新ヘタリア学園


 

第一話  新聞部はネス湖へ

第一話  新聞部はネス湖へ
 イタリアが新聞部の部室でドイツと日本に言いました。
「またネス湖が話題になってるみたいだよ」
「ネッシーのあの湖か」
「あの写真はインチキでしたが」
「それでもまだ見たって人多いしね」
「グーグルでも発見されていたしな」
「やはりいるのでしょうか」
「それでニュージーランドが今ネス湖にいて」
 それでというのです。
「色々調べているらしいんだ」
「ではニュージーランドさんとですね」
 日本はイタリアのお話を聞いて言いました。
「あちらでお話をしてですね」
「そうなるな」
 ドイツも応えました。
「それではな」
「これからだね」
「あちらでニュージーランドさんともお話しますね」
「そうなるね、じゃあ一緒に行こうね」
「うむ、早速出発だ」
「行きましょう」
 こうして新聞部はネス湖に行くことになりました、そしてそちらに行くのは新聞部の面々だけではありませんでした。


第一話   完


                 2019・9・12
 

 

第二話  生徒会でも

第二話  生徒会でも
 生徒会においてイギリスが他の四国に言いました。
「ニュージーランドからネス湖のことで話があるってな」
「それでかよ」
「今からネス湖に行くけれどな」
「どう考えてもネッシーのことだよな」
 フランスもすぐに察することでした。
「やっぱり」
「ネッシーは海豹じゃないかい?」
「海驢ではないあるか?」
「サーカスの象がお水飲んでるとか?」
 アメリカと中国、ロシアはこう言いました。
「流木って説も有力だね」
「大きい魚かも知れないある」
「軟体動物の説もあるな」
「その辺り俺もわからねえんだよな」
 当のイギリスもです。
「スコットランド兄さんいつも必死に調べてるけれどな」
「あの写真はインチキでもな」
 フランスもこの写真の話をします。
「他の目撃例も写真も山程あってな」
「全部がインチキとかねえからな」
 イギリスもこう考えています、連合国の五ヶ国もネッシーはいるのではないかと考えているみたいです。


第二話   完


                  2019・9・12 

 

第三話  実は寒冷地

第三話  実は寒冷地
 イタリア達新聞部の面々はスコットランドのネス湖まで来ました、周りは山に囲まれて古城も見えます。
 その絵になる場所で日本は言いました。
「何度来ましても寒いですね」
「涼しいというよりかはな」
「そう言った場所なんだよね」
「スコットランドさんは緯度が高いですが」
 実はそうした地域なのです。
「その中でもですからね」
「だから冬に行くとな」
「本当に寒さが厳しいんだよね」
「それで前から思っていたことは」
「こうした寒い場所に恐竜がいられるか」
「ネス湖って生物も少ないしね」
 こうした要素もあってです。
「伝説は昔からあるけれど」
「実際はな」
「恐竜は変温動物だったという説がありますが」
 この辺り諸説あります。
「恒温動物ならば」
「この寒さにはな」
「耐えられないだろうね」
 こう言うのでした、この辺りもネッシー恐竜説の問題点だったのです。


第三話   完


                 2019・9・13
 

 

第四話  ニュージーランドと合流して

第四話  ニュージーランドと合流して
 連合国の面々は生徒会長のポルトガルにネス湖に行くと話すと笑顔で言われました。
「ええんちゃう?未確認動物の調査も大事な仕事やし」
「自然の保護にも関係あるしね」
 ロシアが笑顔で応えます。
「実際ここから希少動物の保護もはじまってるし」
「ネッシーが何か俺もめっちゃ興味あるし」
「果たして正体は何かね」
「それ確かめるんやったら」
 それならというのです。
「行って来たらええわ」
「それじゃあね」
 ロシアが応えてです。
 ポルトガルが留守番をして五国で出発しました、ここでフランスが他の四国にこんなことを言いました。
「正直普通の生徒会長っていいよな」
「そうだよね、こんな時でも日本君のことを言われるとね」
 ロシアは前生徒会長の韓国のことを言いました。
「お話が動かないからね」
「あいつネス湖でも日本のこと言いそうだからな」
「それがないからね」
「まずはニュージーランドと合流するか」
 こうお話してでした、連合国の面々はお話を持って来たニュージーランドのところに向かうのでした。


第四話   完


                 2019・9・13 

 

第五話  奇麗な古城で

第五話  奇麗な古城で
 新聞部の面々はネス湖の古城まで来ました。この古城もまたとても奇麗で絵になる場所です。そこに来てです。 
 三国で写真を撮ったりしながらお話しました。
「ここもいいんだよね」
「うむ、奇麗な場所だ」
「映画の撮影にも使えますね」
「そうだよね、ここで最後の決闘とかね」
 イタリアは二国にお話しました。
「いいよね」
「そうですね、そして」
 日本もイタリアに応えます。
「敗れた敵はネス湖に落ちる」
「絵になるね」
「ここからネス湖に落ちるには無理があるが」
 それでもと言うドイツでした。
「確かに絵になるな」
「そうですね」
「うむ、しかし日本もネス湖が好きだな」
「未確認動物は国民単位で人気ですから」
「それでその代表としてだな」
「ネッシーは人気です」
「成程な」
 ドイツも納得します、そんなお話をしつつ今は古城を取材するのでした。


第五話   完


                2019・9・14
 

 

第六話  ニュージーランドと合流したら

第六話  ニュージーランドと合流したら
 連合国の面々はニュージーランドに行って彼と合流することにしました、ですがニュージーランドのお家に行きますと。
 某脚本家さんもいました、それでフランスが尋ねました。
「何だ?劇場版の脚本の取材か?」
「いや、あんた達ネス湖に行くんだよな」
「何で知ってるんだよ」
「ライダーの連中から聞いたんだよ」
 それで知っているというのです。
「面白そうだと思ってな」
「俺達と一緒にネス湖に行きたくてか」
「ちょっとこっちにお邪魔して待ってたんだよ」
「いや、この方のお料理はうまかばい」
 見ればニュージーランドは笑顔でラムのステーキを食べています。
「噂通りばい」
「それは何よりだな」
「それでおいがネス湖に行って」
「俺もだな」
「ああ、じゃああんたも来てくれ」
「それで何でライダーの連中が知ったんだ?」
 イギリスはこのことを不思議に思いました。
「ボードって組織壊滅してあの所長さん変なことばっかりしてるから情報収集能力はあれだろ」
「あいつ等の耳自体はいいだろ」
 変身した時はです、それでこのお話も聞いたというのです。


第六話   完


                2019・9・14 

 

第七話  湖の方に

第七話  湖の方に
 新聞部の面々は古城からネス湖の方に行きました、この湖は山に囲まれて細長い形をしていますが。
 その湖の方に向かいつつドイツが言いました。
「今はこうして道が通っているが」
「昔はね」
「そうした道もなくてだ」
 イタリアに真剣なお顔でお話します。
「道が通ってからだ」
「ネッシーも目撃される様になったね」
「そうなったが」
 こうも言うドイツでした。
「サーカス団も通ってだ」
「象とかみお水を飲ませてたんだよね」
 ネス湖のお水をです。
「それでだよね」
「それがネッシーと見間違えられたこともあったらしい」
「象ですと」
 日本はこの生きものの大きさからお話しました。
「ネッシーと見間違えても」
「おかしくないな」
「そうですね」
 こう言うのでした、実際に象がネッシーと見間違えられたというお話もあったみたいです。お水を飲んでいる時等に。


第七話   完


                     2019・9・15
 

 

第八話  本人さんが使って

第八話  本人さんが使って
 某脚本家さんはニュージランドと連合国の五ヶ国に言いました。
「じゃあネス湖に行くか」
「気軽に言うが遠いぞ」
 アメリカがすぐに脚本家さんに言いました。
「ここからネス湖は」
「飛行機でも結構な時間がかかるあるが」
 中国も脚本家さんに言います。
「それでもあるか」
「ああ、こんなのそれこそな」
 脚本家さんは平気なお顔のまま二国に応えます。
「一瞬だろ、こうしてな」
「あっ、携帯出してだね」
 今度はロシアが応えました。
「それで連絡するんだ」
「ああ、スコットランドの兄ちゃんに連絡するからな」
 こう言ってスコットランドに言いました。
「俺だ、今からそっちにニュージーランドの兄ちゃんと連合国の面々連れてネス湖に行くからな」
「ワープたいな」
 ニュージーランドが言うとです。
 皆一瞬でネス湖に来ました、それで脚本家さんはまた言いました。
「来たからな」
「便利な特技たい」
 ニュージーランドも言います、本当に皆一瞬で目的地に来ました。


第八話   完


               2019・9・15 

 

第九話  ふと見ると

第九話  ふと見ると
 新聞部の面々が湖面の方に行くとです、そこにはニュージーランドと連合国の面々がいました。それでイタリアが彼等に声をかけました。
「皆も来てたんだ」
「ああ、ネッシーのことでな」
 イギリスが応えます。
「そっちと同じ理由だと思うぜ」
「じゃあネッシーの正体は何か」
「そのことでな、ニュージーランドとな」
「俺も途中で合流したんだよ」
 某脚本家さんもイタリアに言います。
「ネッシーのことでな」
「そういえば最初のウルトラマンで出ていましたね」
 ここで日本が言いました。
「お父上はあのシリーズの脚本家さんも書かれていましたし」
「俺は書いてねえけれどな」
「はい、ですが」
「ああ、ネス湖ネタもあったな」
「ジラースでしたね」
「あれはゴジラじゃないの?」
 ロシアが言ってはいけないことを言いました。
「エリマキ付けた」
「それは言わない様にな」
 脚本家さんはそこは止めます、双方が合流した中で。


第九話   完


                2019・9・16
 

 

第十話  今日は仲良く

第十話  今日は仲良く
 基本枢軸と連合は違うチームで対立関係にあります、ですがいつも対立関係にある訳ではありません。
 こうしたことではなのです。
「じゃあ今日は仲良くね」
「色々話していこうな」
「そうして調べるある」
 アメリカも中国もイタリアにフレンドリーに応えます。
「ネッシーについて」
「ニュージーランドの分析を聞きながらな」
「宜しくばい」
 ニュージーランドも連合ですが今は枢軸の面々にフレンドリーです。
「じゃあ今からばい」
「君の意見を聞かせてくれるんだね」
「そうするばい」
「では聞かせてもらいたい」
 ドイツの目も何処かきらきらしています。
「その説を」
「何かドイツさんいつもより凄いたい」
「それは俺だけではない」
 見ればどの国も興味津々の感じです。
「話題が話題だからな」
「ネッシーは本当に人気たいな」
 何しろ未確認動物の代表です、その正体が注目されることも当然のことです。


第十話   完


                   2019・9・16 

 

第十一話  それで何か

第十一話  それで何か
 ニュージーランドは枢軸と連合の主な面々と某脚本家さんについて一呼吸置いてからお話しました。
「それでおいの説ですが」
「はい、ネッシーが何か」
「それたいが」
 日本に応えてお話します。
「鰻ではないかと」
「鰻ですか」
「そう思うばい」
「そういえばです」
 日本はニュージーランドの説を聞いて言いました。
「全長二メートルの鰻の稚魚が見付かったことがありましたね」
「あれは実はどうかわかったが」
 ドイツが日本に応えました。
「しかし実際に大きくなるとな」
「鰻は稚魚から成長すると三十倍の大きさになります」
「成体はな」
「そう考えますと」
「おいは鰻だと考えるばい」
 ネッシーの正体はというのです。
「そう主張するたい」
「そうですか」
 日本はニュージーランドの説に頷きはしました、ですがここで各国はそれぞれ持論を展開するのでした。


第十一話   完


                2019・9・17
 

 

第十二話  鰻なのか

第十二話  鰻なのか
 まずは日本が言いました。
「海驢や海豹をです」
「見間違えたたいか」
「はい、大型の」
 日本はこうニュージーランドに言いました。
「それは有り得ますね」
「そうたいな」
 ニュージーランドも否定出来ませんでした。
「そちらも」
「はい、泳いでいる姿を大型の生物と誤認したり」
 若しくはと言う日本でした。
「首の長い種類をです」
「それもあるたいか」
「ネス湖には川か海につながっている地下の水脈からです」
「それもあるたいな」
「流木を見間違えたんじゃないの?」
 イタリアはこの説を出しました。
「多いよね、ネス湖」
「そうたいな、周りは山と森ばかりたい」
 ニュージーランドはネス湖の周りも見て答えました。
「それならたい」
「これも有り得るよ」
 まずは日本とイタリアがそれぞれの説を出しました、そして他の国々も持論を出していくのでした。


第十二話   完


                 2019・9・17 

 

第十三話  軟体動物とか

第十三話  軟体動物とか
 今度はドイツが言いました。
「角がある写真や目撃例もあるからな」
「だからたいか」
「そうだ、ナメクジか何かではないのか」
 こうニュージーランドに言うのでした。
「軟体動物でな」
「巨大なウミウシたいか」
「その可能性もあると思うが」
 ドイツはかなり真剣です。
「どうだろうか」
「蛸じゃねえか?」
 フランスはこちらの説を出しました。
「グーグルの写真でそう見えるのあったぜ」
「グーグルでもネッシーは発見されているばい」
「だからだよ、俺だってネッシーはいると思うけれどな」
 それでもというのです。
「恐竜でも鰻でもなくてな」
「蛸たいか」
「それか烏賊か、とにかくな」
「そうした生きものたいな」
「クラーケンとかの話だってあるだろ」
 それでというのです、フランスはこちらの説を真面目なお顔でニュージーランドにお話するのでした。


第十三話   完


              2019・9・18
 

 

第十四話  鰻以外のお魚も

第十四話  鰻以外のお魚も
 ニュージーランドはこれまでの意見を聞いて思いました。
「色々な説があるたい」
「僕はリュウグウノツカイと思うあるが」
 中国も真顔で言います。
「若しくはそうした巨大なお魚ある」
「鰻以外のたいか」
「実際に海には巨大なお魚もいるあるな」
「確かにそうたい」
「リュウグウノツカイはその例あるが」
 この謎のお魚はというのです。
「未知の種類のお魚が海からネス湖に入ったある」
「そうたいか」
「シーサーペントじゃないかい?」 
 今度はアメリカが自説を出しました。
「やっぱりネス湖に入ってきたんだ」
「その説も有力ばい」
「僕はそう思うぞ」
「何かネス湖にはやたら入り込むたいな」
「そこも不思議あるが」
「あの湖にはそれ込みで色々あると思うぞ」
「これは海豹も蛸もたいな」
 ニュージーランドはこれまでの説も思い出して言いました、本当にネッシーの正体については諸説あります。


第十四話   完


                 2019・9・18 

 

第十五話  あえてオーソドックスに

第十五話  あえてオーソドックスに
 イギリスも自説を出しました。
「恐竜だろ」
「王道たいな」
「やっぱりそれだろ」
 ニュージーランドにもはっきりと言います。
「ネッシーの正体は」
「首長竜たいか」
「プレシオサウルスとかな」
「そうたいか」
「そりゃ色々説あるけれどな」
 それでもというのです。
「俺はそっちを言うからな」
「ううむ、そうたいか」
「何かの死体じゃないかな」
 ロシアはこの説を出しました。
「それが流れているのがね」
「ネッシーと思われたたいか」
「そうじゃないかな」
 ロシアの今回の説はこちらでした。
「僕が今思うにはね」
「そうたいか」
「実際はどうかは調べてだけれどね」
 それでもと言うロシアでした、各国はニュージーランドに対してそれぞれの説を出してみたのでした。


第十五話   完


                 2019・9・19
 

 

第十六話  脚本家さんは

第十六話  脚本家さんは
 各国の説を聞いたニュージーランドは自説も含めて果たしてどれが正しいのかと思いました、ですが。
 ここで、です。ニュージーランドは脚本家さんに尋ねました。
「貴方はどう思うたい?」
「俺か?怪獣って言ったら駄目だよな」
「それはウルトラマンたい」
 そこのお話だと返すニュージーランドでした。
「それは」
「ああ、俺もそうした説はな」
「言わないたいな」
「ああ、だからな」
 それでというのです。
「ちゃんと自説出すな」
「それは何ばい」
「一次大戦中北海でドイツさんの潜水艦が船沈めた時にモササウウスみたいなの一緒に出て来ただろ」
 船が沈んで爆発が起こった時にです。
「そっちじゃねえか?」
「イギリスさんの首長竜とはまた違うたいな」
「ああ、しかし皆ネッシーのこと真剣に考えてるな」
「それだけ注目されていくとよ」
「そして愛されてるんだな」
 脚本家さんも思うことでした、実際に各国も脚本家さんもネッシーについて自説を真面目に語っています。


第十六話   完


                2019・9・19 

 

第十七話  結論は出ない

第十七話  結論は出ない
 ニュージーランドは各国と脚本家さんの主張を聞いた後で思いました。
「どれも有力な説たいな」
「はい、昔から言われていたものですね」
 日本がそのニュージーランドに応えます。
「どれも」
「おいの説にしてもそうたい」
「巨大なお魚説となりますし」
「これもたい」 
 まさにというのです。
「出ているたい」
「結局ネッシー自体を見付けるしかないです」
「それたいが」 
 ここでこう言ったニュージーランドでした。
「どれだけ探しても骨一本見付からないたい」
「それは私のお家の漫画で言われていましたね」
 某青い猫柄ロボットの漫画の初期のことです。
「実際に」
「そうたいな」
「そのお話では否定説も詳しく出されていました」
「ならいないたいか」
「ネス湖は生物は多く棲めない湖ですし」
 このことがネックだと昔から言われています、だから各国もよく見るとネス湖にずっといるとは言っていません。


第十七話   完


                2019・9・20
 

 

第十八話  川や地下水路で

第十八話  川や地下水路で
 ネス湖の湖底は非常にでこぼことしていて生きものが隠れることに適しています、それで脚本家さんも言います。
「そこに地下水路があってな」
「海につながってるたいな」
「そもそも川もあるしな」
 某脚本家さんは海につながっているそれのお話もします。
「遡って来ているのかもな」
「そのどちらからたいか」
「だからネス湖に生きものが少なくてな」
「大型の生きものが棲めなくてもたいか」
「目撃されるんじゃねえか?」
「皆ネス湖にずっといるって言ってないたい」
「それは流石に無理があるだろ」
 脚本家さんもこう思っています。
「だからな」
「海から来ているたいか」
「これがアマゾン川ならあるさ」
「事実巨大アナコンダの噂があるたい」
「けれどネス湖になるとな」
「それは難しいたいな」
「どうしてもそうだからな」
 いつもネス湖にいるとは思えないというのです、そして脚本家さんはニュージーランドにさらにお話するのでした。


第十八話   完


               2019・9・20 

 

第十九話  これも夢 

第十九話  これも夢 
 某脚本家さんはニュージーランドに言いました。
「色々な説があるのがいいいだろ」
「それが大事たいな」
「ああ、皆でああじゃないこうじゃないってな」
「そうしたお話をすることもたいな」
「それがいいんだよ」
 こうニュージーランドに言うのでした。
「実際のことがわかるまでもな」
「それならたい」
 ニュージーランドは脚本家さんの今のお話から言いました。
「ネッシーの現実がわからない方が」
「それでもいいだろ」
 笑っての発言でした。
「それが楽しいならな」
「そういうものたいか」
「一番駄目なのはあれだ」
 それは何かといいますと。
「今の科学の知識だけで全部語るな」
「某柳田理科雄さんみたいなことたいか」
「あんなのしても何の意味もないんだよ」
 それこそというのです。
 しかもその科学の知識が間違っていたり強引に数字を変えたりしては論外です、世の中下らない本を書く天才もいます。


第十九話   完


                 2019・9・21
 

 

第二十話  ネッシーにしても

第二十話  ネッシーにしても
 某脚本家さんはニュージーランドだけでなくそこにいる各国にも器の大きさを感じさせるお話を続けてくれました。
「今の科学は万能じゃないしあれこれ話してな」
「可能性を考えてだね」
「お互いにお話をすることがですね」
「いいんだよ、そして真実を追求する」
 日本とイタリアにお話します。
「それがいいんじゃねえか?」
「そうですね、ではネッシーは」
「写真や目撃談の真偽はチェックしてな」
 そこは忘れずにというのです。
「そしてだよ」
「その正体は何かと突き止める」
「それがいいんだよ、だからこれからもな」
「考えて調べてですね」
「話してくべきだよ」
「頭から否定せずに」
「そうしたらそれで終わりだからな」
 何もはじまらないというのです。
「だからネッシーのこともな」
「これからもですね」
 日本は自然と微笑みになって脚本家さんに応えました、そうしてこの人の器の大きさをあらためて感じるのでした。


第二十話   完


                2019・9・21 

 

第二十一話  各国を誘って

第二十一話  各国を誘って
 某脚本家さんは各国にさらに言いました。
「ネッシーの話は終わったしな」
「何か強引に終わったばいな」
「きりのいいところだったらだろ」
 こうニュージーランドにも言います。
「そうだろ」
「はい、そう言われますと」
「だったらな」
「もうこれで、ですか」
「終わらせてな」
 そうしてというのです。
「後はな」
「はい、もうですね」
「普通に終わってな」
 そうしてというのです。
「飲みに行くか」
「そこにお話がいくばいな」
「河豚食いに行くか?」
「俺河豚食わねえぞ」
 イギリスがすぐに言ってきました。
「というか魚自体な」
「ああ、あんたそうだったな」
 脚本家さんはイギリスに言われて納得しました、この人は河豚が好きですがイギリスは河豚を食べることはないのです。


第二十一話   完


               2019・9・22
 

 

第二十二話  それなら別のものを

第二十二話  それなら別のものを
 某脚本家さんはイギリスのお話を聞いてあたらめて言いました。
「じゃあ他のもの食うか」
「とはいってもイギリス君だからね」
 今度はロシアが応えました。
「お料理はね」
「俺が作るからな」
 この人自慢の腕を披露してくれるというのです。
「だったらいいだろ」
「そういえばイギリス君のお料理って上手な人が作れば美味しいんだよね」
「おい、俺のシェフの人達は何だよ」
 イギリスは今度はロシアに言いました。
「下手糞だってのかよ」
「そう言うしかないよ」
「くそっ、けれど確かにこの人の料理はいいからな」
 イギリスは脚本家さんを見てまた言いました。
「だったら期待するか」
「ローストビーフに目玉焼きにな」
 脚本家さんは早速メニューを出しました。
「フィッシュアンドチップスにビーフシチューだな」
「動物性蛋白質ばかりだな」
 ドイツはそのメニューを聞いて思いました。
 何はともあれ一行はネス湖を離れて脚本家さんのお料理を楽しむことになりました、未確認動物の次はこちらでした。


第二十二話   完


                 2019・9・22 

 

第二十三話  イギリス料理もちゃんと作ると

第二十三話  イギリス料理もちゃんと作ると
 某脚本家は各国に自分が作ったイギリス料理を食べてもらいました、するとまずフランスが言いました。
「これ外見だけイギリス料理だろ」
「おいおい、そう言うか?」
「エリア88の神崎さんが造らせた兵器みたいにな」
 主人公の親友で主人公を裏切ったライバルの人です。
「外見はそうでもな」
「中身は全然違うっていうんだな」
「こんな美味いイギリス料理はじめてだよ」
「というかイギリス君のお料理って基本まずくなさそうだよ」
 ロシアも言います、その漫画で自分の兵器が使われて当該国です。
「実際にね」
「つまり味付けとか焼き加減か」
「それ次第ってことだね」
「素材もちゃんとするとか」
「尚更いいんだろうね」
「おい、じゃあまた言うけれどな」
 イギリスはフランスとロシアにむっとしたお顔で言いました。
「俺のシェフの人達が下手だってことか」
「だからいつも言ってるだろ」
 フランスはイギリスにこう返しました。
 何はともあれ脚本家さんが作ったイギリス料理は美味しいです、それでウイスキーも自然と進みました。


第二十三話   完


               2019・9・23
 

 

第二十四話  スコッチ一択

第二十四話  スコッチ一択
 各国で某脚本家さんの造ったイギリス料理をウイスキーと共に堪能しているとそこで、なのでした。
 イタリアはウイスキーも見て言いました。
「あっ、スコッチなんだ」
「おう、スコットランドだからな」
 脚本家さんはイタリアに笑顔で答えました。
「だからな」
「お酒はこっちにしたんだ」
「そうなんだよ」
「そういえば脚本家さんってお酒は」
「基本これだよ」
 そのスコッチ派だというのです。
「飲むのはな」
「そうだよね」
「そのこともあってな」
 それでというのです。
「皆にも出したんだよ」
「そうなんだね」
「ああ、じゃあどんどん飲んでくれよ」
「そうさせてもらうね」
「これは食も進むな」
 ドイツも笑顔で飲んでいます、この国は実はビールやワイン以外のお酒も飲むのです。確かにビール大好きですが。


第二十四話   完


                 2019・9・23 

 

第二十五話  三時でないけれど

第二十五話  三時でないけれど
 各国は某脚本家さんのお料理を食べてスコッチウイスキーを飲みました、その後でイタリアが脚本家さんに尋ねました。
「デザートは何かな」
「俺は作ってないけれどな」
「お菓子はなんだ」
「ああ、それでもイギリスさんのところだからな」 
 それでというのです。
「ミルクティーとな」
「それは外せないんだね」
「後はティーセットだよ」
 これもイギリスならではです。
「プティング、シュークリーム、ケーキの三段だよ」
「いいね、じゃあ皆でね」
「最後も楽しもうな」
「ネス湖に行ってもこうしたものが楽しめるとは」
 日本はしみじみと思いました。
「いや、思わぬ展開でした」
「俺が一緒の時点で食いものの話も出るって思っただろ」
「はい、それでもです」
「ティーセットまではか」
「思っていませんでした」
 そうしたお話をしている間にティーセットが出てきました、イギリスの食べもので朝食と並んでいいとされているそれが。


第二十五話   完


               2019・9・24
 

 

第二十六話  ネス湖を見つつ

第二十六話  ネス湖を見つつ
 各国は某脚本家さんが出したミルクティーとティーセットを食べつつネス湖を見ました、実はまだそのほとりにいるのです。
「いや、風情があるね」
「全くだな、ネッシーは出ないけれどな」
「これはこれでいいある」
 ロシア、アメリカ、中国も楽しんでいます。
「甘いものも紅茶もいいある」
「景色がいいと余計に美味しいな」
「これで本当にネッシーも見えたら最高だったね」
「こうした時は出ないたいな」
 今回のお話の大本のイギリスはこう思いました。
「ネッシーというか未確認動物は」
「何でも見ようと思うと見られないんだよ」
 脚本家さんがニュージーランドにこう言いました。
「特にこうしたものはな」
「そうしたものたいか」
「そして見られないと思ったらな」
 その時はというのです。
「見られるんだよ」
「それでたいな」
「ネッシーは今は見られないんだよ」
 脚本家さんはニュージーランドに笑ってお話しました、そうしてそのうえでティーセットを食べるのでした。


第二十六話   完


              2019・9・24 

 

第二十七話  満腹になって

第二十七話  満腹になって
 ティ―セットまで食べてです、ドイツは言いました。
「うむ、満足した」
「そうか、それは何よりだな」
 某脚本家さんはドイツにも笑顔で応えました。
「さもないとリキ入れて働けないからな」
「貴方はそれをオルフェノクにも言ったな」
「ああ、覚えてくれてるか」
「最終回でまさか出て来るとはな」
 何と工事現場で監督さんをしていました、その為この人は現場監督であったりもするのです。この時最上級のオルフェノクよりも強かったりします。
「思わなかったからな」
「いい台詞だっただろ」
「うむ、あのオルフェノクも救われたな」
「俺の脚本は道を踏み外さないと死なないからな」
 完全に味方ポジションの人も死にません。
「原作付きは違うけれどな」
「うしおとかからくり凄かったね」
 イタリアが思い出してもです。
「からくりの最後の皆の笑顔最高だったけれど」
「アニメのな、あれは俺じゃないからな」
 脚本家さんのお仕事ではないというのです。
 こんなお話をしながら脚本家さんも各国も解散となりました、ネッシーの後は実に気持ちいい結末でした。


第二十七話   完


                  2019・9・25
 

 

第二十八話  ニュージーランドが思うこと

第二十八話  ニュージーランドが思うこと
 ニュージーランドはお家に帰って親友でもあり相棒でもあるオーストラリアに対して言うのでした。
「楽しい展開だったばいが」
「それでもでごわすな」
「結局ネッシーの正体は何か」
 肝心のこのことはといいますと。
「おいの説は出て認められたにしても」
「決定的なものにはならなかったでごわすな」
「そうだったばい」
 ニュージーランドは少し寂しそうにお話しました。
「皆ネッシーはいると思ってても」
「正体が何かは」
「まだまだわからんたい」
「そうでごわすな、おいどんのとこも」
 オーストラリアも未確認動物の宝庫です。
「殆どがわかってないでごわす」
「そうばいな」
「そう思うとでごわす」
「ネッシーもたいな」
「わからなくて当然でごわす」
「そしてそれがたいな」
「面白かでごわす」
 こう言うのでした、未確認動物は存在の確認だけでなく正体をお話することも楽しいと二国でお話するのでした。


第二十八話   完


                    2019・9・25 

 

第二十九話  つゆ知らず

第二十九話  つゆ知らず
 ポーランドはリトアニアにこんなことを言いました。
「今度各国の味のジュース出そうって思ってるんよ」
「各国っていうと?」
「ブラジルとかアメリカだとロスとか」
「ロサンゼルスは地域だけれどね」
 リトアニアはポーランドにいつもの突っ込みを入れました。
「とにかく各国の味のジュースをなんだ」
「そうなんよ、それでラベルも」
「ああ、各国風にするんだ」
「日本の味も出して」
 そうしたジュースもというのです。
「そうしようって思ってるんよ」
「日本さんもなんだ」
「ええと思わん?ラベルもそうして」
 日本風にしてというのです。
「楽しもうって思ってるんよ」
「いいね、じゃあ日本さんのラベルは」
「やっぱり芸者かお侍さんか」
 ポーランドは自分のイメージから言いました。
「そういうのにしてバックは」
「どうするの?」
「お日様とかどうよ」
 こう言うのでした、この時ポーランドもリトアニアもこのことが一体どんな騒動になってしまうのか夢にも思っていませんでした。


第二十九話   完


                 2019・9・26
 

 

第三十話  以前はしていなかった

第三十話  以前はしていなかった
 ラグビーのワールドカップが日本で行われています、それで多くの人が応援していますがこの時にでした。
 ある観客の人の鉢巻きを見て韓国のある教授が叫びました。
「旭日旗だ!戦犯旗だ!」
「またこの人ですか」
 日本はその教授さんを見て思わず言いました。
「確か訴えられていたのでは」
「それでもお元気ですね」
 日本妹も教授さんを見て言います。
「相変わらず」
「何処でも旭日旗を発見されますね」
「はい、それで拒絶反応を示されますが」
「二〇一一年以前は一切なかったことなのに」
 旭日旗への抗議自体がです。
「おかしなことです」
「全くですね」
「どうも東京都の共産党の方々も言われたそうですが」
「私達の政党でしょうか」
 何と東京オリンピックで使うなとか言い出したのです。
「今の共産党は」
「そのことすら疑問になってきましたね」
 そしてこれが共産党だけではありません、どうも日本のそうした人達がこの教授さんみたいになってきているのです。


第三十話   完


                  2019・9・26 

 

第三十一話  日本にはこれ

第三十一話  日本にはこれ
 ポーランドは日本鯵のジュースのラベルをリトアニアに見せました。
「どうよ」
「あっ、いいね」
 リトアニアが見てもでした、芸者さんにバックはお日様です。所謂赤と白の旭日のそれが見事に映えています。
「これはセンスあるよ」
「俺も気に入ってるしーー」
「じゃあこれでいくね」
「これで売り出したら」
 ポーランドも機嫌よく言います。
「人気出るし」
「俺もそう思うよ」
 こうして実際に売りに出されましたが。
 すぐにです、ポーランドにメーカーの人からお話がありました。
「日本味に抗議がきています」
「何かあったん?」
「ラベルが駄目だと」
「あれええデザインやけど」
「それが軍国主義だのナチスだの」
「ナチス?何でなん?」
「実はそれは」
 メーカーの人はポーランドに困惑しきっているお顔でお話しました、騒動は思わぬところから来るものです。


第三十一話   完


                  2019・9・27
 

 

第三十二話  いないのに言ってくる

第三十二話  いないのに言ってくる
 日本は旭日旗に文句を言ってきた韓国の教授さんについて思いました。
「あの、毎回思いますが」
「よく見付けてこられますね」
「はい、どなたかが発見しますと」
「すぐにあの教授さんに連絡がいくみたいですね」
 ネットならではでしょうか、妹さんも思うことでした。
「いつもながら」
「それであの教授さんが抗議されるんですね」
「そこまで旭日旗がお嫌いでしょうか」
「というかお日様の光が嫌いなのでは」
 日本はこうも考えました。
「ですから」
「抗議をされますか」
「そうでは。ですが」
 ここで日本は言いました。
「今回のラグビーのワールドカップ韓国さんは出場されていません」
「無関係ですよね」
「それでも言ってこられますか」
「もう滅茶苦茶ですね」
「二〇一一年まで何もお話がなかったのに」 
 このことは何度もチェックする必要があります。
 何と今回のラグビーのワールドカップでは韓国は出場していません、ですがそれでも文句を言ってくるのです。


第三十二話   完


                  2019・9・27 

 

第三十三話  戦犯旗とか

第三十三話  戦犯旗とか
 ポーランドの企業の人はポーランドにさらにお話しました。
「何でもあの戦争で日本軍が使っていて」
「ああ、海軍の旗やったんよ」
 ポーランドもこのことは知っています。
「あの旗は」
「そうです、ですから」
「それでなん」
「はい、ハーケンクロイツと同じだから」
「使うなって言うん」
「左様です」
「ナチスはナチス党の旗だしーーー」
 ポーランドはここで怪訝なお顔になってこう言いました。
「ナチスのしたことと日本のしたことちゃうやん」
「あと韓国さん自身もですね」
「あいつ当時日本のとこにいたんよ」
「なら同じですね」
「何もかもが筋通ってないんちゃう?」
「私もそう思いますが」
 それがというのです。
「どうも世界中で言っていまして」
「俺にもなん」
 ポーランドはここで嫌そうなお顔になりました、そうしてそのうえで今回のことを考えるのでした。


第三十三話   完


                   2019・9・28
 

 

第三十四話  世界中で

第三十四話  世界中で
 旭日旗はそのデザインのせいか世界中で人気があります、それで世界各国の人もシャツにデザインしたりしますが。
 かつてビートルズだった人の息子さんの恋人の人がそのシャツを着ていますと。
「戦犯旗ニダ!」
「ハーケンクロイツと同じニダ!」
 こう言ってその息子さんへの攻撃を行いまして。
 イギリスの童話にも言ってきて流石のイギリスもげんなりとなりました。
「あいつの国民の記憶はどうなってるんだ?」
「急に言い出しましたからね」
 イギリス妹は呆れています。
「本当に」
「ああ、急に戦犯旗とかな」
「それでもですから」
「ずっと前から言っている風にな」
「私達にも言ってきましたね」
「ったくよ、自分達がどう思おうがいいけれどな」
 それでもとです、イギリスはげんなりしつつ言うのでした。
「それを他の国に押し付けるなよ」
「旭日旗のデザインは集中線ですから」
「そんなの何処でもあるだろ」
「教会の光にも旭日旗だの言ってましたね」
「ショーンさんも恋人さんも災難だな」
 心から思うイギリスでした、自分がいわれたので余計に。


第三十四話   完


                 2019・9・28 

 

第三十五話  引っ込めたけれど

第三十五話  引っ込めたけれど
 韓国側からの抗議は圧倒的でした、それでポーランドも日本味について販売を中止せざるを得ませんでした。
 ですが疲れきったお顔でリトアニアに言いました。
「何でこんな言われるん?」
「韓国さんからだけだね」
「旭日旗とハーケンクロイツ何処が同じか」
「俺もわからないよ」
 かく言うリトアニアもでした。
「韓国さんの理屈はね」
「あれ海上自衛隊の旗やん」
 ポーランドもこのことは知っています。
「しかもあいつ急に言い出したし」
「そうだよね、けれどね」
「理屈や事実が通用するか」
「ポーランドもわかってるよね」
「今回でもっとよくわかったから」
 本当にというのです。
「というかあいつ世界中であんなことやってるん?」
「だからポーランドにも言ったんだよ」
「俺委員長とあんま接点ないけど」
「そういうの関係ないから、委員長さん」
 もう目についたら即座に集団で延々と文句を言ってくる、それは歴史だけでなく旭日旗でもなのです。


第三十五話   完


                 2019・9・29
 

 

第三十六話  大金星

第三十六話  大金星
 イギリスが旭日旗のことで韓国の国民の人達に集団で文句を言われてげんなりしているその横で、でした。
 日本はラグビーのワールドカップでとんでもないことをしました。
「勝ちましたね」
「はい、まさかです」
 日本兄妹は試合の後でお話しました。
「アイルランドさんに勝つとは」
「勝てるとは思いませんでした」
「ラグビーはです」
 このスポーツのお話をするのでした。
「やはりイギリスさんと縁者の方々がお強いです」
「はい、本当に」
 ラグビーはイギリス発祥でこのこともあってです。
「ですから」
「アイルランドさんもお強いですが」
「そのアイルランドさんに勝てるとは」
「夢にも思いませんでした」
「それが、ですから」
「夢の様です」 
 まさにというのです。
「この勝利は大きいです」
「これからも頑張っていきましょう」
 日本にとって大きな勝利でした、まさかの勝利でしたが。


第三十六話   完


                  2019・9・29 

 

第三十七話  納得していなくて

第三十七話  納得していなくて
 ポーランドはリトアニアにお話しました。
「正直俺納得出来んから」
「これで納得したら駄目だよ」
 リトアニアもこう答えます。
「絶対に」
「そやからちょっとこっちの顔役連中と話すから」
「それで対策決めるんだね」
「正直俺委員長のことよく知らんから」 
 だからだというのです。
「そうするわ」
「滅茶苦茶な国だってわかるけれど」
「アジア大会とかオリンピックとか凄かったし」
「そうしたことはわかってるけど」
 それでもというのです。
「他のこと知らんしーー」
「だからだね」
「イギリスとかフランスのとこ行って来るから」
「俺も一緒に行くよ」
 リトアニアはポーランドにパートナーとしてそうすると申し出ました、この辺り流石と言うべきでしょうか。
「それでイギリスさん達に一緒に行こう」
「ほな行こう」
 こうしてでした、ポーランドは旭日旗のことで押収の顔役達のところに行くのでした。ですがこれで簡単に終わるお話ではありませんでした。


第三十七話   完


              2019・9・30
 

 

第三十八話  いなくても言うので

第三十八話  いなくても言うので
 イギリスは韓国の人達に旭日旗のことでの抗議を何とか乗り越えましたが妹さんにうんざりとしたお顔で言いました。
「あいつラグビーのワールドカップに出てないんだよ」
「はい、私もわかっています」
 妹さんもこう応えます。
「そのことは」
「それでも文句つけてくるんだな」
「今回オリンピックの予行練習でもあるそうですが」
「あいつ来たらどうなるか」
 それこそというのです。
「もうな」
「考えるまでもないですね」
「ああ、だからな」
 それでというのです。
「ボイコットして欲しいな」
「今回で心から思われましたね」
「ああ、いなくてもこれだとな」
 せめてというのです。
「いたら大惨事間違いないだろ」
「本当にそうなりますね」
「だったら来なくて欲しいぜ」
 今回のことで心から思って言うイギリスでした、この国にとって今回のことはうんざりとしましたが貴重な経験になりました。


第三十八話   完


                 2019・9・30 

 

第三十九話  思い返すと

第三十九話  思い返すと
 ポーランドはリトアニアと一緒に欧州の顔役達が集まっているところに向かいます、その途中の道でリトアニアに尋ねました。
「俺迂闊やったん?」
「というかもう委員長さんがね」
「あっちの人達の方がおかしいんやね」
「だってね、アジア大会もオリンピックもね」
「今回もやし」
「普通に南北の会談でオリンピック共催とか言うし」
 リトアニアはこのことも指摘しました。
「これ普通にスポーツの政治利用だよ」
「それ俺も思うしーー」
「そういうことしてね」 
 そしてというのです。
「今回もね」
「旭日旗ってナチスの旗とどう同じなん?」
「もう幾ら違うって指摘されても」
 それでもというのです。
「委員長さんのところの人達はわからないから」
「そやからなん」
「そう、本当にね」
 実際にというのです。
「今回は変な人が起こした交通事故みたいなものだよ」
「そういうことなんやね」
 ポーランドも納得しました、欧州の顔役の国々ところに向かう途中で。


第三十九話   完


                  2019・10・1 

 

第四十話  休憩したい

第四十話  休憩したい
 イギリスは欧州の顔役の国々にポーランドから旭日旗のことで話を聞いて欲しいと言われているとフランスに連絡を受けました。
 ですがイギリスはこう返しました。
「もう今回は休ませろ」
「童話とかラグビーでだな」
「お腹一杯なんだよ」
 うんざりとしたお顔で言うのでした。
「だからいいよな」
「まあ仕方ねえな」
「そういうことでお前等だけで聞いてくれ」
「というかもう何でもありだな」
「集中線だと何でも言うんだろ」
 それが赤と白なら余計にです。
「そのうち日光にも言い出すぞ」
「東欧の吸血鬼みたいだな」
「石仮面でも被ってんだろ」
 イギリスはかなり本気でこうも思いはじめています。
「冗談抜きでな」
「まあその可能性もあるな」
 フランスも否定しませんでした。
「まあとにかく今回は、か」
「俺は休ませてもらうからな」
 こう言ってすぐにウイスキーを出したイギリスでした、嫌なことを忘れる為に飲んだお酒は美味しいものではありませんでした。


第四十話   完


                   2019・10・1 

 

第四十一話  そんなアドバイスあるか

第四十一話  そんなアドバイスあるか
 ポーランドとリトアニアが旭日旗のことで欧州の顔役各国のところに行くとフランスとドイツ、イタリア、スペインがいました。ポーランドはここでイギリスがいないことに対してその四国に尋ねました。
「イギリスどないしたん?」
「お前と同じ理由で疲れきって寝てるんだよ」
 フランスがポーランドに白目で答えました。
「げんなりしてな」
「そうやったん」
「それでお前に言うことはな」
「どうしたらええん?」
「酒飲んで忘れろ」
 フランスはこれ以上ないまでに嫌そうなお顔で答えました。
「これから家に帰ってな、それでもう一回出すにしてもな」
「その時のことも聞きたいけど」
「覚悟して出せ」
「どうしても抗議来るん」
「ああ、だからな」
 それでというのです。
「まずはウォッカ飲んで忘れろ」
「九十七パーセントのあれをなん」
「そうしろ」
「それがアドバイスというのは」
 横で聞いていたリトアニは唖然となっています、そんなことでいいのかと。


第四十一話   完


               2019・10・2

 

 

第四十二話  大会運営が

第四十二話  大会運営が
 ラグビーのワールドカップについてです、日本はこれまでの状況を振り返って妹さんとお話しました。
「ここまでですが」
「会場の食事にですね」
「ビールはあっても」
「食べものがなくては」
「このことも問題ですし」
 日本はさらに言いました。
「そして歌を間違えたことも」
「ロシアさんとジョージアさんを」
「確かにかつては同じお家でしたが」
 ソ連の頃のことです。
「そうでしたが」
「それでもですね」
「そこで間違えますと」
「もう違うお家ですから」
「こうしたミスは二度とあってはならないです」
「全くですね」
「ましてや最近はネットもあって」
 それでというのです。
「検索すればすぐにわかります」
「これ位調べてもらわないと」
 そしてちゃんとしてもらわないと、というのです。日本はこれまでの運営のことで反省することもありました。


第四十二話   完


                   2019・10・2 

 

第四十三話  相手にしても

第四十三話  相手にしても
 フランスはポーランドとリトアニアにさらに言いました。
「あいつがどんな奴かわかってるだろ、お前等も」
「それはそやけど」
「一番はあれだよ」
「何なん、一番は」
「関わらないことだよ」
 これが一番だというのです。
「とはいってもあいつから来るけれどな」
「俺今回それやし」
「そうした時はロシアだとな」
 この国ならどうするかといいますと。
「ガン無視か話を聞かずにバールの様なもので、だからな」
「あの、それが出来たら」
 今度はリトアニアが言いました。
「もうそれこそ」
「苦労しねえよな」
「はい、ロシアさん位しか出来ないですよ」
「インドも出来るっぽいけれどな」
「かなりの特殊技能ですよ」
「そうだけれどな」
「それで今回のことは」
 どうしようかとです、リトアニアはフランスにあらためて尋ねました。何かと厄介なことになっているのは事実なので。


第四十三話   完


                 2019・10・3
 

 

第四十四話  イタリア達も言う

第四十四話  イタリア達も言う
 イタリアはフランスが答える前にポーランドとリトアニアに言いました。
「正直日章旗でも言いそうだからね」
「だからなん」
「どうしてもっていうなら押し通すべきだけれど」
「これからも嫌な気持ちになるんやね」
「そうなんだよね」
 こうなってしまうというのです。
「あの模様出した時点でね」
「そうだな、説明しても聞かない」
 ドイツも言います。
「あちらからの抗議は全て遮断すべきか」
「荒らし対策ちゃうん?」
「そうかも知れないが」
 それしかないと言うドイツでした。
「俺は他に思いつかない」
「誰にも言うてくるさかい」
 最後にスペインが言いました。
「正直一々言うしかないで」
「旭日旗ってそんなリスクあるん?」
「そうなったんや」
「何かサッカー選手が言い出してからなんやけど」
 それでどうしてここまでなるのかとです、ポーランドはフランスが答える前に首を傾げさせてしまいました。


第四十四話   完


               2019・10・3 

 

第四十五話  世界中に来た

第四十五話  世界中に来た
 ここでポーランド達にメールが来ました、一体どんなメールかと思って見てみるとこれがまたしてもでした。
「旭日旗使うなって」
「委員長さんの方からメール来たよ」
「こんなもの無視か迷惑メールに入れておけよ」
 フランスもうんざりとしたお顔で言います。
「ったくよ、旭日旗に何かあるのかよ」
「冗談抜きに魔除けとちゃう?」
 スペインはこうフランスに言いました。
「ほんまに」
「あいつへの魔除けかよ」
「そやからここまでするんちゃうか」
「二〇一一年まで言ってなかったのにかよ」
 フランスはこのことを指摘しました。
「お話が思いきり矛盾してるぞ」
「そんなん通用する相手ちゃうやろ」
「それはそうだけれどな」
「もうあいつの中ではハーケンクロイツと一緒になっててや」
 それでというのです。
「世界中に文句つけてんねん」
「自分だけで言ってろよな」
 フランスも流石にげんなりとしてきました、勿論イタリアにもドイツにもメールは来ていて処理しました。


第四十五話   完


                  2019・10・4
 

 

第四十六話  どうしてもというのなら

第四十六話  どうしてもというのなら
 ドイツはメールを処理してから沈みきったお顔で言いました。
「俺はあいつとは致命的に相性が悪いが」
「うん、俺もだよ」
 イタリアが応えます。
「委員長に勝ったことないよ」
「そうだな、それで今回も正直これが手が一杯だが」
「それでもだよね」
「こんなことをずっとオリンピックまで言い続けるなら」 
 それならというのです。
「ボイコットしてくれ」
「本当にそう思うよね」
「全くだ」
 こう言うのでした。
「ボイコットしても言いそうだが」
「それ絶対してくると思います」
 リトアニアが全世界特に日本にとって不吉極まる三輪威をお話しました、その根拠はといいますと。
「ラグビーのワールドカップでもですし」
「そこれでそう言うか」
「けれど委員長さんですから」
「そうなって欲しくないが」
「そして参加されたら」
 その場合はどうなるか、不吉な未来への予想が続きます。


第四十六話   完


                2019・10・4 

 

第四十七話  ガン無視しても

第四十七話  ガン無視しても
 世界各国は韓国から正確に言えば韓国の国会議員さんから来たメールを完全に無視しました、それはフランス達も一緒でしたが。
 イタリアはメールの着信を見て言いました。
「また来たよ」
「無視したのに来るんやね」
 勿論ポーランドにも来ています。
「あいつのとこは」
「百回打って倒れない木はない」
 ドイツのところにも来ていてうんざりとなっています。
「あいつのところの言葉だ」
「つまり一回駄目でもだね」
「何度でもやることだ」
「この場合あれだろ」
 フランスは迷惑メールの処理をしつつ言いました。
「嘘も百回言えばだろ」
「その言葉を出すか」
「ったくよ、馬鹿なサッカー選手の苦し紛れの嘘がずっと続くな」
 本当にというフランスでした。
「このことからここまでなるって何だよ」
「こんな話他にないんちゃう?」
「普通はねえよ」
 フランスはポーランドに怒った顔で言いました、そうしてそのうえでもう今度は最初から弾く様にしようと思うのでした。


第四十七話   完


                2019・10・5

 

 

第四十八話  最早恐怖新聞レベル

第四十八話  最早恐怖新聞レベル
 韓国の国会議員さんは世界各国に旭日旗がどうとかいうメールをまた送りました、それでイギリスのところにも来ていますが。
 イギリスはウイスキーで泥酔した状況でもうんざりとして妹さんに言いました。
「ポルターガイストか死神に送られてきたみてえだな」
「あの新聞ですか」
「ああ、恐怖新聞だよ」
 まさにそれだというのです。
「それが来た気分だよ」
「読むと寿命が縮みますか」
「流石にそこまで悪質じゃねえけれどな」
 それでもというのです。
「そういうの読んだ気分だぜ」
「来るなと言っても来ることは同じですし」
「押し売りでな」
「日本の新聞社でもしたところがあるそうですが」
 あの捏造の常習犯で有名な新聞です。
「そのことと同じですね」
「あの新聞あいつと仲良しだしな」
「以前は北朝鮮さんべったりだったそうですが」
「結局根が同じなんだろうな、しかしな」
「今回のメールは」
「本当にあの新聞が来たみてえだよ」
 こう言ってメールを処理するのでした、もっともまた来るだろうと思っています。


第四十八話   完


                 2019・10・5 

 

第四十九話  各国に伝えることは

第四十九話  各国に伝えることは
 フランスは腕を組んで考えるお顔で言いました。
「じゃあな」
「旭日旗の件でやな」
「欧州の各国にこっちもメールで伝えるからな」
 こうスペインにも言いました。
「何だこれはとかいうことになるしな」
「どないしたらええってな」
「そうなる前にだよ」
「先手打つんやな」
「そうするからな」
「ほな今からやな」
「ああ、メールするな」 
 フランスは自分のスマホを取り出しました、そうして。
 この場にいる面々とイギリス以外の国にメールを送信しました、それが終わってからまたスペインに言いました。
「無視するか迷惑メールにしとけってな」
「連絡したんやな」
「そうすることが一番だろ」
「聞くとそこからどんどん言ってくるしな」
「だからな、これが一番なんだよ」
「何度メールしてきてもやな」
「無視だよ」
 これが一番だというのです、そしてイギリスについても言うのでした。


第四十九話   完


               2019・10・6
 

 

第五十話  メールしなかった理由

第五十話  メールしなかった理由
 フランスはスペインにイギリスに対してメールを送らなかった理由も忘れずにお話しました。
「あいつはもうな」
「わかってるからやな」
「今回来てない理由もだしな」
「あいつが迷惑被ってげんなりしてやしな」
「だからな」
 それでというのです。
「メールしなかったんだよ」
「そういうことやな」
「どうせ何度もメールしてくるからな」
 本当に百回打ってです。
「もう完全無視だよ」
「それが一番やな」
「っていうか最近特にひでえな」
 フランスもいい加減うんざりとなっています。
「旭日旗のことは」
「放射能も言ってきていますけれど」
 リトアニアはまた困ったお顔でお話しました。
「どうしましょう」
「そっちも完全無視だよ」
「やっぱりそうなりますね」
 旭日旗だけでなく放射能でも言ってきます、韓国発のこの二つのお話はどんどん激しくなってきています。


第五十話   完


                   2019・10・6 

 

第五十一話  あの教授も

第五十一話  あの教授も
 国会議員だけではありません、旭日旗の騒動についてはもうこの件について絶対に出て来るh地緒がいます。
 そしてその人も言ってきました。
「うわ、この人も来たよ」
「えっ、あの人も?」
「そうだよ、オリンピック委員会にな」
 フランスはうわ、といった顔でイタリアにお話します。
「旭日旗使うなって言ってきたよ」
「あの教授さん確か訴えられてるよね」
「それでも全然元気だな」
「大人しくなってくれないのかな」
「そういうタマじゃないみたいだな」 
 フランスはイタリアにうんざりとしたお顔で答えました。
「だからな」
「今回もなんだ」
「旭日旗って何なんだよってな」
「本気で思えてきたよね」
「魔除けか?」
 フランスが思うにです。
「あいつ等にとっての」
「じゃあ絶対に掲げるって言ったらボイコットしてくれるかな」
「本音出てねえか?」
 フランスはイタリアにこうも突っ込みを入れました。ある教授さんの抗議を受けてから。


第五十一話   完


                 2019・10・7
 

 

第五十二話  無視しても

第五十二話  無視しても
 フランスはある教授さんの抗議を無視することにしました。
「こんな出鱈目聞いていられるか」
「あの、無視しましても」 
 リトアニアがそのフランスに引いたお顔で言ってきます。
「それでもです」
「ああ、また言ってくるよな」
「絶対にそうしてきますよね」
「今までがそうだったしな」
「これからもですね」
「それがあいつとあいつの国民の人達だからな」
 諦めるということを知らないことがというのです。
「だからな」
「では、だな」
「また言って来るさ」
 間違いなく、というのです。今度はドイツに応えました。
「けれどな」
「それでもか」
「何度も無視しねえとな」
「少しでも聞いたら駄目だな」
「そこからゴリ押ししてくるだろ」
「こちらが一歩引いたら二歩も三歩も来る」
 ドイツもこの辺りはわかっていました、欧州各国は旭日旗のことはオリンピックの間もその後も続くことを肝に銘じるしかありませんでした。どうすべきかということも。


第五十二話   完


                2019・10・7 

 

第五十三話  放射能については

第五十三話  放射能については
 韓国の人達は最近旭日旗だの放射能だのと色々言っています、ですがその放射能を実際に測定していますと。
「何これ、凄いわよ!」
「普通の時でこれ!?」
 台湾も台湾兄も韓国の数値にびっくりでした。
「勿論福島なんかよりずっと凄いじゃない」
「これはとんでもないわね」
「韓国の人達最近放射能放射能って言うけれど」
「日本さんの方は安全だけれど」
「韓国の数値だといつもいたら」
 そして放射能を浴び続けたらというのです。
「美味しんぼの町長さんか主人公みたいになるよ」
「鼻血出すわね」
「実際に毎朝鼻血出してたら病院行かないと」
 果たしてあの町長さんは病院に行っていたのでしょうか。
「誰かに監視されてるとか言う前に」
「そうよね、しかも韓国の人が出した日本の数値が」
「日本の市民団体の人達の出した数値じゃなかったっていうし」
「そんなに放射能も嫌なら」
「旭日旗のこともあるし」
 それでと参加についてはというのです。
 どうも放射能については韓国の方が問題みたいです、ですが韓国の人達はこちらのことでも騒ぐのでした。


第五十三話   完


                    2019・10・8
 

 

第五十四話  ミスター最低人間

第五十四話  ミスター最低人間
 日本の前の前の上司の一番偉い人が千葉県での災害やとある元助役さんのことで何か言っています。
 ですが殆ど誰も聞きません、むしろ蔑みきった目を向けるだけです。日本もその人を見ることなく耳だけ向けて妹さんに言いました。
「私は長い間生きてきたつもりですが」
「ああした人はですね」
「滅多に見たことがありません」
「そこまで酷いですよね」
「人は恥を恥を思わなくなると」
 その時はといいますと。
「最も恐ろしい腐敗に入ります」
「よく言われますね」
「球界再編の時もそうでしたが」
 その渦中のチームの親会社の当時の社長さん達のことです。
「あの人も同じです」
「ご自身のされたことは棚に上げて」
「ああですから」
「もう聞いてもですね」
「参考になりません」
 一切聞く必要はないというのです。
「あの震災の時のあの人は最低でした」
「今もそうですから」
 人は恥を恥と思わなくなったらどうなるか、そのサンプルこそまさにこの人です。


第五十四話   完


                  2019・10・8 

 

第五十五話  河豚

第五十五話  河豚
 日本は河豚を食べます。このお魚は美味しいことで有名ですが毒があることでも有名です。そのせいで。
「昔はよく召し上がられた方が大変なことになりました」
「今もそうしたお話ありますし」
 日本兄妹でお話します。
「河豚の肝を食べたとか」
「歌舞伎役者の方でもありましたね」
「はい、肝は問題外としまして」
「河豚はどうしてもです」
 毒があるからです。
「食べるには注意が必要です」
「上司の上司の方のお家では今もご法度ですし」
 勿論毒のせいです。
「絶対に」
「河豚を召し上がられないとは気の毒な」
 只でさえ色々と大変な方々なのにです。
「今時河豚位」
「ですが何かあると大変ですし」
「仕方ないといえば仕方ないですね」
「そうかと」
「とかく河豚は毒がある」
「美味しいですが」
 このことが問題です、本当に物凄く美味しいですが。


第五十五話   完


               2019・10・9
 

 

第五十六話  勿論食べない

第五十六話  勿論食べない
 イギリスはかつて鱈を取り合ったアイスランドに河豚のお話をされてまずはこんなことを言いました。
「俺達の周りの海にはいないだろ」
「いても目に入らないね」
「ああ、しかも毒あるんだよな」
「極めつけの猛毒が」
「だったら食う必要ないだろ」
「美味しいと聞いてるけれど」
「けれど毒あるだろ」
 だからだというのです。
「それじゃあ食わないからな」
「というかイギリスの料理人さんの腕だと」
 アイスランドもこう言います。
「普通にミスって」
「毒出しちまうっていうんだな」
「そうなると思う」
「言ってくれるな、けれどそう言われるとな」
 イギリス自身もです。
「否定出来ないからな」
「何でもかなりの技術が必要だから」
「日本に食わせてもらうか?」
「食べたい時は」
 こうしたお話をする二国でした、河豚料理は世界的に有名になっています。


第五十六話   完


                2019・10・9 

 

第五十七話  当たると本当に

第五十七話  当たると本当に
 日本の河豚料理のことは世界的に有名になっています、それで各国もそこにいる人達もこのお料理のことは知っていますが。
 オランダも少し引いたお顔で日本に言います。
「毒あるな」
「はい、あります」
 日本もその通りだと答えます。
「しかも猛毒です」
「そんな魚食うんやな」
「毒のない部分を食べれば恐ろしいまでに美味しいです」
「そう言うけどな」
 それでもというのです。
「当たると死ぬことはな」
「問題ですか」
「問題も問題や」
 まさにというのです。
「死ぬのなら食うこともな」
「警戒されますか」
「そうなるわ」
「では召し上がられませんか」
「慎重な料理人に作ってもらうわ」
「それでは」 
 オランダはいつもそうしています、何だかんだで河豚は人気料理です。毒があることは怖いにしても。


第五十七話   完


                  2019・10・10
 

 

第五十八話  江戸時代は

第五十八話  江戸時代は
 河豚は昔から食べられていました、ですが。
 古代から当たる人が多かったです、それで江戸時代では日本は上司の人に河豚について直接言われました。
「河豚を食べてはならない」
「やはりそうですか」
「毒があるからな」
「だからですね」
「美味いというが」
 それでもというのです。
「毒があってしかもだ」
「それが強いとなると」
「食べてはならないのも当然だな」
「そうですね、では」
「江戸で河豚を食べてはならない」
 こうなりました、ですが。
 江戸はともかく当時の日本は各藩に分かれていてしかも幕府の治める場所でも幕府の目が届かない場所もありまして。
 そうした場所ではこっそり食べていたりしまして。
「美味しいですか」
「ちゃんと調理すれば」
 食べている人が日本に答えます。
 江戸では食べてはいけないとされていても食べている地域もありました、そして江戸時代から明治時代に移るのでした。


第五十八話   完


               2019・10・10 

 

第五十九話  明治になってから

第五十九話  明治になってから
 明治になってからも河豚は毒があるので食べることは禁じられていました、ですが日本の上司の一番偉い人だった伊藤博文さんがです。
 下関で河豚を食べてこう日本に言いました。
「わしは長州生まれでね」
「河豚もですね」
「食べたことがあるし」
 一説には既にそうしていたみたいです。
「今回美味かった」
「だからですか」
「河豚を食うことを禁じることは」
 このことはというのです。
「止めるべきだと思った」
「ですが毒が」
 このことが問題だとです、日本はあえて言いました。
「そのことは」
「免許制にしよう」
「ちゃんとした調理が出来る人にですか」
「調理を許してだ」
 その様にしてというのです。
「やっていこう」
「免許の試験も受けて」
「これなら大丈夫だ」
 こうして日本全土で河豚が公に食べられる様になりました、最初は下関と博多だけでしたが。


第五十九話   完


                 2019・10・11
 

 

第六十話  カテゴリーシックス

第六十話  カテゴリーシックス
 その台風の話に世界各国は仰天しました。
「ラグビーの試合中止も当然か」
「っていうか何だこの巨大さ」
 イギリスもフランスも人工衛星の写真を観て唖然としています。
「こんな台風見たことねえぞ」
「怪獣かよ」
「これは観光旅行は中止あるよ」
 中国は日本に行くつもりでした、それも関東に。
「折角だったあるが」
「日本は連休中だったのにな」
 アメリカも観光旅行に行くつもりでした。
「これは駄目だな」
「こんな台風来て日本君の国民の人達は大丈夫かな」
 ロシアも心配になりました。
「千葉県が大変なんだよね」
「これ本当に台風でごわすか?」
 オーストラライも唖然としています。
「冗談抜きに怪獣でないごわすか」
「こんなの来たても無事であって欲しいたいが」
 ニュージーランドも本気で心配しています。
「どうなるたい、日本さんと国民の人達」
「戦争より怖いでごわすな」
 そんなとんでもない台風が日本に来ています、何でもかつてない巨大さで伊勢湾の方に向かっているとのことです。


第六十話   完


                2019・10・11 

 

第六十一話  終戦直後は

第六十一話  終戦直後は
 これは大阪で本当にいた人のお話です。
 戦争から帰ったその人は戦場でヒロポンをやってその後遺症もあって傷痍軍人になっていました、その年金で細々と暮らしていましたが。
 免許がなくても河豚を自分で買って自分で調理していました、大阪はその人を見て心配そうに言いました。
「あの、河豚は」
「大丈夫です、河豚は知ってますから」
 その人は大阪に笑ってお話しました。
「それに食べるのはわし一人ですから」
「何があってもですか」
「何の心配もいりません」
「けどあたったら」
「わしはもう廃人ですから」
 やっぱり笑って言うのでした。
「そうですさかい」
「戦争でのことで」
「結婚もしませんし」
 このこともあってというのです。
「死んでも誰も悲しみませんし」
「それでご自身で河豚調理して」
「楽しんでますわ」
「そうでっか」
 終戦直後はこうした人もいました、お亡くなりになったのは昭和五十年位のことだったといいます。


第六十一話   完


                  2019・10・12
 

 

第六十二話  スコットランドの抗議

第六十二話  スコットランドの抗議
 とてつもない大きさの台風が来て観艦式の事前のイベントが中止されてラグビーのワールドカップの試合もです。
「中止ですが」
「おい、スコットランド兄さんが怒ってるぞ」
 イギリスが日本に言ってきました。
「試合中止するなってな」
「お気持ちはわかりますが」
「台風が来てるからだよな」
「それも今回の台風は違います」 
 毎年幾つも来る日本でもです。
「地球史上最大規模だとか」
「けれどな、兄さんも本気で優勝狙ってるからな」
 だからだというのです。
「もうな」
「試合が中止されると困るのですね」
「そう思ってな」
「怒っておられますか」
「試合またやれって言ってるんだよ」
「延期してですか」
「しないと協会に訴えるってな」
「困りましたね、それは」
 日本もお話を聞いて思いました、プロ野球のコミッショナーみたいに自分にその権限はないと言う訳にもいかないので。


第六十二話   完


                 2019・10・12 

 

第六十三話  戦後になって

第六十三話  戦後になって
 日本は高度成長から色々な世界の催しにもお顔を出して維新から大戦の時よりもずっと世界に知られる様になりました。
 それで世界各国も和食を食べますが。
 中国は河豚料理を見て驚いて言いました。
「まだ食べているあるか」
「そういえば漢詩にありますね」
「僕のところでも食べていたある」
 実はそうだったのです。
「唐の頃とかに」
「それで死ぬ危険もでしたね」
「あったあるが」
「それでも美味しいので」
「食べていたあるよ」
「何で毒があるのに食べるんだい?」
 今度はアメリカが言ってきました。
「僕には理解出来ないぞ」
「美味しいので」
 日本は今度はアメリカに答えました。
「だからです」
「それで食べるのかい?」
「そうです、何でしたら召し上がられますか?」
 日本はアメリカを河豚料理に誘いました、そうして中国と三国で大坂道頓堀のあるお店に入りました。


第六十三話   完


               2019・10・13
 

 

第六十四話  これは怪獣ではないのか

第六十四話  これは怪獣ではないのか
 イギリスは日本の台風情報に驚愕して日本に尋ねました。
「円谷さんの世界か?」
「特撮ではありません」
 日本はイギリスに顔面蒼白で答えます。
「これはです」
「現実なんだな」
「実際に台風が来ています」
「俺こんな台風聞いたこともねえぜ」
「地球史上最大レベルだとか」
「実際その大きさだよな、しかしな」
 ここでイギリスはこうも言いました。
「日本も国民の人達も冷静だな」
「この状況でもですね」
「ああ。こんなとんでもない台風が来ていてもな」
「台風にも慣れていますので」
 日本はこう答えました。
「ですから」
「それでかよ」
「はい、確かに恐ろしい規模の台風ですが」
「慣れてるんだな」
「台風自体に」
 それで冷静だというのです、日本も国民の人達も台風にも地震にも他の国々よりも遥かに経験豊かになっているのです。


第六十四話   完


                   2019・10・13 

 

第六十五話  これまずいかも

第六十五話  これまずいかも
 日本はアメリカと中国を道頓堀の河豚のお店に案内する為にその道頓堀に来ました、ここは二国共よく知っています。
「かに道楽がいいな」
「何時見てもいい場所ある」
「後でたこ焼きも食べるぞ」
「お好み焼きもある」
「ただ、あれまずくないかい?」
「今気付いたあるが」
 アメリカも中国も道頓堀というか大阪の象徴になっている食い倒れ人形のおじさんを見て日本に言いました。
「紅白の縞模様あるが」
「旭日旗じゃないかい?」
「そのうちあいつが文句つけてくるあるぞ」
「集中線にも言ってくるからな」
「可能性はありますね」
 日本も否定出来ませんでした。
「何でも言ってきますから」
「言われたら大坂の人達は激怒するな」
「確実にそうなるあるが」
「それであの教授さんとかは」
 言ってくるとです、日本も思うのでした。
 そんなことを思いながら三国で河豚そのものの看板を目指すのでした、尚この辺りは他にも河豚のお店があります。


第六十五話   完


                  2019・10・14
 

 

第六十六話  無念の中止

第六十六話  無念の中止
 台風のあまりもの被害に日本の上司の人は決断しました、そしてその決断を日本に対してお話しました。
「観艦式は中止にしよう」
「台風の被災者の方々の救助と復興にあたりますね」
「そうしよう、これは酷い」
 被害甚大だというのです。
「だからね」
「折角の観艦式ですが」
「世界各国から集まってね」
「はい、事前の準備もしてきましたが」
 それもかなりの時間をかけてです。
「この度は仕方ないですね」
「世界各国にも話してね」
「そしてですね」
「すぐに海上自衛隊も動こう」
「わかりました」
「関東と東北の損害がかなりだから」
 それでというのです。
「すぐにことにあたろう」
「わかりました」
 日本も頷きました。
 とてつもなく巨大な台風を受けて日本の被害は甚大なものになりました、観艦式の中止もこれは止むを得ないことでした。


第六十六話   完


                    2019・10・14 

 

第六十七話  色々な人が

第六十七話  色々な人が
 道頓堀は観光地でもあります、日本も世界的な観光立国になったので。
「色々な国の人達がいるな」
「国際色豊かあるな」
「はい、大阪もです」
 日本はその色々な国から人達を見ているアメリカと中国に微笑んで答えました。通称ひっかけ橋の傍で。
「こうした街になりました」
「前は違ったな」
「そうですね、三十年位前までは」
「こんなに色々な国から人は来ていなかったな」
「それがです」
「変わったんだな」
「今ではこうです、ただ」 
 日本はこうも思いました。
「黒門市場もですが」
「あちらもあるか」
「日本人、それも地元の人も」
 こうしたことも言うのでした。
「忘れないで欲しい」
「観光だけではないあるな」
「いい場所だけにそうも思います」
 観光もいいけれど、というのです。日本にとっては観光だけでなく地元も大事だと思ってしまうのです。


第六十七話   完


                   2019・10・15
 

 

第六十八話  復旧に向けて

第六十八話  復旧に向けて
 台風が過ぎ去りました、日本は被害状況を見て思いました。
「ここまでの被害ですか」
「恐ろしいですね」
「近年でここまでの被害はなかったです」
 妹さんにも言いました。
「台風では」
「全くですね」
「自衛隊やボランティアの人達にも頑張ってもらって」
「そしてですね」
「一刻も早くです」
「復旧ですね」
「被災した方々には日常生活にです」
 是非にとも思うのでした。
「戻ってもらう様にです」
「してもらいますね」
「そうなる為にも」
「迅速な復旧ですね」
「かつ確実な」
 日本自身妹さんと一緒に働いています。
「そうなる様にしていきましょう」
「それが私達のお仕事ですね」
 兄妹でお話してでした、そのうえで復旧にあたるのでした。とんでもない台風が来ても負けていられないと決意しながら。


第六十八話   完


                   2019・10・15 

 

第六十九話  絶対にある匂い

第六十九話  絶対にある匂い
 中国は道頓堀を歩きつつ思いました。
「阪神の匂いが凄いある」
「ここはいつもこうだな」
 アメリカもこの匂いをはっきり感じています。
「優勝していなくても」
「というかある」
 ここで中国は道頓堀そのものを見ました、そうしてかなり引いたお顔になってそのうえで言うのでした。
「ここにあのおっさんがいたあるか」
「何か凄い怨念を感じるぞ」
 アメリカもかなり引いたお顔になっています。
「大国か名門の上司の家への祟りレベルだぞ」
「ここまで強烈な怨念が阪神にかかっているあるか」
「何といいますか」
 日本もコメントに困っています。
「あの時のファンの方々のフィーバーのせいで」
「今も祟っているんだな」
「魔物に続いて阪神に憑いたあるか」
「ここに来る度に思います」
 日本にしてもです。
「恐ろしい祟りです」
「全くだな」
「道理で日本一になれない筈ある」
 あの日本一も彼方のお話になっています、例えシリーズに出ても毎回歴史に残る事態にまでなっています。


第六十九話   完


                  2019・10・16
 

 

第七十話  コンクリートも

第七十話  コンクリートも
 台風の被害はあんまりにも大きいです、それで日本は復旧作業の中で若しやというお顔になって言いました。
「かつてダムや堤防について言われましたね」
「はい、無駄だと」
「コンクリートから人等と」
「そうした主張が主流でしたが」
 妹さんも若しやというお顔になっています。
「この惨状を見ますと」
「どうかとなりますね」
「そしてそう言っていた方々は」
 今思うとです。
「愛知さんのあれに賛成する様な」
「そうした人達ばかりですね」
「長野さんの上司だった方も」
 まずはこの人を思い出すのでした。
「ダム反対でしたが」
「無駄なダムはともかくです」
「やはりダムは必要ですね」
「そしてスーパー堤防も」
「国会でまたあのショートヘアの人が言っていますが」
 駝鳥を思い切り人相を悪くさせて歯を付けたみたいなお顔の女性議員の人です。
「今思うと」
「あの人たちは間違っているのでは」
 治水の重要性を考えるとです、今回の事態から。


第七十話   完


                2019・10・16
 

 

第七十一話  目立ち過ぎる看板

第七十一話  目立ち過ぎる看板
 食い倒れ人形だけではありません。
 アメリカも中国も蟹道楽の動く巨大な蟹を見上げて日本に言います。
「降りてきて動かないかい?」
「それで暴れないあるか」
「それはないので」
 そこはちゃんと言う日本でした。
「ご安心下さい」
「何度見てもそう思うな」
「食い倒れ人形並に目立つある」
「これが大阪ですね、そして」
 三国で目的地に行くとでした。
 そこの河豚の看板も模型でお店の前に吊るされています、しかもその大きさはかなりのものなので。
 アメリカも中国もまた言いました。
「自己主張が激しいな」
「これもあるな」
「ですがそれで、です」
 自己主張が強いせいでというのです。
「目立って注目されて」
「お客さんも入るんだな」
「そうあるな」
「大阪はこうですから」
 日本は微笑んで言いました、そうして三国でお店に入るのでした。


第七十一話   完


                 2019・10・17
 

 

第七十二話  最低な県行政

第七十二話  最低な県行政
 日本は神奈川からお話を聞いて思わず我が耳を疑って神奈川に聞き返しました。
「県が決めていないからですか」
「はい、自衛隊の救助のお水を捨てさせました」
「あの、こうした時は」
「本当に急ですね」
「ですからすぐに県の行政が許可して」
 そしてというのです。
「お水でも物資でもです」
「県の人が来たのは六時間後でした」
「その六時間で助かる命があります」
 そして助からない命もあります。
「ですから」
「どうも僕の今の上司の人も」
「愛知さんの上司の方の様ですか」
「阪神大震災の時と同じで」
「そうした方が上司ですと」
「自衛隊がお嫌いらしくて」
 それかお役人の人があまりにもあれで、です。
「こうした事態になりますね」
「そうですね、一番危ないのは沖縄ですね」
「あの上司の人は確かに一番、ですね」
「何があっても自衛隊の出動を許可しそうにないですね」
 今回のことで思うのでした、神奈川で呆れたことが起こりました。


第七十二話   完


                2019・10・17 

 

第七十三話  お店の中は

第七十三話  お店の中は
 三国でお店の中に入るとです、アメリカは不思議そうに言いました。
「お客さんが多いな」
「えっ、それが何か」
「死ぬかも知れないのにいいのかい?」
「ですから死なないですから」
 日本はそこは断りました。
「今では」
「そうなのかい?」
「はい、そうした調理はしません」
 断じてというのです。
「そこはです」
「安心していいかい?」
「ご安心を」
「というか恐れ過ぎある」
 中国もそんなアメリカに呆れています。
「大阪の人は安心しているあるよ」
「河豚にあたることについてはかい」
「むしろ阪神のドラフトの方が心配ある」
「またいいピッチャーを獲得するんだな」
「ピッチャーはいいあるが」
「バッターだな」
 こちらがどうかです、何故か阪神は投手陣は先発中継ぎ抑えが大抵揃います。ですが打線がなのです。


第七十三話   完


                  2019・10・18
 

 

第七十四話  台風の影響で

第七十四話  台風の影響で
 台風の後で自衛隊の人達は大忙しです、そしてこの影響は思わぬことにまで及ぼうとしていました。
「即位の儀のパレードもですか」
「どうしようかとね」
 日本に官房長官の人がお話します。
「お話しているよ」
「そうですか」
「延期しようかとね」
「それはまた」
「残念なことだけれど」
「台風のことを考えると」
 この時期はというのです。
「仕方ないとね」
「自粛もですね」
「うん、そうなるかも知れないよ」
「仕方ないことですか」
「そう、ただね」
「ただ?」
「出来ればね」
「開きたいですか」
「そう、本当にね」
 そう思っていても台風で多くの被災者の人が出たことを考えるとです、パレードは延期も仕方ないというのです。


第七十四話   完


                 2019・10・18 

 

第七十五話  本当に心配

第七十五話  本当に心配
 アメリカは注文が終わってからも不安でした。
「何度も言うけれどな」
「ですから大丈夫です」
 日本はまたアメリカに答えました。
「ご安心を」
「鉄砲でもかい」
「そもそも当たりませんから」
 だからだというのです。
「ご安心を」
「だったらいいんだけれどな」
「だからアメリカは心配し過ぎある」
 中国も言うことでした。
「ここ一番の阪神の試合を観る時みたいに落ち着くよろし」
「ほぼ確実に負けるじゃないか」
「それは言わない約束ある」
 その際の勝率ならぬ敗率は物凄いものみたいです。
「とにかくある」
「落ち着いてだな」
「河豚を食べるよろし」
「よし、お刺身に唐揚げにお鍋にだな」
「白子もあります」
 そしてお酒も頼んでいます、お金がかかることは事実ですがそれでもその心配は国家なので関係ありません。


第七十五話   完


                    2019・10・19
 

 

第七十六話  延期決定

第七十六話  延期決定
 パレードは実際に延期が決定しました、日本はそのお話を聞いて残念に思いながらもこうも思いました。
「ですがそれが」
「私達の上司の上司のお家ですね」
「はい、私や国民の皆さんに何かあれば」
「すぐに気遣いをされますね」
「素晴らしい上司の上司の方を持ちました」
「そのお家を」
「ではです」
 日本はあらためて思いました。
「延期されたパレードは」
「素晴らしいものにしましょう」
「何があろうとも」
「そうしましょう、そして」
 妹さんも言いました。
「即位のよき門出の一つにしましょう」
「そうしましょう、ですが」
 ここで日本はこんなことも言いました。
「即位の儀そしてパレードは大規模ですが」
「それでもですね」
「お金は規模の割には」
「驚く程かかりませんね」
 このことは色々な事情があってです、実はその費用は本当に規模と比例して僅かなものです。


第七十六話   完


                  2019・10・19 

 

第七十七話  本当に食べてみた

第七十七話  本当に食べてみた
 遂に河豚料理が来ました、それで。
 アメリカは覚悟を決めた顔で日本に言いました。
「いよいよだな」
「ではまずはお刺身からですが」
「奇麗だな」
 お皿に飾られた河豚のお刺身、てっさを見て言います。
「まるで芸術品だぞ」
「はい、そこも凝るのが和食で」
「それで河豚もだな」
「そうなのです」
「そうだな、では食べるぞ」
「はい、一緒に食べましょう」
「死ぬ気で食べるぞ」
 こう言ってお箸を手にするのですが。
 中国はアメリカの手の動きを見て引いたお顔で言いました。
「遅くないあるか?」
「だから警戒しているんだ」
 アメリカは中国にもこう言います。
「だからだ」
「間違ってもあたらないある」
「だといいんだけれどな」
「いい加減安心するよろし」
 とにかくアメリカはまだ安心していません、何しろ毒がある生きものを食べることは慣れていないからです。


第七十七話   完


                    2019・10・20
 

 

第七十八話  ブブセラ来るか

第七十八話  ブブセラ来るか
 台風はまだまだ後遺症はありますし愛知県の芸術とやらは芸術どころか非常に醜悪なものばかり見せてくれました。
 その中で日本は言いました。
「ラグビーですが」
「はい、そちらですね」
 妹さんもそれならと応えました。
「いよいよですね」
「南アフリカさんとの試合です」
「ベスト8になり」
「次に勝つことが出来れば」
「いよいよ四強ですが」
「今回も強敵です」
 世界最強とさえ言われています。
「これまでの様にはいかないでしょう」
「そうですね、ですが」
「全力を尽くしてですね」
「試合に挑むべきです」
「それがスポーツですから」 
 ラグビーに限らずです。
「そうしていきましょう」
「絶対に」
 勝敗に関係なくというのです。
 今度も強敵です、ですが日本はそれでもスポーツマンシップを全うすることを念頭に試合に挑むのでした。


第七十八話   完


                   2019・10・20 

 

第七十九話  食べてみて

第七十九話  食べてみて
 アメリカは決死の覚悟でてっさ、河豚のお刺身をお口に入れました。そうして味わってから日本に言いました。
「物凄く美味しいぞ」
「河豚を食べると他のお魚は食べられなくなると言われています」
 日本はこう答えました。
「二つの意味で」
「美味しくてだな」
「そして毒で」
「やっぱり毒があるじゃないか」
「ですがちゃんと調理していますので」
 それでというのです。
「ご安心を」
「そこはだな」
「そうです、くれぐれも」
「他のお料理も美味しいあるぞ」
 中国はお鍋や唐揚げや白子も見ています。
「そちらも楽しむよろし」
「よし、食うぞ」
「お酒もありますので」
 日本は日本酒も用意しています。
「どうぞ」
「これで毒がないと完璧だな」
 アメリカは心から思いました、河豚はそこまで美味しいので。


第七十九話   完


                  2019・10・21
 

 

第八十話  また台風が

第八十話  また台風が
 日本はラグビー日本チームの最後の最後までの健闘に感動を感じつつも即位の礼についても思いました。
「また台風ですね」
「はい、大雨が心配ですね」
 妹さんもそのことが心配です。
「本当に」
「全くです、どうなるか」
「愛知さんの上司の人に来て欲しくもないですが」
「悪い言葉ですが」
 日本はこう断って言いました。
「どの面下げて、ですね」
「恥を知っている人なら来られないですね」
「その筈ですが」
「あそこまでする人が恥をご承知か」
 ツイッターでの恫喝に電話の時間の規制に抗議の内容を公表に芸術展の入場の完全な制限にと色々しました。
「そう思いますと」
「台風とあの人は」
「来て欲しくないですね」
「全くです、とんでもない台風が来て」
 そしてというのです。
 また台風が来ました、それも即位の礼の時に来るので厚顔無恥な人の参列と共に心配になるのでした。


第八十話   完


                  2019・10・21 

 

第八十一話  本当に美味しいので

第八十一話  本当に美味しいので
 アメリカは河豚料理をどんどん食べていきました、てっさだけでなくお鍋も唐揚げも白子もです。皮も食べました。
 そしてお鍋を雑炊にしてそれも全部食べて言いました。
「満足だぞ」
「デザートもですね」
「食べたし飲んだしな」
 勿論お酒もしこたま飲みました。
「後は生きているかどうかだな」
「遅くて四時間で出るあるが」
 中国はその河豚の毒のお話をしました。
「それでもいい加減安心するよろし」
「大丈夫なのかい?」
「今頃当たる確率は宝くじレベルある」
 そこまで低いというのです。
「だから安心するよろし」
「そうだといいけれどな」
「それにアメリカが当たるなら僕達もあるぞ」
「はい、同じお鍋を食べましたので」
 日本は全く慌てていません。
「そうなりますね」
「経済と同じで一蓮托生ある」
「そこでそのお話かい?」
 経済は実はこの三国のうち一つがこけると後の二国もと言われています、そして今の河豚もというのです。


第八十一話   完


                  2019・10・22
 

 

第八十二話  王室があると

第八十二話  王室があると
 遂に即位の礼の時が来ました、世界各国が上司の人達と一緒に招待されてそのうえで東京に集まっています。
 そこには当然ながら連合国つまり常任理事国の面々もいますが。
「お前何か誇らしげだな」
「それは当然だろ」
 イギリスは実際に誇らしげにフランスに応えます。
「俺は皇太子殿下と一緒だからな」
「あの人とだな」
「ああ見えて平和と人権が好きないい人なんだぞ」
 スキャンダルで騒がれたことはありましたが。
「それで日本の上司の上司の人達とも仲がいいんだよ」
「王様いると違うな」
「それはあるね」
 ロシアも言います。
「僕は国会の副議長さんが来てるけれどね」
「僕は運輸長官だぞ」
「僕なんか副主席あるが」
 ロシアにアメリカも中国も続きますが。
「こうした時は王家の人達が優先あるからな」
「僕達は今回はイギリスより低くなるかい?」
「そうなるな、そこは仕方ないからな」
 イギリスはこう言ってタイやオランダ、ベルギ―達のところに向かいました。こうした時王家の存在は凄い格になります。


第八十二話   完


                 2019・10・22 

 

第八十三話  四時間経過しても

第八十三話  四時間経過しても
 日本達が河豚を食べて四時間経ちました、その間三国で難波のカラオケボックスで歌って遊んでいました。
 それで四時間経ってアメリカは日本のアニメの曲を入力しつつ言いました。
「あれっ、生きてるぞ」
「当然ある」 
 中国がそのアメリカにやや呆れたお顔で言いました。
「死んでいたら大変あるぞ」
「本当に大丈夫だったんだな」
「だからちゃんと調理しているある」
 免許を持っている人がです。
「そこは安心するよろし」
「そうなんだな」
「そうある、それで次に歌う曲あるが」
「私個人としては特撮がいいかと」
 日本はこれだと勧めました。
「ライダーはどうでしょうか」
「それじゃあ某脚本家さんが全話と劇場版の脚本書いたライダーにしようか」
 アメリカは早速その作品のOPの曲を入れました。
「これだな」
「はい、ではですね」
「次の曲はこれにしよう」
「三人で歌いましょう」
 アメリカは無事でした、そしてそのままカラオケで歌い続けました。


第八十三話   完


                 2019・10・23
 

 

第八十四話  王室の方では

第八十四話  王室の方では
 イギリスは皇太子さんと一緒に各国の王族の人達のところに行きました、ですがその場ですぐに意外といったお顔になりました。
「あれっ、どういうことなんだ?」
「はい、今回はです」
 タイがイギリスに答えます。
「政府関係者の方がです」
「参列するんだな」
「そうなりました」
「日本の皇室と仲いいだろ」
 タイの王室はというのです。
「うちの王室と同じ位な」
「そこは私もわかりませんが」
 細かい事情はというのです。
「それでもです」
「今回は、か」
「はい、政府の方です」
「上司の上司の人が代わって考えも変わったか?」
「どうなのでしょうか」
「絶対にどなたかが来ると思ってたけれどな」
 タイ王家からというのです。
「まあそれでもか」
「私は王国なので」
 王家の人達のところにいます、今回のタイはそうした状況です。


第八十四話   完


             2019・10・23 

 

第八十五話  大雨

第八十五話  大雨
 お話は少し遡ります。即位の儀を前にしてお天気はといいますと。
「台風きてるんだね」
「そうだな」 
 イタリアもドイツも参列しています、ですがお天気を聞いてそのうえで二国共暗いお顔になっています。
「またしてもな」
「日本今年も台風多いよね」
「災害に悩まされる国だからな」
 これが日本の泣きどころでしょうか。
「そこは仕方ない」
「今台風が来ても」
「確かに折角の即位の儀だがな」
 その日だけれど、というのです。
「来るものは来る」
「俺達だけ来るならいいのにね」
「全くだ、だが」
 ここでドイツは思うことがありました、その思うことはといいますと。
「俺達の上司の一番偉い人はな」
「あっ、皇帝や王様でなくなってね」
「大統領はな」
「こうした時何か寂しいんだよね」
 今になって思うことでしょうか、ドイツもイタリアも共和国になっているのでこのことは残念に思うのでした。


第八十五話   完


               2019・10・24

 

 

第八十六話  台風大国

第八十六話  台風大国
 台風についてオーストラリアも思いました。
「日本名物でごわすな」
「そんな名物いりません」 
 日本はオーストラリアにはっきりと答えました、勿論オーストラリアも即位の儀に上司の人と一緒に参列しています。
「地震もですが」
「それはおいどんもでごわす」
「ではわかりますね」
「それでもこんな時もでごわすか」
「正直困っています」 
 他ならぬ日本が最もです。
「折角の時だというのに」
「迷惑な話でごわすな」
「何とかそれて欲しいですが」
 こうも思うのでした。
「それでもですね」
「どうなるかでごわすな」
「せめて弱まってくれれば」
 台風、それがです。
「切実に思います」
「台風の中の儀はどうもでごわすな」
「信長さんでないのですから」
 信長さんは雨男でした、それで日本はこの人のことも思い出したのです。瞬く間に天下人になったこの人のことを。


第八十六話   完


                   2019・10・24 

 

第八十七話  弱まった

第八十七話  弱まった
 台風が即位の儀の日に東京に迫っていました、その状況にスウェーデンもどうにもというお顔になっています。
「こんな日に災難だ」
「全くだね」
 スウェーデンの上司の上司の人も困ったお顔になっています。
「折角の晴れの日にね」
「嵐とは」
「何かと嫌になるね」
「そですだ」
 スウェーデンは上司の上司の人に答えました。
「それで俺も言いますだ」
「うん、せめて台風が弱まって」 
 そしてというのです。
「温帯低気圧になってくれれば」
「いいけれどね」
「そうなって欲しいだ」
 こう思っているのはスウェーデンだけではありません。
 フィンランドもこう言います。
「よりによってですね」
「おめもそう思うだな」
「はい、僕達がこう思う位ですから」
「日本は余計だな」
 スウェーデンはフィンランドにも応えました、悪天候の中で。


第八十七話   完


                2019・10・25
 

 

第八十八話  最初の奇跡

第八十八話  最初の奇跡
 台風が迫ってきていて皆不安になっていました、ですがその台風がです。
 ポーランドはそのお話を聞いてリトアニアに言いました。
「それほんまなん?」
「うん、今気象情報を確かめたら」
 リトアニアがポーランドに答えました。
「台風がね」
「温帯低気圧になったん」
「そうなったよ」
「日本に来た台風がすぐに温帯低気圧になるってあまりないんちゃうん?」
「そうだね、日本さんのところに来た台風は」
 リトアニアはポーランドに真面目なお顔で答えます。
「普通はね」
「日本を通過してやね」
「温帯低気圧になるから」
 海の上でそうなります。
「こんなすぐになることはね」
「あまりない筈やのに」
「そうなったよ」 
「凄いことやね」 
 ポーランドも驚いています。
「これは」
「うん、これでかなり違うよ」
 台風が温帯低気圧になっただけで、です。まさに奇跡でしたが奇跡はこれで終わりではありませんでした。


第八十八話   完


                  2019・10・25 

 

