仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~


 

第1話『出陣!凪絶つ風の守護者』

一面が紫色の世界に、二人の少年少女が居る。一人は高校生程度の少年、もう一人は小学校高学年程度の少女。その内、少年は少女に質問した。
「どうした梨花、また死んだのか?」
質問の内容は一般的には有り得ない内容、しかし少女、古手梨花は戸惑うことなく返答する。
「雅、あなたが死ねば世界は崩壊し、必然的に私も死に、こちらへ来るわ。400年も同じことをしているのよ。流石に学習しているわ。」
こちらの返答も、日常では発せられない内容。
「さて、今回でもう821回目。今までの統計から行くと──」
雅が過去の状況を纏めようとすると、透明な三角錐の物体が雅の前に現れる。
「今回は早いな。後一時間位は作戦を練りたかったが仕方がない。」
雅はその物体に触れ、
「行こう!僕達の次の可能性へ!」
雅が宣言すると、三角錐は光り出し、雅達を本来有るべき日常へ送り出す。

『僕の名前は凪風雅。城南大学付属高校に通う16歳。僕の世界は皆さんの居る世界と同じでショッカーや紅世の徒のような悪の組織も、仮面ライダーや戦隊ヒーローのような正義の味方が一切存在しない世界です。でも、一つだけ、不思議な都市伝説があります。その名前は新月の悪魔。何でも、6月の新月の夜に月に鏡を当てると悪魔が出現し、願い事を2つ叶えてくれるということです。しかし、月の見えない新月でどうやって月に鏡を向けるのか気になり僕は今日、実行します。しかし、僕の家は室町から続く古流武術、凪風流の本家で現当主の龍道はとても厳格な性格なので慎重に行わなければなりません。』
雅は普段通りの学校生活を終え夜も0時になる手前、雅は鏡を取り出し、準備していた。
「やはり、所詮は都市伝説。信用するだけ馬鹿馬鹿しい内容だよな。」
雅がそう言った途端に、月があるであろう場所からうっすらとした光が雅の持つ手鏡に線を結ぶように当たり、0時になった途端手鏡が発光し、
「我を呼ぶのはお前か?」
騎士のような、一角の異形が現れる。
「なるほど、本物だったのか。」
雅は結果を確認し、
「願いを叶えるらしいが、その前に何らかの代償はあるのか?」
雅は質問する。
「用心深いな。もちろん願いに釣り合う対価を失うことになる。かつて、全ての世界を破壊する力を求めた男は記憶をなくし、いくつもの多元世界をさ迷った。当然、その程度の代償はついて来る。だが、本来は叶えられない願い。それくらいはどうともないだろう。」
異形はそう答えた。
「なるほど、なら僕の願いは決まった。僕は、この世界に居たって自分の実力の所為で虐められ、もう限界だ!だから、別の世界に行く力が欲しい。そして、そこで友を作りたい!」
雅は切実な願いを告げる。
「先程の内容を聞いてもなおそれを求めるか。ならば良かろう。この堕天一族のバァルの名の下に、この少年の願いを叶えよ!」
一角の異形、バァルは叫ぶ。辺りは光り、雅の手元に何かの道具が渡される。
「それはディロードライバー。使用者を装填の守護者ディロードに変身させる物。カードを読み込ませることで戦う力を使える。現在はカードは10枚程度だが、その中の撮影機能を使えばカードは増える。ではさらばだ。装填の守護者ディロード!」
バァルは消えてゆき、雅は旅立つ朝に向け就寝した。

翌朝、雅は轟音と共に目覚めた。なんと、この世界では仮面ライダーシリーズにしか登場しない大ショッカーが雅の世界をリアルタイムで侵略し、人々を殺して行っているのだ!
「何故!どうして大ショッカーが!?」
驚く雅に、大ショッカーは更なる追い討ちをかける。
「まったく、この世界の人間は弱すぎる。俺に簡単に褒美を与えようとしているのか?それにしても今殺したこの女はつまらなかったな。何が『兄と父の道場を守る』だなど、俺には関係無い事なのに。」
ライオンファンガイアが殺した少女は、雅にとって大切な妹の望実(のぞみ)であった。雅はその瞬間悟った。自分の願いの代償は『自身の世界と家族を失うこと』であると。雅は、自分の願いはとんでもない罪だと思い、大ショッカーを倒すことが、唯一残された罪を償う方法だと思い戦いに行こうとする。しかし、階段を下りた時に父、龍道が雅の前に現れる。
「雅、本来は戒に反することではあるが、今は非常事態だ。よって、今をもって雅を凪風流十七代目当主に継承させる。さあ、頭首はお逃げ下さい。あとは我々にお任せを。」
龍道は雅を裏口から逃がす。しかし、雅は立ち止まり、
「父よ、無礼をお許し下さい。」
雅はディロードライバーを装着、中からディロードの変身用カードを取り出しディロードライバーに装填する。
【-DELOAD-】
「変身!」
雅は装填したディロードのカードを読み込ませ、装填の守護者ディロードに変身、大ショッカーの所へ向かう。
「大ショッカー!お前達の悪事もここまでだ!」
「何!この世界に戦士は居ないはず。貴様、何者だ!」
大ショッカーは、この平凡であった世界に現れた戦士に驚きを隠せない。
「僕はこの世界を救う装填の守護者、ディロード!」
「貴様が名乗った以上私も名乗ろう。私は偉大なる大ショッカーの大幹部、地獄大使。またの名を─」
地獄大使は自身の鞭で煙を立てると、ガラガラ蛇の怪人に変身した。
「ショッカー三代目大幹部怪人、ガラガランダ!」
「行くぞ、ガラガランダ!」
ディロードはガラガランダに向かう。ガラガランダは戦闘員を差し向け妨害するが、
「ならばこれだ!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
「ゥオラァ!」
ディロードはパンチ力を上げるブラストのアタックライドを使い戦闘員をみるみるうちになぎ倒してゆく。
「ええい、埒あかん!私が直接引導を渡してやるわい!」
ガラガランダはディロード相手に突進する。
「倒されるのはお前だ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「食らえ!ディメンションブラスト!」
ディロードはガラガランダにカウンターパンチを決め、ガラガランダの腹部に風穴が空く。ディロードは拳を引き抜き、後ろに下がる。ガラガランダは地獄大使に戻り、
「ショッカー軍団─万歳!」
爆散した。
「か、、、勝てた!?」
ディロードは一瞬安堵する。事実大ショッカーは現状に困惑している。しかし、ローブを纏った賢者のような男が現れる。
「私は大神官ダロム。奴の力は我々の妨げとなる。全勢力を費やし、奴を倒すのだ!」
ダロムの言葉で大ショッカーの志気は向上し、ディロードはいとも容易く地面に崩れる。
「今は、、、逃げるしか、、無いのか。」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
ディロードは、別の世界に行くワールドワープを使い、その先で意識を失った。
続く

次回、仮面ライダーディロード
雅が行く最初の世界、それは同じ夏を繰り返す百年魔女の物語。次回『邂逅』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
装填の守護者 ディロードの設定
身長:198cm
体重:95kg
パンチ力:6t
キック力:4t
ジャンプ力:一跳び35m
走力:100mを6秒 

 

第2話『邂逅』

雅が意識を取り戻すと、山道に倒れ込んでいた。
「僕は確か、大ショッカーと戦い、負けて僕の救いを求めている世界へ逃げ込んだはず。世界移動は成功したか。」
雅はディロードライバー内部の世界を映すレンズ内から、
『現状世界 ひぐらしのなく頃に解
役職 雛見沢分校臨時講師』
そう映し出された。
「教師か。僕の憧れていた仕事だったな。とりあえず、ディロードライバーの力で傷は癒えたか。」
雅が過去を懐かしんでいると六人の子供達が雅の所へ向かってくる。
「あっ!?雅先生が倒れてる。大丈夫かなぁ?かなぁ?」
その中のオレンジの髪の少女が雅を心配する。
「ああ、僕は大丈夫だ。ちょっと転んでね。この位平気だよ。えと、、、」
雅雅は、知らぬフリをしてよそよそしい態度をとる。
「まあ、雅先生もここに来て日が浅いんだし、俺たちだけでも自己紹介しておこうぜ。俺は前原圭一。こっちの一番年上の奴が園崎魅音、さっき雅先生に話しかけたのが竜宮レナ、このワンピースを着た生意気なのが北条沙都子、沙都子と同い年のボクっ子が古手梨花ちゃん、それで梨花ちゃんの親戚で変わった髪飾りをしているのが古手羽入ちゃんだ。」
圭一は雅に簡単な説明をした。
「ちょっと圭ちゃん!?おじさんの説明雑過ぎない!?」
魅音は圭一に文句を言う。
「そうですわ圭一さん。私の説明もテキトー感が抜けませんわ。」
沙都子も独特の口調で講義する。
「ボクの説明の意図については後で圭一に問い詰めるのです。」
梨花は表情を変えず静かに起こっていた。
「なるほど、圭一君に魅音さん、レナさん、沙都子さんに梨花さんに羽入さんだね。名前は覚えたからみんなのことは少しずつ覚えて行くようにするね。さてみんな、段々空も暗くなってきた。」
雅の言葉を聞いてみんなが振り返ると空は既に夕焼けになっていた。
「やばい!魅音、レナ!早く帰るぞ!雅先生は沙都子達と帰って下さい!」
圭一の言葉を聞いて雅は驚くが、
「わかった。圭一君達も夜道には気をついて帰るんだぞ!」
「「「はぁい!それじゃ、さよなら!」」」
圭一達は自転車に乗って帰って行く。
「ごめんね、沙都子さん、羽入さん。梨花さんと成績のことでちょっとお話しがあるから先に帰ってもらえますかな?」
「解りましたわ雅さん。羽入さん、先に帰りましょう。」
「はいです。」
沙都子と羽入も帰り、雅と梨花の二人だけとなる。
「さて、今回はディケイドに勝てると思うか?」
「いきなり運任せとは、装填の守護者も堕ちたわね。」
「そういう意味での話じゃない。今回、僕を必要としている世界がどれくらいあるかって話だ。」
「少なくとも、雅の力は仮面ライダーの力よ。あなたのいた時間は?」
「僕が元々いた時間は2012年の6月でちょうど仮面ライダーフォーゼを放送していた。」
「そこまでは最低限、助けが必要になると思うわ。」
「でも、僕を必要としない世界もたまにはあったぞ。まあ、仮面ライダー全て回って初めてディケイドと同じラインに立てるから、結構長い旅になるかもな。それはそうと、僕は今回のこの世界では梨花の家の居候となっているが、教師と生徒が同じ屋根の下で暮らしちゃまずいだろう。」
「何、雅?私達の寝顔を見て欲情でもするの?」
ここまでの会話を聞いて解ると思うが、梨花は普段の可愛らしい性格は作り物で、一人称が私で大人びた性格が梨花の本来の性格である。
「馬鹿言え!僕は装填の守護者ディロード、そんな俗世の事は大ショッカーを滅ぼす使命が終わるまで忘れたつもりだ。」
「雅ならそう答えると思ったわ。」
「それにしても、また僕の助けが必要な状態なのか?」
「多分、今のままでは確実に私は死ぬわ。」
「そうなると厄介だな。それなら、ある程度作戦を立てておこう。行動はそれからでも遅くはないと思う。」
「そうね。それは一つの手段ね。」
百年の時を巡った少女は不適な笑みを浮かべた。雅と梨花はそのまま二人で家に向かった。
この雛見沢には、人間の疑心暗鬼から発症する風土病、雛見沢症候群が存在している。そのウイルスが発症すると第一段階で他人の言葉を信用出来なくなり、第二段階で他人から襲われるのではないかと被害妄想が膨らみ、第三段階で他人を傷つけるようになり、最終的に極度の恐怖心から喉元をかきむしり死に至る病である。このウイルスには蜂の女王蜂と一般蜂の関係があり、ベースとなる女王感染者が何らかの外的要因で死に至った場合、村人全員が48時間以内に最終段階で発症し全滅するような作りになっている。その女王感染者は古手家の女性第一子が必ず受け継ぐ形となる。つまり、現在は梨花が女王感染者ということになる。また、東京からはこのウイルスの存在を発見するべく何人かの団体が入って来ている。雅の使命は、東京から来た団体から梨花を救うことである。

「「ただいま!」」
雅と梨花は古手神社の掘っ建て小屋に着く。
「お帰りなさいまし。本日の夕食は焼き鮭とお味噌汁ですわ。」
「やっぱり日本人は和食だよな!それじゃ─」
「「「「いただきます!」」」」
四人は明るく夕食を食べた。
続く

次回予告
梨花は何故狙われ、何故同じ時間を繰り返すのか?そして、梨花と雅の作戦は?次回『48時間』 

 

第3話『48時間』

この雛見沢では毎年祭りの夜に一人が死に、一人が行方不明となる事件が五年前から発生している。始まりはダム建設の作業員一人が惨殺死体で発見され、犯人はもう一人の作業員であったが、その作業員は逃走し、そのまま行方不明となる。二件目の事件は、沙都子の両親が川へ転落し、父親が遺体となって発見され、母親は未だに行方不明。三件目の事件では古手神社の神主、梨花の父親が謎の奇病で死に、母親も後を追うように自殺したが、底無し沼に投身自殺したため、遺体は未だに行方不明となる。続く四件目の事件では沙都子の叔母が撲殺された状態で発見され、沙都子の兄の悟史が雛見沢を出ると言って行方不明になってしまう。無論この4つの事件に関連性は無く、ただ偶然に重なっただけであるが、雛見沢の村人はダム建設に反対し、ダム建設に賛成した北条家を村八分にし、東京から来た団体を歓迎した古手家に疑問を抱いていた。その所為もあってか、村人はこの土地の神、オヤシロさまが村に害をなす者を排除する祟りだと噂し、今年は誰が犠牲者となるか楽しんでいる始末である。しかし、オヤシロさまは本来祟り神では無くその昔村が奇病に襲われた時に人柱となることでその奇病を治めた一人の人間の女性である。その女性は古手家の先祖で名は羽入。つまり、古手羽入とはオヤシロさまが神秘の力を使い、肉体を具現化させた姿である。また、三件目の事件の神主の奇病の正体は、東京の団体が古手神社の祭具殿を見たいと言い、神主は当然拒否したが、東京の団体は既に雛見沢症候群を強制的に発症させる薬を開発し、神主に強制投与したことで神主は死に至ったのである。元々、雛見沢症候群のウイルスは、東京にいたウイルス学者の鷹野一二三が発見したが、その時は学会に握り潰され、闇の中に消えていった。しかし、一二三が養女として向かい入れた三四が大学の卒業論文に雛見沢症候群を題材にしたことで東京の団体の目に着き、多額の出資額と施設を用意してもらい、三四は現在雛見沢症候群の研究を行っている。また、鷹野達の活動拠点は入江京介という東京から来た医師が開いている入江診療所を利用しているため、迂闊に手を出すことが出来ない状態にある。
「まあ、そんなことを村人に打ち明けても無意味どころか、かえって悪影響かぁ。」
雅は夜、梨花と今後のことで話していた。
「まあ、そうでしょうね。きっと羽入の祟りで殺されるわ。」
梨花はお気に入りのワインを飲みながら冗談めいた口調で話す。
「まったく、百年以上生きている以上そういった酒とか飲みたいだろうが、その小さい身体で酒なんか飲んでいると将来育たないぞ。それはともかく、最低限のことはみんなに教えるんだろ?」
「ええ、そのつもりよ。」
「でも流石に梨花がオヤシロさまの生まれ変わりだってこととある条件下で死んだ場合は綿流しの祭りの約半月位前まで羽入が時間を巻き戻すことは言わないつもりだろ?」
そう、梨花が百年も同じ時間を繰り返すのは今年の綿流し以降犠牲者を出さないようにし、梨花曰わく『敗者のいない夏』を目指しているからだ。
「当然でしょ。みんなが一気にレベルⅤになったらどうするの!?」
「まあ、だろうな。そうなんだよな、雛見沢症候群ってこの土地に住んでいれば無条件で保菌者に、当然僕もその一人だが、自分に理解出来ない状態になると最終非常状態、所謂レベルⅤになって強制隔離が必要となるからな。とりあえず、沙都子には悟史がレベルⅤの状態で発症したから入江先生の病院の地下隔離施設で療養を受けていることは話していないだろう?」
「もちろん話していないわ。沙都子にその現実は重すぎる。」
「おっと!もうこんな時間だ。明日は身体検査で入江先生が来るから、それを踏まえて話を進めるとして、今はもう寝よう。」
「そうね。おやすみ。」
時刻は3時を過ぎていた。
翌朝、梨花達は学校へ行き、早めの授業が終わり、身体検査が始まり、梨花の番が来る。
「入江、その後の調査は?」
「はい、間違いないなく鷹野さんは雛見沢症候群と古手家第一子には関係性があると踏んでいるみたいです。」
実は、入江は雛見沢に来て沙都子のことを保護者として大切に思い、雛見沢を守りたいと思うようになり、東京には協力してはいるものの裏では裏切り、こうして梨花に力を貸しているのである。
「そう、そろそろ、部活メンバーと雅には話しても大丈夫かしら?」
「おや?梨花さんが名前で呼ぶとは、よほど信頼しているなら大丈夫でしょう。」
「分かったわ。相談に乗ってくれてありがとう。」
「いいえ、皆さんの安全が、今の私の一番の幸せですから。」
「なら、そろそろ戻るわ。みんな心配するでしょうし。」
「解りました。こちらでも進展があれば報告いたしますね。」
梨花はそれを聞き、保健室を出る。
「梨花ちゃん遅かったな。まさかあの入江先生から変なことでもされた?」
みんなが心配する中、
「違うのです。ただ、僕が今書いている小説の相談に乗ってくれていたのです。」
梨花は作り物の表情で話す。
「へぇ。梨花ちゃん小説なんて書いていたんだ?」
「なのですが、丁度話が煮詰まっちゃったのです。もし良かったら魅音の家でみんなからアイデアを貰いたいのです。」
「良いよ。それじゃ、放課後はおじさんの家に集合だ!」
そそうして、あっという間に放課後となり、雅を含めいつものメンバーは園崎邸に行く。みんなが座り、一段落着くと、梨花はみんなに真実を告げ、助かる方法を求めた。
「梨花ちゃん、それは本当のことか?」
圭一は驚きながら質問する。
「紛れもない事実だ。梨花本人が言うならともかく、そんな嘘を言う利点の無い僕が言うからには、事実だ。」
雅が助言する。
「もしそうなら、梨花をどこかに隠さないと!」
レナが提案するが、
「それは無理がある。彼等はこの村を隅々まで調べたから、そこらに逃がしてもすぐバレる。」
雅は無理だと言う。
「ならばいっそのこと梨花を殺してしまう、というのはどうでしょう?」
沙都子は突拍子にとんでもないことを話した。当然みんなふざけているのかと思う中、
「なるほど、東京の狙いがその病気の立証なら梨花ちゃんが死んで2日経っていれば計画が失敗になって自然と手を引くって訳か。」
圭一の説明でみんな納得する。
「だがそれを実行するには、大人の手助けが必要になる。大石刑事の力でも借りられれば─」
雅がそう言うと、
「私がどうかしましたかぁ?」
雛見沢を出てすぐの街、興宮の刑事、大石倉人が警視庁の刑事、赤坂衛を連れて現れる。園崎家はヤクザと繋がりがあるため捜査に来たという名目で実際は魅音の母、茜と麻雀をして遊び、帰るところであった。
「あれ?梨花ちゃん、久し振り。」
「赤坂、お久しぶりなのです!」
梨花はかつて赤坂に助けてもらい、それ以後懐いていたため、再開を喜んでいる中、雅は大石に事の事情を話す。大石はそれを聞き、
「なるほど、私一人の力では難しいですがぁ、私ももうじき定年です。最後に一花咲かせてやりましょう!」
大石はその提案を受け入れる。赤坂も手を貸す旨を伝える。物語は、確実に梨花達の方に追い風が吹き始める。続く

次回予告
ついに始まる48時間計画。果たしてその結末は?そして、雅は次の世界へ。次回『流転』 

 

第4話『流転』

 
前書き
今回でひぐらしのなく頃に解編が終わります。 

 
入江は、同じく東京から派遣された二尉で有りながら裏切り行為を行った富竹ジロウと計画の最終調整を行い、日は進みいよいよ綿流しの祭の前日、古手梨花と思しき少女が死後48時間以上経過した状態で発見されたという情報が興宮警察署から発表された。無論、この情報はデマである。雛見沢部活メンバーの計画した『48時間計画』の内容はまず、古手梨花が死後2日経過した状態で発見されたというデマを流す。ここで運が良ければ撤退し、梨花は無事暮らして行ける。
「嘘よ!仮に古手梨花が死んで2日経っているなら、何故誰も雛見沢症候群を発症しないの!?まさか、私の研究は間違っていたの!?」
部活メンバーの予想通り鷹野は混乱している。しかし、
「三佐、これはきっと罠でございやすぜ。きっと、古手の嬢ちゃんは園崎家の旧拷問室跡に匿っているに違いないでしょう。」
東京の抱えている非正規部隊『山狗』の隊長の小此木が混乱する鷹野を征する。
「なら、どうすればいいのよ。」
「そうですね~、そうだ!明日は綿流しの日。なら手はありやすな。」
もはや、東京の主導権は小此木が握っていた。
そして翌日、村人が待ちに待った綿流しの日。開催の花火はいつもより大きな音をあげた。それもそのはず。実は花火の音に合わせて山狗が旧拷問室跡を爆薬で破壊していたからだ。しかし、
「そう来ると思って待っていた。食らえ、凪風流『桃撃』!」
煙の中から雅が現れ突入した山狗の脇腹と鳩尾を同時に攻撃し、他の隊員ごとはじき出しながら現れる。
「ここに古手梨花はいない!諦めろ!」
雅は諦めるように促すが、山狗の隊員は拳銃を向ける。
「これはヤバいな。」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
雅がカードをスキャンすると同時に山狗は7方向から銃を放つが、雅のスキャンしたカードは使用者が攻撃された時に分裂し、カウンター攻撃を放つスプリットのカードであった。当然、効果の判定中に食らった七発分に合わせ雅は8人に分身する。分身した雅はそのまま山狗に向かいそこにいた30人を気絶させ、縄で取り押さえておき、園崎家の門まで向かう。
門に行くと、魅音の双子の妹の詩音がリムジンの中から出ようとしているのを確認し、
「伏せろ!」
雅が詩音に対し叫ぶ。詩音は慌てて伏せると、丁度詩音の髪を横切るように弾丸が掠った。
「出て来い!」
雅が叫ぶと、小此木が梨花を人質に現れる。
「へへ、バレてやしたか。だが生憎、嬢ちゃんはこちらが手に入れた。おい!こいつを運べ!」
小此木が山狗の一人に渡すと、
「梨花ちゃん、もう大丈夫だ!」
その山狗は梨花を雅のところに連れて行く。そしてマスクとサングラス、帽子を外すと、
「赤坂ぁ!!」
なんと、その正体は赤坂であった。これは大人達が考えた案で仮に東京が梨花を捕まえた時の事を考え、事前に赤坂を潜入させていた。公安警察の赤坂にとって潜入行為は簡単であった。ましてや、こんな自警団レベルの部隊を壊滅させることなど、朝飯前であり、小此木は激怒し赤坂の胸部目掛け渾身の一撃を当てるが、
「そんなものか?拳とは、こう出すものだ!」
赤坂は衝撃で車のガラスが割れる程のパンチを放ち、小此木は掠った程度であるが、気絶する。
「さて、みんながいつもの丘で待っている。葛西さん、梨花さんを送って下さい。僕は入江先生と詩音さんと、少々話さなければならない事情があります。」
雅は、詩音のガードマンの葛西に頼み、葛西は了承する。その場に居るのが雅と詩音、遅れて来た入江だけとなり、
「実は、悟史君は生きています。ただ、緊急隔離しないといけない状態でしたので、全ての方に内緒にしていたのです。入江先生、それで間違いは?」
雅は行方不明となっていた悟史の所在を明らかにした。
「はい、間違いないありません。その隔離している施設は、診療所の地下にあります。」
入江も、真実を認める。
「そんな!出来れば、一目だけでもいいので、合わせて下さい!」
詩音は、泣きながら頼む。
「入江先生、すみません。詩音さん、僕は元より、悟史君をあの場所から救うために話したのです。」
雅が言うと、
「しかし雅さん、あの場所は今や山狗が占拠しています!どうやって─」
入江は当然反発するが、
「何のために僕が居るのですか?入江先生、詩音さん、僕に捕まって下さい!」
雅の言葉に入江は驚く。詩音と入江は恐る恐る雅の服の裾を掴み、
「それじゃ、少々危険でやりたくなかったことですが!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅は、空間内を行き来するワープのアタックライドを使い、地下隔離施設の入り口にワープする。
「驚きましたね。まさかそんなことが出来るとは、あなたは魔法使いか何かですか?」
「ただの正義の味方です。それより、扉の解除を。」
雅の言葉に反応し、入江が扉のロックを解除し、扉を開けると、寝たまま特殊な病室で機材を取り付けられた悟史がいた。
「悟史君!雅さん、悟史君をどうやって助けるのですか?」
「まあ、見てて下さい。」
雅は病室に入り、悟史の心臓がある辺りに、右手を添える。
「入江先生、雛見沢症候群は、死者の肉体からおよそ三分で死滅するので間違いありませんね?」
「ええ、その通りですが。」
「なら簡単な話です。電気ショックでなんとかなる話だ!」
【ATTACK RIDESHOCK-】
「よいしょ!」
電気ショックを右腕から流すショックのアタックライドを使い、悟史脈拍数はどんどん低下し、そのまま脳死に至る。
「雅さん、なんてことを!」
入江は怒る。詩音は、現状が整理出来ておらず、困惑している。そして五分経ち、
「入江先生、先生なら人間の脳波は電気信号を放っていることはご存知ですね。ですから、もう一度その電気信号を流します!」
【-SHOCK-】
雅はショックのアタックライドを再度スキャンし、悟史に電気ショックを流す。悟史の身体はビクンッと跳ね上がり、徐々に脈が安定化し、通常の脈に戻る。
「脳死と共に死滅するなら、一度脳死の信号を送ればいいだけです。」
「なるほど、その手段がありましたか。」
入江は関心する。
「さて、あとは。」
雅は悟史の機材を外し、病室を出て、詩音達とワープで外に脱出した。
「皆さんとはここでお別れです。僕は、梨花達の救助に向かいます。」
雅は、再びワープのアタックライドを使い、部活メンバーのいる岡まで行く。
鷹野は、次々に消えて行く部下を見て怯えながらも登って行く。途中、意識を取り戻した小此木が鷹野の所に向かう。
「三佐、うちらの部隊は壊滅。東京の連中ももはや三佐の研究は妄想としか思っていやせん。もう諦めましょう。」
「そんなことは出来ないわ。」
「そうですか。」
小此木は拳銃を一丁、鷹野に渡す。
「言っときますが、そいつは自決用ですんで、野暮なことは考えないで下さい。」
小此木は呆れながら鷹野の下から去り、
「俺も、見納めか。」
大人しく投降した。それでも鷹野は諦めず、喉元をかきむしりながら部活メンバーの所にたどり着く。
「見つけたわ。これで、私たちの、おじいちゃん、研究が完成するわ!」
鷹野は小此木が渡した拳銃を向ける。しかし、その焦点は定まらずにいた。それを見て、
「さあ撃て、人の子よ!その押し付けずにはいられない罪を放て!」
羽入は勇気を張って鷹野にその言葉を放つ。
「解った─解ったわ。死ね!?」
鷹野はその言葉を聞き、羽入に照準を定め、拳銃に残った最後の一発を放つが、羽入に当たることなく、弾は木に当たる。鷹野は愕然とし、鷹野は取り押さえられ、この事件は解決した。
雅は、この世界を救ったため、新しい世界へ行くことをみんなに伝える。
「そうかぁ、おじさんは残念だな。雅先生と会えなくなるなんて。」
「魅音、俺だってつらいぜ。でも、それでも笑顔でお別れをするのが、仲間ってもんだろ?」
「圭一さんにしては見事なことを言いましたですわね。」
みんなが別れを惜しむ中、
「雅、ディロードライバーを貸して欲しいのです。」
羽入は雅にそう言った。
「悪いが、僕以外が触れた途端に大爆発を起こし半径200mの生物を全滅させる。直接渡すのは無理だから地面に置くぞ。」
雅は、ディロードライバーを地面に置く。羽入は自身の持つオヤシロさまの力を用いて、劣化コピーのように、ディロードライバーを復元する。
「これがあれば、何時でも雅と話せます。」
「ありがとう羽入。それじゃ、僕を待っている世界はまだあるから、行ってきます!」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅は、『ひぐらしのなく頃に 解』の世界から旅立った。
雅の向かった世界には、空を舞う白い魔導師と、空を駆ける黒き魔導師が、ある事件を追っていた。
続く

次回予告
雅は、次の世界で魔法の力を開花させる。そして、主人公達は深い傷を負っている状態で─次回『希望の光、誕生なの』 
 

 
後書き
ようやくひぐらし編が終わりました。とりあえず、ここまでの使用カード説明
ディロード変身用カード:使用者を装填の守護者ディロードに変身させる。
ブラスト:パンチ力を強化させる。
ワープ:その世界の中なら、どんな場所にでも瞬間移動出来る。
ワールドワープ:空間内の移動は出来ないが、世界から世界へ移動出来る。
ショック:右腕から電気ショックを放つ。
スプリット:相手の攻撃に合わせ分裂し、カウンターアタックを決める。
ファイルアタックライド ディロード:ディロードの必殺技を発動させる。
他のカードの説明はおいおいやってゆきます。次回からなのはA's編が始まります。 

 

第5話『希望の光、誕生なの』

 
前書き
今回からなのはA's編、始まります。 

 
それは、小さな願いでした。越えられない惨劇、迷い込む時間。現れた救世主は、人々を助け、消えて行く。そして、今度は私達の所へ。仮面ライダーディロード、始まります。

第5話『希望の光、誕生なの』
(さて、今回のこの世界は僕のことを知っているみたいだから、ある程度話を合わせないとな。)
雅は、今居る施設、艦船アースラの通路を歩いている。どうやら、この『魔法少女リリカルなのはA's』の世界は、過去の世界に一度来たらしく、雅のことを知っている人々がほとんどいた。その為、雅はある程度慎重にことを運ぼうとしている。すると、
「雅、その、、ひさしぶり。」
かつて、別の事件の重要参考人であったが、実際は被害者であった少女、フェイト・テスタロッサと会う。
「ひさしぶり、フェイト。あれから調子はどうだ?」
「母さんのことは、まだ整理出来てないけど、なのはが友達になってくれてから、私は頑張れるようになった。私、雅とも友達になりたい。友達になっても、大丈夫?」
「大丈夫に決まっているだろう?僕はフェイトを助けたんだ。そのフェイトが、友達になりたいって言ってくれて嬉しいかぎりだ。」
「本当?ありがとう!」
「それはそうと、リンディ艦長は?」
「雅、今はリンディ提督だよ。リンディさんは今、なのはのことを看ています。私は、腕を痛める程度で済んだけど、なのははリンカーコアを奪われて。今意識を失っているの。」
「そうか。僕はリンディ提督の所に向かわないといけないから、ついでになのはに会ってくるよ。」
「本当?ありがとう!」
「ああ、行ってくるよ。」
雅はメディカルルームに向かう。
この世界は、魔法を使う素質、リンカーコアの有無によって魔導師になれるかが決まる。もちろん、雅の中にもリンカーコアが眠っている。現在、主人公の高町なのはとフェイト・テスタロッサが追っている事件は魔導師およびリンカーコアを持つ原生生物のリンカーコアが奪われる事件が相次いで発生。魔術パターンから、犯人はなのは達の扱うミッドチルダ式のライバル、ベルカ式の使い手の犯行と判明。また、ベルカ式の攻撃パターンは、カートリッジを使用することでパワーを上げ、破壊力を上昇させる戦法が得意である。
そうこうしているうちに雅はメディカルルームの前に着く。
「失礼します。リンディ提督、お久しぶりです。」
「あら、お久しぶりね、雅さん。」
雅の目の前にいるのは、時空管理局提督(分かり易く言うと、警察署の所長)のリンディ・ハラオウンが、現在意識不明の高町なのはの前にいた。
「リンディ提督、僕に急用とは?」
「実は、今回の事件の担当がうちに来てね。雅さんには事件の解決に協力して欲しいの。」
「もちろん、そのつもりで来ました。」
「それはありがたいわ。なら、早速だけど。」
リンディは雅に、この世界の魔導具、デバイスの待機モードを手渡す。
「それはね、レイジングハートさん達がベルカ式カートリッジをどうしても導入したいと言っていうことを聞かなかったの。それで、レイジングハートさん達のようなインテリジェントデバイスにカートリッジが導入出来るか試験的に作ったデバイスなの。見て解るようになのはさんとフェイトさんは戦える状況に無いわ。そこで、雅さんにこのデバイスを使ってもらおう、てなったの。雅さんはまだ自分のデバイスを持っていないでしょう。この際持ってみたら?」
雅は、四角形の緑色の宝石のようなインテリジェントデバイスを受け取る。
「ありがとうございます。早速、トレーニングルームで練習して来ます!」
雅はそのまま出て行き、アースラのトレーニングルームに向かう。
「ところで、君は名前が決まっているのか?」
[いいえ、一切のデータがブランクです。]
「解った。今日から君の名前は、セイクリッドグリッターだ。さて、初期認証の詠唱を開始。『導け!守護者の名の下、禍々しき闇を撃ち払え!セイクリッドグリッター、セットアーップ!』」
雅の呼びかけに応じ、セイクリッドグリッターは魔力円環リングが出現し雅の身体を包み込む。セイクリッドグリッターは魔法衣に形を変え、雅に装着される。
「予定通り、デバイスの形状は設定完了だ。」
[マスター、練習用の敵が八方向から出現しました。]
雅が動作確認をしていると練習用の偽敵が現れる。
「行くぞ。カルテットバインド!」
[quartet bind]
雅は4方向を取り押さえるカルテットバインドを放ち、偽敵四体の動きを抑える。
[マスター、残る四体は?]
「こうするんだ。チェーンラッシュ!」
[chain rush]
雅は、カルテットバインドで抑えた地点に魔力光で形成したチェーンを放ち、向かってきた偽敵をチェーンで絡め取る。
「それで、最後の仕上げに!」
【-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身し、
【ATTACK RIDE-SLASH-】
「こうして頭部ユニットを破壊する!」
ディロードはチョップを手刀に変えるスラッシュのアタックライドを使い、偽敵のコンピュータを破壊し、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンシヨンスラッシュ!」
ディロードは必殺技を放ち、八体の偽敵を撃破する。
[お見事です、マスター。]
その光景にセイクリッドグリッターは誉める。こうして、雅は正式に今回の事件、『闇の書事件』に参加する。
続く

次回予告
ついに始まる闇の書事件の解決策の模索。しかし、クリスマスイヴの夜、悲劇が起き─次回『夜天の空、出現なの』に、ドライブイグニッション! 

 

第6話『夜天の空、出現なの』

それは、小さな祈りでした。新たな出逢い、傷だらけの仲間。でも、だからこそ!この手でみんなを救いたい。仮面ライダーディロード、始まります。


雅は、攻撃用の魔法が弱く、種類も乏しいが、補助に長けており、珍しいことに回復系の魔法が多彩で、度々なのは達をサポートし、雅が事件に入ったことで、現場から得られた情報も多くなった。今回の事件の犯人は、ベルカ式の魔法の使い手で、闇の書からリンカーコアをベースに製作される防衛システムの一環、守護騎士システムの犯行と判明した。守護騎士システムは全部で四人。将のシグナム、鉄槌の騎士ヴィータ、癒やし手のシャマル、守護獣のザフィーラである。本来、彼女ら守護騎士システムは主の命令にのみ従う擬似人格しか搭載されていないが、彼女らの話を聞くかぎりでは、彼女らは自らの意思で今回の犯行を行い、主はこの事件に一切関していないらしい。また、雅達が捜査している時に守護騎士に味方しているミッドチルダ式の魔法を使う仮面の戦士については、彼女らは思い当たる節が無い、ということまで判明。また、時が進む中、なのはに魔法を教えた少年、ユーノ・スクライアが闇の書について分かり易く説明した。本来、闇の書の正式名称は『夜天の魔導書』というもので、本来の使用方法は、その時代において、優秀な魔法を記録として保存し、後世に語り継がせることが目的であったが、かつて所持した者が、私利私欲の為にこのシステムを改竄し、破壊行為以外の使用が不可能となり、守護騎士システム自体も、過去の記憶の一部が破損、更には闇の書の管制人格が制御出来ないという最悪の事態となってしまった。
そして時はクリスマスイヴにまで進む。なのはの親友の一人、月村すずかが図書館で出会って友人となった少女、八神はやてのお見舞い兼クリスマスパーティーになのはとフェイト、雅も招待され、はやての居る病室に入る。
「メリークリスマス!」
なのはのもう一人の親友、アリサ・バニングスがそう言って全員で入ると、雅達は驚く。なんと、闇の書の守護騎士がその病室にいたからだ。ヴィータは咄嗟にはやての所へ向かい、なのはを睨む。
「あの、、そんなに睨まないで。」
なのははヴィータに控え目に話すが、
「睨んでねーです。こういう目つきなんです。」
ヴィータは謎の口調で返す。
「こぉら、そんな嘘言うたらあかん。悪い子はこうやぁ。」
はやては、普段と違うヴィータの態度を見てヴィータの鼻を弄りながら注意した。
「通信が入らない。」
「シャマルは、こういうことに関してはプロなのでな。」
「奇遇ですね。僕も通信妨害を行っていたところです。状況を見たところ、はやてさんは実際に事件のことを一切知らないようですし、何より今ここで何か行えばみんなが悲しむ。せっかくすずかが友達と楽しく過ごしているのに、大人の都合でそれを壊していい訳が無い。」
フェイトと雅がコートをかけている時、シグナムと思念通話で会話し、
「ごめんなさい、はやてちゃん。なのはちゃん達とお話がしたいので、私達は席を開けてもいいでしょうか?」
「かまへんよぉ。」
シャマルがはやてから許可を貰いなのは達ミッドチルダ組とシグナム達ベルカ組は屋上へ出る。
「それで、お話とは?」
雅が聴いた瞬間、ヴィータは自身のデバイス、グラーフアイゼンでなのはを狙うが、なのはは避ける。同じくシグナムも、太刀型のデバイス、レヴァンティンでフェイトの脇腹を狙う。
「話がしたいんじゃないのか!」
雅は叫ぶ。
「もうお終いだ。どーせおめーらは管理局にここの事を連絡してんだろ?だったらもうお終いなんだよ!」
ヴィータは泣きながらそう言う。
「自分達で通信妨害していてよく言うよ。」
「だが、あと少しで、我らの悲願は達成する。闇の書は、あと数十ページで全て埋まり、主はやては完全な覚醒をする。それに、お前たち管理局には、闇の書を破壊する手段も、主はやての呪いを解く手段も無い。ならば、我らが守護騎士が、主はやての苦痛を解く以外、他に手はない!」
「だから!それが間違っているんだ!管理局のデータベース内に、闇の書に関するデータがしっかりあった!」
「だが、もう遅いんだ。ここまで来たら、もう止まれない。それに、管理局のデータなど、信用出来ない。」
シグナムと雅が話したあっていると、
〝キィン!〟
六人全員、バインドをかけられ、雅達を妨害していた仮面の戦士が現れる。
「二人!?」
なのはは、仮面の戦士が二人いたことに驚く。
「やはりな。遠距離の妨害魔法と、完璧な接近戦、両方行える奴はいる訳が無い。それに、僕は二人に出会ったが、二人とも魔力反応が微妙に違うから怪しんでいたが、二人だったか。」
「やはりお前にはバレていたか。だがもちろん手遅れだ。」
仮面の戦士の所に闇の書が渡る。そして、シャマルのリンカーコアを闇の書に吸収させ、シャマルはリンカーコアを失い消滅する。
「貴様!何のつもりだ!」
シグナムは吠える。
「闇の書の最終ページは守護騎士自らがリンカーコアを捧げ完成する。今までもそうであっただろう。」
仮面の戦士は更にシグナムのリンカーコアを吸収させ、シグナムも消滅する。すると、
「ウオォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
盾の守護獣ザフィーラが突進して来る。
「そう言えば、もう一匹いたな。」
仮面の戦士はザフィーラのリンカーコアも吸収させる。
「お前たちはしばらく動くな。」
仮面の戦士は六重の結界でなのは達を閉じ込め、仮面の戦士はフェイトと雅に変身魔法で変身し、はやてを転移魔法で転送させる。そして、その目の前で、ヴィータのリンカーコアを奪い取り、ヴィータを消滅させ、闇の書をはやての所に渡し、偽雅と偽フェイトは姿を消し、その最悪のタイミングでなのは達は結界を破壊し、外に出る。しかし、時既に遅し。
「うちの子達を、、、返せぇ!」
[起動]
闇の書は666ページ全て埋まり、はやての悲しみによって起動、黒く禍々しき光がはやてを包み、それが放たれると幼いはやての姿はなく、凛々しい女性がそこにはいた。彼女こそ、今まで多くの主を死に追いやった闇の書の管制人格である。
「また、私は目覚めてしまった。この世界を破壊し、次の世界に渡るまでもうあと少し。それまで、私は主の望みを、叶えるまで。主には、悠久の安らぎと安心を。そして、」
[diabolic emission]
「主を傷つける者には、永久の苦痛を!」
闇の書の管制人格はバリア発動の封印効果のある広域範囲攻撃型魔法、デアボリックエミッションを放つ。雅となのはは強固なラウンドシールドを展開し、防御の低いフェイトを守る。デアボリックエミッションに合わせ、結界が展開され、舞台は戦闘区域に変わる。
「スレイプニル、羽ばたいて。」
闇の書の管制人格は飛翔用魔法で羽ばたき、
「咎人達に、桜花の槍を─」
闇の書の管制人格は収集魔法で残留魔力を収集する。
「スターライト、、ブレイカー!?」
なのは達は今放とうとしている魔法に見覚えがある。かつてなのはがフェイトを助けるために使った砲撃魔法、スターライトブレイカーのチァージを行っている最中である。
「このままじゃ危ない。すぐ逃げよう。」
雅の案でなのは達は遠くに向かう。なるべく遠くへ向かう中、
[300ヤード先に一般人がいます。]
フェイトのデバイス、バルディッシュが問題を提示する。
なのは達が確認すると、確かに子供の影が2つ見える。次の瞬間、
「えっ!?アリサちゃんにすずかちゃん!!」
その2つの人影はアリサとすずかであった。なのは達はアリサ達の所に向かい、
「一般人の方、これから危険ですので、そこで止まっていて下さい!」
そう言ってバリアを張る。フェイトもプロテクションを発動。雅はラウンドシールドとバリアのアタックライドで防御を安全なものにする。それと同時に、
「穿て、スターライトブレイカー。」
闇の書の管制人格はスターライトブレイカーを放つ。その威力は凄まじく、雅達も耐えるのがやっとであった。やがて砲撃は止まり、アリサ達を安全な場所に非難させる。闇の書の管制人格はなのは達の所に着き、涙を拭う。
「主は、愛しい騎士を奪ったこの世界が夢であって欲しいと願った。私は、暴走が始まる前に、主の願いを叶えるまで。」
「待って下さい。ヴィータちゃん達を攻撃したのは、私たちじゃありません!だから話を聴いて下さい、闇の書さん!」
「お前も、その名で呼ぶのだな。」
「それは─」
「だが、私は闇の書、主の願いを叶える道具にすぎない。」
「なら何で、泣いているの!?辛かったり、痛いから、心があるから、泣いているのですよね!」
「これは主の涙だ。本でしかない私に、感情はない。」
闇の書の管制人格がそう言うと、
「そうやって、何時まで駄々をこねているの!」
フェイトは叫ぶ。
「そうか。これ以上は時間の無駄だな。暴走する前に、主の願いを叶えなくては。」
闇の書の管制人格がそう言うと、
「何時までそうしているんだ!この駄々っ子!」
フェイトはバルディッシュのハーケンを構え向かうが、
「お前も、私の中で眠れ…」
[収集]
フェイトは、闇の書の収集魔法で闇の書の中に閉じ込められてしまう。
「なるほど、お前のような駄々っ子は、一度ひっ叩かれないと解らないみたいだな。なら食らえ、凪風流『蒼角』!」
雅はジャンピングキックを放つ。しかし、
「なら、お前も。」
[収集]
闇の書の管制人格は雅をも収集してしまう。
守護者、消滅する。
to be continued

次回予告
雅が目を覚ました景色、それは雅が望んでいたもの。そして、覚醒したはやての決断は─次回『夢の終わり、理想との決別』に、ドライブイグニッション! 

 

第7話『夢の終わり、理想との決別』

雅が眼を覚ますと、見慣れた光景が広がっていた。その場所は凪風流道場内、凪風宅二階、要するに雅の部屋であった。
「おかしい。僕は、リィンフォースと戦っていたはず。どうしてここに?それに仮面ライダー用のライドカードが全て使用可能になっている。どういう事だ?」
雅が疑問に思っていると、ある人物が雅の部屋に入って来る。
「兄さん、おはようございます。」
「望実、どうして!!」
入って来た人物は雅の妹、望実。しかし、あの日望実は大ショッカーに殺された事を覚えている雅は驚く。
「どうしてって、母から起こしに行くように頼まれましたので。もう下では朝食の準備が整っていますよ。でも、その前に、安心したいからギュッてして?」
望実は甘えて来る。
「いいよ。ほらおいで。」
「ありがとう、兄さん。」
望実は雅に抱き付く。
(懐かしい。実に400年ぶりだな。家族の暖かさに触れたのは。)
雅は、久し振りの感覚を噛み締めていた。

その頃、なのはは闇の書の意志と空中戦を行っていた。
「全く、何故無駄な足掻きをする?」
闇の書の意志はなのはに問う。
「まだきっと、フェイトちゃんも雅君も戦っているから!」
なのはは答える。
「無駄だ。あの二人は、永遠に覚めない夢の中に居る。自分から、覚めることを拒む夢の中に。そして、お前には永遠の苦痛を。変身。」
[snow rain from]
闇の書の意志は雅の力を使いディロードに変身。しかし、その姿雅の変身する黒と銀では無く、銀のカラーが燻し銀となり飛行魔法のスレイプニールが展開された姿、スノーレインフォームに変化していた。
[quartet bind]
[plasma smasher]
なのはは四重の拘束を受け、雷の魔法で大ダメージを受ける。
(雅君、早く眼を覚まして!)
なのはは、守護者の覚醒を願う。

雅はその頃、弟以外の家族と朝食を採っていた。
「父上、流夜はどこへ?」
「奴は朝練とやらで先に行った。」
「そうですか。」
雅が父、龍道と話していると、外から悲鳴が聞こえて来る。なんと、大ショッカーの怪人が人々を襲っていた。
「雅、何をしている。早く戦いなさい!」
龍道は雅に指示を出す。
「はい!今すぐ!」
雅はディロードライバーを持って出て行く。
「大ショッカー、そこまでだ!」
雅の声に反応し、大ショッカーの怪人、ドクロ少佐は振り向く。
「何者だ!」
「お前を倒しに来た男だ!」
【CHANGE RIDE-ELECTRER-】
雅はストロンガーのベルト、エレクトラーのカードをディロードライバーにスキャンする。
「行くぞ!変~身、ストロンガー!」
雅はエレクトラーの動力を使い仮面ライダーストロンガーに変身する。
「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ。悪を倒せと僕を呼ぶ。聞け!僕は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」
ストロンガーは高らかに名乗りを上げる。
「おのれ、ストロンガーに変身したのか!」
「行くぞ!チャージアップ!」
ストロンガーはチャージアップにパワーアップし、ドクロ少佐に向かって行く。
「超電、連続パンチ!」
ストロンガーは通常形態から十倍に膨れ上がったパワーでドクロ少佐を殴り続け、
「終わりだ!超電、ドリルキック!」
ストロンガーは必殺技のキックを放ち、ドクロ少佐の頭を吹っ飛ばす。
「デルザー軍団に、栄光あれ!」
そう言い残してドクロ少佐は爆発した。
「さて、朝食の続きだ。」
雅は変身を解除し、朝食に戻る。

「何時まで諦めないつもりだ。」
「まだ、諦めない!」
「何故だ?」
「まだ、私は終わっていないから!」
「人が一生を終え、眠りに着くまでの間の夢、それは永遠だ。」
「永遠なんて、無い!夜の終わりは、必ずどこかにあるんだから!」
なのはとディロードスノーレインフォームは未だに魔力弾を打ち合っているがディロードの攻撃がなのはに少しずつ入り、なのはは苦戦している。
「それでも、私は諦めない!」
「一つ覚えの砲撃、通ると思ってか。」
「通す!レイジングハートが、私に応えてくれている!」
[マスター、エクセリオンモードの承認を。]
「だめだよ!そんなことしたら、レイジングハートが壊れちゃう!」
[大丈夫です。私はマスターを信じています。ですからマスターも私を信用して下さい。]
「解った。レイジングハート、エクセリオンモード、ドライブ!」
なのははレイジングハートのカートリッジをロードし、フルドライブのエクセリオンモードにモードチェンジさせる。

「ここは?」
はやては闇の書の内部で意識を取り戻す。
「今は、あなたは夢の中に居ます。」
「あなたが、私に話しかけてくれたの?」
「はい。ですから、どうかそのまま御眠り下さい。きっと、騎士達がずっと何時までもあなたの側に居ます。」
「せやけど、それは夢や。何時かは覚めなあかん。」
はやては、闇の書の意志にそう告げた。

「どうなっている。これでは埒が開かない。セイクリッドグリッターも無いから結界の破壊も出来ない。どうしたものか。」
雅は部屋に戻り対策を考える。すると、
「兄さん、いい?」
望実が入って来る。
「兄さん、どうしたの?」
「望実、この状況は、僕の中に在る後悔の念が生んだ世界、家族を幸せにしたい祈りが生んだ世界、それであっているか。」
「大体は。」
「そうか。」
「でも、私は嬉しいかな。だって、兄さんとこうして居られるし。」
「だが、僕は行かなければならない。」
「使命だから?」
「………ああ。」
「誰が決めたの?」
「決まっているだろう。僕自身の決別だ。」
「解っていた。それが兄さんだもんね。私は応援するしか出来ないよ。」
「御免な。兄らしい事をしてやれなくて。」
「いいよ。はい、これ。」
望実は雅にセイクリッドグリッターを渡した。
「望実、これは!」
「その子の傷、治しておいたよ。」
「ありがとう、望実。」
雅は望実を抱きしめる。
「ありがとう、兄さん。愛していたよ。」
望実は最後にそう呟き消滅する。

[accel shooter]
「アクセルシユーター!」
なのはは再びアクセルシユーターを大量に放つ。
「その程度か。」
[photonrunser genocide sift]
【ATTACK RIDE-SONIC-】
ディロードスノーレインフォームはフェイトのフォトンランサーを拡散型に変化させたジェノサイドシフトをディロードのソニックのカードで速度を上げて発射する。しかし、なのははプロテクションを展開して突進。魔力弾を粉砕しながらディロードスノーレインフォームにレイジングハートを突き付け、
「エクセリオォン、バスタァーーーッ!」
なのははゼロ距離で特大の砲撃を放つ。辺りは爆風が舞い何も見えなくなる。
「バリア無しのゼロ距離でエクセリオンバスター。これで無理なら─」
なのははそう言うが、煙が晴れると、無傷のディロードスノーレインフォームがいた。
「ちょっと、頑張らないとかな。」
なのはは再び闘志を燃やす。

「名前をあげる。もう闇の書とか呪われた魔導書とか呼ばせへん。これからは、幸運の追い風、祝福のエール、リィンフォース。」
その瞬間、はやての足足下に銀の魔法陣が浮かび上がる。
「新認証、リィンフォースを確認。守護騎士システムの再構築を行います。」
「リィンフォース、外はどうなっている?」
「はい、現在管理局の魔導師が戦闘を行っています。」
「解った。止まって。」
はやてはそう念じた。

ディロードスノーレインフォームと戦闘を行っていたなのはは驚いた。何故なら、ディロードの動きが急に止まったからだ。
『外の方、管理局の方?私はその子の保護者、八神はやてです。』
はやてはなのはに話しかける。
「はやてちゃん!?」
『えっ!なのはちゃん!?今、その子の動きは内側からロックをかけときました。今のその子は、ただのデッカい魔力の塊です!』
はやてはなのはに説明をする。
「融合騎の覚醒後にマスターの意識が残っている。これなら。なのは!今から僕が言う事を的確に行って!そうすればフェイトと雅さんを助けられるはず!とにかく手段は何でもいい!魔力攻撃で派手に攻撃して!全力全開、手加減抜きで!」
なのはの魔導の師匠、ユーノ・スクライアはなのはに説明する。
「流石ユーノ君、分かりやすい!」
[まったくです。]
なのは達は納得し、ディロードに狙いを定める。

「行けるかい、セイクリッドグリッター?」
[大丈夫です。]
「了解。ガトリングカートリッジ、セット。」
雅はセイクリッドグリッターにガトリングタイプのカートリッジを装填、36の空薬莢が飛び散り、
「旋風烈線、レフトブレイカー!」
雅は敵の左半身を粉砕する魔法、レフトブレイカーを放ち結界を粉砕する。

「エクセリオンバスター、フォースモード!」
なのははディロードを拘束し、魔力をチャージし、
「届いて!」
今の自身が出せる最大火力の砲撃を放ち、ディロードスノーレインフォームを撃破する。その証拠に、捕らえられていた雅とフェイトが解放され、なのはに親指を立てていた。しかし、戦いはまだ終わらない。
to be continued

次回予告
ついに現れた闇の書の闇。迎え撃つのは私達管理局チームと、そして!?
そして、ついに始まる、終わりへの一歩。次回『夜の終わり、悲劇の始まり』に、ドライブ・イグニッション! 
 

 
後書き
ディロードスノーレインフォームのスペックを載せておきます。
パンチ力:18t
キック力:15t
走力:100mを2秒で走る。
リィンフォースが雅の持つディロードライバーの力を使い変身した姿。ディロードのアタックライドと闇の書の魔法を駆使して戦闘を行う。

久し振りの仮面ライダーディロードの投稿、感覚を取り戻すのに苦労しました。とりあえず、本家を読んだことのある方、こちらの方と違いがあっても気にせず、読んでいただけるとありがたいです。それでは次回でお会いしましょう。 

 

第8話『夜の終わり、悲劇の始まり』

 
前書き
今回でなのはA's編が終わります。 

 
それは、大きな志でした。戻れない日々、挫折の念。それでも、大切な人が思い出させてくれたこと。今、刃に変えて夜空に放つ!仮面ライダーディロード、始まります。

「大丈夫だったか、みんな!?」
雅はなのは達の安否を確認する。
「私は大丈夫!」
「雅の方こそ平気?」
「ああ。だが待て、あの白い光は何だ。」
雅が指を指した先には、眩く輝く光があった。

「リンカーコア修復、守護騎士システムの再構築を開始します。」
「おいで、私の騎士達。」
光の中ではやては守護騎士達のリンカーコアを抱きかかえてから元の位置に戻し、
「リィンフォース、私の杖と甲冑を。」
「はい、我が主。」
リィンフォースは何も纏っていないはやてに騎士甲冑のインナーを構築させ、夜天の主の杖であるシュベルトクロイツを持たせる。そして─

その頃、地上ではより一層光が強くなり、砕け散ると、シュベルトクロイツを構えたはやてを中心に四人の守護騎士が立て膝を着いて伏せていた。
「ヴィータちゃん!」
「シグナム!」
「シャマルさんも!」
驚くなのはにはやては微笑む。
「我ら、闇の書を守りし騎士。」
「汝如何なる時も、この身は御身と共に在り。」
「例え、この身が砕けようと、この身は主の為に在り。」
「夜天の王、八神はやての名の下に!」
守護騎士達がそう宣言し終える。
「夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風、リィンフォース、セェーット・アアァップ!」
はやての宣言によってリィンフォースは融合騎の力を発揮し、はやてを守る装甲と翼に変わる。それによってはやての武装が完成する。
「はやて!はやてぇ!」
夜天の主として覚醒したはやてを見て、ヴィータははやてに抱き付く。
「主、誓いを破り申し訳ありません。」
シグナムがそう言うと、
「解っとったよそんな事。それより、お帰り、みんな。」
はやてがヴィータを撫でながら答える。
「皆さん、無事だったのか!?」
雅は守護騎士達に話しかける。
「いえ、我々の方こそ、とんでもない間違いをしてしまっていた。謝っても謝りきれません。」
シグナムは代表して雅に話す。すると、
「みんな、水を差して済まない。時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。今、あの海上にある黒い淀み、あれは闇の書の主から切り離された暴走した防衛プログラミングだ。あれをどうにかする方法はこちらは2つ。一つは極めて強力な氷結魔法で結晶世界に封印する。一つが軌道上で待機している艦船アースラのアルカンシェルで消滅させる。この2つしか無いが、騎士のみんなにも、意見を出してもらいたい。」
この事件の担当官であるクロノがやって来て、説明をした。
「我々も、覚醒の際に居合わせたのは今回が初めてなので、参考にはなれないと思います。申し訳ありません。」
シグナムは真っ先に事情を話す。
「あの~、最初の方は、多分無理だと思います。防衛プログラミングには、氷結魔法の解除も、結晶世界からの脱出も簡単に行えてしまうので、問題を先送りにするだけになっちゃうと思うんです。」
更に、シャマルが案の一つに無理だと説明する。
「アルカンシェルも絶対ダメ!こんな所でぶっ放したら、はやての家が吹っ飛んじまう!」
そして、ヴィータが2つ目の案に反対する。
「ユーノ君、アルカンシェルってそんなに凄いの?」
「半径120kmを蒸発させながら消滅させる魔導砲って言ったら、分かりやすいかな?」
なのははアルカンシェルの威力が気になりユーノに質問すると、恐ろしい答えが返ってきた。
「ええっ!?それは私も反対!」
なのはは威力を聞いて反対する。
「解っている。だから困っているんだろう。」
クロノがそう言うと、
『みんな!防衛プログラミングの暴走、あと五分で開始するよ!みんなでしっかり考えて!』
アルカンシェルで待機しているオペレーターでクロノのパートナーのエイミィが伝達する。
「てゆうかさ、そんなに難しく考えないで、一気にぶっ飛ばせないの?」
一同が困っている中、フェイトの使い魔であるアルフがそう言う。
「そうか!?クロノ執務官、アルカンシェルの砲撃って環境に左右されますか?例えば、無重力だと彎曲したりとか!」
雅はクロノに質問する。
「いいや、アルカンシェルはその空間に合わせて角度と威力を的確に調整する。問題は無いが。」
「それなら簡単な話だ。まず、防衛プログラミングを転送魔法で転送できる質量に減らし、僕達補助魔導師の転送魔法でアルカンシェルの発動範囲に飛ばし、蒸発させる。これなら地球に被害を発生させずに防衛プログラミングのリンカーコアを破壊出来る。」
「確かに、理論上はそれが可能だ。」
クロノの説明を聞き、雅は提案。クロノは納得した。
「暴走した防衛プログラミングのバリアは物理と魔力の複合四層式。的確な攻撃を当てなあかん。」
はやては防衛プログラミングについて説明し、雅達は陣形を整えると、
『みんな!防衛プログラミング、暴走開始するよ!』
エイミィから連絡が入った。
「夜天の魔導書を、呪われた魔導書、そう呼ばせた所以、闇の書の、闇。」
はやてがそう呟くと、黒い淀みが崩壊し、中から半人半獣の魔物、スキュラに似た巨大な魔力物質、闇の書の闇が現れる。
「チェーンバインド!」
「ストラグルバインド!」
「カルテットバインド!」
防衛プログラミングは活動開始と同時に触手を動かすが、アルフ、ユーノ、雅の拘束魔法で切断する。
「縛れ、鋼の軛!」
更にザフィーラが追撃をかけるように敵を貫く魔法で残る触手を撃退すると、なのはとヴィータの準備が完了する。
「ちゃんと合わせろよ、高町なのは!」
「ヴィータちゃんもね!」
ヴィータとなのははタイミングを確認する。
「鉄槌の騎士ヴィータと、鉄の伯爵、グラーフアイゼン!」
[gigant from!]
ヴィータはグラーフアイゼンをギカントフォルムに変形させる。
「轟天爆砕!」
ヴィータはグラーフアイゼンを振り上げる。するとその大きさは数十メートルになり、
「ギカントシュラァァァーク!」
ヴィータは巨大化したグラーフアイゼンを振り下ろし、魔力用バリアを粉砕する。
「次!高町なのはと、レイジングハートエクセリオン!行きます!」
[all light.]
「エクセリオォン、バスタァァァー!」
なのははエクセリオンバスターをフルパワーで放ち、復活しかけた触手ごと物理用バリアを粉砕する。
「烈火の将、シグナムが剣。炎の魔剣、レヴァンティン。刃と連結刃に続く、もう一つの形態。」
シグナムはそう言うと柄と鞘を合体させ弓矢型のボーゲンフォルムを変形させ、矢を防衛プログラミングに合わせる。
「駆けよ、隼!」
[sturm falke]
シグナムは魔力でパワーをブーストさせた矢、シュツルムファルケンを放ち、魔力用バリアを粉砕する。
「フェイト・テスタロッサと、バルディッシュザンバー、行きます!」
フェイトはバルディッシュを振り上げる。
「打ち抜け、雷神!」
[jet zanber!]
「ハアァァァッ!」
フェイトはバルディッシュを振り下ろし、魔力で構成した刃で物理用バリアを粉砕。更にその力で防衛プログラミングを一刀両断する。すると、防衛プログラミングは破損した肉体を修復するが如く新たなパーツを出現させる。
「盾の守護獣ザフィーラ!攻撃など、撃たせん!」
ザフィーラは修復した触手を再び粉砕する。
「彼方より来たりて、やどりぎの枝。銀月の槍の下、撃ち貫け!石化の槍、ミストルティン!」
はやては強力な石化魔法で防衛プログラミングを石化させる。すると、防衛プログラミングの人型の部分は崩れ落ち石化した部分を修復させようとする。
「凍てつけ!」
それを見てクロノはデュランダルを起動。氷結魔法の準備を終わらせ、
[eternal coffin]
「終わりだ!」
クロノは対象を絶対零度の中に閉じ込めるエターナルコフィンを発動させ、防衛プログラミングの動きを封じる。
[starlight breaker!]
「全力全開、スターライトォ─」
「疾風迅雷、プラズマザンバー─」
「強者必滅、スパイラルバースト─」
「ごめんな、お休みな。響け終焉の笛、ラグナロク!」
「「「「ブレイカァァァァァァァァァー!」」」」
なのは、フェイト、雅、はやては同時に最大火力の魔法を放つ。なのはの桜色の砲撃が、フェイトの金の斬撃が、雅の透明な螺旋を描く攻撃が、はやての三本の銀の砲撃が、防衛プログラミングの肉体を粉砕し、リンカーコアが露出する。
「捕まえ、た!」
シャマルは防衛プログラミングのリンカーコアを取り押さえる。
「長距離転送!」
「目標、軌道上!」
「「「「転送!」」」」
ユーノ、アルフ、シャマルに雅が協力し、防衛プログラミングのリンカーコアは肉体を修復しながらも無事軌道上に到達。アルカンシェルの直撃によって、見事消滅。今回の事件は幕を下ろしたが、
「やはりか。」
リィンフォースは呟く。
「リィンフォース、どないした?」
「我が主、やはりまだ私の中に防衛プログラミングの残滓が残っています。」
「リィンフォース、どういうことや?」
「ですから、私が消えない限り、防衛プログラミングが復活すると言うことです。ですので、管理局の方に頼み、私の封印を頼みます。」
「そんな、せっかく幸せに慣れたのに、そんなん嫌やわ!」
リィンフォースが事情をはやてに伝えると、猛反対した。
「時間的にやや早いが仕方ない。悪いが、悪く思うな!」
猛反対するはやてを見て、雅ははやてを気絶させた。
「さあ、はやてが気絶している今のうちに終わらせるぞ。」
雅は号令をかけ、なのは、フェイト、守護騎士と雅は封印用の結界を制作する。
「準備が出来たな。」
雅、なのは、フェイトの三人は配置通りに立つと、はやてが目を覚まし、近づく。
「みんな、何しとるんや!」
「はやて!家族の決心にいちゃもんをつける主がどこに居る!その前に、最後に言い残した事はあるか、リィンフォース?」
「雅、お前には世話になった。お前にこれを託そう。」
リィンフォースはそう言うと、一枚のライドカードを渡した。そのカードには【UNISON】と書かれており、裏面にはベルカの剣十字型の魔法陣がマークに施されていた。
「それは私の持つ融合騎の力だ。きっと、お前を強く支えてくれるはずだ。」
「ありがとう、リィンフォース。」
雅は礼を言う。
「嫌や、せっかく会えたのにお別れなんて、嫌や!」
「我が儘はご友人に嫌われますよ。私は、小さな雪の一欠片になります。ですから、私の名と、祝福の風の誇りは、新たに生まれる主の融合騎に、受け継がせて下さい。それでは、頼む。」
[気になさらず。]
[良き旅を。]
[行ってらっしゃい。]
デバイス達はそう言い、リィンフォースは消滅。その粒子は雪のように消えて行き、リィンフォースの力が宿った剣十字がはやての下に落ちて来て、全てが終わった。
「さて、ぼちぼち僕も動くか。僕を求めている世界は、他にもあるからな。」

その頃、雛見沢は大ショッカーの怪人に襲撃されていた。
「雅、助けて!」
梨花は羽入に渡されたディショットシステムに願いをかける。すると、ディロードが居る『魔法少女リリカルなのはA's』の世界とディショットシステムが存在している『ひぐらしのなく頃に解』の世界が融合してしまい、梨花達を追って来た怪人が海鳴町に放たれてしまう。
「どうやら、これを解決するのが先のようだな。」
雅は、梨花達と合流する。
to be continued
次回予告
融合した私達の世界。そこからは見たことも無い怪物がうじゃうじゃ!更に、雅君の言っていた世界の破壊者が出現!次回『ディケイド出現!結成、チーム・ディロード』に、ドライブ、イグニッション! 
 

 
後書き
とりあえず、ずっと忘れていたセイクリッドグリッターの説明をします。
タイプ:インテリジェントデバイス
主人:凪風雅
形態:スタンバイとローブ型のデバイスフォームのみ
カートリッジ最大装填数:36
凪風雅がリンディより託されたインテリジェントデバイスで魔力光は透明。
使用可能魔法
カルテットバインド:対象を四重のバインドで拘束する。
シールバインド:バインドブレイク無効のバインドを放つが、威力と効果は弱め。
ポイントバインド:空間自体にバインドを放つ設置型。
クイックバインド:3秒のみの短い間かける強力なバインド。
ドレインバリア:自身以外を対象にとるバリア。対象の魔力を吸い取り、維持する。
スフィアバリア:360°に纏うバリア。
クイックバリア:弱攻撃を回避する為の緊急用で左右または背面に使用可能。
ライトトルネード:左腕で放つ、右半身を重点的に攻撃する竜巻。
レフトブレイカー:右腕で放つ、左半身を破壊する砲撃。威力は低い。
スパイラルバースト:両腕を交差させて放つフルドライブの一撃。砲撃自体の攻撃では無く、周辺の物質で威力を上げる。
そして、今回の世界で登場したライドカードの説明
スラッシュ:ただのチョップを手刀に変える。
ユニゾン:ミッドチルダ、またはベルカの魔導師と融合し戦う力を得る。

とりあえず、次回は融合した世界の話で、ようやく雅が仮面ライダーディロードになります。 

 

第9話『ディケイド出現!結成、チーム・ディロード』

「何があった、梨花!」
「私にも解らないわ。いきなり大ショッカーの怪人が現れて雛見沢を攻撃して来たの。」
「そうか。あの量を一人ではきついな。誰か手伝ってくれ。」
雅はスフィアバリアを展開し、梨花達から事情を聞いているが、大ショッカーの怪人の攻撃によって、既にバリアは破壊されかかっている。
「雅、ここは我らベルカの騎士に任せて、お前はテスタロッサ達と共にこの子達を避難させろ。」
「いいのか!?」
「はい。沢山の方に迷惑をかけちゃいましたし、今はこうすることが私達に出来るせめてもの事です。」
「ほんなら、私も行く。私はみんなの主や。騎士のやる事は私もやる!」
「そうか。ならば僕も残ろう。仮にも騎士達は容疑者だ。逃げ出す可能性も考えて、執務官の義務を果たそう。」
「クロノ君、そんな言い方ひどいよ!」
「待て、なのは。クロノの体裁を考えると、この言い方は一番妥当だ。それに、シグナム達が逃げ出すと、クロノは本気で思っているか?」
「それじゃあ!」
「そういう事だ。それじゃあ海鳴町の方は任せます。僕となのは達は雛見沢の方を対象します。」
雅がそう言うのに合わせて、バリアは砕かれるが、
「飛龍、一閃!」
シグナムが斬撃を放ち、道を空ける。
「ありがとうございます、シグナム!」
「礼はいい。雅、早く行け!」
「解りました。御武運を!なのは、みんな、行くぞ!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はなのは達を抱きかかえ、ワープを使い雛見沢へ向かった。
「さて、あたしらも一丁やるか!テートリヒ、シュラーク!」
無事を確認したヴィータはテートリヒシュラークで大ショッカーの戦闘員を次々粉砕していった。

「とりあえず、境内は無事みたいだな。」
雅達は古手神社の境内に入り無事を確認した。
「でも、このままじゃ時間の問題だよ。」
なのはが雅に言う。
「そうだな。ところで、魅音達はどうした?」
雅が尋ねると、
「魅音達は、私達を逃がす為に囮になったわ。それが三時間前の事だから、もう─」
「そうだったのか。悪いことを聞いた。」
梨花が状況を説明し、雅は謝る。
「とにかく、大ショッカーをどうにかしないと!」
フェイトがそう言うと、
「なら、ボクに任せて下さい。」
羽入がそう答えた。
「何をする気だ?」
「雅、ディロードライバーを置いて下さい。」
「ああ、だが触れるなよ。」
「解っています。はぁぁぁ─」
羽入はディロードライバーに力を注ぐ。すると、梨花の持つディショットシステムの別カラーを2つ作る。
「圭一、沙都子、これを受け取って下さい。」
羽入は圭一達に渡すと、再びディロードライバーに力を注ぐ。そして、先程とは違う、ディロードライバーに酷似した変身ベルトを作り出した。
「ボクは行って来ます。皆さんは動かないで下さい。」
「待って、名前を教えて!」
「ボクは羽入と言います。」
「なら羽入ちゃん、私も戦うよ。私はなのは。高町なのは!よろしくね、羽入ちゃん。」
「分かりました。行きましょう。変身!」
【KAMEN RIDE-DARK CHAOS-】
羽入はディロードに酷似した全身藤色の戦士、ダークカオスに変身する。
「雅さん。最後に私からこちらを。」
ダークカオスは雅に七支刀型の宝剣、鬼狩流桜を託す。
「きっと、それはあなたを支えてくれるはずです。行きましょう、なのはさん。」
「待って!なのはが行くなら私も!」
出ようとするなのはを見てフェイトも出ようとするが、
「フェイトちゃんはここに居て。何かあっても雅君と二人だから安全性も上がるから!」
「解った。気をつけて。」
「うん!」
なのはは静止させ、フェイトは二人を見送る。

「何だコイツら!倒してもキリがねえ!」
ヴィータ達はその頃、何千とやってくる戦闘員に苦戦していた。
「お前たち、やれ!」
魔神提督が号令をかけると、戦闘員達は自爆し、騎士達の甲冑は崩壊してゆき、
「終わりだ。みんなまとめて爆発だ!」
魔神提督は自ら大爆発し、辺り一面を焼け野原にし、心臓から復活した。
「ふむ、この程度だったか。」
魔神提督は納得し、去っていった。

「アクセルシューター!」
なのはは魔力弾で確実に怪人達を倒して行く。
「行きますよ!」
ダークカオスも自慢の拳で倒して行くが、
【ATTACK RIDE-BLAST-】
その音声と共にマゼンタのビームがなのは達を攻撃した。
「誰ッ!?」
「俺か?俺は世界の破壊者で、大ショッカーの首領。仮面ライダーディケイドだ!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディケイドは名乗るとスラッシュのアタックライドを使い、ライドブッカーでなのはのバリアジャケットに傷を与える一撃を放つ。
「形勢逆転だな!」
ディケイドがそう言うと、かつての悪の組織のリーダークラスの怪人達が現れ、なのは達を攻撃し、
「終わったな。」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DECADE-】
ディケイドは必殺技のディメンションブラストを放つ。

「みんな、よく聞いてくれ。大層な事を言っていたが、今の僕では大ショッカーを倒せない。だから僕はこれから別の世界へ渡る。そして、力を取り戻して大ショッカーに挑む。そうすれば、世界は元に戻る。みんなは、僕の旅に協力してくれるか?」
雅は今居る子供達に問いかける。しかし、旅の協力と言えば聞こえがいいが、力不足だからみんなの世界に背を向けると言う事。圭一達は悩み、
「俺達が生きていれば、世界は無事なんですか、雅さん!」
「ああ。」
「なら、俺達の考えはただ一つだ!」
ある答えに辿り着く。
「俺達は雅さんの旅について行きます。ここに居るより、俺達が生き残る方が重要ですから!」
圭一は全員の意見を代表して言う。
「そうか。なら決定だ。今から僕達は、世界の希望を紡ぐ装填の騎士団、チーム・ディロードだ!」
雅がそう言うと、本堂は崩れ落ち、梨花とフェイトはディメンションブラストを受けて消滅するダークカオスとなのはを目の当たりにする。
「羽入!」
「なのは!」
二人は互いのパートナーの名を呼ぶが、消滅してしまい、泣き崩れる。
「お前か、地獄大使を倒したって奴は!」
ディケイドは雅を睨む。
「ああ!その通りだ!」
「どうせ死ぬ前だ。名前くらい聞いてやる。」
「確かに、今の僕では、お前たちを倒せない!だが!やがて力をつけ、お前たちを倒す者の名を聞け!僕の名は凪風雅!装填の守護者、いや!仮面ライダーディロードだ!変身!」
雅が宣言すると、ディロードのカードに【MASKED RIDER】の名と、カメンライドの印が追加され、
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅は仮面ライダーディロードに変身した。
【ATTACK RIDE-WARP-】
ディロードはワープを使い、チーム・ディロードと共にその場から離脱した。
「勝った………俺はあいつに勝ったんだ!」
ディケイドは奇声に近い笑い声を上げていた。

一方、雅達は古手神社の宝物庫に逃げていた。
「これからどうするの?」
フェイトが雅に尋ねると、
「これを見てくれ。」
雅は宝物庫にあった絵巻を広げる。そこには、空から降って来る大量のメダルと赤い手に手を伸ばす青年が描かれていた。
「これって?」
「ああ。ここが僕達の拠点。そして、最初に僕達が進む世界は、『仮面ライダーオーズ』だ!」
雅達は、仮面ライダーの世界を救いに行く。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
雅達が最初に向かった世界。雅はある人物から贈り物を得る。しかし、グリード達も危険なメダルを生み出す。
次回『移動と贈り物と合成獣ヤミー』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新ライダー紹介
仮面ライダーディロード
身長、体重、走力に変化無し
パンチ力:8t
キック力:6t
ジャンプ力:一跳び40m
仮面ライダーとして覚醒した装填の守護者 ディロード。見た目等に変化は見られないが、基礎能力は向上している。

仮面ライダーダークカオス
身長:175cm
体重:75kg
パンチ力:20t
キック力:25t
ジャンプ力:一跳び45m
100mを3秒で走る
羽入が変身するディロードとそっくりなライダーで全体が藤色。ディケイドの攻撃によって倒されてしまう。
そして、新しいカードの説明
仮面ライダーディロード:雅を仮面ライダーディロードに変身させる。
白紙のカード:現在用途は不明
竜が封印されているカード:もう一つの用途不明なカード。

とりあえず、次回から平成ライダー編に入ります。 

 

第10話『移動と贈り物と合成獣ヤミー』

仮面ライダーディロード、これまでのダイジェスト
雅は、都市伝説を元手にディロードへの変身能力を得て世界に旅立つ。雅は異なる2つの世界を救うが、2つの世界は融合。大ショッカーを倒す為、雅は仮面ライダーディロードとして立ち上がる。

「さて、この仮面ライダーオーズの世界についてだ。今から800年前、日本でいうなら鎌倉時代に西洋で錬金術を行っていた科学者が居て、その科学者が生み出したのが、この世界の仮面ライダー、オーズが使うオーメダルだ。このオーメダルには人間の欲望を増幅させる力があり、この世界の怪人であるグリードはそれを増やす事を目的としているんだ。そして、オーズは人間が欲望に飲み込まれないように人々を守っているんだ。だが、どうやらこの世界は危機に直面しているらしい。今から絵巻を読み上げる。『完全な復活を遂げたアンクは英司の下を離れてしまう。英司は伊達と協力してアンクの行方を探すが、凍結能力を持つアンキロサウルスヤミーによって倒されてしまう。』つまり、このままだとオーズ達は只の怪人に倒されてしまう。僕達の役目はこのピンチを打開することだ。」
雅はフェイト達に説明をした。
「なるほど、時代が変わると、仮面ライダーも変わりますね。」
圭一は雅の話を熱心に聞き、
「それなら、俺達は残りますから、雅さんとフェイトちゃんで行って下さい。」
雅に出るように促す。
「僕はともかく、何故フェイトまで。」
「戦力は少しでも多い方がいいって思いました。」
「そうか。」
[マスター。私と先程の宝剣を近付けて下さい。]
雅と圭一が話していると、セイクリッドグリッターがあることを頼み、雅は足下に2つを置く。すると、2つは合体し、銃剣型の武器に変わった。
「よし、これなら戦える。行くぞ、フェイト。」
「うん。」
「行ってらっしゃい!」
圭一達は雅を見送る。

宝物庫を出てすぐ、雅の携帯にテレビ電話がかかる。
「誰からだ?」
雅が通話を開始すると、
「ハッピィバァースデー、仮面ライダーディロード!知っているとは思うが、私は鴻上ファウンデーション会長、鴻上光生だ。君の事なら鳴滝という男から聞いている。とりあえず、私の所に来たまえ。話がある。」
鴻上はそれだけ言って連絡を切ってしまう。
「今の人は?」
「あの人は800年前のオーズの子孫でオーズのサポートを行っている鴻上光生さん。ケーキ作りが大好きな変人って覚えておけばいい。」
雅はフェイトに説明をする。
「しかし、何故鳴滝がこの世界に関わっているんだ?まあいい。フェイト、これから鴻上ファウンデーションに向かう。掴まっていてくれ。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
フェイトは雅の服にしがみついて雅はワープを使い鴻上ファウンデーションの会長室に移動する。

「それで、僕に話とは?」
会長室に着いた雅はすぐさま鴻上に尋ねる。
「そう焦る必要はない。里中君、例の物をこちらへ。」
「はい。」
鴻上は秘書の里中にバイクといくつものアタッシュケースを持って来させた。
「雅君、君も移動用のバイクが無いと不便だろう。このマシンディローダーをまずはプレゼントしよう!」
「ありがとうございます。」
「何、君の誕生は私にとって嬉しい事だ。それから、このカンドロイド達もプレゼントしよう。」
里中がアタッシュケースの一つを開けると、タカ、タコ、バッタ、ゴリラが四本ずつ入っていた。
「確かに、カンドロイドがあるとこれからの旅にはとっても役立つ。」
雅は、中からタカを一本引き抜いた。
「そして!君も長旅になるだろう。過去四十年分の紙幣、計500万円を譲渡しよう!」
「まあ、昭和ライダーの世界に行く時には便利だ。ありがとうございます。問題は、どうやって運ぼう。」
「それなら問題無い。後藤君!」
鴻上は後にバースを引き継ぐ後藤進太郎を呼ぶ。
「会長、どうしましたか?」
「このアタッシュケース全て!彼の家に運びなさい。」
「またか。解りました。」
後藤は嫌そうに運んで行った。
「それでは雅君、頑張りたまえ!幸運を祈っているよ。」
鴻上はそう言い、雅はマシンディローダーに乗り、フェイトを後ろに乗せてワープを使い外に出た。
「さて、試運転の時間だ。」
「ところで、雅って免許持っているの?」
「本来、ここに来るまでの僕は15歳だ。持っているはず無いんだけど、ここに来た瞬間いつの間にかこれが入っていた。」
雅は、フェイトに自身の免許証を見せる。
「なら、安心だね。」
「ああ。」
雅はそう言ってマシンディローダーを動かした。

その頃、グリード達の事実上のリーダーとなった真木の家では─
「本当に、これで無限の欲望のヤミーが生まれるのか?」
「ええ、理論上は。」
昆虫系グリードのウヴァが真木に半信半疑で聞く。グリード達の目の前には、それぞれのグリードの頭部の力を宿したセルメダルが置かれていた。
「後は。」
真木はそう言うと、それらを握りつぶし、一つのメダルにした。
「おい、もはや元の絵柄すらわからねーじゃねえか!」
アンクはややキレる。
「別に絵柄に意味は在りません。後は、この欲望を生み出す人が必要です。」
真木はそう言うと、蝋燭にセルメダルを投入し、プテラノドンヤミーを生み出す。
「それでは、お願いします。私は英司君と話がありますので。」
真木は先程のセルメダルをプテラノドンヤミーに渡し、出て行った。

一方、雅はマシンディローダーで市内を回っていた。
「基本的にこういうのって移動シーンがカットされるから実際に移動しないと解らないからな。」
雅がそう言いながら運転していると、雅は飛んでいるプテラノドンヤミーを発見する。
「そう言えば、こちらの方も試さないと。来い、ロードスラスター!」
雅の声に反応し、今朝誕生した銃剣が雅の手元に現れる。それを雅はマシンディローダーに添えて、ブラストのアタックライドと取り出し、ロードスラスターにスキャンする。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
雅はブラストの力でロードスラスターから追尾弾を発射。プテラノドンヤミーの翼膜を貫き、プテラノドンヤミーは落下する。
「貴様、何者だ。」
立ち上がったプテラノドンヤミーは雅に言う。
「何者か…強いて言うなら装填の守護者だ!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはブラストでパンチ力を強化し、プテラノドンヤミーを殴り続け、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ライダーパンチ!」
必殺技を発動。ライダーパンチがプテラノドンヤミーの腹部を貫き、プテラノドンヤミーは撃破される。しかし、一切の欲望を集めていなかった為、メダルは生成用の一枚と、真木から渡された一枚しか落ちて来なかった。雅は変身を解除し、それに合わせてこの世界のライダー、オーズに変身する火野英司がやってくる。
「君は一体?さっき変身していたみたいだけど。」
「申し遅れました。僕は凪風雅。仮面ライダーディロードです。それにしても、さっきのヤミーは変でした。まるで、何かを運ぶのが目的みたいな。」
雅はそう言って、プテラノドンヤミーを生成していたメダルを拾い、英司に渡す。
「それにしても、このメダルは変だな。まるで、無理矢理作ったみたいな。」
雅はそう言いながら真木の作ったメダルを拾い上げる。すると、そのメダルは雅の中に入り、雅は白いヤミーを生成してしまう。
「何ッ!どうして今の状況でヤミーが!?」
雅が驚くと、その白ヤミーは姿を変え、鷲、蜂、白虎、犀、エイの特徴を持つ合成獣のヤミーが誕生する。
「我が名はキマイラ。ディケイドと大ショッカーを倒し、世界を救う者!邪魔をするならお前達も敵だ!」
キマイラヤミーはそう言うと、鷲の翼で飛び去ってしまうが、雅はタカカンドロイドを使い、尾行させる。
「とにかく、この世界がピンチなんです!協力して下さい!」
雅は英司に頼み込む。
「大丈夫。雅君だっけ?俺は英司。よろしくね。」
雅と英司は互いに握手をすると、タカカンドロイドからデータが送られて来て、雅と英司は現場に向かう。

撃破に向かうと、キマイラヤミーはデパートで行われていたディケイドショーを襲撃し、ディケイドの中に入っていたスーツアクターを襲っていた。
「やはり、こいつは力を制御出来ていないか。」
雅がそう言うと、
「やはり来たか、仮面ライダー!」
キマイラヤミーはスズメバチの猛毒の針を英司に向けて飛ばす。
「火野さん、危ない!」
雅は咄嗟に英司を突き飛ばすが、キマイラヤミーの毒をその身に受けてしまう。
「雅君、大丈夫!?」
火野は雅を心配する。
「言っておくが、我を倒してもその男の毒は消えないぞ。もっとも、放置しても二日後には毒で死ぬがな。我はこの世界の怪人、グリード達を倒す。邪魔はするなよ、仮面ライダー!」
キマイラヤミーはそう言うと、去ってしまった。
「とにかく、伊達さんにみてもらわないと!」
火野は、バースに変身する戦場医師、伊達明の所に雅を連れて行った。
to be continued
次回、仮面ライダーディロード
グリードを襲撃するキマイラヤミー。雅達は、ある事を条件に一時的にグリードと結託する。そして、ディロードの持つ最強の力が具現化される。次回『治療と再会と世界の希望』 
 

 
後書き
今回登場したアイテムと怪人の説明です。
マシンディローダー
最高時速:750km/h
雅が鴻上から渡されたディロード専用のバイク。現在はライドベンダーのカードしか無いが、カードスロットにマシンのライドカードをセットすることで、そのマシンに姿を変えて走行出来る高性能。しかし、飛行や潜水は不可能な為、他のマシンに頼るしか無い。

召銃剣ロードスラスター
セーブモード状態で35tの破壊力を誇る大日本帝国時代に使われていた銃剣がベースの武器。武器用のアタックライドでその武器に変換、銃スロットに召喚カード(カメンライドかライダー以外を召喚するサモンライドカード)をスキャンしての援軍召喚、ブラストやスラッシュをスキャンしての強化が行える。ただし、ブラストは一発撃つとリロードしないと次弾が装填されない。

キマイラヤミー
凪風雅の持つ『世界を救いたい』という欲望から生み出された合成獣のヤミー。各生物はかつて存在した仮面ライダーのモチーフとなっている。
鷲→羽撃鬼
蜂→スーパー1
白虎→タイガ
犀→ガイ
エイ→ライア


とりあえず、時間軸的にオーズ本編の40から42話辺りを基準に考えてくれたら分かり易いです。それでは、次回で会いましょう? 

 

第11話『治療と再会と世界の希望』

仮面ライダーディロード、前回の3つの出来事!一つ、オーズの世界に着いた雅は、鴻上からバイクとサポートアイテムを受け取る。二つ、雅の欲望から、キマイラヤミーが生まれてしまう。そして三つ!雅は、キマイラヤミーの毒に倒れてしまう!

カウント・ザ・ワールド!現在、雅が向かった世界は
ひぐらしのなく頃に 解
魔法少女リリカルなのはA's
仮面ライダーオーズ


「伊達さん、どうですか?」
映司は、意識を失っている雅の様子を伊達に聞く。
「悪いが、ヤミーの毒は専門外だ。それに見たことも無いタイプだから治しようがない。」
伊達が映司にはっきり言うと、同じタイミングで雅が目を覚ます。
「大丈夫でしたか、火野さん?」
「俺は問題ないよ。それより、雅君の身体の事だけど─」
「大体解っています。でも、火野さんを護る為なら、諦めるしか出来ませんよ。」
雅がそう言うと、
「雅は、なんでなのはの時や梨花の時もそのだったの?」
フェイトが雅に尋ねる。
「そうか、フェイトにも話していなかったな。まあ、僕が別の世界からやってきた異世界の人っていうのは言わなくても解るだろう。」
「うん。どんな世界でも、多分雅のディロードライバーはオーパーツ扱いされると思う。」
「それで、このディロードライバーはただ異世界を渡り歩く訳じゃ無い。僕の世界で作品として放送や公開された世界、それらにしか渡る事が出来ない。」
「それじゃあ、雅は私達の事を知っていたの?」
「ある程度は。」
「それで、火野さんを庇った理由は?」
「簡単な話だ。火野さんはこの世界で最も重要な存在だ。もしもの事があった場合、何が起きるか解らないからだ。」
「でも、それで雅が戦えなくなったら!」
「ああ、だからフェイトにも来て欲しかった。」
「雅、どうして?」
「フェイト、僕のコートに注射器が三本ある。取ってくれ。」
病室で安静にしていなければならない雅はフェイトに注射器を取ってもらう。
「ありがとう。この二本は、ッ!」
雅は、三本の内二本を割り、
「伊達さん、この注射器でフェイトの血を採ってもらえますか。」
雅は伊達に頼む。
「いいが、何故だ?」
「これを使って、フェイトをディロードに変身出来るようにしたいのです。」
「そういう事なら、嬢ちゃん腕出しな。」
伊達に言われフェイトは腕を出し、注射器で採血をし雅に渡した。
「ありがとうございます。後はこれをディロードライバーの追加システムにセットすれば。」
雅はよく見ないと解らないディロードライバーの窪みにセットし血液を注入した。
【適合者を新たに設定しました。以後、使用を許可します。】
「フェイト、これでフェイトも、今日から仮面ライダーディロードだ。頼む、僕が完治するまでの間はディロードとなって火野さんをサポートしてくれ。」
「解った。火野さん、キマイラのヤミーを追いましょう。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
フェイトはディロードに変身し、映司と共に外に出る。

その頃、キマイラヤミーは真木の家を襲撃していた。
「この世界の怪人グリード、貴様達の野望もここまでだ。貴様達は我が倒し、この世界を救って見せる。」
キマイラヤミーはそう言うと、犀の角を使い突進して行く。グリード達はなんとか回避するが、回避に遅れたガメルが多少の痛手を負う。
「誰だ!救世欲なんていかれた欲望を注いだ奴は!」
アンクはぶちきれる。
「とにかく、今は危険です。一旦逃げましょう。」
恐竜グリードの提案によりグリード達は拠点から逃げて行く。
「逃がすか!」
キマイラヤミーは追いかけようとするが、
「待て!」
〔シャチ!ウナギ!タコ!♪シャ!シャ!シャウタ~!シャ!シャ!シャウタ~!♪〕
「行かせません!」
【ATTACK RIDE-LAEVATEIN-】
オーズシャウタコンボのボルタームウィップとディロードがアタックライドで変化させたレヴァンティンの連結刃形態に取り押さえられた。
「ディロード、何故貴様がそこに居る!」
「私が、雅の代わりに戦っているから!」
「だが、今の我はお前達に構っている暇は無い!」
キマイラヤミーはそう言うと突風と雹を使い眼くらましをして逃げる。
「逃がしたか。」
「追いかけましょう。」
オーズとディロードは逃げたキマイラヤミーは追いかける。

「ここまで来れば大丈夫でしょう。」
真木がそう言うと、
「鬼ごっこはもうお終いか?」
キマイラヤミーは追いついた。
「仕方在りませんね。」
真木はそう言うと、アンキロサウルスヤミーを呼び寄せ、マネキンからプテラノドンヤミーを、ポップコーンの生成機からユニコーンヤミーを生み出す。
「行って下さい。」
幻獣のヤミー達はキマイラヤミーに立ち向かう。そこにフェイトと映司が現れる。
「アンク!大丈夫か!?」
映司はアンクを心配する。
「オイ映司!お前あのヤミーの親が誰か知っているだろ!」
「ああ。でもそのヤミーの親が毒にやられて危険なんだ!手を貸してくれ!」
「アホか!そう言われて貸す馬鹿がどこに居る!」
アンクは映司の提案を蹴るが、
「アンク君、そういうわけには行きません。あのヤミーは我々だけでは勝てません。ここは一時的な協力が必要でしょう。」
真木は提案を飲み込んだ。
「それなら、まず雅君の毒をなんとかしないと!」
「それなら、そのヤミーの親の所へ連れて行ってよ、オーズの坊や。」
水棲生物のグリード、メズールはそう言う。
「今病院に居るから案内するよ。」
フェイト達はグリード達を連れてその場から立ち去り、グリード達は逃げる前に屑ヤミーを生み出し壁にして逃げて行く。
「おのれ、また逃げたか!」
キマイラヤミーはそう言うと、白虎の爪でユニコーンヤミーを、犀の角でアンキロサウルスヤミーを、蜂の針でプテラノドンヤミーを撃破し、翼から放った突風で屑ヤミーを全滅させてフェイト達を追う。

「伊達さん、雅の様子は!?」
扉を開けてフェイトは伊達に雅の容態を確認する。
「大丈夫だ。意識もある。」
「まあ、体力が徐々に衰弱していますが。」
伊達は説明し、雅は追加で細かく話す。
「あら、坊やね、あのヤミーの親で毒を受けたのは?」
「ええ。」
「少し動かないでくれるかしら?」
メズールは雅に確認を取り雅に水流を流す。
「これで毒素は流れたはずよ。」
「ああ。さっきまでの衰弱が嘘の様です。それで、話は解っています。あのヤミーは僕の純粋な願いが生み出した結果。僕がけりを着けます。」
「そういうわけには行きません。我々とてあのヤミーを倒したい気持ちは同じです。ですから、あなたとの協力を取り付けに来ました。」
「真木さん。解りました。そうとなれば─」
雅がそう言った瞬間、
「見つけたぞ、グリード!」
キマイラヤミーが現れる。
「ここは一旦飛び降りよう!」
雅達は今居る二階から飛び降りる。
「逃がすか!」
キマイラヤミーも続くように飛び降りて来た。
「グリード、そして我の邪魔をする凪風雅。最後に言い残した事があるなら、今の内に言っておけ。」
キマイラヤミーは余裕を見せる。
「皆さん、このカードを受け取って下さい。」
雅は映司と伊達、グリード達に白紙のライドカードを渡す。
「このカードに、今成し遂げるべき願いを一つ込めて下さい。」
「一つだけか。しけてるな。」
ウヴァが文句を言い、
「確かに、それには同意だな。」
アンクも便乗するが、
「みんな、こういう時は文句も言えないよ!」
映司の一言で全員が静まり願いを込めると、雅の持つ白紙のライドカードが光り出す。
「今だ!集え、世界の願い!」
雅がそう宣言すると、映司達が持っていたライドカードが雅のライドカードに集約され、仮面ライダーオーズのタイトルロゴが描かれたライドカードが誕生する。
「話し合いは終わりか?」
「ああ終わった。火野さん、伊達さん、みんな!行きましょう!」
「ああ!」
「オッケー!」
雅の合図に火野と伊達は応える。
【KAMENRIDE-DELOAD-】
「「「変身!」」」
〔タカ!トラ!バッタ!♪タ・ト・バ!タトバ!タ!ト!バ!♪〕
“クルッ クルッ カポン!”
雅、映司、伊達は仮面ライダーに変身し、
「願いを紡げ、ワールドホープ!」
ディロードは先程出来たカードをスキャンする。
【WORLD HOPE-KAMENRIDER OOO-】
すると、グリード達の腰にオーズドライバーが出現する。
「オイ、これは何のつもりだ!」
アンクはディロードに突っかかる。
「ワールドホープは読んで字の如く、世界の希望の根源。この世界の根源たる物がオーズの力その物という事です。皆さん、オーズの力で戦って下さい!」
しかし、ディロードはグリード達に力の説明を行った。
「なるほど、そうですか。変身。」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!♪プ・ト・ティラァノザウル~ス!♪〕
真木はそう言うと自身の中からコアメダルを取り出し、オーズドライバーにセット。オースキャナーに通しプトティラコンボに変身した。
「チッ!こいつの言うとおりに動くのは釈じゃ無いが、今はあのヤミーを倒す方が優先だ!変身!」
〔タカ!クジャク!コンドル!♪タ~ジャ~ドル~!♪〕
アンクも続くようにタジャドルコンボに変身する。
「ここは、あいつに従う方が都合がいいな!」
それに続きウヴァはガタキリバコンボに、カザリはラトラーターコンボに、ガメルはサゴーゾコンボに、メズールはシャウタコンボに、それぞれ変身した。
「ふん、いくらオーズが増えようと同じ事!」
キマイラヤミーは飛び立とうとするが、
「させません。」
プトティラコンボは凍結能力を使いキマイラヤミーの翼を凍らせる。
「テメェ、さっきはよくもやってくれたな!」
更に、落下するキマイラヤミーをガタキリバコンボは本来より強力な電撃で攻撃し、
〔タカ!クジャク!コンドル!ギン!ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!〕
「食らえ!」
そして、追撃を行うようにタジャドルコンボが必殺技のマグナブレイズを放つ。
「このまま、終われるものかぁぁぁ!」
オーズの全コンボによる攻撃を受けボロボロになったキマイラヤミーはそう叫ぶと、身体が引き裂け、中から竜の姿のヤミー、ドラゴンヤミーが現れる。
「友を求めて、何が悪い!」
ドラゴンヤミーは叫ぶ。
「なるほどな。こいつ、欲望の二重構造だったわけか!」
タジャドルコンボはそう言う。
「アンク、どういう事だ?」
「解らないのか?こいつの場合、世界を渡り歩く理由は世界を救う為じゃ無い!慕う友が欲しかっただけだ!ったく、こんな下らない事が事の顛末か!」
タジャドルコンボがオーズの質問に答える。すると、
「欲望の根源であるグリードが人の欲望を否定しないで下さい。さて、終わらせましょう!」
ディロードは反論しその後、カードを一枚スキャンする。
【WORLD ATTACK RIDE-KAMENRIDER OOO-】
ディロードがカードをスキャンすると、ディロードの手に金色の三枚のメダルが現れ、ディロードはオーズに渡した。
「火野さん!そのメダルを使って下さい!」
「うん、解った!」
オーズは渡されたメダルをスキャンする。
〔スーパー!スーパー!スーパー!スーパータカ!スーパーイマジン!スーパーショッカー!♪ス・ー・パー!タマシータマシィ!ライダー魂!♪スーパー!〕
オーズはスキャンしたメダルの力でスーパータマシーコンボに変身。更に、
〔スキャニングチャージ!〕
グリードオーズ達は必殺技を発動。サゴーゾインパクトとプロミネンスドロップによってドラゴンヤミーは引きずり下ろされ、ガッシュクロスとガタキリバキック、オクトバニッシュを受けてボロボロになった所をブラスティングフリーザで凍結されてしまう。そして、
〔スキャニングチャージ!〕
「セイヤー!」
スーパータマシーコンボは必殺技を発動。スーパータマシーボンバーが放たれる。
「馬鹿な!そんなことがぁぁぁぁぁ!」
ドラゴンヤミーは断末魔を上げて爆発した。
「皆さん、大変御迷惑おかけしました!」
変身を解除した一堂に雅は謝る。
「結局、無限の欲望は不可能という事が解っただけで、こちらは収穫です。」
真木はそう言う。
「雅君、気にしなくていいよ。あのメダルが俺の中に入ったらって考えると、どうしてもね。」
映司もそう言った。
「それでは皆さん、お元気で!」
雅はマシンディローダーにフェイトを乗せ、古手神社の宝物庫に帰って行った。
「お帰りなさい雅さん!」
「ああ、ただいま、圭一。」
雅は圭一に挨拶をし、ディロードライバーを置いて座ると、ライドカードケースから一枚のカードがディロードライバーにスキャンされた。
【SOUL RIDE-KAMENRIDER OOO-】
「またこの時間が来たか。」
カードがスキャンされた事を確認すると、雅はそう言った。すると、ディロードライバーから映司と伊達、アンク、鴻上の立体映像が映し出される。
『雅君、これから新しい所へ旅立つんだって?大丈夫、何処へだって行けるさ。明日のパンツさえあれば。』
『あぁっ!そう言えばお前から入院費貰うの忘れていた!まあ、世界を救ってくれたんだ。その件はチャラにしておいてやるよ。まあ、頑張れよ!』
『ったく、もうあんなイカレタ欲望はもう持つな!こっちがボロボロになる!』
『それでは雅君、頑張りたまえ。鳴滝に会ったら、宜しく伝えておいてくれたまえ。』
それぞれ一言メッセージを言い終えると、先程のカードがディロードライバーが排出される。
【ATTACK RIDE-RESET-】
更に、ディロードライバーは別のカードをスキャンし、先程のカードとワールドホープ、ワールドアタックライドのカードは白紙のカードに戻った。
「雅さん、今のは?」
「あれは、僕が世界を正しく救い、世界の中にある僕の記憶が消滅した証だ。まあ、文字通りリロードされたって事だ。」
「雅さんは、辛く無いんですか?」
「辛く無いと言えば嘘になる。でも、ディケイドを倒すまで、僕達の旅は終われない。さて梨花、絵巻を取ってくれ。」
「解ったわ。」
雅に言われ、梨花は絵巻を雅に渡す。すると絵巻は光り出し、納まると雅は絵巻を広げる。そこには巨大ですタワーからばらまかれる大量のUSBメモリが描いてあった。
「みんな、僕達が次に向かう世界は、『仮面ライダーW』だ!」

その頃、仮面ライダーダブルは銀と赤、二体のホッパードーパントと戦っていた。
〔プリズム!マキシマムドライブ!〕
ダブルは必殺技を放ちホッパードーパント達のメモリを破壊した。
to be continued
次回、仮面ライダーディロード
ダブルの世界に着いた雅達。雅は、シュラウドからある依頼を受ける。次回『Dを乗り越えろ/戦士の名はディスペア』 
 

 
後書き
ワールドホープとワールドアタックライドの説明
ワールドホープはゴーカイジャーに出てきた大いなる力が世界規模になったもの。ワールドアタックライドは単純に必殺技で、存在しない世界もある。
仮面ライダーオーズ(ワールドホープ):グリード達をグリードオーズに変身させる。
仮面ライダーオーズ(ワールドアタックライド):オーズをスーパータマシーコンボに変身させて必殺技のスーパータマシーボンバーを放つ。

新カード
リセット:世界を救った時に雅の足跡を消す為の救済処置。発動させると、その世界の人々は雅の事が記憶から消える。
ソウルライド:リセットが発動される前の兆候。発動が終わると白紙のカードに戻る。 

 

第12話『Dを乗り越えろ/戦士の名はディスペア』

これまでの仮面ライダーディロードは
オーズの世界を救う為に動いた雅。自分を媒介に誕生したヤミーの毒を受けて倒れたが、グリード達との協力により、見事キマイラヤミーを撃破し、雅達は次の世界に向かった。


