瞬間、俺の拳がナギサの頬に直撃していた。
ナギサの体が回転しながら約二メートル程、吹っ飛んだ。
「別に、わざわざ変神しなきゃいけないってルールはねぇはずだ!俺は終末を司る断罪王!断罪王Zだァッ!」
俺は走ってナギサに馬乗りになると、ナギサの顔を何度も殴る。
「お前!さっきどうやって工場長を爆破したんだ!答えろぉぉぉぉッ!」
ナギサの顔面を殴りながら問いかける。
「そ、そっか、殴られながらじゃ、しゃべれないよな...暴力を...我慢...しなくちゃ...!」
「私は...爆発を...司る...断罪王...B〈ブラスト〉」
次の瞬間、俺の視界に閃光が走る。
攻撃の意図を瞬時に察知した俺は首を横に向けて、閃光を避ける。
そして俺の背後で大きな爆発が起きる。
「なるほど、変神しなくても視線を向けたものを爆破できる、それがお前の能力の正体なのか...暴力を再開させるぞ」
俺はナギサの顔面を殴るのを再開させる。
「暴力!暴力!暴力!暴力!大好きッ!暴力ッ!」
顔面青あざらだけのナギサの口が三回動く。
「シ...ン...ゴ...!」
「しまった!なら俺も!シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺とナギサの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
日雇いバイトの食品工場に二体の巨大人型機動兵器、銀色のボディが特徴的な断罪王Zと深緑色のボディが特徴的な断罪王B〈ブラスト〉が向かう合う。
「爆発を司る断罪王!断罪王B〈ブラスト〉の力を味わいなさい!」
断罪王B〈ブラスト〉の両目が光る。
断罪王Zの全身に爆撃が直撃する。
「断罪王に変神してしまえばこっちのもんよ!」
全身に爆撃を受ける断罪王Z、そして食品工場や周りの市街地も爆発する。
「アハハハハハハッ!私より顔と頭がよくて幸せそうなやつらなんか、みんな爆発してしまえばいいのよ!」
「うあああああッ!お前!どうしてこんなひどいことを!」
「都合のいい時だけ善人面してんじゃないわよ!この暴力愛好家が!それにメシアに断罪王の操縦者に選ばれた時点であんたも所詮私と同じ社会不適合者なのよ!あんたに私に偉そうに説教する資格なんてないのよ!」
周りの市街地が罪なき人々の悲鳴と共に爆炎に包まれる。
「アハッハハッ!みんな爆発してしまえぇぇぇぇッ!」
「お前...爆破を楽しんでるだろ?」
「そうよ、あんたが暴力が好きなのと同じよ!」
断罪王B〈ブラスト〉の目が光る、断罪王Zの全身を爆撃が襲う。
「うあああああッ!俺は...お前とは違う!お前はメシアに与えられた断罪王B〈ブラスト〉の力を自分の力と勘違いしているだけだ!俺は、断罪王の操縦者になる前から他人に暴力を振るうのが大好きだった!でも俺の暴力が弱ければ、弱いほど、俺がケンカで死ぬ確率も上がる!だから、俺は努力した!大好きな暴力をもっと好きになれるように!大好きな暴力でもっと気持ちよくなれるように!」
「それがどうしたァァァァァァァッ!」
銀色のボディが特徴的な断罪王Zの全身が爆撃で真っ黒になる。
「これだけの爆撃を受けながら、まだバラバラにならないなんて...」
「お前は他者から与えられた力を自分の力と勘違いしてるだけのバカだ!」
真っ黒焦げになった断罪王Zが断罪王B〈ブラスト〉に近づいてくる。
「く、来るなァァッ!」
断罪王Zの全身に爆撃が直撃する。
「俺はお前と暴力で語りあいたいんだよ!」
「な、なぜ死なない!こっちに...こっちに来るなァァァァァァッ!」
なぜ、断罪王Zが死なないのか?
それは断罪王Zの操縦者、暴田リキの暴力に対する愛と執念が断罪王Zの生命力を急激に上昇させているからからだ。
「俺の魂が暴力を愛する限り、お前に俺は倒せない」
断罪王Zの右手が断罪王B〈ブラスト〉の顔を掴み、胴体から離す。
断罪王B〈ブラスト〉の首の断面から放たれる大量の血のシャワーが市街地を包む爆炎を消火していく。
消火が終ると、断罪王B〈ブラスト〉の首と胴体が光に包まれて消える。
瓦礫の山と化したバイト先の食品工場。
俺は日雇いバイトの給料ももらえないまま、自宅に向かって歩き続ける。

次回予告 第五十三話 断罪王Z 対 断罪王C〈カオス〉!いい歳したフリーターをバカにする専業主婦はぬか床に漬けた自転車のサドルでも食ってろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十三話 断罪王Z 対 断罪王C〈カオス〉!いい歳したフリーターをバカにする専業主婦はぬか床に漬けた自転車のサドルでも食ってろ!

第五十三話 断罪王Z 対 断罪王C〈カオス〉!いい歳したフリーターをバカにする専業主婦はぬか床に漬けた自転車のサドルでも食ってろ!
断罪王B〈ブラスト〉に勝利した俺は自宅に帰宅する。
「妹よ、バイト先の食品工場が爆破された」
「その冗談、全然おもしろくないんだけど」
俺の妹で引きこもりの暴田ザナがリモコンを手にもってテレビの電源をつける。
テレビニュースでは食品工場と周りの市街地が二体の巨大人型機動兵器の戦いにより爆発炎上したことが報じられていた。
「どうやら本当みたいね」
「ということで、今日の晩御飯と明日の朝飯はなしだ。というより、その机の上に置いてある札束はなんだ?」
「ああ、これね。これは私が断罪王C〈カオス〉の力で一般市民から奪い取った金よ」
「う、嘘だ...!どうして妹のザナが...断罪王に...!」
「うそじゃないわよ、メシアっていう女の子になんか終末黙示録とかいう変な本、渡されてさ、気がついたら一時的に巨大人型機動兵器に変神できるようになってた」
「嘘だ!俺は信じないぞ!」
「断罪王の名前を知っているってことは、もしかしてお兄ちゃんも断罪王なの?」
「ああ、そうだよ俺は終末を司る断罪王Zだ、俺は...俺は大好きな暴力が否定されない世界を実現するために...妹を殺さなくてはいけないのか...!」
「悪いけど、私は暴田リキの妹ってだけで、世間から散々、白い目で見られてきたからね、いくら相手がお兄ちゃんでも手加減するつもりはないよ」
確かに妹の言う通り、俺が各地で暴力行為を楽しめば楽しむほど、妹は会社を何度もクビになり、家に引きこもるようになってしまった。
メシアはザナが俺の妹であることを知っていて、断罪王の力をザナに与えたのだろうか?ザナが台所から包丁を取り出して俺に向かって襲いかかってくる。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!この厄病神がァァァァァァァッ!」
俺はとりあえず家を出る。
そうだ、現在どれ程の断罪王が生き残っているのかはわからないが、この世界には俺以外にも断罪王がいるのだ、なにも俺が自分の手で妹を殺す必要はないのだ。
俺はとりあえず、隣人の家の庭に逃げる。
「どこだァァァァァァッ! 厄病神!お前のせいで私の人生台無しだァァァァァッ!」
ザナの叫び声が聞こえてくる。
あいつ、もしかして包丁を手に持ったまま、外を出歩いているのか?
「お前さえいなければ、私の人生は色々うまくいくはずだったんだァァァァァッ!今すぐ私のために殺されなさいよぉぉぉぉぉッ!妹の将来をゴミクズにした責任をちゃんと取りなさいよぉぉぉぉぉッ!」
確かに、俺が何の罪もない人々の暴力を振るい続けるせいで、社会に居場所をなくした父さんと母さんはある日突然、俺と妹のザナの前から姿を消してしまった。
ごめんよザナ、俺が暴力を愛するばかりに、ザナの人生を台無しにしてしまって、でも俺は家族より暴力の方が大事なんだよ。
街路で俺への恨みを爆音で叫ぶザナに痺れを切らした近隣住民達がザナを囲む。
「お前、暴田リキの妹だろ!近所迷惑だぞ!引きこもりは家に引きこもってろ!」
「やっぱり妹も兄と同じく社会に適応できない危険人物だったとはな!危険人物はとっととこの町から出ていけぇッ!」
「私が...お兄ちゃんと同じ...?」
「ああ、そうだ!お前達、兄妹は人の迷惑を考えずに自分の欲求を満たすためだけに生きている危険人物だ!その手に持っている包丁が何よりの証拠だ!」
「私が...お兄ちゃんと同じ...?ウフフフフ...アハハハハハッ!あんなやつと...あんなやつと私を一緒にすんじゃないわよぉぉぉぉぉッ!」
手に包丁を持ったザナが近隣住民達に襲い掛かる。
近隣住民達がザナから逃げながら携帯電話で警察に通報している。
しかし、次の瞬間、近隣住民達の目の前に手に包丁を持ったザナがいた。
「い、いったい何が起きているんだ?」
「どうしてここに暴田リキの妹がいるんだ?」
近隣住民達が背後を振り向くと、そこには包丁を手に持った暴田ザナがいた。
「い、いったいなにがどうなっているんだ?」
「これが無秩序ということよ」
「無秩序だと?」
「この無秩序こそが、混沌を司る断罪王、断罪王C〈カオス〉の能力...!」
次の瞬間、包丁で腹部を切り裂かれた近隣住民達の大量の血液が地面を真っ赤に染めた。
「だ、だれか救急車を...!救急車を呼んでくれ!」
「そんなにいっぱい血が出てるんだから、救急車なんて呼んでも無駄よ」
俺は隣人の庭の塀の上からこっそり一部始終を見ていた。
あらゆる秩序を無秩序に変化させ、相手を混乱させる、それが混沌を司る断罪王C〈カオス〉の力。
「ねぇ、お兄ちゃん、どこかで私のことを見てるんでしょ?だったら今すぐ出てきてお兄ちゃんの大好きな暴力で私と命がけの勝負をしましょうよ!それとも、私にビビッてるのかしら?アハハハハッ!」
やはり、ザナもナギサ同様にメシアに与えられた断罪王の力に溺れてしまっている。
勝負において、その慢心こそ一番の敗因になることも知らずに。
二十六体の断罪王の操縦者は皆、社会不適合者が選ばれると断罪王A〈アビス〉の操縦者が言っていた。
なら、ザナを断罪王の操縦者にしてしまった責任は俺にあるのかもしれない。
やはり、暴力でわからせるしかないのだろうか?
なにより、勝負を挑んできた相手から逃げるのは俺にとって自分で自分の魂を殺すことに等しい。
暴力にはちゃんと暴力で答えねば。
それがたとえ、妹であっても。
俺は隣人の家の庭を出て、ザナの前に姿を現す。
「ザナッ!俺が暴力で本当の無秩序ってものを教えてやるよぉぉぉぉッ!」
「待っていたわ!この時を!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺とザナが同時に断罪王変神の呪文を唱える。
俺とザナの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと紫黒色のボディが特徴的な断罪王C〈カオス〉が市街に向かい合う。
「最初に暴力ッ!」
断罪王Zが走って断罪王C〈カオス〉に殴りかかる。
断罪王Zの両足が市街地の建物や何の罪もない人々を踏みつぶす。
「聞こえるッ!そして気持ちいいッ!無慈悲な暴力により失われる人々の悲鳴がッ!」
断罪王Zの拳が断罪王C〈カオス〉の顔面に直撃する。
次の瞬間、断罪王Zの顔面に激痛が走る。
「痛てぇッ!俺の攻撃が俺自身に跳ね返ってきたというのか?」
「私は自分がダメージを受けるという秩序を断罪王C〈カオス〉の力で無秩序に変化させただけよ」
「そんな!じゃあ、ザナにとって不都合な現実は全て、断罪王C〈カオス〉の力で秩序を無秩序に変化させることで、ザナにとって都合のいい現実に変化させることことができるのか?」
「その通りよ。私は、この断罪王C〈カオス〉の最強の力で、他の断罪王を殺し、必ず最後の一人になってみせる!そしてこの世界にたった一人の神になって、絶対に幸せになってみせる!」
断罪王Zの攻撃が断罪王C〈カオス〉に直撃する、しかし、次の瞬間にはダメージが断罪王Zに跳ね返り直撃する、これが十回ほど繰り返された。
自らの攻撃により大ダメージを受けた断罪王Zの巨体が市街地に仰向けに倒れている。
「どう?お兄ちゃんの大好きな暴力でお兄ちゃん自身が死にかけている気分は?アハハハハハハッ!」
市街地の建物と人々を下敷きにして仰向けに倒れていた断罪王Zが立ち上がる。
「俺が俺自身が鍛え上げた暴力に殺されるのは全然、構わない!でもなァッ!俺の血と汗を流して鍛え上げた暴力を何の努力もせずにメシアから与えられただけの力に悪用されるのは絶対に許せないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
断罪王Zが断罪王同士の戦闘から身を守るために逃げ惑う罪なき人間を手でつかんで断罪王C〈カオス〉に向かって投げる。
「なにがしたいのよぉぉぉぉぉッ!」
断罪王C〈カオス〉に向かって放たれた人間が断罪王Zに跳ね返ってくる。
断罪王Zは跳ね返ってきた人間に拳を直撃させ、粉々にする。
そして、また市街地の罪なき人間を手でつかんで断罪王C〈カオス〉に向かって投げる。罪なき人間が断罪王Zに跳ね返ってくる。
断罪王Zは跳ね返ってきた罪なき人間を拳で殴り、粉々にする。
それが六回ほど続いた。
そして七回目のチャレンジでようやく投げた罪なき人々が断罪王C〈カオス〉の装甲に直撃して粉々になった。
断罪王Zが全力で投げた罪なき人間の直撃により、断罪王C〈カオス〉の装甲にひびが入る。
そして、なにより秩序を無秩序に変化させる能力が発動していないことが、断罪王C〈カオス〉のエネルギー切れを証明していた。
「お、お前は最初から私のエネルギー切れをねらっていたのか?」
「その通りだ妹よ、お前も断罪王の操縦者なら身体エネルギーの消費と断罪王の能力の消費エネルギーが同時に行われていることぐらい知っていたはずだ」
「だからあえて、跳ね返ってきても、大したダメージにならない人間を私に放り投げてきたのか!」
「そうだ、お前は断罪王の力に頼り過ぎた。そしてエネルギーの計算を無意識に忘れてしまっていた。それがお前の敗因だ、死ね」
断罪王Zの両手チョップが断罪王C〈カオス〉の両脇腹に直撃する。
横に真っ二つに切り裂かれた断罪王C〈カオス〉の体が市街地に落下して建物と罪なき人々を押しつぶす。
そして俺は光になって消える断罪王C〈カオス〉を見届けながら 断罪王Zの変神を解いた。
これでもう、ザナは俺のせいで苦しまずに済むんだ。
俺は断罪王C〈カオス〉の力で変わってしまったザナを救ったんだ。
俺は自分にそう言い聞かせながら、家に帰ることにした。

次回予告 第五十四話 断罪王Z 対 断罪王D〈ドミネート〉! いい歳したフリーターをバカにする、ろくにバイトもしない専業主婦は下水道の汚水でも飲んでろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十四話 断罪王Z 対 断罪王D〈ドミネート〉! いい歳したフリーターをバカにする、ろくにバイトもしない専業主婦は下水道の汚水でも飲んでろ!

第五十四話 断罪王Z 対 断罪王D〈ドミネート〉! いい歳したフリーターをバカにする、ろくにバイトもしない専業主婦は下水道の汚水でも飲んでろ!
妹を殺した俺は自宅に帰宅した。
自宅の周りの家は瓦礫の山と化していたが、どうやら俺の自宅は無事だったようだ。
まぁ、ちょっと前まで俺と妹をバカにしていたやつらの家が何件潰れようが俺には全く関係ないのだが。
そうだ、食品工場が爆破されたから夕食を買う金がないんだ。
今から雇ってくれる日雇いのバイトないかな。
俺はさっそく携帯電話で日雇いのバイトを探す。
しかし、まったく見つからない、普段なら簡単に見つかるはずなのに。
おそらく、各地で行われている断罪王同士の戦闘がこの国の経済にかなりのダメージを与えているせいかもしれない。
断罪王同士の戦闘で命を落とした犠牲者の数もかなりの人数がいるはずだ。
でも、それは単純に犠牲になった人々が己の暴力を鍛えていなかったのが悪いのだ。
暴力とは他者から自分の実を守る上で必要不可欠な力なのだ。
普段から自分に戦う力と勇気がないのを理由に暴力を否定し、大多数の価値観に依存し、考えるのをやめて、暴力を愛する人々を社会から排除しようとしている奴らに自分たちの身を守ることなんてできるわけがないのだ。
厳しい現実から、己を救うことができるのは暴力だけなのだ。
暴力は自分の身を守ると同時に自分の心を強くする。
力と力で行われる争いを平和という言葉で否定して人々が暴力を忘れれば、暴力を忘れた人々は理不尽な暴力から自分の身を守ることができなくなるのだ。
大自然を生きる地球生命体の中で唯一、人間だけが暴力を否定して生活している。
それは暴力が全てを決める厳しい現実を生きる大自然の動物や昆虫たちの方が人間より生きる力があるということだ。
頂点捕食者である人間が自然界の動物や昆虫に負けていいはずがない。
そう、やはりこの世界には暴力が必要なのだ。
バイトも見つからず、空腹感に耐え切れない俺は気晴らしに家を出る。
周りは瓦礫の山だらけである。
「あんた、断罪王なんでしょう?」
背後から女が話しかけてくる。
後ろを振り向くと、警備員の恰好をした髪の長いメガネをかけた美少女がいた。
美少女が俺の目を見る。
数秒後、俺の体が俺の意思とは関係なく、美少女に近づいていく。
「さっきの戦闘、見てたわよ、そしてあんたが変神を解くところもね」
「お前、俺に何をしたんだ?」
「とにかく私は今、とても怒っているのよ!さっきの断罪王同士の戦闘で、私が警備員として働いていたバイト先の建物が瓦礫の山になってしまったの!私はこれからどうやってご飯食べていけばいいのよ!」
美少女が俺に向かって激怒する。
「俺の質問に答えろ!」
「ああ、ごめんごめん、私は支配を司る断罪王、断罪王D〈ドミネート〉の操縦者、青井イシハよ!あんたの体の自由は私の断罪王D〈ドミネート〉の力で完全に支配させてもらったわ!」
「お前も、ナギサやザナ同様に変神しなくても、断罪王の能力を使えるというのか!」
「その通りよ、消費するエネルギーも支配する瞬間にしか消費されない、無敵の能力、それが断罪王D〈ドミネート〉の力よ!」
手にナイフを持ったイシハに向かって身体の自由を失った俺の体が近づいていく。
俺は目の前でイシハにナイフで刺されそうになっているにもかかわらず、身体の自由が奪われているので何の抵抗もできない。
先程の妹との戦闘でエネルギーをかなり消費した俺は今にも空腹で倒れそうだった。
気が付けば俺は気を失っていた。
しかし、俺の生存本能は状況を打破するために思考するのをやめていない。
地面に俺の頭がぶつかった感触、痛み。
おかしい、俺の体はイシハの支配下にあり、本来であれば、俺はイシハの手に持ったナイフに自ら突撃し、死亡するはずだった。
なのに、なぜ俺は頭部にアスファルトの感触を感じているのだ?
答えはただ一つ、俺が気絶したことでイシハの支配から一時的に解放されたからだ。
そして、俺が体に違和感を感じたのはイシハを目を合わせてからだ。
つまり、一時的に支配から解放され、両目を閉じている今ならイシハに反撃できる!
俺は両目を閉じた状態で素手でイシハに襲いかかる。
「こいつ!気絶した状態で攻撃してくる!もしかして、それがあんたの断罪王の能力なのか!」
「笑わせるな!俺が信じるのは断罪王の力ではなく自分自身の暴力だけだ!暴力による人間同士の戦いを繰り返し、暴力を極めれば、気絶からの強制覚醒も、両目を閉じたままでの戦闘も可能なのだ!断罪王の力に頼らなくても俺はお前をぶっ殺せるんだ!」
支配から解き放たれた俺が光速で放つ無数の拳と蹴りがイシハの全身に直撃する。
「朝も暴力!昼も暴力!夜も暴力!明日も...暴力‼」
俺は、もはや人の原形をとどめていないイシハの鼻頭にかぶりつき、咀嚼する。
「うん、味はいまいちだが、やはり肉には栄養があるな、力が沸いてくるぜ」
俺はイシハの頬を片手で掴んで話かける。
「断罪王変神の呪文を唱えろ!」
「え...?」
「シンゴォォォォォォォォって叫べよ!断罪王に変神して俺と暴力を楽しもうぜ!」
この男はイカれている、その言葉がイシハの脳内を埋め尽くす。
自ら作ったチャンスをドブに捨て、エネルギー補給ができたことに慢心し、命がけの再戦を挑んでくるこの男をイシハは理解できなかった。
断罪王D〈ドミネート〉に変神したところで、この男は両目を閉じた状態で戦闘が可能なのだ、つまり、能力の発動条件に気づいたこの男を断罪王D〈ドミネート〉の能力で支配することは、もう不可能なのだ。
単純な格闘戦ではケンカの経験がないイシハに勝ち目はない。
それでも、イシハは叫んだ。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
どうせ私は社会不適合者だ、それに両親のいない私にはもう帰る場所もない、たとえそれが敵に与えられた情けであったとしても、私はそのチャンスに賭けてみようと思った。
「おもしれぇぇぇぇぇぇッ!シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺とイシハの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
市街地に銀色のボディが特徴的な断罪王Zと、オレンジ色が特徴的な断罪王D〈ドミネート〉が向かう合う。
両目を閉じたままの断罪王Zが断罪王D〈ドミネート〉の全身に拳と蹴りを同時に何度も直撃させ、市街地に転倒させる。
断罪王D〈ドミネート〉は必死に両手足で反撃するが、両目を閉じているはずの断罪王Zにすべて回避される。。
両目を閉じたままの断罪王Zが断罪王D〈ドミネート〉の首にかぶりつく。
「うぐぅああああああああああああああああああああッ!」
「んんんんんんッ!うまぁいッ!断罪王の肉はうまいッ!力が...力がみなぎってくるぞぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
そうか、最初からこの男はこの先も続く戦闘に必要なエネルギーを巨大化した私を食べることで満たそうとしていたのか。
断罪王Zが断罪王D〈ドミネート〉の全身を食い尽くしていく。
暗闇に満ちた空が夜明け空に変わる頃、断罪王D〈ドミネート〉は断罪王Zの胃袋の中で完全に消化されていた。
変神を解いた、全裸の俺の目に朝日がまぶしい。
次の戦いのためのエネルギーの準備は整った。
バイトして食費を得ることよりも、人間を食ったほうが要領がいいこともわかった。
さぁ、次の暴力だァッ!次の暴力が俺を待ってるんだァッ!
俺はこの先の未来に待ち受ける暴力に心を躍らせながら、断罪王同士の戦闘で瓦礫の山と化した市街地を歩く、全裸のままで。

次回予告 第五十五話 断罪王Z 対 断罪王E〈エナジー〉!いい歳してアニメや漫画が好きな人間をバカにする、バイトもせずに家事しかしない専業主婦はぬか床に漬けたパイナップルに修正液をぶっかけて食え! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十五話 断罪王Z 対 断罪王E〈エナジー〉!いい歳してアニメや漫画が好きな人間をバカにする、バイトもせずに家事しかしない専業主婦はぬか床に漬けたパイナップルに修正液をぶっかけて食え!

第五十五話 断罪王Z 対 断罪王E〈エナジー〉!いい歳してアニメや漫画が好きな人間をバカにする、バイトもせずに家事しかしない専業主婦はぬか床に漬けたパイナップルに修正液をぶっかけて食え!
ニュースでは断罪王同士の戦闘による被害状況が報道されている。
巨大人型兵器である断罪王同士の戦闘で家を失い、会社を失い、家族を失った人々の悲痛な声を聞いていると心が痛い。
このまま、断罪王同士の戦いが長引けば、この国は崩壊するかもしれない。
もし仮に、俺が最後の一人として生き残ったとしても、俺以外の人類が滅亡してしまえば、俺はいったい、誰に暴力を振ればいいのだろうか?
最近では、今まで考えたこともなかった、この戦いの意味について俺は考えるようになった。
そして、ニュースの話題は各地で発生している人間が人間を食う事件に変わっていた。
これはおそらく、断罪王の操縦者たちであろう。
俺と同じく、断罪王同士の戦闘による被害で働き場所を失くした社会不適合者たちが、エネルギー補給と食欲を満たすために、人間を食い始めたのだろう。
まぁ、働き場所を失くし、食料に困っているのは、普通の人間たちも同じなのだが。
もしかして、この戦いは、たった一人の神様を決めると戦いであると同時に、人類滅亡を目的として行われているのではないだろうか?
巨大人型機動兵器二十六体が足元に市街地や人々のいる状態で、戦い合えば、今まで人間の生活を支えていた、ありとあらゆるものが崩壊するのは当然のことだ。
しかし、そんなことを考えたところで、この戦いの本当の目的を知っているのはおそらくメシア、ただ一人なのかもしれないが。
俺は気晴らしに家から外に出る。
昨日は断罪王D〈ドミネート〉に変神したイシハを食ったので腹はあんまり空いていない。近所に家々は俺の家と同じく、なんの損傷もない家もあれば、瓦礫の山と化している家をある。
近所のコンビニもスーパーも皆、瓦礫の山になってしまったことで、この辺から引っ越す人が続出している。
「あの...あなた断罪王...ですよね?」
メガネと三つ編みおさげが特徴的な美少女が俺に話しかけてくる。
「どうしてわかるんだ?」
「これ」
美少女が見せてきた終末黙示録のページには現在生き残っている、断罪王の操縦者達の住所が記されていた。
「なるほど、終末黙示録で俺の居場所を見つけたわけか」
「はい...それで、わたしも実は断罪王の操縦者なんです...えっと...エネルギーを司る断罪王...断罪王E〈エナジー〉です...」
「恥ずかしいなら、無理して言うことないのに...」
「そ、そんなことはないです、それで、あの、多分、あなたでは私には勝てないと思うので...降参してくれませんか...?」
「死にたい...のかな?」
「あの、私、別にあなたをからかっているわけじゃないんです!単純に私...最強なんで、おとなしく殺されてくれたほうが、お互いのためだと思いまして...」
「じゃあ、始めようか」
「あ、ありがとうございます!それじゃあ、私に降参して、おとなしく私に殺されてくれるんですね」
次の瞬間、俺の拳が美少女の頬に直撃し、約三メートルほど吹っ飛ばした。
「口の割には大したことねぇな、メガネちゃんよぉ」
電柱に激突したまま、気絶している美少女の胸倉をつかみ、俺は美少女の頬を何度も平手打ちする。
美少女の目が開く。
「起きたか、さぁ...始めようぜ...俺たちの...暴力ッ!」
「シンゴォォォォォォォォッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zの右手が美少女を捕まえようとする。
口から血を流し、美少女が骨折している片足を引きずりながら、断罪王Zから逃げようとする。
「おい!おい!どうしたァッ!おめぇ最強なんだろ?ヒェアーッ!」
断罪王Zはいつでも捕まえられるはずの美少女をあえて捕まえない。
断罪王Zは逃げ惑う美少女の行く手を右手で塞いでいるのだ。
そして恐怖に怯える美少女の顔を見て楽しんでいる。
「おい!てめぇッ!どうして変神しねぇんだ!」
「だって...私...最強だから...」
「ならそれを今すぐ証明してみせろぉぉぉぉッ!」
「後悔しても知りませんよ...シンゴォォォォォォォォッ!」
美少女の衣服が粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
断罪王Zの前に緑色のボディが特徴的な断罪王E〈エナジー〉が出現する。
エネルギーを司る断罪王E〈エナジー〉の背中から無数の触手が放たれて、断罪王Zに突き刺さる。
「なんだこれは!力が抜けていく...!」
「そう、断罪王E〈エナジー〉は触手を通して相手からエネルギーを奪い、自分のエネルギーにできる...だから最強なんです」
気がつけば、俺は市街地の建物と罪なき人々を下敷きにして仰向けに倒れていた。
全てのエネルギーを断罪王E〈エナジー〉に吸い取られた俺は体を動かすことができない。
「断罪王E〈エナジー〉にエネルギーを吸い取られたあなたに待っているのは、栄養失調による死のみ...!あなたが私に情けをかけなければ、こんなことにはならなかった...」
確かに、身体の動かない俺にはもう、勝ち目はないのかもしれない。
でも、口は動かせる!
俺は口内の肉を歯で噛みちぎる。
口内に激痛と血の味が広がる。
しかし、口内の痛みと引き換えに全身にエネルギーが満ちていく。
断罪王Zが立ち上がる。
「そんな...断罪王E〈エナジー〉にエネルギーをすべて吸収されたはず...!まさか、その口から出ている血は!」
「そう、俺は俺の口内の肉を歯で噛みちぎって、それを断罪王Zのエネルギーにしたのさ!」
「なら、再び吸い取るだけです!」
断罪王E〈エナジー〉の背中から無数の触手が放たれ、断罪王Zを襲う。
断罪王Zは手刀で断罪王E〈エナジー〉から放たれた触手を切り裂く。
「仕掛けがわかれば、こっちのもんだ!お前が俺にその攻撃を当てることは、もう不可能だ!さぁッ!最高に気持ちいい暴力の時間だァッ!」
断罪王Zが断罪王E〈エナジー〉の背後の光速移動し、背部の触手をすべて引っこ抜く。
「痛ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッ!」
断罪王E〈エナジー〉の背中から大量の血が噴出し、市街地を真っ赤に染める。
「これで、もうお前は俺からエネルギーを奪うことはできない!」
市街地の建物と罪なき人々を下敷きにして仰向けで倒れている断罪王E〈エナジー〉が背中の激痛に悶えている。
激痛に悶えている断罪王E〈エナジー〉の右上腕を断罪王Zの右足が押しつぶす。
「うぐぅああああああああああああああああああああッ!」
「お前!最強なんだよなァァァァァァァァァッ!」
断罪王E〈エナジー〉の左上腕を断罪王Zの左足が押しつぶす。
「ぐぅあああああああああああああああああああああッ!
「お前!最強なんだよなァァァァァァァァァッ!」
その後、断罪王Zの両足が断罪王E〈エナジー〉の両足首を踏みつぶした。
「よし、これでもう、お前はなんの抵抗も出来ない!しっかりエネルギーを補給させてもらうぜ...」
断罪王E〈エナジー〉に馬乗りになった断罪王Zが断罪王E〈エナジー〉の全身にかぶりつこうとする。
肌色のボディが特徴的な断罪王Zの背部に断罪王J〈ジャスティス〉の飛び蹴りが直撃する。
「間にあわなかったか...!その子はもう、死んでいる!それぐらいにしておけ!」
「だれだ!お前!」
「僕は正義を司る断罪王J〈ジャスティス〉の操縦者!山田ツバサ!このくだらん断罪王同士の戦いを終わらせる男だ!」
「意味がわからん」
「僕は断罪王同士の戦い、つまり人間同士の殺し合いを止めるために戦っているんだ!」
「メシアによって断罪王の操縦者に選ばれた社会不適合者がカッコつけてんじゃねぇぞッ!」
「僕は昔から自分に嘘がつけなくてね、だからどの会社に勤めても不正を見つけては告発していたから全部クビになってしまった!でも僕は自分の正義を貫いただけだ!悔いはないよ!」
断罪王Zの放つ拳を断罪王J〈ジャスティス〉の右手のひらが包み、粉々にする。
「うぐあああああああああああああああああああッ!」
断罪王J〈ジャスティス〉の放つ蹴りが断罪王Zの頭部に直撃する。
断罪王Zが市街地に仰向けに倒れる。
俺の全身の痙攣が止まらない、身体が思ったように動かない、立ち上がれない。
「死なない程度に威力は弱めておいた。僕は君の命を奪うつもりもない、これに懲りたら君も断罪王同士の戦いに参加するのはやめることだ、さようなら」
断罪王J〈ジャスティス〉が閃光に包まれて俺の前から姿を消す。
俺は負けたのか...断罪王J〈ジャスティス〉に、しかも手加減までされて...!
俺の暴力が全く通用しなかった。
変神が解ける。
俺は瓦礫の山の上で全裸で仰向けに横たわりながら泣き叫んだ。
「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
完全なる敗北だった。

次回予告 第五十六話 断罪王Z 対 断罪王J〈ジャスティス〉!いい歳してプラモデルに熱中する人間をバカにする専業主婦は排水口のぬめりと濡れたティッシュペーパーとインクをミキサーで粉砕してできたスムージーでも食ってろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十六話 断罪王Z 対 断罪王J〈ジャスティス〉!いい歳してプラモデルに熱中する人間をバカにする専業主婦は排水口のぬめりと濡れたティッシュペーパーとインクをミキサーで粉砕してできたスムージーでも食ってろ!