第八十九話  源氏物語の世界

第八十九話  源氏物語の世界
 雨は降り続けていました、それで各国も生憎の雨だなと思ってそのことを残念に思っていました。ですが。
 その中でもです、日本の皇室の方々の服装に各国は驚きました。
「これが日本さんなのね」
「驚いたずら」
 ハンガリーもルーマニアも唖然となっていました。
 日本の正式な礼装、それはまさにでした。
「十二単が出るとはずら」
「即位の儀の時はいつもだけれど」
「まるで古典ずら」
「源氏物語よね」
「千年以上前の服ずら」
 ルーマニアは唖然となりながら言いました。
「それが今目の前にあるなんてずら」
「信じられないわね」
「これが日本ずらな」
「日本の上司の上司の人のお家は三世紀から存在しているらしいけれど」
「千年以上前の服なんてずら」
「まずないから」
 他の国にはありません。
「それが出て来るとか」
「全く以てとんでもないことずら」
 この二国だけでなくどの国も驚いています、日本のその礼装に。


第八十九話   完


                2019・10・26
 

 

第九十話  何と雨が

第九十話  何と雨が
 午後に入っても雨が続くと思われました、ですが。
 一時頃急に晴れました、どの国もこれはまさかと思いました。
「演出だっぺ?」
「そんな筈ないから」
 ノルウェーがデンマークにいつもの突っ込みを入れました。
「絶対に」
「やっぱりそうだっぺな」
「気候を操れる人はいない」
 このことをはっきりと言いました。
「絶対に」
「そうだっぺな」
「そう、そして」
 ノルウェーはさらに言いました。
「雨は本当に止んだから」
「台風が温帯低気圧になってっぺな」
「こうなった」
「いや、凄いことだっぺな」
「これから本格的な儀式になるから」
 その時にというのです。
「雨が止むことは奇跡」
「流石は日本の上司の上司の人だっぺ?」
「僕も思う」
「まあ流石にこれで終わりっぺ」
 これ以上のことはないというのです、ですが儀式の時に起こった奇跡はこれで終わりではありませんでした。


第九十話   完


                  2019・10・26 

 

第九十一話  虹が

第九十一話  虹が
 フランスは皇居の上を見て思わず声をあげました。
「虹!?嘘だろ」
「本当に虹がかかってるじゃないか!」
 アメリカもこのことには驚きました。
「凄いな!」
「これはまさに天啓あるぞ」
 中国は自分の長い歴史から思いました。
「雨が止んでこれは、ある」
「凄いね、こんなこと本当にあるんだ」
 ロシアも唖然となっています。
「即位の儀でこれはね」
「ねえな、凄いことになったな」
 フランスはまた言いました。
「これが日本の皇室かよ」
「日本の神々、そして仏様達にお祈りしてるから?」
 イタリアも連合国の面々に言ってきました。
「だからかな」
「そうかもな、日々日本と国民の人達、世界の平和を願っている」
 ドイツも唸っています。
「そのことからの加護か」
「そうかもね」
 どの国もこのことには驚いています、そして虹だけでなくもう一つの奇跡が皆を待ち受けているのでした。


第九十一話   完


                 2019・10・27
 

 

第九十二話  霊山まで

第九十二話  霊山まで
 イギリスも腰を抜かさんばかりになっています。
「今東京で富士山がはっきり見えるなんてな」
「これはないだ」
 スウェーデンも珍しく表情が出ています。
「恐ろしい奇跡だ」
「これが日本の上司の上司の人なんだな」
 イギリスはまた言いました。
「おっそろしいもの見たな」
「奇跡の連続ですね」
 タイですら冷静でいられなくなっています。
「私達はとんでもない時にとんでもないものを見ました」
「全くだな、俺も長い間生きてるけれどな」
 それでもと言うイギリスでした。
「こんなことはな」
「滅多にないことですね」
「はじめてかもな、何かこれからのことを思うとな」 
 日本そして皇室の方々のというのです。
「凄いことになるかもな」
「全くですね」
「台風が収まってだけでもすげえってのに」
「この富士山はないだ」
 スウェーデンは今も富士山を見ています。
 雨が止み虹が皇居の上にかかりそして富士山まで見えました、三つの奇跡が今即位の儀を飾ったのです。


第九十二話   完


                 2019・10・27 

 

第九十三話  終わった後で

第九十三話  終わった後で
 イギリスは全てが終わってから上司の上司のお家の人今回は皇太子の人と一緒にこの人が関わっているお店に入りました。
 そこでお店のものを観て回りつつ言いました。
「有り得ないことが起こりましたね」
「うん、奇跡が続いたね」
 皇太子さんも驚いたみたいです。
「素晴らしいものを観たよ」
「そうでしたね」
「あれが日本の皇室なのかな」
 こうイギリスに言うのでした。
「本当に」
「日本のですか」
「そう、八百万の神々がいて」
 日本の神道の神々です。
「そして仏教の仏達もいるね」
「神仏の国ですね」
「そうした国であのお家はいつも日本君と国民の人達そして世界の平和と平穏を願って祈ってくれているから」
「徳が備わっていて」
「ああした慶事が起こってね」
「そこからもですね」
「慶事が起こるんだよ」
 徳が徳を招くというのです、それが日本の上司の上司の人のお家だというのです。


第九十三話   完


                  2019・10・28
 

 

第九十四話  台湾からも

第九十四話  台湾からも
 台湾は今回は直接参加していません、こうした時は何かと寂しい思いをすることが多いのがこの国の現状です。
 ですがそれでもです、上司の人が言いました。
「日本の上司の上司の人に祝辞を贈るわ」
「そうしますか」
「こうしたことは礼儀でね」
「しかもですね」
「素直にお祝いしたいから」 
 だからだというのです。
「遅らせてもらうわ」
「それはいいことですね」
 台湾もにこりとして賛成しました。
「それではすぐに」
「贈るわ」
「わかりました」
「そういえばあの国の上司の人が日本の上司の上司の方に親書を送ったそうね」
「えっ、そんなことしたんですか」
「普通そんなことしないわよね」
「あの方は政治には関わらないけれど」
 このことは台湾の上司の人も知っています。
「わかっているのかしら」
「また凄いことをしますね」
 どうにもと言う台湾でした、ですが台湾は素直に祝辞を贈りました。


第九十四話   完


               2019・10・28 

 

第九十五話  恥知らずが来たけれど

第九十五話  恥知らずが来たけれど
 日本は愛知県の上司の人を見て思わず言いました。
「よく来られましたね」
「正直驚いています」
 妹さんも思わず言いました。
「あれだけ醜いことを散々しておいて」
「よく来られましたね、こちらに」
「ああした人達は恥を知らないものですが」
「あの人もですね」
「恥を恥と思わなくなったら」
 どうかとです、妹さんはこうも言いました。
「一番怖い腐敗がはじまるといいますが」
「もうはじまっていますね」
「はい、愛知さんのところでは」
「愛知さんも大変ですね」
「全くです、市長さんがまともなのが救いです」
「ああした人のことは忘れましょ」
 ここで大阪が日本兄妹にお話しました。
「因果応報って言葉がありますやん」
「もう評価は定まりましたし」
「今恥知らずな行動を採っていてもですね」
「人は見てますさかい」
 そして神様もというのです、愛知県の上司の人は平気なお顔ですが周りの目は日本兄妹と同じものです。


第九十五話   完


                 2019・10・29
 

 

第九十六話  もうはっきりと

第九十六話  もうはっきりと
 日本は即位の儀の後で新聞を読んで妹さんにお話しました。
「いや、非常にです」
「新聞社によってですね」
「色が違いますね」
「大抵の新聞はお祝いくれていますね」
「上司の上司の方を。ですが」
 それでもというのです。
「愛知さんのことや韓国さんとのことで芸術がどうとか韓国さん寄りの新聞は」
「学者さんやテレビに出ている人達も」
「お祝いしていませんね」
「そうですね、皆さん意見が一緒で」
 そうした新聞社はです。
「それで何かどんどん内容が」
「劣化していますね」
「その自称クオリティペーパーは」
 旗が旭日旗なその新聞社です。
「もうタブロイド紙と変わらないですね」
「そこまでのレベルになっていますね」
「その主張が」
「日刊も夕刊も内容はとてつもなく酷いですが」
「この場合は日刊ですね」 
 クオリティペーパーといいつつレベルが五流タブロイド紙のそれまで落ちています、最近の日本のマスコミ事情が今回も出たのでした。


第九十六話   完


                  2019・10・29
 

 

第九十七話  最近肥満が

第九十七話  最近肥満が
 中国は最近国民の人達の肥満が気になっています、食生活が変わってそうなってしまったのです。それでアメリカに相談しました。
「運動あるか」
「太ると止まらないぞ」
「それはアドバイスあるか?」
「僕のことからの話だぞ」
「お前は肥満に詳しいと思ったあるが」
「詳しいから言うんだ」
 太りだすと止まらないというのです。
「肉に油は最高だぞ」
「というか最悪ではないあるか」
「そうでごわす」
 オーストラリアも出てきました。
「最近おいどんの国民も太ってきたでごわす」
「そっちもあるか」
「そうなんだな」
「実は前からその傾向があったでごわすが」
 それがというのです。
「目立ってきたでごわす」
「ブラジルやメキシコもあるな」
「太る国は太るんだな」
 こうしたお話もしました、三国共国民の人達の肥満が気になってきていてそれでお話をするのでした。


第九十七話   完


                   2019・10・30
 

 

第九十八話  実はイギリスも

第九十八話  実はイギリスも
 イギリスは今日の三時もティーセットを楽しんでいます、三段のお菓子にミルクとお砂糖をたっぷりと入れたミルクティーはいつもです。
 ですがそのイギリスにフランスが深刻なお顔で言いました。
「お前は外見はそうでもないがな」
「どうしたんだよ、暗い顔して」
「お前の国民太ってきてるな」
「そ、そうか?」
 イギリスはフランスのその指摘に驚きの御顔で応えました。
「太ってきたか?」
「ああ、それのせいじゃないのか?」
「ティーセットのせいかよ」
「他の食べものも関係あるだろうけれどな」
 それでもというのです。
「それが大きいだろ」
「毎日飲んで食ってるとか」
「どう見ても糖分多いだろ」
「紅茶にしてもな」
「お砂糖かなり入れてるだろ」
「ミルクもな」
「しかもそれティータイムだけじゃねえだろ」
「いつも飲んでるからな」
 イギリスも言われて心当たりがありました、甘いものはいいですがそれでも食べ過ぎると太ってしまうのです。


第九十八話   完


                 2019・10・30
 

 

第九十九話  太っていない国

第九十九話  太っていない国
 アメリカと中国そしてオーストラリアの三国は肥満を気にしています、それでふとアメリカが言いました。
「日本は太っていないな」
「食生活のせいでごわすな」
「日本のお料理はカロリー少ないあるよ」
 オーストラリアと中国も応えます。
「だから痩せているある」
「あれは凄いでごわすよ」
「ちょっと日本の食生活を取り入れてみないかい?」
 アメリカは二国に提案しました。
「ここは」
「それがいいでごわすな」
「痩せる為にはいいことを学ぶべきあるしな」
「なら決まりだな」
 こうして三国は日本のお料理を取り入れることにしました。
 ですがここでその三国にベトナムが言いました。
「食べる量を減らせばどうだ」
「そんなこと出来ないぞ」
「問題外でごわす」
「それが出来たら苦労しないある」
「三国共食事量も問題だがな」
 お料理のカロリーだけでなくというのです、そしてベトナムは日本の少食さも知っているので日本が痩せている原因はそこにもあると考えるのでした。


第九十九話   完


               2019・10・31
 

 

第百話  ビールの恐怖

第百話  ビールの恐怖
 イギリスだけでなくドイツも国民の人達の肥満に悩んでいます、それでイタリアに難しいお顔で漏らします。
「肥満と痛風がな」
「ドイツの悩みだよね」
「薄毛もだが」
 この三つがです。
「国民の悩みだ」
「最後の気にしない方がいいよ」
「わかっているが」
 それでもというのです。
「気になる」
「そうなんだね」
「肥満の痛風の原因は何か」
「ソーセージとベーコンにね」
 まずはこういった食べものでした。
「バターじゃない?ケーキもね」
「よくないな」
「乳酸がね、特に」
「ビールか」
「飲み過ぎるとね」
 ビールはどうしてもです。
 ドイツの悩みの原因はわかっています、ビールの飲み過ぎが肥満と痛風に大きく関係しています。ですがそれでも悩むドイツなのです。


第百話   完


               2019・10・21
 

 

第百一話  それだけ食べていたら

第百一話  それだけ食べていたら
 日本はアメリカ、中国、オーストラリアの国民の人達が肥満に悩んでいる国々に呼ばれて三国のところに行きました、すると。
 脂を沢山使った肉料理をふんだんに食べている三国を見てついついこの言葉を漏らしてしまいました。
「太りますよ」
「いきなりそれかい!?」
「ちょっと酷くないあるか!?」
「日本は毒舌でごわしたか」
「あの、ハンバーガーに唐揚げに」
 それにというのです。
「バターをたっぷり乗せたステーキにビールにと」
「最高に美味いでごわす」
 オーストラリアはそのステーキをどんどん食べています。
「日本もどうでごわすか」
「食べてもいいですが」
 それでもというのです。
「その分運動をしないと」
「ダイエットにはいつも挑戦しているぞ」
 アメリカはハンバーガーにチキンナゲット、フライドポテトにアイスクリームを食べています。
「駄目なのかい?」
「これがいいあるが」 
 中国はピザそして唐揚げも豚バラ煮込みも食べています。
「癖になるある」
「あの、のべつまくなしに召し上がられていてな」
 カロリーの高いものをです、そこを言う日本でした。


第百一話   完


               2019・11・1
 

 

第百二話  まずいと言われて

第百二話  まずいと言われて
 イギリスはフランスに言いました。
「お前俺の食事まずいって言ってるよな」
「ああ、しかもな」
 フランスはイギリスにすぐに答えました。
「お前のところの料理はカロリーも高いしな」
「食生活も問題だってのかよ」
「だから太るんだよ」
 必然的にそうなるというのです。
「これ最悪だぞ」
「まずくて太るならかよ」
「そこ何とかしろよ」
「じゃあ紅茶飲むなってのかよ」
 イギリスはフランスに抗議しました。
「甘いミルクティーをよ」
「お前それいつも飲んでるだろ」
 フランスは呆れながら指摘しました。
「ティータイムだけじゃなくて」
「朝昼晩ってかよ」
「それが問題なんだよ、いつも甘いもの飲むとな」
 それだけでというのです。
「太るからな」
「紅茶は俺の生きがいなんだよ」
 イギリスは反論します、そう言いつつもそのミルクとお砂糖をたっぷり入れたミルクティーを飲んでいます。


第百二話   完


                   2019・11・1 

 

第百三話  運動をしても

第百三話  運動をしても
 見ればアメリカも中国もオーストラリアもよく運動しています、そうした人が多いこともまた事実です。
 ですがやっぱり肥満が多いですがその原因は。
「カロリーの多いものが」
「本当にそれに原因があるんだな」
「肥満はそこあるか」
「わかっていたでごわすが」
「ですから」
 それでと言う日本でした、三国に対して。
「食生活の改善です」
「アイスクリームは駄目かい?」
「ごま団子もあるか」
「肉にお菓子は最高でごわすが」
「食生活を改善することですね」
 それしかないというのです。
「かく言う私の国民の皆さんも最近心配ですが」
「日本の国民の人達は痩せているでごわすが」
「それでも太っている人がおられます」 
 日本基準での見方です。
「そして成人病も」
「そのことでごわしたか」
 肥満も怖いですが成人病も怖いのです。高血圧、糖尿病、痛風、心臓病に肝臓病、脳梗塞は本当に怖いです。


第百三話   完


                 2019・11・2
 

 

第百四話  飲みものが一番怖い

第百四話  飲みものが一番怖い
 フランスはイギリスとドイツに言いました。
「お前等食いものも重要だけれどな」
「紅茶かよ」
「ビールだな」
「ああ、そもそも紅茶にしてもな」
 まずこちらでした。
「お砂糖とミルクドパドパじゃ問題だよ」
「紅茶自体に糖分はなくてもかよ」
「そうだよ、ビールだってな」
 こちらはといいますと。
「朝に食欲ないからって生卵入れて飲むなよ」
「それが朝食になるが」
「どっちもアウトだよ、飲み方次第でな」
 本当にこれでというのです。
「かなり変わるからな」
「気をつけろっていうんだな」
「飲みものもだな」
「ああ、糖尿病とか痛風にな」
 本当にこうした病気にというのです。
「なるからな」
「紅茶がそんなに怖いのかよ」
「ビールはわかっていたが」
 自覚していなくてもしていても飲みものに気をつけないと本当に危険です、成人病になってからでは遅いですから。


第百四話   完


                   2019・11・2 

 

第百五話  成人病は怖いので

第百五話  成人病は怖いので
 日本はアメリカ達に深刻なお顔でお話しました。
「私の国民の方々も肥満は気にしていますし」
「それに成人病だな」
「肥満していなくてもなるあるしな」
「日本も気をつけているでごわすか」
「本当になってしまうと大変なので」
 日本自身よく認識していることです。
「ですから」
「どの国もそうなんだな」
「日本はかなりましと思うあるが」
「それでもでごわすか」
「例えば塩分を摂り過ぎますと」
 和食の問題点です。
「高血圧等のもとです」
「それだな」
「日本は塩分摂り過ぎあるしな」
「お塩だけでないでごわすからな」
 アメリカ、中国、オーストラリアで言いました。
「お醤油にお味噌もあるでごわす」
「調味料が塩気ばかりある」
「それならそうなってしまうな」
「ですから気をつけています」
 日本も何も問題ない訳ではないです、また食生活の変化で他の成人病の問題も抱えてしまっているのです。


第百五話   完


                  2019・11・3

 

 

第百六話  あの人達も痛風に

第百六話  あの人達も痛風に
 フランスはイギリスとドイツにこうも言いました。
「お前等肥満以上に痛風が怖いだろ」
「何でわかったんだ!?」
「ビールのせいか!?」
「ビールもあるけれど歴史的に多過ぎだろ」
 フランスは今度はここからお話しました。
「上司の人達にもな」
「ビクトリア陛下にチャーチルさんもそうだったしな」
「カール五世、ルターさんか」
「洒落にならない位に痛いからな」
 一旦痛風になるとです。
「怖いよな」
「太っても極端にならないと健康に影響しないからな」
 とか言いながらまだ甘い紅茶を飲むイギリスでした。
「けれど痛風はな」
「太っていなくてもなるだろ」
「ああ、足の親指の付け根が痛んでな」
 万力で締め付けられたみたいになるとのことです、この痛みは味わった人でないとわからないとか。
「洒落になってねえぜ」
「だからそこは気をつけろよ」
「あの痛みは恐ろしい」
 ドイツも言います、何か二国共経験者みたいな喋り方をするのでした。


第百六話   完


               2019・11・3 

 

第百七話  肥満以上に怖いかも

第百七話  肥満以上に怖いかも
 日本は成人病についてアメリカ達に言いました。
「肥満も問題ですが」
「成人病だな」
「そっちも問題あるか」
「今はそこまで考えていなかったでごわす」
「こちらは痩せていてもです」
 勿論太っていてもです。
「出てくるもので」
「つまり痩せていても食生活に気をつけるべきだな」
 アメリカは深刻なお顔で言いました。
「つまりは」
「そうなるあるか」
 中国も真剣なお顔で言います。
「医食同源はそこでもあるな」
「じゃあ塩分や糖分にでごわす」
 オーストラリアは踏み込んで考えました。
「コレステロールやプリン体に要注意でごわすな」
「そうしたものは気をつけて」
 そしてと言う日本でした。
「ビタミンもミネラルもカルシウムもです」
「バランスよくだな」
「摂っていくべきあるな」
「それで蛋白質もでごわすな」 
 三国共肥満からそうしたところへ考えを及ぼす様になりました、こうした病気は肥満よりも怖いかもと思ったので。


第百七話   完


                   2019・11・4
 

 

第百八話  ケーキも怖い

第百八話  ケーキも怖い
 フランスは特にドイツに言うのでした。
「今回は嫌味なしだからな」
「本気で言っているな」
「お前ケーキも好きだろ」 
 ドイツは甘党でもあります。
「それもやばいんだよ」
「痛風にはか」
「ケーキも卵使うだろ」
 スポンジに使います。
「それで生クリームとかたっぷりだろ」
「あれが大好きだ」
「それがよくないんだよ」
「甘いものも痛風によくないというな」
「そうだよ、お前の食生活はもうな」
 それこそというのです。
「痛風一直線なんだよ」
「ビールに豚肉に卵にバターにか」
「それに加えてだからな」
「道理で国民が気にしている筈だ」
 痛風にというのです。
「俺も気をつけるべきか」
「痛くなりたくないだろ」
 その痛さたるや大人の人が風に当たったり誰かに触れられただけで泣きそうになる位といいます、だからフランスも本気で言うのです。


第百八話   完


                2019・11・4 

 

第百九話  塩分も怖い

第百九話  塩分も怖い
 あれこれお話している間にです。
 日本はアメリカ、中国、オーストラリアの三国と一緒にご飯を食べることにしました。出したのはお味噌汁にです。
 肉じゃがそして塩ジャケにご飯ですが。
 アメリカはそのメニューを見て少し引いて言いました。
「お味噌にお醤油にだな」
「お塩です」
「やっぱり塩分多いぞ」
「調味料塩気多めあるな」
 中国も引いています。
「確かに日本は塩分多めある」
「これは日本酒が欲しくなるでごわすが」
 オーストラリアはそう言いつつそちらのお酒を出しています。
「危険でごわす」
「高血圧に糖尿病ですね」
「上杉謙信さんもそうだったでごわすな」
「今そう言われていますね」
 戦国時代最強と言われたこの人はといいますと。
「毎晩お塩でお酒を楽しまれていましたから」
「脳梗塞だったでごわすな」
「どうもそうだった様で」
「この食生活も危険でごわすよ」
 和食は和食で問題がある、三国はそのことをわかりました。


第百九話   完


                  2019・11・5
 

 

第百十話  日本のことを言えるか

第百十話  日本のことを言えるか
 フランスはドイツにかなり暗いお顔で言いました。
「お前昔日本に塩分のことで節制を言ったよな」
「そうだったが」
「じゃあお前もな」
 笑っていないだけに余計に深刻な雰囲気になっています。
「ビールに卵にな」
「豚肉もだな」
 ソーセージにベーコン、ハムです。具体的には。
「そしてケーキもか」
「食うなって言わないんだよ」
 フランスもそこまでは言いません。
「節制してな、野菜とか果物もな」
「バランスよくだな」
「お前魚あまり食わないけれどな」 
 それでもというのです。
「ちゃんと考えて食えよ」
「さもないと肥満に痛風か」
「どれだけ痛風に苦しんでる国民多いんだよ」
 ドイツには、というのです。
「それならわかるだろ」
「日本のことを言えないか」 
 このことは流石にです、ドイツはドイツで頭を抱えている深刻な健康問題が存在しているからです。


第百十話   完


                 2019・11・5 

 

第百十一話  ある程度でいい

第百十一話  ある程度でいい
 日本はその塩分過多の食事を食べつつアメリカ達にお話しました。
「私も悩んでいます」
「悩むなら節制するある」
 中国は塩ジャケをとても美味しそうに食べる日本にいささか引くお顔で突っ込みを入れました、見れば日本は海苔にお醤油をべったりも漬けていて塩辛の用意もしています。
「その塩辛にしてもある」
「こちらはお酒のおつまみで」
「日本酒も過ぎると駄目じゃないかい?」
 アメリカも引いています。
「しかも君お漬けものも出しているじゃないか」
「こうしたもので飲むと美味しいので」
 だからだという返事でした。
「だからです」
「やっぱり日本の食事も問題あるでごわすな」
 オーストラリアはお味噌汁を飲みつつ言いました。
「塩分過多ある」
「自覚はしています」
「おつまみにしても、しかも日本酒は糖分の塊でごわす」
「これがまたいいので」
 日本は自分の傍にある一升瓶を見ています。
「お食事の後は」
「和食も問題点があるでごわすな」
 塩分が本当に多いです、しかもそれに加えてお酒が進むという問題点があるのです。


第百十一話   完


                   2019・11・6
 

 

第百十二話  殺人タックル炸裂

第百十二話  殺人タックル炸裂
 ポルトガルの目が点になっています、そのうえでスペインに言いました。
「後ろからタックルってあっちでは普通なんか?」
「謎の試合であいつに負けた俺に聞くのは正解や」
 スペインはポルトガルに沈んだお顔で答えました。
「あいつとの試合では常にその危険があるで」
「あいつの選手もか」
「そや、頭蹴ってくるしや」
 言うまでもなく反則です。
「ゴールしても点が入らん」
「審判買収してるんやな」
「その証言も出たわ」 
 審判自身からです。
「そんな相手やぞ」
「それでやな」
「脱臼骨折らしいな」
「選手生命大丈夫かいな」
 ポルトガルはこのことが不安になっています。
「本当にどうなるねん」
「あいつの選手と試合したら常にあるリスクやで」
「悪質なサポーターとやな」
「ビクトリー球団との試合みたいなもんや」
 スペインはこうまで言いました、ポルトガルも今回はあまりもの自体に言う言葉があまりないです。


第百十二話   完


                 2019・11・6 

 

第百十三話  やはり運動か

第百十三話  やはり運動か
 今更の様に中国が言いました。
「やはり医食同源ある」
「この四国全部不合格でごわすが」
「それでもある」
 オーストラリアに強引に言い切りました。
「それでいくある」
「となると食生活の改善だな」
 アメリカもわかってはいます。
「塩分についてもそうだな」
「では塩ジャケにお醤油たっぷりとお味噌汁は」
「日本、本当に高血圧になるぞ」
 アメリカは日本に言います、とにかく四国共食生活にカロリーや塩分のことで深刻な問題を抱えています。
 それである程度は自制することにしましたが。
 日本は塩ジャケにお醤油をかけることを我慢しつつ三国に言いました。
「やはりこうした時は」
「運動だな」
「汗をかくといいあるな」
「そうしてカロリーを消費するでごわすな」
「はい、そうすれば塩分も出ますし」
 汗をかいてです。
 四国は食生活も大事ですがむしろ運動に向かうことにしました、これで問題を解決すればいいというのです。


第百十三話   完


                 2019・11・7
 

 

第百十四話  汗をかき過ぎても

第百十四話  汗をかき過ぎても
 ドイツはフランスに言いました。
「運動をすればいいか」
「人間の身体はいつも動かすといいっていうんだな」
「そうだ、そうしてだ」
「痛風を解決しようっていうんだな」
「そう思うが」
「そう思うだろ」
 フランスはスポーツで痛風を逃れようと言うドイツにこう返しました。
「スポーツ選手も痛風になるからな」
「そうなのか」
「そうなのかってな、汗かいてな」
 そうしてというのです。
「その後でごくごくビール飲んだら駄目だろ」
「だからか」
「ああ、そして汗かいたままだとな」
 そこで普通の水分を摂らないとです。
「乳酸値が高くなってな」
「やはり危ないか」
「運動は確かにいいさ」
 フランスもこのことは認めます。
「けれどお前みたいにその後でビールをどんどん飲むと駄目なんだよ」
「普通の水分か」
 それを摂るべきだとです、ドイツはフランスに言われて暗いお顔になりました。実際にスポーツ選手も痛風になります。


第百十四話   完


                  2019・11・7 

 

第百十五話  運動二割かも

第百十五話  運動二割かも
 日本達はあらためて運動に精を出すことにしました、それで四国で一緒に激しい運動をしてみましたが。
 一月程してから身体検査を受けて四国で言いました。
「改善していますが」
「思った程じゃないぞ」
「脂肪もカロリーも思っていたより減っていないある」
「成人病の危険はまだあるでごわす」
「やはりこれは」
 日本は真剣なお顔で言いました。
「食生活の方が重要ということですか」
「それじゃあやっぱり我慢しないといけないんだな」
 アメリカは深刻なお顔で言いました。
「そうだな」
「やはり医食同源あるか」
 中国はどうもがっくりした感じです。
「食べるものに注意あるか」
「肥満と成人病にはまず食事でごわすか」
 オーストラリアの御顔は観念した感じです。
「では、でごわすな」
「これからは食生活の改善ですね」
 日本も残念そうです。
 とはいっても運動も続けなくてはなりません、今は多くの国がどういったものを食べるのかが重要になっています。


第百十五話   完


                     2019・11・8

 

 

第百十六話  それはイギリスにも

第百十六話  それはイギリスにも
 フランスはドイツだけでなくイギリスにも言います。
「お前もだからな」
「食生活何とかしろってか」
「まずいだけじゃなくて太りやすい食生活って何だよ」
「まずいのは余計だろ」
「けれど実際にまずいだろ」
 味覚のことを言うのも忘れないフランスです。
「実際にな」
「だからまずいのは今は関係ねえだろ」
「じゃあ栄養バランスに重点を置いてもな」
「俺の食生活は悪いっていうんだな」
「ああ、何気に動物性蛋白質多くてな」
 そしてというのです。
「糖分も多いんだよ」
「だから太るんだな」
「そうだよ、気をつけろよ」
「もっと野菜食えってか」
「そういうことだよ」
「昔は食えればよかったんだけれどな」
 餓えないことが大事だったのです、それも何よりも。
「世の中変わったな」
「お前の場合それかなり前からだろ」
 それでどうしてこれまで食生活のことを考えなかったのか、フランスはイギリスの料理文化に栄耀のことからも指摘しました。


第百十六話   完


                    2019・11・8 

 

第百十七話  難しい政策の一つ

第百十七話  難しい政策の一つ
 日本は運動と食生活の改善から健康管理を考えて三国に言いました。
「小さな政策の様で」
「大きい政策でごわすよ」
 オーストラリアも実感しました。
「国民の人達の健康管理は」
「そのまま僕達にも関わるある」
 中国も意識せざるを得ません。
「労働や教育にも影響するあるからな」
「太り過ぎたり病気じゃ満足に働けないぞ」
 アメリカも言います。
「本当に重要な政策だぞ」
「ですが」
 それでもと言う日本でした。
「国民の皆さん一人一人に意識して頂く政策なので」
「強制出来ないでごわすからな」
「浸透にも時間がかかるある」
「気にしない人も絶対にいるぞ」
「食文化のこともありますし」
 日本ですと塩分です。
「本当に難しい政策ですね」
「全くでごわす」
「豊かになったら意識する政策あるな」
「現代の社会問題だな」
 四国でこのことを意識しました、国民の人達の健康管理も重要ですがこれは非常に難しい政策であると。


第百十七話   完


                2019・11・9
 

 

第百十八話  改善点多し

第百十八話  改善点多し
 フランスはドイツにもイギリスにも言いました。
「本当に食生活考えろよ」
「痛風一直線の食生活をだな」
「太るそれをかよ」
「そうだよ、本当に考えないとな」
 それこそというのです。
「お前等の国民の人達が大変なことになるぞ」
「歴史的に痛風は国民病だが」
 ドイツは言いました。
「それが続くか」
「明らかにビールのせいだからな」
 そこを指摘するフランスでした。
「気をつけろよ」
「それ以外に考えられないか」
「ワインも飲むんならそっち重点にしてもな」
 それでもというのです。
「いいし最近プリン体のないビールもあるしな」
「そういうものを飲むべきか」
「あと豚肉に卵多過ぎでな」
「ケーキもだな」
「甘いものも食い過ぎるなよ」
 このことはイギリスにも言いました、欧州の二国もそれぞれ健康問題があってしかもその為の政策が問題になっているみたいです。


第百十八話   完


                 2019・11・9 

 

第百十九話  出来ることから

第百十九話  出来ることから
 日本はアメリカ達と別れてからお家で妹さんにお話しました。
「塩ジャケは塩を抜いて」
「お水に漬けてですね」
「そしてお醤油はかけずに」
 そうしてというのです。
「食べていきます」
「それがいいですね、兄さんは塩分を摂り過ぎです」
 妹さんが見てもです。
「ですから」
「控えていくべきですね」
「そうしていきましょう、少しでも」
 妹さんは現実からお話します。
「控えていけばです」
「いいですね」
「そして徐々に」
「栄養的に問題ない位にですね」
「抑えていけば」
 それでというのです。
「いいですから」
「そうですね、では」
「はい、塩分を少しずつ減らしていきましょう」
 妹さんはにこりと笑って言いました、そうしてそのうえで国民の人達にも塩分を控える様にお話するのでした。少しずつでもやっていこうと。


第百十九話   完


                2019・11・10
 

 

第百二十話  問題意識を持つこと

第百二十話  問題意識を持つこと
 フランスはドイツにもイギリスにも言いました。
「このままじゃ駄目だってな」
「思うことか」
「それが大事だっていうんだな」
「痛風でも肥満でもな」
 二国のそれぞれの問題でもです。
「これじゃあ駄目だって思ってな」
「改善を意識する」
「そこからなんだな」
「ああ、もっと言えばな」
 珍しく義侠心を出すフランスでした。
「俺に言われるよりもな」
「自分で気付くべきか」
「そうしないと駄目なんだな」
「そうだよ、だから気をつけろよ」
 くれぐれもです、フランスはさらに言いました。
「国民の健康は本当に大事だからな」
「うむ、これから気をつけるか」
「国民にも語りかけていくか」
「そうしろ、本当にな」
 フランスは最後まで真面目でした。
 そうして普段は見せないお顔を見せた後で自分の国民の人達のことも振り返りました、するとフランスはフランスで問題があったりしました。


第百二十話   完


              2019・11・10 

 

第百二十一話  千年前に既に

第百二十一話  千年前に既に
 ハンガリーは日本のある古典を見て興奮しています、台湾はそのハンガリーを見て怪訝なお顔で尋ねました。
「何があったんですか?」
「日本さんの古典読んでるの」
 ハンガリーは台湾に答えました。
「ちょっとね」
「学問に励んでおられるのですね」
「ええ、源氏物語読んでるけれど」
 それでもというのです。
「源氏の君って凄いわね」
「あっ、考えてみれば凄い女好きですよね」
 台湾は日本と一緒に住んでいた時期があったのでそれはわかります。
「もう次々と」
「義理のお母さんとそうなって」
 はあはあとしつつ言うハンガリーでした。
「小さい女の子を引き取ってとか」
「物凄いことしてますよね」
「マザコンでロリコンで熟女も若い人もとか」
「千年前の古典とは思えないですね」
「日本さんは千年前にそこに辿り着いていたのよ」
「恐ろしい方ですね」
 考えてみればです、台湾は今になってこのことに気付きました。日本は千年前にはもうそこまで至っていたのです。


第百二十一話   完


                 2019・11・11
 

 

第百二十二話  フランス書院の起源か

第百二十二話  フランス書院の起源か
 ノルウェーは北欧神話の国です、その彼が自分と同じく神話の国であるギリシアに対して尋ねました。
「治安悪過ぎる」
「犯罪者 多過ぎか」
「道歩いたら出て来るし」
 ノルウェーはさらに言いました。
「人間も神様も下半身に節操なさ過ぎ」
「それが俺の 神話」
「少女に人妻に兄嫁に実の娘に兄妹に姉弟に」
「他にも ある」
「倫理観なさ過ぎ」
 ノルウェーははっきりと言いました。
「僕の神話より遥かに酷い」
「自覚 している」
「ゼウスは子孫にも手を出してる」
 よく見ればそうだったりします。
「沢越止さんみたい」
「否定 しない」
「汚い手口も多いし」
「ちなみに 男同士も ある」
「それ何てエロゲ」
 こうも言うノルウェーでした、実はギリシア神話はフランス書院かオーバーフローな一面もあるのです。


第百二十二話   完


                  2019・11・11 

 

第百二十三話  千年前の作品とは

第百二十三話  千年前の作品とは
 源氏物語の壮絶な展開も凄いですが。
 ハンガリーはとりかえばや物語という作品についても台湾に言いました。
「これ千年位前の作品にしてはね」
「凄い内容ですか」
「何で日本さん何も言わないのかしら」
 このことが不思議というのです。
「そもそも」
「どんなお話だったでしょうか」
「兄妹が入れ替わって」 
「性別をですか」
「生きていって不倫とかもあって」
 ハンガリーはお話の内容をお話します。
「もう何ていうか」
「背徳感が凄いですか」
「半端じゃないわよ」
 その背徳感がというのです。
「千年前に男の娘が出てるのよ」
「そう言われますと」
 台湾にしてもです。
「かなりの展開ですね」
「こんなお話がもうあったなんて信じられないわ」
 千年前に既にそうしたお話があったのです、日本の古典の恐ろしさを噛み締めるハンガリーでした。


第百二十三話   完


                 2019・11・12
 

 

第百二十四話  倫理観がもう

第百二十四話  倫理観がもう
 ノルウェーはギリシアにさらに言いました。
「神様も人間も酷過ぎる」
「恋愛関係が だな」
「恋愛とかそういうのじゃない」
 もう既にというのです。
「欲望の赴くまま」
「そう言われても 仕方 ない」
 やっぱり否定しないギリシアでした。
「思い立ったら 我慢 しない」
「人を殺す時も」
「かっと なって」
 本当にそうなってです。
「サイコ 殺人」
「そして何をしても」
 もうそれこそです。
「後先考えずに子供作るとか」
「ゼウス 特に 凄い」
「女の神様もだよね」
「理性は どうも」
「ないにも程があるから」
 もうそれこそというのです。
 とにかくギリシア神話の登場人物は欲望とか感情の赴くまま動きます、そこには倫理観が見られなかったりします。


第百二十四話   完


                 2019・11・12 

 

第百二十五話  背徳的過ぎて

第百二十五話  背徳的過ぎて
 ハンガリーは台湾に言いました。
「昔の欧州だとね」
「こうした本はですね」
「書いたら」
 もうその時点でというのです。
「火炙りよ」
「そうなってもおかしくないですか」
「異端審問官とかが見たら」
 マザコンでロリコン、男の娘等の作品をです。
「どれだけ怒るか」
「それで火炙りですか」
「モズグスさん出て来るわよ」
 ベルセルクの伝説のキャラクターです。
「本当に」
「それかフス戦争ですね」
「乙女戦争になるわよ」
 こちらもこちらで凄いものがあります。
「そんな風になるから」
「日本さんの方では何でもなかったみたいですね」
「織田信長さんも女装されたことがあるっていうし」
 歴史書にも書かれています。
「日本武尊もよね」
「そこからですね」
 日本においては女装もマザコンもロリコンもハーレムも問題ではなかったのです、当然同性愛もそうでした。


第百二十五話   完


                   2019・11・13
 

 

第百二十六話  女装はしていた

第百二十六話  女装はしていた
 今度はギリシアからノルウェーに言いました。
「ロキ 雌馬に なってる」
「スレイプニルのお話」
「あれは 背徳的」
「それは認めるから」
 ノルウェーにしてもです。
「僕も」
「それに トールも」
 この神様もというのです。
「結婚式に フレイヤの 身代わりで」
「ロキと共に女装して出ている」
「それを 見たら」
「オーディンも酷いことしているけれど」
 普通に約束を破ったりします。
「けれどサイコ殺人とかないから」
「近親相姦も 酒池肉林も」
「君のとこ程に常にじゃないから」
 本当にギリシア神話は常です。
「そこは言うから」
「俺の 神話 そんなに 変わってるか」
「今は世界的に一番メジャーだけれど」
 それでもというのです、ギリシア神話はサイコ殺人に性犯罪にととんでもないことを常に行っています。


第百二十六話   完


                  2019・11・13 

 

第百二十七話  今思うと酷かった

第百二十七話  今思うと酷かった
 ハンガリーは台湾に過去の欧州のことをお話しました。
「異端審問に魔女狩りで」
「そのお話は有名ですね」
「本当に教会がどうかと言ったら」
 それだけで、です。
「火炙りだったのよ」
「拷問のフルコースの後で、ですね」
「フスさんも火炙りになったし」
 他ならないハンガリーの人です。
「だからね」
「じゃあ日本さんの古典も」
「教会に睨まれた可能性はあるわね」
「それで発禁処分にですね」
「書いた人もね」
 それが例え紫式部であろうともです。
「魔女とか言われてね」
「大変ですね」
「今思うとね」
 本当にと言うハンガリーでした。
「大変な時代だったわ」
「大変どころじゃないですね」
 台湾も思うことでした、千年前にして今を書いているいる様な作品は奥州では長い間そうした作品だったのです。作者さんを含めて。


第百二十七話   完


                 2019・11・14
 

 

第百二十八話  契約破りは

第百二十八話  契約破りは
 ギリシアは自分からノルウェーに言います。
「オーディンは ニーベルングの指輪 では」
「ドイツの作品だけれどね」
「名前は ヴォータン」
「それで出てるね」
「契約 破ってる」
 ニーベルングの指輪の中でそうしたことをしています。
「女癖も 悪い」
「否定しないよ」
「ゼウスと 同じ」
「それも否定しないよ」
「けれど 何か 違う」
 これもギリシアが見てもです。
「決定的 に」
「というかそっちが滅茶苦茶過ぎるから」
 ギリシア神話の方がです。
「サイコ殺人とフランス書院はないから」
「そこで 言う」
「言うよ、というかギリシアは」
 こちらの神話はというのです。
「本能のまま動き過ぎる」
「感情的 と言う べき」
 その感情が過ぎると言えば過ぎます、北欧神話やそれを題材とした作品よりもギリシア神話は遥かに酷いのは事実です。


第百二十八話   完


                 2019・11・14 

 

第百二十九話  それで読んでいく

第百二十九話  それで読んでいく
 ハンガリーは今度は台湾に上気して息を荒くさせたうえで言いました。
「そう思うと余計にね」
「あの、興奮されていません?」
「してるわよ、もう読んでね」
 そうしてというのです。
「楽しませてもらうわ」
「そこまで、ですか」
「そう、こんな素敵な古典があるなんて」
 読みつつ言うのでした。
「日本さんは凄過ぎるわ」
「今のライトノベル並ですしね」
「あとね」
 こうも言うハンガリーでした。
「東海道中膝栗毛は」
「あの作品は旅行ものですよね」
 それもコメディーのです。
「別に何も」
「弥次さんと喜多さんそうした関係じゃない」
「えっ、そうだったんですか」
「だからあれはね」
「ボーイズラブでしたか」
 実はそうだったのです、日本の古典はそうした他の国にはない設定が普通に入っていたりするのです。


第百二十九話   完


                 2019・11・15
 

 

第百三十話  男だってありだし

第百三十話  男だってありだし
 ノルウェーはギリシアにさらに言いました。
「倫理観とか法律とかないに等しいけれど」
「今度は 何だ」
「美少年の拉致もあるんだ」
 これもゼウスの所業です。
「そちらもいいんだ」
「当時は 普通 だった」
 ギリシアはこれまた平然としています。
「だから よかった」
「拉致は駄目」
 そこはと言うノルウェーでした。
「キリスト教離れたら同性愛はいいけれど」
「そう か」
「というか本当に無法過ぎる」
 ギリシア神話の世界はというのです。
「君のお母さんの時代の人達って凄い」
「悪い 意味で」
「そう言うしかないから」
「バイキングより 凄い か」
「絶対に凄いから」
 欧州を暴れ回っていたあの人達よりもというのです。
 ギリシア神話に倫理観とか法律とかはあるのか、当時は同性愛は普通でも神様も感情に赴くまま動くから凄いです。


第百三十話   完


                  2019・11・15 

 

第百三十一話  ファン急増

第百三十一話  ファン急増
 中国で野球ファンが急増しています、野球といえばこの国のアメリカがその中国に笑顔で尋ねました。
「野球は面白いかい?」
「かなりある、卓球やバスケやサッカーもいいあるが」
 中国も笑顔で応えます。
「こっちも面白いあるな」
「そうだな」
「まあな、こっちもな」
 フランスも出て来て言ってきました。
「面白いからな」
「やるってなるとな」
 今度はイギリスも来ました。
「夢中になるな」
「そうあるな」
「僕野球は知らないけれど面白そうだね」
 最後にロシアが出てきました。
「グラウンド作ろうかな」
「是非やってみたらいいぞ」
「そうだね」
「ただ、阪神みたいなチームは出来ないあるな」
 ここで暗いお顔になる中国でした。
 阪神タイガースは何故阪神タイガースなのか、連合国の五ヶ国はこのチームについてあらためて思うのでした。


第百三十一話   完


                  2019・11・16
 

 

第百三十二話  大阪に聞いてみた

第百三十二話  大阪に聞いてみた
 連合国の五ヶ国は大阪に行ってあらためて大阪に尋ねました。
「阪神は今年もだったあるな」
「優勝出来ませんでした」 
 大阪は中国にがっくりとしたお顔で答えました。
「残念ながら」
「そうあるな」
「ほんまにいつも通りですわ」
「というか今年はノーヒットノーランもされたな」
 アメリカにしては珍しい気遣うお顔でした。
「あれはちょっと、だったぞ」
「あれめっちゃへこみました」
「折角クライマックス出たのにな」
 それでもと思うフランスでした。
「巨人に負けたしな」
「今年巨人に無茶苦茶負けたよな」
 イギリスの表情はうわ、としたものでした。
「その巨人ソフトバンクにシリーズ四連敗したな」
「うちはソフトバンクよりずっと下ですか」
「そうとも限らないけれどね」
 ロシアも阪神にはこう言うしかないです。
「本当にいつもここぞって時に記録にも記憶にも残る負け方するよね」
「うちにボロ勝ちしまくった巨人がシリーズ四敗はないですわ」
 阪神は今年も残念な結果でした、そうして今年の阪神のペナントについて大阪は連合国の面々と共に振り返るのでした。


第百三十二話   完


                  2019・11・16 

 

第百三十三話  第一条件は常に

第百三十三話  第一条件は常に
 アメリカは今シーズンの阪神を振り返って大阪にお話しました。
「今年もピッチャーはいいぞ」
「ピッシャーは、ですか」
「そうだ、問題なしだぞ」
 そこまでいいというのです。
「だから防御率もいいな」
「藤浪さんはまだ復調していないあるが」
 中国はこのことを残念としました。
「それでもある」
「やっぱりピッチャーはええですか」
「太鼓判を押していいある」
「ただエラーがな」
 フランスはこのことを指摘しました。
「三桁いっただろ」
「残念ですが」
「ピッチャーはよくても野手の守備があれだとな」
「巨人もそれでシリーズで負けましたし」
「そうそう、それだよ」
 まさにと言うフランスでした。
「野球のエラーでの失点は返ってこないだろ」
「打ち取ったって思ったらランナーが出ますし」
 そこが大きいというのです、阪神投手陣は今年も絶好調でしたが守備陣のエラーが問題だったのです。


第百三十三話   完


                 2019・11・17
 

 

第百三十四話  阪神のミスは

第百三十四話  阪神のミスは
 イギリスも野球に詳しくなってきて大阪に言いました。
「とりあえず魔物とケンタッキーのおっさんは後回しにするな」
「その祟り神達はやっぱりですか」
「あの連中神様か?」
「それか妖怪か」
「まあ妖怪とは思えない力があるからな」 
 イギリスが見てもとんでもない存在なのです。
「そうした神様かもな」
「はい、それで連中は置いておいて」
「後にしてな、阪神のエラーとかフォアボールってな」
 そうしたミスはというのです。
「かなりの確率で失点につながるからな」
「余計にですか」
「気になるんだよ、一点がな」
 まさにその一点がというのです。
「問題なんだよ」
「阪神にとって一点って大きいよね」
 ロシアも言いました。
「どうしても」
「打線がああですし」
「それじゃあね」
 どうしてもというのです、阪神にとって一点の失点は西武やソフトバンクと違って物凄く大きいのです。


第百三十四話   完


                   2019・11・17 

 

第百三十五話  守備は本当に大事

第百三十五話  守備は本当に大事
 ロシアは野球をあまり知らないですがこの国も大阪に言います、それも結構以上に親身な感じで、です。
「あの、本当に守備はね」
「大事ですわ」
「そうだよ、幾らピッチャーがよくても」
 それでもというのです。
「いつも三振という訳にはいかないよね」
「それは無理ですわ」
「ゴロやフライを捕り損ねたら」
「あきませんわ」
「だからね」
 大阪にさらに言うのでした。
「守備力は鍛えた方がいいよ」
「それが阪神の課題ですか」
「打線に力がない分ね」
「打てん守れんはあきませんか」
「どう考えてもね」
「巨人も守備はあれでしたけど」
 それがシリーズで出ました。
「うちはもっとですか」
「だから気をつけてねえ」
 こう大阪に言います、とにかく二〇一九年の阪神タイガースは守備の悪さが目立ってしまいました。


第百三十五話   完


                  2019・11・18
 

 

第百三十六話  助っ人にしても

第百三十六話  助っ人にしても
「助っ人はパワーが大事にしても」
「何で打たない助っ人ばかりあるか」
 アメリカも中国も阪神の助っ人について指摘しました。
「オープン戦では打ってもある」
「ペナントではということが多いな」
「今年もどうもある」
「いいとは言えなかったんじゃないか?」
「何でかです」
 大阪は二国に力なく答えました。
「阪神の助っ人はピッチャーはええですが」
「バッターは、だな」
「外れが多いあるな」
「圧倒的にそうでして」 
 もう外れ助っ人の歴史が出来る位です。
「とんでもないのもいました」
「グリーンウェルだな」
「噂には聞いているあるが」
「中々来んでやっと来たら」 
 来るには来たのです、滅茶苦茶遅れて。
「すぐに帰って引退でした」
「国際詐欺じゃないかい?」
「どういう調査しているあるか」
 実は阪神の助っ人はバッターはどうかという人が多いのです、調子が悪い時はそれが顕著に出てしまうのです。


第百三十六話   完


               2019・11・18 

 

第百三十七話  それは一番駄目

第百三十七話  それは一番駄目
 フランスは今度は阪神の対戦成績を見て言いました。
「交流戦弱いな」
「反省してます」
「それ以上に巨人に何だよ」
 大阪にまるでテストで悪い点を取った子供を前にしているお母さんみたいなお顔になって言うのでした。
「かなり負け越してるな」
「巨人の優勝に貢献してますね」
「本当にな、巨人の調子が落ちたらな」
 このまま首位陥落という時にです。
「いつも阪神がぶつかってな」
「見事に三連敗してました」
「甲子園でもな」
「本拠地で負け続きとか」
「しかも相手巨人だからな」
 尚更というのです。
「駄目だな」
「もう巨人の味方みたいでしたわ」
「その巨人がシリーズであれだからな」
「クライマックスでも負けました」
「そこ何とかしないといけなかったな」
 今年の阪神の対戦成績を見て思うのでした、とにかく今年の阪神は非常にまずい展開をしてしまいました。


第百三十七話   完


                   2019・11・19
 

 

第百三十八話  広島にも

第百三十八話  広島にも
 今年阪神は三位で広島は四位でしたが。
「毎年本当にカープに弱いな」
「何故ここまで負けるあるか?」
 今度はアメリカと中国が今年の阪神の対戦成績を見て難しいお顔になっています。
「去年までよりましあるが」
「それでも酷いぞ」
「何か勝てません」 
 大阪も困っていることです。
「カープには特に」
「相性が悪いにも程があるぞ」
「これは何あるか」
「打線は抑えられますし」
 元々打たないという説もあります。
「肝心の投手陣は打たれて」
「試合の内容も酷いことが多いしな」
「これは最大のネックあるぞ」
「わかっていますけど」
「采配読まれてるだろ」
 イギリスは本気でこう考えています。
「絶対に」
「そうでしょうか、やっぱり」
 それが負け越し続けている要因みたいです、阪神が広島に相性が悪い理由は色々ありますがそこが大きいみたいです。


第百三十八話   完


                    2019・11・19 

 

第百三十九話  本題

第百三十九話  本題
 イギリスは目を閉じ一呼吸置いてから大阪に言いました。
「一番の問題を言うな」
「はい、それはやっぱり」
「魔物とケンタッキーのおっさんだけれどな」
 あと怨念です。
「今年も頑張ったな」
「頑張って欲しくないです」
「巨人戦でな」
「秋はノーヒットノーランの後大人しかったんですが」
 それが、だったのです。
「巨人戦でやっぱり」
「というか今年はピンポイントの活躍したな」
 フランスは甲子園球場の一塁側でハイタッチをしている魔物とケンタッキーのおじさんを見つつ言いました。
「巨人戦で」
「巨人が調子悪くても」
「そこで復活してたからな」
 阪神に三連勝して、です。
「今年はいつもじゃなかったけれどな」
「今年もしてやられました」
「俺達でも祓えないしな」
 呪いの力があまりにも強いからです、やはり阪神の最大の問題点はこういった憑いている存在みたいです。


第百三十九話   完


                  2019・11・20
 

 

第百四十話  実は弱かったかも

第百四十話  実は弱かったかも
 ロシアは首を傾げさせつつ大阪に言いました。
「今年巨人優勝出来る位強かったかな」
「シリーズ観ていたら思えないな」
「お話にならなかったある」
 アメリカも中国もロシアと同じ思いでした。
「守備が悪かったある」
「軸となるバッターを抑えたら打線は機能しなかったんじゃないか?」
「それで何で阪神あんなに負けたのかな」
 大阪にどうかというお顔で尋ねました。
「一体」
「つまり阪神に問題があると」
「ロッテに煽られてたけれど」
 交流戦での常です。
「采配に問題があったのかな、あとね」
「やっぱり魔物とケンタッキーのおっさんだな」
「あの連中が巨人戦で頑張ったある」
「お陰でうちはソフトバンクの引き立て役の引き立て役でした」
 そうなるとです、大阪は自分から言いました。
「ほんま魔物とおっさん何とかなりませんか」
「僕達五ヶ国でお祓いしても無理だったからね」
「皆さんで無理やと」
 もうどんな国でもお祓い出来ません、阪神に憑いている存在は大国でも無理レベルですから大変です。


第百四十話   完


                  2019・11・20 

 

第百四十一話  こうなれば

第百四十一話  こうなれば
 ロシアは大阪に提案しました。
「優勝したいならこっちは強い神様に来てもらおうね」
「魔物やケンタッキーのおっさんより強い神様ですか」
「その神様に阪神を守ってもらって」
 そうしてというのです。
「呪いを防いでもらうんだよ」
「神様ですか」
「神様には神様だよ」
 ロシアはこうアドバイスするのでした。
「もうね」
「そうですか、いつもお正月西宮の方にお参りしてますけど」
「おい、あそこかなり大きな神社だろ」
 フランスは大阪のお話を聞いて言いました。
「かなり強い神様いるだろ」
「そうですけれど」
「あそこの神様が阪神の守り神なんだな」
「ファンの人達は他にも関西中の神社やお寺で祈ってくれてます」
「仏様もかよ」
「あの、神様と仏様がそれだけ多くてもあれだと」
 ロシアのお顔がいよいよ青くなってきました。
「どんな神様だといいのかな」
「天照大神でしょうか」 
 最早国家守護レベルの神様になってきました、連合の五ヶ国でも祓えないので阪神優勝にはそこまでの存在が必要ということでしょうか。


第百四十一話   完


                  2019・11・21
 

 

第百四十二話  日本中になっても

第百四十二話  日本中になっても
 今や阪神の人気は全国区です、ネットで巨人を上回るのではないかという人気さえ持っています。それで。
「日本全国でも祈ってもらってるか」
「そうなんです」
 大阪はイギリスに答えました。
「調子悪い時でも」
「日本って神様多いよな」
「あと仏様も」
「キリスト教も入ってるよな」
「教会でも祈ってる人いると思います」
「天理教もあるしな」
「あそこ関西が地元なんでファンの人めっちゃ多いです」
 このことは本当のことです。
「関西に教会多いですし」
「そこまでの神様仏様に祈ってもかよ」
「魔物とケンタッキーのおっさんにはです」
 どうしてもというのです。
「勝てません」
「あいつ等どれだけ強いんだ」
「もういつも甲子園にいてくれたら」
 そうした存在が、というのです。
 あらゆる宗教にお願いしても実際に彼等の前に行かないと勝てないみたいです。阪神も恐ろしい者達に憑かれているものです。


第百四十二話   完


                  2019・11・21
 

 

第百四十三話  結論は一つ

第百四十三話  結論は一つ
 中国は考えました、そうして大阪に言いました。
「それしかないあるな」
「神様や仏様に頼みますか」
「関帝菩薩ならある」
 この神様ならというのです。
「きっと魔物やケンタッキーのおっさんに勝つある」
「関羽さんですね」
「そうある」
 三国志の英雄の一人です。
「強い、賢い、高潔の三拍子の人ある」
「その人はわても知ってます」
「甲子園球場に関帝廟も置くある」
「何でそこで『も』なんですか?」
 大阪は鋭く中国のその言葉に気付きました。
「一体」
「若しかするとある」
 中国はバツの悪いお顔になって返しました。
「敵わないかも知れないあるからな」
「関羽さんでもですか?」
「関羽一人でも呂布には、だったあるよ」
 演義の一場面です。
 魔物やケンタッキーのおっさんは呂布並に強いかも知れないのです、関羽だけでなく張飛も。中国はふとこうも思って言ったのです。


第百四十三話   完


                 2019・11・22
 

 

第百四十四話  モンスターストライク

第百四十四話  モンスターストライク
 アメリカも大阪にアドバイスしました。
「こうなったら七大天使全部も祀るんだ」
「甲子園にでっか」
「七人全員いればひょっとしてだぞ」
「ひょっとしてですか」
「そうだ、少なくとも一人では無理だ」
 アメリカは言い切りました。
「ミカエルやガブリエルだけだとな」
「その天使さん達めっちゃ強いですやん」
「相手は僕達五ヶ国でもお祓い出来ないんだぞ」
 そこまでの強さだからだというのだ。
「それでだ」
「七人全員ですか」
「それでひょっとしてだぞ」
「ひょっとしてって」
「日本には色々な宗教があるじゃないか」
 そして宗派もです。
「なら全部の神仏の力を結集して抑えるんだ」
「魔物とケンタッキーのおっさんほんま強いんですね」
「今言った通りだ」
 五ヶ国が力を合わせてもお祓い出来なかったことは伊達ではありません、ヤギの呪い以上かも知れないです。
 アメリカも今回ばかりは断言出来ないです、彼等の強さを知っているので。


第百四十四話   完


                 2019・11・22
 

 

第百四十五話  華はあるのに

第百四十五話  華はあるのに
 フランスはつくづくといったお顔で残念そうに言いました。
「最高にいいチームなんだけれどな」
「他のどんなスポーツチームと比べても」
「ああ、華が違うんだよ」
 他のスポーツチームと比べてもというのです。
「勝っても負けても絵になるだろ」
「ほんまにそうですね」
「どんな勝ち方でもどんな負け方でも華があるんだよ」
「そんなチーム阪神だけですわ」
「野球に限らずな」
「縦縞のユニフォームのせいでっか」
「甲子園もそうだしな」
 本拠地のこの球場もというのです。
「どんな選手もユニフォーム似合うしな」
「ほんまにええチームですね」
「けれどな」
 ここからが本題でした。
「やっぱり勝ちたいよな」
「そのことは」
「そうだろ、だから残念だよ」
「優勝することが少ないことは」 
 実は阪神より優勝している数が少ないチームもあります、ですが阪神は本当に目立ってしまうのです。


第百四十五話   完


                  2019・11・23
 

 

第百四十六話  絶望感半端ない

第百四十六話  絶望感半端ない
 ロシアはビデオで阪神の負け試合を振り返って物凄く落ち込んだブルーな微笑みになって言いました。
「阪神が負けた時の絶望感って半端ないね」
「はい、もうがっくりきますわ」
「こんなにがっくりさせるスポーツチームないよ」
「しかも絵になりますさかい」
「怒る人は怒るよ」
 負ける姿があまりにもインパクトがあるからです。
「しかもいつもここぞって時に負けるし」
「余計に落ち込みますわ」
「何でこんなに負けても絵になるのかな」
 ロシアも不思議に思うことでした。
「凄いよ、これって」
「ほんま他のチームにはないですわ」
「魅力的なチームってことだけれど」
「勝ちまくりたいですけど」
「それがどうしても難しいからね」
 阪神にとってはです。
「困るよね」
「来年はこんな気持ち味わいたくないですわ」
「努力しても人間では無理なこともあるけれどね」 
 シーズンオフなので魔物とケンタッキーのおじさんは今は静かです、ですがそれでも来年はどうなるかと大阪は思うのでした。


第百四十六話   完


                 2019・11・23
 

 

第百四十七話  何があっても来年も

第百四十七話  何があっても来年も
 今年の阪神を振り返ると残念に思うしかなく一番の問題の解決ポイントの魔物とケンタッキーのおじさんはどうにもならないとのことになりました。
 ですがそれでもです、大阪は連合国の面々に言いました。
「やっぱり来年も」
「応援するよな」
「それ以外ないです」
「やっぱりいいチームだからな」
 フランスは大阪の言葉に頷きました。
「それじゃあな」
「応援していきます」
「そうだよな、俺達もファンじゃないけれどな」
 それでもというのです。
「嫌いじゃないからな」
「また何かあればですか」
「この甲子園に来てな」
 そのうえでというのです。
「色々相談に乗るな」
「それでも魔物とケンタッキーのおっさんは」
「それは置いておいてな」
 この辺り実にさばけているフランスです。
「そういうことでな」
「そうでっか」
 大阪もわかっています、どうにもならないことはどうにもならないと。


第百四十七話   完


                 2019・11・24
 

 

第百四十八話  いつもいきなりだから

第百四十八話  いつもいきなりだから
 ロシアは帰る間際に阪神のこれまでの戦歴を読んで思うのでした。
「急に優勝するよね」
「一九八五年は特にだな」
「奇跡みたいな日本一だったみたいあるな」
 アメリカと中国がロシアに応えます。
「二十一世紀の二度の優勝もあるな」
「あと昭和三十年代の二度の優勝もだな」
「あまり期待されてなくて」
 阪神ファン以外にはです。
「急に優勝してるよね」
「まあ毎年しそうでしない感じだけれどな」
 イギリスも阪神のこれまでを振り返って言います。
「ずっと一位でも秋に成績落ちるしな」
「落ちないとね」
 その場合はというのです。
「優勝するよね」
「逆に二〇一五年とかな」
「急に落ちて負けたりね」
「岡田さんの最後のシーズンもだったな」
「そういうの多いけれどね」
「優勝する時はいつもまさかだな」
「そのことも凄いチームあるよ」
 アメリカも中国も思うことでした、阪神は期待しないで観ておく方がいいのかも知れないです。本当にいつもいきなりなので。


第百四十八話   完


                2019・11・24
 

 

第百四十九話  連合国が帰ってから

第百四十九話  連合国が帰ってから
 連合国の面々が帰ってからです、大阪はファンの人達とお話しました。
「ほんま来年はな」
「毎年言ってても」
「何としてもですね」
「優勝や」
 それを目指そうというのです。
「それも日本一や」
「思えばです」
 ファンの一人の人が言いました。
「前のオリンピックの時は」
「阪神も優勝したな」
「はい、ですから」
「来年はオリンピックやしな」
「オリンピックに加え」
 それにプラスしてというのです。
「阪神の優勝もといきましょう」
「それで我が国はめっちゃ元気になるんや」
 オリンピックと阪神の優勝でというのです。
「そうなるんや」
「是非共」
「それを目指すで」
 大阪は決意しました、確かに毎年言っていることですがそれでも来年こそはと思い頑張ろうというのです。


第百四十九話   完


               2019・11・25
 

 

第百五十話  猛虎愛新聞

第百五十話  猛虎愛新聞
 大阪の愛読新聞はデイリーです、この新聞はもう毎日阪神タイガースへの熱い愛情で満ち満ちています。
「ええ新聞やな」
「はい、ほんまに」
「何から何まで阪神で」
「しかも褒めまくってて」
「こんなええ新聞ないですわ」
「日本一の新聞ですわ」
「ゲンダイやフジとはちゃうわ」 
 デイリーはというのです。
「ああした我が国のタブロイドは下品過ぎる」
「左も右もそうですね」
「根拠何もないですから」
「ある政治家や某大手新聞社元社長や巨人への媚び諂いばかりで」 
 そしてこうした人達への敵対者を貶めています。
「ゲンダイは韓国さんのところの機関紙か」
「フジはナベツネ将軍様の機関紙か」
 そうした風だというのです。
「どっちも読んだらアホになります」
「そういうのと比べたらデイリーは」
「純粋な愛情やからな」
 デイリーにあるのはこれです、だからこそこの新聞は読んでいて楽しいのです。例え阪神ファンでなくても。


第百五十話   完


                2019・11・25
 

 

第百五十一話  ネットではもう

第百五十一話  ネットではもう
 最近国会やマスコミの間で桜がどうとか言っています、ですが日本はそちらへの興味を全く見せません。
「またこれか、ですからね」
「そうですよね」
 妹さんが日本に応えます。
「もう」
「何といいますか」
「野党の人達は考えた方がいいですね」
 勿論マスコミの人達もです。
「二番煎じは見透かされます」
「それも劣化していては」
「言い掛かりなのは明らかですから」
 もうそれこそというのです。
「それではです」
「ネットでは相手にされないです」
「まして今回は」
 桜のお話は、です。
「野党の人達も政権時代にはしていたので」
「俗にブーメランといいますが」
「今回は特にそれが目立ちます」
 もう何度も突き刺さっています、投げた人達の方に。
 それでも野党とマスコミの人達言い続けます、それはまるで何も知らない人を嘘のごり押しで騙すかの様です。


第百五十一話   完


                 2019・11・26
 

 

第百五十二話  電波が強烈過ぎて

第百五十二話  電波が強烈過ぎて
 かつて四十年連載が続いた破天荒なお巡りさんが主役の漫画のアニメで当の主役の声を務めた人がツイッターで言いました。
 その呟きを見て日本は唖然となりました。
「この方大丈夫でしょうか」
「芸能人の逮捕と政局が関係あるとお考えですね」
「今の上司の方が芸能人を逮捕させているのですが」
「ご自身の不都合隠しに」
「若し本気で思われているなら」 
 この芸人さんがです。
「どうかされています」
「そうですよね」
「元上司の一番偉い人も言っておられますが」
「いいねとされている人達も」
 どの人達もというのです。
「本当に大丈夫か」
「もうその域ですね」
「若しあのアニメがまたはじまっても」
 連載が終わってもそうしたことがあります。
「もうこれでは」
「誰も観ないですね」
「どなたもこのことを思い出して」
 電波過ぎる人が出てるとそれだけで視聴率が落ちるというのです、それが例え声だけであってもです。


第百五十二話   完


                    2019・11・26
 

 

第百五十三話  大混乱

第百五十三話  大混乱
 中国は上司の人が交代する時いつも大変な騒ぎになります、それで名前も変わりますがこの時は明といいました。
「北の満州族に中の内乱あるか」
「どっちも厄介あるよ」
 中国も妹さんも大弱りです。
「しかも上司の人達は滅茶苦茶ある」
「万歴帝もだったあるが」
 まずこの人があまりにもでした。
「そこから魏忠賢が出たあるしな」
「もう滅茶苦茶あるよ」
「そんな状況で、であるな」
 これだけでも死亡フラグが立っているというのにです。
「満州族に内乱ある」
「一体どうなるあるか」
「どれか一つならどうにかなるあるが」
「二つでもある」
「三つとなるとある」
 そもそも二つまでなら何とかなるということはかなりです。
「手が回らないある」
「これは破滅あるな」
「それが見えてきたある」
 兄妹でこうお話します、中国の明代末期はまさに滅亡寸前の破滅しかないというとんでもない状態だったのです。


第百五十三話   完


                 2019・11・27

 

 

第百五十四話  そんな奴いられるか

第百五十四話  そんな奴いられるか
 アメリカは中国の歴史の本を読みながら妹さんに尋ねました。
「張献忠という人がいたな」
「四川の方で暴れ回ってたね」
「この人がしたことは本当かい?」
 アメリカは妹さんにかなりの疑問符で以て尋ねました。
「とんでもないぞ」
「兄貴、こんな奴がいたらどうするんだい?」
 妹さんはお兄さんに尋ね返しました。
「その時は」
「逃げるか追い出すかするぞ」
「そうだよね」
「絶対に自分もってなるからな」
「そこで答え出てるじゃないか」
 あそこまでやる人がというのです。
「即刻寝首だよ」
「安禄山さんはずっとましでもそうなったしな」
 この人は息子さんにそうされました。
「それだとだな」
「それに他の勢力攻めてるけれどね」
「あんなことしていたらそんな余力ないな」
「している間に即刻攻められてるよ」
 当時張献忠の隣には梁紅玉という凄い女将軍がいました、この人を攻めるどころか攻められていたというのです。言われていることをしていると。


第百五十四話   完


                 2019・11・27
 

 

第百五十五話  能力はあっても

第百五十五話  能力はあっても
 この時中国の上司の上司の人、皇帝はとても真面目な人でした、国を立て直そうと懸命でしかも能力もありました。
 ですがそれでもです。
「猜疑心が強過ぎるあるな」
「それで臣下に厳し過ぎるある」
「これではある」
「人が動かないあるよ」
 中国兄妹は宮中でお話しました。
「一体何人の重臣が辞めさせられたあるか」
「粛清もしているある」
「こんなことが続くとある」
「立て直せないあるよ」
 皇帝さんが目指している国家の再建が出来ないというのです。
「万歳老一人では無理ある」
「国は動かないある」
「それなのにある」
「あれではかえって逆効果ある」
 皇帝さんのやり方ではというのです。
「一体どうすべきあるか」
「確かにこれまでの万歳老より能力や危機感はあるあるが」
 それでもというのです。
 傾いているどころではない明でしたが皇帝さんは国家再建にはかえって不向きなタイプだったみたいです、それが明をさらに追い詰めるのでした。


第百五十五話   完


                2019・11・28
 

 

第百五十六話  明の皇帝達

第百五十六話  明の皇帝達
 アメリカは明の歴代皇帝達について学びながら妹さんにお話しました。
「この頃の中国の上司の上司の人達は酷いな」
「万歴帝さんをはじめとしてだね」
「どうにもという皇帝が多いぞ」
「それあたしも思うよ」
 アメリカ妹も同じ意見でした。
「何かどうもね」
「初代の洪武帝さんは能力があってもだしな」
 この人はどういう人かといいますと。
「粛清が酷過ぎるぞ」
「無茶苦茶やってたしね」
「そしてその後の皇帝さん達もだ」
「永楽帝はいいにしても」
 ただしこの人も酷い粛清をしています。
「内乱を起こした後の皇帝さんだしね」
「簒奪と言われてるな」
「評判悪いしね」
「その後の皇帝さん達は本当に酷いな」
「よくこれで国がもったよ」
「二百年以上もったのは凄いな」
「全くだね」
 アメリカ兄妹から見てもでした、中国明代の皇帝さん達はよくない皇帝が非常に多かったのが現実でした。


第百五十六話   完


                  2019・11・28
 

 

第百五十七話  流賊が出て

第百五十七話  流賊が出て
 黄河流域を流賊という人達が動き回っていました、本拠地をこれといって持たず街を襲ってそこの人達を全部仲間にしていきます。
 その人達のことについて皇帝さんは言いました。
「何としても抑えるのだ」
「そうしたくてもあるよ」
 中国はもうお手上げといった状態でした。
「北の満州族にも兵を割かないといけないある」
「しかもこれまでの悪政が祟ってある」
 妹さんもこう言います。
「軍の士気は最悪ある」
「優れた将帥の人はいてもある」
 それでもというのです。
「どっちかなら何とかなるあるが」
「両方だから難しいある」
「政治を立て直せば流賊は減るあるが」
「今はそれも難しいある」
 皇帝さんがそのつもりでもです。
「人が宮廷にいないある」
「いても皇帝さんが罷免するある」
「これではある」
「どうにもならないあるよ」
 明代末期は全てが悪くなっていました、それで流賊の人達についても対策を立てるには難しい状況だったのです。


第百五十七話   完


                 2019・11・29
 

 

第百五十八話  宦官が酷くて

第百五十八話  宦官が酷くて
 アメリカは中国明代の歴史全体を調べて妹さんにお話しました。
「宦官が目立つな」
「宦官は中国さんの歴史の特徴の一つだけれどね」
「明代は特に目立つな」
「いい宦官がいても」
 鄭和さんも宦官でした。
「悪い宦官が出て来て」
「悪事を働いているな」
「そして国を乱しているぞ」
「皇帝が駄目だと」
 しかも明代はそうした皇帝さんが多かったです。
「そうした宦官が出て来てね」
「とんでもないことばかりしているぞ」
「その都度排除されてるにしても」
「次から次に出て来ているじゃないか」
「三国志でも出てきているけれど」
 十常侍が有名です。
「明代はその比じゃないね」
「秦の頃の趙高も真っ青の奴も出ているぞ」
「魏忠賢はもっと酷いかもね」
「これじゃあ国がもたないぞ」
 とにかくその歴史に悪い宦官が目立つのが明の頃でした、そうして国を乱して大変な状況に陥れていたのです。


第百五十八話   完


                   2019・11・29 

 

第百五十九話  大砲を使って

第百五十九話  大砲を使って
 明は北の満州族との戦いで万里の長城から北の領地を失ってしまいました、ですが何とか頂上から南はです。
「守っているあるな」
「山海関は堅固ある」
 中国兄妹でお話します。
「何とかある」
「敵を防いでいるあるが」
 それでもというのです。
「これはある」
「不安あるよ」
 守りきれるかどうかです。
「満州族は強いある」
「大丈夫あるか」
「心配無用です」
 ここである人が中国に言ってきました。
「ここはです」
「貴方があるか」
「守ります、武器も持ってきました」
 それはといいますと。
「新型の大砲です」
「それを使ってあるか」
「はい、何とかです」
 守るというのです、その大砲を使って。


第百五十九話   完


               2019・11・30
 

 

第百六十話  文官でも

第百六十話  文官でも
 アメリカは今度は中国の歴史について妹さんにお話しました。
「文官でもだな」
「戦争に参加しているんだな」
「そうだぞ、あそこでは」
 かつての中国ではです。
「王陽明さんもそうだぞ」
「あの人学者だったね」
「そして政治家だったけれどな」
 陽明学で有名な人です。
「それでも戦争をしていたんだ」
「そうだね」
「そこは違うな、今と」
「今じゃ中国さんも軍人さんが指揮するけれどね」
「昔ということだな」
「それであの人もだね」
「そうだ、袁さんもな」
 まさにこの人もというのです。
「そうだったんだぞ」
「軍隊を指揮して戦ったんだね」
「そして名将だったんだ」
「そう思うと凄いね」
 兄妹でそうしたお話をしました、この袁という人は確かに文官でしたがそれでも名将でもあったのです。そんな人もいたのです。


第百六十話   完


             2019・11・30 

 

第百六十一話  撃退はした

第百六十一話  撃退はした
 袁さんは文官です、それも科挙の最終試験である殿試にまで合格したまさにエリート中のエリートでした。
 ですが軍事的才能もあり。
 自ら軍勢を率いて満州族と戦いそうして彼等を退けてから中国に言いました。
「何があろうともです」
「満州族は、あるか」
「金と名乗っていますが」 
 それが満州族の人達の国名でした、歴史では後金とされています。
「清とも言うかも知れないですが」
「その満州族をあるな」
「この長城から南にはです」
 つまり中国の領土にはというのです。
「何があろうともです」
「入らせないあるか」
「ですから」
 それでというのです。
「ご安心を」
「では、であるな」
「国内の流賊はお願いします」
「そっちは頼んだある」
 こうお話してでした。
 中国は満州族のことは袁さんに任せることにしました、ですがその袁さんがいなくなる事態になりました。


第百六十一話   完


                 2019・12・1
 

 

第百六十二話  明の宮廷は

第百六十二話  明の宮廷は
 お世辞にもいいとは言えない皇帝の人達そして宦官の人達の中にとんでもない人が出たのが明でした。 
 その明の歴史を学び続けてアメリカはまた妹さんに言いました。
「漢の頃より酷いな」
「宮廷のことだね」
「そうだ、明の時の宮廷はだ」
 まさにというのです。
「とんでもなかったぞ」
「皇帝さんがしっかりしてなくてね」
「悪い宦官の人達が出てだ」
 この二つが要因になってです。
「とんでもない状況だったぞ」
「腐敗しきっていたんだね」
「その腐敗があまりにも酷くてだ」
 それでというのです。
「宮中はいつも大変だった」
「嫌な状況だったんだね」
「唐の末期も酷かったけれどな」 
 玄宗で有名な国ですが末期はそうだったのです。
「明は特にだったぞ」
「よくそれで国が二百年以上もったね」
 アメリカ妹はお話を聞いて思いました、とにかく中国明代の宮廷は腐敗があまりにも酷かったのです。


第百六十二話   完


                  2019・12・1
 

 

第百六十三話  名将去って

第百六十三話  名将去って
 皇帝さんは敵の謀略にかかってよりによって袁さんを粛清してしまいました、それも極めて残酷なやり方で。
 それを見て中国は観念しました。
「この王朝は終わったあるな」
「間違いないある」 
 妹さんも同じでした。
「これではある」
「国はもたないあるよ」
「あの人が支えていたのにある」
「その袁さんを自分で粛清したら」
 そんなことをすればというのです。
「支える人がいなくなったある」
「見限る人が余計に増えるある」
「只でさえ人心を失っているのにある」
「これでは終わったある」
 もうこう言うしかないというのです。
「長く続いた王朝あるが」
「これではあるよ」
「もうこの王朝は終わったある」
「思えばこの王朝も色々あったあるな」
 兄妹で回想モードの入りました。
 もう死亡フラグまで出ました、明王朝は袁さんがいなくなったことで遂に滅亡が決定的になったのでした。


第百六十三話   完


                  2019・12・2
 

 

第百六十四話  報われない傾向

第百六十四話  報われない傾向
 アメリカはまた妹さんに言いました。
「明は生命力があったけれどな」
「色々あっても潰れなかったね」
「しかしだぞ」
 こう言うのでした。
「何か折角忠義を尽くして貢献してもだ」
「それがだね」
「どうも報われていないな」
「有能な忠臣がいてもだね」
「そうした人が粛清されたりするんだ」
 袁さんだけでなくです。
「讒言とかでな」
「そう言うといい王朝じゃないね」
「そうだな」
「よくそれで二百年以上もったね」
「逆に言えばそうだな」
「土木の変なんてのもあったけれど」
 何と皇帝さんが敵軍に捕まったのです、そんな事件もありました。この時も国が潰れそうになりました。
「あの時に貢献した人もだったね」
「どうもそうした傾向があったな」
 明王朝はそうした王朝だったみたいです、その為か前の前の宋王朝に比べて人気はどうにもという感じです。


第百六十四話   完


                    2019・12・2 

 

第百六十五話  李自成

第百六十五話  李自成
 流賊の勢いは止まらず多くの人がそちらに加わっています、中国は北京からその様子を見て妹さんに言いました。
「学者さん達もついていっているあるしな」
「もう明の命運は尽きたあるか」
「今度の上司の人はあの人達あるか」
「その可能性は高いあるな」
「洛陽が陥落したある」
 重要な都市の一つです。
「中原はもう流賊のものある」
「江南はまだこちらの勢力圏あるが」
「これではある」
「もう明はもたないあるな」
「皇帝さんは相変わらずある」 
 能力はあるのですが猜疑心の塊のままです。
「これではある」
「本当に満州族や流賊のどちらかだけだったらある」
 それならというのです。
「防げたあるが」
「両方は無理ある」
「そもそも北虜南倭だったある」
 明が常に悩まされていたことです。
 南の倭寇だけでなく北の遊牧民は常に問題でした、このことがあって内政が乱れては確かにどうにもなりません。


第百六十五話   完


                2019・12・3
 

 

第百六十六話  北虜南倭

第百六十六話  北虜南倭
 明の悩みは宦官だけではありませんでした。
「中国は基本北に問題を抱えているな」
「遊牧民族だね」
「だから長城を築いたんだ」
 アメリカは妹さんにお話しました。
「そうしていたんだ」
「そうだったね」
「それは明でも同じだったぞ」
「元々モンゴルを追い出した国だしね」
「モンゴルは北に去ってもだ」
 長城の北、本来の場所に戻ってもです。
「ずっと明と戦っていたからな」
「そこにだね」
「倭寇も来たんだ」
 明の頃はそうだったのです。
「とはいっても日本は関わってないけれどな」
「日本さんの海賊っていうけれどね」
「日本の国民の人はいてもな」
 倭寇という名前の通りです。
「明やポルトガルの人達もいたんだ」
「海賊だったからね」
 朝鮮半島でも事情は同じでした、その倭寇にも明は悩まさせられていて何かと苦労していたのです。


第百六十六話   完


                2019・12・3 

 

第百六十七話  北京にまで

第百六十七話  北京にまで
 流賊は北京にまで迫ってきました、皇帝さんは逃がすべき人は逃がしましたがご自身は北京に残りました。
「ここでだ」
「皇帝としてあるか」
「そうだ、黄色の衣に相応しい最期を遂げる」
 皇帝の服を着て言うのでした。
「最後までな」
「まだ逃げられるあるが」
 中国は皇帝さんに言いました。
「流賊はこれといった船も持っていないある」
「川か海からか」
「そうしないあるか」
「今言った通りだ」
 皇帝さんの返事は確かなものでした」
「二言はない」
「そうあるか」
「そなたは好きにしていいがな」
「僕は国ある」
 それならとです、中国は皇帝さんに答えました。
「やるべきことは、あるよ」
「ここにいることか」
「最後まで付き合うあるよ」
 中国は皇帝さんに微笑んで言いました、これまで何度こうした経験をしたかと思いつつ。


第百六十七話   完


                  2019・12・4
 

 

第百六十八話  王朝交代

第百六十八話  王朝交代
 アメリカ妹からお兄さんに言うことがありました、それは一体どういうことについてかといいますと。
「中国さんは四千年生きてるんだね」
「大体商の頃からだな」 
 アメリカは具体的な国名を出しました。
「彼は国家として存在しているぞ」
「そうした国も珍しいね」
「エジプトやギリシアもお母さんがいたからな」
「そうだったね」
「しかし彼はずっといてだ」 
 アジアの東にです。
「その歴史を見てきたんだ」
「じゃあ色々なものを見てきたんだね」
「王朝が成立して終わる」
 言葉で言うと一言ですが。
「その興亡をずっと見てきたんだ」
「商の頃からだね」
「楽しい思いもしただろうがな」
 それでもというのです。
「辛い思いもだぞ」
「してきたんだね」
「宋が終わった時のことは今も悲しそうに語るしな」
 中国はその長い国として生きる中で悲しいものも多く見てきたのです、普段それを表に出さないですが。


第百六十八話   完


                      2019・12・4 

 

第百六十九話  敵が来たら

第百六十九話  敵が来たら
 遂に北京が流賊の人達に迫られました、すると。
 城門を何と宦官の人達が開けてしまいました、このことには中国も中国妹も唖然となってしまいました。
「皇帝の傍にいる人達あるが」
「その人達が、あるか」
「元々問題のある人が多かったあるが」
「これではある」
 最早と言うのでした、そして。
 皇帝さんのところに行くと娘さんが倒れていて。
 皇帝さんもでした、もう皇帝さんは息がないですが。
「娘さんは何とかなりそうある」
「そうあるな」
「せめてこの人だけでもある」
「助けるあるよ」
 こう言ってでした、何とか娘さんを助けて。
 皇帝さんの遺書を見て兄妹で肩を落としました。
「色々困った人だったあるが」
「お心は確かだったあるな」
「頼りになる側近の人がいれば」
「人を信じることが出来れば」
 そうしたならというのです。
 ここに明王朝は事実上終焉を迎えました、とにかく腐敗しきっていた末期ですが悲しい結末でした。


第百六十九話   完


                 2019・12・5
 

 

第百七十話  最初はよくても

第百七十話  最初はよくても
 アメリカは明朝の歴史について自分の妹さんにお話しました。
「決定打は万歴帝の時だな」
「あの皇帝さん酷かったね」
「そうだ、もう何もしなかったんだ」
 それこそだったのです。
「贅沢ばかりしていてな」
「それで国の政治が滅茶苦茶になったんだね」
「そうだぞ、しかし」
 アメリカはここで残念そうなお顔になって言いました。
「最初はよかったんだ」
「出来た人だったんだね」
「学問を収めて自分を律して」 
 そうしてというのです。
「しっかりした人だったんだ」
「お母さんや宰相さんの教育の結果だね」
「凄く厳しかったんだ」 
 そうした人達の教育がです。
「けれどそうした人達がいなくなるとだ」
「駄目になったんだね」
「息子さんのことで反対されたりもしたしな」
 このこともあってというのです。
 そうして万歴帝は堕落してしまったのです、贅沢ばかりで一切何もせず国を駄目にしていったのです。


第百七十話   完


               2019・12・5 

 

第百七十一話  王朝交代かと思えば

第百七十一話  王朝交代かと思えば
 中国は明王朝が倒れ代わりに北京に入った李自成さん達を見て妹さんに囁きました。
「あの人ではある」
「国は治まらないあるな」
「少し人を見る目がないある」
「ご自身はよくてもある」
 妹さんもその辺りを見抜いています。
「配下にどうかという人がいるある」
「あれではあるよ」
「実際に人心を失っているある」
「そして山海関あるが」
 北を守っているこちらはといいますと。
「守っている呉三桂さんあるが」
「あの人の動き次第あるな」
「素直に李自成さんにつけばいいあるが」
「そうでないとある」
 その時はというのです。
「満州族がこっちに来るある」
「その可能性もあるあるな」
「山海関ある限り防いでいるあるが」
「若しあの人がどうにかなればある」
「状況が変わるあるよ」 
 そうなってしまうというのです、中国兄妹は李自成さん達を見てこの人では駄目なのかもと思っていました。


第百七十一話   完


                   2019・12・6
 

 

第百七十二話  幾ら残虐でも

第百七十二話  幾ら残虐でも
 アメリカは妹さんにまた張献忠という人のお話をしました。
「本当にあんなことをしていたらだぞ」
「冗談抜きに寝首掻かれるからね」
「一体誰がついていくんだ」
 遊びで人を片っ端から物凄く残虐な方法で殺す人をです。
「冗談抜きで今自分が殺されるかも知れないんだぞ」
「それだったらね」
「殺される前にだ」
「寄ってたかって殺されるね」
「そうなるに決まってるぞ」
「本だと自分の奥さんも子供さんも側室さんも殺してるしね」 
 勿論部下の人達もです。
「いい人だから殺せとかね」
「そんなのだと何時自分が殺されるかわからないぞ」
「大人しく殺されるとは思えないね」
「三百万の人口が一万数千まで減るのも有り得ないぞ」
 このことについても言うアメリカでした。
「これは絶対に嘘だな」
「現実を考えたらそうとしか思えないね」
「死んだ時も周りに家臣の人達がいたらしいしな」
「ほんの少しでも人望があるならね」 
 サイコ殺人鬼にそんなものがある筈がありません、アメリカ兄妹はそうしたことからも考えるのでした。


第百七十二話   完


                  2019・12・6 

 

第百七十三話  あっちについた

第百七十三話  あっちについた
 山海関を守っている呉三桂さんについてある知らせが届きました。
「満州族にあるか」
「そう、清にある」
 当時満州族の国はこの名前になっていました、中国妹はお兄さんにこの国名からお話しました。
「ついたある」
「明が滅んで仕える国がなくなったからあるか」
「いや、愛人さんが李自成さんの方に捕まったからとかあるよ」
「言われてるあるか」
「その辺りは不明あるが」
 それでもというのです。
「あっちについたことは事実ある」
「それは大変あるな」
「それで清軍と一緒にある」
「北京に向かってきているあるか」
「そうある、これではある」
「李自成さんに傾いていたあるが」 
 中国の情勢はです。
「わからなくなったあるな」
「一体呉三桂さんは何を考えているあるか」
 中国妹は真剣に思いました。
「私にはわからないある」
「どういうことあるか」
 兄妹で首を傾げさせます、ですがこのことで満州族の国である清は中国に入りました、そしてこれが大きな流れとなりました。


第百七十三話   完


                  2019・12・7
 

 

第百七十四話  寝返りの真相

第百七十四話  寝返りの真相
 アメリカは妹さんに呉三桂さんについてお話しました。
「中国での評判は悪いぞ」
「異民族についたからね」
「それで明の上司の人にも酷いことをしてだ」 
 アメリカはさらにお話します。
「後で清に背いたんだ」
「只の日和見な野心家じゃないの?」
「清を中国に入れたのも皇帝になるつもりだったと言われているぞ」
 他ならぬ自分自身がです。
「それで後になってだ」
「その清に背いたんだね」
「そして三藩の乱を引き起こしたんだ」
「負けたんだね」
「叛乱を起こしても人望がなかったからな」
 それまでの行いによってであるということは言うまでもありません、何時でも何処でも人は見ています。
「人がついてこなかったんだ」
「自業自得だね」
「それで今もだぞ」
「評判悪いんだね」
「そうした人なんだ」
 尚日本の歌舞伎国姓爺合戦では主人公の同志となっています、この辺りは歌舞伎ならではの展開でしょうか。


第百七十四話   完


               2019・12・7
  

 

第百七十五話  激戦の末に

第百七十五話  激戦の末に
 呉三桂さんに案内されて北京に来た清軍は強かったです、その為李自成さんの軍勢は敗れてしまいました。
 そうして清軍が北京に入りましたが。
 中国兄妹はその清軍を見て兄妹でお話しました。
「満州族の王朝あるか」
「昔の女真族の金を思い出すあるな」
「民族は同じあるしな」
 名前は変わってはいます。
「服装は随分変わったある」
「その清がこれから上司の一番偉い人になるあるか」
「果たしてこれからどうなるか」
「不安あるが」
 ここで中国妹はこんなことを言いました。
「しかしある」
「どうしたあるか」
「最近までの明の政はあんまりだったある」
「万歴帝に魏忠賢あるな」 
 中国は具体的な例を挙げました。
「確かに酷過ぎたある」
「ああした政治でないとある」
「いいあるか」
「民が苦しむある」
 だからというのです、その清軍を見ながらの言葉です。


第百七十五話   完


                  2019・12・7
 

 