「みんな、僕達が今居る世界は『仮面ライダーW/ダブル』だ。この世界では、人々は自ら進んで怪人、ドーパントに変身しようとするんだ。」
「どうしてですか?」
「ある者は究極のマネーゲームの為に、ある者は過去の罪を隠す為に、ある者は人類を進化させる為、理由は様々だ。圭一逹はUSBメモリが何か解らないだろう。そこから説明しないとな。パソコンがあるだろう。そのパソコンに一定量のデータが溜まった場合にはどうする?」
「邪魔な奴や使わないデータは消します。」
「その消すデータを保管する機材がUSBメモリだ。」
「雅さん、なんでそんな話を?」
「人々がドーパントに変身する際、USBメモリ型の変身アイテム、ガイアメモリを利用するんだ。ガイアメモリには一つ一つに決まった現象や物体のデータ、例えば恐怖とか空間とか武器とかみたいに、ガイアメモリ一つにそのデータが隅々までしっかり同封されていてそれを人体にセットして自身にそのデータを流し込んでドーパントに変わる。簡単に言うなら凶悪な麻薬みたいな物だ。しかも、ガイアメモリとの適応力が高い場合には中毒症状が出てくるんだ。」
「完全に薬物じゃないか!なんでそんな物を買おうとするんですか?」
「さあ、使う理由なんて僕には解らない。大体が私利私欲だな。」
「そんな理由で─」
「おっと、忘れていた。ガイアメモリをばらまいている組織は滅んだんだ。」
「なら良かった。」
「いや、圭一。そうでも無い。どうもガイアメモリを利用して悪事を働こうとしている組織があるみたいなんだ。」
「そんな!」
「だから、僕の役目はその悪者を退治することだ。さて、そろそろ食材も尽きて来た。圭一逹には買い物を頼みたい。多分敵の大きさを考えると5日はかかる。これで買えるだけ買ってくれ。」
雅はアタッシュケースから2009年の一万円を三枚取り出し圭一に渡した。
「圭一、インスタント食材で済ませるなよ。食事くらい僕で作るから野菜と肉を適度に買って来てくれ。」
「雅さん、日本人なんですし魚を食べましょうよ。」
「圭一、そうは言っても変に魚を買うより肉の方が安いんだ。この時代は円高で肉の値段が安くて、グラム98円で牛肉のバラが買える時代なんだ。」
「解りました。それじゃ、行って来ます!」
「梨花、沙都子、圭一に着いて行ってくれ。危なっかしい。」
「解ったわ。行くわよ、沙都子。」
梨花と沙都子は雅に言われ圭一と買い物に出て行った。
「さてフェイト、僕達も出よう。」
「そうだね。」
雅とフェイトは外へ出る。すると、草村のような所に黒のコートに包帯で顔を隠した女性が現れる。
「あなたが鳴滝の言っていた仮面ライダーディロード、凪風雅ね?」
「───あなたは、シュラウド。」
「雅、知っているの?」
「ああ、彼女こそ、仮面ライダーダブルのダブルドライバーを生み出した科学者だ。」
「そんな大それたものではないわ。私はあなたに依頼したい事があって呼んだのよ。」
「依頼、ですか?」
「あなたも知っているでしょう。ガイアメモリを不正に利用している組織を。」
「あの絵巻に書かれていたな。」
「奴らの名はレジェンダーズ。何でも、戦士の記憶を伝える者と言っているわ。私からの依頼は一つ。来人達と協力してレジェンダーズを壊滅させて欲しいの。」
「こちらは元よりそのつもりです。」
「なら安心だわ。凪風雅、報酬はこれよ。受け取りなさい。」
シュラウドが指を指すとDを象ったドライバーと二本のガイアメモリが置かれていた。
「これは?」
「それはディスペアドライバー。あなたの最高のパートナーと仮面ライダーディスペアに変身する為の物よ。」
「ディスペアドライバー──」
「くれぐれも、ガイアメモリをセットする場所を間違えないようにしなさい。それはダブルやアクセルと違い二人の肉体と魂を一つにするドライバー。ベースに入る方の衣服までは入って来ないわ。気を着けなさい。レジェンダーズが迫って来ているわ。」
「ありがとうございますシュラウド。いえ、園咲文音さん。」
「とりあえず、せいぜい頑張りなさい。」
そう言い残し、シュラウドは消えていった。
「とりあえず、一度装着してみよう。」
雅がディスペアドライバーを装着すると、フェイトの腰にもディスペアドライバーが出現する。
「そうか、フェイトがパートナーか。フェイト、頼むぞ。」
「うん。頑張ろう、雅。」
雅とフェイトが話していると、
「お前達が仮面ライダーだな。」
横から声が聞こえて来る。
「誰だッ!」
雅が振り返ると、そこには二十代半ばの男性が居た。
「お前は何者だ!」
「俺は稲森敬介、栄光あるレジェンダーズの一員。そして─」
敬介はそう言うとガイアメモリを取り出し、ガイアウィスパーを響かせるスイッチを押す。
〔サイボーグ!〕
ガイアウィスパーを確認した敬介はサイボーグメモリを顎にセットする。
「仮面ライダーを倒す為の刺客だ!」
敬介はそう言うと、サイボーグメモリの力でサイボーグドーパントに変身した。
「行くぞ、仮面ライダー!」
サイボーグドーパントはそう言うとロッドを持って雅にロッドを振りかざす。
「そうは行くか!行くぞ、フェイト!」
〔ディスペア!〕
雅は素直に回避し、ディスペアメモリのガイアウィスパーを響かせる。
「うん!」
〔ブレイク!〕
フェイトもそれに合わせてブレイクメモリのガイアウィスパーを響かせる。
「「変身!」」
雅はディスペアドライバーのボディを司る上部分のスロットにディスペアメモリを、フェイトはダブルのソウルサイドに相当する下部分のスロットにブレイクメモリをそれぞれ装填し、ブレイクメモリにフェイトが吸い込まれ、ブレイクメモリが雅のディスペアドライバーにセットされる。それと同時にフェイトの衣服が落下する。そして、雅がディスペアドライバーのグリップを引く。
〔ディスペア!ブレイク!〕
ピアノを奏でるようなメロディーが鳴り響き雅の肉体は仮面ライダーディスペアに変身。大鎌型の武器、ディスペアサイズが出現する。
「行こう、フェイト!」
『うん!』
ディスペアはディスペアサイズを振り、サイボーグドーパントはロッドでガードするがパワーファイターのディスペアの力で振り下ろされたディスペアサイズの力でロッドは真っ二つに折れてしまう。
「やるな。だが接近戦はどうかな。」
サイボーグドーパントはフェンサーを取り出し、ディスペアの懐に入り込むが、
「さっきのパワーを忘れたのか!」
ディスペアは聖拳突きを放ち回し蹴りを放ってサイボーグドーパントを弾き飛ばす。
「こいつ、かなり手ごわいな。」
サイボーグドーパントは立ち上がるが、
「フェイト、終わらせよう。」
『うん。』
ディスペアはディスペアメモリを引き抜き、ディスペアサイズのマキシマムスロットにセットする。
〔ディスペア!マキシマムドライブ!〕
「『さあ、絶望を越えられるか!』」
ディスペアは必殺技を発動し、ディスペアサイズにエネルギーが充填される。そして、
「『ディスペアバニッシュメント!』」
ディスペアはDを象ったエネルギー波を放ち、サイボーグドーパントに直撃する。
「よくもやってくれたな!レジェンダーズに、栄光あれ!」
サイボーグドーパントはそう言い、爆発。サイボーグメモリは敬介から排出され、砕け散った。
「メモリブレイク成功だ。よく頑張ってくれた。ありがとう、フェイト。」
『大丈夫だよ、雅。』
ディスペアはフェイトの衣服を拾い上げ、古手神社の宝物庫に帰って行く。そのタイミングで敬介の所にドーパント対策課の警察がやって来る。
「もうガイアメモリは破壊されているのか。稲森敬介、ガイアメモリ使用の容疑で逮捕。」
敬介に手錠がかけられる。

宝物庫に帰ったディスペアは変身を解除し、雅の後ろにフェイトが実体化する。
「フェイト、すぐに着替えろ。圭一逹が帰って来たら危ない。」
「解っている。」
フェイトは一分で着替えを終わらせる。
「雅さん、フェイト、ただいま!」
丁度そのタイミングで圭一逹が帰って来る。
「雅、今日の夕食は肉じゃがでいいかしら?」
「ああ、フェイトもいいだろ?」
「大丈夫だよ。」
梨花の質問に雅とフェイトは答える。
「それにしても、本当に安いですね!でも、海外の肉って美味しいんですか?」
「そうか、圭一逹は不味い肉しか知らないのか。なら今日は僕が料理しよう。」
「本当ですか!ありがとうございます!」
圭一逹は喜んだ。

「敬介がやられたのか。茂、雄介、総司、お前達の出番だ。」
「先輩の敵討ちか。望む所だ。」
「ああ。」
「当然の事だ。」
トカゲを連れた謎の老人は三人の男に指示を出していた。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
次々に現れるレジェンダーズの幹部。そして、ディスペアメモリとの別れの時。次回『Dを乗り越えろ/さらばディスペア』これで決まりだ。 
 

 
後書き
新ライダーの紹介
仮面ライダーディスペア ディスペアブレイク
身長:195cm
体重:80kg
パンチ力:20t
キック力:20t
凪風雅が絶望の記憶(Despair memory)を、フェイトが砕く記憶(Break memory)を使い変身する『絶望を砕く者』。ダブル以上の出力を出せるが簡単に変身を解除出来ない難点がある。

ディスペアメモリ
絶望の記憶を内封したガイアメモリ。雅の後悔の念とそこから来る精神的な絶望を乗り越えた魂に同調し、本来の力を発揮する。
ブレイクメモリ
砕く記憶を内封したガイアメモリ。フェイトの持つ全てを終わらせる覚悟と、未来を斬り開く決意に同調し、本来の力を発揮する。


時間軸で行くとMEGA MAXから半年後くらいと考えて下さい。それでは、次回また会いましょう。 

 

第13話『Dを乗り越えろ/さらばディスペア』

仮面ライダーディロード、今回の依頼は
ダブルの世界に着いた雅とフェイトを待って居たのは既にデータとしてしか残っていなかったシュラウド=園咲文音であった。雅は、シュラウドからガイアメモリを使用するドライバーを受け取り、フェイトと共に仮面ライダーディスペアに変身。追っ手の一人を無事逮捕させた。


「さて、そう簡単にディスペアは使えないな。ここは一度ライドカードを撮っておいておこう。」
雅はそう言い、ディロードライバーの撮影機能を使用しディスペアドライバーのライドカードを精製するが、出来上がったカードはディロードライバーを変身アイテムに変換させるチェンジライドでは無く召喚を行うサモンライドのカードであった。
「何故だ?本来予想していた結果と違う。まあ、今は気にしている暇は無いな。フェイト、明日は朝一番で鳴海探偵事務所に向かうぞ。」
「うん、解った。」
「さて、フェイトも疲れただろう。今日はもう寝よう。」
雅とフェイトは二人、0時に就寝した。

翌日、雅はマシンディローダーの後ろにフェイトを乗せて山道を走っていると、三人の男が妨害した。雅はマシンディローダーから降りる。
「何者だ!」
「お前か、敬介さんを倒した仮面ライダーは!」
「なるほどな。お前達もレジェンダーズのメンバーか。」
「俺は旋茂。」
「俺は凩雄介。」
「俺は松本総司。消えてもらうぞ、仮面ライダーディスペア。」
〔ビートル!〕
〔スタッグ!〕
〔ビートル!〕
レジェンダーズのメンバーは名乗り、茂はビートルドーパント(赤個体)に、雄介はスタッグドーパントに、総司はビートルドーパント(銀個体)に変身する。
「仕方が無い。そう簡単にディスペアは使えないからな。」
雅はオーズドライバーが写っているカードを取り出す。
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
そのカードをスキャンし、雅はディロードライバーをオーズドライバーに変える。そして、緑のメダルを三枚セットし、
「変身!」
メダルをスキャンする。
〔クワガタ!カマキリ!バッタ!♪ガ~タガタガタキリバ!ガタキリバ!♪〕
雅は仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボに変身する。
「何ッ!別のライダーだと!」
ビートルドーパント(赤個体)は驚く。
「さて、甲虫の王者でも決めようか。」
ディロードオーズ ガタキリバコンボは三人に分裂し、それぞれ戦い始める。
「行くぞ!」
スタッグドーパントは大剣を振り下ろし攻撃するが、ディロードオーズは更に分裂し回避する。
「今度はこちらの番だ!」
ディロードオーズはそのまま殴り続ける。
一方、ビートルドーパント(赤個体)と戦っているディロードオーズは最初の三人から更に五人に分裂し、追い詰めていた。
「流石に、こいつのパワーを考えると一気に攻めないとなっ!」
ディロードオーズは一斉に殴りかかり、ビートルドーパント(赤個体)をスタッグドーパントの所まで押しやる。
「こいつッ!」
一方、ビートルドーパント(銀個体)はディロードオーズの放つ雷撃を高速移動で回避していた。
「その程度では、俺には追いつかない。」
ビートルドーパント(銀個体)はそう言いながら接近するが、
「今だ!」
近づいて来た瞬間にディロードオーズは雷撃を当て、ビートルドーパント(銀個体)を吹き飛ばし、
「一気に決める!」
〔スキャニングチャージ!〕
ディロードオーズは必殺技を発動。ガタキリバキックを一斉に放ち三体のドーパントのガイアメモリを一気にメモリブレイクした。
「悪いが、今はディスペアは使えないんだ。」
雅は変身を解除しマシンディローダーに乗り、鳴海探偵事務所に着く。
「フェイト、緊張しないで、ゆっくりしていればいいから。」
雅はフェイトにそう言って鳴海探偵事務所に入る。
「すみません、ドーパント関連で依頼したい事があって来たのですが。」
雅がそう言うと、派手な色のシャツを着た女性がやって来る。
「は~い!って、なんでそんな小さい子供を連れているの!」
その女性、照井亜樹子は『ロリコンか!?』と書かれた緑色のスリッパで叩こうとするが、
「オイ明子!大事な客、しかも仮面ライダーに何しようとしてんだ!」
帽子を被った男性に止められた。
「待っていたよ、仮面ライダーディスペア。凪風雅君にフェイト・テスタロッサちゃん。」
更に中からフードパーカーを羽織った少年がやって来る。
「こちらこそお会い出来て光栄です。仮面ライダーダブルの左翔太郎さんに園咲来人、いえフィリップさん。」
雅は翔太郎とフィリップに握手をした。
「雅君、君の事は母さんから聞いているよ。それで、レジェンダーズの動きはどう何だい?」
「ええ、早速こちらに刺客を送って来ました。」
雅とフィリップが話していると、
「なるほどな。昨日逮捕した稲森敬介はお前が相手をしたのか。」
赤いレザーコートを着た対ドーパント対策課の警官、照井竜が雅に質問をした。
「はい。シュラウドから託された、このディスペアドライバーの確認と自己防衛を兼ねて。」
「そうか。協力に感謝する。」
「こちらこそ。それよりも、皆さんが戦ったレジェンダーズのメモリを教えて下さい。」
「俺逹はホッパーを7体だ。」
「俺の方はライダー、ワスプ、ドラゴン、ウルフ、ヴァンパイアの五体だ。」
「やはりですか。僕の方は先程話に出た稲森敬介の使っていたサイボーグに二種類のビートル、サン、スタッグ、ヘラクレスビートル、ライナーの七体です。」
「それで、解ったことはあるのか、雅?」
「はい。まずは結論から。レジェンダーズの使うガイアメモリは仮面ライダーのイメージ、またはモチーフを利用しています。照井さんの戦ったドーパントは多分ライダーマン、スーパー1、アギト、ファイズ、キバを、こちらが戦ったドーパントはX、ストロンガー、BLACK RX、クウガ、ブレイド、カブト、電王を比喩していると思います。」
「雅君、つまり君はレジェンダーズはレジェンドライダーズの略称と考えているのかい?」
「ええ。そうなると他のメンバーのガイアメモリもあらかた目星が─」
雅がそう言った途端、三人の男が入って来る。
「お前達が、仮面ライダーか。」
「先輩達の敵をとらせてもらう。」
男達がそう言い、雅達は外に出る。
「翔太郎さん、フィリップさん、照井さん、行きましょう!変身!」
〔ディスペア!ブレイク!〕
「フィリップ、サイクロンジョーカーで行くぞ!変身!」
「オッケー、翔太郎。変身。」
〔サイクロン!ジョーカー!〕
「変、、身!」
〔アクセル!〕
雅とフェイトはディスペアに、翔太郎とフィリップはダブルに、照井はアクセルに変身。三人の男はそれぞれデストロイヤー、ツインズ、キメラのドーパントに変身。ディスペアはデストロイヤーと、ダブルはツインズと、アクセルはキメラと戦闘を始める。
「俺は全てを破壊する。お前達のガイアメモリ、全てをな!」
デストロイヤードーパントはディスペアに殴りかかるが、
「させるか!」
ディスペアはデストロイヤードーパントの拳を掴み、一本背負いで投げ飛ばす。

「クソ!こいつッ!」
ツインズドーパントはハンドガンとロッドを持ってダブルを撃つがダブルは華麗に回避してゆく。
「お前の攻撃、見切ったぜ!」
ダブルはそう言うとハイキックを決めてツインズドーパントの武器を全て蹴り落とし破壊する。

「どうだ!これならお前の攻撃は当たらない!」
キメラドーパントはジャンプしながら両手の爪で攻撃しようとするがアクセルは回避しキメラドーパントは再びジャンプするが、
「今だ!」
〔エンジン!ジェット!〕
アクセルはエンジンメモリのジェットをアクセルブレードで使用し、キメラドーパントを撃ち落とし、
「決めましょう!」
〔ディスペア!マキシマムドライブ!〕
「オッケー。」
〔ジョーカー!マキシマムドライブ!〕
「全力で振り切るぜ!」
〔エンジン!マキシマムドライブ!〕
三人は必殺技を起動する。
「『ディスペアバニッシュメント!』」
「『ジョーカーエクストリーム!』」
アクセルは必殺技のエースラッシャーを放ち、
「絶望がお前のゴールだ─」
そう呟き、三体のドーパントはメモリブレイクされ、照井が警察に連れて行く。
「さて、僕達も変身を解除するか。翔太郎さん、フィリップさん、決してこちらを見ないで下さい!」
雅はそう言い変身を解除する。雅は、そのままフェイトを室内に入れて着替えさせる。
「マジかよ。」
「そのドライバー、興味深いね。」
翔太郎とフィリップはそれぞれ感想を述べていると、
「遂に見つけた!俺と合うメモリ!」
突然物陰から男が現れ雅のディスペアメモリを奪って行く。
「何者だ!」
「そんな事はどうでもいい!」
雅の質問に男は答えるが、男はディスペアメモリをガイアメモリを装填するコネクタセット用の装置にセットし、ディスペアメモリ用のメモリコネクタを生成。そのままディスペアメモリを装填しディスペアドーパントに変身。そのタイミングでフェイトがやって来る。
「丁度いい。お前達も、俺の絶望を味わえ!」
ディスペアドーパントは毒々しい波動を放つ。
「その中には俺が生きて来た経験が刻まれている。貴様等仮面ライダーにとって、耐えられる筈も無いだろう!」
ディスペアドーパントはそう叫ぶが、
「それは違うな!」
雅は反論した。
「何故だ!何故平気なんだ!」
「俺逹も、どうってこと無いぜ!」
「私も、大丈夫です!」
「何故だ!何故なんだ!」
ディスペアドーパントはパニック状態に陥る。
「簡単な話だ!ディロードとして四百年も戦っている僕に、通用するものか!これくらいで絶望していたら前には進めない!」
「じゃあ、他の奴らはどうして!」
「決まっているだろう!翔太郎さんは自分の浅はかさから恩師を無くし、フェイトはそれ以上の過去を背負っている!お前のそんな身勝手が生んだ結果なんて、絶望とは言わない!翔太郎さん、ロストドライバーを貸して下さい!」
「いいぜ、派手に決めてやれ。」
翔太郎はメモリスロットが一つのロストドライバーを雅に渡し、雅は装着する。。
「フェイト、ブレイクメモリを渡してくれ。」
「はい。それで、どうするの?」
「決まっているだろう。あの男の絶望を砕きに行って来る!変身!」
〔ブレイク!〕
雅はブレイクをロストドライバーにセットし、仮面ライダーブレイクに変身。大剣のブレイクザンバーを装備し、ディスペアドーパントを斬り続ける。
「何故!どうして俺が!」
「そうやって他人の所為にしているお前に、僕達仮面ライダーは、絶対に負けない!」
〔ブレイク!マキシマムドライブ!〕
「ブレイクデストラクト!」
ブレイクはブレイクザンバーにメモリをセットし必殺技を発動。ディスペアドーパントを縦一文字に両断し、ディスペアメモリをメモリブレイクする。男の変身は解除され、それと同時にブレイクメモリとディスペアドライバーは消滅してしまう。
「なるほどな。片方のパーツが破壊された時、全て消えるようになっているのか。」
雅が考えていると、
「雅、さっきの話に出てきたが、四百年戦っているってどういう事だ。事情を聞かせてもらうぜ。」
翔太郎が雅に尋ねる。
「解りました。この事は、いずれフェイトにも話そうと思っていました。」
雅は答え、一同は事務所の中に入って行く。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
明かされるディロードのシステム、そして雅は戦力強化の為に別の世界に行くが─次回『Wの在り方/雅は渡航中』これで決まりだ! 
 

 
後書き
登場カード&敵紹介
レヴァンティン:ロードスラスターにスキャンする事でロードスラスターをシグナムが使っていたアームドデバイスのレヴァンティンに変え、その力を使用できる。
オーズドライバー:ディロードライバーをオーズドライバーに変え、仮面ライダーオーズに変身する為のカード。

ディスペアドーパント:浮浪者の男が雅から奪った絶望の記憶(despair memory)を使い変身した姿。自身が生きて来た絶望的な経験を波動にして相手に押し付ける能力を持つ。劇中明かしてはいないが、この男は結婚詐欺に遭い、その際に多額の負債を負った過去がある。ディスペアメモリとの適合率は65%。


というわけで、ダブル編はあと二話あります。やっぱり、一つの事件を一話でやるのはダブル的に違うと思いました。それでは、次回をお楽しみ下さい。 

 

第14話『Wの在り方/雅は渡航中』

 
前書き
今回から、設定と能力のみを出す世界が出てきます。 

 
一通りの戦いを終え、雅達は鳴海探偵事務所に入り一度座りコーヒーを飲んで身を落ち着かせ、翔太郎が話を切り出した。
「ところで雅。さっき言っていた400年戦っているって、どういう事だ?説明してくれ。」
「待ちたまえ翔太郎。ある程度の説明なら僕がしよう。まず、そもそも雅君は好きでそんな長い年月戦っている訳では無い。彼の戦いの秘密は彼の持つ本来の変身用ドライバーにある。」
「フィリップ、どうしてお前が知っているんだ?」
「簡単な話さ。これについては雅君達が僕達の世界に来たことに理由がある。今、僕達の世界に異変と危機が迫って来ている。それは僕達の世界が原因では無く、ある世界の崩壊が波及して来た結果だ。その結果、僕の『地球(ほし)の本棚』にも影響が現れ、今は異世界の地球の事も調べられるようになったんだ。」
「で、その崩壊した世界は、どんな世界なんだ?」
「翔太郎、君は話の流れで解らないのかい?雅君の世界さ。彼は自分の世界の影響が出ている世界を元に戻す為に戦っているのさ。」
「まっ、大体の流れは解った。で、なんで雅はそんな長い時間戦っているんだ?そもそも、雅はどう観ても高校生だ。数百歳の老人には見えないぜ。」
「それは先程も言ったように彼の持つドライバー、正式名称ディロードライバーに理由がある。」
「おい、雅のドライバーはディスペアドライバーだろ。何だ、そのドライバーは?」
「翔太郎、僕は雅君は異世界から来たと言った筈だ。その雅君が、僕達の世界の技術だけしか無いなんて事は無い筈だ。何故なら、僕達の世界に異世界へ渡る技術は無いからね。で、そのディロードライバーには世界を渡り使用者に強力な力を与える力があるが、とてもでは無いが釣り合わないデメリットがあるのさ。それは、使用者が立てた目標を達成出来ずに志半ばで倒れた時、ディロードライバーを所持した瞬間に世界が巻き戻ってしまうのさ。」
「それじゃあ──」
「ああ、雅君は自身の掲げた『大ショッカーを滅ぼし世界を救う』という目標を達成出来ず今もこうして戦い続けているのさ。さて、心境の方は雅君から直接聞こう。雅君、お願いできるかい?」
フィリップは一通りの説明を終え雅に詳しい事情を尋ねる。
「説明していただきありがとうございます。僕が戦い続けている目的は先程フィリップさんが説明してくれた通りです。ですが、その理由は、その信念はもっと別の所に在ります。それは、ここでは無い別の時間で皆さんに許されない程の事をしてしまいました。その罪も償うために、この信念を曲げる気は有りません。そして、僕が戦うもう一つの理由は、皆さんと、楽しく話したいからです。始めは、ただ僕の憧れていた人達と、仲良く平和に話せれば、そう思ってこの力を手にしました。ですが、そんな都合よく力は手に入りませんでした。この力の代償に、僕は自分の世界と家族を大ショッカーに奪われました。だから誓ったのです。この力で、僕の利己的な望みで手に入れた力で!誰かの平和を護ってみせると!そう誓い、今はこうして戦っています。フェイトにも、嘘をついてしまってごめんなさい。あの時、はじめましてなんて言って。本当は、繰り返す中で何度も逢って、何度も巻き込んで、何度も苦しめたのに、まるで何もなかったかのように近づいて。」
「いいよ。雅も、それだけ辛い思いをしたんでしょ?なら、そんなに思い詰めないで。」
雅の謝罪の言葉を聞き、フェイトは雅の手を握り締め、そう言った。
「フィリップさんが言ったように、このディロードライバーの力には、使用者の願いを叶えるまで、何度もやり直す力が在ります。一度、別の世界で一生を終えた時、僕は再びこの戦地に立たされました。だから、何度も戦っていますが、それでもディケイドに勝てません。無理を承知で頼みますが、僕に力を貸して下さい。」
雅は頭を下げる。
「あんな話の後だ。拒否出来る訳無いだろう。いいぜ、ところで何をすればいいんだ?」
翔太郎は雅に聴く。
「まず、今回の事件。レジェンダーズの黒幕ですが、ガイアメモリの流通組織、ミュージアムの元営業部所長の奥田十兵衛という男です。奴はレコードのメモリを持つ男で、目的は風都にガイアメモリをばらまく事です。」
「何だって!」
「それで、翔太郎さん達にお願いしたい事は、僕はこれから少しの間別の世界に向かいます。その間にフェイトと一緒にレジェンダーズの動きを抑えて下さい。」
「待って。雅が居なくなったらみんな雅の事を忘れちゃうんじゃ。」
「大丈夫。そのためのロードスラスターだ。」
雅はロードスラスターをフェイトに渡す。
「これはディロードの剣。これがこの世界にある間は僕は何時でも戻って来れるし、みんなも僕を忘れない。フェイト、頼めるか?」
「解った。ここは私に任せて、雅は行って来て大丈夫だよ。」
「解った。それでは翔太郎さん、フィリップさん。フェイトをよろしくお願いします。」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅はワールドワープのカードを使い世界を移動した。
「本当にディケイドそっくりなドライバーだな。」
翔太郎はそう言った。
「ところでフェイトちゃん、君は雅君の事をどう思っているんだい?」
フィリップはフェイトに質問した。
「どうって、優しい人だと思います。自分の事を捨てていて、私達の事を優先していて、誰かがいないと、まるで折れてしまいそうな。」
フェイトはそう返すが、
「そう言う話じゃ無い。君の世界は雅君の世界による異変に巻き込まれ、君は大事な親友を失った。そのはずだ。」
フィリップはそう返す。
「でも、それでも雅は今、私達の為に戦っています。私達は信じる事しか出来ません。」
フェイトは、フィリップの言葉に強く返答した。

その頃雅は、『超光戦士シャンゼリオン』の世界に居た。
「という事で、暁さんの内部に宿ったシャンバイザーと、現在クリスタルベースで待機している超光騎士の写真、これで撮らせていただけませんか?」
雅はシャンゼリオンの発明者、宗方猛に現金50万円を見せる。
「しかし雅君、これは我々の技術と私の全財産の結晶。流石に写真だけと言われても無理があるよ。」
宗方は拒否する。
「そうですか。すみません、こちらもこれ以上は生活に関わるので出せませんが。」
そう言って雅は更に50万円を取り出した。すると、
「100万!順当割で一人25万、いいね~。解っているじゃん。宗方のおっさん、これでいいでしょ。」
シャンゼリオンに燦然(変身)する涼村暁は一人納得した。
「それなら、シャンバイザーの撮影に対してこの金額でどうでしょう?」
雅は更に交渉を持ち掛ける。
「雅君、君のシャンゼリオンに対する熱意はよく解った。いいだろう。」
雅の交渉に宗方はついに了承した。
「ありがとうございます。そうだ。実は僕の居候先の娘さん達が梅干しをどうぞと言っていました。今からこれでも食べませんか?」
雅は礼を言い、梅干しを取り出した。
「雅君、俺は今モーレツに感動している!暁も君くらい真面目ならどれだけ嬉しいことか。」
宗方の部下の一人、速水はそう言いながら梅干しを食べる。
「それにしても、ザ・ブレイダーはどこに居るのだろう。」
雅がそう言うと、速水は立ち上がり、
「誰かが俺を呼んでいる!バァージョンアップ!」
そう叫び緑の戦士、ザ・ブレイダーに変身した。
「まさか雅君、君はこの事も!」
宗方は驚き、
「ええ、その通りです。」
雅はそれをディロードライバーの撮影機能でシャンバイザーとシャンゼリオンと共に撮影し、ライドカードをを制作する。
「では、こちらの用事は済みましたので。」
雅はそう言って涼村探偵事務所から去り、ワールドワープで別の世界に移動した。

その頃、翔太郎達は─
「フィリップ、雅の言っていたレジェンダーズの情報、間違いは無いか?」
「翔太郎、検索の結果では間違い無い。雅君の言っていた事は本当のようだ。どう対策をするつもりだい?」
「とりあえず、照井も来たし、これから話す所だ。」
翔太郎は竜の到着を確認しフィリップを呼び戻した瞬間、一人の老人が鳴海探偵事務所に入って来た。
「ここが、鳴海探偵事務所か?」
老人は翔太郎に尋ねる。
「ああ、そうだが?」
翔太郎がそう言うと、
「気をつけるんだ翔太郎!奴が奥田十兵衛だ!」
フィリップはそう叫ぶ。
「何だって!」
翔太郎は驚く。
「流石は来人様。地球(ほし)の本棚もしっかり機能していますね。だが!」
奥田はガイアメモリを取り出す。
〈レコード!〉
奥田はレコードメモリを使い、レコードドーパントに変身した。
「やべえ!フィリップ、照井、行くぞ!」
〈ジョーカー!〉
「言われなくても!」
〈トライアル!〉
「翔太郎、相手はきっと強敵だ。エクストリームで行こう。」
「オーケー。」
「「「変身!」」」
〈エクストリーム!〉
〈トライアル!〉
翔太郎とフィリップはダブルの最強形態、サイクロンジョーカーエクストリームに、竜もアクセルの最強形態のアクセルトライアルに変身。アクセルトライアルは高速で行動するが、
「クロックアップ。」
レコードドーパントはそう言うと音速で動きアクセルトライアルを相手に終始優勢に戦い変身を解除させてしまう。
『検索出来たよ、翔太郎。奴はかつての仮面ライダーの戦闘を記録していたらしく、仮面ライダーの技が全て使えるようだ。』
「マジかよ!一気に決めるぞ!」
ダブルは話し合い、プリズムビッカーに四本のガイアメモリをセットする。
〈サイクロン!マキシマムドライブ!ヒート!マキシマムドライブ!ルナ!マキシマムドライブ!ジョーカー!マキシマムドライブ!〉
「『ビッカー!ファイルイリュージョン!』」
ダブルは必殺技の光線を放つが、
「ビッカー、ファイルイリュージョン!」
レコードドーパントは同じ技を放ち相殺させる。

その頃、雅は『強殖装甲ガイバー』の世界で戦闘を始めていた。
獣化兵(ゾアノイド)がこんなに!雅君、一緒に闘おう!ガイバァー!」
この世界の主人公、深町晶は生態装甲のユニット、ガイバーを纏う。
「解りました。シグナム、力を貸して下さい!レヴァンティン、セットアップ!」
【CHANGE RIDE-LAEVATEIN-】
雅もレヴァンティンを起動させて騎士甲冑を纏う。
「行きましょう!紫電、一閃!」
「はい!食らえ、胸部粒子砲(メガスマッシャー)!」
雅は紫炎の斬撃で、ガイバーⅠは胸部装甲を開放して放つ砲撃で敵を倒して行く。

「さて、仮面ライダーもこれで終わりだ。キングストーンフラッシュ。」
レコードドーパントは強力なビーム攻撃を放ちダブルを変身解除させ、フェイトも戦闘不能に陥ってしまう。
「さらばだ。仮面ライダー。」
レコードドーパントは去って行った。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
レジェンダーズはついに、真の目的のために動き出す。雅は、この世界の希望を紡げるのか!次回『Wの在り方/お前の罪を数えろ!』これで決まりだ! 
 

 
後書き
世界観説明
超光戦士シャンゼリオン:闇次元が住める環境ではなくなり地球に住み着こうとしている怪物、ダークザイド。それを迎え撃つためにS.A.I.D.O.Cはクリスタルパワーを作り戦おうとするが、偶然にもその力を取り込んだのはしがない探偵事務所の探偵、涼村暁であった。かくして、バブル期の遺物のようなヒーローと人間界にストレスを感じる怪物の戦いが始まった。

強殖装甲ガイバー:ある日火山が噴火し、小さなユニットが流出した。その正体を知らなかった高校生、深町晶はそのユニットに接触。そのユニットは深町の肉体と融合し生態装甲、ガイバーⅠが起動。それを狙うクロノスとの戦いが始まる。


雅によるあとがきコーナー
雅「しかし、作者は今回加筆し過ぎだろ。確かアットノベルス時代は1850文字程度だから2.5倍位に増やしたのか。とりあえず、次回もよろしくお願いします。」 

 

第15話『Wの在り方/お前の罪を数えろ!』

「何だ、この状況は!」
『バイオレンスジャック』の世界での戦いを終えた雅はダブルの世界に戻った時驚きに身を隠せなかった。何故なら、街はゴーストタウンのように静かで荒い風が吹きすさんでいたからだ。
「一体どうして?」
雅がそう呟いていると、後ろから奥田が現れる。
「お前さん、この街の奴じゃ無いな。」
「ええ、風都に観光で来たのですが、何かあったのでしょうか?」
雅は、奥田を相手にしらを切る。すると、
「何、風都はこれから昔の風都に、ガイアメモリが出回っていた頃に戻るだけだ。それよりも、お前さん仮面ライダーだろ?」
奥田は雅の事を見抜いて話した。
「おや、どうしてそう思われたのでしょうか?」
「簡単な話だ。俺は長きに渡って仮面ライダーを調べていた。大体見れば解るさ。行け、志郎、良、真司。」
奥田はレコードドーパントに変身しドラゴンフライ、ロングホーン、ドラゴンドーパントを呼び出し、雅に仕掛ける。
「レコードドーパント、奴に仮面ライダーの攻撃はあまり期待出来ない。となれば!」
【CHANGE RIDE-CHANVISOR-】
雅はシャンゼリオンの世界で手に入れたシャンバイザーを頭部に装着する。
「燦然!」
そして、雅はバイザーを下ろした。
燦然、それは凪風雅がクリスタルパワーを発現させ、超光戦士シャンゼリオンになる現象である。
「行くぞ!来い、砲陣輝!」
シャンゼリオンはサポートマシンの砲陣輝を呼び出し搭乗。砲撃でドーパント達を攻撃し、
「陸震輝、空裂輝も来い!」
シャンゼリオンはバイク型の陸震輝とブースター型の空裂輝を呼び出しレコードドーパント以外のドーパントを一カ所に集め、
「超光合体!」
3台の超光騎士を合体させた。
「食らえ、バスターグレネード!」
シャンゼリオンは合体した超光騎士の必殺技を放ち三体のドーパントのガイアメモリを破壊するが、
「ボルタームウィップ。」
レコードドーパントはオーズシャウタコンボの電磁鞭で超光騎士達を攻撃する。すると、超光騎士達の内部配線はショートしてしまい動かなくなってしまい、シャンゼリオンは飛び降りる。
「やっぱりこんなおんぼろでは限界があるか。ならば、シャイニングクロー!」
シャンゼリオンは爪型の武器を取り出しレコードドーパントに攻撃するが、
「エレキ光線!」
レコードドーパントはスーパー1の武器で反撃し、
「俺が記録していたのは仮面ライダーだけだと思うな!」
そう言うとレコードドーパントの周りに大量のドーパントが現れる。
「貴様はこいつ等の相手でもしているんだな。俺はこれから風都タワーの入り口でガイアメモリの即売会をやらなければいけなくてな、お前の相手をしている暇が無いんだ。」
レコードドーパントはそう言いながら去ってゆき、シャンゼリオンは大量のドーパントを前に一度変身を解除する。
「さて、数が多いな。それなら、レイジングハート、力を貸してもらうぞ。」
【CHANGE RIDE-RAISING HEART EXELION-】
雅はディロードライバーをレイジングハートエクセリオンに変える。
[雅さん、マスターのバリアジャケットでは不都合があるでしょう。私の方でサポートし易いバリアジャケットを構築しました。どうしますか?]
「その方がいいだろう。行こう。レイジングハートエクセリオン、セットアップ!」
雅はレイジングハートを起動させ、白い一張羅のようなバリアジャケットに身を包んだ。
「なるほど、確かにこっちの方が機動性に優れているな。さて、早速行くか。ディバインバスター!」
雅はレイジングハートの高火力砲撃を放つ。しかし、ある程度のダメージは通った様子だが、撃破までにはいたらなかった。
「同じ魔法でも、資質が違えば威力も変わるか。仕方ないか。なのはは砲撃魔導師で、僕は補助魔導師だからな。それなら!」
雅はバインドをかけてドーパント達を一カ所に纏め、
「ディバインバスターであの火力ならこれを使っても街の被害はほとんど無いな。行くぞ、レイジングハート!エクセリオンモード!」
レイジングハートをエクセリオンモードに変形させる。そして、
「エクセリオン、バスター!」
必殺技のエクセリオンバスターを放ち、ドーパント達を撃破する。雅はバリアジャケットを解除し、
「翔太郎さん達が心配だ。すぐ向かおう!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープで鳴海探偵事務所に向かった。

「翔太郎さん、この状況は!」
事務所に入った雅は、手当てをしている翔太郎達を見て驚く。
「雅が行ってすぐ奥田が攻めて来た。あいつ、仮面ライダーの技を使って俺達を攻撃して来やがった。許せねぇ。仮面ライダーの力は、みんなを守るためにあるのに、みんなを泣かすために使っている奥田を、それを止められなかった俺の弱さも!」
「そうでしたか。済みません。」
「別に謝らなくていい。それより、なんとかなりそうか。」
「はい。レコードの能力はとても強力で、僕も逃げられました。それから、レジェンダーズの目的も解りました。奴ら、この街に大量にガイアメモリをばらまくために風都タワーでガイアメモリの即売会をやるのが目的です!」
「雅、それは本当か!」
「はい、奥田自身が言っていました。」
「マジか。雅、なんとか出来ないのか。」
「無いわけではありません。レコードの能力には、ガイアメモリを使用した記録もあるようですので。あとは、この世界の希望がどう答えるかです。」
「それより、行くぞフィリップ、照井、雅!」
「左、何のつもりだ。」
竜は翔太郎に質問する。
「決まっているだろ。奥田を止める。奴を止めないと、沢山の人が涙を流す。何としても阻止しねえと。」
「解りました。行きましょう。大丈夫です。仮面ライダーは何があっても絶対に勝ちます。」
雅は翔太郎の後押しをし、フィリップ達も動き出す。

「さぁさぁ!本日の即売会、目玉となるのはこのウェザー!今日はセール価格で200万円!早い者勝ちだぞ!」 
風都タワーに向かうと、奥田は既にガイアメモリの販売を始めていた。
「そこまでだ!奥田十兵衛、ガイアメモリ不正使用及び販売の現行犯として、逮捕する!」
「果たして、仮面ライダーに出来るのかな?」
「出来るかじゃ無い!やってみせるんだ!翔太郎さん、フィリップさん、竜さん、亜樹子さん、予定通りに。」
雅は白紙のカードを翔太郎達に渡し、
「集え、世界の願い!」
雅はコールし、ワールドホープとワールドアタックのカードを生み出す。
「後は上手く行くことを願うだけだ。」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER W-】
雅はワールドホープをスキャンするが読み込んだだけで反応がなかった。
「まったく、ただの虚仮威しか。なら、こいつ等に任せるか。」
奥田はレコードドーパントに変身し三人の人影を呼び出す。
「翔太郎、ようやく帽子が似合うようになったな。」
「おやっさん。」
「まったく、仮面ライダーが居ながらこの体たらくとは。」
「園咲霧彦。」
「風都か。この街は俺達NEVERが解放する。ガイアメモリなんかに支配されてたまるか!」
「大道克巳!」
レコードドーパントが呼び出したレプリカ達は鳴海荘吉、園咲霧彦、大道克巳の三人であった。
「やれ。仮面ライダーを倒すんだ。」
レコードドーパントがそう言った途端、
「何を言っている。お前は風都を泣かせた。許す訳には行かない。」
「風都の未来を奪うつもりですか、奥田製造課主任。私が許す訳無いでしょう。」
「俺はな、ガイアメモリが嫌いなんだ。ふざけるな!」
荘吉達は反旗を翻す。
「上手く行った。やはりガイアメモリを召喚する能力だったか。皆さん、力を貸して下さい!」
「いいだろう。おい翔太郎、久々にコンビ復活だ。」
「おやっさん、今日はフィリップも合わせてチームですよ。」
「いいだろう。」
「皆さん、行きましょう!」
〔サイクロン!〕
〔ジョーカー!〕
〔スカル!〕
〔ナスカ!〕
〔アクセル!〕
〔エターナル!〕
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
"変身!"
雅はディロードに、翔太郎とフィリップはダブル サイクロンジョーカーエクストリームに、荘吉はスカルに、霧彦はナスカドーパントに、竜はアクセルトライアルに、克巳はエターナルに変身する。
「今日はみんな、あの言葉を言いましょう。」
「いいだろう。」
"さあ!お前の罪を数えろ!"
ナスカとライダー達はダブルとスカルが多くの悪に投げかけたあの言葉を言い、レコードドーパントに向かって行く。
「こうなれば!行って来い、大介!」
レコードドーパントの呼び声に反応し、待機していたリザードドーパントが現れる。
「こいつ等の相手は俺達に任せて、翔太郎はそこの坊主と一緒に親玉を潰せ!」
スカルとエターナルはドーパント・レプリカ達を倒しながら活路を開きダブルとディロードを通す。
「さて、俺達はこの雑魚達を潰して行くか!」
〔ルナ!マキシマムドライブ!〕
エターナルはマキシマムスロットにルナメモリをセットし、腕を鞭のように振るい、レプリカ達を撃破するが、リザードドーパントの奇襲を受けてしまう。
「こいつ、かなり素早い!」
アクセルトライアルは追いかけるが、リザードドーパントの素早さに翻弄されてしまう。すると、
「仮面ライダー、ここは私に任せて下さい!」
ナスカドーパントがマフラー状の翼を伸ばし、リザードドーパントの身体を絡め捕ってしまう。
「皆さん、今です!」
「ああ!」
〔スカル!マキシマムドライブ!〕
〔エターナル!マキシマムドライブ!〕
〔トライアル!マキシマムドライブ!〕
ライダー達は身動きの取れないリザードドーパントに必殺キック、エターナルレクイエム、マシンガンスパイクを叩き込み、リザードメモリを破壊、そこには可愛らしい蜥蜴が居た。
「また、人ではなかった。」
アクセルトライアルはその場に膝をついてしまった。

「いくらレコードが仮面ライダーの記録をしていても、ディロードのデータは無いはず。このまま一気に押し切りましょう!」
【WORLD ATTACK RIDE-KAMEN RIDER W-】
ディロードはワールドアタックライドをスキャン、ダブルの身体が2人に分かれる。
〔サイクロン!エクストリーム!〕
〔エクストリーム!ジョーカー!〕
分かれたダブルはサイクロンエクストリームとエクストリームジョーカーに変わるそして、
〔〔エクストリーム!マキシマムドライブ!〕〕
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「「「トリプルプリズムエクストリーム!」」」
ダブルとディロードは必殺技を発動。三人のキックはレコードドーパントを直撃。ガイアメモリは粉砕され、奥田は変身が解除される。
「改めて、奥田十兵衛。ガイアメモリ不正使用及び販売の現行犯で逮捕する!」
竜は奥田に手錠を着けて風都署に向かった。
「翔太郎、お別れのようだ。」
レコードドーパントに呼び出された荘吉達は光になって消えて行く。
「おやっさん!」
翔太郎は泣きながら近づくが、
「泣くな!やっぱりお前はまだ半人前だな。フィリップ、この阿呆を頼んだ。」
荘吉はそう言い残して消滅し、今回の事件は幕を下ろした。

「それにしても、雅さんってそんな長い間戦っていたんですか。」
雅は、宝物庫に帰り圭一達に自分の事を話していた。ソウルライドは既に発揮し終わり、今は危機が迫っている世界を待っている所である。
「フェイト、絵巻を取ってくれ。さっき光ったから反応があるはずだ。」
「うん。」
雅はフェイトから絵巻を受け取り、広げる。すると、そこには大広間に一脚の椅子があり、ヴァイオリンが飾られ、薔薇の花弁が散っている絵が描かれていた。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
人類とファンガイアが共存するようになった世界。しかし、再びファンガイアが動き始める。次回『シャープ♯守護者イン・ザ・ワールド』これで決まりだ! 
 

 
後書き
新カード説明
レヴァンティン(チェンジライド):ディロードライバーにスキャンさせることで騎士甲冑を纏い、レヴァンティンの力を引き出すことが出来るようになる。
レイジングハートエクセリオン(チェンジライド):ディロードライバーにスキャンさせることでレイジングハートエクセリオンの魔法を使用出来るようになる。
シャンバイザー:ディロードライバーにスキャンさせることで超光戦士シャンゼリオンに変身出来るようになる。
仮面ライダーダブル(ワールドホープ):レコードドーパントが仮面ライダーと風都の戦士を召喚する。
仮面ライダーダブル(ワールドアタックライド):ダブルを分裂させて必殺技のトリプルプリズムエクストリームを放つ。

オリジナル怪人
レコードドーパント
奥田十兵衛が記録の記憶(Record memory)を使い変身した姿。かつて仮面ライダーと戦ったドーパントのレプリカの召喚とかつて仮面ライダーが使った技の再現が行える 

 

第16話『シャープ♯守護者イン・ザ・ワールド』

『みんな、儚いって漢字は、人に夢って書くんだぜ。人の夢は儚いだなんて、皮肉が効いているよな。俺達が今から出会うこいつの旅も、虚しく儚いモノだな。』


「なるほどな、状況は解った。」
新たな世界を映した絵巻を読み、雅はそう言った。
「雅さん、次の世界はどんな仮面ライダーが居るんですか?」
圭一は雅に聴く。
「仮面ライダーキバの世界。どうやら戦いが全て終わった後の事のようだ。この世界のライダーは3人。まずはこの世界の主人公、紅渡さんが変身する仮面ライダーキバ。渡さんは、一晩で何億もの大金を稼ぐバイオリニストの父親と、この世界の怪人ファンガイアの女王の間の産まれた人で、2つの種族の掛け橋になった人なんだ。それから、悪人退治をする傍らで機械の鎧を纏って戦う仮面ライダーイクサ。そして、渡さんのお兄さんが変身するダークキバ。最初はファンガイアは人間の事を家畜としか思っていなかった。でも、渡さんがイクサに変身する名護さんと、ファンガイアの王である大牙さんを説得して、二つの種族の争いは終わったんだ。でも、この絵巻を読んでみたところ、人を襲うファンガイアが再び現れたらしい。僕とフェイトで今から渡さん達に合いに行く。圭一達には買い出しを頼みたい。そろそろガストコンロを替えた方がいいかもしれない。よろしく頼む。」
雅はフェイトをマシンディローダーの後部に乗せ、カフェ・マルダムールに向かう。

「多分、渡さん達はここに居るはず。」
「雅、どうして解るの?」
「基本的に、イクサのシステムを作った組織、素晴らしき青空の会は作戦会議をする時にここに集まっているんだ。さて、入るか。」
二人は店に入る。
「嶋さん、それは本当ですか!?」
店内に入ると、一人の青年が壮年の男性にそう言った。
「名護君、落ち着くんだ。大牙も、状況を説明してくれ。」
「その話、僕達にも詳しく聴かせて下さい。」
その男、素晴らしき青空の会の会長、嶋護の話を聞いた雅はすぐ飛びつき、テーブルの近くに立っていた。
「君達は何者だ。私達の話を聴く必要は無い。」
先程嶋に話していた青年、名護敬介が雅にそう言うと、
「そう頭ごなしに言わないで下さい。僕達も、聴く必要の無い話に割って入る気はありません。」
雅は名護にそう言う。
「そんな事はありえない。君達のような子供はこんな所で大人の話に口を出す必要は無い。」
「それは、僕が仮面ライダーでも、ですか?名護さん?」
話を聞こうとしない名護を相手に雅はディロードライバーを取り出した。
「仮面ライダー?何の話だ。そんな玩具には騙されない。」
名護はディロードライバーを取り上げようとするが、雅は軽やかなステップで避ける。
「何をする気ですか。あなたが触れれば、ここ一帯が焼け野原になる所だったのですが。」
「なら何故、そんな危険な物を持っている!早く捨てなさい!」
「出来れば苦労しません。それに、こんな風に怪物退治をする必要もありません。それが出来ないから、これを失う為に戦っているのですから。」
「何の話だ。」
「漸く話を聴いて貰えました。僕達も、渡さんや名護さん、大牙さんと同様に人々の平和の為に、世界を旅しながら悪と戦っている身で、今は人を襲うファンガイアを追っているのです。それで、キバとファンガイアの王、そして素晴らしき青空の会が集まっている今を狙って話をしようと思ったのです。」
「なるほど。嶋さん、どうしましょう?」
「話に混ぜなくても、彼らは独自で調べるだろう。そうなれば大牙にも迷惑がかかる。話にいれよう。君達、名前は?」
「僕は凪風雅、またの名は仮面ライダーディロード。隣にいるのは僕のサポーターの」
「フェイト・テスタロッサです。私達がここにいる間、ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。」
雅とフェイトは自己紹介をし、椅子に座る。
「さて、話が大分逸れた。大牙、改めて説明してくれ。」
「ああ。あれから3ヶ月、俺達ファンガイアは人を襲わず我が社で開発した人工エネルギーを採ることで人間社会に溶け込んでいった。だが、半月ほど前から、俺達の計画から離反したファンガイアがいる。最初は奴一人の戯言だったが、段々と賛同者が増え、今では五千人に増えている。」
「大牙さん、その主犯は?」
「既に調べは済んでいる。ビーストクラスに所属している『球体が催す、狂喜と酒池肉林の宴』、ウルフファンガイア。奴は人間体の姿として、神谷 (ろう)と名乗っている。神谷は、我々ファンガイアに取って害悪を及ぼしていた。だから俺達の世界から追放したが、こちらで犯罪に手を染めていたらしい。とにかく、今回の件は俺達ファンガイアに責任がある。頼めた義理では無いが、協力して欲しい。今の奴は、俺一人では解決出来ない。」
「大丈夫です大牙さん。僕達もそのつもりで来ました。」
「雅は、これまで三つの悪と戦って来ました。安心して下さい。」
大牙の頼みに雅とフェイトは応える。
「ありがとう。まだ幼い君達を戦いに巻き込んでしまい、済まない。」
「こちらこそ、こんな見ず知らずの子供を信用していただき、ありがとうございます。」
雅と大牙は互いに握手する。
「それで、これからの動きだが、神谷露が動くまでこちらは下手な動きをしない方がいいだろう。凪風君も、自分が戦士として戦っている以上解るだろう。」
「相手の挑発に載った方が負け──というわけですね。ですが、もし先に相手が仕掛けて来た時は、いかがいたせば?」
「その時は、殺す事無く自警してほしい。」
嶋は渡達に伝える。
「解りました。僕達は、これから家に居る子達の様子を見るために一度帰らせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ、問題無い。」
「ありがとうございます。マスター、ご馳走様。」
雅は自身の会計を済ませて出て行った。
「さて、彼のことはどう思う?」
「僕は、真面目な人だと思います。」
「私も、渡君に同じだ。」
「俺は、少し危ないと思う。」
「大牙、どうしてだ?」
「何故、あそこまで他人の事に気を使えるのか気になった。」
「まあ、それはおいおい聞くとして、戦力の上昇は大きな一歩だ。」
嶋は、雅達が去った後で渡達に質問していた。

「とりあえず、まずはいい出だしだ。」
雅は、マシンディローダーを押しながら歩いて進む。
「そうだね。でも、なんだか気味が悪い。」
フェイトはそう言う。それもそのはず。街には、『ファンガイアに人権を!』『人に裁かれるファンガイアに愛を!』『ファンガイアを差別する人間は危険な民族』などのプラカードを持ったファンガイアによるデモ活動が至る所で行われていた。
「だと思う。僕も嫌な気持ちだ。でも、これは仕方のないことだ。異なる種族が同じ土地に生きることは、出来ないんだ。」
雅がフェイトと話していると、いつの間にかファンガイアに囲まれていた。
「雅、どうするの?」
「ディロードの力じゃファンガイアを倒してしまう。それなら!」
【CHANGE RIDE-ACCEL DRIVER-】
雅はディロードライバーをアクセルドライバーに変化させる。
<トライアル!>
「変身!」
雅はトライアルメモリを使い、仮面ライダーアクセルトライアルに変身。
「全力で振り切らせてもらう。」
高速で動き、その軽いダメージで近づくファンガイアを気絶させていった。
「フェイト、もう大丈夫だ。」
雅は変身を解除し、フェイトと供にその場を去る。

翌日、フェイトはカフェ・マルダムールで驚いていた。何故なら、全ての新聞が昨日のファンガイアによる襲撃事件を捏造し、『人間によるファンガイアへの無差別暴行傷害発生!協定決裂まであとわずかか?』と大きな見出しで載せていたからだ。
「やはりそうなったか。」
「雅、なんで落ち着いているの!?」
「考えみるんだ。別の種族と共存しようとすれば、まず相手はマスメディアに入り込んで、捏造記事を載せる。長い間信頼されてきたそれらを国民は疑わず、いずれそのせいで肩身が狭くなり、国は乗っ取られる。僕の住んでいた世界でもそれはあって、おかげで僕の民族はそいつ等に根絶やしにされる寸前まで追い込まれたんだ。」
「待って、雅の住んでいた世界には、怪人みたいな敵はいないって──」
「僕がいつ、怪人がやったって言った?その主犯は僕達の国の隣国の奴らだ。解るか、フェイト?同じ人間でもこれだけ争うんだ。人間とファンガイアが共存しようとすればいずれこういう事件は起きるものだ。」
「でも、雅が本当の被害者なのに、雅が悪者にされて襲って来たファンガイアが絶対的な被害者になっている。」
「本当、手口がかの国のやり方と一緒だな。フェイト、今は怒りを抑えるんだ。そうしないと、奴らの思うツボだ。」
「──解った。」
フェイトはしぶしぶ頷いた。
「雅君、迷惑をかけて済まない。やはり、俺のやり方は甘かったのだろうか。」
大牙は、雅に謝った後にそう言う。
「そう言わないで下さい。大丈夫です。こういう事にはもう慣れましたから。」
「そうか。」
「それでは、今日はこの辺で。」
「気をつけるんだ。多分雅君達は狙われている。」
「解っていますよ。」
雅とフェイトは、転移魔法ですぐ帰っていった。

更に翌日、新聞の一面は『ファンガイアによる被害者、半月で3000に』となっていた。
「やられた!これは悠長な事は言っていられない。行こう、フェイト!」
雅は、フェイトと二人で出て行った。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
ついに始まる人とファンガイアの抗争。果たして、治める(すべ)はあるのか!?
次回『フォルテッシモ♬過去からのメッセージ』ウェイク、アップ!運命(さだめ)の鎖を解き放て! 
 

 
後書き
新カード紹介
アクセルドライバー:ディロードライバーをアクセルドライバーに変化させることで、雅を仮面ライダーアクセルに変身させるためのカード 

 

第17話『フォルテッシモ♬過去からのメッセージ』

『レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた有名な絵画、モナリザの微笑み。あの作品にはダ・ヴィンチの秘密が隠されているという。それを研究してゆく内に、実はダ・ヴィンチは女性だったという説が湧いてきた。みんなも、自分の知っていることが全てだと思うかな?』


「クソッ!先を越された!フェイト、僕達であのファンガイアを倒すぞ!」
雅はフェイトをマシンディローダーの後ろに乗せ、デモの中心地に向かう。

雅が向かった先には、何千というファンガイアの市民がいた。
「ここは人間の土地だ。お前達の好きにはさせない!」
雅はディロードライバーを装着するが、
「雅君!今はまだ早い!」
何者かの声が聞こえ、変身を戸惑っていると、煙幕が張られファンガイアは見えなくなり雅とフェイトはマシンディローダーに乗ってその場を去る。

「嶋さん、何故止めたのですか?」
「雅君、大牙のことを考えてくれ。今私達が争えば、ファンガイアの王である大牙に責任が行く。今は神谷露を探すことが先決だ。解ってくれ。」
カフェ・マルダムールで雅は嶋達と話していた。
「ですが、ニュースを観たなら解っているはずです。このままではより多くの人に被害が出ます。そうなってからでは手遅れです!」
雅が話していると、ニュースが流れて来る。
『続いてのニュースです。政府は、ファンガイアによる度重なる被害に対して、3WAと提携し、防衛システム、レイキバットの量産を決定しました。政府関係者の情報によりますと─』
「嶋さん、どうやら手遅れのようです。こうなれば、僕達の方で先手を取り、神谷露を倒すしかありません。」
「それには俺と渡も賛成だ。」
「俺も、今回は雅君の意見に賛成だ。」
雅の提案に大牙と渡、名護も賛成する。
「そうか、大牙が納得するなら、その作成で行こう。ところで、雅君は何千といる神谷露の賛同者と戦う手段はあるのか?」
「ええ。僕には強い味方がいます。皆さん場慣れした歴戦の勇士です。必ず、今回の事件も収束してみせます。」
「そうか。それでは君達に任せよう。頼むぞ。」
「はい。」
嶋の言葉に雅達は頷き、カフェ・マルダムールから出て行く。

「手遅れだったか。」
雅達が外へ出て少し移動していると、政府が導入した量産型のレイがファンガイアの軍勢と戦っていた。
「ウェイクアップ」
量産型レイは必殺技を発動し数体のファンガイアを一気に倒れて行くが、不利と考えたファンガイアは合体して行きシャンデリア型の怪物、サバトに変わってゆく。そんな中で狼のようなファンガイアはただ一人で量産型レイ十人を相手に遊びながら戦っている。
「ほらほら、どうした?このままじゃお前達俺に殺されるよ?」
ファンガイアはそう言うと、量産型レイの一人に噛みつく。すると、噛まれた量産型レイは変身が解除され、倒れたと思うと突然立ち上がりラットファンガイアに姿を変えた。
「何ッ!」
そこにいた量産型レイの隊員は驚くがラットファンガイアは先程まで共に戦っていた量産型レイを攻撃して行く。
「グァァァッ!」
一方、サバトと戦っている量産型レイはサバトの放つ光線に焼き払われ、全滅してしまう。
「やめろ!来るな!」
「ウェイクアップ」
量産型レイの隊長は必殺技を発動しウルフファンガイアに攻撃しようとするが、ウルフファンガイアは軽々回避し、量産型レイの隊長を後ろからその爪で首を切り裂き、殺してしまう。
「やはり、お前の仕業だったか、神谷露!」
大牙はウルフファンガイアにそう叫ぶ。
「おやおや、誰かと思えば家畜の配下に成り下がった腰抜けキングか。俺は調子づいている家畜を処分していたんだ。褒美の一つくらいくれよ。例えば、キングの座とか。」
「ふざけるな!この俺が、王の判決を直々に下す!貴様のような人の屑は万死に値する!」
「そうかよ!でも、俺達市民を相手に勝てるのかよ?」
神谷は大牙にそう言うが、
「勝てる!いや、勝たないといけない!」
雅が反論する。
「皆さん、このカードに願いを託して下さい。これが、切り札となってくれます。」
雅は渡達に白紙のカードを渡す。
「わかった。名護さん、兄さん、大丈夫?」
「勿論だ。」
「俺も大丈夫だ。」
三人の言葉を聞き、雅は自身で持っている白紙のカードを掲げる。
「集まれ、世界の願い!」
渡達に渡したカードは雅のカードに集まり、ワールドホープのカードに変わる。そして、
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER KIVA-】
装着しているディロードライバーにスキャンする。すると、
「おいおい、折角俺と真夜がつないだ人とファンガイアの輪を、壊そうとする不届き者がいるとはな。」
そんな声が聞こえ、渡達が振り向くと、そこには現代に居るはずの無い渡の父親、紅音也がそこにはいた。
「お前は何だよ!」
神谷は音也の言葉にキレる。すると、
「おいおい、まだ俺のことを教科書に載せていないのか?俺は紅音也。二千年に一度の天才で、とっても偉い人さ。」
音也はそう自己紹介する。
「ふざけるな!」
神谷は怒る。
「父さん、なんでここに?」
「さあ?体が光り出したらいつの間にかここにいた。」
渡は、久しぶりの音也との再開に喜んでいるが、
「皆さん、とにかく奴を倒しましょう。これ以上被害が出る前に!」
雅が号令をかける。
「解っているって。おいコウモリモドキ、また俺に力を貸せ。」
「仕方ない、済まない大牙。奴のところに行って来る。」
「ああ、久しぶりに俺もこちらを使おう。」
「来て、キバット!」
「よっしゃー!俺様の活躍、見てくれよな!」
「神谷露、その命、神に返しなさい!」
[レ ディ ?]
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
『変身!』
渡はキバに、名護はイクサに、大牙はサガに、音也はダークキバに、そして雅はディロードに変身する。
「こいつらは僕に任せて、皆さんは大元を!」
ディロードはロードスラスターでファンガイア斬り倒しながらそう言う。
「はい!」
キバ達は、ディロードが倒して作った道を進んで行く。
「数が多い。それに巨大な奴もいるな。それなら増援を呼ぼう。」
【SUMMON RIDE-CHANGELION VIOLENCE JACK GUYVERⅠ-】
ディロードはロードスラスターからシャンゼリオン、バイオレンスジャック、ガイバーⅠを召喚した。
「暁さんはあっちの協力を、晶さんとジャックはあの巨大な奴を頼みます!あいつらは人類を滅ぼそうとしています。」
「オッケー。とりあえず、倒せばいいんだろ?」
シャンゼリオンはそのままキバ達のところに向かった。
「雅君、君にはクロノスを壊滅してもらった御礼をしたい。協力しよう。」
ガイバーⅠはそう言うと額からビームを放ち、的確にサバトを倒して行く。
一方ジャックは無言でファンガイアを殴り倒して行く。
その頃、シャンゼリオンはダークキバと意気投合し協力してウルフファンガイアの周りにいるファンガイアを倒して行く。
「あんた、かなりやるねぇ。」
「あんたもな!だけど!」
シャンゼリオンは近づいて来るファンガイアを殴り倒し、
「あんたが天才なら俺は大天才だ。」
「おお、面白いじゃん。」
シャンゼリオンはそう言い、ダークキバは笑う。
「二人とも遊んでないで真面目に戦って!」
キバはエンペラーフォームに変身しながら二人に近づくが、
「「いいか、人生は短い、でも一日は長いんだ。そうピリピリしないで、ほんわかいこう?」」
二人はぴったり合わせてそう言い、キバは呆れていた。
「さて、僕の方も終わらせて、渡さん達と合流しないと!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE
DELOAD-】
ディロードはブラストとファイルアタックライドの二枚のカードをロードスラスターにスキャンする。
「これで終わりだ、ディメンションボルケーノ!」
ディロードはロードスラスターの引き金を引き、特大の火球を放ち、ファンガイアを倒し、キバと合流するが、
「ウェイク、アップ!」
「ウェイクアップⅡ」
『ウェイク アップ』
[イクサ ライザー ライズ アップ]
四人のライダーはジャンプし、同時キックを放ち、ウルフファンガイアを撃破する。すると、残っていたファンガイアはステンドグラスになって砕け散ってしまう。どうやら、ファンガイア達はウルフファンガイアが作り出した偽物だったようだと大牙は結論付けた。
「さて、俺はそろそろ帰らないとな。」
音也はそう言うと、体が光り出す。
「父さん、待って!」
渡は消え始める音也に泣きながら近づくが、
「泣くな渡!強く生きろ!」
近づく渡を音也は止める。
「でも─」
「大丈夫だ。お前は強い。何せこの、紅音也の息子だからな。そうそう、俺を呼んだそこの少年。渡に会わせてくれてありがとう。それじゃ。」
音也はそう言うと光に包まれて消滅した。
「では、僕達もここら辺で。僕達を待っている世界はまだ沢山あります。それでは、短い間でしたが、ありがとうございました。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅とフェイトはワープのアタックライドでその場を去った。

「自分が産まれる前に死んじゃった父さんに会えて、渡さんも嬉しかったみたいですね。」
「ああ。さて、渡さん達の世界ともお別れの時間だ。」
【SOUL RIDE-KAMEN RIDER KIVA-】
『雅さん、父さんに会わせてくれてありがとうございます。僕には僕の音楽が、雅さんには雅さんの音楽がある。その音楽を、未来に繋げましょう。』
『君達の旅は始まったばかりだ。安心してくれ。私がついている。この正義の味方が。』
『俺達の争いに巻き込んで済まなかった。俺達の力は、きっと君達を支えるはずだ!』
渡、名護、大牙の映像はそう言い残して消え、
【ATTACK RIDE-RESET-】
雅達とキバの世界との繋がりは断たれる。
「さて、次の世界は仮面ライダー電王か。」
雅が絵巻を広げると、トンネルを抜けようとしている電車が描かれていた。
to be continued


次回、仮面ライダーディロード
雅の前に現れる謎のイマジン。そして強敵の襲来。次回、『私達に勝てるの?』ウェイク、アップ!運命(さだめ)の鎖を解き放て! 
 

 
後書き
新カード紹介
シャンゼリオン:超光戦士シャンゼリオンを召喚する為のカード
ガイバーⅠ:ガイバーⅠを召喚する為のカード
バイオレンスジャック:バイオレンスジャックを召喚する為のカード
仮面ライダーキバ(ワールドホープ):キバの世界の根源、過去から未来へ受け継ぐ力が最大級に上がり、一時的に過去から紅音也を呼び出す。

世界観説明
バイオレンスジャック:関東を日本から引き剥がす程の巨大地震が発生し、関東は政府を失い、力が支配する世界となる。ジャックは、そんな世界を倒す為に歩く。時には小さな子供と共に。

怪人設定
ウルフファンガイア:ビーストクラスに所属する狼のファンガイアで真名は『球体が催す、狂気と酒池肉林の宴』。ウルフファンガイアはかつて他のファンガイアをも食らう同族殺しを何とも思わない卑劣漢であった為、キングによって追放された。しかし、人間社会に溶け込む際に新聞記者兼やくざの構成員となって悪事を繰り返していた。 

 

第18話『私達に勝てるの?』

前回の仮面ライダーディロードは─
互いの未来の為に戦う人間とファンガイア。しかし、ディロードの活躍によって、それが仕組まれた事だと分かり、二つの種族は、再び手を取り合う道を選んだ。

時の列車、デンライナー。次の駅は、過去か、未来か─

「電王の世界か…」
雅は意気消沈していた。
「雅、どうしたの?」
「フェイト、仮面ライダー電王の世界は、未来から来たエネルギー生命体、イマジンが人の願いを曖昧な形で叶えて、その人の一番大切な過去に入り込んで時間を滅茶苦茶にする。それを止める為に特異点と呼ばれる時間の干渉を受けない人が電王の力を使って世界の時間を護る世界なんだ。」
「それのどこが辛いんですか?」
「圭一、人の思い出を観る事って幸せな事か?」
「…いいえ。」
「そう。電王と一緒に戦うって事はイマジンによって時間が破壊されないように人の思い出を観て戦う事なんだ。」
「そうだったんですか。」
「と、いうわけだ。仮面ライダーである僕は契約する気は無い。諦めるんだ、カグヤ。」
雅は、自分に取り憑いたイマジン、カグヤにそう言う。
「どうして?あなたの記憶を見させていただいたけれど、あなた、人間では叶えられない願いを持っているじゃない。」
「カグヤ、お前の力でディケイドを倒す事は不可能だ。諦めろ。それとも、今ここで実体を持って僕に倒されたいか?」
「─はぁ。やっぱり、仮面ライダーに憑いたのが運のツキだったわ。だってかなり頑固だし。」
「嫌なら出て行け。」
「出来れば苦労しないわ。」
「そうか。なら少し黙っていてほしい。これから僕は電王に会いに行かないといけない。」
「その、ところで、電王ってどこにいるんですか?」
雅とカグヤが話していると、圭一が質問して来た。
「ああ。電王は時間の狭間を旅する列車、デンライナーに乗っているから、まずは時間の狭間に行かないと行けないが、その方法はたった一つで、時間、分、秒の全てが同じになったとき、例えば13時13分13秒とかみたいに。今なら9時9分9秒だな。」
雅は携帯の時計を見る。時間は9時8分52秒を表示していた。
「さて、今から電王に会って来る。」
雅は、9時9分9秒に扉を開き、時の狭間に入り込む。

雅は、一面が砂の殺風景な空間にいた。
「さて、デンライナーが来るまで待つか。」
雅がそう言って五分程経ち、赤いヘッドライトに白いボディのデンライナー、業火がやって来る。
「すみません。チケットを拝見いたします。」
止まったデンライナーから駅員が現れ、雅はカグヤが描かれたライダーチケットを見せる。
「はぁい。それでは、どうぞ。」
チケットを確認してもらい、雅はデンライナーに乗る。
「ようこそ、雅君。お久しぶりですねぇ。」
雅が客室に入ると、デンライナーのオーナーはそう言った。
「オーナー、お久しぶりですね。それから、申し訳ありませんがナオミさん、コーヒーは結構です。」
雅はオーナーと挨拶を交わす。本来、一度リセットが起動されると、世界から雅の記憶が失われるが、時間の管理を行う電王の世界は、例外的にその影響を受け付けず、世界がリセットされても、電王とその関係者は記憶が保護される。しかし、
「ですが、オーナー。何故良太郎さんは、特異点であるにも関わらず、僕の記憶が欠けているのですか?」
仮面ライダー電王、野上良太郎は雅を見て初対面のような態度をとった。
「実は、良太郎君は先の牙王の一件で記憶を一度無くしてしまいまして、モモタロス君以外のイマジンも消えてしまいましてねえ。そこで、雅君には電王として戦っていただきたいのですが、いかがでしょうか?丁度イマジンもいるみたいですしねえ。」
オーナーは雅に提案を持ち出す。
「僕でなれるのなら、喜んで。」
「ちょっと、私の意見は無視?まあ、やる事も無いし、いいけど。」
その提案に雅は賛成し、カグヤも文句を垂れながらも納得した。
「そうですか。おぉっと、どうやら早速出番ですねぇ。」
「分かりました。行って来ます。」
雅はオーナーの言葉に反応し、出て行こうとするが、
「雅君。忘れ物ですよぉ。」
オーナーは雅を呼び止め、電王ベルトとライダーパスを渡す。
「オーナー、ありがとう御座います。」
「何のことですか?私はただ、忘れ物を持ち主に渡しただけではよぉ?」
「ありがとう御座います。それでは。」
雅はデンライナーから降りる。

雅が降りた地点には、ホースイマジンが町中で暴れていた。
「そこまでだ!」
雅はホースイマジンを止める。
「あぁん?誰だ、てめえ?」
「僕は、電王の代理だ!」
雅は電王ベルトの試作機、ゼロ電王ベルトを装着する。
「変身!」
雅はライダーパスをゼロ電王ベルトにスキャンさせる。
“Spear From”
雅の身体は電王プラットフォームの姿に変わり、薄桃色の装甲が装着され、五本の竹を割ったような仮面が装着され、ゼロ電王スピアフォームに変身した。
『ねぇ、私達に勝てるの?』
電王はイマジンを憑依させて変身し、変身中はイマジンが精神を維持する。ゼロ電王も例外では無く、カグヤが精神のベースとなる。
「てめえ、俺をおちょくったな!」
ホースイマジンは怒り、レイピアを取り出して突進して来る。
『あなたの勝ち目はなくなったわね。』
ゼロ電王はそう言い、腰に携帯しているデンガッシャーを組み立て、スピアモードに変える。
『全然当たらないわね。』
ゼロ電王は身軽なステップで攻撃を避け続け、一撃を確実にホースイマジンに当ててゆく。
「カグヤ、そろそろ決める方がいい。」
『そうね。』
ゼロ電王はライダーパスを再びゼロ電王ベルトにスキャンする。
“Full Charge”
『強者必滅 九連突!』
ゼロ電王は必殺技を発動。斬と刺の連撃でホースイマジンを撃破する。
『それじゃ、疲れたから私は休むわね、雅。』
カグヤはそう言い、変身を解除。そこにフェイトも現れる。
「雅、大丈夫?」
「ああ。カグヤが上手く戦ってくれたから、大丈夫だ。」
雅がそう言って落ち着いていると、灰色のオーロラが現れ、仮面ライダーダブル ルナメタルが現れる。
「お前が仮面ライダーディロードか。」
「『さあ、お前の罪を数えろ!』」
ダブルは雅にいつもの問いかけを行う。
「翔太郎さんにフィリップさん。どうしたのですか!雅は味方です!」
フェイトが必死にダブルに話しかけるが、
「フィリップ、嬢ちゃんは何を言っているんだ?」
『翔太郎、彼女はディロードの協力者だ。何か知っているのだろう。』
「そういう事だ。鳴滝の依頼、達成しないとなっ!」
ダブルは話し合い、メタルシャフトを雅に振る。
「そんな、どうして!」
フェイトは動揺するが、
「フェイト、これがディロードとして戦うという事だ。例えどれだけ仲が良くなっても、一度世界を離れれば赤の他人。今の翔太郎さん達は依頼で僕達を倒そうとしている。だけど、僕もここで倒されるわけには行かないんだ。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅もディロードに変身し、ロードスラスターで応戦するが、鉄の鞭と化したメタルシャフトに寄ってまともに近づくことも出来ず、
〔メタル!マキシマムドライブ!〕
「『メタルイリュージョン!』」
ダブルは必殺技を発動し、ルナのエネルギーで構築した光輪をディロードに放ち、大ダメージを与える。
「このままでは、負けてしまう。伊達さん、シグナムさん、力を貸して下さい。」
【KAMEN RIDE-BIRTH- SUMMON RIDE-SIGNUM-】
ディロードはロードスラスターにバースとシグナムのカードをスキャンし、召喚する。
「さて、あん時の礼をしないとな。」
「凪風、ここは我らに任せてお前は治療を。」
「お願いします。」
ディロードはロードスラスターで辺りを撃ち、煙幕に隠れて逃げる。
「逃げられたか。」
「何、あんたの相手は俺達だ!」
[ドリル アーム]
バースはドリルアームを装着し、ダブルを攻撃、更にバースバスターで射撃する。
「さて、一気に決めますか!」
[セル バースト]
バースはバースバスターの必殺技を起動させる。
「オォラ!」
「飛竜、一閃!」
バースとシグナムの一撃を食らったダブルは、やって来た灰色のオーロラに弾き飛ばされ元の世界に帰って行った。そして、それを確認してバースとシグナムもカードに帰る。

「そう言えば、翔太郎さん達は鳴滝の依頼と言っていた。鴻上さんやシュラウドさんに僕のサポートを任せた鳴滝が何故…」
雅は歩きながらそう呟いた。
to be continued


次回、仮面ライダーディロード
大切な仲間を失い、失意の良太郎。しかし、今こそ立ち上がる時!次回、『俺達、クライマックス』 
 

 
後書き
オリジナル怪人紹介
カグヤイマジン:凪風雅の中にある『竹取物語』のかぐや姫と『東方永夜沙』の蓬萊山(ほうらいさん)輝夜(かぐや)のイメージを元にしたイマジン。比較的身勝手なお嬢様性格であるが、仲間を思う気持ちは人一倍である。

ホースイマジン:ある男性の中にある『オルフェウス』の馬がモチーフのイマジン。町中で暴れ、ゼロ電王と交戦し、撃破される。

オリジナルライダー紹介
仮面ライダーゼロ電王
身長:190cm
体重:82kg
雅がゼロ電王ベルトとライダーパスを使い、カグヤを憑依させて変身する電王でイメージカラーは薄桃色。性能は電王と変わらず、デンガッシャーを連携している。 

 

第19話『俺達、クライマックス』

前回の仮面ライダーディロードは─
電王の世界に着いた雅達。雅は、電王の代理として自身に憑依したイマジン、カグヤと供に敵を倒すが、思いもよらない人物から襲撃を受けてしまう。


時の列車、デンライナー。次の駅は、過去か、未来か─


「さて、事態は厄介な状況になったな。」
古手神社宝物庫の内部で雅はそう言った。
「あら、その怪我どうしたの?」
先程の戦闘での負傷にカグヤは驚く。
「何、これくらいの怪我はディロードライバーが治してくれる。厄介なのは、電王が戦える状況に無いって方だ。」
「それのどこが厄介なんですか?」
「確かに、ワールドホープの発動には戦闘を交いする必要は無い。けれど、一番発動に適しているのは、やはり戦闘時だ。そうなると、良太郎さんには立ち直ってもらう必要がある。カグヤ、もう一度デンライナーに行くぞ。」
雅は、カグヤを連れて再びデンライナーに行く。

「オーナー、あれから良太郎さんの様子は、どうでしょうか?」
「やはり、ウラタロス君達を失ったショックは大きいみたいですねぇ。今は、ウラタロス君達の残した物を抱えていますよぉ。」
オーナーは、旗を立てたチャーハンを食べながら雅に話す。雅が良太郎の方を見ると、赤い特殊な装飾の施された携帯電話を持ちながら泣いていた。
「良太郎さん、大丈夫ですか?」
雅は、良太郎に近づく。
「…みんな─ッ!?ごめんなさい。僕は大丈夫。雅君、だっけ?僕の替わりに戦わせて、ごめん。」
良太郎は雅に謝る。
「それは大丈夫です。ですが、辛いお気持ちは解ります。それでも、やはり時間を護れるのは良太郎さんしかいません。今は辛いでしょうが、僕に力を貸して下さい。」
雅がそう言うと、良太郎は黙ってしまう。
「おい、雅とか言ったな?おめぇ、良太郎の気持ちが何も分かっていねぇだろう。俺があいつから生まれたように、熊以外はあいつが生み出した。熊だって、良太郎は熊の気持ちや心意気を観て、救ってやった。そんな大切な子供みたいなもんだ。そんな亀達が消えちまったんだ。そう簡単に立ち直れるわけねえだろう!俺だって、本当はすげえ辛ぇよ。亀は確かにナンパ野郎だが、何時でも俺達に合わせてくれた。熊は、俺の名前をちゃんと言わねえけど、良太郎の強さを理解している。小僧は、俺の事を馬鹿にするし、自分の遊びが最優先だ。けど、なんだかんだでほっておけねえ。解るか?お前は上辺の辛さは分かっても、本心までは分かっていねぇんだよ!」
モモタロスは雅にそう言う。
「─すみません。身勝手な考えを押し付けてしまいました。」
雅はモモタロスに説教されて謝る。
「お、おう。分かればいいんだ。それと、あのハナクソ女には話すなよ。」
その後で、モモタロスは雅にそう小さな声で言った。
「おっと、お話しに水を差すようですみませんが、そうも言っていられないみたいですねぇ。どうやら、また街でイマジンが暴れているみたいですよぉ。っ!」
オーナーは旗を立てたチャーハンを食べながら話していると、旗が倒れ、オーナーは客室を後にした。
「雅、てめえの出番だ。早く行けよ。」
モモタロスがそう言うと、
「モモタロス、僕はもう大丈夫。雅君、僕がやらないといけない事、やらせてごめん。」
良太郎は立ち上がる。
「大丈夫です。それより、早くイマジンを倒しましょう。」
雅と良太郎はデンライナーから降りる。

二人が公園に行くと、ブラッドサッカーイマジンが暴れていた。
「そこまでだ!」
雅の言葉でブラッドサッカーイマジンは振り向く。
「ゲッ!?電王に、今噂の仮面ライダー!もう来やがったのかよ!電王、てめえが牙王を倒した所為で、俺の立場はボロボロなんだよ!だからとっととくたばりやがれ!」
ブラッドサッカーイマジンは良太郎に向かって行く。
「僕だって、ウラタロス達の為に、戦う!変身!」
“Sword From”
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
良太郎は電王ソードフォームに、雅はディロードに変身する。
「俺、参上!言っておくが俺に前ぶりはねえ。最初から最後までクライマックスだぜ!」
「モモタロス、人はそれを前ぶりと言います。」
『モモタロス、僕も前からずっと思っていた。』
「雅、良太郎!そりゃあ無いぜ!」
電王は決めポーズをとるが、ディロードと良太郎に指摘されて返事を返していた。すると、
「てめえ等、俺を放置するな!」
痺れを切らせたブラッドサッカーイマジンがディロード達を攻撃する。
「その程度で、僕達は負けない。」
ブラッドサッカーイマジンの攻撃をディロードは受けたが何ともない。しかし、
「バ~カ。俺が用があるのは電王の方だっつうの!」
ディロードへの攻撃は目眩ましで、ブラッドサッカーイマジンは電王に重めの攻撃を放つ。
「グハァッ!」
その攻撃が電王に直撃し、電王は地面に打ち付けられる。
「良太郎さん、モモタロス、大丈夫ですか!」
ディロードは近づく。
「俺は何ともねえ。良太郎は大丈夫か?」
『僕も平気。』
「さて、てめえ等を倒せば、俺の株は最高潮だ。消えてもらう!」
ブラッドサッカーイマジンは力を込める。すると、
「タイム!5分だけ時間をくれ!」
ディロードは急にそう言った。
「おい、雅!おめぇ正気か?」
ディロードの行動に電王は驚く。だが、
「いいぜ!死ぬ前に仲良くしゃべっていな!」
ブラッドサッカーイマジンは提案を受け入れた。
「さて、良太郎さん、モモタロス、チャンスは今しかありません。このカードに願いを込めて下さい。」
ディロードは電王に白紙のカードを二枚渡す。
「なるほど、俺と良太郎で二枚ってわけか!良太郎、ちょっと耳を貸せ。」
電王は内部の良太郎に小声である提案をした。
「いくぜ、雅!」
電王は白紙のカードに願いを込める。
「今だ!集え、世界の願い!」
ディロードは白紙のカードを上に翳し、電王の世界のワールドホープを完成させる。
「大丈夫だ!話は済んだ!」
ディロードはブラッドサッカーイマジンに合図を送る。
「待っていたぞ!さて、これで終わりだ!」
ブラッドサッカーイマジンは武器を振り上げ、電王を叩き斬ろうとするが、ディロードが盾となって護り、ディロードはワールドホープのカードをスキャンする。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER DEN-O-】
すると、ウラタロス達の砂を集めて誕生した携帯電話型アイテム、ケータロスから着信音が鳴り、電王は電話に出る。
「はい、もしもし。」
『先輩、何やっているんですか?』
「亀…」
『まったく、モモの字は何しとるんやか。』
「熊…」
『バ~カ。本当、モモタロスって僕達がいないとだめだよね。』
「はな垂れ小僧…」
電王は、ウラタロス達の言葉を聞く。
『さて、先輩。僕達、そろそろ一緒に戦いたいんだけど。』
「どうすりゃあいいんだよ!」
『多分、分かりやすいボタンでも付いていると思いますよ。』
ウラタロスに言われ、電王は探すと、それぞれのイマジンに対応したボタンがあり、順番に押す。そして、電王ベルトに装着する。
“CLIMAX From”
すると、ロッドフォームの仮面が左肩に、アックスフォームの仮面が右肩に、ガンフォームの仮面が胸部に装着され、電王はクライマックスフォームに変身した。
「うおっ!どうなっているんだ!?」
モモタロスは驚く。
「とにかく、あれをやっつけましょうよ、先輩。」
ウラタロスはそう言い、電王はライダーパスを電王ベルトにタッチする。
“Charge and Up!”
電王は必殺技を発動。三人の仮面が右足に集中し、
「必殺、俺達の必殺技!クライマックスバージョン!」
電王はジャンプし、必殺技のボイスターズキックを放ち、ブラッドサッカーイマジンを撃破する。
二人は変身を解除し、
「良太郎さん、この世界の危機は、これで去りました。悲しいですが、これでお別れです。」
「やっぱり、雅君は変わらないね。」
「そうですか?」
「おい、それより!良太郎、記憶が戻ったのか!?」
「うん。モモタロスにも、迷惑かけたね。」
「へっ、俺は別に何ともねえ。」
「よかった。雅君も、これから頑張ってね。」
「はい。それでは、さようなら。」
雅は、良太郎とモモタロスに一礼して電王の世界を去った。

「ところで雅、この世界の他のライダーは?」
梨花は雅に質問する。
「ゼロノス達とは、別件でここに来た時に手に入れているから大丈夫。」
雅は、ゼロノス達のカードを見せる。
【SOUL RIDE-KAMEN RIDER DEN-O-】
『雅君、お別れの前にも言ったけど、世界を救う旅、頑張ってね。』
『おい雅!てめえあのイマジン置いて行きやがったな!今度あったときは覚悟しておけ!』
良太郎とモモタロスから最後のメッセージを聞き、雅達と電王の世界の繋がりは完全に途絶える。
「みんな、次の世界は、仮面ライダーカブトの世界だ。」
雅が絵巻を広げると、赤と黒、二人のカブトムシのライダーが向き合い、黒いライダーの隣に女性が描かれていた。
to be continued


次回、仮面ライダーディロード
ZECTの作った対ワーム用警告ペンダントを破壊するカブト。そして、二人のカブトの対決。次回『お前の居場所』 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダー電王(ワールドホープ):電王がクライマックスフォームに変身可能になる。 

 

第20話『お前の居場所』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
記憶を一度失い、戦えなくなった電王の替わりに戦う雅。しかし、電王は再び立ち上がり、世界の希望の力で、クライマックスフォームに変身した。

ゴツンッ!
雅が外に出ると、頭に何かが衝突し、落下した。
「一体、何がぶつかったんだ?」
雅が落下物を拾い上げると、蟷螂のような機械であった。
「これは、ゼクター?だが、蟷螂のゼクターなんて聞いたことないが…」
雅は言う。このカブトの世界では、仮面ライダーはゼクターと呼ばれる昆虫型アイテムで変身する。しかし、雅の言った通り、ゼクターはカブトムシのカブトとダークカブト、クワガタムシのガタック、スズメバチのザビー、蜻蛉のドレイク、蠍のサソード、そして飛蝗のホッパー。蟷螂のゼクターは存在しないのだ。雅が考察していると、
「君、大丈夫か!?」
相応な年齢の男性の声が聞こえ振り向くと、厳つい顔の男性と、その部下らしき女性、そしてガタックの適合者である加賀美新がいた。
「はい。大丈夫ですが。それにしても、これはゼクターのようですが─」
雅がそう言うと、
「君、ゼクターを知っているのか!?」
男性はそう言う。
「はい、僕は凪風雅。仮面ライダーディロードとして、世界を護る旅をしています。」
「そうだったのか。私は田所修一。よろしく頼む。」
雅は自己紹介をし、厳つい顔の男性、田所も名乗る。
「田所さん、そんな簡単に教えて大丈夫ですか!?」
加賀美はそう言うが、
「大丈夫です。皆さんは記憶に無いと思いますが、以前にもこの世界に来たことはあります。勿論、田所さんがネイティブだということも存じております。」
雅はそう言う。この世界には二種類の怪人がいる。一つはワーム。7年前に渋谷隕石に乗ってやって来た侵略者。そして、もう一つがネイティブ。35年前にやって来て、人類と共存することも考えている種族。
「なんで田所さんがネイティブだって事を!やっぱり、信用ならないな!」
雅の言葉で、加賀美は不信感を抱いていた。
「話がそれましたが、この蟷螂のゼクターは一体?僕の知りうる限りには、蟷螂のゼクターはいないのですが、試作のゼクターでしょうか?」
雅は田所に質問する。
「やはり、マディクスゼクターが選んだだけのことはあるな。」
「マディクスゼクター?」
「そうだ!それはZECTで新規に開発していた試作段階のゼクターだ。」
田所がそう言うと、どこかからか、ワームのサナギ体が複数現れる。
「雅君、このマディクスプレートに、ゼクターをセットして変身するんだ!」
田所は雅に逆刃の剣を渡す。
「解りました!ありがとうございます!変身!」
[henshin  change!mantis!]
雅はマディクスプレートにマディクスゼクターをセットして、仮面ライダーマディクスに変身する。
「ハァッ!」
マディクスは刃でワームサナギ体を攻撃する。
「クロックアップ!」
[clock Up!]
マディクスはクロックアップを発動する。
クロックアップを発動した仮面ライダーは、常人を遥かに超える速度、音速での行動を可能とする。
「どうだ!」
サナギ体でクロックアップが行えないワームを相手にマディクスは猛攻撃を仕掛け、
「ライダースラッシュ!」
[rIder slash!]
マディクスはマディクスプレートにマディクスゼクターを押し込んで必殺技を発動。ワームサナギ体を横一文字に両断し、ワームサナギ体を全滅させる。そして、
[clock over!]
クロックアップが解除され、戦闘が終わるすると、マディクスゼクターは火花を散らし、爆発。雅の変身は強制的に解除されてしまう。
「そんな!」
雅は驚く。
「やはり、負荷がかかったか。済まない雅君。未調整の物を使わせて。」
「こちらこそ、負荷がかかる戦いをしてしまいました。」
「いや、いいんだ。あの程度の戦いで負荷がかかるなら、改良の必要がある。特に、カブトとの戦いを想定するならば。」
「カブトと、ですか…」
「ああ、今、カブトは我々が開発した対ワーム用の警告ペンダントの配布地点を襲撃し、破壊している。我々も反対したのだが、上は認めてくれなかった。」
「やはり、そうでしたか。そのはずです。あのペンダント、以前に一度成分を調べてみましたが、35年前に落下した隕石の一部が埋め込まれていました。それが何を意味しているか、田所さんなら解るはずです。」
「何ッ!?そんなことをすれば隕石の影響で人間がネイティブになってしまう!上は何を考えているんだ!?加賀美、岬、すぐ本部に向かうぞ!雅君、貴重な情報をありがとう!」
田所はそう言うと、加賀美達を車に乗せて去ってしまう。
「しまった!加賀美さんからガタックゼクターの写真をもらうのを忘れていた!」
雅は一人、そう言っていると、灰色のオーロラが出現し、ライジングイクサが現れる。
「お前が仮面ライダーディロードだな。その命、神に返しなさい!」
ライジングイクサはそう言うと、イクサライザーで雅を攻撃する。
「今度は名護さんか!仕方がない。また元の世界に帰さないと!」
【CHANGE RIDE-LOST DRIVER-】
雅はディロードライバーをロストドライバーに変え、装着する。
〔スカル!〕
「変身!」
〔スカル!〕
雅はロストドライバーにスカルメモリをセットし、仮面ライダースカルに変身する。
「さあ、お前の罪を数えろ。」
スカルがポーズをとると、
「俺に罪があるはずがない!罪はお前だ!」
ライジングイクサは問答無用で攻撃してくる。
「やはり、名護さんは相変わらずか。」
スカルはライジングイクサの攻撃を躱しながら間合いを詰め、
「凪風流、桜龍!」
スカルメモリで強化された身体能力を駆使して膝蹴りでライジングイクサを打ち上げ、もう片方の脚でジャンプ。再びライジングイクサに膝蹴りを放ち、
「これで決まりです!」
〔スカル!マキシマムドライブ!〕
スカルマグナムにスカルメモリをセットし、必殺技を発動する。
「何ッ!?」
その状況にライジングイクサは驚くが、スカルの放つスカルパニッシャーを受け、現れたオーロラに戻される。
「これで一段落か。」
雅は変身を解除する。
「また、鳴滝の仕掛けて来た仮面ライダー…。僕を支援していた鳴滝が何故?とにかく、一度戻ろう。クロックアップの中で戦えないと、最悪この世界で死ぬ危険性がある。」
雅は帰路に向かう。

「みんな、この世界で僕が勝てる可能性は今の所限りなく低い。そこで、また別の世界で力を集めてくる。フェイトは、仮面ライダーのみんなと協力してワームと戦ってくれ。フェイトのソニックフォームなら、仮面ライダーのスピードに付いていける。任せていいか?」
「うん。こっちは大丈夫。雅こそ、一人で大丈夫?」
「ああ。こっちは慣れている。それじゃあ、頼んだよ。」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅は、フェイト達に一通り話した後、ワールドワープで別の世界に移動した。
雅が移動してから数日間の間、フェイトはドレイクとともにワームの殲滅を行い、数を限りなく減らしていった。そして、
「っぐ!?」
フェイトが帰って来ると、そこには血だらけの雅がいた。
「大丈夫、雅!?」
チームディロードのメンバーは雅に寄り添う。
「ああ、なんとか。ディロードライバーのリカバリーシステムと、僕の持つ回復魔法を最大限に駆使したからなんとかなった。」
雅はチームを安心させる。
「雅さん、その左手の痣は何ですか?」
圭一は疑問に思う。
「これか。これか礼呪と呼ばれる、『Fate/zero』の世界でサーバントと呼ばれる霊体を使役する為の物だ。おかげで、死にそうにはなったけど、クロックアップに追い着く手段は手に入った。」
雅は、一通り説明する。すると、
「そう言えば、漁港内の辺りで黒いカブトムシの仮面ライダーを見たんだけど…」
フェイトはそう言う。
「本当か!このままでは僕が着く前にカブトとダークカブトの戦いに決着が着いてしまう!悪いが、すぐ行くぞ!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのアタックライドで漁港に向かった。

雅が漁港に着くと、既にカブトとダークカブトは戦闘を始めていた。
「遅かったか。始まった以上、僕達には観ていることしか出来ない。」
雅がそう言っている間にも、二人のカブトはカブトクナイガンのクナイモードで打ち合っている。
(きっと奴のことだ。俺がハイパーゼクターを取り出した時点でクロックアップを行うはずだ。それなら、俺は奴がクロックアップするのに合わせてプットオンして守りを固めればいい。)
カブトは考える。
(きっと、天道はそう考えているんだろう。なら、僕は今のまま攻めれば大丈夫だ。)
ダークカブトもそう考えて落下するカブトに追い撃ちをかけようとする。
(それが奴の考えか。なら、予定通りに行くか。)
カブトは更にダークカブトの動きを読み、ライダーフォームからマスクドフォームに戻り、ダークカブトの攻撃をガード。そして、
「ハイパーキャストオフ。」
[hyper cast of!  change!hyper beetl!]
カブトはハイパーフォームに変身し、同時にパーフェクトゼクターを取り出してダークカブトを切り裂き、
[Kabuto power!thebee power!drake
power!sasword power!all zector combine!maximum hyper typhoon!]
対応する全てのゼクターを集結させて必殺技の斬撃、マキシマムハイパータイフーンをダークカブトに放ち、ダークカブトの変身を解除させる。
「ひより、居るんだろう。」
カブトも変身を解除し、ダークカブトと供に去った妹、ひよりを呼んだ。
「天道、いつから気づいていたんだ?」
ひよりは天道に聞く。
「妹のことくらい、分からない俺じゃない。」
天道がそう言うと、遅ればせながら加賀美がやって来る。
「漸く、皆さんが集まってくれました。」
そして、加賀美の到着に合わせて雅が出てくる。
「雅、いつからいたんだよ。」
「二人が戦っている頃には、いました。」
加賀美の質問に雅は答える。
「加賀美、そこにいる子供は何だ?」
「天道、こいつは試作段階のゼクターをテストしてくれた子で、世界を旅しているって言っていた。」
「初めまして、天道さん。僕は凪風雅と申します。お願いがあります。ひよりさんがどちらの世界を選ぶか早く決めないと、この世界の全てが崩壊してしまいます。なので、決めてもらう為にこのカードに願いを込めて下さい。加賀美さんと、日下部さんも。ひよりさんの為に、僕に協力して下さい。」
雅は、天道と日下部、二人の総司と加賀美に白紙のカードを渡し、
「集え、世界の願い!」
カブトの世界のワールドホープを完成させて、ディロードライバーにスキャンする。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER KABUTO-】
「ひより、俺とあいつ、そろそろどっちの方に行くか決めるんだ。」
「天道、何でボクにそこまで…」
「お前は俺の大切な妹だ。だが、妹の決断を、俺は否定しない。だから、選んでくれ。ひよりは、まだ迷っている。俺には解る。」
「天道…。まったく、何で天道は素直になれないんだ。」
ひよりは、そう言いながら天道の方に歩いて行く。
「ひより、行かないで!ひよりがいなくなったら、僕の居場所は、僕はどうすれば!」
日下部はそう言う。すると、
「おばあちゃんが言っていた。自分が信じる場所に、自分の居場所はある。誰かに定められず、自分がここだと思う所に居れば、世界は楽しめる、ってな。」
天道はそう言い、雅に一礼だけしてひよりをカブトエクステンダーの後部座席に乗せて帰って行き、雅も、カブトの世界を後にした。

ソウルライドの確認を終え、既に雅は絵巻を広げていた。
「次の世界は響鬼の世界か。」
絵巻には、無数の妖怪に向かう、三人の鬼が描かれていた。
to be continued


次回、仮面ライダーディロード
オロチを鎮める為に協力する雅。そしてついに、あの男が現れる。次回『静まるオロチ』天の道を往き、総てを司る。 
 

 
後書き
時間軸は43~47話が混在した感じと思って下さい。


新ライダー紹介
仮面ライダーマディクス
凪風雅がマディクスゼクターをマディクスプレートにセットして変身する蟷螂のマスクドライダーシステム。不完全変態を行う蟷螂の特性が反映され、 マスクドフォームを介さず直接ライダーフォームに変身する。

ライダースラッシュ:マディクスゼクターを深く押し込み、横一文字で敵を切り裂く。
ライダーカッティング:マディクスプレートを二手に分け、内刃で相手を刺して引き裂く。劇中未使用。
 
新カード紹介
ロストドライバー:ディロードライバーをロストドライバーに変化させて、スカル、ジョーカー、エターナルに変身する。
仮面ライダーカブト(ワールドホープ):ひよりにどちらの総司に付くか決断させる。


カブトの世界は都合(ましゃく)によって、元19話『蟷螂の刃』と元20話『お前の居場所』を一つに合わせました。もしかしたら、こういったケースが、間尺の都合でいくつか出来るかもしれません。 

 

第21之巻『静まるオロチ』

前回の、仮面ライダーディロードは─
ガタックの一派にカブトの動向を伝えた雅は、クロックアップに対抗する為に世界を移動。しかし、戻って来た頃には手遅れで、カブトの戦いに決着が着いていた。


「ザンキさんのカード…ということは、この時間軸は僕と面識があるのか…」
雅は、仮面ライダー斬鬼のライダーカードと変身アイテムの音枷のカードを見ながら呟いた。
「雅さん、今度は、どんな世界何ですか?」
圭一は雅に質問する。
「この、『仮面ライダー響鬼』の世界には、魔化魍と呼ばれる妖怪がいて、それを退治出来るのは鬼と呼ばれる清めの音を奏でる戦士しかいない。響鬼とは、その清めの音を奏でる仮面ライダーのことなんだ。」
「妖怪って、そんなにやばいんですか!?」
「ああ。妖怪の多くは、自然現象や古くからの因習、捨てられた物が殆どで、人間が太刀打ち出来るようなモノではない。とにかく、僕は今からヒビキさん達の所に行って来る。ここで待機していてくれ。」
雅は一人出て行く。

「いらっしゃい。って、雅君!久しぶりだねぇ。調子はどうだい?」
雅は、鬼達の拠点である甘味処『たちばな』に寄ると、鬼達をサポートする組織『猛士』の関東支部のリーダー、立花勢地郎が挨拶をする。
「お久しぶりです、立花さん。ヒビキさん達は?」
「ああ、ヒビキ君は京介君の指導をしているところだよ。」
「あの京介さんが…。」
「とりあえず、イブキ君達はいるから先に話しておこう。」
「ありがとうございます。」
雅は、立花とともにたちばなの隠し扉を潜って地下に降りる。

「お久しぶりっす、雅君!」
「久しぶり。」
雅達が地下に入ると、イブキとトドロキも挨拶をする。
「お二人とも、お久しぶりです。」
雅も握手を交わしていると、ヒビキと弟子の京介も帰ってくる。
「お、久しぶり。」
「こちらこそ、お久しぶりです。」
ヒビキと雅は互いに挨拶をするが、
「お前誰?」
京介は雅に露骨に嫌な態度をとる。
「京介、彼は凪風雅っていう人で以前俺達をサポートしてくれた人だ。」
「それじゃあ、鬼になろうとして失敗して逃げた奴か。」
ヒビキの説明を京介は誤解して受け止め、
「そうじゃなくて、俺達以外の人のサポートもしないといけないのが雅の役目なんだよ。ほら、雅も何か言ったらどうだ。」
ヒビキは京介を叱る。
「京介さん。僕がどんな人か、後でよく観ているといいです。それで、僕が再びここに来た理由は、オロチ現象を終わらせる為ですが、立花さん、資料はありますか?」
「ああ。これを観て欲しい。」
立花はオロチ現象に関する古文書を見せる。
「これって!」
「そう。オロチを鎮めるには宗家の跡取り、つまりはイブキ君に行ってもらう必要があるんだ。イブキ君、出来るね?」
立花はイブキに問う。
「……はい。……必ず、成し遂げてみせます。」
立花の質問に、イブキは怯えるように答えた。
「日程としては明日の朝を予定している。頼んだよ、イブキ君。」
「…わかりました。」
「みんなも、明日は頼んだよ。」
立花はそう言い、書庫に籠もった。
「ヒビキさん、こちらでの感覚を取り戻したいので、稽古をつけてもらってよいですか?」
会議が終わり、雅はヒビキに頼み事を言う。
「おっ、いいぞ。京介、丁度いい機会だ。雅の戦い方を観て損はないぞ。」
「わかった。それなら観てあげるよ。」
雅の頼みにヒビキは応え、京介もついて行った。

「よし、じゃあ始めるか。」
ヒビキは自身の変身アイテムである音叉、音角を鳴らし紫の炎に包まれ、仮面ライダー響鬼に変身した。
「それでは、よろしくお願いします。」
【CHANGE RIDE-HENSHIN KIGEN ONKA-】
雅はディロードライバーに音枷のカードをスキャン。音枷を左腕に装着して弦を奏で、仮面ライダー斬鬼に変身した。
「おっ、ザンキさんになれるようになったんか。それじゃ、遠慮せず行かせてもらうぜ。」
響鬼は桴型の音擊武器、烈火を両手に持ち、斬鬼に烈火弾を放つが、斬鬼は雷のパンチ、雷撃拳で全て撃ち落とす。
「やるなぁ。それなら、これならどうだ!」
響鬼は烈火に炎のエネルギーを溜めた刃、烈火剣を作り攻撃しにゆくが、斬鬼は音擊武器の烈斬を盾のように扱い烈火剣の炎を消し去る。そして、響鬼が間合いに入ると同時に斬鬼は烈斬の柄で響鬼を攻撃し、響鬼は変身を解除した。
「とりあえず、こっちでの感覚は取り戻せたか?」
「はい!ありがとうございます、ヒビキさん。」
雅も変身を解除しヒビキに礼を言う。
「なるほどね。たしかに君は強いみたいだ。」
二人の稽古を観ていた京介は悔しそうにそう言った。
「さ、明日は早い。とりあえず今日は帰るか。雅は、たちばなに寄るか?」
「いいえ、帰ってあの子達のご飯を作らないといけないので。」
「そうか。じゃ、明日は遅れるなよ!」
ヒビキはそう言って、京介を引っ張って帰る。それを確認すると、灰色のオーロラが出現し、G電王が現れる。
「不正な次元渡航を行う仮面ライダー、ディロード。お前を逮捕する。」
G電王は問答無用で攻撃を仕掛けてくる。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「いきなりか。変身!」
雅はG電王の攻撃を避け、ディロードに変身する。
「G電王の必殺技は防御。変な攻撃さえしなければ。」
ディロードはロードスラスターで攻撃を続け、G電王に攻撃の隙を与えず、オーロラに詰め寄ってG電王をオーロラの中にたたき返し、オーロラを消滅させて変身を解除する。
「さて、早く帰らないと。」
雅はワープのアタックライドで帰ってゆく。

「ただいま。」
「おかえりなさい雅さん。」
雅が帰ると、圭一が出迎え、中に入ると既に夕食の準備が済んでいた。
「みんな、これは?」
「そろそろ俺達も、久しぶりにご飯を作りたくなったってだけですよ。」
「ありがとう。そうだ、フェイト。」
「どうしたの、雅?」
「明日のオロチ現象の解決に、協力して欲しい。空からの攻撃に対処できるのはフェイトしかいない。」
「わかった。私でよければ、雅の力になる。」
「ありがとう。それじゃあ、長引かせて悪かった。ご飯にしよう。いただきます。」
雅達は夕食を食べ、翌日に備えた。

翌日、雅はマシンディローダーの後部にフェイトを乗せ、ヒビキ達と合流する。
「では、いきましょう。」
雅達はオロチ現象を封じ込める事が可能な巨大鬼石のある場所へ向かう。

「ん?あれは。」
移動中にヒビキはイブキ達を止め、魔化魍がいたと伝える。
「少し数がいたみたいだから、イブキとトドロキの方で頼めるか?俺達は先に向かっているから。」
「ありがとうございます、ヒビキさん。」
ヒビキの言葉で、イブキとトドロキは十字路を曲がり、ヒビキの指した方角へ向かう。
「行くぞ、雅。」
ヒビキと雅はそのまま現場に向かう。

「ここが、巨大鬼石のある場所か。」
雅達は辺りを見渡す。すると、
「ようやく逢えたね、仮面ライダーディロード!」
何処からか声が聞こえ振り向くと、そこにはコートに帽子といった、いかにも旅人ルックの中年男性がいた。
「鳴滝!何故あなたがここに!」
「決まっているだろう!君を排除する為さ!君の持つワールドホープは世界のバランスを乱す。放置する訳にはいかないからね。さあ、君には来てもらおう!」
鳴滝はそう言うと、雅を灰色のオーロラで連れ去ってしまう。
「雅!」
フェイトは雅を探すが、
「仕方がない。俺達二人でやるか!」
ヒビキはそう提案し、戦闘態勢に入る。
「俺が清めの音を叩く!援護はまかせた!」
響鬼は早くも装甲(アームド)響鬼に変身し清めの音を巨大鬼石に流す。そのタイミングで伊吹鬼達がやって来る。
「やっぱり、ヒビキさんは自分でやるつもりで!」
伊吹鬼はそう言うと響鬼の援護にまわる。
そうして、響鬼達に圧倒的な消耗戦から五分が経ち、雅が灰色のオーロラから現れる。
「皆さん、済みません!フェイトも、ありがとう!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身し、響鬼達に白紙のカードを渡し、
「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER HIBIKI-】
響鬼の世界のワールドホープを発動。ディロードライバーから清めの音が音波となって放たれ、響鬼に近づく魔化魍を一掃してゆく。
「よし、これならいける!」
響鬼は清めの音を叩くのに集中する。魔化魍は再び大群で押し寄せるが、ディロードの音波によって撃破されてゆき、
「これで、終わりだ!」
響鬼が清めの音を叩き終え、オロチ現象は完全に封印される。
「さて、僕の役目も終わりですね。」
雅達は既に変身解除し、話している。
「やっと久しぶりに会えたのに、寂しいっすよ!」
トドロキはそう言うが、
「雅君には、まだ行かないといけない所があるから、仕方ないですよ、トドロキさん。」
イブキはそう返す。
「それでは皆さん、お元気で!」
雅は、ヒビキ達に別れを告げて世界から去っていった。

「ただいま。」
雅とフェイトが帰ると、
「おかえりなさい!」
待機していた圭一達が出迎え部屋に入ると、普段よりも豪華な食事が用意されていた。
「みんな、これは?」
「私達、雅がいない間に仮面ライダーの事を調べていて、丁度平成ライダーの折り返し地点だから、雅にご馳走してあげようと思って。」
雅の質問にフェイトは答え、
「料理は私と梨花で作りましたので、味は保証できましてよ。」
「たまには、雅も息抜きくらい必要よ。カブトの世界の時に、随分大変だったみたいだしね。」
沙都子と梨花がそう付け足した。
「ありがとう、みんな。ありがたくいただくよ。いただきます。」
雅達は食事を摂る。

「そう言えば、あの時鳴滝って人に連れ去られて雅はどこに行っていたの?」
フェイトはそんなことを聞く。
「ああ、かなり過酷な世界に飛ばされていた。その時の事でも話そう。」
雅は、口をあける。

静まるオロチ 終


次回、仮面ライダーディロード
雅が飛ばされた世界、それは仮面ライダー同士を無理矢理戦わせる世界。次回『ハイパーEXステージ』 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダー響鬼(ワールドホープ):ディロードライバーから清めの音を放ち魔化魍を倒し、響鬼をサポートする。 

 

第22話『ハイパーEXステージ』

「ここは、どこだ?」
雅は、真っ白な空間にアーケードカードゲームの筐体が置かれた空間にいた。
『仮面ライダーバトル!ガンバライド!』
「これは!」
雅は驚く。
「気づいたかね?君にはこれで戦ってもらう。」
「鳴滝!何のつもりだ!」
「何。ただの調査だよ。ただし、君の使うライダーはそのまま君自身の肉体と繋がっている。負ければ、勿論君の旅は一からやり直しだ。」
「鳴滝!何故お前がディロードのシステムを知っている!」
「そんなことはどうでもいい。それでは、健闘を祈るよ。」
「待て、鳴滝!」
『鳴滝はもう居ない。ボタンを押して、ゲームスタート!』
「仕方がない。このディロードのカードで戦うしかないか。」

相手チームの登場だ!
「………」
仮面ライダークウガ ライジングアルティメット(ブラックアイ)
「さあ、その身を捧げよ!」
シャドームーン

「いきなり強敵だな。」
『プレイヤー1、ゼンエイにするカードをスキャンするんだ!』
「よし、それなら。はやて、力を貸してくれ!」
雅は、ベルトボタンを押しながらディロードのライドカードをスキャンし、
『ライドスキャンチャンス!もう一枚、カードをスキャンしてくれ。』
雅ははやてのサモンライドカードをスキャンする。
【FORM RIDE-DELOAD SAINT SNOW RAIN-】
『カードスキャン、成功!』
コウゲキ+300 ヒッサツ+250
『コウエイにするカードをスキャンしてくれ!』
「ザフィーラも、力を貸してくれ。」
『盾の守護獣 ザフィーラ』
ゼンエイとコウエイが決まり、筐体は待機画面に変わり、
ゼンエイの仮面ライダーが登場する。


「夜天の主、ここにあり!」
仮面ライダーディロード セイントスノーレイン

ライダースキル
装填の守護者  コウゲキ,ヒッサツ+250

「私の方でサポートしよう。」
盾の守護獣 ザフィーラ

ライダースキル
盾の守護獣  コウゲキ,ヒッサツ+250

ベストパートナーだ
コウゲキ,ヒッサツ+300

いよいよバトルが始まると思った瞬間、画面はEXステージへの移動を表示し、更に、その画面が引き裂かれハイパーEXステージに突入した。
『今こそ、君の勇気が試される時が来た。この戦いに勝利し、真の栄光をつかむのだ!行くぞ!ガンバライド!』

「テディ。」
「幸太郎、気を抜くな。」
仮面ライダーNEW電王 ストライクフォーム

「行くぞ!」
仮面ライダースーパー1
『かなりの強敵だ』
『いよいよライダーバトルが始まるぞ!』
1P
ゼンエイ 仮面ライダーディロードセイントスノーレイン
コウゲキ 1700 ボウギョ 500 タイリョク 1100
ヒッサツワザ ラグナロク  3600 ゾクセイ 超技
コウエイ 盾の守護獣 ザフィーラ
コウエイスキル サポートハマカセロ

CPU
ゼンエイ 仮面ライダーNEW電王 ストライクフォーム
コウゲキ 1600 ボウギョ1200 タイリョク 3600
ヒッサツワザ カウンタースラッシュ 4200 ゾクセイ 速
コウエイ 仮面ライダースーパー1
コウエイスキル アイテヲブットバセ

『ラウンド1』
ボタンを押してスロットを止めろ!