第五十六話 断罪王Z 対 断罪王J〈ジャスティス〉!いい歳してプラモデルに熱中する人間をバカにする専業主婦は排水口のぬめりと濡れたティッシュペーパーとインクをミキサーで粉砕してできたスムージーでも食ってろ!

今日も各地で断罪王同士の戦いが行われている。
俺は断罪王J〈ジャスティス〉に与えられた心と体の傷を癒すために、終末黙示録で断罪王の操縦者たちの位置情報を集める。
俺以外の断罪王の見つけ、倒し、食うことができれば、エネルギーの補給もできるし、断罪王J〈ジャスティス〉と再戦できる可能性も高くなる。
そう、断罪王J〈ジャスティス〉の目的は断罪王同士の戦いを止めること。
つまり、断罪王同士の戦いのあるところに断罪王J〈ジャスティス〉は必ず現れるのだ。
操縦者の位置情報だけでなく、断罪王同士による戦闘の現戦況も記されてある終末黙示録には断罪王J〈ジャスティス〉に対して悪質で迷惑な断罪王であると記されていた。
そりゃあ、この戦いの元凶であるメシアにしてみれば、かなり迷惑な話だろうな。
自宅のインターホンが鳴る。
自宅のドアを開けると髪の長く前髪で両目がほとんど隠れている女がいた。
「あんた誰?」
「わ、わたしは幻影を司る断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者の武田テツカです。終末黙示録を見てここまで来ました、もしよかったら私と戦いませんか?」
「別に構わんが、戦いの最中に、断罪王J〈ジャスティス〉が乱入してきても、俺はお前も断罪王J〈ジャスティス〉もぶっ殺すぜ!」
「断罪王J〈ジャスティス〉...本当に迷惑ですよね...じゃあ、始めましょうか」
「ちょっと待て、ここで変神したら俺の自宅が近所の家みたく瓦礫の山になってしまう。もうちょっと離れたところで戦おう」
俺は家を出てテツカと共に移動を開始する。
「あの、そっちの方は私の家があるんですけど...」
「じゃあ、こっちはどうだ」
「そっちなら別に問題ありません」
「お前はなぜ戦う?」
「私は社会不適合者から世界でたった一人の神様に自分の社会的地位をランクアップさせたいんです、みんなそうだと思うんですけど、あなたは違うんですか?」
「俺は暴力を愛するがゆえにこの社会では生きていけなくなってしまった。だから俺はこの世界でたった一人の神になって全人類が暴力を否定せずに愛せるような世界を作りたいんだ」
「よく意味がわかりませんが...とりあえず暴力がお好きなんですね...?」
「そういうことだ。この辺なら俺とお前の家に被害は起きないだろう?」
「そうですね、では、始めましょうか...」
「ああ、楽しい暴力の始まりだァッ!」
俺とテツカの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと紫色のボディが特徴的な断罪王I〈イリュージョン〉が向かい合う。
「ちょっと待ったァァァァァァァァァァァァァァッ!」
変神した俺とテツカの背後から聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「来たな...」
「来ましたね...」
肌色のボディが特徴的な断罪王J〈ジャスティス〉が断罪王Zと断罪王I〈イリュージョン〉の間に入る。
「君たち、こんなバカげた戦いは今すぐやめるんだ!」
「断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者よ!さっきも言った通り、俺はお前も断罪王J〈ジャスティス〉もぶっ殺す!」
「それはこちらもおなじです、あなたも断罪王J〈ジャスティス〉も私の社会的地位向上のために破壊します!」
「君たち!どうして僕を無視するんだ!人間同士で殺し合うのがバカげているの思わないのか!」
断罪王I〈イリュージョン〉全身から光が放たれる。
次の瞬間、断罪王Zと断罪王J〈ジャスティス〉の足元がマグマに変化する。
「これは幻覚なのか?いや違う!熱い!」
光熱のマグマが断罪王J〈ジャスティス〉を足元から溶かしていく。
しかし、断罪王Zの体は溶けていない。
「なるほど、資格がマグマの幻覚をマグマと認識してしまった時点で、それが現実マグマになり、操縦者の痛覚にダメージを与える。これが貴様の能力なのか、断罪王I〈イリュージョン〉」
「そ、そうだったのか!」
俺の言葉を聞いた断罪王J〈ジャスティス〉が幻覚から解放される。
「あと少しで死ぬところだった!ありがとう、君のおかげで助かったよ、断罪王Z」
「俺はお前を助けたわけじゃない、俺とお前がたまたま同じ攻撃を受けただけだ」
戦闘開始早々に能力を見破られた断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者は驚愕していた。
「さすが、ここまで生き残ってきた断罪王は違いますね...」
「お前は自分の断罪王の能力に頼りすぎる、それでは俺には勝てないぜ!お遊びはここまでだ!」
断罪王I〈イリュージョン〉に襲いかかる断罪王Z。
足元のマグマから無数の竜と悪魔が出現し断罪王Zを襲う。
「無駄だァッ!そんな幻覚!俺にはきかねぇんだよぉッ!」
断罪王Zの蹴りと拳が断罪王I〈イリュージョン〉の放った竜と悪魔の幻覚を粉砕する。
そして断罪王Zの拳が断罪王I〈イリュージョン〉の胸部に直撃する寸前に、その拳を断罪王J〈ジャスティス〉が受け止めていた。
「邪魔をすんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「どんな理由があっても人が人を殺していい理由はないんだ!」
変神を解いた断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者がここぞとばかりに逃げていく。
「あの女!俺に幻覚が通用しないことがわかって逃げやがったな!」
「君も今日はこれくらいにして、家に帰るんだ!」
「うるせぇ!あと、もうちょっとであの女を殺せたのに邪魔しやがって!なら、せっかくだ!昨日の決着付けようぜ!断罪王J〈ジャスティス〉」
「昨日の決着ならもう、昨日のうちに着いただろう?君じゃあ格闘戦では僕に勝てないよ!」
「うるせぇぇぇぇぇぇッ!」
断罪王Zの放つ拳、蹴り、を断罪王J〈ジャスティス〉が次々と避けていく。
「なぜだァッ!なぜ当たらない!」
「僕は昔から自分が間違っていると思うことや不正が許せなかった。だから僕は学校でも会社でもいつもみんなに嫌われていた!そして、今まで勤めていた会社でも不正を告発するたびにクビになった。でも僕は後悔はしていない!集団社会はいつも真実の正義を闇に葬り、集団で作り上げたウソの真実を真実の正義として人々に押し付ける!でもこの世界でただ一人、僕が真実の正義の味方であり続けることで世界は必ず変わる!」
「うるせぇよ!じゃあ、おめぇは断罪王J〈ジャスティス〉に変神してから、一度も人を殺してないっていうのか?そんなわけねぇよなぁッ!だって俺たちは市街地の上で戦っているんだぜ!俺とお前が戦うたびに、なんの罪もねぇ誰かが、俺と断罪王J〈ジャスティス〉に踏みつぶされる!お前は所詮、人殺しなんだよ!人殺しが自分のことを正義の味方とかいってんじゃねぇよ!全国の正義の味方に謝れ!馬鹿野郎ォォォォォッ!」
「そ、そんな...僕が人殺し...?」
「お前、今更気付いたのかァ?これをよーく見な!」
断罪王Zが断罪王J〈ジャスティス〉の足元で倒れてる死体を手で摘まんで断罪王J〈ジャスティス〉に見せる。
「この死体はお前が踏みつぶした人間だ!お前は正義の味方なんかじゃねぇッ!ただの人殺しなんだよぉぉぉぉッ!」
「う、うそだ!こ、こんなの僕は認めないぞ!僕は正義!僕は断罪王J〈ジャスティス〉なんだ!僕の正義は正しいんだァァァァァァァッ!」
断罪王J〈ジャスティス〉の放つ拳と蹴りが断罪王Zを襲う。
「ククク...心が乱れているぜ...!」
断罪王Zが断罪王J〈ジャスティス〉の攻撃を全て回避する。
断罪王Zの放つ拳と蹴りが断罪王J〈ジャスティス〉に全て直撃する。
「お前の心の迷いがお前の暴力を弱らせた!お前の正義はここで終わりだ!でも俺の暴力はまだ終わらない!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
断罪王Zの両手の手刀が断罪王J〈ジャスティス〉の胸部に突き刺さる。
断罪王J〈ジャスティス〉が光になって消えていく。
「君は運がよかっただけだ...!」
「なんだと!」
「僕が君の挑発に心を乱していなければ、僕は君に勝てていたんだ...その証拠に僕はまだ断罪王J〈ジャスティス〉の能力を発動していない...僕は自分の心の弱さに負けたのであって、勝負で君に負けたわけじゃない...僕の勝ち逃げだ!」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼」
断罪王J〈ジャスティス〉が完全に消えた。
断罪王Zの変神が解ける。
「死んだ奴が勝者になれるわけねぇだろ...!」
俺は全裸のまま、自宅に向かって歩く。

次回予告 五十七話 断罪王Z 対 断罪王I〈イリュージョン〉!いい歳した引きこもりやフリーターをバカにするろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は雑草を公園の泥と水たまりにたまった汚水と生活排水で煮た野菜スープでも飲んでろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十七話 断罪王Z 対 断罪王I〈イリュージョン〉!いい歳した引きこもりやフリーターをバカにするろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は雑草を公園の泥と水たまりにたまった汚水と生活排水で煮た野菜スープでも飲んでろ!

第五十七話 断罪王Z 対 断罪王I〈イリュージョン〉!いい歳した引きこもりやフリーターをバカにするろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は雑草を公園の泥と水たまりにたまった汚水と生活排水で煮た野菜スープでも飲んでろ!


深夜、俺は終末黙示録に記された断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者の自宅に行って、インターホンを押した。
「こんな夜遅くに、なんでしょうか~」
就寝中だったのか、インターホンから寝ぼけた女の声が聞こえてくる。
「昨日、戦闘中に君に逃げられた、終末を司る断罪王、断罪王Zの暴田リキなんですけど、昨日のバトルの続きしませんか?」
「その終末の~っていちいち言うの、なんか、めんどくさくないですか?」
「いや、そういうのはいいんで、そんで~どうします?」
「いや、今、寝てる最中なんで、明日じゃだめですか?」
「じゃあ、あした、どこでバトルします?」
「あ、思い出しました、私の断罪王の能力はあなたには聞かないんですよね~」
「そうなんですよね」
「じゃ、やっぱキャンセルで」
「わかりました...シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
断罪王Zに変神した俺は断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者の家を踏みつぶした。
次の日の朝、散歩の途中でトイレに行きたくなった俺はコンビニに入る。
コンビニの店内で、男が一人、ダンスを踊っている。
ダンスを踊っている男を警察官が取り囲んでいる。
警察がダンス男に注意しても、男はダンスを踊るのをやめない。
ダンス男が店内のBGMに合わせて両手足を激しく動かしながら回転している。
ダンス男に無視されて痺れを切らした警察官がダンスの男の腕をつかむ。
「暴力反対!」
「暴力じゃないだろ。とにかくここで踊ってたら他のお客さんに迷惑だから、とっとと店から出てってくれ」
「俺は買い物に来たんだぜ、そういう言い方は失礼なんじゃないか?」
「どう見ても、君、さっきからコンビニの店内で買い物じゃなくてダンス踊ってるでしょ?普通にみんなの迷惑だから」
「ダンス踊りながら買い物して何がいけないんですかね?」
「他のお客さんの迷惑だって言ってるんですよ」
「いや、僕はまだ一度も、他のお客さんに迷惑だなんて言われてませんけど」
「実際に、こちらの従業員の方から通報があったんですよ、コンビニで踊っている奴がいて客が迷惑してるって」
「それって、客じゃなくて従業員が迷惑してるってことですよね?悪いけど、僕、一応、客なんで、お金払う方なんで、従業員より偉いんですよねぇ~」
俺は見て見ぬふりをして、コンビニのトイレを借りる。
そして、トイレを使用し終えた俺は何も買わずにコンビニを出る。
俺が店を出る直前になっても、ダンス男はダンスを踊り続けていた。
コンビニから家の途中の道に大きな畑がある。
しかし、断罪王同士の戦闘で畑はめちゃくちゃになっていた。
畑がめちゃくちゃになっても農家の人たちが必死になってなんとかしようとしていた。
「農家のおじさん、畑、大変なことになってますね~」
「おお~暴田さん、久しぶり!いや~まいっちゃうよ、毎度毎度、あんなでかいロボットにケンカされちゃあ、もう農業でメシなんて食えやしない!」
「ほんと、どうしてこんなひどいことするんですかね~農家さんが一生懸命作った、野菜がこれじゃあ、全部ただの生ゴミだ」
「早く、終わってくれるといいんだどな~ロボット同士のケンカがよぉ~」
「あら、暴田さんのとこの息子さん」
「あ、おばさん、ひさしぶり」
「これ、このおにぎりちょっと作りすぎちゃったから、もしよかったら食べてきなさい」
「あ、いいんですか?いただきます!ん~美味しいですね!」
「よかった!」
「うん、うまい、畑がめちゃくちゃになっても、こうしてご飯が食べれるのはありがたいことだよな!」
「おじさんいいこと言いますね」
「おにぎりぐらいで、でいちいち大げさよ」
「ごちそうさまでした、お礼にいいこと教えてあげますね、昨日の戦闘で、この畑、踏みつぶしたの、俺なんですよ~」
農家のおじさんとおばさんの表情が凍り付く。
「多分、今日も戦闘あると思うんで、そん時は畑、また踏みつぶすんで、よろしくぅ!」
俺はダッシュ走りながら、農家のおじさんとおばさんから離れた。
やはり、どこのスーパーもレストランも断罪王同士の戦闘で瓦礫の山になり、潰れてしまっている。
断罪王同士の戦闘のせいで仕事を失くしてしまった人々がスコップや手押し車を使って瓦礫の山を片付けている。
俺も暇なので手伝うことにした。
「あの、俺も手伝います」
「お、そうか、そんじゃ、頼むぞ」
俺は両手に軍手を着けて、瓦礫の片づけを始めた。
「これ、きついですね」
俺は瓦礫の片づけをしているおじさんに話かける。
「でも、どこもこのありさまだからな、家族や仕事を失ったやつらは、これぐらいしかすることがないのさ」
「おじさんも最近のロボット騒ぎで、大事な人を失ったんですか?」
「ああ、職場と嫁と子供を銀色の巨大ロボットに踏みつぶされた」
「あ~、それ多分、俺っすね」
「え?」
「その銀色のロボット、断罪王Zを操縦してたの、俺です」
おじさんが俺の胸倉をつかんで、持ち上げる。
「俺だって別に悪気があったわけじゃないんです。でも一番悪いのはおじさんですよ」
「なんだと!」
「力のねぇやつはひどい目に遭って当然なんですよ、だっておじさんに力があれば、おじさんは家族も職場を守れてましたよね、でも結果的に、何一つ守れなかった。つまり、おじさんはクソザコ、自分の大切なものなに一つ守れなかった、クソザコジジイ、バーカ、バーカ」
俺はおじさんの腹部に蹴りを入れる。
俺の蹴りでぶっ飛んだおじさんが瓦礫の山に頭部を思いっきりぶつける。
おじさんが死んだ。
歩いても、歩いても瓦礫の山。
道で子供が泣いている。
「お前、どうして泣いてるんだよ」
「大きなロボット同士の戦いで、お父さんとお母さんが死んじゃったんだ」
「その大きなロボットの色、覚えてるか?」
「たしか、銀色と肌色のロボットだったと思う」
「その銀色のロボット操縦してたの、俺なんだよ、すごいだろ」
名前も知らない子供が泣きながら、俺の足を殴る、蹴る。
「お父さんとお母さんを返せー!この人殺しー!」
「ちなみに銀色のロボットの名前は断罪王Zって言うんだ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Z」
俺は攻撃してくる名前も知らない子供の顔を思いっきり蹴り飛ばした。
「正当防衛だからな、悪く思うなよ。すべてはお前に力がないのが悪いんだ、力がないのを俺のせいにするな!」
俺は自宅に向かって歩き続ける。
俺の家が燃えていた。
家の前に女が立っている。
「俺の家が燃えている。犯人はお前か?」
「はい、そうです」
「どうしてこんなことをした?」
「だってずるいじゃないですか、私の家やみんなの家は巨大ロボット同士の戦闘で瓦礫の山になってしまったのに、あなたの家だけ、なんの被害も受けていない!こんなの理不尽ですよ!私はあなたを絶対に許さない!」
「あっそ」
俺は地面の泥を掴んで、俺の家に火をつけた女の口の中に入れる。
俺は自分の両手で女の口をふさぐ。
「うごうぐがご...」
俺は数分後、手を離す。
女が地面に手をついて泥の混じった真っ黒な吐しゃ物を吐き出す。
「オヴェェェェェェェェェェェェェェェッ!」
「お前の家はどんな見た目の巨大ロボットに破壊されたんだ?」
「銀...銀色の...ロボットに踏みつぶされた...オヴェェェェェェェェッ!」
「その銀色のロボット操縦してたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
「あっそ、それを聞いてすっきりしたわ...でも、私は家だけじゃない、子供も旦那もあんたに踏みつぶされたのよ」
「じゃあ...お前の子どもと旦那を踏みつぶしたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
女が近くの瓦礫の山から鉄パイプを手に持って俺に襲い掛かってくる。
「今、鉄パイプで襲われているの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
「人をバカにするなァァァァァァァッ!」
俺は女の鉄パイプ攻撃を避ける。
「今、鉄パイプの攻撃よけたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
俺は女の顔面を蹴り飛ばす。
「今、女の顔面を蹴り飛ばしたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
女はもう何も言い返してこなかった。
家を失った俺は歩き続ける。

次回予告 第五十八話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!非正規労働者をバカにするバイトもしないで家事しかしない専業主婦は三千年前に土に埋められたタイムカプセルに入ってた白菜とカブトムシの幼虫の漬物でも食ってろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十八話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!非正規労働者をバカにするバイトもしないで家事しかしない専業主婦は三千年前に土に埋められたタイムカプセルに入ってた白菜とカブトムシの幼虫の漬物でも食ってろ!

第五十八話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!非正規労働者をバカにするバイトもしないで家事しかしない専業主婦は三千年前に土に埋められたタイムカプセルに入ってた白菜とカブトムシの幼虫の漬物でも食ってろ!

最近、各地で断罪王同士の戦闘に巻き込まれて死んでしまった人間が生き返る現象が発生しているらしい。
今日も電気屋のテレビに写っているニュースでは断罪王同士の戦闘で死んでしまった人々が各地で復活したことを報じている。
「最近、各地で起きている巨大ロボット同士の戦闘で亡くなった人々が復活しているこの怪奇現象、専門家の山口さんはどう見ていますか?」
テレビ画面に映る、頭の中がプロスポーツ選手との玉の輿結婚のことでいっぱいになってそうな、顔の良さだけが取り柄のクソバカアナウンサーが専門家に質問する。
「そうですね、どうやら噂ではA地区に住んでいるとある美少女が中心になって、各地で死んでしまった人々を蘇生させているとか、いないとか、まぁ、この手の問題は実際に見てみなければ、本当のことはわかりませんよね~」
「なんだ、このクソみてぇなコメントはァッ?質問に対して一ミリも答えになってねぇじゃねぇか!コメンテーターやめちまえッ!クソがァァァァッ!」
俺は罵詈雑言を吐きながら電気屋のテレビ画面に正拳突きを二十発ぶち込んでやった。
「ちょっと、お客さん!なんてことするんですか!」
電気屋の店員が俺のキレる。
「うるせぇッ!ボゲェェェェッ!」」
俺は電気屋の店員の顔面を何度も殴る!
俺は電気屋の店員の腹部を何度も蹴る!
俺は電気屋の店員の両目に両手人差し指を突き刺す!
顔面血塗れの満身創痍の電気屋の店員が床に倒れて、全身を襲う激痛に悶え苦しむ。
「痛いよぉぉぉぉッ!どうして俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ!」
「うるせぇ!まだ金払ってねぇテレビぶっ壊したぐらいで客にキレるおめぇがいけねぇんだよ!このクソボケカスゥッ!俺は悪くねぇぇぇぇぇぇッ!」
周りの誰かが通報したのか、警察が俺を囲む。
俺は電気屋の店員の両足を掴んでジャイアントスイングをしながら、警察官を蹴散らす。
「俺は悪くねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
俺は電気屋の店員の胴体から両足を引き千切る。
「痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
「両足二刀流!斬ァァァァァァァァァンッ‼」
俺は電気屋の店員の胴体から引き千切った両足を両手に持って俺に襲い掛かる警察官共の頭部に直撃させてぶっ殺した。
両手に持った電気屋の店員の両足の断面から大量の血が噴き出して、俺を囲む警察官どもの視界を真っ赤に染める。
俺はダッシュで警察官から逃げる。
「おそらく、各地で死人を復活させているのは断罪王の操縦者だろうな」
そう、一度死んだ人間を蘇生することが可能なのは、断罪王の能力意外に考えられない。
テレビのコメンテーターが言うには、死人を復活させているのはA地区に住んでいる美少女だと言っていた。
俺はA地区に向かって走る。
「こりゃあ、いったいどうなっているんだ?」
断罪王同士の戦闘でどこも瓦礫の山が埋め尽くす廃墟と化しているのに、A地区まるで断罪王同士の戦闘など一度も起きていないかのような、ほとんど無傷の状態だった。
「瓦礫の山が一つもない、おい、そこの!この地区はどうしてこんなにキレイなんだ?」
俺は道を歩いている男の前髪を引っ張って、話かける。
「な、なにをするんだ!」
「うるせぇ!死ぬのが嫌なら、俺の質問に答えろ!」
「そ、それはアルネ様のおかげだよ、アルネ様が巨大ロボット同士の戦闘で死んでしまった人々や壊れてしまった建物を全部、復活させてくれたんだ!」
「アルネ?そうか、そのアルネってやつが俺の探してる断罪王の操縦者なんだな?死ねぇぇッ!」
俺はアルネについて話してくれた男の舌を手で摘まんで引っこ抜く。
「ぶひゃああああああッ!」
俺に舌を抜かれた男が口から大量の血を流して、地面に倒れる。
「俺は悪くねぇ!産まれてきたお前が悪い...!
俺は道を歩いていた女にアルネの居場所を聞く。
「おい、女!アルネはどこに住んでいるんだ!」
「アルネ様はここからでも見える、あのアルネタワーに住んでいるわ」
「わかった、礼を言う」
俺は女の腹部に手刀を突き刺した。
「ぐふぇぶ」
女が腹部から大量の血を流して地面に倒れる。
「死ねよぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
俺はアルネタワーに入る。
受付の女に俺は問う。
「アルネに会わせろ!」
「どんなご用件でしょうか?」
「俺は終末を司る断罪王Zだ!アルネに断罪王Zがお前を殺しに来たと言えば、きっと俺に会ってくれるはずだ!ちなみに俺はもう、この地区で二人も人間を殺している」
俺は受付に先程男から引き千切った男の舌と先程の女の腹部から摘出した女の膀胱を置く。
「きゃああああああああああああああああああああああああッ!」
受け付けの女の悲鳴に警備員が駆けつけ、俺を取り囲む。
「お前ら、産まれてくるんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
俺は警備員達を殴る蹴る!
警備員達も俺を殴る蹴る!
「暴力!最高に暴力ッ!」
警備員たちの臓器と血液がアルネタワー一階を汚す。
騒ぎに駆け付けた武装したアルネの信者達が俺を囲む。
「アルネ様に危害を加えるこの悪鬼をみんなでぶっ殺すわよ!」
「お前ら!全員、アルネに家族を生き返らせてもらったのか!」
「そうよ!アルネ様は私たちに失った家族と住む場所をくれたのよ!」
金属バットを手に持ったアルネの信者達が俺に襲い掛かる。

次回予告 第五十九話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!パワハラするやつらは大けがした時の手術の際に自分の血液型以外の血液を輸血されろ!








 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第五十九話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!パワハラするやつらは大けがした時の手術の際に自分の血液型以外の血液を輸血されろ!

第五十九話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!パワハラするやつらは大けがした時の手術の際に自分の血液型以外の血液を輸血されろ!

金属バットを手に持ったアルネの信者共が俺に襲いかかる。
「アルネ様は死んでしまった家族を生き返らせてくれた!」
「アルネ様は家を失った私に住む場所をくれた!」
「アルネ様の邪魔をするやつは私たちが絶対に許さないわ!」
俺はアルネの信者共の顔面を蹴る!殴る!
「アルネは断罪王の力でお前たちを騙しているだけだ! アルネもお前たちから家族や家を奪った巨大ロボット・断罪王の操縦者の一人なんだぜ!」
「そんなわけないわ!」
「そうよ!そんなウソに私たちは騙されないわよ!」
「そうよ!今、あなたと戦っている私だって、一度死んでアルネ様に生き返らせてもらったのよ!」
「なに!じゃあ、お前は一度死んで生き返ったというのか?」
俺は一度死に、蘇ったと自称するババァの頭部を足で踏み潰す。
するとババァの体が光になって消えていく。
「ああ!生き返ったばかりのタエコさん!が消えてしまう!」
「大丈夫よ!あとでアルネ様がまた復活させてくれるわ!」
「なるほど、復活した奴らはみんなただのエネルギー体だったってわけか」
俺は残りのアルネの信者達の頭部を正拳突きで粉々にした。
「アイラブ暴力ッ!エブリデイ暴力ッ!」
こちらは血飛沫と肉片があたりに飛び散っていることから、普通の人間であることがわかる。
俺はアルネタワーのエレベーターに乗って、最上階のボタンを押す。
豪華な品々に埋め尽くされたアルネタワー最上階にはアルネ一人がいた。
「お前がアルネだな!死ね!」
「初対面なのに随分と失礼な人ね?それでご用件は?」
「お前、人の話聞いてんのか?死ねって言ってんだよ俺はァッ!死ねぇッ!」
「無理よ、あなたに私は殺せないわ!知っているんでしょう私の断罪王の能力を」
「ああ、お前は断罪王の力で死んでしまった人間を復活させて、人々を騙している。そして騙した人々からお金をもらって裕福な生活をしている!」
「それのいったい何が悪いのかしら?」
「俺は己の暴力でお前のその幸せと命をぶっ壊しに来た!」
「後悔しても知らないわよ!」
「うるせぇ!とっとと変神しろ!このインチキ詐欺師が!死ねぇぇぇぇぇぇッ!」
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺とアルネの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
アルネタワーが最上階から崩壊していく。
瓦礫の山と化したアルネタワーに銀色のボデイが特徴的な断罪王Zと水色のボディが特徴的な断罪王R〈リバイバル〉が向かう合う。
「死ねぇぇぇぇぇぇッ!」
断罪王Zの飛び蹴りが断罪王R〈リバイバル〉の頭部を直撃して貫く。
断罪王R〈リバイバル〉の頭部が粉々になる。
しかし、次の瞬間には断罪王R〈リバイバル〉の頭部が完全再生する。
「私の断罪王は復活を司る断罪王R〈リバイバル〉。驚くのはまだ早いわよ」
俺の目の前に断罪王A〈アビス〉、断罪王B〈ブラスト〉、断罪王C〈カオス〉、断罪王D〈ドミネート〉、 断罪王E〈エナジー〉、断罪王J〈ジャスティス〉、断罪王I〈イリュージョン〉が現れる。
「俺の殺した断罪王共が復活した!」
断罪王C〈カオス〉の能力により俺の攻撃が自分に跳ね返ってくる。
断罪王E〈エナジー〉の触手により、断罪王Zのエネルギーが吸い取られてしまう。
断罪王D〈ドミネート〉の能力により、断罪王Zは動くことができない。
断罪王I〈イリュージョン〉の能力により、摩訶不思議な幻覚が俺の精神を壊す。
断罪王A〈アビス〉の蹴りが断罪王Zの腹部に直撃する。
断罪王B〈ブラスト〉の爆撃が断罪王Zの全身に直撃する。
断罪王J〈ジャスティス〉の正拳突きが直撃した断罪王Zの変神が解ける。
「うわああああああああああああああああああああああッ!」
断罪王R〈リバイバル〉の巨大な足が全裸で地面に横たわる俺を踏み潰そうとする。
完全なる敗北だった。

次回予告 第六十話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!職場でイジメする奴らはトイレの水で流水解凍した冷凍食品でも食ってろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!職場でイジメする奴らはトイレの水で流水解凍した冷凍食品でも食ってろ!

第六十話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!職場でイジメする奴らはトイレの水で流水解凍した冷凍食品でも食ってろ!

断罪王R〈リバイバル〉の能力により、俺が倒したはずの断罪王たちが復活して、俺に一斉に襲いかかってきた。
当然のごとく、俺は敗北し、断罪王R〈リバイバル〉の踏みつぶされそうになる。
俺は踏みつぶされる直前に、断罪王R〈リバイバル〉からダッシュで逃げて一命をとりとめる。
「まずいな、今の俺ではヤツには勝てない!」
断罪王R〈リバイバル〉が人間状態の俺を追いかけてくる。
「あら?あなた、私を殺しに来たんじゃないの?」
断罪王R〈リバイバル〉だけでなく、復活した他の断罪王達も俺を追いかけてくる。
アルネが復活したA地区は数多くの断罪王たちが俺を探し、歩き回ることで崩壊していく。
「あらら、これじゃあ、せっかく復活させた人々とA地区がまた壊れてしまいますね。でも断罪王R〈リバイバル〉の力で後から復活させればいいか♪」
断罪王R〈リバイバル〉の口から放たれたアルネの何気ない一言を聞いた、A地区に住む人々が恐怖で戦慄する。
「そ、そんなアルネ様が俺達から家族と家を奪った巨大ロボットたちの仲間だったなんて...」
「そんな!私たちは今までアルネ様に騙されていたってと?」
「じゃあ、アルネ様は今まで自分で踏みつぶした人々や建物をあの巨大ロボットの能力で復活させて、俺達を騙していたのか!」
「アルネ!死ねぇぇぇぇぇッ!」
「アルネ!最低!」
「アルネ!産まれて来るんじゃねぇよ!」
アルネの本性に気づいた、アルネの信者やA地区の人々がアルネの操縦する断罪王R〈リバイバル〉に向かって罵詈雑言をぶつける。
「愚者どもが...神である断罪王に偉そうなこと言ってんじゃねぇぞぉぉぉぉぉぉッ!」
断罪王R〈リバイバル〉が復活させた断罪王B〈ブラスト〉の爆撃がA地区全体に直撃する。
アルネに罵詈雑言をぶつけていたA地区の人びとが一瞬で焼死する。
「見つけたぞ!断罪王Z!」
「シンゴォォォォォォォォッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
満身創痍の断罪王Zが断罪王R〈リバイバル〉の前に再び姿を現す。
「ようやく姿を現したわね断罪王Z!」
「おああああああああああああああああああああああああああああッ!」
断罪王Zが自分の脳に人差し指指を突っ込む。
断罪王Zの頭部から大量の血が流れる。
断罪王R〈リバイバル〉は復活させた断罪王A〈アビス〉、断罪王B〈ブラスト〉、断罪王C〈カオス〉、断罪王D〈ドミネート〉、断罪王E〈エナジー〉、断罪王J〈ジャスティス〉、断罪王I〈イリュージョン〉が光の粒子になって消えていく。
「お前が復活させた断罪王は全て、俺が暴力でぶっ殺した断罪王達だった、つまり、お前は断罪王R〈リバイバル〉の能力で俺の記憶を探り、その記憶に基づいて、俺に殺された断罪王達を復活させた!」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「お前が復活させた人々も家々もおなじだ!お前は他人の記憶を探り、その記憶に基づいて死んだ人間や潰れた建物を復活させているんだ!」
断罪王R〈リバイバル〉が断罪王Zに襲いかかってくる。
「つまり、俺が殺した断罪王達を覚えている俺の記憶を管理する脳がダメージを受ければ、お前は俺の記憶を利用して、俺の殺した断罪王達を復活させることができなくなる!」
断罪王R〈リバイバル〉の拳が断罪王Zに近づいてくる。
「暴・力ッ!」
断罪王R〈リバイバル〉の拳を避けた断罪王Zの拳が断罪王R〈リバイバル〉の頭部を粉々にする。
しかし、断罪王R〈リバイバル〉の頭部が再生を開始する。
「私の能力を見破ったところで、私が優位なことに変わりはない!」
「それは、どうかな?」
断罪王Zの拳と蹴りと頭突きがノンストップで断罪王R〈リバイバル〉の頭部と全身に直撃する。
断罪王R〈リバイバル〉の肉片と血液が飛び散る。
そして、飛び散った肉片を断罪王Zが食べる。
断罪王Zは断罪王R〈リバイバル〉の肉片を食いながらも、断罪王R〈リバイバル〉に与える暴力をやめない。
「脳のダメージはお前の肉片を食べることで回復させてもらう!」
断罪王Zの終わりなき暴力に断罪王R〈リバイバル〉の再生能力が追い付かない。
「暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴力ッ!暴・力ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ...‼」
断罪王R〈リバイバル〉の変神が解ける。
俺も断罪王Zの変神が解く。
全裸で地面に横たわるアルネに全裸の俺が話しかける。
「産まれてくるんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉッ!バァァァァァァァクゥアァァァッ‼」
「ち、ちくしょう...!」
「暴力!」
俺の拳がアルネの眉間を貫く。
「きぇあ」
アルネが死んだ。
「俺の暴力の完全勝利だ!」
俺は全裸のまま、焼け野原と瓦礫の山に満ちたA地区を出た。
次回予告 第六十一話 断罪王Z 対 断罪王S〈ソード〉!パワハラするやつらはトイレの水と風呂垢で炊いた白飯でも食ってろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十一話 断罪王Z 対 断罪王S〈ソード〉!パワハラするやつらはトイレの水と風呂垢で炊いた白飯でも食ってろ!