第百七十六話  征服王朝

第百七十六話  征服王朝
 アメリカは清について妹さんにお話しました。
「上司の人達は漢民族じゃなかったんだ」
「満州民族あるな」
「かつては女真族と呼ばれていたぞ」
「金の人達だね」
 アメリカ妹はこの王朝の名前を出して応えました。
「そうだったね」
「そうだぞ、モンゴルに倒されてもまだ生き残っていて」
 そうしてだったのです。
「また国を築いていたんだ」
「それが後金だね」
「清に名前をあらためたんだ」
「それで中国さんの上司になったね」
「これを征服王朝っていうんだ」
 歴史ではそう呼びます。
「他には契丹の遼やモンゴルの元があるぞ」
「全部遊牧民の国だね」
「この人達が中国の上司になったら征服王朝になるんだ」
「漢民族の上司とはまた別だね」
「宋や明は漢民族だぞ」
「隋や唐はどうなんだい?」
「諸説あるぞ」 
 この二つの王朝は漢民族とも異民族とも言われています、異民族といってもかなり漢民族に同化していましたが。中国にはこうした王朝もあったのです。


第百七十六話   完


                  2019・12・7
  

 

第百七十七話  混沌とした情勢

第百七十七話  混沌とした情勢
 清が北京に入ってもまだ李自成さんはいましたし明も南の方に逃れて存在していました、他には梁紅玉みたいな人もいました。
 中国は群雄割拠になっていました、それで中国は妹さんに言いました。
「状況はわからないあるな」
「そうあるよ、清が入ってきたあるが」
 それでもというのです。
「状況は、ある」
「混沌としているある」
「いつものパターンあるな」
 中国の歴史のです。
「王朝が倒れたら混乱するある」
「それで新しい王朝となるあるが」
「どうもある」 
 妹さんはここでこう言いました。
「私は清が有力と思うある」
「皇族に優秀な人が多いあるな」
「しかも軍も強いある」
「だからあるな」
「清が有力あるよ」
「李自成さんかと思ったあるが」
 ところがだったのです。
 ここにきて李自成さんは急に落ち込んできました、歴史の中で人の浮き沈み程わからないものはありません。


第百七十七話   完


                 2019・12・9
 

 

第百七十八話  愛新覚羅

第百七十八話  愛新覚羅
 アメリカは清王朝に人について思うのでした。
「凄い苗字だな」
「どうしたんだい?」
 そのアメリカに妹さんが尋ねます。
「一体」
「いや、中国の清王朝の皇族の人達の姓のことを考えていたんだ」
「ああ、愛新覚羅だね」
「中国の苗字じゃないな」
「漢民族の姓じゃないね」
「完全に満州民族の苗字だな」
 こう言うのでした。
「中国では苗字は大抵一文字だからな」
「李さんとか王さんとかね」
「司馬や諸葛は少ないぞ」
 三国志では有名でもです。
「非常に」
「そうなんだよね」
「それが四文字だ」
 漢字ではそうなります。
「だから余計に目立つな」
「元々中国語じゃなくて満州語使ってたしね」
 文字もそうでした、清の皇族の名前は漢字にして四文字で本当に目立つものでありました。愛新覚羅というそれは。


第百七十八話   完


                 2019・12・9
  

 

第百七十九話  八旗軍

第百七十九話  八旗軍
 清軍は呉三桂さんがいなくても強かったです、その中心である八旗軍がいてこの軍がとにかくだったのです。
「戦っていた時も思ったあるが」
「強いある」
 中国も妹さんもその戦いぶりを見て言います。
「沢山の大砲や火器も手に入ったあるし」
「余計に強いある」
「これはもう清あるか」
「清が僕達の上司になるあるか」
 このことが現実味を帯びてきたというのです。
「明もまだ存在しているあるが」
「やっぱり勢いがないある」
 これまでの碌でもない政治のせいかおかしな人も多くてです。
「李自成さんも亡くなったある」
「江南まで至るのも時間の問題ある」
「江南を抑えたらある」
「もう統一は目の前ある」
 清軍はとにかく強いです。
 ただここで中国はふと思いました。
「問題は素行あるな」
「清軍はどうもあるな」
 素行がよくないというのです、そのことが問題に思ったのです。実際にそのことを書いた本が後世に出て問題になりました。


第百七十九話   完


                2019・12・10
 

 

第百八十話  八旗軍その後

第百八十話  八旗軍その後
 アメリカはまた妹さんに明代末期の中国のお話をしました。
「清軍の中心は八旗軍だったんだぞ」
「満州民族と漢民族のがあったね」
「そして建国当初は強かったんだ」
「当初はなんだね」
「それが後になってだ」
 康熙帝の頃です。
「弱くなっていたんだ」
「それで当時の皇帝さんに見切られたんだったね」
「代わりに別の軍が使われたんだ」
「弱いと仕方ないね」
「緑営軍だったんだ」
「確か満州族の軍隊じゃないね」
「漢民族の軍隊だぞ」 
 中国で一番人口の多い民族の軍隊でした。
「彼等が使われたんだぞ」
「というか中国さんのところは漢民族が殆どだからね」
「漢民族をどう治めるかだったんだ」
 清の課題はです。
「そしてだぞ」
「軍隊でもそうなったんだね」
 八旗軍は後で弱くなってしまったのです、建国当初は精鋭でも時代が経つとそうなってしまうこともあるのです。


第百八十話   完


                    2019・12・10
  

 

百八十一話  全土を

第百八十一話  全土を
 清軍は進撃を続けそのうえで、でした。
 中国全土を掌握しました、中国はその状況を見て妹さんに言いました。
「後は台湾あるが」
「鄭成功さんがいるあるな」
「今の姓は朱あるが」
 それで国姓爺と言われていました。
「台湾は島あるからな」
「何か女の子だったあるな」
「凄く野性味のある娘あるな」
「そうだったあるな」
「その台湾以外はある」
 最早というのです。
「全て清に降ったある」
「後はどう治めるか、あるが」
「そっちも随分出来る人みたいあるな」
「では、あるな」
「これは長期政権になるある」
「二百年以上は続くあるか」
「だとすると国民の人達が康刈るある」
「やっぱり安定した政権が一番ある」
 平和で安全に暮らせる政権が一番だというのです。
 こうして清の統治がはじまりました、それは中国兄妹の予想通りに長く安定したものになるのでした。


第百八十一話   完


                 2019・12・11
 

 

第百八十二話  皇帝の廟号

第百八十二話  皇帝の廟号
 アメリカは今度は中国の皇帝さんの廟号について妹さんに言いました。
「太祖や高祖が創始者で一番凄いとされるぞ」
「その次は太宗だね」
 妹さんもこのことは知っています。
「唐や宋の人が有名だね」
「清でもいたがこの人の頃は中国にはいなかったんだ」
 そうだったというのです。
「三代目の人から中国に入ったからな」
「その人は世祖だったね」
「その廟号だぞ」
「清は凄い皇帝さんが続いたからね」
「康熙帝は聖祖だぞ」
「いい廟号だね」
「そうだぞ、雍正帝は神宗であって」
 五代目の人です。
「その次の乾隆帝は高宗だぞ」
「高宗もいい廟号だったね」
「清はとにかくいい皇帝が続いた証でもあるぞ」
「それじゃあ悪い廟号もあるんだね」
「漢代の話だが霊帝はかなり悪いみたいだぞ」
 三国志に出て来る人です。
 中国の皇帝の廟号にはそうした意味があります、尚あまりにも酷いと東昏候という皇帝ですらない称号を与えられます。


第百八十二話   完


                 2019・12・11
  

 

第百八十三話  清の統治

第百八十三話  清の統治
 清の中国における統治がはじまりました、中国はその統治についてどうなるかと思うところがありました。
「満州族は少ないあるからな」
「漢人の数が圧倒的ある」
 中国妹もこのことを指摘します。
「だからちょっと失敗すればある」
「その数に飲み込まれるある」
「元はそうなったある」
 あのモンゴル民族の王朝です。
「百年位で本来の場所に帰ったある」
「モンゴルにあるよ」
「清もそうなりかねないある」
「思えば金もそうだったあるしな」
 満州族、当時は女真族といった頃の国です。
「今回もある」
「そうなってもおかしくないあるが」
 ところが、でした。
 清は自分達の髪型である辮髪をする様に言いましたが。
 他のことは満州族と漢人を共に高い地位に就けましたし儒学や道教も認めました、そして仏教も認めたので。
「悪くないあるな」
「そうあるな」
 中国兄妹は思いました、これはひょっとしてとです。


第百八十三話   完


                 2019・12・12
 

 

第百八十四話  辮髪

第百八十四話  辮髪
 中国清代の大きな特徴として辮髪という髪型があります、この髪型は長い間中国の特徴の一つになっていました。
 その髪型についてアメリカ妹はアメリカに尋ねました。
「あれは遊牧民の髪型だよね」
「そうだぞ、モンゴルやあの辺りの髪型だぞ」
 アメリカは妹さんにすぐに答えました。
「兜を被っているからだ」
「あの髪型にしてたね」
「兜を被っていると暑いからな」
「それで剃るところは剃ってだね」
「暑くない様にしていたんだ」
「そうだったね」
「これは日本の髷も同じだぞ」 
 所謂ちょん髷です。
「やっぱり兜を被るからだ」
「剃っていたね」
「ちなみに髪の毛が薄くなってもだ」
 前からきてもです。
「それでわからないぞ」
「いい髪型かも知れないね」
「そうだな、その時は辮髪か髷だな」
「今だと滅茶苦茶目立つけれどね」
 今では確かにそうです、ですがそうした髪型が生まれた事情が確かにあってそして当時は普通だったのです。


第百八十四話   完


               2019・12・12
  

 

第百八十五話  名君誕生

第百八十五話  名君誕生
 清が中国の王朝になって暫くして皇帝が代わりました、今度の皇帝さんは何とまだ九歳の人でした。
「何かある」
「凄い光るものを感じるあるな」
 中国妹さんもその人を見て言いました。
「まだ子供あるが」
「凄い皇帝さんになるあるぞ」
「子供と言っても侮れないある」
「成長するある」
 子供はというのです。
「しかも学問好きみたいある」
「尚且つ武芸にも興味があるみたいある」
「さて、どうなるかある」
「あの人が」
 こうしたお話をしているうちに、でした。
 その皇帝さんが成人して中国兄妹がお話した通りに。
「これは凄いある」
「こんな皇帝さんそういなかったある」
「善政に学問に武芸に励んで」
「国が忽ちよくなっていってるある」 
 そんな政治だったのです。
 中国に今物凄い名君が誕生しました、即位した時はまだ子供でしたがそれでも成人して凄い人になったのです。


第百八十五話   完


                 2019・12・13

 

 

第百八十六話  いい皇帝が揃っていると

第百八十六話  いい皇帝が揃っていると
 中国明代の皇帝さん達はお世辞にも、でした。ですが清代の皇帝さん達はどういった人達だったかといいますと。
「名君揃いだったな」
「ああ、そうだね」
 アメリカ妹はお兄さんの言葉に頷きました。
「調べてみると」
「当時も噂だったな」
「そうだね、というかね」
 アメリカ妹はお兄さんにこうも言いました。
「明代の皇帝さん達がね」
「酷過ぎるな」
「そうだね」
「調べてみると後漢、唐もどうもだぞ」
 アメリカはこうした王朝の名前も出しました。
「だからこうした時は治世がよくなかったみたいだ」
「唐は最初はよかったけれどね」
「後半長い間ぐだぐだだったからな」
 それでというのです。
「そういうのを見ると清代はかなりよかったな」
「征服王朝だったけれどね」
「しかし漢人の王朝よりよかったかもな」
「そうかも知れないね」
 こう言われる位でした、清代の皇帝さん達はそこまでよかったのです。


第百八十六話   完


                 2019・12・13
  

 

第百八十七話  支持がないので

第百八十七話  支持がないので
 皇帝さんが大人になってから大きな叛乱が置きました、清に降った呉三桂さん達が叛乱を起こしたのです。
 ですが皇帝さんは冷静に言いました。
「軍を送ってだ」
「そうしてあるか」
「鎮圧するのだ」
「随分大きな叛乱あるよ」
 中国は冷静な皇帝さんに戸惑いつつお話しました。
「それでも落ち着いているあるな」
「こんな時こそ冷静にせねばならない」 
 皇帝さんは本当に冷静です。
「だからだ、すぐに軍を送ってだ」
「鎮圧しますか」
「あの者達は我が清に降ったが」
 皇帝さんは呉三桂さん達のお話もします。
「その時に明の皇族に無道を働いた」
「随分酷いことをしたあるな、確かに」
「それで今更蜂起してもだ」
「誰もついて来ないあるな」
「裏切りかつての主に非道をする者に人はついてこない」
「ならこの叛乱は」
「何ということはない」
 こう言って皇帝さんは冷静に軍を送りました、まるで先を見越している様に。


第百八十七話   完


                   2019・12・14
 

 

第百八十八話  三藩の乱

第百八十八話  三藩の乱
 中国清代の前期に三藩の乱が起きました、かつて清に降った漢人の有力な人達が起こした叛乱でしたが。
「漢人の支持はなかったらしいぞ」
「それは当然だね」  
 アメリカ妹はお兄さんのお話に応えました。
「だってそもそも明というか漢人を裏切ってだよね」
「清に降ったからな」
「それでかつての主明に酷いことしたしね」
「そんな人達だったからな」
「今更清に叛乱を起こしてもね」
「漢人の人達はついてこなかったぞ」
 アメリカも言います。
「それこそ」
「そうだったね」
「確かに一時大きな勢力なったぞ」 
 このことは事実だというのです。
「けれどだったんだ」
「支持がないとね」
「そういうことだぞ、それに」
 アメリカは妹さんにさらに言いました。
「この叛乱は農民反乱じゃなかったぞ」
「中国さんによくあるね」
 このことも特徴でした、これが農民叛乱ならまだ康熙帝も落ち着いていられなかったかも知れないですがそこも違ったのです。


第百八十八話   完


                   2019・12・14
  

 

第百八十九話  見極めも素早く

第百八十九話  見極めも素早く
 三藩の乱で最初皇帝さんは清の精鋭である八旗軍を主力にしていました、ですがこの八旗軍が弱体化していて。
 思う様に活躍しません、それですぐに動きました。
「よし、緑営軍を動かす」
「漢人の軍あるが」
「構わない」
 皇帝さんは中国に答えました。
「彼等を動かす」
「そうするあるか」
「皇帝さんは満州族あるが」
「だが私はこの国の皇帝だ」
 これが康熙帝さんの返答でした。
「ならばだ」
「漢人でもあるか」
「むしろ漢人は大事にしたい」
 何といっても中国の主要民族であるからです。
「その証拠に文化や信仰には何も言っていないな」
「そうあるな」
「確かに辮髪はさせているがな」
「それでもあるな」
「漢人も重く用いるしな」 
 こう言ってです、皇帝さんは緑営軍という漢人の軍勢を用いました。そのうえで呉三桂さん達を鎮圧しようというのです。


第百八十九話   完


                2019・12・15
 

 

第百九十話  実は伝統ではない

第百九十話  実は伝統ではない
 アメリカ妹はお兄さんにこんなことを言いました。
「最初中国さんと会った時のことは今でも覚えてるよ」
「清の頃だったな」
「国民の人達が変わった髪型だったからね」 
 その為にというのです。
「辮髪だね」
「あの髪型には僕も驚いたぞ」 
 実はアメリカもそうでした。
「ちょん髷とはまた別にだ」
「そうだよね」
「しかしだぞ」
 アメリカは妹さんにお話しました。
「あれは今でこそ昔の中国の象徴になっているが」
「実は違うからね」
「そうだぞ、あれは満州族の髪型でだ」
 もっと言えば北方の遊牧民族のです。
「漢民族の髪型じゃないぞ」
「あたしもそのこと知らなかったんだよね」
「けれど知ったらだな」
「ああ、納得したよ」
「清は満州族の国だったからな」
 それで辮髪だったのです、この髪型は最初漢人にはどうかと思われましたが長い歳月の間に定着したのです。


第百九十話   完


                 2019・12・15
  

 

第百九十一話  最高の上司かも

第百九十一話  最高の上司かも
 康熙帝さんは驚く位あっさりと三藩の乱を平定しました、それも満州族の人なのに漢人の人の軍を使ってです。
 しかも平定してすぐにでした。
 政治に励み学問もです、休む間もありません。
「大丈夫あるか」
「身体のことか」
「休まなくて」
 中国もその働きぶりに驚いて言うのでした。
「大丈夫あるか」
「案ずることはない」
 皇帝さんは今も落ち着いています。
「朕の身体は丈夫だ」
「それはそうあるが」
「これでも節制しているしな」
 生活は実に質素なものでした。
「案ずることはない」
「そうあるか」
「うむ、それでそなた身体の調子はどうだ」
 中国の状況を聞くのでした。
「近頃は」
「そういえばかなりいいある」
「それならいい」
 中国に笑って言うのでした、そしてまた激務に励むのでした。


第百九十一話   完


               2019・12・16
 

 

第百九十二話  血を吐くまで

第百九十二話  血を吐くまで
 康熙帝さんについて調べていてアメリカは言いました。
「学者さんとお話出来たのは凄いな」
「そこまでの学識があったんだね」
 妹さんが応えました。
「そうだったんだね」
「そうだったんだぞ」
「確かにそれはね」
 アメリカ妹から見てもです。
「凄いことだね」
「それも漢人の学者さんとだぞ」
「そこまで学問に励んでいたんだね」
「政治の間にな、そのせいか」
 アメリカは妹さんにお話しました。
「血を吐くこともあったらしいぞ」
「過労だね」
「そこまでしていたんだ」
「流石にそれはやり過ぎだと思うけれどね」
「しかしその結果だ」
「漢人の人達も認めたんだね」
「確かに抑えることもしたけれどな」
 文字の獄といいます。
 ですが漢人の学問を学ぶそのうえでその文化や宗教を保護したことも事実です、この辺りが本当に凄かったのです。


第百九十二話   完


                  2019・12・16 

 

第百九十三話  その後の人達も

第百九十三話  その後の人達も
 康熙帝さんだけではありませんでした、清代はこの人からもいい皇帝さんが続けて出て来たのでした。
 雍正帝、乾隆帝と続いてです。
 清王朝は長い黄金時代を迎えました、中国はこの頃を振り返って妹さんにお話しました。
「いい時代だったあるな」
「公平に言うとそうだったあるな」
 妹さんも同意でした。
「反発もあったあるが」
「やっぱり満州族だったあるからな」
 漢人今で言う漢民族の人達から見ればです。
「そうだったあるな」
「けれどある」
「平和で繁栄していた時代だったある」
「そうした時代だったことは事実ある」
「紛れもなくそうだったあるな」
 中国はその頃を振り返ってさらにお話しました。
「三代も立派な皇帝さんが続いて」
「最初はどうなるかと思ったあるが」
「規制も考えてみれば明の頃よりましだったある」
「最初の文字の獄は酷かったあるよ」
 明の太祖のそれは最早言い掛かりレベルでした。
 そうしたことと比較しても清代はよかったと言えました、中国も妹さんもその頃を振り返って言うのでした。


第百九十三話   完


                    2019・12・17
 

 

第百九十四話  中華料理にしても

第百九十四話  中華料理にしても
 中国清代は振り返ってみるといい皇帝さんが続いたいい時代と言えました、アメリカは妹さんにニューヨークのチャイナタウンでお話しました。
「ここの中華料理もだぞ」
「そもそもだよね」
「清代にかなり出来たんだ」
「そうだったね」
「満漢全席もだぞ」
 この中華料理最大のコースもです。
「満は満州族だからな」
「まさに清代だね」
「そうだったんだ」
「そういえばチャイナドレスもだね」
「元々は満州族の服だぞ」
「キョンシーの服もだったね」
 中国の妖怪で一番有名なこの吸血鬼の服もです。
「清代のものだね」
「そうだったんだぞ、それとだ」
 アメリカがここで言うことはといいますと。
「チャイナドレスのスリットはトイレに行きやすいからだぞ」
「あの露出はそれだね」
「実はそうだったんだ」
 別にお色気ではなかったのです、尚ここにズボンを穿けばもうそれでカンフーの服になったりもします。


第百九十四話   完


                  2019・12・17 

 

第百九十五話  嘘みたいな関税

第百九十五話  嘘みたいな関税
 中国とアメリカの貿易摩擦は少し収まった感じがしています、中国は日本にふと本音を漏らしました。
「やっぱりこうしたことはある」
「神経戦にもなりますね」
「それで疲れるあるよ」
「実際お互い色々ありましたね」
「うちの上司の人も考えて欲しいある」
 本当に本音を漏らします。
「アメリカの上司の人とはそれでいで相性もいいみたいあるが」
「似た者同士では?」
「そう言われるとそうあるな」
「アメリカさんも関税を引き下げられて」
 ものによりますが。
「これからのお話次第ですね」
「そうあるな」
 二国でこうしたお話をしていましたが。
 その頃アメリカは上司の人のお話を聞いて思わず驚きました。
「EUにはそれかい!?」
「はい、どうやら」
「幾ら何でも百パーセントは凄いぞ」
 何とEUにこうしたお話が出たというのです。
 中国で三十五パーセントです、ですが百パーセントという関税はあまりにも凄いというのです。流石にそれは。


第百九十五話   完


                 2019・12・18
 

 

第百九十六話  驚異の百パーセント関税

第百九十六話  驚異の百パーセント関税
 そのお話を聞いて流石に中国も仰天しました。
「僕の時の比ではないあるぞ!」
「そのお話本当ですか!?」
 日本も中国の横で驚いています。
「百パーセントの関税とは」
「おいもフェイクと思いたいとよ」
 ニュージーランドも冷静さを少し失っています、二国にお話する前に仰天していたのがそこからわかります。
「けれど今のところはばい」
「そうした情報が出ているあるか」
「そうなのですか」
「前からアジアには優しく応酬には厳しか人だったばいが」
 もっと言えば太平洋全体にです。
「けれどばい」
「それはまた凄いあるな」
「そこまでの関税は流石に」
「あの人は欧州を潰したいあるか?」
「思い切ったことをされますね」
「今欧州はゴタゴタしてるばい」
 イギリスの離脱に難民に経済危機にとです。
「そこにこれはばい」
「強烈な一撃あるよ」 
 中国もこう言います、アメリカの上司の人のこの一撃は本当のことでしょうか。


第百九十六話   完


                2019・12・18 

 

第百九十七話  凄い新連載

第百九十七話  凄い新連載
 日本はそのお話を聞いてすぐに料理の鉄人であり格闘家であり現場監督でもある某脚本家さんのところに行きました、九月のことでした。
「このお話ですが」
「おう、楽しみにしておいてくれよ」
 脚本家さんは日本に明るく笑って答えました。
「今月からスタートだからな」
「本当のことでしたか」
「そうさ、俺が脚本書いてな」
 そうしてというのです。
「演じていた役者も全面協力だからな」
「あの方もですか」
「凄い作品になるからな」
「信じられないですね」
 今もと言う日本でした。
「まことに」
「そう言うと思ったさ」
「主人公ならともかく」
「あいつが主役の作品なんてか」
「まさかと思います」
「そのまさかが起こるのが世の中でな」
 そうしてというのです。
「書くのが俺だろ」
「それはそうですが」 
 それでも信じられないと言う日本でした、その漫画の連載開始のお話に。


第百九十七話   完


                2019・12・19
 

 

第百九十八話  酷過ぎる性格

第百九十八話  酷過ぎる性格
 台湾もそのお話を聞いて信じられないと思って某脚本家さんに直接確認を取りました、本当のことかどうか。
「嘘ですよね」
「おう、もう連載雑誌は確認したか」
「しましたが」
「買ってくれよ」
「ああした性格の主人公は」
 流石にというのです。
「幾ら何でも」
「月光と月影ってな」
「正直オルフェノクより問題でしたよ」
 その性格たるやというのです。
「卑劣で残忍で陰湿で執念深くて」
「主人公達を陥れてな」
「あんな二号ライダー他にいないですから」
「そうした際立ったキャラだからな」
「あえて、ですか」
「主役にしたみたいなんだよ、俺ああしたキャラ好きだしな」
 この人の作品の特徴でもあります」
「脚本頑張るから安心しろよ」
「それでも道を間違えたキャラ絶対に死なせますよ」
 これもこの人の脚本の特徴です、完全に味方ポジションのキャラは死なないですが逆に道を間違えたキャラは死んで死ぬ場面が凄いことも。


第百九十八話   完


                  2019・12・19 

 

第百九十九話  ミシェラン

第百九十九話  ミシェラン
 フランスは自国の文化に絶対の自信を持っています、文学に芸術にファッションにスポーツにとです。
 そしてお料理もそうでして。
「ミシェランでランク付けされてるとな」
「それならですわね」
 フランスに妹さんが応えます。
「どのお店が美味しいかわかりますので」
「余計にいいな、今じゃな」
 そのミシェランはというのです。
「世界に拡がってるしな」
「世界中のお店がわかりますね」
「星の数でな」
「星の数が多いと」
 多ければ多い程です。
「ランクが上でして」
「味もいいんだよな」
「権威主義になるとも言われていますが」
 それでもというのです。
「ですが美味しいお店がわかりますわ」
「そうだよな」
「フランス料理だけでなく」
 今では世界中のお料理にも渡っています、勿論食べものがまずいというイギリスでもそうしたお店はあります。


第百九十九話   完


               2019・12・20
 

 

第二百話  変人だった

第二百話  変人だった
 ミシェランの成立はフランス革命以降のことです、はじめた人はかつては貴族でしたが随分とでした。
 変わった人でした、食事会に人を呼びますと。
「コーヒーを十七杯ってな」
「はい、それがです」
「大変です」
 呼ばれた人達がフランスにお話します。
「飲まないと次から呼ばれないですし」
「私達も必死です」
「そうだよな、しかもな」
 フランスはさらに言いました。
「メニューがな」
「ワインだけとか白身魚だけとか」
「そうした変わったメニューばかりで」
「私達自身もです」
「呼ばれていいのか」
 見れば売れない作家さんとかそうした人達ばかりです。
「どうも貴族が嫌いらしくて」
「そこにこだわりがあるみたいです」
「変わった人なのは確かだな」
 フランスはコーヒーを飲みつつ言いました。
 ミシェランをはじめた人はこうした随分と変わった人でした、ですが舌については確かな人でした。


第二百話   完


                 2019・12・20 

 

第二百一話  突然大爆発

第二百一話  突然大爆発
 フランスは妹さんとミシェランについてお話してからです、ふと携帯にメールが来たので確認しました。
 そして次の瞬間でした。
「フェシング部の部室が爆発したよ!」
「一体何があったんだ!」
 イタリアとロマーノは学園の異変を見てまずは仰天しました。
「あそこ今フランスいるよな!」
「フランス兄ちゃんに何があったの!?」
 二人は急いでフランスのところに行きます、そして。
 今度は爆発が二回起こりました、ドイツはその爆発を見て一緒にいるプロイセンに尋ねました。
「何だと思う」
「絶対にとんでもねえことが起こったんだな」
 プロイセンはドイツに答えました。
「けれどな」
「それ以上のことはわからないか」
「ああ、けれどフランスはともかくな」
 ここで私情を出すプロイセンでした。
「イタちゃんとロマーノも行っただろ」
「それならか」
「助けないといけないだろ」
 こう言ってでした。
 むしろプロイセンの方が積極的にドイツを引っ張って行ってでした、そのうえで事件現場に向かいました。


第二百一話   完


                   2019・12・21
 

 

第二百二話  恨ミシェラン

第二百二話  恨ミシェラン
 フランスは日本のある漫画を読んで妹さんに言いました。
「裏と恨みをかけてるんだな」
「描いておられるのは女性の方ですわね」
「麻雀の漫画とか色々描いてる人だよ」
「そうでしたわね」
「それでその人の日本のバブルが崩壊した時の漫画でな」
「どういった漫画ですか?」
「日本、東京を中心としたあちこちのお店を巡るんだけれどな」
 それでもというのです。
「行くお店が結構色々でな」
「美味しいお店ばかりでないですか」
「所謂B級グルメだな」
 それになるというのです。
「それで色々毒も吐いてるんだよ」
「その漫画家さんらしくですわね」
「一緒に巡ってる人がな」
 その人はといいますと。
「今はくも膜下出血からカムバックした人で」
「よかったですわね」
「ああ、ライターさんだけれどな」
 この人と一緒に色々なお店を巡っていたのです、裏ではなく恨というもうそこに何かある漫画でした。


第二百二話   完


               2019・12・21 

 

第二百三話  無残な姿

第二百三話  無残な姿
 ドイツとプロイセンはフェシング部の部活に入って唖然となりました、爆発で無茶苦茶になったお部屋の中に。 
 フランスとイタリア、ロマーノが横たわっていますが三人の姿はといいますと。
「何という酷い姿だ」
「ここまで酷い姿は滅多に見られねえぞ」
 ドイツもプロイセンも唖然となったまま言います。
「血の海の中灰になってるじゃねえか」
「しかも顔の七つの穴から鮮血を噴き出してな」
「何て苦しそうな顔なんだ」
「一体何があったんだ」
「そんなの決まってるだろうがよ」
 ここでイギリスが来ました、見れば物凄く嫌そうなお顔で白目になっています。
「俺達にここまでダメージを与えられる馬鹿は二国だけだろうがよ」
「北朝鮮と、かよ」
「そうだよ、馬鹿委員長だよ」
 イギリスはプロイセンに答えました。
「それで今回は絶対にだよ」
「委員長だってんだな」
「証拠は多分そこにあるな」 
 イギリスはまるでメデューサの首を見たみたいなお顔でお顔の七つの穴から鮮血を出したうえで灰になっているフランスの耳元の携帯を見て言いました。
「覚悟して見るからな」
「一体どんなことを知ったのだ」
 ドイツも気になりました、一体何があったのかと。


第二百三話   完


                2019・12・22
 

 

第二百四話  常に書かれていた

第二百四話  常に書かれていた
 フランスはその恨のミシェランを読みつつ妹さんに言いました。
「一緒に取材してたコラムリストさんもな」
「面白い方ですのね」
「ああ、色々書いてる人なんだよ」
「どうも作中では」
 妹さんが見るにです。
「髪の毛やお酒の話ばかりで」
「いつも飲んでるってな」
「物凄い書かれ方ですが」
「特に競馬の時はすげえな」
 人生の終着駅とまで言われています。
「ここまでってな」
「頭頂部の毛を抜かれたり」
「これはちょっとねえな」
「恐ろしい折檻ですね」
「ああ、けれどこの作品読んでるとな」
「この方にも親しみを持てますわね」
「不思議とな、この人他の漫画にも出ててな」
 この女性漫画家さんのです。
「禿げ酔っ払いとか言われて麻雀で散々金取られてたよ」
「それも酷いですね」
「けれど親しみ持てるな」
 読んでいてというのです、今で言うとかなりディスられていますがそこに愛情があるということでしょうか。


第二百四話   完


                 2019・12・22 

 

第二百五話  最早必須アイテム

第二百五話  最早必須アイテム
 イギリスはジントニックをボトルで出してからドイツとプロイセンに言いました。
「まずはこれ飲めよ」
「一本一気に開けるのだな」
「それで相当に酔ってからフランスの携帯見るんだよ」
 こう言うのでした。
「蒸留酒一本空けたら相当酔うだろ」
「泥酔寸前になるな」
「そうなったらもう相当な衝撃にも耐えられるからな」 
 酔って感覚を麻痺させるからです。
「だからお前等も飲めよ」
「では俺はブランデーにするか」
「俺もそっちにするな」
 ドイツとプロイセンは早速です、ブランデーのボトルを出して。
 一本どころかもう一本出して一気に空けてしまいました、流石に蒸留酒二本は効きました。勿論イギリスも二本空けました。
 そうして泥酔寸前になって言いました。
「じゃあチェックするか」
「うむ、もう目の前がくらくらする」
「これは相当な事態でも大丈夫だな」
「一体何があったんだ?」
 イギリスがフランスの携帯を取ってでした。
 そうして彼が読んだそのメールをチェックしました、するとイギリスも一緒に見たドイツもプロイセンも大変なことになりました。


第二百五話   完


                2019・12・23
 

 

第二百六話  老舗のお店も

第二百六話  老舗のお店も
 フランスは恨のミシェランの漫画を読みつつまた妹さんに言いました。
「結構東京の老舗のお店も出てるけれどな」
「普通のグルメ漫画とは違いますか」
「流石に化学調味料使ってるとか言ってお店の中で騒がないけれどな」
「それはゴミ以下の屑の所業ですわね」
 恐ろしいことにその屑が主人公の漫画が大ヒットしました。
「幾ら何でも」
「それはないけれどな」
「それでもですのね」
「物凄い毒吐いてるな」
「どういった感じですの?」
「蕎麦屋はスーパーで売ってる水で洗って食うのと同じとかな」 
 そのレベルだというのです。
「鶏すき屋は美味いまずい以前とかな」
「凄いですね」
「この漫画家さんの味が出てるな」
「そうしたお店には行きたくないといいますか」
「一周して行きたくなるよな」
「どうも」
「またコラムリストさんの文章がよくてな」
 こちらの人のものもというのです。
 この漫画家さん特有の毒も溢れた作品です、ただし毒を吐いても流石にお店の中で騒ぐ某新聞記者の様なことはしていません。


第二百六話   完


               2019・12・23 

 

第二百七話  それでも出た

第二百七話  それでも出た
 ドイツ、プロイセン、イギリスは泥酔してそうそうなことでは平気な位感覚を麻痺させてからフランスの携帯を確認しました。
 するとです、爆発こそ起きず灰にもなりませんでしたがお顔の七つの穴から血を出してしまいました。
 その状態でドイツは言いました。
「こんなことがあるのか」
「斜め上って言っても酷過ぎるだろ」
 プロイセンもこう言うしかないです。
「どうやったらこんなことが出来るんだよ」
「俺の言った通りだったろ」
 イギリスは七つの穴から血を出した状態で二国に言いました。
「あいつのやることはこうなんだよ」
「しかしお前もここまでとは想像していなかったな」
「何処の誰がミシェランを訴えるんだ?」
「もっと星を貰えるべきだとな」
「ったくよ、こんなことよく出来たな」
 こうも言うイギリスでした。
「ロナウドさんの刑事告訴も酷かったけれどな」
「そりゃこんなの見たらフランスもこうなるな」
 プロイセンは今も灰になっているフランスを見ました。
「委員長の国民はある意味粒揃い過ぎるだろ」
「全くだな」
 ドイツは血を拭きながら応えました、そしてイギリスはあの三国を呼び出しました。


第二百七話   完


                  2019・12・24
 

 

第二百八話  なくなった場所も

第二百八話  なくなった場所も
 フランスはその本を読みつつ妹さんにさらに言いました。
「池袋か、そこにあったスナックランドの話もしてるけれどな」
「百貨店の屋上にある様な軽食コーナーですわね」
「ああ、そこもうないらしいな」
「そうですの」
「カレーとかおむそばとかの話が書いてあってな」
 フランスは具体的なメニューのお話もしました。
「冷やしあめとか美味そうだけれどな」
「それが、ですのね」
「もうないっていうからな」
「行くことは出来ませんのね」
「ああ、冷やしあめなんてな」
 この飲みものはといいますと。
「すげえ身体に悪いとか書いてあるけれどな」
「そうしたものこそ美味しいですわね」
「天丼とか滅茶苦茶美味そうなのにな」
「言っても仕方ないことにしましても」
「ここ行きたいって思うな」
「お店や場所のいい宣伝ではありますわね」
「ああ、ちゃんとなってるな」
 毒のある書き方でもです。
 フランスはこのスナックランドに行きたいと心から思いました、それが今では適わないことだとわかっていても。


第二百八話   完


                   2019・12・24 

 

第二百九話  ストレスマックス

第二百九話  ストレスマックス
 イギリスはお顔の血を拭いてから自分の携帯を出してある三国にメールを送りました、それからドイツとプロイセンに言いました。
「これでいいからな」
「また日本とアメリカと中国か」
「その三国を呼び出すんだな」
「太平洋の顔役だからな」
 その立場だからだというのです。
「あいつのことも責任者になるだろ」
「それはそうだが」 
 それでもと言うドイツでした。
「毎回呼ぶな」
「それだけあいつのやらかしが多いってことだよ」
「それはそうだが」
「あいつ等に言ってもって言うんだな」
「韓国自身に言わないと駄目だが」
「本来はな、けれどお前もわかってるだよ」
「言って聞く国ではない」
「ロシアかインドじゃないと説得出来ないからな」 
 プロイセンもわかっています。
「説得出来るともう特技だからな」
「そんな相手だから言っても無駄なんだよ」
「それで日本達に言うんだな」
 三国に言っても無駄にしてもです、そのままではストレスで身体がもたないので抗議して発散しているのです。


第二百九話   完


                  2019・12・25
 

 

第二百十話  報道していられるか

第二百十話  報道していられるか
 リバプールといえばあのビートルズの出身地でイギリス自慢の街の一つです、ですがこの街に対してです。
 旭日旗がどうとかというお話になっています、イギリス妹はこの件についてお兄さんに尋ねました。
「報道されないのですか」
「あのソンとかいう奴のふざけたプレイだけでお腹一杯だろ」
 これ以上はないまでのうんざりとしたお顔で言うイギリスでした。
「それでこれまで報道したらどうなるんだよ」
「そうですね、確かに」
「そもそも報道する価値あるかよ」
「ないですね、全く」
「だから俺の方でも報道されないしな」
「欧州の他の国々でもですね」
「本当に奴等にとって旭日旗って何だよ」
 このことから言うイギリスでした。
「あれか?石仮面被った連中に対する太陽か?」
「あのシリーズは我が国からはじまってますね」
 第一部の主人公はイギリス人でした。
「そういえば」
「だからって文句言ってくるな」
「ジョン=レノンさんのご子息にも言ってますし」
「馬鹿なサッカー選手の苦し紛れの一言が何でここまでなるんだよ」
 こうも思うイギリスでした、この事態について。


第二百十話   完


                2019・12・25 

 

第二百十一話  呼ばれた理由は

第二百十一話  呼ばれた理由は
 イギリスが呼ぶとすぐに日本とアメリカ、中国のその太平洋の顔役の人達がやって来ました。そしてです。
 三国の先頭にいた日本が尋ねました。
「今回も韓国さんでしょうか」
「そうだ、まただ」
 ドイツが日本に答えました。
「またあいつが問題を起こした」
「正確に言うとあいつの国民だけれどな」
 プロイセンもお話します。
「お前等には直接関係ねえけれどな」
「顔役ということで、ですね」
「ああ、来てもらったんだよ」
「しかし最近彼は僕達でも制御不可能だぞ」
 アメリカははっきりと言いました。
「今の上司の人になって特にそうなったからな」
「何か国民もレベルアップしたある」
 中国もお話します。
「手がつけられないあるよ」
「その手がつけられない相手のことで文句を言うんだよ」
 イギリスは呼んだ理由をお話しました。
「じゃあ聞けよ」
「はい、では」
 日本が応えます、そうして三国は何が起こったのかを聞くのでした。


第二百十一話   完


                2019・12・26
 

 

第二百十二話  昔の大阪か

第二百十二話  昔の大阪か
 恨と書いて『うら』と読ませるミシェランを読んでいてフランスは考えるお顔になって妹さんにお話しました。
「大阪編もやってるけれどな」
「それでもですのね」
「ああ、道でおっさんが寝てるとかな」
「今の大阪でありますの?」
「昔はあったけれどな」
 そうだったというのです。
「俺も見たよ」
「そうですの」
「天王寺とかでな」
「あの辺りですか」
「ああ、動物園の辺りな」
 大阪市の動物園です。
「そこでいたけれどな」
「今はおられないのですね」
「何だかんだで大阪も変わったからな」
 だからだというのです。
「この本に書いてるお店はあってもな」
「ラーメン屋さんやたこ焼き屋さんやお好み焼き屋さんは」
「あと夫婦善哉もな」
 それでもそうしたおじさんはいなくなったというのです、とはいっても大阪の片隅にはまだいるかも知れません。


第二百十二話   完


                2019・12・26 

 

第二百十三話  三国から見ても酷い

第二百十三話  三国から見ても酷い
 日本、アメリカ、中国は具体的にフランスの携帯を見せてもらいました、すると三国共引いたお顔になって言いました。
「ミシェランでご自身のお店はもっと星が多くあるべきだからと訴えたのですか」
「流石にこれはないな」
「幾ら何でもあんまりあるな」
「お前等がそう言う話は俺達にとっちゃトンデモ事件だからな」
 イギリスはその三国に言いました。
「だからフランスもこうなったんだよ」
「お顔の七つの穴から鮮血を噴き出して恐ろしいお顔になって灰になられたのですね」
「そうだよ、それで大爆発も起こしたんだよ」
「イタリア君とロマーノ君も」
「そもそもだ」
 ドイツは真剣そのもののお顔で言いました。
「星が多く欲しいならだ」
「精進されるべきですね」
「誰でもそうしているが」
「ご自身に絶対の自信があるのかと」
「あっても訴えはしない」
 間違ってもというのです。
「どういう発想だ」
「これが韓国さんの国民の方ということで」
 そうした人も多いということでしょうか、これまで一切なくて誰も想定していなかったことであっても。


第二百十三話   完


               2019・12・27
 

 

第二百十四話  アワビヤクザ

第二百十四話  アワビヤクザ
 フランス妹もその漫画を読んでみました、そのうえでお兄さんにお話しました。
「アワビヤクザというのは」
「その店の評価が一番凄いよな」
「はい、壮絶ですわね」
「そのお店もかえって行きたいよな」
「わたくしもそう思いましたわ」
「どんなお店かな、そしてな」
 フランスは妹さんにお話しました。
「他の無茶苦茶書かれてるお店もな」
「東京の老舗のお店も含めて」
「行きたくなるな」
「鶏すきのお店も」
 こちらもというのです。
「そうしたくなりましたわ」
「そうだよな、大阪の方はな」
「お兄様も行かれてますわね」
「ああ、それでな」
 そうしてというのです。
「あそこのラーメンとかたこ焼きも食ってるよ」
「悪くないですわね」
「大阪はお勧めだよ」
 全体的にというのです、毒のある書き方でも興味を持ってもらえればそれで勝ちということでしょうか。


第二百十四話   完


                   2019・12・27 

 

第二百十五話  勝つことは難しい

第二百十五話  勝つことは難しい
 プロイセンは日本達に幾ら何でもというお顔で尋ねました。
「こんなの裁判でも勝てないだろ」
「フランスさんがですね」
「いや、委員長のとこのシェフがだよ」
 プロイセンは自分に答えた日本にそれは違うだろというお顔で答えました。
「裁判になってもな」
「いえ、フランスさんが勝つ可能性は極めて低いです」
「?だから逆だろ」
「韓国で外国人が裁判で勝った事例はほぼないぞ」
 アメリカもプロイセンにお話しました。
「ほぼ確実に韓国の国民が勝つんだ」
「中には外国人の被告が車の渋滞か何かで遅れている間に裁判があってある」
 中国もお話します。
「おかしな通訳の下で有罪になった事例もあるあるよ」
「ちなみにこれは私の国民の方で」 
 また日本がお話します。
「アジア大会で怯えて盗んだという疑惑に答えてのことです」
「おい、それじゃあフランス負けるのかよ」
 さしものプロイセンも唖然となりました。
「こんな訳のわからねえ裁判で」
「裁判になればそうなるかと」
 日本もアメリカも中国も冷静です、ですがプロイセンはそのお話に幾ら何でもというお顔になっています。


第二百十五話   完


                 2019・12・28
 

 

第二百十六話  河豚は博多も

第二百十六話  河豚は博多も
 フランス妹はその漫画を読んでいてまたお兄さんに尋ねました。
「博多で河豚を食べるお話もありますね」
「その時の漫画もすげえよな」
「禿は五月蠅いとか昆虫みたいとかアニサキス以下とか」
「相変わらずの毒舌だよな」
「はい、ですが博多は」
「ああ、ラーメンだと思うだろ」 
 フランスもこう返します。
「それは」
「明太子におうどん、鶏もと思いますが」
「実は河豚もなんだよ」
 このお魚のお料理もというのです。
「ちなみにハタもあるぜ」
「お魚では」
「日本の上司の人が下関で河豚を食ってな」
 伊藤博文さんがです。
「そしてな」
「それかですか」
「ああ、河豚が美味かったんで下関と博多で河豚料理を解禁したんだよ」
「それで、ですか」
「博多も河豚が名物なんだよ」
 そうなっているのです、それで博多でも河豚は有名なのです。ただし漫画でのコラムニストさんの描かれ方は壮絶でした。


第二百十六話   完


             2019・12・28 

 

第二百十七話  韓国の不敗神話

第二百十七話  韓国の不敗神話
 韓国のことを全く以て不本意ながら一番よく知っていると言っていいであろう日本がドイツ達にお話します。
「私も経験があることですが」
「韓国での外国人相手の裁判についてもだな」
「はい、ほぼ外国の方が負けます」
「そうなのだな」
「というか勝った事例は数える程しかありません」
「そこに裁判の中立性はあるのか」
 ドイツはお顔から汗を流しながら日本に尋ねました。
「そもそも」
「この勝率からおわかりかと」
「確かにこの件はあんまりだけれどだ」
 アメリカも言います。
「裁判では勝てないぞ」
「とにかく韓国では外国人は被告になると負けるある」 
 中国もよく知っていることです。
「これは諦めるよろし」
「暗黒の話だな」
「全くだな、とりあえずイタちゃん達どうするんだ?」
 プロイセンはまだ灰になっている国々のお話をします。
「さしものフランスも復活しねえしな」
「それならいい考えがあるからな」
 イギリスがここで言ってきました、そしてあるものを出しました。


第二百十七話   完


                   2019・12・29
 

 

第二百十八話  アニサキスとは

第二百十八話  アニサキスとは
 フランス妹はその漫画の博多でのお話を読んでお兄さんにこうもお話しました。
「幾ら何でもアニサキス以下とは」
「流石にひでえよな」
「頭頂部の髪の毛を抜くことと同じ位」
 新手の折檻と描かれています。
「あんまりです」
「寄生虫だからな」
「烏賊等についていますね」
「だから実は烏賊食う時は生じゃ危ないんだよ」
 フランスはこのことは冷静にお話します。
「そこは注意だな」
「左様ですね」
「日本じゃ烏賊相当食うけれどな」
「蛸もですわね」
「イギリスなんか最近まで食えるってこと自体知らなかったしな」
 この国はそうでした。
「それで食ってもな」
「そこが問題ですわね」
「だからしっかり冷凍しているか熱していないとな」
「危ないですわね」
「その寄生虫以下っていうのはな」
 幾ら毒舌でもというのです、他にも昆虫みたいでとても怖かったとか臭かったとかその時のお話は絶好調でした。


第二百十八話   完


                   2019・12・29 

 

第二百十九話  やっぱりお酒

第二百十九話  やっぱりお酒
 イギリスはウイスキーを取り出しました、見ればジョニ黒のかなり高級なものでボトルも見事なものです。
 それを摂り出して言うのです。
「これをフランス達にかけたらな」
「復活するか」
「ああ、こうした時はな」
 まさにとです、イギリスはドイツに答えます。
「やっぱりこれだろ」
「殆どエリクサーだな」
「あれは本当にあるかどうかわからないだろ」
 錬金術のものです、エリクサーは本当にあるかどうか議論のあるところです。
「だからな」
「そういうものでなくてか」
「そうだよ、酒でな」
 これでというのです。
「復活してもらうからな」
「俺達が衝撃を凌いだことと同じか」
「ああ、じゃあいいな」
「うむ、かけてくれ」
 イギリスはフランス達にそれぞれジョニ黒を二本ずつかけました、するとです。
「復活してきたな」
「灰から元の身体に戻ってきたな」 
 実際にそうなってきました、こうしてフランス達は復活しました。


第二百十九話   完


             2019・12・30
 

 

第二百二十話  阪神も描いていて

第二百二十話  阪神も描いていて
 フランスは大阪編を読みなおして妹さんに言いました。
「お兄さん行きたい場所があるな」
「飛田新地ではないですね」
「ま、まあそこは置いておいてな」
 凄くバツが悪そうに答えるフランスでした。
「難波だよ、難波」
「本当にそちらですか?」
「あっ、信じてないな」
「お兄様ですから」
 だからだというのです。
「男女共になので」
「ないと思っておいてくれ、自由軒だよ」
「そういえば織田作之助さんのお話も出ていますね」
「ああ、このお店俺も知ってるけれどな」
 大阪に案内されてです。
「また行きたいな、ただな」
「ただ、とは」
「阪神が優勝した時に行きたいな」
「そういえばその漫画家さん阪神もネタにされてましたね」
「できるかな、とかでな」
「編集者の人が阪神ファンで」
 それでネタにしていました、もう編集者の新保さんという人がお身体に阪神液が流れているとまで言う人だったので。


第二百二十話   完


               2019・12・30 

 

第二百二十一話  復活して言うこと

第二百二十一話  復活して言うこと
 フランスとイタリア、ロマーノは吸血鬼が灰から復活するみたいに蘇りました、そのうえで日本達に言いました。
「お兄さんこれからお前等に愚痴言うからな」
「はい、何でしょうか」
「ミシェランに提訴って何だ」
 こう言うのでした。
「星もっと寄越せとかな」
「私達も流石に驚いています」
「斜め上にも程があるだろ」
 こう愚痴るのでした。
「流石に」
「こんなの通ったらミシェランの意味ないよ」
 イタリアもこう言います。
「公平な審査が前提だしね」
「買収とかどっかの叡山先輩みたいなことはしてないからな」
 そこはと言うフランスでした。
「若ししたらそれでミシェラン終わりだしな」
「それでもこれはね」
「ったくよ、訴えたシェフ何なんだよ」
「いや、流石にないと思ったぞ」
「一瞬目を疑ったある」
 アメリカも中国も言います、流石に今回のことは太平洋の顔役達もあんまりだと思っています。そのうえでフランスの愚痴も聞くのでした。


第二百二十一話   完


                   2019・12・31
 

 

第二百二十二話  掲載誌は

第二百二十二話  掲載誌は
 フランスはここでその本が掲載されていた雑誌の情報をチェックしました、その掲載誌は何処かといいますと。
「週刊朝日か」
「朝日新聞の系列ですわね」
「まさにその朝日だな」
「今発行部数がどんどん落ちている」
「あんまりにも嘘書き過ぎたからな」 
 そしてその嘘の実害が甚大極まるからです。
「それで作者さん達と一緒に来ている記者さんもな」
「朝日の人ですね」
「当然編集長さんもな」
「そしてその人達は」
「やっぱり評判悪いだろうな」
 日本においてはです。
「朝日の記者って評判悪いからな」
「取材の態度が悪いと」
「それで嘘も書くしな」
「確か某美食漫画の主人公とその勤務先のモデルは」
「ここだって話あるしな」
「あの態度ではもう」
「言い掛かりが生業のチンピラが取材しに来るみたいだとな」 
 あの陶芸家の息子です、確かにあんなのが取材に来ると権力を持ったヤクザ屋さんがお店に来ることに他なりません。それでは評判も悪いです。


第二百二十二話   完


                 2019・12・31 

 

第二百二十三話  勝つ見込みが殆どないとか

第二百二十三話  勝つ見込みが殆どないとか
 日本は復活したフランスにもこの事実を言いました。
「尚フランスさんが今回の裁判で勝てる可能性はほぼありません」
「あいつのところで外国人は裁判でまず負けるからな」
「もうどんな裁判でも」
 それこそというのです。
「ほぼ、です」
「その最大の証言者がお前だよな」
「左様です」
 伊達に欠席裁判まで見ていません。
「そうなります」
「じゃあミシェラン負けるんだな」
「そうなるかと」
「まあスズメバチに刺された様なものだな」
 アメリカは何気に死にかねない例えを出しました。
「諦めるんだ」
「それか山の中で虎に会った様なものある」
 中国も中国で言います。
「そう思うと気が楽ある」
「お前等ある意味凄いな」
 フランスは三国の自分への言葉にげんなりとなって応えました。
「俺もうこれからのこと考えたくないけれどな」
「考えるまでもないかと」
 また言う日本でした、もうこうなってしまっては本当に負けてその後どうするかしかないこととわかっているので。


第二百二十三話   完


                2020・1・1
 

 

第二百二十四話  今は亡き人達も

第二百二十四話  今は亡き人達も
 フランス妹は恨のミシェランの本を読んで言いました。
「アンディ=フグさんですね」
「ああ、フレディ=マーキュリーさんの名前も出てるな」
「単行本ではそうですね」
 上下二巻です。
「そして勝谷さんも」
「最初の結婚する前の本だからな」
 それでとです、フランスは妹さんにお話しました。
「相当前だってことを考えると」
「お亡くなりになった人もですね」
「出てるんだよな」
「左様ですね」
「アンディさん懐かしいな」
 フランスは遠い目になって言いました。
「本当に急だったからな」
「左様でしたね」
「本当に人間どうなるかわからないな」
「国家もそうですが」
「この本を読むと思うところもあるな」
「まことに」
 食べものや毒舌のことだけでなくです。
 漫画を描いている人の最初のご主人もお亡くなりになっていて文章を書いている人はくも膜下出血から立ち上がって。本当に色々なことがありました。


第二百二十四話   完


                   20120・1・1
 

 

第二百二十五話  イタリアも言うこと

第二百二十五話  イタリアも言うこと
 フランスと同じお顔の七つの穴から血を噴き出して大爆発を起こしたうえに灰になってしまったイタリアとロマーノも日本達に言いました。
「イタリア料理のシェフの人だっていうけれど」
「思いきりイタリア料理の名前落としてるな」
「本当に困るんだけれど」
「何でこんなのが出て来るんだよ」
「何でと言われましても」
 日本が二国に答えます。
「そうした方々なので」
「斜め上だね」
「はい、想像を絶する告訴を行い」 
 そしてというのです。
「そのうえで。です」
「外国人はまず勝てないんだ」
「そんなお国柄なんだな」
「そういうことです」
 こう二国にお話します。
「もうご理解頂くしか」
「理解出来ると思うか?」
 ロマーノは日本に完全に本気でこう返しました。
「こんなのよ」
「そう言われましても」 
 日本としても返答に困ります、それが韓国の国民なので。


第二百二十五話   完


                2020・1・2
 

 

第二百二十六話  昔はそうだった

第二百二十六話  昔はそうだった
 フランス妹はお兄さんに言いました。
「この本では文藝春秋社のお話も出ていますが」
「週刊文春とかな」
「昔は朝日新聞の天敵だったのですね」
「しょっちゅう朝日を叩いていたからな」
 諸君!の巻頭コラムは絶対に朝日糾弾コーナーがありました。
「それでだよ」
「そうでしたのね、ですが今は」
「今の文藝春秋社はな」
「リベラルといいますか」
「週刊文春でゲバラさんやカストロさんの小説連載したりな」
「随分と左の方です」
「けれど長い間保守っていえばここだったんだよ」
 あと新潮社もそうでした。
「三島由紀夫さんとか司馬遼太郎さんとも縁が深くてな」
「随分変わりましたわね」
「もうな」
 それこそというのです。
「今の週刊文春なんて噂の真相みたいになってるしな」
「文春砲ですわね」
「けれど昔は保守だったんだよ」
 何故かそれが変わり果ててしまったのです、文春だけでなく新潮も今ではかなり左の出版社になっています。


第二百二十六話   完



                   2020・1・2
 

 

第二百二十七話  一番いいことは

第二百二十七話  一番いいことは
 アメリカがフランスにこう言いました。
「もうこうなったらだ」
「どうすればいいっていうんだ?」
「裁判に負けてだ」
 もうこのことは確実で、です。
「そこから撤退するのがいいな」
「これを機会に関わらないことか」
「それがいいぞ」
「裁判は負けるあるしな」
 中国もこのことは確実だと見ています。
「それならある」
「もうそこからか」
「撤退するよろし」
「洒落になってねえな」
「しかしそうなるある」
「何ていうかな」
 フランスはここまで二国のお話を聞いて言いました。
「こんな滅茶苦茶なことでも負けるのは確実なんだな」
「ですから韓国さんではです」 
 今度は日本がお話します。
「そうなるので」
「その時点ですげえことだろ」
 外国人は裁判ではまず確実に負ける、それが如何なる裁判であっても。フランスはまずその時点で信じられませんでした。


第二百二十七話   完


                2020・1・3
 

 

第二百二十八話  東京のレベルは

第二百二十八話  東京のレベルは
 その本では結構以上に東京のお店がディスられています、それでフランス妹はお兄さんに尋ねました。
「そこまで悪いでしょうか」
「いや、別にな」
 フランスは首を少し傾げさせてから答えました。
「というかレベル高いだろ」
「左様ですね」
「この当時でもな」
 九十年代前半でもです。
「別にな」
「レベルは低くなく」
「むしろな」
「高かったですね」
「ああ」
 実際にというのです。
「俺はそう思うな」
「そうですか」
「だからこの作品独特の毒舌だろ」
 それだというのです。
「あえて悪く描いてな」
「かえってお客さんが来る様にですか」
「そうしてるんだろ」
 こう言うのでした、それではないかとです。


第二百二十八話   完


                2020・1・3
 

 

第二百二十九話  もう結論はそれしか

第二百二十九話  もう結論はそれしか
 プロイセンは日本達にうんざりとしたお顔で尋ねました。
「つまりもう裁判になったら負けてか」
「後は撤退ということで」
「フランスの打つ手はねえのか」
「他は」
 どうしてもとです、日本はプロイセンに答えました。
「残念ですが」
「そうらしいぜ」
 プロイセンはここまで聞いてからフランスに言いました。
「流石に今回はお前は何も悪くねえけれどな」
「この状況で俺が悪いってなるのかよ」
「委員長以外は言わねえな」
 つまり文句をつけている方以外はというのです。
「流石に」
「そうだよな」
「まあそうするしかないらしいからな」
「ったくよ、とんでもねえことになったな」
「交通事故に遭ったと思って頂ければ」
「泥酔してる馬鹿が運転してる車にぶつかったみてえなものか」
「しかも暴走している」
「そりゃ人間だったら死ぬな」
 そんな車にはねられるとです、かくしてフランスは今回の事態をそうしたものとして諦めて受け入れるのでした。


第二百二十九話   完


               2020・1・4

 

 

第二百三十話  鐘の音が

第二百三十話  鐘の音が
 タイでお寺の鐘の音が五月蠅いとあるマンションの住人から苦情が来ました、タイはそのお話を聞いて首を傾げさせました。
「お寺の鐘が、ですか」
「私のところでもありました」
 日本がタイに応えます。
「除夜の鐘の音が五月蠅いと」
「日本さんのそれは煩悩を祓いますね」
「ですが」
 それでもというのです。
「苦情が来て裁判所が認めました」
「恐ろしい裁判所ですね、私のところではです」
 タイは日本にすぐに答えました。
「それはなくて」
「国民の皆さんがおかしいと言われて」
 そしてというのです。
「マンションの住人を調べまして」
「そうしてですか」
「苦情を言っていたのは私のところに逃れて来ていた韓国さんの詐欺班だった様で」
「そうですか」
「はい、困ったことです」
「まさかと思いますが」
 ふと思うところがあった日本でした、ですがそのことはあえて言わないで自分が思うだけのことにしたのでした。


第二百三十話   完


               2020・1・4
 

 

第二百三十一話  また言われることが

第二百三十一話  また言われることが
 イギリスは自分のデザイン学校の旭日旗を扱ったバイキングの様なデザインを見てこれはと感嘆しました。
「これはいいな」
「そうですね、ただ」
 ここで妹さんはあえて言いました。
「旭日旗ですので」
「確実にあいつの国民から文句が来るな」
 イギリスのお顔が瞬時に暗くなりました。
「そうなるな」
「それも今にも」
 妹さんのお顔もそうなっています。
「そうなりますわね」
「ったくよ、鬱陶しいな」
「全くですね」
「ジョン=レノンさんの息子さんといいな」
「というかあの人達十年位前騒いでいなかったですが」
「急に言い出したな、それも世界的に」
「迷惑です」
 イギリス妹は心からこの言葉を出しました。
「尚私達はあの旗を掲げた軍隊に叩きのめされています」
「単独じゃ勝てなかったな」
 二次大戦のことを思うとです、戦っていたイギリス自身が旭日旗については特に思うところがなかったりします。


第二百三十一話   完


              2020・1・5
 

 

第二百三十二話  お約束は必ず

第二百三十二話  お約束は必ず
 イギリスは今回も訪れたクレームにうんざりとなりながら言いました。
「最近の俺はこの件で祟られてるな」
「というか旭日旗に文句を言う行為自体がおかしいですが」
「そうなんだよな」
「というか太陽が駄目となると」
 イギリス妹はかなり本気で言いました。
「ルーマニアさんですか?」
「吸血鬼か?あいつは国家だから違うぞ」
「はい、しかも東欧の吸血鬼はですね」
「ドラキュラ伯爵も別に日光で死なないしな」
「昼に行動する種類もいますし」
「日光が駄目ってないんだよ」
「絶対に駄目な種類といえば石仮面を被った方々ですが」
「日本の漫画だからな」
 そこはあくまでというのです。
「東欧じゃないぞ、というかあいつあの戦争の頃あの旗の下にいたぞ」
「日本さんのご家族の一員でしたし」
「はっきり覚えてるけれどな」
「何故かあの方だけ言われますね」
「あの旗の下で戦っていた奴が言うとかな」
「思えば奇妙なお話ですね」
 考えてみればそうした問題でした、尚インスタグラムに載っていた写真はこっそりと訂正されました。


第二百三十二話   完


                  2020・1・5


 

 

第二百三十三話  熊は怖い

第二百三十三話  熊は怖い
 ロシアを動物として表すと熊だというのが広く知られた見方みたいです、ロシア自身そのことを否定しません。
「そう言われるとそうだね」
「はい、ロシアさんといえばですね」
「熊だね、ただね」
 ここでこうも言ったロシアでした。
「熊ってその実はね」
「猛獣ですので」
「迂闊に住んでいる場所に入ったら危ないよ」
「ロシアさんでも被害はありますね」
「そう言う日本君の方でも」
「実は本州でも」
「あれっ、確か日本君のそちらの熊は」
 ロシアは日本の返事に以外といったお顔になって返しました。
「ツキノワグマで」
「小型で、ですね」
「比較的大人しいよね」
「ですが熊は熊でして」
「やっぱり危ないんだ」
「はい、実は」
 こう日本はお話します、そしてです。
 その熊の被害のお話もするのでした、何十針縫ったお話もあれば他のお話もあったりして大変なものです。


第二百三十三話   完


              2020・1・6
 

 

第二百三十四話  獣の方は最強

第二百三十四話  獣の方は最強
 日本には豹もジャガーもいません、猛獣の少なさも日本が暮らしやすい国になっている理由の一つかも知れません。
 ただ野球においてはライオンと虎はいて特に虎は有名ですが。
 日本はフランスに今年の阪神はどうかと聞かれても微妙なお顔で答えるばかりでした。
「難しいですね」
「優勝間違いなしとか言わないんだな」
「私は国家なので国内のどのチームの贔屓も出来ないですが」
「戦力については語れるよな」
「はい、ですが阪神にはフランスさんもご存知の通り」
「三つも憑いてるからな」
「マモノとケンタッキーのおじさんと怨念が」
 この三つも問題なのです。
「ですから」
「優勝間違いなしとはか」
「私も言えないです」
「虎なのにな」
「生きものの虎は強いですが」
 それでもなのです。
「しかしです」
「日本の野球の虎は、か」
「生きものの虎と比べますと」
 どうしてもというのです、黄金時代のライオンズはまさに百獣の王でしたが虎の方はどうにも、みたいです。


第二百三十四話   完


                 2020・1・6

 

 

第二百三十五話  北海道の恐怖

第二百三十五話  北海道の恐怖
 北海道開拓の頃は何かと大変でした、日本は北海道ついこの前まで蝦夷と呼ばれていた彼と共にこの地域の開拓に乗り出しましたが。
 寒さも厳しかったですが。
「そのお話は本当ですか!?」
「はい、事実です」
 北海道は日本に真っ青になったお顔でお話します。
「開拓村が羆に襲われて」
「そうなのですか」
「羆は何とか退治しましたが」 
 それでもというのです。
「残念ですが」
「そうですか、しかし」
 ここで日本は言うのでした。
「北海道の熊は違いますね」
「本州や四国の方とは」
「大きさが全く違います」
「同じ熊ではありますが」
 それでもなのです。
「大きくそしてです」
「気性も荒いのですね」
「だから要注意なのです」
 この羆のことも問題でした、あまりにも恐ろしい事件が起こったこともありましたし明治の北海道開拓はかなり過酷なスタートだったのです。


第二百三十五話   完


                 2020・1・7
 

 

第二百三十六話  違うのか

第二百三十六話  違うのか
 ロシアは日本の動物図鑑を見て首を傾げさせました、そのうえで日本に対してどうかというお顔で尋ねました。
「ホンドギツネとキタキツネの違いって何かな」
「実は大きさが違うのですが」
「それでもなんだ」
「基本近い種類です」
「そうなんだね」
「鹿や狸も同じです」
「エゾシカやエゾタヌキもだね」
「北海道の生きものは本州等の生きものとほぼ同じですが」
「それでも名前が違うね」
「北海道のものが亜種となります」
「そうなんだ」
「はい、そして」
 日本はロシアにさらにお話します。
「ツキノワグマと羆は全く違います」
「羆ってグリズリーだからね」
「全く違いますね」
「グリズリーは怖いよ」
 ロシアははっきりと言いました。
「だから近寄ったら駄目だよ」
「私もあちらでそのことを実感しました」
 本州等の熊とは違うことをです、ですが北海道の生物は基本本州や四国、九州と同じ感じだったりします。


第二百三十六話   完


                2020・1・7


 

 

第二百三十七話  そして沖縄では

第二百三十七話  そして沖縄では
 九州では今は熊は棲息していません、そして沖縄ではといいますと。
「熊はいないんだ」
「はい、そうなのです」
 日本はロシアに沖縄でお話しました。
「こちらでは」
「そうなんだね」
「イリオモテヤマネコやヤンバルクイナ、アマミノクロウサギはいます」
「珍しい動物達がだね」
「ですが熊は」
 こちらはといいますと。
「最初からいません」
「そうなんだね」
「沖縄さんの上司だった方のお家は元々源氏の方だったそうですが」
「為朝さんだね、弓が凄かった」
「この方が全て退治されたというお話もないです」
 そうだというのです。
「ですから最初からです」
「沖縄には熊はいないんだ」
「左様です」
「じゃあ危険は動物は何かな」
「沖縄の、ですね。ハブです」
 この蛇だというのです、沖縄ではもう熊がいない代わりに物凄く恐れられている生きものなのです。


第二百三十七話   完


                  2020・1・8
 

 

第二百三十八話  電波受信ゆんゆん

第二百三十八話  電波受信ゆんゆん
 かつてお巡りさんの役をアニメで演じていた自分の出身校の名前を芸名に使っている芸人さんは最近おかしいです。
 それで色々言っていますが。
「ジュゴンが絶滅した、ですか」
「してませんが」
 日本兄妹はその人のツイッターを見て呆れています。
「基地のことですが」
「どうして何も調べずにこう言えるのか」
「他にも女優さんが麻薬で捕まった時も言っておられましたね」
「兎角何かあれば」
「この方は大丈夫でしょうか」
「あの、若しかしてです」
 日本は妹さんにかなり真剣に言いました。
「この人は既に電波を受信しているのでは」
「そうした人になっていますか」
「もうツイッターでの一連の発言は」
 それこそというのです。
「異常そのものなので」
「賛同しているのはおかしな人達だけですし」
「少なくとも一度ツイッターを辞められるべきでは」
 炎上防止の為にもです。
「そして半年程仏門に入られて」
「世との交流を断つべきですか」
「さもないと治らないでは」
 そこまで重症だというのです、一体誰がこの人があそこまで変わり果てると思っていたでしょうか。


第二百三十八話   完


               2020・1・8


 

 

第二百三十九話  沖縄に熊というのは

第二百三十九話  沖縄に熊というのは
 ロシアは沖縄で日本にお話しました。
「やっぱりここに熊はいないね」
「おわかりですね」
「そもそも熊は寒い地域の生きものだからね」
「熱帯にいる熊といいますと」
「マレーシア君のところにマレーグマがいるね」
「熱帯は本当に少ないです」
「南半球だとアンデスにもいるね」
 ロシアは中南米のことにも言及しました。
「そうだったね」
「アンデスグマですね」
「それ位だね」
「アフリカには、ですね」
「目撃例があるけれど」
「あくまで未確認動物です」
 この段階に留まってしまっているのです。
「まだ」
「そうなんだよね、僕としてはね」
「アフリカにもですね」
「熊はいて欲しいけれど」
「アフリカに猛獣がさらにいることになりますが」
 それでもともです、日本も思いました。それは生物学的に非常に大きな発見になるからに他なりません。


第二百三十九話   完


                  2020・1・9
 

 

第二百四十話  赤い兜

第二百四十話  赤い兜 
 ロシアは日本のある犬達が主人公の漫画を読んで日本にお話しました。
「最初の敵の熊だけれど」
「巨大過ぎますね」
「もうこれ熊じゃないよ」
 流石にというのです。
「全高十メートルはあるよね」
「それ以上はありますね」 
 日本も否定しません。
「最早」
「頭を銃て撃たれた影響ってあるけれど」
「それでは説明がつかないですね」
「もうこれ怪獣だよ」
「殆どそうですね」
「道理でファミコンジャンプのラスボスの一角にもなるね」
 週刊少年ジャンプ二十周年の時の作品です。
「十三人の反逆同盟の」
「そこまでの存在感が実際にありましたし」
「そうだよね、こんなの倒そうと思ったら」
 ロシアとしてはです。
「ロケットの一斉射撃かな」
「人間が倒すとすれば」
 かつて二次大戦で大いに使ったカチューシャ=ロケットを使うというのです、もう兵器を使うレベルの怪獣扱いの熊だというのです。


第二百四十話   完


                2020・1・9 

 

第二百四十一話  急に終わった

第二百四十一話  急に終わった
 アメリカとイランの対立がどうなってしまうのか、世界の誰もが注視していました。あの電波ゆんゆんの芸人さんもそうでしたが。
 日本はその人のツイッターは無視して妹さんにお話しました。
「どうもイランさんがアメリカさんの基地に攻撃されて」
「事前連絡あった様なものでしたね」
「それで手打ちになりそうですね」
「制裁は発動するとのことですが」
 アメリカの十八番は行われるとのことです。
「ですが」
「はい、イランさんも戦争は望まれていませんし」
「これで終わりそうですね」
「有り難いことに」
「ですが」
 それでもと言う日本妹でした。
「何か当事者の司令官さんですが」
「若しかしてですね」
「厄介者だったのでは」
「そんな気がしますね」
 日本はその人の立場や行動をチェックしてみて妹さんに答えました。
「どうも」
「左様ですね」
 どうにもというのです、若しかして今回は誰にとっても危険人物ではないかという人をどうかしたのではないかと思った日本兄妹でした。


第二百四十一話   完


                  2020・11・10
 

 

第二百四十二話  昔の国名は

第二百四十二話  昔の国名は
 日本妹はお兄さんにイランについて尋ねました。
「あちらはかつてはペルシャでしたね」
「はい、実際に二十世紀の途中まではです」
「そう名乗られていましたね」
「宗教は違いますが」
 ゾロアスター教とイスラム教で、です。
「それでもです」
「あのペルシャさんのお子さんですね」
「そうです、イランさんは」
「あの伝説の方ですね」
「何度も何度も王朝が変わっても生きてこられた」
「物凄くタフな方でしたね」
「そしてイランさんもです」 
 この国もというのです。
「トルコさんと戦われ革命もありイラクさんと戦われ」
「今もしっかりと生きておられますね」
「そう考えますと」
 イランはというのです。
「まさにペルシャさんのお子さんですね」
「実にタフな方ですね」
「そう思います」
 日本にしてもです、今はイランといいますが実はかつてはあのペルシャと名乗っていた時期があったりもしたのです。


第二百四十二話   完


                 2020・1・10

 

 

第二百四十三話  刺繍の達人

第二百四十三話  刺繍の達人
 ベトナムは最近観光でかなり賑わっています、農業も商業も工業も頑張っていますがこちらでも頑張っています。
 その中で文化も有名になっていますが。
 台湾はベトナムの刺繍の絵を見て驚いて言いました。
「これベトナムの人が描いたの!?」
「そうだ」
 ベトナムは驚く台湾に答えました、見ればモナリザの絵を刺繍で描いています。
「これはな」
「凄いわね」
「うむ、実は私の国民は手先も器用でな」
「器用なんてものじゃないでしょ」
 思わずこう返した台湾でした。
「これは」
「最早特技だな」
「そうだ、今はこれで売り出そうと思っている」
「これは絶対に有名になるわよ」 
 台湾はベトナムに断言しました。
「あんたこんな武器も持っていたの」
「料理や風景だけではない」
「こんなことまであるなんて」
「これを売ればお金になるか」
 ベトナムはこんなことも考えました、確かにこの絵は売れれば相当なものになるのは間違いないまでのものでした。


第二百四十三話   完


                  2020・1・11
 

 

第二百四十四話  ベトナム女性は

第二百四十四話  ベトナム女性は
 ベトナムはアオザイもあって美人の人が多い国としても知られています、ですがそのベトナム女性については。
「あんなおっかねえ人達ねえからな」
「戦争でも滅茶苦茶強いぞ」
「敵に回ると大変あるぞ」
 かつてベトナムと戦ったフランス、アメリカ、中国も真剣に言います。
 そしてベトナムのライバルであるタイもこう言います。
「お強いですよ」
「噂には聞いてるけれど」
「怒ると本当に」
 タイは台湾にもお話します。
「男の人のある部分をです」
「えっ、それは」
「普通の喧嘩でも強いですが」
「それは禁じ手でしょ」
「激情にかられてです」
 タイも真っ青のお顔でお話します。
「そうしてくるのだとか」
「そんな阿部定さんみたいなことが」
 この事件の当時台湾はまだ日本と一緒に暮らしていたのでそれでこの事件のことを知っているのです。
「普通だなんて」
「どれだけ怖いかおわかりですね」
 タイは真っ青なお顔のままお話します、これがベトナムの女性なのです。


第二百四十四話   完


                 2020・1・11

 

 

第二百四十五話  最早芸術

第二百四十五話  最早芸術
 少しずつ色々な糸を使ってです、刺繍で絵を描いていくのですが台湾はその絵の制作過程を見てベトナムに言いました。
「職人さんと言ってもいいし」
「芸術家ともか」
「言っていいわね」
「そう言われると恥ずかしいですね」
 当の刺繍をする人は台湾に恥ずかしそうに応えます。
「どうも」
「けれど本当にね」
「芸術ですか」
「これだとね」 
 こうも言う台湾でした。
「どんな絵も出来るわ」
「具体的にはどういった絵だ」
「水墨画とか」
「それもいいな」
「あと日本さんのアニメとか漫画の」
「著作権がやばいぞ」
「あっ、そうね」
「だが著作権に触れないならな」
「どんな絵もなのね」
 刺繍で再現出来ます、ベトナムの刺繍画家とも言うべき人達はもうそこに一つの芸術を生み出しています。


第二百四十五話   完


                 2020・1・12
 

 

第二百四十六話  ライバルだから知っている

第二百四十六話  ライバルだから知っている
 タイとベトナムはお互いも周りも関係各国も誰も何も言いませんがライバル関係にあります、ですから思うところもあります。
 それでタイは台湾にお話します。
「非常に頭の回転が速くしかもお強いです」
「特に女の人がなのね」
「そもそも建国からです」
「あっ、徴姉妹ね」
「その方々からはじまっていますし」
「とにかく女の人が強いのね」
「一騎当千の猛者揃いです」
 こうまで言うタイです。
「ですから夫婦喧嘩も恐ろしいことになります」
「幾ら何でもあの部分を切り取るのは」
 台湾の女の人も気が強いと言われていますが。
「やり過ぎでしょ」
「しかも結構あるとのことで」
「敵に回したらどれだけ怖いか」
「おわかりですね」
「それであんたもなのね」
「表立ってはです」
 敵対しない様にしているのです。
 とはいってもタイも温和ですが頭脳派で知られています、本当にこの二国が全面対決となると凄いことになりそうです。


第二百四十六話   完


                  2020・1・12


 

 

第二百四十七話  観光ではどんどん

第二百四十七話  観光ではどんどん
 ベトナムは台湾にお話しました。
「実はこの刺繍を売ることもだ」
「しているのね」
「そうだ」
 実際にというのです。
「この前日本のテレビでも紹介された」
「日本さんのテレビでもなの」
「最近視聴率が落ちているそうだがな」
「どの番組も質が悪いからね」
 偏向報道に報道しない自由にです、これまでのやりたい放題が響いた結果と言うべきでしょうか。しかも体質は今も変わっていません。
「だからね」
「質の悪い番組なぞ誰も観ないな」
「ええ、もう直接クレームもいかなくなったみたいだし」
 親会社にそうしているみたいです。
「逆にスポンサーにね」
「その方が効くからだな」
「ええ、けれど紹介してもらったことは」
 台湾はこのことについてあらためて尋ねました。
「事実なのね」
「そうなった」
「それは有り難いことね」
 確かに力は相当に落ちていますが観る人は観るからです、このこと自体はいいことなのです。


第二百四十七話   完


              2020・1・13
 

 

第二百四十八話  全国放送で

第二百四十八話  全国放送で
 日本は朝のテレビ番組、平日はいつも放送しているそれを観て妹さんにどうかといお顔でお話しました。
「偏向も酷いですが」
「それ以前にですね」
「関西や九州で放送しているのに」
 それでもというのです。
「東京のお店や事情ばかり放送されても」
「意味がないですね」
「東京だけではないですから」
 日本には四十七の都道府県があります。
「東京のことばかり放送されても」
「行くことが難しいですから」
「意味がないです」
「そうですよね」
「全国放送ならそこまで考えて欲しいですね」
 東京のお店や事情ばかり放送されても困るというのです。
「関西や東海、山陽、山陰、九州、四国、東北、北海道のことはあまり放送しません」
「ずれていますね」
「はい、これでは打ち切りになるのも当然です」
「観ていて面白くもないですしね」
 八ちゃんねるの朝の番組を観て思うのでした。
 毎朝東京のことばかり言われても地方の人には関係がありません、本当に日本は東京だけの国ではないので。


第二百四十八話   完


                    2020・1・13

 

 

第二百四十九話  いきなり即位

第二百四十九話  いきなり即位
 かつてローマ帝国にはカリギュラという皇帝がいました、ですがあれこれあっていなくなってしまいました。
 それで次の皇帝に、です。
「クラウディウス様だな」
「そうだな、あの方になって頂こう」
「ではあの方にお願いしよう」
 こうしたお話になってです。
 クラウディウスさんに皆で皇帝になってもらう様にお願いしましたが。
 当のクラウディウスさんはそのお話にびっくりしました。
「私が皇帝!?」
「はい、お願いします」
「どうか即位されて下さい」
「いきなりそんなこと言われても」 
 クラウディウスさんは仰天したままです。
「困るよ、身の安全とか大丈夫かな」
「我々が保証します」
「そのことはご安心を」
 即位をお願いする人達は即座に答えました。
「ですからどうかです」
「次の皇帝に」
「血筋から言えばそうなるけれど」
 それでもと思うクラウディウスさんでした、これまでずっと日陰者で学問ばかりしてきたので皇帝になるとか考えられないのです。


第二百四十九話   完


                 2020・1・14
 

 

第二百五十話  事実かというと

第二百五十話  事実かというと
 カリギュラさんはもうそのやることなすこと滅茶苦茶というか明らかに異常といったものでした。ですが。
 そのカリギュラさんの振る舞いについてイタリアは日本にお話しました。
「事実かどうかはね」
「わからないですか」
「かなり脚色入ってるって言われるよ」
 その実はというのです。
「あの頃の歴史書って政敵の人が滅茶苦茶書いたからね」
「ネロさんもそうですね」
「だからね」
 こうしたことがあったからだというのです。
「カリギュラさんについてもね」
「真実はどうか、ですか」
「そこの見極めが難しいんだ」
「ネロさんは実は、でしたし」
 そんなに悪い皇帝ではありませんでした。
「歴史というものは難しいですね」
「真実かどうかわからないからね」
「はい、歴史書をそのまま読みましても」
「ローマ爺ちゃんの記憶も曖昧だったしね」
 あまりにも昔のことだったからです。
 とにかくこうしたことを見極めることが重要です、カリギュラさんも本当におかしな人だったのかどうかということも。


第二百五十話   完


                  2020・1・14
 

 

第二百五十一話  今までを思うと

第二百五十一話  今までを思うと
 クラウディウスさんはご自身の過去を思い出して自分のところに皇帝にと言ってきた人達に言いました。
「僕ずっと涎垂らしてて脚も悪くて」
「ああ、そういえばそうですね」
「まあ気にしなくていいかと」
「母上にも馬鹿だ馬鹿だと言われて」
 それでというのです。
「誰からも相手にされなかったんだよ」
「それで学問に打ち込まれた」
「左様でしたね」
「他にやることがなかったから」
 はがないみたいなお話です。
「だからだし」
「その学識を買っているのです」
「我々としては」
「あの、本当に身の安全は」
 このことが気になっているクラウディウスさんでした。
「大丈夫かな」
「ですからご安心を」
「皇帝になって下さい」
「まあ皇帝の方は必要ですから」
 ぽろりと本音が出ました、お神輿は国家にとって必要不可欠なものであるということでしょうか。よくも悪くも。


第二百五十一話   完


                 2020・1・15
 

 

第二百五十二話  若し人気がないと

第二百五十二話  若し人気がないと
 イタリアは日本にローマ皇帝という職業についてお話しました。
「基本人気商売なんだよね」
「政治家だけあってですね」
「人気があったらいいけれど」
「なければ」
「消えるから」
 文字通りにです。
「結構過酷なお仕事だったんだ」
「消えるというのが凄いですね」
「滅茶苦茶やるとね」
 それでというのです。
「ティベレ川に放り込まれたりしてね」
「消されましたか」
「うん、そうだったんだ」
「あと軍や総督が叛乱を起こし」
 やはり人気がないとです。
「そうなるからね」
「気が抜けないお仕事でしたね」
「この辺り本当に今の政治家と同じですね」
「そうだよね、あと疑われてもね」
 カエサルさんがその代表です。
 カエサルさんは皇帝ではないですがこの人も消えた人の一人です、そう考えるとまことに過酷なお仕事でした。


第二百五十二話   完


                 2020・1・15
 

 

第二百五十三話  即位すると

第二百五十三話  即位すると
 クラウディウスさんは皇帝に即位しました、正直外見が冴えないので多くの人は期待していませんでした。
 ですが。
「あれっ、いける?」
「案外出来る人?」
「学識あるし冷静だし」
「ちゃんとした人みたいだな」
 皆クラウディウスさんの働きぶりを見て目を丸くしました。
「ひょっとしたら」
「この人凄い人なんじゃ」
「安定感あるし」
「教養あるのが特に大きいな」
「これは」
 クラウディウスさんを擁立した人達も思いました。
「この方は出来る方か」
「凄い方かも知れないな」
「ローマはまた安定してきた」
「統治は派手さはないけれど万全だ」
「まさかと思ったが」
「それでも」
 この人は出来るかも知れないというのです。
 実際にクラウディウスさんは安定した政治を行いました、誰も期待していませんでしたが出来る人でした。


第二百五十三話   完


                2020・1・16
 

 

第二百五十四話  破滅的な皇帝も

第二百五十四話  破滅的な皇帝も
 ローマ帝国といっても東西に分かれるまで四百年の歴史があってそうしてその中で色々な皇帝が出ましたが。
「ネロさんはそうじゃなかったみたいだけれど」
「実際にですね」
「うん、破滅的な皇帝さんもいたよ」
 イタリアは日本にお話しました。
「カリギュラさんもわからないけれど」
「それでもですね」
「ヘリオガバルスさんとかね」
「言われていることでは」
「もう滅茶苦茶だったから」
 そんな人だったというのです。
「女装癖があったというか」
「女性になられて」
「うん、退廃的な贅沢に溺れてね」
 まさに物語の通りにです。
「それでもう出鱈目なことをして」
「最後は、でしたね」
「消えたからね」
「そうした方も実在されていましたね」
「まあこの人も事実かというとね」
 そこはわからないというのです、ですがそうした破滅的な皇帝さんもいるにはいたみたいです。その長い歴史の中で。


第二百五十四話   完


                2020・1・16
 

 

第二百五十五話  奥さんは

第二百五十五話  奥さんは
 クラウディウスさんの奥さんはといいますと。
「ああ、別にね」
「いいのですか?」
「うん、いいよ」
 クラウディウスさんは奥さんが何をしても何も言いませんでした。
「別にね」
「そういえは女性については」
「僕全然もてなかったんだよ」
 生まれてこのかたというのです。
「だからね」
「それで、ですか」
「もうね」
 それこそというのです。
「興味ない訳じゃないけれど」
「もてないとですか」
「思ってるから」
 それでというのです。
「彼女が何をしてもね」
「いいですか」
「叛乱さえ起こさなかったらいいよ」
「あの、その叛乱を」
 側近の人は言いました。
「どうやら」
「じゃあね」
 もう仕方ないと言ってです、最初の奥さんとは終わりました。本当に女性には縁がなかった人だったのです。


第二百五十五話   完


              2020・1・17
 

 

第二百五十六話  皇帝の声は

第二百五十六話  皇帝の声は
 歌劇ではローマ時代を扱ったものもあります、日本はモンテヴェルディやヘンデルの歌劇を観てからイタリアに言いました。
「カウンターテノールの方が主役ですね」
「ネロさんとかシーザーさんとかね」
「はい、女性の方が歌われたり」
「昔ああした役はカストラートの人が歌ってたんだ」
 ここでイタリアは種明かしをしました。
「かつてはね」
「そうですか」
「うん、けれどね」
「今はカストラートの人はおられないので」
「それでなんだ」
 だからだというのです。
「カウンターテノールの人が歌うんだ」
「そうなっていますね」
「凄いよね、あの人たちの声って」
 イタリアはそのカウンターテノールの人のお話もしました。
「女性の声だよね」
「ほぼそうですね」
「俺も最初聴いた時は驚いたよ」
「妖しい魅力がありますね」
 日本はそうした歌劇からこうしたものを感じました、実際に聴くと本当に女性の声にしか聴こえないので。


第二百五十六話   完


                    2020・1・17
 

 

第二百五十七話  近親婚も

第二百五十七話  近親婚も
 クラウディウスさんの二番目の奥さんは物凄く若い人でした、ただ。
「あの、姪御さんですが」
「いいですか?」
「向こうは凄く乗り気ですが」
「ううん、僕は国が治まればね」 
 今回もこんな調子のクラウディウスさんです。
「いいから」
「だからですか」
「構いませんか」
「別にいいよ、ただね」
 クラウディウスさんはその姪の人を見て言いました。
「あの娘只者じゃないね」
「はい、明らかに」
「野心に満ちています」
「というかのし上がろう、権力を握ろうと」
「そういうことばかり考えていますね」
「美人さんだけれどね」
 それでもです。
「もう一切手段を選ばないタイプだね」
「本当にそうですね」
「見てわかる位です」
 そんな人が次の奥さんになりました、果たしてクラウディウスさんはこれからどうなっていくのでしょうか。


第二百五十七話   完


                   2020・1・18
 

 

第二百五十八話  ポッペイアの戴冠

第二百五十八話  ポッペイアの戴冠
 そのカウンターテノールの人が歌う作品の一つであるモンテヴェルディさんのポッペイアの戴冠を観てです。
 日本はイタリアにこう言いました。
「悪は勝つ、ですね」
「そうした作品だよね」
「謀略と暗殺に生きて」
「それでハッピーエンドだからね」
「物凄い作品ですね」
「名作中の名作だけれどね」
 何しろ十七世紀の作品ですが今も上演される程です。
「凄いよね」
「凄いといいますか」
 日本はイタリアに言いました。
「ここまであからさまなのは」
「この頃って三十年戦争の後でね」
「欧州も色々複雑でしたね」
「そんな中での作品だったから」
 それでというのです。
「悪が勝つという作品もね」
「普通でしたか」
「ここから勧善懲悪ものが増えていくんだ」
 ただしヴェルディのリゴレットとかは違います、それこそメディチ家みたいなお話が普通にあった時代の作品だったのです。


第二百五十八話   完


               2020・1・18

 

 

第二百五十九話  リバプールが延々と

第二百五十九話  リバプールが延々と
 最近上司の上司の人のお家の次男さんのことで騒動になっているイギリスですがそのイギリスの街リバプールにです。
「旭日旗反対ニダ!」
「そんなもの飾るなニダ!」
 韓国の人達から抗議が来ています、イギリスはこの事態について言います。
「鬱陶しいな」
「はい、非常に」
 イギリス妹も同感でした。
「嫌なものですね」
「あいつ等何で太陽のマークが嫌いなんだ?」
「戦犯旗とか言っていますが」
「それな」
 まさにと言うイギリスでした。
「あのサッカー選手の苦し紛れの嘘まで言ってなかったよな」
「そのことは確かです」
「それで急に戦犯旗になってな」
「リバプールにも文句を言ってきていますね」
「レノンさんの息子さんにもな」
 リバプールといえばビートルズですが。
「すげえ粘着してるよな」
「よくあそこまで言えますね」 
 急に言い出したのにです、ですがそれが何時の間にか歴史になっていてリバプールにも文句を言ってきているのです。


第二百五十九話   完


                2020・1・19
 

 

第二百六十話  鬼滅の刃にも

第二百六十話  鬼滅の刃にも
 日本で人気の漫画に鬼を倒していくという作品があります、アニメ化もしていて世界的に人気の作品です。
 ですがこの作品についてです。
「アメリカさんのところにおられる韓国さんの人がですか」
「はい、クレームを付けてきまして」
 日本妹がお兄さんにお話します。
「主人公のイヤリングに旭日旗があると」
「あれは花の模様では」
「その方にはそう見えるそうです」
「気のせいではないですか」
 日本は心から思いました。
「それは」
「はい、ですが」
「言ってこられていますか」
「そうです、ただ」
 ここで妹さんはこう言いました。
「一つ気になることは」
「何でしょうか」
「太陽を嫌うというのは」
「あの作品の鬼そのままですね」
「そうですよね」
「はい、最早」
 実はそうした設定です、もう漫画にまで文句を言ってくる様になっています。