1P ゲキレツ ゲキレツ  CPU 100 80

『プレイヤー1、ゲキレツアタック!』
『さらに、オイウチコウゲキ!』
999ダメージ オイウチコウゲキ+50%
ライドパワー+48%

『ラウンド2』
『プレイヤー1、ヒッサツワザのチャンスだ!』

1P 100 90  CPU 100 80+10


互いのアイコンは同じ数値となり、互いのゼンエイはぶつかり合う。

『ライダーラッシュだ!どんどんボタンを押せ!』

雅はボタンを連打してゆき、制限時間のカウントがゼロになる。


1P 895.2  CPU 827.4

『プレイヤー1、ゲキレツアタック!』
『プレイヤー1、ヒッサツワザ!』
ラグナロク

「行くぞはやて!」
「分かっとる!」
「「響け終焉の笛、ラグナロク!」」
3452の強力なダメージ!あいてを倒した!

「夜天の翼は、永遠に不滅だ!」
EXステージ
ハイパーEXステージ

「まだ続くのか!?」
ガンバライドをプレイしていた雅はそう驚いた。


「…といった形で、11回も戦わせられた。」
「だから、雅は疲れていたんだね。」
雅は、食べながら話し、フェイトは労う。
(それにしても、最後に戦った相手、仮面ライダーディロード ラストホーリーナイト。あれは一体、何だったのだろう?)
雅は考えていると、響鬼の世界との別れの時が来た。
【SOUL RIDE-KAMEN RIDER HIBIKI-】
「雅、俺の力、使えるようになったか?頑張れよ。」
「今回の件、本来なら僕がやるべきはずの所をヒビキさんと雅君に任せてしまいすみませんでした。」
「雅君、別の世界でも、元気でいて欲しいッス!」
ヒビキ達から最後のメッセージを聞き、雅と響鬼の世界の接点は断ち切れた。
「次の世界は、仮面ライダー剣の世界か。」
世界を記す絵巻には、52の怪物が戦いあい、それを上空からモノリスが監視している絵が描かれていた。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
BOARDの理事長、天王寺が開発したケルベロスⅡを止めるため、雅は走る。その時、一人の青年が雅を妨害しようとする。次回『空色の快盗』 
 

 
後書き
能力設定
仮面ライダーディロード セイントスノーレイン
キック力 10t
パンチ力 12t
ディロードがはやてとユニゾンすることで変身する白と黒のコントラストがボディカラーのディロードの力の基本形態。スレイプニールが封印されているため、飛翔は行えない。 

 

第23話『空色の快盗』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
ついに姿を現した鳴滝。鳴滝は雅をガンバライドの世界へ連れて行き、雅を戦闘させた。


「仮面ライダー(ブレイド)の世界。今から一万年前の太古に53の生物が種族の繁栄を賭けて不死生命体、アンデットとなり、バトルファイトという戦いに参加。最終的に人類が勝利し、今日に至る訳だが、何者かによって大部分のアンデットが強制的に解放され、それを再度封印するためにいるのがブレイド達だ。」
雅は、チームにブレイドの世界を説明している。
「そして、そのアンデットの封印を解放し、裏で全てを操っていたのはブレイドのシステムを開発した組織、BOARDの理事長だ。」
「どうしてそんなことを?」
フェイトは雅に質問する。
「理事長、天王寺の目的はただ一つ。人造アンデットを生み出して、世界を支配する事が目的であったが、ブレイドの活躍によって阻止することには成功。しかし、天王寺は諦めず、人造アンデットのケルベロスと融合し、自らバトルファイトに参加してしまったんだ。僕のこの世界での役目は、ブレイド達と強力して天王寺を倒すことだ。みんな、ここで待っていてくれ。ブレイド達は、話せば解ってもらえる人達だ。すぐ終わらせられるから。」
雅は説明を終え、マシンディローダーに乗り、ブレイドに変身する剣崎一真の所へ向かう。

雅が人気の無い道を進んでいると、突然一人の青年が雅の前に現れ、雅は止まる。
「君が仮面ライダーディロードかぁ。」
青年は雅に対し、そう話しかける。
「あなたは、海東大樹!何故この世界に来た!この世界はあなたの世界に極めて近い。最悪その影響であなたの世界は崩壊してしまいます!」
「僕には関係ない。この世界のお宝、ケルベロスのカードさえ手に入れば。」
「そんな事、僕がさせない!あなたの目論みは僕が止めます。」
「それが出来るならね。変身!」
【KAMEN RIDE-DEEND-】
海東はそう言い、仮面ライダーディエンドに変身する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「やって見せます!変身!」
雅もディロードに変身する。
「早速だけど、君はここで足止めだ。」
【KAMEN RIDE-SABAKI GAOH KIVA-】
ディエンドはディエンドライバーにライダーカードをスキャン。裁鬼、牙王、キバを召喚する。
「そういうわけにはいかない。僕には世界を護る使命がある!」
【SUMMON RIDE-VITA GUYBERⅢ KIKAIDAR-】
ディロードはそれに対し、ヴィータ、ガイバーⅢ、キカイダーを召喚する。
「こいつらはアタシらに任せろ!雅はあいつを追え!」
「ありがとう、ヴィータ。」
ヴィータはそう言い、ディエンドが召喚したライダーと戦い、ディロードを先に進ませる。

「海東、待つんだ!」
先に進んだディエンドにディロードは追い着く。
「しつこいなぁ。」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディエンドはディエンドライバーにブラストをスキャンし、ディロードを攻撃する。
「仕方がない。これだな。」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
ディロードはスプリットで分裂し、二人でディエンドに斬り掛かり、ディエンドに大きなダメージを与える。それにあわせて、ヴィータ達が駆けつける。
「大丈夫か、雅?」
「ああ。ディエンドを何とか出来るか?」
「構わねぇけど?」
「ありがとう。何とか倒して欲しい。それから巻島さん、殺さないで下さい。相手はただの人間です。」
「そうか…」
ディロードはそう言い、マシンディローダーに乗り剣崎(ブレイド)達の所へ向かう。
「さて、いなくなったか。俺は奴のいうことを聞く気など無い。一気に行くぞ!」
ガイバーⅢは高周波ブレードでディエンドに攻撃しようとするが、ヴィータが止める。そして、
「何故あなたは、悪い事をするのですか!?」
キカイダーはディエンドになるべく怪我を負わせないように攻撃してゆく。
「僕は自分の欲しい物を手に入れようとしているだけさ。それの何が悪いんだい?」
「自分の都合で誰かの大切な物を奪ったり、それ処か世界を危機にさらすことなんて許されない!」
キカイダーはディエンドの右腕を狙って攻撃し、ディエンドライバーを落とす。そして、
「そこの黒い奴、おめーは危険なことをするからもう戦うな!あたしとあいつでやる。テートリヒシュラーク!」
ヴィータはガイバーⅢに釘を刺し、ハンマー型デバイスのグラーフアイゼンを変形させて突進し、ディエンドの装甲を破壊。更に、
「デン・ジ…エンド!」
キカイダーは両腕にエネルギーを蓄えて放つ必殺技でディエンドの変身を解除させる。
「なかなかやるね。…でも、君たちは甘すぎる!」
海東はそう言いながらディエンドライバーから弾丸を放ち煙幕を張って逃げる。
「ちっ、逃げられたか!」
ヴィータは愚痴る。
「だから言ったはずだ。敵に情けをかける必要も、生かす必要もないと。」
「だけど、僕達の役目は足止めだから、目的は果たしています。あとは、雅君に任せよう。」
三人はそう話し、ライドカードに戻る。

「ようやく会えました、剣崎一真さん。いえ、仮面ライダーブレイド。」
雅は剣崎達に追い着き、話しかける。
「あんた、何で俺の事を。」
剣崎の質問に、雅は説明する。
「俺達の世界が危ないから協力したいって言われても、天王寺は危険だ。」
剣崎は雅の安全を考える。
「それに関しては安全して下さい。僕は既に八つの世界を救って来た経験があります。そのどれもが異なる危険が迫っていました。なので、僕に協力させる下さい。お願いします。」
雅は頼み込む。すると、
「自らの願いのために、進んで死地に赴こうとする勇気。悪いとは思えないな。」
一時的に共闘関係にあるギラファアンデットの人間態、金居はそう言う。
「剣崎さん、一緒に戦ってもらいましょう。仲間は多い方がいいですし。」
レンゲルに変身する上城睦月も後押しし、
「確かに、天王寺を倒すのに、味方はいて助かる。」
ギャレンに変身する橘朔也もそう言い、
「みんな…わかった。一緒に戦おう、雅!」
「はい!」
剣崎は納得し、雅と握手する。
「それでは、皆さんにこのカードを渡します。皆さんがこのカードに願いをこめれば、それが力になって現れます。それでは、いきましょう!」
雅は白紙のカードを渡し、剣崎達と共に天王寺が待ち構える廃工場に向かう。

「ほう。自ら倒されに来るとは。」
天王寺は剣崎達にそう言う。
「簡単には負ける気は無い。あんたを倒して、あんたの野望を挫いて見せる!」
剣崎は天王寺にそう返し
「これ以上は時間の無駄だ。ここで消えてもらう。変身。」
天王寺はケルベロスⅡに変身する。
「行くぞ!」
剣崎、橘、上城、雅はベルトを装着、カリスに変身する相川始は変身アイテムのカリスラウザーを出現させる。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
[turn up!]
ライダーとアンデットは変身する。
「一気に行くぞ!」
[evolution king!]
ブレイドは最強形態のキングフォームに変身する。
[evolution!]
カリスもカリスラウザーにキングのカードをスキャンし、ワイルドカリスに変身。近距離をブレイド、ディロード、レンゲル、ギラファアンデットが、遠距離をギャレンにワイルドカリスが担当し、ケルベロスⅡを攻撃する。
「このまま倒れてなるものか!」
ケルベロスⅡは負けじとレーザーで反撃する。
「くっ、今だ!集え、世界の願い!」
ディロードはケルベロスⅡの攻撃をよけながら白紙のカードを集約させてワールドホープに作りかえる。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER BLADE-】
ディロードはブレイドの世界のワールドホープを発動。ライダー達の手元にキングフォームの武器、キングラウザーが出現し、手に取る。
「一気に決める!」
【WORLD ATTACK RIDE-KAMEN RIDER BLADE-】
ディロードはワールドアタックライドを発動する。
[spade ten Jack queen king ace!loyal street flash!]
キングラウザーは五枚のラウズカードをスキャンし、五人のライダーは必殺技のロイヤルストレートフラッシュを放つ態勢に入る。ケルベロスⅡは上空へ逃げようとするが、ギラファアンデットがそれを邪魔し、五方向からのロイヤルストレートフラッシュを受けケルベロスⅡは爆発。天王寺の変身は解除させる。
「まだだ。まだ終わりでは!」
天王寺がそう言うと、ギラファアンデットが目の前に現れ、
「悪いが、そのカードはもらって行く。」
そう言うと、ギラファアンデットは双剣で天王寺を殺害し、ケルベロスのカードを奪う。
「何で!どうしてそんなことを!」
上城はギラファアンデットにそう言うが、
「まさか、ただ協力したと思っていたのか。最初から目的はこのケルベロスのカードだけさ。私にも、アンデットに志願した誇りがあるからな。」
ギラファアンデットは金居の姿になり、そう言い残して去って行く。
「とりあえず、一番の危機はこれで去りました。協力していただき、ありがとうございました!」
雅は剣崎達に一礼し、去って行く。

「ただいま、みんな。悪い知らせがある。」
雅は海東の存在をチームディロードに説明する。
「そんな、仮面ライダーの力で悪事を働くなんて!」
圭一は驚く。
「ああ。しかもただの泥棒ではなく、世界の根幹を担うような物を盗もうとするから厄介なんだ。さて、次の世界は仮面ライダー555か。」
ソウルライドの発動を確認した雅はそう話す。絵巻には、水色の衣装に身を包んだ女性と、飛び交う多数のモルフォチョウが描かれていた。
to be continued
次回、仮面ライダーディロード
アークオルフェノクの力によって、カイザとデルタの元装着者が奇妙な姿のオルフェノクとして復活。そして迫り来る、主人公乾巧の寿命。次回『夢人』 
 

 
後書き
神新カードの紹介
鉄鎚の騎士 ヴィータ:ヴィータを召喚するためのカード
キカイダー:人造人間キカイダー(アニメ版)を召喚するためのカード
ガイバーⅢ:ガイバーⅢを召喚するためのカード
仮面ライダーブレイド(ワールドホープ):ブレイドの世界の希望。ライダー達にキングラウザーを与える。
仮面ライダーブレイド(ワールドアタックライド):ブレイド キングフォームの必殺技を五方向から放つ。


申し訳ありません!こちらの手違いで、下書き状態のまま一度投稿してしまいました。今後は、このようなことが無いように気をつけます。 

 

第24話『夢人』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
雅は、世界の宝を奪おうとする海東大樹=仮面ライダーディエンドを退け、強敵ケルベロスⅡを撃退した。


「仮面ライダー555(ファイズ)の世界。人は死ぬと、一定の条件下でオルフェノクと呼ばれる動植物の特性を持つ異形に進化する。オルフェノクは最初は生まれて間もない種族であった為細々と隠れるように生きていたが、スマートブレインという会社がオルフェノクを守る武器を作って以降はその動きを活性化させた。オルフェノクの特徴は、自分が殺した相手を一定の確率で同族にする力だ。そして、そのオルフェノクを守る武器というのが、この世界の仮面ライダー、ファイズ達だ。」
雅は世界の説明をしている。
「それで、なんでそんな説明をしたんですか?」
圭一は雅に質問する。
「さっきも説明したように、ライダーシステムはオルフェノクを守る武器であると同時に、オルフェノクを倒せる数少ない力だ。ただ、その力を使えるのは、オルフェノクか、オルフェノクに極めて力遺伝子でないといけない。勿論、ファイズに変身する乾巧さんもオルフェノクだ。だからこそ、敵の王、アークは巧さんを狙う。そして、今度は完全復活を狙っている。とにかく、僕はすぐ出る。みんなは危険だから待機していてくれ。」
雅はそう言い、出ていった。

マシンディローダーを走らせ、少しすること、スーツ姿の老齢の男性が雅を呼び止める。雅はその男性の顔を見て驚く。
「貴方は、花形さん!?」
呼び止めた男性の正体は、かつて孤児を集め、流星塾という私塾を開いていた男、花形であった。
「いかにも、その通りだ。」
「しかし、貴方は既に寿命で…」
そう、花形は既に寿命で、ゴートオルフェノクとしての命を終えているのである。
「ああ。その通りだ。しかし、木場君達の活躍で死に体となったアークは、かつてカイザギアとデルタギアでを利用した者達を自身の配下として蘇らせ、その中で一番強い者の肉体を利用して復活しようとしている。私は、強い精神力で支配に抗っていたが、それも限界に近い。そこで君に頼みがある。」
花形はそう言うとアタッシュケースを雅に渡す。そして、雅が開けると、そこには見たことの無いライダーギアが1台入っていた。
「これは…」
「それはシグムスギア。オルフェノクに成りえる可能性の無い、純粋な人間のみが扱えるギアだ。これで、真理達を助けてくれ。来るぞ!」
花形は説明し、短く告げると雅は振り返る。すると、仮面ライダーカイザ、デルタの姿をした奇怪なオルフェノクが一体ずつ現れる。
「こんな姿じゃ、啓太郎さんに会えない…」
「たとえどんな姿でも、僕が一番強いんだ!」
「なるほど、確かに、カイザとデルタの装着者だな。」
雅はそう言い、シグムスギアを装着し、シグムスフォンを開き、4、9、6のコードを入力する。
[stunning by?]
「変身!」
雅はシグムスフォンをシグムスギアにセットする。
[complete]
認証許可によって雅の身体を覆うように緑色のフォトンブラッドが駆けめぐり、雅はΣの記号を持つ仮面ライダー、シグムスに変身した。
「行くぞ!」
シグムスはその拳でオルフェノク達を攻撃し、着実にダメージを与えてゆく。
「なるほど、もともと復活の為のつなぎなだけあって、大した力は無いか。なら、これで一気に終わらせる!」
シグムスはオルフェノク達を蹴り飛ばして距離を取り、シグムスポインターを左脚に装着する。
[exceed charge]
シグムスはジャンプする。
「ハァッ!」
シグムスは2体のオルフェノクにマーカーを合わせ、それぞれに一度ずつ必殺のキックを当てる。そして、オルフェノク達はΣの文字が現れると、崩れるように撃破された。そして、
「よくやった。私の役目は終わりだ。」
花形はそう言うと、デルタオルフェノクの姿になり、自らの手でその偽りの生を終わらせる。
「花形さん、ありがとう御座います。さて、巧さんの所に向かおう。」
雅は変身を解除し、マシンディローダーに乗ろうとすると、灰色のオーロラが出現し、カブトとブレイドが現れる。
「おばあちゃんが言っていた。不味い飯屋と、悪が栄えた試しは無い。世界を滅ぼす悪は俺が倒す!」
「誰かを哀しませるなら、俺は立ち上がる!例え、相手が誰でも!」
カブトとブレイドははやくも戦闘態勢に入る。
「これはやっかいな相手だ。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「さて、力を貸してくれ。フェイト!」
ディロードはバルディッシュ・アサルトのアタックライドをロードスラスターにスキャンする。
【ATTACK RIDE-BARDICHE ASSAULT-】
ライドカードの力でロードスラスターはバルディッシュ・アサルトに変わる。それと同時に、
【FORM RIDE-DELOAD LIGHTNING-】
ディロードの身体に閃光が走り、ディロードはライトニングフォームにフォームチェンジする。
「行くぞ。」
ディロードは短く言うと、凄まじいスピードでカブト達に近づく。
「クロックアップ。」
[clock up!]
「俺も行くぞ!」
[much]
カブトはクロックアップを、ブレイドはマッハのラウズカードで加速する。
「やはり、一筋縄では行かせてもらえませんか。なら!プラズマランサー、スパークショット!」
ディロードは弾魔法を使いブレイドを攪乱。その隙にカブトに向かう。
「ひよりさんの時はお世話になりましたが、今は本気でやらせていただきます!」
「何の話だ?俺は俺の力で、ひよりを取り戻した。そこにお前は関係ない。」
「それは嬉しいことです。世界が、正しく動いてくれたのなら、僕はそれで充分です!ですから、すみません!」
ディロードはそう言うとバルディッシュアサルトをザンバーフォームに変えてフルスイングし、カブトをオーロラの中へ叩き帰す。
「剣崎さんも、すみません!」
ディロードはカブトの時と同じ要領でブレイドを叩き帰した。
「さて、早く巧さんの所に向かおう。」
雅は変身を解除し、マシンディローダーに乗り、巧達の生活している西洋洗濯舗 菊池に向かう。


その頃、巧とデルタに変身する三原の前に、それぞれカイザオルフェノクが現れる。
「三原、なんで君が生きていて、俺がこんな姿にならないといけないのかな?」
「その声、草加か?」
「ああ。気に入らないんだよ。君みたいに、平和に暮らしている君が!」
カイザオルフェノクは問答無用と言わんばかりに攻撃してくる。
「仕方がない。変身!」
[stunning by?complete]
三原はΔの記号を持つ仮面ライダー、デルタに変身する。
「3821!」
デルタは、変身アイテム兼武器のデルタムーバーにミッションコードを入力し、大型ホバーバイクのジェットスライガーが出現し、デルタは搭乗し搭載されているミサイルポットからおびただしい数のミサイルをカイザオルフェノクに放つ。いくら姿が違うといえど中身はカイザを一番使いこなしていた草加雅人。最初の15発は応戦しミサイルを破壊してみせたが、物量攻めには適わず撃破される。
「草加…許せ…」
デルタは仮面の内側で泣いていた。

その頃、巧は戦友でもあった木場勇治=ホースオルフェノクの記憶を宿したカイザオルフェノクと対面していた。
「乾君、世の中はやっぱり理不尽だね。なんで俺はこんな姿になって、君は平気なんだ?」
「木場、お前は相変わらずだな。でも、今の俺には守るものがある。だから、俺は戦う。」
[stunning by?]
「変身!」
[complete]
巧は仮面ライダーファイズに変身する。
「乾君、頼みが一つだけあるんだ。」
「どうした?」
「今はまだ意識はある。でも、いつそれが消えるかわからない。だから、あの時みたいに、ひと思いに…」
カイザオルフェノクは無抵抗の意を示す。
「木場…」
[exceed charge]
「分かった!」
ファイズはファイズポインターを右脚に装着し、必殺技を発動する。必殺のキック、クリムゾンスマッシュを当ててカイザオルフェノクを撃破する。それと同時に雅がやってくる。
「乾…巧さんですね?」
巧は変身を解除し、雅の居る方に振り向く。
「誰だ?」
「僕は凪風雅、ある者は仮面ライダーディロードと呼びます。」
「仮面ライダー?そんな奴が何の用だ?」
「実は、協力して欲しい事がありまして、それも、乾さん一人では無く、皆さんに。」
「お前、スマートブレインの関係者か?」
「いいえ。僕も先程のオルフェノクに襲われました。その事で、お話したいのです。」
「何!?複数いるのか?」
「はい。それも、カイザだけでなくデルタの姿をしたオルフェノクもいました。」
「…分かった。来い。」
巧はそう言うと、雅を案内するように帰る。

雅は西洋洗濯舗 菊池に着くと、三原も到着し、中に入る。
「たっくん、その子誰?お客さん?」
この店の店主、菊池啓太郎は雅に質問する。
「いいえ。僕はこのギアを託されて、ここまで来た者です。」
雅は花形との会話、この世界の危機を話す。
「異世界から来た─にわかには信じがたいが、現にこうしている時点で納得するしか出来ないな。それに、その話が事実なら巧さんが危険だ。」
三原は状況に納得する。
「三原君、どうして巧が?」
巧の協力者で、ファイズギアの持ち主の園田真理は質問する。
「巧さんは、前にデルタに変身したことがある。それに─」
三原は巧の手を見る。巧の手は少しずつ灰に変わり初めていた。
「それで、皆さんにはこれを持っていて欲しいのです。」
雅は、白紙のカードを巧達に渡す。
「これは?」
巧は雅に質問する。
「御守りみたいなものです。きっと、それが皆さんの希望の光になるはずです。」
雅が話していると、
「悪い。海堂の奴を呼ぶ。あいつもいた方がいいだろう。」
巧はそう言うと、ファイズフォンを開き外へ出る。
「確かに、海堂さんは貴重な戦力になりますね。」
雅は既に親しい関係かのようにその輪の中に溶け込み、話しをしていた。しかし、巧が何時まで経っても戻ってこない為一同が外出ると、驚くべき事が起きていた。巧は、身体が灰となり、崩れ初めていた。
「やっぱ限界だったか。あとは頼んだ。」
巧はそう言うとオルフェノクとしての一生を終えてしまい、その灰は、姿を変えてデルタオルフェノクとなり、それから脱皮するかのようにアークオルフェノクに変化した。
「ようやく見つけた。最も強固な肉体を。」
アークオルフェノクはそう言う。
「やはり、最初から巧さんが狙いだったのか!」
雅は叫ぶ。
「別に、それはどうだってよかった。」
アークオルフェノクの言葉に、雅達の右手は必然と拳を握っていた。そして、それに呼応するかのように白紙のカードは光輝いていた。
「今なら行ける!集え、世界の願い!」
雅は自身の白紙のカードを天に掲げコールし、ファイズの世界のワールドホープを完成させて、スキャンする。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER 555-】
「何をしても無意味だ。ッ!!」
アークオルフェノクは驚く。何故なら、突然自身の胸部が輝き、その中から巧が現れたからだ。
「悪かった。とりあえず、あいつの命をごっそり貰って来たから大丈夫だ。」
巧がそう言うと、それに合わせてスネークオルフェノクに変身する海堂直也が現れる。
「おう、乾どうした?」
「わからないのか?アークが復活した。」
巧が指を指して海堂がそれを見る。
「ってマジかよ。」
「だから言っただろ。」
巧は若干キレる。
「とりあえず、海堂も戦って!後でお茶でも奢るから!」
真理は、預かっていたカイザギアを海堂に渡す。
「あ、そう。悪ぃな。」
雅達はベルトを装着する。巧は5を3回、海堂は9、1、3のコードを打ち込む。
[stunning by?]
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
[stunning by?complete]
雅はディロードに、巧はファイズに、海堂はカイザに、三原はデルタに変身する。
「来い。」
アークオルフェノクはそう呟くとカイザオルフェノクとデルタオルフェノクの軍勢を呼び出すが、その殆どがデルタ型であった。
「本当にデルタに変身していた人って多いんだ…」
ディロードが呟いていると、
「私の事も忘れないで欲しいわ!」
ロブスターオルフェノクが現れ、ディロードを攻撃する。
「お前の相手はこの人だ!」
【SUMMON RIDE-KIKAIDER 01-】
ディロードはキカイダー01を召喚する。
「おう、なんだ?俺はあのおかちめんこをぶっ潰せばいいんか?」
「はい、お願いします!」
「任せろ!ゼロワン、ブラスト!」
キカイダー01はそう言うと胸部から出た砲門から爆撃を放ち、呼び出されたオルフェノク達を一掃する。
「行きましょう!」
ディロード達はアークオルフェノクに向かう。アークオルフェノクは光弾を放つが、ロードスラスターによって弾かれ、あらぬ方向で爆発する。
「ハァッ!」
ディロード達は力を込めた拳でアークオルフェノクを怯ませる。
「今です!」
【ATTACK RIDE-SLUSH-】
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
[exceed charge]
ディロード達は必殺技を発動する。
「行くぞ、ディメンションインフェルノ!」
「ゥオラァッ!」
ディロードのディメンションインフェルノ、ファイズのスパークルカット、カイザのゼノスラッシュがアークオルフェノクの身体を切り刻み、デルタのルシファーズハンマーがアークオルフェノクの頭部を貫く。本来ならこの程度で倒されるような弱さでは無いが、復活して間もない所為か撃破されてしまう。そして、
「ブラストエンド!」
残るロブスターオルフェノクもキカイダー01の攻撃を前に撃破される。それを確認すると、キカイダー01はカードに戻った。

雅達は変身を解除し、巧達は雅を見る。
「もう行くのか?」
「はい、救いが必要な世界は沢山ありますから。それから、啓太郎さん、こちらを。」
雅はシグムスギアを啓太郎に渡そうとするが、その間を誰かが通り過ぎる。それは次の瞬間誰か気づいた。
「へぇ、この世界には、まだこんなお宝が隠されていたんだぁ。」
海東大樹はシグムスギアを持ちながらそう言う。
「海東さん、それはあなたの物ではありません!返して下さい!」
雅は近づこうとするが、ディエンドライバーからの威嚇射撃に目を伏せる。そして、
「でも、君の物でも無い。」
そう言い残して海東は去っていった。
「あいつは?」
「奴は海東大樹。ライダーの力で窃盗を繰り返している悪人で、僕も追っている男です。」
「なら、さっさと行った方がいいんじゃないか?」
巧は雅にそう言う。
「それでは皆さん、ありがとうございました。」
雅は一礼し、マシンディローダーに乗ってファイズの世界を去った。

「次の世界は、仮面ライダー龍騎の世界か…」
ソウルライドの起動を確認した雅が絵巻を広げると、そこには何かの壁に貼られた、様々な生き物の絵が描かれていた。
to be continued

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突然復活したミラーワールド。そして、存在出来るはずの無い仮面ライダーナイト。次回、『神崎兄妹』
 
 

 
後書き
新カード紹介
バルディッシュアサルト:ロードスラスターをバルディッシュアサルトに変化させ、ディロードをライトニングフォームにフォームチェンジさせる。
キカイダー01:キカイダー01を召喚するカード。
仮面ライダー555(ワールドホープ):555の世界のワールドホープ。死んだ巧を復活させる。

新フォーム紹介
ディロード ライトニングフォーム
パンチ力:12t
キック力:10t
100mを0.5秒で走る。
ディロードの速さを司る基本形態。速さとパワーが上昇した代償として耐久性が落ち、90tの衝撃までしか耐えられなくなっている。


今回の時間軸は最終回からおよそ1週間後頃の話です。それでは次回もお楽しみに。 

 

第25話『神崎兄妹』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
ワールドホープの力で、復活したアークオルフェノクから、巧を救出した雅は、協力してアークオルフェノクを倒し、ファイズの世界を救った。


「みんな、映る物は全部覆い隠したか?」
「うん。」
雅の指示通り、映りこむ物をチームディロードは総出で包み隠した。
「ところで、どうしてこんなことを?」
フェイトは雅に質問する。
「さて、これで全部だね。」
雅達は座る。
「仮面ライダー龍騎の世界は、少々厄介なことに、人々を襲うミラーモンスターは鏡が水面などの映りこむ物全てに潜んでいる。少しでも気を抜けば鏡の世界、ミラーワールドに取り込まれて2度と帰ってこれなくなる。」
「それじゃあ、その龍騎って仮面ライダーはそのミラーモンスターから人を守る為に戦っているんですね。」
圭一は雅に質問する。
「いや、厄介なのはここからだ。ミラーワールドに入れる仮面ライダーは、全部で13人。それぞれが皆、自分の願いを叶える為に、その力を振りかざしている。ある者は植物状態の恋人を救う為、ある者は不治の病を治す為、ある者は怒りのぶつけ処として、ある者は力を求めて、ある者は幸せを求めて、理由は様々だが、明確に人を守っていたのは龍騎だけだ。」
「何で仮面ライダーが戦い合うんですか!仮面ライダーは人を守る為に戦うんじゃないんですか!」
「それは、この世界のルールの所為だ。この世界の仮面ライダーは、変身出来る権限を得る前にミラーワールドのマスターから一つ質問を受ける。戦ってでも勝ち取りたい願いはあるか?と。それを受け入れた者のみが本来仮面ライダーとなって戦う資格を得る。そして、同時にその仮面ライダー同士で殺し合いをするライダーバトルに参加させられる。」
「どうしてそんなことを!人を殺してまで、叶えたい願いなんて無いはずです!」
「それでも、そんな罠に引っ掛かるのが、人間の感情ってものだ。」
雅と圭一が話しをしていると、
「雅、気になったんだけど、そのミラーワールドのマスターは、何でそんなことをしようと思ったの?」
フェイトが雅に質問してきた。
「そうだな、ミラーワールドのマスター、神崎士郎には妹がいた。それがミラーモンスターの生みの親、優衣だ。あの兄妹は親から虐待を受けていて、ある部屋に監禁されていたんだ。その時に、当時子供だった士郎は押し入れから画材を取り出して、優衣に絵を書かせた。人は外に出ないと会えないけど、今から書く生き物達は鏡の世界のお友達。鏡があればそこから現れるんだ。と言って。そうして鏡の世界の生き物は増えていった。しかし、ある日神崎邸は火事になり優衣は多量に煙を吸ったことによって呼吸器疾患を起こして命を落としてしまう。士郎はその時願った。たとえどんなことをしてでも優衣を取り戻したい。その願いに呼応するようにミラーワールドと現実世界の扉が開き、ミラーワールドの優衣が現実世界の優衣と入れ替わった。ただし、二十歳になったら完全に消滅することを条件に。その日から、士郎の戦いが始まった。まずはミラーワールドを開く方法。そして、そのエネルギー。研究を続けた士郎はついにミラーワールド内に命を具現化させる事に成功した。そして、それを基に様々な生物を作り出したが、生まれたのは理性の無い怪物だけであった。士郎は考えた。どうすれば優衣に新たな命を与えられるのか。そして士郎は閃いた。このシステムを利用し、ミラーワールドの中でも生き残れる強靭な精神と命をミラーワールド内で物質化し、それを優衣に与えようと。士郎はミラーワールドに関する実験を何度も繰り返し、ミラーワールドと現実世界を行き来するシステム、ライダーデッキを13個完成させた。しかし、その実験の途中で士郎は事故で命を落としてしまい、その想いだけが、ミラーワールドに残った。その時に士郎は思いついた。このモンスター達と自分が選定した12人を戦わせて、最後にこちらで用意した番人と戦ってもらう。負ければやり直し。勝てばそいつの命を優衣に渡せばいい。そうして始まったのがライダーバトル。ミラーワールドだ。全ては、一人の男が、妹を救う為に─」
雅はフェイト達に説明をした。
「それで、今は?」
「どうやら、ライダーバトルは終わりを告げ、ミラーモンスターがいる事を除けば、平和な世界になっているらしい。僕の役目は、そのミラーモンスターの駆除のようだ。行ってくる。」
雅はそう言い、出ていった。

「さて、状況を確認するならあそこかな。」
雅は、マシンディローダーを走らせ、かつて龍騎とナイトが住み込みで働いていた喫茶店、花鶏に向かった。
「いらっしゃい。」
雅が店に入ると、中年の女性が出迎えた。
「ダージリンのセカンドフラッシュで。」
雅はカウンター側の席に座り、注文をする。
「はいよ。」
店員はそのまま作業に入る。その間、雅は横に目を向けると、仲の良い男女が写った写真が何枚か飾られていた。
「あちらの写真は、息子さんですか?」
雅は答えを知りながら質問する。
「私の甥と姪よ。今頃、どこで何をしているやら。」
「きっと、元気でやっていると思いますよ。」
「あら、気の利くことを言うのね。それに一見さんでしょ。今日は半額でいいわ。」
店員は注文の品を出す。
「そんなわけにはいきませんよ。」
「いいのよ。私がいいって言っているんだから受け取りなさい。」
「ありがとうございます。」
雅は、店員の好意を受け取る。
「美味しいですね。」
「あら、それはどうも。前に同じ注文をしたお客さんがいたけど、口も付けずに帰ったわ。お兄さん、口が上手いのね。」
「いえいえ、僕は口下手ですよ。」
雅は店員と世間話をしながら一息つき、
「どうも、ごちそうさま。」
雅は勘定を終えて、ミラーモンスターの捜査を続行した。
「こうやって見ると、映る物って多いんだな。」
雅は呟く。すると、ビルのマジックミラーが揺れ、中から何かが飛び出したかと思うと、雅はマシンディローダーごとその中に吸い込まれていった。

「痛っ。」
ミラーワールドに吸い込まれた雅は叩きつけられる瞬間に受け身を取って直撃は避けたが、やはり完全にダメージを消すことは出来なかった。
「さて、これは少々厄介だな。」
雅が立ち上がると、目の前には白鳥のミラーモンスター、ブランウィングと、コブラのミラーモンスター、ベノスネーカーがいた。
「この二体か。それならこいつの出番か。」
【CHANGE RIDE-UNIT GUYBER ACT Ⅰ-】
雅はディロードライバーにガイバーⅠの殖装(変身)アイテムのカードをスキャンし、ディロードライバーは雅と一体化する。
「来い、ガイバー!」
雅が叫ぶと、その体からアクアブルーの生体装甲が出現し、雅を覆い包み、雅はガイバーⅠの殖装を完了させる。
「行くぞ、高周波ブレード!」
ガイバーは右手首に刃を出現させてベノスネーカーに挑む。
「いくらミラーモンスターが強くても、これならいけるはず!」
ガイバーは高周波ブレードを振りかざす。ベノスネーカーは尻尾のサーベルで弾こうとするが、量子分解を行うガイバーの刃に為す術も無く切り裂かれ、ベノスネーカーは悲鳴のような鳴き声を挙げる。
「今がチャンスだな。」
ガイバーは高周波ブレードでベノスネーカーを切り刻んでゆき、
「とどめだ。ヘッドビーム!」
ガイバーは額の球体から量子分解のビームを放ち、ベノスネーカーの頭部を破壊し、ベノスネーカーを撃破。そのままヘッドビームを撃ち、ブランウィングの翼を撃ちぬき、ブランウィングを撃ち落とす。
「一気に終わらせる。胸部開口砲(メガスマッシャー)!」
ガイバーは胸部装甲を開き強力な熱線を放射。ブランウィングを消滅させる。
「さて、どうやって帰ればいいのだろう。」
雅は変身を解除し、辺りを見渡す。すると、
「お前が、世界を破壊するライダー、ディロードか?」
声が聞こえ、雅が振り向くと蝙蝠の仮面ライダー、ナイトがいた。
「何故?ライダーバトルは終わり、ライダーデッキも無くなったはず…」
「ある男が教えてくれた。この世界にある男が現れ、世界を破壊すると。そして、俺はその男からこれをもらった。」
ナイトは話しつつも雅を攻撃しようとする。
「鳴滝か。あなたはその男に騙されているだけです!」
「仮にそうだとしても、俺がせっかく手にした恵理との日々を邪魔する奴を放置する気は無い!」
〈SWORD VENT〉
ナイトはソードベントのカードで槍型の武器、ウィングランサーを召喚し、雅を攻撃する。
「話を聞いてもらえそうに無いようですね。」
雅はロードスラスターでその攻撃を受け止める。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「こうなれば、一度叩き伏せるしか無いみたいですね。」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはロードスラスターにスラッシュのカードをスキャン。ロードスラスターの刀身の両側にエネルギーの刃が出現する。
「どうだ!」
ディロードは横薙ぎの一閃を放つがナイトは軽々と避け、
〈NASTY VENT〉
ナスティベントをスキャン。契約モンスターのダークウィングが現れる。
「やばい!」
【ATTACK RIDE-ARMED SABER-】
ディロードは装甲声刃(アームドセイバー)のアタックライドをスキャンし、ロードスラスターを装甲声刃に変える。
「ハァッ!」
ディロードは装甲声刃の音擊増幅装置に声を放ち、ダークウィングも同時に超音波を放つが、音同士がぶつかり合い、音波は消滅する。
「なかなかやるな。さすが、世界を破壊しに来ただけのことはある。」
「ですから、僕は世界の崩壊からこの世界を救う為に来たと何度言えば納得していただけますか!」
「そんな言葉、信用できるか!」
「あなたにそのデッキを渡した男は信用出来て、ミラーモンスターに襲われて自衛した人のことは信用出来ないのですか!」
ディロードとナイトの刃が激しくぶつかり合う。すると、
「止めるんだ、ナイト。」
「蓮、やめて!」
神崎士郎、優衣の兄妹が現れ、ナイトを止める。
「神崎士郎!それに優衣!どうして止める!」
ナイトは士郎の言葉を聞き、戦いの手を止める。
「その男は、再び開いたミラーワールドと現実世界の扉を閉じる為に来てくれた。本来、お前と共に闘うべき存在だ。」
「じゃあ、このデッキを渡し、俺の記憶を復活させた男は!」
「ナイト、お前は根底からずれている。そのデッキは、この世界のパラレルワールドから持ってきた模造品。今頃、そのデッキの世界が大変なことになっているだろう。」
「だが、それでも恵理は救える。」
「無駄なことだ。パラレルワールドが崩壊すれば、この世界も近い将来同じ結果になる。こちらの世界にはもう無いデッキがあるんだ。当たり前だろう。」
「そんな…騙されていたのか!」
ナイトは叫ぶ。すると、
「ディロード、余計なことをしてくれたな!」
鳴滝と、アスムが現れる。
「鳴滝!蓮さんにデッキを渡して再び仮面ライダーにさせたり、その蓮さんを僕と戦わせたり、何が目的だ!」
「ディロード、君の存在は危険そのものだ!消えてもらう!いけるか、アスム君?」
「はい。あれがディロード…なんて禍禍しいんだ。変身!」
アスムは音角を鳴らして仮面ライダー響鬼に変身する。
「そうきたか。パラレルワールドの模造品が相手なら、本物の強さを教えてやろう。」
【CHANGE RIDE-ONKAKU-】
ディロードは音角のカードをスキャン。ディロードライバーは音角に変わり、雅の変身は解除されるが、雅は音角を共鳴させて、仮面ライダー響鬼に変身する。
「僕と同じ姿に!負けるものか!」
響鬼(アスム)は走ってゆくが、
「言ったはずだ。本物を見せてやると。響鬼、装甲!ハァァァァ~…」
ディロード響鬼は装甲声刃を起動させ、ディスクアニマルが響鬼を攻撃しながらディロード響鬼の装甲となり、ディロード響鬼は装甲響鬼にパワーアップする。
「その姿は一体?!」
響鬼(アスム)は立ち上がりながら驚く。
「これが本物の力だ。さて、時間も無い。一気に終わらせる!鬼神、覚声!ハァ~ァァァアッ!ハァッ!」
装甲響鬼は声の波動を放ち、響鬼(アスム)をその勢いで次元のオーロラに叩き返した。
「なるほど。そこまで強くなったか。今日はこの辺で退こう。さらばだ!」
鳴滝も次元のオーロラに入り、出て行く。
「やばいな。時間がもう無いな。」
雅は自身の手が粒子化し始めるのを見て呟く。
「ディロード、これを使え。」
士郎は、雅にブランク状態のデッキを渡す。
「片道切符にはなる。早く出るんだ。」
「ありがとうございます。」
雅は一礼だけして、ミラーワールドから脱出する。
「危なかった。」
雅は呟く。
「お前、子供だったのか!」
ナイトも変身を解除し、雅の姿をよく見て蓮は驚く。
「はい。」
「何故戦っている。」
「僕の本来いた世界は、僕の願いの所為で崩壊してしまいました。だから、崩壊しそうな、救いを求めている世界を救う為にこの力を使う。そう決めただけです。」
「そうか。」
蓮は短く言う。すると、
「あれ、あんた達さっきあのビルの鏡から出て来たよね?説明してもらえる?」
かつて龍騎として戦った青年、城戸真司が現れ、雅達に質問する。
「ここはこれの使い時か。蓮さん、城戸さんに真実を教えて大丈夫ですか?」
「大丈夫だろ。城戸は馬鹿だし。」
「わ、解りました。この白紙のカードを持って、願いを込めて下さい。蓮さんも、お願いします。」
雅は真司と蓮に白紙のカードを渡す。
「集え、世界の願い。」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER RYUKI-】
雅は龍騎の世界のワールドホープを発動。すると、
「…あれ?蓮、俺、あの時モンスターから子供を守って死んだよな?どうなっているんだ?」
真司はかつて龍騎だった時の記憶を取り戻した。
「城戸、話したいことは山ほどある。だから少し付き合ってもらうぞ。」
「ああ。ありがとな。」
真司と蓮はそのままどこかへ行ってしまった。
「こういうのも、ありか。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのカードで古手神社の宝物庫に帰った。

【SOUL RIDE-KAMEN RIDER RYUKI-】
「今回は早いな。」
雅が帰宅すると、座る暇も無くソウルライドが発動した。
「俺の記憶を取り戻してくれてありがとう。おかげで知りたいことが全部わかった。」
「次来る時は迷惑かけるな。とりあえず、礼は言っておく。」
「蓮、もっといい言い方無いの?私とお兄ちゃんの世界を守ってくれて、ありがとう。」
「ディロード、気を付けるんだ。今、様々な世界に謎の負荷がかかり初めている。注意しておくんだ。」
士郎の言葉を最後に、ソウルライドは終了。リセットの力で龍騎の世界とのリンクは途切れた。
「次の世界は、仮面ライダーアギトか…」
絵巻には、白い服の青年と黒い服の青年が向かい合う絵が描かれていた。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
闇の青年によってアギトの力を奪われた翔一達。雅は、希望の力で救えるのか?次回『取り戻すアギトの力』戦わなければ生き残れない! 
 

 
後書き
新カード紹介
ユニットG ACTⅠ:ディロードライバーをユニットGに変え、ガイバーへの殖装を可能にする。
装甲声刃:ロードスラスターにスキャンすることで、ロードスラスターを装甲声刃に変える。
変身音叉 音角:ディロードライバーを音角に変えて、仮面ライダー響鬼に変身するためのカード。
スラッシュ:ロードスラスターにスキャンすると、刀身の両側に次元エネルギーの刃、ディメンションプレートが出現する。
仮面ライダー龍騎(ワールドホープ):ライダー達がかつてのライダーバトルの記憶を取り戻す。 

 

第26話『取り戻すアギトの力』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
再び開いたミラーワールドとの接点を閉じる為に雅は戦うが、またしても鳴滝の妨害にあった。


「早いものだ。もうアギトの世界か。」
「この世界には、どんな仮面ライダーがいるんですか?」
対策を考えている雅に圭一は質問する。
「仮面ライダーアギトの世界は、後に行くことになるある世界の続きだ。もっとも、世界は繋がっているだけで、中身は別物だけれど。この世界では、かつて光と闇の大きな戦いがあった。」
「じゃあ、光が勝ったんですか?」
「いいや。闇は人や命を生み出した存在。そして、光と闇の戦いは闇の勝利に終わったんだが、光は死の瞬間に分子となって飛散し、その時一番弱くて脆い人類に自分の力を植え付けた。すべては、やがて自分の力に覚醒した人類で、闇に復讐するために。」
「もしかして、光って─」
雅の説明にフェイトは勘づく。
「ああ、その光の力に覚醒したのが、仮面ライダーアギトだ。そして、この世界の怪人、アンノウンは闇から天命を受けアギトの力を持つ人々を抹消しようとしている。アギトではない人類を、アギトから護るために。」
「なんで怪人が人を守っているの?」
「人類にその感覚はなく、ただの無差別殺人にしか思っていないが、アンノウンは人類が生まれる前に闇が生み出した子供。アンノウンにとって人類は兄弟のようなもの。敵の手に染まった仲間から兄弟を護っているだけだ。ただ、今いるアギト達は人類に友好的であり、闇はアギトからその力を奪い、ただの人間に戻したにも関わらず危険だからという理由で殺そうとしている。こうしてはいられない。僕は出て行くからフェイトは圭一達を頼む。」
雅はそう言って出て行く。

雅がマシンディローダーを走らせていると、3人の男性がハリネズミの怪人、ヘッジホッグロードと梟の怪人オウルロードに襲われていた。そして、オウルロードはアギトに変身する津上翔一に突進しようとするが、
「どけ!」
アナザーアギトに変身する男性、木野薫が翔一を突き飛ばし、その攻撃を受けてしまう。
「しまった!」
雅は素早く近づき、ヘッジホッグロードが飛ばす針をロードスラスターで弾く。
「君は?」
翔一は尋ねる。
「詳しい話は後でします。今は任せて下さい。」
【KAMEN RIDE-FAIZ ZERONOSS-】
雅はロードスラスターから仮面ライダーファイズとゼロノスを召喚する。
「巧さん、桜井さん、お願いします。僕は彼らの避難を行います。」
「わかった。とっとと行け。」
ファイズは雅達を逃がす。
「最初に言っておく。俺達はか~な~り、強い!」
ファイズとゼロノスは武器を構え、アンノウンに向かって行く。
「何故人間がアギトを守る!」
オウルロードは突進する。
「決まっているだろ!襲われているからだ!」
ゼロノスはゼロガッシャーをサーベルモードに変えてオウルロードを切り裂き、墜落させる。
[exceed charge]
[Full charge]
「ゥオラァッ!」
「ハッ!」
ファイズはファイズショットを装着して放つ拳、グランインパクトを、ゼロノスはゼロガッシャーの斬擊、スプレンデッドエンドを放ちオウルロードを撃破するが、ヘッジホッグロードは逃げてしまう。
「逃げられたか!」
ゼロノスはいらつくが、
「目的は果たせただろ。」
ファイズがそう言うと納得し、二人はカードに戻る。

「説明してもらおうか。」アギトの亜種、ギルスに変身する葦原涼は雅に説明を求める。雅は自分が何者なのか、何故戦えるのか、何故この世界に来たのか説明した。
「異世界から来た?信じられるか。」
葦原はそう言うが、
「葦原さん、雅君のさっきのあれを見てそんなことを言うんですか?」
翔一が宥める。
「それで、世界を正しい方向へ修正させると言っていたが、何をすればいい?」
「皆さんに、アギトの力を取り戻してほしいんです。この世界は、皆さんがアギトの力を取り戻せないことが原因で崩壊してしまいます。なので、大変不躾なのは承知の上ですが、お願い出来ますか?」
雅は頭を下げる。
「雅君、頭を下げないで。俺達こそ、協力してもらっちゃう感じでごめんね。」
翔一は雅と握手する。
(本当は、その後木野さんに死んでもらう必要があるけど、そんなことは言えないから黙っていよう。多分、もうその未来は決まったことだ。)
雅は一人考えていた。すると、翔一の携帯が着信する。
「はい。ああ、氷川さん?本当ですか?ありがとうございます!」
翔一は通話を終わらせる。
「俺達からアギトの力を奪った人の居場所、解りましたって。行きましょう。」
翔一は電話の内容を伝え、闇の青年がいる倉庫に向かった。


倉庫では、既にG3-Xが先程のヘッジホッグロードと戦闘を行っていた。
「しまった。カートリッジが。」
G3-Xは大型ガトリングのケルベロスを乱射していたが、用意していたカートリッジが無くなり、短剣のスコーピオンで応戦する。そこに、雅達がやって来る。
「津上さん!ところで、その子は?」
「彼が、話に出した人です。」
「初めまして、氷川さん。詳しい話は後で、今は津上さん達もただの人間です。まずは奪われたアギトの力を取り戻す事が一番です。皆さん、これを受け取って下さい。そして、願いを込めて下さい。」
雅は自己紹介をし、白紙のカードを渡す。すると、
「君も人間、私の子供のはず。どうしてアギトに味方する?」
人類やアンノウンの親である、闇の青年が現れる。
「僕が護るのは人やアギトとか関係ない。世界の在り方だ!それに、今の津上さん達はただの人間だ!それを殺そうとする時点であなたは間違っている!集え、世界の願い!」
雅はコールし、アギトの世界のワールドホープが完成する。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER AGITΩ-】
雅はアギトの世界のワールドホープを発動する。すると、
「っぐ、私に何をした!」
闇の青年は苦しみ出す。
「大方、あなたが津上さん達から奪った光の欠片が、反抗しているんだろう。」
「馬鹿な!彼らは望んでいるというのか!人間とアギトは共存できない!できるわけがない!」
「それはあなたの願望だ!こうして、アギトと共存している人だっている!あなたは現実から目を背けているだけだ!津上さん、葦原さん、木野さん!もう手を伸ばせば届く距離です!後は、手を伸ばせば!」
雅が言うと、翔一達は手を伸ばし、掴み取る。己が望むもの、アギトの力を。
「皆さん、行けますか?」
雅は質問する。
「うん、大丈夫!」
翔一は答え、変身ベルトのオルタリングを出現させる。
「ああ、平気だ。」
葦原も答え、変身ベルトのメタファクターを出現させる。
「俺も、問題ない。」
木野も、変身ベルトのアンクポイントを出現させる。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅達は変身する。
「氷川さん、ありがとう御座います。後は僕達に任せて下さい。」
ディロードはG3-Xにそう告げるとロードスラスターを手にヘッジホッグロードに向かう。そして、四人のライダーは初めて共闘したとは思えない連携でヘッジホッグロードを攻撃してゆく。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードは一歩引き、ロードスラスターにブラストのアタックライドスキャン。徹甲弾でヘッジホッグロードを攻撃する。
「皆さん、今です!決めて下さい!」
ディロードはアギト達に呼びかける。
「はい!」
アギト達はその声を聞き、エネルギーを溜める。そして、アギトのグランドキックとアナザーアギトのアサルトキックが炸裂し、ヘッジホッグロードが立ち上がった瞬間にエクシードギルスのダブルヒールクロウが放たれ、ヘッジホッグロードは光輪が出現し、撃破される。
「馬鹿な。人間が私に歯向かうなんて!」
闇の青年は驚いているばかりであった。そして、ヘッジホッグロードが倒されたことを知ると、去っていった。
「氷川さん、大丈夫でしたか。」
雅は氷川に近づくが、
「君、事情はわからないけど、君は銃器を持っていた。君には署まで来てもらいたい。」
氷川は警視庁の人間として雅を逮捕しようとする。しかし、
「いいえ、そういうわけにもいかないので、ここでお別れとさせていただきます。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのアタックライドで戻っていった。

「何とか助かった…」
雅は入り口でため息をつく。まさか、いきなり銃刀法違反で逮捕されそうになるとは誰も思わないだろう。
「ただいま!」
雅は帰宅すると目の前の光景に驚いた。何故なら、そこには芽キャベツの装飾が施されたケーキが1ホール置いてあったからだ。
「誰、これを用意したのは?」
雅は質問する。
「わたくしと梨花の二人で作りましたのよ。」
「沙都子が、日頃戦っている雅に何かしたいって言っていたから、フェイトに頼んで創作料理の検索をしてもらったの。」
雅の質問に、沙都子と梨花が答える。
「…そうか。」
雅は、そう言うしか無かった。
「どうしたの雅?」
フェイトは雅に質問する。
「いや、そのケーキは…アギトに変身する津上さんが考えたメニューなんだ…」
雅は質問に答える。
「アギトに変身する方って、とても家庭的なんですね…」
その答えに圭一も固まりながら感想を言った。
「そのケーキが出来た時の話だけどな、津上さんは居候先の子供の芽キャベツ嫌いを直す為に模索して、そのケーキを作ったんだが、その時津上さんはアンノウンの毒で余命僅かって時に作った挙げ句、みんなが心配する中、ケーキの食べ過ぎで体重が増えたって笑っていた時のケーキなんだ…」
雅が説明すると、流石にみんな笑うしか無かった。
「さて、せっかく作ってもらったことだし、みんなで食べようか。」
雅は慣れた手つきで五等分し切り分ける。
「それでは、いただきます。」
雅達は芽キャベツケーキを食べた。因みに、感想は、
「健康的な味だね…」
であった。

芽キャベツケーキを食べ終え、一段落していると、
【SOUL RIDE-KAMEN RIDER AGITΩ-】
アギトの世界のソウルライドが発動される。
「雅君、助けてくれてありがとう。俺達の分も頑張れ。」
「凪風君、逃げたね。次あったら銃刀法違反の容疑で逮捕するからね。」
「とりあえず、済まなかった。」
「君、隠し事を一つしたか?俺の勘違いならいいのだが。」
雅は役目を終え、アギトの世界との繋がりは絶たれた。
「雅、隠し事って本当?」
「ああ、木野さんはあの戦いの後、戦闘前にアンノウンから受けた傷が致命傷となってその命を落とす。そして、形は違えど、それは実行された。」
「じゃあ…」
「今頃、木野さんはその命を終わらせているだろう。とにかく、僕の旅は幸せな事ばかりではない。こうやって、死なないといけない命を死なせるのも、僕の役目だ。さて、次の世界は、仮面ライダークウガの世界。平成の最初の仮面ライダーの世界だ。」
絵巻には、黒い戦士と白い戦士が吹雪の中で燃えあがりながら殴り合う絵が書かれていた。

少し戻ってアギトの世界の話。
自身が住むマンションの部屋に戻った木野はソファにくつろぎ、
「浩二、コーヒーを淹れてくれ。」
共に住み、ギルスに自身のアギトの力を託した青年、真島浩二にコーヒーを淹れるように頼む。
「はいっ!」
真島は元気よく返事をしてキッチンに向かう。
(思った通り、彼は嘘をついていたか。なるほど、俺の死に関して、あの場で言う訳にもいかないから、黙っていたわけか。その気持ち、今ならわかるな。)
木野は一人思っていると、
「木野さん、俺、医者を目指す事にしました!それで、木野さんみたいな立派な医者になります!」
真島が話しかけた。
「そうか。お前ならきっとなれる。」
木野はそう言い、目を閉じる。
「本当ですか!ありがとうございます!」
真島は喜びながらコーヒーを持って来る。そして、
「木野さん、コーヒーできました。…木野さん?…ッ!」
既に木野は、その命を終えいた。しかし、その顔は何故か晴れやかであった。それもそのはず。彼は、最後に死に別れた弟と一緒に雪山を登り切る夢を見ていたのだから…
to be continued


次回、仮面ライダーディロード
復活した0号を相手に戦う雅と雄介。そして、目覚めるはずの無い力。次回『雷神』目覚めよ、その魂! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーファイズ:ファイズを召喚するカード。
仮面ライダーゼロノス:ゼロノスを召喚するカード。
仮面ライダーアギト(ワールドホープ):アギトの世界のワールドホープ。翔一達がアギトの力を取り戻す。 

 

27話『雷神』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
闇の青年によって奪われたアギトの力を、雅達は協力して取り戻すことに成功した。

古手神社宝物庫
-am8:00-
「もう、10の世界を救ったのか…」
「ううん、私の世界と圭一達の世界を含めると12だよ。」
「いや、圭一達の世界も、フェイトの世界もまだ救えていない。僕の旅はまだまだこれからだよ。」
雅とフェイトが話していると、
「今度の世界は、どんな世界なんですか?」
圭一が質問する。
「今いるこの仮面ライダークウガの世界は、平成ライダーの始まりの世界で、この世界はアギトの世界に繋がっている。」
「そう言えば、アギトの世界でそんなことを言っていましたね。」
「ああ。この世界の怪人、戦闘民族のグロンギは己にあるルールを敷いて、それに合わせて人を殺して楽しんでいる。」
「どうしてそんなことを!」
「グロンギにとっては命を奪うのはゲームでしかない。故に、言葉が通じても話しは通じない。そして、グロンギの殺人ゲームはグロンギの位が上がれば上がるほどより残虐性を増してきた。それでも、クウガは人々の笑顔を護る為に戦い続けて、ついにグロンギの王、ダグバを倒した…はずだった。」
「…もしかして!?」
雅の説明でフェイトは勘づく。
「ああ。世界の歪みはここ。ダグバが復活した。ダグバの霊石にはクウガの霊石と同等以上の回復能力があり、ダグバはそれで復活した。僕の役目は、クウガと一緒にダグバを完全に倒すことだ。こうしてはいられない。もしかしたらこうしている間にもダグバによる被害が出ているかもしれない。行って来る。」
「待って!私も行く!」
雅が出ようとすると、フェイトは共に出ようとするが、
「フェイト、ダグバは危険な相手だ。僕だって、かつてダグバとの戦いで何度も命を落としている。」
「なら、尚更!」
「そういうわけにもいかない。ダグバの力は桁違いだ。それに、フェイトを失うわけにもいかない。今、なのはの世界はフェイトが支えている。そのフェイトが消えれば、手遅れとなる。だから、耐えてくれ。それよりも、ダグバの手から逃れたグロンギが来てもいいように、圭一達を見守っていてくれ。」
「…わかった。行ってらっしゃい。」
「行って来る。」
雅は説得し、フェイトは納得した。


喫茶店ポレポレ
-am8:25-
雅はクウガに変身する五代雄介の活動拠点である喫茶店に行き、雄介がいないか探そうとする。
「いらっしゃいませ。オリエンタルな、味と香りのポレポレにようこそ。」
雅が入ると、店主が挨拶をし、雅はスーツ姿の男性の隣に座る。すると、
「もしかして、君が凪風雅か?」
男性は雅に質問する。
「どこでそのことを?」
雅は質問で返す。
「鳴滝という男が言っていた。これから未確認の王、0号が復活する。それに合わせて0号を倒す為に私と同様に異なる次元から戦士がやってくる。共に戦ってくれ。と。」
「鳴滝が!?はい、僕が凪風雅です。一条薫さん。」
「俺を知っているなら話は早い。五代ともここで落ち合う話になっている。直に来るはずだ。」
一条は説明する。
「なんだい、刑事さんの知り合いかい?」
「ええ、今起きている未確認の事件の捜査協力者です。」
店主、飾玉三郎の質問に一条は答える。すると、
「一条さん、0号が復活したって本当ですかっ!」
雄介が慌てるように入ってくる。
「おう、雄介。おかえり。」
店主は雄介に挨拶する。
「ただいま!それで、一条さん、その子は?」
「彼が、今回の協力者の─」
「凪風雅です、よろしくお願いします。4号、いいえ、クウガ。」
雅は手を出す。
「一条さん、本当に大丈夫なんですか?」
雄介は小声で一条に質問する。
「ああ、彼に任せても大丈夫だろう。五代の居場所で真っ先にここに来ないでわかば保育園を経由してここに来たらしいからな。」
一条も雄介に小声で答える。
「それじゃあ、大丈夫ですね。雅君、これ。」
雄介は雅と握手を交わし、『2012の技を持つ男』と書かれた名刺を雅に渡す。
「五代、凪風、急ぐぞ。0号が動きを見せた。」
「わかりました。急ごう。」
「はい。」
一条の言葉で雄介と雅も動き、ダグバの出現地点に向かう。

警視庁前
-am9:05-
雅達が着くと、既に何十という警官が被害にあっていた。
「ようやく来てくれた。ボクを楽しませてよ。」
表情は見えないが、ダグバは嬉しそうに雄介に話す。
「雅君、行こう。変身!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに、雄介は黒の金のクウガ、アメイジングマイティに変身する。
「今回は二人が相手か。なかなか楽しめそうだ!」
ダグバは無邪気な声で手を翳す。
「やばい!」
ディロードはダグバの視界に入らない位置へ回避すると、ディロードが動いていた場所がプラズマ発火を起こす。
「これでは迂闊に近づけない!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードは車の影に隠れてロードスラスターにブラストのアタックライドをスキャンし、
「これなら!」
追尾弾をダグバに放つが、
「そこにいたんだ!」
ダグバはクウガの攻撃を軽々と受け止めながら射撃の後で隙が出来たディロードをプラズマ発火させる。
「グアァァァッ!」
ディロードは車の影から出てもがき苦しむ。
「じゃあ、いくよ!」
ダグバは右手に暗黒のエネルギーを集めてディロードに向かって走り、そのままディロードを何発も殴る。防御の堅いディロードといえど、ダグバのパンチに何発も耐えられるわけもなく、その場で変身が解除されてしまう。
「雅君!」
クウガは雅がダグバの攻撃を受けないようにダグバに攻撃しようとするが、プラズマ発火によって、止められてしまい、
「もっと本気を出して、ボクを楽しませてよ。」
ダグバはクウガの脚を掴み、地面に叩き付けて変身を解除させる。
「五代さん、ここは一旦隠れて、対策を考えましょう。」
【-BLAST-】
雅はロードスラスターからガス弾を放ち、一条のいる所へ逃げる。
「一条さん、0号かなり強くなっています。俺も雅君も、なんとかここに着くのがやっとでした。」
「そうか。凪風、何か打開策はあるのか?」
「はい。五代さん、一条さん、これを受け取って下さい。」
雅は白紙のカードを渡す。
「これは?」
雄介は質問する。
「それは、この世界の希望を紡ぐ為の鍵です。それに、願いを込めて下さい。後は、世界が帳尻を合わせます。」
雅は説明する。
「一条さん、やりましょう。」
「ああ。」
雄介と一条は白紙のカードに願いを込める。
「今だ!集え、世界の願い!」
雅は自身が持つ白紙のカードを掲げ、願いを集約させ、クウガの世界のワールドホープを完成させる。そして、そのタイミングでダグバがやってくる。
「ようやく見つけたよ。さあ、ゲームの続きをしよう。」
「ダグバ、もうゲームは終わりだ!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER
KUGA-】
雅はクウガの世界のワールドホープを発動する。すると、辺りは黒雲に覆われ、雄介は雷に打たれる。
「五代!」
一条は叫ぶ。
「一条さん、大丈夫です。雅君、ありがとう。超、変身!」
雄介はクウガに変身する。しかし、そのクウガの姿は雄介では絶対に成り得ない姿、ライジングアルティメットであった。
「面白い。最高に面白いよ!」
ダグバは嬉しそうに走って行く。そして、クウガを殴り飛ばそうとするが、クウガはその拳を受け止める。
「そうでなくちゃ、楽しみ甲斐が無いよ!」
ダグバは殴られながら言う。
「俺はちっとも楽しく無い!」
クウガは殴る。
「なんで、命を奪って!」
更に殴る。
「みんなの笑顔を奪って!」
殴り続ける。
「それで楽しいんだ!自分が同じ目にあっても、同じことが言えるの?!」
そして、フィニッシュと言わんばかりに殴り飛ばす。
「ボク達は楽しいさ。それがボク達と、君達リントとの差さ!埋められるわけも無い!」
ダグバは再びクウガを殴ろうとするが、クウガによって再び抑えこまれ、殴り飛ばされ、間合いが出来る。
「俺は終わらせる!こんな悲しいだけのことは」
クウガは右脚にエネルギーを溜めて走り、跳び上がり、必殺技のライジングアルティメットキックをダグバに放つ。ダグバはその攻撃を受け止めきれず、直撃を受けて蹴り飛ばされる。
「やっぱり、君とは最高のゲームが出来る。ボクは満足だ!」
ダグバはそう言って爆散し、撃破される。クウガは雅達の方を振り向き、親指を上に立てる。
「一条さん、雅君。俺、やりました!」
雄介は変身を解除する。すると、海東が現れ、ダグバの霊石を拾い上げる。
「グロンギの王が使っていた霊石。このお宝は僕が頂く。」
「待て!」
雅は呼び止めるが、
「待たない。」
海東は次元のオーロラを通って去ってしまう。
「今の男は?」
一条は雅に質問する。
「彼は海東大樹という男で、様々な世界の秘宝を狙うトレジャーハンター。言わば世界クラスの泥棒です。」
「詳しいな。」
「僕も追っていますから。では、僕はそろそろこの世界から出ていかないと。」
「あの男を追う為か?」
「それだけではありません。世界が安定した中で僕が居れば、僕自身が歪みとなります。そうなる前に、僕は去らせていただきます。それに、僕の救いを求めている世界は沢山ありますから。」
雅は礼をして去って行く。
「ついにオリジナルの世界にまでディケイドの影響が…これは私もなり振りかまっていられないな。」
鳴滝は、物陰から雅達を観て、雅がクウガの世界から去るのを確認すると、ディケイドライバーを見ながら次元のオーロラを通っていった。

古手神社宝物庫
-am10:37-
【SOUL RIDE-KAMEN RIDER KUGA-】
クウガの世界から戻り、雅は座ると即座にソウルライドが発動される。
「五代をサポートしてくれてありがとう。」
「一条さん素っ気無すぎですよ。そうそう、この前アフリカのある地域に行った時にパンツを旗みたいにしている旅の人と出会って、話が弾んだんだよ。それじゃ、雅君も旅、頑張ってね。」
ソウルライドが終わると、雅はフェイト達を前に姿勢を正して話し始める。
「みんな、次が僕達が回る平成最後の仮面ライダー、フォーゼの世界だ。気を抜かずに頑張ろう。」
絵巻には、月面に設置された基地が描かれていた。

つ づ く

次回、仮面ライダーディロード
天の川学園に転校した雅。友情を最優先に思う弦太朗に雅は試練を出す。そして、ディロードの新たな力が覚醒する。次回『究・極・集・結』 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダークウガ(ワールドホープ):クウガの世界のワールドホープ。クウガが一時的にライジングアルティメットに変身する。 

 

第28話『究・極・集・結』

前回の、仮面ライダーディロードは─
クウガの世界を救う為に奮闘した雅。その光景を、鳴滝は影から観ていた。

宇宙、無限のコズミックエナジーを秘めた、神秘の世界。若者達は、アストロスイッチでその扉を開き、未来を作る。Space on your hand!その手で、宇宙を掴め!

「とうとう、この世界に着いたか…」
「雅、どうしたの?」
「いや、この世界にはそんなに長く居たくないんだ。」
「何かあったの?」
「いや、個人的な理由からだから深くは聞かないでほしい。この、仮面ライダーフォーゼの世界は、僕の知っている最新の仮面ライダーの世界で、天の川学園という学園にある日、一人の不良生徒が転校生としてやってくるのだが、それと同時期に生徒があるスイッチを押して怪物、ゾディアーツに変身して暴れだす。その転校生、如月弦太朗はクラスメイトから変身ベルトを借り受けて仮面ライダーフォーゼとなり、ゾディアーツに変身した生徒を更生させて仲良くなってゆく世界だ。」
「確かに、今までの世界とは何か違う。」
「さて、僕のこの世界での役目は天の川学園の転校生だ。今から学校に行って来る。フェイト達には、留守を頼みたい。」
「わかった。行ってらっしゃい。」
「行って来る。」
雅は、天の川学園に向かった。

「失礼します。本日より転校します凪風です。園田先生はいらっしゃいますか?」
天の川学園の職員室に着いた雅はゾディアーツの幹部で、担任の園田先生に話しに行く。
「あなたが凪風君ね。丁度ホームルームの時間ですから、一緒に行きましょう。」
「わかりました。失礼しました。」
雅は先に出て、少し待っていると、日誌を持って園田先生が出てくる。雅は案内してもらう為に園田先生に先に行ってもらう。そして、教室に着くと園田先生は先に入る。
「先日の如月君に続いて、本日よりこの学園に一人、転校生がやって来ます。凪風君、入って大丈夫です。」
園田先生の確認を取り、雅は入る。そして、黒板に名前を書き、
「本日より、この天の川学園に御世話に成ります、凪風雅です。皆さん、よろしくお願いします。」
雅は礼をすると、
「お前、雅っていうんだっ?!俺は如月弦太朗、この学校の奴全員とダチになる男だ!」
フォーゼに変身する青年、如月弦太朗は自己紹介をして、握手をしてくれと言わんばかりに右手を出すが、
「確かに僕はお願いしますとは言いましたが、そうそう意味ではありません。園田先生、僕の席は?」
雅は弦太朗の行動をものともせず園田先生に質問する。
「あの奥の席で大丈夫ですか?」
「問題ありません。」
雅は指定された席に着席する。
「それでは、一限目は英語なので、各自準備をしておいて下さい。先生は教材を取りに行ってきます。」
園田先生は一度教室を出る。雅は一限目が始まるまで本を読もうと思い、鞄から本を取り出してしおりを挟んでいるページを開くと、弦太朗がやってくる。
「雅、さっきのあれはなんだよ。」
「如月君、馴れ馴れしいです。人が本を読もうとしているのに邪魔しないで下さい。」
「そんなの後でもいいだろ。俺の質問に答えろよ。」
雅は本を閉じる。
「僕が一番信用出来ない言葉を教える。それは友情だ。仲良く遊んで楽しむのは勝手だけど、友を持つと、人は心が弱くなり、すぐ頼り、堕落する。そして、その友人とやらは何の責任も取らない。確かに幼少期の交友関係は大切だ。でも、この歳になればそうは行かない。友情なんて幻影、夢幻(ゆめまぼろし)。もう授業が始まるから邪魔しないでほしい。人の読書の時間を潰してまで話しかけてくれてありがとう。」
雅は皮肉を込めて言うが、
「おう。また休み時間に話そうぜ!」
弦太朗は理解していなかった。
雅は英語の教科書とノートを取り出す。それと同時に始業のチャイムが鳴り、園田先生が入ってくる。
「如月君、また着席していませんね。それでは、57ページを開いて下さい。」
そのまま英語の授業は進んで行く。

授業が終わり、雅は弦太朗に絡まれないように即座に教室を出て、廊下を歩いている。すると、三体のゾディアーツが生徒を襲っていた。
「この位置なら行けるな。」
雅は窓を開けて飛び降りて着地する。そして、ゾディアーツのいる所に向かった。

「その星座の並び、蛇座─スネークに盾座─シルト、子馬座─エクレウスか。」
【CHANGE RIDE-KIVATT BELT-】
雅はディロードライバーをキバットベルトに変えて、キバットバットⅢ世に左手を噛ませる。
「変身!」
雅は仮面ライダーキバに変身する。
「さて、一気に片付けるか。」
「ドッガハンマー!」
キバはドッガフエッスルで鉄鎚型の武器、ドッガハンマーを召喚して豪腕なドッガフオームに変身する。そして、その力で力任せにドッガハンマーを振りかざしてシルトゾディアーツを攻撃する。
「グァッ!」
キバの攻撃にシルトゾディアーツはよろめく。すると、
「大丈夫か、ザフィー!」
「私達を忘れるな!」
エクレウスゾディアーツは馬の頭部を模したハンマーを、スネークゾディアーツは蛇型の鞭を手にしてキバを攻撃するが、キバはドッガハンマーを振りかざして受け止める。
「まずはシルトゾディアーツから倒そう。」
「ドッガバイト!」
キバは必殺技を発動。キバの周りを新月の夜空が覆いキバはドッガハンマーの拳状の鎚を開いて、中から巨大な瞳が出現する。
「シグナム、ヴィータ、後ろに隠れろ!」
シルトゾディアーツは他の二人に指示を出して後ろに避難させるが、ドッガハンマーの瞳を見てしまったシルトゾディアーツは動きを封じられてしまう。キバはドッガハンマーから巨大なエネルギーを出現させて、それを勢いよく振り下ろす必殺技、ドッガ・サンダースラップを放ち、シルトゾディアーツの変身を解除させる。
「次はお前達だ!」
「バッシャーマグナム!」
キバは拳銃型の武器、バッシャーマグナムを召喚して、バッシャーフオームに変身する。
「はっ!」
キバは適格な弾道で二体のゾディアーツの最輝星を狙い撃つ。すると、エクレウスゾディアーツの最輝星は粉砕されて、変身が解除させる。
「これで終わりだ!」
「バッシャーバイト!」
キバは必殺技を発動。キバの周りを半月の夜空が覆う。そして、キバは敵の動きを止める弾を放ちスネークゾディアーツの動きを止める。そして、
「そこだ!」
スネークゾディアーツの最輝星を叩き、必殺技のバッシャー・アクアトルネードが炸裂し、スネークゾディアーツの変身も解除させる。
「大丈夫か?一旦退くぞ!」
シルトゾディアーツに変身していた青年は二人の女子生徒を抱えて去っていった。
「さて、そろそろ次の授業が始まるな。」
雅は変身を解除し、教室に戻って授業を受ける。その日はゾディアーツがこれ以上現れることなく、放課後となる。

放課後、弦太朗達は使われていないある教室に入り、ロッカーを開く。そして、その中のワープドライブシステムを通り抜ける。
「よ、ジェイク。雅のこと、わかったか?」
弦太朗はワープドライブシステムの先にある月面基地、ラビットハッチに着くと後輩の神宮海蔵に雅のことを調べてもらっていた。
「弦太朗さん。あれは大変ですよ。凪風雅。IQは210、運動神経は抜群。この学校に転校したことが不思議に思えるほどですよ。成績だけは。」
「どうした?」
「彼、小学校のころから虐めにあっていまして、中学時代に精神科に通って、対人恐怖症を治そうとしたほどですよ。」
海蔵は雅に関するレポートを弦太朗に出す。
「なんで!こんなすげえ奴なのに!」
弦太朗は驚くが、
「当たり前だ。それが人間の本質。自分より上の成績の人間を妬み、憎しむ心だ。」
雅はラビットハッチに入りそう言った。
「雅、なんでここに!」
弦太朗は驚くが、
「跡を付けられていることに気づかなかったのか?それでも仮面ライダーか?」
雅は質問する。
「なんでそのことを!」
「知らないと思うか?ここまで来ていて。その様子では、一限目が終わった休み時間にゾディアーツがいたことも知らないようだな。」
「マジで!?」
「ああ。僕の方で一度懲らしめておいた。」
雅はディロードライバーを見せながら言う。
「あなたも、仮面ライダー?」
弦太朗の協力者の一人、野座間友子は雅に質問する。
「そう。僕は仮面ライダーディロード。この学園のゾディアーツ事件を終わらせる為に来た。」
「それなら、俺達はダチじゃねぇか。」
「そんな軽く言われても、僕には届かない。それより、明日までに課題を出したい。僕と友達になりたいんだったら、今までの友人全てを捨てろ。そうすれば、僕はきっと君と友達になる。期限は明日の放課後までだ。それじゃあ、僕は帰って夕食の準備をしないといけないからこれで、失礼。」
雅はそう言ってラビットハッチから出て行く。
「如月、気にする必要はない。」
フォーゼドライバー及びラビットハッチの提供者である歌星賢吾は弦太朗に言うが、
「いいや、あいつを絶対ダチにしてみせる!」
弦太朗はそう言うとレポートを読みながら考え事をする。

雅は帰ろうとすると、今朝ゾディアーツに変身した三人が現れる。
「我々が全能部に居られる最後のチャンスだ。消えてもらう!」
「その前に、名前を教えてほしい。理由も知らず、名前も知らない人から襲われるのは心外でね。」
「ならば名乗ろう。俺は全国柔道高校生大会優勝者、狼騎(ろうき)ザフィーラ!」
「弓道全国大会優勝者、夜霧(よきり)シグナム!」
「全国ゲートボール大会優勝者、鉄ヴィータ!」
雅はその名前を聞き、
(もしかして、ヴォルケンリッター達のパラレルワールドの姿か?それならある程度対策が取れる。)
そう思う。
「では、行くぞ!」
全能部の部員達はゾディアーツスイッチを出す。
《ラストワン…》
ゾディアーツスイッチには使用制限があり、ラストワンになって起動すると、スイッチから構築された肉体に魂が入り、人の肉体は昏睡状態に陥る。しかし、全能部の部員達はものともせずスイッチを押してゾディアーツに変身する。
「仕方がない。弦太朗達の代わりに僕が戦うしかない!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身し、ロードスラスターを持ってゾディアーツに挑む。
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはスラッシュのアタックライドを使ってロードスラスターの刃を増やしてゾディアーツ達を攻撃してゆく。
「我々は三人、なのにどうして圧されている!」
スネークゾディアーツはたじろぐ。しかし、
「こちらは忙しいんだ。早く終わらせる!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「セェイッ!」
ディロードは必殺技のディメンションインフェルノでゾディアーツ達を撃破し、スイッチの起動を解除。三人は気絶する。
「さて、事情を聞くためにも、待つか。」
雅が近づこうとすると、
「その必要はありませんよ。」
着物姿の女子生徒が現れ、雅の前に立つ。
「君が、その全能部とかいうのをまとめているのかな?」
雅はロードスラスターを持ちながら女子生徒に聞く。
「はい。全能部部長、神流(かんな)はやてと申します。それでは、本日はこの辺りで。」
はやてはそう言うと、三人を持ち上げて去っていった。
「さて、僕も帰るか。」
その姿を見て、雅も帰る。

「ただいま。」
「今日の雅、様子がおかしかったけど、大丈夫?」
雅のリンカーコアを基にした探索魔法で雅の動きを見ていたフェイトは雅に質問する。
「何が?」
「だって雅、普段ならすぐ協力を求めるのに、今回は普段と違う。」
「僕だって、世界によって動き方は変える。それに、今回はちょっと感情的になっていた。明日のために落ち着きたい。お茶を淹れたい。」
「大丈夫、もう淹れてあるよ。」
フェイトは、ほうじ茶を雅に渡す。
「ありがとう。とりあえず、夕食の準備を始めるか。野菜はどの程度ある?」
「今キャベツがありませんわ。」
雅の質問に沙都子が答える。
「それ以外がこれだけあるなら、今日は煮物にするか。じゃあ、今から作り始めるよ。」
雅は夕食を作り、そのまま食べて、翌日に備えるためにすぐ眠りについた。

翌日、ゾディアーツは一切現れず、放課後を迎える。
「如月君、答えを聞きたい。」
雅は弦太朗に質問する。
「答えは決まっている。雅、俺はダチを捨てない!」
「それは、僕と友達になる気が無いと受け取っていいのかな?」
「いいや。その必要が無いってことだ!何故なら雅、お前は既に友達だからだ!」
弦太朗は、小学校の頃の寄せ書きを見せる。その中には、確かに凪風雅の名前が入っていた。
「悪い、雅。久しぶりでお前のことを忘れていた。ゴメン!」
「よくわかった。合格だ。」
雅は右手を出す。そして、弦太朗と握手を交わし、
「仮面ライダー部、隠れていないで出て来てほしい。重要な話があります。」
雅が言うと、教室の色々な所から仮面ライダー部のメンバーが現れる。
「話というのは、僕は昨日ゾディアーツと戦ったが、そいつらは自分たちの事を全能部と言っていた。何か知りませんか?」
雅は尋ねる。すると、
「それ、ヤバい奴らッスよ。」
海蔵が答える。
「全能部。ありとあらゆるジャンルのプロを集めた同好会で、リーダーの神流はやてを崇めているカルト教団まがいの集団って話で有名ですよ。」
海蔵が話していると、
「その通りです。よくお調べになられましたね。時に、凪風さん。昨日はご挨拶だけでしたが、今日は獲りに行きますよ、あなたのその首。」
《ラストワン…》
はやてはゾディアーツスイッチを押して、カシオペアゾディアーツに変身する。
「いきなりか。ここでは学校に被害が出る。外へ移す。」
雅は外へ出る。
「それじゃあ、お望み通り、始めるか!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
[three two one…]
「「変身!」」
雅はディロードに、弦太朗はフォーゼに変身する。
「宇宙、キターーッ!仮面ライダーフォーゼ、今回はタッグでやらせてもらうぜ!」
フォーゼは決めポーズをとるが、ディロードは見向きもせずロードスラスターを構えてカシオペアゾディアーツと戦っていた。
「おい、無視するな!」
[ガトリング オン]
フォーゼはガトリングモジュールを右脚に装備してカシオペアゾディアーツを攻撃する。すると、まるで脆いガラス細工かのようにカシオペアゾディアーツはあっさりと倒されてしまい、はやては意識を取り戻す。しかし、その手にはゾディアーツスイッチが握られたままだった。
「何ッ!まさか!」
ディロードは驚く。
「その通りです。倒してもらうことが目的でした。これで、私は更なる高みへ!」
はやてのゾディアーツスイッチは紫色の禍々しいスイッチに変化し、スイッチを押すと、先程とは別のゾディアーツに変身した。
「あの星座…気をつけろ!あれは蛇遣い座、オヒュークスゾディアーツだ!」
賢吾はディロード達に警告するが、
「遅いですわ。」
オヒュークスゾディアーツは地面から大量の蛇を出現させてディロード達を攻撃する。
「これはヤバい。弦太朗さん、皆さん、このカードに願いを込めて下さい!」
ディロードは白紙のカードを仮面ライダー部のメンバーに渡す。そして、
「集え、世界の願い!」
フォーゼの世界のワールドホープを完成させる。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER FOURZE-】
ディロードがフォーゼのワールドホープを発動すると、その手に小型端末が出現する。
「これは…ディロード用のケータッチ!これなら!」
ディロードはライトケータッチを起動させて、アイコンを押してゆく。
【KUGA AGITO RYUKI FAIZ BLADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIVA FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
ディロードはライトケータッチの起動を確認すると、ディロードライバーに装着し、コンプリートフォーム サイドライトにパワーアップ。更に、一度ケータッチを取り外し、ディロードのアイコンを二度クリックする。
【OOO】
そして、cと書かれたアイコンをクリックする。
【KAMEN RIDE SUPER TATOBA】
ディロードが再びケータッチを装着すると、仮面ライダーオーズ スーパータトバコンボが現れ、オヒュークスゾディアーツの蛇を切り裂いてゆく。
「今だ!」
【WORLD ATTACK RIDE-KAMEN RIDER FOURZE-】
ディロードはフォーゼの世界のワールドアタックライドをスキャン。フォーゼの手に、二つのスイッチが現れ、フォーゼは右腕用と左脚用のスイッチを入れ換えて、起動させる。
[フォーゼ オン ディロード オン]
すると、フォーゼとディロードの右腕にフォーゼを模したフォーゼモジュールが、左脚にディロードを模したディロードモジュールが出現する。
「自分の右腕に自分の顔って気持ち悪いな!」
「左脚に自分の顔があるよりマシだ。行くぞ!」
「ああ!」
ディロードとフォーゼはジャンプし、
「「ダブルライダーディメンションロケットキック!」」
必殺技を叫んでオヒュークスゾディアーツに放ち、撃破する。
「このスイッチは危険だ。」
ディロードはそう言うと、蛇遣い座のホロスコープススイッチを粉砕する。
「僕はこれから、他の人たちを救わないといけない。皆さんとは、これでお別れです。」
雅はそう言うと、礼をして去っていった。

「さて、これで全ての平成ライダーの世界を救った。次は昭和ライダーの原点の世界、『仮面ライダー』の世界のはずだけど、隣の絵は一体?」
雅は絵巻を広げて不思議に思う。そこには、鷲のマークが施された基地の絵と、四人組の女子高校生の絵が描かれていた。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
雅が語る己の過去。これは物語から外れた断章。次回、『風の断章 凪風雅という男』青春スイッチ、オン! 
 