第六十一話 断罪王Z 対 断罪王S〈ソード〉!パワハラするやつらはトイレの水と風呂垢で炊いた白飯でも食ってろ!

「あなたはなぜ生きているんですか?」
日本刀を持った美少女が道を歩いている男に話しかける。
「え?」
「あなたはなぜ生きてるんですか?」
「な、なんとなく...です...」
美少女の日本刀が男の首を切り裂いた。
美少女の質問に答えた男の頭部が宙を舞う。
なぜ、男は美少女に殺されてしまったのか?
美少女の名は柿原カズエ。
この国でただ一人の生殺剣・柿原流の伝承者である。
生殺剣・柿原流とは人生に夢も目標を持たず、なんとなく生きている人間の首を日本刀で切り裂き、地球上から根絶やしにするために生み出された流派である。
その、荒唐無稽・残酷非道な存在理由から忌み嫌われ、現代社会から抹殺された。
しかし、ここに生殺剣・柿原流を受け継ぎ、実践する最後の生き残りである美少女、柿原カズエがいた。
カズエは今日も人々になぜ生きているのかを問い、そして、なんとなく生きていると答えた人々の首を日本刀で切り裂く。
そして、カズエはメシアによって選ばられた社会不適合者・断罪王の操縦者でもあるのだった。
「私は社会不適合者だったのか...?」
メシアによって断罪王の力を与えられたカズエは当初、自分がなぜ社会不適合者と呼ばれるのが理解できなかった。
カズエは自分の行いが殺人行為で、世間からあまり喜ばれないことは、ちゃんと理解していた。
しかし、それ以上に、何の夢も目標もない人間が生きているのがカズエには理解できなかったのである。
カズエが日本刀で人間の首を切り裂く速度は光より早い。
そのため、防犯カメラにもカズエが人間の首を日本刀で切り裂く瞬間を捉えることができなかった。
それ故に、カズエの殺人行為が警察にバレることは一度もなかった。
「あなたはなぜ、生きているんですか?」
カズエが道を歩く男に聞く。
「暴力...」
男の問いにカズエは鞘から刀を抜かずに通り過ぎる。
しかし、カズエは感じていた、その男がただならぬ人間であることを。
そして、カズエの問いに暴力と答えた男、断罪王Zの操縦者である、暴田リキもカズエにただならぬ何かを感じ取っていた。
それは互いに「武」の道を極めた者同士しか感じ取ることのできない世界であった。
結局、この時点で二人が互いに刃を交えることはなかった。
しかし、二人がメシアに選ばれた断罪王の操縦者、選ばれし社会不適合者である以上、戦いの運命から逃れることはできないのだった。
カズエはスーパーに入店する。
「あなたはなぜ生きているんですか?」
カズエがスーパーで買い物をしている専業主婦に問いかける。
「なぜって、そんなの死にたくないからに決まってるじゃない!」
専業主婦の首が宙を舞う。
専業主婦の首が総菜売り場の弁当に落下する。
総菜売り場にいた人々から悲鳴が上がる。
異変に気づいた、スーパーの従業員が客たちに店外に避難するように指示する。
カズエが大声で叫ぶ。
「あなた達はなぜ生きているんですかぁぁぁぁぁぁッ!」
店内の客達は避難に夢中で、誰一人カズエの質問に答えずに出口に向かって走っていく。
カズエが高速移動で店内の出口に先回りして、刀に手を伸ばす。
鞘から刀が抜かれて数秒で店外に避難しようとしていた客達の首が血しぶきと共に一斉に宙を舞った。
スーパーの店内に鮮血のシャワーが降り注ぐ。
避難誘導をしていた従業員にカズエが問う。
「あなたはなぜ生きているんですか?」
「し、死にたくないからだよ」
「でも、生き物はみんないつか死にますよ」
「そ、そんなこと言われたって」
「つまり、あなたは自分が死ぬことがわかっているのに、死にたくないんですね、あなたの人生はつまらない人生なので死んでください」
従業員の首が鮮血と共に宙を舞う。
カズエは店内の従業員達、一人一人に質問する。
「あなたはなぜ生きているんですか?」
カズエの質問に対して、従業員たちは皆、「死にたくないから」と答えた。
なぜ、みんな自分がいつか死ぬとわかっているのに死にたくないと言うのか?
なぜ、そんな誰もがわかりきったようなつまらない理由で生きているのか?
なぜ、死にたくないという理由以外に、生きる理由を見つけることができないのか?
カズエに理解できなかった、そして「死にたくないから」という逃げの発想を持つ者達から生を奪う、それが生殺剣・柿原流の教えだった。
だからカズエはカズエの質問に対して、納得いく答えを導き出せなかった店内の全従業員達の首を日本刀で切り裂いた。
カズエは血塗れのスーパーから外に出た。
カズエが退店した直後にバイトもせずに家で家事しかしないクソバカ専業主婦がスーパーに入店する。
クソバカ専業主婦の悲鳴が血塗れの店内に響き渡る。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああッ!」
クソバカ専業主婦の悲鳴に導かれるように断罪王Zの操縦者である暴田リキがスーパーに入店する。
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
暴田リキの正拳突きが悲鳴を上げていたクソバカ専業主婦の頭部を粉々にする。
そして、暴田リキは店内の惨状に気づいてしまった。
「なんだこれは!」
血塗れの店内の床には人間の頭部と胴体が散乱している。
「間違いない、ここに断罪王の操縦者、選ばられし社会不適合者が来たんだ!」
暴田リキは終末黙示録で近くにいると思われる断罪王の操縦者の位置を探る。
「見つけた!俺に一番近い場所にいる社会不適合者!断罪王S〈ソード〉‼」

次回予告 第六十二話 断罪王Z 対 断罪王S〈ソード〉!パワハラする奴らは全員、自宅に高齢者が運転する自動車とトラックとダンプカーとショベルカーに9800回激突されて、大事なものをすべて失え!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十二話 断罪王Z 対 断罪王S〈ソード〉!パワハラする奴らは全員、自宅に高齢者が運転する自動車とトラックとダンプカーとショベルカーに9800回激突されて、大事なものをすべて失え!

第六十二話 断罪王Z 対 断罪王S〈ソード〉!パワハラする奴らは全員、自宅に高齢者が運転する自動車とトラックとダンプカーとショベルカーに9800回激突されて、大事なものをすべて失え!

俺は終末黙示録で断罪王S〈ソード〉の操縦者の位置を特定する。
断罪王S〈ソード〉の操縦者であるカズエがまた、人々に質問をしている。
そして、カズエの質問に対して、納得いく答えを言うことができなかった人々の首が鮮血と共に宙を舞う。
「お前、ただものではないと思っていたが、やはり断罪王の操縦者だったとはな!」
「あなたは私の質問に対して納得の行く答えを言ってくれました。私はあなたとは戦えません」
「納得のいく答えだと?」
「はい、あなたは私の「なぜ生きているのか?」という問いに対して、「暴力」と答えました。あなたは暴力のために生きている、だから私はあなたの首は切れない」
「なるほど、じゃあ、お前は俺に何をされても反撃しないんだな!」
俺はカズエに背後に高速移動して、頭部に正拳突きを放つ。
俺の高速移動に気づいたカズエが首を曲げて、正拳突きを避ける。
「なぜ、私に攻撃するのですか?」
「それはお前が断罪王の操縦者であり、俺が暴力を愛しているからだ」
「どうやら、私にその気がなくても、あなたが私を見逃してくれることはなさそうですね...」
俺の正拳突きがカズエの日本刀を真っ二つにする。
武器を失ったカズエは光の速さで繰り出される俺の拳と蹴りを避けるので精一杯だ。
「俺の暴力を次々と避けるとは中々やるじゃないか!」
「私の隙をついて、刀を破壊したあなたも中々ですね...シンゴォォォォォォォォッ!」
カズエが断罪王変神の呪文を叫ぶ。
「まぁ、武器が破壊されれば、当然こうなるわな、シンゴォォォォォォォォッ!」
俺とカズエの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと灰色のボディが特徴的な断罪王S〈ソード〉が頭の悪いパワハラ野郎やバイトもせずに家で家事しかしない偉そうなクソバカ専業主婦共の住んでいる家を9800軒踏みつぶした状態で向かい合う。
断罪王Zが断罪王S〈ソード〉に襲いかかる。
断罪王S〈ソード〉の全身から刀が飛び出し、断罪王Zの放った拳に突き刺さる。
「ぐあああああああああッ!」
断罪王S〈ソード〉の全身から生えた刀が断罪王Zに向かって放たれる。
断罪王Zの全身に無数の刀が突き刺さる。
断罪王Zの全身が地面に仰向けに倒れる。
断罪王Zの全身をつらぬいた刀が頭の悪いパワハラ野郎やバイトもせずに家で家事しかしない偉そうなクソバカ専業主婦共の住んでいる家を住人ごとつらぬく。
「さすが、ここまで生き抜いた断罪王は強いな...」
「おそらく刀を失った私は生身の状態ではあなたに勝てなかった...あなたが選ばれし社会不適合者でなければ、自分の信念に基づいて己の「武」を極め合う者同士、分かり合えていたかもしれない」
次の瞬間、紫色の腕が断罪王S〈ソード〉の左胸をつらぬいていた。
「一対一の真剣勝負に夢中になりすぎて、背後に注意しなかったお前がいけないんだぜ!断罪王S〈ソード〉!」
断罪王S〈ソード〉の全身が光になって消えていく。
断罪王S〈ソード〉の敗北と同時に断罪王Zの全身をつらぬいていた刀も消えていく。
「紫色の断罪王...!なぜ、俺と断罪王S〈ソード〉の真剣勝負を邪魔したんだ!」
「ひでぇ、言い方だな!俺はお前を助けてやったんだぜ!リキ!」
「なぜ、俺の名前を知っているんだ?」
「ま、断罪王の姿じゃ、わからねぇか...俺の名は虐川デロシ!暴力を司る断罪王、断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の操縦者だ!」
「デ、デロシ...!お前も選ばれし社会不適合者だったのか!」
虐川デロシ、それは俺の高校時代の親友の名だった。
「俺はあの時の約束を守る為にここに来たんだ!だから、ここでお前に死なれては困るんだ!」
俺の脳裏にデロシとの互いの暴力を高め合っていた青春の日々が次々と思い出される。
           *
数年前。
数年前、俺はZランク高校に通っていたんだ。
偏差値マイナス9800のZランク高校の治安はとにかく悪かった。
「俺は神なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
自称神を名乗る生徒が授業中にいきなり奇声を上げてベランダから飛び降りる。
気がおかしくなった男性教師がいきなり英語の歌を熱唱し始める。
俺は授業を放棄して教室から廊下に出る。
「痛てぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
昨日退学になった出産中の女生徒の叫び声が校内放送でなぜか流れる。
廊下ではバイクに乗った生徒が校長室に激突する。
「宅急便でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇすッ!金ェッ!くれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
財布を奪われ、身ぐるみをはがされた校長が両手足をガムテープで固定された状態で廊下の掲示板に貼り付けにされていた。
その周りで不良たちがブレイクダンスを踊りながら、量子学について討論している。
俺はブレイクダンスを踊りながら量子学について真面目に討論している不良共を金属バットで襲う。
「俺に許可なく産まれてきてんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
不良共がブレイクダンスと量子学についての討論を辞めて、俺から逃げていく。
俺の投擲した金属バットが不良の一人の頭部に直撃する。
「誰か!誰か!救急車を呼んでください!うわあああああああああああああッ!」
俺はそう叫びながら、頭部に金属バットの直撃を受けた不良の顔面を何度も殴る。
「誰か!誰か!救急車を読んでください!早く救急車呼ばないとこの人死んでしまいますよ!嫌だぁぁぁぁぁッ!死なないでくれぇぇぇぇぇぇぇッ!」
俺は周りの生徒達に救急車を呼ぶように訴えつつも、不良の顔面を殴るのをやめない。
結局、救急車が来る頃にはその男子生徒は死んでしまっていた。
俺は自分の罪をこの暴行に全く関係のない生徒・丸山のせいにした。
結局、俺に罪をなすりつけられた、丸山は警察に捕まった。

次回予告 第六十三話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラするやつらは全員、大量のカブトムシの幼虫とセミの幼虫を体内で飼育しながら産婦人科と近所の八百屋で食材がトリカブトのみのバーベキュー大会でも開催してろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十三話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラするやつらは全員、大量のカブトムシの幼虫とセミの幼虫を体内で飼育しながら産婦人科と近所の八百屋で食材がトリカブトのみのバーベキュー大会でも開催してろ!

第六十三話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラするやつらは全員、大量のカブトムシの幼虫とセミの幼虫を体内で飼育しながら産婦人科と近所の八百屋で食材がトリカブトのみのバーベキュー大会でも開催してろ!

これは俺の高校時代の話だ。
俺はブレイクダンスを踊りながら仲間と量子学について討論していた不良の一人の頭部に投擲した金属バットを直撃させて、顔面を何度も殴って死亡させた。
そして、その罪をすべて丸山という苗字外よくわからない生徒のせいにした。
当然のごとく、丸山は警察に捕まった。
次の授業のチャイムが鳴る。
俺は何事もなかったように、目の間を歩いている男子生徒の背中に飛び蹴りを直撃させる。
「ヴィーン!ヴィーン!緊急事態!緊急事態!今ならアビジョバルンガギレバボべヌガボレベスケバジョナガギレゴヴァネ増量中!今ならアビジョバルンガギレバボべヌガボレベスケバジョナガギレゴヴァネ増量中!アビジョバルンガギレバボべヌガボレベスケバジョナガギレゴヴァネェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!」
俺は廊下に蹴り倒したそいつの耳元で意味不明の言葉を絶叫してやった。
翌日、俺のせいで両耳の鼓膜が爆砕した生徒の母親が学校にローラースケートを履いた状態で乗り込んで俺に説教してきやがった。
俺は自分の口内に指を突っ込んで俺に説教してきた両耳鼓膜爆砕生徒の母親の口内に吐しゃ物を流し込んでやった。
俺の吐しゃ物を口内に注入された両耳鼓膜爆砕生徒の母親の口内からそいつ自身の吐しゃ物と俺の吐しゃ物がミックスされた新たな吐しゃ物がZランク高校の廊下を汚した。
俺は報復として、両耳鼓膜爆砕生徒の鼻の穴に大量の二酸化炭素マンガンをぶち込んで、両手足をガムテープで縛って真冬のプールに突き落とした。
授業中には今日も不良たちが英語の歌を歌いながら担任教師の全身に爆竹を巻き付けている。
数秒後、全身に爆竹を巻きつけられた担任教師が爆発して教室が担任教師の臓器や肉片や血液で汚れてしまった。
爆発した担任教師の損傷があまりにも激しすぎたため、この悲劇が警察によって事件化することはなかった。
俺は授業中の教室を飛び出して、学食の調理室に無断で侵入する。
俺は調理中の食料が入った鍋を全て床にぶちまけて、先程爆発した担任の肝臓をボール、暴力で気絶させた女性調理師の全身をバットにして、友人と野球大会を開催した。
結果は途中参加の生徒が野球のルールを理解できずにパニックを起こして刃物を振り回したことで野球大会は中止になった。
俺と友人が気絶させ、野球バットの代わりにした女性調理師のやつらは全員、全身麻痺になって田舎に帰った。
友人の虐川デロシが俺の頭部をいきなりビール瓶で殴る。
「うらあああああッ!なぁにすんだよぉぉぉぉぉぉぉッ!」
理不尽な暴力に俺は怒る。
「うるせぇぇぇぇぇぇぇッ!」
デロシが割れたビール瓶を振り回しながら調理室から廊下に出る。
デロシは割れたビール瓶を金持ちが大好きな女性教師のズボンの中に入れる。
デロシが中に割れたビール瓶が入った金持ち大好きな女性教師のズボンを思いっきり蹴り飛ばす。
金持ち大好きな女性教師のズボンが真っ赤に染まる。
「これで金持ちと玉の輿結婚できなくなっちゃったね~‼」
俺は近くにいた男性教師の顔面を何度も殴る。
「暴力が...暴力が止まらねぇぇぇぇぇぇぇッ!デロシのあんなすげぇ暴力見せられたら、もう暴力が止まらねぇぇぇぇぇぇッ!」
俺に何度も顔面を殴られた男性教師はその後死亡した。
俺はその罪を吉羽という苗字の生徒のせいにした。
吉羽はその後、警察に捕まった。
「ヴィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!」
廊下では今日も不良たちが運転しているバイクが走っている。
バイクは生徒と教師に激突して、救急車とパトカーのサイレンの音が校庭に鳴り響く。
バイクを運転していた不良たちは当然のごとく警察に逮捕され退学になる。
後日、退学になった不良たちが刑務所を脱獄してショベルカーに乗ったままZランク高校の校舎の一部を破壊しまくった。
その日から、俺とデロシの通うZランク高校はまるで空襲を受けたかのような外見になってしまった。
校庭では授業についていけない生徒や不良たちが教員から奪い取った金で購入した食材と機材でバーベキューを開催している。
朝礼台では全裸姿の男子生徒がエレキギターで奇怪な音を鳴らしながら奇声を上げている。
生徒の奇行を教員たちは見て見ぬふりをして、授業を続行している。
このZランク高校では、そうするのが教員たちにとっても安全なのだ。
俺は気晴らしに、前を歩いていた男子生徒会長の首を絞める。
そして、その正面からデロシが男子生徒会長の口内に紙袋に入った大量の石灰を流し込む。
男子生徒会長が口から真っ白な吐しゃ物を吐き出す。
「ボべビヴォバァァァァァァァッ!アヒャッヒャッ!」
「ヒィーッ!ヒィーッ!たのしィィィィィィィィィッ!ヴォォォォォンッ!」
俺は真っ白な吐しゃ物を吐き続ける男子生徒会長に意味不明な暴言を吐いて大爆笑する。
その隣でデロシも大爆笑していた。

次回予告 第六十四話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラする奴は電車とバスとロープウェイで超女性高齢者に痴漢の濡れ衣を9800回着せられて今まで築き上げた社会的地位と家族と友人の信頼をすべて失って外来種に転生しろ!




 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十四話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラする奴は電車とバスとロープウェイで超女性高齢者に痴漢の濡れ衣を9800回着せられて今まで築き上げた社会的地位と家族と友人の信頼をすべて失って外来種に転生しろ!

第六十四話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラする奴は電車とバスとロープウェイで超女性高齢者に痴漢の濡れ衣を9800回着せられて今まで築き上げた社会的地位と家族と友人の信頼をすべて失って外来種に転生しろ!

これは俺の高校生時代の話だ。
Zランク高校に通う、俺と虐川デロシは本能のままになんの罪もない人々に暴力を振るい、青春を謳歌していた。
授業中の教室に電車が突っ込んできた。
電車の運転席から虐川デロシが運転手と思われる女性を肩に担いで出てきた。
「朝から電車で通学なんて、なかなかやるじゃねぇかデロシ!」
「ああ、女が電車運転してるのが気に食わなくてな、つい、ぶっ殺して電車をジャックしてやったのさ」
電車内から、乗客と思われる悲鳴や呻き声が聞こえる。
電車の中に入ると、通勤時の乗客が全員、血塗れになって床に倒れていた。
「なぁ、リキ。俺は電車が嫌いなんだよ!」
「なんで?」
「だってよぉ、朝の電車に乗ってるやつらってみんなスーツ着てるだろ?それで、みんな目が死んでるんだよ!とにかく、早朝の電車に乗ってるサラリーマンはみんな自分の心に嘘ついててよ、生きながらに死んでるゾンビみたいなやつらばっかりで見ててムカつくんだよ!」
「まぁ、確かにそう言われてみると、そうかもな。俺達みたいに本能に身を任せて暴力を楽しんでいる人間に比べたら、早朝の電車に乗ってるサラリーマンは社会性を大事にし過ぎて自分の魂を自分で作った牢獄に閉じ込めている。なんでもっと自分に正直に生きていけないのかな?」
「リキ、なら俺達で世界を変えようぜ!」
「変えるってどういうふうに?」
「俺とリキの暴力を世界に広めるのさ、そうすれば誰も自分の心に嘘をつかずに、生活できる!全人類が本能の赴くままに暴力をエンジョイするんだ!それが動物のあるべき姿だと思わないか?」
「なるほど、俺達の暴力で今のしがらみだらけの世の中を原始時代に戻すってことだな!でも、どうやって世界を変えるんだ?俺たち二人だけじゃ、さすがに無理があるぜ!」
「大丈夫だよ、リキ!コレを見てくれ!」
デロシが俺に本を手渡す。
本の表紙と中身には見たことのない文字が記されている。
しかし、俺の本能に意味不明の文字が声になって語りかけてくる。
「この本の文字、読めないけど、頭の中に声が聞こえてくる」
「ああ、この本は昨日、俺が遊ぶ金目当てにぶっ殺したバイトもせずに家事しかしない専業主婦から奪ったバックの中に入っていたんだ!」
「この本に書いてあることが正しければ、俺とデロシがZランク高校の全校生徒と全教員を殺害して生贄にすれば、今日この地に神が復活する...コレ本当なのか?」
「ああ、きっと、そうさ!俺達二人でZランク高校の全生徒と全教員を殺害して生贄に捧げ神をこの地に復活させるんだ!それで神にお願いするんだ!このしがらみだらけのつまんねぇ世界をぶっ壊して、暴力のみが支配する世界を創造してくれって!」
「神が本当にその願いを叶えてくれる保証があるのか?」
「そんなの神に頼んでみなきゃわからないだろ?」
「まぁ、そうだが...わかった、ダメもとでやってみるか!」
「ああ、そうだぜ!本には今日やれって書いてある、今やらなきゃ、このチャンスは二度と来ないかもしれないんだ!」
俺とデロシは調理室から包丁を四本盗み出す。
「これでお互い包丁二刀流だ!最強だぜ!」
「ああ、俺達で神に頼んで世界を変えてもらうんだ!暴力が支配する新世界に!」
俺とデロシは両手に包丁を持ってZランク高校の全生徒と全教員を殺害した。
さすがに人数が多かったせいか、途中、反撃されて大けがを何度もした。
「おい、リキ。無事か...?」
「ああ、デロシ、お前はどうだ?」
「俺もなんとか無事だが、コレはさすがにヤバイかもな」
百人以上の警察官が俺とデロシと囲んでいる。
「お前たちはすでに包囲されている。今すぐ、武器を捨てて自首するんだ!」
「おい、デロシ!神はまだ復活しないのかよ!」
「安心しろリキ!俺達はまだガキだ!何人殺そうとシケーにはならねぇ!仮に神が復活しなくても、俺たちの暴力は終わらねぇ!」
その時、大きな揺れが俺とデロシと警察官達を襲う。
「地震...かなりすげぇ地震だ!おいデロシ!これって、もしかして!」
「ああ、間違いない!リキ!空を見てみろよ!」
空が真っ赤に染まっている、上空にブラックホールが出現する。
Zランク高校の全生徒と全教員の死体が空に突如出現したブラックホールに吸い込まれていく。
ブラックホールから五体の人型機動兵器が姿を見せる。
そのうちの一体から声が聞こえる。
『我らの名は至極神。破壊を愛する少年達よ、君たちが無慈悲な暴力によって捧げてくれた生贄のおかげで我々は封印から解放された。礼を言うぞ』
人型機動兵器から放たれた稲妻が俺とデロシを囲む警察官達を一瞬で焼死させる。
「おい!神様!俺達は命がけで、あんた達を復活させてやったんだ!その代わりに俺の願いを叶えてくれないか?」
『願い?』
「ああ、このしがらみだらけのつまんねぇ世界を暴力だけが真実を示す世界に変えて欲しいんだ!」
『人間ごときが...分をわきまえろ!』
至極神から放たれたビームがデロシの自宅に直撃した。
「うああああッ!俺の家が!母ちゃん!父ちゃん!」
『人減の分際で我々をバカにした罪として、お前の大切な家族をすべて破壊した。しかし、我々を復活させてくれた褒美として、お前の命だけは助けてやる、さらばだ』
至極神が姿を消す。
空の色が赤から青に変わる。
無人と化したZランク高校に家族を失ったデロシと俺だけが取り残される。
「そんな...俺が世界を変えようとしたばかりに、俺の両親が神に殺されてしまった」
「デロシ...!」
「俺は必ず、神を、至極神を殺す!その時はリキ、お前も手伝ってくれ!至極神の復活させたのは俺とお前なんだからな!約束だぜ!」
「ああ、もちろんだ...約束する」
しかし、次の日からデロシと連絡が取れなくなった。
俺はデロシに会いにデロシの家に行ってみたものの、デロシの家は当然のごとく焼け野原になっていた。
そして、そこにデロシはいなかった。
          *
そして、数年後、断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉に変神したデロシが俺の目の前にいる。
「リキ、俺はこの断罪王同士の戦いに生き残って、本当の神になる!そして、本当の神になり、今より強力な力を手に入れた俺は至極神に復讐するんだ!」
「つまり、お前が至極神に復讐するために、俺に死ぬことで協力しろということだな?」
「その通りだ!だが、ただでは死なせない!俺はお前の親友として、正々堂々一対一の真剣勝負でお前を殺す!」
「望むところだ!仮にお前が俺に殺されても、俺がお前の代わりに至極神をぶっ殺してやるから安心しろ!」
「フフッ!満身創痍の割には随分と強気だな!一体誰のおかげで生きていられると思っているんだ!」
「来い!リキ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!暴・力ッ!」
終末を司る断罪王Zと暴力を司る断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の拳が激突する!

次回予告 第六十五話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!クソバカパワハラ上司ととバイトもせずに家事しかしないのに偉そうなことを言っているクソバカ専業主婦は電車とショベルカーと耕運機と不倫して浄水場でパジャマパーティーを開催しろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十五話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!クソバカパワハラ上司ととバイトもせずに家事しかしないのに偉そうなことを言っているクソバカ専業主婦は電車とショベルカーと耕運機と不倫して浄水場でパジャマパーティーを開催しろ!

第六十五話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!クソバカパワハラ上司ととバイトもせずに家事しかしないのに偉そうなことを言っているクソバカ専業主婦は電車とショベルカーと耕運機と不倫して浄水場でパジャマパーティーを開催しろ!

断罪王Zと断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の拳がぶつかり合う!
断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の拳から放たれた拳撃波が断罪王Zをふっ飛ばす。
「ぐああああああああああああああああああああああああああッ!」
「どうした!どうした!リキィィィッ!お前の暴力はそんなものかァァァッ!」
地面に叩きつけられる直前の断罪王Zの背後に断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉が瞬間移動している。
「早い!」
「どりゃああああああああああああああああああああああああああッ!」
断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の蹴りが断罪王Zの背中に直撃する。
断罪王Zの全身がそのまま上空へと上がっていく。
そして断罪王Zの目の前には、すでに上空へと瞬間移動していた断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉が待ち構えていた。
「これでとどめだァァァァァァァッ!」
断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の拳が断罪王Zの全身に何千発も直撃する。
断罪王Zの全身が上空から地上に叩きつけられる。
「ここまでダメージを与えてもまだ消えない...!」
断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の操縦者のデロシは断罪王Zの撃たれず良さに違和感を感じずにはいられない。
「リキ!お前まさか、相手が俺だから手を抜いてるのか!俺の断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の能力は格闘能力の強化だ!しかし、リキ!お前はまだ断罪王Zの能力を発動してない...!」
「俺にもわからないんだ!断罪王Zの能力が...!」
満身創痍の断罪王Zが立ち上がる。
「ふ、ふざけるな!それではお前はここまで、一度も断罪王の能力に頼らずに戦い、生き残ってきたというのか!」
「そうだ!能力のない俺には、俺自身が鍛え上げた暴力しかない!」
全身ボロボロの断罪王Zが断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉に突撃する。
「大した奴だぜ...!でも俺の断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の能力はさっきも言ったが格闘能力の強化だ!暴力でここまで生き残ってきたのはお前だけじゃねぇんだよ!」
断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の暴力が断罪王Zをボコボコにする。
それでも、断罪王Zが光になって消えることはなかった。
死にかけているリキの目の前が真っ暗になる。
それと同時に断罪王Zの全身が真っ黒に染まり、全身から黒い波動が出現する。
リキは全身に今までに感じたことない力を感じるが、目の前が真っ暗なのでなにがなんだかわからない。
「なにが起こっているんだ!」
そして、断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の目の前で真っ黒な断罪王Zが立ち上がる。
リキの脳内が「終末」の二文字で埋め尽くされる。
リキの目の前に断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉が立っている。
しかし、リキの意思に関係なく、黒い断罪王Zが断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉に向かって動き出す。
「おい!こりゃあ、いったいどうなってるんだ!体が勝手に動きやがる!」
黒い断罪王Zの全身が黒い稲妻になり、瞬間移動する。
瞬間移動した黒い断罪王Zが断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の頭部を右手でつかむ。
黒い断罪王Zに触れられた断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の全身が黒い砂になって消滅していく。
「なるほど...!リキ!どうやらお前の断罪王Zはお前の命の危険を感じて、能力を発動したに違いない...!」
「なんだこれは!おい!断罪王Z!どうして俺の思い通りに動かない!こんなのは暴力じゃねぇ...!俺はこんな決着認めねぇぞ!」
「リキ...!お前のその力なら...きっと残りの断罪王や至極神にだって負けねぇ...!」
「そ、そんなデロシ!消えるなデロシ!」
「絶対に生き残って...俺の代わりに、至極神を倒してくれよ...!リキ!うああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉が完全に消滅する。
「触れた相手を消滅させる...これが終末を司る断罪王Zの能力なのか...!でも、こんな能力、いくななんでも卑怯すぎる!」
しかし、この能力が発動していなければ、俺が死んでいたのも事実なのだ。
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
悲しみの叫び声を上げる断罪王Zの全身から放たれた黒い波動がろくにバイトもせずに家事しかしない専業主婦やパワハラをする奴らの住宅だけを黒い砂にして消滅させていく。
「断罪王Zの全身から放たれた波動が全てを消滅させていく!これも断罪王Zの能力...」
エネルギー切れで強制的に変神が解かれた俺の目の前に広がっていたのは黒い砂漠だった。

次回予告 第六十六話 断罪王Z 対 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉!非正規労働者をバカにする正規労働者はろくにバイトもせずに家事しかしない専業主婦と地雷だらけの紛争地帯で側転をしながらシャトルランをしながら俺に一文字以内でレポートを提出しろ!



 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十六話 断罪王Z 対 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉!非正規労働者をバカにする正規労働者はろくにバイトもせずに家事しかしない専業主婦と地雷だらけの紛争地帯で側転をしながらシャトルランをして俺に一文字以内でレポートを提出しろ!