第二百六十話   完


                  2020・1・19

 

 

第二百六十一話  野心剥き出し

第二百六十一話  野心剥き出し
 クラウディウスさんの二番目の奥さんは美人さんでとても頭のいい人でした、ですがもう見るからに気が強くてです。
「物凄い野心家ですよ」
「権力を手に入れようという気満々ですよ」
「もう隠そうともしていません」
「危険な程です」
「ああ、僕家庭のことはね」
 クラウディウスさんは警戒する側近の人達にお話しました。
「ずっと母上に散々言われていたし」
「だからですか」
「家庭についてはですか」
「思い入れはありませんか」
「学問が出来たらね」
 それでというのです。
「癒されるから」
「宜しいのですね」
「ああした人が皇后でも」
「それでも」
「前の奥さんみたいに僕を暗殺しようとしなかったらいいよ」
 完全にフラグの言葉でした。
「それでね」
「あの、今のお言葉は」
 側近の人も突っ込みを入れます、そして実際にクラウディウスさんはこの人の謀略でいなくなってしまいました。


第二百六十一話   完


                 2020・1・20
 

 

第二百六十二話  家庭について

第二百六十二話  家庭について
 イタリアは遠いものを見るお顔になって日本にお話しました。
「クラウディウスさんはお母さんに愛されなかったんだ」
「それどころかいつも罵られていたとか」
「外見は冴えない人だったから」
 足も悪かった様です。
「だからね」
「それで実の親に罵られ続けて」
「家庭についてはね」
「いい感情がなかったのですね」
「そうだった可能性があるよ」 
 悲しいことにというのです。
「あの人は」
「それで奥さんについてもですね」
「特に思い入れはなかったんだ」
「愛情を受けられなかったので」
「家庭にそれは求めなかったみたいだね」
「それは気の毒ですね」
「このお母さんが酷くて」
 イタリアはさらにお話します。
「クラウディウスさんを人間の姿をした怪物とまで読んだからね」
「そうしたお母さんですと」
 家庭について親しみを持たなくなるのも当然かも知れない、日本はイタリアのお話を聞いて思いました。


第二百六十二話   完


                    2020・1・20

 

 

第二百六十三話  奥さんは選べというけれど

第二百六十三話  奥さんは選べというけれど
 フランスはクラウディウスさんについてイタリアにお話しました。
「奥さんは大事だよな」
「そのことがよくわかる人だよね」
「勿論旦那さんも大事だけれどな」
「兄ちゃんの上司の人の場合はね」
「奥さんはともかくな」
 歴代の王朝のお話です。
「旦那さんがな」
「つまり上司の上司の人がね」
「女性関係あれな人多かったからな」
「物凄い人ばかりだよね」
「ルイ十四世とかルイ十五世とかな」
 二代続けて派手な女性関係の上司の上司の人が続きました。
「アンリ四世も凄かったな」
「フランソワ二世もだよね」
「誰が一番凄いかわからない位だな」
「問題は王妃になる人がそうしたご主人を選べないことだね」
「そうなんだよな、これが」
 普通のお家と違ってです。
「女遊びばかりする旦那さんでもな」
「今だと普通に離婚だけれどね」 
 今では上司の上司の人達のお家でもそうなりかねません、ですが当時はそうした時代ではなかったので王妃の方は黙っているしかなかったのです。


第二百六十三話   完


                    2020・1・21
 

 

第二百六十四話  逆に女性関係が紳士だと

第二百六十四話  逆に女性関係が紳士だと
 フランスはイタリアにさらにお話しました。
「これが逆に女性に誠実だとな」
「フランス兄ちゃんのジンクスだよね」
「ああ、何か俺の場合な」
 微妙なお顔でお話するのでした。
「そうした上司の上司の人だとな」
「兄ちゃんの元気がなくなるんだよな」
「常にそうとは限らないけれどな」
 それでもです。
「女好きの上司の上司の人の時にな」
「兄ちゃん元気なこと多いね」
「ああ、不思議なことにな」 
 こうイタリアにお話します。
「そうなんだよ」
「ルイ十六世もそうだったしね」
「あの人実は教養あって啓蒙思想でな」
「案外能力もあったよね」
「ちょっと気が弱くて決断が遅い傾向があってな」
 革命の時代には向いていない人だったのでしょうか、何しろあっという間に事態が動いていく時代だったので。
「可哀想なことになったな」
「この人が代表かな」
 女性に清潔な人が上司の上司の人だとフランスは元気がなくなる、お藻れば不思議なジンクスです。


第二百六十四話   完


                   2020・1・21


 

 

第二百六十五話  不思議な神様

第二百六十五話  不思議な神様
 日本で古代エジプト展が開催された時です、日本は壁画に描かれている古代エジプトの神様の中に不思議な神様を見付けました。
「この神様は」
「というか神様ですか?」
 妹さんもその神様を見て言います。
「これは」
「それすらも疑問になる姿ですね」
「はい、頭から袋を被って」
 その姿はといいますと。
「足が出ていて」
「目だけがある」
「どうも不思議な姿ですね」
「そうですね」
 日本は妹さんに応えました。
「この神様は」
「こうした神様を見たのははじめてです」
「少なくとも古代エジプトでは」 
 どうにもというのです。
「こうした姿の神様は見ませんでした」
「これまではそうでしたね」
「一体どういった神様でしょうか」
 その神様を見て思うのでした、日本兄妹はここで非常に不思議な神様を見てどういった神様かと思うのでした。


第二百六十五話   完


                  2020・1・22
 

 

第二百六十六話  古代エジプトの神々

第二百六十六話  古代エジプトの神々
 古代エジプトの神々には一つの特徴があります、その特徴は一体どういったものなのかといいますと。
「頭は動物ですね」
「完全に人間の姿の神様も多い」
 エジプトは日本に答えました。
「それでも確かにそうした神様も多い」
「そうですね」
「トト神は鷺で」 
 他の鳥という説もあります。
「アヌビス神はジャッカル」
「そしてセト神はツチブタと言われていますね」
「他の謎の生きもの説もある」
 この神様についても諸説あります。
「けれど頭は確かに生きもの」
「そうした神様が多いですね」
「これも意味がある」
「その生きものの力も宿していますね」
「人間の力に合わせて」
「それだけに力が強いですね」
「その力で人間と世界を守ってくれる」
 そうしてくれるというのです。
 神々もそれぞれの宗教によって違います、古代エジプトの神々はこうした神様が多かったのです。人間以外の生きものの頭を持った神様が。


第二百六十六話   完


                  2020・1・22

 

 

第二百六十七話  名前は

第二百六十七話  名前は
 その不思議な神様についてです、日本兄妹は調べました。その結果神様の名前が何かはわかりました。
「メジェドですか」
「あちらの名前ですね」
 古代エジプトのです。
「そうした感じですね」
「はい、名前はそうですね」
「ですが」
「どうも、ですね」 
 日本は妹さんにどうかというお顔で言いました。
「エジプトさんのところの神様にしては」
「かなり異質な感じがしますね」
「どうにも」
 このことは否定出来ないというのです。
「その外見は」
「本当にそうですね」
「あれではです」
 さらに言う日本でした。
「漫画といいますか」
「藤子不二雄先生の漫画の主人公ですね」
「あのお化けに似ていますね」
 八十年代のリメイク版では思わず猛犬を百匹けしかけたくなる時もありました、そのお化けにも似ているというのです。


第二百六十七話   完


                   2020・1・23
 

 

第二百六十八話  物凄く長い時代

第二百六十八話  物凄く長い時代
 エジプトは日本にお話しました。
「第一王朝から最後のクレオパトラさんまで」
「古代エジプトの歴史は長いですね」
「その長さは」
「何千年に渡りますね」
「クレオパトラさんから現代まで長い」 
 そこまでの長さだというのです。
「途方もない長さ」
「そうですね」
「六千年か」
 エジプトの歴史は八千年と言われています。
「大体」
「恐ろしい長さですね」
「その間ずっとあそこにいた」
「そうして文明を育んでいましたね」
「それが出来たのは何故か」
 エジプトはさらにお話します。
「全てはナイル川があるから」
「本当にあの川あってですね」
「今も恵みを与えてくれる」
「何千年も人も国も文明も育ててくれていますね」
 古代エジプトの六千年も現代までの二千年もです、全ては偉大なナイル川があってのことなのです。


第二百六十八話   完


                   2020・1・23


 

 

第二百六十九話  エジプトに聞くと

第二百六十九話  エジプトに聞くと
 日本はその神様が何であるかどうしてもわかりませんでした、それで他ならぬエジプトに尋ねました。
「あの不思議な神様ですが」
「うちの神様で」
「はい、頭からすっぽり布を被って」
 日本は姿からお話しました。
「足だけがあって目が布から出ている」
「そうした外見」
「そうです、この神様は」
「そんな神様うちにいたか」
 エジプトは首を傾げさせました。
「一体」
「ご存知ないですか」
「ちょっとその姿見せてくれるか」
「はい、これです」
 日本は今度はその壁画を見せました。
「この神様です」
「母さんの頃の文字が書いてあるから」
「その文字を解読してくれますか」
「少し待っていて」
「わかりました」
 日本はエジプトに応えました、そのうえでエジプトの解読の時を待ちました。一体何が書いてあるのかを。


第二百六十九話   完


                    2020・1・24
 

 

第二百七十話  衰えたのは

第二百七十話  衰えたのは
 エジプトは日本に古代のことについてさらにお話しました。
「衰えたのは海の民が来てから」
「あの謎の民族ですね」
「母さんは何とか勝ったけれど」 
 それでもだったのです。
「そこから衰えた」
「古代エジプトはそうでしたね」
「その時ヒッタイトという国もあったけれど」
「鉄器を使っていた」
「そして馬も使っていた」 
 その為軍事力はかなりのものでした。
「けれどそのヒッタイトが滅ぼされて」
「エジプトさんのお母様もですね」
「物凄く苦戦した」
「退けたにしても」
「そして気付けば海の民はいなくなっていた」
「思えば不思議なお話ですね」
「全く以て。一体何者だったのか」
「今も不明ですね」
「本当に謎の民族」
「ミケーネ人という説もあるそうですが」
 古代エジプトは海の民によって衰えさせられました、そして海の民の正体は今もわかっていないのです。


第二百七十話   完


                   2020・1・24


 

 

第二百七十一話  名前と司るもの

第二百七十一話  名前と司るもの
 エジプトは日本にその神様についてお話しました。
「名前はメジェド」
「そういうのですか」
「撃ち倒すとかそうした意味」
「意味深い名前ですね」
「それでオシリス神の敵を倒す神」
「そうなのですか」
 日本はエジプトのお話を聞いて思いました。
「外見とは違い中々強い神様ですか」
「そしてオシリス神は冥界の神様」
 エジプトはこのこともお話しました。
「そのせいかわからないけれど」
「何かありますか」
「心臓が好物」
「死者の心臓を食べますか」
「多分」
「そして目から」 
 ここで日本はエジプトに尋ねました。
「ビーム等は」
「そこまでは不明」
「如何にもですが」
 そうして戦いそうだというのです、ですがエジプトもそこまではわかりません。確かに如何にもという外見ですが。


第二百七十一話   完


                 2020・1・25
 

 

第二百七十二話  アッシリアも強かった

第二百七十二話  アッシリアも強かった
 エジプトは日本にさらにお話しました。
「横は色々あった」
「メソポタミアではですね」
「色々な国が興亡していた」
「シュメール、ヒッタイト、アラムとですね」
「バビロニアもそうで」
「アッシリアもでしたね」
「特にアッシリアが強かった」
 この国がというのです。
「弓騎兵を使っていて」
「当時最強の国でしたね」
「そして残酷だった」
 ただ強いだけでなくです。
「お母さんも戦ったけれど」
「物凄く怖かったのですね」
「逆らう者には容赦しなかったから」
 それも一切、でした。
「そうだったから」
「海の民も強かったですが」
「アッシリアも強かった」
 このことも事実だったのです。 
 エジプトは長い間エジプトだけでやっている感じでした、ですがメソポタミアでは様々な国が興亡を繰り返していたのです。


第二百七十二話   完


                   2020・1・25


 

 

第二百七十三話  何故こうした神様か

第二百七十三話  何故こうした神様か
 日本はメジェド神のお話を聞いてそのうえでエジプトに尋ねました。
「しかしこうした神様が誕生した理由は」
「当時荒れていて」
 古代エジプトはとです、エジプトは答えました。
「それで出て来た」
「荒れていたからですか」
「戦乱の時代だった」
「それで、ですか」
「死が強く意識されていて」
 そしてというのです。
「そのうえで」
「そうでしたか」
「それで日本としては」
「随分印象に残りました」
 実施兄そうなたっというのです。
「面白い神様ですね」
「若しかして」
 エジプトは日本に尋ねました。
「メジェド神もゲームや漫画に」
「そうなるかも知れないです」
「そうなるか」
 何となく予想していたけれどやはりと思うエジプトでした、この展開は日本においてはいつものことなので。


第二百七十三話   完


                    2020・1・26

 

 

第二百七十四話  メソポタミアの女神

第二百七十四話  メソポタミアの女神
 エジプトは日本のある小説を読んでから日本に尋ねました。
「イシュタルが出て来た」
「はい、巨大なファミリアを持っていましたね」
「しかもいやらしい」
「といいますが」
 日本もその今度アニメの三期がある作品について答えます。
「イシュタルといいますと」
「こうした神様」
「そうですね」
「否定しない」
 エジプトとしてもです。
「あっちにはこうした神様もいた」
「実際に儀式としてありましたね」
「そのことも事実」
「それで、です」
「こうなったか」
「左様です」
「何かこのファミリアと関わると」
 こうも言うエジプトでした。
「とりあえずリーダーは置いておいて」
「それでもですね」
 楽しそうと思ったエジプトの感情は日本にもわかりました、イシュタルといえばそうした女神なので。


第二百七十四話   完


                    2020・1・26



 

 

第二百七十五話  本当に定着した

第二百七十五話  本当に定着した
 そのメジェド神ですが。
「ゲームに漫画にアニメに」
「定着しました」
 日本はエジプトに答えました。
「目からビームを出す神様として」
「やっぱりそうなった」
「あとあのまごうかたなき糞漫画にもです」
 自称ですから凄いです。
「一瞬だけ出ています」
「OPかEDに」
「よく観れば」
「声優さんが常に変わることに驚いたけれど」
 それだけではない作品だったのです。
「声優さんが実写で出たり」
「そういえば十四話以降どうなるのか」
「あの作品にも出ていて」
「はい、すっかりメジャーになりました」
「流石は日本」
 エジプトは思わず唸りました。
「他の国には真似出来ない」
「そこまでのものですか」
 何とメジェド神はすっかり定着してしまいました、某パズドラにも出て来てそうして使える程になっています。


第二百七十五話   完


                   2020・1・27
 

 

第二百七十六話  それは絶対にない

第二百七十六話  それは絶対にない
 日本はエジプトに高校生には絶対に見えない様々な格闘家達が何度も蘇りながら戦っていく漫画を紹介してから尋ねました。
「ファラオ=スフィンクスは」
「こんなのいない」
 エジプトははっきりと否定しました。
「あと民明書房って何」
「空想の世界での出版社です」
「書いてあることも」
「はい、空想です」
 そこは断る日本でした。
「そしてやはり」
「こんな人達昔も今もいない」
「蛍や蟻を操ることもですね」
「シャボン玉も竹馬もグライダーもない」
 そうした技もです。
「当然酢を使うことも」
「中国で言う、もですね」
「そう、あと解説の二人は」
「ネタ要員です」
「手前はのらくらかっていうことは」
 実はエジプトも笑ってしまいました。
 この漫画に描かれているエジプトは流石にありません、そして間違っても人は縦に真っ二つに切られて復活することもありません。


第二百七十六話   完


                    2020・1・27
 

 

第二百七十七話  マニアックだけれどメジャー

第二百七十七話  マニアックだけれどメジャー
 すっかりでした、メジェド神は。
「メジャーになった」
「隠れキャラといいますか」
 ニッピんはエジプトに答えます。
「マニアックな扱いですが」
「それでもゲームにもアニメにも出て」
「そうしてですか」
「定着して」
 そうしてというのです。
「メジャーになった」
「そう言われますか」
「流石にホルス神程ではないけれど」
 エジプト神話で最も有名な神様の一柱です。
「それでもそうなった」
「確かにそうですね」
「思えば」
 さらにお話するエジプトでした。
「ふと見付かってから」
「あまりにインパクトのある姿だったので」
「世の中インパクト勝負」
「やはりそうかと」
 その外見のせいで、でした。メジェド神はすっかりメジャーになってしまいました。マニアックな存在ですがエジプトの神様の代名詞とさなっています。


第二百七十七話   完


                 2020・1・28
 

 

第二百七十八話  強過ぎる敵は

第二百七十八話  強過ぎる敵は
 某バビロンという作品を読んで観てです、イギリスは日本に言いました。
「敵が強過ぎるとな」
「もうどうにもならないですか」
「主人公が強過ぎても問題だけれどな」
「敵も強過ぎるとですね」
「話しただけで誰でも自殺するんならな」
 それこそです。
「どうにもならないだろ」
「そのせいか原作は三巻で」
「終わってるよな」
「まだ続きますが」
 完結はしていません。
「若しかすると敵を強くし過ぎて」
「作者さんも終わらせ方わからなくなったか」
「敵が強いならこちらも強くなくてはならないですが」
 それでもです。
「こちらは普通の人間ですから」
「それじゃあどうしようもないよな」
「アニメの方もああなったのかと」
「っていうかあの敵どうしたら倒せるんだ?」
 イギリスもわからないことです。
 敵があまりにも強いと作品としてのバランスが崩れるのでしょうか、アニメが終わってのネットでの感想はよくないみたいです。


第二百七十八話   完


                  2020・1・28

 

 

第二百七十九話  チャーター便を

第二百七十九話  チャーター便を
 今世界中が中国の武漢から発生した肺炎に騒然となっています、それで日本の上司の一番偉い人も言いました。
「武漢は閉鎖されたけれどね」
「はい、邦人の方々はですね」
「何時閉鎖が解除になるかわからないから」
 勿論武漢の中は大変なことになっています。
「だからね」
「それで、ですね」
「すぐに飛行機を出そう」
「そして帰国してもらいますね」
「そうしてもらおう、私は中国さんの上司の人とお話するから」
「私もですね」
「中国さんとお話してくれるかな」
「わかりました、それでは」
「ことは急ぐから」
 それ故にというのです。
「今すぐに頼めるかな」
「わかりました」
 日本も頷きます、そしてです。 
 日本も動きはじめました、すぐに中国に携帯で連絡を入れます。
 新型肺炎は恐ろしいことになっています、その脅威に対して日本も上司の人も立ち向かい多くの人を救う為に動きはじめました。


第二百七十九話   完


                  2020・1・29
 

 

第二百八十話  言い掛かりはよくて

第二百八十話  言い掛かりはよくて
 今国会で野党の人達が桜と騒いでいます、ですがこのお話は。
「論点が次々と移って」
「野党の人達も前にやっていたことで」
「もう問題でないことを問題と言う」
「靖国等の時と同じですか?」
 日本妹はお兄さんに言いました。
「上司の人への野次はよくて」
「夫婦別姓への野次は駄目」
「物凄いダブルスタンダードもありますね」
「野党の党首の人は恥を知れとかも言われましたが」
「肺炎のことは」
 妹さんはこのことを指摘しました。
「今の時点で言われていますか」
「いえ、記憶にないです」
 日本は妹さんに答えました。
「全く」
「世界中が大変なのに」
「国民の方にも感染者が出ていますが」
「まさかご自身達が政権を取ることだけを考えていて」
 それも言い掛かりで相手を攻撃して支持率を落とさせてです。
「肺炎のことはどうでもいいのでは」
「何でも桜の仕掛け人は元財務大臣の」
 財務省係長補佐と言われていた実に器の小さい人だったとも言われています、週刊文春はこの人を持ち上げていましたが今の週刊文春の正体は何なのでしょうか。


第二百八十話   完


                    2020・1・29

 

 

第二百八十一話  連絡をすると

第二百八十一話  連絡をすると
 日本は中国に連絡を取りました、すると携帯から中国の死にそうな声が聞こえてきました。
「どうしたあるか」
「大丈夫ですか?」
「情報通りある」
 全然大丈夫でないとのことです。
「僕全体が大混乱あるよ」
「そういえば北京や広東でも」
「そうある」
 それでというのです。
「武漢だけではなくなっているある」
「そうですか」
「特に武漢が大変あるが」
「お気持ち察します、それでなのですが」
 日本は本題に入りました。
「私の国民の方々を帰国させたいのですが」
「ああ、いいあるよ」
 返事は即答でした。
「それで治してもらうよろし」
「それでは」
「とにかく今は大変ある」
 何しろ中国で出て来たからです。
 何はともあれ中国から武漢の邦人の人達は帰国出来ることが決まりました、とりあえずはほっとした日本でした。


第二百八十一話   完


                 2020・1・30
 

 

第二百八十二話  悪相の女

第二百八十二話  悪相の女
 国会を見ているとです、駝鳥をうんと醜くして歯を付けたみたいなとんでもなく人相の悪い棒政党の白い服の女性議員が写真を出して桜のお話をしています。
 日本はその人を見て確信しました。
「この人は私のことも国民の方々のこともどうでもいいですね」
「ご自身達がまた政権に戻ることしか考えてないですね」
 妹さんも確信しました。
「政策はないですが」
「権力欲だけですね」
「そして私腹を肥やすかやりたい放題するか」
「そうしたことで頭が一杯ですね」
「肺炎の問題があり」
 そしてです。
「地震も起こりましたが」
「そうしたことは一切言われず」
「ネットで言い掛かりだと論破されているお話を延々と出す」
「一部マスコミも同じですが」
「もうそうしたことを見ますと」
「性根が見えましたね」
「全くです」
 兄妹でお話します、そうこうしている間に。
 感染者が奈良県で発見されました、それだけでなく。
 その感染ルートも問題になってきました、新聞によっては連日連夜肺炎のお話が一面ですがこの政党は相変わらずでした。


第二百八十二話   完


                2020・1・30

 

 

第二百八十三話  帰国してもらう

第二百八十三話  帰国してもらう
 まさに大急ぎで、でした。
 日本は中国とお話がつくとすぐに飛行機を送ってもらいました。
「これで、ですね」
「うん、順次だけれどね」
 上司の一番偉い人が日本に応えます。
「帰国してもらうよ」
「そうですね」
「ただね」
 ここで上司の人は暗いお顔になりました。
「問題はこれからだよ」
「帰国してもらってですね」
「それからだよ」
 こう日本にお話します。
「実はね」
「そうですね」
「うん、検査にね」
「何処にいてもらうか」
「色々と問題があるよ」
「しかも私の中でも」
「奈良県でも出たね
 感染した人が出ています。
 今回の肺炎の騒動は本当に大変なことになっています、帰国してもらってもそれからが問題なのですから。


第二百八十三話   完


                  2020・1・31
 

 

第二百八十四話  国民完全放置

第二百八十四話  国民完全放置
 日本は野党の有様を観て唖然となりました。
「えっ、肺炎は大事だけれどですか」
「桜を優先ですか」
 妹さんも唖然となっています。
「何時まで言い掛かりを言い続けるのか」
「しかも焦眉の急の肺炎を放置して」
「おまけに野党側から拍手が起こるとは」
「今の野党は完全に末期症状ですか」
「政策も最早ないですし」
「これはもう」
 兄妹で言います。
「完全に終焉ですね」
「全くですね」
「これではです」
「この政党の言うことを聞く価値はありません」
「私達のことはどうでもいいですね」
「そのことが確信出来ます」 
「というかです」
 ここで妹さんは言いました。
「あの政党の女性議員の方々の質は悪過ぎないですか」
「そうですね、あまりにも酷いですね」
 所謂頭がかなりあれな女性大集合と言うべきでしょうか、とにかく野党の酷さが肺炎を通じてもわかるのでした。


第二百八十四話   完


                 2020・1・31



 

 

第二百八十五話  検査は嫌だ

第二百八十五話  検査は嫌だ
 そのお話を聞いて日本はどうかというお顔になりました。
「いえ、それは」
「事態が事態ですから」
 妹さんもお兄さんと同じお顔になっています。
「止めて欲しいですね」
「それだけは」
「検査を受けてもらって」
 絶対にというのです。
「そしてです」
「肺炎になっていないかどうか確かにして欲しいですね」
「何もなければいいですが」
 この場合はです。
「そうですが」
「それでも若し肺炎に感染していますと」
「潜伏期間もありますし」 
 このことも怖いです。
「ですから」
「検査は受けて欲しいですね」
「絶対に」
「さもないと本当に大変ななことになります」 
 感染が拡大してしまいます。
 二人の人が検査を拒否しました、このことが日本にとって頭の痛いことでした。その人達から感染が拡大しかねないので。


第二百八十五話   完


                2020・2・1
 

 

第二百八十六話  マスコミも

第二百八十六話  マスコミも
 日本はマスコミの記事もチェックして妹さんに言いました。
「酷いですね」
「まだ桜を言っていますね」
「このお話はもう答えが出ていると思いますが」
「まだ引っ張りますね」
「そしてこの人は」
 野党の党首の人についても思う日本でした。
「この状況でポチだのと」
「品性を疑う発言をされていますが」
「党全体もそうですが」
「明らかに肺炎のことはどうでもいいですね」
「原発の時の様にご自身だけフルアーマーで護られるおつもりでしょうか」 
 こうも思う日本でした。
「しかねないですが」
「少なくとも肺炎のことはどうでもいいことがわかります」
「マスコミもそうですね」
「桜の方が大事ですね」
「前のもりかけも酷かったですが」
 おかしな文部科学省の人を持ち上げてまでしましたがある国会議員の人にその正体を指摘されて終わりました。
「今回は余計にですね」
「肺炎の問題があるというのに」
 マスコミも同じです、もう完全に野党と同じ二なっています。


第二百八十六話   完


                   2020・2・1


 

 

第二百八十七話  入国禁止も

第二百八十七話  入国禁止も
 アメリカは上司の人に言われました。
「こうなっては仕方がない」
「肺炎がこれ以上拡大したら危ないぞ」
「そうだ、だからだ」
 その為にというのです。
「中国からの人は暫く入国禁止にする」
「こっちも経済的に被害が出るな」
「しかし感染症は恐ろしい」
 アメリカの上司の人もわかっています。
「ペスト程ではないがな」
「対策はしっかりしないと駄目だな」
「そうだ、だからだ」
 この度はというのです。
「その様にしてだ」
「入らない様にするんだな」
「その間にワクチンを開発しよう」
「何か進化するウィルスみたいだぞ」
「しかし無敵のウィルスな存在しない」
 アメリカの上司の人は断言しました。
「この世にはな」
「そうだな、人類はこの肺炎にも勝つぞ」
 ですが今はこれ以上の拡大を防がないといけないです、だからこそアメリカも非常処置に踏み切ったのです。


第二百八十七話   完


                   2020・2・2
 

 

第二百八十八話  国会質疑の半分近く

第二百八十八話  国会質疑の半分近く
 日本は今回の国会の質疑の内容を見て呆れ返りました。
「あの、半分近くが」
「桜とかですね」
 妹さんも呆れ返っています。
「野党側の質疑は」
「肺炎が少ないですが」
「他の政策も」
「もうこの件は野党時代から行われていて」
 桜は実はそうなのです。
「本当にヤクザ屋さんの言い掛かりレベルですが」
「仕掛け人はあの財務省係長補佐と言われていた人ですし」
 何故か週刊文春が持ち上げている人です、どうも最近の週刊文春はあの噂の真相の後継者になっている感じもします。
「このお話を延々とされても」
「国会が空転するだけで」
「肺炎のことをお話してもらわないと」
「これでは野党は」
 こんな時期に延々と桜ばかり言う政党はです。
「国会質疑の配分を考えなくてはいけないですね」
「そうですね、もうです」
「一切質疑しなくてもいいですね」
 国民のことを一切考えない野党、もうそんな存在は日本に存在してはいけないのではないでしょうか。


第二百八十八話   完


                   2020・2・2


 

 

第二百八十九話  部屋がないし

第二百八十九話  部屋がないし
 日本は武漢から帰ってきた人達のお話を聞いてどうかというお顔になりました。
「お部屋がなくてですか」
「はい、ホテルに入ってもらいましたが」
 妹さんがお話します。
「二人入られている場合もあります」
「それでは隔離の意味がないですね」
「そしてホテルに送るバスも」
 こちらもというのです。
「途中トイレで」
「えっ、下車したのですか」
「そうだったみたいです」
「そちらも問題ですね」
「とにかく今回は」
 どうしてもというのです。
「対応がよくないですね」
「感染症への対策としては」
「若しもこれがです」
 ここで不吉な言葉が出ました。
「細菌テロでしたら」
「恐ろしいことになっていましたね」
「もっと確かな対応でないと」
 駄目ではないかとです、日本兄妹は思いました。今回の肺炎はまだよくわかっていないこともあるので。未知の病気程怖いものはありません。


第二百八十九話   完


               2020・2・3
 

 

第二百九十話  わざと話を避けていないか

第二百九十話  わざと話を避けていないか
 野党の党首の人は今度は東京高裁の裁判官の人の任命について批判をしています、ですがその姿を見てです。
 日本は首を傾げさせて本気の顔で言いました。
「この人ポチとか言ってましたね」
「前はそうでしたね」
 妹さんも応えます。
「その後で批判にも居直ってまた言われましたし」
「それで今度はこれですか」
「あの、私思うのですが」 
 妹さんは顔から汗を流しつつまさかというお顔になっています、そのうえでお兄さんに対して言うのでした。
「この人意図的にです」
「肺炎のお話を避けているのではと」
「思えてきましたが」
「もうあれこれ言って国会でこうしたお話ばかりして」
「政府の肺炎対策を遅らせて」
 桜だのそうしたお話をです。
「後になってです」
「肺炎のことで政府批判ですね」
「対応が悪いとか言って」
「そんなことをしたら最低ですが」
 しかしここまで今の時点で肺炎のことを言わないのです、日本兄妹もまさかと思いつつも考えました。


第二百九十話   完


                  2020・2・3

 

 

第二百九十一話  香港も

第二百九十一話  香港も
 香港も決意しました。
「先生との道を遮断する的な?」
「仕方ないあるか」
 中国も認めるしかなかったです、長く続いた抗議活動に対してもそこまでは至らなかったというのにです。
「今回は」
「というか肺炎のことは」
「わかっているあるが」
 それでもと言う中国です。
「もう何から何まで大変あるよ」
「対応が遅れてる?」
「そうある」
 何と上司の人も認めています。
「今度は鳥インフルエンザある」
「というか大丈夫か的な」
「だから対応に追われているある」
 こう返す中国でした。
「本当に大変あるよ」
「早く解決して欲しい的な」
「ウィルスの分離が成功したとか聞いてるあるが」 
 あとタイでも凄い発見があったとか。
 香港も非常処置に踏み切りました、さもないと本当にどうなってしまうかわからない状況になっているからです。


第二百九十一話   完


                    2020・2・4
 

 

第二百九十二話  大阪の恥

第二百九十二話  大阪の恥
「あの、この人は」
「はい、前科あります」
 大阪は一緒に国会中継を観ている日本に答えました。
「それでも当選してです」
「ああしてですか」
「逮捕される前と一緒ですわ」
「全く反省せずにですね」
「国会で言ってます」
「そのことは有名ですが」 
 日本は呆れ返りつつ言いました。
「もうこの人にしましても」
「肺炎のお話せんで」
「桜ですか」
「この国会これで押し通すつもりですわ」
「正直大阪さんとしては」
「あの品性も教養も人格もないボクサー一家とか覚醒剤で捕まった自称番長の元プロ野球選手と並んでですわ」
 前者は西成、後者は岸和田出身です。
「大阪の恥ですわ」
「やはりそうですね」
「何で選挙に通るのか」
 有権者も考えなくてはいけないかも知れません、今の野党の人達を本当に国会に送り出していいのかどうか。


第二百九十二話   完


                  2020・2・4

 

 

第二百九十三話  クルーズ船も

第二百九十三話  クルーズ船も
 クルーズ船でも肺炎が発見されました、日本はそちらに急行しましたがここでこんなことを言われました。
「えっ、大丈夫な方はですか」
「はい、自宅に帰ってもらいます」 
 そこにいた人にこう言われたのです。
「そうしてもらいます」
「あの、潜伏期間があるので」 
 それでとです、日本は言いました。
「自宅に帰ってもらうと」
「ですが三千五百人もおられて」
「人道上の問題もですか」
「ずっとここにいてもらう訳にもいかないので」
 だからだというのです。
「ですから」
「それで、ですか」
「それは出来ないです」
「そうですか」
「陰性の方は治療を受けてもらいますが」
「しかし陽性のお方も」
 潜伏期間があるからというのです。
「大丈夫でしょうか」
「そう言われますと」
 どうも問題だとです、日本は言いました、クルーズから拡散がさらに深刻化するのではないかというのです。


第二百九十三話   完


                2020・2・5
 

 

第二百九十四話  まだ言うのか

第二百九十四話  まだ言うのか
 大阪が恥とまで言う野党の某女性議員の人は桜の件で上司の一番偉い人をここぞとばかりに攻撃します。
 その光景を見て大阪は言いました。
「またお話しますけど」
「あの人はですね」
「前科あります」
「そうですよね」
「しかも今の状況でまだです」
 このことは所属政党全体のことです。
「桜です」
「救い様がないですね」
「頭の中に肺炎のことないかと」
「ここまできますと」
 日本は難しいお顔で言いました。
「この人も所属政党も」
「存在したらあきませんね」
「害でしかないです」
 肺炎で大変な状況で国会のお話をしないからです。
「最早」
「ほんまにそうですね」
「まさかこの国会の間ずっと肺炎のことを言わずに桜とかだけでいくのでしょうか」
「冗談抜きで投票したらあきませんね」
 前科のあるその人を見てお話する二人でした、平然と他人を責め続けるそのお顔には反省の色はないことが確信出来ます。


第二百九十四話   完


                  2020・2・5



 

 

第二百九十五話  遅過ぎる

第二百九十五話  遅過ぎる
 イギリスが日本のところに飛んできて言いました、中国も一緒にいます。
「肺炎の特効薬が出来たぞ!?」
「本当ですか!?」
「出来たあるか!」
 二国共思わず声をあげました。
「それは凄いある!」
「すぐに確かめましょう!」
「ああ、それで臨床実験はな」
 それはといいますと。
「夏にでもするな」
「それは遅過ぎます!」
「冗談抜きで今すぐして欲しいある!」
 二国共さっきとは全く別の声をあげました。
「もう焦眉の急あるぞ!」
「慎重に対応を検討しますでは遅い時もあります!」
 尚こう言って何も対応しないと完全に手遅れになります。
「それは今です!」
「こっちも研究しているあるが見付かったらすぐに使うあるよ!」
「おい、そっちそんなに大変なのかよ!」
 欧州ではそこまで深刻に思われていないのかイギリスの返事は二国に比べて焦ってはいない感じです。
「焦っても何にもならねえぞ」
「それはわかっていますが焦眉の急の場合もあるのです」
 何度言っても焦り倒して失敗する愚者もいます、ですが対応が遅いのも愚者である場合もあるのです。


第二百九十五話   完


                 2020・2・6
 

 

第二百九十六話  総選挙の方がずっと大事

第二百九十六話  総選挙の方がずっと大事
 野党の党首の人、幹事長の人の発言を聞いて日本はいい加減腹が立って来てそのうえで妹さんに言いました。
「四月総選挙に備えているだの上司の一番偉い人が詰んだだの」
「もう、ですよね」
 妹さんも何か怒気が見えます。
「本当に肺炎のことはどうでもいいんですね」
「それがよくわかる言葉ですね」
「はい、何といいますか」
 妹さんはこうも言いました。
「最低ですね」
「そう言うしかないですね」
「今は肺炎で国中が大騒ぎですよ」
「その中で四月総選挙に備えているだの」
「肺炎対策の方が遥かに大事です」
「桜で積んだとか言う発言も」
 こちらもというのです。
「肺炎のこと、国民の皆さんの安全なぞ全く頭にない」
「だから言える発言ですね」
「例え総選挙になっても」
 日本は断言しました。
「汚物に投票する様なものです」
「腐りきったヘドロと変わらないですね」
 ヘドロも腐りきるとそこに微生物も何もいなくなります、今の野党はそこまで腐ってしまっています。


第二百九十六話   完


                 2020・2・6



 

 

第二百九十七話  ホテルとの密約

第二百九十七話  ホテルとの密約
 桜ばかり言っている野党とは別の野党、とはいってもルーツは一緒のその政党の議員の人が国会で言いました。
「ホテルとの密約があったのではないのか」
「?何を言ってるんですかこの人は」
 日本は今日も呆れました。
「感染の疑いがある人達の受け入れに手を挙げてくれたホテルに」
「これまた酷いですね」
 妹さんも呆れました。
「桜よりましにしても」
「はい、むしろホテル側の素晴らしさを讃えるべきで」
「政府の対応を批判するならともかく」
「この言い掛かりは」
「下劣なものがありますね」
 そう言うしかないというのです。
「最早」
「全くですね」
「こうした批判しか出来ないなら」
 もっと言えば批判にすらなっていません。
「もうです」
「この政党もですね」
「存在価値がないです」
「全くです」 
 肺炎のことを言っても問題は中身です、流石にこの時期に桜の言い掛かりよりはましにしてもです。


第二百九十七話   完


                  2020・2・7
 

 

第二百九十八話  自分達が上司の時は

第二百九十八話  自分達が上司の時は
 拉致問題は進んでいません、上司の人としては何とかしたいのですがそれでもです。
 そしてこのことについても野党の人達は言いますが日本妹はお兄さんに対してどうかというお顔で言いました。
「あの人達が上司の時は」
「やる気すら見せませんでしたね」
「はい、全く」
「拉致のことなぞです」
 それこそだったとです、日本も言います。
「どうでもいい」
「そうした感じでしたね」
「元々北朝鮮さんに近い人達が多かったですし」
 そして北朝鮮が好きな人達も周りに多かったです。
「そうでしたから」
「拉致も進みませんでしたね」
「それでああ言うなぞ」
「桜のことと同じだけ酷いですね」
「本当の意味で羞恥心があれば」
 それならというのです。
「言わないですね」
「そうしたお話ですね」
「ご自身達は何もしなかったのに」
 他人の批判というかこきおろす為には使う、三年三ヶ月の自分達が日本の上司の間全く何もしなかったのにです。


第二百九十八話   完


                   2020・2・7



 

 

第二百九十九話  流言飛語が

第二百九十九話  流言飛語が
 日本はネットを見て妹さんに言いました。
「こうした時は常ですが」
「フェイクニュースですね」
「どうも画像もです」
 証拠写真と言われる様なものでもです。
「造ったものかも知れないですね」
「そうですね、噂は噂で」
「中には意図的に嘘を流す人もいますし」
 このことは残念ながら国籍に関係ないです。
「気をつけないといけないですね」
「今大事なことは」 
 それは何かといいますと。
「おかしな噂は聞かず」
「そうしてですね」
「冷静さを保ち」
「情報を整理することですね」
「その通りですね、思えば」 
 妹さんはここで言いました。
「関東大震災の時もでしたね」
「新聞が言い出しましたが」
「マスメディアこそ気をつけないといけないです」
 特に日本のそれはでしょうか、日本のマスコミは悪質なだけでなく責任を取らないどころか転嫁が常だからです。


第二百九十九話   完


                 2020・2・8
 

 

第三百話  夏休み前の生徒集会レベル

第三百話  夏休み前の生徒集会レベル
 日本は今度はある大臣の人の責任追及に入った野党そして国会議員の通名を認めろと言った小さな野党の党首を見て思いました。
「あのですね」
「これは、ですね」
 日本妹も見て言います。
「最早」
「はい、小学校の夏休み前のです」
「夏休みの注意点を言う生徒集会ですね」
「あの時の生徒さんの質問はあれなものが多いですが」
 それがあまりに多くて先生が事前に聞いて追い返したりします。
「そうしたものとです」
「同じレベルですね」
「もうそうなっています」
「肺炎で恐ろしい状況なのに」
 それでもとです。
「こうして騒ぐことは」
「もう国民の皆さんはどうでもいいとしか」
「思えないですね」
「今回の国会はあまりにも酷いです」
 そう言うしかないというのです。
「状況を考えますと余計に」
「特に女性議員の方の質疑が酷いですね」 
 勿論野党側のです、小学校それも低学年レベルの質疑が続きます。


第三百話   完


                  2020・2・8

 

 

第三百一話  豪華客船が

第三百一話  豪華客船が
 世界各国からの豪華客船が日本に来ます、ですが今は。
「肺炎がありますので」
「ですが寄港は」
「今横浜の方が大変でして」
 日本は船の方にお話しました。
「ですから今は」
「寄港出来ないですか」
「申し訳ありません」
 こう言って断った船がです。
「これで何隻目か」
「結構な数になっていますね」
 日本妹はその船のリストを見て言いました。
「もう」
「寄港して頂きたいですが」
「今回は仕方ないですね」
「この騒ぎが終わるまでは」
 どうしてもというのです。
「仕方ないですね」
「これ以上感染者が増えてはいけません」
「武漢のことを見ますと」
 今回は仕方ないとお話する日本兄妹でした。
 深刻な事態は海でも起こっています、この騒動が終わるまでは豪華客船の寄港もままならない状況なのです。


第三百一話   完


                 2020・2・9
 

 

第三百二話  今更言っても

第三百二話  今更言っても
 最大野党の党首の人が言いました。
「災害級の対応を」
「今更何を言っているのでしょうか」
 日本はその人をとても冷めた目で見つつ言いました。
「しかも具体的なことは言っていません」
「五日の時点で選挙のお話をしていましたし」
 妹さんもお兄さんに続きます、見れば同じ目になっています。
「もう今更言われても」
「どうせ有権者の方々に言われてです」
「仕方なくですね」
「しかも言っていることに具体的な内容がないですから」
 言ってもです。
「これではです」
「もう何の意味もないですね」
「全くです、ずっと桜でしたから」
 そして選挙のことを考えていました。
「もう何の意味もないですね」
「この人達の言うことは聞かなくていいですね」
「そして次の選挙では」
 この人が頭の中はこれで一杯のこのことについては。
「一票も入れてはいけないですね」
「何があっても」
 このことをお話するのでした、日本兄妹は国家なので投票はしませんが国民の人達にこのことを忘れないで欲しいと思うのでした。


第三百二話   完


               2020・2・9 

 

第三百三話  アメリカでも

第三百三話  アメリカでも
「それは本当かい!?」
「本当だよ兄貴!」
 アメリカ妹はお兄さんに真っ青になって言います。
「インフルエンザが流行しているんだ!」
「それで一万人もかい!」
「中国の兄さんのことも大変だけれどこっちもだよ!」
「インフルエンザも怖いぞ!」
 肺炎も怖いですがこちらもです。
「何とかするんだ!」
「手洗いとうがいだね!」
「というか僕達の国民はそうしたことをしないのかい!?」
 ここでアメリカはふと思いました。
「それは」
「しないんじゃないかい?」
 妹さんもこうかえします。
「そういえば」
「だからなのかい?」
「ああ、今大流行だよ」
「何だことだ」
 流石のアメリカも真っ青になっています。
「これは大変だ」
「対策を急がないとね」
 兄妹でお話します、中国の肺炎だけでなくアメリカのインフルエンザもとなってきました。まさに東西パンデミックです。


第三百三話   完


                    2020・2・10
 

 

第三百四話  イベントも延期

第三百四話  イベントも延期
 日本はそのお話を聞いて残念そうに言いました。
「折角のイベントだというのに」
「はい、延期はですね」
「仕方ないとはいえ」
「やっぱり残念ですね」 
 妹さんも残念そうに言います。
「この事態は」
「全くですね」
「あの人のイベントは台風でも行われてきましたが」
 それが、だったのです。
「こうなったことはです」
「肺炎の恐ろしさを実感しますね」
「全くです」
「こうしたことが続きますと」
 日本は今度は暗いお顔になって言います。
「全体的に意気消沈しますね」
「そうなってしまいますね」
「ワクチンが開発されれば」 
 その時はというのです。
「すぐにです」
「はい、投与すべきですね」
 勿論事前の検証も必要です、ですが事態はまさに焦眉の急です。こうした事態も起こっていることもあり。


第三百四話   完


                 2020・2・10 

 

第三百五話  空気感染をするのか

第三百五話  空気感染をするのか
 中国だけでなくアメリカでも大変なことになっています、日本はその状況について対策に苦慮していますが。
 その中であるお話を聞いて言いました。
「本当かどうかです」
「確かめないといけないですね」
「はい」
 妹さんに答えました。
「こうした時は常に、ですから」
「噂が流れますね」
「そして悪質な悪戯として」
 これは本当に悪質なことです。
「流言飛語を流す人が出ます」
「コラ画像の様なものまで作って拡散して」
「そうした人達がいますので」
「まずは注意ですね」
「はい、空気感染をするのか」
 日本はこのことについて言いました。
「しっかりと確かめてからです」
「どうするかですね」
「そうです、流言飛語に踊らされる」
「そのことが一番危険ですね」
 病気よりも危険です、こうしたものに踊らされて軽挙妄動に出ては大変なことになるとも思う日本兄妹でした。


第三百五話   完


                  2020・2・11
 

 

第三百六話  クルーズ船の人達は

第三百六話  クルーズ船の人達は
 横浜のクルーズ船に乗り込んでいる人達を検査していきますと次から次に大変なことがわかってきました。
「感染者の人が多いですね」
「やはり船内ですから」
 日本兄妹はお話しました。
「どうしてもですね」
「感染者の人達がおられますと」
 例え一人でもです。
「感染が拡大しまして」
「感染者の方も増えますね」
「閉鎖された空間なので」 
 このことが問題です、日本は言いました。
「こうなりますね」
「あの、ここは」 
 日本妹は真剣に考えるお顔で提案しました。
「乗員の方は」
「全員ですね」
「検査すべきでは」
「そうですね。三千人以上おられますが」
 それでもというのです。
「ここはです」
「それが最善ですね」
 こうお話するのでした、今回の事態について。


第三百六話   完


                2020・2・11
 

 

第三百七話  偉大なキャッチャー

第三百七話  偉大なキャッチャー
 フランスは大阪にしんみりとして言いました。
「凄い人だったな」
「はい、実はわいのところのチームの人でした」
「南海は本拠地大阪だったしな」
「今は福岡のチームですけど」
「キャッチャーとしてもバッターとしても素晴らしい人だったな」
「囁き戦術とID野球は最高だったある」
 アメリカも中国も大阪にこう言います。
「監督としても卓越した人だったある」
「南海時代の監督兼任は立派だったな」
「阪神の監督の時は成績は出せなかったけれどね」
 ロシアも今は寂しい感じのお顔です。
「後に続く人達を育てて二年後の優勝に貢献してくれたよ」
「じゃあ今から皆で新たな旅立ちを祝おうな」
 イギリスはあえて明るい声で大坂を励ましました。
「出身地の京都も縁があった兵庫や東京や宮城も来てるしな」
「色々なチームで監督しましたし」
 南海にはじまりヤクルト、阪神、楽天とです。見ればプレイしたチームのホームグラウンドだった神奈川や埼玉も来ています。当時ロッテは川崎に本拠地がありました。
「皆で見送りましょう」
「最後はあの人飲めなかったから甘いものでな」
 フランスはそちらも用意してくれていました、連合国の面々はかつて阪神の監督でもあったこの人を大阪達と一緒に見送りました。


第三百七話   完


                  2020・2・12
 

 

第三百八話  実はいい人だった

第三百八話  実はいい人だった
 日本もドイツ、イタリアと一緒に偉大なプロ野球選手だったその人を見送っています、その中で言うのでした。
「ぼやいて毒舌でしたが」
「その実はだな」
「はい、とても優しい人で」
 そうしてとドイツにお話します。
「戦力外になった人達に再び活躍の場を与えてくれたり」
「若手の人達をだな」
「親身に育てていました」
「口では色々言ってだね」
 イタリアも言います。
「それでも実は」
「思いやりに溢れた人でした」
「苦労人だったしね」
「そうでした、ですがあちらで」
 ここで日本は言いました。
「かつて阪急、近鉄を率いてあの人とずっと戦ってきた方も待っておられます」
「あの人も凄い人だったな」
「八回もリーグ優勝したし」
「寂しくはないでしょう」
 あちらでもというのです。
 今とても素晴らしい野球人だった方が旅立ちます、日本達もその人を想い今はあちらの世界での活躍を祈るのでした。


第三百八話   完


                  2020・2・12
 

 

第三百九話  この時期に国会でやることか

第三百九話  この時期に国会でやることか
 大阪はうわ、というお顔で国会中継を観て言いました。
「またこの女ですから」
「大阪さんのところの女性議員さんですね」
「こんな時期に女性問題言うとか」
「相変わらずですね」
 一緒に観ている日本も言います。
「この人は」
「前科あってよお他の人ここまで責められますわ」
「まあ通常運転ですが」
「それで上司の一番偉い人に意味あるかと言われたら」
「今言ったのは誰かですか」
「前から思うことですが」
 ここで大阪は言いました。
「この人達自分達には甘いですが」
「他の人達には極めて厳しいですね」
「野次についても」
 このことについてもというのです。
「同じですね」
「ほんまにそうですね」
「国会でこんなこと言いますし」
「今の時期に」
 肺炎で大変な時期に今も女性問題を言って野次を言われたら怒る、これがこの人達のどうにもならない本質なのでしょう。


第三百九話   完


                   2020・2・13
 

 

第三百十話  完全な老害

第三百十話  完全な老害
 ジャーナリストの界隈ではもう最長老と言っていい朝まで議論をする番組の司会者もしている人の発言を聞いてです。
 日本は今回も呆れ返って妹さんに言いました。
「まだ桜桜ですね」
「これではですね」
 妹さんも呆れ返っています。
「最早」
「はい、もう引退された方が」
「そう言うしかないですね」
「これでは」
「しかも言っておられるだけで」 
 妹さんはさらに言います。
「取材等は」
「されていませんね」
「この人北朝鮮さんのミサイルについても人工衛星と力説しておられましたね」
 二十年以上前のことです。
「今思いますと」
「その頃からですね」
「はい、おかしかったですね」
「取材や検証をせずに断言されるなら」
「もうジャーナリストではないです」 
 最早肺炎のことはどうでもよくて桜ばかり言っていて国民のことは失念しているみたいです、取材も何もせずに。


第三百十話   完


                     2020・2・13
 

 

第三百十一話  そもそもその人は

第三百十一話  そもそもその人は
 大阪はその女性議員について日本にお話します。
「もう有名やと思いますけど」
「目立ちたがりな人ですからね」 
 やはり日本も知っています。
「二十年以上前から」
「ガチで、です」
「色々ある人ですね」
「もう何から何まで」
 それこそというのです。
「そもそも前科ありますやん」
「そのことは忘れてはいけないですね」
「正義の仮面を被ってますけど」
「北朝鮮さんや運動家の人達との関係も」
「週刊金曜日にも連載持ってましたし」
 あの極左雑誌にもです。
「ほんまです」
「今回のことも」
「もう長々話して」
「それで言われるとですね」
「そんな人ですわ」
「私もわかっています、そうした人だと」
 もうどんな人か、日本もわかっています。この女性議員はずっと昔からそうしたことをしてきた人なのだと。


第三百十一話   完


                2020・2・14
 

 

第三百十二話  謝罪しろ何だのと

第三百十二話  謝罪しろ何だのと
 大阪から出ている野党の女性議員の発言に上司の一番偉い人が意味のある質問かと怒ったことについてです。
 野党は怒って謝罪を要求します、ですが。
「そもそもこの時期にです」
「もりかけ桜に女性問題に」
「国会でご自身だけが長々と喋って」
「あの人のやり方ですわ」
「相手を煽って」
 そしてです。
「質問させない様に長々と喋る」
「それで正義の仮面を被ってです」
「そうした人ですね」
「それで相手に謝罪を要求する」
「実にです」
 日本はお顔を曇らせて言いました。
「嫌なやり方ですね」
「それで今は」
「何といっても肺炎が大変です」
「そんな時期にこれですさかい」
「余計に嫌になりますね」
「ほんまあんな人当選させたらあきません」
 大阪は心から思うことでした、とはいっても何故か当選し続けるというのは他の選挙区のこれは駄目だという人達についても同じです。


第三百十二話   完


                2020・2・14
 

 

第三百十三話  都内でのこと 

第三百十三話  都内でのこと 
 日本はその報告に青いお顔になってお話をした妹さんに言いました。
「流石にです」
「防護服は、ですね」
「必要かと」
「どうも厚生労働省の決まりで」
 それでというのです。
「マスクと手袋はいいですが」
「防護服は駄目でしたか」
「それでその後で自宅に帰られたり」
「デスクワークもですね」
「されていたとか」
「それではです」
 さらに言う日本でした。
「もう感染が」
「かなり心配ですね」
「大丈夫でしょうか」
「肝心の厚生労働省の中で流行なぞされると」
「どうにもなりません」
「そうですね、どうなるでしょうか」
「心配ですね」
「そこはしっかりして欲しいですね」
 どうしてもというのです、今回の厚生労働省は迂闊と言えば迂闊でしょうか。流石に防護服なしてでというのは。


第三百十三話   完


                 2020・2・15
 

 

第三百十四話  我儘ここにあり

第三百十四話  我儘ここにあり
 イスラエルの発言に日本は呆れました、しかしここで韓国もでした。
「自国の国民の方を優先してクルーズ船から降ろして欲しいとのことは」
「幾ら何でもですね」 
 妹さんも呆れています。
「我儘かと」
「皆さん苦しんでおられます」
「この状況でこうしたことを言われると」
「まずは検査をして」
「それから公平にですね」
「お年寄りや体の弱い方からで」
 こうした人達を優先すべきというのです。
「国籍によってではないですね」
「そうですよね」
 妹さんも思うことでした。
「今回の我儘は」
「正直残念ですね」
「聞きたくない言葉でした」
「イスラエルさんも韓国さんも」
 本当にとです、日本は言いました。
「ご自身が言われるとどう思うか」
「その辺りを考えて欲しいですね」
 心から思うのでした、皆が大変なその時に自分達だけという我儘は流石に顰蹙を浴びるということに。


第三百十四話   完


                  2020・2・15 

 

第三百十五話  若しかして

第三百十五話  若しかして
 アメリカは国民の人達に大流行しているインフルエンザを見て不安になって妹さんにこう言いました。
「若しかしてだぞ」
「肺炎だね」
「幾ら何でも酷過ぎないかい?」
「それはないと思っていたけれどね」 
 アメリカ妹も言います。
「ひょっとしてね」
「その可能性があるな」
「病気はすぐに広まるよ」
「完全に鎖国していないとな」
「前もそうだったじゃないか」
 アメリカ妹がここで出す病気はといいますと。
「スペイン風邪も」
「ああ、あの時か」
「あの時も酷いことになったね」
 この時も大変なことになりました。
「そのことを考えるとね」
「あの肺炎もだな」
「充分可能性があるよ」
「なら、だな」
 そちらの検査もしようと言うアメリカでした、そもそもインフルエンザの大流行自体が洒落になっていないレベルになっていますし。


第三百十五話   完


                 2020・2・16
 

 

第三百十六話  あまりに遅いのは

第三百十六話  あまりに遅いのは
 東京の前の上司の人が言いました。
「あまりに遅いとしか言えません」
「あの人が言っても」
「そうですね」 
 日本は東京の言葉に頷きました。
「何の説得力もないですね」
「もう完全に信頼を失っていますから」
「あれだけ酷かったですから」
 日本はその人が東京の上司だった頃のことを思い出していました、この時この人はかなり酷かったのです。
「それではです」
「もう何を言っても」
「それが例え正論でもです」
 そうであってもというのです。
「説得力がありません」
「では貴方はどうなのかと」
「どうだったかともなりますが」
「そうした人になっていますから」
 それでというのです。
「もうです」
「今の発言もですね」
「ブーメランになっています」 
 人はこうなってはおしまいでしょうか、その過去のことは消えないのですからそこを踏まえて発言しないといけないです。


第三百十六話   完


                   2020・2・16 

 

第三百十七話  起こってから言うなら

第三百十七話  起こってから言うなら
 日本は東京の前の上司の人について東京に言いました。
「あの人の失点は取り返しがつきません」
「そこまでのものですよね」
「人間性が確信されています」
 非常に悪い意味で、です。
「ですから最早何を言われても」
「説得力がないですね」
「しかも起こってからこれからの対策も立てずの批判は」
「何の意味もないですね」
「問題はこれからどうするかです」
 日本は真面目なお顔で言いました。
「あの人の様に言われるなら予言もです」
「出来ますよね」
「予言はいつも起こってから言います」 
 日本の予言の本では常にそうです。
「それは何とでも言えることで」
「あの人も同じですね」
「復権を狙っておられるかも知れませんが」
「あと失われた名声も」
「もう戻りません」
 そうしたものはというのです。
 東京の前の上司の人は今出て来て言っています、ですがそれでも見る人はちゃんと見ていて思うのでした。


第三百十七話   完


                  2020・2・17
 

 

第三百十八話  何が決着か

第三百十八話  何が決着か
 東京の前の上司の人に呆れている日本ですが大阪から出ている野党の女性議員の人に対してはといいますと。
 もう見たくないという目で言いました。
「恥ですね」
「大阪のですわ」
 その大阪も言います。
「もう明らかにですわ」
「肺炎のことは頭にないですね」
「もうマスコミのお仲間の人等と一緒になって」
「この人の常ですね」
「というか何でこんなん当選するんですか」
 大阪も不思議になっています。
「訳わかりません」
「選挙制度、そして有権者に問題があるとしかです」 
 思えないと言う日本でした。
「これは」
「そうですか」
「しかし自分達の野次はよくてご自身への野次は怒る」
「明らかなダブスタですわ」
「しかも相手に質問させないしかも肺炎の時にああしたことを延々を言って」
「何ちゅうか陰湿の極みですわ」
 そしてこんな人を支持するマスコミの人もいます。ブルーツリーとか言う人が果たしてまともなマスコミの人か疑問と言う人も多いでしょうが。


第三百十八話   完


                    2020・2・17 

 

第三百十九話  言っていることが

第三百十九話  言っていることが
 テレビに出ている女性作家の人や眼鏡をかけた男性のジャーナリストの人の発言についてテレビを観た日本は日本妹に言いました。
「あの女性議員の人に完全に寄っていますが」
「この人達の発言は韓国さんの今の上司の人とですね」
「同じにもなっていますね」
「はい、おかしいですね」
 妹さんはここで首を傾げさせました。
「本当に」
「市民活動ということで」
 この線でというのです。
「一脈通じるのでしょうか」
「そうかも知れないですね」
「しかし。この人達は」
 日本はテレビを観つつどうかというお顔になっています。
「私や国民の人達を向いていませんね」
「そうですね、韓国さんの方ばかり見ていて」
「あの女性議員さんも同じですが」
「これが市民活動家であり」
「ああした知識人の人達でしょうか」
「そう思うともうテレビは」
 観ても仕方ないと思う日本でした。
 日本はテレビを切りました、そうして妹さんと一緒に居間を後にしました。そうしてお仕事に向かうのでした。


第三百十九話   完


                 2020・2・18
 

 

第三百二十話  無能以下

第三百二十話  無能以下
 日本の上司の人達の肺炎への対応を批判している作家さんは日本に言いました。
「私はそれが日本さんの為になると思ってです」
「それで、ですね」
「言っています」
「それでは」
「野党の方についた訳ではないです」
 このことは断るのでした。
「絶対に」
「そうなのですね」
「確かに今の日本さんの上司の人達の対応は悪いですが」 
 それでもというのです。
「もう野党は」
「どうなのでしょうか」
「足元にも及びません」
 その上司の人達よりもというのです。
「それこそ」
「そうですか」
「酷いにも程があります」
「今だに桜どころかもりかけで」
「あれではです」
 もうどうしようもないというのです。
 今の野党の人達はそこまで酷いというのです、無能よりも遥かに酷いとはいったいどういった人達なのでしょうか。


第三百二十話   完


                   2020・2・18
 

 

第三百二十一話  対応がどうも

第三百二十一話  対応がどうも
 日本は御今回の肺炎の騒動について首を傾げさせつつそのうえで妹さんに対してどうもという声で言いました。
「どうも厚生労働省の対応がです」
「わからないですね」
「おかしいのでは」 
 こう言うのでした。
「そうした部分が見受けられます」
「そうですね」 
 妹さんもどうもというお顔です。
「何かと」
「医学の知識がある人が決めているのか」
「仮にも厚生労働省ですから」
 この官公庁だからだというのです。
「こうしたことはです」
「ご存知の筈ですね」
「医師免許を持っておられなくても」
「何か聞いていますと」
 それがまさかというお話でもです。
「防護服を着ないということは」
「それはどうも、ですね」
「クルーズ船でのことは」
 確かな情報かどうかはわかりません、ですが聞いているお話を聞くとどうしてもいぶかしんでしまう日本兄妹なのでした。


第三百二十一話   完


                2020・2・19
 

 

第三百二十二話  今度はホテルか

第三百二十二話  今度はホテルか
 こんな中でも野党と野党にマッチポンプしているとしか思えない過去教科書や慰安婦でやらかしているしかも確信犯じゃなかったかと言われている新聞はまだ桜を言っています。
「今度はホテルですか」
「もうわかっていますが」
 日本兄妹は呆れて言います。
「どういった問題か」
「あの人達の言い掛かりです」
「もうあの人達が私達の上司だった頃にもしていた」
「そして違法性はない」
「そうした問題で」
「明らかに攻撃の為の攻撃ですが」
 それでもというのです。
「今度はホテルですか」
「何か色々出ますが」
「それで問題の核心は」
 日本は首を傾げさせつつ言いました。
「一体何でしょうか」
「あの鳥みたいなお名前の方も言っておられますが」
 元日本の上司の一番偉い人でした。
「あの人はもう」
「ご自身の発言やお立場への責任感覚が全くないですから」
 最早禁治産者ではないのかという指摘すらあります、肺炎で大変な時も桜のことをあれこれ言うのです。


第三百二十二話   完


              2020・2・19
 

 

第三百二十三話  某小説の貴族の名前

第三百二十三話  某小説の貴族の名前
 ドイツはブラウンシュバイクの歌劇場の演目を聞いて言いました。
「いい作品を選んでいるな」
「蝶々夫人ね」
 ドイツ妹が応えます。
「兄さんも好きな作品ね」
「そのうちの一つだ」
 ドイツは妹さんに微笑んで応えました。
「俺の歌劇の作品も多いが」
「それでもですね」
「イタリアの歌劇の作品もな」
「名作が多いですから」
「園中でもこの作品は素晴らしい」
 蝶々夫人はというのです。
「プッチーニさんの名作だ」
「多くの名作を残された方ですが」
「その中でも特にだ」
「だから尚更ですね」
「楽しみだ、演出もな」 
 こちらもというのです。
「どういったものになるか」
「では」
 ドイツ妹も笑顔になっています、尚ブラウンシュバイクという土地名についてドイツは一度日本に宇宙の時代の大貴族ではないかと言われたことがあります。


第三百二十三話   完


                2020・2・20
 

 

第三百二十四話  遅筆の果てに

第三百二十四話  遅筆の果てに
 散々現代もので日本の悪口を書いていてネットの時代になってからそのことを某似非美食漫画の原作者並に批判されている作家さんがです。
 最近作品を次々と終了させています、ですが。
「酷いな」
「もう劣化し過ぎじゃないか」
「ドラゴン四兄弟の十三巻も酷かったけれどな」
「あの作品から十八年か」
「もうずっと色々な作品書いてなくて」
 それでとです、読者の人達は言いました。
「もうな」
「劣化の極みだな」
「ペルシャ風ファンタジーもスペースオペラも終わったけれど」
「やっぱりずっと書いてないとな」
「ずっとほったらかしだったから」
「酷い結末だった」
「ドラゴン四兄弟の新刊も酷いぞ」
「やっぱり十三巻で終わった人だな」
「何といいますか」 
 日本も言います。
「私の悪口ばかり言っていましたが」
「この顛末はですね」
「はい、見ていられないですね」
 ファンの人にも応えます、そのあまりもの劣化を日本自身も見て。


第三百二十四話   完


                 2020・2・20
 

 

第三百二十五話  日本が舞台なので

第三百二十五話  日本が舞台なので
 蝶々夫人はプッチーニさんの作品の中でも特に有名な作品の一つで歌劇のファンの人達の中でもかなり有名です。それでドイツも何度も観ていますが。
「日本が舞台だからな」
「はい、衣装もですね」
「日本のものだ」
「着物です」
 ドイツ妹は微笑んで応えます。
「そして日本のお家やお花も出ます」
「桜もな」
「二重唱にも出ています」
 桜の枝を揺さぶってという歌です。
「まさに日本の作品です」
「だから演出もな」
「当然日本のものです」
「明治の頃のな」
「第二次世界大戦の頃とも戦後とも違う」
 勿論大正の頃ともです。
「そして江戸時代ともな」
「だから蝶々さんも苦労しましたし」
「そこがどう描かれるかだ」
 このことが大事だということです。
 ドイツ兄妹はブラウンシュバイクでの上演の前にこうしたお話をしました、当然心から期待もしていました。


第三百二十五話   完


                 2020・2・21
 

 

第三百二十六話  最初は散々だった

第三百二十六話  最初は散々だった
 イタリアは蝶々夫人についてドイツに昔を思い出して悲しいお顔になってそのうえでお話しました。
「椿姫もそうだったけれど」
「蝶々夫人もだったな」
「初演はね」
「大失敗だったな」
「作品自体へのことじゃなくてね」
「色々あってだったな」
「歌手の人も泣きながら歌ったんだ」
 そうした惨状だったというのです。
「あの時俺本当に悲しかったよ」
「素晴らしい作品だというのにな」
「うん、けれどね」
「名作は自然と評価される」
 ドイツは確かなお顔で断言しました。
「その結果だな」
「うん、すぐに正しく評価されたよ」
「その様になったな」
「結局ね」
 イタリアはドイツにさらにお話しました。
「今で言うとネットの荒らしみたいな」
「そんな連中がしたことだな」
 それで初演は滅茶苦茶になったのです、ですがすぐに正しく評価されたのです。


第三百二十六話   完


                 2020・2・21
 

 

第三百二十七話  演出の中で

第三百二十七話  演出の中で
 ドイツは蝶々夫人のリハーサルを観ました、そしてそこであるものを見付けてそれでスタッフの人に尋ねました。
「いいのだな」
「何がですか?」
「旭日旗があるが」
「それが何かあります?」
 スタッフの人はドイツに目を瞬かせて言葉を返しました。
「一体」
「クレームが来ないか」
「ああ、韓国さんの方から」
「それでもいいのか」
「旭日旗って大漁の旗ですよね」
 スタッフの人はこのことから言います。
「それで日本海軍が使っていて」
「今も海上自衛隊が使っている」
「ハーケンクロイツと違うじゃないですか」
「それはそうだが」
「大丈夫ですよ、クレームが来ても」
 それでもというのです。
「反論しますから」
「来ること自体が嫌だがな」  
 ドイツはその時点で、でした。そうしたお話をしながらそのうえで蝶々夫人は上演の時を迎えるのでした。


第三百二十七話   完


                 2020・2・22
 

 

第三百二十八話  今から見ると

第三百二十八話  今から見ると
 日本は蝶々夫人についてイタリアに言いました。
「蝶々さんは素晴らしい人ですが」
「黄金の精神の持ち主って言ってもいいね」
 イタリアも応えます。
「プッチーニさんのヒロインだよ」
「あの人のヒロインはそうした方が多いですね」
「うん、ラ=ボエームのミミも西部の娘のミニーもトゥーランドットのリューもね」
「そしてトスカのタイトルロールも」
「その中でも蝶々さんは特にだね」
「ですが相手役の人は」
 ピンカートン中尉はといいますと。
「どうも」
「今だったら最低の人だね」
「そうですね」
「多分ね、お子さん引き取ったけれど」
「家庭は凄く暗いものになりますね」
「奥さんとの間もね」
 イタリアも思うことでした。
「凄く暗くて」
「罪の意識に苛まれて」
「そうした家庭になってるよ」
 蝶々さんが死んだ後のピンカートン家はというのです、イタリアも日本も物語の後どうなったのかと思うと悲しくなりました。


第三百二十八話   完


                 2020・2・22
 

 

第三百二十九話  やっぱり来た

第三百二十九話  やっぱり来た
 韓国の方からブラウンシュバイク国立歌劇場に抗議が来ました、その抗議は誰もが予想した内容でした。
「旭日旗のことか」
「ああ、来ると思ってましたんで」
「もう無視します」
「最初からそのつもりでした」
 歌劇場のスタッフの人達がドイツに答えます。
「旭日旗はハーケンクロイツと違いますよ」
「そのこともわかってます」
「ですから」
「そうだな、しかし無視してもだ」
 ドイツはスタッフの人達にさらに言いました。
「やはりだ」
「抗議してきますね」
「延々と」
「そうしてきますね」
「それが問題だ」
「そこ気をつけろよ」
 ここでプロイセンが出てきました。
「ジョン=レノンさんの息子さんもだからな」
「全く、鬱陶しい話だ」
 ドイツは難しいお顔で呟きました、二〇一一年からはじまる騒動はドイツにおいても起こりました。


第三百二十九話   完


                  2020・2・23
 

 

第三百三十話  子供に罪はない

第三百三十話  子供に罪はない
 日本とイタリアは蝶々夫人の物語の後についてさらに思いを馳せました。
「あの後日本とアメリカ戦争もしたし」
「その時にどうなったかですね」
「お子さんやお子さんの子孫の人達が」
「そして戦後も」
「そのことも気になるし」 
 イタリアはさらに言います。
「ピンカートン中尉のご家族なんて」
「蝶々さんのことがずっと心に残って」
「重くのしかかってね」
「中尉さんも奥さんもお子さんを見る度蝶々さんのことを思い出して」
「耐えられるかな」
 その重くのしかかることにです。
「中尉さんは確かに軽薄な人だけれど」
「根っからの悪人ではないですから」
「責任把握能力もあるしね」
 良心はある人なのです。
「だからね」
「その良心に押し潰されますね」
「そうなる可能性も高いね」
「そう思いますと」
 蝶々夫人の物語の後はどうなったのか、ピンカートン中尉の家庭も子孫の人達も。日本とイタリアは重いものを感じました。


第三百三十話   完


                2020・2・23
 

 

第三百三十一話  無視しようが

第三百三十一話  無視しようが
 蝶々夫人の件を聞いてイギリスがドイツのところに来てこう言いました。
「今回はダイレクトに言うぞ」
「皮肉とか抜きでだな」
「ああ、本当の地獄はここからだからな」
「実にわかりやすい言葉だな」
 ドイツは深刻なお顔で目を閉じて言いました。
「それは」
「ああ、ジョン=レノンさんの息子さんもな」
「ずっと粘着されているか」
「ああ、リバプールの時もな」
「そうなのか」
「だからここからが大変だからな」 
 突っぱねてもというのです。
「覚悟しておけよ」
「よく一人の愚かなサッカー選手の嘘でそこまで引っ張れるな」
「それがあいつなんだよ」
 一言で、です。イギリスは言いました。
「だから出したらな」
「その時点で終わりか」
「受け入れても以後色々言われるしな」
「全く以て厄介な連中だ」
 ドイツもうんざりとなっています、とにかく旭日旗については変なことを言う人達が世界中で迷惑をかけています。


第三百三十一話   完


                2020・2・24
 

 

第三百三十二話  作品の時代は

第三百三十二話  作品の時代は
 日本はイタリアに言いました。
「作品の時代は日清戦争直後でしたね」
「そうだね、大体」
「初演から十年程前で」
「あの頃は現代劇に近い感じだったんだ」
 当時の人達の感覚ではです。
「だから時代的には身近に感じられたんだ」
「プッチーニさん自身もですね」
「何か明治維新の頃って感じもするけれど」
 作品の時代がです。
「そこはね」
「違いますね」
「二次大戦の頃だとお孫さんの世代かな」
「今はどれ位かというと」
 世代的にです。
「七十年以上経っていますから」
「ピンカートン中尉から数えて六代目になるね」
「息子さんだと五代、もう蝶々さんは過去のお話ですね」
「日米ハーフから混血してね」
「蝶々さんの悲劇も薄れていっていますか」
「何とか克服されていればいいけれど」
 蝶々さんのことも暗い影が落ちたピンカートン家のこともというのです、イタリアも日本も心から思うのでした。


第三百三十二話   完


                 2020・2・24
 

 

第三百三十三話  オリンピック中止は

第三百三十三話  オリンピック中止は
 肺炎の騒動が続いています、その中で不穏な声が出ています。
「オリンピック中止ですか」
「そんなことを言っています」
 東京が日本にお話します。
「僕の前の上司の人が」
「又あの人ですか」
「どう思われますか」
「確かに肺炎は問題ですが」
 それでもとです、日本は東京に答えました。
「中止にすることはです」
「今の時点では早計といいますか」
「はい、中止になる状況では」
 それこそというのです。
「もう世界全体がとんでもないことになっています」
「そうですね」
「そこであれこれ言うことはです」
「かなり、ですね」
「どうかと思います」
「そうですね」
「しかしあの人はご自身のことを振り返られるべきでは」
「もう信頼がないことをですね」
 何しろ東京の上司だった頃があまりにも酷かったからです、それで信頼を完全になくしていますがそれでも言うのです。


第三百三十三話   完


                  2020・2・25
 

 

第三百三十四話  今度はイタリアで

第三百三十四話  今度はイタリアで
 イタリアは今の事態に唖然となっています。
「えっ、肺炎がうちに!?」
「おい、こっちにも来たのかよ!」
 ロマーノも言います。
「まさかと思っていたけれどな」
「これは大変だよ」
「対岸の火事と思っていたら」
「もうね」 
 それこそとです、イタリアは言いました。
「ここは俺達も」
「ああ、真剣に対策をしないとな」
「さもないと俺達だけじゃなくてね」
 イタリア半島に留まらずというのです。
「欧州全体に広まるよ」
「今は人の行き来が凄いからな」
 昔に比べてです。
「だからな」
「かなりの感染者の人が出たし」
「その人達をすぐに治療してな」
 勿論隔離しなくてはいけないです。
「それでな」
「色々対策をしないとね」
 イタリアもロマーノも騒然となっています、まさか自分達のところにまで肺患者の人がかなり出るとは思わなかったので。


第三百三十四話   完


               2020・2・25
 

 

第三百三十五話  元上司の人も

第三百三十五話  元上司の人も
 日本は東京の前の上司の人だけでなくかつて自分の上司の一番偉い人だった鳥みたいな名前の人の発言を聞いて言いました。
「大層なことを言われても」
「中身がないですし」
「しかもレッテル貼りばかりで」
「何もないですね」
「では貴方が上司だった時は」 
 日本はあえてその時のことをお話しました。
「どうだった」
「酷いものでした」
 日本妹も言います。
「しかも今回もですね」
「碌に事実を検証されていません」
「そのうえでの発言ばかりで」
「聞くに値しないです、というかです」
 日本は首を傾げさせてこうも言いました。
「あの人は元学者さんですね」
「そうなんですよね」
「言われていることが全くです」 
 それこそ何一つとしてというのです。
「論理的でも科学的でもないですが」
「それで元学者さんなのでしょうか」
 このことすら疑問だというのです、言っていることがあまりにも酷いので。


第三百三十五話   完


                2020・2・26
 

 

第三百三十六話  中止を言い出すことは

第三百三十六話  中止を言い出すことは
 オリンピックの中止だのロンドンで開催するだの言われだしています、ですが日本はどうかというお顔で言いました。
「何か中止になると嬉しい様な」
「そんな人が見受けられますね」
 東京も言います。
「どうも」
「そうですね」
「何とか開催したいということがです」
「多くの人の意見だと思いますが」
「肺炎のことを口実に」
「中止させたい人がいるかも知れないですね」
「何か」
 東京はいぶかしむお顔で言いました。
「嫌な感じですね」
「中止しろではなくです」
「どうしたら開催出来るか」
「この危機をどう乗り切るかですね」
「そう考えるべきであって」
「中止ありきではよくないかと」
 中止を避けるべきではないかというのです。
「中止を言っても」
「それを押し通そうとするならおかしいですね」
 こうお話するのでした、中止という意見が出て来たのを見てそれでどうかとなるのでした。おかしな意見も見て。


第三百三十六話   完


                  2020・2・26
 

 

第三百三十七話  陽性と陰性

第三百三十七話  陽性と陰性
 病気で陰性なら問題ありません、問題なのは陽性ですが。
 日本は国会中継を観ていて我が耳を疑いました。
「今陽性で感染していないと」
「はっきり言われましたね」
 日本妹も我が耳を疑っています。
「それでは感染していないと」
「感染症を勉強していればわかりますが」
「しかもこのお話をするならです」
 肺炎のそれをです。
「これ位は勉強されているものです」
「ましてや政治家ですから」
「あの、まさかです」
「はい、この人は全く勉強されていないですね」
 妹さんはお兄さんに答えました。
「今になってあれこれ言っていますが」
「政府の対応を批判するだけで」
「具体的なことは一切言われていないと思えば」
「全く、でしたね」
 勉強すらしていないのでした。
「肺炎について何一つわかっておられません」
「これが第一野党の党首とは」
 今度は呆れる日本兄妹でした、桜ばかりで大問題になっている肺炎のことは一切勉強していなかったのです。


第三百三十七話   完


                 2020・2・27
 

 

第三百三十八話  実際にその節はあるか

第三百三十八話  実際にその節はあるか
 日本は球界再編の時に名前を知られてそれから選挙に出たり逮捕されて刑務所に入ったりと波乱万丈の人生を送っている人の言葉を聞いて妹さんに言いました。
「騒ぎ過ぎということですが」
「楽観過ぎることは危険でも」
 妹さんも言います。
「それでもですね」
「はい、煽る意見はです」
 それはというのです。
「危険です」
「左様ですね」
「そしてです」
 さらに言う日本でした。
「感染症より酷い事態を引き起こします」
「そうしたことを考えますと」
「あの人の言われることは一理あるかも知れないですね」
「左様ですね」
「ここは落ち着いて」 
 あくまで冷静にです。
「ことにあたりましょう」
「それが絶対ですね」
「騒ぎ過ぎは確かに危険です」
 こう言うのでした、日本兄妹はその人の言葉に確かに否定出来ないものを感じました。騒ぎ過ぎてはよくないと。


第三百三十八話   完


                  2020・2・27
 

 

第三百三十九話  学校も

第三百三十九話  学校も
 上司の一番偉い人は日本に言いました。
「学校は休校してもらうよ」
「人が集まるからですね」
「そう、子供が感染したら駄目だから」
 子供さん達は特にというのです。
「だからね」
「それで、ですか」
「そう、要請という形になるけれど」
「休校ですか」
「今は少しでも感染拡大を抑えて」
 そうしてというのです。
「ワクチンの開発をね」
「していきますか」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのです。
「何とかしよう」
「さもないとオリンピック開催にも影響が出ますし」
「イベントも三月の間は自粛してもらって」
 そうしてというのです。
「感染拡大を防ごう」
「思い切ったことですね」 
 まさに異例の事態です、ですが要請なのでそれを行わない学校もあるかも知れないかも知れないです。


第三百三十九話   完


                   2020・2・28
 

 

第三百四十話  愚劣の極み

第三百四十話  愚劣の極み
 肺炎のことで日本も本当に大変です、それで野党支持者の人達も肺炎の話を国会でして欲しいと言っていますが。
 当の野党の人達はといいますと。
「何ですか、これは」
「あの、辞任要求は」 
 日本兄妹は国会中継を観て今日も呆れ返りました。
「そんなことは今言っても」
「肺炎のお話は」
「この人達は何時までこんなことを言っているのか」
「桜はもう言い掛かりだとわかっていて」
「スキャンダルだの何だのと」
「そんなことは五流週刊誌のお仕事で」
 それでというのです。
「今国会で言うことか」
「それがわかっていないのでは」
「もう国民の皆さんのことはどうでもいいですね」
「はっきりわかります」
 兄妹で確信しました。
「これはもう」
「最低ですね」
「文字通りの有害野党です」
 それに他ならない、日本兄妹ははっきりと認識しました。国民のことも考えず肺炎のことも全く考えていない人達が目の前にいると。


第三百四十話   完


                 2020・2・28
 

 

第三百四十一話  賛否両論

第三百四十一話  賛否両論
 今回の学校の休校要請について日本中で議論が起こりました、果たしてこのことについてどうなのかとです。
「遅くないか?」
「不十分じゃないのか」
「いや、的確だろ」
「思い切ったことをしたな」
 本当に賛否両論です、日本も上司の一番偉い人に言いました。
「今回はこれまた」
「うん、非常事態と思ってね」
「それで、ですか」
「したけれど」
「果たしてどうなるか」
「後はインフルエンザのワクチンも投入するよ」
 備蓄しているそれをというのです。
「そうしてね」
「今回の事態を抑えますか」
「さて、これからどうするか」
 上司の一番偉い人は言いました。
「まだまだだよ」
「わからないですね」
「間違っても慎重に対応を検討する事態じゃないよ」
 そんなことを言っては取り返しがつかないことになるからです、暴れ回っている存在を目の前にしてそれでは確実に手遅れになります。


第三百四十一話   完


               2020・2・29
 

 

第三百四十二話  問題外の愚か者達

第三百四十二話  問題外の愚か者達
 学校の休校要請を受けて日本中で様々な議論が起こっています、ですが例の野党の人達はといいますと。
「責任追及だ!」
「最早観るにも聞くにも値しないですね」
「全くですね」
 日本兄妹は国会中継を観て言いました。
「ここまで無能ですと」
「存在自体が癌ですね」
「責任追及ですか」
「今言うことですか」
「問題はこの休校要請が必要か」
「そしてよりよい代案があるか」 
 二人で言います。
「そうした議論をすべきであって」
「責任問題ではないです」
「無能の極みですね」
「私達は生きていて長いですが」
 それでもというのです。
「ここまで無能な人達は見たことがありません」
「全くですね」
「一票も投票してはなりません」
「当選してもこうしたことしかしないですから」
 完全に汚物を見る目になっています、それは震災の時の上司の一番偉い人を見る目でした。


第三百四十二話   完


                   2020・2・29
 

 

第三百四十三話  デマが拡散

第三百四十三話  デマが拡散
 スーパーからトイレットペーパーがなくなりました、日本はその事態を見てすぐに妹さんに言いました。
「これはです」
「デマですね」
「トイレットペーパーの生産が中国で行われているとです」
「ネットで間違った情報が拡散しましたね」
「その結果です」
「そういえばオムツも」
 こちらは妹さんが言いました。
「どうも」
「はい、それがマスクと同じ作り方ということで」
「そうしたお話になって」
「やはり買い占めが起こりましたね」
「この事態は」
「全て誤った情報が元です」
 つまりデマだったのです。
「すぐに間違いとわかりましたが」
「買占めは起こりましたね」
「これが偏見を助長するものだったら」
 その場合はといいますと。
「もっと酷いことになります」
「全くですね」
 兄妹で思うのでした、スーパーからトイレットペーパーがなくなったのを見て。


第三百四十三話   完


                 2020・3・1
 

 

第三百四十四話  野党の仕事は

第三百四十四話  野党の仕事は
「愚かな」
「最低の政治家ですね」
 日本兄妹は野党の最近元気な女性議員の人の発言を聞いて言いました。
「最早これは」
「全くです」
「野党のお仕事は何か」
「それは政策を議論してです」
 そうしてとです、日本は言いました。
「よりよい政策にもっていく」
「そうしていくものです」
「あくまで理想ですが」
「少なくとも代案を出すものですね」
「与党、政権批判ではありません」
「社会党時代から全く変わっていません」
 この最低最悪の政党と、というのです。
「頭の中身が」
「全くですね」
「少なくともこの人と所属政党は」
「国家にいては駄目ですね」
「存在自体が有害です」
 野党の存在意義の基本もわかっていないからです。
 愚か者は何処までも愚かであるのでしょうか、批判ではなく政策や法案を出すことすら頭にない女性議員を見て思う日本兄妹でした。


第三百四十四話   完


                2020・3・1

 

 

第三百四十五話  それ虐待の疑いあり

第三百四十五話  それ虐待の疑いあり
 テレビで今回の臨時休校について批判していました、ですが。
 その報道を観て日本はすぐに一緒に観ている妹さんに言いました。
「この状況では鼠のあの場所もです」
「休園になって当然ですね」
「この状況で迂闊に外出することも」
「よくないですが」
 そもそもとです、妹さんも言います。
「遊ぶ場所はあの場所だけか」
「千葉県をご存知ないのでは」
「しかもですよね」
「はい、お子さんの栄養補給の場所が給食だけとは」
「その家庭は明らかに問題です」
「そこまでの貧困家庭だとしますと」
「生活保護のお話になりますし」
 もうそうしたお話だというのです。
「土日はどうしているのか」
「朝と晩は」
「そう考えると虐待の可能性もあります」
「この番組の言っていることはおかしいです」
「そんなこともわからないのでしょうか」
 日本兄妹は本気で思いました。
 この番組は明らかにおかしいと、その為迂闊に観ては騙されるとです。こうした番組が本当にあることが存在することも。


第三百四十五話   完


                 2020・3・2
 

 

第三百四十六話  虐待も疑えないのか

第三百四十六話  虐待も疑えないのか
 日本はその番組について妹さんとさらにお話しました。
「虐待に気付けないのでしょうか」
「そうですね、給食だけということは」
「それは貧困家庭でないとです」
「もう虐待の可能性があります」
「育児放棄等」
「そんなことがわからないのでしょうか」
「それがわからないと」
 本当にというのです。
「もうどうにもならないです」
「わかっていてやっているなら」
 若しもとです、妹さんは言いました。
「テレビの常ですが」
「悪質な印象操作ですね」
「そんな番組を観ては危険なだけです」
「全くです、しかし」
 ここでこうも言った日本でした。
「私のテレビはそんな人ばかりですね」
「夜の九時から十一時までの報道番組もお昼のワイドショーも」
「これでは誰もテレビを観なくなって当然です」
「虐待を疑えないならどうしようもないまでにあれでわかってやっているなら悪質極まりますから」
 本当にそうした番組は観てはいけないとです、日本兄妹は心から思いました。日本のテレビは本当に悪質なものばかりです。


第三百四十六話   完


                    2020・3・2

 

 

第三百四十七話  批判以前の状況

第三百四十七話  批判以前の状況
 野党やそれに近い人達が上司の一番偉い人の休校要請や会見について批判しています、ですがその
人達を見てです。
 日本は妹さんに自分が気付いたことを言いました。
「代案は一切出していませんね」
「駄目出しするだけで」
「それは誰でも出来ます」
 駄目出しはというのです。
「意味がありません」
「こうした人達は本当にですね」
「駄目出ししかしません」
 こう言うのでした。
「まことに」
「しかもこれまでは、ですね」
「はい、桜ばかりでしたし」
「今更です」
「二月の殆どを桜でしたから」
「そして今も勉強していないことが丸わかりです」
 その肺炎のことをです。
「それではです」
「もう批判の内容を聞くまでもないですね」
「中身が全くないので」
 そのことがもう一目瞭然だからです、休校が駄目なら代案はあるのか、日本はテレビを観てつくづく思うのでした。


第三百四十七話   完


                  2020・3・3
 

 

第三百四十八話  何でしたら

第三百四十八話  何でしたら
「・・・・・・これが人間の屑と言うべきか」
「そうした発言ですね」
「肺炎よりも桜だと堂々と言い切った時に呆れ果てましたが」
 日本兄妹は最近話題の野党の女性議員の発言を聞いて言いました。
「これまた酷いですね」
「野党の仕事は与党の批判ですか」
「しかも品性がどうとかこきおろしたうえで」
「そして何でしたら政権担ってもいいですか」
「発言が酷過ぎて」
 日本は心から思いました。
「こうした人こそです」
「人間の屑ですね」
「そう思いました」
「その通りですね」 
 妹さんも否定しませんでした。
「よくもこんなことが言えます」
「この人は品性だけでなく人間性を疑います、いえ」
「確信出来ますね」
「屑のレベルだと」
「今のあの政党はそうした人が本当に多いです」
 思えばです。
 人間レベルの低い人は何処までも低いです、日本兄妹はその女性議員を見てこのことを思うのでした。


第三百四十八話   完


                   2020・3・3

 

 

第三百四十九話  どちらが最悪か

第三百四十九話  どちらが最悪か
 日本は今も覚えていることがあります、それは震災の時です。
「あの人は最低最悪でした」
「上申一番偉い人ですね」
「私はお爺ちゃんですがあそこまで酷い人はそうそう見たことがありません」
 日本は妹さんにとても嫌そうにお話しました。
「今も見ていますが」
「あの政党の人達自体がそうですね」
「ですがあの人は特にです」
「酷かったですね」
「原発を愚かなパフォーマンスで爆発させてです」
 これだけで酷かったですが。
「さらにでしたね」
「事態を極限まで悪化させたうえで」
「しかも辞めると言って数ヶ月居座りました」
「人間あそこまで醜くなれるのですね」
「そのことも実感しました」
 日本にとっては貴重な経験ではありました。
「その人が今の上司の人を最悪と言っても」
「どちらがとなりますね」
「冗談抜きで落選して欲しいです」
「落選すれば逮捕かも知れないですね」
 その人の発言を聞いて思うのでした、本当に恥を知らない人というものは普通にこうした発言をします。


第三百四十九話   完


                   2020・3・4
 

 