 
後書き
ディロード コンプリートフォーム サイドライト
基礎能力に変化なし
ディロードがライトケータッチを使って変身したディロードの強化形態。ケータッチ同様ライダーのアイコンをタッチして最強形態を召喚出来るが、ダブル、オーズ、フォーゼのみ、ディロードのアイコンのタッチ回数で変動する。

新カード紹介
キバットベルト:ディロードライバーをキバットベルトに変えて仮面ライダーキバに変身するためのカード。
仮面ライダーフォーゼ(ワールドホープ):フォーゼの世界のワールドホープ。ディロードにライトケータッチを与える。
仮面ライダーフォーゼ(ワールドアタックライド):フォーゼとディロードに二人のモジュールを装備させて同時キックを放つ。


正直、敵の変身前に関しては考えるのが面倒だったので、はやて達のパラレルワールドの姿ってことにしちゃいました。 

 

風の断章 凪風雅という男

これは、チームディロードがフォーゼの世界にいた頃の話。
「雅、雅の世界って、どんな感じの世界だったの?」
食事中、フェイトは雅に質問した。
「…どうして、そんなことを?」
雅は箸を止め、フェイトに尋ねる。
「雅は、私達の世界を調べて、知っている状態で世界を回っている。」
「うん。」
「でも、私達は雅の住んでいた世界も、雅の事もよく知らない。だから、教えてほしいんだ。」
フェイトは質問の理由を話す。
「確かに、俺も興味あります。」
フェイトの話に、圭一も賛同する。
「…あまり、楽しい話は聞けない。きっと、気分を害すると思う。それでも、いい?」
雅は質問する。
「うん。何があっても、それは目を背けちゃいけないことだから。」
「やっぱり、フェイトは変わらないな。かつて、共に行動していた時にも、同じ質問をして、同じ理由を言っていた。だから言える。今からする僕の身の上話、しっかり聴いてほしい。」
雅はそう前付けして、話し出す。
「僕の世界は、ある都市伝説を除けば、圭一達の世界とほとんど変わらない、みんなが普通に暮らしていて、何かに脅えることもない、そんな世界。ただ、武術家はその身そのものが一つの凶器だから、一切の自衛が行えない法律さえ無ければ。」
雅は呼吸を整える。
「ジェイクが調べた資料に、僕は学生時代に虐めにあっていて、精神科に通っていたって話が出ていたよね。あれは事実なんだ。」
「どうして!」
フェイトは声を荒げる。
「僕は凪風という家を継ぐ事が決まっていて、その為に常に成績の頂点で有り続けた。それこそ、文武両道とよぶのに相応しくあるように。ただ、僕は実家の稽古がある都合上、運動部には一切入らなかった。家での稽古があるのに、運動部の活動は体に響くからね。当然、運動部の人たちは納得していなかった。どんなスポーツでも、やればキャプテン以上の成績をだす。試験の結果は常に満点。そんな奴が、自分のところに来ないのが。それで、きっかけは小学校三年生の頃だった。その頃日課にしていた休み時間の読書を終えて教室に戻ると、僕のノートは全て破かれていた。その時僕は怒ってやった奴らに殴りかかった。すると、担任の先生は僕を止めた。そして言ったんだ。『凪風君は誰かをぶっては行けません。』その言葉を聞いたクラスの子達はまるで溜め込んでいた何かが出てくるかのように、翌日から色々なことをしてきた。上履きが引き裂けているなんてかわいい方。砂を口に詰められた事もあった。理由は一つ。気に入らないから。それで、僕が反撃出来ない話はあっという間に広まって、中学に入ってからは悪辣なのが増えていった。階段の上から突き飛ばされるなんて日常茶飯事、ひどい時にはボロボロな机と椅子で授業を受けた事もあった。それでも、またいつもか、って思って耐えられた。そんな僕にも、味方は出来た。その子は僕ほどではないけど、虐めにあっていてね、強くあろうとする僕と仲良くなりたいって言ってくれた。その時は僕も気が滅入っていて、喜んでいた。でも、それは僕を苦しめる罠だった。彼は、ある日僕を虐めていたグループのリーダー達を連れてきて言ったんだ。『今すぐ凪風流なんて辞めちまえ』って。僕は理解が出来なかった。彼には色々してあげた。勉強だって教えた。スポーツのコツだって教えた。でも、それは僕を利用する為の演技でしかなかった。そして、彼は言った。『先生に言ったって無駄だ。俺達の後ろには先生が付いている。逆にお前が他の生徒に暴力を振るっているってことにすることも出来る。』って。それでも、僕は必死凪風流を捨てなかった。その翌日から虐めは更にエスカレートしていった。その時に思ったんだ。甘い言葉で近づく人は僕を利用し、最後には裏切って捨てるんだって。でも僕は家族の前で口にはしなかった。しなかったけど、家族以外とは、それこそ凪風流の門下生とも会話ができなくてはなっている僕を見て母上は僕を精神科に連れて行った。結果は報われず、僕の対人恐怖症が治る事はなかった。そのうちに、この世界そのものが、人と人とを争わせる為にあるのではないかと思いながら、高校に入った。高校には中学までの知った顔の生徒はいなかった。でも、逆にそれが怖かった。どうして僕に話しかけてくるのだろう?また僕を利用するつもりなのか?そんな風に考えていたある日、僕はある都市伝説を耳にした。『6月の新月の深夜に月に鏡を当てると冥界の門が開けて悪魔が現れ、願い事を叶えてくれる』って。僕は願った。こんな怖い世界から出て行きたい。その一心で悪魔と契約し、このディロードライバーを手に入れた。ただ、その契約には代償が付いてくる。僕の場合、世界を出たいという願いだった。その代償は、僕の世界の崩壊。大ショッカーによって、僕の世界は侵食された。僕は戦ったが、一人では勝てなかった。僕は大ショッカーを倒す為に世界を旅する決意を決めた。そして、みんなと今こうしている。それが、僕の今までの歩みだ。」
雅は話し終える。雅が顔を上げると、フェイト達は泣いていた。
「みんな、どうした?」
雅は心配する。
「雅は、そんな中で頑張ってきたんだ…何も考えないで、こんなことを聞いてごめんなさい。」
フェイトは雅に謝る。
「なんで謝るんだ?僕はただ、質問に答えただけなのに…」
「当たり前ですよ!そんな辛いことを無理やり言わせちゃったんだ。フェイトちゃんの反応は当たり前ですよ、雅さん!」
事態が解っていない雅に圭一は説明する。
「辛いこと、か…確かに、最初は辛かった。実は、初めてなのはの世界に行った時、なのはとは友達って言葉一つで衝突したな…」
「そうなの?」
「ああ。僕もまだ、人を信じられなかった頃は、なのはの友達って言葉が信じられなくて、傷つけてしまったことがあった。今思うと、矛盾していると思うよ。」
「矛盾って、どうしたんですか?」
「僕がこの力、ディロードの力を望んだのは、自分の世界から逃げる為。そして、別の世界なら、本当の意味の友達が出来るかもしれない。そう思ってこの力を手に入れたのに、結局、最初の頃は積極的に協力しようとしなかった。自分一人で全て解決しようとしていた。」
「それはきっと、そこまで雅の心が、傷ついていたんだと思う。私も、母さんが絶対だった時、なのはの言葉は心に響かなかった。だから、本当に心配してくれる人の大切さに、しっかり気づけるんだと思う。」
「そうか…傷つくことが当たり前だと思っていた僕ととっては、その大切さにすら、気付けなかったのか。ありがとう、フェイト。」
雅は、フェイトに感謝の言葉を贈る。
「こんな悲しい話は終わらせて、雅さんの家族ってどんな人だったんですか?」
圭一は次の質問に移る。
「僕の家族?さっきも出たけど、僕の家系は武術『凪風流』という室町から続く防衛武術の家系で、僕は17代目の当主でもあるんだ。」
「雅、室町から続くのに、17代目だとすると、一代がすごく長くなるわ。」
梨花は雅に質問する。
「何故かはわからないが、当主になると、次の当主─つまり、自分の長男が当主の器になるまで、謎の長寿となる。きっと、血を絶やさないように天からの加護があったのだろう。それで、僕の家族構成だけど、父上の龍道と母上の藍音との間に長男として生まれて、その下に2歳下の弟の流夜、それに6歳下の妹の望実がいた。流夜以外は、僕の目の前で大ショッカーに殺され、流夜の行方は解らず終い。上手く逃げていればいいんだけど…」
雅は顔を曇らせる。
「大丈夫ですよ。きっと何時か、会えますって。」
圭一は雅に言う。
「そうか。僕の家族について話すのに、僕の流派の事は話していなかった。僕の流派、古流武術凪風流は元々農民や町の人が盗人などからその身を護れるよう護身の為に作られ、現在ではその技術が枝分かれし、世界の様々なスポーツの一部となっている。言わば体術の祖と呼ぶべき武術だ。ただ、長い歴史には、凪風流を戦闘の為に進んで使おうとする者もいた。その者達は、護りより殺しに特化した技を作り上げた。それらは、『闇風式』と呼ばれ、禁じ手となり、身に着けた者は破門にした。実は、流夜も闇風式に手を染めて、破門にされたんだ。」
「すごい…」
武術を詳しく知らないフェイトは、ただそう呟いた。
「僕の世界、僕の事、よく分かったかな?」
雅は質問する。
「はい。すごく辛い事があって、今の雅さんがあるんですね。でも、なんでそんな辛い毎日だったのに、耐えられたんですか?」
圭一は質問する。
「僕がみんなの事を知ったのは中学時代のことだった。一番辛かった時にみんなの世界を知って、思ったんだ。『この子達は、僕より辛い境遇にある。きっと、僕の住んでいる現実にも、それくらい辛い境遇の人はいるだろう。だから、僕はそういう人達を護りたい。その為に、凪風はあるんだ。』って思えたからだよ。」
雅は、圭一に説明した。すると、
「雅、これからはチームのメンバーじゃなくて、友達にならない?」
フェイトが雅に提案する。
「確かに、いい考えかも!」
圭一も賛同する。
「…みんな、いいの?僕は、友達を作っても、いいの?」
雅は真剣な顔で聴く。
「うん!もちろん。」
雅の質問にフェイトは答える。
「それじゃあ、これからはチームディロードのメンバーとしてだけじゃなく、友達としてもよろしく、フェイト、圭一、梨花、沙都子。」
雅達の絆は深まっていった。

風の断章 完
第1章終了 Go to next stage.
次回、仮面ライダーディロード
世界はついに融合を始める。平和な世界を取り戻せ、仮面ライダーディロード!次回『9人の仮面ライダー/雅のカラオケ絶唱』 

 

第29話『9人の仮面ライダー/雅のカラオケ絶唱』

仮面ライダー、本郷猛、一文字隼人は改造人間である。彼らを改造したショッカーは世界征服を企む、悪の秘密結社である。仮面ライダーは、人間の自由と平和の為に、ショッカーと戦うのであった─


雅達が新たな世界に着くと、突然扉が叩かれた。
「どちら様ですか?」
雅は扉越しに尋ねる。
「雅君か。私だ、鳴滝だ。君に協力を仰ぎたい。」
扉の外にいる鳴滝はそう言う。
「何故今更協力を仰ぐのですか?」
「世界の危機に、悠長なことを言っていられるか。」
「それなら、話によっては協力しますが、僕達を攻撃しない保証は?」
「それなら、君達と話している間、私の持つオリジナルのディケイドライバーを預けよう。それならどうだ?」
鳴滝は提案する。
「なるほど。命と同等の物を担保にするということですか。」
雅が納得すると、
「雅、もしかしたら罠かも。もし、ディロードライバーと同じ仕組みだったら─」
フェイトが雅にそう言った。
「大丈夫だ。僕の知りうる限り、ディケイドライバーにその機能は無い。安心して大丈夫だ。鳴滝、入っていい。」
雅は扉を開ける。すると、傷だらけの鳴滝がそこにはいた。
「鳴滝!みんな、寝かせられる場所を作ってくれ!」
雅は指示を出し、鳴滝を移動させる。
「背中は大丈夫ですか?」
「なんとか。」
雅は鳴滝を寝かせる。
「雅、治療道具を持ってきたわ。」
梨花は雅に渡すが、
「大丈夫だ。ロードスラスター、ユナイトアウト。」
雅がそう呟くと、ロードスラスターは鬼狩流桜とセイクリッドグリッターに分離する。
「届け、光風の癒し。」
雅は治療用魔法を用いて鳴滝の傷を癒してゆく。
「これで、外傷は塞がった。後は、血や膿を拭かないと。消毒液とガーゼを渡して。」
雅は梨花から道具を受け取り、治療を終わらせる。
「ロードスラスター、ユナイト。」
雅は鬼狩流桜とセイクリッドグリッターを再びロードスラスターに戻す。
「ありがとう。まさかア……雅君の魔法がここで役にたつとは。約束だ、ディケイドライバーを預けよう。」
鳴滝は雅にディケイドライバーを渡す。
「一体、何があったのですか?」
「ああ。大ショッカーはZXの世界の兵器、時空破断システムを使い、世界を破壊し始めた。私は必死に止めたが、やはり多勢に無勢。この有様だ。奴らは、時空破断システムを利用し、複数の世界を一体化させることで滅ぼそうとしている。既にいくつもの世界が被害にあっている。」
「つまり、時空破断システムの影響で、この『仮面ライダー』の世界と、『らき☆すた』の世界が融合しているということですか?」
「ああ。それで、私一人では手に手に負えないから助けてほしい。」
「なるほど。では何故、今まで僕に協力したり、刺客を差し向けたりしていたのですか?」
「それは、君の力を試す為のことだった。済まない。」
「事情さえ分かれば大丈夫です。これからは、ともに世界を護りましょう。」
雅は手を差し出す。
「いいのか?私は君を試していた男だぞ?」
「だからこそ、信頼しているのだと思います。」
「そうか。ありがとう。」
鳴滝は雅の手を握ります、握手を交わす。
「雅君、ありがとう。私はそろそろ行く。融合した世界を救うには、片方の歪みを正せば解除される。この世界で例えるなら、ショッカーライダーによって1号と2号が倒される未来を変えれば救える。私は今から『宇宙刑事シャリバン』の世界に行ってくる。雅君も、検討を祈る。」
鳴滝は雅からディケイドライバーを受け取り、次元のオーロラを通って行った。
「さて、僕も行くか。この時代のお金は少ない。ちょっと稼いでくるよ。」
「雅、どうやって?」
「これを使う。」
【CHANGE RIDE-ZBATT SUIT-】
雅はディロードライバーにズバットスーツのカードをスキャンし、ディロードライバーはギターに変わる。
「よく、路上でライブを開いている人がいるだろう。それをやる。どの道長く居ないなら二千円程度集まればなんとかなる。」
雅はズバットスーツケースを背負って行ってしまう。

「さて、始めるか。」
雅は足下に笊を置いてギターを弾き始める。
「♪赤い 夕日に 燃え 上がる 君と 誓った 地平線 嗚呼 愛しても 憎んでも ルールルー ルールルルルルー 帰らないぃ君とふたり… 遥か 果てない 地平線んんん」
雅が1曲歌うと、そこには四人組の女子高生がいた。
「お兄さん、いい曲を歌っているね。今から私と歌わない?」
その中で一番小柄な少女は雅にそう言った。
「歌うって?」
「カラオケに行かない?ってことだよ。」
「お金が無いから、こうして路上ライブをやっているのですが。」
「いいよ、私が出してあげよう!」
少女は、無い胸を張る。
「こなた、あんた何言っているの!いきなり見ず知らずの男の人にそんな。」
「いいのいいの。だって私の話に付き合えるかもしれないんだよ?それは珍しいって、かがみも思わない?」
こなたと呼ばれた少女は普通の反応をした少女、柊かがみに反論し、その場にいる全員が黙ってしまった。
「分かりました。代金は自分で払いましょう。」
雅の提案でこなた達は納得した。

「それじゃあ、僕から始めますね。」
雅は曲を予約し、機械から音楽が流れる。
「♪遥か次元に隠された 君のジュエリー 狙い来る 帝王 ゲンバー 悪い奴 地球の平和 守るため 正義の声で 戦うぞ! スラッガー 真っ赤な拳 スラッガー ローズの勇気 オーオー 緑の大地 青い空 絶叫!シュババババーン! ボイスラッガー」
「いきなりボイスラッガーとは、コアだねぇ。」
かがみ達が引いている中、こなたは大はしゃぎであった。

「今日はご迷惑おかけしました。」
雅は一言謝る。
「いいよ。どうせ今日はカラオケに行くつもりだったし。」
こなたは親指を立ててそう言う。
「それでは、失礼します。」
雅は去り目的の場所、アンチショッカー同盟の拠点に向かう。

「行くぞ、一文字。」
「ああ、本郷!」
仮面ライダー1号、2号のダブルライダーは翌日に迫ったショッカーライダーとの決戦に向けて新技の特訓をしていた。2人は互いに適度な距離で互いを追いかけるように円を描き走る。そして、
「「トウッ!」」
2人はジャンプするが、タイミングが合わずぶつかって落下する。
「猛、隼人!そんなんじゃ勝つなんて夢のまた夢だ!」
2人を支える理解者でありサポーターでもある壮年男性、立花藤兵衛はダブルライダーは叱る。その時、
「互いが対角線に立っているのが、原因ではないでしょうか?」
雅が現れ、ダブルライダーに言う。
「坊や、なんでこんな所にいるんだ!ゲルショッカーのスパイか!?」
藤兵衛は雅に言う。
「いいえ!皆さんに協力したいのです。」
雅はそう返す。
「詳しく、話を聞かせてもらえないか?」
ダブルライダーは変身を解除し、雅に質問する。
「本郷先輩は、空間多元論、世の中には今いる世界とは別の世界があると信じられますか?」
「俺のいた研究所でも、その話は出ていたが、君は別の世界から来たというのか?」
「その通りです。」
雅は本郷の推測を肯定する。
「そんな馬鹿な話があるか。」
藤兵衛は否定するが、
「僕の住んでいた世界は、ショッカーの残党が他の悪の組織を吸収した大組織となって、侵略してきました。僕は、悪の組織を倒して、全ての世界を救う為に世界を旅していました。」
「それじゃあ、証拠は?」
雅は説明し、一文字は証拠を求める。
「分かりました。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「僕はこの力を使い、様々な悪と戦ってきました。」
雅は変身を解除する。
「先ほどの姿は?」
「あれは、あの力に僕が選ばれ、僕が護ることを選んだ姿です。ショッカーを倒しても、悪は絶えず、人々は救いを求めます。そして、その願いは正義と平和を護る戦士、仮面ライダーを生み出しました。」
「悪はショッカーだけでは無いが、悪がはびこる時に、仮面ライダーは誕生する、ということか…」
「はい。そうして僕も、仮面ライダーディロードとして多くの悪と戦ってきました。」
「君のことはよく解った。今は我々に協力し、ショッカーを倒そうということか。」
「はい。その為にも、僕に協力させて下さい。」
雅は頭を下げる。
「わかった。一文字、彼なら大丈夫だろう。」
本郷は雅を受け容れる。
「それなら、どうやって今の問題を解決する?」
「あれは、対角線上で同じタイミングでジャンプしたのが原因です。つまり、僕が入りショッカーライダーをふたりずつ引き連れて走り、タイミングを合わせて本郷先輩、一文字先輩、僕の順番で飛び、ぶつかるタイミングで身体をそらせることで軌道から逸れれば大丈夫です。」
「なるほど。それで試してみよう。」
一文字の質問に雅は答え、本郷は実験に移ろうとする。

「今だ!」
1号の合図に合わせ、一人ずつ飛ぶ時間を2秒遅らせてジャンプ。すると、人数は2人から3人に増えたにも関わらず誰もぶつからずに成功する。
「これだ!」
1号、2号、ディロードはコツを掴み、変身を解除する。
「本郷先輩、一文字先輩、そして、立花さん。このカードを受け取って下さい。」
雅は本郷達に白紙のカードを渡す。
「これは?」
本郷が質問する。
「これが僕の力の源。人々の想いが、仮面ライダーを強くします。そのカードに、想いを込めて下さい。」
雅の言葉を聞き、本郷達はそれぞれの想いを込める。
「集え、世界の願い。」
雅のコールによって、ワールドホープのカードが完成する。
「これが、明日の戦いの切り札となります。」
雅はそう言うと、戦士達は翌日の戦いに備え、休息をとった。


翌日、雅はマシンディローダーに、本郷と一文字は新サイクロン号に乗って、ショッカーライダーの指定した場所に向かう。
「ショッカーライダーNo.1!」
「ショッカーライダーNo.2!」
「ショッカーライダーNo.3!」
「ショッカーライダーNo.4!」
「ショッカーライダーNo.5!」
「ショッカーライダーNo.6!」
雅達がたどり着くと、六体のショッカーライダーは名乗る。
「量産型か。だが、所詮は俺達の姿をした偽物。本郷、凪風、本物の強さ、見せてやろう!」
「ああ。ライダー…」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「「「変身!」」」
「「トウッ!」」
本郷と一文字はジャンプして変身ベルトのタイフーンに風のエネルギーを与えて仮面ライダーに変身する。
「行こう、一文字、雅君!」
「おう!」
「はい!」
打ち合わせ通り、1号はNo.1と2を、2号がNo.3と4を、ディロードが残る2体を相手にする。
「ライダーパンチ!」
先制を仕掛けたのはNo.5であったが、
「凪風流、止水!」
その拳をディロードはあっさりと防いでしまい、
「凪風流、一角!」
ヘッドバットでNo.5のOシグナルを攻撃する。
「グギッ!」
No.5呻き声をあげる。
「本郷先輩、一文字先輩!Oシグナルが弱点です!」
ディロードは1号と2号にショッカーライダーの弱点を伝える。
「わかった!ライダーチョップ!」
「ライダーパンチ!」
1号はライダーチョップでNo.2を、2号はライダーパンチでNo.3を攻撃する。
「よし。そろそろだろう。行くぞ、一文字、雅君!」
1号はNo.1と2を連れて走り出す。
「おう。」
「分かりました!」
2号とディロードも続いてゆく。9人の仮面ライダーは目の前を追いかけるように輪となり、
「今だ!」
1号はジャンプ。No.1と2は1号を追うようにジャンプ。それを確認した2号はジャンプ。No.3と4も同じように行動し、ディロードも同じように行動。そして、
「絶対これを成功させて見せる!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER-】
ディロードは仮面ライダーのワールドホープを発動。トリプルライダーの新技、ライダー車輪は成功し、ショッカーライダーはぶつかり合う衝撃で互いを攻撃し合い、空中で爆発。機械片となって落下してくる。
「よかった。うまくいった!」
ディロードは動きが小さいながらも、喜んでいた。

「雅君、もう行ってしまうのか?」
本郷は雅に尋ねる。
「はい。僕を求めている世界は、まだ沢山、それこそ両手で数えられないほどあります。この世界の危機は、この戦いの勝利によって去りました。なので、これ以上僕が居続けると、僕自身が歪みとなって、危機を招いてしまいます。なので、もうお別れをしないといけません。」
雅は言う。
「雅君、きっと君は、これから多くの困難に差し掛かるだろう。だが安心するんだ。我々は必ず、君を見守っている。」
「ありがとうございます。それでは、短い間でしたが、ありがとうございました。」
本郷の言葉を聞き、雅は一礼をして去って行った。

「さて、次はV3の世界だが、厄介な世界と融合しているな…」
絵巻には、骸骨に向かってゆく赤い仮面の仮面ライダーの絵と、五人の子供がスズメバチを退治したことを載せた新聞の一面が描かれていた。
つづく

さぁて、次回の仮面ライダーディロードは?
雅です。焼き芋が美味しい季節になりましたね。知っていますか?焼き芋の皮って本当は発癌性物質なんですよ?さて次回は、『さらばライダーマン/世界の秘密』 
 

 
後書き
新カード紹介
ズバットスーツ:ディロードライバーをズバットスーツに変え、怪傑ズバットに変身するためのカード。
仮面ライダー(ワールドホープ):仮面ライダー(1号2号)の世界のワールドホープ。ライダー車輪が成功する。 

 

第30話『さらばライダーマン/世界の秘密』

仮面ライダーV3、風見志郎は改造人間である。謎の秘密組織デストロンに重傷を負わされたが、仮面ライダー1号2号によって改造手術を受け、仮面ライダーV3として蘇ったのだった─

「また不安定な世界と融合したものだ。とりあえず、リトルバスターズの世界の様子を見に行かないと。ついでに学校にも行かないといけない。」
雅は『リトルバスターズ!』の世界の制服を着て準備をしていた。
「私達は?」
「今までのように僕の留守の間、守っていてほしい。それじゃ、行ってくる。」
雅は扉を開けて出て行った。
「雅は、なんでワープのアタックライドがあるのにわざわざ徒歩やバイクで行くのかしら?」
梨花は疑問に思っていた。

「やべえ、遅刻だ遅刻!」
「一体誰の所為だと思っている。」
「お前たちうっさい!」
雅が玄関口に着くと、がたいの良い少年と何故か指定制服を着ないで道着を着ている少年が走りながら喧嘩し、その後ろでそのメンバー唯一の女子生徒が指摘していた。
「このままでは全員遅刻だ。真人、謙吾で鈴を教室に投げ入れろ!」
その中で唯一の上級生が、先ほど喧嘩していた2人に指示を出す。
「どうやって!?」
がたいの良い少年、井ノ原真人が質問する。
「互いに腕を組んでその上に鈴が乗る。後はお前たちの力で鈴を上に投げ入れる。すると、そこはもう教室ってわけさ。」
上級生─棗恭介が説明する。
「つまり、ショートカットってことか。」
真人は納得する。
「時間が無い!急げ!」
恭介は指示を出す。
「仕方が無い。いっちょやるか、謙吾の先生よぉっ!」
「ああ!」
道着を着た少年、宮沢謙吾は先ほどの指示通りに真人と腕を組み合う。そして、組み合わせた腕に恭介の妹、鈴が乗り、
「行っくぜぇぇぇ!」
「うぅおらぁぁー!」
真人と謙吾は互いに力を加減し、開いている窓に鈴を投げ入れる。
「よし、ミッションコンプリートだ。」
恭介はそう言い走っていると、雅が目に入る。
「お前たち、早く行け。」
恭介が言うと、
「恭介、それはこっちの台詞だよ。」
『リトルバスターズ』の世界の主人公、直枝理樹が呆れるように恭介に言う。
「いや、もしかしたら一人メンバーが増えるかもしれない。だから先に行ってほしい。」
「わかった。後で結果を教えてね。」
「どーせ無理だろうけどな。」
恭介の言葉を聞き、理樹と真人は恭介に一言残して玄関に入ってゆく。
「さて、お前が凄まじい運動能力で噂の凪風雅か。」
「そうですが?」
「ズバリ、俺達が作る野球チーム、リトルバスターズに入ってくれないか?」
恭介は雅に質問するが、
「毎回、僕がこの世界に来る度にするこの会話、やめませんか?言ったことがあるとおもいますが、僕はこの世界の秘密、虚構世界のことは知っている。そして、この世界は貴方達自身の手で救わないと崩壊することも。」
雅は恭介に話の核心を突く。
「なら何故俺達の世界に来た?」
「来たくて来たわけではありません。この虚構世界の方が、別の世界と融合し始めているので、被害が出ていないか確認に来ただけです。」
「そうか。それで、お前はどうするんだ?」
「変わりません。今まで通り、野球対決を行い、僕が勝ってリトルバスターズにはそれ以上関わらず、立ち去るだけです。」
「わかった。じゃあいつも通り、昼休みにグラウンドに来てくれ。」
「分かりました。」
雅と恭介はその場を後にした。

チャイムが鳴って昼休み、グラウンドに着いた雅の前には謙吾を除いた今朝の四人がいた。
「それで、この人が、恭介の言っていた凪風君?」
理樹は恭介に確認をとり、恭介は頷く。
「なんか筋肉が薄っぺらいな。大丈夫なのか?」
「それには及ばないさ。」
真人の感想に恭介は真面目に答える。
「正直どーでもいい。」
鈴の感想は無視される。
「で、凪風はとても強くてチームの即戦力になり得るのだが、嫌がっている。だから野球で勝負をつけようと。」
「相変わらずだね、恭介。」
「ルールは、先に相手をバッターアウトにするか、グラウンド越えを3本出すかだ。凪風も、それで納得した。凪風、先攻と後攻、どちらがいい?」
「先攻で。」
「中々、珍しい判断だな。それじゃ、始めるか!」
対決は、雅の先攻から始まる。投手の鈴は一球目を投げる。ボールはあらぬ方向へ流れかけるが、
雅は腕を伸ばして力いっぱいに振り、早くも1本先取する。続いて、リトルバスターズの攻めは恭介が担当。雅は投げる構えをとり、
(─息吹け、風の導き─)
速度上昇の魔法をボールにかけて投げる。虚構世界のマスターとして、様々な特権を持つ恭介だが、時速250kmの球道を一瞬で捉えられず、ストライクとなる。
「珍しいな。恭介が不利になるなんてな。」
真人は感心している。雅はその後も同じ手法を使って恭介をバッターアウトにしてしまう。
「無理だ。これ以上は時間の無駄になる。勝負は俺達の負けだ。凪風、迷惑をかけた。」
「けどよ、恭介。あんなにあっさり退くなんて、らしくないぜ。」
恭介はリトルバスターズ連れて去ろうとするが、真人は恭介にそう言う。
「勝てない敵も世の中にはいる。それを超える為に特訓をする。展開的に燃えないか?」
「いや、まったく。」
恭介の言葉を鈴は即座に否定する。
「そうか…」
後ろ姿を見せながら歩いてゆく雅を見ながら、恭介は鈴にそう言った。

学校を去り、雅は仮面ライダーV3=風見志郎とあっていた。
「君が、本郷さんと一文字さんが言っていた未来から来た仮面ライダー、ディロード。凪風雅君だね?」
「はい。お初にお目にかかります、凪風雅です。明日、ヨロイ元帥はプルトン爆弾を落とす作戦を実行するはずです。その為に、事前の打ち合わせをしたいので本日は来ました。」
雅と風見は握手を交わす。
「雅君、俺のつかんだ情報では、ヨロイ元帥はプルトン爆弾の発射を成功させる為に俺達仮面ライダーを足止めしながら都市を制圧するD作戦というのを同時に行うらしい。どちらがD作戦を対処する?」
「それは僕に任せて下さい。風見先輩はヨロイ元帥と、デストロンの本拠地をお願いします。」
「ああ。お互い、検討を祈ろう。」
雅と風見は翌日の打ち合わせをして、その場で別れて行った。

「ただいま。」
雅は帰宅する。
「雅、リトルバスターズの世界を救うんじゃなかったの?」
フェイトが質問する。
「だから、ああやって救ったんだ。」
「あれじゃあ、何もしていないように見えるけど…」
「ああ。何もしないで立ち去った。」
「でも、さっき…」
「あの世界は特殊で、僕の干渉を拒絶するんだ。」
「どうしてわかるの?」
「そうだった。みんなには話していなかったね。あれは僕が旅を始めて、四年目の頃だった。僕はリトルバスターズの世界に始めて行った。僕はその頃、リトルバスターズの世界をよく知らなくて、あることがきっかけで、彼らの世界を崩壊させてしまったんだ。」
「…いったい、何をしたの?」
「彼らの仲間になった。それだけだ。」
「どうして。だって雅の救いを求めているんじゃ─」
「フェイト、彼らの世界は特殊なんだ。それから話そう。リトルバスターズの世界は、一見平和な世界に見えただろうけど、あの世界はリトルバスターズのメンバー達が作った、偽りの世界。彼らは修学旅行の時にバスが事故を起こして全員死ぬはずだった。しかし、真人さんと謙吾さんが、理樹さんと鈴さんを庇った事で2人は意識を失う程度の軽傷で済んだ。しかし、目を覚ました瞬間の絶望的な光景を前に、それが無駄になってしまう。そこで恭介さんは願った。2人に強くなって欲しい。こんな残酷な現実を見ても、心が折れず、絶望しないように。その時、リトルバスターズのメンバーの願いが集まり、一つの大きな夢の空間が生まれた。それは、理樹さんがリトルバスターズを再開しようと言った5月13日から事故が起きる前日の6月20日を繰り返し、理樹さんと鈴さんの心を鍛えようというみんなの思いが纏まった空間。そして、理樹さんが抱えている眠り病をその一部に組み込む事で、それは実現した。つまり、あの世界はリトルバスターズのメンバー十人で戦わないと崩れる世界なんだ。そして、僕が行く時は、その偽りの世界では無く、現実世界の恭介さんのサポートしか、僕に出来ることはない。」
雅は説明を終える。
「それなら、今回も現実世界のサポートに行けば─」
「いや、それが、今回融合したのが、虚構世界だけだから、僕も半端に手出しが出来ないんだ。」
雅は、その無念を伝える。
「そうだったんだ…」
フェイトは、話を聞いて落ち込んでいた。
「大丈夫。風見先輩の世界を救えば、みんなを救えるから。僕はその為にも、明日は頑張らないと。」
雅はそう言って、夕食の準備を始めた。

翌日、風見と雅はデストロンの再生怪人を前にしていた。
「ここから先へはいかせない!」
オニヒトデはそう言いながら雅を攻撃しようとするが、雅はロードスラスターでオニヒトデのヒレを切り裂く。
「風見先輩、ここは僕に任せて、先輩はヨロイ元帥の所へ!」
「ああ!」
風見はバイク、ハリケーンに乗って先に進む。
「行かせるか!」
デストロン怪人は追いかけようとするが、雅が妨害する。
「ここからは、僕が相手だ。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。

ディロードが戦闘をしている頃、風見はプルトン爆弾の発射場所に着いた。
「よく来たな、風見志郎、仮面ライダーV3!」
ヨロイ元帥はそう言うとマントを翻してザリガニの怪人、ザリガーナに変身する。
「行くぞ。ふんん、変~身、ブイスリー!トウッ!」
風見はV3に変身する。
「私の目的はV3、貴様の足止め。プルトン爆弾さえ発射すればこちらのものさ。」
ザリガーナはその鋏でV3を攻撃するが、片手で受け流してゆく。

一方、ディロードは数圧しに苦戦していた。
「こういう時は!」
ディロードはライトケータッチを取り出す。
【KUGA AGITO RYUKI FAIZ BLADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIVA FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
ディロードはコンプリートフォーム サイドライトにパワーアップ。
【FAIZ KAMEN RIDE-BLASTER-】
ディロードはファイズ ブラスターフォームを召喚し、2人の射撃でデストロン怪人を殲滅してゆく。

「ふっふっふっ、その程度でどうにかなると思わないことだな。」
その頃、V3は徐々にザリガーナに圧されていた。すると、プルトン爆弾が発射してゆく。
「馬鹿な!まだ時間ではないぞ!何をしている!」
ザリガーナは内部と連絡をする。すると、
「俺は、自分で作った史上最悪の兵器を、安全に破壊するだけだ!」
その連絡に応じたのは、デストロンの裏切り者である結城丈二が変身する戦士、ライダーマンであった。
「貴様、何故そこに!」
「デストロンは悪魔のような組織、そして俺はそこに魂を売ってしまった。これくらい、罪の償いにすらならないが、プルトン爆弾を正しく破壊出来るのは俺くらいだ!」
ライダーマンはそう言うと、プルトン爆弾の安全装置を外す。
「ああ!ロケットが飛んでゆく!」
ザリガーナは唖然とするしかなかった。

「とうとうこの時が来ましたか。結城先輩、あなたにも、希望を届けます!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER V3-】
ディロードはV3の世界のワールドホープを発動。プルトン爆弾は上空で爆発する。

「ライダーマン!よくやってくれた。君は人類を守った。君は英雄だ。俺は君に、仮面ライダー4号の名前を贈るぞ。ライダーマーン!」
V3は空でに散ったライダーマンに賞賛の声をあげる。
「おのれ!こうなれば、必殺!甲羅崩し!」
ザリガーナは、自身の装甲を粉砕し、その破片をV3に投げつけるか、見事に躱されてしまい、
「行くぞ!V3反転、フルキック!」
V3はザリガーナに必殺のキックを放つ。装甲を失っていたザリガーナは体液を散らしながらデストロンの基地へ逃げてゆく。

「僕の役目は終わりか。再生怪人も倒したんだ。長居は出来ないか。」
雅は変身を解除し、帰ってゆく。

「なるほど、Xの世界はまだ被害が出ていないのか。早いうちに決着をつけよう。」
絵巻には、巨大なロボットに挑もうとする銀の戦士が描かれていた。
つづく


次回、仮面ライダーディロード
まだ融合していない世界。しかし、RS装置を狙って、あの男が現れる。『GOD機関の最後』だ。ミッションスタート! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーV3(ワールドホープ):V3の世界のワールドホープ。ライダーマンに仮面ライダー4号の称号が贈られる。 

 

第31話『GOD機関の最後』

巨大な悪の組織GODに父と共に殺された神敬介は、瀕死の父の手によって仮面ライダーXとして甦った。
その使命は、世界の平和と正義を守る為、敢然と謎のGOD機関を相手に戦うのである─

「Xライダーの世界は、まだ無事なのか。」
雅は状況を確認すると、顔色を曇らせる。
「どうしたの?」
「Xライダーの世界には凄まじい力を秘めたRS装置というものがあるんだが、もしかしたら海東大樹が狙ってくる。早くGOD機関の基地に向かって、海東がいつ来ても対処出来るようにしないといけない。」
雅は準備を整えて出て行ってしまう。

雅がGOD機関の基地に着くと、雅の予想通り海東はいた。
「せっかくいい所だったんだ。もう少しでこの世界のお宝、RS装置が手に入るところだったんだ。邪魔はさせないよ。変身!」
【KAMEN RIDE-DEEND-】
海東はディエンドに変身する。
「この世界を崩壊させたりさせない!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
「変身!」
雅は、早くもディロード コンプリートフォームサイドライトに変身する。
「君もその力を手に入れたんだぁ。でも、それで僕に勝てるかな?」
ディエンドもケータッチを取り出す。
【G4 RYUGA ORGA GLAIVE KABUKI CAUCASUS ARC SKULL FINAL KAMEN RIDE-DEEND-】
ディエンドもコンプリートフォームにパワーアップする。
「これならどうかな?」
【ATTACK RIDE-GEKIJOBAN-】
ディエンドは劇場版のアタックライドで劇場版ライダーを召喚する。
「なれば!」
ディロードはライトケータッチの自身のアイコンを一度クリックする。
【DOUBLE KAMEN RIDE-CYCLONE
JOKER GOLD EXTREME-】
ディロードはライトケータッチの力で、仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーゴールドエクストリームを召喚する。
「行こうぜ、雅。さあ、お前達の罪を数えろ!」
「こちらには君たちの師匠がいるんだ。」
ダブルを前にディエンドはそう言うが、
「翔太郎、検索は済んだ。あの仮面ライダースカルは、僕達と同様に召喚された偽物だ。」
「オッケー、フィリップ。それなら、手加減する必要はないな!」
ダブルはその解決策を見出してしまう。
「だが、この数を前にどうするのかな?」
「なら、こうするだけだ!」
【KAMEN RIDE-AXEL ETERNAL-】
ディロードは、仮面ライダーアクセル、エターナルの2人を召喚する。
「照井、それに大道。」
「左、フィリップ。奴を倒さない限り、世界の危機は去らない。さあ、振り切るぜ!」
「仮面ライダー、お前達を倒すのは俺だ。奴らにはやらせない。さあ、死神のパーティータイムだ。」
アクセルとエターナルはそう言うと、劇場版ライダーに向かってゆく。
「そこだ!」
〈エンジン!エレクトリック!〉
アクセルはエンジンブレードにエンジンメモリをセット。電撃のエネルギーでG4、オーガ、グレイブ、コーカサスといった装着型ライダーを攻撃してゆく。
「ガイアメモリ…お前も風都の仮面ライダーか。」
〈ダミー!マキシマムドライブ!〉
エターナルは分身してスカルを攻撃。更に、
〈ナスカ!マキシマムドライブ!〉
〈ウェザー!マキシマムドライブ!〉
分身したエターナルはそれぞれ別のガイアメモリを利用した必殺技を発動。ナスカの力でスカルは拘束され、ウェザーの力で雷と吹雪を受け、スカルは撃破される。
「やっぱ、3対1はキツイか!」
『翔太郎、照井竜を見習うんだ。彼は4人を相手にしている。』
「そうか!それなら!」
〈トリガー!マキシマムドライブ!〉
ダブルはトリガーメモリをプリズムビッカーにセットする。
「『トリガー、プリズムシューティング!』」
ダブルは必殺技を発動し、乱反射する光線を放つと、ベルトに攻撃が直撃し、リュウガとアーク、更に攻撃に巻き込まれてコーカサスが撃破される。
「こちらも行くか!」
〈エンジン!マキシマムドライブ!〉
アクセルもエンジンメモリの必殺技を発動。必殺の斬擊、エースラッシャーを放ち、オーガを撃破する。
「さて、一気に片付けるか!」
〈エクストリーム!マキシマムドライブ!〉
「ああ!」
〈アクセル!マキシマムドライブ!〉
「いいだろう!」
〈ユニコーン!マキシマムドライブ!〉
3人の仮面ライダーは必殺技を発動する。
「『ゴールデンエクストリーム!』」
「ハァッ!」
「フンッ!」
ダブルのゴールデンエクストリームがグレイブに、アクセルのアクセルグランツァーがG4に、エターナルのユニコーンストライクが歌舞鬼に当たり、劇場版ライダーは全滅する。
「これは、かなり厄介だね。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DEEND-】
ディエンドは必殺技を発動する。
「フィリップ、行くぞ!」
『ああ、翔太郎。』
〈プリズム!マキシマムドライブ!〉
「『ビッカー、ゴールデンチャージブレイク!』」
「決まりだ!」
ダブルの必殺技の発動に合わせてディエンドも必殺技のコンプリートディメンションシュートを放つが、ダブルは低空飛行しながら、ディエンドのコンプリートディメンションシュートをプリズムソードで切り裂き、その七色の光と金色の輝きが宿った刃でディエンドを切り裂き、ディエンドの変身を解除させる。
「参ったね。これじゃあ諦めるしかないか。でも、次の世界のお宝は、必ず僕が手に入れる!」
海東はそう言うと、次元のオーロラに逃げてゆく。
「さて、俺達の役目も終わりかな?頑張れよ、雅。」
ダブルはそう言うと、アクセル達と共にカードに戻る。

少し経ち、Xライダーに変身する青年、神敬介がやってくる。
「君が、一文字先輩と風見先輩が言っていた仮面ライダーディロード、凪風雅君だね?」
敬介は雅に尋ねる。
「はい、恐れながら、仮面ライダーディロードと名乗らせてもらっています、凪風雅です。」
雅と敬介は互いに握手を交わす。
「雅君、そんなに謙らなくていいよ。話は先輩達から聞いている。雅君も、やはりGOD機関を追ってここへ?」
「はい。調べたところ、ここがGOD機関の基地だと…」
雅が言いかけると、
『いかにも、そして、ここがお前達の死に場所だ!』
地中から声が聞こえたかと思うと地面が震動する。
「しまった!キングダークがついに!」
雅はそう言いながら回避すると、GOD機関の首領にして超巨大ロボット兵器、キングダークが出現する。
「馬鹿な!RS装置は完成していないはず!」
そう、キングダークの巨体を動かすには、RS装置という特殊な装置が必要だと、GOD機関の怪人は言っていた。しかし、
「馬鹿め、そんなもの、時間稼ぎの囮に過ぎない。さて、遺言はそれまでかな?」
キングダークはそう言うと、その巨腕を振りかざして2人を攻撃するが、すんでの所で回避し、
「行こう、雅君。大ぃぃ変身!トウッ!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
敬介はXライダーに、雅はディロードに変身する。
「しかし雅君、あのキングダークを相手に、どうやって戦う?」
「確かに、まともに戦えば確実に2人とも死ぬでしょう。なので!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはロードスラスターにブラストのアタックライドをスキャン。更に、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ファイナルアタックライドをロードスラスターにスキャンする。
「こうします!ディメンションヴォルケイノ!」
禍々しい火焔弾がロードスラスターから放たれ、キングダークの左足に直撃。その足に穴が空く。
「後は、内側から破壊するだけです!」
ディロードとXライダーは先ほど出来た穴からキングダークの内部へと侵入してゆく。

「やはり、構成員の数が多いですね!」
ディロードはロードスラスターでGOD機関構成員を切り裂きながら進んでゆく。
「雅君、上を狙って撃ち抜けないか?」
Xライダーはディロードに聞く。
「出来ます!」
ディロードはロードスラスターで天井を撃ち抜く。
「ライドロープ!」
Xライダーは自身が携帯している万能武器、ライドルをロープに変えて先ほど空けた天井へ投げ入れ引っ掛ける。
「こうして登ろう。」
Xライダーの提案に合わせて、ディロードも進み、2人はキングダークの管制室にたどり着く。
「ここが、キングダークの操縦者のいる部屋か。」
ディロードがロードスラスターで扉を破壊し内部に入ると、キングダークを操縦している真の首領、呪博士とそれを守るようにGOD機関の怪人、サソリジェロニモJr.がいた。
「よくぞここまでたどり着けたな、Xライダー。いや、神敬介!そして、未来から来た仮面ライダー!私は君たちを許さない。行くのだ!」
呪博士はサソリジェロニモJr.に指示を出す。狭い管制室においてサソリジェロニモJr.の槍術は脅威なり、Xライダーもディロードも間合いに入れなかった。
「神先輩、ライドルをロングポールに!」
しかし、ディロードは咄嗟に判断した戦術をXライダーに話す。
「わかった。ライドルロングポール!」
XライダーはサソリジェロニモJr.の心臓部に合わせてライドルを構え、ライドルを長さ6mのロングポールに変化させる。本来ならそのような持ち方では体制を崩してロングポールは地面に落ちるが、ディロードが下で支えることで位置を維持したまま凄まじい速度で伸びてゆき、サソリジェロニモJr.の心臓部を打ち貫いてしまい、サソリジェロニモJr.は呆気なく倒されてしまう。
「おのれ!やはり仮面ライダーは我々GOD機関最大の壁!こうなれば!」
呪博士が何かの装置を弄ろうとしたその時、
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER X-】
ディロードはXライダーの世界のワールドホープを発動。呪博士は装置のボタンを弄るが一向に反応が無い。
「神先輩、今です!」
「ああ!ライドルホイップ!」
Xライダーはライドルをサーベルに変えて呪博士を一突きで突き刺す。
「おのれ、あの時、お前達親子をしっかり殺しておけば─」
呪博士はそう言い残して死ぬ。すると、
“爆発まで、二分”
そうアナウンスされる。
「雅君、あと二分しかない。どうする!」
「神先輩、しっかりつかまっていてもらえますか?」
ディロードがそう言うと、Xライダーはディロードの肩につかまる。そして、
【ATTACK RIDE-WRAP-】
ワープのアタックライドを使って脱出。キングダークは崩れるように爆発し、謎のGOD機関はついに壊滅。雅と敬介は互いの次の旅に幸運があることを祈りあい、別れていった。

「次の世界は、やはり大ショッカーの手が進んでいるか。」
雅が絵巻を広げると、そこには十の顔を持つ鬼に向かう斑模様の異形の絵と、『団長』と書かれた腕章を着けた女子学生が正面に指を指している絵が描かれていた。
つづく

次回の仮面ライダーディロードは─
アマゾンライダーの世界に着いた雅に待ち受けていたものは、SOS団からの勧誘であった。そして、ゲドンを壊滅させる為に奔走する雅の運命やいかに?次回『ゲドン壊滅/ブレイクテンション』ご期待下さい。 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーアクセル:仮面ライダーアクセルを召喚するためのカード。
仮面ライダーエターナル:仮面ライダーエターナルを召喚するためのカード。
仮面ライダーX(ワールドホープ):Xライダーの世界のワールドホープ。キングダークの機能が一瞬の間だけ麻痺する。 

 

第32話『ゲドン壊滅/ブレイクテンション』

「ようやくアマゾンライダーの世界か。先が見えてきた。」
「雅、分かるの?」
「ああ、ここ数十回は仮面ライダーの世界は全て回っている。その通りに行けばあと僕達が行く世界はストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RXシン、ZO、Jの世界だけだ。この中で注意しないといけないのはRXの世界だけだ。慎重に行動すればなんとかなる。」
雅が話をしていると、
「アマゾンライダーは再放送で見たことがあるんですけど、この『涼宮ハルヒの憂鬱』ってどんな世界なんですか?」
圭一が質問してくる。
「その世界か…その世界も慎重に行動しないと崩壊しかねない世界だ。」
「そんなに不安定なんですか?」
「いや、不安定というよりは混沌としている、という方が正しいかな。その世界は一応は普通の世界なんだけど、その世界の主人公は年頃の少年にとってごく普通な空想をしていた。自分にある日不思議な力が宿って宇宙人や未来人、超能力者とかと戦ってみたい。しかし、現実にはそんなことは起きないし、自分が戦うのは怖い。なら、自分はそういう人に巻き込まれてパートナーになればいい。そう考えた。そして、この少年が高校に入って事件が起こる。かつて自分がした空想を具現化したかのような少女が現れた。その同級生は言った。『ただの人間に興味は無い。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら自分のところに来い。』と。そして、少年は何故か少女が作る団体に巻き込まれてゆく。おおざっぱに纏めるとそんな感じの世界だ。」
「じゃあ、雅さんは異世界人として仲間になればいいんですね?」
「いや、さっきも言ったようにこの世界は不安定だ。通常通り世界が進んでいるように見えて、実質世界はたった三年しか歴史が無い。その中で僕の存在は許容量を大きくオーバーしている。迂闊な行動は崩壊を招く。そうなれば融合しているアマゾンライダーの世界に被害が出る。リトルバスターズの世界の時と同様に放置するのが無難な答えだ。僕のこの世界での役目はアマゾンと共にゲドンを壊滅させながら、ディエンドの攻撃を防ぐことだ。時間的にのんびりもしていられない。すぐ行ってくる。みんなは買い出しに行ってくれ。そろそろ食糧が減り始めている。お願いする。それじゃあ。」
「頑張って下さい。」
出て行く雅を圭一達は見送り、買い物に出る支度をしていた。
「雅さん、俺達のこと、本当に必要だと思っているのかな?」
圭一は言う。
「どうしたのかしら圭一さん?」
「ほら、俺と沙都子と梨花ちゃんはこれ貰っただろ?」
沙都子に質問された圭一は、崩壊する世界から脱出する際に羽入が作り、雅から渡されたディショットシステムを取り出す。
「圭一、どうかしたの?」
梨花が質問する。
「これを渡して、仲間だって言ってくれたけど、本当は俺達のことが重荷になっているんじゃないのかって思って。」
「そんなこと、ないと私は思う。」
圭一の言葉にフェイトが反論する。
「多分、雅は大切だから、私達を危険な所に連れて行かないんだと思う。だって、私がいれば、雅はもっと戦う時に苦戦しないことがあった。それでもなるべく戦わせないのは、それくらい私達を大切に思っているからだって、私は思う。どうかな、圭一?」
「なるほど、フェイトちゃんの考えもあるかもな。それなら、俺達は雅さんが帰ってくる前に買い物を済ませるか。」
圭一達は食糧を買いに出た。

「それじゃあ、今日は幻の巨大生物、マダラオオトカゲを探し出すわよ!」
左腕に『団長』と書かれた腕章を着けた女子高校生、涼宮ハルヒは自身が作った同好会、『SOS団』のメンバーに本日の目的を伝えた。
「なんだ、その間抜けな名前の生き物は?」
ハルヒが最初にメンバーに加えた少年、通称キョンはハルヒに質問した。
「なんでも、アマゾンでかつて絶滅したって生き物らしいんだけど、それが見つかって日本に移送したのはいいけど逃げ出したらしくて、賞金がかかっているのよ。とにかく、今日一日で探し出すわよ。探す時のチーム分けは私とみくるちゃん、有希と一樹君、あんたは一人で捜しなさい。それじゃあ、四時にここに集合。解散!」
ハルヒはSOS団のマスコット的存在の朝比奈みくるを連れてどこかへ行ってしまった。
「仕方ないですね。我々も行きましょう。涼宮さんのことです、探すふりでもしないと後で何をされるか。」
超能力者、小泉一樹は外宇宙の思念体が送った端末、長門有希を連れて行動を開始する。キョンはたった一人、ふらつくことにした。
「まったく、なんでこんな休日に下らないことにしないといけないんだか…」
キョンはぼやきながら歩いている。すると、
「それでも、なんだかんだで気に入っているのですよね?」
後ろから雅が質問する。
「まあな、って!誰だ、俺達と同じ制服を着ているけど?」
キョンは驚きながら振り向く。
「申し訳ありません。しかし、これはあなたの望んだ毎日ではないのですか?謎の美少女に振り回され、宇宙人や未来人、超能力者の仲間になる。」
「なんで知っているんだ。」
キョンはイラつきながら聞く。
「SOS団、ふざけた名前ですよね?」
「だから、なんで知っているって聞いているだろ。」
「これは済みません。僕は凪風雅。分かりやすく言いますと、異世界から来ました。」
雅はキョンに自己紹介をする。
「異世界人、ってことはお前もハルヒ関連の何かか?」
キョンは更に質問する。
「いいえ、確かに先程スカウトされましたが丁重にお断りしました。」

~回想~
『ねえ、あんた?』
『僕ですか?』
『他に誰がいるのよ?なかなかいい顔をしているわね。私達SOS団のメンバーになりなさいよ。』
『いいえ。お断りします。』
『いいじゃない。』
『僕にはやるべき事がありますので。』
『そう。今入団したら特別に』
『済みませんが、新聞、洗剤、歯ブラシ、タオル、お米、飲料水は間に合っています。これ以上は脅迫行為で訴えますよ。』
『わかったわよ。そこまで言うなら入れてあげないわ。後で泣いて謝っても入団させないから覚悟しておくことね。』
~回想終わり~

「─といったことがありまして、入団はお断りしました。」
「そうか。ハルヒ関連じゃないなら、なんでこんな所にいるんだ?」
キョンは興味無さそうに雅に聞く。
「あれです。」
雅が指を指すと、そこには大ショッカーの戦闘員がいた。
「なんだ、あれは!」
キョンは驚く。
「あれを駆除するために来たのです。とにかく、今から起きることは忘れて、どこかに行って下さい。」
雅はキョンを追い払う。
「さて、一気に終わらせるか。」
【CHANGE RIDE-DARK KIVATT BELT-】
雅の腰にダークキバットベルトが装着され、右手にキバットバットⅡ世が握られる。
「ガブリ」
キバットバットⅡ世は雅の左手を噛みダークキバットベルトに装着され、雅は仮面ライダーダークキバに変身する。
「一気に終わらせるか。」
ダークキバは波状結界を展開し大ショッカーの戦闘員を一気に駆除する。それでも数人は生き残り、ダークキバに向かって走ってゆく。
「残ったか。」
ダークキバはその速さを利用して間合いを詰め、大ショッカーの戦闘員を全滅させる。そして変身を解除し、
「さて、もう一つの目的地に向かうか。」
雅はマシンディローダーに乗り、アマゾンライダーのいる場所として向かっていった。

「おう、雅!久しぶりだな!」
「立花さん、お久しぶりです!」
アマゾンライダーのいる場所に着いた雅は藤兵衛と握手を交わす。
「藤兵衛、この子は?」
アマゾンライダーに変身する青年、山本大介、通称アマゾンは藤兵衛に質問する。
「アマゾン、前に話したことがあっただろ?猛や隼人、志郎に丈二、敬介と一緒に世界を守ったライダーだ。」
「アマゾン、初めまして。雅です。」
藤兵衛は大介に質問の答えを話し、雅は自己紹介をする。
「雅、どうして来たんだ?」
「ゲドンの首領、ゴルゴスを倒す手伝いがしたいのです。」
大介の質問に雅は答える。
「雅、それがな、ゲドンの裏切り者が味方についたんだ。」
「しかし、味方は多いにこしたことはありません。それに、裏切り者は元々ゲドンの獣人。いつこちらを裏切るか分かりません。」
「確かに、そうだな。アマゾン、雅と一緒に戦えるか?」
「ああ。雅、一緒に戦おう!」
大介は古代インカ帝国における仲間の合図を送り、雅も返す。
「これで、アマゾンと雅、友達。藤兵衛、行こう。」
大介は自身のバイク、ジャングラーを走らせ、雅達も後を追う。

「よくぞ来たなアマゾンライダーに未来から来た仮面ライダー。そして、ゲドンの裏切り者。」
ゲドンの首領が指定した場所に向かうと、雷と共にゲドンの首領、10面鬼ゴルゴスが現れる。
「雅、行くぞ。アァァァマァァァ…ゾーーーン!」
“アーマーゾーン”
大介は古代インカの秘宝、ギギの腕輪を共鳴させてマダラオオトカゲの仮面ライダー、アマゾンに変身する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅もディロードに変身する。
「ゴルゴスの顔は任せて下さい!」
【ATTACK RIDE-SILVER FLEURET-】
ディロードはロードスラスターにカードをスキャン。キューティーハニーが扱うサーベル、シルバーフルーレに変化。更に。
「行くぞ!ディロードレインボーイリュージョン!」
ディロードはシルバーフルーレに組み込まれた小型の空中元素固定装置を利用して六人の分身を作り、ゴルゴスの七つの顔にシルバーフルーレの先端を突き刺し、ゴルゴスを補佐する十の極悪人の顔は三つとなる。
「アマゾンもやる!」
アマゾンライダーも残る顔に噛みつき、ゴルゴスの十の顔は二つとなる。
「俺も負けていられるか!」
ゲドンの裏切り者、獣人ヘビトンボもその爪でゴルゴスの顔を破壊する。
「残る一つは僕がやります!2人はゴルゴスをお願いします!」
【ATTACK RIDE-MEITO HAYAKAZE-】
ディロードはアタックライドでロードスラスターを変身忍者嵐の変身道具兼武器の名刀疾風(はやかぜ)に変えて少し距離を取り、疾風を時計回りに回しながら進み、
「くらえ!ディロード旋風斬り!」
疾風の一撃でゴルゴスの全ての顔が破壊される。しかし、
「おのれ!ブラック、オンゴールドォー!」
ゴルゴスが呪文を唱えると、辺りは暗闇に包まれる。
「くっ、グアァッ!」
すると、獣人ヘビトンボはもがき苦しむ。
「馬鹿め、ゲドンに逆らえばどうなるか、その身で知るがいい!」
ゴルゴスの闇はヘビトンボを蝕んでゆく。
「だったら、その力の源を断ち切るまで!」
ディロードはロードスラスターでゴルゴスの右腕を切り落とし、ギギの腕輪と対をなす存在、ガガの腕輪を失う。すると、ゴルゴスが展開したブラックオンゴールドは消滅するが、それと同時にヘビトンボはガガの腕輪を拾おうとする。
「これさえあれば充分だ!アマゾンライダー、協定はここまでだ!」
ヘビトンボが宣言すると、
「そうはさせない!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER AMAZON-】
ディロードはアマゾンライダーの世界のワールドホープを発動。ガガの腕輪がゴルゴスの右腕ごとアマゾンライダーのギギの腕輪と合体する。そのインカの超パワーは凄まじく、ヘビトンボは逃げ出すが、
「待て!お前の相手は僕だ!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンションインフェルノ!」
ディロードの必殺の斬擊でヘビトンボは撃破される。
「ゴルゴス、バゴーの仇だ!スゥーパァァァ、大ッ、切ッッ断ッッッ!」
アマゾンライダーはどんな敵も切り裂く必殺のスーパー大切断を使い、ゴルゴスを撃破。古代インカ帝国の末裔を滅ぼした悪の組織、ゲドン帝国は滅びた。それに合わせてガガの腕輪が落下する。すると、ディエンドが現れる。
「そのお宝は、僕のものだ!」
ディエンドは手を伸ばすが、ディロードはロードスラスターでガガの腕輪を撃ち弾いてしまう。
「言ったはずです。世界は崩壊させないと!」
「何故君は僕の邪魔ばかりするのかな?」
「あなたが、僕の妨害をしているだけです!」
「とにかく、ガガの腕輪を見失った。この世界に用はない。さよなら。」
ディエンドは去って行く。
「申し訳ありません。ガガの腕輪を取り返せる所だったのに…」
「大丈夫。雅は頑張った。今はそれだけでいい。」
雅と大介はその場から去っていった。

「次の世界はやはりストロンガーの世界か。」
絵巻には、高台の上に立つカブトムシの仮面ライダーの絵と、かまくらの中に入った2人の高校生の絵が描かれていた。
つづく

次回、仮面ライダーディロード
新エネルギーを追うブラックサタンの魔の手。雅は碧陽学園で何を思う。次回『新エネルギーを守れ/欠ける生徒会』 
 

 
後書き
新カード紹介
ダークキバットベルト:ディロードライバーをダークキバットベルトとキバットバットⅡ世に変えてダークキバに変身するためのカード。
シルバーフルーレ:ロードスラスターをシルバーフルーレに変えるカード。
名刀疾風:ロードスラスターを名刀疾風に変えるカード。
仮面ライダーアマゾン(ワールドホープ):アマゾンライダーの世界のワールドホープ。ガガの腕輪がアマゾンのギギの腕輪と合体する。 

 

第33話『新エネルギーを守れ/欠ける生徒会』

仮面ライダーストロンガー、城茂は自ら進んで改造手術を受けて電気人間となり、日本の平和と正義を守るため、世界征服を狙う悪の組織ブラックサタンを倒すべく、敢然と立ち上がった─

「コウモリ奇っ怪人、北海道で新エネルギーが開発された。お前には、その新エネルギーの奪取をしてほしい。頼めるな?」
「勿論です、1つ目タイタン様!」
悪の秘密結社ブラックサタンの基地。幹部の1つ目タイタンは部下のコウモリ奇っ怪人に指示を出していた。
「コウモリ奇っ怪人、仮面ライダーストロンガー、そして未来から来た仮面ライダー、ディロードには気をつけるのだ。」
1つ目タイタンはコウモリ奇っ怪人に念を押していた。

「詳しい話は後でフェイトにメールで送るから、フェイトはみんなにこの世界のことを伝えてほしい。僕のこの世界での役目は、碧陽学園の生徒会役員。すぐ行かないと遅刻じゃ済まない。行ってくる。」
雅は慌てて出て行った。
「それにしても、今回の雅さんは慌ただしかったな。」
雅を見送った圭一は言う。
「まあ、普通じゃないかな?私も、本局から仕事が来るとあんな感じだし。」
フェイトは圭一にそう言った。

「よし、間に合った。」
雅は教室で授業を受けていた。
昼休みになり、雅はフェイトにメールを送る。

「雅からメールが来たから、説明するよ。」
フェイトは圭一達に確認をとる。
「ストロンガーの世界は、七人目の仮面ライダーの世界で、一度はこの世界で仮面ライダーの世界は止まっちゃうんだって。」
「ああ。俺も見た事があるのはスカイライダーからだし、それは分かっている。それで、雅さんが今いる世界は?」
「その、『生徒会の一存』って世界は、本当に平和で何も変わった事がない日常が続く世界だって。」
「なら、どうして雅は慌ただしく出て行ったのかしら?生徒会がとか言っていたけど。」
「梨花ちゃん。生徒会っていうのは、学校行事の実行や部活動の資金や器材の了承とかを行うところで、生徒の不満とかを解消したりする場所でもあるんだ。ところでフェイトちゃん、なんでこんなに寒いの?」
「ええとね、ここは北海道なんだって。」
「ええぇーっ!どおりで寒いわけだ!」
フェイトの説明を聞き圭一が驚く。
「それで、帰ってくるのは夜になるから、お昼はみんなで適当に食べてくれって。一応、まだ資金は300万くらい残っているから、外食でもいいって。」
「マジで?どこへ食べに行こうか?」
圭一が言うと、
「駄目だよ圭一。お金は出来る限り使い控えないと。雅、あとで鴻上さんに返済するつもりなんだよ。」
フェイトが説明する。
「そっか。じゃあ、スーパーでお弁当でも買うか。」
結局、そう結論が出てフェイト達は買い物に出た。

授業が終わり、雅はこの世界の役目である碧陽学園生徒会の書記としての活動を始める。
「みんな、杉崎がいないんだよ!」
生徒会室で、一番背の低い女子生徒、生徒会会長の桜野くりむははしゃいでいた。
「ああ、だから今日の活動は中止だろ?」
「そうね。いくら議事録をとっていると言っても、役員が欠けた中での議題の解決は、運営に問題があるものね?」
副会長で主人公、杉崎鍵の同級生である椎名深夏は興味無さそうな態度を取り、書記でくりむのクラスメイトである紅葉
知弦は理由をつけて説明していた。
「でも、考えてみようよ。杉崎がいないんだよ。普段の会議を邪魔する杉崎が、今日はいないんだよ!」
「けどさ、会議を滅茶苦茶にしているのは、会長さんも同じじゃないか?」
「私のどこがよ!」
「まず、鍵の無駄話に一番付き合っているし。」
「それに、アカちゃん自身で話を脱線させているときもあるわよね?」
「うっ、それは…」
深夏と知弦の指摘にくりむは返す言葉も無かったが、
「そもそも、真冬よりもちまちました会長さんがばたばたしても、杉崎先輩は微笑ましく思って遊ぶことを優先するに決まっていると、真冬は思います。」
「真冬ちゃん、それどういう意味?」
深夏の妹で会計の真冬の言葉にくりむは食いついた。
「それで、会議するんじゃないの?」
その様子を見て知弦は呆れていた。
「そうだ、会議!」
くりむはそう言うとホワイトボードに書き始めるが、会議を漢字で書けずに指摘される。
「それなら、学園内で話題が挙がっているアルバイトのことなどどうでしょう。それくらいの議題ならどこまでが許可範囲か議論する程度で終わる内容ですし。」
雅はくりむを納得させるように提案する。
「そうね、それで行きましょう!」
くりむは納得した。
「会長さんは、アルバイトなんてしたことないだろ?」
「あるわよ!保育園で!」
「子供が子供の面倒を看るなんて、画期的な保育園ね。」
「それ以前に法律的にどうでしょうか、紅葉書記。」
「別に、普通の保育園よ!一緒に歌って、一緒におやつを食べて、一緒にお昼寝して。先生は褒めてくれたよ?私、出来る女よね?」
「それは…」
雅は呆れていた。
「深夏は力仕事?」
「短絡的過ぎだろ。喧嘩の助っ人だよ。」
「誰かを殴るの?それは流石に…」
「違う違う。誰かが争っていたらそこら辺の岩を粉砕して解散させるんだ。」
「それはそれでどうかと思うけど…」
「知弦は?」
「私は、経営アドバイスや教育改革とか。別に校則に違反しているとは思えないけど。」
「そもそも法律に抵触しています。」
「あとは浮気調査ね。」
知弦が言うと、
「「探偵かっ!」」
くりむと深夏がツッコミを入れる。
「真冬ちゃんは、バイトしていないよね?」
「真冬ですか?していますよ、ブログのアフィリエイトですが…最近では、真冬の日常を載せつつもゲームやBLの広告を載せた『内臓破裂』というブログがメインです。」
「それは、流石にタイトルに問題が…」
雅がツッコミを的確に入れていると、
「てゆうか、凪風はさっきからツッコミを入れてばかりで話していないじゃん!」
「僕ですか?ボランティア活動を行っていまして、アルバイトはしていません。」
「おいおい雅、ボランティア活動なんてしていたのかよ!」
「はい。」
雅の言葉で会議は終わる。
「どうだ!鍵抜きで会議を行ったぞ!」
「でもなんだろ。すごい疲れた。」
「普通、キー君はそれだけしゃべっているってことね。意味も無い事も含めて。」
「雑務もありますのに…」
真冬の言葉でくりむ達は閃き、雑務を始めた。

一日の雑務が終わる頃、日は落ち始めて夕暮れになっていた。
「ようやく終わった…」
くりむは伸びていた。
「あいつ、これ全部一人でやっていたのか…」
「それは、杉崎が一人でやるって言うから!」
「それだけ、私達との時間が大事なのね。それが終わってバイトもして…」
「勉強をして…」
「ギャルゲもやって…」
くりむ達がしんみりしていると、
「今から、杉崎先輩のお見舞いに行きませんか?」
真冬が提案する。
「真冬、お前男が嫌いなんじゃ!」
「でも…」
「きっと、ギャルゲの山でいっぱいかも!」
「でも…」
「男のひとり暮らしでしょ?もしかしたらキノコとか生えていたりするかもしれないわよ?」
「でも…」
「せっかく、普段率先して誰かのために頑張ろうとしない椎名会計が勇気を振り絞ったんです。行きませんか?」
雅が諭すと、納得した。

生徒会一同は買い物を済ませて歩いていると、2人組の高校生に絡まれる。
「君達、碧陽の生徒だよね?今からカラオケ行かない?」
男のうち一人が言うと、
「お姉ちゃん…」
真冬は深夏の後ろに隠れる。
「おいおい、そんなに怯えないで。」
男がそう言うと、
「私達は碧陽の生徒会。今すぐ貴方達の学校へ電話しましょうか?」
知弦が対応する。
「生徒会!ってことは、杉崎のことは知っているよな?あいつ、ずっと成績最下位だったのに、馬鹿みたいだよな。そうそう、気をつけろよ。あいつ、中学時代に二股かけて、精神的に追い詰めるような奴だぜ。しかも、一人は義理の妹だぜ?気をつけなよ、あいつ、変態だから。」
男はくりむの頭を撫でようとするが、くりむはその手を払う。
「知っている。女の子にだらしないし、会議そっちのけにするし、事あるごとにハーレムハーレム煩いし、ウザいし、馬鹿だし、全人類の敵だよ?でも、あいつは言ったんだ。その2人は幸せかって質問に、はいって言ったんだよ。」
「何?あいつの味方するの?きっと、壊されちゃうよ。」
男はくりむの目線に合わせて頭を撫で回している。すると、
ゴッ!
鈍い音がした。真冬が鞄で男の頭を叩いた。普段から複数のゲームが入っている為、重い鞄で殴られた男はよろめく。
「ふざけるな。痛ぇだろうが!」
男は真冬を叩こうとするが、その手は深夏に抑えられていた。
「私の妹に、手を出すな…」
「椎名副会長、この2人は僕に任せて下さい。会長達は、杉崎副会長の所へ!」
雅は男を抑えて、くりむ達を先へ進ませる。
「お前達、男らしく無いな。ハッ!」
雅は拳を一発ずつ放ち、その場を離れる。すると、碧陽学園の新聞部部長、藤堂リリシアが男達の前に現れる。
「あら?どうかしましたか?」
「お前も碧陽の生徒か?」
「新聞部部長、藤堂リリシアでございます。」
「新聞部?実は、お前の所の生徒会の奴らに暴力を振るわれて、この様だよ。」
「そうですか?これはスクープですわね。碧陽学園生徒会、今日もだらだら何もせず。」
「てめえ!」
男は手を挙げようとするが、リリシアが抱えていた猫が邪魔をした。
「ご生憎様、我が新聞部は生徒会の記事をでっち上げるのが仕事でして。それでは、ごきげんよう。」
リリシアはそう言って去っていった。

その頃、雅はストロンガーに変身する城茂と落ち合っていた。
「さて、奴を倒しに行くか!」
研究所に入るコウモリ奇っ怪人に茂は石を投げつけた。
「貴様らは!」
コウモリ奇っ怪人は驚く。
「行こうか、雅。変ん~身、ストロンガー!」
茂は両手のコイルを発電させて改造電気人間、仮面ライダーストロンガーに変身する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅もディロードに変身する。
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。聞け!俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」
「仮面ライダーディロード!」
ストロンガーとディロードは名乗る。
「今は貴様らにかまっている暇は無い!」
コウモリ奇っ怪人は逃げようとするが、
「ストロンガーマグネット!」
ストロンガーは自身の電磁回路を使ってコウモリ奇っ怪人を引き寄せる。
「城さん、コウモリ奇っ怪人の相手は任せて下さい!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER STRANGER-】
ディロードはストロンガーの世界のワールドホープを発動。すると、ライドカードケースからショックのアタックライドが飛び出す。
「これを使えばいいのか。」
【ATTACK RIDE-SHOCK-】
すると、本来は右手にしか宿らないショックの電撃エネルギーがディロードの体全体に宿る。
「これならいける!ディロードボルテックスパンチ!」
身動きの取れないコウモリ奇っ怪人を相手にディロードは電撃エネルギーを帯びたパンチを繰り出して、コウモリ奇っ怪人の翼を破壊する。
「城さん、一気に決めましょう!」
【WORLD ATTACK RIDE-KAMEN RIDER STRANGER-】
ディロードはストロンガーの世界のワールドアタックライドを発動。コウモリ奇っ怪人はストロンガーから離れ、逃げようとするが、
「逃がさん!行くぞ、雅!」
「はい!」
ストロンガーとディロードはジャンプする。
「「ダブルライダー、電キック!」」
ストロンガーとディロードは互いの電撃エネルギーを頂点まで高めたキックをコウモリ奇っ怪人に放ち、コウモリ奇っ怪人を撃破する。
「城さん、こんな見ず知らずの子供の話を聞いていただき、ありがとうございました。」
「何、立花のオヤジが言っていた奴だ。任せられるだろう。雅、お前はこれから別の世界へ行くんだろう?」
「はい。長居も出来ませんので。」
「そうか。頑張れよ!」
茂と雅は変身を解除し、別れていった。

「次は、やはりスカイライダーの世界か。」
絵巻には、空を飛ぶ深緑の戦士の絵と、桜才学園と書かれた校門に立つ四人の生徒の絵が描かれていた。
つづく

次回、仮面ライダーディロード
次の世界は雅にとって一番苦痛と呼ぶべき世界と融合していた。次回『打倒ヤモリジン/イキヌキも必要だ』 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーストロンガー(ワールドホープ):ストロンガーの世界のワールドホープ。ショックのアタックライドの効果が全身に宿る。
仮面ライダーストロンガー(ワールドアタックライド):ストロンガーの世界のワールドアタックライド。互いの電撃エネルギーを相互上昇させてダブルキックを放つ。 

 

第34話『打倒ヤモリジン/イキヌキも必要だ』

仮面ライダー、筑波洋は改造人間である。人類の自由のために悪の秘密結社ネオショッカーと戦うのだ─

「スカイライダーの世界と融合したのはこの世界か…」
早朝、雅はいつになくやる気を失っていた。
「どうしたの?雅らしく無い。」
フェイトは、偶然にも早く起きていたため雅の言葉を聞き、雅に話し掛けた。
「実は、スカイライダーの世界と融合した世界、『生徒会役員共』の世界は、僕にとってすごく会話し辛い世界なんだ…」
「何か、いやな事でもあったの?」
「これは僕の方に責任があるんだけど、あの世界の主要な人達は、ごく一部を除いて大体だ下品な会話にもっていくんだ。」
「下品な会話って?」
「こんなことを女の子であるフェイトに話したくはないけれど、俗に言う下ネタって言われるやつだ。」
そう、雅は下ネタが大の苦手、というよりはそう接してくる人が怖いのだ。
「どうして?私も学校に行っているときにクラスの男の子達は普通に話していたよ。」
「フェイトはわかっていない。男子よりも、女子の方がそういうのを話していて、その空間にいる辛さが。」
ディロードになる前の雅は、学校で虐めにあっていたが、当然、性的な虐めも多かった。雅にとっては、人前で下ネタを話す人に対して、もはや拒絶反応を起こすようになっていた。
「そんなに酷いの?」
「ああ。フェイト達の情操教育を考えればみんなを彼女たちには会わせられない。彼女たちは、相手が子供だろうとお構いなしだから。」
「そうなんだ…」
「それでも、僕はその中に行かないといけない。そろそろ行ってくる。フェイト達はいつものように待機してくれ。」
「わかった。」
雅は桜才学園の制服を着て学園に向かった。

桜才学園は作中において、主人公が入学する年に共学化した元女子高で、男女の比率が1:18といった割合になっている。
「さて、あとは彼女たちにバレないように…」
雅は声を極端に小さくして呟き、校門を通り抜けるが、
「そこの男子、待ちなさい!」
黒髪の綺麗な生徒会長、天草シノが雅に声をかけた。
「僕のことでしょうか?」
「ああ。制服の一番上のボタンが外れている。それは立派な校則違反だ。」
シノは雅に注意するが、
「シノちゃん、もしかしたらあえて着崩してプチ露出の入り口に立とうとしているのかもしれないよ。」
シノと同学年で書記の七条アリアがシノにそう言うと、
「そうか。なら問題ないな。行っていいぞ。」
シノは雅を離し、雅はシノ達から逃げるように玄関へ向かうが、走りながらであったため、何かにぶつかるが、その正体は会計の萩村スズであった。
「あんた、少しは前を見なさいよ!」
「済みません。しかし、あの人達が怖くてすぐ教室へ向かおうとしていまして。」
「会長達がどうかしたの?」
「僕が慌てていてボタンが外れているのに気づいていなかったのを露出の始まりみたいに言いまして。」
「またいつものね。気にしないで大丈夫よ。」
「そうでしょうか?」
「会長達には、あとで言っておくわ。」
雅とスズが会話していると、
「私達のことは避けるようにしているが、萩村のことは平気なようだな。」
「シノちゃん、きっと彼はロリコンさんなのよ。」
シノとアリアの話し声が聞こえると、雅は怯えるように玄関の中へ消えていった。
「あいつに何かしたのですか?」
「いや、特に何もしていないが。」
シノの言葉を聞き、スズは不思議そうにしていた。

一限目が終わり、『生徒会役員共』の主人公、津田タカトシが雅の前にやってくる。
「凪風、今朝はどうした?なんか酷く怯えていたけど。」
「副会長、会長と書記のあの下ネタ、どうにかなりませんか?本人達は楽しくてやっているのかもしれませんが、僕は怖いのです。」
「まあ、いつものことだし。」
「僕、ああいった虐めを受けて対人恐怖症を患ったことがあるのです。」
「そうだったんだ…会長達には、後で言っておくよ。」
「ありがとうございます。」
津田と雅の会話を、シノとアリアは観ていた。

放課後になり、雅は生徒会室に呼ばれていた。
「─というわけで、凪風は普段のような会話をしている会長達が怖いんです。だから、せめて凪風にそういった話を振らないでもらえませんか?」
「なるほどな。津田の話はよくわかった。凪風の前でディープなネタを言わなければいいのだな。」
「行動はもっと駄目ですからね。」
津田が念を押すとシノはふて腐れた顔をする中、
「それにしても、珍しいわね。津田以外にまともな男子がいるなんて。」
「僕の方こそ、普通な人がいて助かりました。」
雅もスズも、互いに頭脳明晰であるため、話が盛り上がっている。すると、
「スズちゃんをお話しが出来るのって、雅君はやっぱりロリコンなのかしら?」
アリアがそんなことを言う。
「誰がロリじゃーーー!」
スズはキレてそう言い、
「もう限界だ。もういやだ。この学校にいたくない!」
雅は出て行ってしまう。
「あら、どうしたのかしら?」
しかし、そんな発言をしたアリア自身はあっけらかんとしていた。
「もしかして、自覚がなかったんですか!」
津田は驚く。
「タカトシ君、どうしたの?」
「さっき凪風にそういった話はしないで下さいと言ったばかりじゃないですか!」
「えぇ?ただのジョークじゃない?」
「なら余計タチが悪いですよ!もし凪風が不登校とかになったらどうするんですか?」
「アリア、確かに、これは津田の言うとおりだ。明日、みんなで今日のことを謝ろう。」
シノは津田の肩を持った。 

桜才学園を出た雅はスカイライダーに変身する青年、筑波洋と出会っていた。
「初めまして筑波さん。いえ、仮面ライダー。」
「何故そのことを!まさか、ネオショッカーの怪人か!」
筑波は身構えるが、
「違います。僕はネオショッカーを追ってここまで来て、筑波さんの協力を仰ぎたくて来ました。」
雅は事情を話す。
「そうだったのか。それで、何故君のような子供がネオショッカーを追っているんだ?」
「実は、僕は未来から来た者でして、仮面ライダーディロードをやらせてもらっています。」
「仮面ライダーディロード?」
「はい。」
雅はディロードライバーを装着する。
「それは?」
「これが、僕を仮面ライダーに変身させるものです。」
「それが…」
筑波はディロードライバーに触れようとするが、
「触らないで下さい!」
「どうした?」
「これは、僕とパートナーの一人以外が触れると、半径200mを更地にする爆発が起こります。」
「どうしてそんなものを。」
「それが、僕の手にしたものだからです。話がそれましたが、僕はゼネラルモンスターを追ってここまで来ました。」
「本当かっ!実は、明日ゼネラルモンスターと決着をつけるんだ。」
「そうですか。もしよろしければ、その戦いに僕を参加させて下さい!」
「ああ。2人なら、心強い。」
雅は筑波から場所と時間を聞き、雅はスカイライダーの世界のワールドホープを完成させて別れた。

「ただいま。」
雅は疲れた顔で帰宅する。
「雅、大丈夫?疲れた顔をしているけど。」
「済まない。明日のことを考えて、今日はもう寝たい。食事は朝どうにかする。」
「疲れているなら、そうした方がいいよ。」
フェイトに言われて、雅は9時も回らぬうちに眠ってしまう。
「本当、安らいだ顔で眠っていますね。」
圭一がやってきて雅の顔を見て言った。
「ところで圭一、聞きたいことがあるんだけど。」
「どうした?」
「今日雅が学校で言われたロリコンって何?」
「ブッ!フェイトちゃんはどうしてそんなことを聞くのかな?」
「雅がどうしてあんなに傷ついたのか知りたくて…」
「わかった。フェイトちゃん、落ち着いて聞いてほしい。ロリコンっていうのは、大人の人がフェイトちゃんくらいの子供に恋愛感情等々を抱くある種の精神的な病気の一種なんだ。」
「そんな病気って本当にいるの?」
「ああ。入江先生がそうだったな。」
圭一は、雛見沢にいた頃を思い出す。
「そんな…私、明日雅にそんなことを言った人達の所に行って話してくる。」
フェイトは言う。
「わかった。じゃあ、今日はもう寝るか。」
圭一の言葉で、フェイト達も眠りにつく。

翌日、筑波と雅は砂丘のような土地にいた。
「よくきたな。筑波洋!そして未来から来た仮面ライダー!」
「ゼネラルモンスター、今日こそ決着をつける!雅君、行くぞ!変身!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「わかりました!変身!」
筑波はスカイライダーに、雅はディロードに変身する。
「未来の仮面ライダー、貴様の相手はこいつらだ!」
ゼネラルモンスターはネオショッカーの戦闘員、アリコマンドの大軍をディロードに向かわせる。
「雅君!」
スカイライダーもディロードの所へ向かおうとするが、
「仮面ライダー、貴様の相手はこの私だ!」
ゼネラルモンスターはヤモリジンに変身し、スカイライダーの妨害をする。

「くっ、次から次へと!」
ディロードはロードスラスターでアリコマンドを切り裂いてゆくが、倒したそばから次の群が現れる。そうして、ディロードの体力を徐々に奪っていく。そして、ディロードはついにロードスラスターを落としてしまい、アリコマンドの大軍に囲まれてしまう。その時、
「あれはなんだ。」
シノの声が聞こえディロードが振り向くと、桜才学園の生徒会をつれたフェイトがいた。
「フェイト!どうして連れて来た!融合した世界の人達を巻き込めばどんな被害が出るか分からない!フェイトだってわかっているだろう!」
「それでも、雅のことを知って欲しかった!みなさん、見えますか。あの大軍の中に一人戦う戦士。あれが雅です。」
「あれは何かの撮影か?」
「いいえ、天草さん。あれは現実のことです。雅は、崩壊しそうな世界を救う為に一人戦っているんです。それで、その世界を救っても、みんな雅のことを忘れてしまうんです。たとえどれだけ雅を傷つけても、雅という人がいたことがなくなってしまうんです。それでも、雅はみんなの為に戦うんです。そんな雅に冗談でもあんなことを言って雅を傷つけたあなた達を、たとえ雅が許しても、私は、許しません。」
フェイトはシノとアリアに怒りをぶつける。
「フェイト、もういい!早くみんなを安全な場所へ!」
ディロードはアリコマンドの攻撃を受けながらもフェイトに指示を出す。そして、
「くっ、こんな時、空を飛べれば!」
ディロードは地面に叩き伏せられる。
「雅君!今こそ俺の世界の希望を使うんだ!」
「わかりました!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER-】
ディロードはスカイライダーの世界のワールドホープを発動。すると、ディロードの右手に黒い光が集まり、一枚のカードになる。
「これは!」
ディロードは驚くと、アリコマンドの間を縫って動き、ロードスラスターを取る。そして、そのカードをスキャンする。
【SUMMON RIDE-REINFORCE-】
そのカードの力で、闇の書の管理者、リィンフォースが現れる。
「雅、久しぶりだな。」
リィンフォースは群がるアリコマンドを一掃し、ディロードを引き上げる。
「雅、あの数は大変だ。私の力を使うといい。」
「リィンフォース…わかった!夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風、リィンフォース、セットアップ!」
【FORM RIDE-DELOAD SNOW RAIN-】
ディロードはリィンフォースとユニゾンし、正義のスノーレインフォームになる。
「これならいける!」
ディロードはスレイプニールで空を飛ぶ。そして、
「ジェノサイドシフト!」
かつて闇の書の管制人格が使ったフォトンランサージェノサイドシフトを上空で放ち、アリコマンドを全滅させる。
「ありがとう、雅君!行くぞ、ヤモリジン!スカイキック!」
スカイライダーは必殺技のスカイキックを放つ。そして、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ディロードも必殺技を発動。ディロードに紫の雷が降り注いで力となり、
「『ディロード雷天キック!』」
降下しながら狙いを定めてヤモリジンに必殺のキックを放つ。
「おのれ、仮面ライダー!」
ヤモリジンはゼネラルモンスターに戻り、最後の手段である自爆を放とうとするが、雷に打たれ、その場で爆発し、失敗に終わる。
『ネオショッカーに失敗は必要ない。これからは、私が仕切らせてもらう。』
すると、謎の幻影が現れ、そう宣言する。
「何者だ!」
『我が名は魔神提督。覚えておくのだ、仮面ライダー!』
魔神提督の幻影は消滅し、スカイライダーは去って行った。
「さて、ゼネラルモンスターを倒した。僕達も長居出来ない。直に正しく修正される。それに巻き込まれれば二度と戻ってこれない。早く行こう。」
「雅、待って。天草さん達が言いたいことがあるって。」
「どうしました?」
雅は怯えながら聞く。
「昨日は済まなかった。これは、我々が反省を込めた粗品だ。これで許してもらえないか。」
シノは、両手で抱えている箱を雅に渡す。
「…開けてもよいですか?」
「ああ、もちろん。」
「フェイト、一応、後ろを向いていてくれ。」
雅はフェイトに指示を出し、箱を開ける。中には、雅の想像していたものが入っていた。
「返却させていただきます!」
雅は箱をシノに返してフェイトとともに帰って行った。

「次はスーパー1の世界。ZXの世界まであと少しか。」
絵巻には、何かの改造人間の設計図の絵と、ローラースケートを履き、金属バットを持った少年の絵が描かれていた。
つづく

次回の仮面ライダーディロードは!昭和ライダーの世界もあと少し。次は謎の事件に雅が挑む。次回、『掴み取れ、梅花の型/少年バット』 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダー(スカイライダー)(ワールドホープ):スカイライダーの世界のワールドホープ。リィンフォースのカードが復活する。
リィンフォース:リィンフォースを召喚し、単騎戦闘、またはユニゾンしてスノーレインフォームに変身する為のカード。 

 

第35話『掴み取れ、梅花の型/少年バット』

「また、珍しい世界と融合したな。」
「どうしたの、雅?」
「スーパー1の世界と融合した世界、『妄想代理人』の世界は、僕の世界でもそこまで有名ではない、むしろマイナーな世界だった。」
「でも、雅は知っているんだよね?」
「14年前に一度行ったことがあるからね。その世界の説明をしよう。この世界には、かつて少年バットと呼ばれた連続通り魔傷害事件が発生したんだ。少年バットと呼ばれた容疑者の特徴は小学校高学年程度の背丈で金属バットを持ち、ローラースケートで走り、ターゲットの後頭部をバットで殴って去ってゆく。おおまかにまとめるとこういった状況だ。」
「それって、普通に普通の事件ですよね?」
「無論、警察も真面目に捜査をして容疑者を逮捕したんだ。確かに容疑者は犯行を行っていたんだ。だが…」
「もしかして、模倣犯?」
「違うんだフェイト。留置所に本物の少年バットが現れ容疑者を殺し、去って行ったんだ。」
「どうして!?」
「まず、少年バットが現れる条件を説明しよう。少年バットの正体はある女性クリエイターが生み出した現実逃避の手段だ。しかし、ニュースで事件が流れた結果、様々な人がその架空の存在を利用して現実逃避をするようになった。当然、容疑者の場合はただ後頭部を殴られても逮捕された事実は変わらない。一番逃げる道は死以外なかった。というわけだ。」
「でも、存在しない架空の少年がどうやってそんなことを?」
「あの世界は変わっていて、人の想いがある程度実体化してしまう。そして、様々な人が少年バットを利用した所為で、少年バットは実体を持った。」
「でも、実体を持ったのなら、逮捕できるんじゃ?」
「相手は人間ではない。逮捕は不可能だ。それに、出現する条件はかなり特殊で、精神的に追いつめられた人の前にしか現れないんだ。」
「それじゃあ、捜しようがない。」
「そうだ。最初の事件の被害者は職を失うかの瀬戸際、次の被害者は慰謝料が支払えない記者。その次は少年バットの容疑をかけられた児童会長候補。次は二重人格の女性。その次は家族がうまくいかない男性。様々な人が被害に遭うのだが、追いつめられた被害者にとって少年バットに襲われることは救いになってゆき、それは世界を侵食するようになっていった。もっとも、その事件は最初の被害者が全てを受け入れることで終息したが。」
「そんな世界も、世の中にはあるんだね。」
「ああ。さて、僕はそろそろ行かないといけない場所があるから行ってくる。夜も遅いからみんなはここで寝る準備をしてほしい。」
雅は出て行った。

「誰か、助けてくれ!」
石橋の辺りで悲鳴が聞こえ、雅が向かうと、スーパー1の敵、ドグマ帝国の改造人間ライギョンがいた。
「ドグマの改造人間、そこまでだ!」
雅はライギョンに襲われている人を逃がす。
「貴様、何故ドグマを知っている!消えてもらう!」
「消えるのは、お前の方だ!」
【CHANGE RIDE-FOURZE DRIVER-】
雅はディロードライバーをフォーゼドライバーに変える。
[three two one-]
「変身!」
雅は仮面ライダーフォーゼに変身する。
「ライギョンは魚の怪人。それなら!」
[ファ イヤー オン]
フォーゼはファイヤーステイツにチェンジする。
「これでどうだ!」
フォーゼは専用武器のヒーハックガンでライギョンを撃ち続けると、ライギョンはあっという間に倒れて動かなくなった。
「やったのか?いや、気は抜けないな。」
[リミット ブレイク!]
フォーゼはファイヤースイッチをヒーハックガンにセットしちゃう必殺技を発動する。
「ライダー爆熱シュート。」
フォーゼの必殺技を受けライギョンは燃え上がる。
「これで大丈夫か。」
雅は変身を解除し、去って行った。そして、少し経ち、ライギョンの体は崩れるように無くなり、その中から別の姿が現れる。そう、ライギョンは戦闘データを収集する為の姿で、その正体は寄生虫の怪人、ギョストマであった。
「仮面ライダーめ、貴重なファイターの祖体を逃がしてしまったではないか!」
ギョストマはドグマ帝国の基地に向かっていった。

「ファイター達よ、次の指令を与える。スーパー1との戦闘でファイター達の数が激減している。補充は利くが限度がある。そこで、お前たちにはその祖体となる人間を誘拐してこい。もちろんバレることの無いように今流行りの都市伝説、少年バットは振りをしろあとは我々が建てたドグマ病院で祖体をファイターに改造する。それから、これが誘拐する人間のリストだ。少年バットは苗字に動物の名前が入っている人間しか襲わない。気を付けるのだ!」
ドグマ帝国の幹部、メガール将軍はドグマの戦闘員、ドグマファイターに指示を下し、ドグマファイター達は少年バットに変装して各自行動を開始した。

翌日、ニュースは大騒ぎであった。
『連日話題に上がっていた少年バットの事件。ついに被害者は20人を超えました。徳間病院に入院されました棋士の─』
「おかしい。確かに少年バットは誰の前にでも現れる。だが、頻繁に現れない。様子をみてくる。」
雅はニュースを観ると飛び出すように出て行った。

「あれは!」
雅が驚いてマシンディローダーを止めて歩み寄ると、スーパー1に変身する青年、沖一也が倒れていた。
「あなたは!確かスーパー1ですね?」
「きみは、何故そのことを?」
「詳しい話はあとです。まずはあなたのメンテナンスを。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅は沖を背負い、ワープのアタックライドでスーパー1のメンテナンス基地に転移した。

「操作はこちらで行います。」
雅はチェックマシーンを作動させて、沖の機械部分の修復を行う。
「ありがとう。きみは一体、何者なんだ?」
「紹介が遅れました。僕の名前は凪風雅。武術凪風流の当主。またの名を、仮面ライダーディロード。」
「仮面ライダー?」
「はい。仮面ライダーとは、正義と平和を守る戦士のことです。」
「それで、雅君はどうして俺を?」
「実は、ある事件を追っていまして、協力していただきたくて。それで、沖さんは一体、何があったのですか?」
「俺は昨日、ドグマ怪人のライギョンと戦ったんだが、それを基にしてギョストマという怪人を作り、俺の赤心少林拳が破られてしまったんだ。」
「そうだったのですか。」
「それで、雅君が追っている事件は?」
「はい、今話題となっています、少年バットによる事件ですが…」
「どうしてその事件を?」
「実は、その事件がドグマと関係があるようなので。」
「何か、証拠を掴んでいるのか?」
「当然です。まず、今回の被害者は皆、徳間病院という病院に搬送されましたが、この徳間病院、実は事件が始まる1週間前にできて間もない病院です。それからこの病院、何故か少年バット関連の患者しか入院を受け入れていないのです。それだけでも十分に怪しいのですが、この病院、患者に面会出来ないのです。」
「なるほど。それで、どうするんだ。」
「今夜、病院に潜入します。」
「その作戦、俺にもやらせてくれ。」
「沖さんもですか?」
「雅君の推測が正しければきっと、ギョストマはその病院にいるだろう。」
「分かりました。では今夜決行で。」
「それで、雅君にお願いがあるんだ。」
「僕に出来ることならいくらでも。」
「赤心少林拳の一つ、梅花の型を身につけたい。協力してほしい。」
「分かりました。僕も凪風流の当主。その言葉に全力で協力させていただきます。」
メンテナンス基地は道場ほどの広さがあったため、沖と雅はすぐ稽古を始める。
「雅君、俺を殺す勢いで攻撃してくれ!梅花の型は相手の攻撃を受け流す力。その力が強いほど真価を発揮する。」
「分かりました。期待に沿えるか分かりませんが、出来る限りやってみます!」
雅は普段の戦闘のように沖に拳を放つ。
「グッ!清んだ拳をしているね。」
「そうですか?」
「ああ、あとで一度、真剣に手合わせ願いたいほどだ。」
雅と沖は、日が落ちて、夜空になるまで稽古を続けた。

暗い夜空の中、雅はマシンディローダーに、沖はVマシンに乗って徳間病院に着く。
「では、計画通り裏口から行きましょう。」
雅と沖は従業員が出入りする裏口に向かう。
「では、入りましょう。」
雅がロードスラスターを取り出すと、扉は開き、中から少年バットが現れ、雅の後頭部を狙うが、雅は軽やかなステップで回避し、少年バットの足を払う。すると、少年バットは転けて変装が解除され、ドグマファイターの正体を曝した。
「やはりドグマの仕業だったか!」
雅と沖は構える。すると、
「バレてしまったか。」
中からドグマファイターを連れてギョストマがあらわれる。
「いこう、雅君。変身!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「はい!変身!」
雅はディロードに、沖は惑星開発用改造人間、仮面ライダースーパー1に変身する。
「雅君、ファイターは任せた。俺はギョストマをやる。」
「分かりました!」
スーパー1はギョストマと一騎打ちに持ち込み、ディロードはドグマファイターローラースケート部隊と戦闘を開始する。
「くっ、動きが読めない!」
一人なら先ほどのように足払いで対処出来るが数が増えればそうもいかない。ディロードは次第に翻弄される。
「リィンフォース、力を貸してくれ!」
【SUMMON RIDE-REINFORCE-】
ディロードはリィンフォースを召喚する。
「夜天の光よ、我が手に集え。祝福の風、リィンフォース!セットアップ!」
【FORM RIDE-DELOAD SNOW RAIN-】
ディロードはスノーレインフォームに変身し空を舞う。
「今回はこれだ。」
『紫電一閃!』
リィンフォースはかつてシグナムから強制的に収集させられたリンカーコアの力を引き出し、ロードスラスターから爆園の一閃を放ち、ドグマファイターを焼き払う。

「これでどうだ!」
ギョストマは素早い拳でスーパー1を追いつめてゆく。
「くっ、このままでは!」
スーパー1は回避し続けている。すると、ギョストマの後ろからローラースケートの音が聞こえてくる。
「おおっ!増援か!」
ギョストマは歓喜するが、次の瞬間、そこにいた誰もが驚いた。何故なら、その少年バットはギョストマをバットで殴り去っていったからだ。
「まさか、あれは!」
ディロードはハッと気がつく。そして、
「おのれ!こうなれば!」
殴られたギョストマは怒りの矛先をスーパー1!向けて拳を振りかざす。
「させない!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER SUPER1-】
ディロードはスーパー1の世界のワールドホープを発動する。
「くらえ!」
ギョストマの拳はスーパー1の心臓部に延びる。しかし、
「赤心少林拳、梅花の型!」
ギョストマの拳はスーパー1に受け止められた。
「沖さん、そのままでお願いします!くらえ、石化の槍、ミストルティン!」
ディロードはロードスラスターから1本の光線を放ち、ギョストマの動きを止める。
「雅君、決めよう!」
「はい!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「トウッ!スーパーライダー、閃光キック!」
「『ディロード雷天キック!』」
スーパー1とディロードの必殺のキックがギョストマに直撃する。
「テラー、マークロー!」
ギョストマはドグマ帝国の忠誠の言葉である、ドグマ帝国の首領の名を叫びながら爆発した。
「雅君、中にいる患者を救出しよう!」
「はい!」
ディロードとスーパー1はドグマ病院に入ってゆく。
「静かですね。」
ディロードとスーパー1は慎重に進入し、病室を覗く。すると、中には入院していた患者いた。
「大丈夫ですか!」
ディロードは患者に声をかける。すると、患者はドグマファイターに変わり、ディロードに襲いかかる。
「そんな!」
ディロードはロードスラスターでドグマファイターを切り裂き、倒す。
「雅君、どうやら、患者は皆ファイターに改造されたようだ。諦めよう。チェーンジ、パワーハンド!」
スーパー1は自身の腕を近接戦闘特化のパワーハンドに変え、壁に穴を開けてディロードと共に脱出し、
「チェーンジ、レーダーハンド!レーダーミサイル、発射!」
スーパー1は探査用の腕に変えて、装備されたミサイルを発射してドグマ病院を爆破し、事件を終息させる。
「ありがとう雅君。雅君のおかげで、ギョストマに勝てた。」
「こちらこそ、協力していただきありがとうございます。」
雅と沖は分かれていった。

翌日、雅はある病院に行き入院している一人の男性に会っていた。
「馬庭刑事、いえ今は馬庭さんと呼ぶべきですね。少年バットが再び現れました。後はどうするか、解りますね。」
雅はかつて妄想世界で少年バットと戦闘を繰り広げた男性、馬庭にそう言うと、馬庭はピクリと反応し、それを見た雅は去って行く。馬庭の病室の壁には何かの数式が書かれていた。何の数式かは不明であるが、その数式のイコールの先には9と書かれていた。そして、その隣にはスズメバチとドラゴンの絵が描かれていた。 

「よし、次は異変の元凶、仮面ライダーZXの世界だ。」
「ついに来たんだね。」
絵巻には、10人の仮面ライダーが描かれていた。
つづく


次回予告
巡り巡った守護者の旅。次はいよいよ異変の元凶。さて次回は─『10号誕生!異変を砕け』
 
 

 
後書き
新カード紹介
フォーゼドライバー:ディロードライバーをフォーゼドライバーに変えて仮面ライダーフォーゼに変身するためのカード。
仮面ライダースーパー1(ワールドホープ):スーパー1の世界のワールドホープ。赤心少林拳 梅花の型をマスターする。 

 

第36話『10号誕生!異変を砕け』

「ついに来たか。」
「ZXの世界ですか?」
「ああ。正しくは『10号誕生!仮面ライダー全員集合』の世界だけど。」
「あれ?これまでと何か違う。」
「ああ。元々ZXは仮面ライダーの放送休止中に子供向け雑誌で展開されていた仮面ライダーで、ZXが初めてテレビに出たのはお正月の特番放送の時だった。今まで昭和ライダーの世界を破壊するために使用していた時空破断システムは、この時に出た兵器で、対処物質を歪曲させながら完全消滅させる極めて危険な兵器で、それを破壊するために仮面ライダーが全員集まるという話だ。そして、ZXを改造したバダン帝国は仮面ライダーがかつて戦ったショッカーからジンドグマまでの組織の残党が集まった組織という設定ができた。」
「それじゃあ、雅さんの今回の仕事はその時空破断システムを破壊することですか?」
「ああ。昭和ライダーの世界でソウルライドが発動せずに移動できたのは、きっと世界が繋がっているからだったのだと、今では思える。それじゃあ、僕は今から行ってくる。みんなは待っていて。」
「任せて下さい!」
圭一に見送られて、雅は出て行く。

雅がマシンディローダーを走らせて少し経ち、崖道に着くと、時空破断システムの起動に必要なバダンニウム84をめぐって、バダン帝国の戦闘員、コンバットロイドとV3、ライダーマン、スーパー1の三人の仮面ライダーが戦っていた。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「皆さん、僕も参戦します!変身!」
雅はディロードに変身し、コンバットロイドを攻撃してゆく。
「雅君!来てくれたのか!」
V3が反応し、戦いながら戦況を説明する。
「なるほど、分かりました。ありがとうございます。」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
「ハァッ!」
ディロードはロードスラスターによる斬擊でコンバットロイドを全滅させ、バダンニウム84に近づくが、
「そこまでだ!バダンの改造人間!」
四人の仮面ライダーは何者からか爆撃を受けて振り向くと、そこにはバダン帝国に改造されたが、洗脳が解除されて自力で脱出したパーフェクトサイボーグ、ZXがいた。
「待て!話を聞いてくれ!」
スーパー1がZXを落ち着かせようとするが、
「問答無用!マイクロチェーン!」
ZXは話に応じず、電磁鞭をライダーマンに絡めて電流を流す。
「ライダーマン!」
V3が叫び、三人でZXに近づこうとするが、
「衝撃集中爆弾!」
間接部に装着されている爆弾を三人に投げつける。
「危ない!」
ディロードはV3とスーパー1に当たらないようにその身で全ての爆撃を受ける。
「大丈夫か、ディロード!」
スーパー1の言葉を聞き、ZXは止まる。
「バダンにそんな名前の改造人間はいない。君たちは一体?」
「我々は人類に自由と平和の為に戦う正義の味方、仮面ライダー!」
「仮面…ライダー?」
V3とZXが話していると、バダンニウム84を積んだトラックが移動をする。
「しまった!伏兵がいたか!」
ディロードが気づくがすでに遅く、トラックは見えなくなっていた。
「仕方がない、諦めよう。君の名は?」
「俺はバダンに改造されたZXだ。」
「では君は、仮面ライダーZXだな。」
V3が言うと、
「俺を仮面ライダーと呼ばないでくれ!俺はすでにバダンの兵士として戦ってしまった。今更仮面ライダーだなんて…」
ZXはそう返す。
「一度落ち着こう。」
既に変身を解除した結城はZXの肩に手を置いた。
「そうだ、結城の言うとおりだ。一度、仮面ライダーというものを教えよう。」
風見と沖、雅も変身を解除し、ZXに変身する青年、村雨良を連れて活動拠点へ連れていった。

「まずはこれを見てくれ。」
風見はビデオデッキを起動して映像を村雨に見せる。
「これは?」
「仮面ライダー1号。悪の秘密結社ショッカーに目をつけられた本郷猛が改造された仮面ライダーで、多彩な技を持つことから、技の1号と呼ばれている。」
風見は歴代仮面ライダーの映像を説明してゆく。
「仮面ライダー2号。1号を倒すためにショッカーに改造されたが、1号に助けられた青年、一文字隼人が変身する仮面ライダーで、その凄まじい力から力の2号と呼ばれている。仮面ライダーV3、これは俺のことだが、俺は家族をデストロンという組織に殺され、復讐するためにデストロンの基地に乗り込んだが、1号と2号を守る為に盾になり、俺の命を救う為に1号と2号によって改造された。それに恩義を感じた俺は世界の平和を守る為に仮面ライダーとなった。」
「風見、次は俺の番だな。ライダーマン、すなわち俺のことだが、俺は元々デストロンの科学者で世界の為と思ってデストロンに手を貸していたが、騙されていたと知り、この研究の結晶であるカセットアームを使い、ライダーマンとして戦った。」
「結城、代わろう。仮面ライダーX。深海開発用改造人間で、GOD機関の攻撃で瀕死の重傷となった神啓介が父親によって改造された仮面ライダーで、ライドルという万能武器で戦う。仮面ライダーアマゾン。古代インカの秘術で改造された山本大介が変身する仮面ライダーで、野生の本能を駆使してゲドンとガランダー、二つの悪の組織と戦った。仮面ライダーストロンガー。親友をブラックサタンに殺された城茂がブラックサタンに改造させてその力を正義の為に使う改造電気人間だ。スカイライダー。筑波洋が変身する空を飛べる仮面ライダーで、ネオショッカーと戦った。」
「次は俺は説明しよう。仮面ライダースーパー1、これは俺のことだが、俺は元々惑星開発用に改造されたんだが、その技術を狙うドグマによって宇宙基地は破壊させ、ドグマが地球を狙っていることを知り、地球で学んだ赤心少林拳を駆使して戦ったんだ。」
「僕に関しては資料がなくて申し訳ありません。僕は仮面ライダーディロード。僕の世界はショッカー達の残党が集まった組織、大ショッカーによって滅ぼされ、その前に手に入れたこの変身技術を用いて、様々な世界を守ってきました。」
風見達は村雨に説明を終える。
「驚きました。まさか、俺と同じような境遇の人が、十人もいたなんて…」
「君は仮面ライダーになれる。違うか?」
「俺でも、なれるのでしょうか?」
「ああ。君は仮面ライダー10号、仮面ライダーZXだ!」
村雨は風見に諭される。すると、突然轟音が鳴り響き風見達が窓を覗くと、なんと建物が歪曲しながら消滅していった。
「あれは一体!」
風見が驚いていると、
「ついに、時空破断システムが作動してしまったか!」
村雨が言う。
「こうしてはいられない!行くぞ!」
風見は雅達に言う。すると、
「皆さんは先に行って下さい。俺は、やらないといけないことがあります。」
「分かった。待っているぞ。」
雅達は、時空破断システムのビームの発生地点に向かう。

「結果は順調のようだな!」
外で観察しているバダン帝国の幹部、暗闇大使はデータを確認している。すると、
「そこまでだ!」
どこかから大きな声が聞こえ暗闇大使は振り向く。
「仮面ライダー1号!」
仮面ライダー1号が現れる。
「仮面ライダー2号!」
「仮面ライダーV3!」
「ライダーマン!」
「仮面ライダーX!」
「仮面ライダーアマゾン!」
「仮面ライダーストロンガー!」
「スカイライダー!」
「仮面ライダースーパー1!」
「仮面ライダーディロード!」
それに続き仮面ライダーが集結する。
「ぞろぞろ現れおって!」
暗闇大使が言うと、
「待てぇっ!もう一人いるぞ!」
何者かが叫ぶ。そして、その正体は自身のバイク、ヘルダイバーに乗ったZXであった。ZXはジャンプして仮面ライダー達の前に立つ。
「仮面ライダー…ZX!」
ZXは仮面ライダーとして暗闇大使に立ち向かう。
「おのれZX!来い!」
暗闇大使の号令で怪人達が現れる。
「バラロイド!」
「タカロイド!」
「アメンバロイド!」
「ドクガロイド!」
「トカゲロイド!」
「ジゴクロイド!」
「カマキロイド!」
「ヤマアラシロイド!」
「カミソリヒトデ!」
「獣人オオムカデ!」
「ガメレオジン!」
「カマキリガン!」
号令に応じてバダン帝国の怪人が仮面ライダー達に襲いかかる。
「行くぞ!ライダーチョップ!」
1号はバラロイドの脳天にライダーチョップを放ち撃破する。
「ライダーパンチ!」
2号のライダーパンチが炸裂し、ドクガロイドは数メートルにわたって飛ばされ撃破される。
「V3火柱キック!」
V3のキックによってカミソリヒトデは撃破される。
「ロープアーム!」
ライダーマンはロープアームでトカゲロイドを縛り上げ、地面に叩きつけてトカゲロイドを撃破する。
「Xキック!」
Xライダーは必殺のキックでタカロイドを撃破する。
「モンキーアタック!」
アマゾンライダーは度重なる体当たりを獣人オオムカデに放ち撃破する。
「電ショック!」
ストロンガーは電気エネルギーを流し込みカマキロイドを撃破する。
「99の必殺技の1つ、スカイフライングソーサー!」
スカイライダーは数多の技の1つでガメレオジンを撃破する。
「チェーンジ、冷熱ハンド!同時発射!」
スーパー1は冷凍ガスでアメンバロイドを、火炎放射でカマキリガンを撃破する。
「穿て、ブラッディダガー!」
スノーレインフォームに変身したディロードはリィンフォースの弾魔法を使いジゴクロイドとヤマアラシロイドを撃破する。
「地獄大使!お前の野望もここまでだ!」
「地獄大使?あんな奴と一緒にするな!こうなれば!」
暗闇大使は1号の言葉に反発しながら、自身に組み込まれた時空魔法陣を使い異空間を展開する。
「なんだ、これは!」
V3が驚いていると、
「その程度で儂は倒せんぞ!」
暗闇大使の猛攻によって仮面ライダー達の体力は疲弊していく。
「なんとか打開策はないのか。」
2号が言うと、
「僕達仮面ライダーの力を1つにしましょう!」
【WORLD HOPE-10GO TANJO!KAMEN RIDER ZENIN SHUGO!!-】
ディロードはそう返し、ZXの世界のワールドホープを発動する。
「雅君の言うとおりだ!仮面ライダーに、不可能はない!」
V3の言葉で仮面ライダー達は動き出し、肩を組み合う。
「ライダーシンドローム!」
11人の仮面ライダーは全エネルギーを集中させて暗闇大使を攻撃し、暗闇大使は弱体化する。
「皆さん、暗闇大使は俺に任せて下さい!」
ZXはそう言うとジャンプしてエネルギーを溜めて体が赤く発光し、
「ZXキック!」
必殺のキックを暗闇大使に放つ。それによって時空魔法陣によって誕生した異空間は破壊される。
「おのれZX。バダンは不滅だ!」
暗闇大使は両腕を挙げながら爆発し、撃破される。そして、晴れた青空に暗雲が覆い、仮面ライダー達が振り向くと巨大な頭蓋骨が現れる。
「さらばだ、仮面ライダー!また会おう!」
その頭蓋骨、バダン総統はそう言い残して暗雲と共に消えていった。
「村雨さん!」
「大丈夫か!」
バダンに囚われていた少女、一条ルミとルミの保護者で村雨の恩師である海堂博士が手を振りながらZXに近づく。村雨は変身を解除し、ルミを安心させる。
「みんな、ありがとう。昨日までの俺は、今日の為にある。みんながそれを教えてくれた。本当にありがとう!」
村雨は海堂博士とルミを連れて去って行った。
「雅君は、また別の世界へ?」
「はい。時空破断システムを破壊した以上、長居はできません。」
「そうか。気を付けるんだ!」
風見が代表して雅に言い、雅は去って行く。

「これで、一連の事件は解決した。」
「それじゃあ、昭和ライダーの世界は安泰ですか?」
「いや、バダンの脅威は去ったが、大ショッカーの脅威は去っていない。次の世界は、『仮面ライダーBLACK』の世界だ。」
絵巻には、壊れた文明の跡地に置かれた、黒い戦士の頭が描かれていた。

─仮面ライダーは改造人間である。人類の自由のために巨大な悪と戦うのだ─

次回、仮面ライダーディロード
雅が指名手配犯に?ゴルゴムに支配された町で一体何が起きたのか?次回『さらば、クジラ怪人』 
 

 
後書き
新カード紹介
10号誕生!仮面ライダー全員集合!!(ワールドホープ):ZXの世界のワールドホープ。11人の仮面ライダーによるライダーシンドロームを発動する。 

 

第37話『さらばクジラ怪人』

雅がこの世界に来る少し前、暗黒結社ゴルゴムの大怪人、海のダロムと地のバラオムは海辺の崖で言い争いをしていた。
「バラオム、この地上の人類はあまりにも数が多い。そこで、私は今からこの生物を絶やす毒をこの海に撒く。」
「やめろ、ダロム!何を言っているのか、解っているのか貴様!」
「しかし、人類をより早く滅ぼす手段には変えられない。」
「お前は海の大怪人。そんなことをすれば海の怪人達がどうなるか、わからないお前ではないはずだ!そんなことをすれば、海の怪人達は死滅してしまう!」
「そんなもの、人類を滅ぼしてから増やせばいい。」
「ダロム!お前には付き合っていられない!このことはシャドームーンと創世王様に伝える。わかったな!」
バラオムはダロムに念を押して去って行く。
(バラオム、愚かな奴め。私が既にゴルゴムを捨て、大ショッカーに寝返っているとも知らずに。さて、どうやらこの世界にディロードが来たようだ。少し小細工でもしておくか。)
ダロムは心の中で思っていた。