第六十六話 断罪王Z 対 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉!非正規労働者をバカにする正規労働者はろくにバイトもせずに家事しかしない専業主婦と地雷だらけの紛争地帯で側転をしながらシャトルランをして俺に一文字以内でレポートを提出しろ!

運動会の練習をしている学校の校庭から大ボリュームで流行りの歌が流れている。
校門を突き破った大型トラックが数多くの生徒たちが運動会の練習をしている校庭に突撃する。
運動会の練習中に突撃してきた大型トラックが数多くの生徒と教員たちを轢き殺す。
そして大型トラックの運転席から、男性運転手が外に出てきた。
「おめぇらよぉ!運動会の練習だからってバカみてぇに爆音出してんじゃねぇよ!おめぇらの爆音のせいで俺がアニメ観賞に集中できねぇだろうがァッ!バーカ!死ねぇぇッ!」
しかし、運転手の周りには大型トラックに轢き殺された無数の死体が転がっているだけだった。
「なんだよ...!どいつもこいつも死んじまったのかよ...!つまんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
死体だらけの校庭にはまだ流行りの歌が爆音で流れている。
「うるせぇぇぇぇぇぇぇッ!この音を何とかしねぇと、俺はアニメ観賞に集中できない!俺の戦いはまだ終わってねぇぇぇッ!」
運動会の練習をしていた数多くの生徒と教員の命を奪った男、走田トラオは大型トラックの運転席に戻るとそのまま、校舎に突っ込む。
「まだ中に人がたくさん残ってるかもしれねぇからな!突撃ィィィィィィィィッ!」
大型トラックが学校内に侵入して、教室内の生徒や教員を轢き殺す。
大型トラックで大勢の人間を轢き殺すのに飽きた運転手のトラオは包丁を手にもってトラックから外に出る。
「白兵戦じゃあああああああああああああああああああああああああッ!おめぇらよぉ!運動会の練習だからってバカみてぇに爆音出してんじゃねぇよ!おめぇらの爆音のせいで俺がアニメ観賞に集中できねぇだろうがァッ!バーカ!死ねぇぇッ!」
包丁を手に持ったトラオが自分の怒りを周囲にぶつけながら校内の生徒と教員を全員斬殺する。
それでもトラオのアニメ観賞を邪魔する流行歌の爆音は止まない。
「どこだ!音はどこから出てるんだァッ!」
トラオは自分が斬殺した死体の胸倉をつかんで怒りをぶつける。
「死体に聞いても無駄か...なら!シンゴォォォォォォォォッ!」
トラオの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
「極限」を司る断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の巨体が学校を破壊しながら出現する。
「こいつで全部ぶっ壊してやるぜぇッ!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全身から光が放たれる。
断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全身から放たれた光が学校の敷地にある全てのものを光の粒子にしてしまう。
それは断罪王がこの世界から消滅するときの光と似ていた。
トラオを悩ませていた爆音流行歌はもう聞こえない。
「家に帰ってアニメ見るか...!」
トラオは徒歩で家に帰っていった。
          *
暴走した断罪王Zがその能力で住宅街とそこの住む人々を黒い砂に変えて作り出した黒い砂漠を暴田リキは歩いていた。
リキは親友で戦友のデロシとちゃんとした決着を着けられなかったことを後悔していた。
そして、もう二度とデロシに会えない後悔がリキを襲う。
「うあああああああああああああああああああああああああああッ!」
リキは黒い砂漠を全力疾走で走る。
黒い砂漠を抜けたリキを待っていたのは、ろくにバイトもしない家事しかしない専業主婦達が通うカルチャーセンターだった。
カルチャーセンター内ではバカで暇な専業主婦共が生け花教室やヨガ教室、ピアノ教室で汗を流していた。
俺は生け花教室に乱入する。
「あらもしかしてあなた、生け花に興味があるのかしら?」
俺の存在に気づいた生け花教室の講師が生け花を中断して俺に話しかけてきた。
俺は生け花講師が中断していた生け花の作品から茎の長い花を抜き取る。
そして花の茎の先っちょを生け花講師の右目に突き刺す!
「うぐぅああああああああああああああああッ!痛いッ!」
「ヴェノムボンバァッ!ジャッジャラヴィィッ!ジャッジャラヴィ...ジャッジャラヴィ...ブラックユアッ!タイシャァァァァァァァァァッ!」
俺は生け花講師の作品から花を幾つか抜き取って、両手の指と指の間に入れて握る。
俺の握りしめた両手の指と指の間から花の長い茎が、かぎ爪のように突き出ている。
俺はそれを生け花教室に参加しているろくにバイトもせずに家事しかできない専業主婦共に見せつける。
「見ろ!これが俺のフラワークローだ!」
俺はフラワークローを俺から逃げる専業主婦共の首に突き刺す。
生け花教室内はバイトもせずに家事しかできないクソバカ専業主婦共と生け花講師の死体が散乱している。
「さーてと、エネルギーを補給させてもらうぜ!」
俺はバイトもせずに家事しかできないクソバカ専業主婦共と生け花講師の死体を食った。
バイトもせずに家事しかできないクソバカ専業主婦共と生け花講師の死体を食い終えた俺の所有している終末黙示録が光る。
終末黙示録には現在生き残っている選ばれし社会不適合者で断罪王の操縦者がこのカルチャーセンター内にいることが記されていた。
「こいつを殺せば!俺が最後の一人になる!」
この世界に存在する断罪王は残り二体、「終末」と「極限」を司る二体の断罪王。
断罪王同士の戦いが終りを迎えようとしていた。

次回予告 第六十七話 断罪王Z 対 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉‼パワハラする奴らとろくにバイトもせずに家事しかしてないのに偉そうなこと言ってくる専業主婦は産業廃棄物収集運搬車両と側方倒立回転しながら不倫しろ!



 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十七話 断罪王Z 対 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉‼パワハラする奴らとろくにバイトもせずに家事しかしてないのに偉そうなこと言ってくる専業主婦は産業廃棄物収集運搬車両と側方倒立回転しながら不倫しろ!

第六十七話 断罪王Z 対 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉‼パワハラする奴らとろくにバイトもせずに家事しかしてないのに偉そうなこと言ってくる専業主婦は産業廃棄物収集運搬車両と側方倒立回転しながら不倫しろ!

俺は終末黙示録に記された情報から近くに断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の操縦者がいることを知った。
こいつを殺せば、俺はこの世界で唯一の神になれる。
俺は血塗れの生け花教室から出ると断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の操縦者を探し始める。          *
カルチャーセンターの建物に一台のトラックが激突する。
トラックから降りた断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の操縦者、走田トラオは片手に包丁を持った状態で叫び声を上げながらカルチャーセンター内を走り回る。
「ヴェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
カルチャセンター内で開催されているマタニティーセミナーに包丁を手に持った走田トラオが乱入する。
マタニティーセミナーに参加している妊婦とそのパートナーの男性が悲鳴を上げる。
「うわああああああああああああああああああああッ!」
「お前ら全員、セッ●スしたんだな?したんだよな?俺はまだ一度もしたことないのに...お前ら全員、セッ●スしたんだよなァ?なんでだ?なんでだよ!なんでなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!お前ら、本当にお腹の子がこんなクソみてぇな不平等で矛盾だらけで自殺者が一年に一万人も出るような世界に生まれ来たいと思ってんのか?そんなわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉッ!お腹の子どもたちの代わりに俺がお前たちに判決を下すッ!死刑じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
トラオが手に持った包丁で大勢の妊婦とパートナーの男性と助産師などのスタッフを斬殺する。
マタニティーセミナーの教室内に大量の死体が散乱している。
トラオは死体と化した妊婦達の下腹部を包丁で切り裂き、まだ産まれてくる前の命を食べた。
空腹を満たしたトラオがマタニティーセミナーの教師から出ようとすると、一人の男が教室に入ってきた。
「血塗れの室内に死体の山、お前、社会不適合者だな?」
「誰だお前?」
「俺の名は暴田リキ!終末を司る断罪王Zの操縦者だ!」
「なるほど、お前が最後の一人なのか...お前、俺と戦いに来たのか?」
「ああ、そうだ!俺はこの戦いで生き残り、この世界で唯一の神となり、親友の代わりにどうしても倒さなくちゃいけない奴らがいるんだ!」
「それって至極神のことだろ?」
「どうして、お前が至極神のことを知っているんだ?」
「俺は極限を司る断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉だぜ?俺は全てにおいて極限なんだ、俺に知らないことはない!」
「シンゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
断罪王Zの巨大な足がトラオの全身を踏みつぶそうとする。
「シンゴォォォォォォォォ!」
トラオの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
金色のボディが特徴的な断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉が断罪王Zと向かい合う。
銀色の断罪王Zのボディが真っ黒に染まる。
黒い断罪王Zの全身から黒いオーラが広がり、周りの建物や人間を消滅させる。
「なるほど、それが断罪王Zの能力が凄まじいな、でも」
断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全身から放たれた光の粒子が周りの建物や人間を消滅させる。
黒い断罪王Zの全てを消滅させる黒いオーラと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全てを消滅させる光の粒子が一つになった時、『奇跡』が開始された!
『견홋코료ㅓㄹ헐ㄴ아'눕ㅅ해'ㅕ롬ㅇㄷㄱ\ㅐㅗㅂ어\ㄷ적쟈ㅔ더갸ㅔㅂ젇\걸ㅇ내'ㅓㅜㅂㄷ래\[ㅂ어레ㅑ번ㅇ마ㅔㄹ움아\ㄹ둔ㅇ\럼ㅇ나;뤄ㅐ우\렌아ㅜㅎ래'ㄴ아ㅣㅓ루ㅐㅇ니어ㅏㄷㄹ\얀;ㅏㅗㅝ니'ㅇㄹ나렘ㄴ;아러ㅔ매ㄴ어ㅗㄹ뎜냐ㅏㄷ고데'냐알뎀ㄴ옵레ㅑㄷㅁㄴ아ㅗㄷㅕ레뱌조ㅏㄹㅇ넹모ㅑ;돈아쟈ㅗㅇ녀배ㅑㄱㅈ어놀]ㅔ뱌\냄아ㅓㄼㄷ[맨러
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この世界の『奇跡』が断罪王Zと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉を包みこむ。

次回予告 第六十八話 断罪王Z 体 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉‼引きこもりやニートをバカにするろくにバイトもしない専業主婦や正規労働者は孤独死した無戸籍者が暮らしていた部屋を特殊清掃すると見せかけてからの見ず知らずの特定化学物質作業主任者と12660回結婚と不倫と離婚と害虫駆除を繰り返しながらジョ―キ―ボールのアマチュア大会で選手宣誓を9800回繰り返せ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十八話 断罪王Z 体 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉‼引きこもりやニートをバカにするろくにバイトもしない専業主婦や正規労働者は孤独死した無戸籍者が暮らしていた部屋を特殊清掃すると見せかけてからの見ず知らずの特定化学物質作業主任者と12660回結婚と不倫と離婚と害虫駆除を繰り返しながらジョ―キ―ボールのアマチュア大会で選手宣誓を9800回繰り返せ!

第六十八話 断罪王Z 体 断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉‼引きこもりやニートをバカにするろくにバイトもしない専業主婦や正規労働者は孤独死した無戸籍者が暮らしていた部屋を特殊清掃すると見せかけてからの見ず知らずの特定化学物質作業主任者と12660回結婚と不倫と離婚と害虫駆除を繰り返しながらジョ―キ―ボールのアマチュア大会で選手宣誓を9800回繰り返せ!

断罪王Zが全身から放った全てを消滅させる黒い波動と断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全身から放たれる全てを消滅させる光の粒子がぶつかり合い『奇跡』が開始された!
その『奇跡』を言葉で表現するとこうなる。
『견홋코료ㅓㄹ헐ㄴ아'눕ㅅ해'ㅕ롬ㅇㄷㄱ\ㅐㅗㅂ어\ㄷ적쟈ㅔ더갸ㅔㅂ젇\걸ㅇ내'ㅓㅜㅂㄷ래\[ㅂ어레ㅑ번ㅇ마ㅔㄹ움아\ㄹ둔ㅇ\럼ㅇ나;뤄ㅐ우\렌아ㅜㅎ래'ㄴ아ㅣㅓ루ㅐㅇ니어ㅏㄷㄹ\얀;ㅏㅗㅝ니'ㅇㄹ나렘ㄴ;아러ㅔ매ㄴ어ㅗㄹ뎜냐ㅏㄷ고데'냐알뎀ㄴ옵레ㅑㄷㅁㄴ아ㅗㄷㅕ레뱌조ㅏㄹㅇ넹모ㅑ;돈아쟈ㅗㅇ녀배ㅑㄱㅈ어놀]ㅔ뱌\냄아ㅓㄼㄷ[맨러견ㄱ홋코료ㅓㄹ헐ㄴ아'눕ㅅ해'ㅕ롬ㅇㄷㄱ\ㅐㅗㅂ어\ㄷ적쟈ㅔ더갸ㅔㅂ젇\걸ㅇ내'ㅓㅜㅂㄷ래\[ㅂ어레ㅑ번ㅇ마ㅔㄹ움아\ㄹ둔ㅇ\럼ㅇ나;뤄ㅐ`우\렌아ㅜㅎ래'ㄴ아ㅣㅓ루ㅐㅇ니어ㅏㄷㄹ\얀;ㅏㅗㅝ니'ㅇㄹ나렘ㄴ아러ㅔ매ㄴ어ㅗㄹ뎜냐ㅏㄷ고데'냐알뎀ㄴ옵레ㅑㄷㅁㄴ아ㅗㄷㅕ레뱌조ㅏㄹㅇ넹모ㅑ;돈아쟈ㅗㅇ녀배ㅑㄱㅈ어놀]ㅔ뱌\냄아ㅓㄼㄷ맨러‼』
『奇跡』が断罪王Zと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉を包みこむ。
「うああああああああああああああああッ!これはいったい何が起きているんだ!」
「俺の『極限』とお前の『終末』が一つになり『奇跡』が起きた!ここからはなにが始まるのか俺にはもう予測できない」
断罪王Zと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の周り空間が歪み形を失う。
宇宙空間と地上世界が一つになり、その境目に出現した異次元の門からあらゆる動物達と建物を一つにした謎の生命体が出てきて口を開ける。
謎の生命体の口内から全身からビルと牛丼と機関銃の銃口を生やしたろくにバイトもせずに家事しかない巨大な専業主婦とパワハラ正規雇用者が12660体が匍匐前進をしながら現れる。
全身を全人類の理解の範疇を超えた容姿のクソバカ専業主婦とクソバカパワハラ正規雇用者が断罪王Zと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉に襲い掛かる。
断罪王Zと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全身から放たれた波動が全人類の理解の範疇を超えた容姿のクソバカ専業主婦とクソバカパワハラ正規雇用者を消滅させる。
しかし、何度消滅させても異次元の門からは全人類の理解の範疇を超えた容姿のクソバカ専業主婦とクソバカパワハラ正規雇用者が出現するのを止めることができない。
「断罪王Zの操縦者よ、このままではエネルギー切れになって俺達二人の変神が解けてしまう!」
「もはや、こうするしかないのか...!」
断罪王Zが全身から放たれたすべてを消滅させる黒い波動を放つ。
全てを消滅させる黒い波動は全人類の理解の範疇を超えた容姿のクソバカ専業主婦とクソバカパワハラ正規雇用者ではなく、この世界そのものを覆い尽くしていく。
「お前!まさかこの世界そのものを消滅させる気か?」
「その通りだ、断罪王Zの全てを消滅させる力で俺は『奇跡』が開始されてしまったこの世界そのものを消滅させる!」
「世界そのものを消滅させたら、その世界に住む俺達もどうなるかわからんぞ!」
「この世界ですべてをわかって生きてる人間なんてだれ一人もいないさ。それに俺がこの世界を消滅させればこの世界に存在する至極神も消滅させることができるかもしれない」
「い、イカれてやがるぜ!お前!死ぬのが怖くないのか!」
「本当なら俺は断罪王Zの能力じゃなくて自分自身の暴力ですべてを破壊したかった!でも、この全てを消滅させる力を知ってしまった以上、俺はこの力の限界を知りたい」
断罪王Zと断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉のいる『奇跡』の世界が全人類の理解の範疇を超えた容姿のクソバカ専業主婦とクソバカパワハラ正規雇用者達と異次元の門と一緒に消滅していく。
断罪王Ⅹ〈エクストリーム〉の全身も消滅していく。
世界そのものが黒い波動に包まれて消滅していく。
しかし次の瞬間、青い空が真っ赤に染まり、世界そのものが大きく振動する。
「この現象は、まさか!」
空から五体の人型機動兵器・至極神が出現する。
断罪王Zの背後でメシアが空中浮遊している。
「おめでとうございます、あなたが最後の断罪王となりました。あなたは今日からこの世界でただ一人の神様になりました」
「そんなことより、なぜここに至極神がいるんだ?」
「真の神になった断罪王Zは今日から六人目の至極神になりました」
「なんだと!じゃあ、この断罪王どうしの戦いは六人目の至極神を決める戦いだったというのか?」
「その通りです。人間たちの世界でいう神、それが至極神なのです」
『まさかあの時のガキの一人が我らの仲間になるとはな...』
五体いる至極神の内の一人が俺に話しかけてきた。
「仲間だと...?ふざけんなァッ!俺がデロシの代わりにお前たちを全員殺してやる!くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
至極神となった断罪王Zの全身から全てを消滅させる黒いオーラが五体の至極神に向かって放たれる。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
至極神となった断罪王Zから放たれた意味不明の文字が五体の至極神の脳内に直撃する。
『なんだ!コレは!ぐわああああああああああああああああああああああああッ!』
『うああああああああああああああああああああああああああッ!気が狂う!』
『ぬわあああああああああああああああああああああああああああああッ!頭が痛い!』
『死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!』
『き、貴様は神になれたのだぞ!なのになぜ、我々と敵対しようとする!』
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!俺は神じゃない!俺は暴田リキ!終末を司る断罪王Zだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
五体の至極神が至極神と化した断罪王Zの攻撃を受けた影響で世界が歪み始める。
至極神と化した断罪王Zの放った波動が至極神のみならず、世界そのものを狂気の色に染め上げようとしているのだ。
「メシア!こ、これはいったい!」
「私にもわかりません、しかし神様になったあなたにも予想できないことがこれから起きようとしていることだけはわかります!」
俺はこれから一体どうなってしまうんだろう?

次回予告 第六十九話 断罪王Z 体 竜‼人の悪口ばかり言っているパートのババアは産業廃棄物焼却施設で全身にダイオキシンを浴びながら石油を飲め!  
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第六十九話 断罪王Z 体 竜‼人の悪口ばかり言っているパートのババアは産業廃棄物焼却施設で全身にダイオキシンを浴びながら石油を飲め!

第六十九話 断罪王Z 体 竜‼人の悪口ばかり言っているパートのババアは産業廃棄物焼却施設で全身にダイオキシンを浴びながら石油を飲め!

俺は黒衣を纏った状態で見知らぬ荒野に立っていた。
「なんだここは?それにこの格好は...!メシアは?至極神はいったいどうなったんだ?」
荒野の先にみえる町から炎が上がっている。
「とにかく今は情報を集めるしかないな!」
俺は荒野を走って町にたどり着いた。
町では巨大な竜がそこに住む、人々や建物を破壊し尽くしていた。
「うそだろ?これじゃあまるで漫画やゲームだぜ!」
疑問を振り払うように俺は本能の赴くままに右掌を竜にかざした。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
竜の脳内に脳を破壊する波動を直撃する。
俺の掌から放たれた黒い波動が竜を一瞬で消滅させる。
町の人々が竜を殺した俺に賞賛の言葉を送る。
「すげぇぞアイツ!竜を一撃で殺しやがった!」
「本当に人間なのか?」
「でもすごいわ!魔法使いなんて私初めて見たわ!」
俺は賞賛の言葉もお構いなしに近くにいたジジイの胸倉をつかむ。
「おいジジイ!ここは一体どこだ!どうしてあんなバケモノがいるんだ!」
「こ、ここはラジエル大陸だよ、さっきみたいな化け物がこの町に来たのは今日がはじめてだよ...」
「死ね!」
俺はジジィに暴言を吐いて地面に思いっきり叩きつけた。
俺の暴行を見た周りの人々がさっきとは一転、恐怖の眼差しを俺に向けて、立ち去っていく。
「チッ!どうやらここは本当に俺の知らない世界みたいだ...あの時、俺が至極神に放った攻撃が原因でこんな意味不明な世界に来てしまったのだろうか?」
武装をした連中が馬に乗って俺を取り囲む。
「なんだてめぇら!」
「我々はラジエル城から参ったラジエル騎士団だ!お前だな!竜を魔法で殺し、市民に暴行したのは!」
「別にいいだろ!俺がいなきゃあ、今頃お前ら全員、あの竜に殺されていたかもしれないんだぜ?」
「くっ...!まぁ、いい、国王様がお呼びだ、我々についてこい」
「けっ、おめぇらの言うこと聞いて俺が何を得するんだ?」
「至極神...!」
「お前らがどうしてその名前を!」
「我々もよくわからん、しかし、竜を黒い波動で一瞬で殺したお前のことを聞いた国王様がお前にその言葉を言えば、我々についてくるとおっしゃっていた」
「なるほど、すこしは話がわかるやつがいたもんだ」
俺はラジエル騎士団の後ろについてラジエル城に入った。
ラジエル城のお国は国王と思われる美少女が大きな椅子に座っていた。
「ふん、どっちかっていうと王女様の間違いじゃねぇかこれは」
「待っていたぞ、至極神よ、私の名はライザ」
「ふざけんな!俺はその至極神っていう名前が嫌いなんだ!それより、お前、どうして至極神を知っているんだ?」
「私の持っている古い本に書いてある言い伝えによれば、今から数千年前、至極神と呼ばれる六体の神々の内の一人が他の至極神を裏切り、その戦いのせいで裏切りの至極神が放った黒い波動がこの世界を作り上げたそうだ」
「なるほど、それで俺が至極神だと思ったのか...ということはやはり、俺のせいでこの世界が生まれたのか!」
俺の言葉に城内の貴族たちが一斉にざわつきだす。
「やはり、お前は至極神だったのか...!しかし、なぜ人の姿をしているのだ?」
「とにかく、今後、俺のことはリキって呼んでくれ、その至極神っている名前は嫌いなんだよ」
「わ、わかった...!お前は、いやリキはこれから一体どうするつもりなんだ?」
「俺の目的はただ一つ、残りの至極神五体を全員殺すことだ!」
「神でありながら神を殺すのか?」
「ああ、それが親友との約束なんだ」
「親友...?約束...?お前、神なのか?それとも人間なのか?」
「両方だ。前は人間だったんだけどな、ある日突然、神にされてしまった」
「そうか...!では今日からお前はラジエル騎士団の一員になってもらう!」
「フン...!俺を神と知りながら上から命令するとはな」
「周りの目がある、それにお前と戦ったところで我々に勝ち目はない、礼儀作法など気にするだけ無駄だ」
「わかった、とりあえず俺も住処と情報があったほうが便利だからな、しばらくこの城に住んでやるよ」
「助かる!それでは今日から頼むぞリキ!」
俺はライザと握手を交わした。

次回予告 第七十話 断罪王Z 体 断罪王M〈ミラクル〉!フリーターや引きこもりを見下しているろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は高齢者が運転する自動車に自宅を破壊されろ!






 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十話 断罪王Z 体 断罪王M〈ミラクル〉!フリーターや引きこもりを見下しているろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は高齢者が運転する自動車に自宅を破壊されろ!

第七十話 断罪王Z 体 断罪王M〈ミラクル〉!フリーターや引きこもりを見下しているろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は高齢者が運転する自動車に自宅を破壊されろ!

ラジエル国王のライザに呼び出された俺を待っていたのは衝撃の真実だった。
「さきほど、偵察隊から報告があった。どうやらこのラジエル大陸に新たな町が突然、転移してきたらしい」
「町が転移だと?」
「ああ、これは偵察隊が絵に書き起こしたものだ」
ライザから渡された紙にはビルや住宅が書かれていた。
「こ、これは俺がぶっ壊す前の世界の町だ...!」
「ほう、ではお前の壊した世界に存在していた町がこの世界に転移してきたということか、昨日お前から聞いた話が正しければ、お前がこの世界で自分の存在を認識した日に竜が我が国を襲い、その次の日には町がまるごと転移してきた、これは果たして偶然といえるのだろうか?」
「なんだと!全部、俺のせいだといいたいのか?」
「そうだ、であるからにして、お前にはちゃんと世界を滅茶苦茶にした罪を償ってもらわなければならい」
「ふざけんな!そもそもメシアが俺に終末黙示録を渡さなければこんなことにはならなかったんだ!」
「メシア...」
「ああ、昨日話した、俺や社会不適合者たちに、断罪王の力を与えて殺し合わせた女だ」
「なるほど、また謎が増えたな。昨日のお前が話してくれた情報によれば、そのメシアという女は六人目の至極神を選ぶために社会不適合者?達を戦わせたのだろう?」
「ああ、そうだ、それで最後に生き残った俺が至極神になって他の至極神にケンカを売ったらこのありさまだ!」
「とにかく、今日、突然転移してきた街に偵察に行ってきてくれないか?」
「ああ、わかってる。ここに至極神の居場所を探す手がかりがあるかもしれないからな!」
俺はラジエル騎士団・団長のラーフと共に馬に乗って、今日ラジエル大陸に突然転移してきた街に向かった。
「なんだよ、お前もついていくのか?」
「ああ、姫様、いや国王様の命令だ。お前、どうやら今から行く町は初めてじゃないらしいな」
「いや、元々俺が住んでいた世界の町にそっくりってだけだ。本当に俺がいた世界の町かどうかはわからない」
謎の町の近くについた俺とラーフの目の前に一台のパトカー止まる。
パトカーから降りてきた警官たちは俺と甲冑を身にまとったラーフを見て驚いている。
「お、お前たち、何者だ!」
「やはり日本人か!」
「に、ニホンジン?」
「ああ、日本は俺が以前、暮らしていた国の名前だ」
「お、おいお前ら、いったい何者なんだ!」
「我々はラジエル騎士団だ、お前たちは自分たちがラジエル大陸に転移してきた自覚をあるのか?」
「そうか、ここはラジエル大陸というのか!今すぐ、上層部に連絡するんだ!」
「おい警官、それより今日の日付を教えてくれ」
「今日の日付?ああ、今日は20××年の八月だ」
「20××年の八月だと!」
それじゃあ、ここは俺が至極神になる前の日本。ということは...まだ断罪王同士の戦いの最中じゃないか!
「おい、そこの君、勝手に町に入るな!」
「うるさい、我々はラジエル国王の命令でここを偵察するだけだ、そもそも国王に許可なくラジエル国の領土を勝手に支配したのは君たちの方なんだぞ!」
馬に乗った俺はラーフに続いて、日本の町に入る。
「間違いない、ここは日本だ!」
「二ホン、細長い建物が沢山あるな」
「ああ、あれはビルって言うんだ」
日本の町に住む人々が俺達を見て驚くと同時に携帯で写真を撮ってくる。
「ま、まぶしい!なんだあれは!威嚇なのか?」
「違う、あれは写真を撮っているんだ、日本じゃ、俺たちの格好は珍しいんだよ」
「ふむ、シャシンとは?」
「わかりやすく言えば、写真は絵だな、あの手に持っている機械で俺達を撮ると、俺たちの絵があの機会に保存ざれる」
「ふむふむ、わかるような、わからないような」
「勝手にしろ...それより、断罪王同士の戦いの最中ならお前は城に戻ったほうがいいかもしれない」
そう、試しに終末黙示録を開いてみると、そこには近くに断罪王M〈ミラクル〉が存在すると警告文書が記されていた。
「断罪王M〈ミラクル〉、おそらく崩壊前の世界で俺以外の断罪王に殺された断罪王に違いない」
「断罪王?」
「ラーフ、お前は死にたくなかった今すぐ、城に戻ってここで見たことをライザに知らせるんだ、いいな」
「わ、わかった!」
俺は足手まといを城に返して、町の探索に向かう。
背後から女の声が聞こえてくる。
「見つけた、お前は断罪王Z...いや、裏切りの至極神だな?」
「お前、なぜこの時間軸で俺が至極神と敵対していることを知っているんだ?」
「知っているから知っているだけだ、とにかく、お前を殺せば、私は六人目の至極神になれる!」
「なるほど、そうきたか...!」

次回予告 第七十一話 断罪王Z 体 断罪王M〈ミラクル〉!無職や引きこもりの両親をバカにしてくるパートのババアはめっちゃ汚ぇ牛丼屋でめっちゃ汚ぇ客に囲まれながら牛丼食ってテンション下がれ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十一話 断罪王Z 体 断罪王M〈ミラクル〉!無職や引きこもりの両親をバカにしてくるパートのババアはめっちゃ汚ぇ牛丼屋でめっちゃ汚ぇ客に囲まれながら牛丼食ってテンション下がれ!

第七十一話 断罪王Z 体 断罪王M〈ミラクル〉!無職や引きこもりの両親をバカにしてくるパートのババアはめっちゃ汚ぇ牛丼屋でめっちゃ汚ぇ客に囲まれながら牛丼食ってテンション下がれ!

ラジエル大陸に転移してきた日本の街を歩いていた俺に断罪王M〈ミラクル〉の操縦者と思われる女が話しかけてきた。
「お前を殺せば、私は六人目の至極神になれる!」
「なるほど、そうきたか...!」
「お前はなぜ、神になれたのに至極神に敵対するんだ!」
「とにかく、お前は誰かの入れ知恵でこの先の未来で俺が至極神になることを知っているんだな?」
「ああ、最初に聞いた時はびっくりしたわよ。私が他の断罪王に殺されて、生き残った断罪王Zが自ら神の地位を捨てて世界を崩壊させる未来にね」
「お前に入れ知恵をしたのは俺以外の至極神なのか?」
「いや、ちがう、私に断罪王同士の結末と至極神の存在を教えたのは黒いローブに身を包んだ人間だった」
「なるほど、そいつはきっと顔を知られては困るやつなんだな」
「とにかく、そんなに神の地位が気に喰わないなら、おとなしく私に殺されなさい」
「言っておくが、俺は断罪王の中でも最強だぜ、ほれ」
俺は右手のひらを断罪王M〈ミラクル〉の操縦者にかざす。
断罪王M〈ミラクル〉の操縦者の全身に黒い波動が直撃して、肉体を消滅させていく。
「うわああああああああああああああああああああああああッ!」
しかし次の瞬間、消滅中の肉体が時間を巻き戻したように再生を始める。
「これが奇跡を司る断罪王M〈ミラクル〉の力、お前の攻撃は私には通用しない」
「なら、本気を出すしかないみたいだな!シンゴォォォォォォォォ!」
「シンゴォォォォォォォォ!」
俺と断罪王M〈ミラクル〉の操縦者の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと黄色のボディが特徴的な断罪王M〈ミラクル〉が向かい合う。
断罪王Zのボディが黒く染まり、黒い波動が断罪王M〈ミラクル〉の全身に直撃する。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
断罪王Zの黒い波動が断罪王M〈ミラクル〉の脳内を狂気で埋め尽くす。
「うわあああああああああああああああああああああああああああ!頭が死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!」
「さぁ、断罪王M〈ミラクル〉よ!お前の奇跡とやらでこの状況を打開してみせろ!」
またしても断罪王M〈ミラクル〉の存在だけが時間を巻き戻したように変化する。
そして、断罪王Zの前には黒い波動を受ける前の断罪王M〈ミラクル〉が立っている。
「俺の攻撃が通用しない!」
「私は断罪王M〈ミラクル〉の力であなたの攻撃をなかったことにするという奇跡を起こしただけよ」
「つまり、お前は自分が追い詰められた瞬間に断罪王M〈ミラクル〉の奇跡の力でそれをなかったことにできるわけか」
「その通り、おとなしく命を差し出しなさい。そうすれば私は数ある断罪王の中で最後の一人にならなくても至極神という名の神になれるのだから」
「ククク...至極神が本当に神ならなぜ、俺の全てを消滅させる黒い波動で世界が崩壊するのを止められなかったんだ?」
「実力で勝てないからって、口で挑発するつもり?そんなの無駄よ」
「なぜ、至極神は直接俺に勝負を挑まずに、わざわざお前に未来の出来事を入れ知恵してまで、俺を殺そうとする?」
「負け惜しみはそこまでにしておかないとカッコ悪いわよ」
「至極神のやつらはまさか俺に殺されそうになるとは思わなかったんだろう、至極神は俺を恐れている、だからこうして回りくどいことをしてくる」
「うるさいわね、口を動かす暇があるなら攻撃でもすれば?全部、なかったことにしちゃうけど」
「つまり、至極神は今、俺の引き起こした世界崩壊のせいで完全な状態じゃないんだ。だから俺に見つかって不完全な状態で殺されることを恐れている」
断罪王M〈ミラクル〉が腰に装備してある鞘から剣を抜いて、断罪王Zに襲い掛かる。
断罪王M〈ミラクル〉の斬撃をくらった断罪王Zの全身が真っ二つになる。
「やった!これでは私が六人目の至極神になれる」
しかし、真っ二つになった断罪王Zが時間を巻き戻したように再生を始める。
そして、無傷の状態の断罪王Zが断罪王M〈ミラクル〉の前に立っている。
「断罪王Zが断罪王M〈ミラクル〉の能力と同じ、奇跡を起こしたというの?」
「俺は六人目の至極神、つまり神だ。お前の断罪王M〈ミラクル〉の能力をコピーするなんて簡単なんだよ!」
「そ、そんな!」
断罪王Zの右手のひらに黒い波動が発生し、渦を巻いている。
そう、断罪王Zは右手のひらに、全てを無にする人口のブラックホールを創造したのだ。
「これでおしまいだ」
断罪王Zの創造したブラックホールが断罪王M〈ミラクル〉の全身を吸いこむ。
そして、断罪王Zが右手のひらを閉じるとブラックホールが消えた。
つまり、断罪王Zはブラックホールの中に断罪王M〈ミラクル〉を閉じ込めたのだ。
「能力が驚異的でも、能力者そのものをこの世界とは別空間であるブラックホールに閉じ込めておけば、お前は俺を認識できない、つまり俺に対して奇跡を発動することはできないのさ」
ブラックホールが消失する。
おそらく至極神のやつらは俺に与えられたダメージを回復する時間を稼ぐために、これからも俺に刺客を送ってくるだろう。
断罪王同士の戦いがまた始まろうとしていた。
次回予告 第七十二話 断罪王Z 対 断罪王L〈ロード〉!人のシフトを勝手に変えようとしてくるパートのババアはこの世界で起きるありとあらゆる不幸と不平等と矛盾と悲劇の責任を背負い謝罪しながら駅の線路で等速直線運動を9800回繰り返せ!