第三百五十話  野党による

第三百五十話  野党による
 今有害野党と呼ばれている野党と元は同じだった野党の党首の人の発言や行動を見て日本は言いました。
「ああした行動を取ってくれますと」
「有り難いですね」 
 妹さんもこう言います。
「まことに」
「はい、対策と法案を出してです」
「上司の一番偉い人にも直接お話をする」
「こうしてくれますと」
「本当に動きます」
「政治はこうあるべきですね」
「全くです、ですが」
 妹さんはここで最大の議席数を誇る野党を見てお兄さんに言いました。
「あの人達は」
「全く勉強しないするつもりもない、私達や国民の皆さんのことも全く頭にない人達ですね」
「存在するだけで有害ですね」
「はい、野党といってもです」
「様々ですね」
「ああした野党は存在してはなりません」
 日本は言い切りました。
「汚物と同じです」
「まさにそうですね」
 兄妹で思いました、野党もその政党によると。


第三百五十話   完


               2020・3・4
 

 

第三百五十一話  追及をやりたくて 

第三百五十一話  追及をやりたくて 
 日本はマスコミをチェックして妹さんに言いました。
「こうした時期ですが」
「まだまだですね」
「肺炎のお話よりもです」
「スキャンダルを見付けてですね」
「なければそれを問題ということにして」 
 そのうえでというのです。
「騒ぎたいでしょうね」
「国会でもですね」
「他に出来ることはないですから」
 政策や法案を出すことは勉強していないと出来ません、それでは出来ることは本当に限られています。
「ですから」
「それで、ですね」
「スキャンダルの追及をです」
「したくて仕方ないですね」
「特にこの雑誌は」
 週刊文何とかという雑誌を見て言いました。
「最早保守の伝統は何処にもなく」
「かつての噂の真相の正統後継者になっていますね」
「あの文部次官が慰安婦を焚きつけた人とどう違うのか」
「変質しましたね」
 その雑誌を見て思うのでした、何とか砲とか言われているそれを。


第三百五十一話   完


              2020・3・5
 

 

第三百五十二話  社が一丸となって

第三百五十二話  社が一丸となって
 大阪は自分のところから出ている野党の女性議員の発言をある週刊誌で読んで日本にこんなことを言いました。
「もうこの新聞社はですわ」
「その人をあくまでプッシュしますね」
「この人昔やと」
「はい、戦前ですと確実に落選です」
 当選する筈がないとです、日本は答えました。
「北朝鮮さんとの関係もありますしそもそも他の人を追及することが大好きですが」
「本人さんこそ疑惑の総合結社ですし」
「前科もありますね」
「もう真っ黒ですわ」
「怪しい労働組合との関係もありますね」
「そんな人ですけど」
 それでもというのです。
「この新聞社はプッシュしてます」
「確かもりかけで社運を賭けていましたね」
「もりかけの実態もわかりましたし」
「それでまだすがっている様な」
「そんな風ですわ、この人をプッシュして」
「類は友を呼ぶでしょうか」
 日本はふとこの言葉を出しました。
 蝶には花が寄るといいますが汚物には蠅がたかるものです、その議員さんも新聞社もそうした間柄なのでしょうか。


第三百五十二話   完


                 2020・3・5 

 

第三百五十三話  遅かったか

第三百五十三話  遅かったか
 遂に入国制限となりました、そのことについて。
 日本は妹さんにこう言いました。
「遅かったかもです」
「知れないですね」
「はい、既に流行しています」
「そのことを考えますと」
「この処置は遅かったかも知れません」
「対応が一ヶ月遅れているかも知れないですね」
「何しろ国家ではです」
 肝心のこの場所ではです。
「野党が桜のことばかりで」
「あともりかけもまだ、ですね」
「そんなことでは」
「国会もまともに動きません」
 実際に動いていませんでした。
「これがロスなっているとすれば」
「実に恨めしいですね」
「政府の対応が遅いことも問題ですが」
「それより遥かにですね」
「野党の存在が有害です」
 それ以外の何でもないというのです。
 日本兄妹は今回の処置について遅いのではとも思いました、そして国会の無駄な言っていることが次々と変わるつくられた疑惑の追及について恨めしくも思いました。


第三百五十三話   完


                    2020・3・6


 

 

第三百五十四話  最早報道番組ではない

第三百五十四話  最早報道番組ではない
 夜の十時からの自称報道番組がまたやらかしました、今度は一体何をやらかしてくれたかといいますと。
「入国制限の肯定意見を改竄ですか」
「否定的に報道するとは」
「もうこの番組の常ですね」
「ニュース何とかといった頃から」
 番組名が違った二十世紀からです。
「こんなことばかりですね」
「ハンバーガーの時なぞは」
 この時はといいますと。
「社員と言って役者さんに嘘を言わせて」
「しかもその役者さんを司会者の人の事務所に入れていました」
「これは確信犯でしたし」
「今回もですね」
「何故報道資格が剥奪されないのか」
 日本は本気で思いました。
「この番組は」
「もう絶対に信用してはいけないですね」
「確信犯で視聴者を騙しにかかっています」
「これは報道番組ではありません」
「捏造により洗脳番組です」 
 それに他ならないとです、日本兄妹は心から思いました。またしてもやからしたその番組について。


第三百五十四話   完


                   2020・3・6 

 

第三百五十五話  即刻返してきた

第三百五十五話  即刻返してきた
 日本が入国制限をしても中国やイランは何もしてきませんでした、ですが韓国はどうかといいますと。
「即刻でしたね」
「はい、入国制限をしてきましたね」
 日本妹はお兄さんに応えました。
「何かもうです」
「お約束ですね」
「ですが」
「はい、正直何の意味があるのか」
 日本は首を傾げさせて言いました。
「私にもです」
「わからないですね」
「また妙なことをしてきた」
「そう思うしかないですね」
「全くです」
 こう妹さんに言います。
「国益になるかどうか」
「ならないですね」
「韓国さんにとって」
「今の韓国さんの上司の方々らしいですが」
「国益が頭にないのでは」
 ただ感情だけ、プライドだけで政策を実行しているのではとです。日本兄妹は今回のことでもそう思うのでした。


第三百五十五話   完


                  2020・3・7

 

 

第三百五十六話  肺炎拡大はいいのか

第三百五十六話  肺炎拡大はいいのか
 日本が入国制限をするとでした、日本の一部マスコミは。
「韓国さんがどうかと言ってきますね」
「ホワイト国除外の時と同じですね」
「では肺炎が拡大していいのか」
「現実問題で韓国さんは肺炎患者の方が物凄い勢いで増えています」
「むしろ入国制限は遅いのではないか」
「そう思う位ですが」
 日本も妹さんも思うことでした。
「ここでこう言うのは」
「果たして妥当か」
「そう思えて仕方ないですが」
「一部マスコミは韓国さんに寄り過ぎているのでは」 
 こう言うのでした。
「全く以て」
「そうも考えられますね」
「これで肺炎の人がもっと増えれば」
「その時マスコミの人達は責任を取れるのでしょうか」
「こう言うと答えは出ています」
 その答えはといいますと。
「絶対に責任を取りません」
「それが常ですし」
 果たして肺炎の拡大を防ぐにはどうすればいいのか、マスコミはこのことについて邪魔になっているのではと思う日本兄妹でした。


第三百五十六話   完


                 2020・3・7 

 

第三百五十七話  他の国には

第三百五十七話  他の国には
 台湾は呆れ返って韓国に言いました。
「あんたちょっといい?」
「上司の人のことなんだぜ?」
「そうよ、日本さんへの入国制限だけれど」
「あれをやったらなんだぜ」
 韓国も困った顔で言います。
「他の渡航制限している国にもなんだぜ」
「しないといけないわよね」
「日本だけにしたらなんだぜ」
「何と言っても老師のところが一番患者さん多いのよ」
 もう言うまでもなくです。
「それでどうして老師のところには制限しないのよ」
「あれは上司の人が怒って条件反射でしたんだぜ」
 韓国ははっきりと言いました。
「考えていないんだぜ」
「考えていないって」
「じゃあお前は考えあっての行動と思うんだぜ?」
「馬と鹿か阿か呆かとは思ったわ」
 実際日本のネットではこうした意見が多いみたいです。
「もうね」
「それが答えだぜ」
 もう韓国も呆れてどうかとなっています、それだけ韓国の上司の人の今回の対応は駄目過ぎるというのです。


第三百五十七話   完


               2020・3・8
 

 

第三百五十八話  公に抗議も

第三百五十八話  公に抗議も
 韓国の上司の人、外交を担当している白髪頭と眼鏡がトレードマークのあの女の人が日本に渡航制限について怒っています。
 ですが日本は冷静に思いました。
「あのですね」
「はい、患者さんのあの増加の勢いを見ますと」
「中国さんのところではどうも増加の勢いが止まった様ですが」
 まだ断言出来ないにしてもです。
「それでもです」
「韓国さんのところは爆発的に増えていて」
「それが収まりません」
「首都圏は二千五百万おられます」
 韓国の首都ソウルとその周りはです。
「世界屈指の人口密集地域ですし」
「それであの教団の行動を考えますと」
「今からさらに感染者の数が増えます」
「そうなりかねないので」
「むしろ制限は遅かったか」
「そうも思えるというのに」
 それでもというのです。
「制限に抗議されても」
「しかも私達だけに言うのは」
 どうにもと思う日本兄妹でした、韓国の場合はどうしても日本のことになるとあらゆることがおかしくなります。


第三百五十八話   完


                  2020・3・8 

 

第三百五十九話  人が少ない週末

第三百五十九話  人が少ない週末
 日本は街に出て言いました。
「週末ですが」
「人が少ないですね」
 妹さんも一緒です、それで言うのでした。
「どうにも」
「はい、やはり肺炎のせいですね」
「そうとしか思えないですね」
「不必要な外出を控えて」
 中には陽性だとわかっていても出る人もいましたがそれでもです、世の中残念ながらそうした人もいるのです。
「その結果ですね」
「今は仕方ないですね」
「若しです」
「はい、肺炎になりますと」
 その場合はです。
「大変ですからね」
「この騒ぎが収まるまでは我慢です」
「永遠に続く訳ではありません」
 この騒動もというのです。
「そうしたことは有り得ないです」
「終わるまでは、ですね」 
 その人が少ない週末も仕方がないとです、日本兄妹は思いました。そうしてそのうえでお家に帰りました。


第三百五十九話   完


                    2020・3・9
 

 

第三百六十話  二十数年前と

第三百六十話  二十数年前と
 東京は自分の前の上司の人の今回の発言を聞いて日本にお話しました。
「後出しばかり言われるにしても」
「そのこととは別にですね」
「はい、あの人は保守派で」
「そちらで有名な人でしたね」
「学者さんだった頃は」
 あの人は元々は学者さんだったのです。
「極めて鋭くです」
「そして時としてでしたね」
「強硬な意見も遠慮されませんでしたが」
「間違ってもですね」
「独裁がどうかなどとはです」
 そうしたことはというのです。
「言われる方ではなかったです」
「そうでしたね、間違っても」
「むしろ多少の強権は時と場合によっては仕方がない」
「そう言われる人でしたが」
「あの、その言われることが」
 東京はどうかというお顔で言います。
「所謂リベラルの人にです」
「近いですね」
 尚日本のリベラルの人達の実態は共産主義に近いという指摘もあります、東京の前の上司の人は保守派からそちらの人になったかも知れません。


第三百六十話   完


                   2020・3・9 

 

第三百六十一話  後で言うだけの

第三百六十一話  後で言うだけの
 日本は野党第一党や東京の前の上司の人を見て東京に言いました。
「皆さん後で、です」
「言うだけですね」
「そのうえで対策が悪いだのです」
「そう言うだけで」
「ご自身の対策は」
 そして法案もです。
「言いませんね」
「野党でも言う政党はありますけれど」
「入国制限の時の議事録がない等です」
「今ここで言うことかとです」 
 東京もこう言います。
「思いますよね」
「後で言うだけならです」
 日本は憮然として言いました。
「もうそれこそ」
「誰でも言えますね」
「一切勉強せずとも」 
 実際にそうしてもです。
「言えます」
「こんな楽なことはないですね」
 今の野党第一党や東京の前の上司の人を見て心から思いました、こうした人達の言うことは聞いてはいけないと。


第三百六十一話   完


                   2020・3・10
 

 

第三百六十二話  テレビは特に危険

第三百六十二話  テレビは特に危険
 日本兄妹はネットを観つつテレビを観ています、そうしながら妹さんの方から日本に対して言いました。
「あの、テレビ局は」
「今回も自分達の思い通りにですね」
「報道していますね」
「トイレットペーパーも」
 まだなくなっています。
「ない場所を報道して」
「倉庫の物凄い量の在庫は報道しませんね」
「これでは不安を煽るだけです」
「どうも買い占めはお年寄りの人達がしてしまった様ですが」
「テレビだけ観ていますと」
 トイレットペーパーもです。
「真実がわからないですね」
「ましてやオイルショックがあったのです」
 この時も大騒動になりました。
「そして悪質な転売業者もいます」
「それならですね」
「テレビだけで情報を得ては危険です」
「間違えてしまいますね」
「意図的に煽ることもしますので」
 人はそれをアジテーターといいます、マスコミがそれであることは充分にありテレビがそうであることも有り得るのです。


第三百六十二話   完


                  2020・3・10 

 

第三百六十三話  欧米は言っていない

第三百六十三話  欧米は言っていない
 日本のかつて上司で一番偉い人だった鳥みたいな名前の一説には禁治産者ではないかという人がまた言いました。
「東京のオリンピックは欧米では放射能オリンピックと呼ばれているよ」
「呼ばれてるか!」
「またあれなこと言いやがって!」
「いい加減手前の言葉に責任取れ!」
「もうこいつのガードマン外せ!」
「冗談抜きで禁治産者かこいつ!」
 その発言を聞いて怒る人は怒ります、そして。
 日本もその人を汚物を見る目で見つつ言いました。
「世界でそう言っている国は一国だけです」
「はい、韓国さんだけですね」
 妹さんも応えます。
「そう言われているのは」
「もうこの人の無責任発言はいつもですが」
「何の科学的根拠もないですね」
「確か元理系の学者さんですが」
 その立場でもです。
「言っていることに何の科学性もないですね」
「そもそもどう見ても責任把握能力ないですし」
「冗談抜きでおかしいのでは」
 この場合は精神病院に送るべきではという意味です、日本兄妹はまたしても無責任発言を行ったその人を見て思いました。


第三百六十三話   完


                  2020・3・11
 

 

第三百六十四話  独裁と言えば

第三百六十四話  独裁と言えば
 今回の肺炎騒動を受けて法案が整備されましたが。
 駝鳥を怒らせて醜くして歯を付けたみたいな顔の国籍不明の女性議員さんや東京の前の上司の人、ゴーマニズムの漫画家さんが独裁の危険を言いますが。
「ちゃんとストップがかかる様になっていますね」
「そうした法案ですね」
 日本兄妹はその法案の内容を読んで言いました。
「そう思うとです」
「ちゃんと考えられていますね」
「何でも独裁と言えば」 
 それでというのです。
「反対と言えるのか」
「反対ではなくレッテル貼りですよね」
「はい、そもそもです」
 ここで日本はこうも言いました。
「東京さんの前の上司の人や漫画家さんは以前は違うことを言っておられました」
「オウムの時にはでしたね」
「非常時には非常時の対策があると」
「それが随分変わりましたね」
「ご自身達の過去についてどう思われているか」
「そこも気になりますね」
「法案の内容を読まずに独裁を叫ばれても」 
 聞くに値しないとです、日本は思いました。そして妹さんもお兄さんのその意見に完全に同意していました。


第三百六十四話   完


                    2020・3・11 

 

第三百六十五話  中止

第三百六十五話  中止
 大阪はこの世の終わりみたいに絶望して言いました。
「中止ですわ」
「そ、そうだな」
「選抜そうなったあるな」
「それは確かに残念だね」
 アメリカ、中国、ロシアがその大阪に応えます。
「気持ちはわかるけれど」
「兵庫より遥かに落胆しているあるぞ」
「君にとって甲子園はそこまで大きいのかい?」
「そら甲子園ですさかい」
 この球場だからこそというのです。
「あそこでやる大会といいますと」
「思い入れが凄いんだな」
「だから中止と聞いてそこまで落胆しているあるか」
「君本当に世界が終わるみたいだよ」
「球児達が必死に野球をして勝負を競う」
 大阪はその高校野球のお話をしました。
「涙と感動ある、その大会がです」
「中止になるとかい」
「それだけでそうなるあるか」
「君はそこまで甲子園が好きなんだね」
 三国も大阪についてはもう言葉がありません、でした。彼のそのあまりもの落胆ぶりを見ていますと。


第三百六十五話   完


                 2020・3・12

 

 

第三百六十六話  魔物とおっさんも

第三百六十六話  魔物とおっさんも
 選抜が中止になってです、甲子園では。
 イギリスもフランスも中止が決定したばかりの甲子園で信じられないものを見て唖然となりました。
「魔物とケンタッキーのおっさんが落ち込んでるぞ」
「マウンドでがっくりとなってるぞ」
 アスキーアートのオインクになっています。
「すげえな、おい」
「こんな光景見るなんてな」
「まさかあいつ等もか」
「高校野球楽しみにしていたのかよ」
「そら甲子園にいますさかい」
 大阪もがっくりとして二国にお話します。
「当然ですわ」
「高校野球がないとか」
「あそこまで落ち込むんだな」
「魔物は阪神以外には気まぐれに動きますけど」
 ケンタッキーのおじさんは阪神のみみたいです。
「やっぱり楽しみにしてますさかい」
「それでか」
「あんなに落ち込むんだな」
「ほんまこの世が終わったみたいですわ」
 大阪自身こう言いました、とにかく今回の選抜中止は野球を愛する人達にとっては絶望するしかない決定でした。


第三百六十六話   完


                    2020・3・12 

 

第三百六十七話  急激に増えた理由

第三百六十七話  急激に増えた理由
 イタリアで肺炎患者の人がとんでもない勢いで増えています、当然お隣のドイツやオーストリアさんの方にも出ています。
 それでオーストリアさんがイタリアに尋ねました。
「何故ですか」
「感染者の人が増えたことだよね」
「そうです、一万を超えたではないですが」
「実は財政難だったじゃない」
 イタリアはオーストリアさんにこのことからお話します。
「それで医療関係の予算減らしたんだ」
「そうしてですか」
「うん、お医者さんも不足していたんだ」
「そうだったのですか」
「それで徹底的に検査したら」 
 その状況で、です。
「もうね」
「ここまで増えたのですか」
「検査の間の待合室でも感染したらしくて」
 そのせいでというのです。
「それでなんだ」
「もうこれ以上の感染は防がないといけないですが」
「俺の医療体制はもうね」 
 文字通りの弱り目に祟り目でした、イタリアの医療体制の弱体化に加えて検査の仕方も問題があったのかも知れません。


第三百六十七話   完


                  2020・3・13
 

 

第三百六十八話  六十代以上は

第三百六十八話  六十代以上は
 イタリアはオーストリアさんにさらに言いました。
「もう設備が足りなくて」
「それで、ですか」
「医療設備は若い人に優先に回すんだ」
「苦渋の決断ですね」
「うん、若い人は体力があるから」
 それでというのです。
「回復しやすいしね」
「将来もありますね」
「そうした人達を優先するんだ」
「日本でそれをやりますと」
 オーストリアさんはイタリアのお話を聞いてすぐに言いました。
「間違いなく大問題ですね」
「あそこのお年寄りってあれな人が多いっていうね」
「しかもあの野党です」
 最早有害野党とさえ言われています。
「出来ることではないです」
「こうした時は仕方ないよね」
「実際に若い人を優先させるとです」
「回復しやすいし将来があるから」
「冷徹に言いますと現実的ですが」
 それでもと言うオーストリアさんでした、イタリアの医療現場がそれだけ追い詰められているとわかったので。


第三百六十八話   完


                   2020・3・13 

 

第三百六十九話  気付いたら一万人

第三百六十九話  気付いたら一万人
 イギリスは妹さんのお話に仰天して思わず叫びました。
「一万人もかよ!」
「はい、最悪の場合」
「どうして急にそんなに増えたんだ!」
 かなり我を忘れて言います。
「イタリアに匹敵するじゃねえか」
「どうも気付かない間にです」
 妹さんも我を忘れる寸前の状態でお兄さんにお話します。
「増えたみたいです」
「油断してたのか?」
「そうかも知れません」
「こりゃアメリカの上司に入国制限出されるぞ」
 イギリスは今のところ該当していませんがそうなるというのです。
「冗談抜きでな」
「問題はこれからですね」
「ああ、洒落になってねえからな」
「上司の方ともお話しましょう」
「どの国の検査の仕方がいいか、だな」
「間違っても日本さんの野党の人達みたいな人達は出さないことですね」
「出ても話聞いたら駄目だな」
「全くですね」
 何時の間にかイギリスでも肺炎患者の人が増えてしまっています、欧州全体が大変なことになろうとしています。


第三百六十九話   完


                   2020・3・14
 

 

第三百七十話  オリンピックも

第三百七十話  オリンピックも
 日本はニュースを聞いて深刻な表情になりました。
「高校野球だけでなくですか」
「オリンピックもですね」
「流石に中止とはならないですが」
 それでとです、日本は妹さんに言いました。
「延期ですか」
「そのことが真剣に言われだしていますね」
「中国さんの方はかなり強引に抑え込んだみたいですが」
 まだ真相は不明です。
「今度は欧州で、ですから」
「イタリアさんからですね」
「韓国さんやイランさんも増えています」
 両国も大変なことになっています。
「こうした状況ではですね」
「言われますか」
「そうですね、ですが」
 ここで日本は週刊朝日を出して妹さんに言いました。
「この室井何とかという作家さんは延期にやけに嬉しそうですね」
「その人いつも上司の一番偉い人の悪口書いてますし」
「韓国さんの上司の人が上司の上司の方に謝罪しろと言った時もそれもいいかとか言われていますし」
 どうもそうした人みたいです、何故か最近そちら界隈の人がテレビでも雑誌でも国会でも元気みたいです。


第三百七十話   完


                   2020・3・14 

 

第三百七十一話  二万人突破

第三百七十一話  二万人突破
 イタリアの肺炎患者の数がとんでもないものになりました。
「おい、大丈夫じゃねえよな!」
「遂に二万人突破したよ!」
 イタリアはフランスに鳴きそうになって言います。
「検査すればするだけ増えていってるよ!」
「ペストみたいになってんじゃねえか!」
 フランスは欧州で心底恐れられているこの病気の名前を出しました。
「本当にどうなるんだ!」
「俺の医療機関もう破綻してるんだ」
「只でさえ人とか設備とか減らしたからな」
 緊縮財政の結果です。
「そこでこれだからな」
「もうお年寄りは頑張って生きてもらうしかないし」
 肺炎になったその人達はです。
「若い人優先でね」
「本当に追い詰められてるな」
「追い詰められてるなんてものじゃないから」
 ものレベルすら超えているというのです。
「このまま増えたらどうしよう」
「流石に二万はやばいよな、俺も殆どの店は一時閉店にしたぞ」
「兄ちゃんそれ大丈夫?」
 イタリアも思わず問い返します、何と患者数が二万人突破となりもうこうしようもない状況になっている中で。


第三百七十一話   完


                   2020・3・15
 

 

第三百七十二話  自分が感染して言えるか

第三百七十二話  自分が感染して言えるか
「いやあ、コロナウィルスは痛快な存在だね」
「貴方の住所がわかれば怒った人達が殺到しますね」
 日本は朝日新聞編集委員小滝ちひろに言いました、あまりにも酷い発言なのでどの新聞社なのか明記しておきました。
「正気ですか?」
「ここまで大変なことになっていて」
 妹さんも言います。
「多くの犠牲者が出ていて」
「経済も大変なことになっていますが」
「痛快ですか」
「浮世離れにも程があります」
「というか人の痛みがわからない人では?」
「テロで犠牲になった人がおられても権力に反対するならいいと言う人と同じメンタルでは」
 まともな親御さんならこんなことを言う人が自分達の子供なら自分達の子供はここまで愚かなのか自分達はここまで愚かな人間を育てたのかと泣くでしょう、無関係な人を殺してもいいだろ殺された人の痛みなぞ全くわからないしわかろうともしない子供を持てば。
「まさに」
「今の状況にどう思っているのか」
「これが朝日新聞でしょうか」
「もう他人の痛みも経済のこともどうでもいい」
「自分の嫌いな人が苦しんでいればいいのでしょうか」
 人はそれを外道とか冷酷漢とか下劣漢と言うのではないでしょうか。朝日新聞編集委員の人はとんでもない本性を出しました。


第三百七十二話   完


                 2020・3・15 

 

第三百七十三話  二〇〇〇人増加

第三百七十三話  二〇〇〇人増加
 スペインで女性の為の大きな集会が開かれました、このことは例年通りなのでこのこと自体は問題がなかったのですが。
「感染者が二一〇〇増えてもうたーー!!」
「何やってるんや兄ちゃん!」
 ベルギーも仰天して言います。
「めっちゃ増えたやん!」
「こうなったら全部のお店一時閉店や!」
 そうして感染拡大を防ぐというのです。
「えらいことになったわ」
「いや、この時期にそんな集会開くて」 
 そのことについて言うベルギーです。
「あかんやろ」
「やってもうたわ」
「それで全部のお店一時休ませてやね」
「もう皆外に出んさまにしてな」
「それで感染防ぐんやね」
「これ以上感染したらあかんやらな」
 それだけにというのです。
「ほんまあんなことしたらあかんかった」
「後悔先に立たずやね」
「お前も気をつけるんや」
「ほんまやね」
 ベルギーも頷きます、肺炎はアジアから欧州に軸を移したみたいなので。


第三百七十三話   完


                   2020・3・16
 

 

第三百七十四話  朝日新聞の対応

第三百七十四話  朝日新聞の対応
 朝日新聞編集委員小滝ちひろが今回の肺炎について痛快とツイッターで呟いた件で動きがありました。
「アカウント消しましたね」
「逃亡ですね」 
 日本兄妹はその動きを見て言いました。
「そして朝日新聞が謝罪ですか」
「ですがそれで済むのか」
「朝日新聞のことまでの主張を見ますと」
 それはどうかといいますと。
「すぐに任命責任とか言っていたのです」
「あれだけ与党や企業のことを糾弾するのですから」
「それも捏造してまで」
「慰安婦は捏造、教科書は誤報でしたが」
「そこまでするのなら」
 これまでの他人への責任追及の厳しさを考えるとです。
「小滝さんはクビですね」
「社長さんも辞任ですね」
「そうするのが筋ですが」
「しないですね」
「それが朝日新聞です」
 もう日本兄妹もわかっています。
 あまりにも酷い呟きなので企業名も記者の名前も実名です、人間ここまで卑しく冷酷で他人に思いやりがなくなるものでしょうか。


第三百七十四話   完


                  2020・3・16 

 

第三百七十五話  中止にして欲しいのか

第三百七十五話  中止にして欲しいのか
 東京の前の上司の人が今度はユーチューブで言ってきました。
「中止の可能性が五十パーセントですね」
「随分高いですね」
「あの、この人多分です」
 東京が日本に言いました。
「中止して欲しいみたいです」
「やはりそうですね」
「はい、どうも僕の上司を辞めた経緯を根に持っていて」
 それでというのです。
「それにどうもかなり左旋回したらしくて」
「ああしてですね」
「言っておられるかと」
「そういえば左の人はオリンピックには」
 東京で開催されるそれにはです。
「否定的でしたね」
「そのせいでかと」
「そうですか、ですがもうです」
 日本はその東京の前の上司の人を見ながら東京に言います。
「あの人がどういった人格かわかっていますし」
「日本中に知れ渡っていますね」
「ですからもう」
 信頼は全くないというのです、というかこの人はかつてそのオリンピック誘致に必死だった過去があります。


第三百七十五話   完


                   2020・3・17
 

 

第三百七十六話  見習ってどうする 

第三百七十六話  見習ってどうする 
 鳥みたいな名前の日本のかつての上司の人がまた言いました。
「今回の件では日本は韓国を手本にして」
「手本にしたら医療体制崩壊するだろ」
「何処を手本にするんだ?」
 即刻突っ込みが入りました、日本もそれを見て言います。
「あの、この人現実見ていますか?」
「甚だ怪しいですね」
 日本妹も続きます。
「正直に申し上げまして」
「左様ですね」
「どうも前から思っていたのですが」
 妹さんは不安そうに言います。
「あの人にしても所謂リベラルの人達は」
「何かと韓国さんを見習えと言われますが」
「今回のことも」
「あの様にしますと」 
 それこそというのです。
「医療体制が崩壊してです」
「もっと大変なことになりますが」
「そうなってもいいのでしょうか」
「その現実を見て欲しいです」 
 日本兄妹はその人の発言を聞いて思いました、そしてこの人はやっぱり禁治産者ではないかとも思いました。


第三百七十六話   完


                   2020・3・17 

 

第三百七十七話  暇があれば

第三百七十七話  暇があれば
 野党の重鎮の人が言いました。
「暇があれば肺炎のことも」
「今現在の最重要事項では?」
「それを暇があればですか?」
 日本兄妹もこの発言には耳を疑いました。
「あの、まさかですが」
「まだ桜をされたいのですか?」
「言いがかりを何時までもですか」
「そこまで桜がお好きですか」
 我が耳を疑った次にこう思いました。
「道理で対策を出せない筈ですね」
「あまり関心がない様です」
「言うことは後出しばかりですし」
「具体的なことは一切ですから」
「これではです」
「もうこの人達の存在価値は害でしかないですね」
 まさに有害野党だというのです。
「暇があればではなく全力で、でしょう」
「実際に政府はそうしていますが」
「こうした人が肺炎になってもです」
「何も思わないですね」
 まさかの発言でした、この人はまだ桜をしたいのが本音でしょうか。こうした人が日本の野党の重鎮です。


第三百七十七話   完


                   2020・3・18
 

 

第三百七十八話  そんなに中止にして欲しいのか

第三百七十八話  そんなに中止にして欲しいのか
 東京は首を傾げさせて言いました。
「僕の前の上司の人ですが」
「やたらオリンピックの中止を言っておられますね」
「そこまで中止にして欲しいのでしょうか」
「それではないでしょうか」
 日本は東京に答えました。
「何しろああした辞任の経緯ですから」
「あの時にどういった人かわかりましたし」
「はい、非常に卑しくて吝嗇で器が小さくて権力欲の塊で公私混同が激しくてご自身に甘く他人に厳しい」
「そうした評価になりましたね」
「ご自身の復権に必死なのでしょう」
 日本はこうも言いました。
「何しろ今現在信用は皆無ですから」
「それで、ですか」
「必死に言ってです」
「復権を目指されてですか」
「ご自身が陣頭に立てなかったオリンピックのことも」
「恨んで、ですか」
「言っておられるのでは」
 こう思うのでした。
 オリンピック中止を言うには色々な理由があるかも知れません、日本も東京もその人を見て思いました。


第三百七十八話   完


                    2020・3・18 

 

第三百七十九話  何時終わるかなんて

第三百七十九話  何時終わるかなんて
 野党の重鎮の人、先立って暇があれば肺炎対策をとか言っていた人がさらに言いました。
「この問題が何時終わるかわかっていますか」
「そんなこと誰もわからないのでは」
 日本はその人が上司の一番偉い人に言った言葉に呆れました、そうして妹さんに対してお話しました。
「専門家の方にも」
「お医者さんでもですね」
「そうそうです」
「それが政治家の人にわかるか」
「聞かれる相手をわかっておられるのか」
「わかっていないのでは」
「というかです」
 日本はこうも言いました。
「疫病の流行程鎮静化の予想が難しいことはないです」
「そうですよね」
「それでこう言うことは」
「本当に常識を疑いますね」
「全くです」
「どうもこの肺炎について自称リベラルの人達は」
 そちらの人達はというのです。
「おかしなことばかり言っていますね」
「はい、何故か」
 日本兄妹はこのことに気付きました、あまりにも酷い発言や行動ばかりなので。


第三百七十九話   完


               2020・3・19
 

 

第三百八十話  アビガン投入

第三百八十話  アビガン投入
 日本の上司の一番偉い人は日本に言いました。
「アビガンを投入するよ」
「そうされてですね」
「そして感染者の人達を治療するよ」
「これまでストックしていましたが」
「使う時が来たよ」
 まさにというのです。
「だからね」
「投入されますか」
「感染者の拡大を出来る限り抑えて」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「感染者の方々を治療して」
「問題を収束させよう」
「わかりました、それと診断の拡大は」
「これまで通り深刻な場合にしていくよ」
「拡大はされないですか」
「下手に拡大したら医療システムが崩壊しかねないね」
 日本の上司の一番偉い人はこのことを指摘しました。
「だからね」
「されないですね」
 何派ともあれアビガン投入が決定しました、そしてこのことがまた大きなそうどうになっていくのでした。


第三百八十話   完


                    2020・3・19 

 

第三百八十一話  往来も

第三百八十一話  往来も
 大阪は日本に暗いお顔で言いました。
「この三連休甲子園にも神戸にも行けませんわ」
「往来自粛ですね」
「そうなりましたさかい」
 こう言うのでした。
「それで、ですわ」
「そうですね、ですが」
「このことは、ですか」
「今の状況ですから」
「極端ですもですか」
「仕方ない一面もあるかと」
「阪急阪神電鉄も困ってますわ」
 そうなっているというのです。
「ほんまに」
「そのことにつきましても」
「しゃあないですか」
「今は堪えて」 
 そしてというのです。
「待ちましょう」
「そうですか、春の選抜も代わりにどうするか」
「そのこともお話になっていますね」
 今度は大阪と兵庫の往来が自粛されました、とにかく今回の肺炎騒動ではこうしたことも仕方ないかも知れないです。


第三百八十一話   完


                 2020・3・20
 

 

第三百八十二話  フラグ立った

第三百八十二話  フラグ立った
 韓国が妹さんに暗いお顔でこう言いました。
「また上司の人が言ったんだぜ」
「また言ったニダか」
「今度はアビガンが肺炎に効果がないと言ったんだぜ」
 そう言ったというのです。
「それで使わないって言ったんだぜ」
「間違いなくニダ」
 韓国妹はお兄さんのお話を聞いて確信して言いました。
「日本さんのところで使っているからニダ」
「だからなんだぜ」 
 韓国もわかっています。
「そんなこと言ったんだぜ」
「そしてあの人が言うとニダ」
 それでというのです。
「間違いなくニダ」
「効果があるんだぜ」
「そうニダな」
「というか今回はなんだぜ」
 韓国は考えるお顔で言いました。
「上司の人が言うと反対になるんだぜ」
「フラグが立つニダ」
 肺炎が終息に向かうと言ったらそこで物凄い勢いで流行したりもしました、そして今回もではないかというのです。


第三百八十二話   完


                   2020・3・20 

 

第三百八十三話  この方までか

第三百八十三話  この方までか
 フランスがモナコに血相を変えて言いました。
「それ本当なんだな!」
「大変だ兄さん、私の上司の上司の人が感染してしまった!」
「遂にかよ!」
「そうだ、ここまで感染が広まっているとは」
「俺のところも感染者が増えていてな」
 さしものフランスもお顔が真っ青になっています。
「それでもう外出もな」
「禁止だな」
「そんな状況だからな」
 それでというのです。
「大変だけれどな」
「私のところはだ」
「洒落になってねえな」
「うむ、今回の件はどうすべきか」
「まさか欧州全体でこうなるなんてな」
「思いも寄らなかった」
 モナコにしてもです。
「スイスでも拡大している」
「こりゃ洒落になってねえぞ」
「欧州全体封鎖状態も仕方ないか」
 最早こうした事態になっています、肺炎の騒動は欧州でこそ本格化しパンデミック状態となっています。


第三百八十三話   完


                 2020・3・21
 

 

第三百八十四話  フラグ回収 

第三百八十四話  フラグ回収 
 中国は妹さんのお話を聞いて目を輝かせて言いました。
「ならすぐにある!」
「アビガン投与あるな!」
「それが効果があるのならすぐにある」
 武漢のことがあるので必死です。
「患者さん達に投与するある」
「そうしていくあるな」
「そしてある」
 さらに言う中国でした。
「今回の騒動終結につなげるあるな」
「承知したある、ただ」
 ここで中国妹は言いました。
「この件あるが」
「どうしたあるか?」
「韓国さんの上司の人が効果がないと言っていたある」
「そうだったあるか」
「それでこれあるが」
「フラグを立てていたあるな」
 中国はそのお話を聞いて言いました。
「いつも通りある」
「見事なフラグ回収あるな」
 中国ではアビガンの投与を決定しました、ですがその前に韓国がフラグを立てていたことにこう言ったのでした。


第三百八十四話   完


                   2020・3・21
 

 

第三百八十五話  病院に行くと高いので

第三百八十五話  病院に行くと高いので
 アメリカでも肺炎は問題になっています、ですが。
 診察を受ける国民の人は少ないです、アメリカ妹はその状況を見てお兄さんに対してこう言いました。
「うちは保険がね」
「入っていない人も多いからな」
「そのせいでね」
 どうもというのです。
「診察を受けると高くつくから」
「だから病院自体行く人が少ないぞ」
「それで、だよ」
 お兄さんに苦いお顔で言います。
「診察を受ける人が少なくて」
「かえってだな」
「感染が拡大しているよ」
「皆保険には色々言うからな」 
 アメリカの特徴の一つです。
「それで今回は、だな」
「これはまずいよ」
「ううむ、イタリアみたいにならないかい?」
「なってもおかしくないよ」
 アメリカ妹は危惧するお顔で言いました。
 保険の問題がここで出てきました、アメリカはずっとこのことで政治的対立が続いていますが今それが出てしまったのです。


第三百八十五話   完


                2020・3・22
 

 

第三百八十六話  目立ちたがりなだけで

第三百八十六話  目立ちたがりなだけで
 日本は野党の女性議員で駝鳥を歪ませて無理矢理歯をくっつけたみたいなショートヘアで白い服が大好きな人を見て言いました。
「言うだけですね」
「はい、もうその内容はですね」
 妹さんもその人を見て言います。
「相変わらず何もなくて」
「大事な時に桜ばかり言っていて」
「今更何かを言われても」
 それでもというのです。
「正直です」
「説得力がないですね」
「しかも言っている内容が批判といいますか」
「あらさがしばかりで」
「対策が何もないので」
「目立つだけです」
 それに過ぎないというのです。
「このことは大阪の人と同じですね」
「そうですね、害でしかないです」
「何がテレビ目線か」
 このことは本当に言いました。
「あの人達は対策を出す能力がないです」
「それははっきりしていますね」
 日本兄妹もわかっています、何しろ言っていることに内容が全くないので。


第三百八十六話   完


                 2020・3・22
 

 

第三百八十七話  信用度ゼロでも言う

第三百八十七話  信用度ゼロでも言う
 かつてオリンピックを推進していた筈の東京の前の上司の人が地上波では言えないと言いながら言います。
「オリンピック中止の確率は六割になりました」
「この人は本当にオリンピックが中止になって欲しいのですね」
 日本はその人の言葉を聞いて思いました。
「そのことを感じます」
「この人が僕の上司の人の時に推進したんですがね」
 東京も言います。
「今はこうですか」
「余程辞任の経緯が無念で」
「怨念みたいになっているのかも知れませんね」
「浅ましいですね」
 日本はその人を汚物を見る目で見つつ言いました。
「若しそうでしたら」
「色々人間性がわかっていますし」
「頭は抜群にいいみたいですが」
 少なくとも学者時代は凄かったです。
「最低の方ということは辞任の時にわかっています」
「そうした方ならこう言いますね」
「人はああなったらおしまいですね」
「幾ら頭がよくても」
 幾ら中止と言っても東京の上司の人だった時のことがあるので信頼されません、信頼されないのなら言っても意味がないこともわかっていないみたいです。


第三百八十七話   完


                2020・3・23
 

 

第三百八十八話  言わないのは当然

第三百八十八話  言わないのは当然
 人間性の卑しさや浅ましさを日本全国に晒したうえで辞任した東京の前の上司の人が何かを言ってもです。
 オリンピック関係者の人達はどうかといいますと。
「延期は言いましても」
「中止は言わないですね」
「東京さんの前の上司の人は他人への思いやりがない人ですし」
「しかもスポーツとは無縁ですしね」
「平気でそう言えますが」
「選手の方々は違います」
 実際に出場する人達はです。
「やはり出場が決定したなら」
「そして開催するのなら」
「出場したいですし」
「開催したいですからね」
「そう思うのが人の心です」
 そもそもというのです。
「お金の問題もありますが」
「やはり延期になりましても」
「参加したいですね」
「選抜の悲劇は避けたいです」
「それなら中止は言わないですね」
 そして考えないものです、果たして東京の上司の人はこうした人達の気持ちまで察しているのでしょうか。


第三百八十八話   完


                  2020・3・23
 

 

第三百八十九話  拡大が止まらない

第三百八十九話  拡大が止まらない
 ドイツはイタリアに血相を変えて言いました。
「一体どうなってるんだ!大丈夫じゃないな!」
「全然大丈夫じゃないよ!」 
 イタリアはドイツに泣きながら応えました。
「ドイツ俺どうしたらいいんだよ!」
「ひょっとして一斉に診察したのが駄目か!?」
 ドイツはこのことに原因を感じました。
「待合で人が集まるな」
「そこに感染者の人がいるとかな」
「そうだ、そこから感染していく」
「だからどんどん感染者が増えるんだ」
「そうではないのか」
 これがドイツの読みでした。
「それだけ細菌は恐ろしいものだ」
「ドイツ細菌のことは詳しいからね」
「コッホさんもいたしな、とにかくだ」
「うん、今の状況はだね」
「どうにもならないのか」
「感染者の人が増える一方だよ」
 もうどうにもならないというのです。
「本当にどうしよう、俺わからないよ」
「助けたいが」
 かく言うドイツも今の状況では無理かも知れないです、彼自身感染者拡大に悩んでいるからそちらで手が一杯なのです。


第三百八十九話   完


                 2020・3・24
 

 

第三百九十話  ニューヨークの悪夢

第三百九十話  ニューヨークの悪夢
 アメリカニューヨーク州のお話を聞いてアメリカも仰天しました。
「どうしてそんなことになったんだい!?」
「一斉に診察した結果らしいんだよ」
 妹さんが答えます。
「そうしたらなんだよ」
「韓国方式かい?」
「どうやらそうみたいだね」
「あのやり方は駄目なんだな」
「そうかもね、それでだけれどね」
 妹さんは深刻な表情でお話します。
「今回の件は」
「大変だな」
「冗談抜きであたし達もアビガン投入しようか」
「それも手だな、しかしだぞ」
 アメリカは彼にしては珍しく深刻な表情で言います。
「今回のことで僕も思ったぞ」
「誰でも彼でも診察したらだね」
「かえって駄目かも知れないな」
「イタリアさんも大変なことになってるしね」
「日本の元上司の人はそれをしろと言ってるが駄目だな」
「伊達にルーピーって言われてる訳じゃないね」
 この人のお話もしました、どうもニューヨークの感染拡大は診察の方法に問題があったみたいです。


第三百九十話   完


                   2020・3・24

 

 

第三百九十一話  延期か

第三百九十一話  延期か
 日本の上司の一番偉い人がオリンピックの偉い人とお話をしてそのうえで日本に沈痛なお顔で答えました。
「やはりね」
「一年延期ですか」
「そうなったよ」
「こうなっては仕方ないですか」
「選抜みたいな事態は避けられたけえどね」
「延期は残念ですね」
「全くだよ、けれどね」
 それでもとです、上司の人は日本にお話しました。
「中止ではない」
「そのことは重要ですね」
「必ず開催して」
 そしてというのです。
「最高のオリンピックにしよう」
「万事塞翁が馬といいますし」
「ここはこれを好機とすべきかも知れないね」
「延期をどう活かすかですね」
「そう思うべきかな」
「では」
「うん、あと一年準備を進めていこう」
 延期になってしまいました、このことは残念ですが中止にならなかったことはいいとすべきでしょうか。


第三百九十一話   完


                    2020・3・25

 

 

第三百九十二話  卑しさ大爆発

第三百九十二話  卑しさ大爆発
 東京の前の上司の人もいつも言うだけの白い服大好きの駝鳥を醜くして歯を無理矢理つけたみたいな顔の女性議員の人が延期について言っています。
 ですが日本はそうした人達を見て思いました。
「代案を出しませんね」
「東京さんの上司の人は中止中止と言うだけで」
「参加するアスリートの方々のことなぞ考えていませんね」
「どうしたら開催出来るかでなく」
 それを言わずにです。
「中止になるなると言うだけで」
「余程ご自身が辞めたことがお嫌なのですね」
「そしてあの女性議員の人も」
 どんどん人相が悪くなっているこの人は斗いいますと。
「アスリートの方々のことを言われても」
「やはり代案を言われず」
「文句を言われるだけで」
「相変わらずもりかけですし」
 このお話はまだ延々言っています。
「実はご自身のことしか考えていない」
「それが丸わかりですね」
「実に卑しい方々です」
「本当にそうですね」
 兄妹でお話します、世の中卑しい人達は何処までも卑しい。二人でこのことを強く感じるのでした。


第三百九十二話   完


                    2020・3・25
 

 

第三百九十三話  上司の上司の人のご家族に

第三百九十三話  上司の上司の人のご家族に
 イギリスの次の上司の上司になる人が肺炎になってしまいました、さしものイギリスもこのことには唖然です。
「おい、マジかよ」
「これは大変ですね」
 イギリス妹も言葉がないといった感じです。
「本当に」
「まさかな」
「あの方までとは」
「まずいな、あの方もう結構なお歳だしな」
「余計に心配ですね」
「油断してたつもりなかったけれどな」
 イギリスは深刻な顔で言いました。
「それがな」
「感染者の方々が増えて」
「こんな事態にもなっちまったな」
「全くですね」
「洒落になってねえぜ」 
 イギリスはこうも言いました。
「あの方には早く治療を受けてもらってな」
「暫く絶対安静ですね」
「ったく洒落になってねえな」
「次の上司の上司の方までとは」
 イギリス兄妹も頭を抱えてしまいます、今回の事態には。


第三百九十三話   完


               2020・3・26
 

 

第三百九十四話  じゃあ自分は何ファーストだ

第三百九十四話  じゃあ自分は何ファーストだ
 日本のかつての上司の一番偉い人だった鳥みたいな名前の人が今回も性懲りもなく適当なことを言いました。
「貴女はオリンピックファ―ストだったのだ」
「都民ファーストでなくと言いますが」
 日本はその人のツイッターでの東京の上司の人についての発言について汚物を見る目で言いました。
「では貴方は」
「お立場のことを把握されず」
 日本妹も言います。
「責任もです」
「把握されないですし」
「何を言われても思うことも反省もしない」
「そうした方なので」
「ご自身しかないのでは」
「そうですね、しかもです」
 日本は妹さんに答えました。
「そうした一連の発言や行動からです」
「禁治産者説が出ていますね」
「残念ですがそうした方のお言葉は」
「聞くものではないですね」
「前から何かと言われますが」
 何の説得力もないというのです、自分の責任を把握しない人の発言なぞ全く聞くに値しないということです。


第三百九十四話   完


                 2020・3・26
 

 

第三百九十五話  芸人くずれとしか

第三百九十五話  芸人くずれとしか
 日本はかつて観ている人達に対して中指を突き立てたりした今も漫才やっているのかわからない芸人さんの発言について妹さんに言いました。
「もうあの人の言うことはです」
「一切気にする必要ないですね」
「殆どの人がわかっているかと」
「ああした人達の中でも特にですね」 
 日本妹もわかっています。
「碌なことを言わないですね」
「はい、まともな発言なぞです」
 この人からはです。
「ありません」
「あの自称女性作家さんと同じですね」
「あの人も最近何かと言っていますが」
 いつもかも知れません。
「私の上司の方と東京さんの上司の方がオリンピックと国民の皆さんを天秤にかけたとか言っていますね」
「私達の元上司の人と同じこと言いますね」
 あの鳥みたいな名前の人です。
「的外れで内容が一切ない」
「酷い発言ばかりですね」
「そしてあの芸人さんは」
 とりわけというのです、もう知性も品性も常識もモラルも感じられない、そんな人の発言は聞くに値しないというのです。


第三百九十五話   完


                    2020・3・27
 

 

第三百九十六話  まさかプロ野球まで

第三百九十六話  まさかプロ野球まで
 さしもの大阪も愕然となりました。
「あ、あの人が・・・・・」
「おい、しっかりするんだ!」
「大丈夫あるぞ!」
「そ、そうだよ。体調は悪くないみたいだしね」
「気をしっかり持て!」
「ここは回復を祈願しろ!」
 その大阪にアメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランスの連合国の面々が甲子園球場で励ましの声をかけました。
「こうした時こそのファンだろ!」
「お前あの人の復活心待ちにしてるんだろ!」
「それだと落ち込んだら駄目だよ」
「あの人がまず大変ある」
「君が落ち込んでどうするんだ」
「そ、そうですわ。わいが落ち込んでもあきません」
 大阪は五ヶ国の言葉に顔を上げました。
「ほなここは」
「西宮神宮とか住吉大社に行くべきだな」
「四天王寺とか西本願寺もいいあるな」
「こうした時こその晴明神社だよ」
「とにかく今はお参りも大事だな」
「気を取り直していけよ」
 阪神の人にまで肺炎が出ました、それで大阪は愕然となりましたがすぐに気を取り直して今はその人の回復を祈願するのでした。


第三百九十六話   完


               2020・3・27
 

 

第三百九十七話  バカ殿大丈夫か

第三百九十七話  バカ殿大丈夫か
 かつて五人で日本を中を笑いの渦に包んでいたグループがありました、今はリーダーの人は旅立って四人になっています。
 その中の一人で今も皆を笑わせて元気にしてくれている人がいますが。
「あの人もですね」
「肺炎になってしまいましたね」
「大丈夫でしょうか」
 日本は妹さんに深刻なお顔で言いました。
「あの人は」
「何か重篤とも聞いています」
「そうですか」
「はい、ですが何とかです」
「回復して欲しいですね」
「回復されたなら」
 妹さんも切実なお顔で言います。
「その時はです」
「またコントをやって欲しいですね」
「あのバカ殿様を」
「アイ~~ンとですね」
 流石に日本は真似はしませんでした。
「今の横浜の監督さんも現役時代にやっておられました」
「シリーズに勝った時もでしたね」
 もう一度ご本人のそれを見てみたい、日本兄妹はその人が肺炎に感染したことを聞いてそうして思うのでした。


第三百九十七話   完


                  2020・3・28
 

 

第三百九十八話  感染者数トップに

第三百九十八話  感染者数トップに
 アメリカは愕然となって妹さんに尋ねました。
「う、嘘じゃないな」
「この顔が嘘を言っている顔かい?」
 妹さんは真っ青になっています、そのうえでの返事です。
「あたしの今の顔が」
「違うと思うぞ」
「そうだよ、あたし達感染者数トップになったよ」
「中国を超えたのかい」
「中国さんの感染者の人達の正確な数はどうかって言われてるけれどね」
 公表されている数ではです。
「抜いちまったよ」
「何てことなんだ」
「一斉に診断して待っている間に感染してね」
「僕の医療制度に問題があってかい」
「こうなったんだよ」
「とんでもないことになったな」
「ちょっと色々見直した方がいいんじゃないかい?」
 妹さんはこうも言いました。
「正直言ってね」
「医療や福祉のことをだな」
「うちは自己責任でおざなりだからね」
 尚このことを日本の保守の人達の一部はいいと言っています、この人達は保守党の言うことなら何でもいいので。


第三百九十八話   完


                  2020・3・28
 

 

第三百九十九話  効果があるなら

第三百九十九話  効果があるなら
 オーストラリアは日本にこれはというお顔で言いました。
「若しかしたらでごわす」
「オーストラリアさんもですか」
「肺炎の弱点を見付けたかも知れないでごわす」
「ならですね」
「すぐに確かめるでごわす」
「私もです」
 日本も言います。
「アビガンが本当に効果があるかどうか」
「確かめるでごわすな」
「臨床試験で」
 実際にそれでというのです。
「確かめます」
「そうしてでごわすな」
「肺炎に効果があれば」
 その時はというのです。
「使います」
「そうするでごわすな」
「絶対に治療方法のない病気なぞ絶対に有り得ないのです」
 日本は言い切りました。
「ですから」
「今回の肺炎もでごわすな」
 必ず確かな治療方法そして特効薬がある、オーストラリアも頷きました。今回の肺炎の治療方法を見付けたかも知れないと思いつつ。


第三百九十九話   完


                  2020・3・29

 

 

第四百話  今度はあの人が

第四百話  今度はあの人が
「何でこうなるんだよ!」
「言ってもはじまりませんよ!」
 イギリス妹は冷静さを失っているお兄さんに言いました。
「お兄様落ち着きなさい!」
「今度は上司の一番偉い人がなったぞ!」
 次の上司の上司になる人に続いてです。
「肺炎って本当に相手選ばねえな!」
「病気に人間や国家の都合は関係ないですから」
 妹さんはこの現実を指摘しました。
「それはもうペストの時におわかりかと」
「ああ、流行の都度酷い目に遭ったな」
 イギリスのトラウマの一つです。
「あの時よりずっとましにしてもな」
「では紅茶を飲んで落ち着いて下さい」
「じゃあな、しかしな」
 イギリスは妹さんが出してくれたミルクティーを飲みながらあらためて言いました、やっぱり紅茶を飲むと落ち着きます。
「祟られてるな、俺も」
「はい、お二人共回復して欲しいですね」
「そうだよな、じゃあ落ち着いてな」
「対処していきましょう」
 妹さんも紅茶を飲んでいます、そうして落ち着きを取り戻したイギリスにこれからどうすべきかとお話するのでした。


第四百話   完


                 2020・3・29 

 

第四百一話  またもりかけ

第四百一話  またもりかけ
 日本はマスコミの報道を見て妹さんに言いました。
「まだ引っ張るんですね」
「もりかけですね」
「今度は森ですが」
「このお話ずっと引っ張りますね」
「終わったと思えば」
 それがとです、日本はさらに言いました。
「それがです」
「引っ張り出してきますね」
「はい、ですが今は」
「肺炎で大変な時期です」
「正直もう真実がわかっているので」
 もりかけのお話はです、マスコミが英雄として持ち上げようとした元文部科学次官の正体までです。まるで慰安婦の証言者の様な人だと。
「いらないお話です」
「それをまた引っ張り出して」
「しかも言っている人は」
「あの人ですね」
 毎回出て来る駝鳥を醜くして歯を無理矢理つけたみたいな顔をした国籍不明の女性議員の人です。白が大好きですがお腹の中はどうでしょうか。
「もうこれで」
「わかります」
 文句ばかり言って対策も出さない人です、それで日本兄妹もこう言うのです。


第四百一話   完


                  2020・3・30

 

 

第四百二話  奥さんのことなんかは

第四百二話  奥さんのことなんかは
 日本は肺炎対策のことを真剣に検証しています。 
 ですがその中で上司の一番偉い人の奥さんのお話を聞きましたが。
「それで、ですね」
「そうですよね」
 お話をした日本妹も言います。
「このお話も」
「上司の人のお話ではないです」
「不倫とか汚職とかのお話でもないです」
「桜がどうとか」
「また桜かと思うだけで」
 それでというのです。
「もうです」
「どうでもいいですね」
「はい」 
 本当にというのです。
「このお話は」
「今の状況がわかっているのでしょうか」
「こんな大変な時にスキャンダルを無理に持ち出して政権攻撃をしても」
「正直見え見えですし」
「肺炎対策で代案を出せないからでしょう」
 そちらで政権攻撃が出来ないからというのです。
 それでこうしたお話を出してきたとです、日本兄妹はすぐにわかりました。それで今こう言うのでした。


第四百二話   完


                   2020・3・30 

 

第四百三話  残念です

第四百三話  残念です
 日本も日本妹も心から思いました。
「もうバカ殿様も観れないですね」
「そうなりましたね」
「どうもお酒に煙草が過ぎた様ですが」
「そのことが大きかったのでしょうか」
 毎日二箱三箱で浴びる様に飲んでいた様です。
「七十歳、今では若いですね」
「そうですね」
「グループの人達も無念でしょう」
「そのことは間違いないですね」
「長い間のお付き合いでしたから」
「家族の様な、ただ」
 今度は日本が言いました。
「東京さんの上司の方のお言葉は軽率でしょうか」
「そうですね」
「もっともいつも言っている野党のあの人は」
「貴女が言っても説得力がないですね」
 妹さんはこの人についてはこう言いました。
「人への思いやりが全くない方なので」
「あの人にあるのはご自身だけですね」
「はい、そんな人が言っても」
 意味はないというのです、人への思いやりも政策も何もない。そんな人が言っても確かに説得力はないです。


第四百三話   完


                 2020・3・31
 

 

第四百四話  思わぬ人から

第四百四話  思わぬ人から
 台湾が日本に言ってきました。
「あの人のことは」
「まさかと思いますが」
「はい、バカ殿様の」
 まさにこの人でした。
「お悔みを申し上げます、上司の一番偉い方も」
「あの人もですか」
「言われています」
「それはまた」
 このことには日本も驚きました。
「あの人から言われるとは」
「気にかけておられたので」
 だからだというのです。
「この度は」
「そうですか。きっとです」
 日本は台湾にお話しました。
「天国でリーダーの人と再会して」
「そして先にメンバーだった人とも」
「天国でコントをしてくれます」
「バカ殿様もですね」
「はい、そうしてくれます」 
 日本は台湾に微笑んでお話します、天国に旅立ってもそれでもそちらでコントをしてそちらに入る人達を楽しませてくれているとです。


第四百四話   完


                2020・3・31 

 

第四百五話  ヒーローまで

第四百五話  ヒーローまで
 もう日本はがっくりとなっていました。
「戦隊の方まで、ですか」
「な、何ていうかな」
「これは洒落になってないな」
 さしものイギリスもフランスも愕然となっています。
「あの人まだ十七歳だろ」
「流石に体力あるだろ」
「けれど心配だよな」
「症状なくてもな」
「はい、そして撮影もです」
 日本は難しいお顔でイギリスとフランスに応えました。
「どうなるか」
「夏の映画の撮影あるよな」
「戦隊だけじゃなくてライダーの方もな」
「そちらもどうなるか」
「っていうかテレビの今後の放送も気になるな」
「二週間安静だからな」
「大変なことになりました」
 こう言うばかりでした。
「本当に」
「ちょっとこれはな」
「ヒーローの力で何とかして欲しいな」
 こうした時こそと思う二国でした、何と戦隊のレッドの人が肺炎に感染してしまったのです。そして撮影所も大変なことになっています。


第四百五話   完


                2020・4・1
 

 

第四百六話  ライダーもどうなるんだ

第四百六話  ライダーもどうなるんだ
 アメリカは物凄く心配する顔で日本に尋ねました。
「戦隊だけじゃないぞ」
「ライダーの方もですね」
「そうだ、どうなるんだ?」
「そちらも心配あるぞ」
 中国も気が気でない感じです。
「ちゃんと放送出来るあるか」
「収録分やスケジュールの状況は流石にクウガの時より遥かにましでしょうが」
 もうこの時はいつも今週遂に落ちるか、というデッドラインが常だったそうです。それで総集編が多かったとか。
「ですが今回は痛手です」
「もう痛快どころじゃないよね」
 ロシアも暗いお顔になっています。
「戦隊にまで影響が及ぶなんてね」
「そしてライダーにもです」
「僕達連合国よく戦隊みたいって言われるけれどね」
「本家の戦隊の人が陽性になると心配だぞ」
「そうならない筈がないあるよ」
「私もです、こうした時こそです」 
 日本は祈る様に言いました。
「ヒーローが必要ですが」
「早く回復して欲しいね」 
 ロシアがまた言います、今回の事態に対して。


第四百六話   完


                2020・4・1 

 

第四百七話  煽っていると見るべきか

第四百七話  煽っていると見るべきか
 東京の上司の人が東京と封鎖の可能性について言及しました、そしてこのことが話題になるとです。
 朝日新聞、あの痛快のツイートが酷いので実名で書かせてもらいますがその系列の雑誌がある記事を出しました。
「東京と封鎖でなくなるものですか」
「そんな記事を書いてますけれど」
「これは警告ではないのでは」
 日本は東京に剣呑な顔で言いました。
「肺炎を痛快と言った新聞社です」
「その系列だからですね」
「もうタブロイド紙並にその記事には邪な意図があるとです」
 日刊何とかや夕刊何とかの様にです、日本のタブロイドは下品なだけでなく邪な意図があるから余計に悪質なのです。
 そして朝日新聞もです。
「考えていいとです」
「思っていいですね」
「ですからこの記事もです」
「警告ではなくですね」
「トイレットペーパーの報道のこともあります」
 これも朝日新聞系列のテレビ局のしたことです。
「ですから」
「この記事は、ですか」
 煽っているのではないかというのです、若しそうであれば悪質です。


第四百七話   完


                  2020・4・2
 

 

第四百八話  苦難は乗り越えるもの

第四百八話  苦難は乗り越えるもの
 某脚本家さん、今はかつてその人格と行動で物凄く話題になって今も言われている二号ライダーを書いた人が日本に言いました。
「確かに今やべえけれどな」
「特撮のこともですね」
「ああ、しかしな」
 それでもというのです。
「あんたも苦難は乗り越えてきただろ」
「こうした苦難はですね」
「これまで数多くな」
「そう言われますと」
「それはテレビ番組でもなんだよ」
 こちらでも同じだというのです。
「だからな」
「それで、ですか」
「皆今回も乗り越えてくれるさ」
 こう日本に言いました。
「確かに総集編とか有り得るけれどな」
「それでもですね」
「安心してくれよ、日本さんも」
「わかりました、では」
 特撮のことは気になっていてもです。
 日本は脚本家さんに励まされて気を取り戻しました、放送しているテレビ局は煽っているふしがあってもです。


第四百八話   完


                   2020・4・2 

 

第四百九話  名キャッチャーまでもが

第四百九話  名キャッチャーまでもが
「えっ、それはほんまでっか!?」
「はい、残念ですが」
 日本は大阪に暗いお顔で答えました。
「あの方も肺炎に感染したとのことです」
「そうなんですか」
「大阪さんにも馴染みのある方なのでお話しました」
「近鉄で名キャッチャーでした」
 大阪はこのことをお話しました。
「あの時近鉄は正捕手が二人おるって言われてました」
「あの人ともう一人の人で」
「そうでした、それで引退してからコーチや二軍監督を経て」
「近鉄の監督になられましたね」
「最下位から優勝しました」 
 この時は奇跡と言われました。
「その後も日本ハム、楽天で監督してました」
「素晴らしい野球人ですが」
「その人まで、ですか」
「左様です」
「冗談抜き回復して欲しいですわ」
 大阪は心からこの言葉を出しました。
「ほんまに」
「私も同じ気持ちです」
 日本も大阪も思いました、もう誰も肺炎で犠牲になって欲しくない、そうしたことも思うのでした。


第四百九話   完


                   2020・4・3
 

 

第四百十話  愛知の恥と書いたら訴えられるかも

第四百十話  愛知の恥と書いたら訴えられるかも
「感染症は移したら治る」
「流石ですね」
 日本は愛知の上司の人の言葉にこう言いました。
「この人らしいです」
「反対意見はブロック、抗議の電話は制限抗議メール等は公開の方ですからね」
 日本妹も言います。
「伊達ではないですね」
「表現の不自由展の時にどういった何かであることはわかっていましたが」
「凄いことを言いますね」
「何か言うと訴えるとかも言いますし」
「それ言論弾圧では」
「そうした人ですから」 
 ある意味数え役満な人です。
「もうです」
「こうした発言もですね」
「驚きません」
「あの、思うのですが」
 妹さんはお兄さんに言いました。
「この人が愛知さんの上司の人のままですと」
「愛知さんも県民の方々も大変なことになりますね」
「そうですね」
 愛知は新聞も色々言われています、ですが上司の人も最近はどうかとなっています。本当に大丈夫でしょうか。


第四百十話   完


                   2020・4・3 

 

第四百十一話  本当に超えたのか

第四百十一話  本当に超えたのか
 イタリアはロマーノに囁きました。
「何か少しね」
「ああ、どうしたんだ?」
「肺炎ピーク超えたかな」
 こうロマーノに言うのでした。
「ひょっとして」
「だとしたらいいけれどな」
「兄貴、油断は禁物だよ」
「そうよ、まだ感染している人増えてるしね」
 イタリア妹とロマーノ妹がイタリアに言ってきました。
「まだまだよ」
「これからだからね」
「そうなんだよね、相変わらず医療は崩壊してるし」
 イタリアは妹達の言葉を受けて言いました。
「それだとね」
「本当にまだまだだよ」
「これからのことよ」
「俺も流石にそう思うし実はお前もだろ」 
 ロマーノも何時になく厳しい口調です。
「そうだろ」
「実はね」
 ピークを超えてもまだまだ苦難は続きます、ですからさしものイタリアも今は元気がありません。そうして気を引き締めざるを得ないのでした。


第四百十一話   完


                  2020・4・4
 

 

第四百十二話  ストレスが溜まる

第四百十二話  ストレスが溜まる
 日本は国民の人達を見て気付かざるを得ませんでした。
「もうちょっとしたことで」
「感情的になっていますね」
 妹さんも見て言います。
「どうも」
「やはりです」
「はい、今の状況が続いていますので」
「皆さん神経質になられて」
「少しのことで感情的になる様になっていますね」
「これはよくないですね」
 日本は心配そうに言いました。
「お家の中で暴力が問題になっているとか」
「夫婦喧嘩も多くなっているとか」
「よくない兆候です、何とかストレスを解消して頂かないと」
「ですが」
 ここで妹さんは自称社会派のお笑い芸人の人を見て言いました。
「この状況で集会を開くとは」
「しかも肺炎よりもご自身のコントで笑い死にさせると言われていますが」
「あの人面白くないですよね」
「お笑いのツボは人それぞれですが」
 それでもというのです。
 少なくともその人のコントに笑いはありません、笑えるどころか腹が立つレベルで面白くない発言ばかりしていることからわかることでしょう。


第四百十二話   完


                 2020・4・4 

 

第四百十三話  痛快新聞が感染 

第四百十三話  痛快新聞が感染 
 朝日新聞社でも遂に感染者が出ました、するとです。
「肺炎について全力を尽くします」
「痛快だからでしょうか」
 日本はその報道を聞いて思わずこう言ってしまいました。
「それは」
「ご自身が感染されたらこうですね」 
 日本妹も言います、兄妹で冷めた目になっています。
「痛快ではなく」
「もうこの一言で済みますね」
「何千人も亡くなられて世界経済もかなりの事態になっているのに痛快ですからね」
「最早この新聞が何を言っても同じです」
「痛快ですから」
 妹さんはまたこの言葉を出しました。
「社員全員が感染してもそうですね」
「全くですね、というか悪事しかしないので」
 日本は朝日新聞のこれまでの行いから言いました。
「このまま肺炎で潰れてもいいですね」
「マスメディアという媒体を使って悪事を行うから余計に悪質ですね」
「全くです、そんな新聞ですから」
 それ故にというのです。
「こうした事態が起こっても」
「今更ですね」
 兄妹でこう言うまでにあの痛快という言葉はとんでもないものでした、朝日新聞を今更誰が信用するのでしょうか。


第四百十三話   完


                 2020・4・5
 

 

第四百十四話  ツケか

第四百十四話  ツケか
 またまた東京の上司だった人が言いますが。
「ツケと言われますけれど」
「ご自身が、ですね」
「もうご自身に信頼がないことがわかってるんでしょうか」
「わかっていて必死なのでは」
 日本は東京にこう返しました。
「だからこそ」
「信頼を取り戻し復権をですね」
「真剣に考えておられて」
 それでというのです。
「最近しきりに発言されておられるのでは」
「しかしです」 
 東京は日本に言いました。
「ネガティブなことばかり言って対案を出さないので」
「それではですね」
「信頼が回復するか」
「そんな筈がないですね」
「それにされたことは何をしても信頼が戻らないレベルだったので」
「無理ですね」
「正直黙っていればです」
「そのまま世に出られずに済みますね」
 静かに余生を送れる様になるというのです、自分自身の復権を目指して努力するよりもその方がいいというのです。


第四百十四話   完


                   2020・4・5 

 

第四百十五話  入院も

第四百十五話  入院も
 イギリスは上司の一番偉い人が入院したのを見て妹さんにお話しました。
「これはな」
「予想していたとはいえ」
「洒落になってねえな」
「跡継ぎの方も心配ですし」
 上司の上司のその方もです。
「どうなるか」
「ああ、本当に心配だな」
「確かに評判の悪い人ですが」 
 それでもとです、妹さんはお兄さんに言いました。
「しかしです」
「肺炎は洒落になってねえからな」
「この度のことは」
「若し何かあったらな」
 その時はというのです。
「洒落になってねえからな」
「そうですね」
「回復して欲しいな」
「全くです」
「アビガンでどうにかなるならな」
「本当に嬉しいですが」
 それでもとです、兄妹で心配するばかりです、そうしてそのうえでその人の回復を心から願うのでした。幾ら色々言われている人でも。


第四百十五話   完


                 2020・4・6
 

 

第四百十六話  不思議な説得力

第四百十六話  不思議な説得力
 今日本で現金給付のことで色々なお話が言われています、ですが。
 日本は野党の代表の人が理解出来ないと言ったのを聞いてすぐに妹さんにまさかというお顔で言いました。
「ひょっとしてです」
「現金給付のことは、ですね」
「いいことかも知れないですね」
「あの人が反対すると、とですね」
「もう頭の中に私のことも国民の皆さんのことも全くないことは明かですし」
 もうその野党自体がそうです。
「それに韓国さんのホワイト国除外の時もそうでしたが」
「もう常にですね」
「間違える方ですから」
「だからですね」
「今回の現金給付のこともです」
 若しかすると、というのです。
「いいのでは」
「その可能性はありますね」
「そう思いました、マスクのことも」
 このこともというのです。
「あの女流作家さんやその野党の副代表の方も反対されていて」
「いいかも知れないですね」 
 反対する人達の顔を見てどうかということです、例えどうかという政策でもそこから判断出来るかも知れません。


第四百十六話   完


               2020・4・6 

 

第四百十七話  非常事態宣言

第四百十七話  非常事態宣言
 遂にこの時が来たとです、日本は言いました。
「戦後はじめてですね」
「はい、確かそうですね」
 妹さんも応えます。
「この事態は」
「そうですね、ですが」
「それでもですね」
「ここまでの事態になったなら」
 それならというのです。
「もう覚悟を決めてです」
「ことにあたるべきですね」
「さもないとです」
 日本は妹さんに真剣なお顔で言いました。
「大変なことになるので」
「だからこそですね」
「はい、外出自粛等をしましょう」
「さもないと大変なことになりますからね」
「ですから」
 それだけにというのです。
「一ヶ月、宣言が出されたら」
「注意していきましょう」 
 兄妹でこうしたことをお話してでした、そのうえで非常事態が出されるとすぐに動こうと決意するのでした。


第四百十七話   完


                   2020・4・7
 

 

第四百十八話  じゃあ今まで何をしていた

第四百十八話  じゃあ今まで何をしていた
 非常事態宣言が出ると聞いて野党の代表の人が言いました。
「遅かったんだ」
「いや、貴方これまで何かしてました?」
「全く言ってなかったですね」
 日本も日本妹もその人の言葉にすぐに言いました。
「これまで」
「はい、非常事態宣言のことは」
「というかあの政党から対案出たことないですが」
「それで今更言ってもです」
「説得力がありません」
「というかもうです」
 日本は眉を顰めさせて言いました。
「あの人達が言っても」
「聞くに値しないですね」
「はい、しかし」
 それでもと言う日本でした。
「あの人達が何の努力も勉強もしないことはわかっています」
「二月上旬は桜ばかり言ってましたし」
「もうそれを見ています」
「見られていることは変わりません」
 絶対にというのです。
 日本兄妹はその人が対案なぞ出したことはないことはもうわかっています、ですから眉を顰めさせて一瞬で終わったのでした。


第四百十八話   完


                   2020・4・7 

 

第四百十九話  非常事態宣言

第四百十九話  非常事態宣言
 遂にこの時が来ました。
「非常事態宣言が出ましたね」
「そうですね」
 日本兄妹は上司の一番偉い人の会見を見てお話しました。
「言われていましたが」
「東京、大阪、福岡、千葉、神奈川、兵庫、埼玉ですか」
「これは仕方ないですね」
「お店の休業も」
「あの、難波えらいことになってます」
「新宿もです」
 大阪も東京も言ってきました。
「臨時休業のお店が次々に出ています」
「なんばCITY一時閉館です」
「渋谷も銀座もどうなるか」
「こんなことははじめてです」
 日本は深刻なお顔で言いました。
「戦後は」
「この後も大変ですね」 
 妹さんは経済のことについて思いました。
「経済が動かなくなりますから」
「これから一ヶ月は」
 ですが肺炎が流行することを思えばです、それこそ痛快なぞという事態では全くなくなってしまうので。


第四百十九話   完


                   2020・4・8
 

 

第四百二十話  言っていなかっただろ

第四百二十話  言っていなかっただろ
 非常事態宣言を受けて野党第一党の党首、通称フルアーマーのこの人が言いました。
「我が党は二月から言っていました」
「この人は嘘吐きですか?」
「嘘なら悪質過ぎますね」
 日本も日本妹もこの事態には呆れました。
「二月といいますと」
「あの政党は桜のお話ばかりしていました」
「総選挙も考えていると言っていました」
「非常事態宣言なぞ全くです」
 言っていませんでした。
「それでこう言えるとは」
「国会でどれだけ桜を言っていたか」
「肺炎のことなぞ全く言っていませんでした」
「あの女性議員の発言は忘れられません」
 それよりも桜だと予算委員会で堂々と言いました。
「大阪の人も白い服が大好きな人も」
「幹事長さんもそうでしたね」
「それでこう言えますか」
「嘘吐きか記憶喪失か何なのでしょうか」
 兄妹で本気で考えています。
「記憶喪失なら二ヶ月前のご自身達のことを忘れていますし」
「嘘吐きなら厚顔無恥に過ぎます」 
 果たしてどちらでしょうか、ツイッターでの本人さんの発言を見て思うのでした。


第四百二十話   完


                     2020・4・8 

 

第四百二十一話  ここでもジンクスが

第四百二十一話  ここでもジンクスが
 フランスは最初イタリアの感染者の増加にこうイタリアに言っていました。
「俺のマスコミのところはな」
「うん、まあそうした人もいるってことでね」
「悪いな」
「いいよ、国民の人全員がそうじゃないからね」
 あくまで一部の心ない人の行いだというのです。
「前の地震の時もだったね」
「ああいう奴はいるんだよ、ただ俺の対策はな」
「完璧なんだ」
「任せとけ、お前にお手本見せてやるからそれ参考にして頑張れよ」
 このことは笑って言いました、ですが。
 すぐにでした、フランスも。
「感染者の増加が止まらねえだと!」
「はい、大変なことになっていますわ!」
 フランス妹がお兄さんに言います。
「緊急事態ですわよ!」
「何で俺が余裕見せたらこうなるんだ!」
「ですからお兄様は余裕見せないで下さい!」
「戦争でもスポーツでもこうなるけれどな」
「本当にこのジンクス強いですわね」」
 何と今回もでした。
 本当にフランスが余裕を出すと敗戦とか悪化とかそういうことになります、これはもう法則でしょうか。


第四百二十一話   完


                 2020・4・9
 

 

第四百二十二話  何故イギリスが

第四百二十二話  何故イギリスが
 イギリスは連合国の面々の集会の中で首を傾げさせつつ言いました。
「何で俺も入ってるんだ?っていうかこの顔触れなんだ?」
「僕今感染者滅茶苦茶多いぞ」
「残念ながら僕から出たことあるぞ」
 アメリカと中国も言います。
「それでどうして韓国の出入国制限除外されているあるか」
「訳がわからないな」
「俺なんか上司の一番偉い人が大変なんだけれどな」
 イギリスは首を傾げさせたままさらに言いました。
「どうしてなんだよ」
「俺が除外でお前がいいってな」
 今度はフランスが言いました。
「謎の決定だな、それで今どんな気分だ?」
「訳がわからねえな」 
 イギリスはフランスにどうかというお顔で答えました。
「正直」
「嬉しいとかねえか」
「全くな」
「そうなんだな」
「それで日本君が制限受けてるからね」
 最後にロシアが言いました。
 韓国の出入国制限はこの三国は除外されています、ですがこの三国は感染者が多いのに最も少ないと言える日本が制限を受けているのです。


第四百二十二話   完


                 2020・4・9 

 

第四百二十三話  文句ばかり言う人達

第四百二十三話  文句ばかり言う人達
 野党の女性議員の人に東京の前の上司の人の言葉は日本は聞いても意味がないので聞かない様にしていますが。
 大阪に本社があるお笑い系の芸能事務所のタレントさんの言葉にはこう言いました。
「文句ばかりですね」
「あの、お給料の八割補償とか」
 妹さんは的外れな政治ネタばかり言っている人のことから言いました。
「財政破綻しますよ」
「この人は相変わらずですね」
「面白い言葉ではなく不快な言葉ばかり出しますね」
「致命的にお笑いの才能がないというよりかは」
 日本は本気で言いました。
「人を不快にさせる才能があるのでは」
「むしろですね」
「そしてこの人も」
 今度は二百巻続いた警官ギャグ漫画の主人公の声をあてた人です。
「駄目だ、失政だとです」
「そんなことばかり言われていますが」
「こうしよう、ああしようすらなく」
 これもテレビでは思い付き言う人ばかりですが。
「文句ばかりですね」
「あのお巡りさんとは大違いですね」
 キャラと声優さんは違うものです、ですがここまで悪い意味で違うという人もそうはいないのではないでしょうか。


第四百二十三話   完


                   2020・4・10
 

 

第四百二十四話  だからずれてるんだよ

第四百二十四話  だからずれてるんだよ
 日本は毎朝やっているその番組の司会者の発言にすぐに言いました。
「騒動の後増税なぞしては」
「復興に悪影響が出ますが」
「この人前俳優さんの不倫で奥さんと浮気相手どっちが好きかという質問を絶賛されていましたね」
「驚くまでに下品でしたね」
 妹さんもその絶賛について言います。
「人としてどうかと思います」
「ヤクザ屋さんに助けてもらうこともあるとか」
「そんなことはないです」
「反社会的勢力ですから」
 相手はです、日本も言います。
「韓国さんのホワイト国除外に反対したり」
「あとテレビ業界の麻薬検査するなとか言われていましたね」
「言ってることがずれていることが多いですね」
「基本的に下品な人なのは間違いないでしょうし」 
 このことがそもそもあるというのです。
「ポンキッキを放送していた時はよかったです」
「この様な人が毎朝出るよりずっとでしたね」
「もうすぐ終了するそうですが」
「こんな人観ない方がいいかと」
 言ってることが徹底的にずれていることが多いからです。
 尚この人のお師匠さんは偉そうなことばかり言って政治家になってすぐに辞めてもまだ偉そうにしていました、テレビ業界の甘い汁を散々吸っているだけで。


第四百二十四話   完


                 2020・4・10 

 

第四百二十五話  東京を出て

第四百二十五話  東京を出て
 日本はツイッターのトレンドを見て眉を顰めさせました。
「東京を出てが急に」
「あれっ、さっきまでなかったですよ」 
 その東京が驚いて日本に言いました。
「そんなトレンドは」
「急に、ですね」
「おかしいですね」
「これはどういうことでしょうか」
 日本が気になって調べますと。
 まさかというお顔になってです、東京に言いました。
「また朝日新聞が」
「煽っているのですか」
「そうかも知れないです」
「そうなのですね」
「はい、あの新聞はまたです」
 あまりにも悪質なので今回も実際の名前を出して言う日本でした。
「よからぬことを考えているのでは」
「前の痛快も酷かったですしね」
「今回の東京を出ても」
「感染者の人が全国に拡散する恐れがあります」
「だからこそ注意すべきだというのに」
 日本は暗いお顔で言いました、そうして今回のトレンドについて工作ではないかと真剣に疑うのでした。


第四百二十五話   完


                  2020・4・11
 

 

第四百二十六話  産経も信用してはいけない

第四百二十六話  産経も信用してはいけない
 日本は今度は産経新聞の系列のジェーピープレスや産経が関わっているブレームバーグ日本版を見て東京に言いました。今回も悪質なので実際の名前を出しています。
「特に古森義久という人は」
「その人アメリカ共和党の代弁者ですよね」
 東京もこの人は知っています。
「それも強硬派の」
「常に中国さんへの記事を書きますが」
「もう何が何でも敵対心を煽る様にしていますね」
「まるで戦争を望んでいるかの様な」
「はい、ネオコンはないとか書いていましたし」
 実際はあるのにです。
「共和党の悪口絶対に書かないですね」
「褒めるばかりです」
「実はアメリカ共和党員では?」
「そう考えてもいいかも知れないですね」
「所謂ネトウヨと呼ばれる人達に偏った記事というか」
「そうした人達を煽ることばかり書いていますし」
 これはそうした記事が売れるからでしょうか。
「妙な民族感情を煽る、しかも意図的な翻訳の仕方もされているそうですし」
「この人も信用出来ないですね」
「そもそも産経のスポーツ新聞の球界再編やパリーグへの報道を見れば」
 朝日も産経も実は同じだけ信用出来ないのではないのか、日本も東京も思うのでした。煽る姿勢は同じなので。


第四百二十六話   完


                  2020・4・11 

 

第四百二十七話  専門家でない

第四百二十七話  専門家でない
 お医者さんが言いました。
「テレビのコメンテーターの人達の言うことは鵜呑みにしないで下さい」
「それはどうしてですか?」
「専門家でないですから」
 日本にはっきりとした声で答えました。
「だからです」
「それで、ですか」
「はい」
 やはりはっきりと答えます。
「そこはお願いします」
「そういえば最近特に」
 日本は考えるお顔になって言いました。
「思い付きで言う人がです」
「テレビでは多いですね」
「前からそうでしたが」
「専門家でない人の思い付きの言葉はです」 
 そうしたものはというのです。
「鵜呑みにして行動しますと」
「危ないですね」
「はい、ですから」 
 それでというのです。
「決してです」
「鵜呑みにしないで」
「行動して下さい」
 こう言うのでした、肺炎のことは病気なので専門家の人の言うことを聞いて行動して欲しいというのです。


第四百二十七話   完


                2020・4・12
 

 

第四百二十八話  イタリアを超えるとは

第四百二十八話  イタリアを超えるとは
 スペインは思わず絶叫しました。
「イタちゃん超えてもうたーーーーーっ!」
「おい、幾ら何でもないだろ!」
 そのスペインにフランスが言います。
「俺も人のこと言えないけれどな!」
「感染者増え過ぎや!」
「どうなってるんだよ!」
「正直どうなってるかわからんわ」
 スペインにもというのです。
「俺にも」
「そうなんだな」
「何で欧州こんなに多いねん」
 あとアメリカもです。
「感染者増加が止まらんわ」
「ハグのせいか?」
 フランスは真剣な顔で言いました。
「それは」
「あと最初対岸の火事って思ってたからやろか」
「マスクしてなかったしな」
「それと毎日入浴せんこともあったやろか」
「原因は思い付くけれどな」 
 それでも感染者が異常に多いというのです、スペインの感染者は遂にイタリアを超えてしまったことを受けて言うのでした。


第四百二十八話   完


                 2020・4・12 

 

第四百二十九話  プライベートな場所にも

第四百二十九話  プライベートな場所にも
 現金給付の問題で議論が起こっています、ですが。
 ある病院の院長さんがデモ隊の人達が上司の一番偉い人や財政関係の上司の人の私邸のところまで行ってデモをしたのを見て怒りました。
「一体何をしているんだ」
「この時期にデモをしては」
 日本はまずこのことから言いました。
「肺炎が広まりかねません、しかも」
「尚且つですね」
「はい、私邸ですから」
 プライベートな場所だからです。
「そこまで押しかけては」
「誰でもプライベートはありますね」
「そうです、というかです」
 日本はここで不思議に思いました。
「あの人達は個人情報をご存知なのでしょうか」
「そこ不思議ですね」
「何かよからぬことをしたのでは」
 そうして個人情報を手に入れたのかというのです。
「あの人達は若しかして」
「公安案件もですね」
「考えた方がいいかも知れないですね」
 普通のデモ隊ではないかも知れないというのです、今の時期にデモをしてしかも私邸まで押しかける様な人達は。


第四百二十九話   完


                 2020・4・13

 

 

第四百三十話  もっとちゃんと食べないと

第四百三十話  もっとちゃんと食べないと
 上司の国防関係の人は今とんでもないレベルで多忙です、それでどうも食べる時間もない位らしくて。
「ペヤングとカップヌードルとさとうさんと」
「永谷園ですか」
「今日はそれで」
「それはよくないかと」
 日本はすぐにその人に言いました。
「幾らお忙しくともです」
「しっかりしたものを食べないと駄目かな」
「はい、炭水化物ばかりでも」
 こうした食生活ではというのです。
「よくないです、作家の太宰治さんのお兄さんですが」
「あの人も政治家だったんだよ」
「ご多忙でインスタントや冷凍食品ばかり召し上がられて」
「それで亡くなったね」
「はい、そうです」
 井伏鱒二、太宰治のお師匠さんの文章によるとです。
「ですからどうか」
「忙しい人程だね」
「世界のホームラン王の方も言われています」
 カロリーメイトのCMで、です。
 日本は国防関係の上司の人にお話しました、忙しい人程しっかりとした食事を摂らないといけないとです。


第四百三十話   完


                 2020・4・13 

 

第四百三十一話  上がる筈がない

第四百三十一話  上がる筈がない
 野党第一党の支持率が落ちています、それでその政党の人達がとても難しいお顔になっていますが。
 それでもです、日本は妹さんに言いました。
「当然ですね」
「文句ばかりですからね」 
 妹さんも言います。
「対策出さないですからね」
「政府の対策への不満の声が出ています」
 遅いというものが多いです。
「ですが」
「それでもですね」
「対策すら出さず」 
 そしてです。
「文句ばかりではです」
「国民の皆さんもわかっていますから」
 もうどういう人達かです。
「それならです」
「わからない筈がありません」
「左様ですね」
「二月は桜ばかりでしたし」
「それで非常事態宣言をその頃から言っていると言っていても」
 すぐにわかることです、こうした人達が支持を得られる程今の日本の国民の人達も馬鹿ではないということです。


第四百三十一話   完


                 2020・4・14
 

 

第四百三十二話  番組自体が

第四百三十二話  番組自体が
 これまで何度も問題を起こしてきて報道ではなく捏造だと言われているニュース番組でも感染者の人が出ました。
 それで番組全体が大変なことになっていますが。
「もう休止しろよ」
「痛快って言ったフラグだな」
「別に報道しなくていいだろ」
 多くの人がこう言っています、日本もです。
 妹さんにこれまでのことを思い出してお話しました。
「最初の人の頃からでしたね」
「問題ばかり起こしていましたね」
「三十年以上の間です」
 もうそれだけ長くです。
「どれだけのことをしてきたか」
「ダイオキシンのこともバカゴロウ発言も」
「連日連夜不況だ不況だと言っていましたし」
 バブル崩壊の後です。
「あれでどれだけ国民の皆さんの士気が落ちたか」
「不況も気からですしね」
「それでご本人は年五億でした」
「マスコミ不況と言ってよかったですね」
 その失われた十年と言われた時です。
 そうした三十年以上問題を起こしてきた番組が大変なことになってもです、多くの人は冷めた目で見るばかりでした。


第四百三十二話   完


                  2020・4・14 

 

第四百三十三話  歌舞伎町に行って

第四百三十三話  歌舞伎町に行って
 日本はその人のお話には呆れ返りました。
「今この時期にですか」
「歌舞伎町に行かれたのですか」
「しかも風俗ですか」
「呆れるしかないですね」
 妹さんもそうなっています。
「しかもご自身は上司の一番偉い方の会食を批判されています」
「奥さんのこともですね」
「それでご自身は、ですか」
「あの政党らしいと言えばそれまでですが」
 それでもというのです。
「酷いですね」
「何を考えておられるのか」
「何をされていたかまではいいですが」
 そのことも言われています。
「ですが本当にです」
「醜いですね」
「あの政党は慰安婦についても言っていた人が多いですが」
「ご自身達はどうか」
「このことでも答えは出ましたね」
 従軍慰安婦も今で言うと風俗だからです。
 何と今の緊急事態の中他人の批判はしつつご自身は風俗店に行っていた野党の人が出ました。これは酷いです。


第四百三十三話   完


                2020・4・15

 

 

第四百三十四話  ヒーロー復帰

第四百三十四話  ヒーロー復帰
 戦隊のレッドの人が笑顔で戻ってくれました。
「ご心配かけました」
「待っていました」
 日本はその人に笑顔で応えました。
「また雄姿を見せて下さい」
「あの、ですが」
「仕方ないことですから」
 日本は微笑んだままその人に言います。
「ですからまたです」
「撮影に戻ってですか」
「頑張って下さい」
 こう言うのでした。
「そうして下さい」
「それでは」
「ライダーの方も気になりますが」 
 こちらは千パーセントの人が大不評というか物凄く嫌われていてネットでも大変なことになっています。
「何派ともあれです」
「戦隊は、ですね」
「これで戻れました」
「また頑張ります」
 そして子供達だけでなく日本の皆を勇気づけるというのです、レッドの人は復帰して日本にこのことを約束してくれました。


第四百三十四話   完


                 2020・4・15 

 

第四百三十五話  戦隊とライダーとアニメは

第四百三十五話  戦隊とライダーとアニメは
 社員の人が肺炎に感染してある報道番組が大変なことになっています、そしてそのことを受けてです。
 テレビ局本社が三日間閉鎖して消毒することになりました、日本はそれを受けて妹さんに言いました。
「あの報道番組は不祥事の連続ですから」
「別に、ですよね」
「もうなくなってもいいという人も多いでしょうが」
 何しろ報道ではなく捏造だと言われる程です。
「しかしです」
「問題は他の番組ですね」
「歌番組は休止となりました」
 四月の間はです。
「しかし問題はです」
「他の番組への影響ですね」
「ドラマ、特にです」
 日本はさらに言いました。
「特撮とアニメは」
「どうなるかですね」
「社内で撮影や録画、録音をしていないので大丈夫だと思いますが」
「そうした番組まで休止になりますと」
「流石に困りますね」
 日本はこうした番組のことを心配するのでした、テレビ局閉鎖という異例中の異例の事態を前にして。