「BLACKの世界か…」
「ここは、どんな世界なんですか?」
「仮面ライダーBLACKの世界は、ゴルゴムという暗黒結社が、五万年に一度首領の創世王の肉体を換えるために月食の日に誕生したゴルゴムの子供を創世王の肉体に相応しい存在、世紀王に改造させ、改造人間の王にされる世界だが、この時に二人の候補が誕生し、ゴルゴムはそれぞれに太陽を司るブラックサンの、月を司るシャドームーンの石を与えた改造人間に改造した。しかし、ブラックサンの石を与えた南光太郎は間一髪で育ての親に助けられてその力を正義の為に使う戦士、仮面ライダーブラックとなり、最終的にシャドームーンの石を与えた自身の兄弟のような存在、秋月信彦が変身するシャドームーン率いるゴルゴムと戦う世界だ。」
「それで、雅の使命は?」
「ブラックに協力する、海洋学者が改造された怪人、クジラ怪人が殺されるようにすることだ。」
「どうして、協力者なのに?」
「クジラ怪人は、何度もブラックを助けた罪で殺される運命にある。死ななければならない命なんだ。辛いことだが、それも僕の使命だ。行ってくる。」
雅は説明を終えると、町へ出て行った。

雅がマシンディローダーに乗り、暫くすると不思議な張り紙があり、雅は張り紙を見る。
「なんだ、これは!」
雅が驚くのも無理はない。そこには、『この男を見つけたら捕まえろ!賞金を与える! 暁町自警団』そう書かれて、雅の人相書きが書かれていたからだ。
「一体誰がこんなことを?」
雅が悩んでいると、
「見つけたぞ!」
「悪党め!」
「金だ金だ!」
数人のヤンキーが現れる。
「なるほど。これは困った。」
雅はマシンディローダーから降りる。すると、ヤンキー達は雅に殴りかかる。しかし、雅は容易く躱し、
「一体何ですか!今日初めてここに来たのに、どうしてこんな張り紙が!」
雅はヤンキー達に聞こうとする。しかし、
「黙れ!お前を捕まえれば、ダロム様が俺達をゴルゴムの一員にしてくれる!」
「そうよ!だからとっとと捕まりなさいよ!」
ヤンキー達は雅に対する攻撃をやめなかった。
「何っ!ゴルゴムの仕業か!だが、生身の人、それも武術の心得一つない人に凪風流は危険だ。ここは逃げるしかない!」
雅は走って逃げるが、ヤンキー達は追いかけてくる。
「なかなか捲けないな。」
走れど走れど追いかけてくるヤンキー達に雅は困っていたが、その時、
「君、こっちだ!」
何者かの声を聞いた雅は横道にそれる。ヤンキー達も曲がり、その近辺を探すが、雅は見つからず、ヤンキー達は去って行く。
「助かりました。ありがとうございます。南光太郎さん、仮面ライダーブラック。」
「何故、僕の名前を?」
「僕は凪風雅。仮面ライダーディロードとして、別の世界から来ました。」
「別の世界?つまり、多次元宇宙からか?」
「広義的に言えば、その通りです。」
「なるほど。雅君、この町は既にゴルゴムに支配された土地なんだ。雅君は、ゴルゴムにとって都合の悪い何かがあるのか?」
「いいえ。これは推測ですが、ゴルゴムは僕の事を多分知りません。」
「ではどうして雅君を狙った?」
「きっと、ダロムの仕業だと思います。僕の世界は、様々な悪が集まった大ショッカーという組織に滅ぼされたのですが、僕の世界を滅ぼしたメンバーにダロムがいました。きっと、神官の時代から既に大ショッカーに寝返っていた可能性があります。」
「確かに、あり得る。雅君、教えてくれてありがとう。」
雅と光太郎が互いに状況を説明しあっている。すると、
「へえ~。そうなんだ。でも、そんなことはどうだっていい。この世界のお宝、キングストーンは僕がいただく!」
ディエンドが現れる。
「海東大樹!光太郎さん、隠れて下さい!」
【FORM RIDE-DELOAD LIGHTNING-】
雅はディロード ライトニングフォームに変身する。
「悪いが、今はかまっている暇はない!ブリッツアクション!」
ディロードは速度上昇の魔法でディエンドに近づく。
「ハーケンスラッシュ!」
ディロードはバルディッシュのハーケンモードで打ち上げるように切り上げ、
「ジェットザンバー!」
[jet zamber]
バルディッシュをザンバーモードに切り替えて必殺の斬擊でディエンドを変身解除させる。
「やはり上手くいかないか。仕方がない。諦めよう。」
海東はそう言って次元のオーロラに去って行った。
「彼は一体?」
「彼の名前は海東大樹。ディエンドという戦士に変身し、その力で様々な世界の宝、この世界でいうならば光太郎さんの中にある太陽のキングストーンのようなものを盗む為にその力を使っています。」
「何!雅君はそんな奴とも戦っていたのか。」
光太郎は驚いていた。

その頃、雅に逃げられたヤンキー達はダロムに報告していた。
「ダロム様、見つけはしましたが、逃げられました!」
「お前達、何をしている。まあいい。この町に仮面ライダーブラックも来ていることがわかった。お前達に次の役目を与える。」
ダロムはヤンキー達にある指示を出す。

裏路地で隠れている雅と光太郎であったが、辺りが騒がしくなり、気になり始める。
「一体何の騒ぎでしょうか?」
「雅君は隠れていないと危険だ。僕が様子を見てみるよ。」
手配対象となっている雅を隠す為に光太郎は覗き込むように顔を出す。すると、そこには網に囚われたクジラ怪人がジープのような車に括り付けられて引きずられていた。そして、それを運転していたのは先程のヤンキー達であった。
「皆さん、我々暁町自警団はゴルゴム自警団として、ゴルゴムという素晴らしい団体の為に働きます!ですが、我々は今まで通り皆さんの平和の為、自警団としての活動も忘れません!しかし、裏切り者には容赦しません。このクジラ怪人は、我々ゴルゴムを裏切りました!よって、その罪を償わせる為に、そして見せしめとして、処刑します!」
女性ヤンキーがメガホン越しに町民に伝える。
「クジラ怪人!」
「光太郎さん、行きましょう!」
雅と光太郎はヤンキー達を止める為に表に出る。
「そこまでだ!」
「君たちはゴルゴムの恐ろしさを知らない!ゴルゴムは君たちを利用するだけ利用して捨てる気だ!これは、ゴルゴムに改造された僕だから言える!」
雅と光太郎はヤンキー達を止めようとするが、
「ダロム様の言った通りだ!俺達の罠に気づかず、目先のクジラ怪人に躍らされるとは!ダロム様、お願いします!」
ヤンキー達の言葉を聞き、ツノザメ怪人とトゲウオ怪人を連れてダロムが現れる。
「現れたか南光太郎、そして装填の守護者ディロード。」
「今の僕は、仮面ライダーディロードだ。」
「そんなことはどうでもいい。」
「ダロム様、これで俺達もゴルゴムの一員になれるんですよね!」
「いかにも。我々も丁度困っていたのだよ。……………怪人達の実験台に。」
「どういうことだ!話が違う!」
「そもそもお前達は勘違いをしている。ゴルゴムに必要なのは優れた頭脳、運動神経、そして権力。どれひとつとして持ち合わせていないお前達はゴルゴムに必要ないのだよ。」
驚くヤンキー達にダロムは冷たく言い放つ。
「そんな…騙されていたのかよ…」
「さあ、お喋りはこれくらいで終わりだ。やれ、ツノザメ怪人、トゲウオ怪人。」
ダロムは怪人達に指示を出してクジラ怪人を攻撃させる。元々戦闘能力は皆無に等しく、その上今まで弱らせられていたこともあり、また、ダロムが用意した怪人は攻撃性能に特化していたため、クジラ怪人は為す術もなく2体の怪人の攻撃によって殺され、その亡骸は消滅してしまう。
「クジラ怪人!雅君、行こう!」
「はい!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「「変身!」」
光太郎はブラックに、雅はディロードに変身する。
「仮面ライダー………ブラック!」
「仮面ライダー……ディロード!」
二人の黒き仮面ライダーは高らかに名乗りを上げる。
「光太郎さん、ダロムは僕にやらせて下さい!」
「わかった!怪人達は任せろ!」
ディロードはダロムと、ブラックは2体の怪人と戦闘を始める。
「ダロム!父上を、母上を、望実を、流夜を、僕の世界を殺したお前を、僕は許さない!」
ディロードの拳は、三葉虫の改造人間で防御の硬いダロムにさえ着実にダメージを与えていた。
「何なのだ、この凄まじい力は!ディロードの力はあの時既に調べあげたはず。この力は予想外だ!」
「ダロム!お前には絶対に分からない!正義と人々の安寧を願う仮面ライダーの、悪への怒りの一撃を!」
ディロードの猛攻は続いていく。

「ライダー…チョップ!」
ブラックはライダーチョップでツノザメ怪人の頭角を破壊する。
「ライダー…パンチ!」
更にブラックはライダーパンチをトゲウオ怪人の腹部に当て、トゲウオ怪人はそのダメージで撃破される。
「ライダー…キック!」
ブラックはキングストーンにエネルギーを溜めて放つ必殺のキック、ブラックキックを放ち、ツノザメ怪人を撃破する。

「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER BLACK-】
ディロードはブラックの世界のワールドホープを発動。ファイナルアタックライドのカードがライドカードケースから飛び出す。
「これを使えばいいのか。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ディロードがカードをスキャンすると、ディケイドを除くクウガからフォーゼまでの平成主役ライダーが出現する。
「ようやく使えるようになったか!ダロム、一気に決めるぞ!」
出現したライダーと共にディロードはジャンプする。そして、出現したライダー達がダロムにキックを放ってゆき、
「終わりだ!ディメンションヒストリー!」
とどめのキックをディロードが放ち、ダロムは吹き飛ばされる。
「おのれ、仮面ライダーディロード。」
ダロムは一言言い逃げて行った。
「ごめんなさい、俺達が間違っていました!」
雅を攻撃していたヤンキー達は雅に謝る。
「いえ、貴方達はダロムに騙されていただけの、被害者です。」
「でも、俺達はお詫びがしたいんです!」
「なら、本当にこの町の為になること、この町に貢献することをして下さい。それだけで、僕は充分です。」
「ごめんなさい。ありがとうございます!」
ヤンキー達は散り散りになって張り紙を剥がしていく。
「では、光太郎さん、僕もこの辺でお別れです。」
「そうか。雅君も別の世界に行かないといけないのか。」
「はい!」
「次の世界でも、元気にやるんだ!」
雅と光太郎は一度握手を交わして、雅はブラックの世界を去った。

一方、ゴルゴムの拠点に戻ったダロムは、シャドームーンに追いつめられていた。
「ダロム、よくもゴルゴムへの忠誠心を捨てたな。」
「何の事でございますか、シャドームーン。」
「惚けても無駄だ。貴様の裏切りに気づかぬ私と創世王ではない。貴様がどこまで裏切っているかと思えば、バラオムにすら怪しまれるほどとは。」
シャドームーンは世紀王に与えられる剣、サタンサーベルでダロムの首を切り裂き、ダロムを倒す。

「次はBLACKの続編、仮面ライダーBLACK RXの世界か。」
絵巻には一人の少女と、地面から湧く水を浴びる南光太郎が描かれていた。
つづく

次回、仮面ライダーディロード
クライシス帝国の最強怪人が雅を襲う。立て、フェイト。ワールドホープを繋ぐのだ!次回、『最強怪人現る!雅危うし』ご期待下さい 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーBLACK(ワールドホープ):仮面ライダーBLACKの世界のワールドホープ。ディロードの必殺技、ディメンションヒストリーが解禁される。 

 

第38話『最強怪人現る!雅危うし』

「ダスマダー大佐、仮面ライダーBLACK RXの戦闘能力は凄まじく、我々の力では勝てません。」
「しかし、その仮面ライダーBLACK RXが誕生したのはジャーク将軍、あなた自身のミスですよね?」
仮面ライダーBLACK RXの敵組織、クライシス帝国の指揮官ジャーク将軍は監査官であるダスマダー大佐に現状を報告するが、ダスマダー大佐に言われた言葉でジャーク将軍は黙ってしまう。ジャーク将軍は仮面ライダーBLACK、南光太郎を捕まえ、クライシス帝国の阻害にならないように変身ベルト、セルチャージャーの内部にあるブラックサンのキングストーンを破壊し、宇宙空間へ投棄した。しかし、その瀕死の状態となった光太郎は太陽の光を浴びたことでキングストーンが復活し、自己進化を遂げてRXになった。ダスマダー大佐の言うように仮面ライダーBLACKを正しく処理しなかったジャーク将軍に完全に非があるのだ。
「しかし、いくらお前を咎めた所で、結果は変わらない。クライシス皇帝は地球に最強怪人、グランザイラスを放ち、仮面ライダーBLACK RXの抹殺に動き始めた。」
「何っ!あのクライシスの四部隊を遥かに凌駕すると言われたあのグランザイラスですか!」
「ああ。お前達が未だに地上を制圧出来ぬ所為でな。」
ダスマダー大佐は呆れたように言う。無理もない。クライシス帝国もただ地球を制圧したいわけではない。クライシス帝国とは、地球と別空間に存在している同一地点で且つ同一時間の存在、いわゆるパラレルワールドの地球であり、地球の汚染が全てクライシス帝国に流れてゆき、かつては文明が栄え、緑豊かであったクライシス帝国も現在は生産が途絶え、砂の惑星となってしまい、民が滅びる前に地球を制圧しようと考え、現在に至るのであった。
「どうやら、グランザイラスが交戦を開始したようだ。」
ダスマダー大佐の言葉で、二人はモニターを見る。

その頃、雅はグランザイラスと交戦していた。
「貴様、仮面ライダーBLACK RXではないな。」
グランザイラスはそう言うと、左腕の砲門から火球を放って雅を攻撃する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身する。
「グランザイラスの力は凄まじい。それなら!」
【ATTACK RIDE-RAISING HEART EXELION-】
ディロードはレイジングハートエクセリオンのカードをロードスラスターに使う。
【FORM RIDE-DELOAD STAR LIGHT-】
ディロードはレイジングハートの力でスターライトフォームに変身する。
「アクセルシューター!」
ディロードは多数の弾魔法でグランザイラスを攻撃する。しかし、グランザイラスはその攻撃をものともせず突進し、ディロードに体当たりをするが、
「プロテクションパワー!」
ディロードは強化防御魔法で防ごうとする。しかし、グランザイラスの力は強く、軽々破壊される。
「危ない!」
ディロードは辛うじてグランザイラスの突進を回避する。
「こうなれば!レイジングハート、エクセリオンモード!」
[exelion mode.]
「エクセリオン……バスタァーーッ!」
ディロードは必殺の最強砲撃魔法を放ち、グランザイラスはその直撃を受けて煙が舞う。
「やったか?」
ディロードは様子を伺うが、その煙の中から巨大な火の玉がディロードに突進し、ディロードはその攻撃によって300tの衝撃に耐えられる装甲が一瞬にして破壊されてしまう。そして、グランザイラスはその右腕の鉤爪状のハンマーで装甲のないディロードの胸部を抉るように攻撃する。その攻撃によってディロードして体は宙に浮く。
「グッ!ガッ!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
ディロードは声にならない声をあげ、ワープのカードで古手神社宝物庫に退避した。

「グェッ!」
ディロードの体は転がるように古手神社に落ち、変身は強制解除されてしまう。
「雅さん!」
「雅!」
圭一とフェイトはいち早く気づき、雅に駆け寄る。
「酷い怪我!」
フェイトは驚く。
「雅さん、しっかりして下さい!」
圭一は雅の体を揺する。
「…てく……やめ……れ…」
雅から反応が現れる。
「雅さん!」
「雅!」
「ディロー…ドライバーの…使用者…修復…機能のおか…げで、何とか、助かったが、さっきまで…肺が潰れていた。危うく…死ぬところだった……」
雅はロードスラスターを分離させてセイクリッドグリッターを持つ。
「なんとか、一命は取り留めた。でも、こんな体では、戦えない。フェイト、ロードスラスターは使えないが、代わりに戦えるか?」
「大丈夫だよ、雅。」
「済まない。頼めるか、僕の代わりに、この世界の希望を、紡いでほしい。」
雅はフェイトにディロードライバーを渡す。
「わかった。雅は休んでいて。私が行ってくるから。」
雅は意識を失い、フェイトは出て行く。

フェイトが探して少し経つと、フェイトはグランザイラスを相手に戦っている昭和ライダー達を見つける。
「私も闘います!バルディッシュアサルト、セーットアーップ!」
フェイトはソニックフォームのバリアジャケットを纏ってグランザイラスに速攻戦をかけようとするがグランザイラスの防御は硬く、手数で攻めるフェイトの攻撃は通らなかった。
「そんなっ!」
フェイトは間合いを取り驚くが、そうしている間にも、昭和ライダー達はグランザイラスの攻撃によって叩きふせられていた。そんな時、南光太郎と光太郎がクライシス帝国の風の谷で救った青年、霞のジョーと、四国で助けた水を操る超能力少女、的場響子がやって来た。
「あなたは、南光太郎さん!」
フェイトは光太郎の存在に気づき、戦線離脱する。
「君は、確か雅君が言っていた、フェイトちゃんだね。」
「はい!」
「フェイトちゃん、雅君はどこにいるんだ?」
「雅は、すでにグランザイラスと戦い、負傷しています。」
「そうだったのか。」
「はい。でも安心して下さい。今は、私がディロードです。変身!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
フェイトはディロードに変身する。
「フェイトちゃん、俺も行こう。響子ちゃん、水を、命の水を俺に!」
光太郎は体内水分量を増やすために響子にその力を使うように頼む。
「わかりました!水よ、命の水よ!」
響子の超能力によりコンクリートの地面はひき裂け、大量の水が溢れ、光太郎を満たし、
「変身!」
光太郎はBLACK RXの変異形態の一つ、バイオライダーに変身する。
「俺は怒りの王子!R、X!バイオ!ライダー!」
バイオライダーは名乗る。
「皆さん!このカードに願いを込めて下さい!」
ディロードはライダー達と霞のジョー、響子に白紙のカードを渡し、渡された人達は願いを込め、
「集え、世界の願い!」
RXの世界のワールドホープが誕生する。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER BLACK RX-】
ディロードはRXの世界のワールドホープを発動する。そのとき、不思議なことが起こった。悪を憎むフェイトの正義の心が、ディロードに、ライトニングブレイブの力を与えた。
「プラズマランサー、ファイア!」
ディロードは鋭い弾魔法でグランザイラスを攻撃するが、グランザイラスは構わず突進する。
「ジェットザンバー!」
ディロードはグランザイラスの突進を軽々と避けてバルディッシュアサルトをザンバーに変えてグランザイラスを切り裂き、鉤爪状のハンマーを破壊する。
「おのれ!」
グランザイラスは即座に対応し、左腕の砲門から火球を放とうとするが、
「プラズマザンバー!」
雷撃を伴う斬擊をディロードは放ち、砲門を破壊する。
「こうなれば最後の手段だ!」
グランザイラスは何かを作動させる。
「今から俺を倒してみろ!そうすれば体内の爆弾によって関東は滅亡する!」
「そんなこと、俺がさせるものか!」
グランザイラスの宣言に対してバイオライダーは体をゲル化させてグランザイラスの内部に侵入し、グランザイラスの内部の機材を専用武器のバイオブレードで破壊してゆく。
「見つけた!これか!」
バイオライダーは爆弾のシステムを破壊する。
「フェイトちゃん、グランザイラスの動きは俺が抑える!グランザイラスにとどめを!」
「でも、それでは光太郎さんが!」
「俺は太陽の子!この世に太陽の光があるかぎり、俺は不死身だ!だから、頼む!」
「わかりました。」
バイオライダーの説得にディロードは応じる。
「装填一閃、ブラスティング…ザンバー!」
ディロードはグランザイラスを十文字に切り裂き、グランザイラスを倒す。その爆発エネルギーは凄まじく、周囲にまで広がった。
「光太郎さん!光太郎さんは!」
フェイトは変身を解除し辺りを見渡すが、光太郎の姿はどこにもなかった。
「兄貴…」
「光太郎さん…」
その状況に霞のジョーと響子は落ち込む。
「大丈夫だ。彼も仮面ライダー。きっと、再び現れるさ。」
落ち込む二人に1号は言う。
「1号さん。ありがとうございます。」
フェイトはそう言ってRXの世界を去る。

「ただいま。」
フェイトが帰ると、雅は元気を取り戻していた。
「お帰り、フェイト。済まなかった。僕の代わりに戦わせてしまって。」
「いいよ、雅。それよりも、光太郎さんが…」
「フェイト、大丈夫だ。あのコンクリートに若干だが水の跡があったはず。」
「うん。」
「あれは、バイオライダーの力でゲル化して飛散した光太郎さんだ。あの水は、後で別の戦いでバイオライダーに戻る。安心していい。本来のRXの戦いでもそうだった。」
【SOUL RIDE-SHOWA RIDER’S-】
雅がフェイトに説明し終えると、1号からRXまでのソウルライドが一気に発動される。
「雅君、君の旅はまだまだ遠い。悪が滅びるまで、我々仮面ライダーの戦いも終わらない。」
「ああ。俺達もこれまで様々な悪と戦ってきたからわかる。」
「ああ。時には、感情に身を任せてしまうかもしれないだろう。」
「もしかしたら、信じた道が間違っていて、相手のことがわからなくなってしまうかもしれない。」
「だが、自分を信じてくれている人達のことは忘れてはいけない。」
「忘れたら、友達の輪が壊れる。それだけは、絶対にいけないことだ。」
「そう。だから、俺達は互いを信じあう。そうすることで、より互いを信じあえる。俺達からまとまった意見は以上だ。筑波、沖、村雨、南、後は好きに言っていいぜ。」
「はい!雅君、夢は大きく持て!」
「雅君が俺の世界から出て行く前にした約束。今度別の機会で果たそう。」
「雅君、俺がバダンから解き放たれたのは君のおかげでもある。ありがとう。」
「雅君、たとえ大ショッカーが滅んでも、きっと雅君は仮面ライダーを続ける。俺はそう信じている。」
【ATTACK RIDE-RESET-】
光太郎の言葉を最後に、雅と昭和ライダーシリーズとの接点は途絶える。
「さて、これは大変だ。みんな、もしかしたら、今回は少し時間がかかるかもしれない。」
「どうしたの?」
「次の世界は、三つの世界が融合してしまっている。早く手を打たないと。」
絵巻には額に眼の生えた胎児と、テーブルに置かれた懐中時計、そして無数の異形と囚われの少女が描かれていた。
つづく

次回予告
すでに融合が始まっているネオライダーの世界。雅は世界を救えるのか?次回、『三大世界融合!世界を救え、仮面ライダー』ぶっちぎるぜ! 
 

 
後書き
能力設定
仮面ライダーディロード スターライトフォーム
キック力:7t
パンチ力:7t
ディロードがレイジングハートエクセリオンの力でフォームチェンジする守りの基本形態。その装甲は300tの衝撃に耐えられ、なのはの魔法を駆使して戦う。

仮面ライダーディロード ライトニングブレイブ
キック力:15t
パンチ力:17t
100mを0.01秒で走る
ディロードがBLACK RXのワールドホープで覚醒したライトニングフォームの強化形態。ライトニングフォームより遥かに攻撃性が増したが、その装甲は70tの衝撃にしか耐えられなくなっている。

新カード紹介
レイジングハートエクセリオン(アタックライド):ディロードがスターライトフォームに変身するためのカード。
仮面ライダーBLACK RX(ワールドホープ):BLACK RXの世界のワールドホープ。ディロードにライトニングブレイブの力を与える。 

 

第39話『三大世界融合!世界を救え、仮面ライダー』

「今いる三つの世界を救えば、僕達は仮面ライダーの世界を全て救ったことになる。」
「でも、どうして世界が融合しているの?」
「多分、あり得る線としては、時空破断システムの余波がきて、この結果になったと思う。」
「それで、この三つの世界は、どんな世界なんですか?」
「まず、仮面ライダーシンの世界は、兵器売買を行う死の商人、通称財団があるサイボーグ研究に手を貸していた。その研究は複数の段階に分かれていた。レベル1が部分的な細胞の変化。レベル2で肉体的を部分的に機械化。レベル3で他の生物との融合。この段階が仮面ライダーシンだ。そして、レベル4が肉体の完全な機械化だ。シンは、知らないうちに自分の体が仮面ライダーに改造され、その葛藤で苦しむが、最終的にこの研究に関わった財団の幹部を倒すんだ。」

雅が『真 仮面ライダー-序章(プロローグ)-』の世界を話している頃、シンに変身する青年、風祭真は自身の娘を連れて三人の男から逃げていた。
「お前達は何者だ?どうして俺を狙う。」
「我々は偉大なるフォッグの子供たち。我らが母、フォッグマザーを殺めた貴様ら仮面ライダーを抹殺するため、我々はいる。私はフォッグの第二王子、ロング。消え失せろ、仮面ライダー!行くぞ、スピア、スライス!」
ロングと名乗る男はそう言うと、肉体が変化し、オオカミ男に変身する。それと同時にスピアはサソリ男に、スライスはカマキリ男に変身する。
「ハッ!」
オオカミ男ロングの攻撃は鋭く、真は避けるので精一杯であった。
「この子だけでも、逃がさないと!」
真はバイクに乗ってオオカミ男ロング達から逃走する。

「ZOの世界は、ある科学者が全能の生物、ネオ生命体の研究を行い、その実験体となったのが仮面ライダーZOなんだ。ネオ生命体の完成形、ドラスには感情がなく、全ての命を消し去ろうとするが、改造人間であるZOはその精神力でドラスに立ち向かうんだ。」
「それで、この絵巻に書かれている懐中時計って何ですか?」
「その懐中時計は、ZOやドラスを生んだ科学者の息子が持っている今は止まっているものだ。」

雅がZOの世界を説明している頃、財団は廃工場からあるものを探し出していた。
「ついに見つけた!これがネオ生命体か!」
財団の一人は黄色い液体が入ったプールを発見し、それを特殊な機材で引き上げる。
「よし、研究所へ運べ。」
ドラスの本体が積まれた飛行機は財団の本拠地へ向かっていった。

「仮面ライダーJの世界は、なんと仮面ライダーが初めて巨大化する世界だ。」
「ええっ!」
「いや、もちろんいつでも巨大化出来るわけではない。Jの世界では、生物が一定以上進化すると別の惑星からフォッグマザーと呼ばれる捕食者が現れてその生物を滅ぼし、子供たちの栄養にしてしまう。フォッグマザーが次に見つけた捕食対象は人間であった。ネイチャーカメラマンで、環境の景観から公害の影響まで写真を撮影していた自然を愛する青年、瀬川耕司は公害問題で知り合った孤児と野営をしているときにフォッグに襲われて命を落とすが、自分の命を省みずにその子供を護る正義感と自然を愛する優しさを実感した地球の先住民族、地空人によって自然の力で戦う戦士、仮面ライダーJに改造されたんだ。仮面ライダーJは、その力で生物を滅ぼそうとするフォッグと戦ったんだ。」

その頃─
「瀬川さん、見て。木や虫たちが…」
「これは、まるであの時と同じだ。」
「あの時?」
「ああ。前に加那ちゃん、変な奴らに襲われて、変な所へ連れて行かれただろう?」
「うん。」
「あの時と同じなんだ。」
「それじゃあ…」
「ああ。加那ちゃんは安全な所へ隠れていてほしい。」
「わかった。頑張ってね、瀬川さん。」
仮面ライダーJに変身する青年、瀬川耕司は共に行動する少女、加那に指示を出して、バイクを走らせる。
「J、よかったの?」
「ああ。どうやら、死んだ自然は一本道になっている。きっと、俺を呼んでいる。」
耕司は地空人の使いのバッタと話している。すると、一人の男性が一つの異形と戦っているのを発見した。
「あれは!」
耕司が近づくと、その男性は耕司に気づいた。
「君は確か!」
「お久しぶりです。」
そう。その男性は仮面ライダーZOに変身する青年、麻生勝であった。
「行こう、瀬川さん。」
「はい、麻生さん。」
「「変身!」」
二人は変身し、財団が保持している改造兵士のレベル2と戦闘を始めるが、劣勢に感じた改造兵士は増援を要請し、更に三体現れる。
「一人二体か。大丈夫か?」
「はい。」
ZOとJは二手に分かれて改造兵士と戦闘する。
「ライダーパンチ!」
ZOは、強力な拳で改造兵士の頭部を粉砕する。
「ライダーチョップ!」
Jも負けじと手刀で改造兵士を破壊し、
「ZOキック!」
「ライダーキック!」
ZOとJは必殺のキックで改造兵士を撃破する。
「麻生さん、もしかしたら俺が戦ったフォッグの残党がこの先にいるかもしれないんです。」
「何!俺は財団が回収したネオ生命体を追っていたんだ。」
「そうなると、俺達の目的は一つですね。」
「ああ。」
麻生と瀬川はバイクを走らせて目的地まで向かう。

麻生と瀬川が戦い終わる頃─
「ここは?お前達は?」
ドラスは目を覚ます。
「おお!ネオ生命体が甦った!我々は君に無敵の力を与えたい。欲しいと思わないか?」
「もちろんだよ!」
「よし、いいだろう。早速始めよう。」
悪夢の兵器は、悪魔の組織と結託した。

一方、雅は財団が放った改造兵士のレベル3と戦っていた。
「レベル3の再生能力は極めて高い。だが、一気に燃やされる事には弱い!」
【CHANGE RIDE-ARCL-】
雅はディロードライバーをクウガのベルト、アークルに変える。
「超、変身!」
雅は仮面ライダークウガ アルティメットフォームに変身。その能力の一つである超自然発火能力を使い、改造兵士レベル3を燃やして撃破する。
「今回の件、財団が絡んでいるのか。」
雅は変身を解除して財団の本拠地に向かう。

麻生と瀬川が財団の本拠地に着くと、真が遅れて財団に着く。
「ここは、財団の本拠地ッ!君達は一体?」
「俺達はある研究を追ってここまで来た、仮面ライダーだ。」
「仮面…ライダー?」
真と瀬川が話していると雅がやってくる。
「やはりここか。」
「君は?」
「僕は仮面ライダーディロード。凪風雅といいます。」
「君も仮面ライダーなのか?」
「はい。実は─」
雅と真が話していると、突然財団の本拠地が爆発し、跡形もなく崩壊した。
「まったく、つまらなすぎる。彼らの兵器では、面白くない。久しぶり、お兄ちゃん。」
ドラスは麻生を見て言う。
「ネオ生命体、中の人達はどうした!」
「つまらなくて殺しちゃった。」
「なんだと!」
「でも、僕を強くしてくれた。なんでも、レベル4?とかいうのにパワーアップさせてくれた。もうお兄ちゃんには負けないよ。」
麻生とドラスが話していると、ロング達が現れる。
「見つけたぞ、仮面ライダーJ!我らが母、フォッグマザーの敵をとらせてもらう!」
ロング達は変身する。
「みんな、俺達も行くぞ!変身!」
「変身!」
麻生と瀬川は変身する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅もディロードに変身し、真も変身を完了させていた。
「仮面ライダーZO!」
「仮面ライダー、J!」
「仮面ライダーディロード!」
「………」
シンは変身すると声帯を失う。ライダー達が名乗る中、シンは口殻を動かしていた。
「行け。」
ドラスは自身の中にあるハエとゴキブリの遺伝子からハエ男とゴキブリ男を生み出して戦わせる。
「我らがマザーの敵!」
「地球の命を絶やすお前達を許すわけにはいかない!」
ロングは卓越した鞭術でJを攻撃するが、Jは見事に回避してゆく。
「やるな。流石はマザーと兄を倒しただけの事はある。」
「森の命を奪っていったのはお前達か。」
「ん?ああ、あれは壊れたのか?」
「やはり、お前も奴らと変わらないのか。」
Jは指でJの文字を作り、パワーを高める。
「ライダーキック!」
Jの必殺のキックがオオカミ男ロングに直撃する。
「おのれ、仮面ライダーJ!」
オオカミ男ロングは消滅した。

一方、シンはハエ男とカマキリ男スライスと戦っていた。
「…!」
シンはその鋭利な爪、ハイバイブネイルをハエ男の頭頂部に突き立て頭頂部を粉砕し、ハエ男を撃破するが、カマキリ男スライスの鎌によって左腕が切り落とされてしまう。しかし、シンは怯まず腕についている鋸状の刃、スパインカッターでカマキリ男スライスの首を切り落とし、それと同時に左腕は修復されていた。

ディロードはゴキブリ男とサソリ男スピアに苦戦していた。
「動きが素早い。それなら!」
【CHANGE RIDE-SUNRISER-】
「変身!」
ディロードはディロードライバーをBLACK RXの変身ベルト、サンライザーに変えてRXの変化形態、ロボライダーに変身する。
「悲しみの王子、RX、ロボライダー!」
ロボライダーはゴキブリ男の動きを見切ると、
「ボルテックシューター!ハードショット!」
エネルギー弾を放つハンドガン、ボルテックシューターから必殺の一撃を放ちゴキブリ男を倒すが、サソリ男スピアの攻撃がやってきてロボライダーは回避する。すると、スピアの尻尾から生えた槍が触れた場所が溶け出す。
「ロボライダーでは不利だな。」
ロボライダーはバイオライダーに変身する。
「怒りの王子、RX!バイオライダー!」
バイオライダーはゲル化してサソリ男スピアの攻撃を回避し、
「バイオブレード!」
実体化する際に尻尾を切り落とし、奪い取る。そして、その槍をサソリ男スピアに刺すと、溶け出して消滅した。
「毒を持つ動物は内部の毒には強いが、やはり外部からの毒には弱いか。」
怪人達を倒したディロード達はZOの所へ向かう。

ディロード達が戦っている頃、ZOは苦戦していた。レベル4の改造を受けたドラスはZOの攻撃を受けてもすぐに回復してしまい、ドラスの強力な攻撃がZOの体力を奪っていった。
「このままでは!」
ZOが苦戦を強いられていると、ディロード達がやってくる。
「加勢します!」
ディロードはロードスラスターでドラスを切り裂くが、ドラスすぐに回復すると、左肩から三本のビーム、マリキュレイザーを放つ。
「皆さん、一気に決めましょう。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ああ!」
「うん!」
シンはスパインカッターで左肩を破壊し、ディロードのディメンションヒストリー、そしてZOとJのダブルライダーキックがドラスに炸裂する。
「ぐあぁっ!」
ドラスは数十メートルほど吹き飛ばされる。
「このままでは…ん?これは!」
ドラスは立ち上がると何かを発見する。
「あれは!機械獣母艦フォッグマザー!」
Jはその正体に気づく。
『知っているのか?』
シンはテレパシーで質問する。
「ああ。俺が戦ったフォッグの親玉だ。」
Jが説明していると、
「ちょうどいい。この体、もらうよ!」
ドラスはフォッグマザーの亡骸と一体化して最強の敵、フォートドラスとなる。
「これはいい!生物は皆殺しだ!」
ドラスはその圧倒的な力にはしゃぐ。
「くっ、このままでは!」
ZOが言うと、
「皆さん、このカードに願いを込めて下さい。」
ディロードは白紙のカードを渡すと三人の仮面ライダーは願いを込める。
「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-SHIN KAMEN RIDER prolog KAMEN RIDER ZO KAMEN RIDER
J-】
三人の仮面ライダーのワールドホープが発動する。すると、三人の仮面ライダーは大地の精霊の力で巨大化する。
『俺が奴の武器を破壊する!』
シンはフォートドラスの攻撃をものともせず突き進み、フォートドラスの砲門と刃を破壊する。
「ありがとう、シン!」
「ZO、俺達も行くぞ!」
ZOとJは空高くジャンプし、
「「ジャンボダブルライダーキック!」」
必殺のキックをフォートドラスに放つ。
「そんな!僕が負けるわけが!そんな!」
フォートドラスは断末魔をあげて撃破された。
ライダー達は変身を解除する。
「雅君といったか?ありがとう。君がいなかったら、今ごろネオ生命体によって地球は滅ぼされていただろう。ありがとう。」
「こちらこそ。事情を察していただき、ありがとうございます。」
雅は麻生達と握手を交わして去っていった。

「なるほど。あの時フォーゼの世界でソウルライドが発動しなかったのはこれが理由か。」
三人の世界のソウルライドの発動を確認した雅が絵巻を広げると、39のアストロスイッチが宙を舞う絵が描かれていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
再びやってきたフォーゼの世界。ディロードは、対のコンプリートフォームを手に入れる。次回、『暗・転・集・結』 
 

 
後書き
新カード紹介
アークル:ディロードライバーをアークルに変えて仮面ライダークウガに変身するためのカード。
サンライザー:ディロードライバーをサンライザーに変えて仮面ライダーBLACK RXに変身するためのカード。
真・仮面ライダー-序章(プロローグ)- 仮面ライダーZO 仮面ライダーJ(ワールドホープ):ネオライダー達の世界のワールドホープ。三人の仮面ライダーがJパワーで巨大化し、超再生能力を得る。 

 

第40話『暗・転・集・結』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
時空破断システムの影響で融合していたネオライダーの世界。様々な悪が手を結ぶ中、ライダー達も手を取り合い事件を解決した。

─宇宙、無限のコズミックエナジーを秘めた、神秘の世界。若者達は、アストロスイッチでその扉を開き、未来を作る。Space on your hand!その手で、宇宙を掴め!

「再びフォーゼの世界に来たが、これはまた大変な状況だな。」
「どうしたの?」
「今回は、フォーゼが最強形態、コズミックステイツになるために死の淵をさまよわないといけないが、その手伝いをしないといけない。」
「それじゃあ…」
「ああ。また、敵のふりをしないといけない。いって来る。」
雅はフェイトと少し話すと出て行った。

仮面ライダーメテオに変身する学生、朔田流星の通っていた学校、昴星高校に雅は行く。すると雅は流星を発見する。
「あの、朔田流星さんですね?」
「ああ。君は確か、天の川学園で如月君の友達の─」
「はい。凪風雅といいます。ところで、折り入ってお願いがあるのですが。」
「何ですか?」
「あなたの所持しているメテオのシステムを、渡していただけませんか?」
「申し訳ありません。何の事でしょうか?」
「惚けますか。青心大輪拳の門下生、ゾディアーツスイッチの影響で昏睡状態に陥っている友人を救う為に仮面ライダーメテオとなってアリエスのスイッチを探している─」
「どこでその情報を得た!」
雅は流星に、煽りをかけると流星は食いつく。
「それは、秘密です。それで、僕としては、メテオに変身してアリエスのスイッチを安全に回収したい所存で。」
「スイッチをどうするつもりだ。」
「無論、あなたの協力者であるタチバナさんに渡すつもりです。」
「飲めない話だな。」
「なら、ある賭けをしませんか?僕と流星さんで戦い、僕が負ければあなたの行動を阻害せず、協力しましょう。しかし、僕が勝てば、この件が終わるまでメテオの権利を僕に譲って下さい。」
「待て。タチバナ、奴の話を聞いたか?」
『こちらタチバナ。私としては悪くない賭けだと思える。変身を許可しよう。』
流星はメテオをサポートしている組織、反ゾディアーツ同盟の男性、タチバナとコンタクトをとる。
「その話、乗ろう。」
「ありがとうございます。」
【CHANGE RIDE-CYCLOAD-】
雅はディロードライバーを装着し、それをスーパー1の変身ベルト、サイクロードに変える。
「なるほど。容赦する必要はないな。」
[meteor lady?]
「「変身!」」
雅は仮面ライダースーパー1に、流星は仮面ライダーメテオに変身する。
「行くぞ!」
「ホワチャー!」
スーパー1は構えを取り、メテオは怪鳥音と放ちながらスーパー1に向かってゆく。
「ハッ!」
スーパー1はメテオの拳を躱してゆく。
「これならどうだ。」
[mars lady? OK!mars!]
メテオは右腕に装着された手甲、メテオギャラクシーから火星の力を引き出し巨大な灼熱の塊、マーズブレイカーを具現化させる。
「炎か。それなら、チェンジ、冷熱ハンド!」
スーパー1は対抗するためにファイブハンドを緑色の冷熱ハンドに変える。
「ホワチャー!」
メテオはマーズブレイカーを振り回すがスーパー1は回避してゆき、
「冷凍ガス、発射!」
スーパー1は冷熱ハンドから冷凍ガスを放ちマーズブレイカーを凍らせて粉砕してしまう。
「なるほど、これはどうだ!」
[Jupiter lady? OK!Jupiter!]
メテオはメテオギャラクシーから木星の力を引き出し、高威力の武器、ジュピターハンマーを具現化させる。
「これでどうだ!」
メテオはジュピターハンマーでスーパー1を攻撃。スーパー1は回避しようとするがジュピターハンマーのエネルギーを避けきれず、弾き飛ばされる。
「それなら、チェンジ、パワーハンド!」
スーパー1はファイブハンドを500tの威力を誇るパワーハンドに変えてジュピターハンマーを殴る。すると、ジュピターハンマーはみるみるうちに崩れてしまう。
「ジュピターでも無理か!」
[saturn lady? OK!saturn!]
メテオは土星の力を引き出し、エネルギーの刃を飛ばすサターンソーサリーを具現化させる。
「これなら!」
「甘い!チェンジ、エレキハンド!エレキ光線!」
スーパー1はメテオが放ったサターンソーサリーを相手に、ファイブハンドを青いエレキハンドに変えて放電光線でサターンソーサリーの刃を破壊する。
「メテオ、これ以上は時間の無駄です。一気に決めましょう!」
スーパー1はファイブハンドをスーパーハンドに戻してジャンプする。
「いいだろう!」
[meteor limit break!]
「ホワチャー!」
メテオも必殺技を発動。必殺のキック、メテオストライクを放つが、
「スーパーライダー月面…」
スーパー1はそのキックを躱し、
「キック!」
必殺のキックをメテオに放ち、メテオの変身は解除される。
「では、当初の予定通り、メテオドライバーを借りさせていただきます。タチバナさん、問題ありませんね。」
『こちらタチバナ。よろしく頼むよ、凪風君。』
雅は去っていった。

雅は昴星高校の授業に違和感を覚え休み時間に学校を調べているとアリエスゾディアーツが現れる。
「君の噂は知っているよ、仮面ライダーメテオ。」
「何の話ですか?」
「君の友達、救ってあげてもいいですよ?ただし、僕のいうことを素直に聞けば。」
「何をすればいいのですか?」
「仮面ライダーフォーゼを倒す手伝いをして下さい。」
「分かりました。いいでしょう。こちらでも戦うように誘導します。」
「頼むよ。」
アリエスゾディアーツは去ってゆく。
「こちらメテオ。目標と接触。直ちにフォーゼと共闘の準備にかかります。」
『こちらタチバナ。了解した。』
雅は弦太朗のところに向かいアリエスゾディアーツの件を話した。
「マジか!」
「はい。先ほど脅されました。」
「オッケー。それさえ分かれば充分だ!」
弦太朗と雅が話していると悲鳴が聞こえて、仮面ライダー部が倉庫に向かうとアリエスゾディアーツが生徒を襲っていた。
「やっぱり雅の話は本当か!」
弦太朗はフォーゼドライバーを装着する。
[three two one-]
「変身!」
弦太朗はフォーゼに変身する。
「宇宙…キターーーー!仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」
[N S マ グネェット オン]
フォーゼはNSマグフォンを使い磁力を操るマグネットステイツに変身する。
「オラッ!」
フォーゼはマグネットキャノンから磁力弾を放ちアリエスゾディアーツを攻撃する。
「次はこいつだ!」
[スタンパー オン]
フォーゼは左足にスタンパーモジュールを装着し、アリエスゾディアーツを蹴る。すると、カウントが三つ響き、足が触れた場所が爆発する。
「これならいける!」
フォーゼが戦う中雅は隠れる。そして、
「タチバナさん、変身の認証を。」
[meteor lady?]
「変身!」
雅はメテオの変身をサポートするコズミックエナジーの照射用宇宙ステーション、M-BUSからコズミックエナジーを受け取り、メテオに変身。フォーゼの前に現れ、 
[meteor storm!meteor lady?]
メテオの強化形態、メテオストームに変身するとメテオストームシャフトでフォーゼを攻撃する。
『メテオ、何をしている!』
「悪いが、これが契約でな。ホワチャー!」
メテオは、流星と同様の構えを取り、
[meteor limit break!]
「ホワチャー!」
必殺のメテオストライクをフォーゼに放ち、フォーゼの変身は強制的に解除され、弦太朗は倒れたまま動かなくなる。
『なんてことをしてくれた!』
タチバナはメテオドライバーへのコズミックエナジーの照射を断ち切り、雅は変身が解除される。
「どうして!弦太朗さんの友達なのに!」
友子は雅に言う。
「僕が如月弦太朗と友達なのはこの世界での僕の役割なだけで、僕自身は彼の人間性、解りあえない人間はいないという考えが許せない。」
雅の言葉に、仮面ライダー部のメンバーは黙ってしまう。すると、フォーゼのサポートメカ、パワーダイザーが現れる。
『歌星君、如月君を乗せて逃げるんだ!』
「あなたは?」
『私はメテオのサポーター、タチバナ。早く!』
タチバナはパワーダイザーをオート操縦で操作し、賢吾と弦太朗を逃がす。すると、
「お役目、ご苦労様。」
アリエスゾディアーツは、その力で雅と仮面ライダー部のメンバーの体力を奪い取る。

「如月~、大丈夫か?」
仮面ライダー部の自称顧問、大杉忠太先生はラビットハッチに運ばれた弦太朗に驚く。
「大杉先生、このコズミックスイッチを完成させる手伝いをして下さい。」
「ああ!俺の生徒は、誰ひとり死なせない!」
大杉先生は賢吾の言うとおりに動き、完成したコズミックスイッチを弦太朗に握らせられる。
「如月、目を覚ませ!」
「弦太朗、起きろ!」
大杉先生と賢吾は二人でコズミックスイッチを押す。

『ここは?』
弦太朗は意識の海を彷徨っていた。
『父さん、母さん?』
弦太朗は意識の中で死別した両親を見る。
『待ってくれ!俺も今そっちに!』
弦太朗は手を伸ばそうとするが、
「弦太朗さん!」
仮面ライダー部の声が後ろから聞こえ、そちらに手を伸ばす。そして─

そして、弦太朗は意識を取り戻した。
「如月、心配したんだぞ!」
「弦太朗、無事でよかった。」
大杉先生と賢吾は安堵の息を吐くが、
「こうしちゃいられねえ。みんなが危ない!」
弦太朗は一人、昴星高校に向かう。

その頃、雅は─
「ですよねー。」
仮面ライダー部のメンバーと共に十字架に張り付けられていた。
「さあ、彼らを燃やしなさい。命が惜しくなければ。」
アリエスゾディアーツの言葉で昴星高校の生徒達は松明を持ち近づく。その時、
「待て!」
流星が現れる。
「おや?何故昴星の生徒なのに術が効いていない?」
「それは、俺が本物の仮面ライダーメテオだからだ!」
アリエスゾディアーツの疑問に流星は答える。
「例え変身出来なくても、俺は仮面ライダーメテオ。お前の定めは、俺が決める。ホワチャー!」
流星は青心大輪拳の構えを取り、戦闘員 ダスタードを倒してゆく。しかし、アリエスゾディアーツの攻撃を受けて倒れてしまう。
「終わりですね。」
アリエスゾディアーツが錫杖を振り上げる。しかし、マシンマッシグラーに乗った弦太朗によって攻撃は妨害される。
「生きていたのか!」
「ダチのおかげでな。いいか、今から俺の体は、超強くなる!」
[three two one-]
弦太朗はフォーゼに変身。そして、コズミックスイッチを起動させる。
[コ ズ ミィック オン]
コズミックスイッチが起動し、すべてのアストロスイッチがフォーゼと一体化し、フォーゼはコズミックステイツに変身する。
「みんなの絆で、宇宙を掴む!」
フォーゼの手に、専用武器のバリズンソードが現れる。
「まずはこれだ!」
[フリーズ ランチャー オン]
フォーゼはランチャーモジュールを装着しランチャーを放つがその攻撃はフリーズスイッチの力で着弾物を凍らせてゆく。
「さて、僕もそろそろ行くか。来い、ロードスラスター!」
雅は右腕の上にロードスラスターを出現させてその重さで右腕の鎖を破壊してロードスラスターをキャッチ。左腕と脚の鎖を破壊して地面に立つと、空から箱が落ちてくる。
『こちらタチバナ。凪風君、それは君への贈り物だ。受け取れ。』
雅が箱を開けると、中には黒いケータッチが入っていた。
「これは、まさか!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身し、ケータッチを起動させる。
【RISING BLACK ANOTHER RYUGA XIA GRABE SYUKI DARK NEGA DARK FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE DARK-】
ディロードは、ダークライダーの力を集結させたコンプリートフォーム サイドダークに変身する。
「これで、光と闇のコンプリートフォームが揃った。」
【RYUKI DARK KAMEN RIDE-RYUGA-】
ディロードは龍騎のアイコンをタッチしてリュウガを召喚する。
「弦太朗さん、地上は僕に任せて、弦太朗さんはアリエスゾディアーツを!」
「オッケー!」
フォーゼはコズミックステイツのワープドライブシステムを使い、自身とアリエスゾディアーツを宇宙空間へ転送する。

〔STRIKE VENT〕
リュウガはドラグクローを装備し、ドラグブラッガーから放たれる暗黒の熱線、ドラグクローファイヤーでダスタードを殲滅する。

「行くぜ!バリッと開いて、ズンと伸びる!」
フォーゼはバリズンソードの力を解放し、
「抜いて、挿す!」
コズミックスイッチを再度バリズンソードにセットする。
[リミット ブレイク]
「ライダー超銀河フィニィーッシュ!」
フォーゼは必殺の斬擊でアリエスゾディアーツを撃破する。

「弦太朗さん、申し訳ありません。世界を救う為とはいえ、あのような─」
「構わねえ。俺達、ダチだろう!」
雅と弦太朗が握手していると、
「この世界のお宝は価値のないものか。」
海東が現れる。
「海東大樹!」
「雅君、仮面ライダーの世界には、もうお宝はない。だから、他の世界のお宝を狙うことにしたよ。それじゃあ。」
海東はそう告げると、次元のオーロラへと去っていった。
「それでは僕も、海東大樹を追いかけますので、この辺で。」
雅も、フォーゼの世界から去っていった。

「さて、みんな。厄介な事に海東大樹は仮面ライダー以外の世界のお宝を狙い始めた。僕達が次に向かわないといけない世界は、『灼眼のシャナ』だ。」
フォーゼの世界のソウルライドを確認した雅が絵巻を広げると、そこには高校生程度の男女が、人形に囲まれた男性に向かってゆく絵が描かれていた。
to be considered.

次回、仮面ライダーディロード
プレシア事件を解決する為に戦っていた雅は、ある日記を発見する。これは、物語から外れた断章。次回『雷の断章 非運の記録』青春スイッチ、オン! 
 

 
後書き
能力設定
ディロードコンプリートフォームサイドダーク
基本能力値に変動無し
ダークケータッチのクウガ ライジングアルティメットブラックアイ、アナザーアギト、リュウガ、カイザ、グレイブ、朱鬼、ダークカブト、ネガ電王、ダークキバをタッチして変身する闇のコンプリートフォーム。

新カード紹介
サイクロード:ディロードライバーをサイクロードに変えて仮面ライダースーパー1に変身するためのカード。 

 

雷の断章 非運の記録

『魔法少女 リリカルなのは』の世界でプレシア・テスタロッサ事件を追っていた雅は、時の庭園の書庫である日記を発見した。
「これは…」
その表紙には、『プロジェクトFATEに関する考察日記 ジェイル・スカリエッティ』と記されており、雅は飛ばしながら中を確認する。以下は、書かれていた内容である。

5月20日
稀代の魔道学者、プレシア・テスタロッサ女史は死者の脳波を他の器に転写する技術の研究を開始。我々は人類の悲願である『個』の完全保管が行えると思い所長へ申請。お偉方の目に止まり『プロジェクトFATE』として大々的にスタートした。

8月7日
テスタロッサ女史は才に恵まれていた。昆虫類での行動原理の転写は容易く可能で、昆虫類の大脳をマウスの肉体に転写した際、マウスは転写元と同一の行動を示した。これからが楽しみだ。

10月25日
やはり、ミッドチルダの技術では我々のように完全な記憶転写は不可能と思われる。しかし、テスタロッサ女史は未だに諦める気配がない。一体、何が彼女を動かしているのだろう。

5月4日
研究とは関係ないが、今日はテスタロッサ女史の娘さんが遊びにいらした。あのAAA+の娘とは思えない魔力資質の低さ。テスタロッサ女史は資質には恵まれたが娘には恵まれなかったようだ。

6月3日
研究は進まなかった。それもそのはず。絶対的に必要な物質が足りていないからね。しかし、彼女は別の方法を模索して研究を続けた。

8月15日
彼女は違法な物質に手を出して化合を開始した。これは面白いことになりそうだ。

12月13日
研究は打ち切り状態になった。違法な物質に手を出したことが発覚した。しかし、彼女は下に付く極少数を連れて研究を秘密裏に再開した。

-月-日
どうやら、研究の被験者として亡くなられたモンディアル氏の子息が選ばれ、その技術を行使したようだが、結果は失敗のようだ。モンディアル氏曰く「これはエリオではない。」とのこと。

4月30日
ついに研究所が爆発した。その爆発は悲惨であった。なんと、爆発に巻き込まれてテスタロッサ女史の娘さんが亡くなられた。テスタロッサ女史はどうやら精神を病んでしまったようだ。

5月20日
テスタロッサ女史はなんと亡くなられた娘、アリシアを対象にプロジェクトFATEの実験を行い、どうやら記憶転写には成功したようだが、誕生した少女はアリシアと全てが正反対であった。右利き、物静か、魔力資質、全てが正反対。魔導師としては素晴らしいが、やはりテスタロッサ女史は嘆いていた。

6月28日
結論をまとめよう。やはり、アルハザードの技術は現代では再現不能。私のような完全な記憶転写は出来ないようだ。これで、不安の種は消えた。

日記はこの項目を最後に記されていなかった。
「これは…フェイトには見せられないな。」
龍騎に変身していた雅は、変身を解除してその日記を懐にしまう。そして、書庫を去った。

second stage end.go to next stage.

次回、仮面ライダーディロード
止まる時間、現れる異形。雅は、炎の契約をする。次回、『因果継承の繰り手』希望を紡いで、全てを救え! 

 

第41話『因果継承の繰り手』

『再びやってきたフォーゼの世界で僕を待ち構えていたのは、牡羊座のゾディアーツだった。その時間を救い安堵したのもつかの間。仮面ライダーディエンドの宣戦布告によって、僕の新たな戦いが始まった。』

─無限の時が鼓動を止め、人は音もなく炎上する。誰ひとり気づく者もなく、世界は外れ紅世(ぐぜ)の炎に包まれる。


「事は厄介だ。」
「仮面ライダーディエンド、海東大樹さんがいろんな世界の宝物、私たちの世界で言う封印指定級ロストロギアを狙っているんだっけ?」
「俺達でいうところの祭具殿に封印しておくレベルのやつか。」
「ああ。そして、宝物を失えばその世界の根幹は崩れ、ディケイドが引き起こす世界の崩壊と同じようになる。」
「それって、羽入ちゃんを失った俺達の世界みたいに!?」
「ああ、そうなってしまう。だけど、そんなことは僕がさせない。この世界も、人々も、願いも、僕が救う。」
「それで、雅はこの世界の宝物に心当たりは?」
「…ある。おそらく、海東が狙っているのは宝具『零時迷子(れいじまいご)』だろう。」
「今まで海東さんが狙っていた宝物って、G4システム、ファイズドライバー、ケルベロスのA、音擊道の極意、マスクドライダーシステム、イマジン、RS装置、ギギの腕輪、それにキングストーン。その零時迷子っていうのも凄い力を秘めているの?」
「ああ。零時迷子は攻撃性は皆無だが、その本質は永遠の回復。名前の通り、毎夜零時に生体エネルギーを完全に回復させる力を秘めている。そして、その零時迷子はこの世界の主人公、坂井悠二に宿っている。」
「それじゃあ!?」
「ああ。奪われれば確実にこの世界は主人公を失い崩壊、最悪消滅する。」
「どうして、消滅するんですか?」
「そうだな、まずはこの世界の説明をしよう。この世界は、紅世と呼ばれる異世界が存在し、紅世では力が最優先され、弱者は強者に付くことでその身を守っている。紅世に種族は二種類いる。一つが(ともがら)と呼ばれる多数を占める紅世の住民。宝具を持つ者はあまり存在せず、生体エネルギーである炎も小さい。もう一つが王。大半が強力な力、もしくは多数の宝具を所持している。そして、炎も大きい。」
「ねえ、さっきから出てくる炎って?」
「炎というのは、当然物理的な炎ではない。この世界において、紅世と接点のある者には存在の力の証として心臓部に炎が現れる。その炎が明るく、大きいほどより強い力を持ち、より長き命を持つ。人間が紅世に関係する状況は二種類。一つは徒、もしくは王によってその命を食われ、その人間が急に居なくならないように生み出される残りかす、トーチとなること。」
「命を食べる?」
「ああ。紅世の住民は人間の命を食らい、その存在の炎を高める。」
「そんなことの為に…」
「ああ。そして、もう一つの手段が、その王と契約を結び、紅世の住民を狩る戦士、フレイムヘイズとなること。」
「王と、契約?」
「ああ。人間の数が減れば世界のバランスが崩れ、やがて紅世にも影響を及ぼす。王の中にはそう考える者も多い。そういった王達は世界の事など眼中にない王を消したく思っている。しかし、自身にはその力がない為、人間の力で干渉するシステムを開発した。それが人間との契約だ。契約している間は行動の自由は失われるが、存在の炎は消費されず、パートナーとなる人間と生活を共にする。」
「中には、世界のバランスを考える人もいるんだ…」
「いや、王達は基本的に自分の生活環境が破壊されると困るからであって、人間のことなど眼中にないのは、フレイムヘイズと契約する王達も変わらない。」
「そうなんだ…」
「とりあえず、悠二さんには一人手練れのフレイムヘイズがいてくれている。ひとまず、外の様子を見てくる。」
雅は外へ出る。

雅が外へ出ると、外は紅世の者達が扱える妖術、自在式(じざいしき)の結界である封絶(ふうぜつ)によって世界は止まり、赤く染まっていた。
「既に、誰かの食事中だったか。」
雅は封絶によって動けない。そして徒達が放つ使い魔、燐子(りんね)が雅を発見し近づく。
「これは、万事休すか。」
雅は諦めかける。その時、
『ねえ、助かりたい?』
何処からか女性の声が聞こえる。
「あなたは?」
『私?私は紅世の王、“風鈴”エリュゲイル。ちょうど今フリーでね、パートナーを探していたの。それで、あなたがピンチみたいだから助けてあげようって思ったわけ。どう、乗る?』
「選択肢があると思いますか?」
『分かっているみたいね。』
「命を狙われている状況で契約しない方を知りたいくらいです。」
『オッケー。それじゃあ、あなたは今日からフレイムヘイズ“因果継承の繰り手”よ。』
“風鈴”エリュゲイルはその存在を現界させる為に剣型の神器、クラウソラスを現界させ、雅は手にとり、透明の炎が宿る。
『さあ、くるわよ、雅!』
「ああ!」
燐子達は雅に向かって進んでくる。雅はクラウソラスを横薙ぎに払い、燐子達を倒してゆくが、それでも呆れるほどの量がいた。
「これだとこの方がいいな。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身する。
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE DARK-】
ディロードはダークケータッチを使い、コンプリートフォームサイドダークに変身する。
「軍勢相手なら、これだ。」
【KIVA DARK KAMEN RIDE-DARK-】
ディロードはダークキバを召喚。波状結界で燐子達を全滅させるが、封絶が解除されない為、ディロードはマシンディローダーで市街地を回る。
「どこに残りがいるんだ…」
ディロードが探していると、燐子達と戦っている炎髪灼眼の少女がその身にあわぬ大大刀を振りかざしていた。
「見つけた。奴らか!」
ディロードは変身を解除し、雅はクラウソラスで燐子達を全滅させる。
「あんた!何者!?」
「僕は紅世の王“風鈴”エリュゲイルのフレイムヘイズ“因果継承の繰り手”凪風雅。あなたこそ、お名前を教えていただけませんか?」
「私は紅世の王“天壌の業火”アラストールのフレイムヘイズ“炎髪灼眼の討ち手”贄殿遮那(にえとののしゃな)のフレイムヘイズ。」
「呼ばれ方を聞いているのではなく、名前を聞いているのですが、もしかして…」
「そんなもの必要ない。」
「名前は必要です。時には、名称での会話も必要ですから。」
雅が“炎髪灼眼の討ち手”と会話していると、
「シャナ、ここにいたんだ!」
この世界の主人公、坂井悠二が現れる。
「シャナという名前があったのですか。」
「だから、その呼び名は必要ない。」
雅の言葉にシャナが反応していると、
「ここにいたんだー。」
ディエンドが現れる。
「海東!紅世と関わりのないあなたがどうして!」
「君はディケイドとディエンドのシステムを忘れたのかい?」
「システム?…まさか!」
「そう。僕はこの世界の干渉を受けない。さて、そのお宝、零時迷子はいただくよ!」
ディエンドは悠二に向けてディエンドライバーからエネルギー弾を放つ。
「危ない!」
雅は咄嗟にクラウソラスでエネルギー弾を防ぐ。
「シャナさん、悠二さん、ここは僕に任せて、お二人は安全な場所へ!」
「あんた何を言っているの!」
「話は後でたっぷりします!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身し、ディエンドに向かってゆく。
「エリュゲイル、大丈夫ですか?」
「問題ないわ。それどころか、思った通り楽しい事が起きそうね。」
「僕は少しも楽しくないですけど!」
雅はクラウソラスでディエンドを切り裂こうとするが、ディエンドは怯まずディロードに銃口を向ける。
「そうはいくか!」
ディロードはロードスラスターでディエンドを切り裂き、ディエンドは怯む。
「海東、これでどうだ!凪風流、二刀流奥義!双迅!」
ディロードは二振りの剣をタイミングをずらした横薙ぎの一閃でディエンドを攻撃。ディエンドの変身は解除される。
「さて、今回は諦めよう。でも、この世界のお宝は後で必ず手に入れる。」
海東はそう言って去って行く。そして、封絶は解除された。
「この封絶は一体誰が?」
「おそらく、あの燐子達を放った王でしょうね。それよりも、さっきのあれについて教えなさい。」
「わかりました。ゆっくりお話したいので、僕の住んでいる場所まで来ていただけますか?」
「構わない。ミステス、あんたも来なさい。」
「シャナ、いい加減名前で呼んでよ!」
雅の言葉でシャナと悠二(こちらは半ば強引に)は古手神社宝物庫に向かった。

「みんな、客人が二人いるからお茶を出して。」
雅に連れられてシャナと悠二も入ってくる。
「まずはあんたは何者?」
『確かに、それは私も気になっていたわ。』
シャナの質問にエリュゲイルも便乗する。
「僕は凪風雅。この世界とは異なる次元、所謂異世界からやって来ました。」
「異世界なんて、本当にあるの?」
「悠二さんは、自分の状況を見てそれを言いますか?」
悠二の質問に雅は軽く答える。
「それで、何でこの世界に来たの?」
「理由は一つ。先程の男、海東大樹を追って来ました。」
「それで、あの男はそこのミステスの宝具を狙っていたみたいだけど、何が目的なの?」
「あの男はただ世界の根幹を担う宝物を集める厄介者で、彼を止めないと、最悪の場合大災厄クラスの被害を出しかねません。」
「こいつの宝具ってそれほどの物なの?」
「はい。“万条(ばんじょう)仕手(して)”の旧友達が作られた代物と言えばどの程度か分かりますね?」
「ヴィルヘルミナの旧友が?なるほどね。」
雅がシャナに説明していると、
「アプリコットティーでよかったでしょうか?」
フェイトが二人分の紅茶を用意してやってきた。
「雅、さっきから出てくるミステスって何?」
「みんなにはこの世界の事を完璧に教えていなかったね。ミステスというのは、トーチが出来上がる際に紅世から不確定な確率で宝具が宿る場合がある。大体はトーチの最後の願いに合わせた宝具だけど。要するに宝具を宿したトーチと覚えておけば大丈夫。」
「そうなんだ。」
フェイトはシャナと悠二にお茶を出して立ち去る。
「それで、あんたはそこの“王”とどうして契約したの?あんたは別に戦えるのに。」
「力があっても、封絶を相手には手も足も出ません。そのときにエリュゲイルが来て契約しました。」
『何!?“風鈴”だと!』
「アラストール、どうしたの?」
雅の言葉を聞きシャナと契約している紅世の王“天壌の業火”アラストールは反応し、シャナは尋ねる。
『“風鈴”と言えば我々の中で知らない者はいないほどの気分屋だ。かつては大戦の幹部をしていたかと思えばつまらないという理由で我々に着くほどだ。して“風鈴”よ。何故その男を選んだ?』
『相変わらずお堅いわねぇ、“天壌の業火”。そんなの面白そうだからに決まっているでしょう。だって異世界のフレイムヘイズって希少だと思わない?』
『だが、我々の役目は世界の調和。それを自ら破壊しようとは。』
『いいじゃない。それよりも、“炎髪灼眼の討ち手”ちゃん、実はこの町にいる“王”ってさっきの燐子の数でわかると思うけど凄くやばい奴なの。だから、少しでいいから協力しない?』
「…構わないわ。強大な王を相手に停戦協定を結ぶのはよくある話よ。乗るわ。」
雅は、エリュゲイルのサポートによって強力な味方を得た。

to be continued

次回、仮面ライダーディロード
ついに現れる紅世の王“狩人”フリアグネ。その攻撃で雅は大敗を喫する。今こそ、その封印を解く時。次回、『凪絶つ風』 

 

第42話『凪絶つ風』

『フレイムヘイズとして契約を交わし、燐子達と戦っていた僕の前に現れた海東大樹は予想通り零時迷子を狙っていた。僕は必死の攻防でディエンドを退け、シャナ達に協力を要請した。』

─無限の時が鼓動を止め、人は音もなく炎上する。誰ひとり気づく者もなく、世界は外れ 紅世の炎に包まれる。

「それでは、当の紅世の王が現れていない以上は手の出しようもない。今日は一旦解散し、後日逢いましょう。」
「そうね。でも、私は帰る場所がわからないわ。」
「それならシャナ、僕の所に来ない?」
「そうね。ミステスの監視も兼ねられるからいいわ。」
シャナと悠二は帰ってゆく。
「帰ったか。」
雅は落ち着く。
「それで、雅。その剣は?」
『ああ、私?私は紅世の王“風鈴”エリュゲイル。あなた達がこの世界にいる間は私もあなた達の味方よ。よろしくね、お嬢さん。』
エリュゲイルはフェイトに挨拶する。
「エリュゲイルさん、あなたはどうして雅と契約したのですか?」
フェイトはエリュゲイルに質問する。
『そんなの決まっているじゃない。楽しそうだからよ。私はね、この世界が無くなるのが嫌なの。この世界の、特に人間の心っていうものはとても素晴らしい。だから、私にとってはこの世界は楽しい旅行先なの。あなただって、旅行先がなくなったら嫌でしょう?それと同じよ。』
「そうですか。それなら、どうして雅だったの?」
『そうね、あなたは現代の紅世を知らないから教えるわ。封絶のことは雅から聞いているわよね?封絶が流行った結果、徒達は簡単にこちらに来れるようになった。そして、水面下で行動出来るようになった。その所為で私達は契約者を探すのが困難になって、私は封絶の中でも思考が動く人間なら誰とでも契約するようになったの。』
「そうだったのですか。」
『あとは単純に好みのタイプだったからよ。思わない?この子可愛いって。』
「私にはまだ分かりません。」
『あなたも女なら、何時か解る時がくるわよ。』
「なるほど。それで、今の雅の状況は?」
『別に、なんともないわ。雅の心臓の辺りを見て。』
エリュゲイルに言われてフェイトが雅の胸部を見ると、よく見ないと目立たないが透明な炎のようなものがゆらゆらとしていた。
「これが、炎?」
『そうよ。私、“風鈴”と契約したフレイムヘイズ“因果継承の繰り手”はみんな私と同じ透明な炎が生まれる。』
「雅の炎は、どれくらい大きいのですか?」
『これほどの逸材は中々いないわ。それくらいよ。』
「そうですか。お話、ありがとうございます。」
「もしかしたら、フェイトは将来執務官が向いているかもな。」
フェイトとエリュゲイルの話を聞き、雅は感想を述べた。

翌日、雅はシャナ達と授業に出ていた。
「では、次の問題は凪風君、解いてくれるかな?」
「は、はい…」
雅は教師に指されて教壇に上がり解を書く。
「素晴らしい。百点満点の回答ですね。皆さん、凪風君に拍手をして下さい。実はこの問題、高校卒業クラスの問題です。」
教師の言葉を聞き、シャナを除く全ての生徒が雅に拍手を送るが、雅は怯えるように席に戻った。
「あんた、中々やるわね。」
「せめて、苗字か名前で呼んでいただけませんか、平井さん?」
雅はシャナの言葉に返す。シャナは、この学校に入り込む為に、既にトーチであった少女、平井ゆかりの名前を借りている。
「さて、今日の授業はここまで。それでは皆さん─」
教師の言葉は封絶によってさえぎられる。
「やあ、異界のフレイムヘイズ、そして炎髪灼眼の子獅子ちゃん。」
そこには、白で身を固めた男性がいた。
「お前は!」
シャナは贄殿遮那を構える。
『奴は、“狩人”!あの燐子達を放ったのはお前だったのか!』
「いかにも。全ては私の可愛いマリアンヌの為だよ。」
「あいつがフレイムヘイズ殺しで有名な“狩人”!?」
『その通りだ。気を付けるのだ!』
シャナはアラストールの忠告を聞かずに突っ走る。
「見ていられない。僕達も行こう、エリュゲイル!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
『分かっているわよ!』
雅もディロードに変身してフリアグネに向かうが、マネキン型の燐子がディロードの行く手を遮る。
「こいつら、数が多い!」
ディロードが手こずる中、シャナもフリアグネに苦戦していた。
「さっきから避けてばっかり!少しは真面目に戦いなさい!」
「だから君は子獅子なのだよ、炎髪灼眼のお嬢ちゃん。」
フリアグネは纏っている白い帯でシャナの攻撃を受け止める。そんな時、
「大丈夫か!」
ディロードがフリアグネに刃を向けて切り裂こうとするが、突然カードからマネキン型燐子が現れて盾となる。
「ありがとう。でも、勝手にこちらに来てはダメだと言っただろう。私の可愛いマリアンヌ。」
フリアグネが後退すると、古ぼけたぬいぐるみがいた。
「フリアグネ様、ここは私にもやらせて下さい!」
そのぬいぐるみ、燐子“可愛いマリアンヌ”はコイン型宝具“バブルルート”から金色の鎖を放ち贄殿遮那を封じ込めてしまう。
「くっ!この!」
シャナは必死に贄殿遮那を使えるように努力するが、いっこうに使用出来るようにならない。
「だったら、僕が大元を叩く!」
ディロードのクラウソラスによる一閃でマリアンヌが吹き飛ぶ。すると、
「マリアンヌ!ああ…私の可愛いマリアンヌが!お前だけは、許すものか!」
フリアグネはカードから大量のマネキン型燐子を呼び出してディロードに向かわせると、ハンドベルを取り出し、
「“ダンスパーティー”!」
その宝具“ダンスパーティー”によって燐子を連鎖させるように爆発させ、ディロードは爆発に呑み込まれる。
「ぐあぁっ!」
幾十という爆発によってディロードの変身は解除させられ、雅は爆発によって吹き飛ばされる。
「う………」
雅は気を失う。
「フリアグネ様、大丈夫ですか!」
マリアンヌはフリアグネの様子を確認する。
「ああ、大丈夫だよ私の可愛いマリアンヌ。炎髪灼眼、それに因果継承!今は一旦さらばだ。」
「待ちなさい!」
シャナはフリアグネを追いかけようとするが、フリアグネの姿は既に無く、シャナは自在式で破損した教室と生徒を直す。
「とりあえず、あんたのことは名前で呼ぶわ。悠二、こいつを家まで運ぶわ。手伝いなさい。」
「わかったよシャナ。」
シャナと悠二は協力して雅を運ぶ。

「ん…ここは…」
雅が目を覚ますと、フェイトがいた。
「よかった。無事で。」
「僕は“狩人”と戦っていたはず。どうして?」
「シャナさん達が運んでくれたの。」
雅が横を向くとシャナと悠二がいた。
「シャナさん、悠二さん、ありがとうございます。」
「別に、いいわ。昨日の礼と思いなさい。」
「解りました。それで、“狩人”に対抗する為にある特訓をしたのですが、シャナさんに手伝っていただけないでしょうか?」
雅はシャナに尋ねる。
「一体何の。」
「これを見て下さい。」
雅は巻物を一つ取り出す。そこには『凪風流武術全書』と書かれていた。
「この中にある凪風流の奥義を会得したいのです。シャナさん、協力していただけないでしょうか?」
「別に、それくらい構わないわ。それで、内容は何?」
「この中に記されている奥義、凪絶つ風は百の軍勢を払うと言われています。シャナさんには、カウントを頼みたいのです。」
「わかったわ。任せて。」
雅の頼みにシャナは納得し雅とシャナ、そして悠二の三人は外へ出る。
「それでは、始めます!封絶、展開!」
雅は封絶を張り、その存在の力の一部を使いフリアグネが使役したマネキン型燐子のダミーを百体生み出す。
「凪風流、奥義!」
雅は右腕を広げて心臓の直線上まで動かす。すると、空気は吸い寄せられるようにその一点に集まってゆき、雅の身体は真空状態によって発生する裂傷で皮膚が裂けてゆく。そして、
「凪絶つ風ぇっ!」
その集まった空気を横薙ぎの刃ですして燐子に放つ。風の刃によって燐子達は次々に崩れてゆくが、煙が晴れると数体の燐子が残っていた。
「83体!次!」
「奥義!凪絶つ風!」
雅は再び放つ。しかし、
「68!ふざけているの!?」
その数にシャナは起こる。
「凪絶つ風!」
「74!次!」
「凪絶つ風!」
「52!諦めたら?」
「いいや、まだだ!」
「95!もう少し!」
「どうだ!」
「76!何しているの!?」
何度も雅は失敗を繰り返す。そして、
「これで、どうだ!」
「100体!出来るじゃない!」
シャナの言葉で特訓は終わり、休息に入る。
「シャナ、どうして嘘をついたの?」
悠二はシャナに質問する。カウンターには、67と記されていた。
「あの調子じゃ何日かけても無駄よ。それならさっさと終わらせる方がいいわ。」
シャナの言葉は冷たかった。

『何っ!都喰らいだと!』
雅の言葉を聞いたアラストールは驚く。
「シャナ、都喰らいって?」
「町規模での大規模な捕食活動のことよ。」
「そんなっ!シャナ、雅、どうにかならないの!?」
「なる!僕達で止めて見せる!」
雅とシャナ、悠二は夜の御崎デパートへ向かった。

「見つけたぞ、フリアグネ!」
「おやおや、因果継承に炎髪灼眼のお嬢ちゃん、それに珍しい宝具のミステス。」
「悠二には指一つ触れさせない。」
「おや?そのミステスを名前で呼ぶとは、変わったようだね。」
「御託はいい。その野望、挫いて見せる!」
「因果継承、出来るものならね!」
フリアグネは120の燐子を呼び出す。
「露払いは僕に任せて下さい!凪風流、奥義!」
雅は凪絶つ風の構えをとる。
「雅、あの時の特訓、実はクリアしていなかったんだ!だから」
「解っていました。だから、今回は百五十を狙います!奥義!凪絶つ風!」
雅は悠二の言葉を遮って凪絶つ風を放つ。放たれた風の刃はみるみるうちに燐子達を倒してゆく。
「シャナさん、悠二さん、今です!」
「させません!フリアグネ様の邪魔は、私が食い止めます!」
雅の言葉に反応してマリアンヌがシャナ達に立ちふさがる。
「マリアンヌ!君の相手は僕だ!」
【FORM RIDE-DELOAD SNOW RAIN-】
雅はディロード スノーレインフォームに変身してマリアンヌを殴る。
「シャナさん、悠二さん!このカードに願いを込めて下さい!」
ディロードは白紙のカードを投げ渡し、2人は願いを込める。
「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-SYAKUGAN NO SYANA-】
ディロードはシャナの世界のワールドホープを発動する。すると、シャナと悠二の身体が紅蓮の光を放ち、シャナに緋色の翼が生える。
「これは、もしかして悠二と一緒にいるから?」
「シャナ、僕はシャナを信じている。だから、頑張って!」
「わかったわ。悠二、私と一緒に戦って!私、悠二がいれば怖くない!行くわよ悠二、掴まって。」
悠二はシャナの腹部にしがみつく。
「行くわよ。」
シャナはそう言って紅蓮の翼で空を飛ぶ。
「これで、終わりだ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディロード雷天斬り!」
ディロードの斬擊がマリアンヌを切り裂き、マリアンヌは爆発する。それによってバブルルートに封印された贄殿遮那が解放される。
「おのれ!マリアンヌを、私の可愛いマリアンヌを!」
フリアグネは拳銃型宝具“トリガーハッピー”でシャナとディロードを攻撃するがことごとく避けられ、ディロードの攻撃でトリガーハッピーは破壊され、
「これで、終わり!」
贄殿遮那の一閃によってフリアグネは討滅される。

「ありがとうございます。」
「礼をされることでもない。」
雅の礼にシャナはそっぽを向く。すると、
「仕方がないなー。その宝具は諦めてあげるよ。かわりに、別の宝具で我慢するから。」
両手にフリアグネが残した沢山の宝具を抱えた海東がいた。
「待て!それを置いていけ!」
「嫌だね。」
海東は雅の制止を振り切って次元のオーロラへ去って行った。
「それでは、僕はあいつを追わないといけないので、この辺で。」
『それじゃあ、私ともお別れのようね。』
「済まない、エリュゲイル。」
『謝らなくていいわよ。元々私の我が儘に付き合ってもらったんだしね。ありがとね、雅。』
エリュゲイルはそう言って、契約を解除し紅世へ帰っていく。
「それでは、僕もこの辺で。」
雅はシャナ達に一礼して去って行った。

「みんな、僕達が次に向かうべき世界は『ローゼンメイデン-トロイメント-』のようだ。」
ソウルライドの発動を確認した雅が絵巻を広げると、そこには紫の少女に立ち向かう金、緑、青の少女が描かれていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
海東の次なる標的は薔薇の乙女の核。雅は、本来有り得ない八番目の契りを交わす。次回『紫晶石-amethyst stone-』 
 

 
後書き
新カード紹介
灼眼のシャナ(ワールドホープ):シャナの世界のワールドホープ。シャナが紅蓮の翼を会得する。

エリュゲイルの元ネタはソロモンの悪魔の一柱、アルゴルです。神器が槍の名前である理由はアルゴルの武器が槍で描かれることが多いことに由来しています。神器が剣の形になった理由は、二刀流を行えるようにする為です。 

 

第43話『紫晶石-amethyst stone-』

前回の仮面ライダーディロードは─
紅世の王“狩人”フリアグネに敗れた雅は凪風流の奥義を身につけて再戦。見事に勝利するが、海東によってフリアグネの宝具の一部が奪われてしまった。


「それで、この世界のお宝の目星はついているの?」
「ああ。海東が狙うのは確実に『ローザミスティカ』だと思える。」
「それって、そんなに凄いものなの?」
「ああ。人形に命を吹き込むほどの力を秘めている。」
「そんなものがある世界なの?」
「ああ。このローゼンメイデンの世界はある人形師が完全なる美を求めて七体のアンティークドールを作り出すが、不完全が完全の正体であると悟った人形師は自前の錬金術で核となるパーツを作り出し七つに粉砕。その欠片を一体ずつに与えて命を与えた。そして、それらを世に放ち選ばれた一人と逢う約束をし、ドール達は戦いあって決着をつけることを決意した世界だ。」
「凄い世界だね。」
「僕も思う。ただ、今一番困っているのは…」
雅は一部の手紙を広げる。そこには、こう記されていた。
『ラプラス商店からお知らせ
ただいまアンケートにお答えいただきますと、世にも珍しい幻のアンティークドール、ローゼンメイデンが手に入るチャンス!下部のアンケートにお答えして、引き出しにしまえばエントリーは完了です。

        質問
   巻きますか?巻きませんか?』
「この手紙、これがその人形、ローゼンメイデンとの契約の第一歩なのだけど、既に既存のローゼンメイデンは契約者が決まっているんだ。だから、きっとこれは僕への挑戦だろう。」
雅は巻きますと回答を書き、引き出しにしまう。
「多分、さっきの手紙はもうなくなっているはず。」
雅が先程の引き出しを開けると、宣言通り手紙は消えていた。そして、
「お届けものです!サインお願いします。」
宅配物がやってくる。
「来たか。」
雅はサインを書き宅配物をフェイト達の前で開封すると、中から鞄が一つ出てくる。
「鞄?」
フェイトが疑問に思う。
「本体はこの中に入っているんだ。」
雅が鞄を開けると、巫女服を着た人形が一体入っていた。
「ローゼンメイデンの起動方法は、このねじ巻きを使って背中のねじを回し─」
雅はドールの背中にあるねじ巻きを回す。すると、閉じていたドールの目が開く。
「─ん、ここは?」
ドールはまるで命があるかのように動きだす。
「君の名前は?」
雅はドールに名前を尋ねる。
「あなたが私の主様になられるお方ですね?私はローゼンメイデン第八ドール、紫晶石にてございます。以後、お見知りおきを。」
紫晶石と名乗るドールは正座で雅に挨拶をする。
「僕は凪風雅と申します。紫晶石、契約を結んでもらえますか?」
雅も紫晶石に挨拶をし、本題に入る。
「このような見ず知らずの者にも動じず目的を的確に伝えるとは、お父様の言葉通りの方でございますね。分かりました。」
紫晶石は左手を差し出し、雅はその手に口づけをする。
「一体何を?」
フェイトは気になる。
「見ていれば解る。」
雅に言われてフェイトが見ていると、雅の左手に銀色の薔薇の指輪が現れる。
「雅、それは?」
「これはローゼンメイデンとの契約の証だよ。さて、ローゼンさんは僕の事を知っていて、紫晶石を僕の元へ送ったのですか?」
雅は紫晶石に尋ねる。
「はい。お父様は主様が追っていらっしゃる方がこの世界に来たことをいち早く察知し、私をお作りになられて主様の所へ向かわせました。」
紫晶石は雅の質問に答える。
「ありがとう。それなら真紅さん達が危ない。すぐ向かおう。」
「ええ。そうですね。」
紫晶石は先程の鞄に入る。
「それじゃあ、いってくる。事が解決したらフェイトに連絡するから、みんなは自由に動いていて構わない。」
雅は紫晶石を連れて出て行く。

雅はこの世界の主人公、桜田ジュンの住む家に着く。
「行くか。」
雅はインターホンを押す。するとジュンの姉、のりが現れる。
「ええと、どちら様ですか?」
「弟さん、ジュンさんにお話しがありまして。」
「ええっ!?ジュンちゃんにお友達!?嬉しいわ。」
雅の言葉にのりは早とちりをし、
「いいわ、あがってちょうだい。」
雅を家に入れる。
「何だよ、騒がしいな。」
すると、リビングからジュンの声が聞こえる。
「ジュンちゃん、あなたのお友達が来ているの!」
「友達なんて、いるわけ無いだろ。」
「でも、ジュンちゃんにお話しがって。」
「だから、有り得ないって言っているだろ!」
姉弟の会話を見て雅は口を開ける。
「ジュンさん、ローゼンメイデンの件でお話があります。ローゼンメイデンのマスターとして、会っていただけませんか?」
「何!?ローゼンメイデン!?」
雅の言葉にジュンは驚く。
「申し訳ありません。勝手に会っても構いませんか?」
「真紅ちゃんのことを知っているならいいわよ。」
雅はのりに質問し、のりの答えを聞いた雅はリビングに向かい入る。
「誰だ!」
「これを見れば解るはずです。」
ジュンの言葉に雅は指輪を見せて返答すると、
「あなた、何者かしら?」
ジュンと契約しているローゼンメイデンの第5ドール、真紅が反応する。
「実は、とある事情からローゼンさんの伝言を預かったのですが。」
雅はそう言って鞄を開けて紫晶石が立ち上がる。
「真紅お姉様、お初にお目にかかります。私はローゼンメイデン第8ドール、紫晶石にてございます。」
「第8ドールですって!?それよりも、お父様の言葉って何かしら!?」
普段は冷静な真紅だが、雅と紫晶石の言葉に動揺する。
「実は、皆さんが狙われていまして。」
「主様、その前に。隠れているのは解っています。姿を現して下さい、水銀燈お姉様、金糸雀お姉様。」
紫晶石の言葉でローゼンメイデンの第1ドールである水銀燈と第2ドールの金糸雀が現れる。
「ローザミスティカは七つしかないはず。それなのになんでローゼンメイデンを名乗っているのかしら?」
水銀燈は少し怒るような口調で紫晶石に質問する。
「お父様はお姉様達をお作りになられた時にローザミスティカを七つに砕きました。しかし、砕けば必ず破片ができます。私は、その破片を集めて作られました。」
紫晶石は己のローザミスティカを見せる。
「それで、お父様の言葉って?」
「お父様は、今は姉妹で争っている暇は無いと言っていました。私の主様が追っている男がこの世界に来たことをお父様はいち早く察知して私を作り出し、主様に託しました。」
「それで、あなたの主が追っている男ってどのような者なのかしら?」
「とてつもない悪党だと伺っております。」
真紅の質問し紫晶石が答えていると、
「まとまってくれてありがとう。おかげで探す手間が省けたよ。」
ディエンドライバーを構えた海東が現れる。
「海東!ローザミスティカはローゼンメイデンの命!それを奪うつもりですか!」
「人形に肩入れするんだ。でも、僕にとってはお宝でしかない。変身!」
【KAMEN RIDE-DEEND-】
海東はディエンドに変身する。
「皆さん、早く隠れて下さい!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅もディロードに変身してディエンドを外へ連れ出す。

「君の相手をしている暇は無いんだ!」
【KAMEN RIDE-RYUGA ODEN ZOLDA KNIGHT RYUKI LIA GUY OJYA ALTERNATIVE ALTERNATIVE ZERO-】
ディエンドは龍騎の世界のライダー達を召喚しディロードに差し向ける。
「数が多い。」
ディロードはサンライザーのカードをスキャンしようとするが、止むことの無い攻撃によってそのタイミングを逃してしまう。
「主様、私も行きます!」
紫晶石は鞄に入り少し経つと、紫晶石は巫女服から軍服に変えていた。
「行きますよ、ローラレイ。」
紫晶石は自身の使役する人工精霊の力を使い、所持していたライフルをガトリングに変えて王蛇を攻撃するが、片手で弾かれてしまう。
「まずは、その破片からいただこう。」
ディエンドは躊躇することなく紫晶石にエネルギー弾を放つが、ディロードはそれを防ぐ。
「グッ!」
「主様!」
倒れるディロードに紫晶石は近づく。
「紫晶石、逃げるんだ。君のローザミスティカが奪われれば、この世界は─」
「主様の危険に、そのようなことは言っていられません!」

ディロードと紫晶石のやりとりを見ていたローゼンメイデン達は戸惑っていた。何故マスターが命がけでドールを守るのか。そんな時、
「見ていられないわね。」
真紅が立ち上がる。
「あら、奇遇ね真紅。私も思っていたのよ。」
水銀燈はその背中の黒翼でディロードの所に向かってゆく。
「水銀燈さん。どうして─」
「守るんじゃなかったのかしら?それとも、本当はそんな力は無いのかしら?」
水銀燈の煽りに対してディロードは、
「守るっていうのは、力があれば出来ることではない。反対に、力が無くても守ることは出来る。例え僕の力がちっぽけでも、誰かを護れるなら、救えるなら充分です。」
ディロードはロードスラスターを杖のようにして立つ。
「雅さんと言ったかしら。お父様の言葉、信じましょう。」
真紅に続いてローゼンメイデン達が集合し、ジュンとのりもやってくる。
「では皆さん、このカードに願いを込めて下さい。」
ディロードはドール達とジュン、そしてのりに白紙のカードを渡し、
「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-ROZEN MAIDEN~TROYMENT~-】
ローゼンメイデンの世界のワールドホープを発動する。すると、ドール達は光だし、ジュンと同じ背丈になる。
「これは、何かしら?」
「きっと、ローゼンさんはあなた達に人らしく育って欲しかったのだと思います。」
「解ったわ。ジュン、力を貸しなさい。」
「命がかかっているんだ。気にするなよ。」
ドール達はライダー達に向かってゆく。
〔SURVIVE〕
リュウガは龍騎から烈火のサバイブを受け取りリュウガサバイブにパワーアップする。
〔ADVENT〕
リュウガサバイブは契約モンスターを召喚。ドラグブラッガーはサバイブの力で進化するが、
「黒龍ねぇ。私に勝てるのかしら?」
水銀燈はその黒翼を蒼炎の龍に変えてリュウガサバイブを締め付ける。そして、
「あなたも廃棄品(ジャンク)になりなさい!」
リュウガサバイブはバックルが破壊されて撃破される。その爆風に飛ばされたサバイブのカードはゾルダが手に入れる。
〔SURVIVE〕
ゾルダとナイトは互いにサバイブを使ってパワーアップ。ゾルダはマグナバイザーツヴァイで第3ドールの翠星石を撃とうとするが、
「伸びやかに、健やかに!」
心の如雨露の水を浴びた植物が壁となってその弾丸を防ぐ。ナイトサバイブはその植物の壁を剣で切り裂くが、その先に現れた第4ドールの蒼星石の選定鋏によって剣がはじかれる。
〔SHOOT VENT〕
ナイトサバイブはダークバイザーツヴァイの弓矢を使って蒼星石を射抜こうとするが、翠星石が伸ばした蔓によってゾルダサバイブと共に身動きが取れなくなり、
「そこが、弱点だ!」
蒼星石は選定鋏を分離させて双剣状にしてゾルダサバイブとナイトサバイブのバックルを破壊して撃破し、サバイブは龍騎とライアが手に入れる。手にしたサバイブを龍騎とライアは直接使用し、龍騎サバイブとライアサバイブは契約モンスターを召喚。ドラグレッダーはドラグランザーに、エビルダイバーはエビルスナイパーに進化する。
「ジュン、力を貸しなさい。」
「解っている!まだ死にたくないからな!」
真紅は契約の指輪からジュンの生体エネルギーを吸い取り、紅い薔薇の竜を生み出す。
薔薇の竜(ローズドラグーン)!」
薔薇の竜は薔薇の花弁の竜巻を放つ。
〔SHOOT VENT〕
龍騎サバイブはシュートベントをスキャンし、ドラグランザーから放たれるメテオバレットで花弁を焼き払うが、それらが粉塵爆発を発生させて龍騎サバイブはのみ飲まれてしまい、撃破される。
「来ちゃダメ!」
第6ドールの雛苺は薔薇の蔓でライアサバイブをがんじがらめにしてしまい、真紅の薔薇の竜の尻尾によってライアサバイブは撃破される。
「雅、大丈夫?」
オルタナティブとゼロの連携とガイの攻撃に疲弊しているディロードの所にフェイトがやってくる。
「フェイト、来てくれてありがとう。ユニゾンで戦おう。大丈夫かな?」
「私と雅で出来るの?」
「ああ!」
ディロードはユニゾンのカードを取り出す。
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「「ユニゾン、イン!」」
【FROM RIDE-DELOAD LIGHTNING BRAVE-】
ディロードはライトニングブレイブにパワーアップする。
「行こう、フェイト。」
『うん!』
「プラズマザンバー!スプライトザンバー!」
ディロードは極大の魔力刃でオルタナティブを撃破し、斬り返しの速攻の刃でゼロを撃破する。
「主様、この銀の戦士は私にお任せ下さい。ローラレイ、モジュール メイメイ!」
紫晶石が叫ぶと紫晶石の人工精霊は黒く染まり、紫晶石に水銀燈と同様の黒翼が展開される。
〔ADVENT〕
その状況を見てガイはメタルゲラスを召喚する。
「ちょっと、何勝手に私のメイメイを奪っているの!」
「水銀燈お姉様、そのようなことはありません。」
水銀燈は自身の人工精霊がいることを確認する。
「では、行きます!」
紫晶石は黒翼を龍に変えてガイに食らいつかせる。その力は凄まじく、ガイはあっさりと倒されてしまう。

「風の旋律!」
金糸雀はヴァイオリンから放たれる超音波でオーディンのバックルを破壊し、オーディンは撃破されるが、オーディンのサバイブは王蛇に奪われてしまい、王蛇は契約のカードでエビルダイバーとメタルゲラスを自身のモンスターにしてしまい、
〔SURVIVE〕
先程奪った無限のサバイブで王蛇サバイブにパワーアップ。そして、
〔UNIT VENT〕
モンスターを合体させるユナイトベントで3体のモンスターを合体させて爆撃機型のモンスター、ダークサイダーに変わり王蛇サバイブはダークサイダーに乗って空を飛ぶ。
「フェイト、僕達も行こう。」
ディロードは脚力でダークサイダーの高度にたどり着き、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「『スピンザンバーストライク!』」
ザンバーを中心点としたトルネードキックでダークサイダーの頭部ごと王蛇サバイブを撃破し、ディエンドが召喚したライダーは全てカードに戻る。
「海東、いい加減諦めて下さい!」
ディロードはザンバーをディエンドに向ける。
「仕方がないなー。この世界のお宝は諦めるよ。」
ディエンドは一言言ってローゼンメイデンの世界から出て行く。
「海東が去ったことでこの世界の危機は去りました。それでは、紫晶石、お別れだ。」
雅は変身を解除し、紫晶石に左手を差し出す。
「主様、短い間でしたが、お使いできて私は幸せでした。」
紫晶石は雅の左手の指輪に口づけをして契約を解除する。
「それでは、お騒がせしました。」
雅はローゼンメイデンの世界から立ち去る。

「次の世界は、Fate/stay nightの世界か…」
ソウルライドの発動を確認した雅が絵巻を開くと、七枚のカードと泥が詰まった杯が描かれていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード、特別編
いよいよ年越し。チームディロードもすっかり正月気分。次回、『夢オチ』 
 

 
後書き
新カード紹介
ローゼンメイデン-トロイメント-(ワールドホープ):ローゼンメイデン-トロイメント-の世界のワールドホープ。ローゼンメイデン達が少女ほどの大きさになり、それにあわせて力が増幅する。 

 

番外編 どうして夢オチが出来たのか

 
前書き
今回と次回のみ投稿が随時更新となります。 

 
午前5時
雅「どうするんだ、この状況。もう時間がないだろう。」
作者「やばい、もうギリギリだよ。」
時は昨日まで遡る─

12月30日
雅「まだ年越しの準備が出来ていないだって!?」
作者「ああ。ローゼンメイデンの世界もまだ書き終わっていないんだ。」
雅「……なんで書き終わっていないか解っていますよね?」
作者「だって、年末で仕事が忙しかったし…それに僕がスーパーマーケットの店員だって知っているだろう?時間がカツカツなんだよ。」
雅「…それは知っている。それで、貴重な休憩時間を割いて、父親用の年賀状を作成する時間を割いて、あなたは何をしていましたか?」
作者「……エロ動画を観ていたり、LOを買って読んでいました。」
雅「そんな時間があるならさっさと終わらせなさい!」
作者「大丈夫。東京行きの道の途中で書き終えるから。」
雅「あなたの技術力で出来るんですか?」
作者「終わらせる。絶対。」
雅「約束だからね。」

12月30日午後10時
作者「…ほら、終わった。」
雅「結構ギリギリですがね。」
作者「これで、明日に備えられる。」

現在
雅「それで、あなたは今何処に居るのですか?」
作者「コミケ行きの電車。」
雅「こんな必要のない番外編を書いている暇があるならさっさと父親用の年賀状を作成しなさい。」
作成「……はい。」

6時22分
作者「や~っと、たどり着けたね ふ~たり、巡り逢えた場所に~」
雅「だから、何をしているんだ!」
作者「何って、コミケに着いた。」
雅「本当に大丈夫か?」

6時41分
作者「コミケの夜明けぜよ…」
雅「何しているのやら…」

16時40分
作者「勇~敢に、戦った 男がいた 人生と、戦った 男がいた」
雅「馬鹿なことを言っていない。」

18時36分
作者「無事帰宅。」
雅「本当に間に合うのかな…」

23時30分
作者「さて、全部終わって年越しの準備完了!」
雅「……………」
作者「寝たか。悪夢はこれからだ、雅。」 

 

第43.5話『夢オチ』

雅「皆さん、新年明けましておめでとう御座います。今年も1年、よろしくお願いします。」
フェイト「今回は特別編です。」
圭一「今まで登場した様々なゲストをお迎えし─」
梨花&沙都子「三が日でのライブ投稿となります。」
フェイト「それでは、最初のゲストです!」
?「入るぞ。」
雅「あなたは!」
?改め十兵衛「勝手に呼んでおいてその態度か。」
圭一「忘れている人も多いでしょう。彼はダブルの世界に出てきたミュージアムの後継組織、レジェンダーズのボス、奥田十兵衛さんです。」
雅「十兵衛さん、あなたは投獄されていたはず。」
十兵衛「何故かは分からないが出ることが出来た。安心しろ。危害は加えない。」
雅「それなら歓迎しましょう。十兵衛さん、どうぞ、ごゆっくり。」
フェイト「それでは、作者が寝ますので、一旦コマーシャルです。」
CM『DELOAD
仮面ライダーのカードで、変身!
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
更に、変身アイテムのカードで─
【CHANGE RIDE-GATACK ZECTER-】
更なる変身!
変身ベルトDXディロードライバー!』


フェイト「作者が起きたので、再開します。」
十兵衛「それで、俺はどうすればいいんだ。」
雅「作者から聞いていませんか?」
十兵衛「一切聞かされていないが。」
圭一「どうするんですか。一切企画がないんですよ。」
十兵衛「それなら帰るぞ。」
フェイト「それでは、作者が食事を摂るのでコマーシャルです。」
CM『DELOAD
斬擊でも!銃撃でも!
更に、武器を換装!
【ATTACK RIDE-METAL SHAFT-】
そして、仲間を召喚!
【SUMMON RIDE-SIGNUM BERSERKER-】
召銃剣DXロードスラスター!』

フェイト「それでは、再開します。」
?「入るぞ。」
?「入るぜ。」
雅「えっと、あなた達は?」
?改めプロット「分かりやすい言うと、同じ作者から生まれた奴って所ですね。」
?改めキョウヤ「ま、そんな所かな。」
圭一「ええと、作者から届いた資料によると、プロットさんは『仮面ライダーエグゼイド バグ技~仮面ライダープロット~』に登場する主人公で、同人ゲームサークルのサークル主さん。キョウヤさんは『戦姫絶唱シンフォギア~海神の槍~』に登場する主人公で、異世界にいるトライデントの装者とのことです。」
プロット「その通りですね。」
キョウヤ「ああ、あっているよ。」
雅「それで、僕達と接点のないお二方がどうしてここに?」
プロット「いや、5年上の先輩がお正月特別編をすると伺ったので、来ました。」
キョウヤ「よく分からないけど、面白そうだから。」
圭一「よく分からないことが書かれているのですが、作者から手紙を預かっています。」
つ手紙
プロット「…」
キョウヤ「おいっ!」
雅「どうされましたか?」
プロット「それが…」
キョウヤ「二人とも登場作品の宣伝をしろって。」
雅「まったく、何を考えているんですか、あの作者は。プロットさん、キョウヤさん、気になさらずにゆっくりとして下さい。」
プロット「いや、そういうわけにいきません。」
キョウヤ「ああ。そりゃあな。というわけで、俺から始めるぜ。ある日、地球に未知のエネルギー反応が出て風鳴翼が調べると、そこにはシンフォギアを纏って戦う俺がいた。翼は俺と交戦して俺は翼の叔父が率いる組織に抑えられるが、話の上で協力してノイズと戦う話だ。まあ、俺自身は若干身勝手だけど、ノイズとの戦いは必見だな。是非『戦姫絶唱シンフォギア~海神の槍~』をよろしくな。」
プロット「次は俺の番ですね。五年前にバグスターウイルスに感染した俺はCRで働くが、スナイプの不当解雇に不信感を抱いた俺は仲間を集めてバグスターウイルスを根絶する組織を作り、その力を作るために同人ゲームのサークル活動をしていたが、俺達のシステムを開発している親友がライドプレイヤーに殺されたことをきっかけに復讐を誓う作品です。俺達の活躍を是非閲覧下さい。」
梨花「そう言えば、あなたは本編と口調が全然違うわね。」
プロット「当たり前です。ここは俺達のサークルとは違いますから。社会人たる者、常識です。」
圭一「気にしなくても大丈夫ですよ。」
プロット「そういうわけにもいきません。」
キョウヤ「それよりも、この話って本当はもっと後のはずだけれど、どうしたの?」
雅「それが、作者が…」
守護者説明中
キョウヤ「…アホだろ。まあ、おかげで楽しめているけどな。俺は全てのヒーローとダチになる男だ。よろしくな!」
フェイト「それでは、一旦コマーシャルです。」
CM『DELOAD
ライトケータッチで、
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
ダークケータッチで、
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE DARK-】
二種の集結を使いこなせ!装填パネルDXケータッチセット!』

フェイト「記念すべき1月1日のゲストは奥田十兵衛さん、プロットさん。そして、キョウヤ・タカナリさんの3名でした。そして、この企画はあと2日間続きます。それでは、本日はこの辺で。」
雅「皆さん、本日はありがとうございました。」


フェイト「それでは、本日最初のゲストはこの方です。」
?「雅、久しぶり!」
雅「あの、どなたですか?」
?「もう、忘れちゃったの?」
雅「記憶にありません。というか、その…当たっています…」
?「そりゃあ、当てているんだもん。“風鈴”よ。そう言えば解る?」
雅「エリュゲイル?あなたですか?」
?改めエリュゲイル「漸く思い出してくれた!そうよ。」
雅「エリュゲイル、今日はゆっくりしていって下さい。」
エリュゲイル「言われなくてもそのつもりよ。」
フェイト「それでは、作者の仕事の都合により、一旦コマーシャルです。」

フェイト「作者が休憩時間に入ったので、再開します。」
雅「エリュゲイル、その深緑色、似合っていますね。」
エリュゲイル「そりゃあ勿論、選んだもの。私の属性、風にあわせてね。本当は、私の炎の色にあわせようと思ったんだけど─」
圭一「あれ、エリュゲイルさんの炎の色って確か─」
雅「透明だよ。って、ダメに決まっているでしょう!」
エリュゲイル「そう言われると思って、やめたんじゃない。」
碧陽学園生徒会一同「入るよ。」
?「入りますヨ。」
雅「皆さん、お揃いで。それで、あなたは?」
?「さて、私は誰でしょう?」
雅「その特徴的なサイドテール、三枝葉留佳さん以外いますか。」
?改め葉留佳「そうなのですヨ。」
圭一「雅さん、この人は一体?」
雅「葉留佳さんはリトルバスターズの世界の方で、ものすごく明るい方ですよ。」
葉留佳「おーおー、よく解っていますネ。ただ、はるちんは明るいだけじゃないのだ!なんと…」
一同「なんと…」
葉留佳「大のイタズラ好きなのだ!」
フェイト「あの、髪を三つ編みにしないで下さい。」
鍵「会長、ぷふっ、顔に落書きが、ふふっ」
つ鏡
くりむ「杉崎、人の顔を見て笑わないでよ!って、何よこれ!」
知弦「ぶっとい眉毛に左のほっぺに渦巻き、右のほっぺには情熱、それに顔全体にかけて書いてある星。可愛いわぁ~。」
葉留佳「おっ、はるちんの芸術が解るとは、なかなかやりますネ。なんだか姐御みたい。それに…」
知弦「それに?」
葉留佳「おっぱいボーーーーーン!」
知弦「えっ?」
エリュゲイル「大きさだけなら私の方が上なんだけど!」
雅「エリュゲイル、ただでさえ話がややこしいのにこれ以上ややこしくしないで下さい。」
フェイト「作者の休憩時間が終わりますので、一旦コマーシャルです。」