 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十二話 断罪王Z 対 断罪王L〈ロード〉!人のシフトを勝手に変えようとしてくるパートのババアはこの世界で起きるありとあらゆる不幸と不平等と矛盾と悲劇の責任を背負い謝罪しながら駅の線路で等速直線運動を9800回繰り返せ!

第七十二話 断罪王Z 対 断罪王L〈ロード〉!人のシフトを勝手に変えようとしてくるパートのババアはこの世界で起きるありとあらゆる不幸と不平等と矛盾と悲劇の責任を背負い謝罪しながら駅の線路で等速直線運動を9800回繰り返せ!

断罪王M〈ミラクル〉をブラックホールに封印した俺はラジエル城に戻ってライザ国王に今日起きたことを報告した。
「なるほど、ラジエル大陸に転移してきたのは崩壊前の世界なのか...それで刺客が至極神になるためにお前を襲った」
「ああ、至極神の使いと思われる奴が断罪王M〈ミラクル〉の操縦者に入れ知恵をしたらしい、断罪王M〈ミラクル〉の操縦者は断罪王同士の戦いの結末と世界の崩壊の未来をそいつに教えられたと言っていた」
「なるほど、今後も至極神がお前に与えられたダメージを回復する時間を稼ぐために、お前を殺して神になりたい断罪王の操縦者たちがお前を殺しに来るというわけか...」
「ああ、神になるために断罪王同士で最後の一人になるまで殺し合うより、俺を殺した方が手っ取り早いってことだ」
「至極神も考えたな。それでお前は今後どうするつもりだ」
「俺はもう一度、ラジエル大陸に転移してきた日本に行って、断罪王の操縦者達と戦う、その過程で至極神の命令で断罪王の操縦者たちに妙な入れ知恵をしているやつの情報収集もできるからな」
「そうか、しかしまたいつ、竜がこの国を襲ってくるかわからない。その時は力になってくれると助かる」
「ああ、もちろん、竜の出現にも至極神が関わっている可能性があるからな」
俺を城を出て、転移してきた日本に向かう。
転移してきた日本は昨日の俺と断罪王M〈ミラクル〉の戦闘でどこもかしこも瓦礫の山になっていた。
「久しぶりだぜ、この景色。なんだかなつかしいぜ!」
「あんたが断罪王Zか」
俺の背後に見知らぬ美少女が立っていた。
「ああ、そうだが」
「なんか変なやつに言われたんだけどさ、アンタを殺せば、至極神っていう神になれるって本当?」
「お前、断罪王の操縦者か?」
「ええ、私は主を司る断罪王L〈ロード〉の操縦者、村田ユシ」
「本当かどうか、確かめてみるか?」
「そうしたいところだけど、あんた、最終的にこの戦いで生き残って、しかも神を裏切るんだろ?」
「ああ、その通りだ、俺は最強の断罪王だ。怖くなったか」
「ああ、怖いね。でもどうして神になれたのに至極神を敵対する道を選んだんだの?」
「そんなことより、お前に未来と俺を暗殺するように入れ知恵してきた奴は誰だ?今はいったいどこにいるんだ?」
「黒いローブを着た女だよ。そいつが私に言ったんだ、他の断罪王を倒さなくても、あんたを殺せば私は神になれるって」
「だから!俺が聞きたいのはその黒いローブの女の正体だ!」
俺はユシの胸倉をつかもうとした。
しかし、おれの体は動かない。
「私はあんたの体を支配した。これが『主』を司る断罪王L〈ロード〉の能力。今日からあんたの『主』は私になったってことさ」
俺の体が自分の意思とは関係なく勝手に動き始める。
俺の意思とは関係なくユシから手渡されたナイフが俺の首に近づいていく。
「あんたは『主』である私の意思により自らの手でナイフを自分の首に突き刺す。そして私は神になる」
まずいぞ、口もろくに動かない。
このままでは俺は自分の手に持ったナイフで自分の首を突き刺すことになってしまう。
俺は変神もしないまま、ユシに負けるのか?
ダメもとでやってみるか。
俺は心の中で唱える。
シンゴォォォォォォォォッ!
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
断罪王Zの変神に成功したことで断罪王L〈ロード〉の支配から一時的に解放された。
「主に逆らうなんてまったく世話の焼ける奴隷だわ、シンゴォォォォォォォォ!」
ユシの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと紫色のボディが特徴的な断罪王L〈ロード〉が向かい合う。
断罪王Zの全身が黒く染まっていく。
「この際だ!断罪王L〈ロード〉ごとこの転移してきた日本のどこかにいる黒いローブの女を俺の黒い波動で消滅させてやる!」
断罪王Zの全身からすべてを消滅させる黒い波動が放たれる。

次回予告 第七十三話 断罪王Z 対 断罪王L〈ロード〉!職場でいじめばかりしているやつは両手に黄色ブドウ球菌がついたクソババアが素手で握った中に生ユッケが入ったおにぎりを12660個食べろ!





 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十三話 断罪王Z 対 断罪王L〈ロード〉!職場でいじめばかりしているやつは両手に黄色ブドウ球菌がついたクソババアが素手で握った中に生ユッケが入ったおにぎりを12660個食べろ!

第七十三話 断罪王Z 対 断罪王L〈ロード〉!職場でいじめばかりしているやつは両手に黄色ブドウ球菌がついたクソババアが素手で握った中に生ユッケが入ったおにぎりを12660個食べろ!

断罪王Zの全身から放たれた全てを消滅させる黒い波動がラジエル大陸に転移してきた日本に広がっていく。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
目に見えるすべての景色が黒く覆われて消滅していく。
「やめろぉぉぉぉぉッ!」
それを阻止するためにユシの操縦する断罪王L〈ロード〉が断罪王Zに向けて右手のひらをかざす。
しかし、相手を完全に支配する断罪王L〈ロード〉の能力も、断罪王Zの全身から放たれる黒い波動によって消失していく。
「おかしいな...お前意外の景色は消えていくのに、断罪王L〈ロード〉、なぜお前は消滅しない!」
「し、知るか!さ、寒い!体が急に震えて...!」
断罪王L〈ロード〉の全身が風船のように膨らんでいく。
そして、全てが消滅した日本に断罪王Zと風船のように膨らんでいる断罪王L〈ロード〉だけが取り残される。
「断罪王L〈ロード〉に一体何が起きているんだ...!」
断罪王L〈ロード〉の全身が破裂して中から天使の羽を生やした断罪王L〈ロード〉が出現する。
「 断罪王L〈ロード〉の中から羽の生えた断罪王L〈ロード〉が出てきた!」
「す、すごい!これが至極神の力!」
「至極神だと!」
「そうよ、どうやら至極神の命令で、あの黒いローブの女が事前に私の体内に『神の種』を植え付けていたようね」
「神の種...?なぜ今になって急に理解できるんだ?」
「神の種によって断罪王L〈ロード〉から断罪神〈ロード〉に生まれ変わった今ならわかるのよ!すべての過去と未来がね!」
「なるほど、至極神のやつらも必死だな!お前みたいな雑魚をパワーアップさせてまで俺を殺そうとするとはな!」
「雑魚...?今の言葉、よく覚えておきなさい」
断罪神〈ロード〉の全身からは犯たれた無数の光の粒子が断罪王Zが消滅させた日本をまるで時間を巻き戻したかのように再生させていく。
「今の私は時間をも支配できる!これが断罪神〈ロード〉の力よ!」
「あっそ」
断罪神〈ロード〉に向かって断罪王Zの全てを消滅させる黒い波動が放たれる。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
しかし、断罪王Zが放った黒い波動は断罪神〈ロード〉の全身に届く前に消えてしまう。
「なに!」
「私は今、時間を操り、あなたの攻撃だけを私に向かって攻撃が放たれる前の時間まで巻き戻した。フフフ...すごいわ!これが至極神から与えられた神の種の力!これで至極神になればもっとすごい力が手に入る!あら失礼、あなたも確か六人目の至極神だったのよね」
「俺をその名で呼ぶんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
断罪王Zから放たれたフルパワーの黒い波動が断罪神〈ロード〉と日本を襲う。
「うふふ、何度やっても無駄よ」
しかし、断罪神〈ロード〉の能力により、断罪王Zのすべてを消滅させる波動は黒い波動が放たれる前の状態に時間を巻き戻されしまう。
「六人目の至極神も大したことないわね、そろそろ死になさい」
断罪王Zの全身が時計回りにねじれいていく。
「お前!何をするつもりだ!」
「アンタの存在だけをアンタがこの地球に誕生してくる前の状態に巻き戻すのよ!」
「くっ、俺はまだ死ねん!至極神の奴らを全員、ぶっ殺すまでは!」
その時、頭上から大量の巨大な針が断罪王Zの全身をつらぬいた。
「うあああああああああああああああああああああああッ!」
「誰だ!私と断罪王Zの戦いの邪魔をするのは!」
断罪神〈ロード〉の前に灰色のボディが特徴的な断罪王N〈ニードル〉が現れる。
「悪いな、断罪王Zを殺して至極神になるのはこの俺!断罪王N〈ニードル〉だ!」
「そうか、お前もあの黒いローブの女に俺を殺すように依頼されたんだな!」
「ああ、そうさ。でもまさか、神の種なんて変なもんを体内に埋め込まれてたのには驚いたな!」
「それは私も同感よ!断罪王N〈ニードル〉、あんたも神の種の力で断罪神になったら?」
「それはごめんだね、なんか怪しいし、とにかく断罪王Zを殺すのは俺だ!」
「だったらやってみせなさいよ!」
断罪王N〈ニードル〉と断罪神〈ロード〉の戦いが始まった。

次回予告
第七十四話 断罪王Z 対 断罪王N〈ニードル〉!断罪神〈ロード〉!人のうわさ話が好きなクソババア共は全員、耳元で生活困窮者にプロポーズされてから高齢者が30年間へそに溜めたへそのゴマを食べろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十四話 断罪王Z 対 断罪王N〈ニードル〉!断罪神〈ロード〉!人のうわさ話が好きなクソババア共は全員、耳元で生活困窮者にプロポーズされてから高齢者が30年間へそに溜めたへそのゴマを食べろ!

第七十四話 断罪王Z 対 断罪王N〈ニードル〉!断罪神〈ロード〉!人のうわさ話が好きなクソババア共は全員、耳元で生活困窮者にプロポーズされてから高齢者が30年間へそに溜めたへそのゴマを食べろ!

「断罪王Zを殺して六人目の至極神になるのは俺だ!」
断罪王N〈ニードル〉が全身から無数の針を断罪王Zに向かって放つ。
断罪神〈ロード〉の全身から放たれる光の粒子が断罪王N〈ニードル〉の放つ無数の針を放たれる前の状態、つまり無に戻してしまう。
断罪王N〈ニードル〉の攻撃を受けた影響で断罪神〈ロード〉によって引き起こされた断罪王Zを拘束していた時空のねじれが消失する。
その隙に、断罪王Zは戦いを繰り広げる断罪王N〈ニードル〉と断罪神〈ロード〉から距離をとる。
「逃がさないわよ!あんたを殺して本当の神になるのは私なんだから!」
断罪神〈ロード〉の全身から放たれた光の粒子が断罪王Zを襲う。
「させるか!断罪王Zは俺の獲物だぁ!」
断罪王N〈ニードル〉の無数の針が断罪神〈ロード〉の放った光の粒子をつらぬいて、断罪王Zに接近してくる。
「お前らは正々堂々、断罪王同士の戦いで勝ち抜いて神になろうとは思わんのか!」
「正々堂々?笑わせんじゃねぇよ!断罪王Z!」
「そうよ!断罪王の操縦者は皆、選ばれし社会不適合者!社会不適合者の辞書に正々堂々なんて文字はないわ!」
次の瞬間、転移してきた日本の上空に次元の門が開く。
次元の門からは大量の竜が出現して断罪王たちや日本国民を襲い始める。
「な、なんだこれは!」
「なによ、コレ...?」
「全部俺のせいだ、六人目の至極神になった俺が断罪王Zで五体の至極神と世界そのものを消滅させようとした結果がコレだ!俺のせいでこの世界は完全に狂っちまった!」
大量の竜が断罪神〈ロード〉に襲い掛かる。
断罪神〈ロード〉の捉えた空間を一時的に無の状態まで巻き戻す光の粒子も竜には通用しない。
「そんな!神の種で断罪王からパワーアップした断罪神〈ロード〉の力が通用しない!」
「つらぬけぇぇぇぇぇぇッ!」
断罪王N〈ニードル〉の全身から放たれた無数の針も竜の全身を覆う鋼鉄の皮膚に弾かれてしまう。
「断罪王N〈ニードル〉の針が通じない...!」
断罪王Zの全身から放たれたすべてを消滅させる黒い波動が大量の竜たちを次々と消滅させていく。
その間に断罪神〈ロード〉と断罪王N〈ニードル〉は全身を竜に食い荒らされていた。
「痛ぇよぉぉぉぉぉッ!」
「きゃああああああああああああああッ!」
「まさか、竜に助けられるとはな...しかし、どうして俺以外の断罪王の攻撃が通用しないのに、俺の黒い波動だけは通用するんだ?わけがわからん」
「それは、あなたが六人目の至極神である証拠です」
断罪神〈ロード〉と断罪王N〈ニードル〉が大量の竜たちに全身を食い荒らされている光景に黒いローブを身にまとった女が空中に浮遊した状態で現れる。
「お前だな!断罪王たちに俺を殺せば至極神にしてやるとか言いふらしてるやつは!」
「その通り、お久しぶりですね、終末を司る断罪王Z」
「メシア...やっぱりお前だったのか!この状況、ちゃんと説明させてもらおうか!」
「簡単に言えば、あの時、至極神ごと世界を消滅させようとしたあなたが全ての元凶ですね」
「そういうこと言ってんじゃねぇんだよ!お前はなぜ、他の断罪王たちに変な入れ知恵をしたり、神の種とかいう妙な力を与えるんだ!あの竜はいったいなんだ!」
「あなたもお察しのとおり、かつての戦いであなたの放った全てを消滅させる黒い波動を全身に受けた五体の至極神は死にかけました。至極神はこの世界、いや宇宙全体そのものなのです、つまり、あなたが至極神が完全に消滅すれば、全ての世界と宇宙も消滅するのです。そして至極神が消滅しかけている影響で世界と宇宙とはまた別の空間、『次元』からの侵攻を許してしまった。つまり竜は『次元』からの侵略者です」
「俺が至極神を殺しかけたせいで、世界が不安定になって『次元』とかいうやつらをこの世界に呼び寄せちまったってわけか...そしてその『次元』からの侵略者が、あの、竜」
「はい、今までは『次元』の侵攻を防げていたのは五人の至極神のおかげなのです」
「だから、六人目の至極神の俺の攻撃だけが竜に通用したのか!」
「その通りです、五体の至極神が傷を負って戦闘不能である今、『次元』の侵略を止められるのは六人目の至極神だけ。だから五体の至極神はこの不安定な状態の日本に存在する断罪王の操縦者達に新たな六人目の至極神という成功報酬を餌にして断罪王Zを殺させようとした。そして、その実行役が私です」
「なるほど、現在、『次元』の侵略を防げるのは六人目の至極神だけ。俺みたいな反逆者が六人目の至極神であることより、言うことをちゃんと聞く六人目の至極神のほうが、五体の至極神たちにとっても都合がいいってわけか」
「あなたはまだ親友の断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の操縦者、虐川デロシの願いを叶えるために五体の至極神を殺すつもりですか?」
「当たり前だ!それより、いますぐ死にかけの至極神共に会わせろ!」
「五体の至極神が完全に消滅すれば、全ての世界と宇宙はバランスを失って無になる。それでも考えを変えるつもりはないのですか?」
「当たり前だ!だいたい至極神が五人死んでも、六人目の至極神である俺がいればなんとかなるんじゃないか?」
「先ほども言った通り、この世界は五人の至極神によってバランスを保っていました。そして『次元』の侵攻に対して、今より完璧なバランスと平和を完成させるために、五人の至極神は六人目の至極神を求めました。それに必要な六人目の断罪王を選ぶのが二十六体で行われる断罪王同士の戦いの意味なのです」
「そんなの俺には関係ねぇんだよ!」
断罪王Zの右手がメシアの全身をつかむ。
「五体の至極神が全員死んで世界と宇宙が消滅しようが、『次元』とかいうやつらの竜がこの世界を征服しようが、俺にはそんなの関係ねぇ!俺は親友との約束を守る為にあの五体の至極神を全員ぶっ殺すんだよ!いいじゃねぇか!俺のせいでこの世界と宇宙が消滅する!これぞ最高・最強・究極の『暴力』じゃねぇか!ヒィエアァァァァァァァァッ!」
断罪神〈ロード〉と断罪王N〈ニードル〉を完食した竜たちが姿を変えていく。
「ククク...『次元』からの侵略者の竜か...!おもしれぇ!」
断罪神〈ロード〉と断罪王N〈ニードル〉を完食した竜たちが一つになり、断罪神竜となる。
メシアの全身が断罪王Zの右手から解放される。
「ということで、瀕死の五体の至極神に伝えておけ、断罪王Zがお前たちを全員殺して、この世界と宇宙の全てを消滅させるとな!」
「至極神の居場所を知りたくはないのですか?」
「俺がお前に至極神の居場所を教えろと言ったらお前は俺に協力するのか?」
「しません...」
「だからお前はメッセンジャーとして見逃してやる!その間、俺は『次元』とかいうやつらの正体を見極めてやる。
断罪王Zと断罪神竜の戦いが始まる!

次回予告 
第七十五話 断罪王Z 対 断罪王G〈ゴッド〉‼ニートも専業主婦も親族の金で養われていることに関しては同じなんだよ!だから専業主婦にニートやフリーターをバカにする資格はねぇぇんだよぉぉぉぉぉッ‼
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十五話 断罪王Z 対 断罪王G〈ゴッド〉‼ニートも専業主婦も親族の金で養われていることに関しては同じなんだよ!だから専業主婦にニートやフリーターをバカにする資格はねぇぇんだよぉぉぉぉぉッ‼

第七十五話 断罪王Z 対 断罪王G〈ゴッド〉‼ニートも専業主婦も親族の金で養われていることに関しては同じなんだよ!だから専業主婦にニートやフリーターをバカにする資格はねぇぇんだよぉぉぉぉぉッ‼

人型機動兵器である断罪王の背中に竜の羽を生やしたような姿をした断罪竜神が断罪王Zに襲い掛かる。
断罪竜神の全身から断罪王N〈ニードル〉の無数の針が放たれる。
断罪王Zは全てを消滅させる黒い波動を無数の針に向かって放つ。
しかし、針は黒い波動を貫通して断罪王Zの全身に突き刺さる。
「うぐああああああああああああああああああああああッ!」
断罪王Zの全身の針に刺された部位が時間を過去に巻き戻していくように収縮していく。
「断罪王Zの全身が縮んでく!これは断罪神〈ロード〉の力だ!」
そう、断罪竜神の針は全てを消滅させる黒い波動を貫通し、針に刺した部位の空間だけを過去の状態へと戻す力があるのだ。
「これが『次元』からの侵略者の力なのか!五体の至極神が恐れるわけだぜ!」
「ギャアオオオオオオオオッ!」
断罪竜神が雄たけびを上げながら全身から針を放出する。
断罪竜神の攻撃により、全ての機械筋肉組織を退化させてられてしまった断罪王Zは動くこともできない。
「あまり使いたくはなかったが、俺も一応、至極神だからな!くらえッ!」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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断罪王Zの全身から五体の至極神を瀕死にまで追い詰めた狂気の波動が放たれる。
狂気の波動を全身に受けた断罪神竜が両手で頭を押さえ、激痛に悶える。
断罪神竜の全身から高齢者の顔が大量に出現し、約五千年後の未来の世界で使用されていると思われる未知の言語を唱えだす。
断罪神竜の全身が収縮して最終的手に一本のリンゴの木になってしまった。
「これが至極神の力か...!」
俺は生き延びるためにプライドを捨てて使った至極神としての力に戦慄していた。
そしてあのリンゴの木は一体なにを意味してるのか?
よく見るとすべてのリンゴに両目が開かれた高齢者の顔が浮き出ている。
気分が悪くなった俺は日本を出てラジエル城に戻ることにした。
      *
「ほう、お前は五体の至極神を殺すためにこの世界そのものを消滅させるのだな」
「ああ、それが死んでしまった親友の願いなんだ!だから俺は今日、ライザ国王、ラーフ、ラジエル騎士団のみんなにお別れを言いに来たんだ」
「なるほど、ではお前はこれから瀕死の五体至極神の居場所を探しながら竜を従える『次元』と戦い続けるのだな」
ラーフが叫ぶ。
「リキ!お前がこの城から出て行ってしまったら誰がこの町を竜から守るんだ!」
「ラーフの言う通りだ。先ほどの話しからすると、竜がこの世界に来るきっかけを作ったのはお前だ」
「ああ、わかってる。でも俺はもう五体の至極神を殺すためなら犠牲もいとわないと心に誓った。俺の言っていることが気に喰わないなら今すぐ全員まとめて相手してやってもいいんだぜ」
「わかった、リキ。国王の名においてお前のラジエル騎士団の脱退を認めよう」
「ライザ国王!」
「ラーフ、よく考えろ、ここでリキと戦っても我々に勝ち目はない、我々にできることは国の平和のために命がけで竜と戦い、リキが五体の至極神を殺すことで発生する『終末』まで精いっぱい生きることだ!」
「ありがとう、ライザ。それじゃあな」
俺はラジエル城を出た。
俺はもう一度日本に向かう。
日本に到着した俺は街をさまよいながら六人目の至極神になるために俺の命を狙う断罪王の操縦者を待つ。
「退屈だな、竜でも出てこないかな」
「あの、あなた断罪王Zですよね」
終末黙示録を片手に持ったメガネをかけた美少女が俺に話しかけてきた。
「お前、選ばれし社会不適合者だろ!どうせ、俺を殺せば六人目の至極神になれるとかメシアに言われて俺に話しかけてきたんだろ!」
「はい、そうです」
「神の種って知ってるか?」
「いいえ、知りません」
「メシアに俺を殺すように依頼を受けた断罪王の操縦者は皆、五体の至極神によって体内に神の種を埋め込まれているんだ。それが発動すればお前は断罪王から断罪神となりパワーアップできるだろう、しかしそれでも俺には勝てない、なぜなら俺は神、六人目の至極神だからだ。それでも俺と戦うか?」
「やっぱりやめた方がいいですよね?」
「ああ、俺はお前が住んでいるこの世界の未来が来たんだ。俺が六人目の至極神であることからわかる様に、俺は断罪王同士の戦いで最後の一人になった覇者だ。神だ。話は変わるけど、五体の至極神の居場所って知ってるかい?」
「知りませんけど。私じつは一応「神」を司る断罪王G〈ゴッド〉の操縦者なんですよね」
「お前は偽物の神だ。お前が本物の神なら五体の至極神の居場所がわかるはずだ。どうせお前に勝ち目はないからとっとと家に帰れ」
「でも、私、どうしても神様になって人生大逆転したいんです!」
「お前は『神』を司る断罪王G〈ゴッド〉なんだろう?ならもう神になる必要はないだろう」
「あなた、さっきから私のことなめてますよね」
「ああ、もちろん。俺が知りたいのは五体の至極神の居場所と『次元』の正体だ。お前みたいな偽りの神であるクソ雑魚断罪王に興味はないよ」
「なら、試してみますか?」
「いいのか、本当に。俺は本物の神だ!六人目の至極神だ!」
「なら、どうして五体の至極神の居場所がわからないんですか?あなた本当に本物の神なんですか?」
「死ねよ...」
「今、死ねって言いました?そういうこと人に言っちゃいけないんですよ。本物の神様は人に死ねなんて言いません、あなたは偽物の神様です」
「死ね」
「だから、そういうこと人に言っちゃいけないんですよ!死ね!」
「お前も言ってるじゃないか!ふざけんなバカ野郎!死ね!」
「私に死ねって言われて今、怒りましたよね?これでわかったでしょう、人に言われて嫌なことは言っちゃいけないんですよ」
俺はメガネ美少女の首に正拳突きをぶち込んだ。
「げほっ、げほっ!」
「俺は、お前の喉を完全に潰した、これでお前は断罪王の変神に必要な呪文を唱えられない。つまりお前は永遠に断罪王に変神できないんだよ!」
俺は喉がつぶれたメガネ美少女の髪を引っ張って移動を開始した。
「雑魚が喧嘩が俺様に喧嘩売りやがって!気晴らしに俺の暴力でサンドバックにしてやるからな!」
カラオケボックスに突入した俺は唾液を受付のスタッフの額に向かって放つ。
俺の口から神速で放たれた俺の唾液が受付のスタッフの額を貫通する。
俺はメガネ美少女の髪の毛を引っ張りながら、個室のテーブルの上に放り投げる。
「声が聞こえないと、お前の悲鳴が聞こえない。ほれ」
俺は神の力でメガネ美少女の喉を治癒する。
そして、次の瞬間、俺は手に持ったマイクでメガネ美少女の額を何度も殴る。
「痛い!やめて!」
「そうだ!もっと痛がれよぉ!泣けよぉ!叫べよぉ!うあああああああああああいッ!」
次回予告
第七十六話 断罪王Z 対 断罪王G〈ゴッド〉‼人の悪口ばかり言ってるパートのクソババアは一分間に12660回落雷に打たれながら高齢者が運転する大型トラックに9800回轢かれろ!


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十六話 断罪王Z 対 断罪王G〈ゴッド〉‼人の悪口ばかり言ってるパートのクソババアは一分間に12660回落雷に打たれながら高齢者が運転する大型トラックに9800回轢かれろ!