第四百三十五話   完


                   2020・4・16

 

 

第四百三十六話  これがフラグか

第四百三十六話  これがフラグか
 日本は今回のテレビ局の事態に思いました。
「朝日新聞の系列ですからね」
「あの痛快と呟いた人のいる」
「そこですから」
「ここまでの事態になりますと」
「はい、もうです」
 それこそとです、日本は妹さんに言いました。
「これはです」
「フラグでしたね」
 妹さんも言いました。
「まさに」
「そうですね、本当にです」
「あまりにも心ない呟きでしたが」 
 人間性を疑われるどころか確信されるまでにです。
「関連の企業にです」
「影響が出ていますね」
「そうですね、科学的な関連はないですが」
「やはり心ない人の心ない言葉は何かが来ますね」
「こうも思えますね」
「どうにも」
 確かに科学的な根拠はないですが。
 何しろ大勢の人が亡くなって経済は大変なことになって世界が困り果てています、それで痛快と言った小滝ちひろの発言は返ってきているのでしょうか。


第四百三十六話   完


                 2020・4・16 

 

第四百三十七話  十万円

第四百三十七話  十万円
 日本は上司の一番偉い人に言われました。
「あれこれ二転三転したけれどね」
「一律十万円ですか」
「やはりこれでいくことにするよ」
「わかりました、ただ」
 日本は上司の人に深刻なお顔で言いました。
「これはお節介かも知れないですが」
「何かな」
「ここ暫くお疲れでは」
 そのせいか迷走が見られるというのです。
「こうした状況でこそです」
「休むべきと言ってもね」
「お時間がないですね」
「うん、そうも言っていられないよ」
「ですがそれでもです」
 日本はそれでもと言いました。
「どうかです」
「休むべきだね」
「はい、少しでも」
 こう言うのでした。
「さもないと決断もです」
「そうしたいけれどね」
 中々難しいというのです、ですが三十万円ではなく十万円でようやく話が落ち着きそうな感じです。


第四百三十七話   完


                  2020・4・17
 

 

第四百三十八話  間違いなく存在している

第四百三十八話  間違いなく存在している
 日本は妹さんに言いました。
「大変な時こそです」
「今の様にですね」
「デマには気を付けましょう」
 絶対にというのです。
「そうしないといけないです」
「そうですね」
「私はあまり知らないですが」
 こう前置きしてです、日本は妹さんにさらに言いました。
「ペストの時のことをいつも念頭に置いてです」
「今は気をつけないといけないですね」
「デマだけでなくです」 
 それに加えてというのです。
「扇動にもです」
「気をつけないといけないですね」
「若し乗せられますと」
「取り返しのつかないことになりますね」
「ユダヤ系の人や魔女がペストを流行らせていた」 
 その様なデマが実際にありました。
「こうしたことを信じないことです」
「全くですね」 
 二人でこうお話しています、実際にこうしたデマがマスコミでもネットでも流れているのが見られるからです。


第四百三十八話   完


             2020・4・17 

 

第四百三十九話  交流戦どころか

第四百三十九話  交流戦どころか
 プロ野球の交流戦が中止されることになりました、日本はこのことを受けて大阪に難しいお顔で言いました。
「果たしてどうなるか」
「わて巨人嫌いですけど」
 大阪はこう日本に返しました。
「巨人の監督さんが絶対に開幕するって言った言葉信じてます」
「あの人は流石ですね」
「はい、現役時代心ないファンに罵られ続けながらも自分の責務を果たそうと頑張ってきた人です」
 一度もそれを放棄しようとした素振りすらなかったです。
「そんな人ですから」
「やはり言葉に重みがありますね」
「今は戦争と同じですさかい」
 それでというのです。
「しゃあないですね」
「無念の極みですが」
「絶対に開かれて」
 プロ野球はです。
「皆を楽しませてくれます」
「その時が来るのを待ってですね」
「わて等は頑張りましょう」
「あのキャッチャーだった人も戻りましたし」
 近鉄で活躍したあの人も何とか戻りました、しかしこんな事態を痛快と言える人はやはり決定的に何かがおかしいです。


第四百三十九話   完


                 2020・4・18
 

 

第四百四十話  デマや扇動を見分ける方法

第四百四十話  デマや扇動を見分ける方法
 日本はヤフーでおかしな主張をしている人の他の主張をチェックしてから日本妹に真剣なお顔でお話しました。
「書き込むだけで他の人に影響を与えます」
「読むと頭に残りますから」
「テレビは目だけでなく耳からも来るので尚更ですが」
 その効果は絶大なのです。
「ですが書き込んでいる人の文章や発言を細かくチェックしますと」
「わかりますね」
「はい、この人ですが」
 例として新国連を作れと言っている人を挙げます。
「ご覧になって下さい」
「下品な書き込み、他の人を馬鹿にした書き込み、差別的な色が見られる書き込みばかりですね」
「こうした人ということです」
 日本は妹さんに言いました。
「要するに、これは新聞記者やテレビのコメンテーターも同じで」
「その人のこれまでの文章や発言をチェックすることですね」
「そうです、そうすれば」
「煽る人がどんな人かわかり」
「その分虚報や扇動にかからなくなります」
「5ちゃんねるでもIDやコテから書き込みをチェック出来ますしね」
 その日の書き込みをIDチェック等にかけてです。
 こうした時こそデマや扇動に乗ってはいけない、日本はその為に妹さんに今このことをお話しました。


第四百四十話   完


                 2020・4・18 

 

第四百四十一話  名キャッチャー復活

第四百四十一話  名キャッチャー復活
 何とかこれまで三つのチームで監督をしてきて二つのチームを優勝させた元近鉄の名キャッチャーの人が復調しました。
 そのことを聞いてアメリカは大阪に笑顔で言いました。
「よかったじゃないか」
「正直ほっとしてます」
「彼のことは赤鬼おじさんから聞いていたんだ」
 元ヤクルト、近鉄にいたスラッガーの人です。
「だから僕も心配していたんだ」
「僕が言える義理ではないあるが」
 中国は上司の人のことから遠慮気味な感じです。
「よかったある」
「危ないって言われてましたし」
「またいい解説が聞けるあるな」
「お師匠さんのところに行くのはまだまだ早いよ」
 ロシアはその人を育てた大毎、阪急、近鉄で監督をし三つのチーム全てを優勝させた人のことからお話しました。
「全くね」
「そうですね、やっぱり」
「そうだよ、今は天国で野球をしているだろうけれどね」
「わい阪神第一でもあの人好きですから助かってよかったです」 
 大阪は笑顔で言いました。
 大変な状況でしたが何とか復調してくれました、もう近鉄バファローズはないですがその心を持っている人は戻ってきてくれました。


第四百四十一話   完


                  2020・4・19
 

 

第四百四十二話  一番怒られていたかも

第四百四十二話  一番怒られていたかも
 大阪は連合国の面々にその人についてお話しました。
「あの人一番怒られてたみたいです」
「キャッチャーはどうしてもそうなるな」
「中日の燃える人もそうだったあるな」
「監督さんキャッチャーを怒るんだよね」
 アメリカと中国とロシアが応えます。
「この前旅立った人も南海のキャッチャー時代そうだったらしいね」
「野球ではピッチャーは怒られないあるな」
「ピッチャーは繊細だから気をつけるんだぞ」
「それであの人は一番でした」
 監督だった闘将と謳われた人にです。
「殴られて蹴られてました」
「そうして育っていたんだな」
「当時の近鉄でそうだったんだな」 
 今度はイギリスとフランスが応えます。
「あの人高めのボールに手を出したサードの人殴ってな」
「近鉄時代はそれが有名だけれどな」
「あの人よりも怒られてて」
 そしてだったのです。
「育ってですわ」
「監督になってだな」
「三つのチームで活躍してくれたあるな」
「そこまでの人になったんだね」
「そんな人はやっぱりずっといて欲しいな」
「またいい解説してくれるな」
 連合国の面々もほっとしています、一番怒られてそれを活かして監督としても解説者としても立派な人になってくれたからこそ。


第四百四十二話   完


                 2020・4・19 

 

第四百四十三話  アニメ業界も大変だ

第四百四十三話  アニメ業界も大変だ
 声優さんのアフレコは密室で行われます、そして製作は今では中国等の国々にかなりの部分を受け持ってもらっていますが。
 今回の騒動で大変なことになっています。
「えっ、次の放送がわからないのですか」
「富豪刑事もソーマ五期もです」 
 日本妹はお兄さんにお話しました。
「そしてリゼロ二期は七月からで」
「ソードアートもですか」
「はい、確かあの作品はもう五期ですか」
「そちらもですね」
「延期です」
「アイドリッシュも大変な様ですが」
 この作品もです。
「本当にです」
「色々な作品が大変なことになっていますね」
「ラジオの収録も止まっていますし
「ううむ、アニメまでこうなるとは」
「暫く大変ですね」
「この業界も」
「痛快とはよく言えたものです」 
 ここでこの言葉を思い出しました。
 浅子新聞編集委員小滝ちひろはアニメ業界の混乱もこう言えるのでしょうか、痛快どころか大惨事ですが。


第四百四十三話   完


                  2020・4・20
 

 

第四百四十四話  まさかと思うが

第四百四十四話  まさかと思うが
 アメリカは中国のところに来てこっそりと囁きました。
「うちの上司が疑っているぞ」
「うちの上司が、あるな」
「わざと肺炎を流行らせたんじゃないかってな」
「うちの国民から流行ったあるぞ」
 中国はアメリカにまさかというお顔で言葉を返しました。
「だとするとある」
「君の国民を犠牲にしてそうしたということだな」
「それは流石にないあるぞ」
「僕もそう思うしだ」
「そっちの上司の人もあるな」
「まさかと思っているが」
 それでもというのです。
「調べているある」
「そうあるか」
「あれは事故かだ」
「実際に野生動物からあるな」
「そのどちらかが可能性が高いと思うぞ」 
 アメリカにしてもです。
「けれどだ」
「若しうちの上司がわざとならあるな」
 これは大変なことです、流石に多くの人がまさかと思っていますし信じたくないお話です。自国民を犠牲にして全世界に攻撃を仕掛けるなぞ。


第四百四十四話   完


               2020・4・20 

 

第四百四十五話  相変わらずの男

第四百四十五話  相変わらずの男
 かつて夜の十時からの報道番組で司会をしていた人がラジオで日本の上司の一番偉い人のマスクについて批判していました。
 ですがその批判を聞いて日本は眉を顰めさせました。
「バカゴロウ発言から全く変わっていませんね」
「九州のあの時のお話ですね」
「はい、この人十八年間ずっとでしたね」
 日本は妹さんにお話しました。
「ああでしたね」
「不況の時は毎日不況不況と言っていましたね」
「そして国民の皆さんを沈ませていました」
 別のテレビ局の十一時からの報道番組の司会者と一緒にです。
「病は気からです」
「不況と言われると余計に沈みます」
「そしてご本人は年五億頂いていました」
「何処が不況でしょうか」
「そして今もこれですか」
「本当に変わらない人です」
 心からこう思うのは妹さんも同じでした。
「ほうれん草のダイオキシン報道は酷かったです」
「謝罪は頬杖ついてでしたし」
「こんな人の言うことを聞いてはいけないですね」
 七十五歳になってもこれです、十八年間垂れ流し続けた害毒を今もラジオで垂れ流し続けています。


第四百四十五話   完


                  2020・4・21
 

 

第四百四十六話  生き方は顔に

第四百四十六話  生き方は顔に
 ある時日本は今回アホの何とかマスクと言った十八年間報道番組の司会者をしていた人の昔の映像を見て驚きました。
「人相が違いますね」
「あの、ここまで変わりますと」
 妹さんも驚いています。
「覚醒剤で捕まった元プロ野球選手並です」
「あの人も変わりましたね」
 西武時代と巨人時代、現在を見ると別人です。
「そしてこの人も」
「人相がここまで変わるとは」
「歌番組の司会をしていた時は穏やかで端整でしたが」
「それが今では」
 どうかといいますと。
「ミスタースポックの出来損ないの様な」
「そこに無理矢理皺とお髭付けた感じですね」
「いやらしい異様な相になっています」
「人は生き方がお顔に出るといいますが」
「この人も元プロ野球選手の人も」
 どちらの人もというのです。
「どんな生き方をしてきたか」
「お顔の相が物語っているということでしょうか」
 野党の女性議員の人達も同じでしょうか、悪い生き方をしているとその生き方がお顔に出て相が変わるといいますが。


第四百四十六話   完


                  2020・4・21 

 

第四百四十七話  マスクを売る

第四百四十七話  マスクを売る
 マスクが配られることになってまた朝日新聞が言い出しました、ですがその販売コーナーを見てでした。
 日本は眉を顰めさせて妹さんに言いました。
「普通はです」
「批判していますと、ですよね」
「自分達が無料配布するか」
 若しくはというのです。
「何もしないです」
「間違っても売ったりしませんね」
「政府は無料配布です」
 そうしています。
「ですがこの新聞社は」
「三千三百円ですか」
「ずっと高いですね」
「全くです」
 本当にと言うのでした。
「これは悪質過ぎます」
「流石朝日新聞と言うべきか」
「この新聞この騒動で特に酷いですね」
「いつも酷いと言われていますが」
「野党と一緒にあまりにもです」
 酷いというのです、日本兄妹はその売られているマスクを見て思いました。配布を批判してこれですから。


第四百四十七話   完


                 2020・4・22
 

 

第四百四十八話  演じていた役を汚す人

第四百四十八話  演じていた役を汚す人
 最近何かと言っている芸人さんがいます、かつては名門高校を卒業していてそれが芸名にもなっていますが。
 その人の一連の発言に日本は首を傾げさせて言いました。
「最早です」
「両さんの面影はないですね」
「むしろです」
 日本は妹さんにさらに言いました。
「人としてです」
「おかしくなっていますね」
「両さんが泣きます」
 そこまで酷いというのです。
「まことに」
「左様ですね」
「上司の人に文句を言ってばかりで」
「その文句が的外れ過ぎます」
「もうあそこまでいきますと」
 それこそというのです。
「半年程お寺に入られてスマートフォンから離れるべきですね」
「俗世から離れて修行に勤しむべきです」
「そしてご自身を見つめ直した方がいいですね」
「あまりにも酷過ぎます」
 ここまで自分が演じた役を汚す人がいるでしょうか、もうすっかり駄目人間になったその人を見て思う日本兄妹でした。


第四百四十八話   完


                   2020・4・22 

 

第四百四十九話  フェイクの筈があるか

第四百四十九話  フェイクの筈があるか
 アメリカは自分のデモを観て唖然となりました。
「今デモをしたら余計に流行するじゃないか!」
「しかも肺炎はフェイクだって言ってるよ!」
 アメリカ妹も言います。
「一体何考えてるんだい!」
「これはドキュンそのものだぞ!」
 そのレベルの行動だというのです。
「全く何をやっているんだ」
「経済活動も大事だけれどね」
 この辺り難しい問題です。
「けれど実際に肺炎は流行しているんだよ」
「感染が拡大したらどうするんだ」
「これを支持する奴がいたら驚きだよ」
「いや、いるぞ」
「いるのかい?」
「いるからあれだけの数の人が出ているんだ」
 この時期にデモなんてしているのです。
「そういうことじゃないか」
「酷い話だね」
「全くだ、しかしだ」
「フェイクってのはないね」
 アメリカでは今そうしたお話も出ています、今の状況はとにかく大変な中でのとんでもない行いなので目立ちます。


第四百四十九話   完


                 2020・4・23
 

 

第四百五十話  気付けばロシアでも

第四百五十話  気付けばロシアでも
 ロシアは妹さんに暗い顔で言いました。
「最近ね」
「はい、私達にもですね」
「肺炎が及んでいるよ」
「すぐに国境封鎖をしましたが」
「それなのにね」
 こう妹さんに言います。
「来るものは来るんだね」
「拒んでもですね」
「来なくていいのにね」
 ロシアの偽らざる本音です。
「正直大変だよ」
「全くですね」
「上司の人は強いリーダーシップを取ってくれてるけれど」
 それでもというのです。
「入るものは入るんだね」
「はい、ですがやっていきましょう」
「逆境はいつものことだしね」
 ロシアはこうも言いました。
「やっていこうね」
「乗り切りましょう」
 この状況もというのです、ロシアにも肺炎の人が増えていっています。病気というものはどうしても来てしまうものでしょうか。


第四百五十話   完


                   2020・4・23 

 

第四百五十一話  人の死まで利用

第四百五十一話  人の死まで利用
 東京の前の上司の人がまた言いましたが。
 日本はその発言にこれ以上はないまでに眉を顰めさせて東京に言いました。
「タレントさんの死まで、ですね」
「利用して今の日本さんの上司の人を批判していますね」
「人の死まで利用するとは」
「元々人格について言われている人でしたが」
「下衆いですね」
「そう言ってもいいですよね」
 東京は呆れ果てたお顔になっています。
「これは」
「はい、もうここまできますと」
「何を言っても聞いては駄目な人ですね」
「今回の騒動で色々言っておられますが」
「何故殆どの人が賛成しないか」
「ちょっと振り返られるべきでは」
 自分自身をというのだ。
「流石に」
「僕の上司だった頃いえ」
 東京はさらに言いました。
「一度新党を立ち上げた時から」
「もうそこから考えますと」
 何故誰からも信用されなくなったのかわかるというのです、今回の発言はそうなる様な人格がよくわかる様なお話でした。


第四百五十一話   完


                   2020・4・24
 

 

第四百五十二話  的外れな批判が

第四百五十二話  的外れな批判が
 十万円交付が決定してから日本は色々な意見を見て言いました。
「どうも野党や野党に近い人達の批判がです」
「完全に的外れなものになってきましたね」
 妹さんも言います。
「前からと言ってしまえばそれまでですが」
「人格攻撃になっていますね」
「アホの何とかマスクは論外としまして」
 七十五でこの発言はないです、テレビに出ていた頃のバカゴロウ発言から知性も人格も進歩していません。
「もうですね」
「批判にすらなっていないですね」
「あの女性議員の方は」
 野党の駝鳥を醜くして無理矢理歯をつけたみたいな顔の人です。
「もう噛み付くだけで」
「カミツキガメとさえ言われていますね」
「何の意味もなくなっています」
「代案を出さないでいますと」
 そうなっていると、というのです。
「挙句はこうなりますね」
「今回の騒動では色々見えますね」
「震災やオウムの時よりも」
 こうした時誰がまともな人かそうでないかわかるみたいです、的外れな発言や行動をしている人ははっきり出て来るので。


第四百五十二話   完


                2020・4・24


 

 

第四百五十三話  冷静に考えてみる

第四百五十三話  冷静に考えてみる
 日本は最近の国際情勢も不安になってきました、ですがここであえて落ち着くことにして妹さんに言いました。
「まず煽られないことですね」
「そのことは絶対ですね」
「噂にです」
 根拠不確かなものが多いです。
「過激な意見にもです」
「極端な意見が出てきていますね」
「例えばですが」
 ここで日本が出す例はといいますと。
「暗黒だの何だのとです」
「そうした言葉を使う言葉はですね」
「気をつけるべきです」
「そうしたことを言った作家さんがいますね」
「はい、スキンヘッドの」
「あの人は時折極論を出しますね」
「今回中国さんの国民の人の入国規制を言ったことはわかりますが」
 それでもというのです。
「最初韓国さんの方は問題になっていませんでした」
「それで韓国さんの方まで言うことは」
「やはりあの人は」
 人種的偏見があるのではないかというのです、そうした疑いがある人の極端な言葉を鵜呑みにしていいかというのです。


第四百五十三話   完


                   2020・4・25
 

 

第四百五十四話  科学的に慎重に

第四百五十四話  科学的に慎重に
 日本は妹さんにさらに言いました。
「科学的に考えてそして状況もです」
「冷静に見てですね」
「慎重に考えるべきです」
 こうした時こそというのです。
「まず中国さんの方の生物兵器説ですが」
「いきなり自国民に使用しませんよね」
「こんなことは相当おかしな人でないとしません」
「ご自身に返ってきますね」
「ですから最悪でもです」
 日本はさらに言いました。
「研究所から出てしまった」
「過失犯ですね」
「過失でも問題ですが」
 それでもというのです。
「確信犯とは全く違います」
「うっかりのミスとわざとしたことでは違いますからね」
「間違いに気付かず書いてしまった人を真実をわかっていて嘘を喧伝する人は同罪ではないです」
「それを確信犯の様に喧伝して攻撃する人は、ですね」
「もう真実をわかっていて嘘を喧伝する人と同じかと」
 その悪質さも罪深さもです。
 そうしたことを踏まえて考えていくべきだというのです、今回の騒動は若し自然のものでなくても研究所から漏れてしまった可能性が高いというのです。それはそれで問題ですが確信犯でないことは大きいと。


第四百五十四話   完


                   2020・4・25


 

 

第四百五十五話  精神科医の発言とは

第四百五十五話  精神科医の発言とは
 女性の精神科医でしかも大学教授である人が叫びました。
「オリンピックなんて無理だ!」
「あの、この人ですが」
 日本妹はその人を見つつお兄さんに尋ねました。
「いつも思いますが」
「はい、その一連の発言がですね」
「とても精神科医に思えないのですが」
「私も前から思っています」
 その人についてはというのです。
「むしろです」
「そうですよね」
「かつては美人精神科医との触れ込みでしたが」
 それで漫画家さんにとても可愛いイラストを描いてももらっていました。そうして本も売れていたみたいです。
「ですが今は」
「あの、キャラクターといい」
 妹さんはここで言いました。
「漫☆画太郎先生みたいですね」
「あの人の漫画の絵を彷彿とさせますね」
「ハクション大魔王の変身以上の変わり様です」
「大魔王さんもアクビちゃんもびっくりですね」
 リメイクされているこの作品以上の変わり様だというのです、精神科医もこうなっては終わりでしょうか。


第四百五十五話   完


                    2020・4・26
 

 

第四百五十六話  どうなったのか

第四百五十六話  どうなったのか
 韓国は錯綜する情報を聞いて首を傾げさせました。
「どうなったんだぜ?」
「アメリカさんの上司の人は健在と言っているニダよ」 
 韓国妹がお兄さんに答えます。
「健康を願っていると言っているニダ」
「けれど兄貴のお医者さんがあっちに行ったんだぜ」
「その情報もあるニダな」
「死んだ的な?」
 香港がここで二人に言ってきました。
「どうも」
「それ本当なんだぜ?」
 韓国は今度は香港に尋ねました。
「何か手術が失敗したと聞いてるんだぜ」
「俺も不確かな情報的な」 
 実は香港も真相はわかっていません。
「どうも。敵な」
「結局はそうなんだぜ」
「あいつは鎖国してるから的な」
「だから兄弟の俺達もわからないんだぜ」
 一番事情を知ることが出来る筈の韓国でもです。
「本当にどうなったんだぜ」
「わからないニダな」
 北朝鮮の今の上司の人がどうなっているのか、全くわかっていません。死亡説も出ていますがどうなのでしょうか。


第四百五十六話   完


                   2020・4・26


 

 

第四百五十七話  いい気なものだ

第四百五十七話  いい気なものだ
 大阪の上司の人はパチンコ店閉店についてぼやきました。
「百二十店も開いていて」
「公表したら一気に減りましたわ」
 大阪が上司の人に応えます。
「三店まで」
「その三店に人が集中するとはね」
「中毒ですさかい」
 所謂パチンコ中毒です。
「こうした人は肺炎とか知るか、ですわ」
「それで肺炎になって感染が拡大したらとんでもないけれどね」
 パチンコに行った人が感染するだけではないのです。
「だから我慢して欲しいけれど」
「困った人もいますわ」
「本当にね、そしてね」
 上司の人はさらにぼやきました。
「それ見たことかって言うタレントさんもいるけれど」
「あの学校の名前芸名にしてる人ですか」
「この人いい気なものだよ」
「その人は付ける薬ないですわ」
 大阪はすっかり匙を投げています。
「おかしくなる一方ですわ」
「どうしてこうなったのかな」
 大阪の上司の人はこうも言いました、おかしくなってさらにおかしくなってです。もうこんな始末です。


第四百五十七話   完


               2020・4・27
 

 

第四百五十八話  絶対に話を聞いてはいけない人

第四百五十八話  絶対に話を聞いてはいけない人
 日本のテレビにはガチャ目でスキンヘッドで巨人と北朝鮮が大好きで巨人以外のチームを憎むと言う人が出ています。
 この人は問題発言を常に言っていますが。
「上司の人のお話を聞かずにです」
「自分の判断では素人判断も入りますよね」
 日本兄妹は今回のこの人の発言に思いました。
「緊急事態宣言や自粛要請は聞くなと言うのでしょうか」
「そんなことをしては大変なことになりますが」
「そもそもですよ」
 妹さんはお兄さんに言いました。
「この人本当にです」
「問題発言ばかりですからね」
「巨人は悪魔になりきるしかないとか」
 巨人の小久保強奪事件の時の発言です。
「奥さんに不倫されたタレントさんに不倫されたお前が悪いとか」
「ハリケンレッドの人のことは一切知らないのに出て来いそこがお前の墓場とか」
「正直倫理観や常識を疑う人ですが」
「こんな人の発言を聞いては」
 それこそというのです。
「狂人の言葉に従う様なものです」
「絶対にお話を聞いてはいけないですね」
「というかどうして今もテレビに出ているのでしょうか」
 その人を見て思うのでした、偉そうに今も言っていますが。


第四百五十八話   完


                2020・4・27


 

 

第四百五十九話  三重県での酷い話

第四百五十九話  三重県での酷い話
 日本は三重県で起こったお話を聞いて眉を顰めさせて言いました。
「何と酷いことを」
「あの、例え肺炎になりましても」
 妹さんも顔を顰めさせて言います。
「それはです」
「絶対にです」
「はい、あってはならないことです」
「病気はです」
 それはというのです。
「誰でも感染してしまいます」
「まして今回は感染症ですから」
「それでその様な攻撃をするとは」
「人として最低ですね」
「全くです」
 兄妹で想いお話するのでした。
「今回は三重県で起こりましたが」
「他の都道府県でも有り得ますね」
「世界中で起こっているかも知れないですが」
 それでもというのです。
「こうしたことは絶対に起こってはいけません」
「自分が感染されたらどう思われますか」
 こうしたことは感染症が流行する度に起こってしまうことでしょうか、実に酷いお話で醜いものです。


第四百五十九話   完


                2020・4・28
 

 

第四百六十話  医療に携わっている人にも

第四百六十話  医療に携わっている人にも
 日本はこのお話にも顔を顰めさせました。
「お医者さんや看護師さんは必死にです」
「働いておられるのですから」
 妹さんも今回も顔を顰めさせています。
「ですから」
「はい、その人を差別することも」
 このこともというのです。
「最低の行いです」
「肺炎に感染しているのではと思って」
「それはです」
 まさにというのです。
「あってはなりません」
「全くです」
「こうした時こそです」
「人は落ち着いてです」
 そうしてというのです。
「偏見を持たない様にすべきです」
「その通りですね」
「逆境でこそ愚かな行いをしない」
「それが大事ですね」
「さもないと醜名を永遠に後世に残します」
 そうなってしまうというのです、日本はこうしたことを考えてそのうえで妹さんとお話するのでした。


第四百六十話   完


                  2020・4・28


 

 

第四百六十一話  無責任発言製造機

第四百六十一話  無責任発言製造機
 毎朝八時から十時までやっている番組の司会者の人が日本の上司の一番偉い人を気遣う様なことを言う中で言いました。
「オリンピック中止も」
「この人はいつも自分だけですね」
「大阪さんについての発言もそうでしたね」
 日本兄妹はその発言を聞いてすぐに言いました。
「東京だけでした」
「来年は絶対に沈静化とは考えないのですね」
「この人は出場しませんからね」
「ご自身が関係ないならいいのでしょう」
「芸能界の麻薬調査反対や暴力団の人に助けてもらうことはあるとか」
「不倫の件で奥さんと不倫相手の人どちらがいいとかいう発言は絶賛されて」
「下品で無教養ですし」
 日本妹はある俳優さんに対しての某記者のこの質問への絶賛にこれ以上はないまでの嫌悪感を感じているみたいです。
「韓国さんのホワイト国除外も反対されていましたね」
「全く勉強しないで個人的感情で言われているだけかと」
 日本も辛らつな口調です。
「番組自体も東京都のお店の紹介が殆どです」
「地方の人は観る価値ないですからね」
「それでこの発言ですから」
 アスリートの人や楽しみにしている人のことを考えているのか、この人がそんな人ではないことは日本兄妹はもうわかっています。


第四百六十一話   完


                 2020・4・29
 

 

第四百六十二話  発言が記事になると

第四百六十二話  発言が記事になると
 毎朝テレビで無責任で無教養で不勉強で下品な発言を繰り返す司会者の人のオリンピックへの発言がネットに出ますと。
 何故か、でした。
「?賛成のコメントがです」
「物凄い勢いで書かれていますね」
 日本兄妹はこの事態に驚きました。
「一時間も経たないうちに」
「ネットではかなり評判の悪い人ですが」
「多くの日本人が思っているとか」
「自称都民の方もいますね」
「これはまさか」
 日本は思いました。
「マッチポンプでは」
「はい、何故多くの日本人がとわかるのでしょうか」
「何を言ってるんだという書き込みはなく」
 記事になってから少なくとも一時間の間はです。
「この人の発言に賛成、中止しろとの意見ばかりです」
「オリンピックを中止させたい勢力といいますと」
 東京でのそれをです。
「まさか」
「この司会者の人も胡散臭い人ですしね」 
 何しろヤクザに助けてもらうこともあるよね、と過去に言った人です。その人のトンデモ発言に急に賛同者が湧き出て来る事態におかしなものを感じる日本兄妹でした。


第四百六十二話   完


                  2020・4・29
 

 

第四百六十三話  悪質な騙り

第四百六十三話  悪質な騙り
 肺炎についてノーベル賞を貰った学者さんが主張していたというお話が広まっていましたがこれが、でした。
「所謂フェイクニュースでしたね」
「はい、その人はそんなことは仰っていませんでした」
「丁寧にあらゆる言語で情報を拡散していましたが」
「よくこんなことしましたね」
「こうしたことをすると」
 それこそというのです、日本は妹さんにお話します。
「情報を信じられなくなります」
「全くですね」
「肺炎のウィルスが人工的なものかどうかは」
「疑われていますが」
 それでもというのです。
「しかしです」
「それは科学的にしっかり検証して突き止めるものであって」
「こうしたフェイクニュースでデマを拡散してはなりません」
「一体どなたがしたか」
「日本人の学者さんを利用したとなりますと」
 そこから考えるのでした。
「日本人か」
「そうであって欲しくないですが」
 こうした悪質な行為は断じて許されるものではありません、それこそ某捏造新聞と同じ行為なのですから。


第四百六十三話   完


                     2020・4・30
 

 

第四百六十四話  普通そう考えるか

第四百六十四話  普通そう考えるか
 ノーベル賞の学者さんを騙った偽情報についてネットでも言われています、そしてある書き込みを見て日本兄妹がお話しました。
「中国さんの方からの自作自演ですか」
「その可能性は低いですよね」
「はい、私の学者さんを騙ってです」
 日本はこのことから言いました。
「中国さんの方を貶めているとなると」
「一番可能性が高いのはですね」
 妹さんも言います。
「やはり」
「はい、日本の所謂保守の方の」
「悪質な人達ですね」
「よく捏造は革新の悪質な方の行為と思われますが」
 実際にこれはよくありました。
「保守の方でも普通にする人います」
「某フジサンケイグループのスポーツ新聞はどちらも酷いですから」
 某スポーツや夕刊何とかの名前が出ました。
「印象操作、事実を捻じ曲げた報道、偏向報道と。捏造レベルの記事もありました」
「巨人とそのフロントへの礼賛記事、パリーグ蔑視があまりにも」
「普通に何でも最後はオーナーの思い通りになる、って書いてましたね」
 夕刊何とかの記事です。
 捏造も騙りも偏向も何でもござれは保守の方でも平気で行う人達がいます、世の中卑しい人は度の場所にもいるのですから。


第四百六十四話   完


                  2020・4・30


 

 

第四百六十五話  総体も

第四百六十五話  総体も
 高校総体は日本の高校でのオリンピックみたいなものです、こちらも毎年盛り上がっているのですが。
 それも中止になって日本はがっかりしました。
「何もかもがですね」
「中止中止で」
 妹さんも言います。
「これではですね」
「はい、落ち込むばかりですね」
「荒んでいる人達も増えてきていますし」
 妹さんはこのことも心配しています。
「このままではです」
「何も前向きになれませんね」
「困ったことです」
「全くですね」
「スポーツもです」
 こちらもというのです。
「ないとですね」
「気持ちが上向きませんね」
「はい、この状況が早く終わることを望みます」
「本当にそれに尽きますね」
 二人で真剣に思うのでした。
 春の選抜に続いて総体も中止になってしまいました、何もかもが中止になっていく状況は日本兄妹にとっても嫌なものなのです。


第四百六十五話   完


                 2020・5・1

 

 

第四百六十六話  このままでは夏も

第四百六十六話  このままでは夏も
 春も大事ですが夏の甲子園は日本の夏のイベントの中でも最大のものと言っていいです、ですがその夏もです。
「このままだとですわ」
「ああ、中止になりそうだよな」
 フランスが大阪に言います。
「本当に」
「心配になってきました」
「春も中止になってだからな」
「夏もとなりますと」
 それこそというのです。
「ほんま落ち込みますわ」
「最近何処も落ち込んでばかりだな」
「ストレス溜まりますわ」
 本当にそうなってしまっています、誰もが。
「夏もってなりますと」
「甲子園は満員でないとな」 
 フランスはこうも言いました。
「やっぱり甲子園じゃないよな」
「高校野球でもそうですわ」
「名勝負がずっと行われてきてるしな」
「その高校野球がないと」
 そう思うだけで辛いものがあります、尚夏の主催はこの騒動の元凶を痛快と言った小滝ちひろがいる朝日新聞です。


第四百六十六話   完


                    2020・5・1

 

 

第四百六十七話  人工でなかった

第四百六十七話  人工でなかった
 中国は妹さんからお話を聞いて言いました。
「人工ではなかったあるか」
「そうある」
 妹さんはお兄さんにお話します。
「実は私も疑っていたあるが」
「そうだったあるか」
「研究所から出たかどうかはまだわからないそうあるが」
 それでもというのです。
「あれは自然のものらしいあるぞ」
「ならある」
 中国は深刻な表情になって妹さんに言いました。
「ああしたウィルスが自然の中にはまだまだあるあるな」
「未発見の危険なウィルスがあるな」
「四千年生きてきて色々見てきたあるが」
 それでもというのです。
「まだあるあるか」
「前に発見されていても当時は気付かなかったかも知れないある」
「その可能性もあるあるな」
「そしてそれは私達だけではないかも知れないある」
「世界中で、であるか」
「そう思ったあるよ」
 ウィルスは人工のものではなかったです、となるとああした危険なものがまだ存在しているのでしょうか。


第四百六十七話   完


                 2020・5・2
 

 

第四百六十八話  パチンコ店は

第四百六十八話  パチンコ店は
 日本は休業要請を無視して開店しているパチンコ店を見て言いました。
「これで肺炎に感染してもです」
「自業自得としか言えないですね」
 妹さんもこう言います。
「これでは」
「はい、こんな状況ですから」
「それで開店しているお店もどうかとなりますし」
「そこで遊ぶなぞ」
「問題外ですね」
「これについて大抵の人が批判していますが」
 こうも言う日本でした。
「いつも韓国さんや北朝鮮さんの肩を持たれる」
「上司の上司の方を嫌いなあの人ですね」
 通称ブルーツリーという人です。
「あの人が擁護めいたことを言っていましたね」
「では肺炎がより拡大していいのでしょうか」
「それではテロ擁護と同じです」
「あの人ならテロを擁護してもおかしくないです」
「はい、そうした人ですね」
 この人と自称作家の女性の人に発言をいいと思ったことは一度もないと言う人すらいる位の人です。
「今回もですね」
「どういった識見か」
 パチンコのお店を見て思うのでした、そこに殺到する人達も見て。


第四百六十八話   完


                   2020・5・2

 

 

第四百六十九話  クイズなら

第四百六十九話  クイズなら
 日本の国会には通称クイズ王という人がいます、国会でいつもいきなりクイズを出すからこう呼ばれています。
 ですが日本は妹さんに言いました。
「今の仮面ライダーの前の作品ですが」
「ジオウですね」
「はい、あの作品に仮面ライダークイズというライダーが出ていましたが」
「中盤のことでしたね」
 妹さんも覚えています。
「あのライダーは驚きましたね」
「何ですかこれはと」
「はい、ですが演じていた人が恰好よくて」
 それでというのです。
「面白かったですね」
「そうでしたね」
「これまでの作品の方の客演もよかったですが」
 流石に最初のクウガは無理でした。
「ああしたライダーもよかったですね」
「そうでしたね」
「クイズといいますと」
「面白く、ですしね」
「ああしたライダーはこれからも出て欲しいかも知れないですね」
 兄妹でお話するのでした、尚日本には発言の間違いを指摘すると弁護士を通じて訴えるぞと言ってくる人もいるとか。


第四百六十九話   完


                 2020・5・3
 

 

第四百七十話  高卒が悪いのか

第四百七十話  高卒が悪いのか
 日本はいつも他の人の粗探しをしている駝鳥を醜悪にさせて無理に歯を付けたみたいなお顔のショートヘアの野党の女性議員の発言について思うのでした。
「高卒がハンデでしょうか」
「人は学歴ではないですが」
 妹さんも言います。
「というか江戸時代まではそもそもです」
「学歴もなかったですから」
 日本兄妹のこれまでの長い人生というか国生の中ではそうでした。
「小さなことかと」
「はい、非常に」
「それにどの大学を出ていても」
 日本はシビアな現実を出しました。
「あれな方はあれです」
「ユーチューブの漫画の動画でも多いですね」
「一流の大学を出られても」
「それで優れているか」
「人格に問題がある等で」
「どうにもならない方がおられますし」
 そうした人もいてです。
「逆にダルビッシュさんも言っておられますし」
「本当に人は学歴ではないです」
 それで人格が優れているとか能力が高いとかは決まりません、カルト教団を絶賛した戦後最大の思想家とやらもいい大学を出てそんなことを言いました。


第四百七十話   完


                    2020・5・3 

 

第四百七十一話  暗黒時代を支えた人

第四百七十一話  暗黒時代を支えた人
 大阪はそのお話を聞いてがっくりときました。
「頑張ってくれた人でしたわ」
「ああ、キーオさんか」
 フランスが大阪に応えます。
「ムッシュさんの二期目最後のシーズンから入った人だったな」
「あの時阪神暗黒時代でして」
「物凄かったよな」
「打線全然打たんで」
 しかも前半は投手陣も不調でした。
「その中で孤軍奮闘してきましたし」
「ずっと投げ続けてくれたんだよな」
「若しあの人がおらんかったら」
 それこそというのです。
「阪神はもっと酷かったです」
「百敗するとか言われてたんだよな」
「そうならんかったのもあの人のお陰です」
「そう思うとだよな」
「ご冥福を祈ります」
「そうしないとな」
 フランスも同意でした。
「それでシーズンが開幕したらな」
「あの人の分も頑張らんと」
 いけないとです、大阪は決意しました。あの口髭も何があっても忘れられないとも思いながらのことでした。


第四百七十一話   完


                   2020・5・4
 

 

第四百七十二話  最強の巨人キラー

第四百七十二話  最強の巨人キラー
 大阪はフランスにその人のことを聞いてからさらに言いました。
「思えば巨人から来た小林さんもでした」
「ああ、あの事件でな」
「それで、でしたけど」
「若かったよな」
「燃え尽きた感じでしたわ」
「物凄い気迫で投げてたんだよな」
「巨人戦の時は」
 勿論特に七九年が凄かったです。
「一シーズンで八勝しまして」
「敗北なしだったんだな」
「それだけで巨人戦八勝でした」
「全体で二十勝したよな」
「そうでした」
「普通そんな人いたら三位まで入るよな」 
 ふとこうも言ったフランスでした。
「何で入らなかったんだ?」
「まあそれは置いておきまして」
「とにかく若くして世を去られるとな」
「残念ですわ、村山さんにしても」
「ああ、それ以上思うと沈みきるからな」
 止める様にとです、フランスは大阪の右肩に手を置いて告げました。若くして、ということは野球でも悲しいことです。


第四百七十二話   完


                  2020・5・4 

 

第四百七十三話  延期になって

第四百七十三話  延期になって
 日本は今の緊急事態が延期になったことを受けて妹さんに言いました。
「仕方ないですね」
「はい、あと一月位は我慢して」
「この機会を乗り切りましょう」
「そうあるべきですね」
「さもないとです」
「感染拡大が止まらないですから」
「ですから」
 その為にというのです。
「耐えましょう」
「耐える時も必要ですから」
「これは戦争です」
 感染症との、というのです。
「ですから何とかです」
「耐えるべきですね」
「はい、ですから」
 戦い故にというのです。
「色々と耐えましょう」
「そうしたじきですね」
「おかしなお話にも気をつけて」
「それが一番危険ですしね」
 妹さんも頷きます、また東京の前の上司の人が言っていますがもうこの人のお話は聞いていません。


第四百七十三話   完


                  2020・5・5

 

 

第七百七十四話  補償しろとか

第七百七十四話  補償しろとか
 日本はパチンコについて言う人の発言に思わず眉を顰めさせてそのうえで妹さんに対してお話しました。
「死ねと言うのかとは」
「あの、パチンコ中毒のことは知っていますが」
 妹さんも眉を顰めさせます。
「幾ら何でもです」
「重症ですね」
「ギャンブル依存症ですね」
「まさにそれですね」
「補償なしにと言われましても」
「する人は生活保護のお金も注ぎ込みます」
「このこともおかしいですが」
 それでもというのです。
「もうここまでくると」
「末期症状ですね」
「といいますか給付金もです」
 十万のそれもです。
「一瞬でなくしますし」
「もうこうした人達については」
「パチンコ以外にないのかと」
「そう言いたいですね」
 ギャンブル依存症は危険です、こうした状況だからこそ日本妹はこのことを心から認識することになりました。


第四百七十四話   完


                  2020・5・5 

 

第四百七十五話  カエサルの言葉

第四百七十五話  カエサルの言葉
 日本は妹さんに深刻なお顔で言いました。
「所謂フェイクニュースだけでなく憶測や検証しないでの発言がです」
「最近多いですね」
「こうしたご時世ですので」
 こう言うのでした。
「どうしてもそうなっていますね」
「それは否定出来ないですね」
「人は信じたいことを信じる」
 日本はここでこの言葉を出しました。
「文字通りですね」
「その言葉は確か」
「ユリウス=カエサルです」
 ローマのあの英雄の言葉です。
「とんでもない仇名もありますが偉大な人だったことはです」
「事実でしたね」
「非常に魅力的で」
「そして賢者と言ってよかったですね」
「その人の言葉を思い出します、一方の情報を鵜呑みにして」
 そうしてというのです。
「物事を判断しますと」
「こうした時はとんでもない過ちを犯しかねないですね」
 妹さんも思うことでした、本当にこうした時こそ冷静でかつじっくりと物事を検証すべきなのです。


第四百七十五話   完


                2020・5・6
 

 

第四百七十六話  山梨の悪夢

第四百七十六話  山梨の悪夢
 山梨が日本に項垂れて言いました。
「本当に、です」
「無駄に、ですね」
「はい、行動力のある人で」
 肺炎の騒動のことをお話するのでした。
「あちこち移動して」
「余計に酷いことになっていますね」
「こうした時期ですから」
 まことにというのです。
「自重して欲しいというのに」
「全くですね」
「正直へこみました」
「ですが大抵の人はです」
「はい、自重されていますね」
「ごく一部の人なので」
 そうしたことをする人はです。
「他山の石としましょう」
「気を取り直してですね」
「そうしていきましょう」
「わかりました」
 山梨はやっと元気を取り戻しました。
 とにかく今の状況で軽挙妄動は社会全体を揺るがしてしまいます、自重しなければいけない時が確かにあるのです。


第四百七十六話   完


                 2020・5・6 

 

第四百七十七話  また無責任発言

第四百七十七話  また無責任発言
 この前オリンピックを中止にしろとか言った毎朝八時から十時までの番組の司会者の人がまた言いました。
「韓国さんに頭を下げてでも」
「あそこの方が状況酷いだろ」
「こいつ状況全くわかってないだろ」
「また東京だけ見て言ってんのか?こいつ」
「こいつの頭じゃ東京以外日本じゃないのかよ」
 ネットでは早速叩かれています、そして日本も思いました。
「この人は何も考えていない勉強しない人ですね」
「こうした時は最も有害ですよ」
 東京もこう言います。
「テレビは耳にも目にも入るので影響大きいですから」
「はい、だからテレビは極めて有害でもありますが」
「この人もその一人ですよね」
「数多いテレビの業界人の中の一人ですね」
「あの、韓国さんの検査は」
 東京はさらに言います。
「かなり破綻していますが」
「何も勉強しない、知らない人ですから」
「ああしたことを言うんですね」
「あの人の言うことも聞かない方がいいかと」
 日本はこの結論を出しました、ポンキッキや昔のアニメの再放送をしていた時の素晴らしさを思い出しながら。


第四百七十七話   完


                2020・5・7
 

 

第四百七十八話  愛知県がまた

第四百七十八話  愛知県がまた
 愛知が思わず絶叫しました。
「どうしてこんなことが!?」
「えっ、感染者の方の個人情報を公表ですか!?」 
 日本もそのサイトを見て絶叫しました。
「何をどうすればこんなミスを」
「流石にわざとではないでしょうが」
「普通これはです」
 到底というのです。
「有り得ないことですが」
「それが起こってしまいました」
「あの、どうもです」
 日本は愛知に蒼白になりつつ言います。
「愛知さんは肺炎騒動では」
「何か祟りでもです」
「ある様ですね」
「上司の人はああですし」
 名古屋市長さんはいいのですが。
「表現の不自由で正体がわかったと言われていますが」
「頼りにならないですね」
「はい、それでこの事態です」
 また問題が起こってしまったのです。
 今回本当に愛知県は特に酷いことが起こり続けています、ですがそんな中で上司の人は何もしないで寝ていろと言われています。


第四百七十八話   完


                 2020・5・7 

 

第四百七十九話  捏造レベルの編集

第四百七十九話  捏造レベルの編集
 毎回のことになってしまっていますが日本は欧州から帰ってきたお医者さんの発言に対して驚きました。
「番組で真逆の発言と検証されましたか」
「これは酷いですね」
 日本妹も驚いています。
「PCR検査をしない様にと言われていたのに」
「番組でする様に、ですか」
「もうこれは捏造ですね」
「編集どころではないですね」
「そしてそれを行った番組のテレビ局は」
 それは何処かといいますと。
「またですか」
「系列の新聞社といい」
 あの慰安婦で捏造をやった新聞社です。
「本当に懲りないですね」
「余程PCR検査をしたいのでしょうか」
「かなり大規模なもので医療に大変な人手がかかりますが」
「只でさえ医療体制はパンク寸前なのに」
「医療が崩壊しては元も子もないです」
「そうしたい様への世論誘導でしょうか」
 妹さんはかなり本気で思いました。
 またしてもとんでもない編集が発覚しました、当然ネットではもう批判の大合唱が起こっています。


第四百七十九話   完


                  2020・5・8

 

 

第四百八十話  何処まで両さんを貶める

第四百八十話  何処まで両さんを貶める
 また四十年連載が続いた偉大な江戸っ子お巡りさんのギャグ漫画のアニメで主役の声を務めたタレントさんが言いました。
「この人もPCR検査拡大を言いますが」
「この人はもう勉強してへんどころかですわ」 
 その人が所属している芸能プロの本社がある大阪が日本に言います。
「MMRレベルですわ」
「あの箸が転がっても人類滅亡だと叫び出す漫画ですね」
「はい、あの漫画レベルですわ」
 最早そこまでいっているというのです。
「もう何があってもですわ」
「私の上司の一番偉い人に、ですね」
「わての上司の人に文句言います」
「あの、これではです」
 日本も呆れ返っています。
「あの漫画の主人公もです」
「連載終わったのに泣きますわ」
「そうですね」
「原作者さん実は阪神ファンでわても好きみたいですけど」
 大阪の小柄な婦人警官を出したり阪神ネタも出していました。
「主人公が気の毒になります」
「こうした人も珍しいですね」 
 声優さんがそのキャラクターの人気を出すことが普通ですが。これではその真逆になっているというのです。残念なことに。


第四百八十話   完


                 2020・5・8 

 

第四百八十一話  共倒れの予感

第四百八十一話  共倒れの予感
 中国がアメリカにこっそりと囁きました。
「研究所からはあるな」
「こっちの上司の人達の調査でも可能性は低いと出ているぞ」
 上司の一番偉い人は証拠を見たと言っていましたがどうもそのこともトーンが徐々にでも下がってきています。
「そう言っているぞ」
「そうあるな」
「流石に僕達はいがみ合っていないけれどだ」
「そうある、今回の騒動で満身創痍になったある」
 見れば二国共かなり疲れている感じです。
「威信も信頼も落ちたある」
「このままだと二国共だぞ」
「共倒れあるな」
「若し上司の人達が対立を続けるとまずいことにならないか?」
「世界の分裂でなくてある」
 それよりもというのです。
「共倒れあるぞ」
「僕達がそうなりかねないぞ」
「これは参ったある」
「流石に消えはしないがどうなるんだ」
 アメリカも不安を感じてきました。
 二国の上司の人達の対立はどうも二国の悪戯な消耗と信頼そして威信の低下を招いているだけの様です、果たしてどうなっていくのか。


第四百八十一話   完


                  2020・5・9
 

 

第四百八十二話  いがみ合いを見て

第四百八十二話  いがみ合いを見て
 日本は球団を持っている新聞社の朝刊を見て思いました。
「対立よりもです」
「共倒れの可能性が、ですね」
「出てきました。またブロック経済ということも」
 読みつつ妹さんにお話します。
「危惧されますね」
「どちらもよくないですね」
「やはりこうした時は」
 日本は怪訝な顔でさらに言いました。
「私の上司の人に頑張ってもらうことですね」
「間に立ってかつですね」
「ブロック経済の様になることも」
「あの人はグローバルな方なので」
「そうしてもらいたいですが」
「動けるのは少し先ですね」
 外交の方に万全にです、今は何しろ肺炎のことがあるのでそちらを優先しなくては駄目だからです。
「それは」
「はい、ただ野党の人達が」
「あの人達が今の上司でなくてです」
「これからのことも考えるとよかたかも知れないですね」
 今は流石に邪魔とは言いませんでした、ですが実は実際に日本兄妹達もあの人達にそう思っています。


第四百八十二話   完


                2020・5・9 

 

第四百八十三話  開店したらやっぱり

第四百八十三話  開店したらやっぱり
 日本はパチンコ店を前にして妹さんに言いました。
「どうにかならないものか」
「そう思いますよね」
「まだ非常事態は続いています」
 延長となったのです。
「それで、ですから」
「それを無視しての開店は」
「ああしたお店は特に危険です」
「人が密集しますから」
「それで開店されると」
 本当にというのです。
「困ります」
「全くですね」
「開店しているお店を公表する様ですが」
「そうでもしないと自覚しないのかと思うと」
「もうお店の種類によっては」
 それこそというのです。
「もう暫くです」
「休業でいてくれた方がいいですね」
「肺炎の拡大防止の為に」
「その方がいいですね」 
 兄妹で強く思いました、本当にパチンコ店は開店すると感染拡大をものともせずに人が来るので怖いです。


第四百八十三話   完


                    2020・5・10

 

 

第四百八十四話  それは保守か

第四百八十四話  それは保守か
 日本はあの球界再編の時に某オーナーの走狗どころか太鼓持ちとなり合併反対派を徹底的に誹謗中傷したタブロイド紙を見て東京に言いました。
「この新聞はです」
「絶対に信用したらいけないですよね」
「はい、保守の風ですが」
 その実はというのです。
「権力者に媚びています」
「そんな人は保守かといいますと」
「違うかと。若し革新でも本物の革新ではありません」
 権力者に媚びた時点でというのです。
「まして人を扇動しています」
「ネットにいる保守の人達を」
「そうした扇動される人達も」
「保守ではないですか」
「そうでは」
 本物ではないというのです。
「幕末や維新ではこうした人達は本物の志士ではなかったです」
「こうした人達は碌に自分で情報を検証しませんね」
「信じたい情報を信じるだけですから」
「そして権力者に媚びる新聞を信じるなら」
「また一方だけを信じるなら」 
 それなら本物ではないというのです、人は信じたい話を信じるといいますが今回日本の自称保守の人達にはかなり見られるみたいです。


第四百八十四話   完


                 2020・5・10 

 

第四百八十五話  肺炎とは別に

第四百八十五話  肺炎とは別に
 イギリスとフランスはこの時生徒会室にいて肺炎のことをお話していました。
「お前今回も最初余裕出したよな」
「それでフラグが立ったっていうんだな」
「ああ、お前が余裕出したらな」 
 その時にとです、イギリスはフランスに言いました。
「その後で負けたりするんだよ」
「それ昔からだっていうんだな」
「そうだよ、だからな」
 それでというのです。
「お前余裕出すなよ」
「ったく、今回欧州大惨事だな」
「本当にな」
「ちょっとよかたいか」
 ここで、でした。
 インドが生徒会室に来ました、するとイギリスとフランスはそのインドの顔を見てすぐにこう言いました。
「おい、何かあったな」
「そうだよな」
「その顔見たらわかったぜ」
「どういう事情だよ」
「それはたい」
 見ればインドは笑っていますが。
 怒りのオーラを全身から出しています、普通に怒っているよりずっと怖いお顔です。


第四百八十五話   完


                2020・5・11
 

 

第四百八十六話  マスコミはわかっていない

第四百八十六話  マスコミはわかっていない
 韓国の上司の一番偉い人が誇らしげに言いました。
「ウリナラは防疫大国になったニダ!世界のお手本になっているニダ!」
「感染者がまた増えたんだぜ!」
「いつものパターンニダよ!」
 韓国も韓国妹もこの展開に叫びます。
「何であの人が誇らしげに言うとこうなるニダ!」
「その直後に悪いことが怒るんだぜ!」
「というかニダよ」
 妹さんはここで言いました。
「何か日本さんのところではニダ」
「俺を手本にって言ってるんだぜ」
「日本さんとウリナラで事情が違うニダ」
 このことを言うのでした。
「ウリナラは戦時体制ニダ」
「ずっとあいつと揉めてるんだぜ」
 北朝鮮と韓国は兄弟ですが無茶苦茶仲が悪いです。
「それで色々いざって時対応してるんだぜ」
「それがわかっていないニダ」
 日本のマスコミはです。
「だから出来ないこともあるニダ」
「そういうことなんだぜ」
 兄妹でこのことをお話します、そしてまた増えてきた感染者の人達への対応にかかろうとするのでした。


第四百八十六話   完


                     2020・5・11 

 

第四百八十七話  ショッカーか黒十字団か

第四百八十七話  ショッカーか黒十字団か
 インドはとても怖い笑顔でイギリスとフランスにお話しました。
「韓国を探しているたい」
「あいつ今度は何やったんだ?」
 イギリスはその名前を聞いた瞬間にこう言いました。
「スポーツは今やってないだろ」
「こんな状況だからしてないだろ」 
 フランスも言います。
「だからそれはないだろ」
「スポーツではなかとよ」
 インドもそこは否定します。
「スポーツでもやらかす奴たいが」
「じゃあ何だ?」
「事故か?」
「事故たい、毒ガスが発生したたい」
 こちらだというのです。
「しかも違法操業だったとよ」
「おい、何だよそれ」
「洒落になってねえだろ」
「だから探しているたい」
 その韓国をというのです。
「色々聞きたとこがあるとよ」
「毒ガスって何だよ」
 フランスも唖然となりました、見ればイギリスもです。何とインドで韓国の企業が毒ガス事故を起こしてしまったのです。


第四百八十七話   完


                  2020・5・12
 

 

第四百八十八話  お父さんが多くの脚本を

第四百八十八話  お父さんが多くの脚本を
 今はあの迂闊に変身するとその後で灰になってしまうサイドカーに乗るライダーの人が主人公の漫画の脚本を担当している某脚本家さんが日本に言いました。
「親父が毒ガスの話よく書いたな」
「地獄大使の時ですね」
「ああ、あのキャラ癖が強かっただろ」
 役者の方の怪演も凄かったです。
「前線視察は欠かさず基地は地下に置いてな」
「昆虫系怪人が多かったですね」
「それで作戦もな」
 こちらはといいますと。
「毒使ったの多かったな」
「そうした特徴がありましたね」
「ああ、それでな」 
 その為にというのです。
「印象の強いキャラだったな」
「そうでしたね」
「それでその脚本はな」
「お父さんも多く書かれていましたね」
「ああ、懐かしいな」
「昭和ライダーはお父さんの脚本も大きかったですね」 
 長く続いたのはそれが理由の一つでした。
 昭和ライダーはお父さん、平成ライダーはご自身が多く脚本を書きました。その昭和の時のお話です。


第四百八十八話   完


                2020・5・12 

 

第四百八十九話  究極の善神

第四百八十九話  究極の善神
 インドはイギリスとフランスにさらにお話します。
「出来れば韓国と一対一でお話したいとよ」
「その違法のうえでの毒ガス事故についてか」
「あいつとサシでっていうんだな」
「僕は暴力反対とよ」
 説得力なぞ何一つない笑顔で言います。
「穏やかにお話して終わらせたいとよ」
「じゃあお前の後ろに今いるのは誰だ?」
 イギリスはドン匹するお顔でインドに尋ねました。
「殆ど全裸で真っ黒な肌に十本の手に色々な武器持ってる女の人はな」
「長い舌と牙出してアクセサリーは骸骨で腰巻は人の手を連ねて作られてるってな」
 フランスも言います。
「そんな恰好の女の人っていったらな」
「カーリー女神だよな」
「お前のところの女神さんの一柱だったな」
「僕の国で今も大人気の女神様とよ」 
 インドも隠しません。
「破壊と殺戮の善神、あらゆる悪を完膚なきまで倒すとよ」
「お前話し合う気ねえだろ」
「完全に倒すつもりだろ」
「いや、話し合いに行くたい」 
 あくまでこう言うインドです、ですがその怒りのオーラと目が笑っていない笑顔は変わっていません。


第四百八十九話   完


                    2020・5・13
 

 

第四百九十話  邪神ではない

第四百九十話  邪神ではない
 タイは仏教の国です、言うまでもなく仏教はインド発祥でインドではヒンズー教の一派であると考えられています。
 その仏教の御仏についてタイは日本とお話しました。
「僕の仏教と日本さんの仏教はかなり違いますね」
「タイさんの仏教は小乗ですしね」
「日本さんの仏教は大乗で」
「それにお国柄の違いも出ていまして」
「本当にかなり違いますね」
「特撮のお話は抜きにして」
 ここでこう前置きしてお話した日本でした。
「タイさんのところではハヌマーンが人気ですね」
「子供達のヒーローですよ」
「そうですね」
「はい、そして仏教にはハヌマーン以外にもヒンズー教の神々が見られますが」 
 タイも特撮のことはスルーしてお話します。光の巨人のことは。
「カーリー女神はいませんね」
「仏教にはそうですね」
「夫であるシヴァ神はいますが」
「実は不動明王や大自在天がそうですから
「ですがカーリー女神は悪を滅する女神です」
「外見は物凄いですがそうですね」
 悪者達と戦い徹底的にやっつける女神様なのです、ダンスが大好きでかつお茶目なところもあったりします。


第四百九十話   完


              2020・5・13 

 

第四百九十一話  口で言うことは

第四百九十一話  口で言うことは
 イギリスもフランスも今のインドの言葉を全く信じられませんでした、それで彼に対して言うのでした。
「話し合いなら後ろの女神様いらないだろ」
「話し合いする神様じゃねえだろ」
「そうした女神様ならラクシュミー女神だろ」
「お前のとこだとそうだろ」
「いや、この女神様たい」 
 インドはそのカーリー女神を見つつ答えました。
「今の僕は」
「不気味な咆哮あげて敵を攻撃しまくるんだったな」
 イギリスはヒンズー神話からお話しました。
「滅茶苦茶に殺し尽くして」
「偉大な女神様たい」
「だから話し合いとかねえだろ」
「そりゃあいつばっくれたり賠償金踏み倒すけれどな」
 フランスは韓国のことを言います。
「こうした時はまず話し合いだろ」
「後ろに女神様つけて穏やかに話すたい」
「棍棒持ってより怖いな」
「お前ガチでやるつもりだろ」
「いや、話し合いとよ」
 口ではこう言います、ですが。
 インドは本気でした、その本気がどうなるでしょうか。


第四百九十一話   完


                  2020・5・14
 

 

第四百九十二話  何を根拠に言っているのか

第四百九十二話  何を根拠に言っているのか
 またまたかつて国民的警察官の声をあてていたお笑いタレントの人が言いました。
「僕の噂では東京の感染者は十倍だぞ」
「えっ、その根拠は!?」
 日本は最初から信じていませんでした。
「また適当なことを言っていませんか?」
「あの、この人もう」
 妹さんも当然信じていません。
「お話を聞くよりも」
「事務所の方にですか」
「はい、この人の事務所は有名ですし」
 大阪にある日本屈指の芸能事務所です。
「ですからもう発言される度に」
「事務所に抗議ですね」
「お笑いでなくです」
「風評被害の撒布ですから」
「これが感染症で一番怖いです」
 感染症自体よりもです。
「ですから」
「ここは、ですね」
「はい、もう風評被害を出さない為にも」
「事務所に抗議ですね」
 そうすべきではないかというのです、最早こうした人に対しては直接の批判よりもこちらの方がいいのではというのです。


第四百九十二話   完


                   2020・5・14 

 

第四百九十三話  去った後で

第四百九十三話  去った後で
 インドは韓国を探すと言ってイギリスとフランスの前を後にしました、二国はそのインドを見送ってからお話しました。
「絶対に大変なことになるな」
「あんな女神様連れてるとな」
「絶対にな」
「何かが起こるな」
 こうお話します、そして。
 フランスからイギリスに言いました。
「どうする?」
「どうするってあいつは止められねえぞ」
 イギリスはこう返しました。
「インドはな」
「前はお前のところにいただろ」
「もう俺よりずっと強いからな」
「何かタイガーマスクのボボ=ブラジルみたいだな」
「古いな、けれどな」
 それでもと言うイギリスでした。
「もっと言えば俺達馬鹿委員長も止められないだろ」
「つまり両方止められないな」
「ああ、だからな」
 それでというのです。
「今回はな」
「俺達だとか」 
 止められないというのです、二国はそのうえでお話を続けました。


第四百九十三話   完


                 2020・5・15
 

 

第四百九十四話  徐々に

第四百九十四話  徐々に
 日本は上司の一番偉い人のお話を聞いて言いました。
「徐々にですか」
「うん、解除していくよ」
「そうしていきますか」
「まずは三十九の県からね」
 そこからというのです。
「していくよ」
「左様ですか」
「さもないとね」
「経済がですね」
「動かないからね」
 だからだというのです。
「そうしていくよ、そしてね」
「経済活動もですね」
「戻していこう」
「徐々にですか」
「何しろお店が閉店ばかりだと」
 この状況ではというのです。
「景気は言うまでもないから」
「肺炎も収まってきた感じがしますし」
「そうしていこう」
 徐々にでもというのです、日本の上司の一番偉い人は日本に対してお話して国民の人達にもお話しました。


第四百九十四話   完


                    2020・5・15 

 

第四百九十五話  いつもは呼ぶけれど

第四百九十五話  いつもは呼ぶけれど
 イギリスはフランスに難しいお顔で言いました。
「問題はここでいつもだとな」
「太平洋のあいつ等呼ぶよな」
「日本、アメリカ、中国ってな」
「こんなご時世だからな」
 フランスもやれやれという感じです。
「迂闊に外出も出来ねえし」
「しかもアメリカの上司と中国の上司が今ガチでやり合ってるしな」
「アメリカも中国も満身創痍だってのにな」
「ありゃどっちも覇権失うかもな」
「正直この状況で何やってんだ」
 そうしたお話だというのです。
「覇権目指して共倒れとかな」
「本末転倒だな」
「まあよくある話だけれどな」
「世の中往々にしてな」
「それで日本もな」
 フランスはここでこの国の名前を出しました。
「一番ましにしても」
「やっぱりゴタゴタしてるからな」
「迂闊に動けないからな」
 それで迂闊に呼べないというのです、肺炎はこうした時にも困った影響を与えてしまっているのです。


第四百九十五話   完


                   2020・5・16
 

 

第四百九十六話  夏もまた

第四百九十六話  夏もまた
 大阪はそのお話にげんなりとなりました。
「夏もでっか」
「そうなりそうですね」
「そんなんないですわ」
 こう日本に言いました。
「いや、ほんまに」
「高校野球がないとですね」
「夏やないですわ」
「私も同感です」
 見れば日本もげんなりとなっています。
「春の無念さを思い出しますし」
「余計にですわ」
「全く以て嫌な事態です」
「ほんまにそうですわ」
「何とか出来ないのか」
 日本は心から思いました。
「まことに」
「今年の夏はほんまおもろなさそうですわ」
「そうですね、春と同じく」
「というか今年ええことあります?」
「思い当たらないですね」
 ニュースはもう肺炎のことばかりです、そんな中で高校野球もそうなりそうなので日本達もげんありとなっています。


第四百九十六話   完


                 2020・5・16 

 

第四百九十七話  若し放置すると

第四百九十七話  若し放置すると
 太平洋の三国を呼ぶにしてもどうか、イギリスとフランスはそう思いましたがそのことをイタリアとドイツ、スペインの欧州の他の顔役の国々にお話をしますと。
 まずドイツが二国に言いました。
「委員長は今肺炎対策で防疫大国と言っている」
「ああ、そうだったな」
「世界をリードしているとか言ってるな」
 イギリスもフランスもこのことに気付きました。
「ってことはか」
「あいつを放置したら今回もやばいか」
「それにだよ」
 イタリアも言います。
「インド相手でも委員長普通に懲りないから」
「だからか」
「今後防疫大国とか言い出すか」
「それで世界の大国とかリーダーとか言い出すで」
 スペインはこの未来を言いました。
「このままやとな」
「よし、やっぱりあいつ等呼ぶか」
「そんなうざい未来いらねからな」
 二国はここで決断しました。
「それじゃあな」
「今から呼ぶな」
 こうしてでした、欧州の五国は太平洋の三国を呼ぶことにしました。


第四百九十七話   完


               2020・5・17 

 

第四百九十八話  大阪も徐々に

第四百九十八話  大阪も徐々に
 大阪は上司の人に言われました。
「うちも徐々にね」
「はい、解除ですか」
「そうしていくから」
「ましになってきたんで」
「うん、だから君もね」
「これからあらためてですか」
「頑張っていってね」
 こう大阪に言うのでした。
「そうしてね」
「わかりました、ほな」
「お店も開いていくし」
 殆どのお店が閉店していましたが。
「そうなっていくからね」
「そやからですね」
「活気を取り戻していこう」
「そうですね」
「野球も六月にははじまるというし」
「阪神も活躍しますわ」
「うん、ここで阪神が優勝してくれたら」
 その場合どうなるかといいますと。
 阪神が優勝するとその時日本の景気は飛躍的によくなります、大阪の上司の人はこのことについても期待するのでした。


第四百九十八話   完


                   2020・5・17
 

 

第四百九十九話  呼んでみても

第四百九十九話  呼んでみても
 欧州の五ヶ国に呼ばれた太平洋の三ヶ国はお部屋に入るなりそれぞれ言いました。
「今はどうも」
「こんな大変な時期に呼ばないでくれるかい?」
「正直迷惑ある」
「それでも呼びたい事情があるから呼んだんだよ」
 フランスがその三国に言いました。
「こっちもな」
「というとインドさんと韓国さんのことですね」
「わかってるじゃねえか」
 フランスは日本に返しました。
「そうだよ、大変なことになるぞ」
「そう言われましても今は」
 日本はフランスのその言葉に答えました。
「正直言いまして」
「今はどうにもならないか?」
「はい、インドさんともなりますと」
「こっちも全力で動かないと駄目だぞ」
「今誰もそんな余力ないある」
 アメリカも中国も言います。
「正直後にそて欲しいある」
「今の騒動が収まってからにして欲しかったな」
 三国共状況が状況なので動けないというのです、見れば日本はともかくアメリカも中国も満身創痍です。


第四百九十九話   完


                2020・5・18

 

 

第五百話  映像が捏造か

第五百話  映像が捏造か
 日本は最初そのお話を聞いて訳がわかりませんでした。
「広島と長崎の原爆は私が打ち上げたのですか」
「そう言っています、この人」
 日本妹はその人のインスタを見せつつ日本にお話します。
「そして私達に責任があると」
「あの、映像も残っていまして」
 さしもの日本も驚きを隠せないままです。
「そして運んだ巡洋艦も」
「後で潜水艦に沈められましたね」
「そして鮫が出たこともです」
 全て歴史に残っています。
「原爆の製造経緯だけでなく輸送のことも」
「それでアメリカさんの上司の方の命令も」
「そうなのですが」
「映像は捏造出来ると言っていまして」
 妹さんも唖然となっています。
「反論には常に馬鹿にした対応です」
「何といいますかその人は」 
 長く生きている日本も言うことでした。
「普通ではないですね」
「物凄い人が出ましたね」
 果たしてこの人は誰なのか、ここにきてかつて演じたお巡りさんを徹底的に貶め続けるタレントさん以上かも知れない人が出ました。


第五百話   完


                  2020・5・18
 

 

第五百一話  放置したら

第五百一話  放置したら
 イタリアは太平洋の三国に困ったお顔で言いました。
「若しインドを放っておいたらね」
「確実に報告されますね」
「そうなるよ」
 日本にはっきりと答えました。
「インドって実は仕返しは忘れないからね」
「それはわかっていますが」
「止められる余力ないんだ、三国共」
「かなり難しいです」
 つまり無理だというのです。
「今の状況では」
「やっぱり肺炎が響いてだね」
「残念ながら」
「うちはもっと駄目だぞ」
「こっちもある」
 アメリカも中国もお手上げです。
「お互いの上司同士がやり合っているある」
「それは君達も知っているじゃないか」
「そうだが何とかならないか」
 今度はドイツが言います。
「これからのことも問題だ」
「肺炎のことですね」
 日本も言います、三国共わかっていることはわかっています。ですが対応を取ることは難しい状況なのです。


第五百一話   完


                   2020・5・19
 

 

第五百二話  絶対に有り得ないこと

第五百二話  絶対に有り得ないこと
 日本は考えながら妹さんにお話しました。
「映像が兆が一捏造とします」
「京が一でも有り得ないですが」
 何しろ投下した人達の映像です。
「それでもですね」
「はい、アメリカさんの記録は全て残っています」
「それを見ますと」
「どう考えてもです」
「私達のしたことではないですね」
「確かに当時上司の方は研究と開発を進めていました」
 このことは事実です。
「そして若しです」
「実用化したならですね」
「もう実戦に使用していました」
「かなり危ない状況でしたから」
 当時敗戦寸前でした。
「それならです」
「戦争に使っていましたね」
「何故国民の皆さんに使うのか」
「有り得ないことですね」
 何処をどう考えてもです。
 その人の発言について日本は絶対に有り得えないと断言出来ました、おかしいと言うことすら馬鹿馬鹿しいまでと。


第五百二話   完


                   2020・5・19

 

 

第五百三話  問題は騒動の後だ

第五百三話  問題は騒動の後だ
 スペインは難しいお顔で言いました。
「インドとのことも気になるけどな」
「問題はその後ですね」
「そや、それも今の騒動の後や」
 肺炎のそれだとです、スペインは日本に言葉を返しました。勿論アメリカにも中国にも言っています。
「あいつ今で防疫大国って言うてるやろ」
「世界が模範にしていると」
「それやったらな」
 まさにというのです。
「今のうちにや」
「韓国さんを抑えろというのですね」
「そういうことや」
「前から思ってたけれど日本もアメリカも中国も国力半端じゃないよ」
 イタリアはこのことを指摘しました。
「三国共普通に俺達のつうちから三国合わせた以上に国力あるよ」
「日本でフランスとイタリア、イギリスを合わせた以上だったな」
 ドイツははっきりと指摘しました。
「そして韓国は俺達のどの国よりも国力は低い」
「それじゃあ普通に抑えられない?いや、駄目だね」 
 ここでイタリアは気付きました。
 その気付いたことは一体何なのか、圧倒的な国力があっても抑えられないとなると一体何があるのでしょうか。


第五百三話   完


               2020・5・20
 

 

第五百四話  影響を受ける筈もない

第五百四話  影響を受ける筈もない
 日本はその人について妹さんにさらに言いました。
「この人の発言を真に受ける人は」
「いないですね」
「流石にそうです」
 こう妹さんに言いました。
「断言します」
「そうですよね、流石にです」
 妹さんも言いました。
「あまりにも言っていることが酷いので」
「まだ某キバヤシさんの言うことはお子さんが信じますが」
 一話一話読んでいくと一九九九年七月に人類は何回滅亡するんだとなって作品の主張の矛盾がわかります。
「しかしです」
「この人の発言は」
「映像が捏造出来るとしても」
 京が一にです。
「他の歴史的事実を無視するとは」
「有り得ないですから」
「しかも違うと言っても相手の人を馬鹿にする返しばかりで」
「このことも問題ですね」
「全くですね」
 こうお話します、あまりにも発言が酷いと信じる人はいないということです。実際に信じている人はいないみたいです。


第五百四話   完


                 2020・5・20


 

 

第五百五話  もう特殊技能

第五百五話  もう特殊技能
 日本は言い切りました。
「国力の問題ではないです」
「というと何の問題や」
「技能の問題です」
 スペインに答えました。
「最早」
「技能かいな」
「ロシアさんは韓国さんを常に抑えていますね」
「兄弟の方もな」
「ロシアさんは出来るのです」
 この国は韓国にかなり強いです。
「そうなのです、ですが」
「お前等はあかんのやな」
「国力で押し切ろうとすれば」
「もの凄く疲れるんだぞ」
「他に使う余力がなくなるある」
 アメリカにしても中国にしても真顔で言います。
「だからある」
「韓国を抑えることは勘弁して欲しいんだ」
「本音も出てるな、けど技能レベルか」
「実況パワフルプロ野球で言うとバッターの威圧感でしょうか」
「それ確かチームに一人おるかないかの技能やろ」
 大体二〇一〇年頃までのシリーズではそうだったでしょうか、つまり太平洋でも一国あるだけいいという技能とのことです。


第五百五話   完


                  2020・5・21
 

 

第五百六話  実は医療も凄い

第五百六話  実は医療も凄い
 キューバはこの肺炎騒動の中元気です、それで肺炎では痛い目に遭っているスペインが尋ねました。
「お前今世界で一番元気みたいやな」
「上司の人の政策がよかったからやろかな」
「ああ、髭生やしたあの人か」
「あの人がめっちゃ医療に力入れててな」 
 そして教育にもです。
「財政はめっちゃ辛い中でも」
「医療は手を抜かんでやな」
「それでやねん」 
 スペインに笑顔でお話します。
「技術もええし」
「体制もやな」
「無料で受けられるから」
「それでやな」
「肺炎についても」
 世界が大変な中で、です。
「俺も国民の人達も大丈夫みたいやな」
「そやねんな」
「俺はスポーツだけやないってことやな」
 明るく言うキューバでした。
 意外なことにキューバは今回大丈夫みたいです、政策がしっかりしているとこうした時も大丈夫ということでしょうか。


第五百六話   完


                 2020・5・21


 

 

第五百七話  それじゃあどうする

第五百七話  それじゃあどうする
 何と韓国を抑えることはかなりの特技だとわかりました、ですがそれでお話が済まないのが国際政治です。
 イギリスは腕を組んで怒った顔で三国に言いました。
「それでもそっちで何とかしろ」
「だから物凄く難しいあるよ」
 中国はイギリスに憮然としたお顔で返しました。
「抑えられたら起源の主張とか言われないある」
「あのことかよ」
「もっと言えばスポーツでも暴虐の限りを尽くされないある」
「正直僕達も手を焼いているぞ」
 アメリカも言います。
「手を焼いていてだぞ」
「どうにもなってねえんだな」
「太平洋で彼を抑えられるのは今はロシアだけなんだ」
「ロシアか、そういえばあいつこの手の話になると出ないな」
 フランスがこのことに気付きました。
「どうも」
「ロシアさんはやる気がないと何もされないですから」
 日本が答えました。
「だからかと」
「ったくよ、じゃあインドとのことと肺炎の後どうなるんだよ」
 フランスはやれやれといったお顔で思いました、韓国を抑えられる数少ない国にやる気がないことを知って。


第五百七話   完


                    2020・5・22
 

 

第五百八話  最悪の夏決定

第五百八話  最悪の夏決定
 夏の高校野球も中止となりました、大阪はもう何もかもが終わったという感じでぼやくばかりでした。
「この夏何もする気起きませんわ」
「春もだったしね」
 ロシアがその大阪に応えます。
「それじゃあね」
「ほんま最悪ですわ」
「というか何でも中止とすることはね」
 ロシアはこうも言いました。
「もう皆の元気をなくしてくね」
「そのことを実感しましたわ」
「ことなかれ主義かな」
 ロシアもどうかというお顔になっています。
「それでかな」
「日本の学校の先生そうした人多いせいでっしゃろか」
「あとセクハラ、パワハラ、暴力多いよね」
「はい、それでことなかれ主義も多くて」
「高野連もかな」
「マスコミ主催ですけど」
 高校野球はそうなっています。
「ほんま何でも中止は」
「げんなりするよね」
 阪神もいない甲子園で言います、見れば魔物もケンタッキーのおじさんもグラウンドでがっかりしています。


第五百八話   完


                2020・5・22


 

 

第五百九話  それでどうなる

第五百九話  それでどうなる
 ドイツは太平洋の三国に沈痛な面持ちで言いました。
「インドのこと、そしてだ」
「肺炎のこととその後のことでもだな」
「韓国のことが気がかりあるな」
「それでお前達に言っているが」
 アメリカにも中国にも告げます。
「難しいということだな」
「私には自然と来ますし」
 日本の場合は特にです。
「対応しきれないものがあります」
「他にもやることがあるし、だな」
「そうなのです」
「とりあえずインドが徹底的にしてもだな」
「反省される筈がないですし」 
 そもそも反省する国家は少ないのではないかという意見はとりあえず置いておくべきでしょうか。見ればこの場にいる各国も何国かはそんな感じです。
「そして肺炎の件は」
「確実に、だな」
「騒がれます」
 もうこのことは決定事項だというのです。
「防疫大国だ、世界のお手本だと」
「今以上にか」
 やれやれとなるドイツでした、その未来予想について。


第五百九話   完


                 2020・5・23
 

 

第五百十話  先は長いけれど

第五百十話  先は長いけれど
 関西でも緊急事態が解除されてお店がどんどん再開されてきています、大阪は道頓堀の中で言いました。
「やっぱりここはこうやないとあかんわ」
「だよな、本当にな」
「大阪のこの明るさは最高だな」
 一緒にいるイギリスもフランスも同意でした。
「あとこれでプロ野球が開幕してな」
「阪神がどうとかいう話題だけだな」
「はい、六月開幕らしいですし」
 その時にはとです、大阪は二国に言いました。
「そうなりましたら」
「阪神の勝ち負けであれこれ言うのも楽しいな」
「負けても華があることは素晴らしいある」
 アメリカも中国も楽しみにしているみたいです。
「甲子園は西宮あるがな」
「大阪でも大人気だからな」
「デイリーも阪神の記事がないと駄目だよ」
 ロシアはその新聞を手にしています。
「全面に猛虎愛が溢れてるからね」
「ほんまこれからですけど」
 それでもと言う大阪でした。
 ようやく大阪に明るさが戻ってきました、まだまだ大変ですがここから大阪はその本領を発揮しようと決意しています。


第五百十話   完


                   2020・5.22


 

 

第五百十一話  あの二国だけは

第五百十一話  あの二国だけは
 フランスはこれ以上はないまでにどうかというお顔になって日本達に言いました。
「お前等三国で太平洋完全に仕切ってるよな」
「影響が及ばない国はないです」
 日本も言い切りました。
「ですから三国同時に言えば」
「それでもあいつとあいつの馬鹿兄弟は別かよ」
「その場で頷いても」
 これは北朝鮮に多いです。
「すぐに勝手なことをします」
「俺達の言うことは最初から耳に入らねえしな」
「正直ロシアさんでないと止められないです」
「本当に特技なんだな」
 韓国そして北朝鮮を止めることはです。
「だからああなんだな」
「インドさんとのこともこれからのことも」
「これからのことは決定事項かよ」
「もう騒がれていますし」
「やれやれだな」
「国力の問題じゃないっていうのがきついな」
 イギリスはやれやれという感じになっています。
「かといっても国力低い奴で止められねえしな」
「左様です」
 特技の問題でも国力が低いと駄目だというのです、本当に韓国を止めることはかなり難しいことなのです。


第五百十一話   完


                   2020・5・24
 

 

第五百十二話  まさかの完結

第五百十二話  まさかの完結
 台湾は日本の鬼を倒す漫画が終わったと聞いて日本に信じられないといったお顔でこんなことを言いました。
「あの雑誌で、ですか」
「人気絶頂で終わりました」
「たった二十二巻で」
 見れば本当に驚いています。
「終わるなんて」
「あの雑誌では信じられないですね」
「人気があるとずっと続けるじゃないですか」
 その雑誌はというのです。
「もうちょっとだけとか言って」
「あの漫画がいい例ですか」
「実際に延々と続きましたね」
「はい、某スーパーサイヤ人さんが常に所謂噛ませで」
 高らかに笑って誇らしげに出て延々と時間稼ぎをしてそうしてボロ負けするという展開を息子さんと一緒に繰り返していました。
「アニメの方でも」
「そんな雑誌ですから」
「ですが本当に終わりました」
「それが信じられないです」
「こうしたこともあるということで」
 日本は台湾にお話しました、その漫画は確かに終わりました。まだアニメの二期もしていないですがそれでも終わったのです。


第五百十二話   完


                2020・5・24


 

 

第五百十三話  結論は一つ

第五百十三話  結論は一つ
 日本は欧州の五ヶ国にお話しました。
「正直韓国さんについては今の私達では余裕もないので」
「対応出来ないんだな」
「インドさんとの件は中立で」
 本当に間に立てる余裕はどの国にもないです。
「そして肺炎のこともです」
「スルー推奨なんだな」
「それでお願いします」
 こうイギリスに答えて他の国にもお話します。
「この件では言われているだけなので」
「その言うことが滅茶苦茶うざいから言ってるけれどな」
「そういうことでお願いします」
「ったくよ、どうにかならねえのかよ」
 イギリスも他の国もそうしたお顔になっています。
「あいつについては」
「ですからロシアさんなら」
「やる気がないと本当に何もしねえからな、あいつは」
 今回はやる気がないことが明らかです。
 かくして今回も韓国の件は放置となりましたが。
 フランスはどうかというお顔で言いました。
「冥界三巨頭並の実力でもどうにもならないってのも凄いな」
「冥闘士百八人で絶対やろ」
 スペインがフランスに突っ込みを入れます、尚ロストキャンバスではこの三人より強い冥闘士もいました。


第五百十三話   完


                 2020・5・25
 

 

第五百十四話  東京もか

第五百十四話  東京もか
 東京の上司の人が東京に言いました。
「このままいけばね」
「僕もですね」
「ええ、解除出来そうよ」
「それは何よりです」
「前の人はあれこれ言うけれど」
 どの面下げてという人がいる位平然と発言しています。
「あの人はね」
「気にしないでいいですね」
「信頼ないわね」
 一番大事なこのことがです。
「復権を狙っているみたいだけれど」
「無理ですね」
「ええ、だからあの人の言うことはスルーして」
 そのうえでというのです。
「やっていくことよ」
「そして解除になったら」
「徐々に日常に戻っていきましょう」
「わかりました」
「二次感染は怖いけれど」
 この心配はあります。
 ですがそれでもです、東京でも解除の時は近付いてきています。辛い状況も必ず終わるものなのです。


第五百十四話   完


                   2020・5・25 

 

第五百十五話  死なないから大丈夫

第五百十五話  死なないから大丈夫
 アメリカは言い切りました。
「韓国はカーリー女神に攻撃されても死なないぞ」
「相手は破壊と殺戮の女神やけどか」
「彼の生命力と回復力は普通じゃないからな」
 こうスペインに言います。
「そのことではロシアに匹敵するぞ」
「ロシアってそれこそ不死身やぞ」
「彼も凄いぞ」
「それに悪運が凄いある」
 中国は韓国のこのことをお話します。
「最悪の時に最悪の選択をするというあるが」
「それでもずっと生き残ってるな」
「だからある」
「今回も生き残るんかいな」
「インドが怒った位で死ぬならもうとっくにあるぞ」
「そんなにしぶとい奴なんかいな」
 スペインも唖然でした。
「太平洋の国家は生命力強い国ばっかりやけどな」
「韓国さんはそこに悪運もありますので」
 日本はこのことをどの国よりも知っています。
「大丈夫です」
「それでお前等動かんのやな」
 この理由もあるということがわかったスペインと欧州の他の四国でした、韓国はそう簡単に倒れる国ではないみたいです。


第五百十五話   完


                 2020・5・26
 

 

第五百十六話  こんな時に選挙は

第五百十六話  こんな時に選挙は
 日本は野党の党首の人の発言に呆れました。
「まだとてもです」
「衆院選はですね」
「出来ないと思いますが」
「それでああ言われるとは」
 妹さんも言います。
「とてもです」
「私や国民の皆さんのことを考えているとはですね」
「言えないですね」
「選挙どころではありません」
「緊急事態が解除されても」
 ようやく全国となってもです。
「まだ予断を許しません」
「対策の必要もありますし」
「そこで選挙なぞ」
 それこそです。
「普通は考えられないです」
「それこそ政策を全く考えないで」
 肺炎や経済のそれをです。
「政権のことしか考えていないと」
「とても言えないですね」
 野党の第一党の党首の人がまた言いました、この人にとって本当に日本のことも国民のこともどうでもいいみたいです。


第五百十六話   完


              2020・5・26


 

 

第五百十七話  騒ぎ過ぎと

第五百十七話  騒ぎ過ぎと
 日本は欧州の顔役五ヶ国にこうも言いました。
「私達からしてみればスポーツのことも」
「言うが全部とんでもない事態だ」
 ドイツは額から汗を流しつつ真顔で言いました。
「ワールドカップもアジア大会も冬季オリンピックもだ」
「ではロナウドさんのことやカップを踏みつけるパフォーマンスも」
「他のことも含めて全部だ」
 もうありとあらゆる競技で、です。
「俺達にとってはトラウマにまでなる」
「それならある」 
「オーストラリアに来てもらったぞ」
「来たでごわす」
 中国とアメリカが言うと、でした。
 某脚本家さんの脚本並に呼ばれて一瞬で来たオーストラリアが自分で起こった韓国の選手のプレイをお話しました。
「野球で頭にビーンボール投げて唾を吐いたでごわす」
「何でもない様に言ったけれどな」
「欧州じゃ違うとは言っておくな」
 イギリスもフランスも他の三国もそのプレイにどん引きです。
「こっちじゃ欧州中で大騒ぎのプレイだからな」
「アストロ球団でもなかっただろ」
 ビーンボールを専門で投げる元特攻隊のピッチャーがいました、ですがこの人も投げた後で唾を吐いてはいませんでした。


第五百十七話   完


                 2020・5・27
 

 

第五百十八話  どう考えても

第五百十八話  どう考えても
 日本は野党の党首の人の発言に腕を組んで考えて言いました。
「考えてみましたが」
「今は、ですね」
「解除されたばかりです」
 妹さんにもお話します。
「その状況ではです」
「衆院選をしようにも」
「出来ないです」
「選挙は人が集まります」
「しかも肺炎だけでなく経済にも対策が必要です」
 そうした状況だというのです。
「それではです」
「とてもですね」
「選挙なぞは」
 民主主義では絶対に行われるものでもというのです。
「まだ出来ません」
「それで言えるとは」
「何故緊急事態宣言が出されたか」
「わかっていないですね」
「そしてどう考えても政策も何もない」
「そうとしか思えないですね」
 どう考えてもというのです、尚この人は二月の上旬でも選挙を念頭に置いていると言っていました。


第五百十八話   完


                 2020・5・27


 

 

第五百十九話  やっぱりどうにもならない

第五百十九話  やっぱりどうにもならない
 オーストラリアも欧州の五ヶ国に言いました。
「韓国を抑えることは無理でごわすな」
「本当にはっきり言ったね」
 イタリアはそれはないというお顔で返しました。
「肺炎がなくてもだね」
「日本達も言ったと思うでごわすがそれは特技でごわすからな」
「だからだね」
「そうでごわす、だから肺炎の後で何を言ってもでごわす」
「スルーしてだね」
「気にしないことでごわす」
 これがオーストラリアのアドバイスでした。
「そうするでごわす」
「スルーしても凄く疲れるけれど」
「慣れるでごわす」
「慣れるまでも大変なんだよ」
 イタリアはあくまで言います、ですが。
 お話は変わりません、インドとのことも同じでした。
 それで太平洋の国々が帰ってからイタリアは他の四国に言いました。
「これから韓国が騒いでもスルーしかないっていうけれど」
「問題は何かというとだ」
 ドイツがここで言いました。
 肺炎の後で問題は何であるのか、ドイツは他の四国にお話をはじめました。ただ韓国が言うだけではないみたいです。


第五百十九話   完


                2020・5・28
 

 