フェイト「作者が帰宅しましたので、再開します。」
雅「ところで葉留佳さん、そろそろ帰らないと、風紀委員に手酷い目にあわされますよ。」
葉留佳「ダイジョブジョブ。今日はお姉ちゃんはお父さんたちと一緒のはず…」
?「醤油取って。」遠くから
葉留佳「やば!はるちん猛ダッシュ!」
雅「さよなら。」

CM『日曜朝も要チェックだ。
仮面ライダープロット
復活した檀黎斗(ゲームマスター)。彼を相手に語られる、プロットのシステムとは?毎週日曜朝8時!』
フェイト「1月2日のゲストは紅世の王“風鈴”エリュゲイルさん、三枝葉留佳さん、そして碧陽学園生徒会一同でお送りいたしました。」
くりむ「確かに、そろそろ帰らないと。〆の挨拶、凪風やってよ。」
雅「会長、どうしてですか?」
くりむ「えっ?だって見たことないし。」
知弦「そうね。雅君、やってちょうだい。」
雅「…わかりました。それでは、本日の生徒会、終了。」
碧陽学園生徒会一同「…なんか普通過ぎ。」
雅「とにかく、皆さんはまだ未成年なのですから、早く帰りましょう。」
フェイト「それでは、コマーシャルです。」

フェイト「それでは最終日、本日には引き続きエリュゲイルさんと、碧陽学園生徒会から椎名深夏さんが来ています。」
エリュゲイル「は~い、よろしくね。」
深夏「応ッ!」
フェイト「それでは、本日最初のゲストはこの方です。」
紫晶石「主様、お久しぶりです。皆様、よろしければこちらを。」
圭一「すあまじゃないか!」
沙都子「蕨餅もありますわよ。」
フェイト「それでは、一旦コマーシャルです。」
CM『金曜夜も、見てくれよな!
戦姫絶唱シンフォギア~海神の槍~
現れる銀色の鎧、ネフシュタンを纏う少女。そして、それを見る一つの影。毎週金曜25時』

フェイト「作者が休憩時間に入ったので、再開します。」
キマイラヤミー(以下キマイラ)「入ります。」
雅「何故お前が復活したッ!」
キマイラ「何故と言われても、我も創造主に再び作られた故によく解らぬ。」
圭一「そう言えば、俺達がチームディロードとなって初めて行った世界、仮面ライダーオーズの世界でしたね。」
雅「あの時は武器も満足な状況ではなかったから窮地に陥ったな…」
エリュゲイル「えっ、本当?聞かせて聞かせて。」
雅「いや、恥ずかしくて言えませんよ。」
梨花「あの頃の雅はね─」
雅「梨花も言わないで下さい。」
深夏「それより、そこの怪人。」
キマイラ「我のことか?」
深夏「ああ!腕相撲で勝負しようぜ!」
キマイラ「人間の小娘如きに本気を出す気はない。遊んでやろう。」
数分後
キマイラ「何者だ、あの小娘。我の力を超えているとは…」
深夏「なんだ、怪人っていっても大したことないな!」
?「入るぞ。」
雅「あなたは!」
?改め木野薫「久しぶりだな。」
雅「木野さん、お久しぶりです。どうしてここへ?」
木野「お前の創造主は、俺の場面をしっかり書いてくれた。その礼をしようと思ってな。」
フェイト「それでは、作者の休憩時間が終わりますので、一旦コマーシャルです。」

フェイト「それでは、再開します。」
圭一「それにしても、雅さんは本当にいろんな世界に行きましたよね。」
梨花「融合した世界を別々にカウントすると、私達と一緒に行った世界だけでも20を超えているわね。」
紫晶石「主様、それだけの世界を巡り、辛かったこともあるのではないですか?」
雅「今は特に、大変なことはないかな。みんなもいてくれているのも、あると思う。」

フェイト「さて、三が日もあと30分となりました。ここで、最後のゲストです。」
望実「兄さん。」
雅「望実!どうしてここに!だって…」
望実「実は、伝えないといけないことがあって…」
雅「どうした?」
望実「実はこれ、夢オチなんだ。」
雅「えっ?」
フェイト「それではみなさん、今年もよいお年を。」





「はっ!」
雅は目を覚ます。今は深夜。
「夢か…でも、望実に会えたから、幸せな夢かもしれないな。」
雅は寝静まる中、呟いた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
雅は、十年後の世界でセイバーの宝具を護れるのか。そして、雅は召喚したサーヴァントは…次回『全てを備えし虚無』 

 

第44話『全てを備えし虚無』

「『Fate/stay night』の世界ということは、これが使えるか。」
雅は左手にある令呪を見る。
「令呪、だっけ?それ。」
「ああ。それで、これが残っているということは、当然僕が十年前に召喚したサーヴァントはまだ残存しているはず。今回はとても頼もしい戦力になる。呼んでおこう。礼呪が残っているんだ、来てくれガーディアン。」
雅が宣言すると、透明なミッドチルダ式魔方陣が展開され、三十代後半の男性が現れる。
「えっ……雅が、二人?」
フェイトは雅と男性を見て呟く。
「マスター、呼ばれた理由は解っている。でも、まずはみんなに説明をしよう。」
「そうだね、ガーディアン。」
「雅、そのガーディアンって何?」
「この世界では、七人の魔術師が互いの願いを叶える為にかつて存在していた英雄を使役して万能の願望器、聖杯を掛けて互いに命を奪いあう世界なんだ。そして、英雄にはそれぞれクラスと呼ばれる能力補正が与えられる。剣術に長け、魔法攻撃への高い耐性を持つセイバー。騎乗戦に長け、軍勢との戦闘に有利なライダー。俊敏性はクラス一で、個人戦に有利なランサー。単体の武器性能が極めて高く、マスター無しでの単体行動を得意とするアーチャー。魔術に特化し、陣地形成を得意とするキャスター。自身の理性を封印し、全てを力に変えるバーサーカー。そして、隠密行動で敵のマスターを暗殺することに特化したアサシン。この七騎を基準に聖杯を掛けた殺し合い、聖杯戦争が行われる。」
「待って雅。さっきの説明にガーディアンっていなかった。」
「勿論、さっきの七騎は基準であって、中には例外もある。かつて召喚された者で分かり易くいうと、復讐者、アヴェンジャーが該当する。」
「それで、どうしてガーディアンになったの?」
「この世界の前日譚にあたる『Fate/zero』の世界ではキャスターが最後に召喚されたサーヴァントだけど、僕はそのキャスターの召喚に寸分の一も狂わずに合わせて召喚し、その際に既に七騎が揃ったことで、それらに該当しないクラスを与えた結果、ガーディアンになったんだ。」
「そうなんだ……。それで、このガーディアンの正体ってやっぱり…」
「ああ、はるか未来、人々を護る中で死に、英雄となった僕だ。」
「そう。僕の持つディロードライバーがそのまま宝具として認識され、召喚に応じる形になったからね。」
「本当に雅さんなんですか?じゃあ、ファイズの世界で、雅さんが変身した仮面ライダーは?」
「シグムだろ、圭一?あの時気を抜いていなければ海東にシグムドライバーを奪われずにすんだのに、って今でも思うよ。」
「それでは、雅さんはV3の世界と融合したリトルバスターズの世界をどのように救いましたですか?」
「何もしなかった。僕が動けば虚構世界に支障をきたす。」
「お見事ですわ。」
ガーディアンは圭一と沙都子の質問を間違えることなく解いてみせる。
「言ったはずだ、僕は雅だって。」
「わかった。それで、この世界で海東さんが狙っているお宝って何か解る?」
「フェイト、この世界で海東が狙っているお宝はセイバーの宝具の一つ、全て遠き理想郷(アヴァロン)。魔力を用いた永久回復機関だ。」
「アヴァロンって、確かアーサー王伝説の─」
「その通りだよ、圭一。アヴァロンはセイバーとして召喚されたサーヴァント、アーサーの宝具だ。」
「アーサー王って、そんな凄い奴をどうやって!?」
「サーヴァントの召喚には幾つか小技があって、ある程度呼びたい英雄を特定する方法があるんだ。その一つに、触媒と呼ばれるその英雄縁の物を用いることで、その英雄が召喚される確率が格段に上昇する。僕の場合は、僕が生前に使用していたディロードライバーが宝具、『全てを備えし虚無(ディロードライバー)となり、マスターが所持していたことで、召喚されたんだ。」
ガーディアンは圭一達に説明をする。
「ガーディアン、そろそろ行こう。海東もいつやってくるかわからない。」
「そうだな、マスター。それじゃ、留守番頼んだよ。って、懐かしいな。」
ガーディアンはフェイトの頭を撫でながら言う。
「そうだ、マスター。」
「どうしたガーディアン?」
「久しぶりにディローダーに乗りたい。乗せるからそれで向かわないか?」
「しかし、海東の襲撃に備えないと。」
「大丈夫、少しなら時間はある。僕はマスターの未来。解るな?」
「解った。一緒に行こう。」
雅とガーディアンはマシンディローダーに乗ってこの世界の主人公、衛宮志郎のすむ家に向かった。

「懐かしいな。こうして運転するのは。」
「そうなの、ガーディアン?」
「ああ、世界が平和になって、乗ることがなくなって、そのまま死んだから、何十年と乗っていないよ。」
「大丈夫ですか?」
「忘れた?僕の騎乗スキルを。」
「そうでした。もうそろそろ着きますね。」
「ああ。十年前と変わらない風景だ。」
雅とガーディアンは目的地に着き、インターホンを押す。
「はい、って、あんたサーヴァントね!セイバー、敵襲よ!」
門が開くと、アーチャーのマスターであった少女、遠阪凛が出てセイバーに知らせる。
「一体何事ですか、リン!」
セイバーは甲冑を纏った状態で雅達と出会う。
「何事かと思えば、ガーディアン、それにミヤビではないか。何故今更こちらに来た。」
「何故と言われても、切嗣さんに線香をあげに来たのですが。」
「ああ、十年前の知人が亡くなったんだ。線香の一本でも、あげないのは無礼と思わないか、セイバー。」
セイバーの質問に、雅とガーディアンは答える。
「何?じいさんに線香を?それだったらあがってくれ。」
玄関口で問答を広げていると、志郎がやってくる。
「ちょっと、そんなにあっさり信用していいの!?」
「その通りです、シロウ。彼らはかつてキリツグに味方し、非道な戦闘をした者達。何が目的か解ったものではない。」
しかし、志郎の言葉を聞き、凛とセイバーは反対する。
「でも、昔のじいさんを知っている人達だ。俺自身話が聴きたい。それに、もし本当にやばい奴なら、こんなに長々と話していられないだろ?」
「確かに、シロウの言う通りですね。わかりました。」
「そうね、十年前の聖杯戦争の話は重要だわ。」
志郎の言葉を聞き、セイバーと凛は納得し、雅とガーディアンは敷地内に入り、居間に上がる。
「切嗣さん、あなたが育てた子息は、あなたが叶えられなかった正義を目指しています。それは、あなたが誇るべきことです。」
雅とガーディアンは線香をあげて座る。
「さて、セイバー。十年前に僕が出した問いは、解ったか?」
「ガーディアン、今更そんな質問に、意味があるのか?」
「セイバー、それよりもガーディアンって何!?だって、サーヴァントは七騎でしょ。今の話だと、八騎目のサーヴァントがいたってことになるわよね。」
「リン、その通りです。彼はガーディアン、本来ならばあり得ぬ、八騎目のサーヴァントです。」
「でもどうやって!?」
「僕がガーディアンを召喚した時、既にキャスターの召喚が開始されていました。しかし、キャスターとそのマスターは七騎目の為の数合わせで選定されました。それは遠阪家の現当主である凛さんなら分かりますね。」
「ええ。」
「僕はそのキャスターの召喚に合わせて正規手順で召喚しました。それによって聖杯は混乱しました。クラスとしてはキャスターに正当性が、召喚手順と触媒は僕の方に正当性があり、片方を弾けませんでした。その結果、八騎目のサーヴァント、守護者(ガーディアン)のクラスを割り振って召喚させて聖杯戦争に参加権のないマスターとサーヴァントになりました。」
雅は左手にある竜を象った3画の令呪を見せる。
「その礼呪、本物みたいね。話に横槍を入れて悪かったわね。」
「お気になさらず。ガーディアン、セイバーとお話ししていても大丈夫です。志郎さんと凛さんに、海東のことをお話ししておきます。」
「ああ、解った。それで、志郎さんと出逢い、契約して見つけられたか、セイバー?」
「ガーディアン、確かに、今の私なら、お前の言っていたことが解る。人にはそれぞれ正義がある。それゆえに誰が正しいとは言えない。」
「そうだ、よくたどり着けたな。マスター、セイバーと話がしたい。志郎さん達に話をお願いしていいか?」
「解った、任せて。」
雅は自分の出自とこの世界に来た目的を話し始める。
「セイバー、それでは十年前に僕が本当にしたかった質問をしよう。この聖杯戦争というシステムについて今のマスター、すなわち志郎さんはこの戦いを終わらせようとしている。それについてどう思う?」
「シロウは未熟なだけです。」
「それで?」
「世の中には、人智で解決出来ないこともある。それらを叶える為に、聖杯は必要だ。」
「セイバー、では志郎さんの願いはどうなるのですか?」
「それは願いを叶えた後に破壊すれば…」
「ではセイバー、あなたの願いである、選定の儀を振り出しに戻す願いはどうすれば叶う?」
「何故そのような質問をする。それは聖杯に叶えてもらうまで!」
「やはり、聖杯の真実を知らないか。僕とマスターは、切嗣さんと供に一度聖杯の内部に入った。だから言える。聖杯はあってはならないものだ。」
「ガーディアン、貴様はサーヴァントである己を否定するのか!」
「ああ。聖杯が叶えられる願いはその人間の中にある願いを叶える方法を基準に形成される。切嗣さんの場合、世界を平和にする方法を問いた時に、全ての命が消えた世界が出てきた。聖杯は人の知識を基に破壊の力で願いを叶える。セイバーの願いは叶えることが出来ない。それは、セイバー自身が願いを叶える方法を知らないからだ。」
「それでは、万能の願望器と言われている聖杯は…」
「聖杯とて人の作りし物。人智を超えることは出来ない。」
「そんな…」
セイバーはガーディアンから語られた聖杯の真実に落胆する。すると、
「皆さん、伏せて下さい!」
雅は叫び、ラウンドシールドを展開する。雅の言葉を聞いた志郎達は咄嗟に伏せると、エネルギー弾がラウンドシールドに直撃し、雅は怯む。
「来たか。」
ガーディアンが呟くと、目の前にはディエンドがいた。
「この世界のお宝、全て遠き理想郷(アヴァロン)は僕がいただく!」
ディエンドは雅達に近づく。
「シロウ、下がって下さい!」
セイバーは騎士甲冑を纏ってディエンドに向かってゆくが、
「その王の証、それもいただくよ!」
ディエンドは構わずセイバーの心臓目がけて攻撃するが、
「させない!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身してその攻撃を防ぐ。
「ミヤビ、一体何故!」
「言ったはずです。この世界を護って見せると。ここにいる誰も、死なせません!ガーディアン、ディロードがふたりいるんです。あれで行きましょう!」
「そうか、あの世界にはもう行った後か。」
「はい!」
【CHANGE RIDE-SUNRISER-】
【KAMEN RIDE-BLACK-】
「変身!」
雅はバイオライダーに変身する。
【CHANGE RIDE-SUNRISER-】
【KAMEN RIDE-BLACK RX-】
「変身!」
ガーディアンもロボライダーに変身し、仮面ライダーBLACKとRXが召喚される。
「仮面ライダー…BLACK!」
「俺は太陽の子、仮面ライダーBLACK!RX!」
「悲しみの王子、RX、ロボライダー!」
「怒りの王子、RX!バイオライダー!」
BLACK達は名乗りを上げ、4人のBLACKが揃う。
「ボルテックシューター。」
ロボライダーはボルテックシューターからエネルギー弾を放ちディエンドの動きを封じ、
「バイオブレード!」
バイオライダーの剣がディエンドを切り裂き、
「「キングストーンフラッシュ!」」
BLACKとRXはキングストーンフラッシュでディエンドを攻撃し、ディエンドは吹き飛ぶ。
「セイバー、最後は一緒に闘おう。」
雅とガーディアンはディロードに変身し、セイバー達に白紙のカードを渡し、
「「集え、世界の願い!」」
ふたりのディロードの掛け声によってワールドホープが誕生し、雅の変身するディロードがスキャンする。
【WORLD HOPE-Fate/stay night-】
ワールドホープが発動されて、ふたりのディロードの手にエクスカリバーが握られる。
「サークルバリア!」
ディロードはセイバーと供にディロードを囲い、それを包むように結界を展開する。
「カルテットバインド!」
ディロードはバインドでディエンドの動きを封じる。
【WORLD ATTACK RIDE-Fate/stay night-】
「行きましょう、セイバー!」
「うむ、世界に害を為す外道は、この手で絶つ!」
「「「約束された(エクス)……」」」
ディロードとセイバーは剣に魔力を込め、
「「「勝利の剣(カリバー)ッ!」」」
そのエネルギーをディエンドに放つ。
「このままでは!仕方がない。この世界のお宝も諦めよう。」
【ATTACK RIDE-INVISIBLE-】
ディエンドはエネルギー波が当たる直前に右腕のバインドを破壊し、この世界から立ち去る。
『轟ッ!』
表現するならばこの音が相応しい爆音が響き渡り、それが晴れるとディロードは変身を解除した。
「逃がしたかっ!」
セイバーは悔しがるが、
「だが、この世界を護る目的は果たせた。」
「僕の目的は、海東を殺すことではなく、世界の崩壊を防ぐことなので。さて、海東が去った今、僕もこの世界から出ていかないと。ガーディアンはどうするの?」
「僕はこの世界に残る。凪風雅はふたり居てはいけない。それに、僕はこの世界の住民だ。マスター、いずれマスターはこうなる。だから、頑張ってほしい。」
「解った。皆さん、ご迷惑おかけしました。」
雅は深々と礼をして去っていく。

「次の世界は、『装甲機兵ボトムズ』の世界か。」
絵巻には、巨大な機械を分解している男女が描かれていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
全能なるアストラギウス銀河の頭脳。異能生存体を管理せし者。雅はそれを破壊出来るのか?次回、『ワイズマン』 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーBLACK:仮面ライダーBLACKを召喚するカード。
仮面ライダーBLACK RX:仮面ライダーBLACK RXを召喚するカード。
Fate/stay night(ワールドホープ):Fate/stay nightの世界のワールドホープ。ディロードがエクスカリバーを手に取る。
Fate/stay night(ワールドアタックライド):ディロードとセイバーが魔力消費ゼロでエクスカリバーを放つ。

ガーディアンの紹介
真名:凪風雅
年齢:38
血液型:O型
属性:中立 善
イメージカラー:透明
筋力:A
耐久:A+++
敏捷:B
魔力:A+++
幸運:E---
宝具:EX
特技:世界平和
好きなもの:平和、安寧
嫌いなもの:邪悪、破壊
天敵:悪魔神サタン
クラススキル
防衛:E-
ガーディアンの基本スキル。しかし、生前は先陣を切って戦うことで護っていた為機能しない。
騎乗:EX
仮面ライダー故に操縦の腕は人一倍。幻獣の類も操れる。
個人スキル
凪風流の心得:?
凪風流武術のマスター。それらは宝具に匹敵する。
邪竜の加護:A+
呪いの一種。ステータスの倍加を促すが、特殊な呪いを受ける。
回復:EX
回復に関するスキル。活動を行わないことで魔力の回復も行われる。
単独行動:EX
マスターが離れても単独行動が可能なスキル。魔力が尽きるまで単独行動が可能になるが、無尽蔵な魔力である為、永遠に活動できる。
宝具
全てを備えし虚無(ディロードライバー)
対自宝具:ランクA+++
雅が英霊たりえる宝具。雅をディロードに変身させる。ガーディアンはこれを触媒に召喚された。
手を繋ぎし英知と信仰(ロードスラスター)
対自宝具:ランクA
雅の武器。サーヴァントでありながらサーヴァントを召喚し得る宝具。召喚されたサーヴァントはクラス無し、能力『?』宝具無しとして使役可能になる。 

 

第45話『ワイズマン』

一面の砂漠の中で、ディロードはマシンディローダーに乗って走っていた。
「早くしないと。」
体長3メートル余りの黒い小型ロボットがディロードを横切るように、走り抜ける。
「間に合ってくれ。海東に追い抜かれる前に。」
話は、数時間前に遡る。

「ここは、装甲機兵ボトムズの世界か。」
「雅、海東さんが狙っているものに心当たりは?」
「海東はきっと、ワイズマンを狙っているに違いない。」
「ワイズマンって?」
「この世界の銀河系、アストラギウス銀河においてありとあらゆる理を総べる膨大なコンピュータシステム、と言えば解るか?」
「ありとあらゆる理って?」
「生態系、知性、風土、武力、力のバランス、風習、さまざまなことだ。」
「そんな凄いものが奪われればっ!?」
「ああ、フェイトの思っている通り、ボトムズの世界は秩序やルールを失い、崩壊する。」
「でも確かボトムズの世界って、最後にワイズマンを破壊しますよね?」
「ああ、圭一の言うとおり、確かに最後にはワイズマンを破壊する。だけど、ワイズマンはアストラギウス銀河の至る所にある。ひとつが破壊されても問題は無い。だが、破壊されるのと失われるのは意味が違う。破壊されれば残骸が残るが、消失は存在がなくなるから消滅してしまう。しかも、厄介なことに、この世界ではワープのカードが正常に機能してくれないんだ。」
「どうして?」
「この世界は地球のある銀河系とは異なるから、空間軸を算出して空間移動を行うワープは機能しない。思った通りのワープが可能なのは半径2メートルが限界だ。」
「それなら、次元跳躍も可能な私の魔法を使えば…」
「それは以前の時間で試してみたが、魔法の発動そのものができなかった。」
「そうなんだ…」
「それなら、早く急ぐ必要があるんじゃないの?」
「ああ。僕はもう行く。この星は大気が地球と異なるから、みんなは決して外に出ないでほしい。僕はワープで外に出る。」
「解った。いってらっしゃい。」
チームディロードに見送られて雅は出て行く。

そして現在、雅はこの世界の二足走行型戦車、通称ATの中で軍が一般的に使用している機体、スコープドッグのメルキア軍仕様の軍勢を縫うようにマシンディローダーを走らせ、ワイズマンが設置されている塔に進入する。
「間に合ってくれ。」
雅は塔の中を走って行くが、仮面ライダー西鬼、煌鬼、凍鬼、羽擊鬼、歌舞鬼が待ち構えていた。
「早速か。変身!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
雅は、ディロードコンプリートフォーム サイドライトに変身する。
【FOURZE KAMEN RIDE-COSMIC-】
「みんなの絆で、宇宙を掴む!」
ディロードはフォーゼ コズミックステイツを召喚する。
「雅、こいつらは俺に任せろ!」
「如月さん、お願いします。」
ディロードは煌鬼を轢き飛ばしながら先へ進む。
「さて、戦国時代の先輩達、順番に、タイマン張らせてもらうぜ!」
[net ラ ンチャー レー ダー オン]
フォーゼはネットをカスタムしたランチャーとレーダーモジュールを装備し、追尾する網で戦国時代の鬼戦士を捕縛する。
「まずは飛んでる先輩からだ!」
[stamper ドリル ジャイ ロ オン]
フォーゼは左腕のモジュールをジャイロに変更、更に左足にドリルを展開。浮上しながら羽擊鬼に近づき、ドリルを回転させながら羽擊鬼を蹴りとばし、ドリルが回転していた分だけ爆撃が羽擊鬼を襲い、羽擊鬼を撃破する。それに合わせて凍鬼が網を破る。
「次はがたいのいい先輩か!」
[ファ イヤー オン]
フォーゼはバリズンソードにファイヤースイッチをセット。剣先から炎を放つが、凍鬼は持ち前の念力で防ぎ、接近戦に持ち込もうとするが、
[リミット ブレイク]
「今だ!ライダー爆炎スラッシュ!」
フォーゼは必殺技を使い、炎の剣で凍鬼を切り裂き、撃破する。
「次はきんきらきんな先輩だ!」
[エレキ オン]
フォーゼはバリズンソードのスイッチをファイヤーからエレキに変更。電撃で煌鬼を攻撃し、
[beat ラン チャー オン]
ビートをカスタムしたランチャーで煌鬼を攻撃し、撃破する。
「次は虎みたいな先輩か!」
[ステルス hammer クロー オン]
フォーゼはステルスで体を透明化させ、ハンマーをカスタムしたクローによる重い一撃を西鬼に次々と放ち、
[リミット ブレイク]
その攻撃を連続で放ち、西鬼を撃破する。
「最後は派手な先輩だ!」
フォーゼはバリズンソードにコズミックスイッチをセットする。
「抜いて、挿す!」
[ リミット ブレイク]
「ライダー超銀河フィニーッシュ!」
フォーゼの斬擊によって歌舞鬼を撃破し、フォーゼも消滅する。

「見つけたぞ、海東!」
ディエンドが到着して間もなく、ディロードがワイズマンのある部屋に到達する。
「一体何が起きているんだ?」
この世界の主人公、キリコ・キュービィは事態が把握出来ずにいた。
「キリコさん、話は後です!奴の相手は僕が引き受けます。キリコさん達はワイズマンを!」
ディロードはディエンドを掴みながら下の階へ落下してゆく。
「海東、あなたの好きにはさせない!」
【SUMMON RIDE-TAKAMACHI NANOHA-】
ディロードはなのはを召喚し、
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「ユニゾン、イン!」
【FORM RIDE-DELOAD STAR LIGHT BRAVE-】
ディロードはなのはとユニゾンし、スターライトブレイブに変身し、レイジングハートエクセリオンを手にする。
「アクセルシューター!」
ディロードは無数の弾魔法でディエンドを攻撃するが、雅のリンカーコアの性質により、ディエンドに大したダメージを与えられず、ディロードはディエンドの攻撃を受けるが、その強固な装甲により、防御しきる。
「やはり一気に片を付ける必要があるか!レストリクトロック!」
ディロードはバインドでディエンドを捕縛し、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「エクセリオン…バスター!」
レイジングハートの先をディエンドに突き付けてのゼロ距離エクセリオンバスターを放ち、ディエンドの変身は解除される。
「困ったね。仕方がない。この世界のお宝も諦めるか。」
海東は次元のオーロラの中へ去って行く。
「とにかく、キリコさん達の所へ行かないと!」
雅は変身を解除し、階段を上ってゆく。

[何をしている、キリコ]
雅がキリコの所に着くと、人造強化人間のフィアナと協力してワイズマンを解体しているキリコがいた。
「貴様、何をしているのか解っているのか!」
その場にたどり着いたメルキア軍の軍人、ロッチナはキリコを止めようと所持している拳銃でキリコを狙うが、鍛えられた軍人の的確な射撃でありながら、何故か弾はキリコを掠めることなく部屋に呑み込まれ、やがて弾が尽きる。
「ロッチナさん、諦めて下さい。これが、この世界の意思です。」
雅はロッチナを諭すが、
「何処の誰とも解らぬ小僧にこの銀河の、異能生存体の何が解る!?」
「調べたからこそ、この地に立っています。」
[キリコ…何を……ている]
雅が話している間にもワイズマンは解体されてゆく。
[何……し……る……リ…を……て]
そして、ついにワイズマンは機能を停止してしまう。
「終わったか。」
キリコは雅の顔見ると、挨拶もせずに去って行った。
「僕の役目も終わったか。」
【CHANGE RIDE-KABUTO ZECTER-】
「変身。」
[change!hyper beatl!]
[hyper clock up!]
雅はカブト ハイパーフォームに変身してハイパークロックアップを使い、古手神社宝物庫に戻った。

「次は、またスクライド世界か…」
絵巻には、隆起した大地で殴り合う2人の男が描かれていた。
to be continued.
次回予告
昨日、未来の自分との再会。今日、アストラギウス銀河での戦闘。明日、男達は、拳で語り合う。次回『ハート トゥ ハーツ』明後日、そんな先のことは分からない。 
 

 
後書き
新カード紹介
カブトゼクター:ディロードライバーをカブトセクターとカブトバックルに変えて仮面ライダーカブトに変身する為のカード。
装甲機兵ボトムズ(ワールドホープ):ボトムズの世界のワールドホープ。雅にワイズマンの加護が付与される。劇中未覚醒。

新フォーム紹介
ディロード スターライトブレイブ
基礎値は据え置き。
なのはとのユニゾンによって強化されたスターライトフォーム。堅牢な装甲は更に硬くなり、350tの衝撃にも耐える。 

 

第46話『ハート トゥ ハーツ』

─夢を、夢を見ていました。夢の中の私は、様々な困難と、みんなの危機を乗り越えていました。そして、ついに私達のいるここへ。でも、夢の中の私の心はもう、限界でした。もう止めて!これ以上は、あなたの心が壊れちゃう!それでも、あの人は辛い顔一つ見せず、みんなを助けています。今も!─


「雅さん、さっき言っていた『また』ってどういうことですか?」
「僕がこの『スクライド』の世界に来たのは今回の旅の中で二回目なんだ。」
圭一の質問に雅は答えながらサモンライドのカードを広げる。
「彼らは一定のタイミングでないとライドカードに出来ないんだ。」
「あれ?この人達みんな同じ制服を着ている。」
「そうだフェイト。彼らはこの世界に治安と秩序を作ろうとする組織、『Holy』の隊員だ。」
「治安と秩序、いい響きですね!」
雅の説明に圭一は嬉しそうに反応するが、
「とんでもない。彼らはその力を笠に悪政を敷いていたようなものだ。特にこの男は女性や子供を平気で殺せるような奴だ。」
「治安や秩序はどうしたんですか!」
「そうだね、この世界の説明がまだだった。この世界は、ある日、大地が突然隆起し関東地方の辺りが本土と離れてしまう。それによって本土から離れてしまった土地はロストグラウンドと呼ばれるようになり、交通機関や通貨の全てが機能しなくなってしまう。そして、ロストグラウンドで生きる人達の中に、ある力が宿った。周辺の物質を粒子レベルに分解し、武器に変換する力、通称アルター。アルターには様々なパターンがある。自身の装甲を作るもの、自立行動して使用者をサポートするもの、形に現れずに能力として付与されるものがある。アルターを得た者は荒廃したロストグラウンドで力を振り翳して食料を強奪したりもしていた。」
「だから秩序を作ろうとしていたのですか?」
「いや、本土は将来的にロストグラウンドを日本領土に取り戻そうとする為だ。だが、十年以上放置され何の通達も無い中いきなり押し寄せて反抗するなら殺すと言われれば誰だってアルターを使って抵抗する。ロストグラウンドの中には、アルターを使ってアルターを持たない人と真面目に地域復興に助力していた人もいた。しかし、そんな人もHolyにとっては悪と認識し、復興した街さえも破壊していた。」
「そんな…酷すぎる。」
「ああ、日本の手から離れて放置されたロストグラウンドは、もはや日本ではなくなっていた。主人公のカズマさんはその拳でロストグラウンドの生き方を貫き続けたんだ。」
雅はカズマのサモンライドカードを見せる。
「なんか随分ガラの悪そうな人ですね。」
「まあ、Holyからは反逆者(トリーズナー)と呼ばれていたくらいの人だ。カズマさんのアルターはシェルブリットという右腕に纏う装甲型のアルターで、戦いの中でアルターの塊を吸収したんだ。」
「それじゃあ、海東さんの狙いって!」
「ああ、カズマさんのシェルブリットだ。当然、主人公が消えれば世界はすぐさま崩壊する。とにかく、すぐに行かないといけない。」
雅は立ち上がり、すぐに移動しようとする。
「雅、私も一緒に行きたい。」
「フェイトが自分から行きたいなんて珍しい。わかった、一緒に行こう。」
「それじゃあ、俺達は留守番していますよ。雅さん、こっちは俺達に任せて下さい。」
「圭一、ありがとう。そっちは頼んだ。」
雅とフェイトは出て行く。

「本当にすごい荒れている…」
ロストグラウンドを歩くフェイトは感想を呟く。
「まあ、今は本土による武力行使が強まっている時期だからね。」
雅は話しながら市街地に入る。
「雅、何処に向かっているの?」
「少々、会いたい人がいるんだ。」
「どんな人だろう…」
「着いたよ。フェイト、どんな人が出てきても驚かないで。」
雅は扉をノックする。
「はい!」
子供の声が聞こえ、扉が開くと、フェイトと同い年程度の少女がいた。
「なのは?」
フェイトは驚くが出来る限り声を小さくした。
「フェイト、彼女は由詑かなみさん。カズマさんと一緒に暮らしているカズマさんの連れみたいな人だ。」
雅の紹介を聞き、かなみは照れる。
「雅さん、お久しぶりです。」
「こちらこそ、この世界の危機を教えていただき、ありがとう御座います。」
雅はかなみと握手する。
「えっと…雅に、教えた?」
「ああ、この世界のワールドホープはまだ発動していない。だから僕の記憶が残っているんだ。」
「でも、どうやって教えたの?」
「かなみさんのアルターは、夢を使って人の精神世界に入り込み、意識を共有する力で、僕にアクセスして海東の存在を教えてくれたんだ。それでかなみさん、カズマさんの居場所はわかりますか?海東はカズマさんのアルターを狙っています。」
「カズくんを!?分かりました。何処に居るか分からないですけど、頑張ってみます。」
かなみはそう言うと、体の輪郭が緑を主軸とした七色に光る。
「フェイト、あれがアルターの発動だ。地面を見てほしい。少し地面が抉れているだろう。」
雅の言う通り、かなみの周りの地面は少し抉れていた。
「雅さん、分かりました。カズくんの居場所。」
かなみは雅にカズマの居場所を教える。
「ありがとう御座います。フェイトはどうする?」
「私はもう少しここ観て回りたい。それに、雅一人で行かない意味が無い気がする。」
「わかった。かなみさん、もしよろしければフェイトにこの市街地を案内していただけませんか?」
「任せて下さい。雅さん、カズくんをお願いします。」
「はい。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのカードで目的地の付近に転移する。

その頃、荒野で二人の男が殴り合いをしていた。一人は橙と白の装甲を全身に纏い暴力的な拳で殴りにゆく男、カズマ。もう一人は青紫の鋭角的な装甲を纏い男の拳を素早く回避し、腕の刃で戦う男、劉鳳。
「いい加減くたばりやがれよ!」
「それはこちらの台詞だ。貴様も立っていられるのがやっとだろう、カズマ!」
「それはお互い様だろ、劉鳳!」
二人の殴り合いは続く。
「思えば、俺が秩序を乱すネイティブアルターに振り回されたのは貴様が初めてだったな。」
「そういやあ、あんときに言っていたNPなんちゃらってなんだ?」
「あれか。NP3228か、あれは貴様の犯罪者番号だ。」
「人間を番号で呼んで楽しかったんか?」
「あれが楽しかったように見えるのか?」
「馬鹿な俺にだって、つまらなそうに見えていたよっ!今こうやって俺と喧嘩している方が楽しそうに見えるぜ!」
「それは嬉しくない褒め言葉だな!」
馬鹿の殴り合いは終わらない。
「そういやあ、お前も変わったよな!前は人のことをゴミ溜めみたいに言っていたけどよ、今じゃ俺と何も変わらねえ!」
「それは違うな!俺はロストグラウンドに合わせた秩序を作るだけだ!」
二人の拳が伸びるが、
「いい加減にして下さい!」
雅は二人の拳を片手で受け止める。
「てめえは、雅じゃねえか!」
「凪風か!一体何の用だ!」
「かなみさんの伝言を預かってきました!」
「かなみから!?」
「何!?」
雅の言葉で二人の動きは止まり、
「カルテットバインド!」
雅は二人を拘束する。
「話す前に、二人とも怪我の手当てをします。話が終わればまた好きなだけ喧嘩をしていいですから、体が無事でないと喧嘩も出来ないでしょう。」
雅は治癒魔法で縛り上げた二人を治療し、二人に事の経緯を話した。
「なるほどな。泥棒がカズマを狙っているというわけか。」
「なんだよ。そんな簡単な事かよ。回りくどく話すなよ、雅。」
「そんな簡単な話ではないから順を追って話したんです。」
雅は呆れるように言う。
「難しいもんか!要するに、いつも通りこの拳でぶっ飛ばせばいいんだろう?」
「海東にはそんな単純な戦闘は通用しません。」
雅がカズマに説明していると、
「その通りさ。でも、そろそろ僕の邪魔をしないでほしいな。」
海東が現れる。
「凪風、奴がお前の言っていた…」
「はい、奴が海東大樹です。」
「へっ、俺を狙っているっつーからどんな奴かと思えば、ひょろっちい奴じゃねえか!」
カズマはシェルブリットを纏い海東に殴りかかるが、
「おっと、そうはいかないよ。変身!」
【KAMEN RIDE-DEEND-】
カズマの拳をディエンドライバーで受け止め、海東はディエンドに変身。そのままカズマの肩を狙って撃つが、カズマはシェルブリットの手の甲で受け止める。
「さて、これならどうする?」
【ATTACK RIDE-ILLUSION-】
ディエンドはイリュージョンのカードで分身する。
「劉鳳さん、僕達も行きましょう!」
雅はディロードに変身し、分身したディエンドと交戦。ロードスラスターによる斬擊で分身したディエンドを撃破してゆく。
「また君は、僕の邪魔をするのか。でも、この世界のお宝、シェルブリットのカズマは僕が頂く!」
ロードスラスターの一撃を受けて怯んでいたディエンドが立ち上がり、そう言うと、
「カズマさんがお宝?何を言っているんだ。カズマさんはお宝じゃない。馬鹿力な馬鹿だ!」
「確かに、カズマはただの馬鹿じゃない。凄まじい馬鹿だな。」
「お前ら、よってたかって人のことを馬鹿呼ばわりしやがって!でも、そんな俺にとことん付き合うお前らも、立派な馬鹿じゃねえのか?」
「ふふっ、そうですね。それなら、馬鹿は馬鹿同士、仲良くやりあいますか!」
「ああ、そうだな。」
カズマ、雅、劉鳳は仲良く並ぶ。
「さて、前に作っておいて結局使わなかったこれ。使いますか。」
【WORLD HOPE-s・CRY・eD-】
ディロードはスクライドのワールドホープを発動する。それによって、ディロードへの変身が強制的に解除され、シェルブリットと劉鳳のアルター、絶影が融合したような装甲に雅は包まれる。
「これならいけそうだ。カズマさん、劉鳳さん、大丈夫ですか?」
「おう、見せてやろうぜ、男の子の意地ってやつをよ!」
「ああ、馬鹿が三人集まれば、道理も無理で打ち砕ける!」
雅、カズマ、劉鳳の三人は一斉にジャンプする。
「わざわざ狙われるように動くとは!」
ディエンドは雅を攻撃するが、劉鳳が素早く動き、全ての攻撃を弾く。そして、
「これが俺達の!」
「自慢の拳と!」
「自慢の脚だ!」
劉とカズマの拳、それにはさまれる雅の片脚蹴りがディエンドに直撃。ディエンドの変身は解除される。
「またやられたか。仕方がない。この世界のお宝も諦めよう。」
海東は次元のオーロラに去ってゆく。
「さて、やるべきことは済みました。後は好きなだけ喧嘩していいです。僕は海東を追わないといけないので。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのカードで市街地に向かう。

「フェイト、こちらの用事は済んだ。帰ろう。かなみさん、フェイトの面倒、ありがとう御座います。カズマさんは相変わらず劉鳳さんと喧嘩していましたよ。」
「やっぱりそうですか。でもきっと、二人ともいいお友達だからでした大丈夫だと思います。ありがとうございました。」
かなみは雅に一礼し、雅とフェイトはこの世界を去った。

「次の世界は、また厄介な世界を選んだな…」
絵巻には、黒い悪魔のような異形に囲まれた少年を守るように、三人の男女が囲っている絵が描かれていた。
to be continued.

次回、スーパー邪神大戦α
次なる世界、それは凪風雅にとっては不真面目に思える世界。しかし危機は訪れる。狂気の神話の邪神は、雅と供に何を護るのか。男、一人気まずい空気の中で何を思う。 
 

 
後書き
新カード紹介
スクライド(ワールドホープ):スクライドの世界のワールドホープ。雅のアルター能力が覚醒(劇中未発動)し、シェルブリットと絶影を融合させたアルターを雅が装着する。


今回の次回系列は最終回からおよそ半月後位の話です。 

 

第47話『スーパー邪神大戦α』

「海東は何故この世界を狙ったんだ?」
雅は考え事をしていた。
「雅さん、急がないでいいんですか!」
「圭一、この世界なら問題ない。この世界の名は『這いよれ!ニャル子さん』という世界で、クトゥルー神話という創作作品の邪神がただの一般人しかいないんだ。」
「邪神が普通に居るって大丈夫なんですか?」
「この世界では邪神達は普通に人間に擬態している。それに、この世界では邪神が存在していることがルールだから口出しは出来ないんだ。」
「それならいいんですけど、雅さんのその役職って何ですか?」
「どうやら、僕はこの世界ではその邪神達の上司ってことらしい。とにかく、一度彼女たちに逢いに行こう。フェイト、来てくれるか?」
「うん、大丈夫。」
雅とフェイトは市街地に向かう。

「確か、この辺りだったはず…」
雅がマシンディローダーを走らせていると、『八坂』と書かれた表札が見えた。
「ここだ。フェイト、手はず通りで。」
「わかった。」
雅とフェイトはマシンディローダーから降り、雅がインターホンを押す。すると、
「一体どちら様ですか。私と真尋さんの愛の巣にくるどアホは。」
ニャルラトホテプのニャル子が現れる。
「見つけたぞ、ニャルラトホテプ。」
「なるほど。だいたい解りました。クー子!ハスター君!敵襲です!」
ニャル子の声でクトゥグァのクー子、ハスターのハス太がニャル子の所に来る。
「邪神達がこんなにいたのか。フェイト、行くぞ!」
【CHANGE RIDE-DOUBLE DRIVER-】
雅はディロードライバーをダブルドライバーに変え、フェイトにもダブルドライバーが出現する。
「「変身!」」
〔エクストリーム!〕
雅とフェイトは、仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーエクストリームに変身する。
「ヤバいですね。ハスター君、ちょっとくすぐったいですよ!ファイナルフォームライド!ハ!ハ!ハ!ハスター!」
ニャル子によって、背中に腕を突っ込まれたハス太は本来の力を解放し、黄昏の王に変わる。
「光臨!満を持して!」
「待っていた!」
〔ヒート!マキシマムドライブ!ジョーカー!マキシマムドライブ!メタル!マキシマムドライブ!トリガー!マキシマムドライブ!〕
「『ビッカー、グレネードスパイラル!』」
ダブルは属性のガイアメモリをヒートのみにすることで、火のエネルギーを極限まで高めた砲撃を放ち、火属性を苦手とするニャル子とハス太に大ダメージを与える。
「アイムハスター…」
ハス太は防御の低さと風属性という欠点によって身体が保たず、普段の姿に戻り、失神する。
「ニャル子!どうなっているんだ!」
その時、この世界の主人公、八坂真尋があらわれる。
「真尋さん!危ないですから下がっていて下さい!あいつ、なかなかやりますね…クー子!私も結構ダメージを受けました。しばらく任せてよいですか?答えは聞かないですけど。」
「ニャル子、終わったらねっとりとした体液を絡め合う行為をしてくれるなら。」
「今はそんな世迷い言を受け入れますよ!」
「了解した。」
ニャル子とクー子は密約を交わし、クー子は戦闘態勢に入る。
「クトゥグァを相手にダブルは相性が悪い。フェイト、サポートに回ってくれ。」
【FIELD RIDE-MISAKISI-】
「封絶!」
雅は変身を解除し、地形を御崎市に変え、
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
ディロードライバーをオーズドライバーに変える。
「わかった。バルディッシュアサルト、セーットアップ!」
フェイトもバリアジャケットを纏う。
「変身!」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!♪プ!ト!ティラ~ノザウル~ス!〕
雅は仮面ライダーオーズ プトティラコンボに変身する。
「私の宇宙CQC、裏百式。」
クー子はビットを出現させ、オーズを狙い撃とうとするが、オーズは飛びながら避けてゆき、肩の角でクー子を串刺しにしようとするが、クー子が纏っている灼熱がそれを妨げる。
「やはり一筋縄では行かないか。」
〔スキャニングチャージ!〕
オーズは必殺技の準備に入る。
「その大技は回避が出来る。無駄な行為。」
「避けた先に何も無ければ、な。」
オーズの言葉を聞きクー子が振り返ると、直線上に封絶の影響で動かない真尋がいた。
「それが狙い?」
「そうだ。」
オーズは絶対零度の氷でクー子を覆う。
「ブラスティングブリーザ!」
そして、ティラノの尻尾でクー子を撃ち落とす。本来ならこの攻撃は対象を氷と共に粉砕するが、万物を燃焼するクー子の力が、表面を軟化させたことで、肉体の崩壊を防いだが、上空からの落下でクー子は気絶する。
「クー子、無念は晴らしますよ。いい加減名前を名乗ったらどうですか。」
「名前を聞くなら、まずは自分から名乗るのが礼儀だろう。」
「解りました。私は惑星保護機構の地球担当、ニャル子。あなたは?」
「僕は邪神ハンター雅。邪神粒子反応を確認し、破壊しに来た。」
【CHANGE RIDE-KABUTO ZECTER-】
「雅、これ以上の話し合いは不要ですね。」
ニャル子は、この世界の特撮作品『黒鋼のストライバー』に姿を似せた戦闘形態、フルフォースフォームに変身する。
「ハイパーキャストオフ。」
[henshin.hyper cast off!change!hyper beetle!]
雅は仮面ライダーカブト ハイパーフォームに変身する。
「行きますよ!」
ニャル子目にも止まらぬ早さで動く。
「ハイパークロックアップ!」
[hyper clock up!]
「クロックアップしたニャルラトホテプ星人は目にもt…」
ニャル子は能力の説明をしようとしていたが、ハイパークロックアップによって動きが止まって見える。
「片を付けるか。」
[maximum hyper power!one,two,three,]
「ハイパーライダーキック!」
[rider kick!]
カブトは必殺技を発動。ニャル子の頭部を必殺のキックを放ち、
[hyper clock over!]
元の時間に戻る。キックの衝撃は強く、特殊な攻撃以外に対する防御が堅牢なフルフォースフォームの装甲は砕け散る。
「さて、始めるか。」
地形は元に戻り、雅はニャル子達に近づく。そして、
【CHANGE RIDE-KLARWIND-】
クラールヴィントでニャル子達を治療する。
「一体何のつもりですか。」
「申し遅れました。僕の本職は、惑星保護機構の地球担当主任。貴方達が正しく仕事をしているか確認する為に来ました。まあ、概ね問題ありません。相性の悪い相手によく善戦しました。ところで、実はある次元犯罪者がこの世界の宝を狙ってここに来る情報を得まして。何か心当たりは?」
「いえ、特には…」
雅の質問にニャル子が答えると、
「次元犯罪者って言い方は酷くないかな?」
海東が現れる。
「色々な世界で盗賊行為を働いていて、よく言えますね。それで、今度は何を?」
「君には関係ない。この世界のお宝も八坂真尋をいただくだけだからね。」
海東が言うと、
「そんな伏線も無いノーヒントはやめてくれよ。ニャル子、いけるか?」
「もちのろん!当たり前田のクラッカーです!クー子、ハスター君、大丈夫ですね!?」
「当然。」
「ボクもいけるよ!」
ニャル子達の目は海東を睨む。
「そんなことをしても無駄さ。変身!」
海東はディエンドに変身する。しかし、
「行きますよ!必殺!私達の超宇宙CQC、クライマックスバージョン!」
「燃える炎の宇宙CQC108式。」
「とにかく、ボクが止めるよ!」
ハス太の疾風がディエンドの動きを封じ、長い槍状の炎がディエンドを攻撃し、どこから生やしたか分からないが、ニャル子は飛翔し、ディエンドに急降下キックを放ち、ディエンドの変身は解除される。
「まさか、この世界で負けるとは…僕の腕も落ちたね。」
海東は諦めて次元のオーロラを抜けてゆく。
「やはり、僕の助力は必要なかったか。」
雅が考えていると、
「まったくもってその通りですよ!あんた余計な体力を使わせなければ、もっと早く片付いていましたよ。まったく、これだから次元を越えて来る輩は…」
ニャル子が雅のことを散々罵倒していると、
「いい加減にしろ!」
真尋がニャル子の頭にフォークを刺す。
「フォーク、だけは、もう勘弁を~!」
「なら、あいつの話を真面目に聞け!」
「はい…それで、どうして雅さんはこんな所に?」
「はい、先程の海東大樹を追ってここに来ましたが、もう大丈夫なようですね。それなら、このワールドホープを使いきってしまいます。」
【WORLD HOPE-HAIYORE!NYARUKOSAN-】
雅はニャル子の世界のワールドホープを使う。しかし、
「あれ?何も起きない。珍しいな。それでは皆さん、本当にご迷惑お掛けしました。行こう、フェイト。」
何も起きず、雅は海東を追う為に、世界を去った。

「これが次の世界…この世界は何としても、僕の手で守り抜いて見せる…」
雅は強く決意する。絵巻には、森の中で赤子を抱き、二輪車に腰を掛けている十代半ばの女性が描かれていた。
to be continued.

さぁて、来週の雅さんはぁ?
「この世界は、僕がみんなに憧れた、僕の原点だ。旅の中で、彼女を守り抜いて見せる!次回『誇りの国-lost pride-』」 
 

 
後書き
新カード紹介
ダブルドライバー:ディロードライバーをダブルドライバーに変える。
カブトゼクター:ディロードライバーをカブトゼクターに変える。
クラールヴイント:ディロードライバーをクラールヴイントに変え、シャマルの魔法が使えるようになる。
這いよれ!ニャル子さん(ワールドホープ):ニャル子さんの世界のワールドホープ。効果は一切ない。


「アイムハスター…」のくだりは完全に加筆です。 

 

第48話『誇りの国-lost pride-』

 
前書き
今回の話は、完全にオリジナルの話です。 

 
 一面の砂漠を、一台のモトラド(注:モトラドは二輪車。空を飛ばないものだけを指す。)が走っていました。
 「ねえ、キノ。」
 モトラドは運転手である十代半ばの少女に話しかけます。
 「なんだい、エルメス?」
 キノと呼ばれた少女はモトラドに質問します。
 「あの商人の話、本当かな?この道を真っ直ぐ行った先にとても誇りを大切にしている国があるなんて。」
 「ボクも少し疑ってはいる。でも、そろそろ食糧も尽きてきたし、エルメスの燃料も補給したい。ボクにとっては、少しの情報も大切だから。それとも、エルメスは置き去りにされたいの?」
 キノはエルメスの質問に答えます。
 「それは勘弁だね。」
 「だから、ボクはその話を信じて向かってみるよ。」
 キノとエルメスは砂漠を真っ直ぐ進みます。

 「海東、この世界はお前の好きには絶対させない…」
 この世界に着いた雅は決意を固めるようにつぶやきました。
 「今まではそんなこと言わなかったのに、どうしたの雅?」
 そんな雅にフェイトは質問します。
 「この世界『キノの旅-the beautiful world-』は、かつて僕を救ってくれた─そんな世界なんだ。」
 「それで、ここはどんな世界なの?」
 雅は質問に答え、フェイトは更に質問します。
 「この世界は、キノっていう名前の少女が、エルメスと名づけられたバイクに乗って色々な国を旅している色々な考え方を知る世界なんだ。」
 雅は心が弾むように話す。
 「雅、すごく幸せそう。一体どうして、雅はこの世界に救われたの?」
 「これはまだ、僕がディロードになる前の話になる。僕が色々な目にあっていたことは、知っているよね?」
 「うん。」
 「あの頃の僕は、ただ怯えて隠れて、逃げることしか出来なかった。時には、その命を終わらせようと思った時もあった。」
 「そんな…」
 「大丈夫。だって今、こうやってフェイト、圭一、梨花、沙都子と一緒にいたいって思えるから。そう、あの日も図書室に逃げていた。図書室に逃げれば、奴らは何も出来ないから。いつものように、図書室で本を探していた時に、僕は一冊の本を見つけたんだ。」
 「それが、この世界…」
 「そう。表紙を一目見て、僕は咄嗟に取り、その本『キノの旅-the beautiful world-』を借りて、読み耽っていた。僕はこの世界に励まされて、生きる道を選んだんだ。だから、僕の命と心を救ってくれたこの世界は、僕の手で守りたいんだ。」
 「辛いことを、教えてくれてありがとう。それなら、雅が一人で行って。私達は応援しているから。」
 「フェイト…」
 「俺も、応援しています。」
 「私もよ。頑張りなさい、雅。」
 「私もですわ。」
 「圭一、梨花、それに沙都子も…ありがとう。行って来る。」
 雅はそう言うと出て行き、マシンディローダーに乗って砂漠を進みます。

 キノが砂漠を進んでいると、バイクに乗った一人の旅人に出会います。雅でした。
 「旅人さん、待って下さい!」
 雅の声に反応して、キノは止まります。
 「どうしました?」
 「この先にあると聞いた、誇りを大切にしている国について、聴きたくて。」
 「そうでしたか。実はボクも、この道を真っ直ぐとしか知りません。」
 「そうですか。それなら、目指している国は同じようですし、一緒に行きませんか?」
 雅は提案します。
 「そうですね。目は二人分あるにこしたことはありません。解りました。エルメス、問題ないよね?」
 「別にいいけれど、お兄さんのモトラド、なかなか喋らないね。」
 「ええ、こいつには人格が搭載されていないので、専ら運転しかできません。」
 「そうなんだ。」
 雅はキノの一緒に道を進むことにしました。

 「もしかして、あれって城壁ではないでしょうか?」
 しばらく走ると、雅がコンクリートで出来た壁を発見しました。
 「どうやら、あれが話に聞いていた国のようですね。」
 雅とキノは入国に向けて走ります。そして、1時間ほどで国に着きました。
 「貴方達、旅のお方でしょうか?」
 城壁の入り口で門番が訪ねます。
 「はい、そうですが。」
 門番の質問にキノは答えます。
 「では、入国の手続きをお願いします。」
 門番に書類を渡され、雅とキノはそれぞれ名前、入国目的、滞在期間の記入をし、入国します。
 「旅人さん達、運がいいね!今、丁度お祭りをしていてね、きっと楽しめるよ!」
 「ありがとうございます。それでは行きましょう。僕は雅。旅人さんの名前は?」
 雅はあくまでも初対面のように接します。
 「ボクの名前はキノ。こちらは相棒のエルメス。」
 「どうも。」
 「キノさんにエルメスさんですね。ここで出会えたのも何かの縁ですし、お祭り、一緒に見て回りませんか?お祭りなら、何か珍しい料理もあるかも知れません。」
 雅は提案します。
 「…解りました。大丈夫ですよ、ミヤビさん。」
 キノは、疑いながらも雅の提案を受け入れ、国の中に入ります。
 「…これは?一体…」
 雅が驚くのも無理はありません。そこには、パレードのような光景が広がっていました。
 「おっ、旅人さんだ!今日は、我が国が騎士道を世界に広めた日で、そのお祭りを開いているんだ!よかったらうちに寄るか?」
 フランクフルトの屋台を開いている男性が雅とキノに話しかけます。
 「では、お一つ。」
 雅はフランクフルトを一つ買い、キノと一緒に歩きます。
 「キノ、聞いていた話と全然違うね。」
 「エルメス、ボクも言おうと思っていた。」
 「キノさんとエルメスさんもですか?この光景を見る限り、とても騎士道とは関係無さそうに思えます。」
 歩きながらキノ達は話しています。すると、
 「旅人さん達!国王陛下が大変興味を示しておられる。明日の朝、お会い出来ますね?」
 王族直属の兵士が呼び止めます。
 「これは、一度行く方がいいかな?」
 「国王陛下に会えば、この国のことが解るかも知れません。解りました。明日の朝ですね。それで、移動の手順は?」
 キノと雅は意見を合わせ、雅が代表して兵士に聞きます。
 「それは、旅人さん達が宿から我々の王城に来れば大丈夫です。それでは、お待ちしております。」
 兵士は言う事を伝えると去ってしまいます。
 「やはり、どうも騎士道を履き違えているみたいですね。」
 「そうですね。とにかく、明日は朝一番で王城に行きましょう。それでは、お互いに宿を探しましょう。」
 雅はキノと分かれて宿を探します。
 「それにしても、本当に騎士道も誇りも感じられないな。」
 雅は屋台のありとあらゆる所に張られた騎士道という文字を見て呟きました。

 夕方になり、雅は漸く宿を発見して、宿泊の予約を入れます。しかし、
 「相部屋ですか?」
 「はい。現在、旅人さんが入れる部屋はこの部屋しかありません。」
 部屋の話で問題が起きましたが、
 「解りました。長期滞在しないので、その相部屋で大丈夫です。」
 雅は折れ、受け入れました。
 「それでは、こちらが鍵になります。」
 チェッカーは雅に鍵を渡しました。
 「ありがとうございます。」
 雅は鍵を受け取ると、階段を上り指定された部屋に向かい、扉をノックします。
 「すみません!受け付けの方に、相部屋になるようにと言われた者ですが。」
 雅が声を掛けます。すると、
 「ミヤビさんでしたか。この部屋は随分と広いので、大丈夫ですよ。」
 中からキノが現れ、雅を部屋に入れます。
 「どうも、この国の方は不親切で、独特の考え方を持っています。僕の知っている騎士道とは、何か違いますし…」
 「とても、誇りを大切にしているように思えません。」
 「そうです。とりあえず、長旅で疲れていますし、僕はお風呂に入ったらすぐに寝ます。」
 雅はそう言うと、浴室に入ります。
 二十分経ち、雅が出ると、キノが続くように浴室に入ります。
 「エルメスさん、お休みなさい。」
 「はいよー。」
 雅は身近にいたエルメスに挨拶をして寝ます。

 翌朝、雅が目を覚ますと、キノは既に起きていました。
 「キノさん、お早う御座います。ッ!済みません!」
 雅は朝の挨拶をしますが、薄手のシャツ一枚しか着ていないキノを見て、咄嗟に目を逸らします。
 「お早う御座いますミヤビさん。どうかしましたか?」
 キノは疑問に思いますが、
「お兄さんも、年頃の男の子って事。」
 エルメスが代わりに答え、二人は身支度を整え、王城に向かいます。

 王城に着くと、先日の兵士がいました。
 「旅人さん、国王陛下がお待ちです。」
 兵士は雅達を通します。
 「よく来たな、旅の者達。なんでも、我が国に疑問を持っておるそうだが、特別にこの国の事を話してやろう。この国はかつて、キムトスという一人の若者がいた。その頃はまだ国が荒れていたが、キムトスが唱えた礼儀と誇りを大切にする、騎士道と後に呼ばれるものが国を平和にし、その騎士道と誇りは様々な国に語り継がれた。それを語る壁画が、これだ。」
 国王は話すと、自身の後ろにあった壁画を見せます。
 「へぇ~、これは大体今から75年くらい前に画かれた壁画だね。」
 壁画を見てエルメスが言うと、
「エルメス、無礼なことは言わないで。」
 キノがエルメスを叱ります。
 「国王陛下、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。キノさん、エルメスさん、行きましょう。」
 雅は国王に深々と礼をして、キノと一緒に王城から出て行きます。
 
 「エルメス、さっきの話はどういうことだい?」
 キノは質問します。
 「画くのに使った画材の年代を調べたら大体それくらいの画材で、それくらいの年代に画かれたみたいだった。」
 エルメスがキノに説明していると、
 「誰か助けてくれ!」
 昨日の男性が助けを求めていますが、誰も知らん振りをしています。そして、
 「ようやく見つけたよ。」
 そこには仮面ライダーディエンドがいました。
 「海東!?」
 「この世界のお宝、ハンドパースエイダー(注:パースエイダーは銃。この場合は拳銃)の『森の人』は僕、頂く。」
 ディエンドは問答無用で乱射します。
 「そんなこと、させない!」
 【KAMEN RIDE-DELOAD-】
 「変身!」
 雅はディロードに変身します。
 「シャナ、力を貸して!」
 【SUMMON RIDE-SYANA-】
ディロードはカードの力でシャナを召喚して、息の合った連携でディエンドを攻撃し、変身を解除させます。
 「参ったね。仕方がない。この世界のお宝も諦めるよ。」
 海東は去ろうとします。
 「待て!このまま世界を渡っていても埒があかない。次の世界、あなたの出身世界で決着をつけましょう!お互いの成そうとすることを賭けて!」
 去ろうとする海東を雅は呼び止めて、ある提案をします。
 「僕は構わないよ。君に邪魔されるのもそろそろ嫌だったしね。」
 海東はそう言うと、次元のオーロラを通って自分の世界へ向かいます。
 「身分を隠して申し訳ありません。」
 変身を解除した雅はキノに近づきます。
 「貴方は一体?」
 先程の光景を見て警戒したキノはハンドパースエイダーのカノンを構えています。
 「先程の男、海東は色々な宝を奪う悪党で、僕が追いかけている者です。キノさんの森の人も海東に狙われていると聞いて、用心の為にこのような行動をしていました。ところで…」
 雅はキノに説明すると、国民の方を向きます。
 「貴方達にはがっかりです!騎士道も誇りもない!何故あの時誰も奴の足止めをしようとしなかったのですか!」
 雅は国民に話すと、マシンディローダーに乗って宿に向かいます。

 「ミヤビさん、お話があります。」
 相部屋であるため、キノが入ってきます。
 「どれから話せば良いですか?」
 雅が聞きます。すると、
 「お兄さん?単刀直入に聞くけど、お兄さんってもしかして多次元世界出身?」
 エルメスが真っ先に質問します。
 「エルメス、どこを間違えているのか分からないんだけど。」
 「キノ、どこも間違っていないよ。世界には、キノ達が存在している世界の他に、あり得る可能性の世界、ある事柄が起きなかった世界、これが起きた世界、様々な可能性とかがあるけど、それを大括りにして多次元世界って言うんだ。それで、どうなのお兄さん?」
 「エルメスさんの推測通りです。あの海東も、僕と異なる多次元世界出身です。」
 「やっぱり?通りであの時、あっちのお兄さんの出身世界って言っていたわけだ。」
 「はい。それで、キノさんから質問は?」
 「いえ、先程のエルメスの質問である程度の把握は出来ました。それで、カイトウさんが去りましたが、ミヤビさんは?」
 「滞在期間はあと一日ありますので、それを消化しましたら。」
 キノの質問に雅は答えます。
 「そうですか。」
 キノは一言言いますと、カノンの手入れを始めます。

 翌日、雅とキノが外に出ますと、一昨日とは違うお祭りをしていました。
 「これは…」
 屋台には至る所に『ヒーロー』と書かれていました。
 「もしかして…」
 雅が呟くと、
 「見つけました、旅人さん達!国王陛下がお呼びです!今すぐ来て下さい。」
 兵士が現れ雅とキノに伝え、雅とキノは兵士に付いて行きます。
 「よく来たな、旅の者達。ミヤビ殿の姿、ヒーローと呼ばれるものは我が国が発祥である。この壁画が、証拠でございます。」
 国王は昨日の壁画を見せます。
 「もういいです!予定を半日ほど切り上げて出国させていただきます。」
 雅はそう言うと、そのまま出国手続きを進めて出国してしまいます。
 「ボク達はもう少し観光して出国させていただきます。」
 キノはそう言って国を周り、出国しました。
 「お待ちしていました。」
 キノが国を出ると、雅が待っていました。
 「キノさん、僕と貴方はここでお別れです。その前に、このカードに願いを込めていただけますか?」
 雅はキノに白紙のカードを渡します。そして、
 「集え、世界の願い。」
 雅はこの世界のワールドホープを完成させます。
 【WORLD HOPE-KINO NO TABI-the beautiful world--】
 雅はワールドホープを発動します。
 「それでは、お互いの旅に幸運がありますように。」
 雅は別れの言葉を言い、この世界から去りました。

 「さて、次は正念場だ。海東と決着を着ける。」
 雅が言うと、フェイト達は頷きます。雅が手に持つ絵巻には、ディエンドに刃を向ける仮面ライダーグレイブが描かれていました。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
ついにディエンドとの決着の時。雅達チームディロードはディケイドの真実にたどり着けるのか!次回『決着!ディロード対ディエンド』 
 

 
後書き
新カード紹介
シャナ:炎髪灼眼の討ち手 シャナを召喚するカード
キノの旅-the beautiful world-(ワールドホープ):キノの世界のワールドホープ。お互いの旅に幸運が来ることを願う 

 

第49話『決着!ディロード対ディエンド』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
世界のお宝を狙う海東大樹、仮面ライダーディエンドが狙う仮面ライダーの世界以外のお宝。それを護る為に雅達は戦い、ついにディエンドとの戦いに決着を着ける時が来た。

─世界の破壊者、ディケイド。いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る?─

「この戦いは、今までの世界を護る戦いとは違う。この戦いに負ければ、最悪この世界に骨を埋めることになる。」
「でも、ディケイドを倒していない雅さんはまた始まりの夜に戻るんですよね?」
 「圭一、それでも、この世界で一度でも死ぬのは御免だ。」
「雅は、どうしてこの世界を嫌がっているのかしら?」
「そんなに嫌がっているように見えるのか、梨花?」
「雅、私にもそう見えるけど、どうして?」
「分かった。まずはこの絵巻を見てほしい。」
雅はディエンドの世界を示す絵を見せる。
「あら?この金色の仮面ライダー、ブレイドの仮面ライダーにそっくりですわ。」
「沙都子、よく気づいた。ここはブレイドの世界から分岐する『Missing Ace』の世界のパラレルワールド。かつて海東はこの世界でとても優秀な警官として戦っていた。」
「そんな人がどうして?」
「それは海東が発案したあるカリキュラムが原因だ。それは、暴力的な言動、行動を行う者を隔離する施設に入れて、人に優しく接する人に教育して平和にするカリキュラムだった。当然、一部を除いて全ての人が争わずに暮らしている。」
「それなら、素晴らしい世界じゃないですか。」
「圭一、これは表向きの話だ。その正体はとても非道であった。この世界の警視長、フォーティーンはローチという怪人を使役して該当者を幽閉、その人の脳内にローチの一度を打ち込み、ローチの傀儡にして帰す。」
「それって、ただの洗脳じゃないですか!」
「そうだ。そして、この世界の仮面ライダーはローチやフォーティーンと戦うレジスタンスで、ここに描かれているグレイブはチームのリーダーで海東の兄だったが、海東は捕まえ、何も知らずにカリキュラムを組んだが、フォーティーンに洗脳される映像を見せられ、警官を辞めて反逆者となった。しかし、海東に降り注ぐ悲劇はこれで済まなかった。実は海東の兄、純一は洗脳されていなかった。」
「それじゃあ、もしかしてフォーティーンを倒す為に捕まったふりを?」
「いいや、むしろ今まではフォーティーンがレジスタンスに仕込んだスパイで、純一自身はフォーティーンが死ねば自身が新たなフォーティーンになろうと画策するような男だ。」
「じゃあ、その所為で海東さんは…」
「そう考えると、何だか可哀想ですね。」
「フェイト、圭一、だからといって他の世界の宝を盗んだり、強奪していい理由にはならない。だから、ここで全てを終わらせる。」
「ていうことは、この世界の敵は海東さんだけじゃなくて、その仮面ライダーグレイブや、ローチ達、それに洗脳された人達ってことですよね?」
「そうだけど、どうした圭一?」
「雅さん、今まで黙っていましたけど、俺達もいつか雅さんの力になれるようにずっと訓練していたんです。」
「圭一、もしかして…」
「雅さんには、海東さんとの決着に集中してほしいですから、きっと邪魔しに来るローチ達は俺達に任せて、雅さんは海東さんとの戦いに集中して下さい。」
「…分かった。無茶はしないでほしい。それじゃあ、仮面ライダーディエンドとの決戦に向けて、出発だ!」
チームディロードは世界のことを確認すると、出て行く。

「確かに、こうして見ると、平和な世界ですね。」
「見かけはね。」
圭一と雅が話していると、
「異世界からの侵入者を発見!捕獲に入る!」
ローチ達のリーダー、ボスローチが現れる。
「早くも出てきたか!」
雅はディロードライバーを装着するが、
「雅さん、こいつらは俺達に任せて下さい!行こう、梨花ちゃん、沙都子!」
【KAMEN RIDE-SASWORD-】
「ええ。」
【KAMEN RIDE-OUJA-】
「分かりましたわ!」
【FROM RIDE-OOO PUTOTYRA-】
圭一が雅を止め、圭一はサソードに、梨花は王蛇に、沙都子はオーズ プトティラコンボに変身する。
「俺達がこの姿に変身出来るのは二分が限界だ。それまでに倒そう!」
【ATTACK RIDE-CLOCK UP-】
「分かっているわ。」
【ATTACK RIDE-STRIKE VENT-】
サソードは加速してボスローチを毒と刃で切り裂き、王蛇はメタルゲラスのストライクベント、メタルホーンでボスローチの装甲に穴を開け、
「行きますわよ!」
【FINAL ATTACK RIDE-O O O OOO-】
〔♪プ!ト!ティラ~ノヒッサ~ツ!〕
オーズが放つ必殺砲撃、ストレインドゥームがボスローチを消し炭にし、撃破する。
「どうですか、雅さん!」
残るローチ達を倒し、圭一達は変身を解除する。
「ありがとう。先に進もう。」
雅の言葉で、チームディロードはかつて、ディケイドがフォーティーンと激闘を繰り広げた場所に向かう。

「遅かったね、雅君。」
海東は待ちくたびれていたように言う。
「途中、ローチ達の襲撃にあった。始める前にお互いの勝利の獲得物を確認しましょう。貴方が勝てば、僕達が持つ全てのライダーカードを貴方、渡し、僕達はこの世界でローチ達の傀儡となって一生を終わらせる。僕達が勝てば、貴方には世界の宝を狙う旅を辞めてもらい、僕にディケイドの正体を話してほしい。それで問題ないですか。」
「構わないさ。けど、勝つのは僕だ。変身!」
【KAMEN RIDE-DEEND-】
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
海東はディエンドに、雅はディロードに変身する。
「悪いけど、さっさと終わらせるよ。」
【FINAL KAMEN RIDE-DEEND-】
【ATTACK RIDE-GEKIJOUBAN-】
ディエンドはコンプリートフォームに変身し、劇場版ライダーを召喚する。
「僕も負けるわけに、いかないんだ!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE DARK-】
【DEN-O KAMEN RIDE-NEGA-】
【SUMMON RIDE-SYANA KAZUMA SABER-】
ディロードもコンプリートフォーム サイドダークに変身し、その力でネガ電王を、ロードスラスターからシャナ、カズマ、セイバーを召喚する。
「お前達と違い、俺の強さは別格だ!」
「なんかあいつの声気に入らねぇな。けど、この乱闘には混ぜてもらうぜ!」
「今度はこいつらが相手?」
「世界には、このような者達がいるのか!」
ネガ電王はリュウガとスカル、カズマはネガ電王に悪態を吐きながらG4とオーガ、シャナは歌舞鬼とアーク、セイバーはグレイブとコーカサスに分断して戦闘を始める。
「結局、1対1になるのか。」
「当然です!」
ディエンドはエネルギー弾を放つが、ディロードは持ち前の防御性能を考えてものともせずに突き進み、ロードスラスターでディエンドを切り裂く。
「終わらせるわけにはいかないんだ。世界も!僕達の戦いも!」
ディロードはディエンドと撃ち合いを始める。
「言ったはずだ。強さは別格だと。」
“full charge”
ネガ電王はネガデンガッシャーにワインレッドのオーラエネルギーを纏わせて刃先を放ち、必殺技のネガストリームスラッシュを決めて、リュウガとスカルを撃破する。
「なかなか面白えじゃねえか!」
カズマはオーガを殴り続け、オーガドライバーが砕け散り、オーガはエネルギーを維持出来ずに消滅する。
「んじゃ、一気に決めるか。輝け!もっと輝けぇぇぇ!シェルブリット!バーストォォ!」
カズマは灼熱を帯びた拳でG4を殴り飛ばして撃破する。
「こいつらは確か、ベルトを破壊すれば倒せるはず!」
シャナは2mもある贄殿遮那を軽々操りアークを翻弄。巨体故にシャナの攻撃についていけず、シャナは隙を発見してアークキバットを破壊し、アークを撃破する。
「次はあんたの番ね!」
シャナが走ると歌舞鬼は音叉剣を精製し、贄殿遮那を受け止める。そして、受け止めたそれを脇に流すと烈火弾を放つ。しかし、シャナは紅蓮の翼で烈火弾を掻き消すと、炎の拳で歌舞鬼を攻撃。歌舞鬼は音叉剣で防ごうとするが、衝撃で音叉剣が破壊され、歌舞鬼は撃破される。
「なるほど、奴らの弱点は腰の帯か!」
セイバーは今までの戦闘で召喚されたライダーの弱点を探り、グレイブの懐に入り、
風王鉄鎚(ストライク・エア)!」
本来ならば遠距離で放たれる魔力の解放を至近距離で放たれ、オーガは撃破。その余波はコーカサスにもダメージを与え、カブティックセクターは破損。コーカサスは消滅する。
「あとはミヤビが戦えば問題ないか。」
セイバー達は各の任を終え、消える。
「やるね。でも、これで終わりだ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DEEND-】
ディエンドはディロードに出来た一瞬の隙をついて必殺技のコンプリートディメンションシュートを放ち、ディロードに直撃する。
「やったかな…」
ディエンドが構えていると煙は晴れ、コンプリートフォームを解除したディロードとリィンフォースがいた。
「まだだ!夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風リィンフォース…セットアップ…」
【FORM RIDE-DELOAD SNOW RAIN-】
ディロードはリィンフォースと一体化し、ディロード スノーレインフォームに変身する。
「ブラッディダガー!」
刃のように鋭い深紅の魔力弾がディエンドを襲う。
「その程度かい?」
【ATTACK RIDE-BARRIER-】
ディエンドはバリアのアタックライドで魔力弾を防ぐ。しかし、
「そっちは囮だ!フェイト、魔力を少し貸してほしい!」
「うん!」
「ドレインバリア!」
ディロードは対象の魔力を奪うバリアを展開してフェイト達を包み、
「デアボリックエミッション!」
暗黒の空間攻撃魔法を放ち、ディエンドは通常形態に戻る。
「これで、終わりだ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「『超ッッッ!ディロード雷填キックッ!』」
ディロードは必殺技を発動。デアボリックエミッションによって発生したエネルギーを雷に変換したキックを放ち、ディエンドは変身が解除され、フェイトのバインドによって拘束される。すると、
「よくやってくれた。これで的が一つ減った。」
この世界の仮面ライダーグレイブ、海東純一が現れる。
「ありがとうございます。大樹を捕らえてくださって。だが、君も我々の一員にしてやろう。変身!」
[open up!]
純一は白いジョーカーのラウズカードを使い頭部にグレイブの上半身が融合したフォーティーン、グレイブフォーティーンに変身する。
「さて、あれを相手にまともに戦って、勝ち目は無い。なら!」
【CHANGE RIDE-SPARKLENS-】
雅はディロードライバーをスパークレンスに変え、ウルトラマンティガに変身する。
『ン゛~ヂャッ!』
ウルトラマンティガは高速戦と空中戦を得意とする紫の姿、スカイタイプにタイプチェンジする。
『ヂャッ!』
ウルトラマンティガは小さなエネルギー弾、ランバルト光弾を放ち、グレイブフォーティーンの腕を破壊する。
『ヂャッ!』
もがくグレイブフォーティーンをウルトラマンティガはティガフリーザーで凍結させる。
『ン゛~ヂャッ!』
ウルトラマンティガは赤い姿のパワータイプにタイプチェンジし、
『ヂャ~……ヂャーーーッッッ!』
必殺技のデラシウム光流を放ち、グレイブフォーティーンを撃破。グレイブは分断され、変身が解除される。
「おのれ!フォーティーンに楯突くとは。このままではすまさない。覚えているんだな!」
激痛が走る中、純一は態勢を整えるためにその場を去る。雅は変身を解除し、海東の所に向かい、
「では、約束通り今後世界の宝を狙わないように血液でサインをお願いします。」
雅は『Fate/zero』の世界で入手した契約書を使い、海東と契約を結ぶ。そして、
「それでは、今いるディケイドの正体を教えていただけますか。」
雅は本題に入る。
「どうしてそんなことを僕に聞くのかな?」
「理由は一つです。あなたはディケイド、門矢士を追っていた。それが今は追っていない。ということはその正体に心当たりがある。違いますか?」
「やっぱり敵わないなぁ。なら、教えてあげよう。」
海東は小さな声で雅にその真実を伝える。
「っ!?…ありがとうございました。…みんな、戦いは終わった。帰って作戦を練ろう。」
雅はチームディロードを連れて古手神社の宝物庫に帰る。

「みんな、よく聞いてほしい。海東が正しい情報を教えてくれた。現在、大ショッカーを率いて世界を破壊している者の正体は…かつて凪風流の門下生であったが力を求めるあまり、闇風式に手を染めて追放された男、凪風流夜…僕の弟だ…」
雅は、チームディロードに衝撃の真実を話した。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
凪風流の破門者、流夜。彼は何故力を求め、ディケイドになる道を選んだのか。これは、もう一つの始まりの夜。次回『夜の断章 流夜のビギンズナイト』全てを破壊し、全てを繫げ! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーサソード:仮面ライダーサソードを召喚、又はディショットシステムを使い2分間のみ仮面ライダーサソードに変身するためのカード
仮面ライダー王蛇:仮面ライダー王蛇を召喚、又はディショットシステムを使い2分間のみ仮面ライダー王蛇に変身するためのカード
仮面ライダーオーズ プトティラコンボ:ディショットシステムを使い2分間のみ仮面ライダーオーズのプトティラコンボに変身するためのカード
カズマ:シェルブリットのカズマを召喚するカード
セイバー:セイバー(アルトリア)を召喚するカード
スパークレンス:ディロードライバーをスパークレンスに変え、ウルトラマンティガに変身するためのカード 

 

夜の断章 流夜のビギンズナイト

俺は何時も兄貴に負けていた。当たり前だ。兄貴は次期当主として、凪風流の師範として他の門下生よりも優遇されていたからな。俺が知らない技も沢山身につけていた。だから俺は勉強した。兄貴達が身につけることが出来ない、歴代の当主達が残した人を殺める凪風、通称闇風式を。当然、それを堂々と練習するわけにはいかない。普段は通常の稽古をし、夜寝る前に闇風の練習をした。途中、親父(クソ)にバレそうになったが、なんとか誤魔化せていた。もちろん、ただ技を練習しただけじゃない。闇風が何故そう呼ばれるようになったのか、何が禁であったのか、書物と実際の動作で勉強した。そうして俺は解った。闇風式は、確かに人を殺める可能性がある。だが、それは使用者の技量に問題があるだけだ。よく読めば、凪絶つ風だって、天馬穿突を派生させて生み出された技。一歩間違えば奥義だって禁じ手だ。それを知って安心した俺は、殺さない闇風を究めた。大体、闇風を練習し始めてから半年くらい経ったある日、俺は兄貴と親父にある賭けを持ち込んだ。俺が兄貴に勝てば、俺に凪風の当主の座を譲れと。親父は了解し、翌日運命を決めることになった。
確かに運命は変わった。悪い方向に。
俺と兄貴は互角の勝負をしていた。だが、兄貴は軽く避けているようにも見えた。だから使った。避ける手立ての無い土地破壊の荒技、白虎咆吼を。けど、
「そこまで!この勝負、凪風流の掟に従い、雅の勝ちとする!」
どうしてだ!俺は確かに闇風式を使った。けど兄貴を殺さないように力を変えていた。
「流夜、人を傷つけなければ何をしてもいいわけでは無い。この畳を見てみろ。お前が討った技で隆起しているだろう。この畳を貼り替えないと稽古は出来ない。凪風流は、人だけではなく、その土地も守るためにあるのだ。」
だけど、俺はお前達に出来ない闇風をマスターしたんだ!凪風も、闇風もマスターした俺にこそ、当主の名前は相応しい。間違っているの!?
「人を守ることを忘れ、土地を穿ち、名誉に溺れるお前は、もはや凪風ではない。破門だ。もう二度と、凪風を操るな。いいな!」
親父は俺に言い、兄貴と門下生を連れて出て行く。
そのことをきっかけに、家族の態度も変わった。(カス)は俺と距離を置くようになり、望実はこれ見よがしに兄貴にくっつき、親父は普通の家族のように接するだけになった。そんな中で兄貴だけが変わらない態度だった。俺はそれが余計気にくわなかった。そんなに凪風流次期当主は偉いんかよ!だったら、俺はそれの上を行く。俺は死に物狂いで様々なものを調べた。そして見つけた。『新月の悪魔』っていう都市伝説。これなら、俺の欲しいもの全てが手に入る。俺は早速準備をした。運がいいことに今日は新月。俺は悪魔を召喚した。
「私は新生魔族のアトラック・ナクア。ぼくは何をお望み?」
決まっている。力と名誉だ!
「それなら、ちょうど良い場所があるわよ。」
悪魔はそう言うと、変なオーロラっぽい灰色の何かを出現させて、俺を落とした。
意識を取り戻した時、俺は大ショッカーの基地にいた。
「おお、ついに新たな大首領が現れました!」
しわくちゃのジジイ、後に名前を聞いたがダロムがそう言って歓喜した。そうか、俺はデカい組織のボスになれたんか。俺は献上されたディケイドライバーで大首領、仮面ライダーディケイドになり、世界を破壊し始めた。唯一の誤算は、まさか兄貴まで仮面ライダーになっていたとは。始めて知ったのは俺がディケイドになった翌日、生き残ったダロムとアポロガイストから聴かされた。そして、俺は融合した世界で兄貴を見た。
「確かに、今の僕では、お前たちを倒せない!だが!やがて力をつけ、お前たちを倒す者の名を聞け!僕の名は凪風雅!装填の守護者、いや!仮面ライダーディロードだ!変身!」
兄貴は仮面ライダーディロードに変身し、俺の前から去った。勝った………俺はあいつに勝ったんだ!俺は思わず大声を上げて笑っていた。
それから半年近く経つ。
「大首領、宇宙刑事シャリバンの世界を破壊しました。」
よくやったレオイマジン。次は炎神戦隊ゴーオンジャーの世界だ。
「畏まりました。直ちに向かいます。」
全ては順調だ。俺を破門にしたクソも、俺を嫌悪したカスも、ブラコンなゴミも全部殺した。後は兄貴だけだ。あいつさえ殺せば凪風は俺のものだ!待っているよ、あにき。

third stage end.go to last stage.

次回、仮面ライダーディロード
繰りかえされる悲劇。続いてゆく恨みの連鎖。次回『ラブリーヒルズの悲劇』 

 

第50話『ラブリーヒルズの悲劇』

ゆらりゆらりと棒の影。哀れな定め、迷い道。憎み憎まれひび割れた、合わせ鏡の二籠。時の交わる闇より来たりて、あなたの怨み、晴らします。

「雅の弟が…」
「ディケイドの正体?」
「ああ。海東は、盗みはやっても嘘はつかない。恐らく事実だ。それなら、僕を狙って僕の世界を攻撃した理由も解る。」
「でも、雅の弟なんだよね?どうして雅を殺そうとするの?」
「流夜は、僕のことを殺したいほど恨んでいたからね。」
「そんな…」
「とにかく、僕は凪風流の当主。闇風に手を染め、当主を殺めようとするならば、討たないといけない。そのためにも、この世界にワールドワープした。」
「それで、この世界は?」
「ここは、『地獄少女 二籠』の世界。ある区域の人々は、怨みのある相手を地獄に落とす、地獄流しというものを使い、一人の少年を苦しめている。」
「その子、何か悪いことでもしたの?」
「いいや、むしろ悪いことは駄目だと言っていた人の子供で、地獄流しをやろうとして、止まれるような子だ。」
「それなのに、どうして。」
「余所者だから。彼ら古参の住民には、余所者は悪魔だから、住民全員で苦しめていいという考えがある。」
「酷い話ね。」
「ああ。その子は、悪魔だと言われ地獄流しの理由をその子の所為にしている。」
「酷い話だ。悪魔はそんなことをするそいつらじゃないですか!」
「圭一の言うとおりだ。」
「それなら、そいつらを懲らしめましょう。」
「それは駄目だ。」
「どうして!」
「僕達チームディロードが出来ることは世界を正しく進ませること。それに、奴らはみんなのことを平気で地獄に流す。」
「なら、どうしてこの世界に来たんですか!」
「圭一、落ち着いて欲しい。僕がこの世界に来た理由が話せていない。ディケイドとの戦いは危険だ。たとえ僕が手加減しても、向こうは兄弟なんて気にせず殺しにくる。だから、僕はここで人と戦う術を磨きたい。」
「…わかりました。雅さんの好きにして下さい。俺達はここで待機していますから。」
「理解出来ないことは分かっている。済まない、圭一。僕が守るのは世界の秩序でないといけないんだ。」
雅は外へ出る。すると雅の服はライダーズジャケットに変わり外は夕暮れの丘、家族とは思えない四人組がいた。
「初めまして、私は閻魔あい。説明する必要は無いわね。」
中学生くらいの少女が雅に話しかける。
「それで、僕を呼んだ理由は?」
「俺達も人手が足りていないんだ。」
あいの共の一人、輪入道が話す。
「そこで、あんたに白羽の矢が立てられた。」
一目連が付け加える。
「あんた、私達に協力してくれるかい?この町の奴ら、私達のことも考えず、好き勝手に地獄流しをするから、そろそろ疲れてきてね。あんた、一瞬思っただろ。筋肉が無いのに疲れるのかって。私達だって魂があるの。疲労はくるわよ。」
骨女が説明の締めをくくる。
「どうする?」
「ここまで来て、ノーとは言いません。」
あいの質問に雅は答える。
「雅、早速だけど…」
あいが指を指すと地獄通信にアクセスした男性がいた。
「なあ、本当にあいつを消せるんだよな!?」
「可能よ。貴方が望みさえすれば。」
「なら早くしろよ!」
「雅、行って。」
あいは男性とある程度会話し、雅に指示する。
「…わかりました、お嬢。」
雅がジャケットを締めると、雅の体は深緑色の藁人形に変わる。
「その糸を引けば契約は完了。怨みの相手は速やかに地獄へ落ちるわ。ただし」
「そうか!この糸を引けば二股かけていたあいつは消えるんだな!犯人は悪魔の子になるし、一石二鳥だ!」
男性は赤い糸に手をのばす。
(駄目だ!そんな理由で人を殺してはいけない!)
雅は必死に説得しようとするが、藁人形であるため意思は届かず、男性は糸を引いた。
「怨み、聞き届けたり…」
契約は完了し、藁人形は消える。

「何がどうなっているのよ!」
怨みの相手となった女性は驚いていた。何故なら、今まで一緒にいた弟が骸骨となり、襲い掛かってきたからだ。
「ただ家族仲良くしていただけなのに、男って嫉妬深い生き物なんだな…」
遠くから雅は見つめている。そして…

女性が目を覚ますとあいが漕ぐ舟の上にいた。
「ねえ、これは夢よね?」
「いいえ、現実よ。貴方は地獄に落とされた。」
「何で、どうして私が!」
「さあ?男の人と一緒にいたから?」
「ふざけないで!」
「この怨み、地獄へ流します。」
女性は三途の川を渡ってしまう。

「どうだ、雅。今ならまだ戻れる。」
「いいえ、大丈夫です。」
心配する輪入道に雅が答える。
「これ、何時まで続くんすかね?」
「さあねえ。厄介なのは、私達は死ねないこと。それはここにいるみんながそうさ。」
一目連の質問に骨女は答える。彼女の言うように、輪入道は火車と同一視されることもある妖怪、一目連は刀の付喪神、骨女は地縛霊の一種であるように、それぞれ死ぬことが出来ぬ身であった。
「みんな、呼ばれたよ。」
束の間の休憩をしていた藁達だが、新たなアクセスによって活動する。
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」

夜が明ける頃、四人の疲労は限界にまで達していた。骨女が言っていたように彼らにも心はある。地獄流しと言えば聞こえはいいが、やっていることはただの人殺し。それを一晩で数十となれば三藁や、四百余年生きている雅とて限界はくる。
「雅、お前さんは休め。人間のお前に、これ以上は危険だ。身体を整えろ。」
輪入道の指示で雅は古手神社に帰る。

「…ただいま…」
玄関をくぐった雅はそのまま倒れる。
「雅、大丈夫!?みんな、雅を布団に!」
フェイトは圭一達に指示をし、雅を布団に寝かせる。
「…ありがとう、みんな。」
意識を取り戻した雅は圭一達に礼を言う。
「どうかしたのかしら、雅?」
梨花が質問する。
「流石に、疲労困憊なだけだ。」
「けど雅さん、凄い窶れていますよ。」
「そうか…心配してくれてありがとう。もう大丈夫だ、いろいろと。」
雅は立ち上がる。
「まだ駄目だよ、雅。もう少し休まないと。」
「フェイト、時間が無いんだ。今夜、悪魔の子と言われた少年、紅林拓真君が地獄流しによって殺される。」
「それじゃあ!」
「ああ、最後まで立ち会う。」
雅はそう言って、ワープのアタックライドで夕暮れの丘に向かう。

「どうした、雅。もう平気なのか?」
「お嬢、僕は藁であると同時に人間、つまり地獄通信を扱うことは出来ますか?」
「やろうと思えば可能よ。」
「わかりました。皆さん、このカードに、今叶えたいことを祈って下さい。」
雅は白紙のカードをあい達に渡すそして、
「集まれ、世界の怨み…」
普段とは異なる禍々しい光と共に、ワールドホープが完成する。
【WORLD HOPE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
雅はワールドホープを発動する。
「雅。」
あいは雅と同じ深緑色の藁人形を雅に渡す。
「分かっていると思うけど、その糸を引けば契約は完了。怨みの相手は速やかに地獄へ落ちるわ。ただし、人を呪わば穴二つ。貴方自身も死後、地獄へ落ちるわ。それでもいい?」
「地獄へ落ちるか。今更な話です。」
雅は糸を引く。
「怨み、聞き届けたり…」
藁人形は消え、雅との契約は結ばれ、あいは禊ぎを行い、正装に着替える。そして、妖怪としての姿に変わった輪入道に乗り、ラブリーヒルズに向かう。

ラブリーヒルズでは、逃げた拓真を追って自警団が追いかけていた。が、十字路で見失ってしまう。
「悪魔の子め、どこへ行きやがった。」
自警団のリーダー、蓮江が悪態ついていると、お巡りさんに扮した雅が現れる。
「おお、お巡りさん。ここら辺で悪魔の子を見ませんでしたか!」
「悪魔ですか。それは退治しないといけませんね。」
雅はそう言うと、ロードスラスターの峰打ちで蓮江を攻撃する。
「お前、何のつもりだ!」
「ああ、帽子で解りませんでしたか。」
雅は帽子をとる。
「お前は、あの時の地獄少女の仲間!」
昨晩の男が驚く。
「よく鏡を見て見ろ。」
雅の言葉を聞き蓮江達はミラーを見ると、そこにはおぞましい異形の団体がいた。
「ここは真実の間。その人間の真実の姿が映し出される。己の身勝手な都合で人を殺め、それを一人の子供に着せる。悪魔はお前達だ!」
雅はロードスラスターを上手く扱い蓮江達を傷つけないように攻撃する。
「雅もエグいねぇ…」
「きっと、今まで抑圧されていた分が、この惨状にしているんだろう。」
一目連と輪入道は遠巻きに見ている。
「地獄少女の仲間だと思って黙っていればいい気になりやがって!」
ラブリーヒルズの住民達は雅に殴りかかるが、雅は無心で避ける。
「お前達、本当に自分達が悪事を犯したという自覚が無いんだな。」
雅は構わず攻撃をする。すると、
「お、俺達が悪かった!悪魔の子は見逃す!だから助けてくれ!」
蓮江は雅に交渉を持ちかける。しかし、
「断る!拓真君を悪魔の子と言っている時点で信用するわけにはいかない。それに、この地獄流しを依頼したのは僕自身だ。」
雅は交渉に耳を貸すこと無く蓮江を攻撃する。
「しかし、雅も案外大胆だな。まさか怨みの対象をこの地域で地獄流しをした奴ら全員にするとはな。」
「それも、あのワールドホープってやつの力か…」
輪入道の感想に一目連は意見を述べる。
「お嬢、そろそろ。」
「ええ。闇に惑いし哀れな影よ。」
「人を傷つけ貶めて。」
「罪に溺れし業の(たま)。」
雅とあいは片手を重ね、
「「いっぺん、死んでみる?」」
重ねていないもう片方を手をかざし、大量の花が舞い上がる。

そして、ラブリーヒルズの自警団達は舟に乗せられていた。
「おい!ここから降ろせ!」
「いいの?三途の川で溺れても。」
「何でだ!何で俺達が地獄に行かないといけないんだ!」
蓮江は騒ぐ。
「お前達がやってきたことは普通なら大罪だ。地獄流しを利用して悪事の限りを尽くしたお前達には相応しい場所だ。最も、地獄へ落ちるのが早まっただけだが。」
「俺達が地獄に?何のことだ!」
「お前達は遮って聞かなかったが、地獄流しを行う場合、契約した本人も死後、地獄へ落ちる。」
「あれ、本当のことだったのかよ!」
「そうだ。お嬢、後はお願いします。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのアタックライドで現世に戻る。
「この怨み、地獄へ流します。」
あいによって、蓮江達は地獄へ流される。

「お前さんとも、お別れだな。」
「はい。僕のやるべきことも終えましたので。それに…」
雅は胸元を見る。そこに地獄少女との契約の印が現れるが、まるで弾けるかのように消えてしまう。
「おや、珍しいこともあったものだ。」
一目連は驚く。
「それでは、不協和音となる僕はここら辺で帰らせていただきます。」
雅は一礼して去る。
「さよなら。」
あいも普段と変わらぬ無機質な言葉をかけるが、その言葉には、どこか悲しさがこめられていた。
「でも可哀相に。あの子、死んでも地獄に落ちることすら許されないなんて。」
骨女は悲しげな表情を浮かべる。
「いくよ。」
あいと藁達はその場を去った。

「圭一、済まなかった。僕が間違っていた。」
帰ってきて雅は言う。
「どうしたんですか?」
「私情に呑み込まれ、あいつらを地獄へ流した。装填の守護者失格だ。」
「雅さんでもそんな風になることがあるなんて…」
「それにしても、随分と禍々しいカードね。」
梨花は地獄少女のワールドホープに反応する。すると、
【SOUL RIDE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
世界との別れを告げる時間がやってくる。
『雅、一つ言い忘れていたけど、貴方は死後、地獄に落ちることすら許されないわ。それだけ。』
やけにあっさりと、その時間は終わり、世界はリセットされるが、ワールドホープは消えずに残っている。
「何故、このカードは消えないんだ?」
雅が疑問に思っていると、突然、絵巻が光りだす。
「どうしたんだ?」
雅が絵巻を広げると、大ショッカーに立ち向かう二人の少年少女が描かれていた。

続く

次回予告
「名前は?」

「凪風、雅…」

「どうして思い詰める?」

「全ては、僕から始まったんだ。あの世界も!」

「そこまで責める必要無いが。…望みは?」

「いや、これは僕が自分の手でやらなければならない。」

「それでいい。」

「次回、もう一人のミヤビ」 
 

 
後書き
新カード紹介
地獄少女 二籠(ワールドホープ):地獄少女 二籠のワールドホープで、雅の強い憎しみと怨みによって誕生。雅の契約により、ラブリーヒルズで地獄流しを行った全ての住民の地獄へ流す。このカードは通常と異なる条件でないと消滅しない。 

 

第51話『もう一人のミヤビ』

「それにしても、このカードは一体?」
雅は『FINAL KAMEN RIDE-DARKS-』、『FINAL KAMEN RIDE-CHAOSD-』とそれぞれ書かれた二枚のカードを持っていた。
「今回の世界は絵巻にもストーリーが書かれていない。一度外へ出て確認しよう。」
チームディロードは外へ出る。

「酷い惨状ですわね。」
外へ出て沙都子は呟く。無理もない。辺りは瓦礫にまみれ、多くの人が死んだのであろう腐敗臭が漂っていた。
「沙都子、おそらく僕の世界もこうなっている。目を背けることは出来ない。」
雅はチームディロードと歩きながら話す。すると、
「この地域にもまだ人間が生きていたとはな!」
「全ては大首領様の為だ!この世界も消えてもらう!」
大ショッカーの幹部怪人達が逃げ惑う人々を襲撃する。
「みんな、行こう!」
雅の言葉でチームディロードは動こうとするが、
「そこまでだ、大ショッカー!」
「お前達の好きにはさせない!」
雅と同い年くらいの二人組の男女が現れる。
「行こう、ノゾミ。」
「うん!」
二人はベルトを装着する。
「雅、あの二人から羽入の感覚を感じるわ。」
「本当か!?」
そのベルトを見て梨花は話す。
「「変身!」」
【KAMEN RIDE-DARKS-】
【KAMEN RIDE-CHAOSD-】
ミヤビと呼ばれた少年は仮面ライダーダークスに、ノゾミと呼ばれた少女は仮面ライダーカオスドに変身する。
「行くぞ!」
二人は大ショッカーの怪人達と戦闘を始める。
「僕達も行こう。僕とフェイトで迎え撃つ。圭一達は人々の避難を!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身しながら指示を出し、フェイトもバリアジャケットを纏い、雅に続く。圭一達は人々を戦闘に巻き込まないように避難させる。
「おのれ、チームディロードまで合流したか!」
アポロガイストは変身し、ディロードと交戦する。
「お前達は一体何者だ!」
ダークスは質問する。
「詳しい話は後でします。今は目の前の敵に集中しましょう!」
フェイトはサタンスネークと戦闘を始める。
「アポロガイストが相手なら、敬介さんの出番だな。」
【CHANGE RIDE-MERCURY CIRCUIT-】
「大、変身!」
ディロードはマーキュリー回路を使い、仮面ライダーXに変身する。
「おのれ、アポロマグナム!」
アポロガイストはマシンガンのごとく銃を乱射するが、
「ライドル風車返し!」
Xライダーはそれらを全て弾き、
「ライドル脳天割り!」
ジャンプしてライドルでアポロガイストの頭部を強打し、
「行くぞ!真空!地獄車!」
Xライダーはもがくアポロガイストを抑えつけて地面を回転し、そのまま空中へ蹴り上げ、脚力を利用して跳ね上がり、
「Xキック!」
必殺のキックでアポロガイストを撃破する。
「ジンドグマ復活の為だ!消えてもらうぞ。」
サタンスネークはその八又の頭部でフェイトを攻撃しようとするが、その鈍重なスピードでフェイトに追いつくことが出来ず、攻撃は躱される。
[ring bind.]
全ての攻撃を避けられ隙を見せたサタンスネークをフェイトは拘束魔法で動きを封じ、
「雷光一閃、プラズマザンバー!」
サタンスネークを極大斬擊魔法で撃破する。
「おのれ、チームディロードめ。ダロムだけでなくアポロガイストとサタンスネークまで!」
大怪人ビシュムはチームディロードの活躍に驚くが、
「お前の相手は俺達だ!」
【KAMEN RIDE-BLACK-】
「そういうこと!」
【KAMEN RIDE-SHADOW MOON-】
ダークスはBLACKに変身し、カオスドはシャドームーンを召喚する。
「何故お前達がブラックサンとシャドームーンの力を!」
大怪人ビシュムは驚く。
「さあな。一気に行くぞ!」
【FINAL ATTACK RIDE-B B B BLACK-】
ダークスBLACKは必殺技を発動する。
「ライダーキック!」
「シャドーキック!」
ダークスBLACKとシャドームーンのダブルキックによって大怪人ビシュムも撃破され、雅とフェイトは戦闘態勢を解除する。
「雅さん、住民の避難、無事に出来ました。」
それに合わせて圭一達もやって来る。
「お前達は、一体?」
ミヤビ達も変身を解除する。
「僕達はチームディロード。大ショッカーを倒す為に様々な世界を回っているチームです。僕はリーダーの凪風雅。貴方達は?」
雅は自己紹介をする。
「俺は仮面ライダーダークス、炎囲(ほむらい)ミヤビ。んで、こっちが…」
「ミヤビの彼女で仮面ライダーカオスド、高月ノゾミです!」
ミヤビとノゾミも自己紹介をする。
「ミヤビに、ノゾミ…」
「奇遇だよな。俺達二人ともミヤビって名前で。」
「そうですね。」
雅は考え事をしている。
「ところで。この世界はいつから大ショッカーの侵略を受けたんですか?」
フェイトは質問する。
「君は?」
「私はこことは違う世界出身の魔導師、フェイト・テスタロッサです。」
「フェイトちゃんだね。オッケー。あの日はよく覚えている。6月24日、俺達がこのベルトを手に入れた日、その夕方に大ショッカーが攻めてきた。俺達はこの力でずっと戦い続けてきた。この力が何かは分からないけど、強いから助かるよ。」
ミヤビは端的に説明する。
「…そういうことか、なるほどな。ミヤビさん、ノゾミさん、落ち着いて聞いて下さい。先ほどミヤビさんは僕達の名前が被っていることを偶然であるように話していましたが、本当は偶然ではありません。」
「どういうことだよ?」
「この世界は、僕の世界のパラレルワールドだ。」
雅は衝撃の事実を口にする。
「何が言いたい?」
「二つの世界でそれぞれ仮面ライダーをやっているミヤビ。形は違えどミヤビと接点のあるノゾミ。」
「待て、雅の世界にもノゾミがいるのか?」
「いた、というべきだ。僕の妹、望実は大ショッカーによって殺された。」
「マジかよ…」
「互いに大ショッカーと戦う仮面ライダー。そして、僕がディロードライバーを手に入れた日と同じ6月24日。これだけ条件が集まっていてまだ否定しますか?」
雅はミヤビに考察を話す。
「もしそうだとして、俺達に何がしたいんだ!」
「一つだけお願いがあります。梨花、事情を話して。」
「解りましたのです。実は、その二つのベルトの中に、ボクの大切な友達が閉じ込められているのです。なので…」
「嫌だな。」
「同感。」
梨花は初対面の人と話す態度で接するが、ミヤビとノゾミは話を遮るように拒否する。
「どうしてですか?」
梨花は気にせず対話を続ける。
「だって、いきなり来た見ず知らずの奴らに俺達の力を貸せだなんてまっぴら御免だね。」
「帰ってこない可能性もあるしね。」
ミヤビ達はある意味では正しい対応をする。
「やはり、パラレルワールドの世界は僕と同じ思考ではないか。それならば、炎囲ミヤビさん、高月ノゾミさん。貴方達に勝負を申し込みます。」
「勝負?」
「僕がもし勝てば、貴方達二人のベルトをほんの一瞬でいいので貸して下さい。」
「それで、俺達が勝ったら?」
「その時は僕が所持している全てのライダーカードをお譲りいたします。」
「マジで!?めっちゃパワーアップ出来るチャンスじゃん。」
「そうだね。いいよ、その勝負受けて立つよ。」
「解りました。今はお互い戦った後で体力を消耗しているでしょう。今から四時間後の午後七時はどうでしょうか?」
「いいぜ。待っているよ。」
雅とミヤビは別れる。