第七十六話 断罪王Z 対 断罪王G〈ゴッド〉‼人の悪口ばかり言ってるパートのクソババアは一分間に12660回落雷に打たれながら高齢者が運転する大型トラックに9800回轢かれろ!
断罪王Zでもあり、六人目の至極神でもある俺はカラオケボックスの個室で神を司る断罪王G〈ゴッド〉の操縦者であるメガネ美少女に本能のままに暴行を加える。
腹を蹴る。
「うぐぅぅっ!」
頭部を殴る。
「ゔ~っ‼」
「おい、お前、神を司る断罪王G〈ゴッド〉なんだろ?神ならこの状況なんとかしてみろよッ!」
俺は自分の右手をメガネ美少女の口内に突きいれる。
「か、かひゅっ!」
一時的に呼吸困難になったメガネ美少女の口内から噴水のように吐しゃ物があふれる。
「きったねぇなッ!」
俺はメガネ美少女の吐しゃ物で汚れた右手の人差し指と中指をメガネ美少女の鼻の穴にぶち込む。
「どうだ?自分で吐いたゲロの匂いは?なかなかイタリアンだろ?」
「ふーッ!ふーッ!」
鼻呼吸を妨害されたメガネ美少女が口から奇怪な呻き声を上げる。
「シン...」
俺はメガネ美少女の首を喉を潰さない程度に両手で絞める。
「変神なんてさせねぇよ!」
俺は首を絞めていた両手を緩める。
「けほッ、けほっ!変神を防ぎたいならどうして喉を潰さないの?」
「俺の暴力でお前が痛み苦しむ声が聴きたいからに決まってんだろ!」
「変神させないってことは、あなたは変神した私に負けるのが怖いんですね」
「うるせぇ!」
俺はメガネ美少女の額に右掌を置いて、メガネ美少女の脳内に神の裁きを下す!
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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脳内に人知を超越した完全なる狂気をぶち込まれたメガネ美少女は全身の血管を蛇が這いずり回るような痛みと恐怖にもだえ苦しみながら叫ぶ。
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
カラオケボックスのテーブルの上で俺の右手のひらで額を押さえつけられているメガネ美少女の全身が一分間に百回、痙攣を繰り返す。
「お願い...!もう許して...!こんなの...もう無理...いやああああああああああああああああああああああああああああああああッ‼」
メガネ美少女の体が何度も痙攣を繰り返す。
狂気と痛みと恐怖に悶え苦しながら痙攣を繰り返すメガネ美少女の全身が急に光り出す。
神である俺の思考は一瞬でその光の正体にたどり着く。
「なるほど、死の危険に反応して強制的にこの女の体内に仕込まれた神の種が覚醒したのか」
メガネ美少女の意思とは関係なく、神の種が宿主の命を守る為に、強制的に断罪神G〈ゴッド〉への変神を開始した。
「ゔああああああああああああああああああああああああああああッ!」
「シンゴォォォォォォォォ‼」
カラオケボックスが爆発する。
俺とメガネ美少女の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと金色のボディが特徴的な断罪神G〈ゴッド〉が向かい合う。
断罪神G〈ゴッド〉が断罪王Zに手のひらをかざす。
俺の目の前が真っ暗になったと思ったら次の瞬間、俺はお花畑に居た。
空がとてもきれいだ。
もしかしたらここは天国なのかもしれない。
しかし次の瞬間、巨大なミミズが俺の口から飛び出してくる。
「ゔぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
そしてミミズの顔に無数のまぶたが浮かび上がる。
そして一斉にまぶたが開き、俺を見つめてくる。
「ゔああああああああああああああああああああああああああああッ!」
あまりの不快感と恐怖に俺は思わず叫んでしまう。
俺は顔に無数の目がついた巨大ミミズの首を両手で掴み、胴体から引き千切る。
しかし、ミミズの内部から出てきたのは血ではなく、大量の吐しゃ物だった。
腹部を激しい痛みが襲う。
そう、俺がミミズと思い、引き千切ったのは俺の腸だったのだ。
「痛ぇよぉぉぉぉぉぉぉッ!」
わかっている。
頭ではわかっているんだ。
これが断罪神G〈ゴッド〉の能力が俺に見せている幻覚だと。
それでも俺の腹部を襲う激痛はどう考えても本物だった。
腹部の痛みに悶える俺の目の前の景色は気が付けば、四方八方新聞紙で埋め尽くされていた。
「な、なにがおこっているんだ?」
新聞紙には俺の顔をがモノクロで印刷されており、その横に太文字で『暴田リキ死亡』と記されていた。
そして次の瞬間、俺の目の前に大きな手が出現し、新聞紙をちぎっていく。
新聞紙がちぎられるたびに俺の全身を激痛が襲う。
このままでは本当にこの新聞に書いてある通り、俺は死んでしまうかもしれない。
俺が全身を襲う激痛に苦しんでいるその奥でメガネ美少女がピアノを弾いている。
そしてよこからバニーガールが大量に出現して歌を歌い始める。
「どう?これが断罪神G〈ゴッド〉の力よ」
「よかったな、メシアと接触したことでお前は形勢逆転できた」
「そうね、でもあなたを襲う地獄はまだ終わらないわ、あなたが死んでしまってもこの地獄は終わらない」
俺の脳内にメガネ美少女が学校でいじめられている映像が流れる。
「どう?私、いじめられているわ、とってもかわいそうでしょう?」
「ふ、ふざけるな!いじめられるのはお前がよわいからだ!よわいやつはいじめらて当然なんだよ!」
「そうね、あなたは弱い人間になるのが嫌で暴力を極めようと思った。だから暴力と残虐な精神を育てて、他者を一方的に傷つけることで自分の心と体を守ろうとした」
「そうだ!人は心も体も強くなくては生きられない!だから俺は自分を守る為に本能のままに暴力を振るう!俺の暴力はこの世界という名の理不尽な暴力から身を守る為の自己防衛であり正当防衛なんだ!」
「じゃあ、心も体の弱い人間は理不尽に不条理に死ななくてはならないのね」
「そんなにいじめられるのが嫌なら産まれてこなければよかっただろう」
「どういうこと?」
「つまり、親のいない子供がそこら中にいるのに、子供が欲しい奴らはどいつもこいつも自分達の血筋にこだわってセッ●スして自分たちの血を受け継いだ子供を育てたがる!だから世界中で子供が欲しい奴らに優先的に親に捨てられた子供を養育させれば、大人になって金に困って自殺する孤児達の命を救えるんだぜ!人口が減れば毎年一万人近く出ている自殺者の数も減らせるかもしれない!そういうふうに世界が変われば、お前の親がセッ●スしなければ、お前はこの世界に産まれずに、いじめられることもなかった!」
「そんなの、今更言われたって...!でも、どうしてこの世界は二千年も歴史を積み重ねているのに、あなたの言うような世界に変わらなかったのかしら?」
「そりゃあ、人口が増えたほうが給料が国のゼーキンから与えられている一部特権階級のやつらや、ゼ―キンで生活してる一部特権階級のやつらが楽できるからだろ?人口が増えるってことはゼーキンを納める人間が増えるってことだ!一部特権階級のやつらはこの国で自殺者が一年間に一万人以上出ていることを知っていながら、人口の調整もせずに、自分たちが楽をするためなら、この国で何人自殺者が増えようがお構いなしってことさ!」
「狂ってるわ...そんな世界...!」
「そして、そんな狂った世界を今まで『次元』の脅威から守り、存続させて続けてきたのが五体の至極神だ!だから俺は五体の至極神を殺し、この世界も消滅させる!そうすれば親友の悲願は達成され、この世界からありとあらゆる矛盾と悲しみが消える!」
「そんな世界、いますぐ破壊しなくっちゃ...断罪神G〈ゴッド〉の力で...!」
メガネ美少女がピアノを弾くのを辞める。

次回予告
第七十七話 断罪王Z 対 断罪神G〈ゴッド〉‼手に黄色ブドウ球菌がついているのに真面目に手を洗っている人間を異常者扱いするクソババアは今すぐ交通事故の加害者になってこい‼ 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十七話 断罪王Z 対 断罪神G〈ゴッド〉‼手に黄色ブドウ球菌がついているのに真面目に手を洗っている人間を異常者扱いするクソババアは今すぐ交通事故の加害者になってこい‼

第七十七話 断罪王Z 対 断罪神G〈ゴッド〉‼手に黄色ブドウ球菌がついているのに真面目に手を洗っている人間を異常者扱いするクソババアは今すぐ交通事故の加害者になってこい‼

断罪王Zで六人目の至極神でもある俺のありがたい啓蒙により、断罪神G〈ゴッド〉の操縦者であるメガネ美少女は自らが今まで生きていた世界が狂い果てていたこと知った。
「そんな世界、いますぐ破壊しなくっちゃ...断罪神G〈ゴッド〉の力で...!」
ピアノを弾くのをやめた美少女が椅子から立ち上がる。
そして異空間から召喚した金色の杖を天に掲げ、世界の崩壊が始まる。
「こんな理不尽で不条理な世界なんて消滅してしまえばいいのよ‼」
周りの景色がテレビモニターの画面のように変化する。
そしてテレビモニターにはラジエル大陸とラジエル大陸に転移してきた日本が黒い竜巻に巻き込まれて崩壊する様子が映し出されている。
「あはははッ!見なさい断罪王Z!これが断罪神G〈ゴッド〉の力よ!これで私をいじめてきた奴らや、否定してきた奴らはみんなおしまいよ!」
「至極神から与えられた神の種の力で奇跡的に助かったのに、その神の種で手に入れた断罪神G〈ゴッド〉の力で世界を滅ぼそうとする...お前、意外と恩知らずな女なんだな!」
「あなたも五体の至極神を裏切ってこの世界を消滅させようとしていたんじゃないの?」
「ああ、そうだよ。びっくりしているんだ、この安全地帯から世界の崩壊を見ることができるなんて」
「そうよ、今、あなたの断罪王Zと断罪神G〈ゴッド〉がいる空間は異次元の世界。異次元の世界は現実世界であり、現実世界ではない世界。これが断罪神G〈ゴッド〉の力。さぁ、世界の崩壊はもう確実よ、あとは私があなたをたおして六人目の至極神になるだけ」
「お前は今、自分が五体の至極神の望みと全く逆のことをしていることに気づいていないのか?」
「気づいているわ、そんな。でもよく想像力を働かせて考えてみなさい、断罪神G〈ゴッド〉が六人目の至極神になった時、それは断罪神G〈ゴッド〉が今よりもパワーアップしてすることを意味してるのよ!パワーアップした断罪神G〈ゴッド〉なら瀕死状態の五体の至極神なんて簡単に倒せるわ!」
「悪いな、五体の至極神は俺が倒すんだ!」
「私に世界を崩壊させるように導いておいて、よくそんなことが言えるわね」
「ああ、お前は一つ、勘違いをしている」
「勘違い?私が?」
「ああ、お前の魂は完全に神の種の力に支配されている」
「それがどうしたのよ!どっちにしろあんたじゃ私には勝てないわ!」
断罪神G〈ゴッド〉の肉体から無数の球体が飛び出し、人の形へと姿を変えていく。
「これはドール!その名の通り、私の思い通りに動く神の操り人形!」
ドールたちが断罪王Zに襲い掛かる。
断罪王Zの銀色のボディが黒色に染まっていく。
断罪王Zの全身から全てを消滅させる黒い波動が放たれる。
しかし、断罪神G〈ゴッド〉の操る無数のドールたちは黒い波動を吸収し、無効化してしまう。
「真の神の前ではそんな攻撃通用しないわよ」」
無数のドールたちが両手両足が槍のように変形して、断罪王Zの全身に突き刺さる。
「ゔぇぇぇぇおッ!痛い!」
「断罪王Zよ、あなたが私の言うことはなんでも聞く奴隷になるのなら、貴方の命を助けてあげもいいわよ」
「ふ、ふざけるな!お前、もしかして俺のこと好きだろ?」
「ええ、あなたは私に暴力で恐怖と絶望を教え、私に世界を滅ぼすという道を示してくれた。私はそんなあなたが好きよ」
「狂ってるな...!お前はまだ気づかないのか、神の種の力のせいで自分が自分じゃなくなってることを!」
「あなたも結局、私をいじめるのね、私はあなたを自分の居場所にしたかったのに!」
「自分の居場所を他人に求めてる時点でお前は神様失格なんだよ!」
「うるさい!お前も世界と同様に滅べばいいッ!ドール!」
断罪王Zの全身に突き刺さったドールの手足で形成された槍が爆発する。
それと同時に断罪王Zの全身も爆発する。
「あははははははッ!やった!やったわ!ついに断罪王Zを倒した!私はこれで六人目の至極神となり、さらなる進化を遂げることができる!」
しかし、断罪神G〈ゴッド〉の目の前にブラックホールが出現する。
「なんだコレは!」
ブラックホールはどんどん姿を変えて、最終的にその姿は断罪王Zになる。
「そ、そんな!全身を爆破されたのになぜ生きているの?」
「俺は六人目の至極神だからな、つまり俺は神だ!神に不可能はない!」
「す、すごいわ!それが至極神の力なのね!ますます、あなたを殺したくなったわ!」
「無理だよ、お前には、ほい」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
断罪神G〈ゴッド〉の全身に言葉では表現できない狂気が駆け巡る。
「ゔああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
「これが本物の神の力だ!」
断罪神G〈ゴッド〉の全身が崩壊していく。
「そんな!私は神を司る断罪王!そして、それが神の種でさらに進化した断罪神G〈ゴッド〉のはずなのに!どうして!どうして勝てないのよぉぉぉぉぉ!」
「それは、俺が六人目の至極神、つまり正真正銘の神だからだ!」
断罪神G〈ゴッド〉が消滅する。
断罪神G〈ゴッド〉の消滅と同時に断罪王Zを閉じ込めていた異次元空間も崩壊し、ラジエル大陸とラジエル大陸に転移してきた日本を襲っていた黒い竜巻も消失する。
現実世界に戻った俺に待っていたのは断罪神G〈ゴッド〉の放った黒い竜巻でめちゃちゃくちゃになったラジエル大陸とラジエル大陸に転移してきた日本の惨状だった。
「こりゃあ、すごいことになっちまったな」
まさか、俺を殺すために断罪王G〈ゴッド〉に神の種を与えた五体の至極神もこんなことになるとは予想してなかっただろう。
次の瞬間、断罪王Zの足元が急に爆発する
断罪王Zは瞬時に空中へと飛翔する。
「あれれ、避けられちゃったか~」
俺の目の前に美少女が空中浮遊している。
「私は『地雷』を司る断罪王M〈マイン〉!まちがった!今は断罪神M〈マイン〉だったわね!」
「すでにメシアに接触して神の種の力を受け入れたのか...!通りで人間体のままで空を飛べるはずだ」
「そういうことだから...あなたには、私が六人目の至極神になるために死んでもらうわよ!」
断罪王Zと断罪神M〈マイン〉の戦いが始まった!

次回予告
第七十八話 断罪王Z 対 断罪神M〈マイン〉‼手に黄色ブドウ球菌ついてるババアが客が生で食べる商品を調理してんじゃねぇよ!手袋すればいいとかそういう問題じゃねぇんだよ!調理中に手袋に100%穴が開かない保証なんてどこにもねぇんだよ!客の立場になってよく考えてみろよ!黄色ブドウ球菌手についている人間が手袋つけて調理した生食商品を食べたい人間がこの世界にいるわけねぇだろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十八話 断罪王Z 対 断罪神M〈マイン〉‼手に黄色ブドウ球菌ついてるババアが客が生で食べる商品を調理してんじゃねぇよ!手袋すればいいとかそういう問題じゃねぇんだよ!調理中に手袋に100%穴が開かない保証なんてどこにもねぇんだよ!客の立場になってよく考えてみろよ!黄色ブドウ球菌手についている人間が手袋つけて調理した生食商品を食べたい人間がこの世界にいるわけねぇだろ!

第七十八話 断罪王Z 対 断罪神M〈マイン〉‼手に黄色ブドウ球菌ついてるババアが客が生で食べる商品を調理してんじゃねぇよ!手袋すればいいとかそういう問題じゃねぇんだよ!調理中に手袋に100%穴が開かない保証なんてどこにもねぇんだよ!客の立場になってよく考えてみろよ!黄色ブドウ球菌手についている人間が手袋つけて調理した生食商品を食べたい人間がこの世界にいるわけねぇだろ!

『地雷』を司る断罪王M〈マイン〉が神の種で進化した断罪神M〈マイン〉の攻撃を避けるために地上から空中に移動した断罪王Z。
しかし、空中に移動した断罪王Zの目の前で爆発が起きる。
「そうか!断罪神M〈マイン〉は空気中にも地雷を仕掛けられるのか!」
「その通りよ、断罪王M〈マイン〉のままじゃ、地面に地雷を仕掛けるのが限界だったけど、神の種でパワーアップした断罪神M〈マイン〉なら自分の思うまま、好きなところに地雷を設置できる!たとえば、こんなふうにね」
断罪王Zの全身が爆発する。
しかし、すぐにブラックホールが形成され、断罪王Zが完全再生する。
「今のは断罪神M〈マイン〉の力であなたの過去に干渉して、過去の断罪王Zに地雷を設置した、そして今さっき爆発させた」
「なんでもありだな...」
「それは至極神のあなたもおなじでしょう?」
「なら、なぜ俺に戦いを挑んでくる!俺が六人目の至極神である以上、お前が俺を何度爆破しようと俺は今みたいに再生する!神だからな!」
「なら、これはどうかしら?」
断罪王Zの全身がまた爆発する。
なにもないところから暴田リキの声が発せられる。
「何度やっても無駄だ!」
爆発してすぐにブラックホールが出現する。
「そぉ~れッ!」
爆破された断罪王Zの肉体を再生している途中のブラックホールが爆発する。
しかも、爆発は一度のみならず、何度も繰り返される。
「爆発が止まらない!」
「そう、私はあなたの過去に干渉して断罪王Zの肉体を再生させるブラックホールそのもに地雷を仕掛けた!そして、ブラックホールに仕掛けた、その地雷は断罪王Zが消滅するまで爆発し続ける!」
たび重なる大爆発がブラックホールそのものを爆炎で包む。
「ふふふ...どうやらあなたが至極神だってのは本当の話みたいね、爆発がまるで止まらないわ、このまま爆発が永遠に続いて私が老いて死ぬか、それとも六人目の至極神である断罪王Zが私の地雷で消滅するか、こんなに面白いショーはないわ!あは、あははははははははははッ!」
しかし断罪神M〈マイン〉をあざ笑うように断罪神M〈マイン〉の周りに無数のブラックホールが形成される。
「ブラックホールがこんなにたくさん!いったい、なにがおきているの?」
何もない空間から暴田リキの言葉が聞こえてくる。
「断罪神M〈マイン〉よ、お前が今、無限に爆発させている断罪王Zは偽物だ。正確に言えば、俺はお前と同じく、お前に俺が消滅するまで爆発し続ける地雷を設置される前の過去に干渉して、お前に俺が消滅するまで爆発し続ける地雷を設置される前の状態の世界からこの空間に干渉しているのさ」
「つまり、あなたは過去に干渉して消滅するまで爆発し続ける地雷を設置される前のパラレルワールドからこの空間に干渉してるのね。そしてあなたはそうすることで断罪王Zが消滅するまで爆発し続ける事実をなかったことにした」
「その通りだ。そしてこの無数のブラックホールのどれか一つの中で俺はお前に爆破された肉体を再生している」
「ならすべてのブラックホールに地雷を設置して爆破するまでよ!今!私は数秒前の過去に干渉して全てブラックホールが出現する場所に断罪王Zが消滅するまで爆発し続ける地雷を仕掛けたわ!」
断罪神M〈マイン〉の周りにある無数のブラックホールが一斉に大爆発する。
「種明かしせずに、だまって爆破された肉体を再生し続ければいいものを...バカな男ね」
しかし次の瞬間、断罪神M〈マイン〉の胸にブラックホールが出現する。
そして断罪神M〈マイン〉の胸に出現したブラックホールから断罪王Zの右手が飛び出し、断罪神M〈マイン〉の頭部をわしづかみにする。
断罪神M〈マイン〉の頭部をわしづかみにした右手から断罪神M〈マイン〉の脳内に言葉で表現することが不可能な狂気が放たれる。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「うああああああああああああああああああああああああああッ!頭がおかしくなって死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!」
断罪神M〈マイン〉が爆発する。
そして爆発の中から完全再生された断罪王Zが姿を現す。
「神に勝てるわけねぇだろ、バカが...」
次回予告
第七十九話 断罪王Z 対 断罪神T〈タイム〉‼すれ違い様に人に悪口を言う奴はめっちゃ汚ねぇ寿司屋でめっちゃ汚ねぇ客に囲まれながら寿司食ってテンション下がれ‼ 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第七十九話 断罪王Z 対 断罪神T〈タイム〉‼すれ違い様に人に悪口を言う奴はめっちゃ汚ねぇ寿司屋でめっちゃ汚ねぇ客に囲まれながら寿司食ってテンション下がれ‼

第七十九話 断罪王Z 対 断罪神T〈タイム〉‼すれ違い様に人に悪口を言う奴はめっちゃ汚ねぇ寿司屋でめっちゃ汚ねぇ客に囲まれながら寿司食ってテンション下がれ‼
「黒衣を纏った社会不適合者...メシアさんの言っていた事が正しければ、あなたが六人目の至極神であり断罪王Zの操縦者ですね?」
どこかのお嬢様だろうか、長い金髪に白いドレスが特徴的な美少女が瓦礫の山をさまよう俺に話しかけてきた。
「なるほど、次の敵はお前か、どうやら5体の至極神はまだ完全に回復できていないようだな...」
「そういうことですね、そして時間稼ぎのために私がここに来ました」
「お前、自分が五体の至極神に利用されているのをわかってて、メシアに協力しているのか?」
「その通りです。そして私が肉眼であなたを認識した、この時点で断罪神T〈タイム〉の能力発動条件が達成されました。あなたの負けは決まったも同然」
「お前、名前は?」
「私はトキネ。自分の負けが決まったというのに随分と余裕ですね?」
「もし俺が本当に負けているとしたら、どうして俺はここにいる?」
「それは私が六人目の至極神になったからです」
「どういうことだ?」
「ですから、人間体のまま、『時間』を司る断罪神T〈タイム〉の能力を発動した私は過去に干渉して六人目の至極神になったのです」
「ふざけるな!くらえ!」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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俺の放った六人目の至極神のみが放つことができる狂気の波動をトキネに向かって放つ。
しかし、全身を狂気に支配されたのは俺のほうだった。
「うぐああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」「今、あなたが感じているのはあなたが私に攻撃した際に私があなたに放った攻撃です。つまり、断罪神T〈タイム〉の能力による過去への干渉で私に六人目の至極神の力を奪われたあなたは自分に至極神の力が失われたことも知らずに私に攻撃を放ったということです。そして、そのタイミングで私は六人目の至極神のみが使える狂気の波動をあなたに放った」
つまり、トキネは断罪神T〈タイム〉の能力で過去に干渉し、断罪王Zから至極神としての力を奪い、六人目の至極神になった。そして、至極神の力が失われたことに気づいていない俺が六人目の至極神だけが使える攻撃を放ったタイミングでトキネは過去で俺から奪った六人目の至極神だけが使える攻撃を俺に放った。
「うあああああああああああああああああああああああああああああッ!」
初めて味わう自分の必殺技が俺の全身を言葉では表現できない狂気が支配していく。
「すごいわね、これが五体の至極神から与えられた『神の種』の力!断罪神でなく断罪王の状態であれば、おそらく私はあなたに勝てなかったでしょうね。でも私が肉眼であなたを認識した時点で私は断罪神T〈タイム〉の能力であなたの過去に干渉できる条件を満たした」
俺はこのまま死ぬのだろうか?
もうこの世界にはいない親友の願いであった五体の至極神を殺すこともできずに。
気がつけば、俺は豪邸の室内にいた。
「ここはいったい?」
そして、目の前には制服姿のトキネがいた。
「おい、これはなんのつもりだ!どうして俺はまだ生きているんだ!」
「あ、あなた誰?」
「ふざけたこと言ってんじゃねぇよ!」
俺は制服姿のトキネの顔面をぶん殴る。
「あ、あなたは誰?どうして私を殴るの?」
「どうやら、本当に俺のことを覚えていなみたいだな...ということはおそらく、ここは過去の世界か」
恐怖で立ち上がれないトキネが両手だけで俺から後ずさっていく。
「この家...お前、金持ちなんだろ?」
「は、はい...」
「いいか!人間はみんな、いつか死ぬんだよ!つまり『死』ということに関しては俺たちはみんな平等なんだ!つまりだ!おめぇらみたいな金持ちだろうと貧乏人だろうと、『死』を回避することはできないんだ!つまり『死』の前ではお前ら金持ちが信奉している『金』なんてなんの役にも立たないんだよ!バーカ!死ねぇッ!」
「じゃあ、私たちがいくらお金を持っていても、私はいつか死んでしまう...その時、お金は全く役に立たない」
「そうだ!『金』にできるのはせいぜい死にかけている人間を医療でもって『死』という現実から一時的に逃避させることぐらいだ!つまりだ!この世界中に存在する全ての人間たちが『生きる』という言葉で『死』という現実から逃避しているんだ!だから、この世界の全ての労働者は『死』から現実逃避している、ただの『臆病者』なんだよ!そして、いずれ来る『死』を受けいれ、働かずに社会に貢献しない社会不適合者だけが現実を直視している『賢者』なんだ!」
「一生懸命働いて生きようとしている人間が『死』から現実逃避をしている臆病者で...働かずにいつ死んでしまうかもわからない生活をしている人間だけが『死』という現実を向き合っている賢者...!」
「そうだ!どんなに一生懸命働いたって、俺たち人間は金があろうと、なかろうといつか死んでしまうんだ!なら働かずに常に『死』と隣り合わせのニートや引きこもりのほうが労働者よりも現実を直視している賢い人間なんだよ!」
「あなたはどうして、わたしにそんなことを言うの?」
そうだ。
俺はなぜ、過去の世界にいるのだ?
そうか、そういうことだったのか?
おそらく、俺が死ぬ間際まで追い詰められたことで、俺の体内にわずかに残っていた至極神の力のバックアップシステムが自動で起動したんだ。
至極神の力であれば、相手の過去に干渉するのなんて簡単だからな!
でも、俺はそうするよりも前にトキネに至極神の力を奪われてしまった。
しかし!俺はまだ、完全にトキネに至極神の力を奪われたわけじゃない!
俺がトキネの過去に干渉しているこの現象こそが、俺の体内にわずかに残っていた至極神の力のバックアップシステムの力そのものなのだ!
つまり、断罪王の力を手に入れる前のトキネを今、ここで殺すことができれば、俺はトキネに至極神の力を奪われる未来を回避することができる。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
俺は両手でトキネの首を絞める。
トキネの首からパキポキと音が鳴る。
「そうだ!そのまま死ねぇぇぇぇッ!」
トキネが死んだ影響で、俺の全身に至極神の力が戻ってくる。
俺の体はいつの間にか、過去から現代に戻っていた。
過去から現代に戻ってきた俺の目の前には至極神の力を奪われたトキネがうつむけで地面に倒れていた。
過去で俺に殺されたことで現代のトキネの身体が光に包まれて消えていく。
「バックアップシステムがなければ、俺は死んでいた...」
しかし、次の瞬間、消えかけていたトキネの全身が再生を始めた。

次回予告 第八十話 断罪王Z 対 断罪神T〈タイム〉‼職場でパワハラするやつらは自分の家族が同じ目に遭っていても、自分の行いに対してなんとも思わないのかよ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第八十話 断罪王Z 対 断罪神T〈タイム〉‼職場でパワハラするやつらは自分の家族が同じ目に遭っていても、自分の行いに対してなんとも思わないのかよ!

第八十話 断罪王Z 対 断罪神T〈タイム〉‼職場でパワハラするやつらは自分の家族が同じ目に遭っていても、自分の行いに対してなんとも思わないのかよ!

俺の攻撃で消滅しかけていた断罪神T〈タイム〉の操縦者、トキネの肉体が再生を始めた。「いったい何が起きているんだ!」
「私は一時的にしろ、あなたから六人目の至極神の力を奪い、自分のモノにした!つまり、あなたと同じように私の体内の六人目の至極神としてのバックアップシステムが自動的に発動したのよ!」
「なら!もう一度味あわせてやるよ!あの、『狂気』をなぁッ!狂い死ねぇぇぇぇッ!」
俺は右手から言葉では表現できない狂気の波動を自己再生途中のトキネに向かって放つ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「自己再生完了...!バックアップされた六人目の至極神の力を味わいなさい!」
六人目の至極神の力を取り戻したトキネの右掌から言葉では表現できない狂気の波動が俺に向かって放たれる。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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狂気の波動がぶつかり合い、周りの瓦礫の山が砂に溶けていく。
互いに衝突し続ける狂気の波動からまばゆい閃光がほとばしる。
閃光が俺とトキネを包みこむ。
気がつけば俺は母親の子宮の中にいた。
「なんだこれは?」
そう、俺は今、胎児の状態で母親の体内にいる。
俺のたび重なる他者への無差別な暴力行為で職を何度も失い、家や母国に居ずらくなって、俺と妹を家に残して父さんと一緒に俺と妹の前から姿を消した母さん。
俺のせいで母さんと父さんに捨てられた妹は、俺の俺のたび重なる他者への無差別な暴力行為の影響で就活に完全敗北し、そして社会不適合者になって、最終的には断罪王C〈カオス〉の操縦者になってしまった。
そして、俺は自分の命を守る為、親友との約束を守る為、自分の『暴力』を極めるために妹を殺したんだ。
つまり、俺は今、この世界に生まれてくる前の時間軸の世界を体験しているのだ。
おそらく、俺とトキネが放ったあの、狂気の波動がぶつかり合ったせいなのだろう。
もし、はるか未来の出来事を記憶した状態の俺がこのままこの世界に誕生したら、俺は家族の崩壊を防ぐために暴力を卒業できるだろうか?
俺が暴力を極めるのを辞めれば、母さんと父さんは俺と妹を捨てずに、妹も就職活動に完全勝利していたかもしれない。
でも、それには俺が世界で一番愛している『暴力』をあきらめることが必要になってしまう。
そんなこと、できるわけねぇよ。
俺には家族のために自分の愛する『暴力』を捨てることなんてできない。
そうだ!俺が暴力を極めるためなら、母さんも、父さんも、妹も、そしてこの世界の平和も宇宙も地球も全部、犠牲になっても構わない!
胎児の状態の俺は断罪王変神の呪文を叫びながら母さんの子宮に向かって全力の正拳突きを直撃させる。
「シンゴォォォォォォォォォォーォッ!」
気がつけば、俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化していた。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zの前には深紅のボディが特徴的な断罪神T〈タイム〉の姿があった。
「やはり、勝負は人間体ではなく、この姿で決することになったか...!」
「あなたも戻ってきたのね、母親の胎内から...!」
「ああ、不思議だよな、狂気の波動が重なり合ったことで俺達は母親の体内にいる時間軸の世界に飛ばされた。はっきりいってまったく意味がわからない」
「それが...狂気というものでしょう...!」
「その通りだ!」
断罪王Zが断罪神T〈タイム〉に襲いかかる。
断罪神T〈タイム〉は右手のひらを断罪王Zに向けてかざす。
しかし、断罪神T〈タイム〉の右手のひらから狂気の波動が放たれることはなかった。
「そんな、どうして!攻撃が発動しないの?それに、身体が溶けていく!」
「やはりな、正真正銘の至極神の俺ならともかく、もともとただの断罪王のお前の体には神の種に加えて俺から奪った至極神の力を扱うには荷が重すぎたんだろうな!お前は敗因はキャパシティーオーバーによる自滅だ!」
分不相応な力を吸収し、乱用しすぎた断罪神T〈タイム〉の全身がキャパシティーオーバーにより溶けていく。
断罪王Zの拳が断罪神T〈タイム〉の顔面に直撃する。
「そんな!この私が自滅だなんて...!」
「正真正銘の神である俺に勝負を挑んだ時点でお前の負けは決まってたのさ...」
断罪神T〈タイム〉が完全に消滅した。

次回予告 第八十一話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!いいか?真面目に働いている奴らは偉くもねぇし、かっこよくもねぇんだよ!だってそうだろぉ?真面目に働かないといけないのは金をがねぇからだ!金ねぇやつが偉くてかっこいいわけねぇだろぉがぁぁぁぁぁぁッ!」
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第八十一話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!いいか?真面目に働いている奴らは偉くもねぇし、かっこよくもねぇんだよ!だってそうだろぉ?真面目に働かないといけないのは金をがねぇからだ!金ねぇやつが偉くてかっこいいわけねぇだろぉがぁぁぁぁぁぁッ!」

第八十一話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!いいか?真面目に働いている奴らは偉くもねぇし、かっこよくもねぇんだよ!だってそうだろぉ?真面目に働かないといけないのは金をがねぇからだ!金ねぇやつが偉くてかっこいいわけねぇだろぉがぁぁぁぁぁぁッ!」

白いローブを身にまとった美少女が俺の前に現れた。
「私の名はメルナ!お前、六人目の至極神だな?」
「なんだ、またゴミクズみたいなザコが俺に殺されに来たのか!」
「私は『完全』を司る断罪王!断罪神〈パーフェクト〉!私はお前を殺して、完全なる神になってみせる!」
「お前も『神の種』で断罪王から断罪神にパワーアップしたのか...お前みたいなバカを相手にするのはもう飽きた、とっとと死んでくれ...」
俺はメルナに向かって右てのひらをかざして、狂気の波動を放つ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「なるほど...それがお前の必殺技なのか...『完全』にコピーさせてもらうぞ!」
メルナが俺の放った狂気の波動に向かって右手のひらをかざす。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「なるほど、今度は俺の攻撃を完全にコピーしたというわけか...」
「今度?」
「ああ、前回は過去の俺から俺の力を奪われたのさ」
「言っている意味がわからない...死んでください」
俺の放った狂気の波動とメルナの放った狂気の波動(コピー)が激突する。
二つの狂気の波動が一つになり、巨大な閃光が俺とメルナを包む。
「うあああああああああああああああッ!またこのパターンかぁぁッ!」
「なにコレ...!一体何が始まるというの?」
気がつくと、俺は道を歩いていた。
「なんだよ!俺はまたわけのわからん精神世界に拉致されたのか!つーかこのパターン 何度目だ!」
俺は近くにあったラーメンの屋台に腰を下ろす。
「おっさん、俺、しょうゆラーメンね」
俺は頼んですぐに、目の前に出来立てのしょうゆラーメンが置かれる。
「へい、お待ち」
「いただきます」
俺は割りばしを二つに分けて、麺をすする。
俺は席から立ちあがってまだ一口しか食べてないしょうゆラーメンをどんぶりごと地面に向けてぶん投げる。
パリーン!
しょうゆラーメンの入ったどんぶりがコンクリートの地面と衝突して、粉々に割れる。
コンクリートの地面にはしょうゆラーメンの黄色い面が大量のみみずみたいにぶちまけられている。
「お客さん!いくらんでもそりゃないんじゃねぇの?」
屋台のおっさんが悲しそうに俺にガチギレしてくる。
「うるせぇよ!お前のラーメン、麺がパサパサしてて、まずいんだよ!死ね!」
「だからって地面に落っことすことねぇだろ!」
「だいたいなんだよこのチャーシューは?なんだこの生肉みたいな色は?おめえ、ほんとにチャーシューに火を通したのかよ?」
「そのチャーシューは最近、流行している低温調理チャーシューだよ!」
「おめぇ、親に豚はちゃんと火を通せって教わってねぇのか、このボケェッ!原始人でも生肉に火は通すぜ!おめぇの脳みそは原始人以下だ!ラーメン屋辞めるついでに現生人類やめちまえ!」
「とにかく、金はちゃんと払ってもらいますよ」
ラーメン屋のおっさんが、ほうきとちりとりで、俺が地面にぶちまけたラーメンとどんぶりの破片を集め始める。
「こんな殺人ラーメンに金なんて払うわけねぇだろぉッ!このボケカスぐぅあッ!死ねぇぇぇッ!」
俺はおっさんからちりとりを奪い取ると、ちりとりにたまった割れたどんぶりの破片を屋台の鍋に入っている特製スープの中にぶち込んでやった。
「ちょっと!お客さん!なんてことしてくれるんだ!」
「うるせェ!ちゃんと火が通ってねぇチャーシュー客に食わせようとするおめぇが悪いんだ!死ね!」
「スープにこんなことされちゃあ...今日はこれ以上は営業できないぜ...!」
「とにかく俺は金は払わないからな」
俺はラーメン屋の屋台に腰を下ろした。
「お客さん、ラーメンを食べる気がないならとっとと帰ってくれ!今日はもう、どっちにしろ商売になんないんだから!」
「ああ、だからだよ!俺はラーメンも食べない、金を払わない、でもここから退くつもりはない!」
「どういうことだ?」
「要するに単なる嫌がらせだ!俺はこのラーメン屋の屋台に用がないのに、ここに存在し続ける。なぜかって?俺はお前が絶望で苦しんでいる姿を見たいんだよ」
「お客さん...いいかげんにしねぇと警察に通報するぜ?」
「やってみろよ!そうすればおめぇがチャーシューにちゃんと火を通さずに客にラーメン提供して商売してたことも警察にバレるんだぜ!それでもいいならとっとと呼べよ!バァーカッ!死ねェッ!」
ラーメン屋台のおっさんが警察に通報するために携帯の操作を始める。
しかし、次の瞬間、おっさんは胸に違和感を感じる。
おっさんが違和感を感じた胸に視線を下げる。
おっさんの目に映っていたのは自分の胸から包丁の先端が突き出ている光景だった。
自分が後ろから包丁で刺されたことを確信したおっさんは激痛に耐えながら背後に首を動かす。
そう、おっさんを背後から包丁で突き刺していたのは、なんと俺だった。
「ど、どうして...俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ...!」
「言っただろうが...死ねってよぉ...!」
おっさんが口から大量の血を流して倒れる。
俺はラーメンの屋台にある調理器具や食材をすべて床にぶちまける。
そして最後にラーメンの屋台そのものを足で横に蹴り倒す。
「いいか!ジジィッ!俺はお前を殺してお前の汗と努力に結晶であるこの屋台をぶっ壊すことで、お前が客によかれと思って提供するちゃんと火の通ってない低温調理チャーシューが入ったラーメンから、なんの罪もない客を守ったんだ!そうだ...俺は...俺は悪くないんだぁぁぁぁぁぁぁぁ‼うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
急に大雨が降ってきた。
俺は言いたいことを言い終えると、大雨の中、ボロボロになったラーメンの屋台とおっさんの死体からダッシュで逃げていった。
俺は雨宿りのために河川敷の橋の下に避難する。
そして、河川敷の橋の下にはホームレスと化したメルナが地面に敷いたブルーシートの上で体育座りをしていた。
次回予告 第八十二話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!いいか?働いたり金持ちに嫁いで大金持ちになれば幸せになれると思ってんならそりゃあ、大間違いだぜ!この世の中にはどんなに金があってもできることとできないことがあるんだよ‼