第五百二十話  香港を巡って

第五百二十話  香港を巡って
 香港は中国に難しいお顔で言いました。
「先生の上司が厄介的な」
「それはわかっているあるが」
 それでもと言う中国でした。
「今は、あるよ」
「先生もどうにも出来ない的な」
「そっちの上司に何とかしてもらうことある」
「アメリカさんの上司が出て来た的な」
「台湾の上司もあるな」
「正直前より大変的な」
 そうなったというのです。
「今は」
「うちの上司はどうもある」
 中国は香港に暗いお顔で囁きました。
「外だけでないみたいある」
「まさか内も的な?」
「ああなっている時の状況はお前もわかっているあるな」
「内外で大変的な」
「それであるよ」
 中国の今の上司の人はというのです。
「ああしているある」
「危ない的な」 
 若しかすると中国の上司の人は今かなり危うい状況にあるかも知れません、香港もそのことを察しました。


第五百二十話   完


                   2020・5・28 

 

第五百二十一話  そうなったら

第五百二十一話  そうなったら
 ドイツはイギリス達に深刻なお顔で言いました。
「今アメリカの上司と中国の上司が揉めている」
「あれ両方共覇権失う位に共倒れにならねえか?」
 フランスはこうドイツに答えました。
「こんな時期にお互いの国が満身創痍でやってるからな」
「その可能性はあるな」
「正直こんな時期にやり合うのはまずいだろ」
「そして二国が共倒れになるとだ」
 その場合はといいますと。
「残るは日本だ」
「日本は覇権興味ないで」
 今度はスペインが言ってきました。
「上司の人達含めてな」
「だから国際協調路線でリーダーシップをとなるが」
「そこでやな」
「その場合一国騒ぐ国が出て来る」 
 そうなるというのです。
「それが問題だ」
「委員長やな」
「そうだ、あいつは絶対に騒ぐぞ」
「それがめっちゃ嫌やな」
 見れば他の三国もその事態にうわ、というお顔になっています。日本はともかくその事態が嫌だというのです。


第五百二十一話   完


                2020・5・29
 

 

第五百二十二話  六月からやっと

第五百二十二話  六月からやっと
 日本のプロ野球の開幕が決まって大阪も大喜びです。
「やっとですわ」
「六月十八日か十九日からか」
 フランスもその大阪の肩に手を置いて言います。
「よかったな」
「無観客にしましても」
「ああ、やっぱりスポーツがあると違うからな」
「阪神の試合もありますし」
「それが大きいよな、お前さんにとっちゃ」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「魔物とケンタッキーのおっさんがな」
 フランスは今自分達がいる甲子園球場のマウンドを見ました、見ればその彼等がそこにいます。しかもです。
「起き上がったな」
「あの連中起き上がりましたか」
「あいつ等も起きるとなるとな」
「やっぱり阪神に祟りますか」
「今年高校野球ないんだよな」
「ほなその分ですか」
「昭和四十八年最終戦とか一九九二年の最後とか三十三対四とか二〇〇八年の逆転敗北とか二〇一四年のシリーズみたいな展開は気をつけろよ」
 フランスは大阪にこうも言います、彼等も起き上がったので。


第五百二十二話   完


                2020・5・29 

 

第五百二十三話  嫌な未来予想図

第五百二十三話  嫌な未来予想図
 フランスもそのお話に暗いお顔で言いました。
「日本がリーダーシップ取って国際協調路線推進自体はな」
「いいよね」
「そっちの方がいいかもな」
 イタリアにもこう言います。
「正直言ってな」
「覇権とか何とかよりもね」
「というか覇権とかも政治学の学説の一つなんだよ」
「これが全部じゃないね」
「ああ、それで国際協調だとな」
 どうなるかとです、フランスはさらに言いました。
「かえっていいとも思うけれどな」
「日本がリーダーシップ取るとね」
「あいつが絶対に出て来るからな」
 このことが火を見るより明らかだというのです。
「もうあちこちの国でまず日本の悪口言ってな」
「国際会議でもね」
「今も会議のはじまりそれだけれどな」
「もっと酷くなるね」
「文化交流でも言ってな」
 フランスはさらに言います。
 もうこうなっていくことは想像出来るというのです、そしてフランスは最も恐ろしい事態も言うのでした。


第五百二十三話   完


                    2020・5・30
 

 

第五百二十四話  サッカーも開始

第五百二十四話  サッカーも開始
 サッカーも開幕の日が決定しました、日本もこの事態には微笑みました。
「野球に続いてサッカーとなりますと」
「いいですね」
「はい、肺炎ばかりではです」
 妹さんにも笑顔で言います。
「国民の皆さんも私も疲れてしまいます」
「ネットでも肺炎のお話ばかりですし」
「荒んだ書き込みも多くなっていますから」
 だからだというのです。
「スポーツもあるとです」
「それだけで全く違います」
「殺伐としたままでずっといてはなりません」
 精神的によくないというのです。
「ですからここはです」
「はい、野球にサッカーに」
「そうしたものを楽しんで」
 そうしてというのです。
「そのうえで、です」
「心を和ませるべきですね」
「最初からずっと荒んでいる人はどうにもならないですが」
 所謂パヨクやネット右翼と呼ばれている人達でしょうか、こうした人達のことは今回の騒動でも目立っています。
 それでも多くの人にとっていいことだとです、日本は思うのでした。


第五百二十四話   完


                   2020・5・30 

 

第五百二十五話  政治だけと思うな

第五百二十五話  政治だけと思うな
 さしものフランスも真っ青になって言います。
「あいつが日本に言うのは政治の場だけじゃねえからな」
「もう何から何までだよね」
「勿論スポーツでもな7」
「そうなると」
 イタリアまで真っ青になりました。
「サッカーの日韓戦がいつも行われるんだね」
「ありとあらゆる競技でな」
「こっちでやっても」
「ああ、どれだけ嫌かわかるよな」
「嫌過ぎるよ」
「俺はもうあんな思いは二度としたくないからな」
 イギリスですら項垂れてお顔が青いです。
「オリンピックあいつが日本にあれこれやって日常送ってああなったんだぞ」
「ものの見事に破壊されたな、お前のオリンピック」
 スペインも今はイギリスに優しいです。
「サッカーのあの試合が止めやったな」
「俺のオリンピック閉会式あったのにな」
 これまでの大会通りです。
「あいつの選手が竹島は自国領ってやらかして事実上の完結になったからな」
「あんなん世界中でやられたら嫌過ぎるわ」 
 それだけでと思うスペインでした、しかしここでドイツが真っ青になっている四国に彼等以上に青いお顔で言いました。


第五百二十五話   完


                2020・5・30
 

 

第五百二十六話  航空自衛隊から

第五百二十六話  航空自衛隊から
 日本は青空を見上げて微笑みました。
「素晴らしいですね」
「全くです」
 日本妹も青空を見上げて微笑んでいます。
「ブルーインパルスの方々が出られて」
「ショーを見せてくれるとは」
「素晴らしいエールです」
「大変な状況ですが」
 それでもというのです。
「こうした催しは最高です」
「医療関係者の人も頑張れます」
「憎いといいますか」
 こうした言葉も出ました。
「元気が出ますね」
「こうした時こそ頑張らないと」
「そう思いますと」
「このショーは素晴らしい励みです」
「そして癒しです」
「では私達も」
「はい、元気を貰いましたし」
 それでというのです。
 航空自衛隊のブルーインパルスがここで素晴らしいものを見せてくれました、国民の人達を守ってくれるだけでなく励ましてもくれます。


第五百二十六話   完


                  2020・5・30 

 

第五百二十七話  想像を絶するのが常だから

第五百二十七話  想像を絶するのが常だから
 ドイツは他の四国に言いました。
「斜め上だ」
「そうだったな、あいつはいつもそうなんだよ」
 イギリスはドイツのその言葉にこの世の終わりの様な表情になって応えました、日本ではよく知られている言葉です。
「もうな」
「まさに常にだな」
「想像を遥かに超えることやらかすな」
「だからだ」
「日本に対する嫌がらせもだな」
「日本が今以上に国際的地位を上げてまさに中心になる」
「少なくとも太平洋な」
 そうなると、というのです。
「そうしたらだな」
「そうだ、その場合はだ」
 まさにというのです。
「あいつは斜め上に突き進む」
「それで想像より遥かにひでえことやらかすんだな」
「常にだ」
「斜め上ってのが怖いな」
 フランスもこの世の終わりといったお顔です。
 欧州の主要と言える五ヶ国はこのことを認識せざるを得ませんでした、韓国の行動は全く予想がつかないということに。


第五百二十七話   完


                  2020・6・1
 

 

第五百二十八話  文句しか言わない人

第五百二十八話  文句しか言わない人
 ブルーインパルスの励ます為のショーを見てまたしても例のお巡りさんの声をあてていたタレントさんが言いました。
「医療関係者の人は空を見上げる暇もないよ」
「この人は何といいますか」
 日本はもう完全に呆れ果てました。
「文句しか言われない」
「そんな人ですね」 
 妹さんもその人を見て言いました。
「そのことがわかります」
「はい、もうここまでくると」
「どうにもならないといいますか」
「救い様がないですね」
「もう何でも文句をつけるか」 
 若しくはというのです。
「根拠のない噂話を流すか」
「それしか出来ないですね」
「人はあの様になるとです」
 それこそというのです。
「おしまいですね」
「全くです、もう落ちるだけです」 
「今もかなり落ちていますが」
 さらにというのです、もうこの人はどうにもならないそこまで落ちてしまっているとわかった日本兄妹でした。


第五百二十八話   完


                  2020・6・1 

 

第五百二十九話  リーダーになる気満々

第五百二十九話  リーダーになる気満々
 フランスはさらに言いました。
「あいつ最近防疫大国だの何だの言ってるしな」
「うん、世界のお手本になっているとかね」
 イタリアも言います。
「そのことを思うとね」
「物凄くまずいだろ」
「絶対に肺炎の騒動が終わったら世界中で言い出すね」
「出しゃばってな」
 こうまで言うフランスでした。
「とんでもねえことになるぞ」
「そこで日本が注目されていたら」
「まさに火を見るより明らかだな」
「お前のとこの諺であったな」
 スペインはここでフランスにこう言いました。
「雨の日は晴れるでしょうって」
「ああ、その諺だよな」
「騒動の後はええことがあるな」
「そりゃいいこともあるさ」
 フランスは諺自体は否定しませんでした。
「けれどな」
「悪いこともあるな」
 世の中いいことだけではありません、やっぱり悪いことも起こります。そしてこのことが悪いことだというのです。


第五百二十九話   完


                  2020・6・2
 

 

第五百三十話  撮影再開

第五百三十話  撮影再開
 日曜の朝の二つの番組も撮影休止になってしまっていました、他にもアニメ作品の多くがそうなってしまっています。
 その中で、でした。
「遂にだよ」
「撮影再開ですか」
「ああ、早速はじまったぜ」
 某脚本家さんが日本に笑顔でお話します。
「よかったな」
「はい、ヒーローがいてくれますと」
 日本も明るい顔で言います。
「どれだけ心が励まされるか」
「そうだよな、暗い話ばかりでもな」
「ヒーローがいてくれると違います」 
 もうそれだけでというのです。
「これは嬉しいニュースです」
「そうだよな、あんたにとっても」
「それではこれからですね」
「また観られるからな」
「戦隊のレッドの方も感染してしまいましたが」
「それでも復帰してくれたしな」
「やはりヒーローは不滅ですね」
 日本も笑顔で言います、暗いニュースが続くその中で待ちに待った吉報の一つが日本に届けられました。


第五百三十話   完


                  2020・6・2 

 

第五百三十一話  G20でも

第五百三十一話  G20でも
 フランスはスペインに言いました。
「G20にあいついるんだよ」
「お前等の方全く見んやと」
「ちらりと見たことすらなくてな」
 フランスは答えてさらに言います。
「いつも日本に向かっていってるんだよ」
「あそこ世界のこと話す場所やろ」
「言うこともな」
「日本がどうだああだばっかりやな」
「ああ、それがこれからパワーアップするって思うとな」
 それこそというのです。
「うんざりしてくるな」
「旭日旗だってそうしてくるな」
 イギリスはこのことでも痛い目に遭っているのでわかるのです。
「これまで以上かよ」
「あの、最近日の丸でも言ってきてるよね」
 イタリアがそのイギリスに言います。
「日本の防衛関係の上司さんのマスクがどうとかで」
「あれ日の丸で航空自衛隊だったけれどな」
「それでも言ってくるとなるとね」
「ったくよ、柱の人達かよ」
 第二部の殆ど裸の恰好の人達でした、この人達がそもそものはじまりだったのかも知れない重要な人達でした。


第五百三十一話   完


                   2020・6・3
 

 

第五百三十二話  目論見は早速か

第五百三十二話  目論見は早速か
 アメリカの上司の考えを聞いてロシアがアメリカに言いました。
「僕の上司の人が言ってるよ」
「何てだい?」
「中国君入れないと世界のことはお話出来ないってね」
「最近うちの上司は中国の上司とやり合ってるからな」
「それで露骨に言い出したけれどね」
「やっぱり君のところはそう言うか」
「多分君の上司の人への対抗だけれど」
 ロシアはさらに言います。
「それだけじゃないと思うと」
「お互いサミットでもやり合えっていうのかい?」
「あと第三次世界大戦になりかねない考えだしね」
 このこともあるのではというのです。
「これは僕の予想だけれどね」
「だから言ったんだな」
「最近君の上司の人極端だからね」
「色々あるんだ」
 最近では暴動も起こっています。
「だからなんだ」
「再選して第三次世界大戦とかとんでもないよね」
「流石にそれは困るな」
 戦争になればそれだけで多くの人が亡くなって産業も社会も生活も破壊されます、このことはアメリカもわかっています。


第五百三十二話   完


                 2020・6・3 

 

第五百三十三話  言ってる傍からやる国

第五百三十三話  言ってる傍からやる国
 欧州の五ヶ国がこれから韓国が日本に対してどうしてくるかということに頭を抱えているその時にです。
 あるニュースが入ってきてです、イギリスはこうなるんだというお顔で言いました。
「こんな時期にWTO提訴かよ」
「しかも何だ?ホワイト国除外でかよ」
 フランスも同じお顔になっています。
「こんなので提訴するかよ」
「他のアジアの国そうなってなかっただろ」
「それにだよね」
 イタリアも呆れ果てています。
「フッ化水素って管理大変だから商売の相手はっきりしていないといけないのに」
「だから何かあるとホワイト国除外も当然だ」
 ドイツは難しいお顔になっています。
「あいつはそれでもやるか」
「また色々モレノパターンやるんやろな」
 スペインにとってのトラウマです。
「あいつのことやから」
「こんなことが今以上にさらにハイレベルでやられるとな」
「すげえうぜえな」
 イギリスもフランスも頭を抱えています。
「サミットにも呼ぶなよ」
「アメリカの上司最近おかしくねえか?」
 この人のお話にもなります、とにかくそれが問題です。


第五百三十三話   完


                2020・6・4
 

 

第五百三十四話  全会一致なのに

第五百三十四話  全会一致なのに
 アメリカの上司の人のサミットについての提案ですがカナダはどうかというお顔で妹さんに言いました。
「これおかしくない?」
「ロシアさんのことは」
「クリミアのことがあるからね」
「そうそう再加入は出来ないですね」
「しかもね」
 カナダはさらに言います。
「これをしたらね」
「第三次世界大戦も有り得ますね」
「それで沢山の人が困ったらどうするのかな」
「ここで戦争だと言える人は」 
 カナダ妹は雲ったお顔で言いました。
「相当好戦的な人ですね」
「十字軍の時の聖職者の人かな」
「そんなレベルですね」
「ご自身達が戦争に行かれることはないと思っているのでは」
「それで言っていたら卑怯じゃないですか?」
「僕もそう思うよ」
 カナダも否定しませんでした。
「とにかく今回は賛成出来ないね」
「イギリスさんもそう思っておられますし」
 そう言っています、アメリカの上司の今回の提案はかなり懐疑的に見ている国もあります。それはロシアだけではありませんでした。


第五百三十四話   完


                2020・6・4 

 

第五百三十五話  それで提訴出来るか

第五百三十五話  それで提訴出来るか
 イタリアは困ったお顔でドイツに尋ねました。
「ドイツ、ホワイト国除外でWTOに提訴出来るの?」
「今も話に出たが初耳だ」
 ドイツは目を閉じ暗いお顔でイタリアに答えました。
「お得意様から普通の商売相手になっただけだ」
「ニッポン経済制裁していないよ」
「そう思うのは委員長と日本のマスコミと野党位だ」
 何故か日本にもいます。
「そうした人達だけでだ」
「どう見ても、だよね」
「WTOは受理するのか」
 ドイツはこのことを真剣に懸念しています。
「受理しないとあいつは大騒ぎするが」
「受理したら大変だよ」
「その時はモレノさんや」 
 スペインはまたこの人の名前を出しました。
「WTOでもやったみたいやしな」
「俺だったら聞かなかったことにするからな」
 イギリスは自分ならと言いました。
「そうしたら絶対に家の前で連日連夜デモが行われるけれどな」
「それでもこれ受けたら大変だよ」
 また言うイタリアでした、肺炎で大騒ぎの時にこんな理由で尚且つ機能不全のWTOにお話を持って行くのでした。


第五百三十五話   完


                   2020・6・5

 

 

第五百三十六話  デモに軍隊は

第五百三十六話  デモに軍隊は
 今アメリカは大変な状況です、その状況にアメリカは妹さんに言いました。
「暴動が問題だな」
「ああ、暴動はね」
 妹さんも応えます。
「それ自体は問題でね」
「抑えないといけないにしても」
「デモは違うよ」
 妹さんはこのことは剣呑な顔で言いました。
「だからね」
「デモに軍隊は向けられないね」
「向けたらとんでもないことになるぞ」
 アメリカがどういった国か考えればです。
「それだけは止めないとな」
「私もそう思うよ、国防の上司の人は反対しているけれど」
「上司の一番偉い人はわからないな」
「あの人普段から何するかわからないしね」
「そう思うとだ」
 本当にというのです。
「これから余談を許さないな」
「そうだね、ちょっと間違えると」 
 最悪の事態が起こるというのです。
 アメリカは肺炎に加えてデモや暴動でも不穏な事態になっています、果たしてこれからどうなるのでしょうか。


第五百三十六話   完


                 2020・6・5 

 

第五百三十七話  騎馬軍団

第五百三十七話  騎馬軍団
 かつてはあらゆる国の軍隊で馬を使っていました、それは大昔からです。
 それでイタリアはこうしたことを言いました。
「使っていなかった国殆どないよね」
「俺はほぼ馴染みなかったで」
 キューバはそのイタリアに笑ってお話しました。
「正直言ってな」
「あっ、島国だからだね」
「そや、それより船や」
「そうした国もあるよね」
「けれど馬を使ってなかった国は殆どないな」
 このことはイタリアの言う通りだというのです。
「ほんまに」
「俺も使ってたしね」
「ローマさんもやったな」
「祖父ちゃんの軍隊はあまり重要じゃなかったけれどね」
 ローマではそうでした。
「ギリシアのお母さんの時もそうだったけれど」
「それよりも歩兵やったな」
「鎧と盾と槍で武装したね」
 ローマのそれはレギオンと呼ばれていました、重装備で方陣を組んでいたローマを象徴する編成でした。
 その馬のことをです、今イタリアは振り返るのでした。


第五百三十七話   完


                  2020・6・6
 

 

第五百三十八話  馬というと

第五百三十八話  馬というと
 日本は馬と聞いてイタリアに言いました。
「私も騎馬隊は持っていましたが今は」
「馬っていうとかな」
「競馬ですね」
「乗馬は?」
「乗馬もありますが」
 それでもというのです。
「今ではです」
「ギャンブルなんだね」
「かなりのお金が動きます」
 理由は簡単で賭ける人が多いからです。
「そしてかつてはこうぞがすえた様な人生の終着駅の様な香りをさせている方が来ておられました」
「それ院長さんとお付き合いしている漫画家さんの発言だよね」
 恨ミシェランという作品でありました。
「泥酔して汚れてダンボールにくるまってた」
「尚その方はくも膜下出血から回復されています」
 本当によかったことに。
「そうした場所でした」
「何で日本のギャンブルってやさぐれるのかな」
「そこはカラーでしょうか、ですが本当にです」
「今日本で馬っていうと競馬なんだね」
 もうそうなっています、馬は確かにまだ使われていますが軍隊で使われることはほぼなくなっています。


第五百三十八話   完


                    2020・6・6 

 

第五百三十九話  騎兵軽視

第五百三十九話  騎兵軽視
 ローマの人達はローマに言っていました。
「やっぱり俺達ハレギオンですね」
「レギオンで戦って勝っていますね」
「重装備でかついざって時は土木工事も出来る」
「その組織力が強みですね」
「ああ、しっかりと固めてな」
 重装歩兵で方陣を組んで、です。ローマも言います。
「群がる敵を寄せ付けない」
「それが強さですね」
「他の国にはない強さですよ」
「このレギオンがあればです」
「俺達に敵はいないです」
「何かアレクサンドロスってのが騎兵使ってたけどな」
 ローマもこのことは聞いています。
「けれどな」
「はい、俺達も騎兵を持っていますけれど」
「あまり必要ないですね」
「レギオンは無敵ですから」
「補助戦力ですね」
「それ位だな」 
 ローマもこう言います。
 ローマには無敵のレギオンがありました、その為騎兵は軽視していました。お金持ちしかなれないという事情がありましたがやはり重装歩兵が主力でした。


第五百三十九話   完


                   2020・6・7
 

 

第五百四十話  文学では

第五百四十話  文学では
 イタリアは日本に彼の競馬について尋ねました。
「こうぞがすえた様な人生の終着駅の様な優しい香りがした世界だね」
「かつてはそうでした」
「駄目な人達のギャンブルかな」
「ギャンブル自体に否定的なイメージを持っている人は多いですね」
「それでだね」
「ですが文学でも書かれています」
 ここで日本はイタリアにこのことをお話しました。
「織田作之助さんの作品です」
「確か大阪の人だね」
「大阪で生まれ育った作家さんです」
 日本もその人だと答えます。
「夫婦善哉や世相が知られていますが」
「競馬を題材にした作品も書いているんだ」
「タイトルは競馬です」
 作品のそれはです。
「まさにそのままですね」
「そうだね、まさにね」
「奥さんに先立たれてそこから縁あって競馬にのめり込んでいく男の人のお話で」
「転落人生っぽいね」
「あながちそうも言えないです」
 織田作之助の作品のお話をしていきます、競馬を扱った文学作品を書いた人は日本では少ないでしょうか。


第五百四十話   完


                  2020・6・7
 

 

第五百四十一話  勝ち進んできて

第五百四十一話  勝ち進んできて
 ローマはレギオンの工兵としての能力と組織力、戦場での重装備の方陣によって勝ってきました。それでです。
 レギオンは無敵と思っていました、それは市民の人達が特にそうで。
「もう何でも来いですよ」
「ケルトの連中にも勝ってきましたし」
「それならですね」
「どんな相手もですよね」
「ああ、皆絶対の自信があるんだな」 
 ローマが見てもそうでした。
「じゃあまたカルタゴがおかしな動き見せてきたけれどな」
「やってやりましょう」
「前の戦いでは連中が一番得意な海での戦いで勝ってます」
「それでどうして負けるんですか」
「海の次は陸です」
 そこで戦ってというのです。
「陸なら余計にですよ」
「レギオンがあるんですから」
「どうして負けるんですか」
「カルタゴなんて敵じゃないですよ」
「ああ、じゃあ海の方に注意しておくか」
 ローマはカルタゴ海軍を警戒していました。
 馬のことは全く考えていませんでした、ですがその油断がローマをして彼の国家としての人生の中で最大のピンチを招くことになるのでした。


第五百四十一話   完


                  2020・6・8
 

 

第五百四十二話  そうした作風

第五百四十二話  そうした作風
 イタリアは日本がお話した織田作之助の競馬を読んでみました、そしてその後でこの人の他の作品も読みました。
 そのうえで日本にこう言いました。
「大阪を書いていてね」
「舞台は大抵その街ですね」
「やっぱり大阪の人だからだね」
「はい、どうしてもそうなります」
「そうだね、ただね」
 イタリアはさらに言いました。
「ストーリーは何か一つの法則があるね」
「放浪しますね」
「そうだよね」
「主人公はお話がはじまって暫くして放浪しだします」
「何かあちこち転々っていう感じで」
「そうしてです」 
 放浪の果てにです。
「あるところに落ち着く」
「大体そうした展開だね」
「ご自身の経験もある様ですが」
「そうしたハッピーエンドが多いね」
「流れ流れです」
 そして仮寝の宿でしょうか、そうした展開になってそのうえでそこに落ち着く、そうした天界の作品が多いのです。


第五百四十二話   完


               2020・6・8
 

 

第五百四十三話  まさかのアルプス越え

第五百四十三話  まさかのアルプス越え
 ローマはカルタゴは強い海軍を使ってそのうえで海から来ると考えていました、これは市民の人達も同じでした。
 ですがカルタゴは。
「アルプスを越えてきました!」
「何っ、あそこか!?」
 これにはさしものローマも仰天しました。
「嘘だろ!」
「残念ですが嘘ではないです!」
 報告をする人もかなり焦っている感じです。
「そこからです」
「この半島に入ってきたのかよ」
「しかも象もいます」
「象ってアフリカの方のでかい生きものか」
「はい、鼻の長い」
「そんなものまで連れてるのかよ」
「ケルト人達も多くいます」 
「あいつ等もかよ」
 ローマにとってはトラウマのある敵でした。
「嫌な連中もいるな」
「これは手強いです」
「まさかそう来るなんてな」
 ローマも苦いお顔でした、ですが。
 ローマは後で気付きました、カルタゴ軍の真に恐ろしいものが。そして地獄を見るのでした。


第五百四十三話   完


                  2020・6・9
 

 

第五百四十四話  忍者ものも

第五百四十四話  忍者ものも
 イタリアは日本のお話を聞いて織田作之助の小説を読んでいきました、有名な作品を一通り読んで日本に言いました。
「面白い作品も多いね、というか」
「純文学と言うにはですね」
「娯楽的だよね」
「人情ものに入れてもいいですね」
「忍者ものも書いてるんだね」
 イタリアはこのことも言いました。
「猿飛佐助とか」
「あの作品も読まれましたか」
「面白かったよ」
 この作品について言うのでした。
「如何にも昔の忍者ものって感じでね」
「杉下忠先生を彷彿とさせる様な」
 漫画の猿飛佐助を描いていた人です。
「そうした作品だったかと」
「お空飛んだりしてね」
「昔の忍者ものはそうした作品でした」
「織田さんはそれを書いていたんだね」
「そうです、娯楽作家でもありました」
「そうだったね」
「そして仇名は織田作さんです」
 織田さんでなくとです、日本はこのことは微笑んで言いました。


第五百四十四話   完


               2020・6・9
 

 

第五百四十五話  痛い目に遭い続け

第五百四十五話  痛い目に遭い続け
 象やケルト人だけではありませんでした、カルタゴ軍は名将ハンニバルの采配でローマ軍を破り続けました。
 それでローマも言いました。
「とんでもなくやばいな」
「川を渡った時にやられましたし」
「三万の軍勢が消滅もしています」
「このままではまずいですよ」
「本当にローマは」
「ああ、だから上司の人が動員かけたな」
 ローマは兵士の人達に言いました。
「今な」
「そうなりましたね」
「遂にこの時が来た感じですね」
「ああ、だからな」 
 動員をかけたからというのです。
「もう数で押してな」
「カルタゴ軍を破りますね」
「そうしますね」
「平地でな」
 川を挟んで、でも山と湖に挟まれた間でもありませんでした。
「戦うな」
「そうしましょう」
「もう負けられません」
 ローマは実際に動員をかけました、そしてカンネーに向かうのでした。


第五百四十五話   完


                 2020・6・10
 

 

第五百四十六話  狆なので

第五百四十六話  狆なので
 イタリアは日本に笑顔で言いました。
「ニコ狆先生って作品面白いね」
「それも忍者ものです」
「うん、現代の忍者ものだね」
 舞台は昭和それも戦争中ですが当時書かれたものであるので現代と言っていいでしょう、少なくとも当時の読者さんからしてみればそうでした。
「しかも先生がね」
「お顔が狆そっくりですから」
「それで煙草を使って姿を消すからね」
 その煙で、です。
「だからニコ狆だね」
「そうです」
「その題名の使い方も面白いけれど」
「内容もですね」
「面白いね、これは傑作だよ」
 イタリアはにこにことしてお話します。
「俺読んでよかったよ」
「そう言って頂けるとあの方も天国で喜んでくれます」
「他の作品も面白いしね」
「忍者もの以外も」
「当時の大阪もよくわかるしね」
 今はとはまた違った感じです、難波や心斎橋の当時の状況もよくわかるそうした意味でもいい作品を多く書いてくれた人です。


第五百四十六話   完


                   2020・6・10
 

 

第五百四十七話  大軍で攻めても

第五百四十七話  大軍で攻めても
 ローマは驚愕しました、何とです。
 両翼にあったカルタゴ軍の騎兵が後ろに回り込んできました、それを見て思わず叫んでしまいました。
「さっきうちの両翼の騎兵を破った連中か!」
「その連中が後ろに来ました!」
「回り込んできました!」
「前と左右も囲まれています!」
「完全に囲まれました!」
「これはまずいぞ!」
 ローマは瞬時に悟りました。
「全滅するぞ!」
「まさか騎兵隊をこう使うとは」
「カルタゴ恐るべきですね」
「とりあえずこの戦いは負けですね」
「もう間違いないですね」
「ああ、騎兵隊にはああした使い方があるのかよ」
 愕然として言うローマでした、そして。
 ローマは戦の後で言いました。
「いや、騎兵隊って怖いな」
「全くだな」
 上司の人は真っ青になっています。
 ローマは騎兵隊を重視していませんでした、ですが今その恐ろしさを知って愕然となっているのでした。


第五百四十七話   完


                  2020・6・11
 

 

第五百四十八話  代表作では

第五百四十八話  代表作では
 イタリアは日本に紹介されたある洋食屋さんのカレー、最初からご飯とルーを混ぜてあるそれを食べて言いました。
「このカレーは大阪が言ってたよ」
「はい、名物カレーといいまして」
「織田作之助さんの作品で出て来たね」
「夫婦善哉で出てきました」
「その作品が代表作だね」
 まさにとです、イタリアは一緒に食べている日本に言いました。
「そうだね」
「はい、あの人にとって」
「そうだよね」
「この作品はあの人の作風が出ていまして」
「やっぱり放浪するんだね」
「大阪の中を」
 お家はあってもです。
「だらしない男の人、しっかりした女の人の組み合わせで」
「しかも不倫だよね」
「そうした少しはみ出た感じで」
 よくあるお話でもいいとは言えないお話です。
「それで放浪してです」
「最後は落ち着くんだね」
「そうした作品です」 
 日本は微笑んでお話しました、最後はほっとするそうした作品です。


第五百四十八話   完


                2020・6・11
 

 

第五百四十九話  教訓は得たけれど

第五百四十九話  教訓は得たけれど
 カンネーでカルタゴ軍にあった騎兵隊に散々にやられたローマはそれでも戦争には何とか勝つことが出来ました。
 それで確かな教訓も得ました。
「制海権を使うことだな」
「そして強敵とは戦わない」
「補給路を脅かしたり敵の本拠地を一気に衝く」
「敵軍ではなくその領土を攻撃する」
「色々やり方がありますね」
「ああ、それで騎兵隊もな」
 こちらもというのです。
「どう使うかだな」
「それですね」
「こっちも騎兵隊を持つことですね」
「これまで重要視していませんでしたが」
「そこを変えていくことですね」
「ああ、そうしような」 
 ローマも言います、ですが。
 その騎兵隊はといいますと。
「何かな」
「相変わらずレギオンが軸ですね」
「それは変わらないですね」
 やはり歩兵隊が主力のままのローマでした、何だかんだでレギオンが凄く役立つので軸はこちらのままだったのです。


第五百四十九話   完


                  2020・6・12
 

 

第五百五十話  そんなの絶対に嫌だ

第五百五十話  そんなの絶対に嫌だ
「えっ、あのお店なくなるとか」
「信じられないですね」
 大阪にお話を伝えた日本も愕然となっています。
「道頓堀いえ大阪の象徴の一つだったというのに」
「あの河豚の看板がなくなるとかないですわ」
 大阪はこの世の終わりみたいになっています。
「ほんまに」
「蟹の巨大な看板、食いだおれのおじさんと」
「そしてですね」
「あの河豚がいてくれてです」
 それでというのです。
「道頓堀、そして大阪です」
「左様ですね」
「がんこ寿司とかなんばパークスとかもですけれど」
「そして大国の魚市に黒門市場、ビリケンさんに自由軒に法善寺横丁も」
「その一角がなくなるなんて」
 大阪としてはです。
「絶対に嫌ですわ」
「何とかならないでしょうか」
「ほんまですわ」
「あの看板をなくてはいけないです」
 日本も言います、とんでもないことが起こってしまいました。何とづぼら屋さんが閉店するというのです。


第五百五十話   完


                   2020・6・12
 

 

第五百五十一話  後で思ったこと

第五百五十一話  後で思ったこと
 ローマは西ローマ帝国と呼ばれる国が滅茶苦茶になってそうして国と呼べる状況でなくなってから思いました。
「レギオンは強かったけれどな」
「それでもですよね」
「騎兵については」
「このことはですね」
「結局最後までな」
 西欧が滅茶苦茶になるまでです。
「重視していなかったな」
「そうですね」
「歩兵重視でしたね」
「それは変わりませんでしたね」
「やっぱり歩兵が一番多くてな」
 ローマはそのレギオンについてお話しました。
「それでだよな」
「はい、工兵にもなってくれますし」
「色々なものを持てますし」
「騎兵は訓練もかかりますし」
「そう思いますと」
「やっぱり歩兵が一番だからな」
 それでだったのです。
 ローマは最後の最後まで歩兵主体でした、尚東の方では騎兵隊も使う様になって結果を出しています。


第五百五十一話   完


                     2020・6・13
 

 

第五百五十二話  関東でも

第五百五十二話  関東でも
 づぼら屋だけではありませんでした、関東では。
「としまえんもですか」
「閉まるそうです」
「閉園ですね」
 日本は妹さんに言いました。
「長い間あった場所ですが」
「あちらもとなりましたね」
「東京でもいいお店が閉店していっています」
「肺炎の影響ですが」
「何とかです」
 日本は心から言いました。
「この被害を最低限で抑え」
「そうしてですね」
「何とかしていかないと」
 そうしないと、というのです。
「駄目ですね」
「そうですね」
「経済をどうするか」
「それは各国で頭を悩ませていますが」
「私も同じですね」
「本当にそうですね」
 素晴らしいお店や場所が閉店なり閉園なりになっています、それで日本も経済のことを思うのでした。


第五百五十二話   完


                    2020・6・13
 

 

第五百五十三話  思い返すと

第五百五十三話  思い返すと
 ローマは過去の自分を思い出しました、すると。
「糞っ、パルティアの連中強いな!」
「連中馬乗るの滅茶苦茶上手いです!」
「しかも馬に乗りながら弓使ってきます!」
「素早い動きで距離置きながら弓矢で攻撃してきます!」
「こんなえげつない攻撃あったんですね!」
「カルタゴより強えぞ!」
 思わずローマは叫んでしまいました。
「こんなやばい奴いたのか!」
「こんな強いとは」
「どうして戦いましょう」
「歩兵では相手になりません」
「無茶苦茶危険です」
「俺は騎兵に祟られる運命なのかよ」
 ローマはこの時心から思いました。
「カルタゴの時といいな」
「こっちは元々歩兵ですし」
「海軍は揃えましたけれど」
「騎兵についてはですね」
「どうにもですね」
 どうもローマはこちらは苦手でした。 
 カルタゴを倒したと思ったら東に大の苦手とする難敵が出て来ました、ローマはこのことを思い出してしまいました。


第五百五十三話   完


                   2020・6・14
 

 

第五百五十四話  大阪といっても

第五百五十四話  大阪といっても
 イタリアは織田作之助の作品を読み続けながら日本に言いました。
「関西弁で喋ってるね、皆」
「舞台が大阪ですし」
 日本も答えます。
「それにです」
「作者さんが大坂の人だしね」
「生まれも育ちも暮らしもですから」
 一時期東京にいたことはあります。
「ですから」
「それで、だよね」
「関西弁が普通に出ています」
「そうだね、ただ吉本とかあの野党の女性議員の人のと違うね」
「吉本はネタでやっていますので」
 それでというのです。
「そして議員の方は」
「悪口言ったら撃ち殺すって言う様な人だと」
「そういうことです」
 お察し下さいというのです。
「本来の関西弁は違います」
「吉本のものより穏やかだね」
「左様です」
 吉本のものは河内弁を汚くした感じです、織田作之助は本来の自然な関西弁と言っていいでしょうか。


第五百五十四話   完


                   2020・6・14
 

 

第五百五十五話  東ローマ帝国では

第五百五十五話  東ローマ帝国では
 ギリシアのお母さん、ビザンツ帝国はギリシアに言っていました。
「騎兵隊にも力入れるわよ」
「重装 騎兵 に」
「そう、歩兵にね」
 こちらに加えてというのです。
「傭兵も雇うわ」
「それで ゴート族に 対抗 する」
「そう、そしてね」
「国を 守って」
「勢力も拡大していくわよ」
 こうギリシアに言ってです。
 実際に強力な騎兵隊を揃えました、傭兵の人達に対してはある将軍の人がかなり思い切ったことをしました。
 ビザンツ帝国の財宝を山程集めて傭兵の人達に見せて言いました。
「勝てばあれは諸君等のものだ」
「そ、それはまた凄いですね!」
「戦いますよ!」
 傭兵の人達も財宝の山に目を奪われてでした。
 勇敢に戦います、ビザンツもそれを見て言いました。
「騎兵隊も揃えられて何よりです」
「はい、やっぱり騎兵隊は重要です」
 その将軍さんも答えます、東ローマ帝国ではしっかりとした騎兵隊が備えられて使われていたのです。


第五百五十五話   完


                   2020・6・15
 

 

第五百五十六話  むしろこれまでが

第五百五十六話  むしろこれまでが
 ある雑誌の連載が次々と終わっていることについて日本は日本妹に対してこんなことを言いました。
「最近四年程度で終わるかと言われていますが」
「アニメ化した作品が三作も終わりましたし」
「ですがむしろです」
 日本はどうかというお顔で言いました。
「これまでがです」
「どうか、でしたね」
「もうちょっとだけ続くぞと言って」 
 もう伝説の台詞になっています。
「ずっと続きましたから」
「同じ展開が続きましたね」
「ああした作品になるので」
 だからだというのです。
「きりのいいところで終わることも大事かと」
「作品によりますが」
「はい、無闇に長く続けるよりです」
 むしろというのです。
「すっきり終わらせる方がいい場合もあります」
「全くですね」
「これもまたよしかと」
 連載があまり長く続き過ぎると不滅の名作も漫画界に燦然と輝く駄作になるかも知れません、日本兄妹はこうも考えるのでした。


第五百五十六話   完


                  2020・6・15
 

 

第五百五十七話  バイキングもいた

第五百五十七話  バイキングもいた
 ギリシアは上司の人達の周りにいる濃いお鬚を生やして鎖帷子を着て斧で武装した逞しい人達を見てお母さんに尋ねました。
「あの人達 は」
「ワリアギ親衛隊です」
 ビザンツ帝国は毅然として答えました。
「我が軍の精鋭です」
「上司の 人を 護る」
「そしていざという時に戦場に豆乳する」
「バイキング」
 ギリシアは言いました。
「まさに それ」
「そうです」
 その通りという返事でした。
「あの人達はバイキングです」
「やっぱり」
「バイキングを雇った軍であり」
「強い」
「バイキングは敵に回せば強いですが」
 それでもというのです。
「味方にすれば心強いです」
「そういう こと」
 ビザンツ帝国にはバイキングから編成された部隊もありました、そしてその部隊がまた強かったのです。


第五百五十七話   完


                    2020・6・16
 

 

第五百五十八話  ヒロポンは

第五百五十八話  ヒロポンは
 イタリアは日本にしみじみとして言いました。
「織田作さんヒロポン打っていたっていうけれど」
「覚醒剤ですね」
 日本はすぐに答えました。
「それを打っていました」
「そうだったね」
「当時は合法でしたから」
「打つことは問題じゃなかったね」
「結核でして」
 この病気が死因にもなっています。
「それで疲れ切ったお身体に鞭打つ為に」
「ヒロポン打っていたんだ」
「そして書き続けました」
「凄いね」
「そうして書いた作品がです」
「今も残っているんだね」
「左様です」
 日本はイタリアに沈痛なお顔でお話しました。
「終戦直後の作品は特にです」
「ヒロポン打ちながら書いたんだ」
「そうした作品なのです」
 織田作之助の作品にはそうした背景があります、とにかく書く為に必死にヒロポンを打っていたのです。


第五百五十八話   完


                    2020・6・16

 

 

第五百五十九話  騎兵の弱点も

第五百五十九話  騎兵の弱点も
 ビザンツ帝国は今タギネーという地にいました、そこで軍を率いる将軍の人に真剣なお顔で言われました。
「我等はまずはです」
「攻めないのね」
「はい、攻めずにです」
 見れば東欧出身の精悍な騎兵の人も多くいます。ですがそれでもというのです。
「守りに徹し」
「敵の騎兵を防ぐのね」
「そうします」
 そうするというのです。
「槍や弓矢で寄せ付けません」
「私達は坂の上にいるけれど」
「その高所にいることを利用して」
 そうしてというのです。
「守りに徹するのです」
「そうして戦ってなのね」
「そこからまた手を打ちます」
「とにかく敵の騎兵を封じるのね」
「坂道を登ってですと騎兵も弱いです」
 それは何故かといいますと。
「一気に駆けてきてぶつかる力が弱まります」
「下から上に駆け登ればそうなるわね」
 ビザンツ帝国もそこはわかりました、騎兵の衝撃力が生かせないと騎兵は弱くなるというのです。


第五百五十九話   完


                      2020・6・17
 

 

第五百六十話  トンデモ候補

第五百六十話  トンデモ候補
 野党の人の中でもとりわけ、な人が都知事選に出ると聞いて日本は東京と一緒にその公約をチェックしましたが。
 日本は唖然となって東京に言いました。
「あのですね」
「ばらまきばかりですよね」
「財源はどうなるのでしょうか」
「そこまで絶対に考えていないですね」
「現実をあまりにもご存知ないとしか」
 日本は唖然としたまま言います。
「そしてオリンピックの中止も」
「こっちで決められないですよ」
「この方はどの世界におられるのでしょうか」
「異世界から迷い込んできたと言ってもです」
 それでそちらの世界のことをお話しているとです。
「通じますね」
「そこまで衝撃的ですね」
「この人は」
 東京も言います。
「絶対に、ですね」
「沖縄さんの今の上司の人すら超えていますね」
「テレビのコメンテーターか司会者ですか?」
 全く勉強しないで無責任に思いつきばかり言っている人達と同じではないかというのです、東京も日本も思いました。


第五百六十話   完


                   2020・6・17

 

 

第五百六十一話  騎馬というと

第五百六十一話  騎馬というと
 ローマはかつて騎馬隊に物凄く苦しめられました、そして東の方で受け継いだビザンツ帝国は優れた騎馬隊を持っていましたが。 
 東欧全体が騎馬隊が発達していました、それはハンガリーも同じで。
「誰か俺と戦いたい奴いないか!」
「こいつ強いな」
 プロイセン当時ドイツ騎士団と言われた彼はまだ小さいハンガリーに苦戦しました。
「随分と」
「俺の騎馬隊に勝てるのかよ」
「悔しいが勝てないな」
「そうだろ、お前も強いけれどな」
 完全に馬鹿にしたお顔で言います。
「俺に勝てる程じゃねえんだよ」
「くそっ、俺も騎馬隊持つからな」
 ドイツ騎士団はこの時誓いました。
 ですが後にプロイセンになった時にもでした。ハンガリーは相変わらず仲の悪いプロイセンに言いました。
「あんた馬の乗り方悪いから」
「だから騎兵隊弱いっていうんだな」
「何で背筋立てて乗るのよ」
「恰好いいからだよ」
「それバランス悪くなるから」
 それで上手に戦えないというのです、ハンガリー騎兵は強いままでしたがプロイセンはどうかというままだったみたいです。


第五百六十一話   完


                2020・6・18
 

 

第五百六十二話  最早恒例のお約束

第五百六十二話  最早恒例のお約束
 ようやく日本のプロ野球が開幕しますが。大阪は連合国の面々も物凄く項垂れてそのうえで言いました。
「阪神最後の方二十七日で二十六試合やるかもですわ」
「休み一日だけかな」
 流石のロシアもドン引きしています。
「それかダブルヘッダー何試合もだよね」
「そうなるかもですわ」
「何か阪神っていつもこうだな」
 イギリスも思わず大阪の肩に手を当てます。
「洒落になってねえな」
「というか何で阪神だけこうなんだい?」
 アメリカも言います。
「他のチームはそうならないよな」
「雨が続いてもそうなったこともあったあるしな」
 中国は兄貴監督の最後のシーズンを思い出しました。
「今年は残念ながら中止あるが甲子園で本拠地が使えない時期もあるある」
「それで今年はですわ」
 ようやく開幕でもです。
「そんなんなるかもですわ」
「魔物とケンタッキーのおっさんが凄く嬉しそうだな」
 フランスはマウンドを見ました、するとでした。
 実際に魔物とケンタッキーのおじさんが踊っています、それは開幕だけでなく最後のその展開を期待してのことでした。


第五百六十二話   完


                    2020・6・18
 

 

第五百六十三話  タギネーの会戦

第五百六十三話  タギネーの会戦
 ビザンツ帝国軍は敵軍と対峙しました、敵軍は坂道を騎馬隊で駆け上がって攻めて来るつもりです。ですが。
 将軍の人はビザンツに言いました。
「守りはしかと固め」
「攻めないのね」
「はい、槍と弓矢で防ぎます」
「そうして凌ぐのね」
「我々は高地に布陣していますね」
「敵軍は駆け上がって来るけれど」
「それはかなりです」
 まさにというのです。
「騎兵隊の機動力と衝撃力を削ぎますので」
「いいのね」
「では守っていきましょう」
 こうしてでした、開戦となりましたが。
 将軍の人の言う通り敵軍は思う様に攻められません、将軍は言いました。
「これでいいのです」
「敵を防いでいって戦力の消耗を計るのね」
「まずは、では食事もです」
 戦争中でも食べないといけないです。
「武器を手にして鎧を着けたままですが」
「食べるのね」
「そうしましょう」
 食事も摂ります、戦いは続くのでした。


第五百六十三話   完


                 2020・6・19
 

 

第五百六十四話  そこでそのチームとの試合は

第五百六十四話  そこでそのチームとの試合は
 フランスは今からペナントの最後の方が楽しみで仕方がない魔物とケンタッキーのおじさんを見つつ大阪に言いました。
「カープだけれどな」
「毎年うちにボロ勝ちしてますね」
「あのチームとの試合もあるよな」
 二十七日のうち二十六試合するその時にというのです。
「やっぱり」
「そらもう」
「だよな、そこで何敗するかだな」
「あの、負けるの前提ですか?」
「だから毎年思いきり負け越してるだろ」
 フランスはこの現実を指摘しました。
「甲子園でもな」
「しかも試合内容もボロクソで」
「だから言うんだよ」
「六試合あったら四試合は確実に負けるからね」
 ロシアはその負け越していることから言います。
「その四敗痛いよ」
「いや、阪神は負けません」
「そう言って毎年負けてるしね」
 ロシアは阪神も大阪も嫌いでないので頷きたいです、ですが。
 本当に毎年でしかも今目の前で魔物とケンタッキーのおじさんが元気です。それで頷けないのでした。


第五百六十四話   完


                  2020・6・19

 

 

第五百六十五話  敵が弱ってから

第五百六十五話  敵が弱ってから
 将軍の人は敵軍が弱ったと見てビザンツ帝国に言いました。
「ここで、です」
「攻めるのね」
「そうします」
「何か冷静な采配ね」
「焦ったら負けです」
 戦争はというのです。
「ですから」
「それでなのね」
「はい、この様にしてです」
 口調も冷静なものです。
「戦うつもりでしたし」
「実際に戦っているのね」
「左様です、ではです」
「次はなのね」
「攻めましょう」
 こう言って実際にでした。
 ビザンツ帝国軍は攻撃に出ました、そうしてです。
 自軍の歩兵部隊に突っ込んでしまった敵の騎兵隊を追って攻撃を仕掛けて散々に打ち破りました、将軍はその後でまたビザンツ帝国に言いました。
「騎兵とて無敵ではありません」
「対策はあるのね」
 それを万全に行ったからこその勝利でした、これがタギネーの会戦です。


第五百六十五話   完


                 2020・6・20
 

 

第五百六十六話  爆破

第五百六十六話  爆破
 北朝鮮が韓国との連絡所を爆破しました、かなりお金をかけて建設したそれは某刑事ドラマのそれみたいに爆発四散しました。
「刑事長、自分はって言いたくなるんだぜ」
「兄さん、懐かしいネタニダが」
 韓国妹はお兄さんに言います。
「上司の人が真っ白になっているニダ」
「爆破は俺も予想しなかったにしてもなんだぜ」
 あまりにも斜め上でした。
「けれどあいつの上司は普通になんだぜ」
「ちゃぶ台ひっくり返すニダからな」
「連絡絶つとか普通なんだぜ」
「最初から頭に入れておくべきニダな」
「そうなんだぜ」
 こう妹さんに言う韓国でした。
「それをしない方がおかしいんだぜ」
「そうニダな」
「というか今の上司北朝鮮に甘過ぎるんだぜ」
「物凄く控え目に言ってそうニダな」
「それであっちの上司の人が色々言ってるんだぜ」
「今度は妹さんニダな」
 お兄さんは何故か言いません。
 ですがそれはそれで妹さんが言ってきます、その発言はまさにいつも通りの強烈な罵倒語のオンパレードです。


第五百六十六話   完


                  2020・6・20

 

 

第五百六十七話  風雲都知事選

第五百六十七話  風雲都知事選
 日本は都知事選の立候補者を見てこれはと思いました。
「マスコミが一番注目しそうな人は」
「絶対に投票してはいけないですね」
 妹さんも言います。
「お金ばらまくことしか言われていません」
「財源はどうなるのでしょうか」
「オリンピック中止も言われていますが」
 このことも問題だというのです。
「東京都だけで言えません」
「IOCのお話ですから」
「そうしたことを指摘しましても」
 ご本人に対してです。
「人のお話聞かない人ですから」
「それも絶対に」
 聞いていたらああはなっていないとです、妹さんは思いました。
「流石に調査では支持する人は少ないですが」
「この人に投票した人が多いと」
「それだけで恐ろしいですね」
「東京都は美濃部都政、青島都政もありましたし」
「またやってしまうか」
「その危惧もありますね」
 投票した人が多いどころか当選する可能性もある、このことを思うと不安で仕方ない日本兄妹でした。


第五百六十七話   完


                  2020・6・21
 

 

第五百六十八話  過去の都知事選

第五百六十八話  過去の都知事選
 東京は日本に深刻なお顔で言いました。
「僕の上司の人もどうにも」
「美濃部都政からですね」
「青島都政もそうでしたし」
「前の方もでしたね」
「どうもマスコミに馴染みのある人が出ますと」
 その場合はというのです。
「当選してしまって」
「大変なことになりますね」
「選挙活動しないでご自宅で本を読んでいてもマスコミが宣伝するのに通ったこともありましたし」
 本当にあったことです。
「マスコミに惑わされないで欲しいですね」
「私もそう思います」
「美濃部都政は大赤字でしたし」
「マスコミが持て囃した最初の東京さんの上司の方でしたね」
「それで青島都政もイベント中止しまして」
「お金が動かなくなりました」
 それで不況に拍車がかかったと言われています。
「あの話題の人が当選してオリンピックを中止すると言い出したら」
「もっと大変ですね」
「都民の人には本気で考えて投票して欲しいです」
 マスコミに惑わされることのない様にというのです、話題の人が一体どんな人か見極めて欲しいというのです。


第五百六十八話   完


                   2020・6・21

 

 

第五百六十九話  また独立した時

第五百六十九話  また独立した時
 バルト三国はロシアに強引にソ連に入れられてそうしてからまた独立することが出来ました、ですが三国共です。
 これからどうしていこうか凄く心配でした。
「独立出来たことはよかったけれど」
「問題はこれからですね」
「どうして生きていきましょうか」
 三国共不安でした。
 その中でリトアニアは言いました。
「俺達三国一緒でやっていくにしてもね」
「民族とか文化とかバラバラですから」
「まとまりにくいですよね」
「バルト三国と言うけれどね」
 それでまとめられいてもです。
「実は結構違うからね」
「ですから国家経営もですね」
「それぞれでやっていった方がいいですね」
「うん、これからは別々だね」
 リトアニアは少し沈んだお顔で言いました。
 こうして三国はそれぞれ別の道を歩むことになりましたが。
「本当にどうしてやっていこうかな」
「一国だけだと不安です」
「誰かパートナーがいてくれて得意産業が見付かれば」
 三国共本当に不安でした、これからどうしていこうか。


第五百六十九話   完


                 2020・6・22
 

 

第五百七十話  本当にあった発言

第五百七十話  本当にあった発言
 ラトビアは日本のお話を聞いて流石に呆れました。
「あの、本当にですか」
「私の国の学者さん達が言っていました」
 日本は物凄く暗いお顔でラトビアに答えました。
「バルト三国は元々ロシア領土だったということで」
「僕達がソ連に併合されてもよかったんですか」
「そう言っていました」
「その人達僕達のことは」
「当然全く考えていませんでした」
 日本は暗い表情のままでした。
「ソ連という国を正当化する為ならです」
「平和勢力としたい為にですか」
「そうしたことを言っていました」
 そうだったというのです。
「他にもハンガリー動乱でハンガリーさんが百姓国だと言って」
「ソ連を正当化していたんですか」
「あの武力行為を」
「それはあまりにも」
「戦後こうした知識人の人が本当に多くて」 
 日本はラトビアにさらにお話します。
「あくまでソ連というお家や北朝鮮さんを擁護していました」
「僕達のことは何も考えずにですね」
 所謂進歩的知識人や左翼政党所属の人達です、この人達は実際にこうした発言を何十年も繰り返してきました。


第五百七十話   完


                   2020・6・22

 

 

第五百七十一話  元の鞘というか

第五百七十一話  元の鞘というか
 独立したバルト三国はこれからどうしていこうかかなり悩みました、それでリトアニアも悩んでいましたが。
 枯れにはすぐにポーランドが声をかけてきました。
「リト独立よかったやん」
「あっ、ポーランド」
 リトアニアは自分のところに来たポーランドに思わず笑顔を向けました。
「来てくれたんだ」
「俺も民主化して大変なんやけど」
 それでもというのです。
「よかったら一緒にやっていかん?」
「国は別々でもだね」
「昔みたいに連合王国やないけど」
「一緒にだね」
「やっていかん?」
「そうだね、一国より二国の方がいいね」
 リトアニアも頷きます。
「一緒にやっていこう」
「俺もリトがいてくれたら有り難いし」
「俺もだよ、ポーランドがいたら」
 過去にポーランドに振り回されていてもです。
「やっぱり寂しくないし」
「ほなまた一緒にやってこ」
 こうしてリトアニアはあっさりと進路が決まりました、昔からの絆が復活して。


第五百七十一話   完


                  2020・6・23
 

 

第五百七十二話  何とか守ろうとした人も

第五百七十二話  何とか守ろうとした人も
 ポーランドと再び一緒に何かとやっていく様になったリトアニアに日本が聞いてきました。
「コシューシコさんは実は」
「そうです、俺のところの人だったんですよ」
 リトアニアは日本に答えました。
「独立の為に必死に戦った人でしたけれど」
「ポーランドさんの為にですね」
「結局その時は俺はロシアさんのところに行って」
 ポーランド分割の時のことです。
「あいつはオーストリアさんのところに行きましたけれど」
「その時に頑張りましたね」
「それであの人はです」
 実はなのです。
「俺のところの人でして」
「それで、ですね」
「俺の為、そしてです」
「ポーランドさんの為にですね」
「そうした人でした」
「リトアニアさんとポーランドさんが同じ国と思っていたからこそでしたね」
「あの人は頑張ってくれました」
 リトアニアは何時しかその時のことを思い出しました。
「忘れられないですね」
「リトアニアさんにとってもですね」
 コシューシコ、リトアニアではコシュシェシコと呼ばれるその人はリトアニア出身でした、ですがポーランドの為に必死に戦ったのです。


第五百七十二話   完


                 2020・6・23
 

 

第五百七十三話  二国で協力し合って

第五百七十三話  二国で協力し合って
 リトアニアはまたポーランドと一緒にやっていくことになりました、リトアニアはまだ国際社会戻ったばかりでしたが。
 ポーランドと一緒にいてこう言うのでした。
「ポーランドがいてくれるからね」
「やっていけるん?」
「うん、やっぱり一国でいるよりもね」
 それよりもというのです。
「二国でいる方がね」
「俺もそうなんよ」 
 ポーランドもというのです。
「リトがいてくれたら有り難いんよ」
「二国だとだね」
「俺も実際民主化してすぐだったしーー」
 それでというのです。
「そこにリトがいてくれてよかったんよ」
「一緒にいてだね」
「そうなんよ、EUにも入ったし」
 EUが東欧にも拡大されてです。
「これからもずっと一緒にやってこ」
「何かと大変だけれどね」
「二国だと大丈夫だしーー」
 こう言ってでした。ポーランドはリトアニアと今も一緒にいます。二国の絆はかなり強いものがあります。


第五百七十三話   完


                    2020・6・24
 

 

第五百七十四話  実は出来る国

第五百七十四話  実は出来る国
 ポーランドは色々いい加減とか遅いとか言われることが多いです、ですがその評判とは裏腹にです。
 オーストリアさんはワルシャワのピアノコンクールが終わってからポーランドに言いました。
「お見事です」
「ショパンさんは俺の誇りだしーー」
「それで貴方はピアノが好きですね」
「そうなんよ」
「しかも学業にも力を入れていますね」
 オーストリアさんはこのことも指摘しました。
「それもかなり」
「やっぱり教育大事だしーー」
「思えば科学にも熱心ですし」
「キュリー夫人も誇りなんよ」
 ショパンと同じくというのです。
「それでだしーー」
「そしてポーランド騎兵」
 今度は軍隊のお話でした。
「貴方は結構出来ますね」
「そう言ってくれると俺も嬉しいんよ」
「ただリトアニアと一緒でないと本調子は出ませんね」
「そこでそれ言う?」
 実は出来る国なのがポーランドです、ただ本調子を出すにはリトアニアが必要という弱点もあるみたいです。


第五百七十四話   完


               2020・6・24 

 

第五百七十五話  二国共絶好調

第五百七十五話  二国共絶好調
 民主化したポーランドも独立したリトアニアもそれぞれ別の国ですがお互いの国民の人達の出入りがほぼ自由な位に仲がいいです。
 そうして力を合わせて国際社会の中で動いていますが。
「おめ等絶好調だな」
「やっぱりポーランドがいてくれますと」
 リトアニアはスウェーデンに生き生きとしたお顔で答えました。
「何かと助かります」
「おめ確かアメリカのとこで今の生活物凄く楽と言ってただな」
「楽でしたけれどやっぱりポーランドと一緒にいる方が」
 何かと振り回されていてもというのです。
「俺にとってはいいですね」
「一番いいだか」
「はい、ですから」
 それでというのです。
「今は凄く調子がいいです」
「その気持ちわかるだ」
「スウェーデンさんにとってはフィンランドさんですね」
「そだ、あいつがいてくれると」
 それでというのです。
「何かと頼りになるだ」
「そうですよね」
「そうした国がいてくれると嬉しいだ」
 微笑んで言うスウェーデンでした、物凄い威圧感はそのままでも今は静かに微笑んでリトアニアにお話しています。


第五百七十五話   完


                     2020・6・25
 

 

第五百七十六話  威圧感はあっても

第五百七十六話  威圧感はあっても
 スウェーデンの威圧感は物凄いものがあります、ですがフィンランドはそのスウェーデンとずっと一緒にいて今も仲がいいです。
 そのフィンランドにラトビアが尋ねました。
「怖くないですか?」
「スーさんですか」
「はい、物凄く」
「あれでよく気がついて親切なんですよ」
「そうなんですか?」
「一緒にデンマークさんのところを出てから何かと親切にしてもらっています」
 そうだったというのです。
「暫くロシアさんのところにいて独立した時もです」
「独立を助けてくれたんですよね」
「それから今もですから」
「親切にしてもらって」
「最高のパートナーですよ」
 それがスウェーデンだというのです。
「今はエストニア君もいますが」
「スウェーデンさんもですか」
「僕にとってはかけがえのない方です」
「そうした国があるといいですね、せめて」
 ラトビアは自分のことをここで思いました。
「僕もお隣に日本さんみたいな国があったら」
「あの、それは宝くじレベルの幸せですよ」
 流石に少し引いた笑顔で言うフィンランドでした、ラトビアの今の言葉には。


第五百七十六話   完


                2020・6・25 

 

第五百七十七話  トルコの勃興

第五百七十七話  トルコの勃興
 トルコはオスマン朝の頃のことが有名です、ですがそのはじまりはずっと古かったです。
 まだ小さいトルコに上司の人が言いました。
「いいか、私が今日からお前の上司だ」
「おめえさん誰でい?」
「セルジュクという者だ」
 こう名乗りました。
「以後私はお前の為に戦っていく」
「それで政治もしてくれるんだな」
「そうだ、お前はビザンツ帝国の領土だった場所に生まれたが」
 今で言う小アジアです。
「それでもだ」
「これからは国として生きるんだな」
「そうなる、それでいいな」
「ああ、じゃあな」
 それならとです、トルコも応えました。
「これから宜しく頼むな」
「それではな、お前は強くなる」
 上司の人は言い切りました。
「必ずな」
「っていうとアッバース朝みたいになれるかい?」
「絶対になれる」
 トルコにこうまで言います、トルコはセルジュク朝の頃から確かな自我を持ちました。どうやらアッバース朝の頃から自我が芽生えていたみたいですが。


第五百七十七話   完


                 2020・6・26
 

 

第五百七十八話  イスラム帝国

第五百七十八話  イスラム帝国
 トルコはイスラム教の国です、この宗教はムハンマドから興りましたが。
「あっという間でしたね」
「ああ、大きくなったな」
 トルコは日本に応えました。
「ペルシャを征服してな」
「そうしてでしたね」
「シリアもエジプトも手に入れてな」
「中近東から北アフリカにかけてでしたね」
「それでリベリアまで行ったな」
「本当に瞬く間に大帝国になりましたね」
「あれは凄かったな」 
 トルコは日本に笑ってお話しました。
「俺も憧れてたぜ」
「そうして領土を拡大されていましたね」
「アッバース朝に近い位の領土にはなったな」
 オスマン朝が一番強い時です。
「そうなったな」
「そうでしたね」
「ペルシャとかまでは征服出来なかったけれどな」
 そしてリベリア半島にもです。
「あの国に憧れていたぜ」
「トルコさんもですね」
 トルコはまさにイスラム帝国つまりウマイヤ朝やアッバース朝を目指していました、そうして巨大勢力になったのです。


第五百七十八話   完


                     2020・6・26 

 

第五百七十九話  ペルシャの子供

第五百七十九話  ペルシャの子供
 トルコはまだこの時子供でした、ですがセルジュク朝の上司の人が連れて来た子供を見てそれで上司の人に尋ねました。
「あれは誰でい」
「ペルシャの子供だ」
「ああ、ササン朝のかい」
「ペルシャは引退してだ」 
 そしてというのです。
「余生を過ごすそうだが」
「あの人も色々あったんだよな」
「何かとな」
 それこそアケメネス朝の頃からです。
「不死身の様に頑張ってきたが」
「イスラム教になって引退したんだな」
「そしてお前はペルシャの子供と共にだ」
「やってくんだな」
「そうなる、いいな」
「わかったぜ」 
 トルコは元気よく答えました。
「ならあいつとは家族だな」
「そうなる、しかし」
 ここで上司の人はこうも言いました。
「仮面はお洒落か」
「そうでい」
 この時からトルコは仮面を被っていました、もう既にお洒落を知っていたのです。


第五百七十九話   完


                   2020・6・27
 

 

第五百八十話  引退したペルシャ

第五百八十話  引退したペルシャ
 長い間活躍したペルシャも引退した時のことです、ローマはそのペルシャのところに来て言いました。
「お前も遂にかよ」
「いや、引退ってことで」
「ササン朝が倒れたからか」
「そういうことで」
「成程な、もう俺もな」 
 この時ローマはまだ長靴の半島にいました、ですが。
 あちこち古傷が痛んでいてこう言うのでした。
「まともに動けないしな」
「そっちは大変みたいで」
「何が何かわからなくなってるな」 
 メロヴィング朝もお家騒動が続いてです。
「国か部族かわからないのが一杯出てるぜ」
「東はビザンツでまとまってるのにですね」
「ああ、それで俺もこんなのでな」
「お互い引退した身になりましたね」
「お前とは随分色々あったけれどな」
 皇帝が捕虜になったりとです。
「こうなったらな」
「もう静かなものですね」
 笑って言うベルシャでした、もうその間柄は強敵と書いて『とも』というか余生を過ごす者同士のそれでした。


第五百八十話   完


                  2020・6・27 

 

第五百八十一話  仲が悪い二国

第五百八十一話  仲が悪い二国
 トルコはペルシャの子供と会いました、これからは同じお家で暮らす家族として暮らすことになりましたが。
 それでもトルコは国民の人達に言うのでした。
「どうもでい」
「ペルシャさんのお子さんとはですね」
「どうにもですね」
「馬が合わねえな」
 こう言うのでした。
「どうにも」
「相性が悪いですか」
「あの人とは」
「ああ、一緒にいてもな」
 それでもというのです。
「あいつとはな」
「仲が悪い」
「そうなりますか」
「今は一緒にいてもな」
 さらに言うトルコでした。
「別れるかも知れねえな」
「そうですか」
「そこまで相性が悪いですか」
 実はトルコと今のイランはあまり仲がよくありません、そしてこのことはこの時からだったのです。


第五百八十一話   完


                  2020・6・28
 

 

第五百八十二話  トルコと仲が悪い国

第五百八十二話  トルコと仲が悪い国
 トルコとギリシャの仲の悪さは世界的に有名です、ですがトルコは他にも仲の悪い国があるのです。
 トルコは日本にこうお話しました。
「上司がオスマンさんの頃からだったな」
「イランさんとですね」
「戦争していたからな」
「ライバル関係にありましたね」
「同居していた頃からでい」
 そのセルジュク朝の頃からです。
「それこそでい」
「仲がよろしくなくて」
「何かすればでい」
 その時にというのです。
「いがみ合っていたんでい」
「そうでしたか」
「それで今もな」
「同じイスラムでも宗派が違いますね」
「だからどうしてもでい」
「仲が悪いですね」
「おう、あまり会いたくねえな」
 こうも言うトルコでした。
 同じイスラム教の国でも合う合わないがあって仲が悪い国もあります、トルコとイランも然りなのです。


第五百八十二話   完


                 2020・6・28 

 

第五百八十三話  覇権を握った

第五百八十三話  覇権を握った
 セルジュク朝はペルシャからメソポタミアそしてトルコまで勢力圏に収めていました、それはまさにです。
「覇権国家ってやつだな」
「我々はそうなった」
 上司の人も言います。
「今ここにな」
「そうだよな」
「うむ、だからだ」
 それでというのです。
「カリフにも認められた」
「そうした国だってだな」
「我々がイスラム世界の覇者だ」
 そうなったというのです。
「いいな、これからもだ」
「大きくなっていくんだな」
「そうなっていければいいと思っている」
「じゃあ俺も頑張らねえとな」
「うむ、しかしだ」
「しかし?どうしたんでい」
「カリフの権威も落ちたな」
「まあそれはそうだな」 
 イスラム帝国を築いたカリフの権威はこの時完全に地に落ちていました、トルコはこのことも思うのでした。


第五百八十三話   完


                 2020・6・29
 

 

第五百八十四話  アッバース朝

第五百八十四話  アッバース朝
 イスラムは四代のカリフの人達がゴタゴタしつつも選ばれた後ウマイヤ朝となりその後でアッバース朝となりましたが。
 そのアッバース朝もだったのです。
「時代が下がるにつれてだったな」
「そうでしたね」
 日本はトルコの言葉に応えました。
「権威が落ちまして」
「勢力圏も狭くなってな」
「セルジュク朝の最盛期の時には」
「もうかなり弱くなっていたんでい」
 トルコは日本にお話します。
「それで遂にモンゴルにな」
「滅ぼされましたね」
「どの国もそうかも知れねえが」
「栄えた国も終わりになりますと」
「どうしてもよくない状況になるな」
「そうですね」
 アラビアンナイトに繁栄が描かれたアッバース朝もです。
「私でもそうしたことは常です」
「栄枯盛衰ってやつだな」
「全くですね」
 アッバース朝はセルジュク朝の時もうかなり弱体化していました、そして果てにはモンゴルに滅ぼされてしまったのです。


第五百八十四話   完


                2020・6・29 

 

第五百八十五話  十字軍が来て

第五百八十五話  十字軍が来て
 トルコは西の方から来た軍勢を見ました、そのうえで上司の人達に尋ねました。
「何でキリスト教徒が来るんでい」
「攻めてきたに決まっているだろう」
「聖地への巡礼は出来るでもかい?」
「侵略しに来たな」
 上司の人にはすぐにわかりました。
「だからだ」
「戦いなんだな」
「そうするぞ」 
 こう言ってでした。
 トルコは十字軍との戦いに入りましたが。
「私だ!」
「私がなるんだ!」
 ここで上司の人達が対立をはじめました、そうして。
 トルコもペルシャもまとまって動けなくなってです、
「おい、俺はどうしたらいいんでい」
「とりあえず十字軍と戦うか」
「とりあえずってのはいい加減でないかい?」
「私はその考えだが」
 その上司の人は言いました。
「他の奴は違う」
「分裂ってやつかい?」 
 トルコは上司の人達がそうなったことがわかりました、十字軍の頃セルジュク朝はもう最盛期を過ぎてそうなっていました。


第五百八十五話   完


                 2020・6・30
 

 

第五百八十六話  十字軍から

第五百八十六話  十字軍から
 プロイセンは懐かしむ顔でドイツに言いました。
「相棒、俺の出生を知ってるな」
「当然だ、ずっと一緒にいるんだ」
 ドイツはこうプロイセンに返しました。
「相棒は元々ドイツ騎士団だったな」
「チュートン騎士団だったこともあるぜ」
「十字軍から生まれたな」
「東方十字軍で活躍したけれどな」
 リトアニア等に攻め込みました。
「エルサレムの方にも行ったぜ」
「そうだったな」
「俺にとって十字軍は生まれる理由にもなった大事な話なんだよ」 
 こうドイツに言います。
「そう思うと感慨があるな」
「そうだな、俺はその時の記憶はないが」
 この辺りドイツは曖昧です。
「俺も十字軍に行ったみたいだ」
「赤髭王の時か?何か俺もな」
 ドイツだけでなくプロイセンもでした。
「その頃の相棒よく知らねえな」
「どうだったのだ」
 ドイツはその頃のことをよく覚えていません、プロイセンもその時の彼のことはです。神聖ローマのことは古い昔のことです。


第五百八十六話   完


                 2020・6・30 

 

第五百八十七話  十字軍への主役は

第五百八十七話  十字軍への主役は
 十字軍が来た時トルコは元気がなくてこれといった対応が出来ませんでした、ですがイスラム側も黙っていなくて。
 まだ子供のエジプトがトルコに言いました。
「うちの上司がやってくれる」
「サラディンさんかい!?」
「そう、あの人が出て来た」
 こうエジプトに言います。
「きっとやってくれる」
「噂に聞いてるが凄い人みてえだな」
「軍略も政治も凄くて」 
 そしてというのです。
「人格も素晴らしい」
「何でい、万能タイプかよ」
「まさにそう」
 エジプトも否定しません。
「サラディンさんは」
「あの人が十字軍に向かうってか」
「エルサレムを取り返すと言っている」
「そうかい、俺は今ちょっとそこまでの力はねえからな」
「任せる」
「ああ、頼むな」
 十字軍の主役はトルコではなくエジプトでした、この人の上司の人が十字軍に対して立ち上がったのです。


第五百八十七話   完


                   2020・7・1
 

 

第五百八十八話  その人サラディン

第五百八十八話  その人サラディン
 エジプトはこの時まだ小さかったです、ですがアラブの方から来た二人を見てすぐにこう思いました。
「あの人達野心がある」
「叔父さんと甥御さんのお二人ですね」
「絶対に」
「では何をされると思いますか?」 
 国民の人の一人がエジプトに尋ねました。
「一体」
「国の乗っ取り」
 そのものの発言でした。
「それをしてくる」
「まさか」
「そのまさか。あの笑顔は作り笑顔」
 お二人共にこやかにしていてもというのです。
「それで絶対に」
「国を乗っ取るとですか」
「シリアの方も」
「シリアから来られた方々ですが」
「けれど悪い人達じゃない」
 野心はあってもというのです。
「特に甥御さんは」
「サラディンさんですね」
 サラーフ=アッディーンといいます、この人が特にというのです。


第五百八十八話   完


               2020・7・1 

 

第五百八十九話  エルサレム解放

第五百八十九話  エルサレム解放
 エジプトの上司の人であるサラディンさんは名将でした、敵軍を中近東の暑い時にお水のないところに誘き出してです。
 そうしてそこで火攻めにして勝ってエジプトに言いました。
「これでだ」
「後は」
「そうだ、エルサレムに進める」
「遂にこの時が来た」
「エルサレムを守る軍勢は今消滅した」
 その火攻めで、です。
「それならばだ」
「エルサレムに入られる」
これより進軍する」
 こう言って実際にでした。
 サラディンさんはエルサレムを解放しました、この時にです。
「異教徒も金を払えばだ」
「助ける」
「そうしてやるのだ」
「払えない人は」
「立て替えてやる」
 何と自分達がです。
「とにかく無益な殺生はするな」
「わかった」
 こうしてエルサレムは解放されました、無駄な血は流されずに。


第五百八十九話   完


                 2020・7・2

 

 

第五百九十話  王が王は

第五百九十話  王が王は
 サラディンさんは敵軍エルサレムを領地に持っているその敵を見事に破って多くの捕虜を得ましたが。
 その中に敵の上司の人もいましたがサラディンさんはエジプトに言いました。
「王が王を殺すという話は聞いたことがない」
「それで」
「はい、王に相応しい対応をする」
 こうエジプトに言います。
「異教徒であっても」
「そうか」
「暑い中での戦いだった」
 しかもお水はなく火攻めにしました。
「ならだ」
「それなら」
「喉を潤してもらおう」
「じゃあお水を」
「薔薇の香りを入れて氷を入れたものだ」
 只のお水でなくです。
「それを飲んでもらおう」
「お水の中でも最高のものを」
「そうする」
「異教徒の上司にそこまでするなんて」
 エジプトは無表情です、ですがその度量に思わず息を呑みました、こうするところがサラディンさんでした。


第五百九十話   完


                    2020・7・2 

 

第五百九十一話  強敵現る

第五百九十一話  強敵現る
 エルサレムを取り戻したサラディンさんですが十字軍も黙っていませんでした、それで第三回十字軍が来てです。
 この顔触れが、でした。
「赤髭王に」
「バルバロッサだな」
「フリードリヒ一世と」
 まずはこの人です、サラディンさんはエジプトにお話します。
「そしてオウギュストだ」
「尊厳王」
「フィリップ二世だ」
 今度はこの人でした。
「そしてライオンハードキング」
「獅子心王」
「リチャード一世だ」
「この三人が来た」
「神聖ローマ皇帝、フランス王、イングランド王だ」
「それぞれ」
「これはかなり強い、特にだ」
 サラディンさんは言いました。
「イングランド王だ」
「あの人か」
 獅子心王リチャード一世を見て言うのでした、サラディンさんにとって思わぬ強敵が十字軍の中にいたのです。


第五百九十一話   完


                   2020・7・3
 

 

第五百九十二話  獅子心王

第五百九十二話  獅子心王
 イギリスは獅子心王について日本に言いました。
「とんでもない人だったな」
「戦争以外頭にない人でしたね」
「ああ、見事にな」
 そうした人だったのです。
「もう殆ど戦場にいてな」
「戦い続けておられましたね」
「敵には容赦なくてな」
 それでというのです。
「無茶苦茶やってな、けれどな」
「それでもですね」
「自分にした約束は守って」
 そしてというのです。
「あと打算とか裏表なくてな」
「わかりやすい方でしたね」
「だから俺も嫌いじゃなかったしな」
「人気のある人ですね」
「そうなんだよ、これが」
「面白い人ではありましたね」
「まあな、色々な上司の人がいたけれどな」
「その中でもですね」
 イギリスの上司の人でも特に有名な人です、いいか悪いかは別にして凄い人ではあったということでしょうか。


第五百九十二話   完


                   2020・7・3 

 

第五百九十三話  戦がわかっている

第五百九十三話  戦がわかっている
 サラディンさんはエジプトに真剣なお顔で言いました。
「まさにだ」
「イングランド軍との戦いは」
「エルサレムがかかっている」
「奪還したけれど」
「また奪われるかも知れない」
 こう言うのでした。
「だからこれまで以上にだ」
「真剣に戦う」
「見るのだ」
 サラディンさんは前を指差しました、そこにはそのリチャードさんが率いている十字軍がいます。その彼等はといいますと。
「歩兵を騎兵隊の左右に置いているな」
「盾に槍を持って」
「あれでは騎兵隊で奇襲は難しい」
「しかも長弓隊もある」
「こちらで弓で攻撃しようとしてもだ」
「それも難しい」
「戦がわかっている」
 リチャードさんはというのです。
「これはそうそう攻められないぞ」
「そうなのか」
 エジプトもその軍勢を見て隙がないと思いました、戦う前からもうリチャードさんの資質はわかっていました。


第五百九十三話   完


                 2020・7・4
 

 

第五百九十四話  日差しが強いので

第五百九十四話  日差しが強いので
 十字軍に参加した時フランスは中近東のあまりもの暑さに参りました。
「こんなに強い日差し知らねえぞ」
「はい、鎧が焼けます」
「金属ですから」
 騎士の人達も困っています。
「戦う前に日差しにやられそうです」
「焼けた鎧によって」
「これは上に布着るか」
 フランスはここで知恵を出しました。
「鎧のな」
「そうして日差しを防ぎますか」
「そうしますか」
「ああ、そうしてな」
 そのうえでというのです。
「やっていこうな」
「その方がいいですね」
「さもないと戦いどころでないです」
「鎧の上に布を着ましょう」
「そうして日差しを防ぎましょう」
 騎士の人達も応えてでした。
 鎧や鎖かたびらの上に布を着ました、するとです。
 日差しに悩まされることはなくなりました、十字軍はイスラム教諸国の軍だけでなく日差しも敵だったのです。


第五百九十四話   完


                   2020・7・4

 

 

第五百九十五話  サラディンさんも唸る

第五百九十五話  サラディンさんも唸る
 獅子心王リチャードさんと実際に干戈を交えてです、サラディンさんは唸ってこんなことを言いました。
「本当に強いな」
「本物の名将」
「間違いない、色々問題のある人物だが」
 それでもというのです。
「名将ではある」
「やっぱり」
「下手をするとエルサレムを奪われる」
 十字軍からすると奪い返すことになるでしょうか。
「そうなってしまう」
「本当に強い」
「神聖ローマとフランスは帰ったが」
「事故やらやる気がないやらで」
「しかしだ」
 それでもというのです。
「あの男は残っている」
「それで戦っているから」
「エルサレムを守る為にだ」
「僕達は戦う」
「そうしていく」
 自ら刀を手に言うサラディンさんでした、リチャードさんを認めつつ彼と果敢に戦いエルサレムを守る為に。


第五百九十五話   完


                   2020・7・5
 

 

第五百九十六話  投票日

第五百九十六話  投票日
 東京の上司の人を決める選挙の日となりました、日本はこの日になって東京に真剣なお顔でささやきました。
「万が一いえ億が一かも知れないですが」
「あの人が当選したらですね」
「全ては終わるかと」
「沖縄さんみたいになる、いえ」
「沖縄さんの上司も方も相当ですが」
 日本は一目見て駄目だと確信しました。
「あの人はです」
「遥かにですか」
「酷いかと」
 だからだというのです。
「あの人はです」
「当選させてはいけないですね」
「多く票が入っても」
 それだけでもというのです。
「かなり問題です」
「もう一人弁護士の人もいますが」
「あの人はまだましかと」
 この人も言われているにしてもです。
「ですが二度と美濃部都政、青島都政、舛添都政はです」
「繰り返してはならないですね」
 その人は間違いなくこうした過去より遥かに酷いからです、それで今思うのでした。


第五百九十六話   完


                 2020・7・5

 

 

第五百九十七話  補給が駄目で

第五百九十七話  補給が駄目で
 リチャードさん率いる十字軍はエルサレムに向かってきていました、このことにサラディンさんも脅威を感じていましたが。
 十字軍は退きはじめました、エジプトはそれを見て言いました。
「何があった」
「補給か」
 サラディンさんはすぐに言いました。
「それに不安が出てだ」
「撤退に入った」
「そうだ、補給なくして戦いはない」
 サラディンさんもこのことはよくわかっています。
「だからだ」
「それで撤退した」
「そういうことだ」
 まさにというのです。
「そしてこのことはな」
「僥倖」
「まさにな」
 イスラム側にとってはそれだというのです。
「それに他ならない」
「そういうことか」
「強敵だった」
 サラディンさんも認めることでした、かくして第三回十字軍はその最大の脅威が去ってくれました。


第五百九十七話   完


                 2020・7・6
 

 

第五百九十八話  都民も流石に

第五百九十八話  都民も流石に
 東京の上司の人を決める選挙の結果を見てです、日本は東京に言いました。
「流石にです」
「都民の人達もすぐには何度も同じ間違いをしませんね」
「確かに過去何度も間違えていますが」
 美濃部都政、青島都政、舛添都政とです。
「流石にです」
「今回は、でしたね」
「幾ら何でもな方でしたから」
 注目のその人はです。
「東京出来ないですね」
「それでも結構な票が集まりました」
「そのことは憂慮すべきことですが」
 票が入ったこと自体がです。
「それでもです」
「まだですね」
「はい、当選しなかったことは」
「現職の人でいくべきでしたし」
「よかったです」
 こう東京に言いました。
「あの人だけは、でした」
「本当にそうでしたね」
 弁護士さんも結構、でしたが幾ら何でもの人は落選となりました。東京は最悪の破滅を免れることが出来ました。


第五百九十八話   完


                  2020・7・6

 

 

第五百九十九話  かくしてエルサレムは

第五百九十九話  かくしてエルサレムは
 リチャードさんはエルサレムを前にして補給が心配とのことで撤退しました、サラディンさんはその状況を見てエジプトに言いました。
「これでだ」
「エルサレムは救われた」
「そうなった、後はだ」
「この辺りのキリスト教の国を倒す」
「そうしていく」
 これからの戦略もお話します。
「そして中近東を再び我々のものにする」
「これからは」
「また来ると思うが」
 十字軍はです。
「いいな」
「わかった、なら」
「これからも戦っていく」
 サラディンさんはこう言いました、そして実際にです。
 十字軍はまた来ると言われていましたが。
 ふとです、エジプトは東からのお話を聞きました。
「モンゴル?」
「はい、何かです」
「とんでもない国が出て来たとか」
 十字軍だけではありませんでした、むしろ彼等よりも遥かに恐ろしい国がイスラム社会に迫ろうとしていました。


第五百九十九話   完


                  2020・7・7
 

 

第六百話  野球に例えられるか

第六百話  野球に例えられるか
 またあのお巡りさんの声をあてていた芸人さんが言いました。そしてその発言にまたしても日本は呆れました。
「お二人合わせて七対三ですか」
「野球で初回なら巻き返せる、とは」 
 東京も呆れています。
「しかもスキャンダル頼みとは」
「もうその時点で駄目では」
「あの、この人政策の良し悪しが」
「もうわかっておられないですね」
「そうとしか思えないですね」
 こう日本に言います。
「これでは」
「人はここまで駄目になるのですね」
 日本はこうまで言いました。
「まことに」
「はい、もうこの人当分俗世から切り離して」
「禅宗のお寺にでも入れて」
「そうして修行してもらって」
 そうしてというのです。
「真人間に戻すべきでは」
「それも手遅れかも知れないですね」
 真剣に思う日本でした、世の中もうどうにもならなくなってしまっている人が存在しています。残念なことに。


第六百話   完


                     2020・7・7

 

 

第六百一話  モンゴルが来た

第六百一話  モンゴルが来た
 エジプトはそのお話を聞いて真っ青になりました。
「何、それ」
「何もそれもじゃねえぜ」
 お話をするトルコも深刻なお顔です。
「そういう連中ってことだよ」
「一気に世界を席巻している」
「ああ、物凄い勢いでな」
 そうしているというのです。
「欧州にも行って金もだよ」
「征服して」
「それで宋もでな」
 繁栄していたこの国もです。
「制圧してだよ」
「こちに来ている」
「馬に乗ってな」
「あの辺りは騎馬民族だけれど」
「これまでより遥かに強くなってるんだよ」
「その連中がこっちに来ている」
「大変なことになったぜ」
 こうお話している間にです。
 何とアッバース朝がそのモンゴルに滅ぼされました、そしてです。
 モンゴルはバグダートを破壊したうえでさらに進んできました、十字軍以上の危機がイスラム世界に訪れてきていました。


第六百一話   完


                    2020・7・8
 

 

第六百二話  その強さはもう

第六百二話  その強さはもう
 日本も元寇でモンゴルと戦ったことがあります、ですが日本は島国で四方を海に囲まれていましたので。
「あの騎馬戦術は殆ど知りません」
「あの、とんでもなかったからね」
 その戦術をよく知っているロシアの言葉です。
「その強さは」
「機動力にですね」
「皆生まれた時から馬に乗って弓矢使ってたから」
 だからだというのです。
「もうね」
「恐ろしいまでの強さでしたか」
「あんな強い軍勢なかったよ」
 本当にというのです。
「だから君も陸続きで山や森が少なかったら」
「どうなっていたか」
「鎌倉武士も強かったけれど」
 あの仁王像は鎌倉武士のある人をモデルにしていたみたいです、あれだけ逞しい身体だったのです。
「モンゴルの強さは異次元だったから」
「だからですね」
「騎馬戦術使わせたら駄目だったよ」
 そうだったというのです、とにかくモンゴル帝国の強さは騎馬戦術にあってその強さは異次元レベルだったのです。


第六百二話   完


                 2020・7・8 

 

第六百三話  暴虐非道

第六百三話  暴虐非道
 エジプトはモンゴルのお話を聞いて流石にドン引きしました。
「バグダートを完全破壊」
「はい、ものの見事にです」
「何もかもなくしてしまいました」
 報告をするマムルークの人達も顔面蒼白です。
「跡には何もありません」
「人どころか生きものの影すらも」
「そこまでする」
 ここでエジプトは思い出して言いました。
「いや、それは」
「モンゴルの普通だそうですね」
「逆らうなら容赦しない」
「従うなら寛容ですが」
「それでもです」
 逆らうならです。
「そのモンゴルが来ました」
「遂にここまで」
「どうすべきでしょうか」
「戦うべきでしょうか」
「無敵のモンゴルに」
 エジプトも決心出来ませんでした。
 何と十字軍以上に恐ろしい敵が来ました、その強敵に対してエジプトは最大の危機を迎えようとしていました。


第六百三話   完


                   2020・7・9

 

 

第六百四話  アンゴルモア

第六百四話  アンゴルモア
 日本は確かにモンゴルに勝ちました、ですが。
「対馬は大変でしたか」
「はい、モンゴルの大軍が来まして」
 日本は台湾にお話しました。
「もう目も当てられない状況になりました」
「そうでしたか」
「それで、です」
 そのうえでというのです。
「その時のことは言われています」
「今もですか」
「漫画にもなっています」
 対馬でのモンゴルとの戦いのそれがです。
「登場人物がどんどん死んでいきます」
「どんどんですか」
「絶望的な戦局が描かれています」
「惨敗ですか」
「対馬ではそうでした」
「それで九州で、ですね」
「戦いとなりました」
 そしてそこで本格的な戦闘となったのですが。
「対馬ではそうなりながら」
「前哨戦は大変だったんですね」
 勝ちはしましたが対馬はとんでもないことになりました、漫画では本当に登場人物がどんどん死んでいきます。


第六百四話   完


                2020・7・9 

 

第六百五話  立ち向かう

第六百五話  立ち向かう
 当時のエジプトの上司の人はバイバルスさんという人でした、義侠心があるうえに勇敢な人でした。この人がエジプトに言いました。
「十字軍とも戦ったが」
「まさかと思うけれど」
「モンゴルとも戦う」
 こう言うのでした。
「これからな」
「十字軍より強いけれど」
「いや、相手は連戦で疲れている」
 これがバイバルスさんの見立てでした。
「しかもモンゴル人も人間だ」
「滅茶苦茶強くても」
「この世で完璧なものは何だ」
「アッラーのみ」
「そういうことだ、人間ならばだ」
 自分達と同じ存在ならというのです。
「恐れることはない」
「それじゃあ」
「これから戦ってだ」
 そのうえでというのです。
「勝つ、いいな」
「勝てるかわからない」
 もっと言えば負けると思っていたエジプトでした、ですばバイバルスさんは決意しました。


第六百五話   完


                2020・7・10 

 

第六百六話  マムルーク

第六百六話  マムルーク
 バイバルスさんはマムルーク出身でした、トルコは日本にそのマムルークについて親しくお話しました。
「奴隷だったんでい」
「そうでしたね」
「それを買ってな」
 そうしてというのです。
「戦士にしたものでい」
「それがマムルークですね」
「奴隷でも改宗したらな」
 イスラム教ではです。
「もう同じムスリムだからな」
「問題ないですね」
「ああ、奴隷じゃなくなるんでい」 
 当時のイスラム社会はそうでした。
「それで徹底的に教育して鍛えてな」
「立派な戦士としましたね」
「これが強くてな」
 トルコは日本に微笑みながらお話しました。
「俺もオスマン朝の前は持ってたぜ」
「当時のイスラム社会の重要な戦力だったので」
「言うなら騎士や武士と同じものだったんだよ」
 そうだったというのです、奴隷出身ということから誤解もありますが当時のイスラム社会のことから考えていくと面白いものがあります。