「いいの、雅?あんな約束して。」
「雅さん、フェイトちゃんの言うとおりですよ。あんな身勝手な奴らを相手に下手にでて。」
「問題ないよ。僕の世界のパラレルワールドということは、ミヤビがああいう性格になる可能性は読めていた。後は、僕が勝てばいい。」
雅は戦いに向けて休息をとる。

時は夜七時となり、一つの影と二つの影が向かい合っている。
「来てくださり、ありがとうございます。」
「それより、勝てばカード全部くれるんだよな?」
「装填の守護者の名にかけて。では、お堅いことは抜きにして、始めるか。」
ミヤビとノゾミは構える。
「「変身!」」
【KAMEN RIDE-DARKS-】
【KAMEN RIDE-CHAOSD-】
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
三人は変身する。
「まずはこいつだ!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ダークスはブラストのアタックライドを使ってディロードに殴りかかる。
「やはり、そう来たか。」
ディロードは躱す。
【ATTACK RIDE-NIETONO NO SHANA-】
ディロードはアタックライドを使い、ロードスラスターを贄殿遮那へ変える。
「マジか!仮面ライダー以外のカードもあるんかよ!」
「なら、余計勝たないと。」
ダークスとカオスドは構わず向かってくる。
「これなら、どうだ。凪風流剣術、烈閃!」
ディロードはバックステップで間合いをとり、横一文字の斬擊で二人を攻撃するが、防御が硬く、怯ませることすら出来ずに二人のキックを受ける。
「力が二分しているとはいえ、やはりダークカオスを相手にするのはきついな。」
ディロードが立ち上がった瞬間、
「今だね!」
【ATTACK RIDE-BIND-】
ディロードは鎖で拘束される。
「しまった!」
ディロードは藻掻くが、藻掻けば藻掻くほど鎖は絡まる。
「いくぞ、ノゾミ!」
「オッケー!これでカード大量ゲットだ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DA DA DA DARKS-】
【FINAL ATTACK RIDE-CHA CHA CHA CHAOSD-】
ダークスとカオスドは必殺技を発動し、二人のライダーキックがディロードに炸裂、ディロードは必死の思いで立ち上がる。
「まだ立てるんか。ノゾミ、やるぞ。」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
「オッケー。」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ダークスは両手剣型の武器、ダークスブレードにスラッシュの、カオスドはライダーカードを収納している銃、カオスブッカーにブラストをスキャンして次元の刃でディロードを切り裂き、多段ヒットの銃撃でディロードの頭部を狙い、ディロードのマスクは破損する。
「まだ立つのか?次の一撃で終わらせてやる。やり残したことがあるなら言え。」
ダークスはディロードの首筋にダークスブレードを突きつける。
「…二分だけ時間が欲しい…」
ディロードは言う。
「別にいいぜ。そんな即席で考えた作戦、俺とノゾミが華麗に破って、お前のカードをもらってやる。」
「…ありがとう。」
ダークスの許可をとり、ディロードはフェイトの所に向かう。そして、
「フェイト、このカードに願いを込めてくれないか?」
「雅、これってもしかして…」
「ああ、なのはの世界のワールドホープだ。足りない分は僕が願いを込める。うまくいく保証は無いが、これに賭けるしか無い。」
「でも、ワールドホープの起動には主人公(なのは)がいないと…」
「フェイトも、あの世界の主人公の一人だ。だから大丈夫。自分の世界と、希望の力を信じるんだ。」
「……わかった。上手く出来るかわからないけど、やってみる。」
フェイトは承諾し、願いを込める。
「集え、世界の願い!」
ディロードの持つカード願いの力が収束されるが、なのはにはやて、その仲間達の願いを肩代わりするには反動が凄まじく、装甲から火花が散る。
「…もう大丈夫だ。続きといこう。」
ディロードはダークス達の前に立ち上がる。
「おっ、終わったか?」
「ああ。これが、僕を信じて着いて来てくれた人の願いの力だ!」
【WORLD HOPE-MAHOU SYOUJO LYRICAL NANOHA A's-】
ディロードはなのはA'sのワールドホープを発動する。すると、なのはとはやてのカードが光り出し、ロードスラスターを介さずに召喚される。
「…なのは!はやて!」
フェイトはハグをする。
「オイ、仲間を呼ぶのは反則だろ!」
ダークスは文句を言う。
「大丈夫だ。戦うのは僕一人だ。だけど…」
ディロードはダークスに言うと、フェイトの方を向き、
「三人とも、僕に力を貸してくれないか?」
ディロードは質問をする。
「うん!」
「勿論や。」
「当然だよ。」
三人はそれぞれ答える。
「ありがとう。」
【ATTACK RIDE-UNISON-】
ディロードは一言答えるとユニゾンのカードをスキャンする。
「「「「ユニゾン、イン!」」」」
四人の宣言によって、なのは達の身体は光り、ディロードに収束され、ディロードはトライユニゾンへ姿を変える。
「行くぞ!」
ディロードの手には三人のデバイスが融合した武器、レイジングバルディッシュ シュベルトモードが握られ、ディロードはダークス達の所へ走り出す。
「姿を変えたところで、勝つのは私たちだよ!」
カオスドはディロードにエネルギー弾を放つが強化された装甲がそれをはじき、
「サイズスラッシュ!」
ディロードは巨大な魔力の鎌でカオスドを切り裂き、
「皆さんの希望の力をこの手に!」
ディロードはファイズアクセル、トライアルメモリ、ハイパークロックアップ、ソニックのアタックライドを掲げ、それらがひとつになり、スキャンする。
【ATTACK RIDE-HYPER LIMIT OVER ACCEL CLOCK
UP-】
その瞬間、世界が止まったかのようにダークス達の動きは止まる。
「アクセルシューター!」
「ブリューナク!」
「プラズマランサー!」
ユニゾンしているなのは達はそれぞれの弾魔法をダークス達に放ち、
「みんな、決めよう!」
「「「うん!」」」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ディロードは分身するかの如きスピードで動き、
「終焉の笛よ、光と雷を交え、邪をなぎ倒す、剣へ変えよ!」
必殺技の詠唱をし、
「「スターライト」」
「「プラズマザンバー」」
「「ラグナロク!」」
「「「「ブレイカー!!!!」」」」
黄、白、桜色の特大砲撃、ディメンショントリニティブレイカーを全方位から放ち、
[hyper clock over!]
〔トライアル!マキシマムドライブ!〕
[time out.reformation.]
それぞれの高速化能力が終わり、
「グアァァァァァッ!」
「ゥアァァァアアアアア!」
ダークス達は悲鳴を上げる。やがて砲撃が収まると、変身が解除されたミヤビとノゾミがいた。
「僕の勝ちですね。」
「……ああ、雅の勝ちだ。好きにしろ。」
ミヤビとノゾミは雅にドライバーを渡す。
「梨花、カオスドの方を頼む。」
「わかったわ。」
雅はカオスドライバーを梨花に渡す。
「羽入、待っていてくれ。すぐに助けて見せる。」
「お願い、羽入。私達に応えて…」
雅は、ポケットに入れていたダークスとカオスドのカードを取り出した。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
二人によって遂に復活を遂げた羽入。しかし、雅に刃を向け…次回『復活のダークカオス』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
マーキュリー回路:Xライダーに変身する為のカード
仮面ライダーダークス:炎囲ミヤビを仮面ライダーダークスに変身させるカード
仮面ライダーカオスド:高月ノゾミを仮面ライダーカオスドに変身させるカード
シャドームーン:シャドームーンを召喚するカード
仮面ライダーBLACK(ファイナルアタックライド):仮面ライダーBLACKの必殺技を発動するカード
ブラスト(ダークス):ダークスのパンチ力を上げる
バインド:敵を鎖で拘束する
仮面ライダーダークス(ファイナルアタックライド):ダークスの必殺技を発動するカード
仮面ライダーカオスド(ファイナルアタックライド):カオスドの必殺技を発動するカード
スラッシュ(ダークス):ダークスブレードに次元の刃、ディメンションエッジを出現させる
ブラスト(カオスド):カオスブッカーのエネルギー弾を強化させる
魔法少女リリカルなのはA's(ワールドホープ):なのはの第二の事件のワールドホープ。ディロードがなのは、フェイト、はやてとトライユニゾンし、ディロード トライユニゾンにパワーアップする
ハイパーリミットオーバーアクセルクロックアップ:ディロード トライユニゾンの力でスピードアップを司る4枚のカードが融合。超光速で行動する

能力設定
仮面ライダーディロード トライユニゾン
パンチ力:31t
キック力:31t
100mを0.5秒で走る。
ディロードがなのは、フェイト、はやてとトライユニゾンした姿。ライトニングフォームと同じ速さで走り、スターライトフォームと同様300tの衝撃に耐える。武器はそれぞれのデバイスが融合したハルバード型のストレージデバイス、レイジングバルディッシュ シュベルトモード。必殺技は三人の魔力を乗せて放つ特大砲撃、ディメンショントリニティブレイカー。 

 

第52話『復活のダークカオス』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
己のパラレルワールドへ迷い込んだ雅達、チームディロード。かつてディケイドによって封印された羽入の鍵を握るミヤビとノゾミに雅は交渉を持ちかけるが失敗。雅は勝負を申し込むが、二人の連携を前に窮地に陥る。その時、フェイトの力を借りてワールドホープを発動。見事勝利を収める。そして、雅と梨花は二人のドライバーを手に取る─

雅がポケットから二枚のカードを取り出すと、カオスドのカードとダークスドライバーは藤色に、ダークスのカードとカオスドライバーは黒く光っていた。
「どうやら、互いに光っている方にカードを使えばいいようだ。」
雅はダークスドライバーを持つ梨花にカオスドのカードを渡す。
「始めよう。」
「…お願い羽入、戻って来て…」
雅と梨花はカードをスキャンする。
【FINAL KAMEN RIDE-DARKS-】
【FINAL KAMEN RIDE-CHAOSD-】
それぞれが持っていたドライバーは禍禍しい光を放ち宙に舞う。そして、ドライバーが合わさると、二つのドライバーはミヤビ達の所へ戻り、空から仮面ライダーダークカオスが現れる。
「羽入!?」
梨花は喜ぶ。しかし、
「待て、梨花。様子がおかしい。」
雅は様子をうかがう。すると、
「我はオヤシロサマ。古きより鬼ヶ淵を護りし者。我が手に戻れ、鬼狩流桜。」
ダークカオスが手を上げると、ロードスラスターが吸い寄せられる。
「危ない!ロードスラスター、モードアウト!」
雅はロードスラスターを分離させ、セイクリッドグリッターを手に取る。
「我が手で、民を護る。」
ダークカオスは雅に向かって刃を向ける。
「まさか、羽入の記憶が喪失しているとは。みんな、羽入にショックを与える方法を考えてくれ。僕の方で、羽入を抑え込む。セイクリッドグリッター、セットアップ!」
雅はセイクリッドグリッターを起動させてダークカオスに向かう。
「ショックを与えるなんて言われても…」
梨花は事情が掴めずに困惑している。
「カルテットバインド!」
「無駄だ。」
雅はカルテットバインドをかけるがダークカオスはその力で引き千切り、鬼狩流桜を振り下ろす。しかし、雅はプロテクションで攻撃を防ぎ、
「凪風流、桃擊!」
拳と膝蹴りの同時攻撃を放つが、ダークカオスは軽々と防ぎ、防御の手薄となった雅の腹部を殴り飛ばし、雅は地面に叩きつけられる。
「どうする、ミヤビ?」
「決まってんだろ。あいつをぶっ倒して、あのダークカオスってベルトを手に入れる!」
ミヤビとノゾミはドライバーを拾い上げて変身し、ダークカオスに奇襲攻撃を仕掛けようとするが、
「見えているぞ、外敵よ。」
ダークカオスは振り向きながら鬼狩流桜で横一閃に払い、ダークスを十文字に切り裂き、カオスドの腹部を蹴り飛ばし、二人の変身を解除させる。
「ミヤビさん!ノゾミさん!仕方がない。」
雅はディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはブラストのアタックライドを使って攻撃を仕掛けるが、ダークカオスはその拳を受け止め、ディロードの腕をひねる。そして、
「終わりだ。」
ダークカオスはディロードの顔面を何度も殴り、ディロードのマスクは破壊される。
「雅さん、どうしてスターライトフォームに変身しないんだ?」
圭一が疑問に思っていると、
「ロードスラスターがないから、なのはの力が使えないの。」
フェイトが説明する。
「梨花、羽入さんの苦手なものは分かりますか?それがあればきっと羽入さんを正気にできますわ。」
「羽入の苦手なもの……わかった!取ってくるわ!」
沙都子に言われ、梨花は何かを思い出し宝物庫へ向かう。

「まだだ!まだ立ち上がれる!」
【CHANGE RIDE-RED CORE-】
「変身!」
雅はディロードライバーをレッドコアに変え、仮面ライダーZOに変身し、ダークカオスに向かってZOパンチを放つが、ダークカオスは避けて鬼狩流桜でZOを切り裂く。
「これならどうだ!」
【CHANGE RIDE-ANCK POINT-】
「変身!」
雅は更にアンクポイントを使ってアナザーアギトに変身する。
「凪風流、蒼角!」
アナザーアギトは飛び蹴りでダークカオスを攻撃する。
「ッグ!」
ダークカオスは怯み、体制を立て直す。すると、
「ングッ!」
ダークカオスは口を抑える。
「からい!からいのです!からいのです~!」
ダークカオスは地面に転がり回る。
「……そりゃあ辛いでしょうよ。私だって辛いもの。」
そこに顔を歪めた梨花が現れる。梨花の手にはあるビンが握られていた。そのビンには髑髏のマーク。所謂デスソースである。いくら辛党の梨花といえど、デスソースをそのまま飲むように口に含めば激痛が走る。梨花は自身がオヤシロサマの生まれ変わりで、神経がつながりあっていることを利用し、超甘党で刺激物が大の苦手である羽入の味覚神経にダメージを負わせることでダークカオスの正気を取り戻した。
「あぅ~……とても痛いのです………」
「羽入、少し大人しくしていなさい。雅、今のうちにダークカオスを。」
「ああ!」
アナザーアギトはポーズを取り、足に力を蓄えてジャンプする。
「アサルトキック!」
アナザーアギトの必殺のキックがダークカオスに見事命中し、羽入の変身は解除される。
「……雅、申し訳ありませんでした…梨花、とても痛いのです…」
「分かったわよ、後であんたの好物のシュークリーム食べてあげるわ。」
「本当ですか!ありがとうなのです~!」
羽入はすっかりいつもの調子を取り戻していた。
「よかった。これで一件落着だ。」
雅がぐったりとしながらも安堵する中、
「何が一件落着だ!?」
「私達をコケにしておいて!」
ミヤビ達は怒りを露わにしていた。
「それはただの言い掛かりです!」
怒るミヤビに雅は言う。しかし、
「ふざけるな!こうなれば力づくでその力を手に入れてやる!行くぞ、ノゾミ!」
「オッケー。ちょうど新しいカードも手に入ったし!」
ミヤビ達はカードを取り換え、ドライバーにスキャンする。
「「変身!」」
【FINAL KAMEN RIDE-DARKS-】
【FINAL KAMEN RIDE-CHAOSD-】
ミヤビは仮面ライダーダークス パーフェクトフォームに、ノゾミは仮面ライダーカオスド アルテマフォームに変身する。
「この力があれば、負ける気がしない!」
ダークスは羽入に飛び掛かる。
「させない!」
【ATTACK RIDE-BARRIER-】
それを雅はバリアで防ぎ、
「圭一、梨花、沙都子、羽入。今度はみんなの世界の希望を僕に託してほしい!」
雅は白紙のカードを渡す。
「オッケー。みんな、今度は俺達で、雅さんを助けようぜ!」
圭一は軽く言うが、
「でも、それってやっぱり雅に負担がかかるわ。」
梨花が反論する。なぜなら、雅の手にはレナや魅音達の他に鷹野や小此木、更には赤坂や入江の分まで握られていた。
「梨花、僕は大丈夫だ!今度こそ、みんなの世界を救いたいんだ!」
「……分かったわ。」
梨花は納得し、願いを込め、
「集え、世界の願い!」
【WORLD HOPE-HIGURASHI NO NAKU KORONi KAI-】
雅はワールドワープを完成させてスキャンする。すると、辺り一面が闇に包まれる。
「うわっ!なんだ!?」
場面は園崎家の一室。狂気する詩音を前に梨花はあろうことか、自身の頭部に包丁を何度も突き刺していた。
「これは!何なんだ!」
ダークス達が手を伸ばすと場面は変わり、前原家の圭一の部屋。正気を失った圭一が魅音とレナの頭部を金属バットで粉砕していた。
「止めろ!止めるんだ!」
ダークス達が再び手を伸ばすと場面は再び変わり、レナが父を欺した美人局を鉈で分解していた。
「止めろ!やめてくれ!」
ダークス達が後退ると、場面は再度変わり、鷹野が圭一達を撃ち殺していた。
「何なんだ。一体何なんだよ…」
ダークス達はいつの間にか変身を解除して、脅えていた。
「梨花達の世界、『ひぐらしのなく頃に』は互いに助けあい、手を取り合い、奪い合うこともなく、惨劇を回避し、敗者のいない世界を目指し、梨花が奔走した世界。幾多にも及ぶ誤解が悲劇を生み、いくつもの嘆きが惨劇を生んだ。だが、最後に異なる考え方を持つ者達が助け合い、手を取り合って、梨花達の故郷の崩壊を防ぎ、幸せと平穏を勝ち取った。」
場面は変わり、鷹野は逮捕され、圭一達は泥まみれになりながらも笑顔でハイタッチをしていた。
「……俺達が間違っていた。本当なら、雅達のお願いに協力するべきだったんだ。だけど、突然もう一人の俺だって言われて、訳解らなくて、信用出来なくて、雅の勝負を受けて、負けたのが悔しくて、でも逆恨みで攻撃していい理由にはならない!ごめんなさい!」
「いいんだ。」
ミヤビ達は謝罪し、雅が許したことで、ワールドホープの効果は終わる。
「みんな、ミヤビ達にも解ってもらえた。戦いは終わったから帰ろう。」
雅達チームディロードは宝物庫へ帰る。

「圭一達とフェイトの世界、二つの世界はワールドワープを発動したことで分離して、安定した。みんなの世界は救われ、安全に暮らしていける。だから、お別れだ。僕がワールドワープで、みんなを安全に元の世界に戻す。」
雅は現状を説明する。
「そんな、もうお別れなんですか!?」
「今更水くさいですわよ。」
「まだ、雅にきちんとお礼も言えていません。」
「…そう、雅とはもう会えないのね。」
圭一達は思い思いの言葉を口に出す。そんな中、
「雅は、本当にそれでいいの!?」
フェイトは雅に質問する。
「ああ。それが装填の守護者の役目だ。」
フェイトの質問に雅は答える。
「雅、寂しくないの?」
「大丈夫。僕が回る世界はあと一つ。これ以上みんなを巻き込みたくない。友達と別れるのは残念だけど…」
雅が話していると、
〝パチンッ!〟
フェイトが雅の頬を引っぱたいた。
「嘘ッ!そんなつらくて、寂しい目をして、苦しそうに言って、誰が信用出来るの!?つらかったら泣いてもいい、縋ってもいい。寂しかったら仲間を頼ってもいいんだよ!」
フェイトは雅を説得する。すると、
「……っぅう、ぅうわ~!フェイト、本当は、僕だって泣きたい!せっかく出来た友達と、離れ離れになりたくない!でも、装填の守護者で仮面ライダーだから、自分が救わないと、護らないといけない人たちに、泣きついて、縋って、頼るのはいけないから!ずっと我慢していた!だって、泣いたらきっと、僕は弱くなる。みんなに甘えてしまう!」
雅は泣きながら言う。
「いいんだよ泣いても、縋っても、頼っても。仮面ライダーだって、人間なんだから。」
「いいの?まだみんなと一緒にいて、大ショッカーを倒すまで、友達でいても?」
「いいんだよ、雅。解るんだ、きっと、大ショッカーを倒さないと、私達の世界は完全に元に戻らない。だから、みんなで一緒に大ショッカーと戦おう?」
「ぅぅ、フェイトぉ~!」
雅は立て膝をついてフェイトに抱きつき、フェイトは雅の背中を摩って苦しくないようにしていた。
to be continued.


次回、仮面ライダーディロード
雅達が向かう最後の世界。その世界の正体は─
次回、『衝撃!?もう一人の魔法少女と謎の少年なの』希望を紡いで、全てを救え 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーダークス パーフェクトフォーム:ダークカオスの復活に必要なカード。ダークスドライバーに使うとダークスをパーフェクトフォームに変身させる。
仮面ライダーカオスド アルテマフォーム:ダークカオスの復活に必要なカード。カオスドライバーに使うと、カオスドをアルテマフォームに変身させる。
レッドコア:ディロードライバーをレッドコアに変え、仮面ライダーZOに変身させる。
アンクポイント:ディロードライバーをアンクポイントに変え、アナザーアギトに変身させる。
ひぐらしのなく頃に 解(ワールドホープ):梨花達の世界のワールドホープ。惨劇の中で人を説得させる力を持つ 

 

第53話『衝撃!?もう一人の魔法少女と謎の少年なの』

─それは、平凡な高校一年生、凪風雅に訪れた不思議な出会い。失ったのは自分の世界。手にしたものは希望の力。この力の代償はあまりにも大きすぎて…仮面ライダーディロード、始まります─

「フェイト、さっきはごめん。あんなに泣きついて、フェイトの服を汚して…」
「大丈夫だよ、雅。それよりも、雅が言っていた、最後に回る世界って?」
「その前に、フェイトに渡したい物があるんだけど、見つからないんだ。」
「それってどんなの?」
「ちょっとしたレコーダーの音声なんだけど、見つからないからこの世界でまた取ってくるよ。」
「それで、話を戻すけど…」
「ああ、この世界のことだったか?それは僕が出るまでのお楽しみにしておきたい。」
「…わかった。」
「それから、この世界で僕が活動している間、フェイト達は絶対、何があっても外へ出ないでほしい。」
「もしかして、私達がいない方がいいの?」
「まあ、みんなが外へ出て、安全でいられる保証が無いと言うのが正しいかな?」
「そうなんだ。」
「大丈夫。僕の行動は、みんなにも観てもらうから。」
雅はフェイトに説明すると、かつて鴻上会長から貰ったカンドロイドのうち、タカとバッタを2体、タコとゴリラを1体、電気ウナギも4体起動させ、タカとバッタを1体ずつ連れ、残りをモニターに接続する。
「これでカンドロイドを伝って僕の行動がモニターに映る。それじゃあ、行って来る。」
雅は外へ出る。

外へ出た雅の目に映るのは舗装された道と、一面の海。
「懐かしいな。半年ぶりくらいか…」
雅は感傷に浸る。

「ここって、もしかして!?」
モニター越しに観ていたフェイトは驚く。それもそのはず。そこには、かつて自分の友と再会を誓った場所が映されていたからだ。
『そうだフェイト。この世界は〝魔法少女リリカルなのは〟。ジュエルシードを巡る事件の始まりだ。』
「雅さん、ジュエルシードって何ですか?」
『ジュエルシードというのは、この世界のオーパーツの一種で、一度起動すると触れた者の願いを力に暴走する危険な宝石だ。』
「だから雅は出ちゃいけないって…」
『そうだ。この世界での僕の役目は、赤く優しい瞳をした、だけどどこか寂しい目をした少女を救うことだ。だから、フェイトは絶対に外へ出ないでほしい。』
「もしかして、同じ人が二人いたらやばいからですか?」
雅に対して圭一が質問する。
『それもそうだけど、今の時代だと、フェイトは指名手配犯。どんな結果になるか解るだろう?』
「はい。それで、どうしてフェイトちゃんが指名手配犯に?」
「それは…」
『フェイトは無理に言わなくていい。この時代では、フェイトの母親が既に滅んだとされる超古代世界に向かうために次元震と言う人為的災害を引き起こそうとしていて、フェイトは何も知らずに手伝っていたんだ。』
「雅、それでも、やっぱり母さんだけのせいじゃない。私が、もっと母さんを大切に出来ていれば…」
『それは違う。僕はそれも証明して見せる。』
雅はそう言うと、なのはの友達である月村すずかの家へ向かう。

月村邸に着くと、既にユーノが展開した結界が張られていた。
〝にゃぁ~お〟
そんな声が聞こえると、そこには木々をも超える巨体を誇る子猫がいた。
「あれって…」
「…おそらく、〝大きくなりたい〟って願いが具現化されたんだと思う。」
呆然とするなのはにユーノは説明する。
「でも、子猫だと迂闊に攻撃出来ないよ。」
なのはは狼狽える。すると、金の雷が光り、ジュエルシードによって巨大化した子猫は雷による攻撃を受ける。
「ぅわっ!」
雷を見てなのはは驚き振り向くと、黒いバリアジャケットを纏い、赤と黒のマントを着け戦斧を持つ少女がいた。
『あれって、フェイトちゃん!?』
圭一は驚く。
「そうだ。さて、僕も準備を始めるか。」
雅は圭一に話すと月村邸に入る。
「えっと、あなたは…」
なのはは話そうとするが、
[photon lancer.]
少女のデバイスは円錐型の魔力弾を発動しなのはと子猫を攻撃する。
「危ないなぁ。まったく、最近の子供の喧嘩は飛び道具も使うのか!?」
フォトンランサーを撃ち終えた少女と防御していたなのはに雅は言う。
「あなたは誰ですか!?」
なのはは質問する。
「ちょっとした理由でロストロギア、ジュエルシードを回収している。まあ、今ちょうどそこの子猫をやんわりと落ち着かせてジュエルシードを回収しようとしていたところだったけど…」
雅がなのはに説明していると、
「ジュエルシード、シリアルⅠⅥ、封印。」
少女は何もないかのように弱らせた子猫からジュエルシードを封印して回収する。
「そこの君!ちょっといいかな!君、地球出身じゃないよね!犯罪目的でジュエルシードを集めているなら、僕が相手になるよ!」
【CHANGE RIDE-HENSHIN KIGEN ONJOU-】
雅は少女に警告し、ディロードドライバーを変身鬼弦 音錠に変える。
「ッ!」
少女は雅に刃を向ける。
「わかった。それが君の答えか。」
雅は音錠を鳴らして仮面ライダー轟鬼に変身する。
「鬼闘術、雷撃脚!」
轟鬼は雷を纏わせた蹴りを少女に放つが、
[blitz action.]
少女は高速で回避し、轟鬼の背後を取り、
[scythe slash.]
斬擊魔法で轟鬼を攻撃し、落下する轟鬼に追撃するようにフォトンランサーを放ち、その衝撃で音錠は外れてしまう。
「しまった!」
轟鬼は驚くが、更に追撃として放たれたフォトンランサーが襲撃し、雅は意識を失い、変身は強制解除されていた。
「あの!?」
見ていたなのはは少女に声をかけるが、
「ごめんね…」
そう呟くとバインドをかけ、フォトンランサーを放ちなのはを気絶させてしまう。

「フェイトちゃん、凄い強いんだ…」
フェイトと雅の戦闘を見て圭一達は驚いていた。
「でも、あれは本当の強さじゃない。本当に強いのは、誰かを思いやって戦える、人を守れる強さ。私より、なのはや雅の方が、ずっと強いよ。」
フェイトは圭一に話す。

「………ん」
雅は目を覚ます。
「そうか、これはフェイトがかけてくれたのか…」
雅は自分にかけてあった少女のマントを見る。
「そうだ!?忘れていた!」
雅は思い出す。鬼戦士が戦闘中に意識を消失した場合、衣服の回収が行われずに変身が強制解除されることを。すなわち、今の雅は少女のマント以外一切の布を纏っていない全裸である。
「さて、辺りは暗いし、街灯も少ない。今のうちにここでの拠点に向かおう。」
雅は人通りの無い道を選び、事前に用意したアパートの一室へ向かう。
「予定通り、フェイトにディロードライバーを奪われた。」
『雅さん、予定通りってどういうことですか?』
「ここでフェイトにディロードライバーを奪われないと、僕とフェイトに接点が生まれない。これでようやく、僕はこの事件に参加出来るんだ。今の時点だと、ジュエルシードを一つも持っていないからね。」
『それで、雅はこれからどう動くんだっけ?』
「ああ、明日から少しの間聖祥大付属小の教育実習生として行動する。だから、こっちの行動は少し制限されるけど、我慢してくれ。」
雅は練習を終わらせて眠る。

翌日、なのはは驚く。なぜなら、昨日いた少年が学校の中で目の前にいたからだ。
「今日からしばらくの間教育実習生として皆さんにお勉強を教える凪風雅先生です。」
「皆さん初めまして、凪風雅です。今日から少しの間ですが、このクラスの一員として皆さんに勉強を教えさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。」
雅は礼をする。
〝驚かせてごめんなさい。僕もまさか君のクラスに赴任することになると思わなかったんだ。〟
〝本当にびっくりです。今日くる実習生の人が雅さんだと思いませんでしたよ!〟
雅となのはは思念通話で会話する。
〝僕もあの子に大切な武装を奪われて、取り戻さないといけない。高町さん達はあのジュエルシードってオーパーツを集めないといけない。僕達の利害は一致している。協力出来ないかな?〟
〝私でよければ、お手伝いします。〟
雅となのはは結託する。

「ここにジュエルシードがある。」
雅は事前に使っていた探索魔法で人気の無い場所に未覚醒のジュエルシードが落ちていた。
「なのは、お願い。」
なのはに協力を求めたミッドチルダのフェレット、ユーノがなのはに頼む。
「うん!レイジングハート、お願い!」
なのははバリアジャケットを纏い、雅とユーノは結界を展開する。
「君も補助系なんだ?」
ユーノは雅に言う。
「はい。僕達で高町さんをサポートしましょう。」
雅はなのはに防御の魔法をかける。
「ジュエルシード、シリアルⅧ、封印!」
雅達は着実にジュエルシードを封印してゆく。
「それじゃあ高町さん、また明日学校で。」
雅となのはは別れる。

「着実にジュエルシードは集まっている。確か、こちらが交渉に用いたジュエルシードは三つだったっけ?」
『うん。気をつけてね。確か私は通常形態を使わないでバルディッシュと一緒に戦うためにライトニングブレイブを使うはずだから。』
「覚えている。ディロードは自分が使う分には強力だが、敵にまわると手に負えなくなる。とは言え、僕が寸分狂わずに行動すれば間違いなく勝ってディロードライバーを取り戻せる。」
『だとしたら、今行っている通信って大丈夫なの?』
「問題ないよ。この行動も、この時間の中で行われていたことの一つだから。」
『あっ、雅さん一つ気になったんですけど、この通信って今俺達一緒にいる方のフェイトちゃんがいる組織、時空なんとかってのに傍受されていないんですか?』
「それなら大丈夫。時空管理局のセキュリティは大体把握出来ている。あとはそれに合わせた結界を二種類、僕の方と圭一達の方とで分けて使っている。片方を解除しただけではわからないよ。」
『なら安心ですね。』
「ああ。こちらも、そろそろ本格的に動く。それに時空管理局ももうじき動き出す。その時の対応次第だ。」
雅が物語に接触し、世界は動き始める。
to be continued.

次回予告
ついになのは達と接触した僕だが、その頃フェイトは……そして、時空管理局との共闘、フェイトとの決着。次回、『大変!新たな魔法使いなの』リリカルマジカル、頑張ります。 
 

 
後書き
新カード紹介
変身鬼弦 音錠:ディロードライバーを音錠に変え、仮面ライダー轟鬼に変身するカード 

 

第54話『大変!新たな魔法使いなの』

─それは、平凡な高校一年、凪風雅に訪れた小さな出会い。失ったのは自分の世界。手にしたものは希望の力。でも、その力は悲しい瞳をした少女に奪われた。だから取り戻す!その力も、少女の心も!仮面ライダーディロード、始まります─


雅がフェイト達と通信をしていた頃、赤い瞳の少女は集めた二つのジュエルシードとディロードライバー、そして土産のお菓子を持ち、魔方陣を展開していた。
「フェイト、本当に行くのかい?」
橙色の狼が少女─フェイトに質問する。
「うん、それにこのロストロギアについても報告しないといけないし。」
「だけど、またフェイトが酷い目に遭うのは見ていられないよ。」
「そんなことないよ。母さんは少し言葉が下手なだけだから。」
「だといいけれど。」
「それより行くよ、アルフ。」
フェイトに言われ、その狼─アルフは頷く。
「開け、いざないの扉。時の庭園、テスタロッサの主のもとへ」
フェイトは術者と対象を特定の地点へ転移させる儀式魔法を使い生まれ故郷へ向かう。

「ジュエルシード、シリアルⅩⅡ、封印!」
雅は封印魔法を発動し、新たにジュエルシードを回収する。
「高町さん、大丈夫ですか?」
雅は暴走していたジュエルシードの攻撃を受けて倒れていたなのはに手を伸ばす。
「そう言えば、今日もあの子来なかったですね。」
立ち上がりながらなのはは雅に言う。
「そうですね。ですが、ユーノさんのジュエルシードを回収するのに、邪魔が入らないのは助かりますね。」
雅とユーノは結界を解除する。

「あの時、こんな会話があったんだ…」
フェイトは雅となのはの会話を聞いて呟く。
「その頃フェイトちゃんはどこにいたの?」
圭一はフェイトに質問する。
「母さんの、所…」
フェイトは言葉が詰まるように返す。
「どうしたの?」
『フェイトにとって、母親のことはまだ整理がついていない。無理も無い。あの現実は、子供には辛すぎる。』
なのは達と別れた雅は通信で会話をする。
「それって、やっぱりその事件と関係が?」
『無い、と言えば嘘になるけど、百点とも言えない。フェイトがなのはに敗れて時空管理局に連行された時に、真実を知ることになると思う。フェイト、その時は通信は遮断しておく方がいい?』
圭一と話していた雅はフェイトに質問する。
「ううん、きっと圭一達も、真実を受け止めてくれると信じている。だから大丈夫だよ。それに、今の私は…」
『強いから、かな?』
「うん!」
『そうか。それならそろそろ通信を切る。確か、じきに時空管理局が動き出す。もしもの時を考えて、今日はこれまでだ。』
「頑張ってね。」
『ああ。』
雅は連絡を終わらせる。

「最近、ロストロギア関連の事件が舞い込んで来たって?」
「うん、それで反応としては五つ。実動で動いているのが三つ。補助が二つって所。話し合いが出来るといいけれど。」
「出来ない場合は捕らえる。僕が直接現地へ向かう。」
「気をつけてね。実動は二つがA+、一つは補助に関してはオーバーSだから。」
「何、慣れてはいる。それに、思考や対話はランクでは測れない。」
ここは時空管理局の艦船アースラの内部。執務官のクロノ・ハラオウンがオペレーターのエイミィ・リエッタと話をしていた。

その頃、フェイトは─
「母さん、まずこれが回収したジュエルシードです。」
自身の故郷、時の庭園に着き、大広間に入ったフェイトは二つのジュエルシードを渡す。
「それで、連絡で話したこのロストロギアだけど…」
フェイトは母、プレシアにディロードライバーを見せる。
「これね…」
プレシアはディロードライバーに触れる。すると、
『非適合者を確認、殲滅開始』
ディロードライバーから警戒音が鳴り爆発性の金属片が放たれる。プレシアとフェイトは咄嗟に離れディロードライバーを中心に防護壁を展開して爆撃を回避する。
「フェイト、これはどういうことかしら?」
「…そんな!?」
フェイトは驚く。
「まさか何も調べずに持ってきたわけではないでしょうね?」
「ごめんなさい、母さん…」
手元に戻ってきたディロードライバーを見てフェイトは謝る。
「それよりも…」
プレシアは声色を変え、自身が持つ杖型のデバイスを魔力の鞭に変え、あろうことかフェイトを打つ。
「あれだけの期間でたかだか二つ。ねえフェイト、あなたは母さんを悲しませたいの?」
プレシアは更に力強くフェイトを鞭打つ。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
フェイトはただ、謝ることしかできなかった。

プレシアが大広間から出るとアルフは人間態に変身し、プレシアを睨みながら大広間へ入り気絶しているフェイトに駆け寄る。
「フェイト、大丈夫かい?」
幾多にも及ぶミミズ腫れの跡を見たアルフはフェイトを抱きかかえる。
「…大丈夫だよ、アルフ。私、強いから…」
意識を取り戻したフェイトはアルフを見て言う。
「だけど…このままじゃフェイトの身が保たないよ!」
アルフは心配して言う。
「大丈夫。それよりも、次のジュエルシードを探さないと。」
フェイトは立ち上がり、地球へ向かった。

時は夕方、なのはとフェイトは向かい合っている。
「そのジュエルシードは、ユーノ君の物なの。だから…」
「母さんの為にも、それを回収しないと。」
なのはとフェイトは武器を構えて見合っている。そこには、未覚醒のジュエルシードがあった。そして、二人が突き進んだ瞬間、
「そこまでだ!」
転移して来たクロノが二人のデバイスを掴む。
「誰っ!?」
なのはは驚く。
「時空管理局だ!君たち、本部まで来てもらう!」
クロノは話すがフェイトは離れ、転移しようとする。その時、
「忘れ物だ!」
雅はフェイトに掛けてもらったマントを投げわたす。
「しっかりクリーニングはしてある。」
「ありがとう。」
フェイトはそう言うと、アルフとともに去る。
「君たちも、事件の重要参考人として来てもらうよ!」
クロノはなのは達を見ながら言い、なのは達は頷き時空管理局のアースラに向かった。

「君も、そろそろ元の姿に戻ってもいいんじゃないのか?」
クロノはユーノに言う。
「わかった。」
ユーノはそう言うと、薄緑の魔力光を光らせ少年の姿になる。
「えっ、えぇぇぇ~!?」
ユーノの姿を見てなのはは驚く。
「驚かせてごめん。こっちが僕の本当の姿。向こうは魔力が足りない時や、探索の時に使っているんだ。」
ユーノは驚く。
「君は驚かないんだな。」
クロノは雅に話す。
「あれより凄い敵と何度も戦っているので。」
「そうか。ところで、君の出身世界は?」
クロノは更に雅に質問する。
「えっ、雅さんって地球人じゃないんですか?」
なのはは疑問を口にする。
「そう。僕は地球人、当然地球出身。だけど、それだけだと百点ではないよ。僕は地球は地球でも、多次元世界の地球出身なんだよ。」
雅はなのはに説明する。
「そう言うことか。あの逃げた容疑者からも、僕たちの次元とは異なるエネルギーが観測された。君が関連しているのか。」
「はい。彼女との最初の交戦の際、僕が元々所持していた武装を彼女に奪われました。」
「なるほど。だから君たちは共闘していたのか。スクライアの方で紛失したジュエルシードの回収、それから自身の所有物の奪還で意見が一致して。」
「僕の方はそれで間違っていません。」
雅は認める。
「こっちは、単に協力者が欲しかったんだ。」
ユーノは概ね認める。
「さて、これからジュエルシード事件の対策室に入る。言葉は選ぶように。」
クロノに誘導されて対策室に入ると、緑の髪の女性が和のような空間で日本式のお茶を淹れていた。
「艦長、何をしているのですか。」
「あら、客人をもてなす準備だけど。あなた達の世界ではこれで問題ないかしら、高町なのはさん、それに凪風雅さん?」
アースラの艦長にしてクロノの母親、リンディは質問する。
「一つだけ間違いが。淹れた茶にシュガーとポーションミルクを入れるのは欧州式の紅茶で和式の緑茶には使いません。」
「雅、言葉を選ぶように言ったはずだ。」
「クロノ執務官、相手の国の文化を間違えるのは無礼に当たります。時にはそれが原因で諍いが起きるの。だから文化を間違えている場合は指摘してもらう方がいいわ。それで雅さんになのはさん、ユーノ君にお願いなんだけど、私たちの対策本部に入っていただけないかしら?」
リンディは質問する。
「本当ですか!?」
雅達は驚く。
「私たちとしては、悪い人を捕まえることより、事件の早期終息の方が大切なの。そのためにも、協力者が多い方が助かるの。」
「わかりました。こちらで協力出来ることがあれば、いくらでも。」
雅達はリンディの提案を受け入れ、時空管理局と合同でジュエルシードの回収を始めた。

フェイトがジュエルシードの回収に難航する中、雅達は時空管理局というバックアップを受けて回収が順調に進んだある日、戦闘の中で雅とフェイトは孤立する。
「君、名前は?」
「フェイト…フェイト・テスタロッサ。」
「きれいな名前だね。ところで、あの日、初めて僕にあった日に僕から奪ったあのドライバー、返してもらえないかな?」
「これのこと?」
【KAMEN RIDE-DELOAD-  FORM RIDE-DELOAD
LIGHTNING-】
フェイトはディロード ライトニングブレイブに変身する。
「それは僕の希望の力、人を護る為の物だ。返してもらえないなら勝負を申し込みたい。」
「勝負?」
「僕が個人的に回収した四つのジュエルシードと、君が僕から奪ったドライバーを賭けて、明日早朝に。」
「わかった。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
ディロードはワープのアタックライドで撤退する。
「逃げられたか。」
雅が戦っている頃、ジュエルシードを無事回収したなのは達が合流し、アースラに戻る。

「勝手な勝負を取り決め、申し訳ありません。」
雅はリンディに誤っていた。
「あの子、フェイトさんが持っていったあのロストロギアには、それだけ大事なものがこめられているのかしら?」
「はい、あれは僕と世界の絆の証。それに、世界や、人の心を護る為の物を悪いことに利用されたくないので。」
「確か、明日の早朝でしたね。必ず勝ちなさい。」
「はい!」
雅は対策室を出た。

翌朝、フェイトと雅は向かい合う。
【KAMEN RIDE-DELOAD-  FORM RIDE-DELOAD LIGHTNING-】
フェイトはディロードに変身する。
「これ以上、装填の守護者の力を悪用させない。トライフィン!」
ディロードは自身の魔力で、雅は透明な魔力光の足具を纏わせて飛ぶ。
「カルテットバインド!」
雅はメインとなる四重のバインドでディロードを拘束するが、
[bind break.]
バインドブレイクによって破壊され、ブリッツアクションで距離を詰められ攻撃を受けそうになるが、プロテクションで防ぐ。
「クイックバインド!」
雅は今度はバインドブレイクを無効にする即効性のバインドでディロードを拘束する。
「導け、鋼鉄の拳よ。」
雅は身体強化の魔法を使ってディロードに攻撃出来る防御を纏わせてディロードに拳を放つ。
「っ!?」
ディロードがその拳で怯んだ瞬間、
「ドレインバリア!」
雅はディロードを対象にバリアを展開する。
「これは?」
ディロードは疑問に思うが、その正体を知るのに時間はかからなかった。
「力が、抜けていく!?」
[どうやら、我々を防護する代わりに対象の魔力を吸収するバリアのようです。]
「ありがとう、バルディッシュ。」
ディロードはバルディッシュの説明を聞きディロードはバリアから脱出するが、
「カルテットバインド、ツインフォーメーション!」
雅はカルテットバインドを二重にかける。

「すげぇ、雅さんってやっぱり強い…」
モニター越しに観ている圭一達も唖然としている。

「高町さん、ユーノさん!多分この一発を撃ったら墜ちますので、拾って下さい!」
雅はなのはとユーノにお願いをし、
「悪いけど、勝たせてもらう!強者必滅……」
雅は己のリンカーコアの残りの魔力を全てチャージする。
「スパイラル!バーストォォォ!」
両手から放たれる螺旋状の魔力がバインドされているディロードに放たれる。通常形態のディロードでは無論この攻撃は防げる範囲である。しかし、フェイトの変身しているライトニングブレイブは速度を重視し、装甲が極めて脆くなっている。そして、雅のリンカーコアに内包されている魔力量はなのはとフェイト、そしてはやての合計値を遥かに超える魔力量がこめられている。それを全て放てばどうなるかは目に見えてわかっていた。
「ぅあああぁぁぁぁぁっ!」
螺旋状の魔力はディロードの装甲を砕いてなおディロードを攻撃し、変身が解除される。
「今だ…」
外れたディロードライバーを雅はつかみ取り、そのまま意識を失った。
to be continued.

次回予告
ついにディロードライバーを取り戻せた。今度はなのはが決着をつける番だ。そして明かされる、悲しい瞳の少女の、悲痛な真実。次回『決戦!全力全開の一騎打ちなの』リリカルマジカル、どこまでも 
 

 
後書き
温泉回なんてすっ飛ばしますよ!だってほら、映像として映らないし。なのは編もあと2話で終わりです。 

 

第55話『決戦!全力全開の一騎打ちなの』

─それは、平凡な小学三年生、高町なのはに訪れた小さな出会い。受け取ったのは勇気の心。手にしたものは魔法の力。友達は大切なものを取り戻せた。だから今度は、私があの子を助ける番。でも、その時の私には、事実を受け止める覚悟がなくて…仮面ライダーディロード、始まります─

「……ん」
雅が目を覚ますとアースラのメディカルルームにいた。
「目が覚めたか。」
「…クロノ執務官?……そうか、フェイトに勝って、ディロードライバーを取り戻せたんだ…」
雅は意識を取り戻す。
「そのディロードライバーだが、どういうことか説明してもらいたいんだが。」
「一体どうしたのですか?」
「どうしたも何も、そのロストロギアを調べようとしたんだが…」
「まさか、触れたんですか!?」
「そのまさかだ。まさかあんなシステムが組み込まれていたとは。封印魔法も通用しない。バインドで無力化も出来ない。一体どうなっているのか説明してもらう。それまでは出動禁止だ。」
「わかりました。このドライバーはかつて、悪魔との契約によって手に入れたもので、契約者に世界や希望の力を与えますが、特定の者以外が触れた場合、半径200mに渡って殲滅活動を行い、正規の使用者の所へ戻っていくシステムが組み込まれています。」
「なるほど、だからあの爆発のあと、雅の所へ戻ったのか。」
「はい。」
「ところで、どうしてフェイトが触れても何も起きない?」
「このディロードライバーは僕の他にもう一人だけ、使用出来る人がいました。」
「それは誰だ!?」
「…かつて、僕と一緒にいた妹の、望実です。」
雅はクロノの質問に対して嘘をつく。
「それで、雅の妹とフェイトに接点はあるのか?」
「おそらく、同じ遺伝子を読み取ったんでしょう。このディロードライバーの認証システムは遺伝子認証。遺伝子さえ確認すれば、使用は可能になる。」
雅は説明をした。

「雅、あの時私のことを庇ってくれたんだ…」
モニター越しに観ていたフェイトは呟く。

それから三日後、フェイトは海上にある四つのジュエルシードを強制覚醒させ、交戦していた。
「フェイト、四つのジュエルシードを一気になんて無茶だよ!」
アルフも最大限のサポートを行っているが手数が足りずに苦戦している。

「やはり過ぎた力は身を滅ぼすか」
モニターでフェイトの動きを観ていたクロノは言う。
「クロノ君、行っちゃ駄目なんですか!?」
なのはは言う。
「相手は指名手配中の容疑者だ。それに、向こうが戦闘能力を失ってからの方が、確保もジュエルシードの封印も都合がいい。」
クロノはなのはの言葉に返す。
「確かに、それは戦術としては正しい判断ですね。」
雅はクロノの冷静な判断を評価する。しかし、
「とは言え、彼女には話し合いの余地がある。」
雅は転送ポートを開き、なのはとユーノも出動準備をしていた。
「君たち!自分が何をしようとしているのか分かっているのか!?」
「はい解っています!それでも、今目の前で苦しんでいる人は見過ごせません!これより凪風雅!」
「ならびに高町なのは、命令を無視します!」
雅となのは達は現地へ向かう。
 
「……はぁ、はぁ…」
リンカーコアの残りの魔力が底をつき始めたフェイトは息切れを起こしている。すると、
「レイジングハート、お願い!」
[All right.Stand by lady.]
なのはが上空からバリアジャケットを纏って現れ、
【CHANGE RIDE-FORZE DRIVER-】
「変身!」
[ロ ケット オン]
雅はフォーゼに変身し、ロケットモジュールで滞空する。
「なっ!あんた達!」
アルフは驚く。
「フェイトちゃん、待っていて。今助けてあげる。」
[divide energy]
なのははディバイドエナジーを使い、自身の魔力をフェイトに与える。
「えっ?」
「きっちり仲良く半分こ。」
フェイトの疑問になのはは答え、
「勿論、ジュエルシードも!」
なのはは覚醒したジュエルシードにレイジングハートを構える。
「…わかった。」
フェイトもバルディッシュを構える。
「あんた達…」
アルフは穏やかな声で言う。
「話は後で、まずはジュエルシードの封印を!」
フォーゼはウォーターモジュールを装備してジュエルシードに向かってゆく。
「これは危ないな…」
[コ ズ ミィック オン]
フォーゼはコズミックステイツに変身する。
「人の希望(おもい)が、宇宙を創る!」
フォーゼはバリズンソードにロケットスイッチをセットし、
[リミット ブレイク]
その推進力で突進する。
「ライダーロケットストライク!」
フォーゼの突撃によってジュエルシードが一つ露出し、
「ジュエルシード、シリアルⅨ、封印!」
フォーゼはジュエルシードを封印する。
「ディバイン……バスタァァァー!」
なのはの砲撃魔法が炸裂し、もう一つのジュエルシードも露出。そして、
「ジュエルシード、シリアルⅩⅣ、封印!」
ジュエルシードは更に封印され、
「サンダー…スマッシャー!」
残る二つのジュエルシードはフェイトの射撃魔法によって封印される。
「やったね、フェイトちゃん!」
なのはは笑顔でフェイトの所に向かうが、
「なのは、危ない!」
ユーノが叫び、なのはが立ち止まるとフェイトの上空に暗雲が広がり、
「…母さん!?」
フェイトが怯えながら言うと、そこから紫色の雷がフェイトに降り注ぐ。
「フェイトちゃん!」
なのはは向かおうとするが、
「高町さん、危険だ!」
フォーゼによって止められ、雷がやむと、アルフはボロボロになったフェイトを抱きかかえ去って行く。

「貴方達、ここは組織で行動しているの。誰か一人が命令違反を行えば規則は乱れます。今回は結果が良い方へ向かいましたが、以後このようなことが無いように。」
「はい。」
「ごめんなさい。」
戦闘を終えアースラに帰還した雅となのははリンディに叱られていた。

その頃フェイトは─
「貴方は本当に、なんで母さんを悲しませるの!」
プレシアはフェイトを鞭で打っていた。
「ごめんなさい。ごめんなさい…」
フェイトは意識を失う。
「そろそろ限界ね…」
プレシアはジュエルシードを保管している部屋へ入る。
「この数で、果たして行けるか…」
プレシアが呟くと、アルフが殴り込むように入り、
「あんた、それでも母親か!?子供が一生懸命頑張っているのに、ありがとうの一言もなく道具みたいに扱って!」
プレシアの胸ぐらを掴む。
「主人が主人なら使い魔も使い魔ね…」
プレシアはフォトンバーストを使いアルフを攻撃する。
「どこへなりと、消えなさい!」
プレシアは更に複数のフォトンバーストでアルフを攻撃する。
(このままじゃ、フェイトの身が保たない。…そうだ!あの子になら…)
アルフは意識が途切れる中、次元跳躍で地球へ向かう。

「…母さん?」
「フェイト、アルフはあなたに見切りをつけて出て行ってしまったの。フェイト、あの子と全てのジュエルシードを賭けて勝負しなさい。いい?これが最後のチャンスなの。」
「…わかりました、母さん」
フェイトは涙を流しながら言った。

翌日、なのはは親友のアリサから不思議な大型犬を拾ったと聞き向かう。
「えっ!?」
なのはは驚く。そこには、ボロボロになった狼形態のアルフがいたからだ。
「アリサちゃん、ちょっとこの子と一緒にいてもいい?」
「うん、いいわよ。」
アリサは席を外す。
〝悪いね、こんな姿見せちゃって。〟
〝それで、どうしたんですか?〟
〝実は、あんたに頼みがあってきたんだ。〟
〝頼み?〟
〝あの子を、フェイトを助けてやってほしいんだ。あの子は悪くない。ただ、母親に悪いように動かされているだけなんだ。それに、フェイトが苦しんで、傷つく姿をもう見たくないんだ。だから、頼めた義理ではないのは解っている。でもどうか、あの子を救ってやってくれ。〟

「クロノ執務官、どう思いますか。」
「対象アルフから、敵意は感じられない。だが、指名手配犯の発言を鵜呑みにも出来ない。まずはアルフの確保からだ。」
なのはのやりとりをモニター越しに観ていた雅とクロノの判断により、アルフは時空管理局に保護される。

「あのっ!?」
帰り、なのはが歩いているとフェイトが声をかける。
「フェイトちゃん!?」
「明日、私とあなたのジュエルシードを全て賭けて、勝負してほしい。」
〝構わない。〟
なのはが悩んでいると、クロノが思念通話で許可する。
「解った。明日、フェイトちゃんと私のジュエルシードを賭けた一騎打ち、受けるよ。」
なのは承諾し、その日は別れた。

「見て、お母さん!お花の冠!」
フェイトは夢の中で、己の幼少期の記憶を見ていた。
「まぁ、すごいわね!」
プレシアは微笑む。
「お母さん、私の今度の誕生日、ほしいものがあるんだ!」
「なあに、アリシア?」
プレシアの言葉でフェイトは驚く。
(母さん、私はフェイトだよ!アリシアって名前じゃない!)
そこでフェイトは目を覚まし、なのはとの戦いに向かう。

「私のジュエルシードは五つ、君のジュエルシードは四つ。それを賭けて、私と戦ってもらう。」
「うん。」
フェイトの言葉を聞きなのはは頷きながらバリアジャケットを纏う。

「始まったね。」
「ああ。」
オペレーションルームでモニターを確認するエイミィと、エイミィの寝癖を直しているクロノが話している。
「でも、クロノ君にしては珍しいよね、こんなことを許可するなんて。」
「何。この戦いの結果に意味はない。それなら、好きにさせる方がいい。」
「だけど、なのはちゃんにあの話、してなくていいの?」
「今は話さない方がいいと思っただけだ。」

「ディバインシューター!」
「フォトンランサー!」
二人の弾魔法はぶつかり合う。
(初めて合った時より、はるかに強くなっている。この前よりも!それなら!)
フェイトはひたすらに回避行動を続け、不思議に思ったなのはが追いかけると、設置されていたバインドによってなのはは拘束される。そして、フェイトは呪文の詠唱をはじめる。
「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。」
フェイトの詠唱によってなのはの周りに38のフォトンスフィアが展開される。
「やばいって!フェイトは本気だ!」
アルフがユーノと雅に警告する。
「なのは!」
ユーノがサポートしようとするが、
「やめて!これは一騎打ちなの!」
なのはは拒絶する。
バルエル・ザルエル・ブラウゼル。フォトンランサー・ファランクスシフト。撃ち砕け、ファイア!」
フェイトは呪文詠唱を終え、フォトンスフィアから計1070発にも及ぶフォトンランサーを放つ必殺の魔法、フォトンランサー・ファランクスシフトを放つ。
「なのは!」
ユーノは叫ぶ。そして、煙が晴れると、ほぼ無傷のなのはがいた。
「攻撃が終わると、バインドってのも切れるんだ。」
なのはが言い、危機を感じたフェイトは逃げようとするが、なのはが仕込んでおいたバインド、レストリクトロックによって拘束される。
「今度はこっちの番!全力全開!スターライト…」
なのはは空間に残った残留魔力をレイジングハートに収束させる。その中にはフェイトは放ったフォトンランサー・ファランクスシフトの分も含まれていた。
[starlight breaker.]
「ブレイカァァァァァー!」
桜色の砲撃は海を割く勢いで放たれる。フェイトは咄嗟にバリアを展開するが、あっという間に砕かれ、スターライトブレイカーの直撃を受け、落下する。なのははそれを抱きかかえ、空へ飛ぶ。

「…私、負けちゃったんだ……」
意識を取り戻したフェイトは五つのジュエルシードをなのはに渡そうとするが、またもや暗雲が広がり、
「危ない!」
フェイトはなのはを突き飛ばすと、紫色の雷を受ける。その一撃は凄まじく、バルディッシュは小破してしまう。そして、ジュエルシードは暗雲に呑み込まれる。

「流石に、もう無理ね…」
術を放ったプレシアは吐血しながら言う。

「座標確認!時の庭園内、転送準備!」
アースラでは、プレシア逮捕の準備が始まり、局員は時の庭園へ転送される。
「ご苦労さま、高町さん。フェイトさん、今から貴方のお母さんが逮捕されますが、別の部屋で待っていますか?」
「…いいえ、ここで大丈夫です。」
リンディの質問に、手枷を着けられたフェイトは答える。
「プレシア・テスタロッサ、ロストロギア不正所持の容疑で逮捕する!」
プレシアは局員に囲まれるが、
「うるさいわね。」
広域魔法で周囲を囲う局員を倒してしまう。その時、
「なんだこれは!」
時の庭園を捜索していた局員があるものを発見する。そこには、フェイトによく似た幼い少女が何かの培養液の中で浮いていた。
「っ!?」
フェイトは驚く。
「私のアリシアに、手を、出さないで!」
プレシアは局員の頭部を掴み投げ飛ばし、広域魔法でなぎ払う。
「アリ……シア?」
フェイトは困惑する。
「プレシアは魔導実験の時に、娘のアリシアを事故で失ったの。その実験は記憶転写と死者蘇生の実験で、フェイトって名前は当時のプロジェクトの名前なの。」
「よく調べたわね、その通りよ。全てはアリシアの、私の娘のため。アリシアはいい子だったわ。時々我が儘も言うけど、元気で優しい子だった。だけど、記憶転写で作った偽物は所詮偽物。性格も利き腕も魔力資質も、全然違う作り物。」
「やめて!お願いだから…」
プレシアの説明になのは泣きながら言う。
「いいことを教えてあげるわ、フェイト。私はあなたを作った時からずっと、あなたのことが…」
「やめてぇぇぇ!」
なのはは叫ぶが、
「だいきらいだったのよ…」
プレシアは禁断の言葉を口にする。
「っ………………」
その言葉を聞き、フェイトは意識を失う。彼女の心とバルディッシュは、砕け散った。
to be continued.

次回予告
ついにプレシアさんが行動を開始。その時、フェイトちゃんは─次回『悲しい運命が、終わる時なの』リリカルマジカル、頑張ります。 

 

第56話『悲しい運命が終わる時なの』

─それは、平凡な小学三年生、高町なのはと、
高校一年生、凪風雅に訪れた小さな出会い。
受け取ったのは勇気の心。
手にしたものは希望の力。
勇気の魔法と世界の希望は交錯して、
一人の少女を救うため、
寂しい夜を終わらせます。
仮面ライダーディロード、始まります。─

「それが、フェイトちゃんの…秘密……」
雅の行動をモニター越しに観ていた圭一は言う。
「そう。私は、母さんにそうやって生み出されて、何も疑わないで、なのはや、みんなを傷つけていた。それから、みんなに助けられた私は、みんなに諭されて、フェイト・テスタロッサとして、一人の人間として接してくれた。だけど、やっぱりどこかで、まだ自分はアリシアの偽物で、望まれていない命なんじゃないのかって…」
「そんなことない!だって、あそこにいるのはアリシアって子でフェイトちゃんじゃないんだろ!」
「圭一…」
「だから自分のことを誰かの替わりだなんて思うなよ。」
「……ありがとう。」

「私は向かう!失われし旧世界、アルハザードへ!」
「アルハザードだと!?」
「次元震によって発生する狭間の世界、アルハザードは確かにそこにある!」
プレシアは集めた9つのジュエルシードを強制発動させ、次元を揺らす次元震を発生させる。
「時の庭園内、戦力増強中!どんどん増えてゆきます!」
プレシアは護衛用に傀儡兵を無数に召喚する。
「リンディ艦長、僕も現地入りします。なのは、雅、協力してくれ!」
「うん!」
「はい!」
「僕も行くよ!」
クロノは雅となのは達を連れて時の庭園へ向かう。
「アルフさんはフェイトさんを連れて救急室へ。」
「はい、わかりました。」
アルフは放心状態のフェイトを連れて救急室へ向かう。

「クロノ君、アルハザードって?」
なのはは走りながらクロノに質問する。
「アルハザードは、かつて膨大な魔術知識を所持していたが、その技術故に滅んだ旧世界。だが、例えどんなことがあったとしても死んだ者の命が蘇ることなど、あるわけないし、あってはならない。」
クロノはなのはの質問に答える。
「その通りです。僕達で、プレシアさんを止めましょう。」
雅達は時の庭園へ向かう。

「すごい数だ…」
雅達は入口に構えている傀儡兵の軍勢に驚くが、
「ぼーっとするな。行くぞ!」
クロノは軽い身のこなしで傀儡兵の頭部へ飛び移り、
[スティンガーカノン]
デバイス、S2Uから直射魔法を放ち、傀儡兵を撃破する。
「敵はこんなものじゃないんだ。どんどん進むぞ!」
クロノが扉を蹴り開けると、先程とは比較にならない数の傀儡兵がいた。
「クロノ執務官、ここは任せて下さい。」
【CHANGE RIDE-KABUTO ZECTOR-】
「変身!ハイパーキャストオフ!」
[hyper cast off!change!hyper beetle]
[maximum hyper cyclone!]
身雅はディロードライバーにカブトゼクターのカードをスキャンし、カブト ハイパーフォームに変身。マキシマムハイパーサイクロンで傀儡兵を薙ぎ払い、道を開く。
「先へ進みましょう。」
雅は変身を解除し、なのは達を通す。
「その地面の抜けた空間に足を踏み入れないで。」
「虚数空間。ありとあらゆる魔法が発動しない。落ちたら次元の彼方まで真っ逆さまだ。」
急ぎながらユーノとクロノはなのはに説明していると、階段にも傀儡兵の大軍がいた。
「みなさんの魔力は消費させません。変身!」
【CHANGE RIDE-V BUCKLE VERSION RYUUKI-】
〈SURVIVE〉
〈ADVENT〉
雅は更に龍騎サバイブに変身。ドラグランザーを召喚して傀儡兵の大軍を火焔弾で爆破する。
「ここから二手に分かれよう。僕と雅でプレシア確保へ、なのはとユーノは時の庭園の駆動炉を!」
「わかった!」
なのは達はクロノの指示を受け二手に分かれる。
「さてクロノ執務官、高町さん達が駆動炉を止めるまで、この大軍は僕が対処します!」
【CHANGE RIDE-FORZE DRIVER-】
[コ ズミィック オン]
[リミット ブレイク]
「ライダー超銀河フィニッシュ!」
雅はフォーゼに変身し、傀儡兵を必殺技で蹴散らす。
「やはり限界があるか…」
[ランチャー オン]
[スタンパー  ガトリング オン]
[レーダー sマグネット オン]
[nマグネット オン]
[リミット ブレイク]
フォーゼは右足にランチャー、左足にスタンパーをカスタマイズしたガトリング、左手にレーダーをカスタマイズしたマグネットモジュールを装備し、バリズンソードにNマグネットスイッチをセットし必殺技を発動する。
「ライダーロックオンフルブラスト!」
レーダーの力でロックオンされた傀儡兵は放たれる弾道砲撃によって爆散する。
「次へ行きましょう!」
雅は変身を解除し、クロノとともに先へ進む。
「まだ出てくるか!」
【CHANGE RIDE-HENSHIN ONSA ONKAKU-】
「鬼神ッ!覚声ッ!」
雅は装甲響鬼に変身し、清めの声を放ち傀儡兵を破壊。更に、
【KAMEN RIDE-ZX-】
「変身!ZX!」
ZXにカメンライドする。
「衝撃集中爆弾!マイクロチェーン!」
ディロードZXは両脚に装着された爆弾を投げ、電磁波を流す特殊チェーンを放ち傀儡兵を撃破する。

「フェイト、あの子達の所へ行ってくるね。」
フェイトを寝かせたアルフはなのはの救援に向かう。
「………っ」
アルフがいなくなり、フェイトは意識を取り戻す。
「アルフ……」
フェイトはモニターでアルフを確認し、なのは達と傀儡兵の撃退に向かっていた。
「あの子、私の為にあんなに必死に……逃げればいいってわけじゃない。捨てればいいってわけじゃ、もっとない。私達はまだ、始まってもいない。そうなのかな、バルディッシュ?」
[…yes sir]
バルディッシュは破損したコアを動かしながら答える。
「っぅぅ…」
その返答にフェイトは泣きながら抱きしめる。
「うまく出来るか分からないけど、やってみる。」
フェイトはバルディッシュは持ち直し、魔力を込め、
[recovery]
バルディッシュの破損を直す。
「終わらせよう。本当の私を、はじめるために!」
フェイトはバリアジャケットを纏い、転移魔法で時の庭園へ向かう。

「こいつら、数が多い!」
アルフは狼形態になり傀儡兵を破壊するが、圧倒的な数に苦戦する。
「だけならいいけど、このッ!」
傀儡兵は強大なパワーを持ちなのは達は苦戦を強いられる。
「なのは!?」
その時、ユーノがバインドで拘束していた傀儡兵の一体が拘束を破りなのはに武器を振りかざす。
「なのは!?」
ユーノとなのはが目を瞑ったその時、
[thunder rage!]
金の雷が傀儡兵を撃ち、
「サンダー…レェェェイジ!」
そのまま破壊する。
「フェイトちゃん!」
「フェイト!」
なのはとアルフは再び立ち上がったフェイトを見て驚く。そこに巨大な傀儡兵が現れる。
「装甲が硬い。一人じゃ勝てない。でも、ふたりなら!」
フェイトは自分の言葉で、なのはに伝える。
「うん!うんうん!」
なのはは感激し、レイジングハートを構える。
「ディバイィン…バスタァァァー!」
「サンダースマッシャー!」
フェイトも同時直射魔法を放つ。
「「シューーート!」」
二人は火力を上げて傀儡兵を撃破する。
「私、母さんの所へ行って、全てを終わらせたいんだ。」
「行って!駆動炉は、私とユーノ君で何とかするから!」
なのははフェイトを先へいかせる。

「これは!?」
雅は移動中、ある日記を拾う。そこには『プロジェクトFATEに関する研究日誌 ジェイル・スカリエッティ』と記されていた。
「これは、フェイトには見せられないな。」
雅はその日記を懐にしまう。
「まだ出てくるか!」
【CHANGE RIDE-KIVATT BELT-】
「変身!」
「来てくれ、タッつぁん!」
「はいは~い!バッシャーフィーバー!」
雅はキバ エンペラーフォームに変身し、エンペラーアクアトルネードで傀儡兵をぶつけ合わせて破壊する。
「雅、そこがプレシアの居場所だ!」
雅達は入り口に到着する。

その頃、内部では─
「プレシア・テスタロッサ、次元震は発生させません。私のディストーションシールドで抑えています。遥か昔に滅んだ旧世界、アルハザード。貴方程の魔導師が何故そのようなお伽話に縋るのですか?」
「アルハザードは実在する。次元と次元が交差して歪んだ先、アルハザードは確かにそこにある。」
現地入りしたリンディが次元震を抑制し、プレシアと対話していた。
「仮にあったとして、貴方はそこで何を?」
「無論、アリシアを蘇らせるわ。そして、失われた時間を取り戻すの。」
リンディの質問にプレシアが答えると、
「一度失われた時間を取り戻すことなんて、出来るものか!」
扉を蹴破り、クロノと雅が現れ、
「クロノ君、駆動炉は停止させたよ!」
なのはとユーノもやってくる。
「どんなにつらいことがあっても、それを逃げていい言い訳にしてはならない!失われた命も時間も、取り戻すことなんて誰にも出来ない!人は皆大事なものを無くしながら生きている。取り戻すことなんて、不可能なんだ!」
「くだらないわ。…ッ」
クロノの熱弁をプレシアは一蹴するが、持病により吐血し、隙を見せる。その時、
「母さん!」
フェイトとアルフもやってくる。
「あなたに、伝えたいことがあって来ました。」
「…今更何の用?」
「私、フェイト・テスタロッサは、確かに貴方の娘ではないかもしれません。貴方に作られた、偽物かもしれません。でも、私はあなたの為に、あなたを守りたい!それは私があなたの娘だからではない。あなたが、私の母さんだから!」
フェイトは手を伸ばしながら自分の意思を自分の言葉でプレシアに伝える。しかし、
「……ふっ、くだらないわ。」
プレシアはその言葉を一蹴する。そして、ジュエルシードを活性化させてディストーションシールドを破壊し、自ら虚数空間に飛び込む。
「このままじゃ!?」
雅は咄嗟になのは達に白紙のカードを渡し、
【WORLD HOPE-MAHOU SYOUJO LYRICAL NANOHA-】
雅はなのはの世界のワールドホープを発動。そして、
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
「変身!」
〔タカ!クジャク!コンドル!♪タ~ジャ~ドル~!〕
オーズ タジャドルコンボに変身し、虚数空間へ飛び込む。そして、しばらく経ちオーズは帰還する。
「プレシアは最後までこちらに抵抗し、次元の彼方へ消えました。」
変身を解除した雅は報告する。そして、ワープのカードを取り出す。
「君はこれから?」
「僕はもう去らないと。事件が正しく進んだ以上、僕がいればそれ自体が世界の異変となりますから。」
「まるで、プレシア・テスタロッサを死なせる方向に向かわせたみたいな言い方だな。」
「そう受け取っても構いません。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はクロノと会話を、なのはの世界から去る。

「ただいま。」
「…雅、お帰り。」
雅は宝物庫へ帰る。
「フェイト、これがフェイトに渡したかったものだ。」
雅はフェイトにレコーダーを渡す。
「このレコーダーって、もしかして…」
「そう、あの時の虚数空間での会話だ。」
雅はレコーダーを再生する。

「どうして来たの?」
プレシアはオーズに聞く。
「貴方の真意を知りたくて。」
「ふっ、私はただ、アリシアの為に生きているだけ。この子の存在だけが、私の心の支え。」
「見つけたんですね。アルハザードを。」
「ええ。だからこそこの座標に時の庭園を移動させたもの。」
「このまま行けると思いますか?」
「行けるわ。」
「そうですか。ですが、今の貴方を見て、アリシアさんはどう思いますか?」
「きっと、私を受け入れないでしょうね。アリシアの、ううん、私の幸せだけを考えて、アリシアの偽物を作って、あんなことをしていた。アリシアはそういうことを嫌う子だった。」
「そうですか。では、貴方が生み出して、貴方を救えなかったことを後悔しているフェイトのことは?」
「忘れていたわ。あの日、事故が起きる少し前、アリシアに頼まれていたお誕生日のプレゼント。」
「それって…」
「そう、アリシアは妹がほしいって言っていたわ。自分と同じできれいな金色の髪に赤い瞳。それでとっても素直な妹。きっと、フェイトはアリシアにとって、理想の妹だったわ。」
「そうですか。」
「でも、私はフェイトを愛せない。自分を痛めて産んでいないあの子は、やっぱり私の分身ではないわ。」
「それでも、フェイトは生きています。一体、誰の愛情を受けて生きて行けばよいのでしょうか?」
「貴方が愛しなさい。ううん、もう充分にいろんな人から愛されているわね。」
「貴方自身で愛してあげようとは?」
「無理よ。私はアリシアに縛られた亡霊のようなもの。あの子を愛する資格なんて…」
「人を愛するのに、資格なんて必要ない!その人大切に思えるかが重要なんだ!」
「そう…やっぱりあの子はもう、充分に愛されているわ。私は、アリシアと一緒にアルハザードへ向かうわ。」
「着けるといいですね。」
「止めないのね。」
「それは、装填の守護者にはできません。この世界は、プレシアさんが虚数空間に呑み込まれて消息不明となって事件が収束となります。僕の役目は救われない命を救うことではなく、世界を正しく進ませることなので。でも…」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!ギガスキャン!〕
オーズは恐竜のメダルをスキャンし、虚数空間の狭間にブラックホールを出現させる。
「これくらいは、自由がききます。」
「これは?」
「そのブラックホールに流れに乗って進めばきっと、アルハザードに着けますよ。」
「そう、感謝するわ。それなら私も…」
プレシアはそう言うと、本来虚数空間では展開出来ないフォトンスフィアを展開する。
「最低限貴方の顔を潰さないようにするわ。」
プレシアはフォトンバーストを放つ。
「協力、ありがとうございます。行ってらっしゃい。」
「ありがとう。さよなら。」
プレシアとアリシアの亡骸はブラックホールに吞みこまれる。
「プレシアは最後までこちらに抵抗し、次元の彼方へ消えました。」

雅はレコーダーを止める。
「どうして……どうして母さんを助けてくれなかったの!雅なら、母さんを助けられたのに!」
「フェイト、僕は最初に言ったはずだ。今のフェイトを守ると。あの時プレシアさんを助ければ、今フェイトはここにいない。恐らく、はやてや、守護騎士達とも出会えなかった。世界とは、誰かの命や、運命と一緒に歩んでいる。」
「……それで、アルハザードは本当にあるの?」
「ある。これは嘘ではない。フェイトはそう遠くない未来、アルハザードに関係するある人物が引き起こす事件に、深く関わることになる。」
ワールドホープの効果が終わり、雅はフェイトを宥めていた。
to be continued.

次回予告
ついに回るべき全ての世界を回った僕達。とうとう始まる最終決戦。次回、『壊す者と護る者』リリカルマジカル、頑張ります… 
 

 
後書き
新カード紹介
カブトゼクター:ディロードライバーをカブトゼクターに変え、仮面ライダーカブトに変身する為のカード。
Vバックル(龍騎):ディロードライバーをVバックルに変え、仮面ライダー龍騎に変身する為のカード。
変身音叉音角:ディロードライバーを変身音叉音角に変え、仮面ライダー響鬼に変身する為のカード。
仮面ライダーZX:仮面ライダーZXを召喚するカード。ディロードライバーにスキャンすることで、一分三十秒のみ仮面ライダーZXに変身出来る。
魔法少女リリカルなのは(ワールドホープ):雅を虚数空間の中で活動出来るようにし、プレシアの真意をフェイトに届ける。 

 

第57話『壊す者と護る者』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
今のフェイトを守る為に過去の世界を救い、異変が起きた全ての世界を回ったチームディロード。ついに、最後の戦いの時がきた。─

「みんな、これでディケイドによって改変されかけた世界は全て救うことが出来た。あとは、元凶たる仮面ライダーディケイド、そしてディケイドが率いる大ショッカーを倒せば、この旅も終わりだ。今まで、ありがとう。」
「雅、まだ早いよ。大ショッカーを倒すまでは、私達は一緒だよ。」
「その通り。それで、みんな準備は大丈夫?」
雅はワールドワープのカードを取り出す。
「はい!」
フェイト達は返事をする。
「では行こう、大ショッカーの拠点へ!」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅はワールドワープのアタックライドをスキャンし、宝物庫は大ショッカーの拠点がある世界へ向かう。

「ここって…」
宝物庫を出たフェイト達は驚く。
「今居る場所は元凪風流道場。すなわち、僕の出身世界だ。」
雅は現在の場所を説明する。
「炎囲さんの世界より悲惨な状況ですわね。」
「ああ。今は12月23日。半年もの間大ショッカーの好きにしてしてしまったんだ。仕方のないことだ。」
雅が説明しながら歩いていると、
「チームディロードだな!大首領様がお呼びだ。来い。」
大ショッカーの一員となったデスガロンが現れる。
「まさか大首領の方が呼んでくれるとは。」
「雅、罠かもしれないよ。」
「大丈夫。もし罠だとしても、その時は全精力を注いで敵戦力を壊滅に追い込む。デスガロン、案内してもらおうか。」
「いいだろう。来い。」
デスガロンは雅達の道案内をする。

「それにしても長いな…」
「お前達が遠い場所にいただけだ。」
「それにしても、かつて光太郎さんを苦しめた怪魔ロボットが一兵卒扱いとは。」
「俺とて納得いかん。だが全てはジャーク将軍、そしてクライシス皇帝のお考え。今は大ショッカーに身を寄せる方がクライシス帝国の未来の為とのことだ。怪魔ロボットという最下層の俺さえも引き抜いてくれたガテゾーン様、それを束ねるジャーク将軍に従うことが、今は一番重要なことだ。」
「そうだったのか…」
「くだらない話はいい。それよりあれが大首領様の拠点だ。」
雅とデスガロンが話していると、目の前に大ショッカーの拠点が見える。
「デスガロン、こいつらは!」
雅の顔を見た怪人達はざわつくが、
「こいつらが大首領様の言っていたチームディロードだ。」
「客人なら仕方ない。」
デスガロンの言葉を聞き怪人達は道を開ける。
「ついて来い。」
デスガロンは道案内をする。

「大首領様、例の者達を連れて参りました。」
デスガロンは傅く。
「よくやった。それにしても、久しぶりだな、兄貴。」
玉座には、雅の弟の流夜が座っていた。
「まさか、流夜が大ショッカーを率いていたとは。海東から真実を聞いた時はショックだったが、僕達の世界を襲撃した理由や納得がいった。だが、僕が憎いならどうして母上と望実を殺した!?」
「決まっているだろ。あいつらにも殺したい理由があった。凪風流ってのは、人を殺すのに使っちゃいけないんだろう?だから俺は大ショッカーを手に入れ、その力で全てを自分の物にしようと思った。だが、兄貴さえ殺せればどうでもいい。」
「流夜…」
「今までご苦労だったな、大ショッカー。もう用済みだ。」
流夜はディケイドライバーを装着する。
「大首領様、これは!?」
ジェネラルモンスターは驚く。
「お前達には死んでもらう。俺のことを利用するだけ利用して、裏切る可能性もあるしな。」
「流夜、一体何を…」
「兄貴、大ショッカーを潰したいんだったよな?俺も、こいつらに決着を邪魔されたくもないし、まずは準備運動だ。こいつらから先に片付ける。変身!」
【KAMEN RIDE-DECADE-】
流夜はディケイドに変身する。
「みんな、行こう!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
【KAMEN RIDE-X-】
【KAMEN RIDE-SUPER1-】
【KAMEN RIDE-KIVA-】
【KAMEN RIDE-DARK CHAOS-】
雅はディロードに、圭一はXに、沙都子はスーパー1に、理科はキバに、羽入はダークカオスに変身し、フェイトはライトニングフォームのバリアジャケットを纏う。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディケイドはブラストのカードをスキャン。ライドブッカーからエネルギー弾を放ち、怪人達を撃ち倒してゆく。
「ライドルロングポール!」
Xライダーはライドルを伸ばす力を利用して怪人達を突き倒す。
【ATTACK RIDE-REINETU HAND-】
「同時発射!」
スーパー1は両手を冷熱ハンドに変えて二種類の直射攻撃で怪人達を粉砕する。
【FINAL ATTACK RIDE-KI KI KI KIVA-】
キバは早速必殺技を使い、ダークネスムーンブレイクを発動して怪人達を倒してゆく。
「雅!」
「はい!」
ディロードはロードスラスターを合体解除させ、鬼狩流桜をダークカオスに渡す。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはブラストのアタックライドを使い、その拳で怪人達を撃破してゆく。
「これで行きます!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ダークカオスはスラッシュのカードを使い鬼狩流桜を強化させ、怪人達を斬り倒し、大ショッカーの拠点を破壊。一部が崩れたことで瓦解する前にディケイドとディロード達は脱出する。
「まさか流夜が我々の目論見を知っていたとは!」
「こうなれば、チームディロードもろとも始末するのみ!」
拠点が崩れたことで大幹部怪人達が現れると、
「圭一、今だ!」
「わかってます!待っていたぜ!」
【FORM RIDE-J JUMBO FORMATION-】
圭一は更に仮面ライダーJ ジャンボフォーメーションに変身し、大幹部怪人達を次々に踏みつぶす。
「アルカス・クルタス・エイギアス。煌めきたる天神よ。いま導きのもと降りきたれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。撃つは雷、響くは轟雷。アルカス・クルタス・エイギアス。」
フェイトは儀式魔法、サンダーフォールを唱え、魔力と雷を使い怪人達を打ち抜く。
「一気に終わらせる!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
ディロードはコンプリートフォーム サイドライトに変身し、
【ALL RIDER KAMEN RIDE-FINAL FORM-】
ディケイドを除くクウガからフォーゼまでの最強形態のライダーを召喚する。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ディロードは必殺技を発動する。
「ディメンションパーフェクトヒストリー!」
ディロード達13人のライダーはそれぞれ別方向に必殺の一撃を放ち、怪人達は殆どが倒され、
「俺を利用し続けていた罰だ。消えろ。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DECADE-】
ディケイドは必殺技のディメンションブラストを使い残る怪人達を全て撃破し、大ショッカーはあっという間に全滅してしまう。
「さて…」
ディケイドは変身を解除する。
「流夜…」
ディロードも変身を解除する。
「ちっ、やっぱり兄貴もカード補充の為に変身を解除したか。」
流夜は残念そうに言う。
「流夜、どうしても()けられないのか。」
「当たり前だ!邪魔な大ショッカーも消えた。俺を否定した奴らも殺した。後は兄貴、お前を殺せれば全てが俺のものだ!」
流夜はディケイドのカードを取り出す。
「…父上が言っていた流夜は凪風ではないという意味。理解が出来た。」
雅はディロードのカードを取り出す。
「雅、本当に戦うの!?」
フェイトは雅に言う。
〝ディケイドライバーさえ破壊すれば、きっと大丈夫だ。〟
雅は流夜に作戦が悟られないように念話で答える。
「行くぞ、変身!」
【KAMEN RIDE-DECADE-】
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「ディケイド、この世界で決着をつけて見せる!変身!」
雅はディロードに、流夜はディケイドに変身する。
「まずはこいつだ。」
【FORM RIDE-AGITO BURNING-】
「なら!変身!」
【CHANGE RIDE-J SPIRIT-】
ディケイドはディケイドアギト バーニングフォームに、ディロードは仮面ライダーJに変身する。
「なんだ?アギトが相手だからそれに変身したのか?」
ディケイドアギトは特筆すべき拳を放つ。
「そんなくだらない理由な訳ないだろ!」
仮面ライダーJは指でJの形を作りながらその拳をよける。仮面ライダーJは基礎的な力は高くはない。しかし、指でJの形を作る度にパワーが上昇する。雅の狙いはそこにあったが、
「今度は避けられると思うな。凪風流、白虎咆哮!」
ディケイドアギトは土地を隆起させる攻撃を放つ。アギトの強化された拳から放たれたそれは、流夜が初めて使用した時の更にはるか上の力となり、仮面ライダーJはジャンプして回避するが、
「それが狙いだ!凪風流、朱雀炎突!」
【FORM RIDE-HIBHKI KURENAI-】
ディケイドアギトはディケイド響鬼 紅に変身し、ジャンプして仮面ライダーJの前に向かい、急降下キックを放つが、
「やばい!?」
仮面ライダーJはディロードに戻り、その衝撃を抑える。
「…これが、闇風の力……」
ディロードは立ち上がる。
「だが負けるわけには、いかない!凪風流、奥義!」
ディロードは凪風流の奥義を打とうとする。しかし、
「凪風流、奥義・始祖!」
ディケイドも奥義を打とうとする。
「始祖だと!?だが、負けるものか!凪絶つ風!」
「天馬牙突!」
ディロードは横薙ぎの一撃を、ディケイドは直線で放たれる一撃を放つ。横薙ぎの一撃である凪絶つ風は一点特化で放たれた天馬牙突に貫かれ、その衝撃はディロードの装甲を破壊する。
「そんな……」
ディロードは死に物狂いの勢いで立ち上がる。
「どうだ!これがお前達が否定していた闇風だ!」
(やはり、流夜には、闇風には勝てないのか……)
ディロードにそんな考えが過ぎったその時、獣の牙のようなものが写された一枚のカードがディロードライバーに勝手にセットされる。
【ATTACK RIDE】
「…しまった!このカードをスキャンするわけには!?」
ディロードはそのカードが読み込まれないようにディロードライバーを押さえつけるが、
「なんだ?面白そうだな。」
ディケイドはライドブッカーからエネルギー弾を放ち、その手を弾いてカードをスキャンさせる。
【-BEAST-】
「ッガァァァアッ!グァアアアッ!」
ディロードライバーから紫色の靄が現れ、ディロードは唸り声をあげる。そして、その靄が晴れると、頭部のディメンションプレートが獣の牙のように引き裂け、ライドアイが赤黒く染まったディロード、激情態がいた。
「よぉ、流夜。お前は俺の逆鱗に触れた。殺すには充分な理由だ。」
ディロード 激情態は唸るように言う。
「おっ、ようやくその気になったか!」
ディケイドは楽しそうに向かうが、ディロードはいつの間にかブラックドラグクローは装着し、ドラグクローファイヤーを放ち、ディケイドを攻撃する。
「やべえ、すげぇ楽しいぜ!」
ディケイドは立ち上がって言う。
「そんなに楽しいんかよ!」
ディロードはフォトンバーストを放つ。
「あれって、母さんの!?」
その攻撃を見てフェイトは驚く。
「グアッ!」
フォトンバーストを受けたディケイドと吹き飛ばされる。
「流夜!てめえそんなんで俺に勝とうとしてたんか!」
ディロードはバブルルートでディケイドを拘束し、ダークキバが放つ波状結界を使ってディケイドを張りつけ、爆発性の独楽を落下させてディケイドを攻撃する。
「なあ、あれって全部雅さんが戦った敵の力じゃないのかな?」
圭一は言う。
「でもどうして!?だって雅は仮面ライダーだよ。」
「おそらく、ディロードのシステムの所為かと思うのです。ディロードは世界にある希望を救う力。当然、敵達の希望も含まれていると思うのです。そして、その敵達の希望が、雅に力を与えていると思うのです。」
困惑するフェイトに羽入は説明する。
「ほら、どうした!俺を殺すんじゃなかったんか!このままじゃ、俺が先にお前を殺しちまうぞ!」
ディロードはディケイドの頭部を鷲掴みにして瓦礫に激しく打ち付け、投げ飛ばす。
「雅!その人は雅の弟なんだよ!」
フェイトは叫ぶが、
「そうだ、仮面ライダーディケイド、世界の破壊者だ。」
ディロードはグラーフアイゼンでディケイドのディメンションアーマーを粉砕する。
「そのままじゃ、流夜は死んじゃうんだよ!」
「なんだ?ディケイドに味方するのか?だったら、まずはお前からだな。」
ディロードはレヴァンティンを持ちフェイトに向かう。
「雅、どうして!?」
「ディケイドに味方することは、既にディケイドに侵食されている証!」
「私だって、ディケイドを倒したい。なのはや、みんなを救いたい!」
フェイトの言葉を聞きディロードは立ち止まる。
「だったらややこしいこと言うな。」
ディロードは再びディケイドの方へ向かい、エターナルエッジを持ち、
「終わりだ。」
〔エターナル!マキシマムドライブ!〕
「フンッ!」
ディロードはエターナルエッジをディケイドライバーに突き刺し、そのまま押し込むようにエターナルエッジを蹴り、ディケイドを突き飛ばす。
「ッ…………」
ドライバーが破壊され、変身が解除された流夜の腹部にエターナルエッジが突き刺さり、流夜は血を吐きながらその命は絶える。
「やった!ディケイドを、破壊者を倒した!」
ディロードは笑いながら変身が強制解除される。
「………あれ?僕は、まさか、あの姿で流夜を!?みんな、早く!ディロードが暴走する前に、僕を殺してくれ!」
雅は混乱するが、時は既に手遅れな所まで来ていた。
【WORLD HOPE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
雅の身体は黒い靄に包まれ、広がってゆく。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
ディロードの最凶の姿が覚醒。その力の前にチームディロードは─次回、『装填の邪龍』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーX:ディショットシステムにスキャンすることで仮面ライダーXに変身できるカード。
仮面ライダースーパー1: ディショットシステムにスキャンすることで仮面ライダースーパー1に変身できるカード。
仮面ライダーキバ:ディショットシステムにスキャンすることで仮面ライダーキバに変身できるカード。
冷熱ハンド:スーパー1への変身中にファイブハンドを冷熱ハンドに換装する。
仮面ライダーキバ(ファイナルアタックライド):仮面ライダーキバの必殺技を発動させる。
仮面ライダーJ ジャンボフォーメーション:Jのフォームライド。ジャンボフォーメーションに変身する。
Jスピリット: ディロードライバーをJスピリットに変え、仮面ライダーJに変身する為のカード。

新フォーム紹介
仮面ライダーディロード 激情態
身長、体重に変更なし
パンチ力:45t
キック力:52t
ジャンプ力: 一跳び63m
100mを4秒で走る
ディロードが目標直前で窮地に陥った時にビーストのアタックライドによって強制的に変身させられる形態。その力は悪に染まり、カードの所持を無視してディロードライバーを介さずに敵達の力を使えるようになるが、理性を失い、目的の為ならば手段を選ばなくなる。 

 

第58話『装填の邪龍』

「みんな!ディロードが暴走する前に、僕を殺してくれ!」
雅は叫ぶが時既に遅く、
【WORLD HOPE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
消滅せずに残っていた地獄少女のワールドホープがスキャンされ、
「鬼狩流桜が!」
鬼狩流桜は再びロードスラスターへ融合し、二つのケータッチと共に黒い靄の中へ呑み込まれ、それらは一つの形へ変え、装甲になり、靄が収まると一体のドラゴンがいた。
「何なんだよこいつ!雅さんはどこへ!」
圭一達が探していると、
【SOUL RIDE-DELOAD-】
ドラゴンから電子音が聞こえ、チームディロードが振り向くと、頭部以外ディロードに変身し、鋼鉄の茨にがんじがらめとなった雅がドラゴンの心臓部にいた。
「雅!」
フェイトは雅の無事を確認して雅を呼ぶが、
「ついに、この時間でもこの姿になってしまったのか。」
「雅さん、今助けに行きます!」
圭一は雅に言うが、
「それは不可能だ。こいつは装填の邪龍、ディロードドラゴン。激情態となったディロードが目的を達成した時に覚醒する。みんな、ディロードドラゴンの心臓部を見てほしい。透明な存在の炎があるはずだ。」
「ありますけど…」
「その炎が尽きた時、ディロードドラゴンは自壊し、ディロードは始まりの夜に戻される。」
「雅さんの旅が、振り出しに…」
「それだけならいい。本当に辛いのはここからだ。その存在の炎を消費する際、ディロードドラゴンは自身が関わった世界のエネルギーを使って肩替わりする。」
「それって!?」
「ああ、死ぬ前に僕が関わった全ての世界を滅ぼすということだ。このまま放置すれば、みんなの世界も滅ぼして、僕は死ぬ。そこで、そうなる前に、チームディロードのリーダーとして、最初で最後の命令を与える。この命令には従ってほしい。現在、ディロードドラゴンは完全覚醒していない。そこで、完全覚醒する前に弱点である心臓を破壊するんだ。この際、ディロードドラゴンに囚われている人質の生死は問わない。」
雅は、自分ごとディロードドラゴンを倒すように言う。
「できるわけないよ!」
「雅、他に方法は無いの!?」
「フェイトちゃんと梨花ちゃんの言うとおりだ!」
「そうですわよ!」
「雅、みんなで手を考えましょう。」
チームディロードは思い思いのことを口にするが、
「それは不可能だ。かつて、72年前に初めてチームディロードを作った時、ディロードドラゴンに挑んだみんなは、ディロードドラゴンの圧倒的な力の前に敗れ…」
雅は無理だと言い切る。
「でもそれって、戦うからでしょう?私たちは雅を助け出したいの!」
「その時も、みんなはそう言って、何も出来なくて、結局完全覚醒したディロードドラゴンと戦い、そして僕の目の前で僕によって殺された。もう時間が無い!今ディロードドラゴンを倒せば、みんなと、僕が救った世界は守られる!頼む!僕を邪悪な怪物にさせないでくれ!」
雅は説明するが、ディロードドラゴンはついに動き出す。
「もう…手遅れだ……みんなの世界を…これ以上傷つけたくないのに……」
“グオォォォォォウ”
【ATTACK RIDE-PERFECT ZECTOR-】
ディロードドラゴンは咆哮をあげると、尻尾となったロードスラスター、ディメンションテイルをパーフェクトゼクターに変え、マキシマムハイパーサイクロンをフェイト達に放ち、フェイトはバリアを張って防ぐ。
「こうなったらディロードドラゴンを倒すことも、世界を救うことも不可能だ!」
雅は話す。
「諦めない!私たちは雅に救われたんだ!だから今度は、私たちが雅を助けるんだ!」
[plasma lancer]
フェイトはプラズマランサーを放つが、ディロードドラゴンはケータッチが変化しているディメンションウィングを使って飛翔。上空から火炎を放ちプラズマランサーを破壊する。
「俺達も行くぞ!」
【KAMEN RIDE-OOO-】
【FORM RIDE-OOO GATAKIRIBA-】
【FORM RIDE-OOO SYAUTA-】
【FORM RIDE-OOO BURAKAWANI-】
圭一達はオーズに変身するが、
【OOO KAMEN RIDE-TATOBA  POSEIDON-】
「命乞いはするな。時間の無駄だ。」
仮面ライダーオーズ 暴走タトバコンボと仮面ライダーポセイドンをディメンションウィングから召喚し、
【ATTACK RIDE-MEDAGABURYU-】
ディメンションテイルをメダガブリューに変える。
〔トリプル!スキャニングチャージ〕
暴走タトバはメダジャリバーにセルメダルを投入し、ポセイドンは武器を構えて必殺技を放つ。
「危ない!」
フェイト達は回避するがそこに、
〔♪プ!ト!ティラ~ノヒッサ~ツ!〕
ストレインドゥームが放たれる。
【FINAL ATTACK RIDE-O O O OOO-】
ガタキリバの分身が防ぐが、ダメージに脳内が処理しきれず沙都子は変身が解除される。
「雷光一閃、プラズマザンバー!」
暴走タトバとポセイドンが攻撃に当たらない安全地帯に逃げるのを見たフェイトはプラズマザンバーを放ち、暴走タトバとポセイドンを撃破する。
「戻ってきなさい、鬼狩流桜!」
変身を解除した羽入は叫ぶが、ディメンションテイルは変化しない。
「羽入、無駄だ。今ロードスラスターはディロードドラゴンを構成する肉体へと変貌している。鬼狩流桜はコントロールを失っているから反応しないんだ。」
雅は説明する。
【ATTACK RIDE-FAIZ BLASTER-】
【FAIZ KAMEN RIDE-BLASTER-】
ディロードドラゴンはファイズ ブラスターフォームを召喚し、ディメンションテイルをファイズブラスターに変える。
[[exceed charge.]]
二つのファイズブラスターからフォトンバスターが放たれる。
「危ない!」
羽入は咄嗟にバリアを展開して圭一達を守る。
「雅、ごめん!」
[jet zanber.]
フェイトはジェットザンバーを放ちディロードドラゴンの右腕を攻撃する。すると、雅の右腕を拘束している茨が少し緩んだ。
「ッ!みんな、もしかしたら、雅を救えるかもしれない!」
フェイトは希望を見出す。
「本当かフェイトちゃん!」
「うん。まず、誰かディスペアドライバーを出して。」
フェイトは手順を説明する。
「わかりました。」
【SUMMON RIDE-DESPAIR DRIVER-】
羽入はディスペアドライバーを召喚する。
「それから、私達で全力でディロードドラゴンの左腕を破壊して、雅の左手を自由にさせる。あとは私がディスペアに変身すれば、きっと雅を救えるはず。すぐに始めよう。」
「オッケー!」
【FORM RIDE-OOO TAJADOL-】
「わかったわ。」
【FORM RIDE-FROZE MAGNET-】
圭一はオーズ タジャドルコンボに、梨花はフォーゼ マグネットステイツに変身する。
「スプライトザンバー!」
【FINAL ATTACK RIDE-O O O OOO-】
【FINAL ATTACK RIDE-FRO FRO FRO FROZE-】
フェイトのスプライトザンバー、オーズのマグナブレイズ、フォーゼのライダー超電磁ボンバーがディロードドラゴンの左腕を直撃して破壊。雅を縛る左腕の拘束が解かれ、フェイトがディスペアドライバーを装着し、雅にもディスペアドライバーが出現する。
「雅、ブレイクディスペアで行くよ!」
〔ブレイク!〕
「あ、ああ!」
〔ディスペア!〕
「「変身!」」
雅はディスペアドライバーの下のスロットにディスペアメモリをセットし、雅はフェイトが装着しているディスペアドライバーに取り込まれる。
〔ブレイク!ディスペア!〕
フェイトはディスペアドライバーのトリガーを引き、仮面ライダーディスペア ブレイクディスペアに変身する。
“フェイト、ありがとう。”
内部で雅はフェイトに礼を言う。
“グオォォォォォウ!”
【ATTACK RIDE-ONIGARI NO RYUUOU-】
雅を失ったディロードドラゴンは暴れ、ディメンションテイルを鬼狩流桜に変えるが、
“今なら、ロードスラスターを呼び戻せる!”
「はい!戻ってきなさい、鬼狩流桜!」
雅は羽入に指示を出し、羽入は鬼狩流桜を呼び戻す。
“グオォォォォォウ!”
ディメンションテイルを失ったディロードドラゴンは苦痛で悶える。
“あとは、ディロードライバーさえ取り戻せれば。”
「わかった。」
雅が話し、ディスペアはロードスラスターを羽入から受け取る。
“このカードがあれば、きっと!”
ディスペアは、雅が変身に使うディロードのカメンライドカードをロードスラスターにスキャンする。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
ロードスラスターによって、仮面ライダーディロードが召喚される。
「召喚出来るのは一分が限界だ。それまでにディロードライバーを!」
ディロードは跳びあがり、ディロードドラゴンの懐に潜り込むが、再生した左腕がディロードライバーを押さえて、ガードする。
「ディロード、これを!」
ディスペアはディロードにロードスラスターを投げ渡し、
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはスラッシュのアタックライドを使ってディロードドラゴンを攻撃し、そのガードを突破してディロードライバーをディロードドラゴンから引き剥がす。
「あとは、大丈夫だな…」
ディロードは活動限界を迎えて消滅する。
“さて、フェイト、ライトニングフォームで使っているマント、用意出来ている?”
「うん。」
雅は、変身を解除した時に、身を包めるものがあるか確認する。
「それじゃ、変身を解除するよ。」
ディスペアは二つのメモリを外し、変身を解除。フェイトは即座にマントを雅に渡し、雅はそれで身を隠す。
「もしもの為に、これを用意しておいてよかった。」
【ATTACK RIDE-YOGASA-】
雅はロードスラスターに夜笠のアタックライドをスキャンし、その中から自身の着替えを取り出して、着がえる。
「みんな、本当にありがとう。これが最後の戦いだ。一気に行こう!」
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード、最終回!
ディロードドラゴンの圧倒的な力に苦戦するチームディロード。その時、最後の奇跡が起きる!次回、『仮面ライダーのいる国』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
地獄少女 二籠(ワールドホープ):世界の恨みのワールドホープ。ディロードをディロードドラゴンへ変貌させる。
仮面ライダーオーズ:ディショットシステムにスキャンすることで、仮面ライダーオーズ タトバコンボに変身できるカード。
仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ:オーズのフォームライドカード。
仮面ライダーオーズ シャウタコンボ:同上。
仮面ライダーオーズ ブラカワニコンボ:同上
仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ:同上
メダガブリュー:ロードスラスター/ディメンションテイルをメダガブリューに変える。
仮面ライダーオーズ(ファイナルアタックライド):仮面ライダーオーズの必殺技を発動させるカード。
ファイズブラスター:ロードスラスター/ディメンションテイルをファイズブラスターに変える。
ディスペアドライバー:ディスペアドライバーを召喚する為のカード。
仮面ライダーフォーゼ マグネットステイツ:フォーゼのフォームライドカード。
仮面ライダーフォーゼ(ファイナルアタックライド):仮面ライダーフォーゼの必殺技を発動させるカード。
鬼狩流桜:ロードスラスター/ディメンションテイルを鬼狩流桜に変える。
仮面ライダーディロード:雅がディロードに変身する時に使うカード。召喚用に使う場合、一分のみ召喚出来る。

次回、ついに序章の最終回です。 

 