 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第八十二話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!いいか?働いたり金持ちに嫁いで大金持ちになれば幸せになれると思ってんならそりゃあ、大間違いだぜ!この世の中にはどんなに金があってもできることとできないことがあるんだよ‼

第八十二話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!いいか?働いたり金持ちに嫁いで大金持ちになれば幸せになれると思ってんならそりゃあ、大間違いだぜ!この世の中にはどんなに金があってもできることとできないことがあるんだよ‼
あまりにも理不尽な理由でラーメン屋台のおっさんを包丁で刺し殺した俺は大雨の中、雨宿りをするために、河川敷の橋の下で雨宿りをすることにした。
しかし、河川敷の橋の下には六人目の至極神になるために俺の命を狙っていた断罪神P〈パーフェクト〉の操縦者の美少女メルナだった。
そしてなんと、メルナはホームレスの姿をしていたのだった。
「メルナ...どうして、お前がこんなところにいるんだ!」
「それはこっちのセリフよ、私が覚えているのはあなたの攻撃と私の攻撃がぶつかって光に包まれたところまでよ、そして気が付いたら私はホームレスになっていたわ」
「俺は実はこういうわけのわからん体験は初めてじゃないんだ。前回は母親の子宮の中にいた」
「全然説明になってないじゃない」
「とにかくだ、俺が放ってお前が断罪神P〈パーフェクト〉で完全にコピーしたあの狂気の波動はその名の通り、言葉では説明できない狂気に満ちているんだ。だから俺たちが狂気に満ちた世界に突然、放り込まれてもおかしくはない」
「どうやったら私たちはこの世界から解放されるのかしら?」
「それは、わからない、前回俺は、自分の母親の対内から母親の体をぶち壊して、現実世界に帰還することができた」
「だから、それ、全然説明になってないから!」
「どうだ、ホームレス生活は?」
「よくわかんないわ、私はもう神の種で普通の人間の体じゃないみたいだから空腹感も感じないのよ」
「なんだと、俺は六人目の至極神、つまり正真正銘の神だが、腹は普通に減るぞ」
「ずるして『神の種』なんかに頼るのがいけなかったのかもね...ほら、お腹空いてるときに食べるご飯ってとってもおいしいでしょう?もう、私は二度とその幸福感を味わうことができない...」
「そりゃあ、お前がちゃんと他の断罪王と戦わずに、近道して俺を殺して六人目の至極神なろうとするのが悪い!結局、俺以外の五体の至極神やメシアにとってみたら俺達、社会不適合者なんていいカモなんだよな!」
「ねぇ...メシアの言っていたことが本当なら、あなたはおかしくなる前の世界で最後まで生き残った断罪王だったのでしょう?どうして、素直に神にならずに他の神に敵対したの?」
「お前の言っている、他の神、つまり俺以外の五体の至極神を殺すことが、死んでしまった親友との約束だったんだ」
「その親友はどうして死んでしまったの?」
「その親友も実は選ばれし社会不適合者だったんだ、つまり断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の操縦者だった。だから俺は生きるために親友を殺すしかなかった」
「じゃあ、その親友の願いもあなた以外の五体の至極神への復讐だったのね」
「ああ、俺の親友は五体の至極神に家族を全員殺されたんだ」
「そっか...じゃあ、もとの世界に戻れればあなたの親友にまた会えるかしれないわね?」「確かにこのわけのわからん世界に来る前の世界は、俺が本来いた世界より過去の世界だった。でも終末黙示録には断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の名はもう記されていなかった」
「おかしいわね、それ」
「ああ、でも仕方がない。今、俺とお前が戦っている原因を作ったのはそもそも俺だからな」
「どういうこと、それ?」
「俺は俺がもともといた世界で二十六体の断罪王同士の殺し合いに巻き込まれた。そしてその中で最後の一人になった俺は六人目の至極神の力を得た。でも俺は親友の願いをかなえるために俺以外の五体の至極神を殺そうとした。そして、その時に五体の至極神に放った攻撃が原因で俺がもともと住んでいた世界は崩壊した。それに加え、世界の平和とバランスを管理・調整していた五体の至極神が俺の攻撃で瀕死状態になった影響で俺は気がつけばラジエル大陸なんていうよくわからん異世界に飛ばされてしまった。そしてラジエル大陸にまだ二十六体の断罪王同士の戦いが開催されている途中の日本が転移してきた。瀕死状態の五体の至極神は傷の回復と『次元』とかいう意味不明なやつらから世界を守るために、世界を壊そうしている俺より頭がまともな六人目の至極神を必要とした。それで、メシアを使ってお前たち断罪王の操縦者に『神の種』とかいう妙な力を与えて、六人目の至極神の地位を餌にして俺を殺そうとしている」
「その『次元』とかいう話は始めて聞くわね...」
「ああ、『次元』に対抗するためには五体の至極神だけじゃ、足りないらしい。だから六人目の至極神を探すために二十六体の断罪王を戦わせた」
「もしかして、最近、襲ってくるあの、竜も『次元』となにか関係あるのかしら?」
「ああ、竜を世界に召喚しているのは『次元』だ」
「でも世界の平和とバランスを維持するのに必要不可欠な五体の至極神を殺そうとしているあなたと『次元』は世界を壊すと言う目的では一致しているのよね」
「ああ!俺は親友との約束を守る為に五体の至極神を殺し、この世界を完全に消滅させることで究極の『暴力』を成し遂げてみせる!」
「暴力...?」
「ああ、俺の生きがいは暴力だ!何の罪もない人間から罪のある人間まで全ての人間と生命を己の拳と蹴りで痛め!傷つけ!否定する!それが俺の人生そのものなんだ!」
「産まれながらのモンスターね」
「ああ、だからおまえも俺の暴力で今から殺してやるよ...ほい」
俺はメルナの頭頂部を右手のひらでつかむ。
「ちょっと、あんたなにすんの!」
「これからお前の脳内にあの『狂気の波動』を流し込んでやるよ」
「ここでまた戦いを再開させて狂気の波動同士をぶつけたら、また今みたいに、わけのわからない世界に飛ばされてしまうわよ!」
「なら、俺の狂気の波動に対して、お前が俺から完全にコピーした狂気の波動で反撃するのをやめればいい」」
「私だって死にたくないわ!そんなことできるわけないでしょう!」
「いいかげん現実を見ろ!この社会不適合者!ここと同じでわけのわからなくない世界なんてこの世には一つも存在しない!狂ってない世界などこの世には一つもないんだよ!」
「それは...」
「死ね」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ゔあああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
全身を狂気に支配されたメルナが絶叫する。

次回予告 第八十三話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!横に並んで会話をしながら道を歩く女達は液体窒素を飲みながらコンクリートと結婚しろ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第八十三話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!横に並んで会話をしながら道を歩く女達は液体窒素を飲みながらコンクリートと結婚しろ!

第八十三話 断罪王Z 対 断罪神P〈パーフェクト〉!横に並んで会話をしながら道を歩く女達は液体窒素を飲みながらコンクリートと結婚しろ!

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ゔああああああああああああああああああああああああああッ‼」
俺が放った言葉では表現することができない『狂気の波動』を脳内に流し込まれたメルナが全身を襲う極限の苦痛と狂気に絶叫する。
「俺を殺しにきた奴にすこししゃべりすぎたな、断罪神に変神される前にお前にはここで死んでもらう」
「ゔッ...ゔッ...お願い...もう許して...こんなの...こんなの死んじゃう...!ゔああああああああああああああああああああああッ!」
脳内を駆け巡る狂気の波動の影響でメルナは白目をむきながら何度も全身を痙攣させる、そして口からはよだれを垂らしながら俺に向かって助けを求めるように右手を差し伸べる。
「メシアと接触して『神の種』の力で断罪王から断罪神になった時点でお前はもう普通の人間には、戻れない。おまえが幸福を手にするためにはもう、俺に殺されるか、俺を殺して六人目の至極神になるしかない」
「そ...そんな...!」
「俺は六人目の至極神だ、つまり俺は正真正銘の神なんだよ...お前は神に喧嘩を売ったんだ、お前は神を殺すために『神の種』の力で人間の状態でなければ味わうことができない生活と幸福を捨てた。お前はもう後には引きかえせない」
「あっそ...」
背後からメルナの声が聞こえてくる。
しかし、俺の目の前には狂気の波動でもだえ苦しむメルナがいる。
「メルナが二人いる...」
「そう、今、あなたの目の前にいる私は、狂気の波動でもだえ苦しんでいる私が断罪王P〈パーフェクト〉の能力で完全な状態でコピーした新しい私よ」
「つまり、お前は自分が窮地に追い込まれるたびに自分の完全なコピーを作って復活できるということか...!」
「コピーだけじゃないわ、私は『完全』を司る断罪神P〈パーフェクト〉...‼」
気がつけば俺は『無』になっていた。
自分の視覚情報で自分の手足を確認できない。
わかりやすく言えば、俺は今、真っ白な空間で魂だけの状態になっている。
「これはなんだ!」
「断罪神P〈パーフェクト〉の能力で私の『完全』勝利を実現しただけよ」
俺の目の前に水色のボディが特徴的な断罪神P〈パーフェクト〉が立っている。
「いつのまに変神を...‼それに、なぜこれほどの力を持ちながら、今まで使わなかったんだ?」
「断罪王の状態ではこの『完全』勝利を実現することはできなかった。それが断罪王P〈パーフェクトの限界だった。でも断罪神P〈パーフェクト〉の力ならそれができた。それだけのこと」
「なるほど、お前にとっても賭けだったわけだな...‼」
「ええ、あなたが言った通り、私が幸せになるにはもう、あなたを殺して六人目の至極神になるしかない...!あなたのおかげでいろいろと覚悟ができたわ」
断罪神P〈パーフェクト〉が魂だけになった俺を右手につかむ。
「これでおしまいよ」
しかし次の瞬間、真っ白な空間に突如、無数の次元の裂け目が発生、中から大量の竜が出現する。
大量の竜が断罪神P〈パーフェクト〉の全身に噛みついて、肉を食いちぎる。
「なんで!どうしてこのタイミングで『次元』の竜が邪魔してくるのよ!」
俺は竜の作ってくれたチャンスを利用して断罪神P〈パーフェクト〉から逃げ出そうとするが魂だけの状態なのでなにもできない。
つまり、今の俺にできることは言葉を発することだけなのだ。
「なら...いちかばちかやってみるか...!シンゴォォォォォォーッ‼」
気がついた時には俺はすでに断罪王Zに変神出来ていた。
俺は再び、断罪神P〈パーフェクト〉の能力を発動される前に竜が出現した『次元』の裂け目に突入する。
「しまった!竜が邪魔で断罪王Zを見失った!このままで六人目の至極神なれない!」
断罪神P〈パーフェクト〉が断罪王Zを見失った時にはもう、断罪王Zは竜の住処である『次元』の中にいた。
「これは...!いったなにがどうなっているんだ!」
『次元』の中では俺の見たことのない大量の断罪王と大量の竜が激闘を繰り広げていた。
「俺の知らない断罪王が竜と戦っている...!おかしい!なぜ至極神や断罪神より力の弱い断罪王が竜と互角に戦えるんだ?」
『それは断罪王Zと言う名の物語だけにに存在する設定よ』
俺の目の前に女?が現れる。
そいつはよく見ると足元が幽霊のように透けていた。
「お前は誰だ!」
『私の名はハルカ...かつて白のグレート断罪王の操縦者だったわ』
「白のグレート断罪王?それに、かつてとは?」
『ええ、私は黒のグレート断罪王のかけられた永遠に体内から平行世界の自分自身を出産し続ける呪いのせいで本物の自分を認識することができなくなった。だから今、こうしてあなたと話している私もいったいどの平行世界の私なのか認識することができない』
「そんなことはどうでもいい!俺が知りたいのは、この『次元』で行われている断罪王と竜の戦いのことだ!」
『簡単に言えば、平行世界の各物語の断罪王たちが『次元』の手先である竜と戦っているだけよ。そして、各物語の断罪王の数だけ、設定が存在する』
「物語だと...!じゃあ、俺が今生きているこの世界は誰かにあらかじめ作られた世界だってのか!それじゃあ、俺の運命もすでに決まっちまってることかよ!」
『物語の全てが最初から終わりが決められているとは限らない。物語を紡ぐということは現実を生きる人々が明日に向かって生きていくことと同じなのよ。物語に終わりがこなければ、その物語は永遠に続くわ。つまり、あなたの未来はまだ決まっていない』
「この、今、俺の目の前で起きている戦争にはいったいどんな意味があるんだ?」
『意味?意味なんてないわ、生命が争うのは自然の摂理よ。生命があるところに必ず争いは産まれる。この断罪王と竜の戦争も同じ、ある日突然意味もなく始まって、どちらかが全滅するまで終わらない。そして、おそらく、竜があなたの世界に干渉するのは、あなたの世界に断罪王がいるからなのよ』
「俺が五体の至極神を瀕死状態に追い詰めたから、それで世界のバランスが崩れて...竜たちがこっちの世界に侵攻してきたってことか...」
『その通りよ、竜は...いや『次元』はずっと待っていた。あなたの世界に、自分たちの天敵である断罪王のいる『断罪王Z』と言う名の物語の世界に侵攻するチャンスをね』
「そして俺がそのチャンスを作ったのか...」
『あなたはどうするの?ここで平行世界の断罪王たちと『次元』の竜たちと永遠に戦い続けるか『断罪王Z』の物語の世界に戻って五体の至極神を殺して自ら『断罪王Z』と言う物語を完全に破壊するか』
「俺は戻るよ...自分の『物語』の世界に...そして破壊する」
『でも、今のあなたに勝てるかしら、あの断罪神P〈パーフェクト〉に』
「ああ、もう戦い方は決まってる」
数多くの平行世界の断罪王たちが竜と戦いながら断罪王Zを見つめている。
まるで俺に共に戦えと言わんばかりに。
それでも俺は『次元』の裂け目から脱出することを選んだ。
ハルカの姿はいつの間にか俺の知らない白い断罪王になっていた。
おそらく、この無限地獄の中で竜たちと永遠に戦い続けるのだろう。
俺は『次元』から断罪神P〈パーフェクト〉が作り出した真っ白な空間に戻ってきた。
「自ら死に戻ってくるとは、正直助かったわ!私はあなたを殺して絶対に六人目の至極神になってみせる!」
「無理だよ...お前には...俺はさっきスゴイもんを見ちまったからな...‼」
「スゴイもん...?」
「ああ、『次元』の向こうでは平行世界の断罪王と竜が戦っていた」
「言っている意味がわからないわ...!」
「だろうな」
断罪王Zが狂気の波動を断罪神P〈パーフェクト〉が俺を魂だけの状態にするために作り出した真っ白な空間と『断罪王Z』という名の物語に向かって放った。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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断罪王Zと断罪神P〈パーフェクト〉の周りの景色が崩壊していく。
「あなた...!一体なにをしたの?」
断罪神P〈パーフェクト〉の全身が消滅していく。
断罪王Zの全身も消滅していく。
「俺はこの『物語』そのものに狂気の波動を放った。つまり、この『物語』そのものを紡いでいる何者かに対して狂気の波動を放ったということだ!」
「よく意味がわからないけど、それってつまり私だけじゃなくてあなたも消滅するんじゃないの?ああ...体が消えていく...‼」
「ああ、俺の体も消滅を始めた。でも狂気の波動はその名の通り、狂気だからな、未来のことなど誰にもわからんよ」
全てが崩壊する。
全てが、『物語』が、狂気に包まれる。

次回予告 八十四話 断罪王Z 対 断罪神Y〈イールド〉‼歩くのが遅い女は医療廃棄物と結婚して特定有害産業廃棄物と不倫しろ!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第八十四話 断罪王Z 対 断罪神Y〈イールド〉‼歩くのが遅い女は医療廃棄物と結婚して特定有害産業廃棄物と不倫しろ!

八十四話 断罪王Z 対 断罪神Y〈イールド〉‼歩くのが遅い女は医療廃棄物と結婚して特定有害産業廃棄物と不倫しろ!

俺がこの『断罪王Z』という物語に対して放った狂気の波動がこの世界と、この『物語』を崩壊させ、狂気に染めていく。
「これは...俺にもどうなるかわからん!」
目の前の景色が紙を破かれるように消えていく。
そして、消えた部分から新しい景色が誕生する。
「世界が不規則に崩壊と再生を繰り返していく...‼」
そう、世界は今、形そのものを失おうとしているのだ。
つまり、この『断罪王Z』と言う名の物語に対して攻撃を放つということは、自分とこの世界そのものを破壊することに等しい。
「君は大変なことをしてくれたね...」
白衣に身を包んだ美少女が俺に話しかけてきた。
「誰だ!お前は!」
「私の名前はウィル。断罪王...いや、『生産』を司る断罪神Y〈イールド〉の操縦者だ」
ウィルが俺に微笑みかけてくる。
「なぜ笑っている?お前は今、目の前で起きているこの現象に何も感じないのか?」
「そんなに私が冷静に見えるのかい?これでもけっこう驚いてるんだけど」
「俺は...俺はたた見たかったんだ!この『断罪王Z』の物語を支配し、管理している奴らに対して狂気の波動を放ったらどうなるのかを!」
「つまり君は今、五体の至極神より大きな存在を殺そうとしているんだね」
「ああ、そうなってしまうな...お前も、六人目の至極神になるために俺を殺しにきたのか?」
「私はただ気が付いたら君の目の前にいただけだ、おそらく、この『物語』が狂気に染まっている証拠さ」
「お前、その白衣、もしかして就職しているのか?」
「ああ、とある研究所で働いている」
「おかしいな、断罪王の操縦権を得られるのは選ばれし社会不適合者だけだ」
「私は表向きは研究所の職員だけど、裏でたくさん人を殺してるのさ。つまり、わたしはそういう意味では社会に適応していない。わかりやすく言えば誰にも気づかれない社会反逆者だね」
「しかし、今、俺が知ってしまった」
「なら警察に通報するかい?この狂気に染まり秩序を失い崩壊していこうとする世界で果たして法律なんて役に立つのかな?」
「お前は普通の人間より頭がいいはずだ、なぜ瀕死状態の五体の至極神の傷を癒す時間稼ぎに利用されていると知りながら『神の種』の力を受け入れたんだ!」
「私はただ見てみたいだけさ、人知を超えた力をこの目でね、つまり、単なる好奇心だよ。それにね、この世界に頭のいい人間なんて一人もいないよ。この世界いるのは自分のことを頭がいいと思ってるバカと自分の頭が悪いと思ってるバカだけさ」
「お前の言っていることが正しければ、人類は全てバカということになる、すなわち、おまえもバカということになるが」
「ああ、その通りさ、もっとわかりやすく言えば人間という生き物がバカなのさ。それよりも君は最近のTⅤをどう思う?」
「どう答えれば正解なんだ?」
「別にこの問いに正解はないよ。ただ私はTⅤは正直ずるいと思う。TⅤのバラエティーもドラマもフィクションならどんなに物語を美化してもいいと思っている。フィクションを盾に極限まで美化されたドラマやバラエティーに影響された視聴者が経済に貢献しても金になる、また逆にフィクションを盾に極限まで美化されたドラマやバラエティーに影響されて社会に迷惑をかけた視聴者の悪行を報道しても金になる。つまり、フィクションがいい意味でも悪い意味でも金になることを知っている前提で番組が製作されている。つまり視聴者に現実と非現実の区別をさせたいのであれば、ドラマもバラエティーもTⅤで放送せずにずっとニュースだけを流していればいいんだ」
「ではニュースは視聴者に嘘をつかないのか?」
「そりゃあ、ゼーキンでいい思いをしている一部特権階級のやつらにとって都合の悪い報道はしないからね。そういう意味ではニュースは嘘つきかもしれないね」
「つまり、外部からの情報より、自分の価値観を信じるのが一番だ」
「でも、外部からの情報や価値観に染まることができない人間はこの世界は生きていけない。つまり、君みたいな自分の価値観だけを信じている人間が本来正しいはずなのに狂人扱いされしまう、これは悲しいことだね」
「ああ、だから、そのつまらない世界を今、狂気に染めて崩壊させてやるのさ。もう、俺とお前に戦う意味はない。お前が俺を殺して六人目の至極神、つまり正真正銘の神になったところで、この世界が狂気に染まり、崩壊することに変わりはない」
「でも、この世界は今、狂気に染まっている。つまり、この世界に絶対はない、君がそうしてしまった。だから私は君を殺すよ」
「さっきも言った通り、それは無意味だ。もうこの世界も五体の至極神も俺もお前も終わりだ」
「私だって好きで君を殺したいわけじゃない」
「では、なぜ俺を殺すと決めた」
「わからない...でも、これこそ狂気だと君は思わないかい?」
「なんでも狂気という言葉を用いて、話を曖昧にするのはやめろ」
「それは、私に言っているのかい?それともこの『物語』を作っている存在に言っているのかい?」
「お前に決まっているだろう」
「なら、私は君を殺すよ。この狂気に満ちた世界に絶対はない、つまり私でも君を倒せるかもしれない」
「無理だよ、俺は六人目の至極神だ。正真正銘の神だ」
「君は本当に神の存在を信じているのかい?神がもし本当にいたら、誰も神なんている言葉を必要としないと思うんだよね」
「死ね」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』

次回予告 第八十五話 断罪王Z 対 断罪神Y〈イールド〉‼ 自分の子供が自分より長生きするのが当然だと思ってる親は考えを改めろ!人間に当たり前の明日なんて約束されてねぇんだよ!人間は病気だろうと病気じゃなかろうと事故や事件や自然災害でいつ死んでもおかしくないんだよ‼ 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第八十五話 断罪王Z 対 断罪神Y〈イールド〉‼ 自分の子供が自分より長生きするのが当然だと思ってる親は考えを改めろ!人間に当たり前の明日なんて約束されてねぇんだよ!人間は病気だろうと病気じゃなかろうと事故や事件や自然災害でいつ死んでもおかしくないんだよ‼

第八十五話 断罪王Z 対 断罪神Y〈イールド〉‼ 自分の子供が自分より長生きするのが当然だと思ってる親は考えを改めろ!人間に当たり前の明日なんて約束されてねぇんだよ!人間は病気だろうと病気じゃなかろうと事故や事件や自然災害でいつ死んでもおかしくないんだよ‼

断罪神Y〈イールド〉の操縦者であるウィルが俺に話かけてくる。
「娯楽っていうのは麻薬と同じなんですよね。国民のゼーキンで楽して暮らしたい一部特権階級のやつらは娯楽を国民に与えることで、国民の生きる理由と目的を作る。そして、その過程で国民にゼーキンを半強制的に納めさせ、その次に新たな娯楽を国民に提供すれば国民は娯楽を味わうために、生きることの中毒者になる。その結果、国民は生きて娯楽を味わうためにゼーキンを納め続けるしかない。つまり、一部特権階級のやつらは生きるということを必要以上に美化して国民に明日への活力を誘発させるような娯楽を何度も提供して、国民を自分たちが国民のゼーキンで楽をするのに都合のいい奴隷に変えてしまう。そして、その奴隷を同調圧力を利用して作り続ける」
「そんなことより、なぜ俺の放った狂気の波動の直撃を全身に受けてそんなに平然としていられるんだ?」
「おそらく、この『断罪王Z』という『物語』が君のせいで狂気に染まってしまったからだろうね。だから、君にとって当たり前だったことが、当たり前でなくなってしまった。つまり、君がこの『物語』を狂気に染めたせいで君は今、追い詰められてるということさ」
「なるほど、ではもはや、勝負も勝ち負けも関係ないということか」
「そうなってしまうね...」
町では首がなく、下半身に顔がついている人間達が楽しそうに会話をしたり買い物をしている。
「ウィル、あいつらも狂気の産物なのか...?」
「おそらくそうだろうね、あの人間たちは自分たちの姿になんの疑問も抱いていない。もしくは自分たちの目には自分の頭がちゃんと首についているように見えているだけなのかもしれない」
「じゃあ、あの下半身に顔がついてる奴らは、自分たちの体が俺がこの『物語』に放った狂気の波動のせいでおかしくなっていることに気づいてないということか」
「そうだろうね、ほら、君も」
ウィルは手鏡の鏡の部分を俺に向けた。
鏡に映っていたのは首がなく、下半身に顔がついている状態の俺だった。
「ゔあああああああああああああああああああああああああああッ!」
「これでさっき言った私の過程が成立したね。君が狂気に染めたこの世界で生きる人々は皆、自分の体に異常が発生していることを自覚できない、もしくは体になんの以上も起きていないのに異常が起きているように感じてしまう状態にある」
「ウィル‼ど、どうやったら俺の体はもとにもどるんだ?」
「君は狂気の波動を『断罪王Z』という『物語』に放つことで自分自身も狂気に染まってしまうことを想定していなかったんだね」
「あ、ああ。俺はただ、好奇心で俺を支配する全てを破壊したかっただけだ」
ウィルが俺に向かって右手をかざす。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』
「ゔああああああああああああああああああああッ‼やめろウィル!」
「この秩序が崩壊した狂気に満ちた世界なら私でも狂気の波動を放つことができる」
『断罪王Z』という物語を破壊した影響で狂ってしまった俺はウィルの放った狂気の波動を受けてさらに狂ってしまう。
頭が魚になっているライオン。
人間の頭がついているナメクジ。
羽根の生えたカブトムシの幼虫。
ニワトリの頭が生えた人間。
ハエの顔をしている犬。
カタツムリの顔がついたカマキリ。
見ているだけで気が狂いそうな生き物たちが俺を囲んでいる。
俺はその光景に嘔吐する。
しかし、吐しゃ物は重力を無視して空へと昇っていく。
そして、空から巨大な人の顔が降りてくる。
空から降りてきた巨大な人の顔は念仏を唱えながら口から大量の電車を吐き出しで来る。
そして地面から大量のカメラを持った人間達が出現して、カメラで空から降ってくる大量の電車を撮りまくる。
大量のカメラのフラッシュがまぶしい。
そして俺がカメラのフラッシュを辞めるように訴えると、カメラで電車を撮影していた大量の人間たちが一斉に俺に向かって罵詈雑言をぶつけてくる。
怒り狂った俺は上空へと飛翔し、天に向かって右手を上げる。
俺は右手から光が放ち、カメラ撮影を妨害する。
電車の撮影を妨害された奴らの罵詈雑言が俺の見たことのない断罪王になって俺を襲う。
「シンゴォォォォォォォーッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
意味不明な光景に完全に狂ってしまった俺は断罪王Zに変神して四方八方に向かって狂気の波動を何度も放つ。
「ゔあああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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目の前のあらゆる狂気に対して狂気の波動を放った俺の視界が真っ暗になる。
そして気がつけば、俺は都内の公園にいた。
そして公園の砂場には血だらけになったウィルがいた。
「いったい、なにがどうなってるんだ...!」
「私は『生産』を司る断罪神Y〈イールド〉...私は君を倒すために、君に気づかれないよに『狂気』を『生産』し続けた...」
「じゃ、じゃあ、俺を苦しめていたあの意味不明な生き物や空から人の顔が降ってきた怪奇現象は全部、断罪神Y〈イールド〉の能力だったのか...‼」
「ああ、その通りだ。でも、君が連続して狂気の波動を放ったせいで、断罪神Y〈イールド〉の能力が解除された...そして何度も狂気の波動をくらったせいで私はもう、これでおしまいだ...」
「ああ、そりゃそうだろうな...でもお前の話、面白かったよ」
「ありがとう...断罪王Z...!」
ウィルが光になって消えた。
それでもこの世界を侵食する狂気が止まることはない。

次回予告 第八十六話 断罪王Z 対 断罪神Q〈クイット〉‼とりあえず子供が欲しいからとかいう理由で子供を作ろうとしている男女はまず最初に自分たちが生きている世の中とちゃんと向き合って自分たちの子どもがこんなクソみてぇな世の中に産まれて本当に幸せになれるのかよく考えろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第八十六話 断罪王Z 対 断罪神Q〈クイット〉‼とりあえず子供が欲しいからとかいう理由で子供を作ろうとしている男女はまず最初に自分たちが生きている世の中とちゃんと向き合って自分たちの子どもがこんなクソみてぇな世の中に産まれて本当に幸せになれるのかよく考えろ!