第六百六話   完


                2020・7・10 

 

第六百七話  勇敢に向かい

第六百七話  勇敢に向かい
 バイバルスさんは軍を率いてエジプトに言いました。
「ではだ」
「本当に戦うのか」
「私は決意したのだ」
 モンゴルと戦うことをというのです。
「だからだ」
「若し負けたら」
 ついその時のことを考えてしまいました。
「その時は」
「バグダートの様になるか」
「俺の街が」
「そうはならない」
「勝つから」
「そうだ、モンゴルからここまで来たということはな」
 相当な距離であることは言うまでもありません。
「かなりの距離だな」
「その距離を進んできたからには」
「かなり疲れている、しかもだ」
「しかも?」
「あの連中はモンゴルの主力ではない」
 主力は何と言っても中国にいました。
 バイバルスさんには勝算がありました、その為自信を以てモンゴルとの戦いに向かいました。無敵の大帝国に。


第六百七話   完


                   2020・7・11
 

 

第六百八話  宋の忠臣

第六百八話  宋の忠臣
 アメリカが中国に彼の上司がモンゴル民族の人達あのフビライ=ハーンの一族になった時のことを尋ねました。
「君の名前が宋から元になったな」
「あの時あるか」
「その時に凄い忠臣がいたな」
「文天祥さんあるな」
 中国は遠い目で言いました。
「素晴らしい人だったある」
「若くして科挙に及第したんだったな」
「それで僕は文天祥を得たと喜ばれたあるが」
「それでもだな」
「あくまで漢民族の上司に忠誠を尽くしてある」
「モンゴル民族には仕えなかったんだな」
「そうして世を去ったある」
 アメリカにお話します。
「素晴らしい人格と能力だったある」
「だから君も覚えているんだな」
「あくまで政治家、官僚で軍人ではなかったあるが」
 残念ながら軍人としての才能はなかったとのことです。
「それでもある」
「素晴らしい人だったんだな」
「忘れられないある」
 モンゴルの嵐の中でこうした人もいました、日本でも水戸学で有名な人です。


第六百八話   完


                  2020・7・11 

 

第六百九話  相手も人間だった

第六百九話  相手も人間だった
 何とバイバルスさんは本当にモンゴル軍に勝ちました、それまで無敵を誇って誰も勝てなかったモンゴル軍にです。
 それで、です。エジプトは驚いて言いました。
「まさかのまさかのまさか」
「驚いたか」
「十字軍はともかくとして」
 この軍隊はもうサラディンさんが勝っています。
「モンゴルに勝てるなんて」
「言った筈だ、相手も人間だ」
「無敵じゃない」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのです。
「疲れる、しかもだ」
「それに」
「そうだ、無敗の戦術もない」
「研究して弱点を見る」
「そうすれば勝てるのだ」
 こうエジプトにお話します。
「そうしてだ」
「実際に勝った」
「この通りだ」
 モンゴル帝国軍の無配の騎馬戦術に勝ちました、このことはイスラム世界だけでなく世界中で大変な衝撃を与えました。


第六百九話   完


                 2020・7・12
 

 

第六百十話  無敵どころか

第六百十話  無敵どころか
 ロシアは今年の阪神を観て大阪に言いました。
「期待以上だね」
「ネタって意味で、ですか」
「うん、まだはじまって二十試合位なのにね」
 シーズン序盤だというのにです。
「物凄い展開になってるね」
「最初からですか」
「いきなり巨人に三連敗ってね」 
 阪神の今年はここからはじまりました。
「そして助っ人の人が打たなかったりね」
「サヨナラホームランとかですか」
「負けても勝ってもネタになるのがね」
 本当にというのです。
「阪神だね」
「楽しめるチームですか」
「凄くね、そうした意味ではいいチームだけれど」
 それでもというのです。
「無敗とか無敵とかね」
「そういうのと縁があったことは二リーグ制からないですわ」
「つまり黄金時代ないんだね」
「一年だけありました」
 それがあの昭和六十年でした、この時は阪神は無敵だったかも知れないですが一年だけのことでした。


第六百十話   完


                     2020・7・12 

 

第六百十一話  モンゴルは残ったけれど

第六百十一話  モンゴルは残ったけれど
 モンゴル帝国はイスラム世界にも国を築きました、ですがバイバルスさんが破ったことによってです。
 無敵でないことがわかりました、それでトルコも言いました。
「あのモンゴルもな」
「無敵じゃない」
 エジプトも言います。
「そのことがわかった」
「そうだよな」
「国は残っているけれど」
 モンゴルの兄弟達です。
「それでも」
「ああ。無敵じゃないんだ」
「そう考えるとやっていける」
「というかモンゴルって戦争は強いけれどな」
 そして敵には微塵も容赦しません。
「宗教は民族には滅茶苦茶寛容でな」
「商売もやりやすい」
「ああ、だからな」
 それでというのです。
「付き合ってはいけるぜ」
「確かに」
 このこともわかりました、モンゴルといえども無敵ではないですしそうしていい部分もしっかりとあるのです。


第六百十一話   完


                   2020・7・13
 

 

第六百十二話  半分もいるか

第六百十二話  半分もいるか
 大阪はどうかというお顔になって東京に尋ねました。
「そんなにおるか?マスクしてない人」
「半分もですか?」
「おらんやろ」
「記憶にないですよ」
 東京はどうかというお顔で答えました。
「僕が知ってる限り」
「難波で昨日マスク外して喋ってた人おったけどな」
 それでもです。
「九割以上はやで」
「マスクしていますよね」
「あの人何見てるんやろ」
「何処でそうしていたか」
「それがわからんわ」
「といいますか」
 どうかとです、東京は言いました。
「あの人の脳内風景では?」
「それか?」
「はい、どの路線の何時のことか言ってないですよね」
「前も伝聞流してたしな」
「というか大阪さんのところの芸能事務所何してるんですか?」
 その人に何も言わないのかというのです、相変わらず声をあてていたお巡りさんの名前を貶め続けている芸人さんについて。


第六百十二話   完


               2020・7・13 

 

第六百十三話  運命の上司

第六百十三話  運命の上司
 トルコはある人に声をかけられました。
「これからやっていくぞ」
「そういうあんたは誰でい」
「オスマンだ」
 こうトルコに名乗りました。
「これまでアナトリアは地味だったがな」
「セルジュクさんが弱ってからな」
「だが私は頑張るぞ」
 こうトルコに言います。
「再びアナトリアを統一してだ」
「そうしてかい」
「イスラム世界に知られた国になる」
「頼もしいこと言ってくれんじゃねえか」
「私は本気だ」
「その本気信じさせてもらうぜ」
「うむ、ではだ」
「これから頼むな」
 トルコはその人に笑顔で言いました。
「何かとな」
「今はまだ小さいがな」
 ですがここにでした。
 トルコは運命の上司の人を得ました、そして世界に名を遺す素晴らしい大帝国になっていくのでした。


第六百十三話   完


                  2020・7・14
 

 

第六百十四話  最初は

第六百十四話  最初は
 オスマン=トルコといえば専制国家でしたが。
「最初は違いましたね」
「ああ、言うなら戦士集団だったんでい」
 トルコは日本にお話します。
「それで騎兵も有名だったぜ」
「そうでしたね」
「あのイメージは後になってからでい」
「イエニチェリは、ですね」
「おうよ、本当にな」
「最初は、ですね」
「戦士集団でな」
 それで、です。
「アナトリアの小勢力だったんだよ」
「誰も知らない様な」
「そうだったんでい」
「そこからなのですね」
「はじまってな」
 そうしてです。
「専制国家になったんでい」
「大帝国に」
「そうなるまで長かったぜ」
 そうだったというのです、オスマン=トルコは最初は本当に小さな勢力でした。そこからはじまったのです。


第六百十四話   完


                    2020・7・14 

 

第六百十五話  目標は

第六百十五話  目標は
 オスマン=トルコはアナトリアを徐々に攻めていきました、そうして瞬く間に結構な勢力になりました。
 そこで上司の人はトルコに言いました。
「コンスタンティノープルをだ」
「あの難攻不落の街をかい」
「攻め取ってだ」
 そうしてというのです。
「あの街を都にしたい」
「おいおい、大きく出たねい」
 これにはトルコもびっくりでした。
「あの街を何てな」
「私は本気だ」
「冗談じゃねえのかい」
「冗談でこんなことを言うか」
「言う奴はいるからな」
 世の中そうした人もいます。
「そうじゃねえんだな」
「うむ、必ずあの都を攻め取ってな」
 そうしてというのです。
「そなたの都とするぞ」
「そう出来たらすげえな」
 この時トルコはまだ信じられませんでした、ですがこの時オスマン=トルコの目標は定まったのです。


第六百十五話   完


                  2020・7・15
 

 

第六百十六話  本当に難攻不落だった

第六百十六話  本当に難攻不落だった
 トルコは日本をイスタンプールに案内してお話しました。
「第四回十字軍は別にしてな」
「それまではですね」
「一度も攻略されなかった街でい」
 それがこのイスタンプールなのです。
「三方は海、一方は三重の堅固な城壁でな」
「非常に攻めににくいですね」
「だからな」
 その為にというのです。
「イスラム国家もだったんだよ」
「攻め落とせずに」
「それが目標でもな」
 それでもというのです。
「俺は無理だと思っていたさ」
「そうでしたか」
「本当にそうした街だったんでい」 
 イスタンプールはというのです。
「そしてずっとな」
「攻略してからはですね」
「俺の都だったんでい」
「実際にそうなりましたね」
 それがイスタンプールでした、本当にこの街の攻略にはトルコも苦労しました。迫るまでは結構スムーズにいきましたが。


第六百十六話   完


                  2020・7・15 

 

第六百十七話  雷帝登場

第六百十七話  雷帝登場
 急成長を遂げるトルコに凄い上司の人が出てきました。
 隻眼のこの人の名前はバヤジィト三世といいました。この人は即位するとすぐにトルコに言いました。
「よいか、必ずだ」
「コンスタンティノープルをかい」
「余が攻め落とす、そしてだ」
「他の敵もなんだな」
「倒していく」
 こう言って実際に自ら戦い続けてです。
 周りの敵を倒していきました、それを見てです。
 キリスト教国達がまた十字軍を派遣してきました、ですが。
「ならばだ」
「十字軍もかい」
「破るまでのこと」
 物凄く落ち着いて言います。
「これよりな」
「そう簡単に出来るかい?」
「出来ると言えばどうする」
「期待させてもらうぜ」
「その期待に応えよう」
 こう言ってでした。
 この人は十字軍との戦いにも向かいました、率いるは立派な白い服を着た整った顔立ちの精鋭部隊でした。


第六百十七話   完


                   2020・7・16
 

 

第六百十八話  精鋭部隊

第六百十八話  精鋭部隊
 オスマン=トルコの軍隊と言いますと。
「イエニチェリですね」
「おう、それだよな」
「工兵隊と砲兵隊もよかったと思いますが」 
 日本は他ならぬトルコに応えます。
「やはり一番有名なのは」
「イエニチェリだな」
「白人奴隷の人を入れましたね」
「おう、整った外見のな」
「そうして鍛え上げて」
「鉄砲も持っていてな」
「その鉄砲が大きかったですね」
 日本もよく知っている武器です。
「織田信長さんも使われました」
「遠くまで攻撃出来て音も凄くてな」
「非常に素晴らしい武器でしたが」
「あれを標準装備にしていてな」
 それでだったのです。
「強かったんでい」
「そうでしたね」
「それでペルシャにも勝ったんだよ」 
 当時のペルシャはイスラムの覇者と呼ばれ騎馬隊が有名でした、ですが長篠の戦いの様に勝ったのです。


第六百十八話   完


                  2020・7・16 

 

第六百十九話  本当に勝った

第六百十九話  本当に勝った
 バヤジィト三世は強かったです、その十字軍もです。
 破りました、これにはトルコも驚きました。
「おいおい、勝ったじゃねえか」
「見ての通りだ」
 バヤジィト三世はそのトルコに胸を張って答えました。
「私は言った通りにだ」
「勝つつもりだったんだな」
「そして勝った、ではだ」
 それではというのです。
「いいな」
「これから、だよな」
「いよいよコンスタンティノープルに向かい」
 そうしてというのです。
「あの街を攻め落とす」
「そうするんだな」
「言った通りにな」
「よし、じゃあ行くか」
「うむ、ではな」
 こうしていよいよコンスタンティノープルに向かおうとします、ですがその時にまさかの事態が起こりました。
「ティムール?誰でい」
「はい、それは」
 思わぬ敵が出て来ました、そしてこの国がトルコに待ったをかけるのでした。


第六百十九話   完


                  2020・7・17

 

 

第六百二十話  大雨で 

第六百二十話  大雨で 
 日本は九州のことで項垂れました。
「こんな時期にとは」
「参りましたね」
「はい」
 自分と同じく項垂れている妹さんに応えます。
「これは」
「どうしたものでしょうか」
「何とかするしかないですが」
「肺炎に災害とは」
「非常に困りました」
「悪いことは続きますね」
「そんな中国際関係の対立を喜んで書くマスコミもありますが」
 フジサンケイグループのジェービープレスやあの夕刊フジです。
「私も大変です」
「ああした人達は愛国と言いながら煽るだけですね」
「こうしたことにも目を向けて欲しいです」
「全くですね」
「自衛隊の人達に頑張ってもらいますが」
 それでもというのです。
「肺炎がありますので」
「対応も大変ですね」
 九州だけでなく静岡も大変なことになっています、本当に今現在国際社会だけでなく日本も大変です。


第六百二十話   完


                2020・7・17 

 

第六百二十一話  ティムール朝

第六百二十一話  ティムール朝
 ティムール朝がトルコに迫ってきています、この国はどんな国かといいますと。
「モンゴルかい」
「はい、実際モンゴル人の国でして」
「まさにあの国の再来です」
「そんな国です」
「また出て来たんだな」
 モンゴルがとです、トルコは思いました。
「またそれはな」
「はい、まさかですね」
「また出て来るとは」
「東の方では長江や黄河の流域から追い出されたそうですが」
「まだ国としてあるのですね」
「それでこっちにも来たんだな」
 モンゴルにというのです。
「そうなんだな」
「はい、そしてです」
「戦争になりそうです」
「これはまずいか?いや」
 トルコは思いました。
「バヤジィトさんならな」
「勝てますね」
 トルコの人達も思いました、あの人ならモンゴルに勝てるかも知れないとです。それがどれだけ強敵でも。


第六百二十一話   完


                 2020・7・18
 

 

第六百二十二話  本当にモンゴルだった

第六百二十二話  本当にモンゴルだった
 ティムール朝は中央アジアに君臨した騎馬民族の国家でした、モンゴル人の国であることは知られていますが。
「どうもその行いも」
「おう、モンゴルだろ」
「そのままですね」
 日本はトルコに言いました。
「まさに」
「そうだろ、敵には容赦しなくてな」
「民族や文化、宗教には極めて寛容で」
「しかも商業も盛んにさせてな」
「まさにモンゴルさんですね」
「実際あいつの上司だったしな」
 ティムールさんからはじまります。
「そうだったしな」
「中国さんと戦おうとしましたし」
 当時は明という名前でした。
「モンゴル帝国の再来でしたね」
「だから強かったんでい」
「そうですね」
「サマルカンドって遠いけれどな」
 トルコから見てです。
「それだけ広い領土も持ってたな」
「そうでしたね」
 そうした国でした、それがティムール朝でした。


第六百二十二話   完


                   2020・7・18
  

 

第六百二十三話  全軍一丸となり

第六百二十三話  全軍一丸となり
 オスマン=トルコとティムール朝はそれぞれの軍隊をアンカラの地で対峙させました、その戦いはといいますと。
 壮絶でした、トルコもその戦いを見て言いました。
「こんな戦いはじめてだぜ!」
「勝つ!必ずな!」
 バヤジィト三世はそのトルコに言います。
「ティムールに臆するな!」
「おう、わかったぜ!」
 トルコも頷きそうしてでした。
 オスマン=トルコ軍は果敢に戦いました、ですが。
 ティムールは強かったです、それでトルコはほぼ無傷で戦場を離脱出来たイエニチェリの人達に言われました。
「あの人捕虜になったのか!?」
「はい、どうやら」
「間違いありません」
「おい、まずいな」
 トルコはバヤジィト三世が敵の捕虜になったと聞いて言いました。
「上司の人がいねえとな」
「国が崩壊します」
「ここは国の一大事です」
「おう、早く何とかしねえとな」
 戦争に負けただけでなく上司の人も捕虜になってしまいました、今オスマン=トルコは建国以来最大の危機を迎えました。


第六百二十三話   完


                  2020・7・19
 

 

第六百二十四話  感涙した

第六百二十四話  感涙した
 トルコは日本にアンカラの戦いについてお話しました。
「負けたけどな」
「トルコさんの軍隊もでしたね」
「ああ、物凄く立派に戦ってな」 
 そうしてだったのです。
「相手も感動したんだよ」
「そのティムールさんもですね」
「それで涙流したってな」
「言われていますね」
「おう、壮絶な戦いだったんだよ」 
 両軍共立派に戦ったのです。
「だから俺はあの後大変だったけれどな」
「悪い思い出ではないですか」
「そうなんでい」
 トルコは日本に笑ってお話しました。
「実はな」
「そうですか」
「ティムールさん恰好よかったぜ」
 トルコも敵だったこの人を褒めます。
「俺を破っただけはあるぜ」
「そう言うトルコさんも中々」
「よしてくれよ、照れるぜ」
 実際に仮面の下のお顔を赤くさせて言うトルコでした、アンカラの戦いではこうしたエピソードもあります。


第六百二十四話   完


                  2020・7・19  

 

第六百二十五話  トルコ復活

第六百二十五話  トルコ復活
 ティムールはそのままオスマン=トルコを滅ぼすかと思われましたが兵を退かせました、ただしバヤジィト三世は捕虜になったままでした。
 それで九死に一生を得たトルコは。
「これで終わらないです」
「むしろこれからです」
「力を取り戻しましょう」
「絶対に」
「その意気だよな」
 トルコは自分に言うイエニチェリの人達に応えました。
「じゃあな」
「新たなスルタンをお迎えし」
「失ったものを取り戻しましょう」
「ティムールは去りましたし」
「何か明と戦うつもりみたいだな」
 何故ティムールは去ったのか、トルコは聞いていました。
「じゃあな」
「それならですね」
「我々としてはですね」
「ここは、ですね」
「おう、復活するぜ」
 トルコもこう言ってでした。
 トルコは戦場をほぼ無傷で脱出することが出来たイエニチェリの人達と共に立ち上がりました、一度の敗戦で挫けませんでした。


第六百二十五話   完


                  2020・7・20
 

 

第六百二十六話  厚遇されていた

第六百二十六話  厚遇されていた
 バヤジィト三世は捕虜になりました、ですがティムールさんはこの人を一体どの様にしたかといいますと。
「戦いぶりに感動したせいかな」
「厚遇されたのですね」
「おう、モンゴルって戦士だからな」
 まさに国民皆兵の国でした。
「男は全員狩りして遊牧してな」
「いざとなれば戦っていましたね」
「普段から馬乗って弓使ってたからな」
 生活自体が軍事訓練だったのです。
「そうしたお国柄でな」
「戦士の心があったので」
「立派な戦いだったからな」
 バヤジィト三世のそれはです。
「ティムールさんえらく気に入ってな」
「厚遇されたのですね」
「そうだったんだよ」
 酷い扱いを受けたかと思えばです。
「何かとな」
「そのことはいいことですね」
「とはいっても俺あの時は本当に参ったけれどな」
 そこから再建まで大変でした、そのことも思い出しながらそのうえで日本にお話するトルコでした。


第六百二十六話   完


                     2020・7・20 

 

第六百二十七話  再びエトルリアを

第六百二十七話  再びエトルリアを
 オスマン=トルコはティムール朝との戦いまでは小アジアつまりエトルリアの地を掌握していました。
 ですが負けてその支配が大きく揺らいでいましたが。
「またな」
「はい、統一出来ました」
「全て掌握出来ました」
 イエニチェリの人達がトルコに言います。
「エトルリアの地を」
「それを達成しました」
「それじゃあ、だよな」
 トルコはあらためて言いました。
「これからな」
「コンスタンティノープルですね」
「あの街を手に入れますね」
「そうしますね」
「ああ、上司の人も言ってるしな」
 この時はメフメット二世という人でした。
「それじゃあな」
「これよりですね」
「あの街に兵を進めますね」
「その時が来たぜ」
 笑って言うトルコでした、半島を再統一し力を取り戻したトルコはいよいよ古都に兵を進めるのでした。


第六百二十七話   完


                 2020・7・21
 

 

第六百二十八話  エトルリアには

第六百二十八話  エトルリアには
 トルコの領土の大部分はエトルリアと呼ばれている半島にあります、この半島はかなり古くから人類の歴史に登場してきました。
「ヒッタイトさんもおられましたね」
「あの鉄器を使ったな」
 トルコは日本に笑顔で応えました。
「急にいなくなったんだよな」
「物凄く強かったですが」
「あの国にはじまってな」
「ペルシャさんもおられましたし」
 そうしてギリシアのお祖父さん達と戦いました。
「ローマさんも領土にされて」
「色々あった場所だねい」
「そうですね」
「それで今はな」
 トルコは日本に笑って言いました。
「俺の身体の殆どなのさ」
「そうなっていますね」
「ああ、色々な国が存在したな」
「そうした半島ですね」
「メソポタミアもそうだな」
 トルコはかつてこの地域も領土にしていました。
 この半島は古来から色々な国が存在していました、あのビザンツ帝国のお膝元だった時代もありました。


第六百二十八話   完


               2020・7・21 

 

第六百二十九話  文字通りの難攻不落

第六百二十九話  文字通りの難攻不落
 ビザンツ帝国はこの当時もうコンスタンティノープルとその周辺だけの国になっていました、かつてのローマ帝国の面影はありませんでした。
 ですがそのコンスタンティノープルは。
「相変わらずだねい」
「全くですね」
「三重の城壁が凄いですね」
「そして海の方もしっかりと守っています」
「物凄い防御力ですね」
「こりゃ攻め落とすのは容易じゃねえな」
 トルコは将兵の人達に応えました。
「絶対にな」
「はい、ですが今度こそですね」
「あの街を攻め落としますね」
「そうしますね」
「これからな。難攻不落でもな」
 そう呼ばれている街でもというのです。
「今度こそでい」
「攻め落としましょう」
「そしてあの街をトルコさんの都にしましょう」
「今度こそ」
「ああ、絶対にな」
 上司の人は自ら出陣しています、トルコは十万の大軍を以てまずはコンスタンティノープルを包囲しました。


第六百二十九話   完


                 2020・7・22
 

 

第六百三十話  町が城

第六百三十話  町が城
 日本はトルコに言いました。
「私は町といいますと」
「城下町だよな」
「基本は」
 ただし戦国時代から小田原城の様な城下町も出ています。戊辰戦争で有名な会津若松城もそうしたお城でした。
「そうでした」
「そうだよな、けれどな」
「殆どの国では違いますね」
「俺もそうでな」
 欧州各国も中国もインドもアメリカもでした。
「もう町はな」
「壁と堀で囲まれていて」
「それ自体が城だったんでい」
「所謂城下町ですね」
「だから言うならな」
「私の方が独特ですね」
「というか何でそうした城になったかな」
 このことがというのです。
「俺にとっちゃ興味深いぜ」
「そうなりますね」
 日本は城下町で城塞都市は発達しませんでした、平城京や平安京もそれだけで終わってしまっています。


第六百三十話   完


                2020・7・22 

 

第六百三十一話  物凄い守り

第六百三十一話  物凄い守り
 コンスタンティノープルは三方を海に囲まれていて残る一方の陸の方は三重の堅固な城壁で守られていました。
 その守りはトルコも知っていましたが。
「何時見てもな」
「はい、陥落させられるか」
「不可能と思わせますね」
「あの守りは」
「おう、海から攻めてもな」
 そうしてもです。
「相手の海軍がいるしな」
「湾は鎖で閉鎖しています」
「あちらから攻められると楽ですが」
「閉鎖されていますから」
「無理ですね」
「一体どうして攻め落とせばいいんでい」
 トルコにもわかりませんでした。
「本当にな」
「わかりませんね」
「これは攻め落とせないですよ」
「本当に」
「どうしたらいいのか」
 そのことがわかりませんでした、本当に誰もです。
 攻め方がわかりませんでした、あまりにも堅固で。


第六百三十一話   完


              2020・7・23
 

 

第六百三十二話  何度攻められても

第六百三十二話  何度攻められても
 トルコはコンスタンティノープルを攻める為に非常に苦労しました、そのことを日本にお話していましたが。
「実際何度もだったんでい」
「攻められてもでしたね」
「あの街は陥落しなかったんでい」
「あまりにも堅固で」
「イスラムの初期に大々的に攻めたんだけれどな」
 それでもだったのです。
「秘密兵器も使われてな」
「ギリシャの火ですね」
「それも使われたしな」
「それで攻め落とせず」
「他にも攻めた奴はいたけどな」
「攻め落とせませんでしたね」
「中に裏切り者がいねえとな」
 そうでないとです。
「落ちなかったんだよ」
「そうした街でしたね」
「難攻不落ってのはな」
 この言葉はです。
「伊達じゃなかったんだぜ」
「攻め落とすにはあれしかなかったですね」
 日本はここでこう言いました、トルコが攻め落としたことは知っていたので。


第六百三十二話   完


                 2020・7・23 

 

第六百三十三話  大砲はある

第六百三十三話  大砲はある
 トルコは持って来た大砲を見て言いました。
「これだけのものがあればな」
「はい、あの城壁もですね」
「若しかしますと」
「若しかすると、なんだよな」
 こうイエニチェリの人達に言いました。
「これがな」
「大砲は強力ですが」
「それでもですね」
「相手が相手ですから」
「これを以てしても」
「特大のすげえ威力のだけれどな」
 そうした大砲を持って来たのです。
「さて、どうなるか」
「十万の大軍に大砲」
「そして海軍も動員しましたが」
「相手も必死ですし」
「苦戦しますね」
「それは免れないぜ」
 トルコはこのことは確信していました。
「絶対にな」
「そうですね」
 大砲も持ってきました、当時は高価で威力絶大の秘密兵器でした。ですがその切り札を以てしてもと思われていたのです。


第六百三十三話   完


                  2020・7・24
 

 

第六百三十四話  大砲に加えて

第六百三十四話  大砲に加えて
 トルコは圧倒的な数で戦って勝ってきました、ですが勿論それだけで勝ち進める筈がありませんでした。
「やはりですね」
「おう、大砲とな」
「鉄砲ですね」
「おめえさんも鉄砲使ってたな」
 トルコは日本に笑って言いました。
「それと同じでい」
「イエニチェリの方々が武装されていましたね」
「ああ、この二つにな」
 さらにです。
「工兵もあったしな」
「そうしたもので戦ってですね」
「勝ってきたんでい」
 数に加えてです。
「あの時の俺は本当に敵なしだったな」
「大砲に鉄砲、工兵と」
「海軍も強かったしな」
「そうして大帝国になっていましたね」
「ああ、出来ればな」
 トルコは笑ってこうも言いました。
「ローマもってな」
「それは壮大ですね」
 どうも本気で思っていたみたいです、その大砲に鉄砲の力で。


第六百三十四話   完


                 2020・7・24 

 

第六百三十五話  それをするか

第六百三十五話  それをするか
 やはりコンスタンティノープルは容易に陥落しません、十万の大軍と大砲を使ってもそれでもでした。
 それで皆どうしようかと思っていますと。
 トルコの上司の人はトルコに言いました。
「船を湾に入れるか」
「あの鎖で閉鎖されてるところにかい?」
「そうだ、そしてだ」
 そのうえでというのです。
「あそこからだ」
「攻撃してかい」
「街を攻略しよう」
「じゃあ鎖を切るのかい」
「いや、船に陸地を進ませる」
 上司の人は言いました。
「そうする」
「えっ、どういうことでい!?」
 トルコもお話の意味がわかりませんでした。
「船は水の上を進むものでい」
「丸太を連ねてそこを通らせるのだ」
 そうしようというのです。
「そしてだ」
「湾に入れるのかい」
 これにはトルコも驚きました、まさかの作戦が今実行に移されようとしていました。


第六百三十五話   完


                   2020・7・25

 

 

第六百三十六話  過激化の一途

第六百三十六話  過激化の一途
 最近の日本のアニメですが。
「某異世界レヴュアーもかなりでしたが」
「賢者の時間もですね」
「よく放送出来ますね」
 ハンガリーは日本にドン引きの顔で言いました。
「それは日本さんは江戸時代は素晴らしかったですが」
「素晴らしいですか」
「浮世絵にしましても」
 お風呂は混浴、同性愛も男の娘も尼さんプレイ等の居間で言うコスプレもあった何でもありの状況でした。
「そうでしたが」
「今もですか」
「凄いですね」
「そうしたアニメもあるということで」
 言葉を濁して答える日本でした。
「全てがそうではないです」
「そうなのですか?」
「はい、健全なアニメは健全です」
 そこは断ります。
「体操服も今ではスパッツか半ズボンばかりです」
「ブルマもないですか」
「そうなっています」
 過激な作品は徹底的に過激です、ですがそうした作品ばかりではないのです。


第六百三十六話   完


                2020・7・25 

 

第六百三十七話  陸を進む船

第六百三十七話  陸を進む船
 トルコ軍は丸太を連ねてその上を船を突き進ませます、トルコはそれを見て流石に唖然となりました。
「こんなやり方があるなんてな」
「我々の人の数を使えばだ」
 上司の人がそのトルコに言います。
「こうしたこともだ」
「出来るんだな」
「そうだ」
 まさにというのです。
「そして後は知恵を使えばな」
「成程ねい」
「では船を湾の中に入れてな」
「攻撃を仕掛けてだな」
「町を攻め落とすとしよう」
「敵も驚いてるだろうな」
「そこも狙いだ」
 上司の人はニヤリと笑って言いました。
「敵が唖然となればだ」
「その時こそなんだな」
「我々の勝利だ」
「そういうことだねい」
「では船を湾に入れるぞ」
 丸太の上を走った船が今海の上に戻りました、そうして驚くビザンツ帝国に攻撃を仕掛けるのでした。


第六百三十七話   完


                  2020・7・26
 

 

第六百三十八話  読んで物凄く面白い

第六百三十八話  読んで物凄く面白い
 トルコはコンスタンティノープルの陥落という日本の本を読んで当の日本に対してこう言いました。
「この本面白えじゃねえか」
「その人の本は面白いです」 
 日本もこう答えます。
「それもかなり」
「ロードス島の話もな」
「あとチェーザレ=ボルジアさんのお話も」
 こちらの本もです。
「面白いです」
「ローマ人の物語もだよな」
「代表作になっています」
「歴史をよく勉強していてな」
「しかもお話の展開がいいので」
「どの勢力も公平に書いていてな」
「それでいて恰好よく」
「こんないい作家さんがいるんだな」
 日本にはというのです。
「いいねい」
「ではトルコさんも」
「おう、読ませてもらうな」
 他の作品もというのです、そう言ってその人の作品を次から次にと楽しみながら読破していくのでした。


第六百三十八話   完


                    2020・7・26 

 

第六百三十九話  遂に陥落

第六百三十九話  遂に陥落
 船に陸地を渡らせる、この思いも寄らない奇襲で戦局は完全にトルコのものになりました。しかも大軍と大砲もあったので。
 三重の城壁も破られました、そしてでした。
 コンスタンティノープルは陥落しました、上司の人はここで言いました。
「これでだ」
「この街は俺のものになったねい」
「そうだ、そしてこの街をイスタンプールと改称し」
 こうトルコに言います。
「都とする」
「言っていた通りにするんだな」
「この街からだ」
 トルコの上司の人はさらに言いました。
「より勢力を拡大していくぞ」
「欧州にアジアにだな」
「アフリカにだ、かつてのアッバース朝の様にだ」
 あの大帝国の様にというのです。
「イスラムの大帝国を築くぞ」
「そうするんだねい」
「いいな」
「ああ、俺もやってやるぜ」
 トルコは笑顔で応えました。
 コンスタンティノープルが遂に陥落しました、このことはトルコの覇業が本格的にはじまった出来事でもありました。


第六百三十九話   完


                   2020・7・27
 

 

第六百四十話  同じ年のこと

第六百四十話  同じ年のこと
 コンスタンティノープルがトルコのものになりイスタンプールと改称されたことは世界の歴史において非常に大きなことでした。
 そしてこの年にです。
「コロンブスさんがやったからな」
「アメリカ大陸発見ですね」
「実はその前から見付かってたけどな」
 スペインは日本にお話しました。
「北欧の連中によってな」
「そうでしたね」
「そやけどな」
「コロンブスさんからでしたね」
「本格的にはじまったさかい」
 アメリカ大陸への進出がです。
「大きな転換点やったわ」
「世界の歴史において」
「ほんまにな」
「スペインさんの上司の方もその時から」
「結婚してな」
「そして今のスペインさんに至りますね」
「あの時の俺はまだ若かったわ」
 笑ってこうも言うスペインでした。
 同じ年に世界の歴史を大きく変える出来事が二つも起こっていたのです、それが一四五三年という年でした。


第六百四十話   完


                   2020・7・27 

 

第六百四十一話  破竹の進撃

第六百四十一話  破竹の進撃
 トルコはコンスタンティノープルを攻略してイスタンプールと改称して都としました、それからはです。
 物凄い進撃がはじまりました、これにはです。
「おい、東欧がかよ」
「はい、バルカン半島を掌握してです」
 ドイツ騎士団に騎士の人がお話します。
「ハンガリーやワラキアにも迫る勢いです」
「そりゃすげえな」
「そしてエジプトやメソポタニアにもです」 
 そこにもというのです。
「進出しているとか」
「そっちにもかよ」
「最早です」
 それこそというのです。
「暴風の様な勢いで」
「あちこちに進出してるんだな」
「もう誰も止められないかと」
「下手すりゃこっちにも来るか?」
「そうかも知れないですね」
「化けものかよ」
 ドイツ騎士団は思わずこう言いました。
 トルコの進撃は文字通り破竹といったものでした、そしてその進撃を止められる国は存在しませんでした。


第六百四十一話   完


                 2020・7・28
 

 

第六百四十二話  強過ぎた

第六百四十二話  強過ぎた
 ルーマニアはブルガリアにかつてのトルコについて言いました。
「鬼だったずらな」
「戦場では無敵だったね」
「普段はかなり寛容だったけれど」 
 戦場を離れたトルコは穏健でした。
「それでもね」
「数は多くて技術力もあってずら」
「鉄砲や大砲も持っていてね」
「手も足も出なかったずら」
「けれど君の上司の人は」
「奮戦したずらか」
「そうだったよね」
「無茶苦茶残虐な人だったずらがな」
 このことは今も言われています。
「それでも戦争は強かったずら」
「それで勝ったよね」
「けれど最後はおいらもずら」
 トルコの軍門に降ることになりました。
「本当にどうにもならなかったずら」
「あの時のトルコは強過ぎたね」
「歯が立たなかったずら」
 まさに東欧の覇者でした、そしてメソポタミアでも北アフリカでもそうだったのですから物凄いものがありました。


第六百四十二話   完


                  2020・7・28 

 

第六百四十三話  ペルシャとも

第六百四十三話  ペルシャとも
 トルコは東欧に物凄い勢いで進出していました、ですが東欧だけでなく黒海の方に進出してでした。
 今度はペルシャとも戦うことになりました、ペルシャは騎兵が有名で多くの人はペルシャ有利だと見ていました。
「それでもだねい」
「そうだ、勝つのは我々だ」
 この時の上司の人がトルコに言いました。
「間違いなくな」
「それはもう決まってるねい」
「我々の力ならだ」
 まさにというのです。
「強力なペルシャ騎兵もだ」
「勝てるねい」
「ではこれよりだ」
「戦場に行ってねい」
「戦うとしよう」
 こう言うのでした。
「いいな」
「おう、やってやるか」
「そしてだ」
 トルコの上司の人はさらに言いました。
「イスラムの覇者もだ」
「決めるか」
 その為の戦いでした、トルコにとっては東欧進出以上に重要な戦いだったのです。


第六百四十三話   完


                   2020・7・29
 

 

第六百四十四話  その規模たるや

第六百四十四話  その規模たるや
 世界帝国となっていた時のトルコの領土を見て日本は言いました。
「まるで」
「おう、ローマ帝国みてえだな」
「はい、それ位の領土ですね」
「面積では負けていたと思うけれどな」
 それでもとです、トルコも日本にお話します。
「人口ではでい」
「より多かったかも知れないですね」
「おう、そっちはな」
「とにかく物凄い大帝国でしたね」
「あの時の俺は向かうところ敵なしだったからな」
 日本に笑ってお話します。
「だからでい」
「あれだけの国になりましたね」
「懐かしい思い出だぜ」
「そしてお料理も」
「そこもな」 
 まさにというのです。
「そうした頃があってでい」
「発展しましたね」
「他の文化もだったな」
 大帝国だった時に文化も花開いたのです、オスマン=トルコはただ強いだけの国ではなかったのです。


第六百四十四話   完


                  2020・7・29 

 

第六百四十五話  アフリカまで

第六百四十五話  アフリカまで
 トルコはエジプトも領土に入れました、そうしてエジプトにも不敵なそれでいて粋な笑みで言いました。
「アフリカも攻めていくぜ」
「ローマみたいに」
「おう、あの辺りも今はイスラムだしな」
 その勢力圏にあるからだというのです。
「だからな」
「攻めていって」
「俺の領土にするぜ」
「東欧、中近東、クリミアに」
「それでな」
 さらにというのです。
「今度は北アフリカでい」
「もうローマ帝国」
「ああ、イスラム教のな」
「凄くなったな」
「そうだな、セルジュク朝の時よりもな」
 さらにというのです。
「凄くなったねい、俺も」
「こんなになるなんて思わなかった」
「ははは、これからも宜しくな」
 こう言ってでした、トルコは勢力圏をさらに拡大していくのでした。エジプトから北アフリカの方にも。


第六百四十五話   完


                2020・7・30
 

 

第六百四十六話  放送終了

第六百四十六話  放送終了
 毎朝平日にやっているある番組が来年で終了します、日本はそのお話を聞いてそのうえで妹さんに言いました。
「正直言ってです」
「終わってよかったですね」
「司会者の人は悪口が好きでゴシップが主で」
「お世辞にも品性がよくも勉強しているとも言えませんでした」
「しかもお店の紹介は」
 日本はさらに言いました。
「いつも、でしたから」
「はい、東京のお店ばかりで」
「全国放送だというのに」
 東京のお店ばかりではです。
「参考にならなかったですね」
「そんな番組だったので」
「よく炎上したことも当然で」
 司会者の人の発言で何度もそうなりました。
「観てためになる番組ではなかったかと」
「本当にポンキッキの方がよかったですね」
「それも遥かに」
「次の番組は何かわかりませんが」
「ああした番組でないといいですね」
「心から終わってよかったと思います」
 一つ害にしかならない番組が終わります、日本兄妹はこのことをよしとするのでした。


第六百四十六話   完


                 2020・7・30 

 

第六百四十七話  やばい敵だった

第六百四十七話  やばい敵だった
 向かうところ敵なしのトルコはアジア、ヨーロッパ、アフリカに跨る超大国になりました。ですが。
 トルコはその中である国のことを思い出して言いました。
「ワラキアは最悪だったな」
「でしたね」
「あんな酷い国はなかったです」
「征服はしましたが」
「それでもですね」
「ああ、あいつの上司がな」 
 それこそというのです。
「とんでもなかったな」
「全くですね」
「もう何といいますか」
「あそこまで残虐ですと」
「イスラムじゃあそこまでの奴はいねえぜ」
 コーランにあることしかしないです。
「到底な」
「ああしたことはあちらでは普通とのことですが」
「それでもですね」
「あれはないですね」
「幾ら何でも」
 そのワラキアとの戦いのことを思い出すのでした、それはコンスタンティノープルを陥落させて暫く後のことでした。


第六百四十七話   完


                  2020・7・31
 

 

第六百四十八話  やっぱりそこか

第六百四十八話  やっぱりそこか
 最近過激というか人間としての品性という時点でどうかというスキンヘッドで関西弁の作家さんが注目されています。
 保守とのことですが流用とか人種主義ではないかという発言が目立っていてよくも悪くも注目されていますが。
 その人について日本妹はお兄さんに言いました。
「あの、あの人もでした」
「まさかと思いますが」
「はい、あのタブロイド紙に書いていたりしています」
「やはりそうですか」
 日本は嫌な顔になって応えました。
「関係があると思いましたが」
「予想通りでしたか」
「保守系でどうもという方はです」
 それこそというのです。
「あのタブロイド紙と関係がありますね」
「そうですね」
「あのタブロイド紙がどんな代物か」
「巨人のあの元オーナーさんをどれだけ賛美しているか」
 日本の将軍様とさえ言われたあの輩をです。
「ご存じないのでしょうか」
「そして反対する人をどれだけ誹謗中傷しているか」
 日本兄妹は正体を見た気がしました、保守といってもどうかという人は何故かそちらと関係があることが多いです。


第六百四十八話   完


                 2020・7・31
 

 

第六百四十九話  姿を見せない

第六百四十九話  姿を見せない
 トルコは十万の大軍でワラキアに攻め入りました、対するワラキアはどう出しても二万位の兵力です。
 それでトルコ軍は皆思いました。
「今回も勝てるな」
「ああ、この数だからな」
「イスタンプールの時と同じだ」
「絶対に勝てるぞ」
 こう思っていましたが。
 トルコは上司の人に言いました。
「もう戦争になってもいい頃だよな」
「そうだな、敵の領土深くに入ったからな」
 上司の人も言います。
「それならな」
「ちょっとおかしくねえか?」
「相手はとんでもない男だ」
 上司の人はこうも言いました。
「使者を送ったが」
「ターバンに怒ってな」
「ああしたことをする男だしな」
「何をするかわからねえぜ」
「警戒が必要か」
 そうこうお話している間もトルコ軍は姿を見せません、そうしてトルコはワラキアの中を進んでいくのでした。


第六百四十九話   完


                  2020・8・1
 

 

第六百五十話  ギリシア神話みたいに

第六百五十話  ギリシア神話みたいに
 ルーマニアがワラキアといった頃の上司だったブラド四世はあまりにも有名な人です、世界で知らない人の方が少ない位でしょう。
 その人についてイギリスは同じ魔法部ということからルーマニアに言いました。
「あの当時でもだったな」
「残虐な人だったずらな」
「幾ら当時串刺しが普通でもな」
 それでもというのです。
「やたらしたしな」
「もっと凄い刑罰も大好きだったずら」
「そうだったよな」
「そして串刺しの林の中で平気で飲み食い出来たずら」
「三国志にそんな人いたな」
 董卓という人です。
「ちょっとしたことで滅茶苦茶残虐に殺してたな」
「おいらも見ていてドン引きだったずら」
「そんなのだからな」
 イギリスは真剣なお顔で言いました。
「ゲゲゲの鬼太郎六期でガチで吸血鬼扱いだったな」
「エリートの時だったずらな」
「それでも違和感なかったしな」
「エリートよりずっと怖い人だったずら」
 本当に吸血鬼だったことは流石にないでしょうが漫画の吸血鬼よりも怖い、そうした人であったのです。


第六百五十話   完


                    2020・8・1
 

 

第六百五十一話  ユーチューブでは言えないレベル

第六百五十一話  ユーチューブでは言えないレベル
 トルコ軍はワラキアの度重なる少数での奇襲に困っていました、そして捕虜の数が増えていました。
 その中で何とかワラキアの首都に来ますと。
「なっ・・・・・・」
「これは・・・・・・」
「何でことしやがるんでい」
 トルコも言葉がありませんでした、何とです。
 これまで捕まった捕虜の人達がとんでもないことになっていました、それでトルコもトルコ軍の人達も顔面蒼白になりました。
「幾らあの刑罰は普通でもな」
「あそこまで多くするとは」
「そして晒すとは」
「まさに悪鬼です」
「シャイターンよりも恐ろしい」
「とんでもねえ奴だな」
 トルコもいつもの勢いがかなり消えています。
「折角ここまで来たのにな」
「あの様なものを見せられるとは」
「ワラキア恐るべしです」
「そしてブラド四世」
「あの男は悪魔か」
 こうまで言うのでした。
 ワラキア軍の恐ろしさはそれで終わりではありませんでした、何とか首都を占領したトルコ軍はもっと恐ろしい目に遭いました。


第六百五十一話   完


                 2020・8・2
 

 

第六百五十二話  肖像画を見ると

第六百五十二話  肖像画を見ると
 イギリスはかなり有名なブラド四世の肖像画を見てルーマニアに言いました。
「肖像画だとな」
「この人の恐ろしさはわからないずらな」
「面長で丸い目でなまず髭のおっさんとしかな」
 それ位にというのです。
「思わないけれどな」
「だから真実の姿はずら」
 ルーマニアはイギリスに深刻なお顔でお話しました。
「ゲゲゲの鬼太郎六期の」
「あの吸血鬼の顔なんだな」
「あれが一番近いずら」
「実際そうだったんだろうな」
 イギリスも思うことでした。
「行いを見てみたらな」
「そうだったずらよ」
「まあ肖像画で怖さは伝わらないこともあるしな」
「日本の織田信長さんの肖像画も怖そうじゃないずら」
「いや、あの人この人よりずっとましだったぞ」
 ブラド四世よりというのです。
「言う程残酷でも血を好んだのでもないしな」
「実は優しい人だったそうずらな」
 あくまで血は最低限でという人でした、ブラド四世みたいに正直殺人快楽者レベルの人ではありませんでした。


第六百五十二話   完


                 2020・8・2
 

 

第六百五十三話  首都を占領しても

第六百五十三話  首都を占領しても
 トルコ軍はワラキアの首都を占領しました、ですが。
「誰もいないぞ!?」
「そして何もないぞ」
「折角首都を占領したのに」
「これではどうしようもないぞ」
「連中わざとそうしたな」
 トルコにはすぐにわかりました。
「全部持ち去ってな」
「逃げましたか」
「ではこれは」
「まさか」
「そのまさかでい」
 トルコは将兵の人達に言いました。
「俺達を餓えさせるつもりでい」
「ではです」
「このままでは我々は」
「食料もなく」
「これはまずいな」
 トルコは苦い顔で言いました。
「やられたぜ」
「大軍でもです」
「これでは」
 補給なくして戦争はありません、トルコ軍はワラキアの上司の人の策略に罹ってしまったことを悟りました。


第六百五十三話   完


                2020・8・3
 

 

第六百五十四話  サンリオに通報推奨

第六百五十四話  サンリオに通報推奨
 愛知の芸術点でこれは芸術作品じゃなくて悪意ある政治プロパガンダのガラクタの様なものだろうというものを展示した人ですが。
 日本はこの人が今回したことについて妹さんに言いました。
「今度はハローキティです」
「えっ、これは酷いですね」
 妹さんも驚きました。
「このアイコンは」
「はい、著作権にです」
「完全に触れていますね」
「この人またやりましたね」
「あの、どうもです」
 妹さんはこうも言いました。
「この人は」
「そうした人の様ですね」
「愛知県でのあれも」
 まさにというのです。
「美術や芸術ではなく」
「ガラクタですね」
「そうとしか思えませんでしたし」
「ツイッターで堂々と出すとは」
 アイコンにしてです。
 このことはサンリオに通報すべきでしょうか、これが芸術関係者というのなら世の中はどうなっているのでしょうか。


第六百五十四話   完


                       2020・8・3
 

 

第六百五十五話  食べたと思ったら

第六百五十五話  食べたと思ったら
 何もなくて誰もいないところに来てしまったトルコ軍、当然ながら餓えて困っていましたがそこにです。
 多くの羊が来ました、トルコではお肉といえば羊なので。
「これは有り難い」
「是非食おう」
「まさにアッラーの恵みだ」
「いや、この連中何処から来たんでい」
 トルコは物凄く疑って言いました。
「そもそも」
「そういえばそうですね」
「ですがもう正直限界です」
「腹が減って仕方ないです」
「ですから」
 皆疑わしくてもでした。
 餓えには勝てません、それで羊を調理して食べてです。
「助かったな」
「これで生き返ったぞ」
「よかったな」
 心からほっとしていたその時です。
「敵襲だ!」
「ワラキア軍が来たぞ!」
「くそっ、罠かよ!」
 トルコは思わず叫んでしまいました、何とこれもまたワラキア軍の罠だったのです。


第六百五十五話   完


                 2020・8・4
 

 

第六百五十六話  何度も復活

第六百五十六話  何度も復活
 あのブラド四世はずっとルーマニアの上司ではありませんでした。
「政情不安定で、だよな」
「二回失脚してるずら」
 ルーマニアはイギリスに答えました。
「それで三階おいらの上司になってるずら」
「そうだったな」
「波乱万丈の人生だったずら」
「お前の上司になっていきなり派手なことやったけれどな」
「それでも貴族の力が強かったしずら」
 それにだったのです。
「しかもトルコやハンガリーや神聖ローマとずら」
「周りも色々でな」
「とにかく政情不安定だったずら」
 そうした状況だったのです。
「あの人以外の上司の人もよく交代したずら」
「大変だったんだな」
「だからあの人もああしたずら」
「成程な、しかしな」 
 イギリスは眉を曇らせてルーマニアに言葉を返しました。
「そうした事情を抜いてもな」
「残虐だったずらな」 
 ルーマニアもイギリスの言いたいことはわかっていました、ブラド四世はやっぱりそうした一面があったということが。


第六百五十六話   完


                  2020・8・4
 

 

第六百五十七話  退いてから

第六百五十七話  退いてから
 文字通りほうほうの体で撤退してでした、トルコ軍の将兵の人達は九死に一生を得たという顔で言いました。
「とんでもない奴でした」
「まさかの敗北でした」
「あんな人間がいるとは」
「正直驚きました」
「ああ、けれど諦めちゃいけねえぜ」
 トルコは皆に言いました。
「諦めたらな」
「そこで終わりですね」
「だからですね」
「それで、ですね」
「軍を立て直してな」
 そのうえでというのです。
「また攻めるぜ、しかもな」
「はい、あの様な人間がですね」
「長い間王の座にいられませんね」
「だからですね」
「ああ、そこを衝けばいいしな」
 トルコは皆に笑って言いました。
「だからな」
「もう一度ですね」
 トルコ軍の人達もそれならとなりました、一度の敗北で諦める様なトルコでもトルコ軍でもなかったのです。


第六百五十七話   完


                 2020・8・5
 

 

第六百五十八話  圧倒的だった

第六百五十八話  圧倒的だった
 スペインはトルコと戦っていた時のことを思い出してロマーノに言いました、正直浮かないお顔になっています。
「もうめっちゃ強くてな」
「死闘続きだったんだな」
「ああ、オーストリアと一緒やったけどな」
 これは上司の人の関係です。
「それでもな」
「新大陸から得たのをかなり使ってだな」
「かなりの力使ってたわ」 
 そうだったというのです。
「海でもな」
「それでも何とかしてただろ」
「一応な」
 何とかでも凌いでいたというのです。
「はっきり言ってフランスよりずっと強かったで」
「お前あいつにはあんまり負けてねえな」
「あいつ調子に乗ったらめっちゃ勝率落ちるし」 
 フランスの特徴の一つです。
「国力が違ったさかい」
「それでトルコは、だったんだな」
「ああ、あの時一番の強敵やった」  
 まさにというのです、スペインは最盛期のトルコと戦って本当に死ぬ様な目に遭っていたのです。オーストリアさんと一緒でも。


第六百五十八話   完


               2020・8・5
 

 

第六百五十九話  やっと攻略

第六百五十九話  やっと攻略
 ブラド四世は確かに失脚しました、この辺り苛烈過ぎてもかえって警戒されてしまうということでしょうか。
 ですが返り咲いてそこで、でした。
「死んだのかい、あの人」
「はい、味方の兵に間違えられて」
「それで」
 トルコに国民の人達がお話します。
「死にました」
「そうなりました」
「じゃあ好機だな」
 強敵がいなくなってというのです。
「それじゃあな」
「これからですね」
「ワラキアを攻めますね」
「そうするぜ」
 こう言って実際にでした。
 トルコは再びワラキアを攻めました、そうしてでした。
「遂にだな」
「ワラキアも占領しました」
「ではさらにですね」
「ああ、欧州でもやってくぜ」
 トルコは今度はウィーンを目指すことにしました、神聖ローマ帝国の都にもいよいよ迫ろうというのです。


第六百五十九話   完


                   2020・8・6
 

 

第六百六十話  今の上司の人

第六百六十話  今の上司の人
 ルーマニアの上司の人の状況は複雑です。
「大統領よね」
「そうずらが」
 ハンガリーに微妙なお顔で答えます。
「国王もいるずら、今は女王陛下ずら」
「戻って来た人ね」
「その人の次の人ずらな」
「共和制なのに?」
「王様もいるずら」
「じゃあ立憲君主制じゃないの?」
 ハンガリーはルーマニアに首を傾げさせて尋ねました。
「一体」
「どっちもずらな」
「わからない国家体制ね」
「そうなったずら」
「暫く共和制だったのに」
 共産主義化してからはです。
「そうなったのね」
「ちなみにモルドバは共和制ずら」
「そうなのね」
「あとモルドバは相変わらず苦しいずら」
 お金がない状況が続いているというのです、とにかくルーマニアの国家システムは今結構複雑な状況です。


第六百六十話   完


                  2020・8・6
 

 

第六百六十一話  まさに覇者

第六百六十一話  まさに覇者
 トルコはウィーンまで迫り三大陸に跨る大帝国となりました、人口は多く農業も商業も凄く精強な軍隊もありました。
 そこでトルコはこう言いました。
「俺はやったんだな」
「そうだ、セルジュク朝からだ」
 上司の人がそのトルコに言います。
「そなたは何度も立ち上がってだ」
「それでだな」
「今こうなったのだ」
「そうなんだな」
「そなたは大帝国だ」
 紛れもなく、というのです。
「地中海の覇権も握った」
「おう、向かうところ敵なしだな」
「そしてだ」
 上司の人はさらに言いました。
「次の準備は整った」
「また欧州の奴等の度肝抜くんだな」
「そうする、いいな」
「おうよ、やってやるぜ」
「ハプスブルク家とさらに戦うぞ」
 こう言ってでした、トルコの上司の人は大帝国となったトルコにさらなる強さを備えさせようとしました。そして実際にトルコは長い間大帝国でした。


第六百六十一話   完


                  2020・8・7
 

 

第六百六十二話  二つの古代文明の場所も

第六百六十二話  二つの古代文明の場所も
 トルコは日本に明るく笑ってお話しました。
「ナイル川もチグリス=ユーフラテス川もだったからねい」
「トルコさんの領土でしたね」
「どっちも古代文明発祥の地だけれどな」
 それがというのです。
「俺は領土にしたな」
「そうでしたね」
「ローマもそうだったけれどな」
「チグリス=ユーフラテスの方はすぐに放棄していますね」
 パルティアから手に入れてもです。
「そうでしたね」
「けれど俺はな」
「長い間統治されましたね」
「そうだったからな」
 それでというのです。
「ローマを超えてたかもな」
「人口では負けていませんでしたね」
「それで二つの古代文明にも詳しいつもりだぜ」
「領地だったが故に」
「だから何でも聞いてくれよ」
 日本に親しく言います。
 トルコは二つの古代文明を生み出した川達も領土にしていました、そうした意味でも大帝国だったのです。


第六百六十二話   完


                   2020・8・7
 

 

第六百六十三話  猫型ロボット

第六百六十三話  猫型ロボット
 日本には最早永遠の存在となっている猫型ロボットの漫画があります、ですがそれは一見するとなのです。
「狸、だよね」
「よく言われます」
 日本はイタリアに答えました。
「青狸だと」
「猫じゃないよね」
「ですが設定ではです」
「うん、それも世界的に知られてるね」
「最初は色は黄色で猫の耳もありました」
 この設定はあまりにも有名です。
「ですが鼠に耳を齧られて」
「耳がなくなってね」
「そしてその姿を鏡で見まして」
「真っ青になってね」
「それで今に至ります」
「そうだったね」
「そこから鼠が大嫌いになりました」
 そうなったのです。
「そして今でもです」
「その設定は変わっていないね」
 その為に青狸と言われたりするのです、ですがあくまで猫型ロボットです。このことは主題歌でも言われています。


第六百六十三話   完


                    2020・8・8
 

 

第六百六十四話  アニメ化の歴史

第六百六十四話  アニメ化の歴史
 イギリスはそのお話を聞いて嘘だろうというお顔になってドイツに言いました。
「それ本当の話かよ」
「そうだ、日本のあの猫型ロボットのアニメは今は言うなら二期だ」
「その二期が四十年以上続いてるんだな」
「そして一期があった」
 そうだったというのです。
「半年程放送されていた」
「それでその時は、なんだな」
「あまり人気がなかったそうだ」
「成程な」
「お前も知らなかったな」
「ああ、今知ったぜ」
 イギリスは素直に認めました。
「まさか今のが二期なんてな」
「国民的どころか今や世界だ」
「そうした作品になってるな」
「そもそも原作も一度終わってるな」
「帰ってたな」
 イギリスもこのことは知っていました。
「そういえば」
「その時も関係している様だ」
 名作にも歴史があります、実はあの作品は今の放送前に一回アニメ化されています。そしてそちらはあまり人気がなかったみたいなのです。


第六百六十四話   完


               2020・8・8
 

 

第六百六十五話  七人いる

第六百六十五話  七人いる
 日本はイタリアに猫型ロボットについてさらにお話しました。
「最近なかったことになってる様ですが」
「どうしたの?」
「実は七人いるのです」
「あの猫型ロボットがなんだ」
「はい、世界各国にいまして」
 それでというのです。
「合わせて七人です」
「そうなんだ」
「七人のメンバーではないですがイタリア君のところにもいますよ」
「へえ、俺のところにもいるんだ」
「アメリカさん、中国さん、ロシアさん、スペインさんにです」
「俺となんだ」
「フランスさんです、実は本来はサウジアラビアさんとブラジルさんですが」
 この二国になるけれど、というのです。
「今お姿が見えないので」
「俺とフランス兄ちゃんなんだ」
「そうなります」
「それで七人かな」
「便宜上そうなります」
 こうイタリアにお話しました。
 何とそうした設定があったのです、尚このシリーズ二人の作画の人でそれぞれ単行本が出ていたりします。


第六百六十五話   完


                  2020・8・9
 

 

第六百六十六話  ここでもやっていた

第六百六十六話  ここでもやっていた
 イギリスはドイツに猫型ロボットについてこんなことも言いました。
「オレンジ色のいたよな」
「日本のものではないぞ」
「おい、まさか」
「韓国のものだ」
「著作権どうなってるんだよ」
「それで出版社が怒っているらしい」
「そりゃ怒るだろ」
 イギリスはまたしても出て来たその国のことに即座に返しました。
「あそこの看板キャラだろ」
「間違いなくそのうちの一つだ」
「それをパクったなんてな」
「だから怒っている」
「つくづく喧嘩売る相手選ばねえな」
「あれは日本の猫型ロボットではない」
 そこは断るドイツでした。
「そう言うと流石に日本もいい顔はしないからな」
「そりゃそうだろ」
 イギリスも納得することでした。
「道理でおかしいと思ったぜ」
「本来の色は青だ」 
 黄色からそうなっています、このことは間違えてはいけません。伊達に青狸と呼ばれはいないのです。


第六百六十六話   完


                    2020・8・9
 

 

第六百六十七話  該当国が揃った

第六百六十七話  該当国が揃った
 猫型ロボットがいる七国が集まりました、その面子はといいますと。
「アメリカ、中国、ロシア、スペイン兄ちゃん、フランス兄ちゃんと俺とだね」
「そして私です」
 日本はイタリアに言いました。
「便宜上この七国になります」
「サウジアラビアとブラジルは集まらなかっただね」
「残念ですが」
 そうなったというのです。
「それにブラジルさんのキャラクターは」
「何かあるんだ」
「はい、物忘れが激しいので」
 それも極端にです。
「どうかとなりましたので」
「呼ばなかったんだね」
「後で来られるかも知れないですが」
 それでもというのです。
「今はです」
「この七国だね」
「そしてあの男の子役は大阪さんということで」
「何で大阪なの?」
「作者の方が近鉄ファンだったので」
 そのことがあってというのです、実は作者の方はそのチームを応援していました。これはマメ知識でしょうか。


第六百六十七話   完


             2020・8・10
 

 

第六百六十八話  富山から

第六百六十八話  富山から
 富山がイギリスとドイツに言いました。
「僕のところの偉人さん達です」
「ああ、お二人はお前出身だったな」
「そうだったな」
「富山で子供の頃から二人で漫画を描きはじめまして」
 まだ戦争の中でのことです。
「そして天使の玉ちゃんという作品でデビューしました」
「てんとう虫コミックスの最後で書いてたな」
「昭和二十九年だったな」
「そうなんですよ」
「富山が生んだ偉人だな」
「お二人共な」
「それであれだけの作品を残してくれました」
 富山は笑って言いました。
「嬉しいです」
「あの猫型ロボットの漫画だけじゃないしな」
「お化けに忍者、そして怪物にだ」
 二国で言います。
「うめ星にエスパー、スーがない超人にだ」
「あとゴルフものもあったな」
「他にもありますし」
 二人で生み出した名作はまさに星の数だけあります、短編を読んでも面白くまたためにもなります。


第六百六十八話   完


                 2020・8・10
 

 

第六百六十九話  問題は服 

第六百六十九話  問題は服 
 集まった各国の面々ですがここで大阪が日本に言いました。
「皆服着替えるんですね」
「はい、それぞれの衣装に」
 日本は大阪に答えました。
「その予定ですが」
「あの、それやと」
 大阪は日本の言葉を受けてこうも言いました。
「俺小学生の半ズボンで」
「私は着る服がないですか」
「それは流石に」
「そのことはもう考えています」
「そこは日本さんですね」
「私は青い服を着て」
 元が青狸だけにです。
「大阪さんは大人になった時のです」
「あのキャラの服をですか」
「それを着て下さい」
「ほな結婚式の時のタキシードで」
「それは目立ちませんか」
「何か他の服は特徴なくて」
 大人になった時該当キャラが着ている服はというのです。
 何故か他の国の猫型ロボットは服を着ています、別に服を着なくてもいい筈なのにです。ですがそこも調整した日本でした。


第六百六十九話   完


                   2020・8・11
 

 

第六百七十話  二人で生み出した名作達

第六百七十話  二人で生み出した名作達
 イギリスとドイツは富山のお話を聞いて思わず唸りました。
「凄いな」
「うむ、全く以てな」
「お二人でそこまでの作品生み出すなんてな」
「アニメ化された作品も多い」
「まさに二人の天才が生み出した世界だ」
「そう言うしかない」
「はい、お二人の功績は素晴らしいです」
 富山も言います。
「漫画界に残したそれは」
「あの猫型ロボットだけじゃないからな」
 イギリスは真剣なお顔で述べました。
「他にも加須多くあるからな」
「恐ろしいまでだ」
「手塚先生や石ノ森先生も凄かったけどな」
「お二人も凄いな」
「こんな人達が実際にいたのか」
「グリム兄弟にも匹敵する」
「そう言っていいと思うぜ俺も」
 イギリスはドイツに答えました。
「偉人と言っていいな」
「グリム兄弟の様な、な」
 兄弟ではありません、ですがそれでもです。お二人は共に数えきれないだけの名作を残してくれたのです。グリム兄弟の様に。


第六百七十話   完


                 2020・8・11
 

 

第六百七十一話  それぞれの服を着てみたら

第六百七十一話  それぞれの服を着てみたら
 七国はそれぞれの服を着てみました、日本は該当キャラが着ていたことのある衣装の一つである宝島のものです。
「それですか」
「映画版でと思いまして」
 タキシード姿の大阪に答えます。
「こちらにしました」
「そうなんですか」
「私達の衣装は考えましたが」
 こうも言う日本でした。
「他の皆さんは違いますね」
「もう決まっていたからね」
 ロシアが答えます、如何にもロシアという服装でマフラーも巻いています。
「だから迷わなかったしね」
「考えることもですね」
「なかったよ」
「そうですか」
「いや、いいよね」
 にこりと笑って言うロシアでした。
「世界的な名作のキャラの恰好が出来るなんて」
「喜んで戴き何よりです」
「どうして僕は狼でもあるのかがわからないけれど」
 ロシアのキャラはそうした設定です、単行本によってはその狼の性質が物凄く前に出ていたりします。


第六百七十一話   完


                 2020・8・12
 

 

第六百七十二話  ウラミハラサデ

第六百七十二話  ウラミハラサデ
 イギリスはお二人が描いたある作品を読んでドイツに言いました。
「主人公が恨みを恨み念法で晴らす漫画だけれどな」
「その主人公の受けているいじめは犯罪だな」
「ああ、やり返してかなりのパターンで殺してるけれどな」
 罪に問われるかどうかはともかくとして。
「ひでえ奴がよく出る漫画だな」
「特に主人公が通っている学校にな」
「ひでえ奴がどんどん出て来てな」
 そうしてというのです。
「怪死、行方不明が続出してるってのに」
「まさに一週間に一回のペースでな」
 週刊連載でした。
「それでもだな」
「何で皆騒がねえんだ?」
「それは確かに不思議だな」
 ドイツも言われて気付きました。
「ありえないまでの酷い奴が多過ぎるしな」
「そのひでえ奴がどんどんいなくなってるのみ皆おかしいと思わねえか?」
「考えてみれば凄いことだ」
 漫画といえと、です。
「主人公が実は魔族だったことといいな」
「色々不思議な漫画だな」 
 こちらの作品は主にAの人が描いていたみたいです、お二人でそれぞれの作品を描いていた場合もあったのです。


第六百七十二話   完


                   2020・8・12
 

 

第六百七十三話  ゲストキャラだった

第六百七十三話  ゲストキャラだった
 フランスはタキシードにマント、シルクハットに付け髭左目にはモノクルの眼鏡という恰好で言いました。
「お兄さんに相応しい恰好だな」
「けどお前レギュラーちゃうかったで」
 スペインがそのフランスに言います。
「映画やと三作目で出てな」
「四作目で台詞なしだったんだよな」
「単行本でも庭しか出番なかったし」
「こんな強烈なキャラだってのにな」
「そや、声優さんもよかったけどな」
 何とあの神谷明さんでした。
「そやったけどな」
「出番少ないのって残念だな」
「ヒロインもおったのにな」
「ああ、話してると落ち込んできたな」
 その出番の少なさにです。
「レギュラーじゃなかったなんてな」
「そやな」
「今度はこのキャラも入れて連載して欲しいな」
「色々な事情で設定自体なかったことになってるけどな」
「それでもな」
 そこは何とかしてというのです、フランスは強く思うのでした。こんないいキャラがレギュラーでないことについて。


第六百七十三話   完


                   2020・8・13
 

 

第六百七十四話  ブラックな作品は

第六百七十四話  ブラックな作品は
 お二人が描いてきた作品の中にはブラックな作風の作品もあります、ドイツはそうした作品についてすぐにわかりました。
「Aさんの作品だな」
「絵でわかるからな」
 イギリスも応えます。
「Fさんも描いてるけれどな」
「そうした作品はAさんだな」
「そうだよな」
 こうドイツに言いました。
「ウラミハラサデとかな」
「暗黒商会もだな」
「そしてセエルスマンもな」
 こうした作品は全てです。
「Aさんだな」
「そしてFさんはほのぼのしている」
「怪奇色が薄いな」
「うむ、ただお二人共だ」
 ドイツはここでこのことを指摘しました。
「SFは好きだな」
「だよな、宇宙とかな」
「考えさせられる作品は多い」
 SFはお二人共描いています、こちらも名作揃いです。


第六百七十四話   完


                  2020・8・13
 

 

第六百七十五話  そんなどら焼きあるのか

第六百七十五話  そんなどら焼きあるのか
 日本はお国の猫型ロボットの服を着ているフランスに言いました。
「猫型ロボットといえばです」
「ああ、四次元ポケットとな」
「それとどら焼きです」
「その二つは欠かせないよな」
「それでフランスさんのどら焼きは」
 日本はフランスにそのどら焼きを差し出して言いました。
「こちらですが」
「美味そうだよな」
「中身は餡子ではなくカマンベールチーズです」
「何でそうなるんだ?」
 さしものフランスも真顔で問い返しました。
「俺のイメージか?」
「はい、それでです」
「それどういう味だよ」
「召し上がられますか」
「いや、遠慮するな」
 フランスはこれまた真顔でした。
「何か違う気がするからな」
「だからですか」
「っていうかよくそんんあの考えついたな」
 フランスは日本が持っているカマンベールチーズ入りどら焼きを見て思いました、幾ら何でもそれはないと。


第六百七十五話   完


                2020・8・14
 

 

第六百七十六話  そういえば日本は

第六百七十六話  そういえば日本は
 イギリスはドイツに言いました。
「猫型ロボットは日本から生まれた漫画だけれどな」
「それが何かあるか」
「ああ、日本自体がな」
「あのロボットの様なか」
「困った時はあいつでな」
 あの眼鏡の男の子がいつも頼る様にです。
「何でも出せるだろ」
「言われてみればそうだろ」
「あいつのとこの知識人ではあの金持ちのどうやったらその髪型出来るんだってキャラに例える人いるみたいだけれどな」
 あの銀河英雄伝説を書いた人です、そして大阪出身の前科のある口ばかりの女性議員の人も言っていました。
「実際はな」
「ロボットの方か」
「ああ、特に何だかんだで馬鹿委員長が頼るだろ」
「今もそうだな」
「流石に最近は頼っても出さなくなったけどな」
「あれだけ関係が悪くなると当然だ」
「それでも日本自体がな」
 あの猫型ロボットの様だというのです。
 そう言われるとドイツも頷きました、実際に結構色々な国が困った時は日本を頼って日本も何でも出来るからです。


第六百七十六話   完


                  2020・8・14
 

 

第六百七十七話  マタドールなのは

第六百七十七話  マタドールなのは
 かく言うスペインも自分の猫型ロボットの姿になっています、そしてその恰好はどういったものかといいますと。
「お約束かな」
「まあそやな」
 こうロシアに返します。
「この格好は」
「闘牛士なのはね」
「何か七人のうちで一番力持ちでな」
「それで女の子が好きでね」
「シェスタが欠かせんとかな」
 そうしたことはというのです。
「お約束やな」
「確かにそうだね」
「そしてな」
 スペインはさらに言います。
「この闘牛士の恰好がな」
「君にとってもだね」
「もう最高や」
「闘牛士はスターだからね」
「よくこの格好にしてくれたわ」
「そうだよね」
 こうしたお話をしました、スペインは七人の中で一番力持ちでしかも女の子が好きということになっているのです。


第六百七十七話  完


                 2020・8・15
 

 

第六百七十八話  偏食家

第六百七十八話  偏食家
 ドイツはお二人の漫画特にFの人の作品を読みつつイギリスにどうかというお顔になって言いました。
「眼鏡をかけてパーマの人だが」
「忍者もので先生だな」
「短編では漫画家だな」
 掛け持ちかも知れません。
「その人だが」
「その人ラーメンしか食ってねえな」
「チキンラーメンの様だが」
 ドイツはそのお顔で言うのでした。
「いつもラーメンとはな」
「かなり偏食家だよな」
「大丈夫なのか」
 ついついこう言いました。
「この人の食生活は」
「見ていて心配になるな」
「うむ、好きなものを食べることはいいが」
 それでもというのです。
「幾ら何でもだ」
「ラーメンばっかり食い過ぎだな」
「どの作品でも出て来るがな」
「ちなみにお二人の作品つながってるからな」
 猫型ロボットの作品でゲストみたいに他の作品のキャラが出たりします、忍者とスーがない超人も共演したりしています、そしてラーメンの人もなのです。


第六百七十八話   完


                   2020・8・15
 

 

第六百七十九話  どら焼きは

第六百七十九話  どら焼きは
 スペインはどら焼きを食べながらロシアに言いました。
「こうしたもんはな」
「普通がだよね」
「一番やな」 
 何といってもというのです。
「やっぱり」
「そうだよね」
「カマンベールとかな」
「ないよね」
「というかよおそんなん考えたな」
 スペインは心から思いました。
「ほんまに」
「そうだよね」
「時分もそういうのあかんやろ」
「どら焼きは好きだよ」
 ロシアもです。
「あの味はね」
「それでもやな」
「変な感じだとね」
 それこそというのです。
「ケーキじゃなくてシベリアだよ」
「わかりやすいな」
 もうそれで納得いくものでした、スペインは自分のどら焼きが普通で心からほっとして食べるのでした。


第六百七十九話   完


                2020・8・16
 

 

第六百八十話  美人声優

第六百八十話  美人声優
 イギリスはお二人の作品がアニメ化された作品に出ている声優さん達を見て思わず顎が外れそうになりました。
「おい、タイムパトロールの声優さん達ってな」
「トップをのお二人だな」
「あのお二人かよ」
「実力だけではないぞ」 
 ドイツも目を瞠っています。
「お姿もだ」
「とんでもない美人さんじゃねえか」
「お二人もだから驚きだな」
「ああ、お一人はフランスの猫型ロボットの作品にも出てたしな」
 しかもヒロインで、です。
「ミニの猫型ロボットも演じておられたな」
「ああ、そういうキャラもいたな」

「凄い方だ」
「というか声優陣豪華過ぎるだろ」
「他の方もな」
「何でもガンダムや高橋留美子先生の作品のアニメ化に出てもステータスらしいけれどな」
「お二人は別格だな」
「それ過ぎるだろ」
 特にタイムパトロールのヒロインお二人の方はというのです。
「キテレツの方々も凄いけどな」
「うむ、そちらもな」
 巨匠の作品だけはあると言えるでしょうか、もう名作には名優が来ることは声優さんも同じでしょうか。


第六百八十話   完


                    2020・8・16
 

 

第六百八十一話  猫なのか

第六百八十一話  猫なのか
 ロシアも猫型ロボットの格好になりました、厚着にマフラーそれにロシアの帽子がよく似合っています。
 ですがロシアは首を傾げさせて言いました。
「狼なんだよね」
「そのキャラそうだよね」
 イタリアも言います。
「その実は」
「猫型ロボットなのにね」
 それでもというのです。
「その設定だよね」
「それで普段はもの静かだけれどね」
 七人の中で台詞が一番少ないです。
「それでもね」
「暴れると凄いんだよね」
「うん、そんなキャラだけれど」
「狼って言っていいかな」
 ロシアはどうかというお顔で言いました。
「本当に」
「猫型ロボットじゃなくてなんて」
「間違えてカワウソと混ぜてオオウソになっていたしね」
「あのお話でも大騒ぎになったしね」
 他の仲間達が調子に乗って生きものを混ぜて遊んでいた時のことです、果たしてこのキャラは猫型ロボットなのでしょうか。


第六百八十一話   完


               2020・8・17
 

 

第六百八十二話  まだ未完か

第六百八十二話  まだ未完か
 イギリスはお二人の自伝的な作品を読んでドイツに言いました。
「滅茶苦茶勉強になる作品だけれどな」
「それでもか」
「この作品終わったのかよ」
「どうだろうな」
 ドイツもはっきりと答えられません。
「果たして」
「一回UFO出て終わったな」
「だがそこからも続いてな」
「それでどうなったんだよ」
「中断もあるしな」
「何か終わる様にはな」
 どうもというのです。
「思えないんだけれどな」
「まさにお二人の自伝だからな」
「それだけに思い入れも深いか」
「そのこともわかるな」
「ああ、よくな」 
 イギリスはドイツに真顔で答えました。
「それも心からだよ」
「だから終わるのか」
 それはドイツにもわかりません、お二人の作品の中では異色作ですがまだ終わっていないかも知れません。


第六百八十二話   完


                 2020・8・17
 
 

 

第六百八十三話  人格者

第六百八十三話  人格者
 ロシアはイタリアに言いました。
「僕このキャラ尊敬しているんだ」
「そこまで好きなんだ」
「だって僕の中を巡って奉仕活動に磯んでいるんだよ」
 そうした設定になっています。
「そんなキャラ尊敬しないでいられないよ」
「そういえばあれだよね」
 イタリアはここで言ってはいけないことを言いまいs田。
「他のキャラいつも遊んでるよね」
「特に青いキャラはね」
 そのキャラはといいますと。
「いつも男の子と遊んでるね」
「そうだよね」
「それなのにね」
 自分のところの猫型ロボットはというのです。
「立派だからね」
「そういうことだね」
「そんな立派なキャラでよかったよ」
 こうイタリアに言うのでした。
「本当に」
「羨ましいね、そのことは」
 イタリアも思いことでした、猫型ロボットは大抵遊んでばかりでそうしたことはあまりしないからです。


第六百八十三話   完


                  2020・8・18
 

 

第六百八十四話  ご飯二十杯食べて

第六百八十四話  ご飯二十杯食べて
 イギリスはドイツと一緒にお化けの漫画を読んでからこの作品の八十年代のアニメを観てドイツに言いました。
「八十年代のキャラがすげえむかつくな」
「うむ、悪事ばかりしてキュッ、で誤魔化すからな」
 ドイツも言います。
「原作はそうではないが」
「アニメでも旧作はそんなのになのにな」
「これはあまりにも酷い」
「何か観てたらな」
 その八十年代のアニメをです。
「酷い目に遭っても自業自得って思えてな」
「あんまりなキャラだ」
「まあそれは置いておいてな」
 イギリスはアニメのお話はこれで中断しました。
「それで言うけれどな」
「うむ、何だ」
「主人公の家って裕福なのか?」
「いつもご飯二十杯食べさせているからだな」
「ああ、あと二人来るしな」
「そうだな、普通の家に見えてな」
「そんなキャラ家に置けるんだからな」
 妹や弟のキャラはそんなに食べません、ですが確かにご飯二十杯食べる様なキャラは貧乏な家では置けません。


第六百八十四話   完


                   2020・8・18 
 

 

第六百八十五話  シェフ

第六百八十五話  シェフ
 イタリアは自分の猫型ロボットの格好になって言いました。
「似合うかな」
「似合ってるぞ」
 アメリカが答えます。
「やっぱり君は料理人だな」
「似合ってるなら嬉しいよ」
「それで七人には入っていないんだな」
「残念だけれどね」
「個性的でいいキャラだと思うぞ」
 イタリアの猫型ロボットもというのです。
「本当に」
「それでレギュラーじゃないからね、けれど料理は作れるから」
「名前の通りジェラートもだな」
「勿論他のお料理もね」
「それじゃあピザを頼むぞ」  
 アメリカは大好物のこのお料理をリクエストしました。
「それとカルボナーラも頼むぞ」
「最後はジェラートだね」
「勿論それは欠かせないぞ」
「そうだよね、じゃあ作るね」
「宜しく頼むぞ」
 こうお話してでした、イタリアはお料理を作りました。そうして実際に美味しいものが出来ました。


第六百八十五話   完


                     2020・8・19
 

 

第六百八十六話  音痴といえば

第六百八十六話  音痴といえば
 イギリスはあの有名なリサイタルのお話をしました。
「どんな音痴なんだ?」
「だから想像を絶するまでだろう」
 ドイツはこう返しました。
「要するにな」
「聴いていて命の危険がある位にかよ」
「あのお化けも音痴というがな」
 そうしたお話もありました。
「だがあのガキ大将は有名だな」
「色々有名なキャラだけれどな」
 まさにガキ大将の代名詞という位にです。
「音痴でも有名でな」
「その音痴が二時間や三時間聴くと命に関わるとなるとだ」
「恐ろしいな」
「漫画ならではの表現だが」
「初代の声優さんは歌上手だったんだよな」
「実はな」
 同時に熱狂的な阪神ファンでもありました。
「そうだったらしいな」
「今の声優さんも下手とは聞かないな」
「あくまで漫画でのことだ」
 その音痴であることはです、悪名高きリサイタルは漫画界に残る伝説の恐怖イベントになっています。


第六百八十六話   完


                  2020・8・19
 

 

第六百八十七話  ピンチになると慌てる

第六百八十七話  ピンチになると慌てる
 イタリアは他のメンバーにお料理を振舞ってから言いました。
「ジェラートにね」
「どら焼きも作ってくれたんだな」
「猫型ロボットだからね」
 それでというのです。
「もうね」
「これは外せないな」
「うん、流石にタバスコとかかけないけれど」 
 ブラジルの猫型ロボットです。
「作ったよ」
「どら焼きも美味いぞ」
 アメリカは実際にそのどら焼きを食べて言います。
「よく作ってくれたな」
「うん、どら焼きもいいよね」
「それはそうとして君のキャラはピンチに弱いな」
 アメリカはイタリアにこのことを指摘しました。
「やけに騒いで収まりがつかなくなるな」
「あっ、そうだね」
 イタリアも言われて頷きます。
「そうしたキャラだね」
「どのロボットにも弱点があるけれどな」
 イタリアの猫型ロボットはそこが弱点なのです、あの青い猫型ロボットの鼠だけではなかったりします。


第六百八十七話   完


                 2020・8・20
 

 

第六百八十八話  無敵はいない

第六百八十八話  無敵はいない
 イギリスはあの怪物の漫画を読んでドイツに言いました。
「主人公もお供も滅茶苦茶強いけれどな」
「全員弱点があるな」
「ああ、主人公は雷が苦手でな」
 それで雷が鳴る時は何も出来なくなります。
「他の作品もそうだよな」
「忍者は蛙が苦手だな」
「水遁の術の時大変だろうな」
「お化けは犬が苦手だ」
「猫型ロボットは鼠でな」
「猫型ロボットが一番有名だと思うが」
 それでもと言うドイツでした。
「お二人のキャラはまず確実に弱点を持っているな」
「超能力にも制限があるしな」
「スーがない超人も色々制約がある」
「無敵キャラっていねえな」
 イギリスははっきりと言いました。
「所謂チート能力でもな」
「弱点でバランスを取っている」
「そこが絶妙だな」
「全くだ、もっとも無敵主人公を書くにもそれなりの技量が必要だが」 
 さもないとどうにもならないキャラクターばかりで作品が酷いものになります、ですがお二人の作品はそこに弱点も加えてバランスを取っていたのです。


第六百八十八話   完


                 2020・8・20


 

 

第六百八十九話  そのままガンマン

第六百八十九話  そのままガンマン
 アメリカはといいますと。
「やっぱりこの恰好だな」
「西部劇あるな」
「設定もそうだぞ」
 自分の猫型ロボットの恰好で中国に言います。
「開拓精神に満ちているとあるぞ」
「本当にそのままあるな」
「それで元気な性格なんだ」
 正確のこともお話します。
「西部劇だな」
「それでガンは、あるな」
「空気砲だぞ」
 アメリカの右手にしっかり嵌っています。
「これをよく使うんだ」
「そして帽子が四次元ポケットあるな」
「そうなっているんだ、これが」
「空気砲以外にも武器はあるあるが」
「このキャラはやっぱりこれだな」
「そうあるな」
「空気砲より危険な道具を一杯持っているけれどな」
 これはどの猫型ロボットも同じです。
 アメリカはやっぱり西部劇でした、西部劇そのままの姿でそのうえでかなり嬉しそうに言うのでした。


第六百八十九話   完


                  2020・8・21
 

 

第六百九十話  危険な星多過ぎ

第六百九十話  危険な星多過ぎ
 ホテルの息子さんが宇宙パイロットを目指す漫画ですが。ドイツはその漫画についてイギリスにこう言いました。
「これでもかとだ」
「危険な星が多いよな」
「三人が家出する漫画もそうだが」
 モジャ何とかです、この作品も宇宙の色々な星を巡ります。
「しかしだ」
「絶対に行きたくねえ星ばかりだな」
「心から思った」
「スリルがあるどころかな」
「命の危険がある」
「実際にやたら死にそうになってるしな」
「火星ですらだ」
 この星もです。
「蛸を改造した生きものがいるが」
「野生化って洒落になってねえな」
「宇宙は危険に満ちているな」
「光の巨人の世界はもっとすげえけれどな」
 こちらは卑劣で残忍な宇宙人ばかりの無法地帯です。
「お二人の宇宙もすげえな」
「危険だ、だが」
「楽しそうだな」
 危険でもです、お二人が描いた宇宙はそうした世界でした。


第六百九十話   完


                  2020・8・21


 

 

第六百九十一話  どら焼きの食べ方じゃない

第六百九十一話  どら焼きの食べ方じゃない
 アメリカもそのどら焼きの食べ方については心の底からどうかというお顔になってそれで言いました。
「それは絶対に駄目だぞ」
「そうあるな」
 中国も言います。
「論外あるな」
「それはハンバーガーやホットドッグの食べ方じゃないか」
 そちらだというのです。
「どら焼きにマスタードやケチャップはないぞ」
「全くあるな」
「よくそんな設定考えたな」
「お国柄を反映してらしいあるぞ」
「カメンベールと同じなんだな」
 フランスのそれと、というのです。
「要するに」
「そういういうことあるな」
「どら焼きは普通に食べるぞ」
 設定は置いておいてというのです。
「そうするぞ」
「それが一番ある」
「マスタードやケチャップはハンバーガーのものだ」
 そしてホットドッグにというのです、こう言ってそうして普通にどら焼きを食べるアメリカでした。


第六百九十一話   完


                    2020・8・22

 

 

第六百九十二話  戦艦より大きい

第六百九十二話  戦艦より大きい
 ドイツはお二人のクジラの漫画を読んでイギリスに目を瞠って言いました。
「何百メートルあるんだ」
「洒落になってねえよな」
「うむ、マッコウクジラで二十メートルだが」
 大きなもので、です。
「この鯨は戦艦以上に大きいぞ」
「戦艦以上に強いしな」
 それも遥かにです。
「冗談抜きに化けものだな」
「あまりにも大きくて強くてだ」
 そのせいでというのです。
「痛快ですらある」
「主人公達より応援したくなるな」
「そのせいか後半むしろ味方だな」
「ああ、自然の強さと素晴らしさを象徴するみたいな感じでな」
「偉大な鯨だ」
「そして偉大な海洋漫画だな」
「こうした漫画を読めたことは幸せだ」
 ドイツは今度は真顔で言いました。
「白鯨以上に凄い」
「作品のモデルのな」
 そこまでの作品だというのです、お二人の作品にはこうした偉大と言うしかない海洋漫画もあります。


第六百九十二話   完


                     2020・8・22


 

 

第六百九十三話  やっぱり拳法  

第六百九十三話  やっぱり拳法   

 

第六百九十四話  優等生キャラと呪い

第六百九十四話  優等生キャラと呪い
 猫型ロボットの漫画には万能タイプの優等生キャラもいます。そして他の作品でもそうしたキャラが出ますが。
「このキャラは勉強と性格がいいが」
「身体能力はからっきしだな」
 ドイツとイギリスは鼠みたいな宇宙生物が元気な女の子を自分の星の王子様と結婚させようというお話を読みつつお話をしています。
「優等生キャラでもな」
「そこが猫型ロボットの方の優等生と違うな」
「ああ、あとな」
 イギリスはその漫画を読みつつ言いました。
「猫型ロボットの方のお金持ちキャラのな」
「明らかに親戚のキャラが出ているな」
「顔そっくり過ぎるだろ」
 苗字も同じです。
「これが遺伝なんだな」
「性格までそっくりだからな」
「これ呪いの域じゃねえか?」
 あまりにもそっくりだからです。
「お家までそっくりだぞ」
「恐ろしいことだな」
「お二人の作品実はつながってるけれどな」
 実はそうだったりします、このことは猫型ロボットの漫画を中心に読んでいるとわかることです。その呪いレベルに似ているキャラも含めて。


第六百九十四話   完


                2020・8・23


 

 

第六百九十五話  これもない

第六百九十五話  これもない
「これは食べられないあるな」
「そうですね」
 中国だけでなく日本も暗いお顔で言います。
「絶対に」
「どら焼きに酢醤油とラー油ですか」
「餃子のタレあるな」
「焼き餃子ですね」
「あれはメジャーではないあるよ」 
 実は中国ではそうなのです。
「水餃子か蒸し餃子ある」
「そうでしたね、ですが餃子ということで」
「餃子のタレあるか」
「そうした設定です」
「無茶苦茶な設定あるな」
「お二人の作品では実は結構ありまして」
 その無茶苦茶な設定がです。
「多少以上に強引でもです」
「それで描かれていっていったあるな」
「左様です」
「それでこのどら焼きの食べ方あるか」
「普通のどら焼きがありますので」
 そちらを薦める日本でした、そして中国もそうしたどら焼きではなく普通のどら焼きを食べるのでした。


第六百九十五話   完


                 2020・8・24
 

 

第六百九十六話  昭和三十年代テイスト

第六百九十六話  昭和三十年代テイスト
 ドイツはお二人が描いたゴルフ漫画を読んでイギリスに言いました。
「荒唐無稽過ぎる」
「もうトンデモなんだな」
「まず主人公は少年だがプロゴルファーで学校に通っていないし方言がおかしい」
 どこの生まれかわからない位です。
「そしておかしな技ばかり使う」
「何かすげえな」
「しかも相手は影のゴルフ組織でだ」
 敵も凄いというのです。
「奇人変人としか思えないゴルファーばかりいる」
「敵もかよ」
「敵のボスは覆面を被っていてミスター何とかと名乗っていてしかもその姿で影のゴルフ仕掛け人としてテレビに出ている」
「おい、それ本当か?」
「しかもだ」
 まだあるというのです。
「日本とは絶対に思えない場所に主人公を困らせる為だけにある様なゴルフ場ばかりだ」
「何処をどう突っ込んでいいんだよ」
「そうした漫画だ、読んでいてかなり面白い」
「そりゃそこまで凄いと面白いだろうな」
「あまりにも荒唐無稽でな」
 そのせいでというのです、お二人が描いたゴルフ漫画はもう破天荒で荒唐無稽で面白い作品でありました。


第六百九十六話