最終話『仮面ライダーのいる国』

舞台は、12月24日に切り替わる。
「変身!」
雅はディロードに変身し、ディロードドラゴンへディメンションボルケイノを放つが、ディロードドラゴンは火球を放ち、打ち消す。
「やはり効かないか。」
【FORM RIDE-DELOAD LIGHTNING-】
ディロードはライトニングフォームに変身し、プラズマザンバーを放つ。しかし、これも通用せず、
“グゥゥゥグオォォォォォウ!”
ディロードドラゴンが叫ぶように吼えると、凄まじい地響きが起こり、なんとディロードドラゴンを中心に大地が隆起し、文字通り日本と離れてしまう。
「そんな!なんてパワーだ。」
地上に降りたディロードは率直な感想を述べるが、
“グオォォォォォウ!”
ディロードドラゴンは再び吼え、地面から今まで雅達が戦った敵達が現れる。
「あれって、もしかして…」
「恐らく、今まで僕達が戦った奴らをディロードドラゴンが召喚したのだろう。」
ディロードが考察していると、
「ねぇ、雅。この世界に、ワールドホープってないの?」
フェイトが質問をしてくる。
「あるにはあるが、対象は7人で、それに主人公もわからない。」
フェイトの質問にディロードは答える。
「雅、私ずっと考えていたんだ。雅の世界は、元から平凡な世界じゃなくて、雅が仮面ライダーになって、困っている世界を救う。そんな世界なんじゃないかって。」
「まるで、僕がこの世界の主人公みたいな言い方だな。」
「私は、そのつもりで言ったよ。きっと、この世界は雅が主人公なんだよ。そうじゃなかったら、雅は仮面ライダーになって、私達を救うなんて出来ないよ。」
ディロードはフェイトの考察を否定するが、フェイトは必死に説明し、
「仮にそうだとしても、この7枚のカードはどう説明がつく。僕達チームディロードは6人しかいない。」
「多分、その最後の一枚は、流夜の分だと思う。」
「流夜の分だとすると、もう使うことが出来ないだろう。だって、流夜はこの手で殺してしまったんだ。」
「雅、死者にワールドホープを叶える力ってないの?」
「一度もそんな事態に陥ったことがないからわからない。それに、そんなことは、死者への冒涜になる。」
「その願いを叶えるなら、それは冒涜じゃないと私は思う。」
「フェイト……わかった。みんな、このカードに、願いを込めてくれ。」
ディロードは変身を解除し、チームディロードに白紙のカードを渡し、流夜の死体にカードを握らせ、
「そうか、僕が主人公か…集え!世界の願い!」
ワールドホープを完成させる宣言をする。
「これは!?」
雅は、今までにない光を放つワールドホープに驚き、その光が晴れると、そのワールドホープのカードには雅達が今まで回った様々な世界のタイトルロゴが円を描き、中心に仮面ライダーディロードのタイトルロゴが描かれたカードが完成する。
「このカードに、全てを賭ける!」
【WORLD HOPE-ALL WORLD-】
雅がワールドホープをスキャンすると、雅の後ろに次元のオーロラが出現する。
「何故このタイミングで、次元のオーロラが!?」
雅は驚く。そして、
「ここは、一体?」
「一体何がどうなっているんだ?」
「フィリップ、事態が解らない。検索してくれ。」
「おや?どうやら別の国に着いたみたいだ。」
「どうも、アリスゲームは一時中断する方がいいみたいね。」
かつて雅達が救った世界の人々が現れる。
「本郷さん、翔太郎さん、それにみなさん!」
雅は驚く。
「君は何故、私の名を?」
仮面ライダー1号は雅に質問すると、途端に頭を抱え、
「そうか!思い出したぞ。ここが、雅君の言っていた未来の世界か。」
「本郷さん!その通りです。」
この世界に来た人々は雅との記憶が復元される。
「フェイトちゃん!」
その中には、なのは達もいた。
「なのは!?はやて!?それにシグナム達も!」
「テスタロッサ、無事か。」
「はい。ただ…」
フェイトはシグナムに話し、ディロードドラゴンを見る。
「なんじゃありゃ!?」
電王は驚く。
「あれが、このディロードライバーに封印されていた怪物です。あれさえ倒せればきっと、みなさんも安全に帰れると思います。」
雅は説明するが、
「水臭いぜ、雅。お前は俺のダチだ。よし、今度は俺達が、雅を助ける番だ!」
フォーゼが雅に言うと、
「弦太朗君の言う通りだ!私も力を貸そう。」
「そうだな。どうやら、ここにはモノリスも来ないようだし。始と一緒に戦えるみたいだ。」
「仕方ないわね。」
次々にその意見に賛同していく。
「みなさん……ありがとうございます!」
「俺があのデカいのをやるぜ!と言いてえが、雅、お前があれをやれ!雑魚は俺達が引き受ける!」
電王は再生怪人達に向かってゆく。
「なのは、力を貸して下さい。」
「えっ?いいですけど…」
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「ユニゾン、イン!」
【FORM RIDE-DELOAD STARLIGHT BRAVE-】
雅は仮面ライダーディロード スターライトブレイブに変身し、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「全力全開!」
『えっ!スターライト……』
「『ブレイカー!』」
スターライトブレイカーEXを放つが、ディロードドラゴンは何事もなかったかのように飛翔し、その巨体でディロードを踏み潰そうとするが、
〔スキャニング チャージ!〕
オーズ サゴーゾコンボがディロードを中心に重力を操作してそれを防ぐ。
「雅君、大丈夫?」
「はい!っ!?日野さん、危ない!」
ディロードは立ち上がったディロードドラゴンの足がオーズに当たらないよう突き飛ばし、その足による攻撃を受けて吹き飛び、変身が解除される。
「なのは、大丈夫か!」
雅は立ち上がりなのはの所へ向かう。
「平気、ユニゾンが解除される前にプロテクションを使ったから。」
なのはは無傷で立ち上がる。
「駄目だ。今のディロードでは、ディロードドラゴンに敵わない。」
雅は策を練ろうとする。その時、
[ロードスラスターにユニゾンのカードを使って下さい。]
バルティッシュが提案を出す。
「バルティッシュ…わかった。やってみます。」
【ATTACK RIDE-UNISON-】
[device unison]
雅がユニゾンのカードを使うと、ロードスラスターとバルティッシュは光を放ち、一体化して薙刀状の武器に変わる。
【LOAD BARDICHE ASSAULT THRUSTER】
合体した武器、ロードバルティッシュ・アサルトスラスターから一枚のカードが出現する。
[貴方達二人で変身をして下さい。]
内蔵されているバルティッシュが指示を出す。
「そうか!僕とフェイトは互いにディロードの変身者。二人が一緒に戦えば、きっと勝てる。フェイト、一緒に戦おう。僕達二人の、本気の全力全開で!」
「うん!」
雅はディロードライバーを装着し、フェイトはロードバルティッシュ・アサルトスラスターを持ち、雅はカードをディロードライバーにスキャンする。
【FINAL WORLD HOPE KAMEN RIDE-DELOAD LAST HOLY KNIGHT-】
雅とフェイトの身体は白く眩い光に包まれ一つとなり、仮面ライダーディロード ラストホーリーナイトへ変身する。
「まずはこれだ!」
ディロードはクロックアップのカードをロードバルティッシュ・アサルトスラスターのコアに翳す。
【ATTACK RIDE-CLOCK UP-】
「これは!?」
仮面ライダーイクサは驚く。何故なら、ディロードが使った効果が自分にも現れたからだ。
「なるほど、僕達が使ったアタックライドが皆さんにも付与されるのか。」
「マジか!?よっしゃあ!これならいけるぜ!」
深夏はディロードによってパワーアップしたことで持ち前の馬鹿力を生かして一般人の護衛に入る。
「皆さん、こっちへ避難して下さい!」
その避難誘導に時空管理局も合流する。
「雅、やっちまえ!」
「はい!」
フォーゼの言葉にディロードは返し、
「行こう、フェイト。このカードで、ディロードドラゴンを倒そう。」
「うん!」
ディロードは飛行魔法で滞空し、ディロードライバーに必殺技のカードをスキャンする。
【FINAL WORLD HOPE KAMEN ATTACK RIDE-ALL WORLD-】
ディロードはロードバルティッシュ・アサルトスラスターにカートリッジをセットする。
「「人を想いを!」」
ディロードは詠唱を始め、薬莢が飛ぶ。
「「世界に願いを!」」
ディロードは更にカートリッジをロードする。
「「未来を繋ぐ、架け橋となれ!ディメンション……」」
【all loading!dimension spinning】
「「スピニング!」」セットした全てのカートリッジをロードし、ロードバルティッシュ・アサルトスラスターから螺旋を描く砲撃が放たれ、ディロードドラゴンの心臓を貫通し、ディロードドラゴンは撃破され、ディロードドラゴンによって召喚された敵達も、仮面ライダーを始めとする世界の守護者達によって全滅する。
「皆さん、本当にありがとうございました!」
ディロードが変身を解除すると、雅とフェイトは分かれ、雅は深々と礼をする。
「大丈夫だって。それより、これからどうするんだ?」
加賀美は雅に質問する。
「これから、皆さんを元の世界へ帰したいです。僕の所為で、皆さんを巻き込んでしまったので。」
雅はワールドワープのカードを取り出す。
「そう。なら早くして。」
シャナは雅に言い、御崎市の町中に向かう。
「それでは、行ってきます。」
雅はワールドワープのカードをスキャンしようとするが、
【ERROR】
エラーが発生し、カードを取り出すと、ワールドワープを始め、この世界に来た世界で手に入れたライダーカードが全て消滅してしまう。
「そんな!これでは皆さんを元の生活に戻せない!」
雅は驚くが、
「別に、仕方ないんじゃないのか?」
クロノが雅の肩を叩き言う。
「クロノ執務官!?」
「先程、日本政府からの声明で、この切り離された土地は、日本領から外すと宣言された。雅、どうやら僕達は帰ることも出来ず、この土地に残らないといけない。それなら、ここを僕達の居住地域にしないかって、様々な世界から提案されている。あとは、この世界の住民である雅が承諾すれば、全て解決だ。」
「もうそこまで話が進んでいたなんて。」
「クロノ君が、国連にも話を持ち込んでいたの。」
雅の驚きに、エイミィが説明をする。
「どうする?」
「もし、ここを一つの国家にするとして、政府はどうしますか?」
「無論、雅には初代国家代表になってもらいたい。」
クロノの言葉を聞き、雅は悩み、
「わかりました。暫定で可能な限りの政府を設立します。それから、第一公用語は日本語のままとして、国家樹立用の紙幣、及び貨幣の製造を行うにあたって、鴻上会長。確か造幣局はありましたね?」
「勿論あるとも!」
「では、通貨に関しては今後詳しく検討を。まずは、書類の提出が最優先です。国家の印鑑も製造する必要があります。それから、融合した世界の確認も行いますので、時空管理局の皆さん、住民の確認を。特に出身世界は慎重にお願いします。」
雅は役割を分担する。
「さて、もう高校生には戻れないか…」
雅はそう呟いた。

そして、三ヶ月後─
「皆さんのおかげで我が国家、次元保護国は平常に国家機能しております。」
国連の場において、雅は演説している。
「特に、物質の提供を行って下さった日本、そして米国には感謝だけでは、語れません。」
切り離された土地は『次元保護国』として国家樹立。今は建国三ヶ月の演説を行っている。国連に加盟している国家の大半は演説に立ち会っているが、元となった国が日本である為、参加を拒絶した国がいくつかはあった。
「現在は物価も安定せずにいる為、国内需要で留めておりますが、まずは後進国として進ませていただきます。」
雅が調べた結果、融合した世界は雅が回った全ての仮面ライダーの世界のほかに、
灼眼のシャナ
キノの旅-the beautiful world-
ローゼンメイデン-トロイメント-
スクライド
這いよれ!ニャル子さん
人造人間キカイダーthe animation
変身忍者嵐(漫画版)
生徒会の一存
生徒会役員共
ひぐらしのなく頃に 解
魔法少女リリカルなのはA's
が確認され、現在は公共施設も正常に作動している。こうして、雅達の新しい道が開かれた。
仮面ライダーディロード序章~全ての始まり、守護の刃~完







予告
あの激動のラストは、始まりでしかなかった。
「どうして雅が!」
「俺達のダチじゃ無かったのかよ!」
「大地の精霊が、反応しない!?」
「雅、君を逮捕する!」
そして、
「もう…いい人でいるのは疲れたんだ…」
【CHANGE RIDE-BLABUCKLE-】
凪風雅(ディロード)、堕天
仮面ライダーディロード 第一部 崩壊する楽園
1月、始動 
 

 
後書き
新フォーム紹介
ディロードドラゴン
体長:10m
体重:24t
ディロードが激情態の力で目的を達成した際に覚醒する怪物で、別名『装填の邪龍』。本来は体長も2.5m程度であるが、『地獄少女』のワールドワープによって恨みと憎しみの念をエネルギーにして巨大化し、この個体となる。翼と尻尾はそれぞれディロードのアイテムが使われており、この能力を自由に発揮出来る。また、心臓部の存在の炎をエネルギーとし、それが尽きるまで破壊行動を行う。

仮面ライダーディロード ラストホーリーナイト
身長、体重に変更なし
パンチ力:推定1225t
キック力:推定2012t
雅とフェイトがファイナルワールドホープカメンライドによって合体変身した姿。自身が扱うアタックライドは全て、味方にも付与される。

そう、この舞台である2012年のクリスマス前ってまだ民主党政権でしたよね。懐かしい話ですよ。
そして、はっきり宣言します。第一部はディケイド完結編みたいな流れになります。 

 

第1話『新たなる始まり』

「ハヤテさん、どうしたんですか!?」
オーズはメダジャリバーを構えている。
「秘剣、影写し!」
オーズの眼前にいる相手、変身忍者嵐はオーズの目を潰して、その隙にオーズの首を切り裂き、その命が絶たれるとライダーカードに変わっていた。
「王と欲望と奪い合いの世界、捕まえた。」
嵐に変身していたフードを被った者はそのライダーカードを拾い上げて呟いた。


「おう、朝倉。今日も来たのか。」
「カズマ、仕方ないだろ。」
ここは、次元保護国の特別養成施設。ここでは、基礎の学習を学んでいない者、現代の知識を持たない者の知識向上、情状酌量の余地のある者の更生を基本とした施設である。ロストグラウンドで勉強を学べず、朝倉は小学校中学年程度で勉強が止まってしまっているため、雅の指示によりこの施設での教育を条件に、一般生活を行わせている。
「そういや、最近ハヤテを見ねえな。」
「お偉いさんのガキか?」
「違えよ。忍者の方だ。」
「同じ名前の奴が近くにいると解らないな。」
カズマは嵐に変身するハヤテの話をした。ハヤテを始めとする旧時代の人も、この施設で現代技術の知識を学び、それに合わせた職種を探す手伝いも、この施設の役割である。二人が話していると、
「カズマ、朝倉、授業の時間だ。」
劉鳳が二人のいる教室に入ってくる。
「おい劉鳳。前から思っていたけど、なんでてめえは俺達を指導する側なんだ!?」
「そんなことも解らないからお前はそこにいるんだろう。このままでは、かなみに学力で追い越されるぞ。」
「ちっ、わかったよ!」
カズマは舌打ちしながら席に座る。
「今日は、必要最低限の法律を教えておく。忘れれば、ここより厳しい所へ行くことになる。覚えておけ。」
劉鳳は授業を始める。劉鳳は、この施設の運営を任されている。規律を学ばせるならばと、雅に選ばれ施設の区画を始め、教育要項を考案したのも劉鳳である。
「今日の授業は終わりだ。カズマ、今日の内容を大まかにまとめてみろ。」
「おう。乗り物を運転する時はクーガーみてえに馬鹿みたいなスピードを出したら警察に取っ捕まる。それから、運転するのに免許が必要。あとは道路に書かれたルールにはいうことをきく。」
「それだけ分かれば今日は充分だ。二人とも、仕事があるのだろう。今日はもう終わりだ。」
劉鳳の言葉を聞きカズマと朝倉は出て行く。現在、カズマは鴻上ファウンデーションの警備員として職務を務めている。一方、朝倉は雅が香川に資料提供を行って製造したライダーデッキを受け取り、ミラーモンスターの駆除活動を行っている。二人の職務はそれぞれ時間制である為、それを社会復帰に役立てることが、雅の目的であった。

一方、雅は─
「現在、諸外国は我が国が日本に返還されるのかということに焦点を当てていますが、国家代表、そこはどうなっているのでしょうか!?」
国会の法改正案において野党から見当違いな質問を受けていた。雅は手を挙げ、
「凪風国家代表。」
審議長から指名される。
「国際連合において、半年前に我が国は日本国からの独立する際には、米国の調印もされております。これは、旧日本国土である我が国と日本国との二カ国で議論できる内容でもなく、現在日本国政府は我が国の返還を議論していないとの事が、総理大臣の見解です。それから、今議論すべきことは選挙法の改正法案の件で、日本国の国土返還ではありません。」
雅は返答するが、
「国家代表、この問題からお逃げするつもりなんですね!」
野党議員は身勝手な持論を言う。
「ただいまをもって、本日の国会を終了させていただきます!」
審議長の言葉で今日の議論は終了し、雅は中央会議室を出る。すると、
「国家代表、日本と国交問題はどの様にするつもりですか!?」
今日の国会の内容を待っていたとばかりにマスコミが群がる。
「どの様にも、日本も我が国も、国交を回復させる予定も、返還する予定もありません。」
雅は答え、
【ATTACK RIDE-WARP-】
ワープのアタックライドで外へ出る。
「これは、近いうちに放送法も改正する必要性がありそうだな。」
雅は国家代表庁舎の中で呟いていた。

「おい、真司!この間の記事はなんだ!?」
「編集長…じゃなくて社長!まずかったですか!?」
「まずいなんて話じゃねえよ!飛ばし記事を書くな!うちは今は公共新聞社になっているんだ!海外の人も見ることを考えろ。」
真司は大久保に叱られていた。新聞会社の殆どを失っていた所からスタートした次元保護国はOREジャーナルを公共新聞社として引き上げていた。
「大久保社長、例の黒いフードの事件、目撃者がいましたので今から取材に行ってきます。」
一文字がやって来る。現在、海外との国交が整備されていない次元保護国において、一文字はニュースを追うのに都合の良いOREジャーナルに入社していた。
「ああ、行ってこい。真司、隼人について行け!」
「分かりました社長!」
真司は一文字と共に出て行く。

「乾さん!」
「渡か。」
「あれから調子はどうですか?」
「普通にやらせてもらっている。」
「よかった。兄さんのライフエナジー供給システムが、オルフェノクにも適用できて。」
渡は巧の意見を聞き安堵する。世界が融合してすぐ、巧の寿命は残りわずかとなっていた時、大牙は咄嗟に巧をライフエナジー供給システムにつなぎ、一命を取り留めたことで、非人類への医療システムは飛躍的発展を遂げたのであった。
「この方法が、より多くの種族を救えるように、僕も兄さんの協力をしているんです。」
「なんでも、紅世の奴らにも使えるから、人を襲う奴が激減したらしいしな。」
「それでも、ゼロにはならないんですよね…」
「そのために、俺達や、シャナみたいなのがいるんだろう?」
「そうですね。」
巧と渡は分かれる。

「おい鍵!また会議を茶化して。お前それでも会長か!?」
杉崎は深夏に羽交い締めにされていた。本来、椎名姉妹はこの春に引っ越す予定があったが、次元保護国となり、国交が無いため、二人は碧陽に残り普通に生活している。
「おい、深夏!そろそろやばいって!真冬ちゃんも見てないで助けて!」
「知りません。中目黒先輩を無視した罰です。」
杉崎は助けを求めるが、放置される。

「この国の国交法はいつ整備されるのでしょうか?」
キノは国交省に電話で質問していた。
〝現在は移動手段の製造が行われていないため、当面は海外旅行等は不可能です。申し訳ございません。〟
「そうでしたか。ありがとうございます。」
キノは電話を切る。

「ここら辺も、雑草が生え始めましたね。」
「ああ。まずは参考の写真と、植物のデータ採取だ。」
「香那ちゃんには見せられないな。こうやって研究の為に植物を傷つけるのは。」
「天音ちゃんも、あまりよく思っていない。だが、この土地が安定しているか確認する作業は必要だからな。」
耕司と始は同じカメラマンとして意気投合し、現在は生物学研究所に勤めている。
「この世界ができて、俺は本当に嬉しく思っている。」
「どうしたんですか、相川さん。」
「俺と剣崎は、ジョーカーという互いに滅ぼしあうアンデッドだというのは瀬川も知っているだろ?」
「はい。」
「だが、この世界ではモノリスは干渉する能力を持たないのか、そもそも出現出来ないのか解らないが、俺と剣崎がこの狭い国の中にいても戦わずにすんでいる。俺が相川始となって、欲しかった平和な日々だ。」
「そうですか。あっ、噂をしていれば。」
始が語っていると耕司は何かに気づき始が見ると、剣崎と橘がやってくる。
「よ、始。ここら辺の調査か?」
「ああ。剣崎の方はどうだ。」
「こっちは今日は42件のロストロギアの解析を頼まれたよ。」
現在、剣崎と橘は超越文明研究所でロストロギアの研究、解析を担当している。
「そうか。大変だな。」
「ホントだよ。始の方も、頑張れよ。」
剣崎と橘は去り、始と耕司もサンプルと写真を生物学研究所へ運んでゆく。

「このサンプルの特性からして、日本の種子が偏西風もしくは鳥類を経由してこちらに渡ってきたものとみて間違いない無いだろう。」
耕司と始から渡されたデータを本郷は解析している。すると、
「本郷先輩!」
雅がやってくる。
「雅君か。」
「本郷先輩、どうですか?」
「やはり、太平洋中部にあるこの国は、日本由来の植物が運ばれて気安い立地条件にあるようだ。それから雅君、その先輩と呼ぶのは一体?」
「僕の在籍していた城南大学附属高校は城南大学の一貫校ですので、本郷さんは僕の先輩にあたりますから。」
「そうか。それで、雅君の方は調子はいいか?」
「ぼちぼちですね。」
「わかった。こちらの書類をまとめたら、勉強をみてあげよう。」
雅の学力に合わせた技術的な勉強をみることが出来るのは数少ないため、本郷はそちらも協力的に行っていた。

「ジローさん、イェッサーを外してから、具合は大丈夫ですか?」
夕暮れ時、ジローを見かけた雅は声をかける。
「雅君か。まるで付き物が落ちたような気分だよ。風田君にイェッサーを止めてもらって、皆さんに外してもらえて、本当に感謝しています。」
ジローには善を司る良心回路が備わっていたが、プロフェッサーギルによって、人間の持つ邪悪な私利私欲を司る悪心回路、通称イェッサーを接合させられ、妹機であるビジンダーを騙して脱走し、兄弟機の01と00を殺し、最終的にプロフェッサーギルを殺害した事でジローの心は完璧な人間となれたが、その事で思い悩んでいた。しかし、あるときイナズマンにイェッサーを停止してもらい私利私欲に惑わされる事がなくなり、雅達の協力で、イェッサーを外すことに成功したのだ。
「そういえば、最近ミツ子さん達が帰って来なくて、探しているんですよ。」
「本当ですか!?こちらでも捜査してみます。」
雅はジローの言葉を聞き、別れて単独捜査を始める。
「本当に、どこに行ったんだろう?」
ジローは人気の無い路地裏に入る。すると、後ろから黒いフードを被った男が現れ、
〔タカ!クジャク!コンドル!♪タ~ジャ~ドル~!〕
仮面ライダーオーズ タジャドルコンボに変身する。
「日野さん?じゃない!スイッチ、オン!」
ジローはキカイダーにチェンジする。
「君は一体!?何故僕を襲う!?」
キカイダーは自衛を行うがオーズは軽々避ける。
「答えろ!」
キカイダーは両腕で電気エネルギーを纏わせるが、
「こいつらがどうなってもいいのか?」
オーズは野太い声で話し二枚のライダーカードを見せる。そこにはキカイダーの探しているミツ子達が描かれていた。
「まさか!?」
「分かったか?」
〔スキャニングチャージ!〕
オーズは必殺技を発動し、飛翔する。
「デン、ジ……エンド!」
キカイダーは急降下してオーズに必殺技のデンジエンドを放とうとするが、オーズのプロミネンスドロップがその腕を破壊しながらキカイダーの胸部を抉りキカイダーは爆発。黒いフードの男はキカイダーのライダーカードを拾い上げ、
「光明寺の人造人間の世界、捕まえた。」
そう呟き、懐にしまう。世界は、平和に見えて、少しずつ侵蝕されていた。
to be contInued.

次回、仮面ライダーディロード
「羽入が見つからないの。」
「この世界にいない人は探せないぜ、お嬢ちゃん。」
「もう、いい人でいるのは疲れたんだ。」
「戦ってくれ、アニキ!」
次回『反逆のディロード』希望を紡いで、全てを救え! 

 

第2話『反逆のディロード』

「本日の国会を終了とします!」
審議長の言葉で、議会を終えた雅が外へ出ると梨花が待っていた。
「珍しいな、梨花が来るなんて。」
「雅、大変なことが起きたわ。」
「梨花が慌てるなんて、余程の事が無い限りあり得ない。何が起きた?」
「それが、一週間近く前から羽入が見つからないの。」
「本当か!?」
「ええ、感覚そのものが消えたような感じね。」
「そうなれば、行く所は一つだな。」
雅はマシンディローダーに梨花を乗せて鳴海探偵事務所に向かう。

「羽入って誰だ?」
事情を聞いた翔太郎は開口一番にそう言った。
「えっ?」
梨花は驚く。
「翔太郎、知らないのかい?彼女の出身世界、『ひぐらしのなく頃に』の世界にいる土地神だよ。ただ、どうやら世界の融合には巻き込まれなかったようだ。」
「そういうことだ。この世界にいない人は探せないぜ、お嬢ちゃん。」
翔太郎に言われ、雅と梨花は外へ出る。
「おかしい。羽入はチームディロードの一員として、ディロードドラゴンとの決戦にもいた。…一度調べなおそう。もしかしたら羽入以外にも、被害にあっている人がいるかもしれない。」
雅は警視庁へ向かい、長官となったリンディに事情を説明し、かつて融合した全ての世界をリストアップして大規模捜査に乗り出した。

「予想以上に深刻だったな…」
雅はため息を吐く。ピンポイントで誰かが消えていたケースは羽入だけだが、それ以外に既に五つの世界が完全に次元保護国から消えていたのだ。
「戦える人がいない天草会長達の世界は納得がいくが、日野さんに剣崎さん、更にはジローさんやハヤテさんの世界まで消えていたなんて。」
「どうするの、雅?」
フェイトは雅に質問する。
「今回の事件の首謀者の捜索、及び逮捕を目的とした特殊チームを設立しよう。敵は国家内乱を起こした重罪人だ。みんな、犯人は剣崎さん達アンデッドを倒せる力を持っている。慎重に行動しよう。」
「はいっ!」
雅とリンディの相談によって、次元保護国警察を総動員体制にして犯人の捜索に乗り出した。

「その件ならうちでも調べていた所だ。」
隼人は雅に話していた。
「犯人の風貌は常に黒いフードを被って、背丈は185程度。顔立ちからして四十代半ばと思われる。」
「ありがとうございます。これを基にモンタージュを作成し、配ります。」
雅は隼人からの情報を基にモンタージュを作成し、国内に流布した。
「これで、捕まるといいね。」
「そうだな、フェイト。」
フェイトと雅は話していた。
「さて、僕の方で調べたいことがあるんだ。」
「どうしたの、雅?」
「この世界から消失した五つの世界が正しく進んでいるか。これは原作を知っている僕にしか出来ないことだ。」
「そうだね。雅は被害に遭った世界を調べて。捜査は私達でやるから。」
「頼んだ。」
雅とフェイト達は分かれて捜査を進める。

フェイトは防犯カメラの情報を手がかりにして、最初に事件が起きた現場へ向かった。
「捜査責任者、フェイト・テスタロッサ。ただ今到着しました。」
「テスタロッサさん、見て下さい。まるで土地ごと丸々無くなっているみたいで、何の痕跡もありませんでした。」
先付けで捜査に着手していた氷川が状況を説明する。
「ありがとうございます。……これって!?」
荒野と呼ぶべき土地の中で、フェイトは何かを発見する。
「テスタロッサさん、何も無いように見えますが…」
「氷川さん、これを通して見て下さい。」
フェイトは氷川にある機材を渡して、氷川はそれを通してフェイトが指した場所を見る。
「この粒子状の物は、なんですか?」
「これは、恐らく犯人の残した残留魔力です。これを調べれば犯人が特定できる可能性があります。私は、他の現場を捜査します。氷川さん達は、引き続きこの土地の捜査をお願いします。」
「解りました。お願いします。」
フェイトは次の現場へ向かう。

その頃─
[bullet rapid fire-burning shot]
仮面ライダーギャレンの放つバーニングショットを受けて仮面ライダーデルタは敗れ、ライダーカードに変わってしまう。
「三原君!?」
「そんな……どうして君が」
真理と啓太郎は驚くが、ギャレンは無言で二人を撃ちライダーカードに封印してしまう。
「この世界はカイザに変身する者がいなくて助かった。」
ギャレンに変身していた黒いフードの男はライダーカードを拾い上げ、
「記号持ちし、夢の守り人の世界、捕まえた。」
男は荒野の中を歩いてゆく。

「マリーさん、何か解りました?」
フェイトは集めた残留魔力を解析班のマリエルに尋ねる。
「うん…すぐに解ったよ…フェイトちゃん、よく聞いてね─」

フェイトは急ぐように国家代表宅へ捜査本部の特殊会議室へ入る。
「─やっぱり…」
会議室の中は、四つのモニターと一冊の本が置かれていた。モニターにはそれぞれ、窓拭きをしている桜才学園の役員共、イツツバンバラと戦うキカイダー、天皇寺を殺害するギラファアンデッド、自身の体が異形へ変わっていることを映司に話す真木が映っていた。
「それじゃあ…」
フェイトが呟いていると、
「どうしたフェイト?そんなに慌てて。」
雅が入ってくる。
「雅、どこに行っていたの?」
フェイトは質問する。
「どこって、御手洗だけど?」
「じゃあどうして…仮面ライダーファイズのカードを持っているの!?そのカードは、ディロードドラゴンとの戦いの後で消えたよね!?」
フェイトは話の確信に迫る。
「ばれたか…」
雅はフェイトにロードスラスターの銃口を向ける。
「皆さん!今です!」
フェイトが叫ぶと、捜査メンバー全員が現れる。
「いつ気が付いた?」
「雅は、事件現場に大切な証拠を残してくれた─」

『フェイトちゃん、よく聞いてね。この残留魔力は、変身魔法で精製された残留魔力なの。』
『それで、術者は?』
『それが…凪風国家代表の魔力なの。』
『雅の魔力!?何かの間違いじゃないんですか!?』
『凪風国家代表の魔力はとても特殊だから間違えようがないの。だから、今回の事件は、まず確実に凪風国家代表が関係しているの。』

「マリーさんから聞いた私は捜査メンバー全員をここへ呼び雅を待った。そして、失われたライダーカードを持って雅が現れた。雅、どうして雅が私達を襲うの!?」
「あの魔力、消えにくいのか。そうだ、今回皆さんを襲撃している反逆者は僕だ。」
「どうして…なんで私達を襲うの!?」
「皆さんの世界は危険だ。この世界はあなた方ヒーローの存在に耐えることは出来ない。だから、消えてもらう!」
「でも、今までの雅はそんなことしなかった!」
「もう…いい人でいるのは疲れたんだ。」
「えっ…」
「今まで僕は、皆さんの世界を救ってきた。」
「そうだよ。だからなんでその私達を!?」
「今まで救ってきたのは、僕の世界を救うため。だが、今のままでは皆さんの世界は救われて、僕の世界は崩壊を迎える。これは自衛手段なんだよ。」
「そんなの間違っている!」
「間違っているのは百も承知だ。だが、皆さんに消えてもらわないと僕にとっては都合が悪い。だから…」
【CHANGE RIDE-BLAYBUCKLE-】
「変身!」
[turn up!]
雅はディロードライバーをブレイバックルに変化させ、仮面ライダーブレイドに変身する。
[mach]
ブレイドはマッハをラウズし、高速で移動して霞のジョーと響子を捕まえる。
「雅君!?」
光太郎はBLACK RXに変身するが、
「動くと、二人の命は無い。」
ブレイドは喉元にブレイラウザーを突きつける。
「くっ…」
BLACK RX達は留まるが、
「戦ってくれ、アニキ!」
「この人は光太郎さんを殺したあとで私達も殺すつもりよ!」
人質となった二人は叫ぶ。
「二人には黙っていてほしい。」
[time]
ブレイドはタイムをラウズし、周囲の時間を止める。
「さて、始めるか。」
[slash thunder-lightning slash]
[tackle metal]
[beat kick]
「ここで、始さんのカードを…」
[shuffle]
ブレイドはシャッフルを使い、全てのラウズカードを使用可能にする。
[fusion absorb evolution]
ブレイドは上級アンデッドのカードを使ってラウザーのポイントを回復させる。
[kick thunder mach-lightning sonic]
[slash beat metal]
[tackle magnet]
ブレイドは更にカードをラウズし、合計六つの必殺技を放つ。BLACK RXに同じ技は通用しない。しかし、それぞれ効果の異なる技の集中砲火を受け、
「そろそろ動くか…」
ブレイドは呟き、時間が動き始める。すると、そこには凄まじい爆発が起こり、それが晴れるとBLACK RXのライダーカードが落ちていた。
「アニキ!?」
霞のジョーは驚く。
「しかし、よく僕の思考が解った。流石は超能力者と言った所か、響子さん。」
変身を解除した雅はロードスラスターを振り下ろし、霞のジョーと響子をライダーカードに封印する。
「雅、どうして……どうして無関係な人達まで!」
「無関係なものか。彼らはこの世界にいてはならない異端。攻撃の対象だ。」
3枚のライダーカードを拾いながら雅は言う。
「さて、本当はこれだけいれば大量に手に入るチャンスだが、如何せん多勢に無勢だ。なら、今は撤退して体勢を立て直すか。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープを使って撤退する。
「そんな…雅が、本当に犯人だったなんて…」
フェイトは真実にショックを隠しきれず、その場に泣き崩れる。
「至急、各放送局へ連絡を。次元保護国国家代表、凪風雅の国家代表資格を剥奪、第一級指名手配犯に指定します!」
リンディ長官の宣言により、雅は国家代表の資格を剥奪され、指名手配犯となる。

「やっぱり、この手段は辛いな…」
雅は携帯のメモから仮面ライダーBLACK RXの項目を削除する。
「進化せし太陽の子の世界、捕まえた。」
雅はBLACK RXの世界のカードをしまう。
「まだ世界は七つ。この4倍も残っているんだ。どんどん行かないと。」
雅は休息をとると、マシンディローダーを走らせた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「雅、ダチじゃなかったんかよ!」
「もしかしたら、私の時のように洗脳されている可能性は。」
「リツ子とマサヒコを返せ、雅!」
「碧陽学園生徒会、終了。」
次回『浸食の波紋』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
どんな世界が敗れたか皆さんにはこちらのコーナーで表示いたします。(以下敗れた順)
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー(ブレイド)
仮面ライダー555 ←new
仮面ライダーBLACK RX ←new 

 

第3話『浸食の波紋』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「羽入が見つからないの!?」
「この世界にいないものは探せないぜ、お嬢ちゃん。」
「犯人の捜索、及び逮捕を!」
「ばれたか…」
「もう、いい人でいるのは疲れたんだ。」
「凪風国家代表の国家代表資格を剥奪。第一級指名手配犯に指定します!」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

その日の夕方、各メディアは慌てふためいていた。
『警察庁より緊急連絡です。本日15時24分をもちまして、国家反逆罪の現行犯で、凪風雅国家代表の資格が剥奪され、指名手配の対象となりました。皆さん、見つけ次第すぐ避難して、警察庁が到着するのを待ちましょう。繰り返します─』
「やはり動きが速いな…」
ラジオ放送で情報を入手していた雅は、他人事のように呟いた。
「いずれ、世話になるかもしれません。その時は…」
雅は、リィンフォースのライダーカードを見ながら言う。
「さて、次のターゲットは…」
雅はメモを見ながら行動に移す。

その頃、次元保護国では、戦える人員を全て集め、特別会議が開かれていた。
「皆さんも知っての通り、この次元保護国に反旗を翻した犯人は仮面ライダーディロード、凪風雅です。まずは、かつて彼が設立したチームディロードの皆さんに、話を伺いたいと思います。前原さん、お願いできますか?」
「はい。雅さんは、いつも俺達の世界を救う事だけを考えて、自分のことは考えていないような人でした。そして、雅さんが次に救う世界は自分の世界で、その妨げになるから、俺達を倒そうとしているのかと、思います。」
圭一は辛そうな顔で答える。
「前原さん、ありがとうございます。私達は、確かに凪風さんに世界を救っていただきました。ですが、私達はどれだけ凪風雅という人物を知っているのでしょうか?」
リンディが提示した質問に沈黙が広がる中、
「雅、俺達のダチじゃなかったんかよ!」
弦太朗が苛立つように言った。
「もしかしたら、ワームとかが化けた偽者とか!」
加賀美は考えた末に案を出すが、
「ディロードライバーは雅さんかフェイトさん以外が触れたらディロードライバーの機能が作動して大爆発を起こして死んでしまいますわ。ですからあり得ませんわ。」
沙都子がその可能性を否定する。
「ミラーモンスターが生きているんだ。もしかしたら、かつて俺の鏡像が出てきたみたいに、ミラーワールドの雅だとか。」
真司が新たに可能性を示唆する。
「でも、あの時の雅の服は反転していなかったわ。間違いなく本物の雅よ。」
しかし、その可能性も梨花が否定する。
「もしかしたら、かつて私が死神博士にされたように、雅君も何者かに洗脳されている可能性は、あり得ないか?」
本郷が新たな可能性を提示する。
「あの時、雅のリンカーコアは安定していました。もし誰かに操られている場合、リンカーコアは波長が乱れます。だから、多分雅は自分の意思で動いていると思います。」
それをフェイトが否定する。
「そうか…」
本郷の言葉で全員が黙ってしまう。
「あのっ!雅君の考えが解らないなら、雅君の考えを見ればいいと思います!」
なのはが提案する。
「なのはさん、ですがどうやって?」
リンディは質問する。
「私に考えがあります。」
なのはが言うと、
「そうね、私も思い当たる節を見つけたわ。」
梨花も反応し、二人は立ち上がる。
「その人の説得、私と梨花ちゃんに任せてもらえませんか?」
なのはは質問する。
「…わかりました。なのはさん、それから梨花さん、無茶はしないで下さいね。それでは、その人の説得はお願いします。」
なのはの案にリンディは許可を出す。
「行こう、梨花ちゃん!」
「そうね、なのは。」
なのはと梨花は早速行動に移す。
「こちらでは、その間に対凪風雅用のチーム編成を行いたいと思います。」
リンディが議題を提示すると、
「なんだ!?雅と喧嘩できんのか?」
カズマが反応する。
「カズマさん、凪風さんが一筋縄で止められないことはあなたもご存知のはずです。」
「けどよ、やっぱり雅とは本気で喧嘩してみたかったんだよ。楽しんじゃいけねえか?」
カズマが話していると、
「そんな考えでは、先が思いやられるな。」
「まったく、先輩より考えることが苦手な人がいたなんてね。」
劉鳳とウラタロスが呆れる。
「おい、てめえら。雅をこのまんま放置していていいのかよ!」
カズマが二人の言葉に反論すると、
「まったくもってその通りだ!」
弦太朗が同調する。
「雅が何を考えているか解らないなら、一度真っ正面からぶつかれば雅が何を考えているか解るはずだ!」
「ですが、そのやり方は危険すぎます。如月さん自身もまた、雅さんに狙われていることをお忘れですか?」
「そんなことは解っている。けど、それなら雅との衝突は避けられない。だったらぶつかるしかないだろ!」
「如月さん、仮に戦ったところで、雅さんの考えが解らなかった場合は?」
「その時はその時だ!」
「それでは作戦になりません。私達は組織で行動しています。一時の感情で作戦の決定は行えません。」
「作戦作戦って、雅は俺達の敵なんかよ!」
リンディの言葉に弦太朗がキレると、
「今の所、それ以外に何があるんだ?」
「あれだけのことをしていて、まだ仲間だとか言っているのか?」
翔太郎とクロノが反論する。
「世界に異変が起きて、その原因を叩く。それを僕達に教えたのは他でもない雅だ。そして、今はその雅が異変の原因。なら雅を捕らえる為に隊の編成とその決心は必要不可欠だ。」
クロノは更に設立を付け足す。
「皆さん落ち着いて下さい。それで、最初の現場から何かわかったことはありますか?」
激化する討論をリンディは静める。
「はい。最初に発見された証拠ですが─」 
リンディの質問に須藤(シザース)が答える。

その頃─
「雅、今ならまだ引き返せる!だから早くリツコとマサヒコを返せ!」
仮面ライダーアマゾンがジャングラーに乗ってマシンディローダーに乗るディロードを追っていた。
「引き返す気は無い。返してほしいなら僕を倒せ!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはブラストのアタックライドを使ってジャングラーの前輪を撃ち抜く。
「しまった!?」
アマゾンは咄嗟に飛び降り、コントロールを失ったジャングラーは大破し、ガガの腕輪と共にアタックライドのカードに変わる。
「これで、インカの超パワーは使えない。」
ディロードはマシンディローダーから降り、ロードスラスターを構える。
「あくまで、戦うつもりなんだな!」
アマゾンはディロードに跳びかかる。
「やはり、そうきたか。」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
ディロードはスプリットを使ってアマゾンのパンチに対応して分裂し、アマゾンを攻撃する。
「雅には、俺達の世界を救ってもらった恩がある。でも、その雅がどうして俺達を攻撃するんだ!?」
「全ては、世界を救うため。だが…」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
【ATTACK RIDE-BLAST-】
それでもアームカッターで攻撃するアマゾンに、ディロードはスラッシュを、分裂したディロードはブラストを使う。
「これで、終わりだ。」
【【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】】
二人のディロードは必殺技を発動する。
「行くぞ!アマゾン大回転キック!」
アマゾンも必殺のキックを放つが、
「ライダーチョップ!」
「ライダーパンチ!」
二人のディロードから放たれる必殺技の前に敗れ、ライダーカードに封印される。
「さて、まさかジローさんの記憶に、先に捕まえたはずのアマゾンの世界の人達の記憶が残っていた時は計画のチェックが必要かと思ったが、内部コンピュータにインプットされていただけだったから計画に支障をきたす内容ではなかったのが救いだった。とにかく、インカの秘宝を護りし世界、捕まえた。」
雅はアマゾンの世界のカードを拾い上げ、進んでいた道をマシンディローダーで進んでゆく。

「さて、着いたか…」
雅はマシンディローダーから降り、碧陽学園に入る。
「き、来たぞ!」
「こっちだ!」
「早く先生に連絡しないと!」
既に雅が指名手配を受けていることは国内に広まっているため、碧陽学園の生徒達は体育館に避難する。
「しっかり避難訓練の結果が実っているな。しかし、それ故にそれ以上のことは出来ないか。」
【CHANGE RIDE-UNIT GUYBER ACTΙ-】
雅はガイバーΙに殖装する。
胸部開口砲(メガスマッシャー)…」
ガイバーΙから放たれる砲撃によって体育館は消滅し、多数のライダーカードが落ちていた。
「次は校舎だな。」
雅は殖装を解除して校舎に進む。

「久しぶりだな、この廊下を歩くのも…」
雅が感傷に浸りながら歩いていると、
「私がいるこの学園で随分と好き放題してくれるじゃないの?」
生徒会の顧問である真儀瑠が現れる。
「これは真儀瑠先生、お元気そうで。」
「おいおい、私の大切な生徒達にあれだけのことをしておいてその態度か?」
真儀瑠は拳の構える。
「あなたが相手なら、手段を変えよう。」
雅はロードスラスターを構える。そして─

「ねえ杉崎、ここなら大丈夫なの?」
既に碧陽のOGとなっているくりむが杉崎に聞く。
「大丈夫ですよ会長。真儀瑠先生もいますから。」
杉崎はくりむをなだめる。すると、生徒会室をノックする音が聞こえる。
「真儀瑠先生でしょうか?」
真冬は質問する。
「多分違うだろ。」
「そうね、真儀瑠先生なら扉を開けずにこの部屋に入ることくらい簡単に出来るもの。」
その質問に深夏と知弦が答える。
「恐らく雅です。会長達は、その窓から逃げる準備を。」
杉崎が指示していると、
「やらせませんよ。」
いつの間にか雅が入ってきていた。
「雅、いつの間に!?」
杉崎達は身構える。
「ディロードの力があれば、ワープくらい余裕だ。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身。」
雅はディロードに変身する。
「雅、もう逃げ道がないのは解っている。だから、会長達だけでも、見逃してくれないか。」
杉崎はディロードに交渉を持ち込む。
「杉崎…」
「キー君…」
「鍵…」
「杉崎先輩…」
くりむ達は杉崎の心配をする。
「ハーレムを守るのは、主である俺の役目だ。何、心配しないで下さい。上手く何とかして、まt」
【ATTACK RIDE-SHOCK-】
杉崎の言葉を遮るようにディロードはショックのカードを使い、杉崎に高電流を流して杉崎をカードに閉じ込める。
「悪いが、無理な相談だ。」
ディロードはロードスラスターを横に振り、咄嗟に避けた深夏以外のメンバーをカードに封印する。
「会長さん、知弦さん、真冬!」
深夏は叫ぶ。
「あとは一人か。」
ディロードは深夏に近づく。
「雅、よくこんなことが平気な顔して出来るな!?それでも仮面ライダーか!?」
深夏はディロードに殴りかかるが、一般人の拳がディロードを傷つけることなど出来ることもなく、
「碧陽学園生徒会、終了。」
ディロードは深夏を切り裂き、カードに封印する。そして、変身を解除し、
「平気な顔で、出来るわけ無いだろ…」
雅は顔を歪めながら生徒会メンバー達が封印されているカードを拾い上げる。
「後は、残る生徒と、この学園だけか…」
雅はディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはスラッシュのカードをロードスラスターにスキャンする。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンションインフェルノ。」
ディロードは窓から飛び降りながら必殺技を使って碧陽学園の校舎を破壊して、中に残っていた生徒達と共にカードに封印する。
「これ、二つ追加か…」
雅はカードを拾い上げて、マシンディローダーに乗って、かつて碧陽学園のあった荒野を走る。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「雅君、どうして…」
「雅、そこまでだ!」
「ヒビキさん!」
「本当にお人好しだ…」
次回『消える音撃』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー (ブレイド)
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン ←new
生徒会の一存 ←new 

 

第4話『消える音撃』

これまでの、仮面ライダーディロードは!
「間違いなく本物の雅よ。」
「対凪風雅用のチーム編成をします。」
「雅、今ならまだ引き返せる!」
「よくこんなことが、平気な顔をして出来るな!?」
「平気な顔で、出来るわけ無いだろ…」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は、何を思う─

「手遅れだったか…」
本郷達昭和ライダーは行方知れずとなったアマゾンに対して呟く。
「それで、どうして本物さん達は、大介さんが消えたことがわかったのですか?」
はやては本郷に質問する。
「これは雅君が教えてくれた話だが、我々の世界は、光太郎君の世界まで、一つの世界として繋がっているらしい。それが理由かは不明だが、大介君の世界が消えたことに対して、我々のOシグナルが反応したんだ。」
はやての質問に本郷は丁寧に答える。
「ほぁ~、ありがとうございます。」
はやてはその答えを理解する。
「さて、僕達は消えた世界の調査が目的だ。雅が何か残していないか探そう。」
クロノの指揮で、昭和ライダーチームは捜査を始める。

「筑波先輩、どうですか?」
天道のチームに振り分けられた筑波と沖は上空から雅の捜索を行っていた。
〝こちら筑波、雅君は発見できません。〟
「この狭い国土で、よく隠れることが出来るものだな。」
「しかも、雅君に襲われた世界は、土地ごと無くなって、一部は荒野になっているのに。」
「それだけ、雅の隠密能力が高いということだ。」
「その分、油断が出来ないということですね。」
天道と沖は筑波からの情報を纏めながら雅について話している。
「そういえば、天道と雅君はどれくらい面識があるのですか。」
「俺の世界での雅の行動を聞くなら、俺より加賀美達の方が詳しい。俺の場合、ワームが擬態した俺と決着を着けて、ひより、妹がどちらの俺に付くか聴いてる時にあっただけだからな。」
「天道の方はそうだったのか。俺の方は、赤心少林拳の特訓の際に協力してもらったんだ。だから解らないんだ。何故そんな雅君が俺達を攻撃するのか。」
「解らなくても、やるしかないだろ。奴は俺達に刃を向けた。妹が危機にさらされているなら、その危機を全力で排除するのが、兄というものだ。」
「それも、御祖母様の言葉ですか?」
「そうでもあり、俺の言葉でもある。さて、筑波から送られた情報を纏めると、恐らく雅は襲撃する世界の何処かに潜伏して、襲撃を終えて世界が消えると、即座にワープを使って次の襲撃地点に移動している可能性が高いな。」
「そうですね。雅君の襲撃に規則性があれば対処も出来るけど、今の所不規則だから目星のつけようもないか。」
「ああ、それに俺達には加速は行えても転移は出来ない。例え追いつけても、こちらで押さえる前に逃げられる可能性が高い。それに合わせた対策も練る必要が出てくるな。」
天道と沖は雅の行動に対して考察を述べる。

「どうだ、一条?何か法則性でも見つかったか?」
警察庁でも、雅の行動の規則性が検証されていたが、
「チームディロードと電王の中に残っている記憶を基に襲撃された世界を順番に並べたんですが…」
一条は順番を纏めた紙を見せる。
「無関係な学生の世界の次に変身忍者。それから仮面ライダーオーズときて人造人間、ブレイド、ファイズ、昭和ライダー、昭和ライダー、学生の世界、か…確かに、何の規則性もないな。」
解析班も頭を抱えていた。

〝さあ、検索を始めよう。翔太郎、キーワードを。〟
「そうだな。仮面ライダーディロード。」
翔太郎はフィリップに検索してもらおうとするが、
〝駄目だ、翔太郎。先ほどと同じ一冊しか残らない。やり直そう。〟
地球(ほし)の本棚の本は、凪風雅に関する一冊を残して消えてしまう。
〝頼むよ、翔太郎。〟
フィリップが再び地球の本棚にアクセスすると、
「私達に任せてもらえませんか?」
梨花以外のチームディロードがやってくる。
〝わかった。それなら、キーワードを三つまで絞ってほしい。〟
「解りました。まず1つ目は、反乱。」
フェイトは、雅自身とは無関係なキーワードを選び、地球の本棚は少量減る。
「次は、維持。」
フェイトの2つ目のキーワードによって、本は棚二つ分に絞られる。
「最後は、救世。」
フェイトは最後のキーワードを発言する。しかし、
〝駄目だ、全て消えてしまった。〟
該当する本は存在しなかった。その後もチームディロードは一丸となって雅と間接的に関係のあるキーワードを選ぶが、該当する本は結局見つからなかった。

捜査班が手分けして調べている頃、ヒビキ達鬼戦士達は雅を発見していた。
「この辺りを探していれば、見つかると思っていましたよ。」
雅は自身を発見したヒビキ達を見てディロードライバーを装着する。
「僕達も思いませんでしたよ。まさか、かつて僕達の世界を救ってくれた雅君が、僕達に刃を向けるなんて。」
「雅君、何かの間違いッスよね!?」
イブキとトドロキは雅に話しかける。
「全ては、僕の世界の為。貴方達ヒーローには消えてもらう必要がある。」
「だとしたら、無関係な学生を襲う必要は無いよな?」
雅の言葉にヒビキが反論する。
「…さて、これ以上は探知されるから、お話はここまでです。…リスクが伴うが、仕方がない。これの出番だな。」
【CHANGE RIDE-FAIZ DRIVER-】
雅はファイズドライバーのカードを使う。そのことで、ディロードライバーから雅の体にオルフェノクの記号が流れ込む。
[standing by?]
雅は5を3回押してエンターキーを入力する。
「変身!」
[complete.]
雅は仮面ライダーファイズに変身する。
「どうやら、やるしかないみたいだな。」
ヒビキ達も変身する。
「3対1か。油断は出来ないな。」
ファイズはファイズフォンをブラスターモードに変えて狙撃するが、硬質感した響鬼達の身体はエネルギー弾を弾く。
「雅君、目を醒ますッス!」
轟鬼が振るう烈雷をファイズは軽々避ける。
「目を醒ますも何も、僕は元より正気です。」
【ATTACK RIDE-AUTO VAJIN-】
ファイズはあらかじめ用意していたオートバジンのカードをマシンディローダーにスキャンしてマシンディローダーをオートバジンに変える。
「ここは、こちらの方がいいか。」
[ready.]
ファイズはオートバジンのハンドルからファイズエッジを引き抜き、接近戦に切り替える。
「動きが速い!?こっちに反撃のチャンスを与えてくれない!?」
伊吹鬼は烈風を構える前に放たれるファイズの攻撃によって照準を定められない。
「響鬼、装甲。」
響鬼は装甲声刃を使って装甲響鬼に変身する。
「ヤバいな。」
[ready.complete.]
ファイズはファイズエッジにセットしていたミッションメモリーをファイズポインターにセットして右脚に装着。更にファイズアクセルのミッションメモリーをファイズフォンにセットしてエンターキーを押してファイズ アクセルフォームに変身する。
「鬼神、覚声。はぁぁぁぁ…」
装甲響鬼は必殺技を発動するために力を込める。
「それをくらうわけにはいかないな。」
[exceed charge.]
ファイズは必殺技を発動し、装甲響鬼に8つのポインターをセットし、
「はぁぁぁぁあああっ!」
「アクセルクリムゾンスマッシュ!」
装甲響鬼のいた場所で大爆発が起こる。
「響鬼さん!」
「雅君!」
伊吹鬼と轟鬼は爆発した二人を見て叫ぶ。
「二人とも、無事ッスかね?」
「そうであってほしい。」
二人が話していると煙が晴れ、力無く立っている装甲響鬼がいた。
「響鬼さん!」
「無事だったんスね!」
伊吹鬼と轟鬼は安心して近寄る。すると、
「鬼神、覚声!ハァァァァァァ………」
装甲響鬼は必殺技を発動し、
「ハァァァァァァッ!!!」
二人をライダーカードに封印する。
「本当に、お人好しな人達だ。」
装甲響鬼はライダーカードを拾い上げ、
「さて、仕上げだ。」
変身を解除した雅は更に、
【CHANGE RIDE-HENSIN ONIBUE ONTEKI-】
仮面ライダー伊吹鬼に変身する。

「ヒビキ君達、大丈夫かな?」
甘味処たちばなでは猛志の関東支部のメンバーは心配そうに話していると、傷だらけの伊吹鬼が入ってくる。
「イブキ君!?酷い怪我だ、大丈夫か?」
支部長の立花伊知郎が近寄ると、
「甘い。」
伊吹鬼は関東支部のメンバー達に鬼石を撃ち込み、
「音撃射、疾風一閃。」
烈風から放たれる高周波によって甘味処たちばなごと関東支部を壊滅させる。
「清めの音を奏でし世界、捕まえた。」
雅は変身を解除すると、マシンディローダーに乗って荒野を走り抜ける。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「雅君、これ以上君を見逃すわけにはいかない。」
「本郷、これも計算の内だ!」
「1度、使ってみたかったんだ。」
「俺はもう何も出来ない。」
次回『ディロード対栄光の仮面ライダー』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
ファイズドライバー:ディロードライバーをファイズドライバーに変えて仮面ライダーファイズに変身するためのカード
オートバジン:マシンディローダーをオートバジンに変えるカード
変身鬼笛 音笛:ディロードライバーを変身鬼笛 音笛に変えて仮面ライダー伊吹鬼に変身するためのカード

撃破世界一覧
生徒会役員共
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仮面ライダーオーズ
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仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
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生徒会の一存
仮面ライダー響鬼 ←new 

 

第5話『ディロード対栄光の仮面ライダー』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「雅君を発見できません。」
「一条、何かわかったか?」
〝さあ、検索を始めよう。〟
「目を醒ますッス!」
「本当に、お人好しな人達だ。」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は、何を思う─

「雅君、どうして─」
かつて甘味処たちばながあった荒野を見て、良太郎は言う。
「野上、解っているはずだ。もうあいつと戦う道以外残っていない。」
「義兄さん…」
侑斗の言葉に、良太郎は戸惑う。
「良太郎、これはあいつの言うとおりだよ。」
「せや、いつもの良太郎らしくないで。」
「そうだよ。良太郎がしっかりしないと、僕達だって迷っちゃうよ?」
「良太郎、おめえはこういう時ははっきり決められる奴だろ?違うか?」
イマジン達の言葉で、良太郎は何かを決める。
「それで、最初の事件が起きた時間に行って、義兄さんは何か見つかった?」
良太郎はゼロライナーで捜査をしていた侑斗に尋ねるが、
「いや、かなり厄介なことになっている。」
「どうしたの?」
「事件が起きた時間に入ろうとすると、時間がループしているのか、時の砂漠に出てしまう。」
「そうなんだ………待って!?」
侑斗の話を聴いて良太郎は何か思いつく。
「どうした、野上。」
「みんな桜才学園が最初の現場だと思っているよね。」
「そうじゃないのか?」
「うん。だって、そうなったら羽入ちゃんが消えたのは何時になるの?」
「…そうか!?羽入が何時消えたか調べないと、何時から異変が起きていたか調べられない。ありがとう、野上。俺はまた事件を調べなおしてみる。野上も気をつけろ。」
「うん。」
良太郎と侑斗は分かれて捜査に戻る。
「良太郎、すっかり元の調子に戻ったじゃねえか。」
「ありがとうモモタロス、みんな…」
良太郎はイマジン達に礼を言う。


「さて、そろそろ始めるか…」
「俺を捕まえて、どうするつもりだ、雅!」
立花藤兵衛を拘束している雅は、思念通話の魔法を発動する。
〝クロノ刑事、聞こえていますか?〟
「その声、雅か!?」
雅は自身を捜索しているクロノに念話を送った。
〝貴方が本郷さん達と一緒に行動していることは解っています。〟
「何っ!?」
〝それで、本郷さん達に伝言があります。海鳴岬において、立花さんを預かっています。本郷さん達のグループだけで来て下さい。以上です。〟
「待て!?」
雅は連絡事項を話すと念話を断ち切る。
「さて、これでどう出るか、だな。」

「それで、雅君はなんと言っていたんだ。」
「立花さんを預かっているから、僕達のグループだけで来るように言っていました。」
「明らかに罠だな。」
本郷とクロノの話を聞き、茂は考察を述べる。
「だが、ここは俺達だけで行く方が得策だろう。」
「あまりにもリスクが高すぎる!」
風見と結城は意見が割れるが、
「雅君の動きが解らない以上、たとえ後手に回っても雅君の策略に乗る方が得策だ。」
「私も、そう思います!」
啓介とはやてが雅の所へ向かう選択肢を選ぶ。
「それなら、選択肢は一つだな。」
「ああ。」
これまでの意見を一文字と本郷がまとめる。
「それで、雅君はどこにいるんだ?」
「海鳴岬だ。ここからならバイクを使えば15分程度で着く。すぐに向かおう。念のため増援も来れるように手配しておく。」
風見の質問にクロノが答え、はやてとクロノはそれぞれ本郷と一文字の乗る新サイクロン号の後部に乗って海鳴岬へ向かった。

「予想以上に早く着いたか。」
海鳴岬には、藤兵衛を縄で拘束している雅がいた。
「雅君、これ以上君を野放しにするわけにはいかない。」
「雅、君はもう、仮面ライダーを名乗る資格はない!」
「今の君は、力に溺れた怪人となにも変わらない。」
「君には感謝の気持ちがあるが、それとこれは別だ。」
「これ以上被害を出すわけにもいかないからな。」
「それにこれは先輩の弔い合戦でもあるんだ。手加減してもらえると思うなよ!」
本郷達は思い思いのことを口にするが、
「八神刑事と、クロノ刑事も来たのか。」
雅は聞き流すような態度をとる。
「雅君はそこまでやで!」
「国家反逆罪の実行犯として、逮捕させてもらう!」
はやてとクロノは警告する。
「二人は、もっと後で捕まえるつもりだったが、仕方がない。ここで捕まえるか。」
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
雅はディロードライバーをオーズドライバーに変える。
「変身!」
〔サイ!ゴリラ!ゾウ!♪サゴーゾ…サゴーゾ!♪〕
雅は仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボに変身する。
「行くぞ、雅君!ライダー…変身!」
「変身!」
「変ん身…ブイスリー!」
「ヤァーッ!」
「大ぃ変身!」
「変ん身、ストロンガー!」
「夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風、リィンフォース、セ~ット、アップ!」
「デュランダル、ゴー!」
本郷達は仮面ライダーに変身し、はやてとクロノはデバイスを展開する。
「これならどうだ!」
オーズは両腕に搭載されているゴリバゴーンを発射する。
「甘い!」
発射されたゴリバゴーンをV3と2号が撃ち落とす。
「ライドルホイップ!」
「エレクトローファイヤー!」
Xライダーは近距離から、ストロンガーは遠距離からオーズを攻撃する。
「危ないっ!?」
オーズはゴリバゴーンが無くなった分身軽になったことで、その攻撃を回避するが、
「ディレイドバインド!」 
クロノが放つ拘束魔法で捕らえられる。
「クラウソラス!」
更に、はやてが弾魔法で攻撃しようとするが、
「甘い!」
オーズはその馬鹿力でバインドを引き千切り、ドラミングを行って重力を操作してクラウソラスを撃ち落とし、更に、1号達を超重力空間で押さえつける。
「サゴーゾコンボは、ガメル由来の怪力と、重力の操作が行える。これで終わりだ!」
〔スキャニングチャージ!〕
オーズは必殺技を発動し、上空へジャンプし落下すると、その重力波によって地面が隆起する。
「今だ!」
1号達は超重力空間が解かれる一瞬を狙って回避するが、2号とはやてが引きずり込まれてしまう。
「一文字さん!」
「はやてちゃん!」
ライダーマンとXライダーがそれぞれのロープで二人を引き上げようとするが、
「これも計算の内だ!」
「せやから、任せて!響け、終焉の笛…」
2号とはやてはオーズへの反撃を狙う。
「雅君、受けるといい。ライダーパワー、フルパワー!ライダーパンチ!」
2号とはやてが攻撃の準備を整えた次の瞬間、
「やっぱりやめだ。」
オーズは重力を操作して、2号とはやての周りをほぼ無重力に近い状態に変え、二人は浮上し、その先にはクロノがいた。
「しまった!?」
2号が驚くころには既に遅く、ライダーパンチははやてに放たれ、暴発したラグナロクが2号とクロノを襲い、大爆発が発生し、2号達のカードが落ちてくる。
「さて…」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はオーズの変身を解除し、ディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-DURANDAL-】
ディロードはロードスラスターをデュランダルに変える。
「一度、使ってみたかったんだ。」
ディロードはデュランダルを構える。 
「雅、いい加減にしろ!電パンチ!」
ストロンガーは電気エネルギーのパンチを放つが、
「待っていた!」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
ストロンガーの攻撃に合わせてディロードは分裂する。
「しまった!」
ストロンガーは驚く。
「向こうは任せた。」
「そっちは頼んだ。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
分裂した方のディロードはワープを使って何処かへ行く。
「何のつもりだ!?」
Xライダーはディロードに聞く。
「お忘れですか?自分達も標的だということを。」
ディロードはそう言うと、ジャンプして魔法陣を展開する。
「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ…」
ディロードが詠唱を始めると、周囲の外気温が低下し、
「凍てつけ!エターナルコフィン!」
ディロードの魔法発動によって周囲が凍結し始めるが、
「ここは俺達に任せるんだ!V3逆ダブルタイフーン!」
「ライドル風車返し!」
V3とXライダーがそれを防ごうとする。しかし、
「無駄だ。」
凍結の速度は速く、V3とXライダーはエターナルコフィンによって凍りつき、それが砕けると、ライダーカードに封印切される。
「雅!?貴様、許さんぞ!チャージアップ!」
次々に敗れる先輩を前にストロンガーは激昂し、超電子ダイナモを起動させる。
「なら、これだ。」
【CHANGE RIDE-TYPHOON VERSION 2-】
「変身!」
雅は変身を解除してタイフーンを使い、仮面ライダー2号に変身する。
「行くぞ!超電、ウルトラサイクロン!!」
ストロンガーは超電子エネルギーを高めて突進する。
「それをくらうわけにはいかない。ライダーパワー、フルパワー!ライダーパンチ!」
2号は突進するストロンガーをライダーパンチで吹き飛ばすが、
「まだまだ!」
ストロンガーはそれでも突進を止めない。
「このままでは、城さんが自壊してしまう!一か八かだが、仕方がない。フルパワー、ライダーキック!」
突進してくるストロンガーに、2号は回し蹴りを放ち、クレーターができるほどの大爆発が発生し、煙が晴れると、息を荒くした雅がいた。
「雅君、もう諦めるんだ!」
「まだだ!変身!」
【CHANGE RIDE-BIRTH DRIVER-】
[クルッ クルッカポン!]
雅はライダーマンの言葉を無視して仮面ライダーバースに変身する。
「スイングアーム!」
ライダーマンは鉄球のカセットアームを装備してディロードに攻撃しようとするが、
[キャタピラ レッグ]
キャタピラレッグによって機動力を確保して回避する。
「なら、ネットアーム!」
ライダーマンはネットアームでバースを捕らえようとする。
「そう来たか。」
[カッター ウィング]
バースは更にカッターウィングを装備して上空へ飛ぶ。
「まだだ!マシンガンアーム!」
ライダーマンはマシンガンアームを使ってバースを攻撃しようとするが、
[ブレスト キャノン]
バースはブレストキャノンを使ってライダーマンに攻撃の隙を与えず、
[クレーン アーム  ドリル アーム  ショベル アーム]
バースは残るバースCLAW′sを装備してバースデイにパワーアップし、
「バースデイ、フルバースト!」
全火力を注ぎこんだブレストキャノンの一撃を放ち、ライダーマンをライダーカードに封印する。
「まさか、こんな形で雅君と1戦まみえることになるとは、思ってもいなかった。」
1号は身構える。
「僕もです。ですが、始まった以上、やめるわけにもいきません。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅は再びディロードに変身し、
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
コンプリートフォーム サイドライトにパワーアップする。
「本気で行きます!」
【ALL RIDER′S KAMEN RIDE FINAL FORM】
ディロードは平成ライダー最強形態を召喚する。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンションパーフェクトヒストリー!」
ディロード達は1号目がけてライダーキックを放つ。
「ライダーパワー、フルパワー!ライダーキック!」
1号もディロードにライダーキックを放つが、平成ライダー達がその攻撃の露払いをし、ディロードのキックが1号に直撃し、1号は爆発。ライダーカードに封印される。
「そちらも終わったのか。」
本郷達の世界をカードに封印したディロードがやってくる。
「あとは、立花さんだけですね。」
ディロードは藤兵衛にロードスラスターを向ける。
「俺には何も出来ない。好きなようにしろ!」
「では、遠慮なく。」
藤兵衛の言葉を聞き、ディロードはロードスラスターを振り下ろして、藤兵衛をライダーカードに封印する。
「栄光の七人ライダーの世界、全て捕まえました…」
雅は変身を解除して藤兵衛達のカードを拾い上げていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「雅君、止まりなさい!」
「仮面ライダーなんて名乗って、ごめんなさい!」
「雅君は、駄目なんかじゃない!」
「一体、何があったんだ?」
「僕の過去を、話す時が来たみたいだね。」
次回『悲壮の告白』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
デュランダル:ロードスラスターをデュランダルに変えるカード
タイフーン(2号):ディロードライバーを2号用のタイフーンに変えて、仮面ライダー2号に変身する為のカード
バースドライバー:ディロードライバーをバースドライバーに変えて、仮面ライダーバースに変身する為のカード

撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン
生徒会の一存
仮面ライダー響鬼
仮面ライダーX ←new
仮面ライダーストロンガー ←new
仮面ライダーV3 ←new
仮面ライダー ←new 

 

第6話『悲壮の告白』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
〝本郷さん達のグループだけで来て下さい。〟
「これ以上君を野放しにするわけにはいかない。」
「1度、使ってみたかったんだ。」
「雅!?貴様!」
「栄光の七人ライダーの世界、全て捕まえました…」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

「こちらスカイライダー、ディロードは発見できません。」
「気をつけて下さい。チームディロードからの情報で、先程本郷さん達が雅君にやられたらしい。」
「ありがとう。こちらは引き続き…」
スカイライダーがスーパー1と連絡をとっていると、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ダークネスディメンションヒストリー!」
ディロード コンプリートフォーム サイドダークが必殺技を発動しながらスカイライダーに急接近してくる。
「しまった!ディロードに後ろを取られた!」
スカイライダーはスーパー1とカブトに警告する。
「終わりだ。」
ディロードはダークライダー達と共にスカイライダーにキックを放ち、スカイライダーは爆発。ライダーカードとなって上空から落下する。
「スカイライダー!?」
スーパー1はディロードの前に敗れた先輩を見てショックを受ける。
【CHANGE RIDE-GATACK ZECTER-】
「変身!」
[henshin! cast off!change stag beetle!]
そんなスーパー1の前に、仮面ライダーガタックに変身した雅が現れる。
「なるほどな、俺の世界も、俺以外のライダーは全てやられているわけか。」
カブトがカブトクナイガンを構えながら言うと、
「ライダーだけではない。あなたの世界は、もうあなたしか残っていませんよ。」
ガタックはライダーカードにされている田所、樹花、そしてシシーラワームを見せる。
「ひより!?樹花!?よくも俺の大切な妹を!お前だけは俺の手で倒す!」
カブトは激昂し、ハイパーゼクターを呼び出すが、
「待っていた!」
[clock up!]
ガタックはクロックアップを使ってカブトより素早く行動し、ハイパーゼクターを横取りする。
[clock over!]
「ハイパーキャストオフ!」
[hyper cast off!change hyper stag beetle!]
ガタックはハイパーゼクターを使ってハイパーフォームに変身する。
「ハイパークロックアップ!」
[hyper clock up!]
ガタックは光速で動き、無防備となっているスーパー1とカブトを一方的に攻撃して一カ所に集める。
[maximum hyper power!one two three…]
「ハイパーライダーキック!」
ガタックの必殺キックがカブトとスーパー1に炸裂し、
[hyper clock over!]
光速移動が解除されると大爆発を起こし、二人の仮面ライダーはライダーカードに封印される。
「天の道を往く赤い靴の天使の世界、そして…」
変身を解除した雅がカブトのライダーカードを拾い上げ、スーパー1のライダーカードに手を伸ばすと、
「雅君、止まりなさい!」
かつてスカイライダーとスーパー1を支援していた男性、谷源次郎が現れる。
「自分から捕まりにくるとは…」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
雅はロードスラスターにブラストのカードをスキャンして、谷を撃ち抜く。
「これで、空を飛ぶライダーの世界、心鍛えし惑星開発用改造人間の世界、捕まえた。」
雅はスーパー1、スカイライダー、そして谷のカードを拾い上げて近くの林へ向かう。

その日の夜─
「今度は筑波さんに沖さん、それに天道さんの世界まで…ごめんなさい!こんな…こんな形でしか皆さんを救うことが出来ない…こんな駄目な奴が仮面ライダーで…ごめんなさい!」
雅はカードに封印されているスカイライダー達に答えの帰ってこなかった謝罪と懺悔を行っていた。すると、突然はやてとリィンフォースのカードが光り出す。
「はやて…それにリィンフォース…何か言いたいことがあるのか?」
【SUMMON RIDE-REINFORCE YAGAMI HAYATE-】
雅はロードスラスターを使って二人を召喚する。
「雅、君は駄目な男ではないよ。」
「せや、私達の世界の為に、一生懸命頑張っている。立派なヒーローや。」
リィンフォースとはやては雅を慰める。しかし、
「そんなことはない。本当にヒーローなら、もっと別の方法で皆さんを救う方法を見つけ出せる。だから僕は…」
雅はそれを否定する。
「それは違うよ。恐らく、この世界に起きていることはそんな簡単な問題ではない。そうなれば、雅の選んだ選択肢は誰も否定しないさ。」
それをリィンフォースが宥める。
「それに、昔だって私達や、他の世界のみんなの為に400年なんてえらい長い時間、一度も諦めないで頑張ったやろ?そんな大層なこと、誰にもできへん。せやから、雅君はもっと自分に自信を持って欲しいな。」
はやてが雅に話すと、
「実は、かつて2回程、僕はあの旅を諦めようとしていたんだ。」
雅はそれを否定する。
「そうなのか?」
「1度目は、フェイト達に話したことがあるけど、平穏な世界で寿命が来るまで隠れて過ごしていた時があった。結局、38で病に罹って死に、再び戦地に戻されたけど。」
「そうやったんか…」
「それで、もう1度というのは?」
「あれは今から275年前、僕が旅をはじめてから125年位経ったころ、海賊戦隊ゴーカイジャーの世界に行っていた時の話だった…」
雅はリィンフォースに質問されて語り出す。

雅はゴーカイジャーの世界で居住施設を確保出来ずに近くの公園で野宿することにした。
「この世界は、仮面ライダーがいない世界なだけあって、俺を拒絶する傾向にあるな…」
雅は愚痴のような独り言を言いながらテントを設置して、野宿の準備を進めている。すると、
〝本当に、このままでいいのかい?〟
謎の声立てる聞こえてくる。
「誰だ!?」
雅が後ろを見ると、そこには右翼は美しい天使、左翼は禍々しい悪魔の翼を生やした中性的な青年がいた。
「お前は、何者だ?」
雅は青年に質問する。
「僕かい?僕はアンリ、君達がいう所の天使ってやつさ。」
「そのわりには、悪魔か堕天使みたいな姿をしているみたいだが?」
「僕が天使に見えるか悪魔に見えるかは僕と契約する人の行動一つさ。おっと、話が脱線したね。君は今、あの惨劇をやり直したい。もし仮面ライダーにならなければ誰も苦しまないで済んだと思っているね。」
アンリと名乗る天使は雅の心境を読む。
「そうだな…どうせ俺の思考が粗方読まれているなら、変に嘘をつくよりは認める方がいいか。そうだ。俺は、あの時バアルと契約してこのディロードライバーを手に入れた。でも、今はこう思っているんだ。俺がこのディロードライバーを手に入れた所為で多くの世界が被害を受けたなら、やり直したい。この力を手に入れる前に戻って、ディロードライバーを手に入れる未来を変えたいと。」
「そうだよね。それなら、僕と契約する気はない?」
「契約?」
アンリは雅に質問する。
「僕はね、人の人生を2回だけ、リセット出来るんだ。」
「リセット?」
「そう。今の君のセーブポイントはあの日、君が仮面ライダーの力を手に入れた日の昼間。まだ契約に踏み止まれるわずかな間だ。勿論、そこからまた仮面ライダーになる道を選んでもいい。どうする?」
アンリは雅に説明し、質問する。
「あの悲劇をやり直せるなら、お前の契約にのる。」
雅は契約する道を選ぶ。
「そうか。それならカードの中にリセットってカードがあるよね?それを使えば、セーブポイントに戻れる。あとは君次第さ。」
「…分かった。」
【ATTACK RIDE-RESET-】
雅はリセットのカードを使う。

「…ここは…」
雅は、城南大学付属高校の制服を着て通学路に立っていた。
「…ディロードライバーが無くなっている。本当にあの日に戻れたのか。」
雅は下校の為に道を歩いてゆく。そして、その夜は何もせずに眠りにつき、そして…
「どうして…なんで大ショッカーが!?」
雅が目を覚ますと、大ショッカーの軍団が街を破壊して回っていた。
「今はディロードライバーも無い…このまま、世界が滅びるのを…待つしか俺には出来ない…」
雅は泣きながら呟く。
〝どうやら、君がディロードを捨てても、結果は変わらないみたいだね。〟
「アンリ!?」
雅が振り向くと、アンリが現れる。
「どうする、もう一回リセットしてみる?と言っても、もう一つのセーブポイントは僕と契約した時、つまり仮面ライダーディロードとして、戦いの連鎖の最中にいる。そんな状況だけど?」
「もう一度、リセットするさ。この光景を見て、目が覚めた。大ショッカーと戦うのは、誰がどう言おうと俺の使命だ。」
「どうしてだい?」
「それは俺が装填の守護者…仮面ライダーディロードだからだ。」
雅が宣言すると、アンリは笑う。
「君ならそう言うと思っていたよ。さあ、携帯のメールを開いてごらん。そこに書かれているリセットをクリックすれば、君はセーブポイントに戻れるよ。」
「分かったよ。アンリは悪魔でも、天使でもない。アンリは、人間の心そのものだ。だけど、おかげで大切なものを取り戻せた。」
雅はメールに添付されていたリセットをクリックする。

雅の意識が戻れると、公園に設置したテントの中にいた。
「…戻ってきたのか。この戦いの日々に。でも、俺はもう迷わない。今度こそ、この手でみんなを守ってみせる。俺は仮面ライダーディロードだ!」

「…ということがあったんだ。」
雅は話を終える。
「そないなことが、あったんか…」
「結局、みんなを救えたのは、それから250年後のことなんだけどね。」
「それでも、君は立派に仮面ライダーとしての使命を果たしただろう。だから私も、そして我が主も、君に協力しようとしているのだろ?」
雅の言葉に、リィンフォースは思いを伝える。
「そう言ってもらえると、すごく嬉しい。」
「雅君、すごいええ笑顔や。さっきまでのしょぼくれた顔とはえらい違いや。」
雅の顔を見て、はやても笑顔になる。
「…!?敵襲だ。はやて、リィンフォース、二人はカードに戻るんだ。この反応は─」
「湖の騎士に蒼き獣─」
「シャマルと、ザフィーラか…」
雅の言葉を聞いてリィンフォースとはやてはライダーカードに戻った。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「はやてちゃんを返して!」
「厄介な陣形だな。」
「俺は不死身だ!」
「攻撃など、通させん!」
「これに賭けるか。」
次回、『鉄壁の攻防』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
ガタックゼクター:ディロードライバーをガタックゼクターに変えて仮面ライダーガタックに変身するためのカード

世界紹介
リセット:後悔のある人生を歩んだ人の前にアンリと名乗る堕天使が現れ、その選択とは異なる道を選ぶ権利を与える。戻った先の人生にあるものは…
因みに、今回の話で登場したアンリは昔ドラマで放送された方ではなく、原作の少女漫画の方の設定を優先しています。ただし、雅はゲームを持っていないので、どちらとも異なるイレギュラーな方法をとらせていただきました。

撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン
生徒会の一存
仮面ライダー響鬼
仮面ライダーX
仮面ライダーストロンガー
仮面ライダーV3
仮面ライダー
仮面ライダーカブト ←new
仮面ライダー(スカイライダー) ←new
仮面ライダースーパー1 ←new 

 

第7話『鉄壁の攻防』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「こちらスカイライダー、ディロードは発見できません。」
「こんな駄目な奴が、仮面ライダーなんて名乗っていてごめんなさい!」
「雅、君は駄目な奴なんかじゃないよ。」
「どうする、リセットする?」
「俺は、仮面ライダーディロードだ!」
「敵襲だ!この反応は…」

装填の守護者ディロード、幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

「雅君、大人しく捕まって!それから、はやてちゃんを返して!」
既に騎士甲冑を纏っている社長が雅に警告する。
「他の民達も返してもらうぞ!」
人間形態に変身したザフィーラが言葉を付け足す。
「雅君、俺の子を返してくれ!」
「どうやら一発痛い思いをしてもらう必要があるみたいだな。」
更に風祭と葦原が雅に言う。
「シャマルさんとザフィーラはリンカーコアを通して分かっていたが、風祭さんと葦原さんは想定外だった。これは厄介な陣形だな。」
雅はそう言うとディロードのカードをディロードライバーにスキャンする。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「俺達も行くぞ!変身!」
葦原はメタファクターを出現させて仮面ライダーエクシードギルスに、風祭は怒りの感情で改造兵士の細胞を活性化させて仮面ライダーシンに変身する。
「行くぞ!」
ザフィーラはディロードに拳を放つが、
「やはり、これの出番か。」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
ディロードはその拳を受けて分裂する。
「しまった!?」
「大丈夫よザフィーラ、雅君の本体は捕捉しているわ!」
ザフィーラのミスをシャマルはフォローする。
「まずは風祭さんと葦原さんを分断する必要があるな。」
分裂したディロードはエクシードギルスと交戦する。
「雅、お前の悪さもここまでだ!」
エクシードギルスは紅い触手、エクシードフィーラーを伸ばしてディロードを縛りあげる。
「まだだ!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはロードスラスターにスラッシュをスキャンしてエクシードフィーラーを切り落として脱出するが、ディロードが体勢を立て直すころには、エクシードフィーラーは再生していた。
「ここは、一気に片を着ける必要があるな。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンションインフェルノ!」
ディロードはロードスラスターを使って必殺技を発動するが、
「危ない!?」
エクシードギルスは咄嗟にジャンプする。しかし、次元の刃がエクシードギルスを切り裂き、腰から先が切り落とされる。
「俺は…不死身だ!」
エクシードギルスは内に秘める再生能力を最大限に発揮して直ぐさま再生させる。
「やはり、一筋縄では行かないか。」
ディロードはロードスラスターを構える。
一方、シン、ザフィーラと戦闘を行っているディロードも苦戦を強いられていた。
「これならどうだ!」
【ATTACK RIDE-ARMED SABER-】
「鬼神、覚声!」
ディロードはロードスラスターを装甲声刃に変えて必殺技を放つが、
「攻撃など、通させん!」
それをザフィーラが防ぎ、
「ザフィーラ、待っていて!」
シャマルが即座に回復させるためザフィーラの防御を突破出来ずにいた。無論、ディロードが苦戦している理由はまだある。
「だったらこれだ!」
【ATTACK RIDE-ONGEKIGEN RETURAI-】
ディロードはロードスラスターを音撃弦 烈雷に変えてシンを切り裂くが、その傷はまるで無かったかのように直ぐさま再生し、シンはディロードに攻撃を放つ。仮面ライダーシンは、資料によっては究極の改造兵士と称される時がある。その理由は、異様な再生能力による戦闘継続能力である。シンをはじめとするレベル3の改造兵士は身体を負傷した際、体組織の81%が無事な場合、わずか0.1秒で再生してしまう。即ち、一撃で倒しきらないとシンは再現なく再生するため、倒すことが非常に困難である。しかし、その一撃で倒せる攻撃はザフィーラが防御し、その傷をシャマルが即座に癒してしまうため長時間の戦闘は最終的にディロードに不利となる。
「まずはザフィーラを何とかしないと。」
ディロードは速攻でザフィーラを倒そうとロードスラスターで斬りかかるが、その細やかな攻撃はシンが防ぎ、即座に回復してしまう。
「それなら、カルテットバインド・ダブルトラップ!」
エクシードギルスと戦闘していたディロードはエクシードギルスとシンの二人をバインドで拘束する。
「そして、これを!」
【CHANGE RIDE-DELTA DRIVER-】
【CHANGE RIDE-HENSIN ONSA ONKAKU-】
「変身!」
[standing by? complete.]
「響鬼…装甲ッ!」
ディロードは仮面ライダーデルタと装甲響鬼に変身する。
「チェック!」
[exceed charge.]
「鬼神…覚声!」
装甲響鬼の斬撃がザフィーラを切り裂き、
「ルシファーズハンマー!」
デルタの必殺キックがザフィーラに直撃し、ザフィーラはライダーカードに封印される。
「ザフィーラ!?」
ザフィーラが敗れたことでシャマルは戸惑う。
「まだだ!行くぞ風祭!」
〝ああ!〟
しかし、エクシードギルスは咄嗟にシンと連携を組んで変身を解いた二人のディロードに飛びついて攻撃する。
「次はどちらを対処するか。」
「次は葦原さんの方がいいだろう。消耗戦になった時、葦原さんのパワーに圧される。」
「分かった。」
【【CHANGE RIDE-SUNRISER-】】
「「変身!」」
二人のディロードはロボライダーとバイオライダーに変身する。
「人の仲間をそうやって道具にして、何が楽しいんだ!?答えろ!雅!」
エクシードギルスはエクシードフィーラーとエクシードクローを展開してロボライダーとバイオライダーを攻撃する。しかし、
「楽しくて戦う仮面ライダーがいないことは、同じ仮面ライダーである葦原さんなら解るはずです。」
ロボライダーは持ち前の防御能力で、バイオライダーはゲル化能力を利用して攻撃を防ぐ。
「まずは、シャマルさんのサポートを断ち切る必要があるな。」
ロボライダーはクラールヴィントを見る。すると、クラールヴィントはシャマルから流れていた魔力供給を受けることが出来なくなり、停止してしまう。
「クラールヴィント、返事をして!?」
シャマルは必死に呼びかけるが、クラールヴィントは反応しない。
「やはり、アームドデバイスにも、多少の機材が入っていたか。」
なのは達の世界に存在するデバイスシステムは、魔導科学によって生み出された補助システム。当然、機械を多少積み込むことでその真価を発揮する。しかし、今回はそれが仇となった。ロボライダーは、隠された力の一つに、周辺にあるありとあらゆる機械のコントロールを得る能力を持つ。ロボライダーはその力を用いてクラールヴィントのエネルギーラインを強制的に遮断したのだ。
「しまった!?」
エクシードギルスは事態を把握して身構える。
「行くぞ!」
ロボライダーとバイオライダーはその身体能力を活かしてエクシードギルスを攻撃する。バイオライダーは、スマートな見た目から想像もつかないが、キックの力は全ライダー1番と呼ぶに相応しい力である。一方、ロボライダーは機械装甲故に一撃が強力である。
「くっ!」
BLACK RXの2形態からの攻撃を受けてエクシードギルスは圧されてゆき、
「ボルテックシューター!ハードショット!」
「バイオブレード!スパークカッター!」
ロボライダーの必殺の射撃とバイオライダーの必殺の斬撃を受けてエクシードギルスは敗れ、ライダーカードに封印される。
〝葦原さん!?〟
シンはバインドが解除されると変身を解除したディロードを攻撃する。
「おっと。済まない、そろそろ時間切れだ。」
分裂したディロードは攻撃を避けるが、スプリットの効果が切れて消滅する。
「やはり長時間の消耗戦は不利か。それなら、これに賭けるか。」
【CHANGE RIDE-CYCLOAD-】
「変身!」
ディロードは仮面ライダースーパー1に変身する。
「さて、スーパー1のスーパーハンドが、本当にドグマ帝国の調査通りなら、これで一撃のはずだ。」
スーパー1はシンに渾身の拳を放つ。その一撃は凄まじく、シンの身体を5メートルも吹き飛ばし、手足がもぎ取れるほどであったが、そんな損傷も2秒経つ頃には完全に再生していた。
「ドグマ帝国の調査も杜撰だな。本当に1万メガトンもあれば、どんな生物も負荷に耐えきれなくて肉体の形を失うはずなのに。」
スーパー1は再生したシンを前に拳を構える。
「チェンジ、パワーハンド!」
スーパー1はパワーハンドにファイブハンドを変える。
「行くぞ。スーパーライダー爆裂パンチ!」
スーパー1はパンチ力500トンから繰り出されるパンチを合計10発シンに放つ。流石のシンも、連続パンチに対して再生が追いつかず、最後の一発を受けてライダーカードに封印される。
「さて、残りはシャマルさんだけですね。」
クラールヴィントの復旧作業を行っているシャマルに、ディロードはロードスラスターを近づけ、
「終わりだな。」
それが振り下ろされ、シャマルはライダーカードに封印される。
「真の究極兵士の世界、捕まえた。」
雅はシャマル達のカードを拾い上げると、ワープのカードを使って移動した。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「私でお役に立てるのでしょうか?」
「何故お前が秩序を乱す!?」
「どれだけの国が、この国を狙っていると思う!?」
「「ユニゾン、イン!」」
「しまった!?」
次回『結成!リリカルフレンドシップなの』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
音撃弦 烈雷:ロードスラスターを音撃弦 烈雷に変える
デルタドライバー:ディロードライバーをデルタドライバーに変えて仮面ライダーデルタに変身するためのカード

撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン
生徒会の一存
仮面ライダー響鬼
仮面ライダーX
仮面ライダーストロンガー
仮面ライダーV3
仮面ライダー
仮面ライダーカブト
仮面ライダー(スカイライダー)
仮面ライダースーパー1
真・仮面ライダー~序章(プロローグ)~ ←new 

 

第8話『結成!リリカルフレンドシップなの』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「俺の子を返してもらうぞ!」
「仲間を道具みたいに扱って楽しいのか!?」
「同じ仮面ライダーなら解るはずです。」
「クラールヴィント、返事をして!?」
「真の究極兵士の世界、捕まえた。」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

「まさか、シャマルとザフィーラまで敗れるとは…」
「雅の奴、ぜってえ許せねえ!」
シャマル達とディロードの戦闘をモニター越しに観ていたシグナムとヴィータは会議室で怒りを露わにしていた。
「シグナムさん、ヴィータさん、落ち着いて下さい。ここにいる皆さんが、同じ思いです。」
リンディは二人を宥めようとするが、
「お前らにあたしらの気持ちなんてわかんねえだろ!」
「我々は、既に主はやてを奪われ、その弔いをしたかった。しかし、仇討ちはおろか、それすら叶わずに我らが仲間を奪われ、我々は何も出来ず終い。今とて、憎しみで押し潰されるのを耐えるのがやっとだ。」
ヴィータは更に激昂し、シグナムは心境を話す。
「ヴィータさん、シグナムさん、申し訳ありませんでした。」
シグナムの話を聞きリンディが謝ると、なのは達が会議室に入ってくる。
「リンディ長官、お待たせしました。」
「彼女の説得に成功したわ。」
なのはと梨花が報告すると、かなみが入ってくる。
「あの、私なんかで本当にお役に立てるのでしょうか?」
「なるほど、なのはさん達が言っていた方は、かなみさんでしたか。」
自身を力不足と感じるかなみだが、かなみを見てリンディは納得した。
「大丈夫だよ、かなみちゃん。今回は、かなみちゃんの力が必要なの。」
なのはが立てた作戦、それは戦闘班がかなみを守り、かなみのアルター能力、(ハート・トゥ・ハーツ)を用いて雅の思惑を探ることであった。
「わかりました。出来る限り、頑張ってみます。」
なのはからの言葉を受けてかなみが頷くと、
“こちら劉鳳。今ディロードと交戦中だ。応援を要請する。”
劉鳳から通信が入る。
「かなみちゃん、早速出番みたい。行こう?」
なのはがかなみに右手を差し出す。
「はい。」
かなみはなのはの手を取る。
「私も行くわ。」
そこに梨花も加わる。
「梨花ちゃん、大丈夫なの?」
「忘れた?私もディショットシステムを持っているわ。嫌な話だけど、雅が倒れた人達のカードは、私達チームディロードも使えるわ。」
心配するなのはに梨花は答える。
「それじゃあ、私達はこの三人でチームだね!」
なのはは梨花を引き寄せて三人でディロードが戦闘を行っている地点へ向かう。

「雅、これ以上の破壊工作は止めろ!何故お前が秩序を乱す!?こんなことに意味があるというのか!?」
劉は絶影の最終形態を纏ってディロードと戦っていた。
「ありますよ。劉鳳さんはこの国が一体、いくつの国に狙われていると思っているのですか!?」
ディロードは劉鳳からの攻撃を防ぎながら話す。
「一体なんの話だ!?」
「この国は、貴方達ヒーローが存在することで脅威と感じて攻撃対象に認定している国家、この国の人達を洗脳して自国の戦力にしようと企んでいる国家がいくつかある。その実数が把握できていますか。」
「そんな国があるものか!?」
「調べた限りでは、この国を狙っている国は七ヶ国。内訳はドイツ、フランス、ロシア、韓国、北朝鮮、オーストラリア。そして貴方の故郷とも呼ぶべき中国です。どうですか、国交を未だ結べず、後ろ盾のないこの国は国土を考えれば制圧は簡単です。」
「…そんな…」
「だからこそ、この国を守る簡単な方法が、貴方達ヒーローに消えてもらって、元の不毛な荒野に戻すのです。彼等はこの国の国民に価値を見出している。そうなれば」
「だからといって、それで国民を殺していいことの理由にはならない!」
「そんなことは百も承知です!」
【SUMMON RIDE-YAGAMI HAYATE-】
ディロードは劉鳳の刃を弾くと、はやてを召喚する。
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「はやて、行こう。」
「…うん!」
「「ユニゾン、イン!」」
【FORM RIDE-DELOAD SAINT SNOW RAIN-】
ディロードははやてとユニゾンしてセイントスノーレインにフォームチェンジする。
「行くぞ、ブリューナク!」
ディロードはシュベルトクロイツから弾魔法を展開して劉鳳を攻撃するが、劉鳳は持ち前の高速移動で回避していると、
「劉鳳さん、応援に来ました!」
かなみ達がやってくる。
「雅君、私達と一緒に来て!」
「雅も、本当は間違っていることくらい解っているはずよ!」
なのはと梨花は説得を持ちかけるが、
「クラウソラス。」
ディロードは問答無用に射撃魔法を放つ。
「かなみちゃん、私達リリカルフレンドシップの初仕事、頑張って。」
「なのは、その変な名前は何?」
「変かな?私なりに私達に合わせたチーム名にしてみたんだけど。」
なのはと梨花が掛け合いをしている中、かなみはアルター能力を発動する。しかし、
「……………ッ」
顔を真っ赤にしてしゃがみ込んでしまう。
「雅、かなみに何をした!?」
劉鳳が雅に問う。
「かなみさんが来た時点で大抵目的は解っていた。おおよそ、僕の思考を読み取って僕の動機を調べようとしたのでしょう。だから、考えていることをちょっと変えただけです。まあ、かなみさんくらいの年齢には、少々刺激的だったみたいですけど。」
『雅君、それならそうと言ってな。一瞬、雅君は戦闘中に何考えとるんや、て思ってもうたわ。』
「済まない。この方が自然に行くと思ったんだ。」
ディロードの作戦ははやてにも伝えていなかったため、はやて自身も驚いていた。 
「さて、これで隙が出来た。はやて、サポートを頼む。カルテットバインド!」
『了解や!レストリクトロック!』
ディロードは自身の魔法でなのはを、ユニゾンしているはやてはそれをサポートするために夜天の書が蒐集したなのはのバインド魔法で劉鳳を拘束する。
「しまった!?」
「そんな、はやてちゃんまで!?」
劉鳳となのはは驚く。
『どうする雅君。アーテム・デス・アイセスはすぐ使えるで!』
「いや、今回はかなみさんだけでいい。なのはと劉鳳さんはもう少し後だ。」
『了解や!ACS、ドライブ!』
雅とはやては相談をして、はやてはシュベルトクロイツの出力を最大級に上げる。
【FINALATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「『マニューバストライク!』」
ディロードはシュベルトクロイツの刃を構えて魔力エネルギーを爆発させ、かなみに向かって突進する。
「危ない!?」
【KAMEN RIDE-FAIZ-】
梨花は咄嗟にディショットシステムを使って仮面ライダーファイズに変身してかなみを庇うが、
「…仕方がない。このまま行くしかないか。」
ディロードはそのまま突進して、ファイズを突き刺しながらかなみのことも突き刺し、二人をライダーカードに封印する。
「さて、二人はまだ捕まえるのには早い。今は撤退だ。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
ディロードはライダーカードを拾い上げると、ワープのカードを使って離脱する。
「…クソッ!」
バインドが解除され、地面に落下した劉鳳は、地面を殴る。
「劉鳳さん…」
「雅め…絶対に許すものか!」
劉鳳は、普段は見せない怒りを露わにしていた。

「ここなら大丈夫か。ユニゾンアウト。」
ディロードはユニゾンを解除して、変身を解く。
「はやて、先ほどは戦闘中に迷惑をかけた。済まない。」
雅ははやてに戦闘での行為について謝る。
「大丈夫や。むしろ安心したで。やっぱり、雅君も男の子なんやなって。」
はやては笑う。
「どうしたはやて?」
「だって雅君いつも気難しい顔して辛そうにしていたやん。せやから心配していたけど、余計な心配やったな。それより…」
はやては笑う。
「なんだ?」
「雅君はああいうシチュエーション?が好みなんか?」
はやてはからかうように雅君に質問する。
「そんなわけあるか!?いくら何でもそれは心外だ。」
「冗談や。やっぱり、真面目な所は雅君は変わってないなぁ。」
「まあ、人はそうそうは変われないからな。」
「それで、結局どんなのが好みなんや?何やったらリィンフォースにやらせてもええで?ほら、リィンフォースくらいないと、できないこともあるし。それともあれか?私くらい無い方のがええか?」
 はやては再び雅をからかう。
「…はぁ。はやてが耳年増なのはこの頃からなのか…」
雅は呆れながら小声で喋る。すると、
「あれ、雅君どないした?」
はやてが話しかける。
「いや、それだけ悪戯が過ぎると、将来小狸と言われるぞって思っただけだ。」
「なんやそれ?変な雅君。」
雅とはやての会話はその後も続いた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「返してほしいんだろう?」
「あの一瞬へ戻れる鍵だ。」
「私は、プロのスパイだから!」
「ボクも、まだ旅を続けたいので。」
「そういうからくりだったか。だったら、俺達はここら辺で退場させてもらう。いいだろう?俺の大切な頂の(くら)ヘカテー。」
次回『戦士の消失-lost hero-』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーファイズ:ディショットシステムで使用した場合、2分間のみ仮面ライダーファイズに変身できる。

撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン
生徒会の一存
仮面ライダー響鬼
仮面ライダーX
仮面ライダーストロンガー
仮面ライダーV3
仮面ライダー
仮面ライダーカブト
仮面ライダー(スカイライダー)
仮面ライダースーパー1
真・仮面ライダー~ 序章プロローグ~ 

 

第9話『戦士の消失-lost hero-』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「こんなことになんの意味があるんだ!?」
「この国を狙っている国家がどれだけあると思っているのですか!?」
「間違っていることは百も承知です!」
「「ユニゾン、イン」」
「あの二人は捕まえるのにはまだ早い。」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

「おい、劉鳳!おめえがいながらどうしてかなみを守れなかったんだ!答えろ!」
会議室に入ってきた劉鳳を、カズマは胸ぐらを掴んで殴る。
「……それは」
「それは何だよ!さっさと言えよ!」
カズマは怒りを劉鳳にぶつける。
「カズマさん、そこまでにしなさい。」
リンディの言葉を聞きカズマは黙る。
「今は私達で争う余裕はありません。こうしている間にも、ただの一般人も凪風雅によって消されています。そして、凪風雅はそれを人質に私達に揺さぶりをかけてきます。」
「んなことは分かってる。けど、お前らも大切な奴が雅にやられて、黙っていられるんか!?」
「カズマさん、例え黙っていられなくても、それを事件解決に持ち込んではいけません。今、凪風雅と戦っている平井さんとキノさんも、同じ気持ちで戦っています。」
リンディはディロードと戦っているシャナとキノをモニター越しに観ながら言う。
「シャナとキノもかよ…」
次元保護国では、シャナは平井ゆかりとして国民登録されているため、公共の場では、登録名で話をする。

「やっぱり“逆理の裁者”(ベルペオル)のババアを一撃でやりやがっただけあって、俺達の攻撃も効かないな、俺の愛しい“頂の座”ヘカテー。」
「そうですね。ですが、私は貴方の物ではありません。」
紅世の王“千変”シュドナイと同じく紅世の王“頂の座”ヘカテーはいつものやりとりをしながらディロードの攻撃を避けていた。
「さて、さっきから僕の首を狙って狙撃しているキノさん。やはりあなたもエルメスさんを取り返したいのだろう?」
ディロードは遠方からパースエイダー(注:パースエイダーとは銃器。)のフルートで自身の首を狙って狙撃しているキノを見ながらキノに質問する。
「いえ。エルメスが貴方に捕らえられたのはエルメスのミスなので。ボクは、国から頼まれたので貴方と戦っているだけです。」
ディロードの質問にキノは答える。
「そうですか。それにしても、ちまちまと撃たれているのは意外と厄介だ。ここは彼女の出番か。」
【SUMMON RIDE-TOKIDO SAYA-】
ディロードはこの世界と融合しなかった『リトルバスターズ!EX(エクスタシー)』の世界の登場人物である凄腕のスパイ、朱鷺戸沙耶を召喚する。
「朱鷺戸さん、プロのスパイであるあなたに、一つ依頼があります。」
「ふーん。内容と報酬は?」
「先ほどから僕を狙撃している彼女の始末。報酬はこの鍵です。」
「依頼の内容は簡単だけど、その鍵は何?馬鹿にしているの?」
「この鍵はあの一瞬へ戻れる鍵です。既に物語が閉じられてしまった、永遠の1学期。」
「それって、つまり…」
「はい。あなたが求めていた、奇跡の時間です。」
ディロードが説明すると、
「っしゃきたー!みてなさい。こんな仕事ちゃちゃっと片付けて、すぐに理樹君の所に行くんだから!」
沙耶は急にテンションを変えて仕事にとりかかる。
「さて、あっちはこれで安心だから、僕はこの三人をどうやって捕まえるか、だな。」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはスラッシュのカードを使う。
「ほう。そちらも本気を出してきたというのか。それなら、こちらもこれでいこう。」
シュドナイは自身の能力を使い、漆黒の甲冑を纏った姿に変身する。
「これならどうだ!」
ディロードはシュドナイに斬撃を放つが、その攻撃は防がれ、
「今だ、ヘカテー。それから“炎髪灼眼”。」
「はい。(アステル)!」
「あんたに言われなくても!悠二は私が取り戻す!」
ヘカテーは杖から弾幕状の攻撃を、シャナは炎の拳でディロードを攻撃する。
「危ない!?」
【ATTACK RIDE-BARRIER-】
ディロードはバリアを使ってシャナとヘカテーの攻撃を防ぎ、
「ここは、これの出番か。」
【ATTACK RIDE-BLUTSAUGER-】
ディロードはロードスラスターにアタックライドのカードをスキャンして、かつてシャナが坂井悠二に渡した片手用大剣型宝具“吸血鬼”(ブルートザオガー)を手に取る。
「さて、一気に行くぞ!」
ディロードは跳びあがり、出来る限りの存在の力を込めてシャナに“吸血鬼”(ブルートザオガー)で斬りかかる。
「しまった!」
シャナは、まさかディロードが自身のいる距離までジャンプしてくるとは考えておらず、不意の一撃に対処が間に合わず、その一撃を受けてライダーカードに封印される。
「さて、このままでは危険だから…」
【CHANGE RIDE-KLARWIND-】
「静かなる風よ、癒しの恵みを運んで…」
クラールヴィントの力を使って、ディロードの変身を解除した雅は、“吸血鬼”(ブルートザオガー)を使用するために使った存在の力を完全回復する。
「あのミステスのガキが使う宝具で一気に決着を着け、回復の魔術を隙なく使用して削った命の回復も同時に行うとは、流石は装填の守護者だ。」
シュドナイは雅の戦い方に評価をしていた。

一方、沙耶の方は─
「あんた、なかなかやるじゃないの!」
「いろいろな国を旅してきましたので。」
「そうなんだ。じゃあ、やっぱり死にかけたこともあるの?」
「そうですね。ボクの生まれ故郷で、一度。それから、ボクを救ってくれた旅人の御家族の家で、一度。」
「そうなんだ。どうりで強いわけだ。でも…」
沙耶は弾を湯水のように、キノは着実な一手を決めるように銃撃戦を行いながら話していた。
「私は、絶対に負けられない!私はプロのスパイだから!」
沙耶は腕の裾に隠していたマシンガンを取り出してキノを撃つが、間合いが悪く、キノに当てられない。
「そう言えば、雅さんが貴方に見せていたあの鍵は、一体何ですか?」
「あれはね、私の世界にとって大切な鍵でね、永遠に終わらない1学期に行けるの。」
「終わらない1学期、貴方は学生ですか?」
「ううん、違うわ。」
「それでは、どうしてその鍵が必要なのですか?」
「私が学園生活を送るには、どうしてもそこじゃないといけないの。」
「ではどうして、その世界にこだわるのですか?」
キノは話の核心に迫る。
「朱鷺戸沙耶っていう名前は、本当の名前じゃなくて、私の好きなスパイ漫画のヒロインの名前なの。私の本当の名前はね、あやっていうの。」
「では、あやさんはどうしてそのことをボクに話したのですか?」
「あなたは、誰かを愛したことってあるかしら?」
「いいえ。」
「誰かを愛する事ってね、呪いみたいなもので、結ばれないと、ずっと呪われたままになっちゃうの。でもね、それと同時に、もの凄く心を熱くさせるの。」
「では貴方は、その好きな誰かの所へ行きたいのですか?」
「それは理由の一つ。あなたはこれから私に殺されるから話すけど、あやって女の子はね、もうこの世界のどこにもいないの。」
「つまり、貴方は霊体ということですか?」
「そう。あの日、ある山道の工事に医師として動向した時にね、土砂崩れに巻き込まれて死んじゃったの。でもね、その場所で、偶然にも私の初恋の男の子が事故にあって、みんなでその子を救うために、1学期を繰り返す世界が生まれたの。私はその世界に迷い込んで、偶然にもその世界を作った人も読んでいた漫画の、朱鷺戸沙耶のふりをして、その子に近づいたの。だけど、その世界はもう、壊れる寸前でね、その世界のマスターは、私の魂を救うために、私の願いを叶えようとしてくれた。」
「では、そんな貴方が、どうしてその世界へ?」
沙耶の真実を知ってもなお、キノは平静を保って沙耶に質問する。
「だって…そこじゃないと…理樹君と一瞬に居られないもん!私は既に死んじゃっている。でも理樹君が死んで私に会えるまであと何十年あるの!?そんなに待っているなんて、私には無理!」
「ですが、その世界へ行っても、貴方に幸せはないと思われますが。」
「そんなの解っている!理樹君を殺そうとする所から始まって、一緒にスパイごっこをして、最後には細菌兵器で死んで、それが巻き戻って小さい頃に戻って、その十年後に事故で死んで、それを繰り返すことになっても!私には、もうそうするしか、理樹君と青春を謳歌する方法がないんだから!だから、まずはあんたを殺して、報酬を手に入れる!」
沙耶は戦闘機搭載用ガトリングを持ち出し、がむしゃらに弾を放つ。流石のキノでも、特殊ガトリングの弾幕、避けることは出来ず、カードに封印される。
「さ、これでいいんでしょう?早く鍵を渡して。」
沙耶はキノのカードを雅に渡す。
「ありがとうございます。それでは。」
雅が沙耶に鍵を渡すと、沙耶は綺麗な光の粒子となって消え、沙耶のカードは完全に消滅する。
「向こうが片付いたなら、あとはこちらだけか