第八十六話 断罪王Z 対 断罪神Q〈クイット〉‼とりあえず子供が欲しいからとかいう理由で子供を作ろうとしている男女はまず最初に自分たちが生きている世の中とちゃんと向き合って自分たちの子どもがこんなクソみてぇな世の中に産まれて本当に幸せになれるのかよく考えろ!
俺がこの『断罪王Z』という物語に対して狂気の波動を放ったことにより、この世界はゆるやかに狂気に包まれ崩壊しようとしている。
なぜ、そんなことをしたかって?
そんなの簡単だ。
この世界を『物語』を崩壊させる、これを超える『暴力』がこの世界に存在するだろうか?
存在しねぇよ、そんなの。
でも、その前になんとしても俺は親友との約束を守る為に、五体の至極神を殺さなくてはならない。
まぁ、この手で殺せなくても、この『断罪王Z』という物語が狂気に染められ、崩壊を始めた時点で五体の至極神が自然消滅することは決定している。
でもやっぱり、暴力の醍醐味はこの拳で感じる全てなのだ。
それ以外に表現のしようがない。
今、思い返せば、俺は二度も自分の世界を崩壊させているんだよなぁ。
一回目は自分の住んでいた世界。
二回目はこのラジエル大陸。まぁ、途中から日本が転移してきたわけだが。
「お前、リキか...?」
俺の目の前にずっと昔に俺と妹の前から姿を消した父さんが現れた。
「父さん...?」
「その身にまとっている黒衣...まさか、お前も断罪王の操縦者になっていたとはな」
「俺のまとっている黒衣...断罪王の操縦者...まさか、父さんも断罪王の操縦者なのか?」
「ああ、正確には今は断罪王ではなく『断念』を司る断罪神Q〈クイット〉の操縦者だ」
「父さんもメシアに与えられた『神の種』の力を受け入れたのか?」
「ああ、びっくりしたよ、メシアに二十六体いる断罪王の中で最後の一人にならなくても息子であるお前を殺せば、神様になれると聞かされたときは」
「でも、断罪王の操縦者に選ばれるのは社会不適合者だけだ!どうして父さんが断罪王の操縦者に選ばれたんだ?」
「そりゃあ、お前が無差別に周りの人間に暴力を振るい続けたせいで、私とお前の母親は加害者家族となり、会社はクビになり、国内で職を得ることができなくなってしまった。働きたくても働けない人間、つまり社会不適合者になり、金を稼ぐことができない私と母さんはお前たちの前から姿を消した」
「そんなの無責任だぜ!せめて一家心中するとか、そういうこと考えないのかよ!」
「もとはと言えば、お前が本能に身を任せて無差別に周りの人々に暴力を振るい続けたのが原因なんだぞ!家族を崩壊させるきっかけを作ったお前に私と母さんを責める資格はない!」
「うるせぇ!酒が好きな人間が酒を飲むのと同じように、俺は暴力が好きだから無差別に周りの人々に暴力を振るっていただけだ!自分の幸福を追求してなにが悪い!」
「そうだ!きっとお前はこの世界に生まれてくるべきじゃなかった!だから、私は『神の種』の力を受けて入れて断罪王Q〈クイット〉から断罪神Q〈クイット〉にパワーアップしてお前を殺して六人目の至極神になることを決めた!神になれば、全てやり直せるかもしれない!」
「あんたはあんた達の勝手で俺を作っておいて、それで社会に適応できないからって自分の子どもを殺すのかよぉ‼」
「安心しろ我が息子よ。私がお前を殺して神になり、運命と時間を操作して新たに創造した暴力に否定的なお前と私とお前の妹のザナと母さんの四人が幸せに暮らせる未来を創造してやる...だから息子よ、一度私に殺されてくれ!シンゴォォォォォォォーッ‼」」
「自分の子どもを殺して勝ち取った未来が幸せなわけねぇだろぉぉぉぉぉぉッ!シンゴォォォォォォーッ‼」
断罪王の変神に必要な呪文『シンゴー』を唱えた俺と父さんの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと黄土色のボディが特徴的な断罪神Q〈クイット〉が向かい合う。
「やるんだな?本当に自分の息子を殺すんだな?」
「ああ、やってやる!私はお前を殺し神になる!そして、全てをやり直す!」
「なら、味あわせてやるよ!この『断罪王Z』と言う名の物語を狂気に染め上げて崩壊させようとしている俺の究極の『暴力』を!くらえやぁぁぁぁぁぁッ!」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』

次回予告 第八十七話 断罪王Z 対 断罪神Q〈クイット〉‼自分の子供に親に迷惑をかけるなとかいう親はそもそもなんで子供なんか作ったんだ?子供に迷惑をかけられるのが嫌なら子供なんか作るんじゃねぇよ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第八十七話 断罪王Z 対 断罪神Q〈クイット〉‼自分の子供に親に迷惑をかけるなとか言う親はそもそもなんで子供なんか作ったんだ?子供に迷惑をかけられるのが嫌なら子供なんか作るんじゃねぇよ!

第八十七話 断罪王Z 対 断罪神Q〈クイット〉‼自分の子供に親に迷惑をかけるなとか言う親はそもそもなんで子供なんか作ったんだ?子供に迷惑をかけられるのが嫌なら子供なんか作るんじゃねぇよ!

俺を殺して神になり、全てをやり直そうとする父親。
そして、俺は父親から自分の命を守る為に狂気の波動を父親の操縦する断罪神Q〈クイット〉に向かって放つ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤‼』狂気の波動が父さんの操縦する断罪神Q〈クイット〉に直撃する。
しかし、父さんの操縦する断罪神Q〈クイット〉はまるで何事もなかったかのように立っている。
「なぜだ!狂気の波動の直撃を受けながらなぜ立っていられるんだ!」
「私はただ、断罪神Q〈クイット〉の能力で私が『狂気の波動』の直撃を受けたとという『運命』を『断念』させただけだよ」
「運命を『断念』させただと...!」
「ああ、断罪神Q〈クイット〉は『断念』を司る断罪王。断罪王Q〈クイット〉のままではここまでのことはできなかった...しかし、『神の種』でパワーアップした断罪神Q〈クイット〉ならそれができる!」
「じゃあ、俺の攻撃は全部父さんに通じないってことか!」
「安心しろ、断罪神Q〈クイット〉の能力で『断念』できるのは相手からの攻撃だけだ」
断罪神Q〈クイット〉の口から巨大な斧が出現する。
巨大な斧を手に持った断罪神Q〈クイット〉が断罪王Zに襲いかかる。
断罪神Q〈クイット〉が振り下ろした斧を断罪王Zが瞬時に回避する。
「父さん!あんた本当に自分の息子を殺す気なんだな!」
「断罪王C〈カオス〉の操縦者に選ばれた自分の妹を殺したお前に私を責める資格があるのか!」
「妹を...ザナを殺していなければ、俺がザナに殺されていた!」
「なら私も同じだ!私はお前を殺し神になり、時間と運命を自在に操り、お前も含めた家族四人の理想の幸せを手に入れて見せる!」
「そのために俺に一度死ねと言うのか!」
「そうだ!断罪王Zの能力そのものである狂気の波動が断罪神Q〈クイット〉に通じない今、お前は私に殺されるしかないのだ!」
「勘違いしてんじゃねぇぞ!俺が今日まで生き残れたのは狂気の波動だけに頼ってきたからではない!」
巨大な斧を振り上げる断罪神Q〈クイット〉。
「なら、それを証明してみせろ!」
そして、断罪王Zはそれを瞬時に回避、高速移動で断罪神Q〈クイット〉の背後に移動する。
「暴・力‼」
断罪王Zの拳が断罪神Q〈クイット〉の背中に直撃する。
断罪王Zの拳が断罪神Q〈クイット〉の背中から腹部をつらぬく。
断罪神Q〈クイット〉の腹部から大量の血液が噴き出る。
「くっ、なら今からお前の拳を受けた運命を『断念』させてやる!」
「そんな時間ねぇよ!」
断罪神Q〈クイット〉の上半身をつらぬいた断罪王Z拳が手刀に変化して、そのまま上に上がっていき、断罪神Q〈クイット〉の心臓と頭部と脳を切り裂く。
「ゔぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
「能力を使うには思考することが必要不可欠だ!そしてその思考に必要不可欠な脳を破壊すれば父さんはもう断罪神Q〈クイット〉の能力を使うことができない‼」
血塗れの断罪神Q〈クイット〉が光になって消えていく。
「この...親不孝者め...」
「自分の子どもを殺そうとする父親にだけは言われたくないぜ」
「私は...私はただ普通の人生をお前と母さんとザナと一緒に過ごしたかっただけだ...私は、私はそのためにお前を一度殺す必要があった」
「ああ、わかってるよ。でも父さんは俺に負けた。断罪王の操縦者に選ばれた普通の社会不適合者が六人目の至極神である究極の社会不適合者である俺に勝てるわけねぇんだよ!バーカ!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼」
「そうか...確かにそう言われてみれば、私の息子は神になったんだものなぁ...そりゃあ、すごい...よく、頑張ったな、リキ...」
父さんが笑顔を浮かべながら消えていく。
俺の両目からは無意識のうちに涙が流れてきていた。
「どうして...俺は泣いているんだろう...!そ、そうだ父さん!母さんは、母さんは今どこにいるんだ!」
俺の質問に対して父さんが口を開こうとした瞬間、父さんはこの世界から完全に消滅した。
「父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ‼」

次回予告 第八十八話 断罪王Z 対 断罪神O〈オフェンダー〉‼いいか?この世界に頭がいい人間なんて一人もいねぇんだよ!この世界にいるのは自分のことを頭がいいと思ってるバ●と、自分のことをバ●だと思ってるバ●だけだ‼

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 

 

第八十八話 断罪王Z 対 断罪神O〈オフェンダー〉‼いいか?この世界に頭がいい人間なんて一人もいねぇんだよ!この世界にいるのは自分のことを頭がいいと思ってるバ●と、自分のことをバ●だと思ってるバ●だけだ‼

第八十八話 断罪王Z 対 断罪神O〈オフェンダー〉‼いいか?この世界に頭がいい人間なんて一人もいねぇんだよ!この世界にいるのは自分のことを頭がいいと思ってるバ●と、自分のことをバ●だと思ってるバ●だけだ‼
俺は狂気と終末に満ちた世界を行き先も決めずに歩き続ける。
そして、この世界と狂気と終末へと導いたのはこの俺だ。
俺の目の前に着物と黒髪が特徴的な一人の女が現れる。
「私は『犯罪者』を司る断罪神O〈オフェンダー〉」
「お前、神になるために俺を殺しにきたんだろ?お前、神になって何がしたいんだよ?」
「私はあなたを殺して神になり、死んでしまった息子を生き返らせる」
「お前、自分の息子が死んだとき、悲しかったか?」
「そんなのあたりまえじゃない!自分の息子が死んで悲しくない親なんてどこにもいないわ!」
「自分の息子に死なれて悲しいならさ、なんで子供なんて作ったんだよ?」
「なにがいいたいの?」
「だからさ、自分の子供に死んでほしくないならさ、子供なんて作らなきゃいいじゃん。だってあんた子供作るまでにさ、殺人事件とか、自然災害とか、交通事故とかでさ、死んじゃった子供がいることぐらい、ニュース見てればわかるじゃん。殺人事件とか、自然災害とか、交通事故とかが起きてる世界に自分の子供を作ればさ、自分の子供もそれに巻き込まれる可能性が少しはあることぐらいわかるじゃん」
「でも、でも...まさか自分の息子が殺人事件で死ぬなんて思わないじゃないですか!」
「だからさ、そもそも、その発想が甘いんじゃないの?正直、殺人事件とか自然災害とか交通事故に巻き込まれなくてもさ、人間いつか寿命か病気で死ぬんだからさ、どうせいつか死ぬことが決まってる人間という生き物をセッ●スして増やすとかさ、子供に死んでほしくないっていうのはさ、はっきり言ってあんたの自分勝手なわがままなんだよ」
「じゃあ...私の息子が殺人事件で死んでしまったのは、犯人のせいじゃなくて、殺人事件が起きている世界で子供を作った私のせいだっていうの!」
「その通り!じゃあ、あんた、殺人事件が起きている世界に産まれてきたいか?」
「そ、それは...!」
「つまり、ニュースを見て殺人事件で人が死んでいるのは知っているけど、自分の息子は絶対に殺人事件に巻き込まれないっていう発想があんたの息子を殺したんだよ。つまり、あんたの息子が死んだのは犯人のせいじゃない、悪いのは殺人事件が発生している世界で自分の子供を欲しがり、作って産んだあんたのせいだ!ちなみにあんたの息子殺したのは俺だ」
「ど、どういうこと...?」
「あんたの息子を殺した犯人、まだ捕まってないよね。そんでさ、俺、昔さ、自分で殺したクソガキの葬式に冷やかしで参加したことがあるんだけどさ、その時に、泣いてるあんたの顔見てたわけよ」
「それなら、ちょうどいいわ!あんたを殺せば、息子の仇も打てる!そして、死んだ息子も生き返る!一石二鳥よ‼」
「おいおい、まるで俺が悪者みたいなことを言うのはやめておくれよ」
「人殺しはどう考えても悪者よ‼」
「そもそも最初に俺に『死ね』って言ってきたのはあんたの息子なんだぜ?」
「ど、どういうこと?」
「当時、あんたの息子が同級生の女の子に暴力を振るっていじめていたからさ、俺はあんたの息子に女の子をいじめるのをやめろって言ったらさ、あんたの息子が俺に『死ね』って言ってきたんだ。つまり、俺はあんたの息子に宣戦布告されたわけよ」
「でも相手は子供よ!それに子供に大人を殺せるわけがないわ!」
「子供に殺される親とか子供を殺す子供なんてどこにでもいるさ。あんただってニュースを見ていれば、それくらい知ってるだろ?」
「でも...きっと...息子はついカッとなって、あなたに『死ね』って言ってしまっただけよ!実際、息子はあなたを殺そうとしたわけじゃないんでしょう?」
「でも俺に対して殺意があるから、あんたの息子は俺に『死ね』って言ってきたんだぜ?殺意を向けられた相手になにも抵抗せずに死ぬバカなんてこの世にいるわけねぇだろ!だから俺はあんたの息子が俺に向けた殺意から自分の命を守る為に、あんたの息子をぶっ殺した‼」
「じゃあ、私の息子はあなたに殺されても仕方がなかった...あなたはそう言いたいのね」「ああ、そうだよ。だから俺は『暴力』であんたの息子を殺した!」
「でも、いくらなんでも殺すのはあまりにもひどすぎるわ!死んでしまった命はもう、二度と帰ってこないのよ!」
「俺だってわかってんだよそれぐらい。ただ、ちゃんと殺してあげないと、後でやり返しに来るだろ?だからこそ!俺はあんたの息子を殺すしかなかった」
「それでも...それでも私は死んでしまった息子を生き返らせたいのよ!」
「仮に生き返ったとしても、どうぜ俺以外の誰かに殺されたり、交通事故や自然災害で死ぬ確率はゼロじゃない!しかし、お前の息子がいずれ寿命や病気で死ぬ確率は100%だ。正直、お前の息子の立場にしてみればいい迷惑だ!せっかく死ねたのに自分勝手な親の願いのせいでもう一度死ななくちゃいけないんだからな!」
「どうして...どうしてあなたは人間が子供を作ることに対して否定的なのよ!」
「そんなの当たり前だろ、この世界で人間が増えるということは、産まれてきた人間に必要になる食料や資源も増えるってわけだ。でも、今の人類には人類全ての命を救えるだけの食料も資源もない。人間が増えれば、その裏で逆に命を失う人間も存在するってことだ!つまり、子供を作って産むってことは人殺しと同じなんだよ!」
「子供を作る人間が...人殺し...!」
「ああ。だってそうだろ!あんたの息子がこの世界で命を授かった時点で、遅かれ早かれあんたの息子が死ぬことは確定しているんだ!つまりあんたは人殺しだ!人殺しに人殺しと言われる筋合いはない!それに、いいこと教えてやるよ、仮にお前が俺を殺して、神になっても、俺がこの『断罪王Z』という『物語』に狂気の波動を放った影響で、この世界に存在する至極神も、なにもかもすべてが、いずれ崩壊し消滅する!そして、その崩壊はもうすでに始まっている‼」
「そ、そんな...じゃあ、あなたを殺して、神になって息子を生き返らせても、なんの意味もないじゃない」
「でも、せっかく俺を殺しに来たのなら、味あわせてやるよ...お前の息子も味わった、俺の『暴力』をな...‼」

次回予告 第八十九話 断罪王Z 対 断罪神O〈オフェンダー〉‼性格の悪い女は見た目がブ●でも心までブ●になるな!




 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第八十九話 断罪王Z 対 断罪神O〈オフェンダー〉‼性格の悪い女は見た目がブ●でも心までブ●になるな!

第八十九話 断罪王Z 対 断罪神O〈オフェンダー〉‼性格の悪い女は見た目がブ●でも心までブ●になるな!
「でも、せっかく俺を殺しに来たのなら、味あわせてやるよ...お前の息子も味わった、俺の『暴力』をな...‼」
俺は俺に息子を殺された女に襲いかかる。
女は俺のありがたい啓蒙のおかげで放心状態になっていた。
「どうした!俺を殺して、俺に殺された息子を生き返らせるんじゃなかったのか!」
「それが無意味だと私に説明したのはあなたじゃない!」
俺は女の右手を掴む。
「俺はまず、俺に『死ね』と言ってきたお前の息子の右手の小指をこうしてやった...」
ポキ。
「いぎゃあああああああああああああああああああああッ!」
俺に小指を折られた女が激痛に悲鳴を上げる。
「ククク...今からお前の体でお前の息子がどうやって俺に殺されたのか再現してやるよ!」
女は涙目で俺を睨む。
「やはり、親子だな。お前の息子も内心俺に勝てないと思いつつも、俺をそういう反抗的な目で睨んできたよ、次は薬指だ」
俺は女の薬指を握り、思いっきり力を入れる。
パキポキピキィッ‼
「い、痛い...!指の骨が粉々になっていく..!ゔあああああああッ!痛い痛い!」
「ただ指の骨を折るだけじゃ面白くないからな!あれ?お前、なんで息子がいたのに薬指に指輪をはめてないんだ?」
「夫とは別れたわ...」
「なんでだよ」
「息子が死んだあと、私は夫に二人目の子どもが欲しいって言ったの...でも夫はそれを拒否した、きっともう私に女としての魅力を感じなくなったのよね、それで夫は私の前からいなくなった」
「そりゃそうなるわな、死んだ息子の代わりに、新しい子供を作ろうとするのは命に対する冒涜だ!命はガチャガチャじゃねぇんだぞ!」
「息子を殺したあなたにだけは言われたくないわ!」
「うるせぇ‼大体、死んだ人間にいつまでも捉われている湿っぽい女とセッ●スしたい男がどこにいるんだ!おめぇがそんなだから、おめぇの夫はおめぇに魅力を感じなくなって、おめぇの前から姿を消しんだ!おめぇの元夫は今頃、おめぇより若くて明るくてバカな女とセッ●スして子供作って楽しく暮らしてるんだろうなぁッ!アヒャッヒャッ!」
俺は女の右手、中指、人差し指、親指の骨を女の息子同様に素手で粉々にしてやった。
「おい、お前どうして変神の呪文を唱えない」
「だって...仮に変神して、あなたを殺して息子が生き返っても結局すべてが崩壊して消滅するって言ったのはあなたでしょ」
「そうだな、それに、お前じゃ俺には勝てない。そして俺がお前に勝ってもこの世界はいずれ崩壊して、消滅する」
「そうよ、戦いなんてもう、なんの意味もなさない。だからとっとと息子の時みたいに私を殺しなさいよ」
「そう、言われると、なんだかもう、飽きてきたな。お前を殺しても殺さなくても、結局現状は変わらず、この『世界』と『断罪王Z』という『物語』は崩壊し消滅する。それは五体の至極神の消滅も意味している。つまり、俺の願いが叶うことはもう決定している」
俺の周りを刃物を持った男女が囲む。
「これはどういうこと...私は断罪神O〈オフェンダー〉の能力はまだ発動していないというのに...!」
「じゃあ、俺の周りを囲んでいる刃物をもった奴らは全員、お前の能力が原因なんだな」
「ええ、『犯罪者』を司る断罪神O〈オフェンダー〉の能力は私の選んだ人間を犯罪者ににして自分の思うままにコントロールする能力。でも、私は自分の意思で能力を発動した覚えはないわ!」
「つまり、この『世界』と『物語』が狂気に支配されたせいで、お前の断罪神O〈オフェンダー〉の能力が暴走したってことか」
「能力の暴走...!」
「ああ、さっきも言った通り、この『断罪王Z』という『物語』は俺の放った狂気の波動のせいで狂ってしまった。つまり、この『物語』にルールはもはや存在しない」
「じゃあ、もうなにが起こるか私にもあなたにも想像がつかないってことね」
刃物を手に持った犯罪者たちが俺に向かって一斉に襲いかかってくる。
「死ねぇぇぇッ!この社会不適合者どもがぁぁぁッ‼」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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俺の放った狂気の波動の直撃を受けた犯罪者たちが両手で頭を押さえて悲鳴を上げる。
『ゔああああああああああああああああああッ‼』
『頭が!頭が痛てぇよぉぉぉぉぉッ‼』
『だ、だれか助けてくれぇぇぇぇッ‼』
『ぐああああああああああああッ‼』
「とにかく、暴走している能力の持ち主であるお前を殺せば、俺は犯罪者たちに襲われなくて済む」
「なら、とっとと私を殺してちょうだい!もう、こんな世界にいてもなんの意味もないわ!」
「意味ならあるさ、お前がこの世界にいるということは、この世界が消滅するまでお前の能力が暴走し続けるということだ。つまり、お前が生きていれば、このまま、全世界の人々がお前の暴走した能力のせいで犯罪者になる!こんなに面白いことがあるか!人類全てが理性を捨てて犯罪者になる!それは俺がかつて夢見た『暴力』が支配する世界そのものじゃないか!」
「じゃあ、私はこのままこの『物語』が終るまで死ねないってことね」
「ああ、そうだ!お前はこのまま生き続けて、犯罪者を増やし続けろ!」
この日、狂気が支配し、崩壊と消滅が約束された世界を生きる人類全てが犯罪者になった。

次回予告 第九十話 断罪王Z 対 断罪王F〈ファイナル〉‼職場で同僚にあいさつしない人間を非常識な人間だと決めつけるのはやめろ!悪口を言ってきたり、嫌がらせをしてくる同僚にあいさつしないといけないのが常識なら、それこそむしろ非常識なんだよ‼ 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第九十話 断罪王Z 対 断罪王F〈ファイナル〉‼職場で同僚にあいさつしない人間を非常識な人間だと決めつけるのはやめろ!悪口を言ってきたり、嫌がらせをしてくる同僚にあいさつしないといけないのが常識なら、それこそむしろ非常識なんだよ‼

第九十話 断罪王Z 対 断罪王F〈ファイナル〉‼職場で同僚にあいさつしない人間を非常識な人間だと決めつけるのはやめろ!悪口を言ってきたり、嫌がらせをしてくる同僚にあいさつしないといけないのが常識なら、それこそむしろ非常識なんだよ‼

断罪神O〈オフェンダー〉の能力の暴走により、全人類が理性を失い犯罪者と化した。
それに加え、俺がこの『断罪王Z』と言う名の『物語』に対して放った『狂気の波動』のせいでこの世界は狂気に支配され、秩序を失い、崩壊と消滅を始めた。
約束された終末とカオスに満ちた世界がどうなっていくのか俺にもわからない。
犯罪者と化した全人類は本能の赴くままに大型スーパーなどの商品店で強奪を繰り返し、そして強奪した商品を奪うために、また別の犯罪者たちが強奪をした犯罪者たちを襲う。『お金を払う』という概念を忘れた人類は略奪や殺人を各地で繰り返し、地球人口はたった一日で約一千万人減少した。
六人目の至極神である俺は高層ビルの屋上から犯罪者と化した人類の愚行を観察して悦に浸っていた。
「ずいぶんと楽しそうですね」
俺の目の前に白髪の美少女が現れる。
このパターンに飽きた俺は美少女を無視して、強奪と殺人を繰り返す犯罪者と化した人類の観察を再開した。
「私は『最後』を司る断罪王F〈ファイナル〉の操縦者のノアです。その名の通り、あなたを『最後』に導きに来ました」
「断罪王F〈ファイナル〉...?お前、断罪神ではないのか?」
「ええ、『神の種』に頼らなくても断罪王F〈ファイナル〉充分強いですから」
「ほう、断罪王から断罪神にパワーアップしなくても、お前は俺に勝てる自信があるということか」
「そういうことではありません、先ほども述べた通り、私はあなたを『最後』に導きに来ました」
「戦いにきたわけじゃないということだな。しかし、お前がなにをしようとこの『世界』も『物語』も『五体の至極神』もいずれ消滅する。つまり、もはやお前の存在そのものが無意味だ」
「あなたは、できれば世界と物語が消滅する前に、五体の至極神をその手で殺したいのでしょう?」
「よく、わかるな。お前、『神の種』を手に入れていない割には色々と詳しいな」
「『最後』を司る断罪王F〈ファイナル〉の能力はありとあらゆる『最後』を予知すること。つまり、簡単に言えば、未来予知です。なので私にわからないことはありません」
「なるほど、それで、お前には俺の未来が見えているのか?」
「ええ。でもこの世界が狂気に支配されてしまったせいで、どうも曖昧ですがね。一応見えますよ、瀕死の五体の至極神を倒したあなたは消滅した世界を見届けた後に平行世界の断罪王達と共に『次元』との終わりなき戦いを始める未来がね。そしてあなたを瀕死の五体の至極神の場所へと導いたのは私でした」
「そうか、なら、とっとと案内しろ、瀕死の五体の至極神の場所へと」
「別に構いませんが、先程述べたあなたの未来はあくまで狂気に支配される前の世界での未来です。あなたの安全は保障できません」
「ああ、わかってる」
「ではお互い、変神するとしましょう」
「シンゴォォォォォォォーッ‼」
俺とノアの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
銀色のボディが特徴的な断罪王Zと金色のボディが特徴的な断罪王F〈ファイナル〉が向かいあう。
断罪王F〈ファイナル〉が手に持った杖から光が放たれる。
そして気が付けば、断罪王Zと断罪王F〈ファイナル〉は瀕死の五体の至極神のいる場所に転移していた。
「久しぶりだな、このビビり野郎どもが!」
『やはり、来たか、六人目の至極神、いや、断罪王Z』
「どうやら、俺から受けたダメージはまだ完全に治癒してないようだな」
『治癒しようとしまいと、もう我々至極神に未来はない。違うかね?』
「ああ、そうだな。お前たちは俺がこの『物語』に向かって放った『狂気の波動』によっていずれ消滅することが決定している」
『なら、なぜ、この場所に来た?』
「そんなの決まってんだろ!俺はお前たち五人の至極神をこの手で直接殺しに来たんだ」
『そうか...ならコレを見ろ...!」
五体の至極神が一つになり、巨大な木になる。
そして、木の幹の部分からラジエル城の国王ライザとラジエル騎士団の顔が飛び出してくる。
「く、狂ってる...!」
『ああ、そうだ。お前がこの世界を狂気に染めた結果がコレだ。もはや我々、至極神にすら何が起こってるのかさっぱりわからん』
「ノア!コレはお前の予知にあった未来なのか?」
「いいえ、この未来は私の予知した未来ではありません」
五体の至極神が融合した木の幹から飛び出たライザが口を開く。
「久しぶりだな、暴田リキ」
「ああ、お前、その状態でちゃんと自分の自我があるのか?」
「ああ、残念ながらね。でも、どうしていきなり木の一部になってしまったのかはわからない」
「そりゃあ、そうだろな。おそらく、俺が原因なのはわかる。でもなぜ、お前たちが木の一部になってしまったのかは俺にはわからない」
「ラジエル城を出ていく時と同じく、相変わらず、無責任な奴だなお前は」
「その通りだ」
木の幹から飛び出したラジエル騎士団隊長のラーフの顔が俺に話しかけてきた。
「ラーフ‼」
「どうして、こんなことになってしまったんだろうな...」
「おそらく俺のせいだが、俺にもよくわからないことが多すぎる。でもそれが『狂気』‼」
俺は木になってしまった五体の至極神とライザとラーフに対して『狂気の波動』を放った。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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次回予告 第九十一話 断罪王Z 対 至極神‼みんなの言っていることが100%正しいと思うな‼この世界に100%正しいことなんて一つもねぇんだよ‼なにが正しいかはみんなじゃなくて自分で決めるんだよ‼ 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 

 

第九十一話 断罪王Z 対 至極神‼みんなの言っていることが100%正しいと思うな‼この世界に100%正しいことなんて一つもねぇんだよ‼なにが正しいかはみんなじゃなくて自分で決めるんだよ‼

第九十一話 断罪王Z 対 至極神‼みんなの言っていることが100%正しいと思うな‼この世界に100%正しいことなんて一つもねぇんだよ‼なにが正しいかはみんなじゃなくて自分で決めるんだよ‼
断罪王F〈ファイナル〉に導かれ、久々に再会した五体の至極神が一つになり、巨大な木になってしまった。
そして、その巨大の木の幹からラジエル城の国王ライザとラジエル騎士団の連中の顔が飛び出してきた。
思わぬ再会に戸惑う俺はとりあえず『狂気の波動』を五体の至極神とライザとラジエル騎士団が一つになった巨大な木に向かって放った。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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狂気の波動を受けた巨大な木が形を変えていく。
今の俺にできることは、狂気の産物である巨大な木に狂気の波動をぶつけることだけだ。
巨大な木がどんどん人の形へと姿を変えていく。
巨大な木が断罪王Zと姿形が同じ人型機動兵器へと変化する。
『我の名は至極神』
「そんなことはとっくに知っている。それより、なぜお前は断罪王Zと同じ姿をしているんだ!」
『お前は誰だ?』
「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ!俺は名は断罪王Z!俺の親友で断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の操縦者でもある虐川デロシの代わりにお前を殺しに来た六人目の至極神だ!」
『殺す...?我に死という概念はない。我はいったい誰だ?』
「お前、さっき自分で至極神だって名乗っていただろうが!自分の名前を忘れちまったのか!」
「断罪王Z!」
「なんだ断罪王F〈ファイナル〉」
「巨大な木が狂気の波動を受けて誕生したあの至極神と名乗る人型兵器はおそらく、お前も薄々感づいているように、狂気の産物だ!もはや、あの至極神にこちらの常識を期待しても無駄だ!」
「なら、俺はどうすればいい?また狂気の波動をあの至極神にぶつけたところで、なにか現状が変わるとでもいうのか?」
「そもそも今、あなたの目の前で起きている狂気の全てはあなたに原因がある」
「うるせぇな‼わかってんだよそんなことは‼」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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俺の放った狂気の波動が断罪王F〈ファイナル〉に直撃する。
「ゔあああああああああああああああああああああああああああッ‼なぜ私に攻撃をするんだ...!」
「ぜんぶ俺のせいだって言いたいだろう?そんなのわかってんだよ!でもなぁ、いざ、目の前にわけのわからない狂気を目の前にすると、もう、俺は自分でもなにをすればいいのかわかんねぇんだよ‼」
狂気の波動を受けた断罪王F〈ファイナル〉が光になって消滅した。
『なぜ、仲間を殺した?』
断罪王Zと同じ姿を至極神が話かけてくる。
「仲間だと?断罪王F〈ファイナル〉は仲間じゃねぇよ!」
『しかし、お前をこの場所に導いたのは断罪王F〈ファイナル〉だ。断罪王F〈ファイナルは戦いの道よりも断罪王Zをこの場所に導くことを選んだ』
「うるせぇ!俺はおめぇら至極神をこの手でぶっ殺すために断罪王F〈ファイナル〉を利用しただけだ!」
『お前はそれでも人間なのか』
「人間?くだらねぇ!人間なんて名前の生き物はこの世にはいねぇよ!人間という名前は自分たちのことを他の生き物より頭がいいと思い込んでいるバカなサルどもが勝手に名乗っている名前だ!人間という名前の生き物は人間同士の間でしか成立しない。つまり地球の立場にしてみれば、人間など所詮、他の生き物たちと同じく自然の一部でしかない!」
『なるほど、だから人間は動物や虫に名前をつけないと気が済まない』
「そうだ、誰かが名付けた動物や虫の名前が世界中で共有されるのと同じように、権力を持った一人の価値観が全世界共通の価値観になってしまう!そしてその流れは自然の一部である人間の思考や可能性を奪ってしまう」
『固定観念と同調圧力で形成された平和は人々を『安心』させる。しかし、それと同時に人々はその『安心』に依存しすぎて、その『安心』を得る以外の生き方を見つけられなくなってしまう。そして自らが『安心』できないことに気づいてしまった人々の一部が自ら命を絶ってしまう』
「そうだ、そして毎年大勢の人々が自らの命を経つ主な原因になっているのが『金』だ。労働によって得られた『金』は人々の心にかりそめの安心と平和を与えてくれる、しかし、『金』のない人間は『金』が与えてくれるかりそめの安心と平和を失い『金』のある人間より貧しく苦しい生活を強いられる。つまり『金』のない人間は死んで当然。それがこの世界の『真理』になってしまった」
『しかし、一部特権階級のやつらは働かなくても『金』を手に入れることができる。つまり国民が納めたゼーキンで生きている。お前の言っている『真理』は『真理』と言うにはあまりにも不完全で理不尽だ』
「そうだよ。だから俺は間違った『真理』が世界の『真理』と化している、この世界を破壊するために狂気の波動を自分が住んでいた世界に向けて放った。しかし、俺はある時、思ったんだ。もし自分たちが『物語』の登場人物であるならば、その間違った『真理』が真実になってしまった世界を作ったのは、この『物語』を作った存在ではないかと」
『だから、お前はこの断罪王Zと言う名の『物語』に向けて『狂気の波動』を放った。そしてその結果、この世界は狂気に包まれ、秩序を失い、いずれ消滅する運命を背負うことになった』
「俺は見た、『次元』と戦う平行世界の断罪王たちを。そして俺は『次元』の正体はこの『断罪王Z』も含めた『断罪王』という『物語』を作った存在だと思っている」
『つまり、『物語』の作者と『物語』の登場人物が戦争をしているということだな』
「その通りだ、あれはただの戦争じゃない、永遠に続く戦争だ。そして俺は至極神を殺して、あの『次元』と平行世界の断罪王たちが戦う地獄のような戦争に早く参加したい。だからお前はもう死ね」
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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